JP2003047179A - 非接触電力伝達装置 - Google Patents

非接触電力伝達装置

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JP2003047179A
JP2003047179A JP2001226663A JP2001226663A JP2003047179A JP 2003047179 A JP2003047179 A JP 2003047179A JP 2001226663 A JP2001226663 A JP 2001226663A JP 2001226663 A JP2001226663 A JP 2001226663A JP 2003047179 A JP2003047179 A JP 2003047179A
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coil
power transmission
voltage
power supply
feedback
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JP2001226663A
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Takeshi Kojima
猛 児島
Kashiki Katsura
嘉志記 桂
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷部が装着されていないときに、電力供給
部の発振停止又は発振強度の低減を簡素な回路構成で、
しかも小型・低コストで実現した非接触電力伝達装置を
提供する。 【解決手段】 電力供給部10に負荷部20が装着され
ると、電力伝達用1次コイルNm1,電力伝達用2次コ
イルNm2,第1の制御用コイルNf1は、それぞれ磁
気的に結合してスイッチング素子FET1のスイッチン
グ動作を制御するフィードバックループを形成し、ゲー
ト電圧VgはVb+Vnf1となり、第1の制御用コイ
ルNf1のコイル電圧Vnf1はスイッチング素子FE
T1のしきい値以上になるので、スイッチング素子FE
T1は安定したオン状態になり、電力供給部10に負荷
部20が装着されていない状態ではフィードバックルー
プが形成されず、これによって電力供給部10における
自励発振が間欠発振となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触電力伝達装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力伝達用1次コイルを備えた電
力供給部と、電力伝達用2次コイルを備えた負荷部とを
着脱自在に互いに分離して形成し、負荷部を電力供給部
に装着したときに電力伝達用1次コイルと電力伝達用2
次コイルとが磁気結合して、自励発振する電力供給部か
ら負荷部に電磁誘導によって電力を伝達する非接触電力
伝達装置が普及している。
【0003】このような非接触電力伝達装置では、電力
供給部に負荷部を装着していないときには、電力供給部
の自励発振を停止するか、またはその発振強度を低減す
ることが好ましい。これは、負荷部が非装着状態のまま
で電力供給部が発振を継続すると、電力供給部において
電力損失が生じてエネルギーが無駄になり、また金属片
などが電力供給部に近傍に配置されると誘導過熱作用に
よって金属片が加熱されるなどの問題が発生するからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、電力伝
達用コイルとは別に、独立した一対の信号用コイルを設
け、電力供給部に負荷部が装着されて、電力伝達用1次
コイルと電力伝達用2次コイルとの電磁結合によって負
荷部に電力が伝達されると、この電力を用いて負荷部の
制御回路を駆動し、この制御回路から出力される制御信
号を一対の信号用コイルを介して負荷部から電力供給部
に送信し、この制御信号に基づいて電力供給部の発振動
作を制御することによって負荷部を検出する装置が特開
平6−311658号公報で開示されている。
【0005】ところが、特開平6−311658号公報
で開示された装置では、負荷部を検出するための回路、
及び発振を制御するための回路が別途必要になり、した
がって回路構成が複雑になり、コストが上昇するという
問題があった。
【0006】また、特開平11−178249号公報で
は、負荷部が、電力伝達用2次コイルと電気的または磁
気的に結合された信号伝達用1次コイルを具備し、電力
供給部は、電力伝達用1次コイルと電気的にも磁気的に
も結合せずに負荷部が装着された状態で上記信号伝達用
1次コイルと磁気的に結合され、自励発振回路内のスイ
ッチング素子を制御するためにバイアス電圧が印加され
る制御端子に帰還コイルとして電気的に接続されている
信号伝達用2次コイルを具備し、電力供給部に負荷部が
装着された状態で電力伝達用1次コイル、電力伝達用2
次コイル、信号伝達用1次コイル及び信号伝達用2次コ
イルにより、自励発振回路のフイードバックループが構
成されることを特徴とする非接触電力伝達装置が提案さ
れている。
【0007】ところが、特開平11−178249号公
報記載の装置では、信号伝達用2次コイルは電力伝達用
1次コイルと電気的にも磁気的にも結合しないので、電
力伝達用1次コイルが形成する磁束ループの中にあって
はならない。したがって信号伝達用2次コイルとしての
構成が別途必要となり、サイズが大きくなったり構造が
複雑になりコストが上昇してしまう。例えば、磁束ルー
プの外側に配置すればサイズが大きくなり、磁束ループ
の内側に配置すれば電力用コイルとしてある程度の大き
さが必要となって、しかも電力用コイルと別の構成で信
号用コイルを配置する必要がある。
【0008】このように、従来、負荷部が装着されてい
ないときに、電力供給部の発振停止又は発振強度の低減
を簡素な回路構成で、しかも小型・低コストで実現する
ものが望まれていた。
【0009】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、負荷部が装着されていないとき
に、電力供給部の発振停止又は発振強度の低減を簡素な
回路構成で、しかも小型・低コストで実現した非接触電
力伝達装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
を伝達するための電力伝達用1次コイルと、前記電力伝
達用1次コイルに流れる電流をオン・オフするスイッチ
ング素子を有する自励発振回路と、前記スイッチング素
子の制御端子に接続される第1の制御用コイル及び前記
スイッチング素子の制御端子にバイアス電圧を印加する
バイアス回路の直列回路とを備える電力供給部と、前記
電力伝達用1次コイルと分離着脱自在なトランス構造を
構成して、前記電力伝達用1次コイルに装着した時に電
磁誘導によって電圧を誘起される電力伝達用2次コイル
と、前記電力伝達用2次コイルから電力を供給される負
荷とを備える負荷部とから構成され、前記第1の制御用
コイルは互いに異なる位置に配置された複数の第1の帰
還用コイルを接続して形成され、少なくとも1つの第1
の帰還用コイルの発生電圧は他の第1の帰還用コイルの
発生電圧とは逆極性であって、前記電力伝達用1次コイ
ルに前記電力伝達用2次コイルが装着した時に前記電力
伝達用1次コイル、電力伝達用2次コイル、及び第1の
制御用コイルは互いに磁気結合して前記スイッチング素
子のスイッチング動作を制御するフィードバックループ
を形成して、前記電力伝達用1次コイルに前記電力伝達
用2次コイルが装着した時の前記第1の制御用コイルの
発生電圧は、前記電力伝達用1次コイルに前記電力伝達
用2次コイルが装着していない時の発生電圧よりも大き
いことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記負荷部は、前記電力伝達用1次コイル、電力伝
達用2次コイル、及び第1の制御用コイルと磁気結合す
る第2の制御用コイルを備えることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記第2の制御用コイルに直列または並列に接続し
たコンデンサを付加したことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第2の制御用コイルは互いに異なる位置に配置
された複数の第2の帰還用コイルを接続して形成され、
少なくとも1つの第2の帰還用コイルの発生電圧は他の
第2の帰還用コイルの発生電圧とは逆極性であることを
特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、前記第1の制御用コイルに直列また
は並列に接続したコンデンサを付加したことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】(実施形態1)図1は本実施形態の非接触
電力伝達装置を示す回路図、図2(a),(b)はコイ
ルの配置を示す構成図であり、本装置は、互いに分離し
て形成された電力供給部10と負荷部20とが着脱自在
に構成されている。
【0017】まず、電力供給部10の回路構成について
説明する。電力供給部10は、直流電源E1及び電源ス
イッチSW1の直列回路と、直流電源E1及び電源スイ
ッチSW1の直列回路に並列に接続した電力伝達用1次
コイルNm1及びコンデンサC1の並列共振回路とスイ
ッチング素子FET1との直列回路と、直流電源E1及
び電源スイッチSW1の直列回路に並列に接続した自動
バイアス回路13と、自動バイアス回路13が出力する
バイアス電圧Vbにアノードを接続し、スイッチング素
子FET1のドレインにカソードを接続したダイオード
D1と、自動バイアス回路13が出力するバイアス電圧
Vbとスイッチング素子FET1の制御端子であるゲー
トとの間に接続した帰還コイルたる第1の制御用コイル
Nf1とを備えて、自励式C級共振型インバータを構成
しており、負荷部20が装着されると電磁誘導により負
荷部20に電力を供給するものである。
【0018】自動バイアス回路13は、例えば、直流電
源E1及び電源スイッチSW1の直列回路に並列に接続
された抵抗とコンデンサからなる直列回路にて構成され
ており、抵抗とコンデンサの接続点が出力点となって、
時間が経つにつれて徐々に増加していくバイアス電圧V
bが発生するようになっている。
【0019】また、電力伝達用1次コイルNm1及びコ
ンデンサC1の並列共振回路、スイッチング素子FET
1、及び第1の制御用コイルNf1は、自励発振回路を
構成し、ダイオードD1は、発振安定のためのバイアス
制御回路を構成している。
【0020】負荷部20は、電力伝達用2次コイルNm
2と、整流回路21と、負荷22とを備えている。整流
回路21は電磁誘導により電力伝達用2次コイルNm2
に誘起される電圧を整流するものであり、負荷22はモ
ータなどからなり、整流回路21により整流された電圧
によって駆動されるものである。
【0021】次に、図2(a)に示す電力供給部10と
負荷部20との装着時の構成と,図2(b)に示す電力
供給部10のみの構成とを用いて各コイルの配置につい
て説明する。なお、図2(a),(b)には示していな
いが、電力供給部10及び負荷部20は、例えば案内構
造を有するなど、負荷部20の電力供給部10への装着
が特定位置となるように構成されている。電力供給部1
0の電力伝達用1次コイルNm1と、負荷部20の電力
伝達用2次コイルNm2とは、負荷部20が電力供給部
10に装着されたときに、互いに対向するようにそれぞ
れ配置され、電力供給部10は電力伝達用1次コイルN
m1を巻回したトランス用U型コアK1を有し、負荷部
20は電力伝達用2次コイルNm2を巻回したトランス
用U型コアK2を有している。
【0022】また、電力供給部10の第1の制御用コイ
ルNf1は電力伝達用1次コイルNm1が巻回したトラ
ンス用U型コアK1に配置されており、直列に接続した
第1の帰還用コイルNf11,Nf12の2つのコイル
からなり、第1の帰還用コイルNf11と第1の帰還用
コイルNf12とは電力伝達用1次コイルNm1を挟ん
で配置され、第1の帰還用コイルNf11は、電力伝達
用1次コイルNm1と少し間を空けた位置に、コアK1
より巻線の内周面を離して配置している。一方、第1の
帰還用コイルNf12は、電力伝達用1次コイルNm1
のすぐ横に、コアK1に巻線の内周面を近付けて配置し
ている。つまり、電力伝達用1次コイルNm1が発生す
る磁束によって両コイルに発生する電圧が互いに異なる
ように配置、巻数などが設定してあり、発生する電圧が
お互いに逆極性になるような向きに接続されている。し
たがって、第1の制御用コイルNf1には、第1の帰還
用コイルNf11と第1の帰還用コイルNf12との電
圧の差が発生していることになる。
【0023】一方、電力供給部10に負荷部20が装着
されると、電力伝達用1次コイルNm1,電力伝達用2
次コイルNm2,第1の制御用コイルNf1は、それぞ
れ磁気的に結合して、スイッチング素子FET1のスイ
ッチング動作を制御するフィードバックループを形成し
ている。電力伝達用2次コイルNm2が磁気的に結合す
ることにより、第1の帰還用コイルNf11,Nf12
それぞれに鎖交する磁束が変化し、第1の帰還用コイル
Nf11,Nf12それぞれに発生する電圧変化の割合
のバランスが崩れることにより、第1の帰還用コイルN
f11,Nf12それぞれに発生する電圧の差、つま
り、第1の制御用コイルNf1に発生する電圧が変化す
る。負荷部20が装着されたときに、この電圧変化が大
きくなるように第1の帰還用コイルNf11,Nf12
それぞれの配置、巻数などを設定してある。
【0024】次に、図1、図3を用いて、負荷部20が
電力供給部10に装着されている場合の動作について説
明する。図3は負荷部20の装着状態における電力供給
部10の各部の波形、コンデンサC1の共振電圧Vc
1,電力伝達用1次コイルNm1のコイル電流Il1,
スイッチング素子FET1のドレイン−ソース間電圧V
d,ドレイン電流Id,ゲート電圧Vg,第1の帰還用
コイルNf11の両端電圧Vnf11,第1の帰還用コ
イルNf12の両端電圧Vnf12,バイアス電圧Vb
を示す。
【0025】時間t1で電源スイッチSW1がオンされ
た時、電力供給部10の第1の制御用コイルNf1には
電圧が発生していないため、スイッチング素子FET1
のゲート電圧Vgはバイアス電圧Vbに等しい。ゲート
電圧Vgが上昇してスイッチング素子FET1をオンで
きるしきい値電圧に達すると、スイッチング素子FET
1はオンになり、これによってドレイン電圧Vdは、ほ
ぼアース電位になる。この時、コンデンサC1の共振電
圧Vc1は直流電源E1の電圧にほぼ等しくなり、電力
供給部10の電力伝達用1次コイルNm1には、ぽぽ単
調に増加するコイル電圧Il1が流れ始める。
【0026】電力供給部10の電力伝達用1次コイルN
m1にコイル電流Il1が流れると、負荷部20の電力
伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作用により電
圧が誘起され、これによって、第1の帰還用コイルNf
11,Nf12にも電磁誘導作用により電圧が誘起され
る。第1の帰還用コイルNf11,Nf12それぞれに
発生する電圧はお互いに逆極性になるように接続されて
いるので、第1の制御用コイルNf1としては、その差
の電圧が発生することになる。このとき、ゲート電圧V
gはVb+Vnf1となるが、負荷部20が装着された
状態で第1の制御用コイルNf1のコイル電圧Vnf1
はスイッチング素子FET1のしきい値以上になるの
で、スイッチング素子FET1は安定したオン状態にな
る。
【0027】一方、ドレイン電圧Vdがほぼアース電位
になったため、バイアス電圧Vbは、ダイオードD1、
及ぴスイッチング素子FET1のオン抵抗を介して放電
されるので、電圧は低下する。なお、この放電電流はそ
の電流が流れる経路の抵抗値に依存するので、放電時間
を長くしたい場合には、ダイオードD1に直列に抵抗素
子を挿入すればよい。そして、バイアス電圧Vbの低下
に応じてゲート電圧Vgも低下し、ゲート電圧Vgがス
イッチング素子FET1をオフにさせるしきい値電圧ま
で低下すると、スイッチング素子FET1のオン抵抗が
増大し始め、これによってドレイン電圧Vdが増大す
る。ドレイン電圧Vdが増大すると、コンデンサC1、
すなわち電力伝達用1次コイルNm1の共振電圧Vc1
が低下する。これに応じて、電力伝達用2次コイルNm
2の誘起電圧も低下し始めるので、第1の制御用コイル
Nf1の発生電圧も低下し始めて、ゲート電圧Vgはさ
らに低下する。この結果、スイッチング素子FET1は
急速にオフ状態に移行する。
【0028】これによって、図3に示すように、コンデ
ンサC1の共振電圧Vc1はコンデンサC1と電力伝達
用1次コイルNm1との共振作用により正弦波状とな
り、電力伝達用1次コイルNm1に流れるコイル電流I
l1も正弦波状になる。ドレイン電圧Vdとバイアス電
圧Vbとの関係がVd>Vbとなる時期においては、ド
レイン電圧Vdによる自動バイアス回路13の出力への
電圧印加は、ダイオードD1によって阻止されている
が、自動バイアス回路13は常に出力しており、バイア
ス電圧Vbは上昇する。
【0029】コンデンサC1の共振電圧Vc1が1サイ
クル終了近くなるとドレイン電圧Vdはアース電位に近
づき、そのときの電力伝達用1次コイルNm1の誘起電
圧によって、電力伝達用2次コイルNm2、及び第1の
制御用コイルNf1のフィードバックループで第1の制
御用コイルNf1の発生電圧Vnf1が増加し、この結
果、ゲート電圧Vgが上昇して、再びスイッチング素子
FET1をオンにさせる。
【0030】以上の動作が繰り返されて発振が継続し、
電力供給部10から負荷部20に電力が供給されること
となる。
【0031】次に、図1、図4を用いて、負荷部20が
電力供給部10に装着されていない場合の動作について
説明する。図4は負荷部20の非装着状態における電力
供給部の各部の波形図である。時間t1で電源スイッチ
SW1がオンにされると、負荷部20が装着されている
場合と同様に、電力供給部10の第1の制御用コイルN
f1には電圧が発生していないため、スイッチング素子
FET1のゲート電圧Vgは、バイアス電圧Vbに等し
い。ゲート電圧Vgが上昇して、スイッチング素子FE
T1をオンにできるしきい値電圧に達すると、スイッチ
ング素子FET1はオンになり、これによってドレイン
電圧Vdは、ほぼアース電位になる。
【0032】このとき、コンデンサC1の共振電圧Vc
1は直流電源E1の電圧にほぼ等しくなり、電力供給部
10の電力伝達用1次コイルNm1には、ほぼ単調に増
加するコイル電流Il1が流れはじめる。
【0033】しかし、負荷部20が装着されていないの
で電力伝達用1次コイルNm1,電力伝達用2次コイル
Nm2、及び第1の制御用コイルNf1からなるフィー
ドバックループが構成されておらず、第1の制御用コイ
ルNf1の両端にはスイッチング素子FET1のしきい
値電圧未満の電圧しか発生しない。このため、スイッチ
ング素子FET1が一旦オンになっても、すぐにダイオ
ードD1を介する放電によりバイアス電圧Vbが低下す
るので、スイッチング素子FET1をオンさせるのに必
要なゲート電圧Vgを保持することができず、スイッチ
ング素子FET1はすぐにオフになり、図4に示すよう
に、共振電圧Vc1は減衰振動によってすぐに低下して
しまう。そして、自動バイアス回路13の出力によっ
て、バイアス電圧Vbがスイッチング素子FET1をオ
ンにさせるゲート電圧Vgに上昇するまで発振は停止し
たままとなる。したがって、電力供給部10に負荷部2
0が装着されていないときには、電力供給部10におけ
る発振動作は間欠発振となる。
【0034】このように、自励発振回路のフィードバッ
クループの経路を電力供給部10から外部の負荷部20
側へ一旦出して、再び電力供給部10内へ戻すように構
成することにより、電力供給部10に負荷部20が装着
されていない状態ではフィードバックループが形成され
ず、これによって電力供給部10における自励発振が間
欠発振となり、電力供給部10の電力損失は、ほとんど
無視できるレベルにすることができる。また、金属製の
異物等が電力供給部10の近傍に置かれた場合でも、誘
導加熱などによる当該異物の発熱を防止することができ
る。特に、自動バイアス回路13の電圧上昇時間を適宜
の値に設定することにより、たとえば負荷部20の電力
供給部10への装着状態において、発振周期10μse
c程度設定し、非装着状態における間欠周期を数百ms
ec程度に設定すること可能である。なお、各周期の値
はこれらに限らず、電力損失を低減して省エネルギーを
図れる程度の値になるように、自動バイアス回路13の
定数設定をすればよい。
【0035】なお本実施形態では、スイッチング素子と
して、FET(電界効果トランジスタ)を用いている
が、これに限らずバイポーラトランジスタやその他のス
イッチング機能を果たす素子を用いてもよい。
【0036】(実施形態2)本実施形態の回路図を図5
に示し、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付し
て説明は省略する。本実施形態の電力供給部10は、実
施形態1の直流電源E1に代えて、交流電源ACから電
力供給を受けて直流電源を構成するもので、高調波対策
回路12及び自励式C級共振型インバータ11からな
る。高調波対策回路12は、交流電源ACに接続したロ
ーパスフィルタLFと、ローパスフィルタLFの出力を
整流するブリッジダイオードD2と、1次側をブリッジ
ダイオードD2の正電位出力とスイッチング素子FET
1のドレインとの間に接続し、2次側をダイオードD3
とブリッジダイオードD2の負電位出力との間に接続し
たトランスT1とからなり、電力供給部10から交流電
源ACに対して高調波成分を流出させないようにするた
めのものである。そして、高調波対策回路12のトラン
スT1からの出力電圧をダイオードD3によって整流
し,コンデンサC3によって平滑することにより直流電
源を得ている。
【0037】また、負荷部20の整流回路21は、電力
伝達用2次コイルNm2の一端に直列接続したダイオー
ドD4と、ダイオードD4を介して電力伝達用2次コイ
ルNm2に並列接続した平滑用のコンデンサC3とから
構成され、負荷はバッテリー22aを接続している。
【0038】動作は実施形態1と同様であるので説明は
省略する。
【0039】(実施形態3)本実施形態の回路図を図6
に示し、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付し
て説明は省略する。本実施形態の電力供給部10は、コ
ンデンサC1及び電力伝達用1次コイルNm1からなる
並列共振回路とスイッチング素子FET1のドレインと
の間に、ダイオードD11及び抵抗R11からなる並列
回路が接続されている。ダイオード11は、アノード側
の電圧が負電圧にまで低下しようとしたとき、ソースか
らドレイン方向を順方向とするスイッチング素子FET
1の内部ダイオード(図示なし)を介して直流電源E1
側に流入しようとする回生電流を阻止しつつ、ダイオー
ドD11のアノード側の電圧を負電圧まで低下させるよ
うにするものである。抵抗R11は、ダイオードD11
の挿入により、共振回路内の発生電圧によってスイッチ
ング素子FET1の寄生容量における充放電が阻害され
るのを阻止するためのものである。
【0040】また、図6の回路では、スイッチング素子
FET1のソースとアース間に、抵抗R12,R13の
直列回路が接続されており、スイッチング素子FET1
のゲートは、ダイオードD12のアノードに接続される
とともに、抵抗R14を介して第1の制御用コイルNf
1に接続されている。ダイオードD12のカソードは、
トランジスタQ1のコレクタに接続され、トランジスタ
Q1のベースは抵抗R12,R13の接続点に接続さ
れ、エミッタは接地されている。そして、図6の回路で
は実施形態1で用いたダイオードD1を備えておらず、
抵抗R12〜R14、ダイオードD12、及びトランジ
スタQ1によってバイアス制御回路を構成している。
【0041】次に、この回路の電源突入時における動作
について説明すると、実施形態1と同様に、自動バイア
ス回路13の出力によりバイアス電圧Vbが上昇する。
そして、バイアス電圧Vbによりゲート電圧Vgがスイ
ッチング素子FET1のオン電圧以上になるとスイッチ
ング素子FET1はオンして、電力伝達用1次コイルN
m1にコイル電流Il1が流れるとともに、ドレイン電
圧Vdが低下し、電力伝達用1次コイルNm1の両端に
電位差が生じる.これによって負荷部20の電力伝達用
2次コイルNm2に電圧が誘起され、磁束の流れの変化
により第1の制御用コイルNf1にスイッチング素子F
ET1のしきい値を超える電圧が発生する。このとき、
ゲート電圧VgはVb+Vnf1となるので、スイッチ
ング素子FET1は安定したオン状態になる。
【0042】一方、コイル電流Il1により抵抗R1
2,R13間の電圧が上昇してトランジスタQ1にベー
ス電流が供給されると、トランジスタQ1がオンし、こ
れによりスイッチング素子FET1のゲート電圧Vgが
低下して、スイッチング素子FET1がオフになる。
【0043】このように電源突入時以降の定常状態にお
いては、実施形態1と同様に、バイアス制御回路を構成
するトランジスタQ1のオンにより、スイッチング素子
FET1のスイッチングが継続的に行われる。また、こ
の形態によれば、実施形態1と同様に、負荷部20が装
着されていない場合には、電力供給部10における発振
動作は間欠発振となり、実施形態1と同様の効果が得ら
れる。
【0044】(実施形態4)本実施形態のコイルの配置
を示す構成図を図7に示し、実施形態1と同様の構成に
は同一の符号を付して説明は省略する。
【0045】電力供給部10の第1の帰還用コイルNf
12,Nf12は、実施形態1を示す図2に代えて、図
7に示すように配置してもよい。図7では、電力供給部
10の第1の制御用コイルNf1は電力伝達用1次コイ
ルNm1が巻回したトランス用U型コアK1に配置され
ており、直列に接続した第1の帰還用コイルNf11,
Nf12の2つのコイルからなり、第1の帰還用コイル
Nf11は、電力伝達用1次コイルNm1と少し間を空
けた位置に、コアK1より巻線の内周面を離して配置し
ている。一方、第1の帰還用コイルNf12は、電力伝
達用1次コイルNm1のすぐ横ではなく、電力伝達用1
次コイルNm1の上に重ねて配置されている。つまり、
電力伝達用1次コイルNm1が発生する磁束によって第
1の帰還用コイルNf11,Nf12に発生する電圧が
異なるように配置、巻数などを設定し、電圧がお互いに
逆極性になるような向きに接続されている。したがっ
て、第1の制御用コイルNf1には、第1の帰還用コイ
ルNf11と第1の帰還用コイルNf12との電圧の差
が発生していることになる。
【0046】この形態でも、電力供給部10に負荷部2
0が装着されると、電力伝達用1次コイルNm1,電力
伝達用2次コイルNm2,第1の制御用コイルNf1
は、それぞれ磁気的に結合して、スイッチング素子FE
T1のスイッチング動作を制御するフィードバックルー
プを形成して、第1の制御用コイルNf1はスイッチン
グ素子FET1をオンできるしきい値より高い電圧を出
すので、実施形態1と同様の動作が行われる。
【0047】また、電力供給部10に負荷部20が装着
されていない状態では、電力伝達用1次コイルNm1、
電力伝達用2次コイルNm2,第1の制御用コイルNf
1によるフィードバックループが構成されず、第1の制
御用コイルNf1はスイッチング素子FET1をオンで
きるしきい値より低い電圧しか出ないので、電力供給部
10の発振動作が間欠発振となり、実施形態1と同様の
効果を得ることができる。
【0048】(実施形態5)図8は本実施形態の非接触
電力伝達装置を示す回路図、図9(a),(b)はコイ
ルの配置を示す構成図であり、本装置は、互いに分離し
て形成された電力供給部10と負荷部20とが着脱自在
に構成されている。
【0049】まず、電力供給部10の回路構成について
説明する。電力供給部10は、実施形態1と同様の構成
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0050】そして、負荷部20は、電力伝達用2次コ
イルNm2と、第2の制御用コイルNf2と、整流回路
21と、負荷22とを備えている。第2の制御用コイル
Nf2は電力伝達用2次コイルNm2に並列に接続され
ている。すなわち第2の制御用コイルNf2は、電力伝
達用2次コイルNm2と電気的に結合されている。整流
回路21は電磁誘導により電力伝達用2次コイルNm2
に誘起される電圧を整流するものであり、負荷22はモ
ータなどからなり、整流回路21により整流された電圧
によって駆動されるものである。
【0051】次に、図9(a)に示す電力供給部10と
負荷部20との装着時の構成と,図9(b)に示す電力
供給部10のみの構成とを用いて各コイルの配置につい
て説明する。なお、図9には示していないが、電力供給
部10及び負荷部20は、例えば案内構造を有するな
ど、負荷部20の電力供給部10への装着が特定位置と
なるように構成されている。電力供給部10の電力伝達
用1次コイルNm1と、負荷部20の電力伝達用2次コ
イルNm2とは、負荷部20が電力供給部10に装着さ
れたときに、互いに対向するようにそれぞれ配置され、
電力供給部10は電力伝達用1次コイルNm1を巻回し
たトランス用U型コアK1を有し、負荷部20は電力伝
達用2次コイルNm2を巻回したトランス用U型コアK
2を有している。
【0052】また、電力供給部10の第1の制御用コイ
ルNf1は電力伝達用1次コイルNm1が巻回したトラ
ンス用U型コアK1に配置されており、直列に接続した
第1の帰還用コイルNf11,Nf12の2つのコイル
からなり、第1の帰還用コイルNf11と第1の帰還用
コイルNf12とは電力伝達用1次コイルNm1を挟ん
で配置され、第1の帰還用コイルNf11は、電力伝達
用1次コイルNm1と少し間を空けた位置に、コアK1
より巻線の内周面を離して配置している。一方、第1の
帰還用コイルNf12は、電力伝達用1次コイルNm1
のすぐ横に、コアK1に巻線の内周面を近付けて配置し
ている。つまり、電力伝達用1次コイルNm1が発生す
る磁束によって両コイルに発生する電圧が互いに異なる
ように配置、巻数などが設定してあり、発生する電圧が
お互いに逆極性になるような向きに接続されている。し
たがって、第1の制御用コイルNf1には、第1の帰還
用コイルNf11と第1の帰還用コイルNf12との電
圧の差が発生していることになる。
【0053】一方、負荷部20の第2の制御用コイルN
f2は、電力伝達用2次コイルNm2が巻回したトラン
ス用U型コアK2に配置されており、電力伝達用2次コ
イルNm2と少し間を空けた位置に、コアK2より巻線
の内周面を離して配置している。したがって、電力供給
部10に負荷部20が装着されると、電力伝達用1次コ
イルNm1,電力伝達用2次コイルNm2,第2の制御
用コイルNf2、第1の制御用コイルNf1は、それぞ
れ磁気的に結合されることとなる。
【0054】電力伝達用2次コイルNm2と第2の制御
用コイルNf2とが磁気的に結合されることにより、第
1の帰還用コイルNf11,Nf12それぞれに鎖交す
る磁束が変化し、第1の帰還用コイルNf11,Nf1
2それぞれに発生する電圧変化の割合のバランスが崩れ
ることにより、第1の帰還用コイルNf11,Nf12
それぞれに発生する電圧の差、つまり、第1の帰還用コ
イルNf11に発生する電圧が変化する。このとき、第
2の制御用コイルNf2があることによって、第1の帰
還用コイルNf11,Nf12それぞれに鎖交する磁束
の変化がより大きくなり、第1の帰還用コイルNf1
1,Nf12それぞれに発生する電圧変化の割合のバラ
ンスがより大きく崩れることにより、第1の帰還用コイ
ルNf11,Nf12それぞれに発生する電圧の差つま
り、第1の制御用コイルNf1に発生する電圧がより大
きく変化するのである。
【0055】この電圧変化を、負荷部20が装着された
ときに電圧が大きく(スイッチング素子FET1がオン
できるしきい値電圧以上)なるように第1の帰還用コイ
ルNf11,Nf12それぞれの配置、巻数などを設定
してある。したがって、第2の制御用コイルNf2が存
在する状態にてスイッチング素子FET1がオンできる
しきい値電圧以上になるように各コイルを構成すればよ
いので、電力伝達用1次コイルNm1、電力伝達用2次
コイルNm2は互いの電力伝達効率の一番良い構成を取
りながら、第2の制御用コイルNf2によって第1の制
御用コイルNf1への電圧変化を大きく起こさせるよう
にすればよい。
【0056】次に、図8、図10を用いて、負荷部20
が電力供給部10に装着されている場合の動作について
説明する。図10は負荷部20の装着状態における電力
供給部の各部の波形、コンデンサC1の共振電圧Vc
1,電力伝達用1次コイルNm1のコイル電流Il1,
スイッチング素子FET1のドレイン−ソース間電圧V
d,ドレイン電流Id,ゲート電圧Vg,第1の帰還用
コイルNf11の両端電圧Vnf11,第1の帰還用コ
イルNf12の両端電圧Vnf12,バイアス電圧Vb
を示す。
【0057】この回路の電源突入時における動作につい
て説明すると、実施形態1と同様に、自動バイアス回路
13の出力によりバイアス電圧Vbが上昇する。そし
て、バイアス電圧Vbによりゲート電圧Vgがスイッチ
ング素子FET1のオン電圧以上になると、スイッチン
グ素子FET1はオンしてコイル電流Il1が流れると
ともに、ドレイン電圧Vdが低下し、電力伝達用1次コ
イルNm1の両端に電位差が生じる。これによって負荷
部20の電力伝達用2次コイルNm2に電圧が誘起さ
れ、電力伝達用2次コイルNm2に並列に接続された第
2の制御用コイルNf2にも電圧が発生するので電力伝
達用2次コイルNm2と第2の制御用コイルNf2の電
磁誘導作用により、磁束の流れが変化し、第1の制御用
コイルNf1にスイッチング素子FET1のしきい値を
超える電圧が発生する。このとき、ゲート電圧VgはV
b+Vnf1となるので、スイッチング素子FET1は
安定したオン状態になる。一方、ドレイン電圧Vdがほ
ぼアース電位になったため、バイアス電圧Vbは、ダイ
オードD1及びスイッチング素子FET1のオン抵抗を
介して放電されるので、電圧は低下して、スイッチング
素子FET1がオフになる。このように電源突入時以降
の定常状態においては、実施形態1と同様に、スイッチ
ング素子FET1のスイッチングが継続的に行われる。
【0058】また本実施形態において負荷部20が装着
されていない場合には、負荷部20の非装着状態におけ
る電力供給部の各部の波形を図11に示すように、実施
形態1と同様に電力供給部10における発振動作は間欠
発振となり、実施形態1と同様の効果が得られる。
【0059】(実施形態6)図12は本実施形態の非接
触電力伝達装置を示す回路図、図13(a),(b)は
コイルの配置を示す構成図であり、本装置は、互いに分
離して形成された電力供給部10と負荷部20とが着脱
自在に構成されている。
【0060】まず、電力供給部10の回路構成について
説明する。電力供給部10は、実施形態1と同様の構成
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0061】そして、負荷部20は、電力伝達用2次コ
イルNm2と、整流回路21と、負荷22と、第2の制
御用コイルNf2と、コンデンサCf2と、抵抗Rf2
とを備えている。第2の制御用コイルNf2は、コンデ
ンサCf2,抵抗Rf2が直列に接続して、第2の制御
用コイルNf2とコンデンサCf2と抵抗Rf2とで閉
回路を構成している。また電力伝達用2次コイルNm2
と磁気的に接続している。整流回路21は電磁誘導によ
り電力伝達用2次コイルNm2に誘起される電圧を整流
するものであり、負荷22はモータなどからなり、整流
回路21により整流された電圧によって駆動されるもの
である。
【0062】次に、図13(a)に示す電力供給部10
と負荷部20との装着時の構成と,図13(b)に示す
電力供給部10のみの構成とを用いて各コイルの配置に
ついて説明する。なお、図13には示していないが、電
力供給部10及び負荷部20は、例えば案内構造を有す
るなど、負荷部20の電力供給部10への装着が特定位
置となるように構成されている。電力供給部10の電力
伝達用1次コイルNm1と、負荷部20の電力伝達用2
次コイルNm2とは、負荷部20が電力供給部10に装
着されたときに、互いに対向するようにそれぞれ配置さ
れ、電力供給部10は電力伝達用1次コイルNm1を巻
回したトランス用U型コアK1を有し、負荷部20は電
力伝達用2次コイルNm2を巻回したトランス用U型コ
アK2を有している。
【0063】また、電力供給部10の第1の制御用コイ
ルNf1は電力伝達用1次コイルNm1が巻回したトラ
ンス用U型コアK1に配置されており、直列に接続した
第1の帰還用コイルNf11,Nf12の2つのコイル
からなり、第1の帰還用コイルNf11と第1の帰還用
コイルNf12とは電力伝達用1次コイルNm1を挟ん
で配置され、第1の帰還用コイルNf11は、電力伝達
用1次コイルNm1と少し間を空けた位置に、コアK1
より巻線の内周面を離して配置している。一方、第1の
帰還用コイルNf12は、電力伝達用1次コイルNm1
のすぐ横に、コアK1に巻線の内周面を近付けて配置し
ている。つまり、電力伝達用1次コイルNm1が発生す
る磁束によって両コイルに発生する電圧が互いに異なる
ように配置、巻数などが設定してあり、発生する電圧が
お互いに逆極性になるような向きに接続されている。し
たがって、第1の制御用コイルNf1には、第1の帰還
用コイルNf11と第1の帰還用コイルNf12との電
圧の差が発生していることになる。
【0064】一方、負荷部20の第2の制御用コイルN
f2は、電力伝達用2次コイルNm2が巻回したトラン
ス用U型コアK2に配置されており、電力伝達用2次コ
イルNm2と少し間を空けた位置に、コアK2より巻線
の内周面を離して配置している。したがって、電力供給
部10に負荷部20が装着されると、電力伝達用1次コ
イルNm1,電力伝達用2次コイルNm2,第2の制御
用コイルNf2、第1の制御用コイルNf1は、それぞ
れ磁気的に結合されることとなる。
【0065】電力伝達用2次コイルNm2と第2の制御
用コイルNf2とが磁気的に結合されることにより、第
1の帰還用コイルNf11,Nf12それぞれに鎖交す
る磁束が変化し、第1の帰還用コイルNf11,Nf1
2それぞれに発生する電圧変化の割合のバランスが崩れ
ることにより、第1の帰還用コイルNf11,Nf12
それぞれに発生する電圧の差、つまり、第1の制御用コ
イルNf1に発生する電圧が変化する。このとき、第2
の制御用コイルNf2があることによって、第1の帰還
用コイルNf11,Nf12それぞれに鎖交する磁束の
変化がより大きくなり、第1の帰還用コイルNf11,
Nf12それぞれに発生する電圧変化の割合のバランス
がより大きく崩れることにより、第1の帰還用コイルN
f11,Nf12それぞれに発生する電圧の差つまり、
第1の制御用コイルNf1に発生する電圧がより大きく
変化するのである。
【0066】この電圧変化を、負荷部20が装着された
ときに電圧が大きく(スイッチング素子FET1がオン
できるしきい値電圧以上)なるように第1の帰還用コイ
ルNf11,Nf12それぞれの配置、巻数などを設定
してある。したがって、第2の制御用コイルNf2が存
在する状態にてスイッチング素子FET1がオンできる
しきい値電圧以上になるように各コイルを構成すればよ
いので、電力伝達用1次コイルNm1、電力伝達用2次
コイルNm2は互いの電力伝達効率の一番良い構成を取
りながら、第2の制御用コイルNf2によって第1の制
御用コイルNf1への電圧変化を大きく起こさせるよう
にすればよい。
【0067】次に、図12、図10を用いて、負荷部2
0が電力供給部10に装着されている場合の動作につい
て説明する。図10は負荷部20の装着状態における電
力供給部の各部の波形、コンデンサC1の共振電圧Vc
1,電力伝達用1次コイルNm1のコイル電流Il1,
スイッチング素子FET1のドレイン−ソース間電圧V
d,ドレイン電流Id,ゲート電圧Vg,第1の帰還用
コイルNf11の両端電圧Vnf11,第1の帰還用コ
イルNf12の両端電圧Vnf12,バイアス電圧Vb
を示す。
【0068】この回路の電源突入時における動作につい
て説明すると、実施形態1と同様に、自動バイアス回路
13の出力によりバイアス電圧Vbが上昇する。そし
て、バイアス電圧Vbによりゲート電圧Vgがスイッチ
ング素子FET1のオン電圧以上になると、スイッチン
グ素子FET1はオンしてコイル電流Il1が流れると
ともに、ドレイン電圧Vdが低下し、電力伝達用1次コ
イルNm1の両端に電位差が生じる。これによって負荷
部20の電力伝達用2次コイルNm2に電圧が誘起さ
れ、電力伝達用2次コイルNm2に磁気的に接続された
第2の制御用コイルNf2にも電圧が発生する。ここ
で、第2の制御用コイルNf2にはコンデンサCf2と
抵抗Rf2とが直列に接続されて閉回路を構成している
ので、共振作用により第2の制御用コイルNf2に発生
する電圧は増幅されて、電力伝達用2次コイルNm2と
第2の制御用コイルNf2の電磁誘導作用による磁束の
流れの変化は更に大きくなり、第1の制御用コイルNf
1にスイッチング素子FET1のしきい値を超える、よ
り大きな電圧が発生する。このとき、ゲート電圧Vgは
Vb+Vnf1となるので、スイッチング素子FET1
は安定したオン状態になる。一方、ドレイン電圧Vdが
ほぼアース電位になったため、バイアス電圧Vbは、ダ
イオードD1及びスイッチング素子FET1のオン抵抗
を介して放電されるので、電圧は低下して、スイッチン
グ素子FET1がオフになる。このように電源突入時以
降の定常状態においては、実施形態1と同様に、スイッ
チング素子FET1のスイッチングが継続的に行われ
る。
【0069】また本実施形態において負荷部20が装着
されていない場合には、負荷部20の非装着状態におけ
る電力供給部の各部の波形を図11に示すように、実施
形態1と同様に電力供給部10における発振動作は間欠
発振となり、実施形態1と同様の効果が得られる。
【0070】なお図14に示すように、第2の制御用コ
イルNf2とコンデンサCf2と抵抗Rf2とを並列に
接続しても本実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0071】(実施形態7)図15は本実施形態の非接
触電力伝達装置を示す回路図、図16(a),(b)は
コイルの配置を示す構成図であり、本装置は、互いに分
離して形成された電力供給部10と負荷部20とが着脱
自在に構成されている。
【0072】まず、電力供給部10の回路構成について
説明する。電力供給部10は、実施形態1と同様の構成
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0073】そして、負荷部20は、電力伝達用2次コ
イルNm2と、整流回路21と、負荷22と、第2の制
御用コイルNf2と、コンデンサCf2とを備えてい
る。第2の制御用コイルNf2は、直列に接続した帰還
2次コイルNf21,Nf22の2つのコイルで構成さ
れ、コンデンサCf2が直列に接続して、第2の制御用
コイルNf2とコンデンサCf2とで閉回路を構成して
いる。また電力伝達用2次コイルNm2と磁気的に接続
している。整流回路21は電磁誘導により電力伝達用2
次コイルNm2に誘起される電圧を整流するものであ
り、負荷22はモータなどからなり、整流回路21によ
り整流された電圧によって駆動されるものである。
【0074】次に、図16(a)に示す電力供給部10
と負荷部20との装着時の構成と,図16(b)に示す
電力供給部10のみの構成とを用いて各コイルの配置に
ついて説明する。なお、図16には示していないが、電
力供給部10及び負荷部20は、例えば案内構造を有す
るなど、負荷部20の電力供給部10への装着が特定位
置となるように構成されている。電力供給部10の電力
伝達用1次コイルNm1と、負荷部20の電力伝達用2
次コイルNm2とは、負荷部20が電力供給部10に装
着されたときに、互いに対向するようにそれぞれ配置さ
れ、電力供給部10は電力伝達用1次コイルNm1を巻
回したトランス用U型コアK1を有し、負荷部20は電
力伝達用2次コイルNm2を巻回したトランス用U型コ
アK2を有している。
【0075】また、電力供給部10の第1の制御用コイ
ルNf1は電力伝達用1次コイルNm1が巻回したトラ
ンス用U型コアK1に配置されており、直列に接続した
第1の帰還用コイルNf11,Nf12の2つのコイル
からなり、第1の帰還用コイルNf11と第1の帰還用
コイルNf12とは電力伝達用1次コイルNm1を挟ん
で配置され、第1の帰還用コイルNf11は、電力伝達
用1次コイルNm1と少し間を空けた位置に、コアK1
より巻線の内周面を離して配置している。一方、第1の
帰還用コイルNf12は、電力伝達用1次コイルNm1
のすぐ横に、コアK1に巻線の内周面を近付けて配置し
ている。つまり、電力伝達用1次コイルNm1が発生す
る磁束によって両コイルに発生する電圧が互いに異なる
ように配置、巻数などが設定してあり、発生する電圧が
お互いに逆極性になるような向きに接続されている。し
たがって、第1の制御用コイルNf1には、第1の帰還
用コイルNf11と第1の帰還用コイルNf12との電
圧の差が発生していることになる。
【0076】一方、負荷部20の第2の制御用コイルN
f2は、電力伝達用2次コイルNm2が巻回したトラン
ス用U型コアK2に配置されており、直列に接続した第
2の帰還用コイルNf21,Nf22の2つのコイルか
らなり、第2の帰還用コイルNf21と第2の帰還用コ
イルNf22とは電力伝達用2次コイルNm2を挟んで
配置され、第2の帰還用コイルNf21は、電力伝達用
2次コイルNm2と少し間を空けた位置に、コアK2よ
り巻線の内周面を離して配置している。一方、第2の帰
還用コイルNf22は、電力伝達用2次コイルNm2の
すぐ横に、コアK2に巻線の内周面を近付けて配置して
いる。つまり、電力伝達用2次コイルNm2が発生する
磁束によって両コイルに発生する電圧が互いに異なるよ
うに配置、巻数などが設定してあり、発生する電圧がお
互いに逆極性になるような向きに接続されている。した
がって、電力供給部10に負荷部20が装着されると、
電力伝達用1次コイルNm1,電力伝達用2次コイルN
m2,第2の制御用コイルNf2、第1の制御用コイル
Nf1は、それぞれ磁気的に結合されることとなる。
【0077】電力伝達用2次コイルNm2と第2の制御
用コイルNf2(直列に接続した第2の帰還用コイルN
f21,Nf22)とが磁気的に結合されることによ
り、第1の帰還用コイルNf11,Nf12それぞれに
鎖交する磁束が変化し、第1の帰還用コイルNf11,
Nf12それぞれに発生する電圧変化の割合のバランス
が崩れることにより、第1の帰還用コイルNf11,N
f12それぞれに発生する電圧の差、つまり、第1の制
御用コイルNf1に発生する電圧が変化する。このと
き、第2の制御用コイルNf2があることによって、第
1の帰還用コイルNf11,Nf12それぞれに鎖交す
る磁束の変化がより大きくなり、第1の帰還用コイルN
f11,Nf12それぞれに発生する電圧変化の割合の
バランスがより大きく崩れることにより、第1の帰還用
コイルNf11,Nf12それぞれに発生する電圧の差
つまり、第1の制御用コイルNf1に発生する電圧がよ
り大きく変化するのである。
【0078】この電圧変化を、負荷部20が装着された
ときに電圧が大きく(スイッチング素子FET1がオン
できるしきい値電圧以上)なるように第1の帰還用コイ
ルNf11,Nf12それぞれの配置、巻数などを設定
してある。したがって、第2の制御用コイルNf2が存
在する状態にてスイッチング素子FET1がオンできる
しきい値電圧以上になるように各コイルを構成すればよ
いので、電力伝達用1次コイルNm1、電力伝達用2次
コイルNm2は互いの電力伝達効率の一番良い構成を取
りながら、第2の制御用コイルNf2によって第1の制
御用コイルNf1への電圧変化を大きく起こさせるよう
にすればよい。
【0079】次に、図15、図10を用いて、負荷部2
0が電力供給部10に装着されている場合の動作につい
て説明する。図10は負荷部20の装着状態における電
力供給部の各部の波形、コンデンサC1の共振電圧Vc
1,電力伝達用1次コイルNm1のコイル電流Il1,
スイッチング素子FET1のドレイン−ソース間電圧V
d,ドレイン電流Id,ゲート電圧Vg,第1の帰還用
コイルNf11の両端電圧Vnf11,第1の帰還用コ
イルNf12の両端電圧Vnf12,バイアス電圧Vb
を示す。
【0080】この回路の電源突入時における動作につい
て説明すると、実施形態1と同様に、自動バイアス回路
13の出力によりバイアス電圧Vbが上昇する。そし
て、バイアス電圧Vbによりゲート電圧Vgがスイッチ
ング素子FET1のオン電圧以上になると、スイッチン
グ素子FET1はオンしてコイル電流Il1が流れると
ともに、ドレイン電圧Vdが低下し、電力伝達用1次コ
イルNm1の両端に電位差が生じる。これによって負荷
部20の電力伝達用2次コイルNm2に電圧が誘起さ
れ、電力伝達用2次コイルNm2に磁気的に接続された
第2の帰還用コイルNf21,Nf22にも電圧が各々
発生する。ここで、第2の帰還用コイルNf21,Nf
22にはコンデンサCf2が直列に接続されているの
で、共振作用により第2の帰還用コイルNf21,Nf
22に発生する電圧は増幅される。ここで、第2の帰還
用コイルNf21,Nf22の共振作用による電圧増幅
度であるが、第2の帰還用コイルNf22の方が電力伝
達用2次コイルNm2との結合度が高いので、コンデン
サCf2との共振による波形変化は少なく、第2の帰還
用コイルNf21の方が電力伝達用2次コイルNm2と
の結合度が低いので、コンデンサCf2との共振による
波形変化は大きい。第2の制御用コイルNf2とコンデ
ンサCf2との共振動作は、電力伝達用2次コイルNm
2との結合度が高い場合、電力伝達用2次コイルNm2
からの影響が強すぎて、共振による電圧増幅が小さくな
ってしまうのである。
【0081】したがって、電力伝達用2次コイルNm2
と第2の制御用コイルNf2の電磁誘導作用による磁束
の流れの変化は、対向する位置にある第1の帰還用コイ
ルNf11の磁束変化のほうが第1の帰還用コイルNf
12の磁束変化よりも大きくなり、第1の制御用コイル
Nf1にはスイッチング素子FET1のしきい値を超え
る、より大きな電圧が発生する。このとき、ゲート電圧
VgはVb+Vnf1となるので、スイッチング素子F
ET1は安定したオン状態になる。
【0082】一方、ドレイン電圧Vdがほぼアース電位
になったため、バイアス電圧Vbは、ダイオードD1及
びスイッチング素子FET1のオン抵抗を介して放電さ
れるので、電圧は低下して、スイッチング素子FET1
がオフになる。このように電源突入時以降の定常状態に
おいては、実施形態1と同様に、スイッチング素子FE
T1のスイッチングが継続的に行われる。
【0083】また本実施形態において負荷部20が装着
されていない場合には、負荷部20の非装着状態におけ
る電力供給部の各部の波形を図11に示すように、実施
形態1と同様に電力供給部10における発振動作は間欠
発振となり、実施形態1と同様の効果が得られる。
【0084】(実施形態8)図17は本実施形態の非接
触電力伝達装置を示す回路図、図18(a),(b)は
コイルの配置を示す構成図であり、本装置は、互いに分
離して形成された電力供給部10と負荷部20とが着脱
自在に構成されている。
【0085】まず、電力供給部10の回路構成について
説明する。電力供給部10は、直流電源E1及び電源ス
イッチSW1の直列回路と、直流電源E1及び電源スイ
ッチSW1の直列回路に並列に接続した電力伝達用1次
コイルNm1及びコンデンサC1の並列共振回路とスイ
ッチング素子FET1との直列回路と、直流電源E1及
び電源スイッチSW1の直列回路に並列に接続した自動
バイアス回路13と、自動バイアス回路13が出力する
バイアス電圧Vbにアノードを接続し、スイッチング素
子FET1のドレインに接続したダイオードD1と、自
動バイアス回路13が出力するバイアス電圧Vbとスイ
ッチング素子FET1の制御端子であるゲートとの間に
接続した帰還コイルたる第1の制御用コイルNf1、第
1の制御用コイルNf1に並列に接続したコンデンサC
f1とを備えて、自励式C級共振型インバータを構成し
ており、負荷部20が装着されると電磁誘導により負荷
部20に電力を供給するものである。
【0086】自動バイアス回路13は、例えば、直流電
源E1及び電源スイッチSW1の直列回路に並列に接続
された抵抗とコンデンサからなる直列回路にて構成され
ており、抵抗とコンデンサの接続点が出力点となって、
時間が経つにつれて徐々に増加していくバイアス電圧V
bが発生するようになっている。
【0087】また、電力伝達用1次コイルNm1及びコ
ンデンサC1の並列共振回路、スイッチング素子FET
1、及び第1の制御用コイルNf1は、自励発振回路を
構成し、ダイオードD1は、発振安定のためのバイアス
制御回路を構成している。
【0088】次に、図18(a)の電力供給部10と負
荷部20との装着時の構成と,図18(b)の電力供給
部10のみの構成とに示す各コイルの配置は実施形態1
と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明
は省略する。なお、図18(a),(b)には示してい
ないが、電力供給部10及び負荷部20は、例えば案内
構造を有するなど、負荷部20の電力供給部10への装
着が特定位置となるように構成されている。
【0089】次に、図17、図10を用いて、負荷部2
0が電力供給部10に装着されている場合の動作につい
て説明する。図10は負荷部20の装着状態における電
力供給部の各部の波形、コンデンサC1の共振電圧Vc
1,電力伝達用1次コイルNm1のコイル電流Il1,
スイッチング素子FET1のドレイン−ソース間電圧V
d,ドレイン電流Id,ゲート電圧Vg,第1の帰還用
コイルNf11の両端電圧Vnf11,第1の帰還用コ
イルNf12の両端電圧Vnf12,バイアス電圧Vb
を示す。
【0090】この回路の電源突入時における動作につい
て説明すると、実施形態1と同様に、自動バイアス回路
13の出力によりバイアス電圧Vbが上昇する。そし
て、バイアス電圧Vbによりゲート電圧Vgがスイッチ
ング素子FET1のオン電圧以上になると、スイッチン
グ素子FET1はオンしてコイル電流Il1が流れると
ともに、ドレイン電圧Vdが低下し、電力伝達用1次コ
イルNm1の両端に電位差が生じる。これによって負荷
部20の電力伝達用2次コイルNm2に電圧が誘起さ
れ、電力伝達用2次コイルNm2の電磁誘導作用によ
り、磁束の流れが変化し、第1の制御用コイルNf1に
スイッチング素子FET1のしきい値を超える電圧が発
生する。ここで、第1の制御用コイルNf1には並列に
コンデンサCf1が接続されているので、共振作用によ
り第1の制御用コイルNf1に発生する電圧は増幅され
て、スイッチング素子FET1のしきい値を超える、よ
り大きな電圧が発生する。このとき、ゲート電圧Vgは
Vb+Vnf1となるので、スイッチング素子FET1
は安定したオン状態になる。一方、ドレイン電圧Vdが
ほぼアース電位になったため、バイアス電圧Vbは、ダ
イオードD1及びスイッチング素子FET1のオン抵抗
を介して放電されるので、電圧は低下して、スイッチン
グ素子FET1がオフになる。このように電源突入時以
降の定常状態においては、実施形態1と同様に、スイッ
チング素子FET1のスイッチングが継続的に行われ
る。
【0091】また本実施形態において負荷部20が装着
されていない場合には、負荷部20の非装着状態におけ
る電力供給部の各部の波形を図11に示すように、実施
形態1と同様に電力供給部10における発振動作は間欠
発振となり、実施形態1と同様の効果が得られる。
【0092】
【発明の効果】請求項1の発明は、電力を伝達するため
の電力伝達用1次コイルと、前記電力伝達用1次コイル
に流れる電流をオン・オフするスイッチング素子を有す
る自励発振回路と、前記スイッチング素子の制御端子に
接続される第1の制御用コイル及び前記スイッチング素
子の制御端子にバイアス電圧を印加するバイアス回路の
直列回路とを備える電力供給部と、前記電力伝達用1次
コイルと分離着脱自在なトランス構造を構成して、前記
電力伝達用1次コイルに装着した時に電磁誘導によって
電圧を誘起される電力伝達用2次コイルと、前記電力伝
達用2次コイルから電力を供給される負荷とを備える負
荷部とから構成され、前記第1の制御用コイルは互いに
異なる位置に配置された複数の第1の帰還用コイルを接
続して形成され、少なくとも1つの第1の帰還用コイル
の発生電圧は他の第1の帰還用コイルの発生電圧とは逆
極性であって、前記電力伝達用1次コイルに前記電力伝
達用2次コイルが装着した時に前記電力伝達用1次コイ
ル、電力伝達用2次コイル、及び第1の制御用コイルは
互いに磁気結合して前記スイッチング素子のスイッチン
グ動作を制御するフィードバックループを形成して、前
記電力伝達用1次コイルに前記電力伝達用2次コイルが
装着した時の前記第1の制御用コイルの発生電圧は、前
記電力伝達用1次コイルに前記電力伝達用2次コイルが
装着していない時の発生電圧よりも大きいので、電力供
給部は、制御端子に電気的に接続されている第1の制御
用コイルを備え、第1の制御用コイルは、2つ又はそれ
以上のコイルが異なる位置に配置され、そこに発生する
電圧の少なくとも1つが逆極性になる状態ですべてのコ
イルが接続されて1つのコイルを形成しており、負荷部
が装着されていない時には第1の制御用コイル全体に発
生する電圧が小さく、負荷部が装着されると負荷部が装
着されていない時よりも大きな電圧を発生できるように
することで、負荷部が装着されていない時に第1の制御
用コイルに自励発振回路内のスイッチング素子がオンし
ないレベルの電圧が発生し、負荷部が装着された時には
第1の制御用コイルに自励発振回路内のスイッチング素
子がオンする電圧が発生するように第1の制御用コイル
を構成することによって、自励発振のフィードバックル
ープを構成する場合に、磁束の有無に関係なく第1の制
御用コイルを構成でき、負荷部を検出する手段を別途構
成する必要なく、また、信号用コイルとしての別の構成
も必要とせずに、負荷部が装着されていないときに電力
供給部の発振停止または発振強度の低減を。簡素な回路
・コイル構成で、しかも小型・低コストで実現すること
ができるという効果がある。
【0093】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記負荷部は、前記電力伝達用1次コイル、電力伝
達用2次コイル、及び第1の制御用コイルと磁気結合す
る第2の制御用コイルを備えるので、負荷部にも第2の
制御用コイルを備えて、電力伝達用1次コイルと電力伝
達用2次コイルとを電力伝達効率の良い配置にした状態
で、第1の制御用コイルのみでは負荷部の装着を検出す
るために必要な電圧の変化を起こせない場合にでも、第
2の制御用コイルにより磁束の流れを変化させることが
できて、電力伝達効率を最適に維持したまま電力供給部
の発振停止または発振強度の低減を簡素な回路・コイル
構成で、しかも小型・低コストで実現することができる
という効果がある。
【0094】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記第2の制御用コイルに直列または並列に接続し
たコンデンサを付加したので、第2の制御用コイルに直
列または並列にコンデンサが接続されていることで、共
振動作を利用し、第2の制御用コイルによる磁束の流れ
の変化を更に大きくすることができて、第1の制御用コ
イルに発生する電圧を更に大きく変化させることがで
き、負荷部と電力供給部との装着状態が悪くなっても
(位置ズレや密着不足)、安定した自励発振回路の連続
発振が可能になるという効果がある。
【0095】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第2の制御用コイルは互いに異なる位置に配置
された複数の第2の帰還用コイルを接続して形成され、
少なくとも1つの第2の帰還用コイルの発生電圧は他の
第2の帰還用コイルの発生電圧とは逆極性であるので、
第2の制御用コイルは、複数のコイルが異なる位置に配
置され、そこに発生する電圧の少なくとも1つが逆極性
になる状態ですべてのコイルが接続されて1つのコイル
を形成しており、第2の制御用コイルと直列または並列
にコンデンサを接続し、共振動作を利用して第2の制御
用コイルの電圧を増幅する場合、第1の制御用コイルの
磁束変化をより大きくするために影響の大きい位置の第
2の制御用コイルと電力伝達用2次コイルとの磁気的結
合度が高い場合にも、それよりも更に電力伝達用2次コ
イルと磁気的結合度の高い位置に、既に構成されている
第2の制御用コイルの発生する電圧と逆極性の電圧を発
生する向きに新たに第2の制御用コイルを追加し、両者
を接続することで、第2の制御用コイル全体としてのイ
ンダクタンスは小さくなり、電力伝達用2次コイルとの
結合度が下がるので電力伝達用2次コイルの共振動作が
容易になる。そして、第1の制御用コイルの磁束変化を
より大きくするために影響の大きい位置の第2の制御用
コイルのほうは共振動作による電圧増幅度は大きく、後
から追加した方の第2の制御用コイルは電力伝達用2次
コイルの波形の影響を受け、電圧増幅度は低いことにな
る。従って、電力伝達用2次コイルの波形の影響を受け
ることなく第2の制御用コイルが共振動作をすることが
できるので、コイルの巻線を構成できるスペースが制限
されている場合や、負荷部と電力供給部との装着状態が
悪くなっても(位置ズレや密着不足)、安定した自励発
振回路の連続発振が可能になるという効果がある。
【0096】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、前記第1の制御用コイルに直列また
は並列に接続したコンデンサを付加したので、第1の制
御用コイルに直列または並列にコンデンサが接続されて
いることで、負荷部の装着時に電力伝達用2次コイルか
らの影響による磁束変化による電圧変化を、共振動作を
利用することでさらに大きくでき、負荷部と電力供給部
との装着状態を検知できる感度が上がり、装着状態が悪
くなっても(位置ズレや密着不足)、安定した自励発振
回路の連続発振が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す回路図である。
【図2】(a),(b)本発明の実施形態1のコイルの
配置を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態1の負荷部の装着状態におけ
る電力供給部の各部の波形を示す波形図である。
【図4】本発明の実施形態1の負荷部の非装着状態にお
ける電力供給部の各部の波形を示す波形図である。
【図5】本発明の実施形態2を示す回路図である。
【図6】本発明の実施形態3を示す回路図である。
【図7】本発明の実施形態4のコイルの配置を示す構成
図である。
【図8】本発明の実施形態5を示す回路図である。
【図9】(a),(b)本発明の実施形態5のコイルの
配置を示す構成図である。
【図10】本発明の実施形態5乃至8の負荷部の装着状
態における電力供給部の各部の波形を示す波形図であ
る。
【図11】本発明の実施形態5乃至8の負荷部の非装着
状態における電力供給部の各部の波形を示す波形図であ
る。
【図12】本発明の実施形態6を示す第1の回路図であ
る。
【図13】(a),(b)本発明の実施形態6のコイル
の配置を示す構成図である。
【図14】本発明の実施形態6を示す第2の回路図であ
る。
【図15】本発明の実施形態7を示す回路図である。
【図16】(a),(b)本発明の実施形態7のコイル
の配置を示す構成図である。
【図17】本発明の実施形態8を示す回路図である。
【図18】(a),(b)本発明の実施形態8のコイル
の配置を示す構成図である。
【符号の説明】
10 電力供給部 20 負荷部 Nm1 電力伝達用1次コイル Nm2 電力伝達用2次コイル Nf1 第1の制御用コイル Nf11,Nf12 第1の帰還用コイル FET1 スイッチング素子 E1 直流電源 13 自動バイアス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 CA02 CB03 CB07 CB09 CC01 CC32 DB03 DC02 HA01 5H730 AA15 AS01 BB23 BB55 BB61 CC01 DD04 DD22 FD24 FG02 XC12 ZZ16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を伝達するための電力伝達用1次コ
    イルと、前記電力伝達用1次コイルに流れる電流をオン
    ・オフするスイッチング素子を有する自励発振回路と、
    前記スイッチング素子の制御端子に接続される第1の制
    御用コイル及び前記スイッチング素子の制御端子にバイ
    アス電圧を印加するバイアス回路の直列回路とを備える
    電力供給部と、前記電力伝達用1次コイルと分離着脱自
    在なトランス構造を構成して、前記電力伝達用1次コイ
    ルに装着した時に電磁誘導によって電圧を誘起される電
    力伝達用2次コイルと、前記電力伝達用2次コイルから
    電力を供給される負荷とを備える負荷部とから構成さ
    れ、前記第1の制御用コイルは互いに異なる位置に配置
    された複数の第1の帰還用コイルを接続して形成され、
    少なくとも1つの第1の帰還用コイルの発生電圧は他の
    第1の帰還用コイルの発生電圧とは逆極性であって、前
    記電力伝達用1次コイルに前記電力伝達用2次コイルが
    装着した時に前記電力伝達用1次コイル、電力伝達用2
    次コイル、及び第1の制御用コイルは互いに磁気結合し
    て前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する
    フィードバックループを形成して、前記電力伝達用1次
    コイルに前記電力伝達用2次コイルが装着した時の前記
    第1の制御用コイルの発生電圧は、前記電力伝達用1次
    コイルに前記電力伝達用2次コイルが装着していない時
    の発生電圧よりも大きいことを特徴とする非接触電力伝
    達装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷部は、前記電力伝達用1次コイ
    ル、電力伝達用2次コイル、及び第1の制御用コイルと
    磁気結合する第2の制御用コイルを備えることを特徴と
    する請求項1記載の非接触電力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の制御用コイルに直列または並
    列に接続したコンデンサを付加したことを特徴とする請
    求項2記載の非接触電力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の制御用コイルは互いに異なる
    位置に配置された複数の第2の帰還用コイルを接続して
    形成され、少なくとも1つの第2の帰還用コイルの発生
    電圧は他の第2の帰還用コイルの発生電圧とは逆極性で
    あることを特徴とする請求項3記載の非接触電力伝達装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御用コイルに直列または並
    列に接続したコンデンサを付加したことを特徴とする請
    求項1乃至4いずれか記載の非接触電力伝達装置。
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