JP2004080844A - 電力伝送装置および電力・信号伝送装置 - Google Patents

電力伝送装置および電力・信号伝送装置 Download PDF

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Takeshi Harada
原田 武史
Takahiro Shoda
荘田 隆博
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Abstract

【課題】フィードバック制御を必要とせず、電力や信号を非接触で伝送することができる電力伝送装置および電力・信号伝送装置を提供すること。
【解決手段】電力伝送装置は、1次巻線103aが第1のユニット側に配置されかつ2次巻線103bが第2のユニット側に配置された出力トランス103と、給電回路102と、受電回路104とを備え、給電回路102は、スイッチング素子111,112と、共振コンデンサ113と、スイッチング素子111,112を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段114,115とを含む共振型スイッチング電源であり、オン・オフ周波数は、負荷として特定の負荷105が接続された場合に、共振コンデンサ113と出力トランス103の1次巻線103aで決定される共振周波数と一致し、特定の負荷105が接続されない場合共振周波数と一致しないように設定されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力伝送装置および電力・信号伝送装置に関し、特に、2つのユニット間で非接触の形態で電力または電力・信号を伝送する電力伝送装置および電力・信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電力伝送装置として、たとえば特開平11−341711号に開示されているものがある。
【0003】
図9は、上述の従来の電力伝送装置の構成例を示すブロック図である。図9において、出力トランス4の2次巻線4b側に接続した信号伝送用負荷回路21に自己の電流に負荷電流に対応するパルス状の負荷信号電流を重畳させ、出力トランス4の1次側に電磁誘導結合により、負荷信号電流を伝達し、1次巻線4a、ダイオード9、抵抗7に負荷信号電流を流して電流検出回路10で検出し、その検出値に応じて発振周波数可変回路11に対して発振回路12の発振周波数を可変させ、MOSトランジスタ6のスイッチング周期を変え、1次側の直流電圧のチョッピング周期を変えることにより、無負荷、軽負荷時には小電力、2次側からの負荷信号電流検出時には大電力を2次側に供給する。
【0004】
しかしながら、上述の従来の電力伝送装置では、次のような問題点がある。
(1)1次側回路および2次側回路共に、負荷信号電流検出回路などによるフィードバックが必要なため、コスト高となる。
(2)出力トランスとして、エアギャップの変化する回転型トランスを適用するのが困難である。
(3)負荷変動時の出力電圧変動範囲が大きい。
(4)非共振方式のため、重負荷時にスイッチングロスが増加し伝送効率が悪化する。
(5)非共振方式のため、ノイズが大きい。
(6)負荷信号電流伝達を出力トランスが担うため、ノイズの影響を受け易く、制御が安定しない。
【0005】
また、従来の回転型トランスを使用した非接触電力伝送装置として、たとえば特開平8−72635号公報に開示されているものがある。この公報に開示されている技術においては、車両のコラム側に、エアバッグを作動させるための高エネルギー電力信号を発生してホイール側に伝送する第1回路と、ホイール側の電子装置を作動させるための低エネルギー電力信号を発生してホイール側に伝送する第2回路とを設け、ホイール側に伝送された電力信号の周波数の違いで、エアバッグと電子装置、つまり負荷を切り換えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の電力伝送装置では、コラム側(1次側)に2種類の電力信号発生回路を設けるため、部品点数の増加、コスト増加という問題がある。
【0007】
よって本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、フィードバック制御を必要とせず、部品点数削減が可能で、高効率の電力や信号を非接触で伝送することができる電力伝送装置および電力・信号伝送装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、第1のユニットと第2のユニット間で電力を伝送する電力伝送装置であって、1次巻線が上記第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が上記第2のユニット側に配置された出力トランスと、上記第1のユニット側に配置され、直流電源からの直流電力を交流電力に変換して上記出力トランスの上記1次巻線に供給する給電回路と、上記第2のユニット側に配置され、上記出力トランスの上記2次巻線から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する受電回路とを備え、上記給電回路は、上記直流電源と直列に接続されたスイッチング素子と、該スイッチング素子と上記出力トランスの上記1次巻線の間に直列に接続された共振コンデンサと、上記スイッチング素子を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段とを含む共振型スイッチング電源であり、上記オン・オフ周波数は、上記負荷として特定の負荷105が接続された場合に、上記共振コンデンサと上記出力トランスの上記1次巻線で決定される共振周波数と一致し、上記特定の負荷が接続されない場合に、上記共振周波数と一致しないように設定されていることを特徴とする電力伝送装置に存する。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、電力伝送装置は、第1のユニットと第2のユニット間で電力を伝送する電力伝送装置であって、1次巻線が第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が第2のユニット側に配置された出力トランスと、第1のユニット側に配置され、直流電源からの直流電力を交流電力に変換して出力トランスの1次巻線に供給する給電回路と、第2のユニット側に配置され、出力トランスの2次巻線から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する受電回路とを備え、給電回路は、直流電源と直列に接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子と出力トランスの1次巻線の間に直列に接続された共振コンデンサと、スイッチング素子を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段とを含む共振型スイッチング電源であり、オン・オフ周波数は、負荷として特定の負荷105が接続された場合に、共振コンデンサと出力トランスの1次巻線で決定される共振周波数と一致し、特定の負荷が接続されない場合に、上記共振周波数と一致しないように設定されているので、フィードバック制御を必要としないため、フィードバック制御用の部品点数の削減が可能となり、低コストである。また、重負荷時、共振周波数によりゼロ電流スイッチングが達成されるので、高効率で大電力伝送が可能となる。また、共振型スイッチング電源を用いているため、低ノイズである。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、第1のユニットと第2のユニット間で電力および信号を伝送する電力・信号伝送装置であって、1次巻線が上記第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が上記第2のユニット側に配置された出力トランスと、上記第1のユニット側に配置され、直流電源からの直流電力を交流電力に変換して上記出力トランスの上記1次巻線に供給する給電回路と、上記第2のユニット側に配置され、上記出力トランスの上記2次巻線から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する受電回路と、上記第1のユニット側に配置され、エアバッグ信号を出力するエアバッグセンサ部と、上記第2のユニット側に配置され、上記受電回路からの上記直流電力が供給され、上記エアバッグセンサ部からの上記エアバッグ信号に応答して作動するエアバッグインフレータと、上記第1のユニット側および上記第2のユニット側にそれぞれ配置された発光部および受光部を有する光通信回路を含み、上記光通信回路を介して上記エアバッグセンサ部からの上記エアバッグ信号を上記エアバッグインフレータへ伝送する通信装置とを備え、上記給電回路は、上記直流電源と直列に接続されたスイッチング素子と、該スイッチング素子と上記出力トランスの上記1次巻線の間に直列に接続された共振コンデンサと、上記スイッチング素子を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段とを含む共振型スイッチング電源であり、上記オン・オフ周波数は、上記エアバッグインフレータの作動時に、上記共振コンデンサと上記出力トランスの上記1次巻線で決定される上記共振周波数と一致し、上記エアバッグインフレータの不作動時に、上記共振周波数に一致しないようにように設定されていることを特徴とする電力・信号伝送装置に存する。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、電力・信号伝送装置は、第1のユニットと第2のユニット間で電力および信号を伝送する電力・信号伝送装置であって、1次巻線が第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が第2のユニット側に配置された出力トランスと、第1のユニット側に配置され、直流電源からの直流電力を交流電力に変換して出力トランスの1次巻線に供給する給電回路と、第2のユニット側に配置され、出力トランスの2次巻線から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する受電回路と、第1のユニット側に配置され、エアバッグ信号を出力するエアバッグセンサ部と、第2のユニット側に配置され、受電回路からの直流電力が供給され、エアバッグセンサ部からのエアバッグ信号に応答して作動するエアバッグインフレータと、第1のユニット側および第2のユニット側にそれぞれ配置された発光部および受光部を有する光通信回路を含み、光通信回路を介してエアバッグセンサ部からのエアバッグ信号をエアバッグインフレータへ伝送する通信装置とを備え、給電回路は、直流電源と直列に接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子と出力トランスの1次巻線の間に直列に接続された共振コンデンサと、スイッチング素子を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段とを含む共振型スイッチング電源であり、オン・オフ周波数は、エアバッグインフレータの作動時に、共振コンデンサと出力トランスの1次巻線で決定される上記共振周波数と一致し、上記エアバッグインフレータの不作動時に、上記共振周波数に一致しないように設定されているので、フィードバック制御を必要としないため、フィードバック制御用の部品点数の削減が可能となり、低コストである。また、エアバッグ作動時に、共振周波数によりゼロ電流スイッチングが達成されるので、高効率で大電力伝送が可能となる。また、共振型スイッチング電源を用いているため、低ノイズである。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、前記通信装置は、前記第1のユニット側に配置された第1の通信制御回路と、前記第2のユニット側に配置された第2の通信制御回路をさらに含み、上記第1の通信制御回路と上記第2の通信制御回路は、前記光通信回路を介して前記エアバッグ信号の伝送を行うことを特徴とする請求項2記載の電力・信号伝送装置に存する。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、通信装置は、第1のユニット側に配置された第1の通信制御回路と、第2のユニット側に配置された第2の通信制御回路をさらに含み、第1の通信制御回路と第2の通信制御回路は、光通信回路を介してエアバッグ信号の伝送を行うので、エアバッグ信号は電磁ノイズの影響を受けにくく、安定したエアバッグ作動が可能となる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、前記エアバッグセンサ部は、車両の衝突を検出する衝突センサと、該衝突センサからの検出信号に基づいて、エアバッグを作動させる必要があると判定した場合に前記エアバッグインフレータを作動させるためのエアバッグ信号を出力するエアバッグ信号発生回路とを備えていることを特徴とする請求項2記載の電力・信号伝送装置に存する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、エアバッグセンサ部は、車両の衝突を検出する衝突センサと、衝突センサからの検出信号に基づいて、エアバッグを作動させる必要があると判定した場合にエアバッグインフレータを作動させるためのエアバッグ信号を出力するエアバッグ信号発生回路とを備えているので、車両の衝突時に確実にエアバッグ信号を出力し、エアバッグインフレータを作動させることができる。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、前記第1のユニットは車両の車体であり、前記第2のユニットはステアリングであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の電力・信号伝送装置に存する。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、第1のユニットは車両の車体であり、第2のユニットはステアリングであるので、車両の車体とステアリング間の電力・信号の伝送を非接触で行うことができる。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、前記出力トランスは、前記車体側に配置される固定部側部材と、前記ステアリング側に配置され、上記固定部側部材と所定のエアギャップを介して回転可能に連結される回転部側部材と、これらの部材に配置された導光体とから構成されると共に、前記1次巻線が上記固定部側部材に設けられかつ前記2次巻線が上記回転部側部材に設けられた、回転型トランスからなり、前記導光体は、前記固定部側部材に設けられた第1の導光路と、前記回転部側部材に設けられ、上記第1の導光路と互いに向き合うように配置された第2の導光路を含み、前記光通信回路の前記発光部および前記受光部は、上記第1および第2の導光路を介して光通信することを特徴とする請求項6記載の電力・信号伝送装置に存する。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、出力トランスは、車体側に配置される固定部側部材と、ステアリング側に配置され、固定部側部材と所定のエアギャップを介して回転可能に連結される回転部側部材と、これらの部材に配置された導光体とから構成されると共に、1次巻線が固定部側部材に設けられかつ2次巻線が回転部側部材に設けられた、回転型トランスからなり、導光体は、固定部側部材に設けられた第1の導光路と、回転部側部材に設けられ、第1の導光路と互いに向き合うように配置された第2の導光路を含み、光通信回路の発光部および受光部は、第1および第2の導光路を介して光通信するので、エアギャップのあるトランスに応用可能である。また、トランスのエアギャップ変動に強い。また、1つの出力トランスで、電磁誘導による電力伝送と光通信による信号伝送が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による電力伝送装置を含む電力・信号伝送装置の実施の形態を示す構成図である。なお、ここでは、電力・信号伝送装置が、車両に搭載され、第1のユニットとしての車両の車体(ボディ)と第2のユニットとしてのステアリングとの間で、非接触で電力および信号を伝送するために適用されている場合について説明する。
【0021】
図1において、電力・信号伝送装置は、直流電源としてのバッテリ101、給電回路102、出力トランス103、受電回路104、エアバッグインフレータ105、通信制御回路107、光通信回路108、通信制御回路109、エアバッグセンサ部117、スイッチ回路120および制御装置121を備えている。
【0022】
バッテリ101、給電回路102、通信制御回路109、エアバッグセンサ部117および制御装置121は、第1のユニット(ボディ)側に配置され、受電回路104、エアバッグインフレータ105、通信制御回路107およびスイッチ回路120は、第2のユニット(ステアリング)側に配置され、出力トランス103および光通信回路108を介して非接触の形態で電力および信号を伝送するように構成される。
【0023】
給電回路102は、共振型スイッチング電源であり、バッテリ101の直流電圧を昇圧する昇圧回路110と、昇圧回路110と接地間に直列接続された第1および第2のスイッチング素子としてのNチャンネルFET111,112と、NチャンネルFET111とNチャンネルFET112の接続点と出力トランスの1次巻線間に接続された共振コンデンサ113と、制御手段としての発振回路114および駆動回路115と、ハイサイドドライブ用チャージポンプ116とから構成されている。
【0024】
給電回路102は、発振回路114および駆動回路115でオン、オフ駆動されるハイサイドのNチャンネルFET111とローサイドのNチャンネルFET112により、直流入力電圧を交互にスイッチングし、出力トランス103を介して受電回路104側に電力を伝送する。通常、ハイサイドのスイッチング素子としては、PチャンネルFETを用いるが、本発明では大電力伝送を行うため、低コストで低いオン抵抗が得られるNチャンネルFETを用いている。その結果、同一品種のNチャンネルFETに統一できるため、量産コストでも有利である。
【0025】
また、給電回路102は、出力トランス103の一次巻線103a側から見た負荷インピーダンスに対して、目標の出力電圧が得られるのに十分な入力電圧を確保するために、昇圧回路110を設けている。これは、自動車の場合、バッテリ101の電源電圧12ボルトでは、スイッチング電源の入力直流電圧として不足なためである。
【0026】
給電回路102は、発振回路114で所定の周波数を有する発振出力パルス信号を発生させ、駆動回路115に入力する。駆動回路115は、発振回路114から供給されたパルス信号に基づき、ある適切な休止期間t1,t2を持った交互パルス信号(図7参照)を作り出す。交互パルス信号のうちのハイサイド駆動用パルス信号は、ハイサイドのNチャンネルFET111を駆動するために、NチャンネルFET111のソースを基準としてハイサイドドライブ用チャージポンプ116で昇圧し、NチャンネルFET111をオンさせるのに必要な電圧を作り出す。
【0027】
出力トランス103は、たとえば、1次巻線103aが車体(ボディ)側のコラムに配置され、2次巻線103bがステアリング側に配置され、両巻線が相対回転可能になるように構成された回転型トランスであり、その詳細な構造は後述する。
【0028】
受電回路104は、給電回路102から出力トランス103における電磁誘導により非接触の形態で伝送された交流電力を整流手段(図示しない)で直流電力に変換し、直流電源として、負荷、すなわちエアバッグインフレータ105および通信制御回路107へ供給する。
【0029】
エアバッグインフレータ105は、受電回路104の出力で給電される点火装置(スクイブ)(図示しない)を有し、後述するようにエアバックセンサ部117から通信制御回路109、光通信回路108および通信制御回路107を介して入力されるエアバッグ信号に応答して、点火装置に通電することにより、エアバッグ(図示しない)を膨らませる。
【0030】
図2から図5は、出力トランス103の構造例を説明する図である。出力トランス103は、回転部側部材P1と、固定部側部材P2と、これらの部材間に配置された導光体P3とから構成された回転型トランスからなる。
【0031】
図2は、出力トランス103がステアリングと車体(ボディ)側のコラムとの連結部分に搭載される様子を示す図であり、同図に示すように、ステアリングとコラムを連結する際に、ステアリング側に固定された回転部側部材P1とコラム側に固定された固定部側部材P2が、対向して連結、配置されるようになっている。
【0032】
図3は、出力トランス103の断面図であり、回転部側部材P1と固定部側部材P2の連結部分の詳細を示す。回転部側部材P1と固定部側部材P2には、それぞれ、導光体P3の一部をなす導光路P3aおよびP3bが、互いに向き合って配置されている。また、コラム側からステアリング側へ非接触で電磁誘導により電力を供給するために、固定部側部材P2には、1次巻線103aが設けられ、回転部側部材P1には、2次巻線103bが設けられている。
【0033】
図4は、導光体P3の詳細な構成を示す斜視図である。導光体P3は、回転部側部材P1に取り付けられる第1の導光路P3aと、固定部側部材P2に取り付けられる第2の導光路P3bとを有している。第1及び第2の導光路P3aおよびP3bは、それぞれ、アクリルまたはガラス等の赤外線信号を通過させる導光路材料にて作られており、厚さがテーパーになった平板をリング状に曲げた形状を有する。
【0034】
図5は、リング形状をなす各導光路P3a,P3bを、横方向に広げた様子を模式的に示す図であり、同図に示すように、第1の導光路P3aは、下面がフラット面P3a1とされ、上面がテーパー面P3a2とされている。そして、導光路P3aの一方の端部(図中左側)が幅広側端面P3a3とされ、他方の端部(図中右側)が幅狭側端面P3a4とされ、幅広側端面P3a3と幅狭側端面P3a4が連結されて、図4に示すようなリング形状が構成される。同様に、第2の導光路P3bは、上面がフラット面P3b1とされ、下面がテーパー面P3b2とされている。そして、導光路P3bの一方の端部(図中右側)が幅広側端面P3b3とされ、他方の端部(図中左側)が幅狭側端面P3b4とされ、幅広側端面P3b3と幅狭側端面P3b4が連結されて、図4に示すようなリング形状が構成される。
【0035】
また、第1の導光路P3aと第2の導光路P3bは、そのフラット面P3a1とフラット面P3b1がほぼ並行になるように対向配置され、これらの間には、一定の間隔を有するエアギャップGが形成されている。
【0036】
さらに、図4に示すように、第1の導光路P3aの幅広側端面P3a3と幅狭側端面P3a4の連結部分には段部P3a5が形成され、この段部P3a5は、LED等の発光素子からなる発光部108fおよびフォトダイオード等の受光素子からなる受光部108gが設置されることにより、発光部108fおよび受光部108gに対する光の入出射面として役立つ。同様に、第2の導光路P3bの幅広側端面P3b3と幅狭側端面P3b4の連結部分には段部P3b5が形成され、この段部P3b5は、LED等の発光素子からなる発光部108bおよびフォトダイオード等の受光素子からなる受光部108cが設置されることにより、発光部108bおよび受光部108cに対する光の入出射面として役立つ。
【0037】
図5に示すように、第1の導光路P3aの幅広側端面P3a3に、発光部108fより発せられた光信号が入射すると、この光信号は、第1の導光路P3aの内部で、図中矢印に示すように、順次反射を繰り返しながら、幅狭側端面P3a4側に進む。この際、第1の導光路P3aが台形形状をなしている(すなわち、フラット面P3a1とテーパー面P3a2とが平行でない)ことから、光信号の反射角は次第に小さくなる。つまり、図5に示す角度が、θ1,θ2,θ3と順次小さくなる。そして、この反射角が、ある大きさ(スネルの法則の臨界角度)に達すると、光信号は、第1の導光路P3a内で反射することができなくなり、エアギャップGへ屈折透過され、第2の導光路P3bへ屈折入射される(図中矢印Y1)。
【0038】
第2の導光路P3bに入射した光信号は、入射面と反対側の境界面(すなわち、第2の導光路P3bのテーパー面P3b2)に当たる際に、第2の導光路P3bが台形形状をなしていることから、わずかに上述の臨界角度以下となる。よって、第2の導光路P3b内に入射した光信号は、第2の導光路P3b内で反射を繰り返しながら、幅広側端面P3b3側に進むことになり、受光部108cにて受光される。
【0039】
なお、発光部108bより発せられた光信号は、同様に、第2の導光路P3bおよび第1の導光路P3aを介して受光部108gにて受光される。
【0040】
次に、第1のユニット側に設けられた通信制御回路109と、第2のユニット側に設けられた通信制御回路107と、光通信回路108とにより、通信装置が構成されている。
【0041】
図6は、光通信回路108と、通信制御回路107および109の一部との構成を示すブロック図である。
【0042】
光通信回路108は、第1のユニット側に配置された発光回路108a、発光部108b、受光部108cおよび受光回路108dと、第2のユニット側に配置された発光回路108e、発光部108f、受光部108gおよび受光回路108hを含む。
【0043】
通信制御回路107は、受電回路104の出力電圧が直流電源として供給されて動作するマイコン等で構成され、パラレル/シリアル変換部107aと、ゲインコントロール部107bとを含む。パラレル/シリアル変換部107aは、第2のユニット側から入力されるパラレル形式の入力信号をシリアル形式の出力信号に変換して光通信回路108の発光回路108eに供給すると共に、光通信回路108の受光回路108hからのシリアル形式の出力信号がゲインコントロール部107bを介して入力されて、第2のユニット側にパラレル形式の出力信号として供給する。
【0044】
同様に、通信制御回路109は、バッテリ101からの直流電源電圧が供給されて動作するマイコン等で構成され、パラレル/シリアル変換部109aと、ゲインコントロール部109bとを含む。パラレル/シリアル変換部109aは、第1のユニット側から入力されるパラレル形式の入力信号をシリアル形式の出力信号に変換して光通信回路108の発光回路108aに供給すると共に、光通信回路108の受光回路108dからのシリアル形式の出力信号がゲインコントロール部109bを介して入力されて、第1のユニット側にパラレル形式の出力信号として供給する。
【0045】
ここで、再び図1を参照すると、エアバッグセンサ部117は、車両の衝突を検出する衝突センサ118と、衝突センサ118からの検出信号に基づいて、エアバッグを作動させる必要があると判定した場合にエアバッグインフレータ105を作動させるためのエアバッグ信号を出力するエアバッグ信号発生回路119とを備えている。エアバッグ信号発生回路119から出力されるエアバッグ信号は、通信制御回路109に供給される。
【0046】
次に、上述の構成を有する電力・信号伝送装置の動作を概略的に説明する。図1において、発振回路114は、所定の周波数を有する発振出力パルス信号を発生し、駆動回路115は、発振回路114から供給されたパルス信号に基づき、図7に示すように、ある適切な休止期間t1,t2を持った交互パルス信号VG1,VG2を作り出す。交互パルス信号VG1は、ローサイドNチャンネルFET112のゲートに入力され、交互パルス信号VG2は、ハイサイドNチャンネルFET111のゲートに入力され、それにより、NチャンネルFET111および112は、所定のオン・オフ周波数でターンオン、ターンオフするようにスイッチング制御される。
【0047】
バッテリ101の直流電圧は、昇圧回路110で昇圧され、昇圧された入力電圧は、NチャンネルFET111,112により上述のオン・オフ周波数交互にスイッチングされ、パルス状の電圧に変換される。通常、このパルス状の電圧を利用し、出力トランス103は、その1次巻線103aから2次巻線103bへ電力を伝送するが、ここで非接触の電力伝送のために出力トランス103として用いられる回転型トランスは、組み付け構造上存在する無視できないエアギャップGを持っており、漏洩磁束が非常に大きい。その漏洩磁束による漏れインダクタンスにより有効電力が減少(力率の悪化)、伝送可能な電力が非常に小さくなるという問題がある。
【0048】
そこで、本発明では、漏洩磁束による力率の悪化を抑えるため、共振コンデンサ113と出力トランス103の1次巻線103aとによる(電圧と電流の位相が一致する)LC直列共振により力率を改善する。
【0049】
しかし、出力トランス103の性質上(磁気的に結合している状態)、受電側に接続される負荷の変動によって、1次側巻線103aの電源から見たインダクタンスが変化する。つまり、1次巻線103aの巻数が一定でも、2次巻線103bに接続される負荷の軽重によって上述のインダクタンスが変化する。そのため、全ての負荷状態において共振を維持することは不可能である。
【0050】
そこで、本発明では、上述の性質を利用し、たとえばエアバッグインフレータ105のような大電力を必要とする特定の負荷が接続された際の1次巻線103aのインダクタンスと、共振コンデンサ113とで決定される共振周波数が、オン・オフ周波数と一致するように、共振コンデンサ113の容量値を決定する。共振時は、出力トランス103の1次巻線103aと共振コンデンサ113のリアクタンスが一致することから、共振コンデンサ113の容量値を容易に求めることができる。
【0051】
このような設定により、特定の負荷として、エアバッグインフレータ105のような重負荷が接続された場合、オン・オフ周波数が一定でも、自動的にオン・オフ周波数と上述の共振周波数が一致して共振状態に入る(力率最大)ことで、大電力の非接触伝送が可能となる。
【0052】
すなわち、重負荷時には、給電回路102は、オン・オフ周波数が共振周波数に一致した状態で給電するので、共振作用により、NチャンネルFET111および112のスイッチング電流波形は正弦波状となり、ターンオン、ターンオフ時のゼロ電流スイッチングが可能となり、スイッチング損失が低減される。そして、重負荷時では共振するため、電源から見たインピーダンスが最小となり、電流が多く流れ、負荷に大電流を供給することができる。
【0053】
一方、特定の負荷としてのエアバッグインフレータ105が接続されない場合、すなわち、負荷が軽負荷に変更された場合(大電力を必要としない負荷のみが接続されている場合)は、それに応じて1次巻線103aのインダクタンスが変化するので、上述の共振周波数は変化し、オン・オフ周波数とは一致しないので共振状態を外れる。その結果、負荷に供給できる電力が制限されるため、出力電圧の上昇が抑えられる。
【0054】
重負荷時(すなわち、エアバッグインフレータ105の動作時)の電圧および電流の波形を図8(A)に示し、軽負荷時(すなわち、エアバッグインフレータ105の不動作時)の電圧および電流の波形を図8(B)に示す。
【0055】
また、エアギャップGが変動(インダクタンス値が変動)しても、出力電圧をある一定の範囲に収めるために、Q=(√(L/C))/Rで定義されるQを、最適に調整する必要がある。ここで、Lは出力トランス103の1次巻線のインダクタンス、Cは共振コンデンサ113のキャパシタンス、Rは出力トランス103の1次巻線の内部抵抗である。
【0056】
たとえば、Qを低く設定すると、ギャップ変動に対して強くなるが、重負荷に必要な電力を供給できない。また、Qを高く設定すると、わずかなギャップ変動で共振が取れなくなり、十分な出力が得られない。したがって、適度な範囲のギャップ変動に対応しつつ、軽負荷時には、適度に出力電圧が得られる程度に共振がずれることが好ましい。
【0057】
次に、上述の構成を有する電力・信号伝送装置の動作を詳細に説明する。図1において、発振回路114は、所定の周波数を有する発振出力パルス信号を発生しており、駆動回路115は、発振回路114から供給されたパルス信号に基づき、図7に示すようにある適切な休止期間t1,t2を持った交互パルス信号VG1,VG2を作り出す。交互パルス信号VG1は、ローサイドNチャンネルFET112のゲートに入力され、交互パルス信号VG2は、ハイサイドNチャンネルFET111のゲートに入力され、それにより、NチャンネルFET111および112は、所定のオン・オフ周波数でターンオン、ターンオフするようにスイッチング制御される。
【0058】
そこで、衝突センサ118で車両の衝突が検出され、衝突センサ118からの検出信号に基づいて、エアバッグを作動させる必要があると判定した場合にエアバッグ信号発生回路119からエアバッグ信号が出力されると、通信制御回路109に供給され、第1のユニット側から光通信回路108の発光部108b、導光体P3(図1では図示していない)および受光部108gを介して第2のユニット側の通信制御回路107に伝送される。通信制御回路107は、伝送されたエアバッグ信号をエアバッグインフレータ105に供給する。
【0059】
エアバッグインフレータ105は、通信制御回路107から供給されたエアバッグ信号に応答して、点火装置(スクイブ)に受電回路104の出力が通電され、エアバッグ(図示しない)を膨らませる。
【0060】
このとき、エアバッグインフレータ105の作動により特定の負荷が接続された状態となるため、給電回路102は、オン・オフ周波数が共振周波数に一致した状態で給電するので、共振作用により、NチャンネルFET111および112のスイッチング電流波形は正弦波状となり、ターンオン、ターンオフ時のゼロ電流スイッチングが可能となり、出力トランス103の1次巻線103aに正弦波状の電流が多く流れる(図8(A)参照)。その結果、受電回路104は、給電回路102より大電力を受電し、整流後、エアバッグインフレータ105の点火装置(スクイブ)に十分な大電流を流すことができる。
【0061】
次に、エアバッグインフレータ105の不作動時は、共振周波数は、駆動回路115から出力される交互パルス信号のオン・オフ周波数と一致しなくなり、給電回路102は、オン・オフ周波数が共振周波数に一致しない状態で給電するので、出力トランス103の1次巻線103aに流れる電流は少なくなる(図8(B)参照)。その結果、受電回路104は、給電回路102より小電力を受電し、整流後、軽負荷(通信制御回路107を含む)に供給することができる。
【0062】
なお、このような軽負荷の場合のオン・オフ周波数は、共振周波数より低い周波数または高い周波数のどちらかにずれるように設定することができる。この実施の形態では、オン・オフ周波数が所定の周波数を共振周波数より低い周波数になるように設定されているので、図8(B)に示す小電力時(すなわち、軽負荷時)の電圧は、図8(A)に示す大電力時(すなわち、重負荷時)の電圧波形よりパルス幅が広い波形となる。
【0063】
このように、本発明では、負荷変動時に自動的に共振状態が変化するため、送電側、受電側共に特別な制御は不用である。また、出力電圧がある一定の範囲内に収まるため、受電側から出力電圧をフィードバックする必要が無く、コストの面でも有利である。重負荷時にはコイル電流波形が正弦波になるため、低ノイズであり、ゼロ電流スイッチング(スイッチングロスを最小にできる)が行われるため、高効率の電力伝送が可能となる。
【0064】
なお、上述の構成において、第1のユニット側に配置されている通信制御回路109と第2のユニット側に配置されている通信制御回路107は、光通信回路108を介してエアバッグ信号以外の種々の信号を非接触で互いに伝送することができる。
【0065】
たとえば、通信制御回路109には、スイッチ回路120が接続されると共に、通信制御回路107には制御装置121が接続され、スイッチ回路120からスイッチON信号が入力されると、通信制御回路109は、このスイッチON信号を光通信回路108の発光部108f、導光体P3(図1では図示していない)および受光部108cを介して通信制御回路107へ伝送し、通信制御回路107は、受信したスイッチON信号に基づいて種々の制御装置121を駆動させることができる。
【0066】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0067】
たとえば、上述の実施の形態では、特定の負荷としてエアバッグインフレータが接続される場合について説明したが、本発明は、これに限らず、重負荷となり得る他の構成要素が接続された場合でも適用可能である。
【0068】
また、上述の実施の形態では、車両の車体(ボディ)とステアリング間の非接触形態の電力や信号の伝送について説明しているが、本発明は、これに限らず、たとえば車体(ボディ)とスライドドア間等の他の場所での非接触形態の電力や信号の伝送にも適用可能であり、さらには、車両以外の物にも適用可能である。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、フィードバック制御を必要としないため、フィードバック制御用の部品点数の削減が可能となり、低コストである。また、重負荷時、共振周波数によりゼロ電流スイッチングが達成されるので、高効率で大電力伝送が可能となる。また、共振型スイッチング電源を用いているため、低ノイズである。
【0070】
請求項2記載の発明によれば、フィードバック制御を必要としないため、フィードバック制御用の部品点数の削減が可能となり、低コストである。また、エアバッグ作動時に、共振周波数によりゼロ電流スイッチングが達成されるので、高効率で大電力伝送が可能となる。また、共振型スイッチング電源を用いているため、低ノイズである。
【0071】
請求項3記載の発明によれば、エアバッグ信号は電磁ノイズの影響を受けにくく、安定したエアバッグ作動が可能となる。
【0072】
請求項4記載の発明によれば、車両の衝突時に確実にエアバッグ信号を出力し、エアバッグインフレータを作動させることができる。
【0073】
請求項5記載の発明によれば、車両の車体とステアリング間の電力・信号の伝送を非接触で行うことができる。
【0074】
請求項6記載の発明によれば、エアギャップのあるトランスに応用可能である。また、トランスのエアギャップ変動に強い。また、1つの出力トランスで、電磁誘導による電力伝送と光通信による信号伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力伝送装置を含む電力・信号伝送装置の実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1の電力・信号伝送装置における出力トランスの構造例を説明する図であり、トランスがステアリングと車体(ボディ)側のコラムとの連結部分に搭載される様子を示す図である。
【図3】出力トランスの構造例を説明する断面図である。
【図4】出力トランスにおける導光体の詳細な構成を示す斜視図である。
【図5】図4の導光体を構成する導光路を、横方向に広げた様子を模式的に示す図である。
【図6】図1の電力・信号伝送装置における光通信回路と通信制御回路の一部との構成を示すブロック図である。
【図7】図1の電力・信号伝送装置における駆動回路の交互パルス信号の波形図である。
【図8】(A)および(B)は、それぞれ、図1の電力・信号伝送装置における重負荷時および軽負荷時の各部の電圧および電流の波形図を示す。
【図9】従来の電力伝送装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101  バッテリ(直流電源)
102  給電回路
103  出力トランス
103a 1次巻線
103b 2次巻線
104  受電回路
105  エアバッグインフレータ(特定の負荷)
107  通信制御回路
108  光通信回路
108b 発光部
108c 受光部
108f 発光部
108g 受光部
109  通信制御回路
110  昇圧回路
111  NチャンネルFET(スイッチング素子)
112  NチャンネルFET(スイッチング素子)
113  共振コンデンサ
114  発振回路(制御手段の一部)
115  駆動回路(制御手段の一部)
116  ハイサイドドライブ用チャージポンプ
117  エアバッグセンサ部
118  衝突センサ
119  エアバッグ信号発生回路
120  スイッチ回路
121  制御装置

Claims (6)

  1. 第1のユニットと第2のユニット間で電力を伝送する電力伝送装置であって、
    1次巻線が上記第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が上記第2のユニット側に配置された出力トランスと、
    上記第1のユニット側に配置され、直流電源からの直流電力を交流電力に変換して上記出力トランスの上記1次巻線に供給する給電回路と、
    上記第2のユニット側に配置され、上記出力トランスの上記2次巻線から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する受電回路とを備え、
    上記給電回路は、上記直流電源と直列に接続されたスイッチング素子と、該スイッチング素子と上記出力トランスの上記1次巻線の間に直列に接続された共振コンデンサと、上記スイッチング素子を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段とを含む共振型スイッチング電源であり、
    上記オン・オフ周波数は、上記負荷として特定の負荷が接続された場合に、上記共振コンデンサと上記出力トランスの上記1次巻線で決定される共振周波数と一致し、上記特定の負荷が接続されない場合に、上記共振周波数と一致しないように設定されている
    ことを特徴とする電力伝送装置。
  2. 第1のユニットと第2のユニット間で電力および信号を伝送する電力・信号伝送装置であって、
    1次巻線が上記第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が上記第2のユニット側に配置された出力トランスと、
    上記第1のユニット側に配置され、直流電源からの直流電力を交流電力に変換して上記出力トランスの上記1次巻線に供給する給電回路と、
    上記第2のユニット側に配置され、上記出力トランスの上記2次巻線から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する受電回路と、
    上記第1のユニット側に配置され、エアバッグ信号を出力するエアバッグセンサ部と、
    上記第2のユニット側に配置され、上記受電回路からの上記直流電力が供給され、上記エアバッグセンサ部からの上記エアバッグ信号に応答して作動するエアバッグインフレータと、
    上記第1のユニット側および上記第2のユニット側にそれぞれ配置された発光部および受光部を有する光通信回路を含み、上記光通信回路を介して上記エアバッグセンサ部からの上記エアバッグ信号を上記エアバッグインフレータへ伝送する通信装置とを備え、
    上記給電回路は、上記直流電源と直列に接続されたスイッチング素子と、該スイッチング素子と上記出力トランスの上記1次巻線の間に直列に接続された共振コンデンサと、上記スイッチング素子を所定のオン・オフ周波数でスイッチング制御する制御手段とを含む共振型スイッチング電源であり、
    上記オン・オフ周波数は、上記エアバッグインフレータの作動時に、上記共振コンデンサと上記出力トランスの上記1次巻線で決定される上記共振周波数と一致し、上記エアバッグインフレータの不作動時に、上記共振周波数に一致しないように設定されている
    ことを特徴とする電力・信号伝送装置。
  3. 前記通信装置は、前記第1のユニット側に配置された第1の通信制御回路と、前記第2のユニット側に配置された第2の通信制御回路をさらに含み、
    上記第1の通信制御回路と上記第2の通信制御回路は、前記光通信回路を介して前記エアバッグ信号の伝送を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の電力・信号伝送装置。
  4. 前記エアバッグセンサ部は、車両の衝突を検出する衝突センサと、該衝突センサからの検出信号に基づいて、エアバッグを作動させる必要があると判定した場合に前記エアバッグインフレータを作動させるためのエアバッグ信号を出力するエアバッグ信号発生回路とを備えている
    ことを特徴とする請求項2記載の電力・信号伝送装置。
  5. 前記第1のユニットは車両の車体であり、前記第2のユニットはステアリングである
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の電力・信号伝送装置。
  6. 前記出力トランスは、前記車体側に配置される固定部側部材と、前記ステアリング側に配置され、上記固定部側部材と所定のエアギャップを介して回転可能に連結される回転部側部材と、これらの部材に配置された導光体とから構成されると共に、前記1次巻線が上記固定部側部材に設けられかつ前記2次巻線が上記回転部側部材に設けられた、回転型トランスからなり、
    前記導光体は、前記固定部側部材に設けられた第1の導光路と、前記回転部側部材に設けられ、上記第1の導光路と互いに向き合うように配置された第2の導光路を含み、
    前記光通信回路の前記発光部および前記受光部は、上記第1および第2の導光路を介して光通信する
    ことを特徴とする請求項5記載の電力・信号伝送装置。
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