JP4525710B2 - 送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム - Google Patents

送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システムに関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている、この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機)の充電などが提案されている。
無接点電力伝送の従来技術として特許文献1がある。この特許文献1では、送電装置(1次側)が、1次コイルの誘起電圧信号のピーク値を監視して、所定のしきい値電圧と比較することで、受電側の負荷状態を検出し、金属異物検出を実現している。
しかしながら、この特許文献1の従来技術では、コイルの駆動周波数は常に一定であり、駆動周波数を変更することはなかった。このため、異物検出の精度を今ひとつ向上できないという課題があった。
特開2006−60909号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異物検出の精度を向上できる送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システムを提供することにある。
本発明は、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成して出力する駆動クロック生成回路と、前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、前記1次コイルの誘起電圧信号の波形変化を検出する波形検出回路と、前記波形検出回路での検出結果に基づいて、異物検出を行う制御回路とを含み、前記駆動クロック生成回路は、異物検出時には、通常送電用周波数とは異なる周波数である異物検出用周波数に設定された前記駆動クロックを出力する送電制御装置に関係する。
本発明によれば、駆動クロック生成回路は、駆動周波数を規定する駆動クロックを生成して出力し、ドライバ制御回路は、この駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成して、送電ドライバに対して出力する。そして、この場合に本発明では、異物検出時には、通常送電用周波数とは異なる異物検出用周波数に設定された駆動クロックが出力される。そして、このように、駆動クロックが異物検出用周波数に設定された状態で、波形検出回路が、1次コイルの誘起電圧信号の波形変化を検出し、制御回路が、その検出結果に基づいて異物検出を行う。このようにすれば、通常送電時とは異なる駆動周波数で異物検出が行われるようになり、異物検出精度を向上できる。
また本発明では、前記駆動クロック生成回路は、異物検出時には、前記通常送電用周波数とコイル共振周波数との間の周波数である異物検出用周波数に設定された前記駆動クロックを出力してもよい。
このようにすれば、異物検出時には、通常送電時に比べて、駆動周波数がコイル共振周波数に近づくようになる。これにより、誘起電圧信号の波形が歪み、少ない負荷変動で波形を大きく変動させることが可能になり、異物検出精度を向上できる。
また本発明では、前記波形検出回路は、誘起電圧信号のパルス幅情報を検出するパルス幅検出回路を含み、前記制御回路は、前記パルス幅情報に基づいて、異物検出を行ってもよい。
このようにすれば、電圧、電流を個別に検出し、その位相差で判定する手法を採用しなくても、簡素な構成で安定した異物検出を実現できるようになる。
また本発明では、前記波形検出回路は、前記1次コイルの第1の誘起電圧信号が低電位電源側から変化して第1のしきい値電圧を上回るタイミングを第1のタイミングとした場合に、前記駆動クロックの第1のエッジタイミングと前記第1のタイミングとの間の期間である第1のパルス幅期間を計測して、第1のパルス幅情報を検出する第1のパルス幅検出回路を含み、前記制御回路は、前記第1のパルス幅情報に基づいて、異物検出を行ってもよい。
本発明によれば、駆動クロックの第1のエッジタイミング(例えば立ち下がりエッジ又は立ち上がりエッジのタイミング)と第1のタイミングとの間の期間である第1のパルス幅期間が計測されて、第1のパルス幅情報として検出される。そして、検出された第1のパルス幅情報に基づいて、異物検出が行われる。このようにすれば、電圧、電流を個別に検出し、その位相差で判定する手法を採用しなくても、安定した異物検出を実現できる。また本発明では、第1のタイミングは、第1の誘起電圧信号が低電位電源側から変化して第1のしきい値電圧を上回るタイミングとなっているため、電源電圧等が変動した場合にも、バラツキの少ないパルス幅検出を実現できる。
また本発明では、前記波形検出回路は、前記第1の誘起電圧信号を波形整形して、第1の波形整形信号を出力する第1の波形整形回路を含み、前記第1のパルス幅検出回路は、前記第1の波形整形信号と前記駆動クロックに基づいて、前記第1のパルス幅期間を計測してもよい。
このようにすれば、第1の波形整形回路により波形整形された信号と駆動クロックを用いて、第1のパルス幅期間をデジタル処理により計測することが可能になる。
また本発明では、前記第1のパルス幅検出回路は、前記第1のパルス幅期間においてカウント値のインクリメント又はデクリメントを行い、得られたカウント値に基づいて前記第1のパルス幅期間の長さを計測する第1のカウンタを含んでもよい。
このようにすれば、第1のパルス幅期間を、第1のカウンタを用いてデジタル処理により正確に計測できるようになる。
また本発明では、前記第1のパルス幅検出回路は、前記第1の波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記第1のパルス幅期間においてアクティブになる第1のイネーブル信号を生成する第1のイネーブル信号生成回路を含み、前記第1のカウンタは、前記第1のイネーブル信号がアクティブである場合に、カウント値のインクリメント又はデクリメントを行ってもよい。
このようにすれば、第1のイネーブル信号の生成だけで、パルス幅期間をカウントするためのカウント処理を制御できるようになり、処理を簡素化できる。
また本発明では、前記第1のイネーブル信号生成回路は、そのクロック端子に前記駆動クロックが入力され、そのデータ端子に高電位電源電圧又は低電位電源電圧が入力され、そのリセット端子又はセット端子に前記第1の波形整形信号が入力される第1のフリップフロップ回路を含んでもよい。
このようにすれば、第1のフリップフロップ回路を設けるだけという簡素な構成でイネーブル信号の生成を実現できる。
また本発明では、前記制御回路は、前記第1のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始前の異物検出である1次異物検出を行ってもよい。
このようにすれば、通常送電開始前の例えば無負荷状態において1次異物検出を実現できる。
また本発明では、前記波形検出回路は、前記1次コイルの第2の誘起電圧信号が高電位電源側から変化して第2のしきい値電圧を下回るタイミングを第2のタイミングとした場合に、前記駆動クロックの第2のエッジタイミングと前記第2のタイミングとの間の期間である第2のパルス幅期間を計測して、第2のパルス幅情報を検出する第2のパルス幅検出回路を含み、前記制御回路は、前記第2のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始後の異物検出である2次異物検出を行ってもよい。
このようにすれば、通常送電開始前と通常送電開始後とで、異なる基準で異物を検出できるようになり、異物検出の精度、安定性を向上できる。
また本発明では、前記波形検出回路は、前記第2の誘起電圧信号を波形整形して、第2の波形整形信号を出力する第2の波形整形回路を含み、前記第2のパルス幅検出回路は、前記第2の波形整形信号と前記駆動クロックに基づいて、前記第2のパルス幅期間を計測してもよい。
このようにすれば、第2の波形整形回路により波形整形された信号と駆動クロックに基を用いて、第2のパルス幅期間をデジタル処理により計測することが可能になる。
また本発明では、前記第2のパルス幅検出回路は、前記第2のパルス幅期間においてカウント値のインクリメント又はデクリメントを行い、得られたカウント値に基づいて前記第2のパルス幅期間の長さを計測する第2のカウンタを含んでもよい。
このようにすれば、第2のパルス幅期間を、第2のカウンタを用いてデジタル的に正確に計測できるようになる。
また本発明では、前記波形検出回路は、前記第1の誘起電圧信号を波形整形して、第1の波形整形信号を前記第1のパルス幅検出回路に出力する第1の波形整形回路を含み、前記第2の波形整形回路は、前記第1の誘起電圧信号とは異なる前記第2の誘起電圧信号を波形整形して、前記第2の波形整形信号を前記第2のパルス幅検出回路に出力してもよい。
このようにすれば、第1の波形整形回路及び第1のパルス幅検出回路を用いた第1方式と、第2の波形整形回路及び第2のパルス幅検出回路を用いた第2方式とで、信号状態が異なる第1、第2の誘起電圧信号を用いてパルス幅検出を実現できるようになり、パルス幅検出の精度、安定性を向上できる。
また本発明は、上記のいずれかに記載の送電制御装置と、交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含む送電装置に関係する。
また本発明は、上記に記載の送電装置を含む電子機器に関係する。
また本発明は、送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて前記送電装置から前記受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、前記受電装置は、前記2次コイルの誘起電圧を直流電圧に変換する受電部を含み、前記送電装置は、前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成して出力する駆動クロック生成回路と、前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、前記1次コイルの誘起電圧信号の波形変化を検出する波形検出回路と、前記波形検出回路での検出結果に基づいて、異物検出を行う制御回路とを含み、前記駆動クロック生成回路は、異物検出時には、通常送電用周波数とは異なる周波数である異物検出用周波数に設定された前記駆動クロックを出力する無接点電力伝送システムに関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器
図1(A)に本実施形態の無接点電力伝送手法が適用される電子機器の例を示す。電子機器の1つである充電器500(クレードル)は送電装置10を有する。また電子機器の1つである携帯電話機510は受電装置40を有する。また携帯電話機510は、LCDなどの表示部512、ボタン等で構成される操作部514、マイク516(音入力部)、スピーカ518(音出力部)、アンテナ520を有する。
充電器500にはACアダプタ502を介して電力が供給され、この電力が、無接点電力伝送により送電装置10から受電装置40に送電される。これにより、携帯電話機510のバッテリを充電したり、携帯電話機510内のデバイスを動作させることができる。
なお本実施形態が適用される電子機器は携帯電話機510に限定されない。例えば腕時計、コードレス電話器、シェーバー、電動歯ブラシ、リストコンピュータ、ハンディターミナル、携帯情報端末、電動自転車、或いはICカードなどの種々の電子機器に適用できる。
図1(B)に模式的に示すように、送電装置10から受電装置40への電力伝送は、送電装置10側に設けられた1次コイルL1(送電コイル)と、受電装置40側に設けられた2次コイルL2(受電コイル)を電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することで実現される。これにより非接触での電力伝送が可能になる。
2.送電装置、受電装置
図2に本実施形態の送電装置10、送電制御装置20、受電装置40、受電制御装置50の構成例を示す。図1(A)の充電器500などの送電側の電子機器は、図2の送電装置10を含む。また携帯電話機510などの受電側の電子機器は、受電装置40と負荷90(本負荷)を含むことができる。そして図2の構成により、例えば平面コイルである1次コイルL1と2次コイルL2を電磁的に結合させて送電装置10から受電装置40に対して電力を伝送し、受電装置40の電圧出力ノードNB7から負荷90に対して電力(電圧VOUT)を供給する無接点電力伝送(非接触電力伝送)システムが実現される。
送電装置10(送電モジュール、1次モジュール)は、1次コイルL1、送電部12、波形モニタ回路14、表示部16、送電制御装置20を含むことができる。なお送電装置10や送電制御装置20は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば表示部、波形モニタ回路)を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
送電部12は、電力伝送時には所定周波数の交流電圧を生成し、データ転送時にはデータに応じて周波数が異なる交流電圧を生成して、1次コイルL1に供給する。具体的には図3(A)に示すように、例えばデータ「1」を受電装置40に対して送信する場合には、周波数f1の交流電圧を生成し、データ「0」を送信する場合には、周波数f2の交流電圧を生成する。この送電部12は、1次コイルL1の一端を駆動する第1の送電ドライバと、1次コイルL1の他端を駆動する第2の送電ドライバと、1次コイルL1と共に共振回路を構成する少なくとも1つのコンデンサを含むことができる。
そして送電部12が含む第1、第2の送電ドライバの各々は、例えばパワーMOSトランジスタにより構成されるインバータ回路(バッファ回路)であり、送電制御装置20のドライバ制御回路26により制御される。
1次コイルL1(送電側コイル)は、2次コイルL2(受電側コイル)と電磁結合して電力伝送用トランスを形成する。例えば電力伝送が必要なときには、図1(A)、図1(B)に示すように、充電器500の上に携帯電話機510を置き、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通るような状態にする。一方、電力伝送が不要なときには、充電器500と携帯電話機510を物理的に離して、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通らないような状態にする。
波形モニタ回路14(整流回路、波形整形回路)は、1次コイルL1のコイル端信号CSGに基づいて、波形モニタ用の誘起電圧信号PHINを生成する。例えば1次コイルL1の誘起電圧信号であるコイル端信号CSGは、送電制御装置20のICの最大定格電圧を超えてしまったり、負の電圧になったりする。波形モニタ回路14は、このようなコイル端信号CSGを受け、送電制御装置20の波形検出回路30により波形検出が可能な信号である波形モニタ用の誘起電圧信号PHINを生成して、送電制御装置20の例えば波形モニタ用端子に出力する。具体的には波形モニタ回路14は、最大定格電圧を超えないように電圧をクランプするリミット動作を行ったり、負電圧が送電制御装置20に印加されないように半波整流を行う。このために波形モニタ回路14は、リミット動作や半波整流や電流制限のための必要な抵抗、ダイオードなどを含むことができる。例えばコイル端信号CSGを、複数の抵抗により構成される電圧分割回路により電圧分割したり、ダイオードにより半波整流して、誘起電圧信号PHINとして送電制御装置20に出力する。
表示部16は、無接点電力伝送システムの各種状態(電力伝送中、ID認証等)を、色や画像などを用いて表示するものであり、例えばLEDやLCDなどにより実現される。
送電制御装置20は、送電装置10の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この送電制御装置20は、制御回路22(送電側)、発振回路24、駆動クロック生成回路25、ドライバ制御回路26、波形検出回路30を含むことができる。なお、これらの構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの変形実施も可能である。
送電側の制御回路22(制御部)は送電装置10や送電制御装置20の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路22は、電力伝送、負荷状態検出(データ検出、異物検出、取り去り検出等)、周波数変調などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
発振回路24は例えば水晶発振回路により構成され、1次側のクロックを生成する。駆動クロック生成回路25は、駆動周波数を規定する駆動クロックを生成する。そして、ドライバ制御回路26は、この駆動クロックや制御回路22からの周波数設定信号などに基づいて、所望の周波数の制御信号を生成し、送電部12の第1、第2の送電ドライバに出力して、第1、第2の送電ドライバを制御する。
波形検出回路30は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHINの波形変化を検出する。例えば受電側(2次側)の負荷状態(負荷電流)が変化すると、誘起電圧信号PHINの波形が変化する。波形検出回路30は、このような波形の変化を検出して、検出結果(検出結果情報)を制御回路22に出力する。
具体的には波形検出回路30は、例えば誘起電圧信号PHINを波形整形し、波形整形信号を生成する。例えば信号PHINが所与のしきい値電圧を超えた場合にアクティブ(例えばHレベル)になる方形波(矩形波)の波形整形信号(パルス信号)を生成する。そして波形検出回路30は、波形整形信号と駆動クロックに基づいて、波形整形信号のパルス幅情報(パルス幅期間)を検出する。具体的には、波形整形信号と、駆動クロック生成回路25からの駆動クロックを受け、波形整形信号のパルス幅情報を検出することで、誘起電圧信号PHINのパルス幅情報を検出する。
制御回路22は、波形検出回路30での検出結果に基づいて、受電側(受電装置40側)の負荷状態(負荷変動、負荷の高低)を検出する。具体的には波形検出回路30(パルス幅検出回路)で検出されたパルス幅情報に基づいて、受電側の負荷状態を検出し、例えばデータ(負荷)検出、異物(金属)検出、取り去り(着脱)検出などを行う。即ち、誘起電圧信号のパルス幅情報であるパルス幅期間は、受電側の負荷状態の変化に応じて変化する。制御回路22は、このパルス幅期間(パルス幅期間の計測により得られたカウント値)に基づいて受電側の負荷変動を検知する。これにより、図3(B)のように受電装置40の負荷変調部46が負荷変調によりデータを送信した場合に、この送信データを検出することが可能になる。
受電装置40(受電モジュール、2次モジュール)は、2次コイルL2、受電部42、負荷変調部46、給電制御部48、受電制御装置50を含むことができる。なお受電装置40や受電制御装置50は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
受電部42は、2次コイルL2の交流の誘起電圧を直流電圧に変換する。この変換は受電部42が有する整流回路43により行われる。この整流回路43は、ダイオードDB1〜DB4を含む。ダイオードDB1は、2次コイルL2の一端のノードNB1と直流電圧VDCの生成ノードNB3との間に設けられ、DB2は、ノードNB3と2次コイルL2の他端のノードNB2との間に設けられ、DB3は、ノードNB2とVSSのノードNB4との間に設けられ、DB4は、ノードNB4とNB1との間に設けられる。
受電部42の抵抗RB1、RB2はノードNB1とNB4との間に設けられる。そしてノードNB1、NB4間の電圧を抵抗RB1、RB2により分圧することで得られた信号CCMPIが、受電制御装置50の周波数検出回路60に入力される。
受電部42のコンデンサCB1及び抵抗RB4、RB5は、直流電圧VDCのノードNB3とVSSのノードNB4との間に設けられる。そしてノードNB3、NB4間の電圧を抵抗RB4、RB5により分圧することで得られた信号ADINが、受電制御装置50の位置検出回路56に入力される。
負荷変調部46は負荷変調処理を行う。具体的には受電装置40から送電装置10に所望のデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷変調部46(2次側)での負荷を可変に変化させて、図3(B)に示すように1次コイルL1の誘起電圧の信号波形を変化させる。このために負荷変調部46は、ノードNB3、NB4の間に直列に設けられた抵抗RB3、トランジスタTB3(N型のCMOSトランジスタ)を含む。このトランジスタTB3は受電制御装置50の制御回路52からの信号P3Qによりオン・オフ制御される。そしてトランジスタTB3をオン・オフ制御して負荷変調を行う際には、給電制御部48のトランジスタTB2はオフにされ、負荷90が受電装置40に電気的に接続されない状態になる。
例えば図3(B)のように、データ「0」を送信するために2次側を低負荷(インピーダンス大)にする場合には、信号P3QがLレベルになってトランジスタTB3がオフになる。これにより負荷変調部46の負荷はほぼ無限大(無負荷)になる。一方、データ「1」を送信するために2次側を高負荷(インピーダンス小)にする場合には、信号P3QがHレベルになってトランジスタTB3がオンになる。これにより負荷変調部46の負荷は、抵抗RB3(高負荷)になる。
給電制御部48は負荷90への電力の給電を制御する。レギュレータ49は、整流回路43での変換で得られた直流電圧VDCの電圧レベルを調整して、電源電圧VD5(例えば5V)を生成する。受電制御装置50は、例えばこの電源電圧VD5が供給されて動作する。
トランジスタTB2(P型のCMOSトランジスタ)は、受電制御装置50の制御回路52からの信号P1Qにより制御される。具体的にはトランジスタTB2は、ID認証が完了(確立)して通常の電力伝送を行う場合にはオンになり、負荷変調の場合等にはオフになる。
受電制御装置50は、受電装置40の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この受電制御装置50は、2次コイルL2の誘起電圧から生成される電源電圧VD5により動作することができる。また受電制御装置50は、制御回路52(受電側)、位置検出回路56、発振回路58、周波数検出回路60、満充電検出回路62を含むことができる。
制御回路52(制御部)は受電装置40や受電制御装置50の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路52は、ID認証、位置検出、周波数検出、負荷変調、或いは満充電検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
位置検出回路56は、2次コイルL2の誘起電圧の波形に相当する信号ADINの波形を監視して、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正であるかを判断する。具体的には信号ADINを、コンパレータで2値に変換又はA/D変換でレベル判定して、位置関係が適正であるか否かを判断する。
発振回路58は、例えばCR発振回路により構成され、2次側のクロックを生成する。周波数検出回路60は、信号CCMPIの周波数(f1、f2)を検出して、図3(A)に示すように、送電装置10からの送信データが「1」なのか「0」なのかを判断する。
満充電検出回路62(充電検出回路)は、負荷90のバッテリ94(2次電池)が、満充電状態(充電状態)になったか否かを検出する回路である。
負荷90は、バッテリ94の充電制御等を行う充電制御装置92を含むことができる。この充電制御装置92(充電制御IC)は集積回路装置などにより実現できる。なお、スマートバッテリのように、バッテリ94自体に充電制御装置92の機能を持たせてもよい。
次に、送電側と受電側の動作の概要について図4のフローチャートを用いて説明する。送電側は、電源投入されてパワーオンすると(ステップS1)、位置検出用の一時的な電力伝送を行う(ステップS2)。この電力伝送により、受電側の電源電圧が立ち上がり、受電制御装置50のリセットが解除される(ステップS11)。すると受電側は、信号P1QをHレベルに設定する(ステップS12)。これによりトランジスタTB2がオフになり、負荷90との間の電気的な接続が遮断される。
次に、受電側は、位置検出回路56を用いて、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正か否かを判断する(ステップS13)。そして位置関係が適正である場合には、受電側はIDの認証処理を開始し、認証フレームを送電側に送信する(ステップS14)。具体的には図3(B)で説明した負荷変調により認証フレームのデータを送信する。
送電側は、認証フレームを受信すると、IDが一致するか否かなどの判断処理を行う(ステップS3)。そしてID認証を許諾する場合には、許諾フレームを受電側に送信する(ステップS4)。具体的には図3(A)で説明した周波数変調によりデータを送信する。
受電側は、許諾フレームを受信し、その内容がOKである場合には、無接点電力伝送を開始するためのスタートフレームを送電側に送信する(ステップS15、S16)。一方、送電側は、スタートフレームを受信し、その内容がOKである場合には、通常の電力伝送を開始する(ステップS5、S6)。そして受電側は信号P1QをLレベルに設定する(ステップS17)。これによりトランジスタTB2が共にオンになるため、負荷90に対する電力伝送が可能になり、負荷への電力供給(VOUTの出力)が開始する(ステップS18)。
3.異物検出用周波数
図5に本実施形態の送電制御装置20の構成例を示す。なお本実施形態の送電制御装置20は図5の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば波形モニタ回路)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図5において駆動クロック生成回路25は、1次コイルL1の駆動周波数を規定する駆動クロックDRCKを生成する。具体的には発振回路24で生成された基準クロックCLKを分周して駆動クロックDRCKを生成する。1次コイルL1には、この駆動クロックDRCKの駆動周波数の交流電圧が供給されることになる。
ドライバ制御回路26は、駆動クロックDRCKに基づいてドライバ制御信号を生成し、1次コイルL1を駆動する送電部12の送電ドライバ(第1、第2の送電ドライバ)に出力する。この場合、送電ドライバを構成するインバータ回路に貫通電流が流れないように、インバータ回路のP型トランジスタのゲートに入力される信号とN型トランジスタのゲートに入力される信号が、互いにノンオーバラップの信号になるようにドライバ制御信号を生成する。
波形検出回路30は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHINの波形変化を検出する。そして制御回路22は、波形検出回路30での検出結果に基づいて、異物検出を行う。
例えば波形検出回路30は、誘起電圧信号PHINのパルス幅情報を検出する。そして制御回路22は、検出されたパルス幅情報に基づいて異物検出を行う。具体的には波形検出回路30は、後述する第1方式のパルス幅検出手法により、パルス幅情報を検出し、このパルス幅情報により異物検出が行われる。例えば駆動クロックのエッジタイミングから、誘起電圧信号PHIN(コイル端信号CSG)が立ち上がって所与のしきい値電圧を上回るタイミングまでのパルス幅期間を計測することで、異物が検出される。
また波形検出回路30が、後述する第2方式のパルス幅検出手法によりパルス幅情報を検出することで、異物を検出してもよい。例えば駆動クロックのエッジタイミングから、誘起電圧信号PHIN(コイル端信号CSG)が立ち下がって所与のしきい値電圧を下回るタイミングまでのパルス幅期間を計測することで、異物を検出する。
また波形検出回路30が、第1方式及び第2方式の両方のパルス幅検出を行うことで、異物を検出してもよい。例えば通常送電開始前は第1方式で1次異物検出を行い、通常送電開始後は第2方式で2次異物検出を行ってもよい。
また波形検出回路30が、負荷による位相特性を判断する手法により、異物を検出してもよい。例えば電圧・電流位相差を検出して異物を検出してもよい。或いは、誘起電圧信号PHINのピーク値を監視して、ピーク値の変化を検出することで、異物を検出してもよい。
そして本実施形態では、このような異物検出時(異物検出期間、異物検出モード)に、駆動クロックDRCK(駆動クロックと等価な信号を含む)を、通常送電用周波数F1とは異なる周波数である異物検出用周波数F2に設定する。具体的には、異物検出時(例えば1次異物検出時)に、制御回路22が駆動クロック生成回路25に対して駆動周波数の変更指示信号を出力する。すると駆動クロック生成回路25は、異物検出時には、異物検出用周波数F2に設定された駆動クロックDRCKを生成して出力する。例えば基準クロックCLKに対する分周比を変更することで、駆動周波数を通常送電用周波数F1から異物検出用周波数F2に変更して、周波数F2の駆動クロックDRCKをドライバ制御回路26に出力する。そしてドライバ制御回路26は、周波数F2のドライバ制御信号を生成して、送電ドライバを制御する。なお、この場合の異物検出用周波数F2は、例えば通常送電用周波数F1とコイル共振周波数F0の間の周波数に設定できる。
例えば図6(A)に、受電側(2次側)の負荷が低い場合(負荷電流が小さい場合)のコイル端信号CSGの信号波形例を示し、図6(B)に、受電側の負荷が高い場合(負荷電流が大きい場合)のコイル端信号CSGの信号波形例を示す。図6(A)、図6(B)に示すように、受電側の負荷が高くなるにつれて、コイル端信号CSGの波形が歪む。
具体的には、後述するように、図6(A)の低負荷時には、駆動波形(DRCKの波形)である方形波の方が、コイル共振波形である正弦波よりも支配的になる。一方、図6(B)のように高負荷になると、共振波形である正弦波の方が、駆動波形である方形波よりも支配的になって、波形が歪む。
そして後述する第1方式のパルス幅検出手法では、図6(B)に示すように、コイル端信号CSGの立ち上がりの際のパルス幅期間XTPW1を検出して、異物挿入に伴う負荷変動を検出する。また第2方式のパルス幅検出手法では、コイル端信号CSGの立ち下がりの際のパルス幅期間XTPW2を検出して、異物挿入に伴う負荷変動を検出する。即ち図6(B)では、コイル端信号CSGが、方形波が支配的な信号波形から正弦波が支配的な信号波形に変化するのを検出することで、異物挿入に伴う負荷変動を検出している。
そして本実施形態では、このような異物検出の際に、図6(C)に示すように駆動周波数を、通常送電用周波数F1とは異なる異物検出用周波数F2に設定している。具体的には、通常送電用周波数F1とコイル共振周波数F0(コイル等により構成される共振回路の共振周波数)の間の周波数F2に設定している。
このように、異物検出時には、駆動周波数をF1からF2に変更して、コイル共振周波数F0に近づけることで、コイル端信号CSG(誘起電圧信号)の波形の歪みを大きくすることが可能になる。
具体的には、後述の図9(C)で説明されるように、駆動周波数が共振周波数に近づくと、共振波形である正弦波の方が支配的になってくる。従って、駆動周波数を、共振周波数F0に近い異物検出用周波数F2に設定することで、通常送電用周波数F1に設定する場合に比べて、正弦波が支配的になり、より波形が歪むようになる。即ちパルス幅変動(位相変動)が生じやすい周波数帯域で、異物検出を行うことができる。この結果、異物検出の感度が高まり、異物検出の精度が向上する。即ち、少ない負荷変動で波形が大きく変動し、パルス幅期間XTPW1、XTPW2が大きく変動するようになるため、小さなサイズの金属異物等の検出も容易になる。
例えば電力伝送の効率や消費電流の観点から、通常送電時の駆動周波数F1は、共振周波数F0から離れた周波数に設定され、共振周波数F0に近い周波数F2は、通常送電時には使用しないのが一般的である。
しかしながら、通常送電開始前の異物検出時(1次異物検出)には、図2のトランジスタTB2がオフにされ、負荷90への電力送電が停止しているため、受電側はほぼ無負荷の状態になる。従って異物検出時には、電力伝送効率や消費電力については考慮する必要がなく、共振周波数F0に近い周波数に異物検出用周波数F2を設定しても問題はない。本実施形態では、このような観点から周波数F0とF1の間の周波数F2を設定している。
また、後述するように、第1方式のパルス幅検出手法は、第2方式に比べて、電源電圧変動等に対するパルス幅検出のバラツキは少ないが、負荷変動に対する感度が低いという問題点がある。この点、第1方式による異物検出時に、異物検出用周波数F2を共振周波数F0に近づければ、負荷変動に対する波形の歪みが大きくなるため、負荷変動に対する感度を向上できるという利点がある。
なお、前述のように波形検出回路30としては、パルス幅検出手法以外にも、位相検出手法やピーク電圧検出手法などの種々の手法を採用できる。そして、このような手法を採用した場合には、その手法において最も適切な周波数に異物検出用周波数F2を設定すればよく、例えば異物検出用周波数F2を、通常送電用周波数F1よりも高い周波数に設定してもよい。
4.第1の変形例
図7に本実施形態の第1の変形例を示す。図7において、例えば1次コイルL1のインダクタンスや共振回路を構成するコンデンサの容量値がばらついたり、電源電圧が変動したり、1次コイルL1、2次コイルL2の距離や位置関係が変動すると、誘起電圧信号PHIN1のピーク電圧(振幅)も変動する。従って、信号PHIN1のピーク電圧を検出する手法だけでは、負荷変動の正確な検出を実現できないおそれがある。そこで図7では、誘起電圧信号PHIN1のパルス幅情報の検出を行うことで、異物挿入等に伴う負荷変動を検出している。
図7において波形検出回路30は、1次コイルL1の第1の誘起電圧信号PHIN1の波形変化を検出する第1の波形検出回路31を含む。そして第1の波形検出回路31は、第1の波形整形回路32と第1のパルス幅検出回路33を含む。波形整形回路32(パルス信号生成回路)は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHIN1を波形整形し、波形整形信号WFQ1を出力する。具体的には例えば信号PHIN1が所与のしきい値電圧を超えた場合にアクティブ(例えばHレベル)になる方形波(矩形波)の波形整形信号WFQ1(パルス信号)を出力する。
パルス幅検出回路33は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHIN1のパルス幅情報を検出する。具体的には、波形整形回路32からの波形整形信号WFQ1と、駆動クロック生成回路25からの駆動クロックDRCK(ドライバ制御信号)を受け、波形整形信号WFQ1のパルス幅情報を検出することで、誘起電圧信号PHIN1のパルス幅情報を検出する。
例えば誘起電圧信号PHIN1がGND側(低電位電源側)から変化して第1のしきい値電圧VT1を上回るタイミングを第1のタイミングとしたとする。この場合にパルス幅検出回路33は、駆動クロックDRCKの第1のエッジタイミング(例えば立ち下がりタイミング)と第1のタイミングとの間の期間である第1のパルス幅期間を計測して、第1のパルス幅情報を検出する。例えば駆動クロックDRCKの電圧変化により誘起された電圧信号PHIN1が、所与のしきい値電圧VT1以下になる第1のパルス幅期間を計測する。そして駆動クロックDRCKのパルス幅に対する波形整形信号WFQ1(誘起電圧信号)のパルス幅の大きさを計測する。この場合の第1のパルス幅期間の計測は例えば基準クロックCLKを用いて行う。そしてパルス幅検出回路33での計測結果のデータPWQ1は、例えば図示されないラッチ回路にラッチされる。具体的にはパルス幅検出回路33は、基準クロックCLKによりカウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行うカウンタを用いて、第1のパルス幅期間を計測し、その計測結果のデータPWQ1がラッチ回路にラッチされる。
そして制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて、受電側(2次側)の負荷状態(負荷変動、負荷の高低)を検出する。具体的には制御回路22は、パルス幅検出回路33で検出されたパルス幅情報に基づいて、異物検出(1次異物検出)を行う。或いは、受電装置40が負荷変調により送信したデータの検出を行ってもよい。
図8(A)〜図8(C)に駆動クロックDRCK、コイル端信号CSG、誘起電圧信号PHIN1、パルス信号PLS1の信号波形の測定結果を示す。図8(A)、図8(B)、図8(C)は、各々、低負荷(例えば2次側の負荷電流=0mA)、中負荷(負荷電流=70mA)、高負荷(負荷電流=150mA)の場合の信号波形(電圧波形)である。またパルス幅検出に使用されるパルス信号PLS1は、誘起電圧信号PHIN1が第1のしきい値電圧VT1を上回る第1のタイミングTM1でHレベルになり、駆動クロックDRCKの立ち上がりエッジタイミングTRでLレベルになる信号である。なお、パルス幅期間を計測するためのしきい値電圧VT1(例えばN型トランジスタのしきい値電圧)としては、負荷状態の検出精度が最適になる電圧を適宜選択設定すればよい。
図8(A)〜図8(C)に示すように、パルス信号PLS1のパルス幅期間XTPW1は、受電側の負荷が高くなるほど(負荷電流が大きくなるほど)、長くなる。従って、このパルス幅期間XTPW1を計測することで、受電側の負荷状態(負荷の高低)を検出できる。例えば、1次コイルL1上(L1とL2の間)に、金属等の異物が挿入されると、異物に対して1次側の電力が供給されてしまい、受電側の負荷状態が過負荷状態になる。このような場合にも、パルス幅期間XTPW1の長さを計測することで、この過負荷状態を検出することができ、いわゆる異物検出(1次異物検出)を実現できる。またパルス幅期間XTPW1を計測することで、受電装置40の負荷変調部46の負荷の高低を判断し、受電側からの送信データが「0」なのか「1」なのかを検出することも可能になる。
なお図8(A)〜図8(C)では、タイミングTM1から駆動クロックDRCKの立ち上がりエッジタイミングTRまでの期間をパルス幅期間XTPW1と規定している。即ちこの場合には第1の波形検出回路31は、パルス信号PLS1のパルス幅期間XTPW1を第1のパルス幅情報として検出することになる。しかしながら、後述の図11に示すように駆動クロックDRCKの立ち下がりエッジタイミングTFからタイミングTM1までの期間をパルス幅期間TPW1と規定して、第1の波形検出回路31がパルス幅期間TPW1を第1のパルス幅情報として検出することが望ましい。このようにすれば、受電側の負荷が低いときに、ノイズ信号がパルス信号と見なされてパルス幅期間が計測されてしまう事態を防止できる。そしてこの場合には、受電側の負荷が高くなるほど、パルス幅期間TPW1は短くなる。従って、パルス幅期間TPW1(パルス幅カウント数)が所与の期間(所与のカウント数)よりも短くなった場合に、1次コイルL1上に異物が挿入されたと判断でき、異物検出を実現できる。
図9(A)に無負荷時における1次側の等価回路を示し、図9(B)に有負荷時における等価回路を示す。図9(A)に示すように無負荷時においては、キャパシタンスCと、1次側の漏れインダクタンスLl1及び結合インダクタンスMにより直列共振回路が形成される。従って、図9(C)のB1に示すように、無負荷時のコイル共振特性はQ値が高いシャープな特性になる。一方、有負荷の場合には2次側の漏れインダクタンスLl2及び2次側の負荷のレジスタンスRLが加わる。従って図9(C)に示すように、有負荷の場合の共振周波数fr2、fr3は、無負荷の場合の共振周波数fr1に比べて大きくなる。またレジスタンスRLの影響により、有負荷時の共振特性はQ値が低い緩やかな特性になる。更に低負荷(RL大)から高負荷(RL小)になるにつれて、共振周波数が高くなり、共振周波数がコイルの駆動周波数(DRCKの周波数)に近づく。
このように共振周波数が駆動周波数に近づくと、共振波形である正弦波の部分が徐々に見えてくる。即ち図8(A)のような低負荷時の電圧波形では、駆動波形である方形波の方が、共振波形である正弦波よりも支配的になっている。これに対して図8(C)のような高負荷時の電圧波形では、共振波形である正弦波の方が、駆動波形である方形波よりも支配的になる。この結果、高負荷になるほどパルス幅期間XTPW1は長くなる(TPW1は短くなる)。従って、パルス幅期間XTPW1(TPW1)を計測することで、簡素な構成で受電側の負荷の変動(高低)を判断できる。
例えば、金属異物の挿入等による受電側の負荷変動を、コイル端信号のピーク電圧の変化だけを検知して判別する手法が考えられる。しかしながら、この手法によると、負荷変動のみならず、1次コイルL1と2次コイルL2の距離や位置関係によってもピーク電圧が変化してしまう。従って、負荷変動検知のバラツキが大きくなってしまうという問題がある。
これに対して本実施形態のパルス幅検出手法では、ピーク電圧ではなく、受電側の負荷状態により変化するパルス幅期間をデジタル処理により計測することで、負荷変動を検知している。従って、バラツキの少ない負荷変動検知を実現できるという優位点がある。
また、受電側の負荷変動を、負荷による位相特性で判断する手法も考えられる。ここで負荷による位相特性とは、電圧・電流位相差のことを指すが、この手法では、回路構成が複雑になり、高コスト化を招くという問題がある。
これに対して本実施形態のパルス幅検出手法では、電圧波形を利用し、簡単な波形整形回路と計数回路(カウンタ)でデジタルデータとして処理できるため、回路構成を簡素化できるという利点がある。また、ピーク電圧を検知して負荷変動を検出する振幅検出手法との組み合わせの実現も容易であるという利点がある。
更に本実施形態のパルス幅検出手法では、図8(A)〜図8(C)に示すように、誘起電圧信号PHIN1が0V(GND側)から変化してしきい値電圧VT1を上回るタイミングTM1により規定されるパルス幅期間XTPW1を計測している。従って、しきい値電圧VT1を0Vの近くに設定することで、電源電圧変動やコイルの距離・位置関係の変動による悪影響を少なくでき、更にバラツキが少ない負荷変動検知を実現できる。
図10に第1の変形例の送電制御装置20及び波形モニタ回路14の具体的な構成例を示す。波形モニタ回路14は、リミッタ機能付きの第1の整流回路17を含む。この整流回路17は、1次コイルL1のコイル端信号CSGが生成されるコイル端ノードNA2と、波形モニタ用の誘起電圧信号PHIN1が生成される第1のモニタノードNA11との間に設けられる電流制限抵抗RA1を有する。そして整流回路17は、誘起電圧信号PHIN1をVDDの電圧(高電位電源電圧)にクランプするリミッタ動作を行うと共に誘起電圧信号PHIN1に対する半波整流を行う。
このような電流制限抵抗RA1を設けることで、コイル端ノードNA2からの過大な電流が送電制御装置20のIC端子に流れ込む事態が防止される。また整流回路17が、誘起電圧信号PHIN1をVDDの電圧にクランプすることで、最大定格電圧以上の電圧が送電制御装置20のIC端子に印加されてしまう事態が防止される。また整流回路17が、半波整流を行うことで、負の電圧が送電制御装置20のIC端子に印加されてしまう事態が防止される。
具体的には整流回路17は、モニタノードNA11とVDD(広義には高電位電源)ノードとの間に設けられ、モニタノードNA11からVDDノードへと向かう方向を順方向とする第1のダイオードDA1を含む。またモニタノードNA11とGND(広義には低電位電源)ノードとの間に設けられ、GNDノードからモニタノードNA11へと向かう方向を順方向とする第2のダイオードDA2を含む。ダイオードDA1によりVDDへのリミット動作が実現され、ダイオードDA2により半波整流が実現される。
なお、ダイオードDA1を設ける代わりに、ツェナーダイオードを設けてもよい。即ち、モニタノードNA11とGND(低電位電源)ノードとの間に設けられ、GNDノードからモニタノードNA11へと向かう方向を順方向とするツェナーダイオードを設けてもよい。
波形整形回路32(第1の波形整形回路)は、VDD(高電位電源)とGND(低電位電源)の間に直列に接続された抵抗RC1及びN型のトランジスタTC1と、インバータ回路INVC1を含む。トランジスタTC1のゲートには、波形モニタ回路14からの誘起電圧信号PHIN1が入力される。そして信号PHIN1がトランジスタTC1のしきい値電圧よりも高くなると、TC1がオンになりノードNC1の電圧がLレベルになるため、波形整形信号WFQ1はHレベルになる。一方、信号PHIN1がしきい値電圧よりも低くなると、波形整形信号WFQ1はLレベルになる。
パルス幅検出回路33は第1のカウンタ122を含む。このカウンタ122は、パルス幅期間においてカウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行い、得られたカウント値に基づいてパルス幅期間(第1のパルス幅期間)の長さを計測する。この場合、カウンタ122は例えば基準クロックCLKに基づいてカウント値のカウント処理を行う。
更に具体的には、パルス幅検出回路33は第1のイネーブル信号生成回路120を含む。このイネーブル信号生成回路120は、第1の波形整形信号WFQ1と駆動クロックDRCKを受け、第1のパルス幅期間においてアクティブになる第1のイネーブル信号ENQ1を生成する。そしてカウンタ122は、イネーブル信号ENQ1がアクティブ(例えばHレベル)である場合に、カウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行う。
このイネーブル信号生成回路120は、そのクロック端子(反転クロック端子)に駆動クロックDRCK(DRCKと等価な信号を含む)が入力され、そのデータ端子にVDD(高電位電源)の電圧が入力され、そのリセット端子(非反転リセット端子)に波形整形信号WFQ1(WFQ1と等価な信号を含む)が入力されるフリップフロップ回路FFC1により構成できる。このフリップフロップ回路FFC1によれば、波形整形信号WFQ1がLレベルになった後に、駆動クロックDRCKがLレベルになると、その出力信号であるイネーブル信号ENQ1がHレベル(アクティブ)になる。その後、波形整形信号WFQ1がHレベルになると、フリップフロップ回路FFC1はリセットされて、その出力信号であるイネーブル信号ENQ1がLレベル(非アクティブ)になる。従って、カウンタ122は、イネーブル信号ENQ1がHレベル(アクティブ)になる期間を基準クロックCLKでカウントすることで、パルス幅期間を計測できる。
なおイネーブル信号生成回路120を、そのクロック端子に駆動クロックDRCKが入力され、そのデータ端子にGND(低電位電源)が接続され、そのセット端子に波形整形信号WFQ1が入力されるフリップフロップ回路により構成してもよい。この場合には、フリップフロップ回路の出力信号の反転信号を、イネーブル信号ENQ1としてカウンタ122に入力すればよい。
カウント値保持回路124は、カウンタ122からのカウント値CNT1(パルス幅情報)を保持する。そして保持されたカウント値のデータLTQ1は出力回路126に出力される。
出力回路126(フィルタ回路、ノイズ除去回路)はカウント値保持回路124に保持されたカウント値のデータLTQ1を受けて、データPWQ1(第1のパルス幅情報)を出力する。この出力回路126は、例えばカウント値保持回路124に今回保持されたカウント値と前回に保持されたカウント値を比較し、大きい方のカウント値を出力する比較回路130を含むことができる。これにより出力回路126からは、最大値のカウント値が保持されて出力されるようになる。このようにすれば、雑音等によるパルス幅期間の変動を抑えることが可能になり、安定したパルス幅検出を実現できる。また振幅検出手法との組み合わせも容易化できる。
図11に、図10の回路の動作を説明するための信号波形例を示す。図11のD1のタイミングで波形整形信号WFQ1がLレベルになると、フリップフロップ回路FFC1のリセットが解除される。そして駆動クロックDRCKの立ち下がりエッジタイミングTFでVDDの電圧がフリップフロップ回路FFC1に取り込まれ、これによりイネーブル信号ENQ1がLレベルからHレベルに変化する。この結果、カウンタ122がカウント処理を開始し、基準クロックCLKを用いてパルス幅期間TPW1を計測する。
次に第1のタイミングTM1で波形整形信号WFQ1がHレベルになると、フリップフロップ回路FFC1がリセットされて、イネーブル信号ENQ1がHレベルからLレベルに変化する。これによりカウンタ122のカウント処理が終了する。そして、このカウント処理により得られたカウント値が、パルス幅期間TPW1を表す計測結果になる。
なお図11に示すように、パルス幅期間TPW1とXTPW1を足したものが、駆動クロックDRCKの半周期期間になる。そして図8(A)〜図8(C)のパルス幅期間XTPW1は、受電側の負荷が高くなるほど長くなる。従って、図11のパルス幅期間TPW1については、受電側の負荷が高くなるほど短くなる。図8(A)〜図8(C)のパルス幅期間XTPW1では、受電側の負荷が低い場合に、ノイズ信号とパルス信号の区別が難しくなるという問題があるが、図11のパルス幅期間TPW1では、このような問題を防止できる。
本実施形態のパルス幅検出手法の第1方式では、図11のD3に示すように、コイル端信号CSGが0Vから変化して低電位側のしきい値電圧VTLを超えるタイミングTM1に基づいて、パルス幅期間TPW1を規定している。即ちパルス幅期間TPW1は、駆動クロックCLKの立ち下がりエッジタイミングTFとタイミングTM1の間の期間であり、受電側の負荷変動によりタイミングTM1が変化することで、パルス幅期間TPW1が変化する。そして、タイミングTM1を決めるしきい値電圧VTLは低い電圧であるため、電源電圧等が変動した場合にも、タイミングTM1のバラツキは少ない。またコイルL1とL2の距離や位置関係が変動した場合にも、タイミングTM1のバラツキは少ない。従って、本実施形態の第1方式によれば、電源電圧等の変動の悪影響が小さいパルス幅検出方式を実現できる。
なお図10の整流回路17では、後述する図16に示す本実施形態の第2方式用の整流回路18とは異なり、コイル端信号CSGを電圧分割することなく、誘起電圧信号PHIN1として波形整形回路32に入力している。従って、図11のしきい値電圧VTLは、図10の波形整形回路32のN型トランジスタTC1のしきい値電圧とほぼ等しくなり、図8(A)〜図8(C)のしきい値電圧VT1とほぼ等しくなる。
なお波形整形回路32の構成は図10の構成に限定されず、例えばコンパレータ等により構成してもよい。またイネーブル信号生成回路120の構成も図10の構成に限定されず、例えばNOR回路やNAND回路などの論理回路により構成してもよい。また出力回路126の構成も図10の構成に限定されず、例えば数のカウント値(例えば今回のカウント値と前回のカウント値)の平均値(移動平均)を求める平均化回路により構成してもよい。
5.第2の変形例
図12に本実施形態の第2の変形例を示す。この第2の変形例では、波形検出回路30が、図7、図10で説明した第1の波形検出回路31の他に、1次コイルL1の第2の誘起電圧信号PHIN2の波形変化を検出する第2の波形検出回路34を含む。ここで、第1の波形検出回路31は、図8(A)〜図8(C)等で説明した第1方式のパルス幅検出を行う。一方、第2の波形検出回路34は、後述の図13(A)〜図13(C)で説明する第2方式のパルス幅検出を行う。
第2の波形検出回路34は、第2の波形整形回路35と第2のパルス幅検出回路36を含む。波形整形回路35は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHIN2を波形整形し、波形整形信号WFQ2を出力する。具体的には例えば信号PHIN2が所与のしきい値電圧を超えた場合にアクティブ(例えばHレベル)になる方形波(矩形波)の波形整形信号WFQ2を出力する。
パルス幅検出回路36は、1次コイルL1の誘起電圧信号PHIN2のパルス幅情報を検出する。具体的には、波形整形回路35からの波形整形信号WFQ2と、駆動クロック生成回路25からの駆動クロックDRCKを受け、波形整形信号WFQ2のパルス幅情報を検出することで、誘起電圧信号PHIN2のパルス幅情報を検出する。
例えば誘起電圧信号PHIN2が高電位電源(VDD)側から変化して第2のしきい値電圧VT2を下回るタイミングを第2のタイミングとしたとする。この場合にパルス幅検出回路36は、駆動クロックDRCKの第2のエッジタイミング(例えば立ち上がりエッジタイミング)と第2のタイミングとの間の期間である第2のパルス幅期間を計測して、第2のパルス幅情報を検出する。例えば駆動クロックDRCKの電圧変化により誘起された電圧信号PHIN2が、所与のしきい値電圧VT2以上になる第2のパルス幅期間を計測する。そして駆動クロックDRCKのパルス幅に対する波形整形信号WFQ2(誘起電圧信号)のパルス幅の大きさを計測する。この場合のパルス幅期間の計測は例えば基準クロックCLKを用いて行う。そしてパルス幅検出回路36での計測結果のデータPWQ2は、例えば図示されないラッチ回路にラッチされる。具体的にはパルス幅検出回路36は、基準クロックCLKによりカウント値のインクリメント(又はデクリメント)を行うカウンタを用いて、パルス幅期間を計測し、その計測結果のデータPWQ2がラッチ回路にラッチされる。
そして制御回路22は、パルス幅検出回路36で検出されたパルス幅情報に基づいて、異物検出(2次異物検出)を行う。或いは、受電装置40が負荷変調により送信したデータの検出を行う。
図13(A)〜図13(C)に駆動クロックDRCK、コイル端信号CSG、誘起電圧信号PHIN2、パルス信号PLS2の信号波形の測定結果を示す。図13(A)、図13(B)、図13(C)は、各々、低負荷、中負荷、高負荷の場合の信号波形である。またパルス幅検出に使用されるパルス信号PLS2は、誘起電圧信号PHIN2が第2のしきい値電圧VT2を下回る第2のタイミングTM2でHレベルになり、駆動クロックDRCKの立ち下がりエッジタイミングTFでLレベルになる信号である。なお、パルス幅期間を計測するためのしきい値電圧VT2(例えばN型トランジスタのしきい値電圧)としては、負荷状態の検出精度が最適になる電圧を適宜選択設定すればよい。
図13(A)〜図13(C)に示すように、パルス信号PLS2のパルス幅期間XTPW2は、受電側の負荷が高くなるほど、長くなる。従って、このパルス幅期間XTPW2を計測することで、受電側の負荷状態を検出できる。具体的には、異物を検出したり(2次異物検出)、受電側からの送信データ(セーブフレーム)が「0」なのか「1」なのかを検出できる。
なお図13(A)〜図13(C)では、タイミングTM2から駆動クロックDRCKの立ち下がりエッジタイミングTFまでの期間をパルス幅期間XTPW2と規定している。即ちこの場合には第2の波形検出回路34はパルス信号PLS2のパルス幅期間XTPW2を第2のパルス幅情報として検出する。しかしながら、後述の図17に示すようにDRCKの立ち上がりエッジタイミングTRからタイミングTM2までの期間をパルス幅期間TPW2と規定して、第2の波形検出回路34がパルス幅期間TPW2を第2のパルス幅情報として検出することが望ましい。このようにすれば、受電側の負荷が低いときに、ノイズ信号がパルス信号と見なされてパルス幅期間が計測されてしまう事態を防止できる。そしてこの場合には、受電側の負荷が高くなるほど、パルス幅期間TPW2は短くなる。
図13(A)〜図13(C)の第2方式(立ち下がり検出方式)は、図8(A)〜図8(C)の第1方式(立ち上がり検出方式)に比べて、少ない負荷変動でもパルス幅(カウント値)が大きく変化し、感度が高いという優位点がある。一方、図8(A)〜図8(C)の第1方式は、図13(A)〜図13(C)の第2方式に比べて、電源電圧変動や、コイルL1とL2の距離や位置関係の変動に対して、パルス幅の検出バラツキが少ないという優位点がある。
例えば図14(A)は、第1方式での電源電圧変動に対するパルス幅の検出バラツキを示す図であり、図14(B)は、第2方式での電源電圧変動に対するパルス幅の検出バラツキを示す図である。
図14(A)に示すように、第1方式では、電源電圧が高くなったり、低くなっても、負荷電流−パルス幅の特性曲線はそれほど変動しない。一方、図14(B)に示すように、第2方式では、電源電圧が高くなったり、低くなると、負荷電流−パルス幅の特性曲線も変動し、電源電圧変動に対するパルス幅の検出バラツキが大きい。
そこで図12の第2の変形例では、通常送電開始前の異物検出である1次異物検出では、第1の波形検出回路31が第1方式で波形検出を行い、それにより得られた第1のパルス幅情報(PWQ1)を用いる。一方、通常送電開始後の異物検出である2次異物検出では、第2の波形検出回路34が第2方式で波形検出を行い、それにより得られた第2のパルス幅情報(PWQ2)を用いる。また受電側から送信されてくるデータ(満充電検出等を知らせるデータ)も、例えば第2のパルス幅情報を用いて検出する。
図15に、これらの1次異物検出、2次異物検出について説明するためのフローチャートを示す。
まず1次側(送電装置側)が起動し(ステップS21)、起動した1次側が、2次側を起動するための電力(位置検出用の電力)を送電し(ステップS22)、通信待機状態に移行する(ステップS23)。すると、2次側(受電装置側)が起動し(ステップS31)、1次側に対して図3(B)で説明した負荷変調により認証フレーム(同期ID)を送信する(ステップS32)。
1次側は、認証フレームを受信すると、ID認証を行う(ステップS24)。そして、駆動周波数(DRCKの周波数)を、通常送電用周波数F1とは異なる周波数である異物検出用周波数F2に設定する。具体的には、通常送電用周波数F1とコイル共振周波数F0の間の周波数である異物検出用周波数F2に設定する。
そして1次側は、このように異物検出用周波数F2に駆動周波数が設定された状態で、1次異物検出を行う(ステップS26)。具体的には図8(A)〜図8(C)で説明した第1方式により、第1の波形検出回路31が波形検出を行うことで、1次異物検出を行う。
次に1次側は、駆動周波数を通常送電用周波数F1に設定して、通常送電を開始し(ステップS27)、これにより2次側が電力を受電する(ステップS33)。
このように通常送電が開始した後、2次側は2次異物検出を行う(ステップS28)。具体的には図13(A)〜図13(C)で説明した第2方式により、第2の波形検出回路34が波形検出を行うことで、2次異物検出を行う。この場合、2次異物検出は、通常送電が開始した後に定期的に行うことが望ましい。
そして2次側は、負荷の満充電が検知されると、通常送電終了の通知を行い(ステップS34)、これにより1次側が通常送電を終了する(ステップS29)。
図15では、通常送電開始前の例えば無負荷状態のときに、1次異物検出を行う。そしてこの1次異物検出は、図14(A)に示すように電源電圧変動等に対してバラツキが少ない第1方式で行う。従って、電源電圧変動等があった場合にも、安定した異物検出が可能になると共に、この1次異物検出において取得されたパルス幅のカウント数をリファレンス値として設定できるようになる。そして、この無負荷状態でのリファレンス値に基づいて、通常送電後の2次異物検出を行ったり、受電側から送信されたデータの「0」、「1」を検出できるようになり、効率的な負荷変動検出が可能になる。
図16に本実施形態の第2の変形例の具体的な構成例を示す。図16において、第2の波形検出回路34の波形整形回路35は、第1の波形検出回路31の波形整形回路32と同様の構成になる。また第2の波形検出回路34のイネーブル信号生成回路140では、そのフリップフロップ回路FFC2の非反転のクロック端子に駆動クロックDRCKが入力され、反転のリセット端子に、波形整形信号WFQ2が入力される。その他の第2の波形検出回路34のカウンタ142、カウント値保持回路144、出力回路146の構成は、第1の波形検出回路31のカウンタ122、カウント値保持回路124、出力回路126の構成と同様である。
また図16では、波形モニタ回路14が、第1の整流回路17の他に、第2の整流回路18を含む。この第2の整流回路18は、第2のモニタノードNA21を介して、第2の波形検出回路34に対して波形モニタ用の第2の誘起電圧信号PHIN2を出力する。具体的には整流回路18は、コイル端ノードNA2とモニタノードNA21との間に設けられた第1の抵抗RA2と、モニタノードNA21とGND(低電位電源)ノードとの間に設けられた第2の抵抗RA3を含む。またモニタノードNA21とGNDノードとの間に設けられた第3のダイオードDA3を含む。そして抵抗RA2、RA3により、コイル端信号CSGの電圧が分割されて、誘起電圧信号PHIN2として第2の波形検出回路34に入力されるようになる。またダイオードDA3により、コイル端信号CSGの半波整流が行われて、負の電圧が第2の波形検出回路34に印加されないようになる。
図17に、図16の回路の動作を説明するための信号波形例を示す。図17のD2のタイミングで波形整形信号WFQ2がHレベルになると、フリップフロップ回路FFC2のリセットが解除される。そして駆動クロックDRCKの立ち上がりエッジタイミングTRでVDDの電圧がフリップフロップ回路FFC2に取り込まれ、これによりイネーブル信号ENQ2がLレベルからHレベルに変化する。この結果、カウンタ142がカウント処理を開始し、基準クロックCLKを用いてパルス幅期間TPW2を計測する。
次に、第2のタイミングTM2で波形整形信号WFQ2がLレベルになると、フリップフロップ回路FFC2がリセットされて、イネーブル信号ENQ2がHレベルからLレベルに変化する。これによりカウンタ142のカウント処理が終了する。そして、このカウント処理により得られたカウント値が、パルス幅期間TPW2を表す計測結果になる。
なお図17に示すように、パルス幅期間TPW2とXTPW2を足したものが、駆動クロックDRCKの半周期期間になる。そして図13(A)〜図13(C)のパルス幅期間XTPW2は、受電側の負荷が高くなるほど長くなる。従って、図17のパルス幅期間TPW2については、受電側の負荷が高くなるほど短くなる。図13(A)〜図13(C)のパルス幅期間XTPW2では、受電側の負荷が低い場合に、ノイズ信号とパルス信号の区別が難しくなるという問題があるが、図17のパルス幅期間TPW2では、このような問題を防止できる。
図17のD3に示すように、第1方式では低電位側のしきい値電圧VTLを用いてタイミングTM1を判定し、D4に示すように、第2方式では高電位側のしきい値電圧VTHを用いてタイミングTM2を判定している。
そして図17のD3のように低電位側のしきい値電圧VTLを用いてタイミングTM1を判定する第1の方式において、図16のような第2方式用の整流回路18を用いると、抵抗RA2、RA3による電圧分割により、波形がつぶれてしまい、検出精度が劣化するおそれがある。
この点、図16に示す第1方式用の整流回路17では、抵抗を用いた電圧分割を行うことなく、コイル端信号CSGをクランプ及び半波整流することで得られた信号PHIN1を、第1の波形モニタ回路31に入力できる。従って、抵抗を用いた電圧分割が行われない綺麗な波形の信号PHIN1に基づいて、パルス幅を検出できるようになるため、検出精度を向上できる。またダイオードDA1、DA2を設けることで、信号PHIN1が最大定格電圧を超えてしまったり、負の電圧が第1の波形検出回路31に入力されてしまう事態を防止できる。
一方、第2方式用の整流回路18では、抵抗RA2、RA3により電圧分割された信号PHIN2が、波形整形回路35のN型トランジスタTC2に入力される。そしてこのように電圧分割を行うことで、信号PHIN2が最大定格電圧を超えてしまう事態を防止できると共に、図17のD4に示すようにしきい値電圧VTHを高電位側に設定できる。即ち信号PHIN1、PHIN2は、各々、同じしきい値電圧のN型トランジスタTC1、TC2のゲートに入力される。しかしながら、信号PHIN2は、抵抗RA2、RA3により電圧分割された信号であるため、コイル端信号CSGで見た場合には、D3に示すしきい値電圧VTLに比べて、D4に示すしきい値電圧VTHは高い電圧になる。そして、このようにしきい値電圧VTHが高い電圧に設定されると、負荷変動に対するパルス幅の変化が大きくなり、感度の良い負荷変動検出を実現できる。従って、通常送電開始後の2次異物検出や、2次側から送信されたデータの「1」、「0」の判定を適正に実現できるようになる。
6.第3の変形例
図18に本実施形態の第3の変形例を示す。この第3の変形例では、波形検出回路30が、振幅検出回路200、A/D変換回路208、ラッチ回路230を含む。そして、誘起電圧信号PHIN3の振幅情報(ピーク電圧、振幅電圧、交流電圧)を検出することで、受電側の負荷変動を検出する。そして、このような振幅検出による異物検出の際に、駆動周波数を異物検出用周波数F2に設定してもよい。また、図12の第1、第2の波形検出回路31、34に加えて、図18の振幅検出回路200、A/D変換回路208、ラッチ回路230を含む第3の波形検出回路を設ける構成としてもよい。
振幅検出回路200は、オペアンプOPA1、OPA2と、保持コンデンサCA1と、リセット用のN型のトランジスタTA1を含む。オペアンプOPA1は、その非反転入力端子に信号PHIN3が入力され、その反転入力端子にオペアンプOPA2の出力ノードNA5が接続される。保持コンデンサCA1、リセット用トランジスタTA1は、オペアンプOPA1の出力ノードであるピーク電圧の保持ノードNA4と、GNDとの間に設けられる。オペアンプOPA2は、その非反転入力端子に保持ノードNA4が接続され、その反転入力端子にOPA2の出力ノードNA5が接続され、ボルテージフォロワ接続のオペアンプを構成している。なおオペアンプOPA2の後段に、ボルテージフォロワ接続のオペアンプを更に設けてもよい。
図18のオペアンプOPA1、OPA2、保持コンデンサCA1、リセット用トランジスタTA1によりピークホールド回路(ピーク検出回路)が構成される。即ち波形モニタ回路14からの信号PHIN2のピーク電圧が保持ノードNA4にホールドされ、このホールドされたピーク電圧の信号が、ボルテージフォロワ接続のオペアンプOPA2によりインピーダンス変換されてノードNA5に出力される。なおリセット用トランジスタTA1はリセット期間においてがオンになり、保持ノードNA4の電荷をGND側に放電する。
A/D変換回路208は、サンプルホールド回路210、コンパレータCPA1、逐次比較レジスタ212、D/A変換回路214を含む。サンプルホールド回路210は信号PHQをサンプリングして、ホールドする。コンパレータCPA1は、D/A変換回路214からのD/A変換後のアナログ信号DAQとサンプルホールド回路210からのサンプルホールド信号SHQを比較する。逐次比較レジスタ212(逐次比較制御回路)は、コンパレータCPA1の出力信号CQ1のデータを格納する。D/A変換回路214は、逐次比較レジスタ212からの例えば8ビットのデジタルデータSAQをD/A変換して、アナログ信号DAQを出力する。
この逐次比較型のA/D変換回路208では、コンパレータCPA1が、MSB(最上位ビット)だけを「1」とした場合のD/A変換後の信号DAQと、入力信号SHQ(PHQ)を比較する。そして信号SHQの電圧の方が大きければMSBを「1」のままにして、小さければMSBを「0」にする。そしてA/D変換回路208は、以降の下位ビットについても同様にして逐次に比較処理を行う。そして最終的に得られたデジタルデータADQをラッチ回路230に出力する。なおA/D変換回路208は図18の構成に限定されず、例えば異なった回路構成の逐次比較型A/D変換回路であってもよいし、追従比較型、並列比較型、二重積分型などのA/D変換回路であってもよい。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(低電位電源、高電位電源、電子機器等)と共に記載された用語(GND、VDD、携帯電話機・充電器等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また送電制御装置、送電装置、受電制御装置、受電装置の構成・動作や、異物検出手法、パルス幅検出手法も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
図1(A)、図1(B)は無接点電力伝送の説明図。 本実施形態の送電装置、送電制御装置、受電装置、受電制御装置の構成例。 図3(A)、図3(B)は周波数変調、負荷変調によるデータ転送の説明図。 送電側と受電側の動作の概要について説明するためのフローチャート。 本実施形態の送電制御装置の構成例。 図6(A)〜図6(C)は本実施形態の周波数設定手法の説明図。 本実施形態の第1の変形例の構成例。 図8(A)〜図8(C)は第1方式のパルス幅検出を説明するための信号波形の測定結果。 図9(A)〜図9(C)は無負荷時、有負荷時の等価回路及び共振特性図。 第1の変形例の具体的な構成例。 第1の変形例の動作を説明するための信号波形例。 本実施形態の第2の変形例の構成例。 図13(A)〜図13(C)は第2方式のパルス幅検出を説明するための信号波形の測定結果。 図14(A)、図14(B)は電源電圧変動によるパルス幅検出のバラツキを説明するための図。 1次異物検出、2次異物検出について説明するためのフローチャート。 第2の変形例の具体的な構成例。 第2の変形例の動作を説明するための信号波形例。 本実施形態の第3の変形例の構成例。
符号の説明
L1 1次コイル、L2 2次コイル、
10 送電装置、12 送電部、14 波形モニタ回路、16 表示部、
17、18 整流回路、20 送電制御装置、22 制御回路(送電側)、
24 発振回路、25 駆動クロック生成回路、26 ドライバ制御回路、
30 波形検出回路、
31 第1の波形検出回路、32 波形整形回路、33 パルス幅検出回路、
34 第2の波形検出回路、35 波形整形回路、36 パルス幅検出回路、
40 受電装置、42 受電部、43 整流回路、46 負荷変調部、
48 給電制御部、50 受電制御装置、52 制御回路(受電側)、
56 位置検出回路、58 発振回路、60 周波数検出回路、62 満充電検出回路、
90 負荷、92 充電制御装置、94 バッテリ、
120 イネーブル信号生成回路、122 カウンタ、124 カウント値保持回路、
126 出力回路、130 比較回路
140 イネーブル信号生成回路、142 カウンタ、144 カウント値保持回路、
146 出力回路、150 比較回路、200 振幅検出回路、
208 A/D変換回路、210 サンプルホールド回路、212 逐次比較レジスタ、214 D/A変換回路

Claims (13)

  1. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムにおける送電制御装置であって、
    前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成して出力する駆動クロック生成回路と、
    前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、
    前記1次コイルの誘起電圧信号の波形変化を検出する波形検出回路と、
    前記波形検出回路での検出結果に基づいて、異物検出を行う制御回路とを含み、
    前記制御回路は、
    通常送電開始前に、前記駆動クロック生成回路の前記駆動クロックの周波数を通常送電用周波数とコイル共振周波数との間の周波数である異物検出用周波数に設定し、前記駆動クロックの周波数を前記コイル共振周波数に近づけた状態で、前記波形検出回路による前記誘起電圧信号の波形変化の検出結果に基づいて、通常送電開始前の異物検出である1次異物検出を行い、
    前記受電装置の前記負荷に対して電力が供給される通常送電期間では、前記駆動クロックの周波数を前記通常送電用周波数に設定すると共に、
    前記波形検出回路は、
    前記1次コイルの第1の誘起電圧信号が低電位電源側から変化して第1のしきい値電圧を上回るタイミングを第1のタイミングとした場合に、前記駆動クロックの第1のエッジタイミングと前記第1のタイミングとの間の期間である第1のパルス幅期間を計測して、第1のパルス幅情報を検出する第1のパルス幅検出回路を含み、
    前記制御回路は、
    前記第1のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始前の前記1次異物検出を行うことを特徴とする送電制御装置。
  2. 請求項において、
    前記波形検出回路は、
    前記第1の誘起電圧信号を波形整形して、第1の波形整形信号を出力する第1の波形整形回路を含み、
    前記第1のパルス幅検出回路は、
    前記第1の波形整形信号と前記駆動クロックに基づいて、前記第1のパルス幅期間を計測することを特徴とする送電制御装置。
  3. 請求項において、
    前記第1のパルス幅検出回路は、
    前記第1のパルス幅期間においてカウント値のインクリメント又はデクリメントを行い、得られたカウント値に基づいて前記第1のパルス幅期間の長さを計測する第1のカウンタを含むことを特徴とする送電制御装置。
  4. 請求項において、
    前記第1のパルス幅検出回路は、
    前記第1の波形整形信号と前記駆動クロックを受け、前記第1のパルス幅期間においてアクティブになる第1のイネーブル信号を生成する第1のイネーブル信号生成回路を含み、
    前記第1のカウンタは、
    前記第1のイネーブル信号がアクティブである場合に、カウント値のインクリメント又はデクリメントを行うことを特徴とする送電制御装置。
  5. 請求項において、
    前記第1のイネーブル信号生成回路は、
    そのクロック端子に前記駆動クロックが入力され、そのデータ端子に高電位電源電圧又は低電位電源電圧が入力され、そのリセット端子又はセット端子に前記第1の波形整形信号が入力される第1のフリップフロップ回路を含むことを特徴とする送電制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記波形検出回路は、
    前記1次コイルの第2の誘起電圧信号が高電位電源側から変化して第2のしきい値電圧を下回るタイミングを第2のタイミングとした場合に、前記駆動クロックの第2のエッジタイミングと前記第2のタイミングとの間の期間である第2のパルス幅期間を計測して、第2のパルス幅情報を検出する第2のパルス幅検出回路を含み、
    前記制御回路は、
    前記第1のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始前の前記1次異物検出を行い、前記第2のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始後の異物検出である2次異物検出を行うことを特徴とする送電制御装置。
  7. 請求項において、
    前記波形検出回路は、
    前記第2の誘起電圧信号を波形整形して、第2の波形整形信号を出力する第2の波形整形回路を含み、
    前記第2のパルス幅検出回路は、
    前記第2の波形整形信号と前記駆動クロックに基づいて、前記第2のパルス幅期間を計測することを特徴とする送電制御装置。
  8. 請求項において、
    前記第2のパルス幅検出回路は、
    前記第2のパルス幅期間においてカウント値のインクリメント又はデクリメントを行い、得られたカウント値に基づいて前記第2のパルス幅期間の長さを計測する第2のカウンタを含むことを特徴とする送電制御装置。
  9. 請求項7又は8において、
    前記波形検出回路は、
    前記第1の誘起電圧信号を波形整形して、第1の波形整形信号を前記第1のパルス幅検出回路に出力する第1の波形整形回路を含み、
    前記第2の波形整形回路は、
    前記第1の誘起電圧信号とは異なる前記第2の誘起電圧信号を波形整形して、前記第2の波形整形信号を前記第2のパルス幅検出回路に出力することを特徴とする送電制御装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかに記載の送電制御装置と、
    交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含むことを特徴とする送電装置。
  11. 請求項10に記載の送電装置を含むことを特徴とする電子機器。
  12. 送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて前記送電装置から前記受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、
    前記受電装置は、
    前記2次コイルの誘起電圧を直流電圧に変換する受電部を含み、
    前記送電装置は、
    前記1次コイルの駆動周波数を規定する駆動クロックを生成して出力する駆動クロック生成回路と、
    前記駆動クロックに基づいてドライバ制御信号を生成し、前記1次コイルを駆動する送電ドライバに対して出力するドライバ制御回路と、
    前記1次コイルの誘起電圧信号の波形変化を検出する波形検出回路と、
    前記波形検出回路での検出結果に基づいて、異物検出を行う制御回路とを含み、
    前記制御回路は、
    通常送電開始前に、前記駆動クロック生成回路の前記駆動クロックの周波数を通常送電用周波数とコイル共振周波数との間の周波数である異物検出用周波数に設定し、前記駆動クロックの周波数を前記コイル共振周波数に近づけた状態で、前記波形検出回路による前記誘起電圧信号の波形変化の検出結果に基づいて、通常送電開始前の異物検出である1次異物検出を行い、
    前記受電装置の前記負荷に対して電力が供給される通常送電期間では、前記駆動クロックの周波数を前記通常送電用周波数に設定すると共に、
    前記波形検出回路は、
    前記1次コイルの第1の誘起電圧信号が低電位電源側から変化して第1のしきい値電圧を上回るタイミングを第1のタイミングとした場合に、前記駆動クロックの第1のエッジタイミングと前記第1のタイミングとの間の期間である第1のパルス幅期間を計測して、第1のパルス幅情報を検出する第1のパルス幅検出回路を含み、
    前記制御回路は、
    前記第1のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始前の前記1次異物検出を行うことを特徴とする無接点電力伝送システム。
  13. 請求項12において、
    前記波形検出回路は、
    前記1次コイルの第2の誘起電圧信号が高電位電源側から変化して第2のしきい値電圧を下回るタイミングを第2のタイミングとした場合に、前記駆動クロックの第2のエッジタイミングと前記第2のタイミングとの間の期間である第2のパルス幅期間を計測して、第2のパルス幅情報を検出する第2のパルス幅検出回路を含み、
    前記制御回路は、
    前記第1のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始前の前記1次異物検出を行い、前記第2のパルス幅情報に基づいて、通常送電開始後の異物検出である2次異物検出を行うことを特徴とする無接点電力伝送システム。
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