JP2008237007A - 送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム - Google Patents

送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】2次側の負荷変動を適正に検出できる送電制御装置、送電装置等の提供。
【解決手段】無接点電力伝送システムの送電装置に設けられる送電制御装置は、1次コイルL1の駆動周波数を規定する駆動クロックDRCKを生成する駆動クロック生成回路25と、駆動クロックDRCKに基づいてドライバ制御信号を生成し、送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路26と、1次コイルL1の誘起電圧信号の波形整形信号WFQを出力する波形整形回路32と、波形整形信号WFQと駆動クロックDRCKを受け、波形整形信号WFQのパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路33と、検出されたパルス幅情報に基づいて、2次側の負荷変動を検出する制御回路を含む。
【選択図】図9

Description

本発明は、送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム等に関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている、この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機)の充電などが提案されている。
無接点電力伝送の従来技術として特許文献1がある。この特許文献1では、受電装置(2次側)から送電装置(1次側)へのデータ送信を、いわゆる負荷変調により実現している。そして送電装置は、1次コイルの誘起電圧をコンパレータ等により検出することで、受電装置からの送信データが「0」なのか「1」なのかを判断する。
しかしながら、この特許文献1の従来技術では、誘起電圧のピーク電圧を所定のしきい値電圧と比較することで、送信データを検出していた。ところが、電源電圧やコイルインダクタンス等の素子定数バラツキにより、検出電圧の判定のために用いられるしきい値電圧もばらついてしまう。このため、2次側の負荷変動を正確に検出することが難しいという課題があった。
特開2006−60909号公報
本発明の幾つかの態様によれば、2次側の負荷変動を適正に検出できる送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システムを提供できる。
本発明は、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する駆動クロック生成回路と、前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、前記1次コイルの誘起電圧信号を波形整形し、波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記波形整形信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路と、検出されたパルス幅情報に基づいて、2次側の負荷変動を検出する制御回路を含む送電制御装置に関係する。
本発明ではパルス幅検出回路は、1次コイルの誘起電圧信号の波形整形信号と、1次コイルの駆動周波数(交流周波数)を規定する駆動クロックを受けて、パルス幅情報を検出する。そして、このパルス幅情報に基づいて、2次側の負荷変動が検出される。このようにすれば、電圧、電流を個別に検出し、その位相差で判定する手法を採用しなくても、電圧波形を簡単なアナログ波形整形することで、デジタル回路処理により2次側の負荷変動を安定して検出できる。従って、簡素な構成で2次側の負荷変動を適正に検出できる。
また本発明では、前記制御回路は、検出されたパルス幅情報に基づいて、前記受電装置が負荷変調により送信したデータを検出してもよい。
このようにすれば、受電装置が送信したデータを、パルス幅情報に基づいて適正に検出できるようになり、受電装置との間の安定性の高いデータ転送を実現できる。
また本発明では、前記パルス幅検出回路は、前記駆動クロックが非アクティブの電圧レベルからアクティブの電圧レベルに変化する第1のポイントから、前記波形整形信号がアクティブの電圧レベルから非アクティブの電圧レベルに変化する第2のポイントまでの期間であるパルス幅期間を計測することで、パルス幅情報を検出してもよい。
このようにすれば、第1、第2のポイントの間のパルス幅期間を計測するだけでパルス幅情報を検出でき、簡素な構成で2次側の負荷変動を検出できる。
また本発明では、前記パルス幅検出回路は、前記パルス幅期間においてカウント値のインクリメント又はデクリメントを行い、得られたカウント値に基づいて前記パルス幅期間の長さを計測するカウンタを含んでもよい。
このようにすれば、パルス幅期間を、カウンタに基づいてデジタル的に正確に計測できるようになる。
また本発明では、前記パルス幅検出回路は、前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記パルス幅期間においてアクティブになるイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成回路を含み、前記カウンタは、前記イネーブル信号がアクティブである場合に、カウント値のインクリメント又はデクリメントを行ってもよい。
このようにすれば、イネーブル信号の生成だけで、パルス幅期間をカウントするためのカウント処理を制御できるようになり、処理を簡素化できる。
また本発明では、前記イネーブル信号生成回路は、そのクロック端子に前記駆動クロックが入力され、そのデータ端子に高電位側電源又は低電位側電源の電圧が入力され、前記波形整形信号がアクティブである場合にリセット又はセットされるフリップフロップ回路を含んでもよい。
このようにすれば、フリップフロップ回路を設けるだけという簡素な構成でイネーブル信号の生成を実現できる。
また本発明では、前記波形整形回路は、その非反転入力端子に1次コイルの誘起電圧信号が入力され、その反転入力端子に所与の設定電圧が入力されるコンパレータを含んでもよい。
このようにすれば、コンパレータの反転入力端子に入力される設定電圧を制御することで、負荷変動の検出精度を向上できる。また、このようなコンパレータを用いると、駆動クロックの変化タイミングに対して、波形整形信号の変化タイミングが遅延する可能性もあるが、上記のようなフリップフロップ回路を用いることで、この遅延期間においてもカウント処理が行われるため、正確なカウント値を得ることができる。
また本発明では、前記パルス幅検出回路は、前記カウンタからのカウント値を保持するカウント値保持回路と、前記カウント値保持回路に今回保持されたカウント値と前回に保持されたカウント値を比較し、大きい方のカウント値を出力する出力回路を含んでもよい。
このようにすれば、雑音等によるパルス幅期間の変動を抑えることが可能になり、安定したパルス幅検出を実現できる。また振幅検出手法との組み合わせも容易化できる。
また本発明では、前記パルス幅検出回路は、前記カウンタからのカウント値を保持するカウント値保持回路と、前記カウント値保持回路に保持された複数のカウント値の平均値を出力する出力回路を含んでもよい。
このようにしても、雑音等によるパルス幅期間の変動を抑えることが可能になり、安定したパルス幅検出を実現できる。
また本発明では、前記1次コイルの誘起電圧信号の振幅情報を検出する振幅検出回路と、検出された前記振幅情報のA/D変換を行うA/D変換回路と、前記A/D変換回路からのデータをラッチする第1のラッチ回路と、前記パルス幅検出回路からのデータをラッチする第2のラッチ回路を含み、前記第2のラッチ回路は、前記第1のラッチ回路のラッチタイミングと同期したタイミングで、前記パルス幅検出回路からのデータをラッチしてもよい。
このようにすれば、パルス幅検出により得られたデータと振幅検出により得られたデータを同じタイミングでラッチできる。これによりパルス幅検出と振幅検出の間の回路互換性を保つことができ、制御回路のシーケンス処理や判断処理を簡素化できる。
また本発明は、上記のいずれかに記載の送電制御装置と、交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含む送電装置に関係する。
また本発明は、上記に記載の送電装置を含む電子機器に関係する。
また本発明は、送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて前記送電装置から前記受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、前記受電装置は、前記2次コイルの誘起電圧を直流電圧に変換する受電部と、前記受電装置から前記送電装置にデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷を可変に変化させる負荷変調部を含み、前記送電装置は、前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する駆動クロック生成回路と、前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、前記1次コイルの誘起電圧信号を波形整形し、波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記波形整形信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路と、検出されたパルス幅情報に基づいて、2次側の負荷変動を検出する制御回路を含む無接点電力伝送システムに関係する。
本発明は、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する駆動クロック生成回路と、前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、前記1次コイルの誘起電圧信号を波形整形し、波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記波形整形信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路と、検出されたパルス幅情報に基づいて、前記送電制御装置を制御する制御回路を含む送電制御装置に関係する。
本発明は上記に記載の送電制御装置と、交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含む送電装置に関係する。
本発明は、上記に記載の送電装置を含む電子機器に関係する。
本発明は、送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、前記送電装置は上記に記載の送電装置である無接点電力伝送システムに関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器
図1(A)に本実施形態の無接点電力伝送手法が適用される電子機器の例を示す。電子機器の1つである充電器500(クレードル)は送電装置10を有する。また電子機器の1つである携帯電話機510は受電装置40を有する。また携帯電話機510は、LCDなどの表示部512、ボタン等で構成される操作部514、マイク516(音入力部)、スピーカ518(音出力部)、アンテナ520を有する。
充電器500にはACアダプタ502を介して電力が供給され、この電力が、無接点電力伝送により送電装置10から受電装置40に送電される。これにより、携帯電話機510のバッテリを充電したり、携帯電話機510内のデバイスを動作させることができる。
なお本実施形態が適用される電子機器は携帯電話機510に限定されない。例えば腕時計、コードレス電話器、シェーバー、電動歯ブラシ、リストコンピュータ、ハンディターミナル、携帯情報端末、或いは電動自転車などの種々の電子機器に適用できる。
図1(B)に模式的に示すように、送電装置10から受電装置40への電力伝送は、送電装置10側に設けられた1次コイルL1(送電コイル)と、受電装置40側に設けられた2次コイルL2(受電コイル)を電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することで実現される。これにより非接触での電力伝送が可能になる。
2.送電装置、受電装置
図2に本実施形態の送電装置10、送電制御装置20、受電装置40、受電制御装置50の構成例を示す。図1(A)の充電器500などの送電側の電子機器は、少なくとも図2の送電装置10を含む。また携帯電話機510などの受電側の電子機器は、少なくとも受電装置40と負荷90(本負荷)を含む。そして図2の構成により、1次コイルL1と2次コイルL2を電磁的に結合させて送電装置10から受電装置40に対して電力を伝送し、受電装置40の電圧出力ノードNB7から負荷90に対して電力(電圧VOUT)を供給する無接点電力伝送(非接触電力伝送)システムが実現される。
送電装置10(送電モジュール、1次モジュール)は、1次コイルL1、送電部12、電圧検出回路14、表示部16、送電制御装置20を含むことができる。なお送電装置10や送電制御装置20は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば表示部、電圧検出回路)を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
送電部12は、電力伝送時には所定周波数の交流電圧を生成し、データ転送時にはデータに応じて周波数が異なる交流電圧を生成して、1次コイルL1に供給する。具体的には図3(A)に示すように、例えばデータ「1」を受電装置40に対して送信する場合には、周波数f1の交流電圧を生成し、データ「0」を送信する場合には、周波数f2の交流電圧を生成する。この送電部12は、1次コイルL1の一端を駆動する第1の送電ドライバと、1次コイルL1の他端を駆動する第2の送電ドライバと、1次コイルL1と共に共振回路を構成する少なくとも1つのコンデンサを含むことができる。
そして送電部12が含む第1、第2の送電ドライバの各々は、例えばパワーMOSトランジスタにより構成されるインバータ回路(バッファ回路)であり、送電制御装置20のドライバ制御回路26により制御される。
1次コイルL1(送電側コイル)は、2次コイルL2(受電側コイル)と電磁結合して電力伝送用トランスを形成する。例えば電力伝送が必要なときには、図1(A)、図1(B)に示すように、充電器500の上に携帯電話機510を置き、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通るような状態にする。一方、電力伝送が不要なときには、充電器500と携帯電話機510を物理的に離して、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通らないような状態にする。
電圧検出回路14は1次コイルL1の誘起電圧を検出する回路であり、例えば抵抗RA1、RA2や、RA1とRA2の接続ノードNA3とGND(広義には低電位側電源)との間に設けられるダイオードDA1を含む。
この電圧検出回路14は、1次コイルL1のコイル端電圧信号の半波整流回路として機能する。そして、1次コイルL1のコイル端電圧を抵抗RA1、RA2で分圧することで得られた信号PHIN(誘起電圧信号、半波整流信号)が、送電制御装置20の波形整形回路32に入力される。即ち抵抗RA1、RA2は電圧分割回路(抵抗分割回路)を構成し、その電圧分割ノードNA3から信号PHINが出力される。
表示部16は、無接点電力伝送システムの各種状態(電力伝送中、ID認証等)を、色や画像などを用いて表示するものであり、例えばLEDやLCDなどにより実現される。
送電制御装置20は、送電装置10の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この送電制御装置20は、制御回路22(送電側)、発振回路24、駆動クロック生成回路25、ドライバ制御回路26、波形整形回路32、パルス幅検出回路33を含むことができる。
制御回路22(制御部)は送電装置10や送電制御装置20の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路22は、電力伝送、負荷検出、周波数変調、異物検出、或いは着脱検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
発振回路24は例えば水晶発振回路により構成され、1次側のクロックを生成する。駆動クロック生成回路25は、駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する。そして、ドライバ制御回路26は、この駆動クロックや制御回路22からの周波数設定信号などに基づいて、所望の周波数の制御信号を生成し、送電部12の第1、第2の送電ドライバに出力して、第1、第2の送電ドライバを制御する。
波形整形回路32は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHIN(コイル端電圧)を波形整形し、波形整形信号を出力する。具体的には例えば信号PHINが所与のしきい値電圧を超えた場合にアクティブ(例えばHレベル)になる方形波(矩形波)の波形整形信号を出力する。
パルス幅検出回路33は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHINのパルス幅情報(コイル端電圧波形が所与の設定電圧以上になるパルス幅期間)を検出する。具体的には、波形整形回路32からの波形整形信号と、駆動クロック生成回路25からの駆動クロックを受け、波形整形信号のパルス幅情報を検出することで、誘起電圧信号PHINのパルス幅情報を検出する。
制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて、送電制御装置20を制御する。例えばパルス幅情報に基づいて2次側(受電装置40側)の負荷変動(負荷の高低)を検出する。具体的には、データ(負荷)検出、異物(金属)検出、着脱(取り外し)検出などを行う。即ち、誘起電圧信号のパルス幅情報であるパルス幅期間は、2次側の負荷変動に応じて変化する。制御回路22は、このパルス幅期間(パルス幅期間の計測により得られたカウント値)に基づいて2次側の負荷変動を検知する。これにより、図3(B)のように受電装置40の負荷変調部46が負荷変調によりデータを送信した場合に、この送信データを検出することが可能になる。
受電装置40(受電モジュール、2次モジュール)は、2次コイルL2、受電部42、負荷変調部46、給電制御部48、受電制御装置50を含むことができる。なお受電装置40や受電制御装置50は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
受電部42は、2次コイルL2の交流の誘起電圧を直流電圧に変換する。この変換は受電部42が有する整流回路43により行われる。この整流回路43は、ダイオードDB1〜DB4を含む。ダイオードDB1は、2次コイルL2の一端のノードNB1と直流電圧VDCの生成ノードNB3との間に設けられ、DB2は、ノードNB3と2次コイルL2の他端のノードNB2との間に設けられ、DB3は、ノードNB2とVSSのノードNB4との間に設けられ、DB4は、ノードNB4とNB1との間に設けられる。
受電部42の抵抗RB1、RB2はノードNB1とNB4との間に設けられる。そしてノードNB1、NB4間の電圧を抵抗RB1、RB2により分圧することで得られた信号CCMPIが、受電制御装置50の周波数検出回路60に入力される。
受電部42のコンデンサCB1及び抵抗RB4、RB5は、直流電圧VDCのノードNB3とVSSのノードNB4との間に設けられる。そしてノードNB3、NB4間の電圧を抵抗RB4、RB5により分圧することで得られた信号ADINが、受電制御装置50の位置検出回路56に入力される。
負荷変調部46は負荷変調処理を行う。具体的には受電装置40から送電装置10に所望のデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷変調部46(2次側)での負荷を可変に変化させて、図3(B)に示すように1次コイルL1の誘起電圧の信号波形を変化させる。このために負荷変調部46は、ノードNB3、NB4の間に直列に設けられた抵抗RB3、トランジスタTB3(N型のCMOSトランジスタ)を含む。このトランジスタTB3は受電制御装置50の制御回路52からの信号P3Qによりオン・オフ制御される。そしてトランジスタTB3をオン・オフ制御して負荷変調を行う際には、給電制御部48のトランジスタTB1、TB2はオフにされ、負荷90が受電装置40に電気的に接続されない状態になる。
例えば図3(B)のように、データ「0」を送信するために2次側を低負荷(インピーダンス大)にする場合には、信号P3QがLレベルになってトランジスタTB3がオフになる。これにより負荷変調部46の負荷はほぼ無限大(無負荷)になる。一方、データ「1」を送信するために2次側を高負荷(インピーダンス小)にする場合には、信号P3QがHレベルになってトランジスタTB3がオンになる。これにより負荷変調部46の負荷は、抵抗RB3(高負荷)になる。
給電制御部48は負荷90への電力の給電を制御する。レギュレータ49は、整流回路43での変換で得られた直流電圧VDCの電圧レベルを調整して、電源電圧VD5(例えば5V)を生成する。受電制御装置50は、例えばこの電源電圧VD5が供給されて動作する。
トランジスタTB2(P型のCMOSトランジスタ)は、受電制御装置50の制御回路52からの信号P1Qにより制御される。具体的にはトランジスタTB2は、ID認証が完了(確立)して通常の電力伝送を行う場合にはオンになり、負荷変調の場合等にはオフになる。
トランジスタTB1(P型のCMOSトランジスタ)は、出力保証回路54からの信号P4Qにより制御される。具体的には、ID認証が完了して通常の電力伝送を行う場合にはオンになる。一方、ACアダプタの接続が検出されたり、電源電圧VD5が受電制御装置50(制御回路52)の動作下限電圧よりも小さい場合等に、オフになる。
受電制御装置50は、受電装置40の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この受電制御装置50は、2次コイルL2の誘起電圧から生成される電源電圧VD5により動作することができる。また受電制御装置50は、制御回路52(受電側)、出力保証回路54、位置検出回路56、発振回路58、周波数検出回路60、満充電検出回路62を含むことができる。
制御回路52(制御部)は受電装置40や受電制御装置50の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路52は、ID認証、位置検出、周波数検出、負荷変調、或いは満充電検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
出力保証回路54は、低電圧時(0V時)の受電装置40の出力を保証する回路であり、電圧出力ノードNB7から受電装置40側への電流の逆流を防止する。
位置検出回路56は、2次コイルL2の誘起電圧の波形に相当する信号ADINの波形を監視して、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正であるかを判断する。具体的には信号ADINを、コンパレータで2値に変換又はA/D変換でレベル判定して、位置関係が適正であるか否かを判断する。
発振回路58は、例えばCR発振回路により構成され、2次側のクロックを生成する。周波数検出回路60は、信号CCMPIの周波数(f1、f2)を検出して、図3(A)に示すように、送電装置10からの送信データが「1」なのか「0」なのかを判断する。
満充電検出回路62(充電検出回路)は、負荷90のバッテリ94(2次電池)が、満充電状態(充電状態)になったか否かを検出する回路である。
負荷90は、バッテリ94の充電制御等を行う充電制御装置92を含む。この充電制御装置92(充電制御IC)は集積回路装置などにより実現できる。なお、スマートバッテリのように、バッテリ94自体に充電制御装置92の機能を持たせてもよい。
次に、送電側と受電側の動作の概要について図4のフローチャートを用いて説明する。送電側は、電源投入されてパワーオンすると(ステップS1)、位置検出用の一時的な電力伝送を行う(ステップS2)。この電力伝送により、受電側の電源電圧が立ち上がり、受電制御装置50のリセットが解除される(ステップS11)。すると受電側は、信号P1QをHレベルに設定し、信号P4Qをハイインピーダンス状態に設定する(ステップS12)。これによりトランジスタTB2、TB1が共にオフになり、負荷90との間の電気的な接続が遮断される。
次に、受電側は、位置検出回路56を用いて、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正か否かを判断する(ステップS13)。そして位置関係が適正である場合には、受電側はIDの認証処理を開始し、認証フレームを送電側に送信する(ステップS14)。具体的には図3(B)で説明した負荷変調により認証フレームのデータを送信する。
送電側は、認証フレームを受信すると、IDが一致するか否かなどの判断処理を行う(ステップS3)。そしてID認証を許諾する場合には、許諾フレームを受電側に送信する(ステップS4)。具体的には図3(A)で説明した周波数変調によりデータを送信する。
受電側は、許諾フレームを受信し、その内容がOKである場合には、無接点電力伝送を開始するためのスタートフレームを送電側に送信する(ステップS15、S16)。一方、送電側は、スタートフレームを受信し、その内容がOKである場合には、通常の電力伝送を開始する(ステップS5、S6)。そして受電側は信号P1Q、P4QをLレベルに設定する(ステップS17)。これによりトランジスタTB2、TB1が共にオンになるため、負荷90に対する電力伝送が可能になり、負荷への電力供給(VOUTの出力)が開始する(ステップS18)。
3.パルス幅検出
図5に本実施形態の送電制御装置20の具体的な構成例を示す。なお本実施形態の送電制御装置20は図5の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えばラッチ回路、電圧検出回路、波形整形回路)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図5において1次コイルL1のインダクタンスや共振回路を構成するコンデンサの容量値がばらついたり、電源電圧などが変動すると、誘起電圧信号PHINのピーク電圧(振幅)も変動する。従って、信号PHINのピーク電圧を検出する手法だけでは、負荷変動の正確な検出を実現できないおそれがある。そこで図5では、誘起電圧信号PHINのパルス幅情報の検出を行うことで、負荷変動を検出している。
波形整形回路32は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHIN(コイル端電圧)を波形整形し、波形整形信号WFQを出力する。具体的には例えば信号PHINが所与のしきい値電圧を超えた場合にアクティブ(例えばHレベル)になる方形波(矩形波)の波形整形信号WFQを出力する。
駆動クロック生成回路25は、1次コイルL1の駆動周波数を規定する駆動クロックDRCKを生成する。具体的には発振回路24で生成された基準クロックCLKを分周して駆動クロックDRCKを生成する。1次コイルL1には、この駆動クロックDRCKの駆動周波数の交流電圧が供給されることになる。
ドライバ制御回路26は、駆動クロックDRCKに基づいてドライバ制御信号を生成し、1次コイルL1を駆動する送電部12の送電ドライバ(第1、第2の送電ドライバ)に出力する。この場合、送電ドライバを構成するインバータ回路に貫通電流が流れないように、インバータ回路のP型トランジスタのゲートに入力される信号とN型トランジスタのゲートに入力される信号が、互いにノンオーバラップの信号になるようにドライバ制御信号を生成する。
パルス幅検出回路33は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHINのパルス幅情報を検出する。具体的には、波形整形回路32からの波形整形信号WFQと、駆動クロック生成回路25からの駆動クロックDRCK(ドライバ制御信号)を受け、波形整形信号WFQのパルス幅情報を検出することで、誘起電圧信号PHINのパルス幅情報を検出する。
更に具体的にはパルス幅検出回路33は、駆動クロックDRCK(ドライブ制御信号)が、非アクティブの電圧レベル(例えばLレベル)からアクティブの電圧レベル(例えばHレベル)に変化する第1のポイント(例えば立ち上がりエッジ。駆動開始ポイント)から、波形整形信号WFQが、アクティブの電圧レベル(例えばHレベル)から非アクティブの電圧レベル(例えばLレベル)に変化する第2のポイント(例えば立ち下がりエッジ。波形整形信号の終了ポイント)までの期間であるパルス幅期間を計測することで、パルス幅情報を検出する。例えば駆動クロックDRCKの電圧変化により誘起された電圧信号PHINが、所与のしきい値電圧以上になるパルス幅期間を計測する。そして駆動クロックDRCKのパルス幅に対する波形整形信号WFQ(誘起電圧信号)のパルス幅の大きさを計測する。この場合のパルス幅期間の計測は例えば基準クロックCLKを用いて行う。そしてパルス幅検出回路33での計測結果のデータPWQは、ラッチ回路34にラッチされる。具体的にはパルス幅検出回路33は、基準クロックCLKによりカウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行うカウンタを用いて、パルス幅期間を計測し、その計測結果のデータPWQがラッチ回路34にラッチされる。
制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて、2次側(受電装置40側)の負荷変動(負荷の高低)を検出する。具体的には制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて、受電装置40が負荷変調により送信したデータの検出を行う。或いは異物検出や着脱検出などの過負荷状態の検出を行ってもよい。
図6(A)、図6(B)に、1次コイルL1のコイル端電圧波形の測定結果を示す。図6(A)、図6(B)は、各々、受電側の負荷電流が150mA、300mAの場合の電圧波形である。コイル端電圧が所与の設定電圧VR以上になるパルス幅期間TPWは、負荷電流が大きくなるほど(高負荷になるほど)、短くなる。従って、このパルス幅期間TPWを計測することで、受電装置40の負荷変調部46の負荷の高低を判断することができ、受電側からの送信データが「0」なのか「1」なのかを判断できる。例えば図3(B)のように低負荷時が「0」、高負荷時が「1」と規定されていたとする。この場合には、パルス幅期間TPWが所与の基準パルス幅期間よりも長ければ、低負荷であるため、「0」と判断でき、短ければ、高負荷であるため、「1」と判断できる。
図7に、駆動クロックDRCK(ドライブ制御信号)とコイル端電圧波形の関係を模式的に示す。駆動クロックDRCKは、タイミングt21でHレベル(アクティブ)になり、タイミングt22でLレベル(非アクティブ)になる。一方、コイル端電圧は、駆動クロックDRCKがHレベルになるタイミングt21で急峻に立ち上がり、その後、立ち下がる。そして図7に示すように受電側の負荷が低くなればなるほど、コイル端電圧の立ち下がりが緩やかになる。このため、コイル端電圧(誘起電圧信号)が所与の設定電圧以上になるパルス幅期間は、受電側の負荷が低くなればなるほど長くなる。従って、このパルス幅期間を計測することで、受電側の負荷が、低負荷、中負荷、高負荷、過負荷のいずれなのかを判断できる。
なお、パルス幅期間を計測するための設定電圧VR(例えば0V以上の電圧。N型トランジスタのしきい値電圧以上の電圧)としては、負荷変動の検出精度が最適になる電圧を適宜選択設定すればよい。
図8(A)に無負荷時における1次側の等価回路を示し、図8(B)に有負荷時における等価回路を示す。図8(A)に示すように無負荷時においては、キャパシタンスCと、1次側の漏れインダクタンスLl1及び結合インダクタンスMにより直列共振回路が形成される。従って、図8(C)のB1に示すように、無負荷時の共振特性はQ値が高いシャープな特性になる。一方、有負荷の場合には2次側の漏れインダクタンスLl2及び2次側の負荷のレジスタンスRLが加わる。従って図8(B)に示すように、有負荷の場合の共振周波数fr2、fr3は、無負荷の場合の共振周波数fr1に比べて大きくなる。またレジスタンスRLの影響により、有負荷時の共振特性はQ値が低い緩やかな特性になる。更に低負荷(RL大)から高負荷(RL小)になるにつれて、共振周波数が高くなり、共振周波数がコイルの駆動周波数(DRCKの周波数)に近づく。
このように共振周波数が駆動周波数に近づくと、図6(A)、図6(B)に示すように、共振波形である正弦波の部分が徐々に見えてくる。即ち図6(A)のような低負荷時の電圧波形では、駆動波形である方形波の方が、共振波形である正弦波よりも支配的になっている。これに対して図6(B)のような高負荷時の電圧波形では、共振波形である正弦波の方が、駆動波形である方形波よりも支配的になる。この結果、コイル端電圧が設定電圧VR以上になるパルス幅期間TPWは、高負荷になるほど短くなる。従って、このパルス幅期間TPWを計測することで、簡素な構成で受電側の負荷の変動(高低)を判断できる。
例えば受電側の負荷変動を、負荷による位相特性で判断する手法も考えられる。ここで負荷による位相特性とは、電圧・電流位相差のことを指すが、この手法では、回路構成が複雑になり、高コスト化を招くという問題がある。
これに対して本実施形態のパルス幅検出手法では、電圧波形を利用し、簡単な波形整形回路と計数回路(カウンタ)でデジタルデータとして処理できるため、回路構成が簡素化できるという利点がある。また、電圧波形を用いて負荷変動を検出する振幅検出手法との組み合わせの実現も容易であるという利点がある。
図9に本実施形態の送電制御装置20の具体的な構成例を示す。図9では波形整形回路32は、VDD(高電位側電源)とGNDの間に直列に接続された抵抗RC1及びN型のトランジスタTC1と、インバータ回路INVCを含む。トランジスタTC1のゲートには、電圧検出回路14からの信号PHINが入力される。そして信号PHINがトランジスタTC1のしきい値電圧よりも高くなると、TC1がオンになりノードNC1の電圧がLレベルになるため、波形整形信号WFQはHレベルになる。一方、信号PHINがしきい値電圧よりも低くなると、波形整形信号WFQはLレベルになる。
パルス幅検出回路33はカウンタ122を含む。このカウンタ122は、パルス幅期間においてカウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行い、得られたカウント値に基づいてパルス幅期間の長さを計測する。この場合、カウンタ122は例えば基準クロックCLKに基づいてカウント値のカウント処理を行う。
更に具体的には、パルス幅検出回路33はイネーブル信号生成回路120を含む。このイネーブル信号生成回路120は、波形整形信号WFQと駆動クロックDRCKを受け、パルス幅期間においてアクティブになるイネーブル信号ENQを生成する。そしてカウンタ122は、イネーブル信号ENQがアクティブ(例えばHレベル)である場合に、カウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行う。
このイネーブル信号生成回路120は、そのクロック端子に駆動クロックDRCKが入力され、そのデータ端子にVDD(広義には高電位側電源)の電圧が入力され、波形整形信号WFQが非アクティブ(Lレベル)である場合にリセットされるフリップフロップ回路FFC1により構成できる。このフリップフロップ回路FFC1によれば、波形整形信号WFQがアクティブ(Hレベル)になった後に、駆動クロックDRCKがアクティブ(Hレベル)になると、その出力信号であるイネーブル信号ENQがアクティブ(Hレベル)になる。その後、波形整形信号WFQが非アクティブ(Lレベル)になると、フリップフロップ回路FFC1はリセットされて、その出力信号であるイネーブル信号ENQが非アクティブ(Lレベル)になる。従って、カウンタ122は、イネーブル信号ENQがアクティブになる期間を基準クロックCLKでカウントすることで、パルス幅期間を計測できる。
なおイネーブル信号生成回路120を、そのクロック端子に駆動クロックDRCKが入力され、そのデータ端子にGND(低電位側電源)が接続され、波形整形信号WFQが非アクティブである場合にセットされるフリップフロップ回路により構成してもよい。この場合には、フリップフロップ回路の出力信号の反転信号を、イネーブル信号ENQとしてカウンタ122に入力すればよい。
カウント値保持回路124は、カウンタ122からのカウント値CNT(パルス幅情報)を保持する。そして保持されたカウント値のデータLTQ2は出力回路126に出力される。
出力回路126(フィルタ回路、ノイズ除去回路)はカウント値保持回路124に保持されたカウント値のデータLTQ2を受けて、データPWQを出力する。この出力回路126は、例えばカウント値保持回路124に今回保持されたカウント値と前回に保持されたカウント値を比較し、大きい方のカウント値を出力する比較回路130を含むことができる。これにより出力回路126からは、最大値のカウント値が保持されて出力されるようになる。このようにすれば、雑音等によるパルス幅期間の変動を抑えることが可能になり、安定したパルス幅検出を実現できる。また振幅検出手法との組み合わせも容易化できる。
図10に、図9の回路の動作を説明するための信号波形例を示す。タイミングt31で波形整形信号WFQがHレベルになると、フリップフロップ回路FFC1のリセットが解除される。そしてタイミングt32で、駆動クロックDRCKがHレベルになると、その立ち上がりエッジでVDDの電圧がフリップフロップ回路FFC1に取り込まれ、これによりイネーブル信号ENQがLレベルからHレベルに変化する。この結果、カウンタ122がカウント処理を開始し、基準クロックCLKを用いてパルス幅期間TPWを計測する。
次にタイミングt33で、波形整形信号WFQがLレベルになると、フリップフロップ回路FFC1がリセットされて、イネーブル信号ENQがHレベルからLレベルに変化する。これによりカウンタ122のカウント処理が終了する。そして、このカウント処理により得られたカウント値が、パルス幅期間TPWを表す計測結果になる。
同様にして図10では、タイミングt34で波形整形信号WFQがHレベルになり、タイミングt35でイネーブル信号ENQがHレベルになることで、カウント処理が開始する。その後、タイミングt36で波形整形信号WFQ及びイネーブル信号ENQがレベルになることで、カウント処理が終了する。そして、このカウント処理により得られたカウント値が、パルス幅期間TPWを表す計測結果になる。
そして図10に示すように、受電側が低負荷である場合には、パルス幅期間TPWが長くなるため、カウント値も大きくなる。一方、受電側が高負荷である場合には、パルス幅期間TPWが短くなるため、カウント値も小さくなる。従って、制御回路22は、これらのカウント値の大小に基づいて受電側の負荷の高低を判断できることになる。
なお波形整形回路32の構成は図9の構成に限定されない。例えば図11(A)に示すように、その非反転入力端子(第1の端子)に信号PHINが入力され、その反転入力端子(第2の端子)に設定電圧VRが入力されるコンパレータCPC1により波形整形回路32を構成してもよい。このようなコンパレータCPC1を用いれば、設定電圧VRを任意に調整できるため、負荷変動の検出精度を向上できる。
またイネーブル信号生成回路120の構成も図9の構成に限定されない。例えば図11(B)に示すように、その第1の入力端子に駆動クロックDRCKが入力され、その第2の入力端子に波形整形信号WFQが入力されるAND回路ANC1によりイネーブル信号生成回路120を構成してもよい。
但し、波形整形回路32として図11(A)の構成を採用する場合には、イネーブル信号生成回路120は図9の構成であることが望ましい。例えば図12に波形整形回路32が図11(A)の構成である場合の信号波形例を示す。コンパレータCPC1を用いた波形整形回路32を採用すると、図12に示すように、駆動クロックDRCKの立ち上がりエッジ(タイミングt32、t35)に対して、波形整形信号WFQの立ち上がりエッジが遅延する場合がある。例えばコンパレータCPC1に入力する設定電圧VRが高くなると、この遅延が大きくなる。そして波形整形信号WFQの立ち上がりエッジが遅延した場合に、図11(B)のようなAND回路ANC1を用いてイネーブル信号生成回路120を構成すると、イネーブル信号ENQのパルス幅期間TPWが実際よりも短くなってしまう。この結果、カウント処理により得られたカウント値が不正確になる。
この点、イネーブル信号生成回路120として図9の構成を採用すれば、波形整形信号WFQの立ち上がりエッジが遅延した場合にも、イネーブル信号ENQはタイミングt32、t35で立ち上がるようになるため、パルス幅期間TPWは短くならず、正確なカウント値を得ることができる。
また出力回路126の構成も図9の構成に限定されない。例えば図13に示すように、出力回路126を、カウント値保持回路124に保持された複数のカウント値(例えば今回のカウント値と前回のカウント値)の平均値(移動平均)を求める平均化回路132により構成してもよい。このような平均化回路132を用いれば、カウント値に雑音成分が重畳した場合にも、これを除去することができ、安定したパルス幅検出を実現できる。また振幅検出手法との組み合わせも容易化できる。
4.変形例
図14に本実施形態の変形例を示す。この変形例では、誘起電圧信号のパルス幅検出に加えて、振幅検出も行っている。図14が図5と異なる点は、振幅検出回路28、A/D変換回路29、ラッチ回路30などが追加された点である。なお変形例の構成は図14に限定されず、例えばA/D変換回路29やラッチ回路30、34などの構成要素を省略してもよく、例えばA/D変換回路29の代わりに、ピーク電圧としきい値電圧を比較する複数のコンパレータを設けてもよい。
振幅検出回路28は、1次コイルL1の一端の誘起電圧に相当する誘起電圧信号PHINの振幅情報(ピーク電圧、振幅電圧、実効電圧)を検出し、受電側の負荷変動を検出する。これにより、異物検出、着脱検出、データ検出等が可能になる。なお受電側の負荷が高くなったか低くなったかを、ピーク電圧を用いて判断してもよいし、ピーク電圧以外の物理量(振幅電圧、実効電圧)を用いて判断してもよい。
A/D変換回路29は、振幅検出回路28での検出電圧(ピーク電圧)が仮規定電圧(仮しきい値電圧)を超えたタイミングから所与の期間が経過した変換タイミングで、検出電圧のA/D変換を行って、基準しきい値電圧のデジタルデータを求める。そして制御回路22は、基準しきい値電圧のデジタルデータを用いて、異物検出、着脱検出及びデータ検出の少なくとも1つを行う。
具体的には、制御回路22は、検出電圧が仮規定電圧(SIGH0)を超えたタイミングから、カウンタ102を用いたカウント処理を開始し、A/D変換回路29は、このカウンタ102のカウント値に基づき設定された変換タイミングでA/D変換を行う。更に具体的には、振幅検出回路28は、1次コイルL1の誘起電圧信号(半波整流信号)のピーク電圧を保持ノードに保持することで、振幅情報であるピーク電圧を検出する。そして制御回路22は、ピーク電圧が仮規定電圧を超えたタイミングから第1の期間が経過したリセットタイミング(リセット期間)で、保持ノードの電荷を低電位側電源に放電するリセット制御を行う。A/D変換回路29は、リセットタイミングから第2の期間が経過した変換タイミングで、ピーク電圧のA/D変換を行って、基準しきい値電圧(SIGHV)のデジタルデータを求める。
例えば振幅検出回路28が信号PHINの振幅情報を検出する場合に、1次コイルL1のインダクタンスや共振回路を構成するコンデンサの容量値がばらついたり、電源電圧などが変動すると、振幅検出回路28の検出電圧(ピーク電圧、振幅電圧、実効電圧)も変動する。従って、異物検出、着脱検出、データ検出の判定のための基準しきい値電圧(判定電圧)が固定値であると、正確な検出を実現できないおそれがある。
そこで図14ではA/D変換回路29を設け、仮の規定電圧(規格電圧)から所与の期間経過したタイミングでA/D変換を行って、検出判定のための基準しきい値電圧を自動補正する手法を採用している。
具体的には図15に示すような仮規定電圧SIGH0を設定する。この仮規定電圧SIGH0は、図2の受電装置40の負荷変調部46の負荷が無負荷(TB3がオフ)である場合のピーク電圧(広義には検出電圧)と、有負荷(TB3がオン)である場合のピーク電圧との間の電圧であり、例えばSIGH0=2.5Vである。なお仮規定電圧SIGH0をレジスタにより可変に設定できるようにしてもよい。
A/D変換回路29は、誘起電圧信号PHINのピーク電圧(信号PHQ)が仮規定電圧SIGH0を超えたタイミングt1から所与の期間TPが経過した変換タイミングt2で、ピーク電圧のA/D変換を行う。そして基準しきい値電圧SIGHVのデジタルデータADQを求めて出力する。ラッチ回路30は、このデータADQをラッチする。制御回路22は、ラッチされたデータADQを用いて、異物検出、着脱検出、或いはデータ検出を行う。即ち、充電器の1次コイルの上に置かれた異物(2次コイル以外の金属)を検出したり、充電器の上に置かれた携帯電話機等の電子機器の着脱(取り外し)を検出したり、受電装置40が負荷変調により送信したデータの「0」、「1」を検出する。
例えば図15のタイミングt0で受電側の負荷変調部46のトランジスタTB3がオンになり、無負荷(負荷非接続)から有負荷(負荷接続)に変化すると、誘起電圧信号PHINのピーク電圧が上昇する。図15では、このようなピーク電圧の上昇を検知するための仮の規定電圧SIGH0(仮のしきい値電圧)が設定されている。この仮規定電圧SIGH0は、受電側が無負荷である場合には、超えることがない電圧であり、ピーク電圧がSIGH0を超えた場合には、受電側で確実に負荷が接続されたと判断できる。そこで、このタイミングt1から十分な期間TPが経過し、ピーク電圧のレベルが安定したタイミングt2でA/D変換を行い、基準しきい値電圧SIGHVを求める。具体的には制御回路22は、仮規定電圧SIGH0を超えたタイミングt1から、カウンタ102を用いてカウント処理(カウント値のインクリメント又はデクリメント)を開始する。そして、カウンタ102のカウント値に基づき設定された変換タイミングt2でA/D変換を行うように、A/D変換回路29を制御して、基準しきい値電圧SIGHVを求める。
そして制御回路22は、この基準しきい値電圧SIGHVに基づいて、異物検出、着脱検出又はデータ検出を行う。具体的には、基準しきい値電圧SIGHVに対して異物検出用、着脱検出用又はデータ検出用のパラメータ電圧を減算又は加算することで異物検出用、着脱検出用又はデータ検出用のしきい値電圧を得る。そしてこれらのしきい値電圧に基づいて、異物検出、着脱検出、及びデータ検出の少なくとも1つを行う。
図16に、データ検出用、過負荷検出用、異物検出用、着脱検出用のしきい値電圧VSIGH、VOVER、VMETAL、VLEAVEを求めるためのしきい値テーブル100の例を示す。制御回路22はこのしきい値テーブル100を用いてVSIGH、VOVER、VMETAL、VLEAVEを求める。例えば、データ検出用のしきい値電圧VSIGHは、基準しきい値電圧SIGHVに対してデータ検出用のパラメータ電圧PV1を減算することで求める。同様に、VOVERはSIGHVに対して過負荷検出用のパラメータ電圧PV2を加算することで求め、VMETALはSIGHVに対して異物検出用のパラメータ電圧PV3を加算することで求め、VLEAVEはSIGHVに対して着脱検出用のパラメータ電圧PV4を減算することで求める。
なお本実施形態では、まず過負荷検出を行い、過負荷が検出された場合に、電圧検出回路14の電圧分割ノードのスイッチング制御を行って、異物検出、着脱検出を行う。この場合にパラメータ電圧PV1、PV2、PV3、PV4は例えば0.3V、0.8V、0.8V、0.1Vに設定できる。例えばSIGHV=3.0Vの場合にはVSIGH=3.0−0.3=2.7Vになり、データ検出用のしきい値電圧VSIGHは、基準しきい値電圧SIGHV(3.0V)と仮規定電圧SIGH0(2.5V)の間の電圧になる。
以上の振幅検出手法によれば、コイルのインダクタンスやコンデンサの容量値や電源電圧が変動した場合に、その変動に応じて、基準しきい値電圧SIGHVも変化し、SIGHVにより求められる異物検出用、着脱検出用、データ検出用のしきい値電圧VMETAL、VLEAVE、VSIGHも変化する。即ち素子バラツキ等に応じて変化する基準しきい値電圧SIGHVに応じて、しきい値電圧VMETAL、VLEAVE、VSIGHが自動補正される。これにより、素子バラツキを自動的に吸収することができ、安定した検出動作を実現できる。また、基準しきい値電圧SIGHVのA/D変換は、受電側の負荷が無負荷から有負荷に変化したことがSIGH0を用いて確実に検出されたタイミングt1から、十分な期間TPが経過したタイミングt2で行われる。従って、誤った基準しきい値電圧SIGHVが検出されてしまう事態を防止でき、誤検出が無い安定した検出動作を実現できる。
なお、1次コイルL1に2次コイルL2が近づく過程や、異物が設置された場合に、ピーク電圧が仮規定電圧SIGH0を超える場合がある。しかしながら、この場合には、それ以降の負荷変調のシーケンスが予め規定されたシーケンスと合致しなくなるため、ID認証エラーとなり再起動になるため、問題は生じない。
また図15では、振幅検出回路28の検出電圧がピーク電圧である場合の例を示しているが、振幅情報は、ピーク電圧に限定されず、誘起電圧信号の振幅の大小を表す物理量であればよい。例えば振幅情報は、誘起電圧信号の電力を表す実効電圧であってもよいし、誘起電圧信号の振幅電圧自体であってもよい。
図17に振幅検出回路28、A/D変換回路29の詳細な構成例を示す。図17において振幅検出回路28は、オペアンプOPA1、OPA2と、保持コンデンサCA1と、リセット用のN型のトランジスタTA1を含む。オペアンプOPA1は、その非反転入力端子に信号PHINが入力され、その反転入力端子にオペアンプOPA2の出力ノードNA5が接続される。保持コンデンサCA1、リセット用トランジスタTA1は、オペアンプOPA1の出力ノードであるピーク電圧の保持ノードNA4と、GND(低電位側電源)との間に設けられる。オペアンプOPA2は、その非反転入力端子に保持ノードNA4が接続され、その反転入力端子にOPA2の出力ノードNA5が接続され、ボルテージフォロワ接続のオペアンプを構成している。なおオペアンプOPA2の後段に、ボルテージフォロワ接続のオペアンプを更に設けてもよい。
図17のオペアンプOPA1、OPA2、保持コンデンサCA1、リセット用トランジスタTA1によりピークホールド回路(ピーク検出回路)が構成される。即ち電圧検出回路14からの検出信号PHINのピーク電圧が保持ノードNA4にホールドされ、このホールドされたピーク電圧の信号が、ボルテージフォロワ接続のオペアンプOPA2によりインピーダンス変換されてノードNA5に出力される。
リセット用トランジスタTA1はリセット期間においてがオンになり、保持ノードNA4の電荷をGND側に放電する。即ちオペアンプOPA1は、保持コンデンサCA1に電荷を蓄積するだけであり、GND側に電荷を放電できないタイプのオペアンプになっている。このため、信号PHINのピーク電圧の上昇には追従できるが、ピーク電圧の下降には追従できない。またオペアンプOPA1の出力部に設けられる電荷蓄積用のP型のトランジスタにはリーク電流が存在するため、このP型トランジスタがオフである場合にも、長時間が経過すると、保持ノードNA4の電圧が上昇してしまう。このため、保持ノードNA4の電圧を定期的にリセットする必要もある。以上の理由により、図17では保持ノードNA4にリセット用のトランジスタTA1が設けられている。
例えば本実施形態では、受電側は、送電側の交流電圧からクロックを検出(抽出)して、このクロックに同期して負荷変調を行っている。従って、受電側の負荷変調は送電側のクロックに同期して行われるため、送電側は受電側の負荷変調のタイミングを一意的に知ることができる。そこで制御回路22は、受電側の負荷変調の負荷の切り替えタイミングを特定し、特定された切り替えタイミングを含むリセット期間において、保持ノードNA4の電荷をGND側に放電するリセット制御を行う。このようにすれば、ピーク電圧の下降に追従できないタイプのオペアンプOPA1を採用した場合にも、適正なピークホールド動作を実現できる。またピーク電圧が仮規定電圧SIGH0を超えるのを待つ待機モード時に、定期的に保持ノードNA4の電圧をリセットすることで、オペアンプOPA1のP型トランジスタの漏れ電流による保持電圧の上昇を防止できる。
図18に振幅検出回路28の動作を説明するための信号波形例を示す。図18に示すように信号PHINは、半波整流回路である電圧検出回路14により半波整流された信号になっている。オペアンプOPA1の出力信号OPQは、信号PHINのパルス発生期間において、その電圧が上昇し、パルス非発生期間において、その電圧が保持コンデンサCA1に保持されて維持される。そしてオペアンプOPA2の出力信号PHQは、信号PHINのピークに滑らかに追従する。
A/D変換回路29は、サンプルホールド回路110、コンパレータCPA1、逐次比較レジスタ112、D/A変換回路114を含む。サンプルホールド回路110は信号PHQをサンプリングして、ホールドする。コンパレータCPA1は、D/A変換回路114からのD/A変換後のアナログ信号DAQとサンプルホールド回路110からのサンプルホールド信号SHQを比較する。逐次比較レジスタ112(逐次比較制御回路)は、コンパレータCPA1の出力信号CQ1のデータを格納する。D/A変換回路114は、逐次比較レジスタ112からの例えば8ビットのデジタルデータSAQをD/A変換して、アナログ信号DAQを出力する。
この逐次比較型のA/D変換回路29では、コンパレータCPA1が、MSB(最上位ビット)だけを「1」とした場合のD/A変換後の信号DAQと、入力信号SHQ(PHQ)を比較する。そして信号SHQの電圧の方が大きければMSBを「1」のままにして、小さければMSBを「0」にする。そしてA/D変換回路29は、以降の下位ビットについても同様にして逐次に比較処理を行う。そして最終的に得られたデジタルデータADQをラッチ回路30に出力する。なおA/D変換回路29は図17の構成に限定されず、例えば異なった回路構成の逐次比較型A/D変換回路であってもよいし、追従比較型、並列比較型、二重積分型などのA/D変換回路であってもよい。
図19に図17の回路の動作を説明するための信号波形例を示す。タイミングt11でリセット信号RSTがLレベル(非アクティブ)になりリセットが解除されると、ピーク電圧の信号PHQが少しだけ上昇する。その後のタイミングt12で受電側(2次側)が無負荷から有負荷に変化すると、ピーク電圧が更に上昇し、タイミングt13で仮規定電圧SIGH0を超えると、カウンタ102によるカウント動作が開始する。そして期間TP1(例えば104CLK)が経過したリセットタイミングt14で、信号RSTがHレベル(アクティブ)になって、トランジスタTA1がオンになり、保持ノードNA4の電荷がGND側に放電される。これによりピーク電圧が、一旦、下降する。そしてリセット期間TP2(例えば32CLK)が経過して、タイミングt15になると、受電側が有負荷のままであるため、ピーク電圧が再度上昇する。その後、期間TP3(例えば32CLK)が経過した変換タイミングt16で、A/D変換回路29によるA/D変換が開始し、基準しきい値電圧SIGHVのデジタルデータが求められる。そして期間TP4(例えば64CLK)が経過したタイミングt17でラッチ信号LAT1がHレベル(アクティブ)になり、基準しきい値電圧SIGHVのデジタルデータがラッチ回路30にラッチされる。
このように図19では、ピーク電圧(PHQ)が仮規定電圧SIGH0を超えたタイミングから第1の期間TP1が経過したリセットタイミングt14で、保持ノードNA4の電荷を低電位側電源に放電するリセット制御が行われる。そしてリセットタイミングt14から第2の期間(TP2+TP3)が経過した変換タイミングt16で、ピーク電圧のA/D変換が行われて、基準しきい値電圧SIGHVのデジタルデータが求められる。
即ち仮規定電圧SIGH0を超えてから期間TP1の経過後にリセット期間TP2を設け、保持ノードNA4の電圧を一旦リセットする。そして振幅検出回路28(ピークホールド回路)の出力が安定するのを、期間TP3の間だけ待ち、その後に、A/D変換回路29を起動して、A/D変換を行う。このようにすれば、保持ノードNA4の電圧がリセットされてピーク電圧が安定した後にA/D変換を行うことができるため、基準しきい値電圧SIGHVの検出精度を高めることができる。
5.パルス幅検出と振幅検出の併用
図14の構成によればパルス幅検出と振幅検出を併用することで負荷変動の検出精度を高めることができる。
具体的には制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて、受電装置40が負荷変調により送信したデータの検出を行う。一方、振幅検出回路28で検出された振幅情報に基づいて、異物検出及び着脱検出の少なくとも一方を行う。
更に具体的には制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されてラッチ回路34にラッチされたパルス幅期間のデータPWQ(パルス幅情報)に基づいて、データ検出を行う。一方、振幅検出回路28、A/D変換回路29により求められ、ラッチ回路30にラッチされた基準しきい値電圧のデジタルデータを用いて、異物検出及び着脱検出の少なくとも一方を行う。例えば図16で説明したような異物検出用、着脱検出用のしきい値電圧を求めて、異物検出や着脱検出を行う。
例えば図19のタイミングt17において、振幅検出用の第1のラッチ回路30は、A/D変換回路29からのデータADQ(例えば基準しきい値電圧のデータ)をラッチ信号LAT1によりラッチする。またパルス幅検出用の第2のラッチ回路34は、パルス幅検出回路33からのデータPWQ(パルス幅期間のデータ)をラッチ信号LAT2によりラッチする。この場合に第2のラッチ回路34は、第1のラッチ回路30のラッチタイミングと同期したタイミングで、パルス幅検出回路33からのデータをラッチする。具体的には、第1、第2のラッチ回路30、34は、同じタイミングのラッチ信号LAT1、LAT2によりデータをラッチする。
このようにすれば、パルス幅検出により得られたデータと振幅検出により得られたデータを同じタイミングでラッチして、制御回路22に入力できる。これによりパルス幅検出と振幅検出の間の回路互換性を保つことができ、制御回路22のシーケンス処理や判断処理を簡素化できる。
例えば図9では、出力回路126の比較回路130により、振幅検出回路28におけるピーク電圧の保持と同様に、パルス幅検出回路33からの出力データPWQ(カウント値)についても、常に最大値に保持される。従って振幅検出回路28、A/D変換回路29との間の回路互換を維持でき、システム構成やシーケンスの簡素化を図れる。
図20(A)にパルス幅の変化特性を示し、図20(B)に振幅の変化特性を示す。図20(A)では、横軸が受電側の負荷電流量であり、縦軸がカウンタ122のカウント値(パルス幅期間)となっている。一方、図20(B)では、横軸が受電側の負荷電流量であり、縦軸がコイル端電圧の振幅(ピーク電圧)となっている。
図20(A)のパルス幅変化特性では、E1に示すように、負荷電流量が小さく、低負荷の場合には、負荷電流量の変化に対するカウント値の変化率は大きく、感度が高い。一方、E2に示すように、負荷電流量が大きく、高負荷の場合には、負荷電流量の変化に対するカウント値の変化率は小さく、感度が低い。その理由は、正常なコイルと結合している場合は、結合度の制限により、負荷が重くなるにつれて負荷−位相特性における位相回転が飽和するためである。
一方、図20(B)の振幅変化特性では、F1に示すように、低負荷の場合には、負荷電流量の変化に対するコイル端電圧の変化率は小さく、感度が低い。一方、F2に示すように、高負荷の場合には、負荷電流量の変化に対するカウント値の変化率が大きく、感度が高い。
このように、パルス幅検出は、高負荷領域よりも低負荷領域の方が検出感度が高い。一方、振幅検出は、低負荷領域よりも高負荷領域の方が検出感度が高い。従って、低負荷領域で負荷が変動する場合には、パルス幅検出を用いて負荷の高低を判断することが望ましく、高負荷領域で負荷が変動する場合には、振幅検出を用いて負荷の高低を判断することが望ましい。このように低負荷領域と高負荷領域で検出方式を使い分けることで、負荷変動の効率的な検出が可能になる。
具体的には、例えば負荷変調により送信されるデータを検出する場合には、比較的、低負荷の領域で負荷が変動する。従って、受電装置40が負荷変調により送信したデータの検出については、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて行うことが望ましい。一方、異物検出や着脱検出などの過負荷状態の場合には、高負荷領域での感度が高いことが望ましく、異物検出や着脱検出については、振幅検出回路28で検出された振幅情報に基づいて行うことが望ましい。このようにすることで、データ検出、異物検出、着脱検出などを、高い感度で効率良く実現できる。
なお状況によっては、データ検出を、振幅検出回路28で検出された振幅情報に基づいて行ったり、異物検出や着脱検出などの過負荷検出を、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて行ってもよい。例えばデータ検出の際に高負荷領域で負荷が変動する場合には、振幅情報に基づいてデータ検出を行ったり、振幅情報とパルス幅情報を兼用してデータ検出を行う。一方、電源の供給能力が低く、過負荷により電源電圧が低下するシステムなどの場合には、パルス幅情報に基づいて異物検出や着脱検出を行ったり、パルス幅情報と振幅情報を兼用して異物検出や着脱検出を行う。
例えば図21に異物サイズとパルス幅検出のカウント値との関係を示す。G1は正常な負荷の場合の変化特性である。G2は、異物ではない正常な負荷の場合に1次側(受電装置)において観測される計数限界値の収束横軸線である。G3の変化特性のように、計数値がG2の計数限界値以下になる場合には異物と判断できる。即ちG3は、振幅検出によっては検出できない異物の変化特性であり、コイルとの間で想定外の結合が行われ、正常な負荷(G1)ではあり得ない位相回転により小さなカウント値が観測されるため、異物と判断できる。この図21の検出手法を振幅検出と組み合わせることで、よりインテリジェントな検出処理が可能になる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(低電位側電源、高電位側電源、検出電圧、電子機器等)と共に記載された用語(GND、VDD、ピーク電圧、携帯電話機・充電器等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また送電制御装置、送電装置、受電制御装置、受電装置の構成・動作や、パルス幅検出手法、振幅検出手法も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
図1(A)、図1(B)は無接点電力伝送の説明図。 本実施形態の送電装置、送電制御装置、受電装置、受電制御装置の構成例。 図3(A)、図3(B)は周波数変調、負荷変調によるデータ転送の説明図。 送電側と受電側の動作の概要について説明するためのフローチャート。 本実施形態の送電制御装置の構成例。 図6(A)、図6(B)はコイル端電圧波形の測定結果を示す図。 駆動クロックとコイル端電圧波形の関係を示す模式図。 図8(A)〜図8(C)は無負荷時、有負荷時の等価回路及び共振特性図。 送電制御装置の具体的な構成例。 本実施形態の動作を説明するための信号波形例。 図11(A)、図11(B)は波形整形回路、イネーブル信号生成回路の構成例。 本実施形態の動作を説明するための信号波形例。 出力回路の構成例。 本実施形態の変形例の構成例。 変形例の動作を説明するための信号波形例。 しきい値テーブルの例。 変形例の具体的な構成例。 振幅検出回路の動作を説明するための信号波形例。 変形例の動作を説明するための信号波形例。 図20(A)、図20(B)は、パルス幅変化、振幅変化の特性図。 異物サイズとパルス幅検出のカウント値との関係を示す特性図。
符号の説明
L1 1次コイル、L2 2次コイル、
10 送電装置、12 送電部、14 電圧検出回路、16 表示部、
20 送電制御装置、22 制御回路(送電側)、24 発振回路、
25 駆動クロック生成回路、26 ドライバ制御回路、28 振幅検出回路、
29 A/D変換回路、30 ラッチ回路、32 波形整形回路、
33 パルス幅検出回路、34 ラッチ回路、40 受電装置、42 受電部、
43 整流回路、46 負荷変調部、48 給電制御部、50 受電制御装置、
52 制御回路(受電側)、54 出力保証回路、56 位置検出回路、
58 発振回路、60 周波数検出回路、62 満充電検出回路、90 負荷、
92 充電制御装置、94 バッテリ、100 しきい値テーブル、102 カウンタ、
110 サンプルホールド回路、112 逐次比較レジスタ、114 D/A変換回路、
120 イネーブル信号生成回路、122 カウンタ、124 カウント値保持回路、
126 出力回路、130 比較回路

Claims (17)

  1. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する駆動クロック生成回路と、
    前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、
    前記1次コイルの誘起電圧信号を波形整形し、波形整形信号を出力する波形整形回路と、
    前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記波形整形信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路と、
    検出されたパルス幅情報に基づいて、2次側の負荷変動を検出する制御回路を含むことを特徴とする送電制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御回路は、
    検出されたパルス幅情報に基づいて、前記受電装置が負荷変調により送信したデータを検出することを特徴とする送電制御装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記パルス幅検出回路は、
    前記駆動クロックが非アクティブの電圧レベルからアクティブの電圧レベルに変化する第1のポイントから、前記波形整形信号がアクティブの電圧レベルから非アクティブの電圧レベルに変化する第2のポイントまでの期間であるパルス幅期間を計測することで、パルス幅情報を検出することを特徴とする送電制御装置。
  4. 請求項3において、
    前記パルス幅検出回路は、
    前記パルス幅期間においてカウント値のインクリメント又はデクリメントを行い、得られたカウント値に基づいて前記パルス幅期間の長さを計測するカウンタを含むことを特徴とする送電制御装置。
  5. 請求項4において、
    前記パルス幅検出回路は、
    前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記パルス幅期間においてアクティブになるイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成回路を含み、
    前記カウンタは、
    前記イネーブル信号がアクティブである場合に、カウント値のインクリメント又はデクリメントを行うことを特徴とする送電制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記イネーブル信号生成回路は、
    そのクロック端子に前記駆動クロックが入力され、そのデータ端子に高電位側電源又は低電位側電源の電圧が入力され、前記波形整形信号がアクティブである場合にリセット又はセットされるフリップフロップ回路を含むことを特徴とする送電制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記波形整形回路は、
    その非反転入力端子に1次コイルの誘起電圧信号が入力され、その反転入力端子に所与の設定電圧が入力されるコンパレータを含むことを特徴とする送電制御装置。
  8. 請求項4乃至7のいずれかにおいて、
    前記パルス幅検出回路は、
    前記カウンタからのカウント値を保持するカウント値保持回路と、
    前記カウント値保持回路に今回保持されたカウント値と前回に保持されたカウント値を比較し、大きい方のカウント値を出力する出力回路を含むことを特徴とする送電制御装置。
  9. 請求項4乃至7のいずれかにおいて、
    前記パルス幅検出回路は、
    前記カウンタからのカウント値を保持するカウント値保持回路と、
    前記カウント値保持回路に保持された複数のカウント値の平均値を出力する出力回路を含むことを特徴とする送電制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記1次コイルの誘起電圧信号の振幅情報を検出する振幅検出回路と、
    検出された前記振幅情報のA/D変換を行うA/D変換回路と、
    前記A/D変換回路からのデータをラッチする第1のラッチ回路と、
    前記パルス幅検出回路からのデータをラッチする第2のラッチ回路を含み、
    前記第2のラッチ回路は、
    前記第1のラッチ回路のラッチタイミングと同期したタイミングで、前記パルス幅検出回路からのデータをラッチすることを特徴とする送電制御装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の送電制御装置と、
    交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含むことを特徴とする送電装置。
  12. 請求項11に記載の送電装置を含むことを特徴とする電子機器。
  13. 送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて前記送電装置から前記受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、
    前記受電装置は、
    前記2次コイルの誘起電圧を直流電圧に変換する受電部と、
    前記受電装置から前記送電装置にデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷を可変に変化させる負荷変調部を含み、
    前記送電装置は、
    前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する駆動クロック生成回路と、
    前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、
    前記1次コイルの誘起電圧信号を波形整形し、波形整形信号を出力する波形整形回路と、
    前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記波形整形信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路と、
    検出されたパルス幅情報に基づいて、2次側の負荷変動を検出する制御回路を含むことを特徴とする無接点電力伝送システム。
  14. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する駆動クロック生成回路と、
    前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、
    前記1次コイルの誘起電圧信号を波形整形し、波形整形信号を出力する波形整形回路と、
    前記波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記波形整形信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路と、
    検出されたパルス幅情報に基づいて、前記送電制御装置を制御する制御回路を含むことを特徴とする送電制御装置。
  15. 請求項14に記載の送電制御装置と、
    交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含むことを特徴とする送電装置。
  16. 請求項15に記載の送電装置を含むことを特徴とする電子機器。
  17. 送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、
    前記送電装置は請求項15に記載の送電装置であることを特徴とする無接点電力伝送システム。
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