JPH11274989A - 通信方法、通信装置および電子機器 - Google Patents

通信方法、通信装置および電子機器

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JPH11274989A
JPH11274989A JP10072530A JP7253098A JPH11274989A JP H11274989 A JPH11274989 A JP H11274989A JP 10072530 A JP10072530 A JP 10072530A JP 7253098 A JP7253098 A JP 7253098A JP H11274989 A JPH11274989 A JP H11274989A
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JP
Japan
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signal
coil
load
communication
station
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JP10072530A
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English (en)
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Ichiro Aoshima
一郎 青島
Motomu Hayakawa
求 早川
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルとの電磁的な結合によって一方の機器
から他方の機器へ通信を行う際に、一方の機器に内蔵さ
れた電池に負担をかけない。 【解決手段】 ステーション側コイル110に正弦波信
号S1を供給する発振回路141と、電子時計200か
らステーション100へ送信すべきデータW2に応じ
て、時計側コイルの抵抗負荷を変動させるスイッチ24
4と、ステーション側コイル110の実効抵抗あるいは
実効インダクタンスの少なくとも一方の変動に基づいて
データW2を復調する受信回路142とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに対向する位
置に配設されたコイル同士の電磁的な結合により非接触
で通信が可能な通信方法、通信装置および電子機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯端末や電子時計などのような
小型携帯電子機器をステーションと呼ばれる充電器に収
容して、当該携帯電子機器の充電とともに、データ転送
などが行われつつある。ここで、充電やデータ転送など
について電気的接点を介して行う構成にすると、これら
接点が露出するため、防水性の面において問題が発生す
る。このため、充電や信号転送などは、ステーションと
携帯電子機器との双方に配設されたコイルの電磁的な結
合によって非接触で行う構成が望ましい。
【0003】このような構成において、ステーション側
のコイルに高周波信号を印加すると、外部磁界が発生し
て、携帯電子機器側のコイルに誘起電圧が発生する。そ
して、この誘起電圧をダイオード等により整流すること
により、携帯電子機器に内蔵された二次電池を非接触で
充電することが可能となる。また、両者コイルの電磁的
な結合により、例えば、携帯電子機器からステーション
へと信号を非接触でデータ転送することも可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電子機
器がデータ転送を行う場合、そのための電力がなんらか
の形で必要となるが、一般的には、内蔵された二次電池
が用いられる。ここで、携帯電子機器に軽量小型化など
が要求される場合、二次電池は容量的にもサイズ的にも
大きな制約を受けるので、なるべく二次電池に負担をか
けない構成が望ましい。しかしながら、ステーション側
へ転送すべきデータをコイルに直接供給する構成では、
コイルに流れる電流が大きいので、消費電流の観点から
望ましくない、と考えられる
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、携帯電子機器や
ステーションなどのように、互いに分離した2以上の機
器間において、互いに対向する位置にそれぞれ配設され
たコイルとの電磁的な結合によって通信を行う際に、消
費電力を少なくして、一方の機器に内蔵された電池に負
担をかけずに通信が可能な通信方法、通信装置および電
子機器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明にあっては、第1の機器と第2の機器と
が、互いに対向する位置にそれぞれ配設された第1のコ
イルと第2のコイルとの電磁結合あるいは電磁誘導によ
り、通信を行う通信方法であって、前記第1のコイルに
第1の信号を供給する過程と、前記第2の機器から前記
第1の機器へ送信すべき第2の信号に応じて、前記第2
のコイルの負荷を変動させる過程と、前記第1のコイル
における実効抵抗あるいは実効インダクタンスの少なく
とも一方の変動に基づいて前記第2の信号を受信する過
程とを備えることを特徴としている。
【0007】また、第2の発明にあっては、第1の機器
と第2の機器とが、互いに対向する位置にそれぞれ配設
された第1のコイルと第2のコイルとの電磁結合あるい
は電磁誘導により通信を行う通信装置であって、前記第
1のコイルに第1の信号を供給する信号供給手段と、前
記第2の機器から前記第1の機器へ送信すべき第2の信
号に応じて、前記第2のコイルの負荷を変動させる負荷
変動手段と、前記第1のコイルにおける実効抵抗あるい
は実効インダクタンスの少なくとも一方の変動に基づい
て、前記第2の信号を受信する受信手段とを備えること
を特徴としている。
【0008】さらに、第3の発明にあっては、第1の機
器と第2の機器とが、互いに対向する位置にそれぞれ配
設された第1のコイルと第2のコイルとの電磁結合ある
いは電磁誘導により通信を行う通信装置であって、前記
第1のコイルに第1の信号を供給する信号供給回路と、
前記第2の機器から前記第1の機器へ送信すべき第2の
信号に応じて、前記第2のコイルの負荷を変動させる負
荷変動回路と、前記第1のコイルにおける実効抵抗ある
いは実効インダクタンスの少なくとも一方の変動に基づ
いて、前記第2の信号を受信する受信回路とを備えるこ
とを特徴としている。
【0009】くわえて、第4の発明にあっては、相手方
機器に配設された第2のコイルとは、互いに対向する位
置に配設されて電磁的に結合可能な第1のコイルと、前
記第1のコイルに第1の信号を供給する信号供給手段
と、前記第1のコイルにおける実効抵抗あるいは実効イ
ンダクタンスの少なくとも一方の変動に基づいて、前記
相手方機器からの第2の信号を受信する受信手段とを備
えることを特徴としている。
【0010】そして、第5の発明にあっては、相手方機
器に配設された第1のコイルとは、互いに対向する位置
に配設されて電磁的に結合可能な第2のコイルと、前記
相手方機器へ送信すべき信号に応じて、前記第2のコイ
ルの負荷を変動させる負荷変動手段とを備えることを特
徴としている。
【0011】<理論的前提>はじめに、本発明の原理に
ついて簡単に説明しておく。まず、図9に示されるよう
に、抵抗がR1であって自己インダクタンスがL1である
一次コイルと、抵抗がR2であって自己インダクタンス
がL2である二次コイルとが相互インダクタンスMで電
磁的に結合し、かつ、二次側の端子c−d間に抵抗rが
接続された場合について検討する。この場合において、
一次側の端子a−b間の電圧V、角周波数ω(=2π
f)の正弦波電圧を印加したときの一次側および二次側
の両コイルに誘起された電流をそれぞれI1、I2とする
と、キルヒホッフの法則により以下の2つの式が成立す
る。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】これらの2つの式を連立させ、クラメール
の方法により、一次側のコイルに誘起された電流I1
求めると次式のようになる。
【0015】
【数3】
【0016】ここで、一次側の端子a−b間のインピー
ダンスをZ=R+jXとすると、インピーダンスZは、
(3)式より、次のように表すことができる。
【0017】
【数4】
【0018】したがって、一次側の端子a−bから見た
実効抵抗Rおよび実効インダクタンスLは、それぞれ次
式のように表すことができる。
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】これらの式(5)および式(6)を見ても
判るように、一次側の端子a−bから見た実効抵抗Rお
よび実効インダクタンスLは、それぞれ二次側に接続さ
れる抵抗rに依存する。このため、二次側から一次側へ
送信すべき信号に応じて抵抗rを変動させると、一次側
の実効抵抗Rおよび実効インダクタンスLが変化する結
果、一次側においては、二次側へ送信した信号に電圧/
電流の位相角変化および電流の振幅変化が観測されるこ
とになる。すなわち、二次側から一次側への送信すべき
信号は、一次側において、二次側への送信信号における
電圧/電流の位相角の変化および電流振幅の変化として
検出される。
【0022】したがって、一次側では、二次側へ信号を
送信し、二次側では、一次側へ送信すべき信号に応じて
抵抗rを変動させ、一次側では、電圧/電流の位相角変
化あるいは(および)電流の振幅変化で変調された二次
側への送信信号を復調することで、二次側からの信号を
受信することができる。すなわち、二次側では、コイル
を一次側へ送信すべき信号でドライブするのではなく、
一次側による送信で信号が誘起された状態において、コ
イルの抵抗負荷rを変動させる構成で済む。よって、二
次側から一次側へ信号を送信する際には、例えば、抵抗
負荷rを変動させるための制御電流のみで足りるため、
低消費電力化を図ることが可能となる。くわえて、二次
側では、一次側から信号の供給を受けた状態で、一次側
へ信号を送信する構成となる。このため、二次側では、
一次側からの信号で誘起された信号を整流・蓄電(充
電)すれば、充電を行いつつ信号送信が可能となるの
で、さらに、低消費電力化を図ることでき、実質的に
は、二次電池を用いずに送信が可能となる。
【0023】なお、一次側の実効抵抗Rおよび実効イン
ダクタンスLは、二次側に接続される抵抗rに対して図
10に示されるような特性で変化する。すなわち、実効
抵抗Rは単調減少し、実効インダクタンスLは単調増加
する。このため、一次側の電圧に対する電流の位相角
は、抵抗rに対して単調に増加するから、抵抗rが
「0」のときに最小となる。また、一次側の実効抵抗R
および実効インダクタンスLは、抵抗rが増加するにつ
れて飽和する。したがって、一次側の電圧/電流位相角
を顕著に変化させるには、抵抗rについて低い値を中心
にして変動させる構成が望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、このような理論的前提の下
になされた本発明の実施形態について説明する。なお、
実施形態にあっては、第1の機器としてステーション、
第2の機器として、電子時計を例にとって説明するが、
本発明をこれらに限定する趣旨ではない。
【0025】<機械的構成>図1は、実施形態にかかる
ステーションおよび電子時計の構成を示す平面図であ
る。この図に示すように、電子時計200は、充電やデ
ータ転送など行う場合、ステーション100の凹部10
1に収容される。この凹部101は、電子時計200の
本体201およびバンド202よりも若干大きめな形状
に形成されているため、時計本体201は、ステーショ
ン100に対して位置決めされた状態で収容される。ま
た、ステーション100には、電子時計200との通信
開始などを指示するための入力部103や、各種の表示
を行うための表示部104が設けられている。なお、本
実施形態にかかる電子時計200は、通常の使用状態で
はユーザの腕に装着されて、表示部204において日付
時刻等を表示するのは言うまでもないが、図示しないセ
ンサ等によって、脈拍数や心拍数などの生体情報を一定
時間毎に検出・記憶する構成となっている。
【0026】図2は、図1におけるA−A線の断面図で
ある。この図に示すように、電子時計の本体201の下
面裏蓋212には、データ転送や充電のための時計側コ
イル210がカバーガラス211を介して設けられてい
る。また、時計本体201には、二次電池220や、時
計側コイル210などと接続される回路基板221が設
けられる。一方、ステーション100の凹部101にあ
って、時計側コイル210と対向する位置には、データ
転送や充電のためのステーション側コイル110がカバ
ーガラス111を介して設けられている。また、ステー
ション100には、コイル110や、入力部103、表
示部104、一次電源(図示省略)などと接続された回
路基板121が設けられている。
【0027】このように、電子時計200がステーショ
ン100に収容された状態において、ステーション側コ
イル110と時計側コイル210とは、カバーガラス1
11、211により物理的には非接触状態であるが、コ
イル巻回面が平行なので電磁的には結合した状態とな
る。また、ステーション側コイル110および時計側コ
イル210は、それぞれ時計機構部分の着磁を避ける理
由や、時計側の重量増加を避ける理由などにより、磁心
を有さない空心型となっている。したがって、このよう
なことが問題とならない機器に適用する場合には、磁心
を有するコイルを採用しても良い。
【0028】<電気的構成>次に、ステーション100
および電子時計200の電気的構成について図3を参照
して説明する。この図において、ステーション側の制御
回路130は、ステーション100の各部を制御するも
のである。通信回路140は、通信相手先たる電子時計
200に対して、通信や充電を行うためのものである。
また、電子時計側の制御回路230は、電子時計200
の各部を制御するものである。通信回路240は、通信
相手先たるステーション100と通信したり、内蔵され
た二次電池220の充電を行うためのものである。な
お、入力部203は、図1では省略したが、各種モード
切換や設定を行う入力部であり、時計本体201に設け
られるものである。
【0029】<通信回路の構成>ここで、ステーション
100の通信回路140、および、電子時計200の通
信回路240について図4を参照して説明する。まず、
ステーション100における通信回路140は、発振回
路141および受信回路142を備えている。このう
ち、発振回路141は、制御回路130による制御の
下、クロック信号CLKに同期した正弦波信号S1を生
成して、ステーション側コイル110に供給するもので
ある。一方、受信回路142は、発振回路141から出
力された正弦波信号S1の電圧/電流位相角の変化、あ
るいは(および)、電流振幅の変化で変調された信号を
クロック信号CLKで復調することにより、電子時計2
00から送信された信号を受信・デコードして、制御回
路130に供給するものである。このため、受信回路1
42には、発振回路141による正弦波信号S1ととも
に、抵抗143によって検出される電流波形を示す信号
S2が供給される。
【0030】また、電子時計200における通信回路2
40にあって、時計側コイル210の一方の端子Pは、
抵抗243およびダイオード245を介して二次電池2
20の正側端子に接続される一方、コイル210の他方
の端子は、二次電池220の負側端子とともに接地され
ている。このため、ステーション側コイル110に正弦
波信号S1が印加されて、外部磁界が発生すると、その
外部磁界により時計側コイル210の一方の端子Pに信
号が誘起される。そして、この誘起信号は、ダイオード
245によって整流されて二次電池220に蓄電される
構成となっている。ここで、二次電池220の電圧Vc
cが、電子時計200における各部の電源として用いら
れる。
【0031】さて、通信回路240は、また、送信回路
241を備えている。この送信回路241は、制御回路
230からのディジタルデータ、詳細には、ステーショ
ン100へ送信すべきデータをシリアル化するととも
に、端子Pに信号W1が誘起されてから一定時間経過後
に、信号W2として出力するものである。なお、ステー
ション100へ送信すべきディジタルデータとしては、
図示しないセンサ等により計測された脈拍数や心拍数な
どの生体情報などが想定される。ここで、スイッチ24
4は、信号W2がHレベルであればオンする一方、Lレ
ベルであればオフするので、時計側コイル210の抵抗
負荷がステーション100に送信すべきデータに応じて
変動する構成となっている。
【0032】このような構成の通信回路140、240
において、電子時計200側の送信回路241による信
号W2が図5(a)に示されるような場合に、ステーシ
ョン側の発振回路141による正弦波信号S1と、その
電流波形を示す信号S2とがどのような波形になるかに
ついて同図(b)に示す。上述した理論的前提により、
時計側コイル210の抵抗負荷が変化すると、ステーシ
ョン側コイル110の実効抵抗および実効インダクタン
スが変化する。このため、図に示されるように、時計側
コイル210の負荷を規定する信号W2のレベル変動に
応じて、信号S1に対する信号S2の位相角および振幅
が変化している。具体的には、送信回路241の信号W
2がLレベルであって、スイッチ244がオープンとな
ると、時計側コイル210の抵抗負荷が、抵抗243、
ダイオード245および二次電池220の内部抵抗から
なる直列抵抗となるため、信号S1に対する信号S2の
位相角αLは、ほぼπ/2となる一方、信号W2がHレ
ベルに遷移すると、スイッチ244が短絡となって、時
計側コイル210の抵抗負荷が抵抗243のみとなるた
め、信号S1に対する信号S2の位相角αHは、僅少に
なるとともに、信号S2の振幅も、ステーション側コイ
ルのインピーダンス変化に伴って大きくなっている。
【0033】すなわち、電子時計200から送信された
信号S2は、ステーション100側において、電子時計
200への正弦波信号S1に対する電流波形信号S2の
位相角変化、および、信号S2の振幅変化という形で現
れる。このため、ステーション100において、電子時
計200からの信号W2を得るには、位相角変化あるい
は振幅変化を復調すれば良い。このような構成は、振
幅変化のみを復調する、位相角変化のみを復調する、
位相角変化および振幅変化の双方を用いて復調する、
の3形態が考えられる。
【0034】ここで、の振幅変化を復調する方式の受
信回路142の構成について図6を参照して説明する。
まず、発振回路141から出力された正弦波信号S1の
電流波形を示す信号S2は、図に示されるように、コン
パレータ1423の正側入力端に供給される。このコン
パレータ1423の負側入力端には、電源電圧Vccを
抵抗1421および1422で分圧して得られたしきい
値電圧Vthが供給されている。したがって、信号S2
のレベルがしきい値電圧Vth以上となると、コンパレ
ータ1423の出力信号RSTがHレベルとなる。この
信号RSTは、クロック信号CLKと同期するDフリッ
プフロップ1424、1425のリセット信号として供
給される。ここで、Dフリップフロップ1424の入力
端Dは、電源電圧Vccに接続される一方、その出力端
Qは、次段のDフリップフロップ1425の入力端Dに
接続される。そして、このDフリップフロップ1425
の出力端Qから出力される信号Q2がインバータ回路1
426によってレベル反転されて、この反転結果が、復
調結果たる信号S3として出力される構成となってい
る。
【0035】次に、上記構成の受信回路142における
各部の波形について検討してみる。図7に示されるよう
に、電子時計200からのデータW2がHレベルである
と、時計側コイル210が短絡状態となるので、ステー
ション側コイル110のインピーダンスが変動する。こ
のため、同図に示されるように、電流波形を示す信号S
2の振幅は大きくなる。
【0036】このような信号S2に対して、コンパレー
タ1423の出力たる信号RSTは、同図に示されるよ
うに、信号S2のレベルがしきい値Vthを上回ったと
きにHレベルとなり、Dフリップフロップ1424、1
425をリセットする。この際、Dフリップフロップ1
424、1425は、クロック信号CLKの立ち上がり
において、その直前での入力端Dのレベルを出力するか
ら、Dフリップフロップの各出力Q1、Q2は、それぞ
れ同図に示されるようになる。すなわち、Dフリップフ
ロップ1425のQ2は、信号S2のレベルがしきい値
Vthよりも高い期間にLレベルとなる。ここで、信号
S2のレベルがしきい値Vthよりも高い期間とは、前
述したように、電子時計200からステーション100
へ転送されるデータがHレベルとなる期間であるから、
結局、信号Q2をレベル反転することにより、電子時計
200からのデータW2を復調できることが判る。
【0037】また、の位相角変化のみを復調する方式
としては、例えば、図8(a)に示されるように、差動
増幅器1431によって信号S1に対する信号S2の差
分を求め、この差分信号S2’を、図6におけるコンパ
レータ1423に供給する構成が考えられる。ただし、
この構成では、信号W2がHレベルとなって、信号S1
に対する信号S2の位相角が小さくなると、差動増幅器
1431の差分信号S2’の振幅が小さくなる一方、信
号W2がLレベルとなって、信号S1に対する信号S2
の位相角が大きくなると、差分信号S2’の振幅も大き
くなる関係となる。この関係は、図6に示したような信
号W2に対する信号S2の関係とは逆になるので、差分
信号S2’をコンパレータ1423の負側入力端に供給
するとともに、しきい値電圧Vthを正側入力端に供給
する必要がある。
【0038】さらに、の位相角変化および振幅変化の
双方を用いて復調する方式としては、例えば、図8
(b)に示されるように、乗算器1441によって信号
S1と信号S2との乗算結果を求め、この乗算信号S
2’’を、図6におけるコンパレータ1423の正側入
力端に供給する構成が考えられる。この構成では、図5
(c)に示されるように、信号W2がHレベルとなって
信号S1に対する信号S2の位相角が小さくなると、信
号S1と信号S2との乗算波形の振幅は大きくなる一
方、信号W2がLレベルとなって信号S1に対する信号
S2の位相角が大きくなると、乗算波形の振幅は小さく
なる関係となる。この関係は、図6に示したような信号
W2に対するS2の関係と同じであるので、乗算信号S
2’’も信号S2と同様に、電子時計200からのデー
タW2を復調できることが判る。なお、の位相角変化
および振幅変化の双方を用いて復調する方式としては、
の方式との方式とを適宜重み付けする方式など種々
のものが考えられる。
【0039】<動作>次に、ステーション100および
電子時計200の通信動作について説明する。まず、ユ
ーザは、電子時計200をステーション100の凹部1
01に収容させる。これにより、ステーション側コイル
110と時計側コイル210とは、図2に示すように互
いに対向するため、物理的には非接触であるが電磁的に
は結合することになる。次に、ユーザは、ステーション
100の入力部103を操作して、通信動作を行う旨の
指示を行う。この指示により、制御回路130は、通信
回路140の発振回路141に対して正弦波信号S1を
出力するように制御する。これにより、ステーション側
コイル110には、正弦波信号S1が印加されるので、
外部磁界が発生することとなる。
【0040】一方、時計側コイル210においては、ス
テーション側コイル110との電磁的結合により、正弦
波信号S1と略同形状の波形を有する信号W1が誘起さ
れる。この信号W1は、ダイオード245により半波整
流されて二次電池220に充電される。次に、信号W1
が誘起されてから一定時間経過後、送信回路241は、
ステーション200へ送信すべきデータW2を出力す
る。これにより、スイッチ244は、データW2にした
がってスイッチングするので、時計側コイル210の抵
抗負荷がステーション100への送信データに応じて変
動することとなる。
【0041】このような時計側コイル210の負荷変動
によって、ステーション側コイル110のインピーダン
スも変動する。このため、ステーション側コイル210
を流れる電流信号S2の振幅や、正弦波信号S1に対す
る電流信号S2の位相角が変動して、これが受信回路1
42によって復調されて、信号S3、すなわち、データ
W2を復調した信号が制御回路130に供給される。制
御回路130は、この信号S3に基づく処理、例えば、
表示部104に受信したデータを表示させる処理などを
実行する。
【0042】このように、ステーション100では、正
弦波信号S1についてステーション側コイル110を介
して送信し、電子時計200では、ステーション100
へ送信すべきデータW2に応じてスイッチ244をスイ
ッチングさせて、時計側コイル210の抵抗負荷を変動
させ、ステーション100側で、電圧/電流の位相角変
化あるいは電流波形の振幅変化で変調された信号S1を
復調することで、電子時計200からのデータW2を受
信することができる。すなわち、電子時計200では、
ステーション100へ送信すべきデータを時計側コイル
210に供給するのではなく、データW2に応じて時計
側コイル210の抵抗負荷を変動させる構成となる。よ
って、電子時計200からステーション100へデータ
転送する際に、電子時計の低消費電力化を図ることが可
能となる。
【0043】くわえて、電子時計200では、正弦波信
号S1で誘起された信号W1をダイオード245で整流
し、二次電池220で充電するので、充電を行いつつデ
ータ転送が可能となる。したがって、実質的に、二次電
池220にほとんど負担をかけずに、データ転送を行う
ことが可能となる。さらに、本実施形態では、データ転
送前に二次電池220を一定時間充電した後、データ転
送を実行するので、電子時計200が、二次電池220
の電圧低下を理由にデータ転送できない事態を防止する
ことができる。
【0044】<応用例>なお、上述した実施形態では、
電子機器として、ステーション100および電子時計2
00について説明したが、本発明はこれらに限られず、
充電や信号の送受信を行うすべての電子機器に適用可能
である。例えば、電動歯ブラシや、電動ひげ剃り、コー
ドレス電話、携帯電話、パーソナルハンディフォン、モ
バイルパソコン、PDA(Personal Digital Assistant
s:個人向情報端末)などの二次電池を備える電子機器
と、その充電器とに適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、携
帯電子機器やその充電機器などのように、互いに分離し
た2以上の機器間において、互いに対向する位置にそれ
ぞれ配設されたコイルとの電磁的な結合によって通信を
行う際に、一方の機器では、そこに配設された第2のコ
イルに、第1の機器へ送信すべき信号に応じて負荷を変
動させるので、第1の機器へ送信すべき信号を第2のコ
イルに直接供給する構成と比べて、消費電流が少なくて
済む。したがって、一方の機器に内蔵された電池に負担
をかけない通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるステーションおよ
び電子時計の構成を示す平面図である。
【図2】 同ステーションおよび同電子時計の構成を示
す断面図である。
【図3】 同ステーションおよび同電子時計の電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】 同ステーションおよび同電子時計における通
信回路の構成を示すブロック図である。
【図5】 (a)〜(c)は、それぞれ同ステーション
および同電子時計の動作を説明するための各部における
信号波形を示す図である。
【図6】 同ステーションにおける受信回路の一例を示
すブロック図である。
【図7】 同受信回路の動作を説明するための波形図で
ある。
【図8】 (a)および(b)は、それぞれ同ステーシ
ョンにおける受信回路の一部を示すブロック図である。
【図9】 本発明の理論的前提を説明するための回路図
である。
【図10】 二次側の抵抗rに対しての一次側の実効抵
抗Rおよび実効インダクタンスLの特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
100……ステーション(第1の機器)、 110……ステーション側コイル、 130……制御回路、 141……発振回路(信号供給手段)、 142……受信回路(受信手段)、 200……電子時計(第2の機器)、 210……時計側コイル、 220……二次電池(蓄電手段)、 244……スイッチ(負荷変動手段) 245……ダイオード(整流手段)、 250……送信回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の機器と第2の機器とが、互いに対
    向する位置にそれぞれ配設された第1のコイルと第2の
    コイルとの電磁結合あるいは電磁誘導により、通信を行
    う通信方法であって、 前記第1のコイルに第1の信号を供給する過程と、 前記第2の機器から前記第1の機器へ送信すべき第2の
    信号に応じて、前記第2のコイルの負荷を変動させる過
    程と、 前記第1のコイルにおける実効抵抗あるいは実効インダ
    クタンスの少なくとも一方の変動に基づいて前記第2の
    信号を受信する過程とを備えることを特徴とする通信方
    法。
  2. 【請求項2】 第1の機器と第2の機器とが、互いに対
    向する位置にそれぞれ配設された第1のコイルと第2の
    コイルとの電磁結合あるいは電磁誘導により通信を行う
    通信装置であって、 前記第1のコイルに第1の信号を供給する信号供給手段
    と、 前記第2の機器から前記第1の機器へ送信すべき第2の
    信号に応じて、前記第2のコイルの負荷を変動させる負
    荷変動手段と、 前記第1のコイルにおける実効抵抗あるいは実効インダ
    クタンスの少なくとも一方の変動に基づいて、前記第2
    の信号を受信する受信手段とを備えることを特徴とする
    通信装置。
  3. 【請求項3】 前記受信手段は、 電圧/電流の位相角変化あるいは電流の振幅変化の少な
    くとも一方で変調された第1の信号を復調することを特
    徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の通信装置において、さら
    に、 前記第2のコイルに誘起された信号を整流する整流手段
    と、 前記整流手段により整流された信号を蓄電する蓄電手段
    とを備えることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷変動手段は、前記第2のコイル
    の両端をスイッチングすることを特徴とする請求項2記
    載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のコイルは、空心型
    であることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の機器は、携帯型であることを
    特徴とする請求項2記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 第1の機器と第2の機器とが、互いに対
    向する位置にそれぞれ配設された第1のコイルと第2の
    コイルとの電磁結合あるいは電磁誘導により通信を行う
    通信装置であって、 前記第1のコイルに第1の信号を供給する信号供給回路
    と、 前記第2の機器から前記第1の機器へ送信すべき第2の
    信号に応じて、前記第2のコイルの負荷を変動させる負
    荷変動回路と、 前記第1のコイルにおける実効抵抗あるいは実効インダ
    クタンスの少なくとも一方の変動に基づいて、前記第2
    の信号を受信する受信回路とを備えることを特徴とする
    通信装置。
  9. 【請求項9】 相手方機器に配設された第2のコイルと
    は、互いに対向する位置に配設されて電磁的に結合可能
    な第1のコイルと、 前記第1のコイルに第1の信号を供給する信号供給手段
    と、 前記第1のコイルにおける実効抵抗あるいは実効インダ
    クタンスの少なくとも一方の変動に基づいて、前記相手
    方機器からの第2の信号を受信する受信手段とを備える
    ことを特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】 前記受信手段は、 電圧/電流の位相角変化あるいは電流の振幅変化の少な
    くとも一方で変調された第1の信号を復調することを特
    徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 【請求項11】 相手方機器に配設された第1のコイル
    とは、互いに対向する位置に配設されて電磁的に結合可
    能な第2のコイルと、 前記相手方機器へ送信すべき信号に応じて、前記第2の
    コイルの負荷を変動させる負荷変動手段とを備えること
    を特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電子機器において、
    さらに、 前記第2のコイルに誘起された信号を整流する整流手段
    と、 前記整流手段により整流された信号を蓄電する蓄電手段
    とを備えることを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】 前記負荷変動手段は、前記第2のコイ
    ルの両端をスイッチングすることを特徴とする請求項1
    1記載の電子機器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033136A (ja) * 1999-07-19 2001-02-09 Sharp Corp 冷蔵庫
JP2002055176A (ja) * 2000-05-31 2002-02-20 Ricoh Elemex Corp 電磁誘導充電式携帯時計
JP2008206287A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Seiko Epson Corp 非接触充電式電子機器
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JP2008276632A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Tanizawa Seisakusho Ltd ヘルメット警報設備

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