JP2003037950A - 非接触電力伝達装置 - Google Patents
非接触電力伝達装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単且つ低コストの回路構成で負荷部側から電
力供給部の出力制御を可能とする。 【解決手段】抵抗R21、ダイオードD2並びにトラン
ジスタTr1の並列回路と制御回路23からなる発振制
御手段が負荷部20に設けられる。制御回路23により
トランジスタTr1をオン、オフして信号伝達用1次コ
イルNf1に発生する磁束を可変させることで電力供給
部10の自励発振回路の発振制御が可能になる。例えば
負荷である二次電池を充電する場合等において、満充電
後に制御回路23によりトランジスタTr1をオフして
電力供給部10からの電力供給を停止することにより、
過充電を防止して二次電池の破損などの不具合の発生を
防ぐことができる。
力供給部の出力制御を可能とする。 【解決手段】抵抗R21、ダイオードD2並びにトラン
ジスタTr1の並列回路と制御回路23からなる発振制
御手段が負荷部20に設けられる。制御回路23により
トランジスタTr1をオン、オフして信号伝達用1次コ
イルNf1に発生する磁束を可変させることで電力供給
部10の自励発振回路の発振制御が可能になる。例えば
負荷である二次電池を充電する場合等において、満充電
後に制御回路23によりトランジスタTr1をオフして
電力供給部10からの電力供給を停止することにより、
過充電を防止して二次電池の破損などの不具合の発生を
防ぐことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源部側の電力伝
達用1次コイルと負荷部側の電力伝達用2次コイルとの
間で電磁誘導によって非接触で電力を伝達する非接触電
力伝達装置に関するものである。
達用1次コイルと負荷部側の電力伝達用2次コイルとの
間で電磁誘導によって非接触で電力を伝達する非接触電
力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力伝達用1次コイルを備えた電
力供給部と、電力伝達用2次コイルを備えた負荷部とが
着脱可能に互いに分離して形成され、負荷部が電力供給
部の所定位置に配置(装着)されたときに1次コイルと
2次コイルとが磁気結合されるように構成され、自励発
振する電力供給部から電磁誘導により負荷部に電力を伝
達するようにした非接触電力伝達装置が普及している。
力供給部と、電力伝達用2次コイルを備えた負荷部とが
着脱可能に互いに分離して形成され、負荷部が電力供給
部の所定位置に配置(装着)されたときに1次コイルと
2次コイルとが磁気結合されるように構成され、自励発
振する電力供給部から電磁誘導により負荷部に電力を伝
達するようにした非接触電力伝達装置が普及している。
【0003】このような非接触電力伝達装置では、電力
供給部に負荷部が装着されていないときには、電力供給
部の自励発振を停止するか、又はその発振強度を低減さ
せることが好ましい。これは、負荷部が非装着状態のま
まで発振を継続すると、電力供給部において電力損失が
生じエネルギーが無駄になり、金属片などが電力供給部
の近傍に配置されると誘導加熱作用により金属片が加熱
される等の事態が発生するからである。また、負荷が二
次電池である場合、二次電池を満充電した後も充電を継
続すると過充電となり、二次電池の破損などの不具合が
発生する虞があることから、負荷部が電力供給部に装着
されていない状態だけでなく、負荷部が電力供給部に装
着された状態においても、電力供給部の自励発振を停止
するか、又はその発振強度を低減させることが好ましい
場合がある。
供給部に負荷部が装着されていないときには、電力供給
部の自励発振を停止するか、又はその発振強度を低減さ
せることが好ましい。これは、負荷部が非装着状態のま
まで発振を継続すると、電力供給部において電力損失が
生じエネルギーが無駄になり、金属片などが電力供給部
の近傍に配置されると誘導加熱作用により金属片が加熱
される等の事態が発生するからである。また、負荷が二
次電池である場合、二次電池を満充電した後も充電を継
続すると過充電となり、二次電池の破損などの不具合が
発生する虞があることから、負荷部が電力供給部に装着
されていない状態だけでなく、負荷部が電力供給部に装
着された状態においても、電力供給部の自励発振を停止
するか、又はその発振強度を低減させることが好ましい
場合がある。
【0004】そこで、従来、電力伝達用コイルとは別
に、独立した1対の信号用コイルを設け、電力供給部に
負荷部が装着されて、電力供給部と負荷部の1対の電力
伝達用コイルの電磁誘導により負荷部に電力が伝達され
ると、この電力を用いて負荷部の制御回路を駆動し、こ
の制御回路から出力される制御信号を上記1対の信号用
コイルにより負荷部から電力供給部に戻して、この制御
信号に基づき発振動作を制御することにより目的とする
負荷部を検出するようにしたものが提案されている(特
開平6−311658号公報参照)。
に、独立した1対の信号用コイルを設け、電力供給部に
負荷部が装着されて、電力供給部と負荷部の1対の電力
伝達用コイルの電磁誘導により負荷部に電力が伝達され
ると、この電力を用いて負荷部の制御回路を駆動し、こ
の制御回路から出力される制御信号を上記1対の信号用
コイルにより負荷部から電力供給部に戻して、この制御
信号に基づき発振動作を制御することにより目的とする
負荷部を検出するようにしたものが提案されている(特
開平6−311658号公報参照)。
【0005】あるいは、負荷部に電力伝達用2次コイル
と電気的又は磁気的に結合された信号伝達用1次コイル
を備え、電力供給部に電力伝達用1次コイルと電気的に
も磁気的にも結合せず、上記負荷部が装着された状態で
信号伝達用1次コイルと磁気的に結合され、自励発振回
路内のスイッチング素子を制御するバイアス電圧が印可
される制御端子に帰還コイルとして電気的に接続されて
いる信号伝達用2次コイルを備え、電力供給部に負荷部
が装着された状態で電力伝達用1次コイル、電力伝達用
2次コイル、信号伝達用1次コイル及び信号伝達用2次
コイルにより、自励発振回路のフィードバックループが
構成され、負荷部が電力供給に装着されていない状態で
は上記フィードバックループが形成されないようにして
自励発振回路を間欠発振させるようにしたものも提案さ
れている(特開平11−178249号公報参照)。
と電気的又は磁気的に結合された信号伝達用1次コイル
を備え、電力供給部に電力伝達用1次コイルと電気的に
も磁気的にも結合せず、上記負荷部が装着された状態で
信号伝達用1次コイルと磁気的に結合され、自励発振回
路内のスイッチング素子を制御するバイアス電圧が印可
される制御端子に帰還コイルとして電気的に接続されて
いる信号伝達用2次コイルを備え、電力供給部に負荷部
が装着された状態で電力伝達用1次コイル、電力伝達用
2次コイル、信号伝達用1次コイル及び信号伝達用2次
コイルにより、自励発振回路のフィードバックループが
構成され、負荷部が電力供給に装着されていない状態で
は上記フィードバックループが形成されないようにして
自励発振回路を間欠発振させるようにしたものも提案さ
れている(特開平11−178249号公報参照)。
【0006】なお、上記従来例は何れも、電力供給部に
負荷部が装着されていないときに出力制御を行うもので
あって、電力供給部に装着された状態の負荷部から電力
供給部の出力を制御する場合、負荷への出力経路内に挿
入された機械的なスイッチや半導体スイッチ素子を制御
して上記経路を遮断する等の方法が用いられると考えら
れる。
負荷部が装着されていないときに出力制御を行うもので
あって、電力供給部に装着された状態の負荷部から電力
供給部の出力を制御する場合、負荷への出力経路内に挿
入された機械的なスイッチや半導体スイッチ素子を制御
して上記経路を遮断する等の方法が用いられると考えら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械的
なスイッチを用いる場合にはスイッチの操作機構が必要
であり、半導体スイッチ素子を用いる場合、負荷への印
加電圧が高い又は負荷電流が大きいなどの状況では定格
の大きな素子を用いる必要があることから、部品の寸法
が大きく、コストが高くなるとともに回路構成が複雑化
して装置全体のコスト上昇を招くという問題がある。
なスイッチを用いる場合にはスイッチの操作機構が必要
であり、半導体スイッチ素子を用いる場合、負荷への印
加電圧が高い又は負荷電流が大きいなどの状況では定格
の大きな素子を用いる必要があることから、部品の寸法
が大きく、コストが高くなるとともに回路構成が複雑化
して装置全体のコスト上昇を招くという問題がある。
【0008】一方、特開平10−14124号公報に
は、被充電部に設けた発光素子の光信号を充電部に設け
た受光素子で受信し、光信号を用いて充電部の出力を制
御するものが開示されている。このように光信号を用い
て出力制御する構成においては、光信号を伝送するため
の構造が必要となり、例えば透明な成型品による窓部を
充電部及び被充電部に設けなければならないので、構成
が複雑となってコストも上昇してしまうことになる。ま
た、光信号の伝送経路にゴミや汚れ等の異物が付着して
光信号が遮られると制御不能になるから、伝送経路への
異物の付着を防止する対策が必要になる。
は、被充電部に設けた発光素子の光信号を充電部に設け
た受光素子で受信し、光信号を用いて充電部の出力を制
御するものが開示されている。このように光信号を用い
て出力制御する構成においては、光信号を伝送するため
の構造が必要となり、例えば透明な成型品による窓部を
充電部及び被充電部に設けなければならないので、構成
が複雑となってコストも上昇してしまうことになる。ま
た、光信号の伝送経路にゴミや汚れ等の異物が付着して
光信号が遮られると制御不能になるから、伝送経路への
異物の付着を防止する対策が必要になる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、簡単且つ低コストの回
路構成で負荷部側から電力供給部の出力制御が可能な非
接触電力伝達装置を提供することにある。
あり、その目的とするところは、簡単且つ低コストの回
路構成で負荷部側から電力供給部の出力制御が可能な非
接触電力伝達装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、電力伝達用1次コイルを内蔵し
た電力供給部の所定位置に電力伝達用2次コイルを内蔵
した負荷部が配置された状態において電力伝達用1次コ
イルから電力伝達用2次コイルへ電磁誘導により非接触
で電力を供給する非接触電力伝達装置であって、電力供
給部は、直流電源と、電力伝達用1次コイルと、制御端
子に印加されるバイアス電圧がスレショルド電圧を超え
たときにオンして直流電源から電力伝達用1次コイルに
電流を流すスイッチング素子を具備した自励発振回路
と、スイッチング素子の制御端子にバイアス電圧を与え
るバイアス回路と、負荷部側からの信号を受信するとと
もに受信した信号レベルに応じた電圧をバイアス電圧に
重畳する信号伝達用2次コイルとを備え、負荷部は、電
力供給部の所定位置に配置した状態で電力伝達用1次コ
イルに磁気的に結合する電力伝達用2次コイルと、電力
伝達用2次コイルに誘起される電圧に応じた磁束を発生
するとともに上記状態で信号伝達用2次コイルに磁気的
に結合する信号伝達用1次コイルと、信号伝達用1次コ
イルに発生する磁束を可変して自励発振回路の発振制御
を行う発振制御手段とを備えたことを特徴とし、発振制
御手段にて信号伝達用1次コイルに発生する磁束を可変
すれば、信号伝達用1次コイルと磁気的に結合する信号
伝達用2次コイルで受信する信号の電圧を可変してスイ
ッチング素子の制御端子に与えるバイアス電圧を増減す
ることができ、スイッチング素子のスイッチング動作を
制御して電力供給部の出力制御が可能となる。しかも、
信号伝達用1次コイルの磁束を可変するのに必要な回路
素子としては小信号を扱う定格の小さなものが使用でき
るため、簡単且つ低コストの回路構成で発振制御手段が
実現できる。
目的を達成するために、電力伝達用1次コイルを内蔵し
た電力供給部の所定位置に電力伝達用2次コイルを内蔵
した負荷部が配置された状態において電力伝達用1次コ
イルから電力伝達用2次コイルへ電磁誘導により非接触
で電力を供給する非接触電力伝達装置であって、電力供
給部は、直流電源と、電力伝達用1次コイルと、制御端
子に印加されるバイアス電圧がスレショルド電圧を超え
たときにオンして直流電源から電力伝達用1次コイルに
電流を流すスイッチング素子を具備した自励発振回路
と、スイッチング素子の制御端子にバイアス電圧を与え
るバイアス回路と、負荷部側からの信号を受信するとと
もに受信した信号レベルに応じた電圧をバイアス電圧に
重畳する信号伝達用2次コイルとを備え、負荷部は、電
力供給部の所定位置に配置した状態で電力伝達用1次コ
イルに磁気的に結合する電力伝達用2次コイルと、電力
伝達用2次コイルに誘起される電圧に応じた磁束を発生
するとともに上記状態で信号伝達用2次コイルに磁気的
に結合する信号伝達用1次コイルと、信号伝達用1次コ
イルに発生する磁束を可変して自励発振回路の発振制御
を行う発振制御手段とを備えたことを特徴とし、発振制
御手段にて信号伝達用1次コイルに発生する磁束を可変
すれば、信号伝達用1次コイルと磁気的に結合する信号
伝達用2次コイルで受信する信号の電圧を可変してスイ
ッチング素子の制御端子に与えるバイアス電圧を増減す
ることができ、スイッチング素子のスイッチング動作を
制御して電力供給部の出力制御が可能となる。しかも、
信号伝達用1次コイルの磁束を可変するのに必要な回路
素子としては小信号を扱う定格の小さなものが使用でき
るため、簡単且つ低コストの回路構成で発振制御手段が
実現できる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルを部分的に
短絡させることで磁束を可変することを特徴とし、例え
ば信号伝達用1次コイルを部分的に短絡させることで磁
束を減少させて電力供給部からの出力を低減することが
できる。
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルを部分的に
短絡させることで磁束を可変することを特徴とし、例え
ば信号伝達用1次コイルを部分的に短絡させることで磁
束を減少させて電力供給部からの出力を低減することが
できる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルと共振回路
を構成するコンデンサを具備し、このコンデンサの容量
を調節することで磁束を可変することを特徴とし、例え
ばコンデンサの容量を小さくすることで磁束を減少させ
て電力供給部からの出力を低減することができる。
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルと共振回路
を構成するコンデンサを具備し、このコンデンサの容量
を調節することで磁束を可変することを特徴とし、例え
ばコンデンサの容量を小さくすることで磁束を減少させ
て電力供給部からの出力を低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本実施形態
の回路図を示している。本実施形態は、電力伝達用1次
コイルNm1を内蔵した電力供給部10の所定位置に電
力伝達用2次コイルNm2を内蔵した負荷部20が配置
された状態(装着状態)において電力伝達用1次コイル
Nm1から電力伝達用2次コイルNm2へ電磁誘導によ
り非接触で電力を供給するものである。
の回路図を示している。本実施形態は、電力伝達用1次
コイルNm1を内蔵した電力供給部10の所定位置に電
力伝達用2次コイルNm2を内蔵した負荷部20が配置
された状態(装着状態)において電力伝達用1次コイル
Nm1から電力伝達用2次コイルNm2へ電磁誘導によ
り非接触で電力を供給するものである。
【0014】電力供給部10は、直流電源E1や電力伝
達用1次コイルNm1などを備え、自励式C級共振型イ
ンバータを構成している。直流電源E1及び電源スイッ
チS1からなる直列回路には、起動抵抗R1及びコンデ
ンサC1からなる直列回路が並列に接続されている。こ
の起動抵抗R1及びコンデンサC1からなる直列回路に
よって、バイアス回路11が構成されており、起動抵抗
R1とコンデンサC1の接続点にコンデンサC1の充電
電圧によるバイアス電圧VBが発生させるようになって
いる。
達用1次コイルNm1などを備え、自励式C級共振型イ
ンバータを構成している。直流電源E1及び電源スイッ
チS1からなる直列回路には、起動抵抗R1及びコンデ
ンサC1からなる直列回路が並列に接続されている。こ
の起動抵抗R1及びコンデンサC1からなる直列回路に
よって、バイアス回路11が構成されており、起動抵抗
R1とコンデンサC1の接続点にコンデンサC1の充電
電圧によるバイアス電圧VBが発生させるようになって
いる。
【0015】また、直流電源E1及び電源スイッチS1
からなる直列回路には、電力伝達用1次コイルNm1及
びスイッチング素子FET1からなる直列回路が並列に
接続されている。電力伝達用1次コイルNm1には、コ
ンデンサC2が並列接続されて共振回路が構成されてい
る。信号伝達用2次コイルNf2は、起動抵抗R1とコ
ンデンサC1の接続点、すなわちバイアス電圧VBの出
力点とスイッチング素子FET1のゲートとの間に接続
され、帰還コイルを兼用している。而して、上記共振回
路、スイッチング素子FET1及び信号伝達用2次コイ
ルNf2によって、自励発振回路が構成されている。な
お、起動抵抗R1とコンデンサC1の接続点にダイオー
ドD1のアノードが接続され、ダイオードD1のカソー
ドは、スイッチング素子FET1のドレインに接続され
ている。このダイオードD1は、発振安定のためのバイ
アス制御回路を構成している。
からなる直列回路には、電力伝達用1次コイルNm1及
びスイッチング素子FET1からなる直列回路が並列に
接続されている。電力伝達用1次コイルNm1には、コ
ンデンサC2が並列接続されて共振回路が構成されてい
る。信号伝達用2次コイルNf2は、起動抵抗R1とコ
ンデンサC1の接続点、すなわちバイアス電圧VBの出
力点とスイッチング素子FET1のゲートとの間に接続
され、帰還コイルを兼用している。而して、上記共振回
路、スイッチング素子FET1及び信号伝達用2次コイ
ルNf2によって、自励発振回路が構成されている。な
お、起動抵抗R1とコンデンサC1の接続点にダイオー
ドD1のアノードが接続され、ダイオードD1のカソー
ドは、スイッチング素子FET1のドレインに接続され
ている。このダイオードD1は、発振安定のためのバイ
アス制御回路を構成している。
【0016】一方、負荷部20は、電力伝達用2次コイ
ルNm2、信号伝達用1次コイルNf1、整流回路21
及び負荷22を備えている。整流回路21は、電磁誘導
により電力伝達用2次コイルNm2に誘起される電圧を
整流するものである。負荷22は、モータや二次電池な
どからなり、整流回路21により整流された電圧によっ
て駆動あるいは充電されるものである。また、信号伝達
用1次コイルNf1が電力伝達用2次コイルNm2に並
列に接続され、さらに抵抗R21、ダイオードD2並び
にトランジスタTr1の並列回路が信号伝達用1次コイ
ルNf1と直列に接続されている。すなわち、信号伝達
用1次コイルNf1は、抵抗R21、ダイオードD2並
びにトランジスタTr1の並列回路を介して電力伝達用
2次コイルNm2に電気的に結合されている。故に、電
力伝達用2次コイルNm2の両端間に電圧が誘起される
と、信号伝達用1次コイルNf1の両端間にも電圧が発
生することとなる。なお、トランジスタTr1をオン、
オフする制御回路23が負荷部20に設けられており、
抵抗R21、ダイオードD2並びにトランジスタTr1
の並列回路と制御回路23により発振制御手段が構成さ
れている。
ルNm2、信号伝達用1次コイルNf1、整流回路21
及び負荷22を備えている。整流回路21は、電磁誘導
により電力伝達用2次コイルNm2に誘起される電圧を
整流するものである。負荷22は、モータや二次電池な
どからなり、整流回路21により整流された電圧によっ
て駆動あるいは充電されるものである。また、信号伝達
用1次コイルNf1が電力伝達用2次コイルNm2に並
列に接続され、さらに抵抗R21、ダイオードD2並び
にトランジスタTr1の並列回路が信号伝達用1次コイ
ルNf1と直列に接続されている。すなわち、信号伝達
用1次コイルNf1は、抵抗R21、ダイオードD2並
びにトランジスタTr1の並列回路を介して電力伝達用
2次コイルNm2に電気的に結合されている。故に、電
力伝達用2次コイルNm2の両端間に電圧が誘起される
と、信号伝達用1次コイルNf1の両端間にも電圧が発
生することとなる。なお、トランジスタTr1をオン、
オフする制御回路23が負荷部20に設けられており、
抵抗R21、ダイオードD2並びにトランジスタTr1
の並列回路と制御回路23により発振制御手段が構成さ
れている。
【0017】次に、図2を参照して各コイルの配置につ
いて説明する。なお、図2には示していないが、電力供
給部10及び負荷部20は、例えば案内構造を有する
等、負荷部20の電力供給部10への装着が所定位置と
なるように構成されている。電力供給部10の電力伝達
用1次コイルNm1と、負荷部20の電力伝達用2次コ
イルNm2とは、負荷部20が電力供給部10に装着さ
れたときに、互いに対向するようにそれぞれ配置されて
いる。また、電力供給部10の信号伝達用2次コイルN
f2は、電力伝達用1次コイルNm1が巻かれているト
ランス用ポットコアK1の外側、すなわち電力伝達用1
次コイルNm1による磁束ループ、及び、電力伝達用1
次、2次コイルNm1,Nm2のトランスによる磁束ル
ープの外側に配置されている。また、負荷部20の信号
伝達用1次コイルNf1は、電力供給部10に負荷部2
0が装着されたときに電力供給部10の信号伝達用2次
コイルNf2に対向する位置、すなわち電力伝達用2次
コイルNm2が巻かれているトランス用ポットコアK2
の外側に配置されている。
いて説明する。なお、図2には示していないが、電力供
給部10及び負荷部20は、例えば案内構造を有する
等、負荷部20の電力供給部10への装着が所定位置と
なるように構成されている。電力供給部10の電力伝達
用1次コイルNm1と、負荷部20の電力伝達用2次コ
イルNm2とは、負荷部20が電力供給部10に装着さ
れたときに、互いに対向するようにそれぞれ配置されて
いる。また、電力供給部10の信号伝達用2次コイルN
f2は、電力伝達用1次コイルNm1が巻かれているト
ランス用ポットコアK1の外側、すなわち電力伝達用1
次コイルNm1による磁束ループ、及び、電力伝達用1
次、2次コイルNm1,Nm2のトランスによる磁束ル
ープの外側に配置されている。また、負荷部20の信号
伝達用1次コイルNf1は、電力供給部10に負荷部2
0が装着されたときに電力供給部10の信号伝達用2次
コイルNf2に対向する位置、すなわち電力伝達用2次
コイルNm2が巻かれているトランス用ポットコアK2
の外側に配置されている。
【0018】而して、信号伝達用2次コイルNf2は、
電力伝達用1次、2次コイルNm1,Nm2のトランス
により形成される磁束ループの外側に配置されること
で、すなわちその内側で磁束が打ち消しあうこととな
り、信号伝達用2次コイルNf2に磁束が鎖交しないの
で、電力伝達用1次コイルNm1が発生する磁束によっ
て信号伝達用2次コイルNf2に起電力が発生すること
はない。すなわち、信号伝達用2次コイルNf2と電力
伝達用1次コイルNm1とは、電気的にも磁気的にも結
合されていない、あるいはその結合状態が無視できる程
度(漏れ磁束分)になっている。
電力伝達用1次、2次コイルNm1,Nm2のトランス
により形成される磁束ループの外側に配置されること
で、すなわちその内側で磁束が打ち消しあうこととな
り、信号伝達用2次コイルNf2に磁束が鎖交しないの
で、電力伝達用1次コイルNm1が発生する磁束によっ
て信号伝達用2次コイルNf2に起電力が発生すること
はない。すなわち、信号伝達用2次コイルNf2と電力
伝達用1次コイルNm1とは、電気的にも磁気的にも結
合されていない、あるいはその結合状態が無視できる程
度(漏れ磁束分)になっている。
【0019】一方、電力供給部10に負荷部20が装着
されると、電力伝達用1次コイルNm1と電力伝達用2
次コイルNm2、信号伝達用1次コイルNf1と信号伝
達用2次コイルNf2は、それぞれ磁気的に結合される
こととなる。
されると、電力伝達用1次コイルNm1と電力伝達用2
次コイルNm2、信号伝達用1次コイルNf1と信号伝
達用2次コイルNf2は、それぞれ磁気的に結合される
こととなる。
【0020】次に、図1及び図3を参照して負荷部20
が電力供給部10に装着されている場合の動作について
説明する。なお、図3は負荷部20の装着状態における
電力供給部10の各部の波形を示す図である。
が電力供給部10に装着されている場合の動作について
説明する。なお、図3は負荷部20の装着状態における
電力供給部10の各部の波形を示す図である。
【0021】電源スイッチS1がオンされると、直流電
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電される。このとき、電力供給部10の信号伝達用2次
コイルNf2には電圧が発生していないため、スイッチ
ング素子FET1のゲート電圧Vgはバイアス電圧VBに
等しい。ゲート電圧Vgが上昇していって、スイッチン
グ素子FET1をオンできるスレショルド電圧に達する
と、スイッチング素子FET1はオンになり、これによ
ってドレイン電圧Vdは、ほぼアース電位になる。この
とき、コンデンサC2の共振電圧VC2は直流電源E1の
電圧にほぼ等しくなり、電力供給部10の電力伝達用1
次コイルNm1には、ほぼ単調に増加するコイル電流I
L1が流れ始める。
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電される。このとき、電力供給部10の信号伝達用2次
コイルNf2には電圧が発生していないため、スイッチ
ング素子FET1のゲート電圧Vgはバイアス電圧VBに
等しい。ゲート電圧Vgが上昇していって、スイッチン
グ素子FET1をオンできるスレショルド電圧に達する
と、スイッチング素子FET1はオンになり、これによ
ってドレイン電圧Vdは、ほぼアース電位になる。この
とき、コンデンサC2の共振電圧VC2は直流電源E1の
電圧にほぼ等しくなり、電力供給部10の電力伝達用1
次コイルNm1には、ほぼ単調に増加するコイル電流I
L1が流れ始める。
【0022】電力供給部10の電力伝達用1次コイルN
m1にコイル電流IL1が流れると、負荷部20の電力伝
達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作用により電圧
が誘起され、これによって、電気的に接続されている負
荷部20の信号伝達用1次コイルNf1にも電圧が発生
する。このとき、負荷部20の制御回路23がトランジ
スタTr1をオンすることにより、信号伝達用1次コイ
ルNf1には電力伝達用2次コイルNm2に誘起された
電圧と略等しい電圧が発生することになる。この発生電
圧によって、負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1
と磁気的に結合している電力供給部10の信号伝達用2
次コイルNf2にも、電磁誘導の作用により電圧Vnf2
が誘起される。このとき、ゲート電圧VgはVB+Vnf2
となるので、スイッチング素子FET1は安定したオン
状態になる。
m1にコイル電流IL1が流れると、負荷部20の電力伝
達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作用により電圧
が誘起され、これによって、電気的に接続されている負
荷部20の信号伝達用1次コイルNf1にも電圧が発生
する。このとき、負荷部20の制御回路23がトランジ
スタTr1をオンすることにより、信号伝達用1次コイ
ルNf1には電力伝達用2次コイルNm2に誘起された
電圧と略等しい電圧が発生することになる。この発生電
圧によって、負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1
と磁気的に結合している電力供給部10の信号伝達用2
次コイルNf2にも、電磁誘導の作用により電圧Vnf2
が誘起される。このとき、ゲート電圧VgはVB+Vnf2
となるので、スイッチング素子FET1は安定したオン
状態になる。
【0023】一方、ドレイン電圧Vdがほぼアース電位
になったため、ダイオードD1及びスイッチング素子F
ET1のオン抵抗を介してコンデンサC1の電荷が放電
されるので、バイアス電圧VBは低下する。なお、この
放電電流はその電流が流れる経路の抵抗値に依存するの
で、放電時間を長くしたい場合には、ダイオードD1に
直列に抵抗素子を挿入すればよい。
になったため、ダイオードD1及びスイッチング素子F
ET1のオン抵抗を介してコンデンサC1の電荷が放電
されるので、バイアス電圧VBは低下する。なお、この
放電電流はその電流が流れる経路の抵抗値に依存するの
で、放電時間を長くしたい場合には、ダイオードD1に
直列に抵抗素子を挿入すればよい。
【0024】コンデンサC1の放電によってバイアス電
圧VBは徐々に低下し、それに応じてゲート電圧Vgも低
下する。そして、ゲート電圧Vgがスイッチング素子F
ET1をオフにさせるスレショルド電圧まで低下する
と、スイッチング素子FET1のオン抵抗が増大し始
め、これによってドレイン電圧Vdが増大する。ドレイ
ン電圧Vdが増大すると、コンデンサC2、すなわち電
力伝達用1次コイルNm1の共振電圧VC2が低下する。
これに応じて、電力伝達用2次コイルNm2の誘起電圧
も低下し始めるので、信号伝達用1次コイルNf1の発
生電圧も低下し始める。これによって、更に信号伝達用
2次コイルNf2の誘起電圧Vnf2も低下し始めるた
め、ゲート電圧Vgは更に低下する。この結果、スイッ
チング素子FET1は急速にオフ状態に移行する。
圧VBは徐々に低下し、それに応じてゲート電圧Vgも低
下する。そして、ゲート電圧Vgがスイッチング素子F
ET1をオフにさせるスレショルド電圧まで低下する
と、スイッチング素子FET1のオン抵抗が増大し始
め、これによってドレイン電圧Vdが増大する。ドレイ
ン電圧Vdが増大すると、コンデンサC2、すなわち電
力伝達用1次コイルNm1の共振電圧VC2が低下する。
これに応じて、電力伝達用2次コイルNm2の誘起電圧
も低下し始めるので、信号伝達用1次コイルNf1の発
生電圧も低下し始める。これによって、更に信号伝達用
2次コイルNf2の誘起電圧Vnf2も低下し始めるた
め、ゲート電圧Vgは更に低下する。この結果、スイッ
チング素子FET1は急速にオフ状態に移行する。
【0025】その結果、コンデンサC2の共振電圧VC2
は、コンデンサC2と電力伝達用1次コイルNm1との
共振作用により正弦波状となり、電力伝達用1次コイル
Nm1に流れるコイル電流IL1も正弦波状になる。
は、コンデンサC2と電力伝達用1次コイルNm1との
共振作用により正弦波状となり、電力伝達用1次コイル
Nm1に流れるコイル電流IL1も正弦波状になる。
【0026】ドレイン電圧Vdとバイアス電圧VBとの関
係がVd>VBとなる期間においては、ドレイン電圧Vd
によるコンデンサC1の充電は、ダイオードD1によっ
て阻止されているが、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電電流は常に流れており、
バイアス電圧VBが上昇する。コンデンサC2の共振電
圧VC2が1サイクル終了近くになるとドレイン電圧Vd
はアース電位に近づき、そのときの電力伝達用1次コイ
ルNm1の誘起電圧によって、電力伝達用2次コイルN
m2、信号伝達用1次コイルNf1及び信号伝達用2次
コイルNf2からなるフィードバックループで信号伝達
用2次コイルNf2の発生電圧Vnf2が増加し、この結
果、ゲート電圧Vgが上昇して、再びスイッチング素子
FET1をオンにさせる。
係がVd>VBとなる期間においては、ドレイン電圧Vd
によるコンデンサC1の充電は、ダイオードD1によっ
て阻止されているが、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電電流は常に流れており、
バイアス電圧VBが上昇する。コンデンサC2の共振電
圧VC2が1サイクル終了近くになるとドレイン電圧Vd
はアース電位に近づき、そのときの電力伝達用1次コイ
ルNm1の誘起電圧によって、電力伝達用2次コイルN
m2、信号伝達用1次コイルNf1及び信号伝達用2次
コイルNf2からなるフィードバックループで信号伝達
用2次コイルNf2の発生電圧Vnf2が増加し、この結
果、ゲート電圧Vgが上昇して、再びスイッチング素子
FET1をオンにさせる。
【0027】以上の動作が繰り返されて発振が継続し、
電力供給部10から負荷部20に電力が供給されること
となる。
電力供給部10から負荷部20に電力が供給されること
となる。
【0028】次に、図1及び図4を参照して負荷部20
が電力供給部10に装着されていない場合の動作につい
て説明する。なお、図4は負荷部20の非装着状態にお
ける電力供給部10の各部の波形を示す図である。
が電力供給部10に装着されていない場合の動作につい
て説明する。なお、図4は負荷部20の非装着状態にお
ける電力供給部10の各部の波形を示す図である。
【0029】電源スイッチS1がオンされると、負荷部
20が装着されている場合と同様に、直流電源E1によ
り起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充電される。
このとき電力供給部10の信号伝達用2次コイルNf2
には電圧が発生していないため、スイッチング素子FE
T1のゲート電圧Vgは、バイアス電圧VBに等しい。ゲ
ート電圧Vgが上昇していって、スイッチング素子FE
T1をオンできるスレショルド電圧に達すると、スイッ
チング素子FET1はオンになり、これによってドレイ
ン電圧Vdは、ほぼアース電位になる。このとき、コン
デンサC2の共振電圧VC2は直流電源E1の電圧にほぼ
等しくなり、電力供給部10の電力伝達用1次コイルN
m1には、ほぼ単調に増加するコイル電流IL1が流れ始
める。しかし、負荷部20が装着されていないので、電
力伝達用1次コイルNm1、電力伝達用2次コイルNm
2、信号伝達用1次コイルNf1及び信号伝達用2次コ
イルNf2からなるフィードバックループが構成されて
おらず、信号伝達用2次コイルNf2の両端には電圧が
発生しない。
20が装着されている場合と同様に、直流電源E1によ
り起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充電される。
このとき電力供給部10の信号伝達用2次コイルNf2
には電圧が発生していないため、スイッチング素子FE
T1のゲート電圧Vgは、バイアス電圧VBに等しい。ゲ
ート電圧Vgが上昇していって、スイッチング素子FE
T1をオンできるスレショルド電圧に達すると、スイッ
チング素子FET1はオンになり、これによってドレイ
ン電圧Vdは、ほぼアース電位になる。このとき、コン
デンサC2の共振電圧VC2は直流電源E1の電圧にほぼ
等しくなり、電力供給部10の電力伝達用1次コイルN
m1には、ほぼ単調に増加するコイル電流IL1が流れ始
める。しかし、負荷部20が装着されていないので、電
力伝達用1次コイルNm1、電力伝達用2次コイルNm
2、信号伝達用1次コイルNf1及び信号伝達用2次コ
イルNf2からなるフィードバックループが構成されて
おらず、信号伝達用2次コイルNf2の両端には電圧が
発生しない。
【0030】このため、スイッチング素子FET1が一
旦オンになっても、直ぐにダイオードD1を介する放電
によりバイアス電圧VBが低下するので、スイッチング
素子FET1をオンさせるのに必要なゲート電圧Vgを
保持することができず、スイッチング素子FET1は直
ぐにオフになり、共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐ
に低下してしまう。
旦オンになっても、直ぐにダイオードD1を介する放電
によりバイアス電圧VBが低下するので、スイッチング
素子FET1をオンさせるのに必要なゲート電圧Vgを
保持することができず、スイッチング素子FET1は直
ぐにオフになり、共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐ
に低下してしまう。
【0031】そして、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着されていない
ときには、電力供給部10における発振動作は間欠発振
となる。
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着されていない
ときには、電力供給部10における発振動作は間欠発振
となる。
【0032】次に、電力供給部10に負荷部20が装着
された状態で制御回路23により電力供給部10の自励
発振回路の発振制御を行う動作について説明する。
された状態で制御回路23により電力供給部10の自励
発振回路の発振制御を行う動作について説明する。
【0033】負荷部20が装着された状態では、直流電
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電され、バイアス電圧VBが上昇する。そして、バイア
ス電圧Bによりゲート電圧Vgがスイッチング素子FET
1のスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子F
ET1がオンしてコイル電流IL1が流れるとともに、ド
レイン電圧Vdが低下して電力伝達用1次コイルNm1
の両端に電位差が生じる。電力供給部10の電力伝達用
1次コイルNm1にコイル電流IL1が流れると、負荷部
20の電力伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作
用により電圧が誘起され、これによって、電気的に接続
されている負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1に
も電圧が発生する。このとき、負荷部20の制御回路2
3がトランジスタTr1をオフすれば、信号伝達用1次
コイルNf1には抵抗R21を介して電流が流れること
により、抵抗R21における電圧降下分だけ信号伝達用
1次コイルNf1に発生する電圧が低下することにな
る。その結果、信号伝達用1次コイルNf1に生じる磁
束も減少する。
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電され、バイアス電圧VBが上昇する。そして、バイア
ス電圧Bによりゲート電圧Vgがスイッチング素子FET
1のスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子F
ET1がオンしてコイル電流IL1が流れるとともに、ド
レイン電圧Vdが低下して電力伝達用1次コイルNm1
の両端に電位差が生じる。電力供給部10の電力伝達用
1次コイルNm1にコイル電流IL1が流れると、負荷部
20の電力伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作
用により電圧が誘起され、これによって、電気的に接続
されている負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1に
も電圧が発生する。このとき、負荷部20の制御回路2
3がトランジスタTr1をオフすれば、信号伝達用1次
コイルNf1には抵抗R21を介して電流が流れること
により、抵抗R21における電圧降下分だけ信号伝達用
1次コイルNf1に発生する電圧が低下することにな
る。その結果、信号伝達用1次コイルNf1に生じる磁
束も減少する。
【0034】一方、信号伝達用1次コイルNf1に発生
する磁束によって電力供給部10の信号伝達用2次コイ
ルNf2にも電圧Vnf2が誘起されるが、トランジスタ
Tr1のオン時に比較して磁束が減少しているために上
記電圧Vnf2のレベルも低下している。このため、電圧
Vnf2が重畳されたバイアス電圧VBのレベルはスイッチ
ング素子FET1のスレショルド電圧に対して余裕がな
く、スイッチング素子FET1が一旦オンになっても、
直ぐにダイオードD1を介する放電によりバイアス電圧
VBが低下するので、スイッチング素子FET1をオン
させるのに必要なゲート電圧Vgを保持することができ
ず、スイッチング素子FET1は直ぐにオフになり、非
装着時と同様に共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐに
低下してしまう。
する磁束によって電力供給部10の信号伝達用2次コイ
ルNf2にも電圧Vnf2が誘起されるが、トランジスタ
Tr1のオン時に比較して磁束が減少しているために上
記電圧Vnf2のレベルも低下している。このため、電圧
Vnf2が重畳されたバイアス電圧VBのレベルはスイッチ
ング素子FET1のスレショルド電圧に対して余裕がな
く、スイッチング素子FET1が一旦オンになっても、
直ぐにダイオードD1を介する放電によりバイアス電圧
VBが低下するので、スイッチング素子FET1をオン
させるのに必要なゲート電圧Vgを保持することができ
ず、スイッチング素子FET1は直ぐにオフになり、非
装着時と同様に共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐに
低下してしまう。
【0035】そして、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着された状態で
制御回路23による発振制御を行うと、電力供給部10
における発振動作が間欠発振となり、負荷部20の非装
着時とと同様に電力供給部10から負荷部20への電力
供給をほぼ停止することができる。
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着された状態で
制御回路23による発振制御を行うと、電力供給部10
における発振動作が間欠発振となり、負荷部20の非装
着時とと同様に電力供給部10から負荷部20への電力
供給をほぼ停止することができる。
【0036】上述のように負荷部20に設けた制御回路
23によりトランジスタTr1をオン、オフして信号伝
達用1次コイルNf1に発生する磁束を可変させること
で電力供給部10の自励発振回路の発振制御が可能にな
り、例えば負荷である二次電池を充電する場合等におい
て、満充電後に制御回路23によりトランジスタTr1
をオフして電力供給部10からの電力供給を停止するこ
とにより、過充電を防止して二次電池の破損などの不具
合の発生を防ぐことができる。なお、本実施形態では自
励発振回路のスイッチング素子として電界効果トランジ
スタを例示したが、これに限定する趣旨ではなく、バイ
ポーラトランジスタやその他のスイッチング機能を有す
る素子を用いても良い。
23によりトランジスタTr1をオン、オフして信号伝
達用1次コイルNf1に発生する磁束を可変させること
で電力供給部10の自励発振回路の発振制御が可能にな
り、例えば負荷である二次電池を充電する場合等におい
て、満充電後に制御回路23によりトランジスタTr1
をオフして電力供給部10からの電力供給を停止するこ
とにより、過充電を防止して二次電池の破損などの不具
合の発生を防ぐことができる。なお、本実施形態では自
励発振回路のスイッチング素子として電界効果トランジ
スタを例示したが、これに限定する趣旨ではなく、バイ
ポーラトランジスタやその他のスイッチング機能を有す
る素子を用いても良い。
【0037】また、各コイルの配置構造も図2に示すも
のに限定されず、図5に示すような配置構造であっても
構わない。すなわち、トランス用U型コアK1’,K
2’の胴部にそれぞれ電力伝達用1次コイルNm1並び
に電力伝達用2次コイルNm2を巻回して負荷部20が
電力供給部10に装着された状態で磁気的結合度が高く
なるように配置するとともに、トランス用U型コアK
1’,K2’の先端部近傍の外側に信号伝達用2次コイ
ルNf2及び信号伝達用1次コイルNf1をそれぞれ巻
回し、負荷部20が電力供給部10に装着された状態で
信号伝達用1次コイルNf1と信号伝達用2次コイルN
f2が互いに対向して磁気的に結合する配置構造として
もよい。
のに限定されず、図5に示すような配置構造であっても
構わない。すなわち、トランス用U型コアK1’,K
2’の胴部にそれぞれ電力伝達用1次コイルNm1並び
に電力伝達用2次コイルNm2を巻回して負荷部20が
電力供給部10に装着された状態で磁気的結合度が高く
なるように配置するとともに、トランス用U型コアK
1’,K2’の先端部近傍の外側に信号伝達用2次コイ
ルNf2及び信号伝達用1次コイルNf1をそれぞれ巻
回し、負荷部20が電力供給部10に装着された状態で
信号伝達用1次コイルNf1と信号伝達用2次コイルN
f2が互いに対向して磁気的に結合する配置構造として
もよい。
【0038】(実施形態2)図6は本実施形態の回路図
を示し、図7は各コイルの配置構成を示す図である。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省
略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明す
る。
を示し、図7は各コイルの配置構成を示す図である。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省
略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明す
る。
【0039】まず、電力供給部10について説明する。
図6に示すように、信号伝達用2次コイルNf2は2つ
の巻線f21,f22の直列回路で構成され、各巻線f
21,f22に誘起される電圧の極性が逆向きとなるよ
うに接続されている。このため、信号伝達用2次コイル
Nf2に発生する電圧Vnf2は両巻線f21,f22に
誘起される電圧Vf21,Vf22の差(Vf21−Vf22)とな
る。
図6に示すように、信号伝達用2次コイルNf2は2つ
の巻線f21,f22の直列回路で構成され、各巻線f
21,f22に誘起される電圧の極性が逆向きとなるよ
うに接続されている。このため、信号伝達用2次コイル
Nf2に発生する電圧Vnf2は両巻線f21,f22に
誘起される電圧Vf21,Vf22の差(Vf21−Vf22)とな
る。
【0040】次に、負荷部20について説明する。図6
に示すように、信号伝達用1次コイルNf1は電力伝達
用2次コイルNm2と電気的に接続されておらず、抵抗
Rf1及びコンデンサCf1が直列に接続されるととも
に、中間タップTPと一方の端末の間にダイオードD2
及びトランジスタTr1の並列回路が接続されている。
なお、実施形態1と同様にトランジスタTr1は制御回
路23によってオン、オフされる。
に示すように、信号伝達用1次コイルNf1は電力伝達
用2次コイルNm2と電気的に接続されておらず、抵抗
Rf1及びコンデンサCf1が直列に接続されるととも
に、中間タップTPと一方の端末の間にダイオードD2
及びトランジスタTr1の並列回路が接続されている。
なお、実施形態1と同様にトランジスタTr1は制御回
路23によってオン、オフされる。
【0041】図7に示すように、トランス用U型コアK
1’,K2’の胴部にそれぞれ電力伝達用1次コイルN
m1並びに電力伝達用2次コイルNm2が巻回され、負
荷部20が電力供給部10に装着された状態で磁気的結
合度が高くなるように配置されている。また、信号伝達
用2次コイルNf2の一方の巻線f22は、コアK1’
の胴部における電力伝達用1次コイルNm1の近傍に、
内径がコアK1’の外径と略等しくなるように巻回され
ている。さらに、他方の巻線f21は、コアK1’の胴
部における電力伝達用1次コイルNm1から若干隙間を
空けた位置に、内径がコアK1’の外径よりも少し大き
くなるように巻回されている。そして、各巻線f21,
f22の片方の端末同士が接続されており、電力伝達用
1次コイルNm1から発生する磁束によって各巻線f2
1,f22に誘起される電圧の極性及びレベルが互いに
異なるように巻数等が設定されている。
1’,K2’の胴部にそれぞれ電力伝達用1次コイルN
m1並びに電力伝達用2次コイルNm2が巻回され、負
荷部20が電力供給部10に装着された状態で磁気的結
合度が高くなるように配置されている。また、信号伝達
用2次コイルNf2の一方の巻線f22は、コアK1’
の胴部における電力伝達用1次コイルNm1の近傍に、
内径がコアK1’の外径と略等しくなるように巻回され
ている。さらに、他方の巻線f21は、コアK1’の胴
部における電力伝達用1次コイルNm1から若干隙間を
空けた位置に、内径がコアK1’の外径よりも少し大き
くなるように巻回されている。そして、各巻線f21,
f22の片方の端末同士が接続されており、電力伝達用
1次コイルNm1から発生する磁束によって各巻線f2
1,f22に誘起される電圧の極性及びレベルが互いに
異なるように巻数等が設定されている。
【0042】一方、信号伝達用1次コイルNf1は、コ
アK2’の胴部における電力伝達用2次コイルNm2か
ら若干隙間を空けた位置に、内径がコアK2’の外径よ
りも少し大きくなるように巻回されている。
アK2’の胴部における電力伝達用2次コイルNm2か
ら若干隙間を空けた位置に、内径がコアK2’の外径よ
りも少し大きくなるように巻回されている。
【0043】従って、電力供給部10に負荷部20が装
着された状態では、電力伝達用1次コイルNm1と電力
伝達用2次コイルNm2、並びに信号伝達用1次コイル
Nf1と信号伝達用2次コイルNf2がそれぞれ磁気的
に結合されることになる。
着された状態では、電力伝達用1次コイルNm1と電力
伝達用2次コイルNm2、並びに信号伝達用1次コイル
Nf1と信号伝達用2次コイルNf2がそれぞれ磁気的
に結合されることになる。
【0044】而して、本実施形態では負荷部20の電力
伝達用2次コイルNm2と信号伝達用1次コイルNf1
が磁気的に結合されているため、負荷部20の装着時に
は電力供給部10の信号伝達用2次コイルNf2の各巻
線f21,f22にそれぞれ鎖交する磁束が変化し、各
巻線f21,f22に誘起される電圧Vf21,Vf22の変
化する割合のバランスが崩れることになり、両電圧V
f21,Vf22の差として現れる信号伝達用2次コイルNf
2の電圧Vnf2が変化する。よって、負荷部20の装着
時に上記電圧Vnf2が大きくなるように各巻線f21,
f22の配置や巻数等が設定してある。
伝達用2次コイルNm2と信号伝達用1次コイルNf1
が磁気的に結合されているため、負荷部20の装着時に
は電力供給部10の信号伝達用2次コイルNf2の各巻
線f21,f22にそれぞれ鎖交する磁束が変化し、各
巻線f21,f22に誘起される電圧Vf21,Vf22の変
化する割合のバランスが崩れることになり、両電圧V
f21,Vf22の差として現れる信号伝達用2次コイルNf
2の電圧Vnf2が変化する。よって、負荷部20の装着
時に上記電圧Vnf2が大きくなるように各巻線f21,
f22の配置や巻数等が設定してある。
【0045】次に、負荷部20が電力供給部10に装着
された場合の動作を説明する。但し、この場合の動作は
基本的に実施形態1と共通である。
された場合の動作を説明する。但し、この場合の動作は
基本的に実施形態1と共通である。
【0046】電源スイッチS1がオンされたとき、電力
供給部10の信号伝達用2次コイルNf2には電圧が発
生していないため、スイッチング素子FET1のゲート
電圧Vgはバイアス電圧VBに等しくなっているが、ゲー
ト電圧Vgが上昇してスイッチング素子FET1をオン
できるスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子
FET1がオンになり、これによってドレイン電圧Vd
は、ほぼアース電位になる。このとき、コンデンサC2
の共振電圧VC2は直流電源E1の電圧にほぼ等しくな
り、電力供給部10の電力伝達用1次コイルNm1に
は、ほぼ単調に増加するコイル電流IL1が流れ始める。
供給部10の信号伝達用2次コイルNf2には電圧が発
生していないため、スイッチング素子FET1のゲート
電圧Vgはバイアス電圧VBに等しくなっているが、ゲー
ト電圧Vgが上昇してスイッチング素子FET1をオン
できるスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子
FET1がオンになり、これによってドレイン電圧Vd
は、ほぼアース電位になる。このとき、コンデンサC2
の共振電圧VC2は直流電源E1の電圧にほぼ等しくな
り、電力供給部10の電力伝達用1次コイルNm1に
は、ほぼ単調に増加するコイル電流IL1が流れ始める。
【0047】電力供給部10の電力伝達用1次コイルN
m1にコイル電流IL1が流れると、負荷部20の電力伝
達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作用により電圧
が誘起され、これによって、信号伝達用2次コイルNf
2の各巻線f21,f22に電圧が誘起される。ここ
で、信号伝達用1次コイルNf1には抵抗Rf1及びコ
ンデンサCf1が接続されて直列共振回路が形成されて
いるから、信号伝達用1次コイルNf1に誘起された電
圧が共振によって増幅され、電力伝達用2次コイルNm
2と信号伝達用1次コイルNf1の電磁誘導による磁束
の変化がさらに増大し、信号伝達用2次コイルNf2に
はスイッチング素子FET1のスレショルド電圧を超え
る大きなVnf2電圧が発生する。このとき、ゲート電圧
VgはVB+Vnf2となるので、スイッチング素子FET
1は安定したオン状態になる。なお、この場合には制御
回路23によってトランジスタTr1はオフされてい
る。
m1にコイル電流IL1が流れると、負荷部20の電力伝
達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作用により電圧
が誘起され、これによって、信号伝達用2次コイルNf
2の各巻線f21,f22に電圧が誘起される。ここ
で、信号伝達用1次コイルNf1には抵抗Rf1及びコ
ンデンサCf1が接続されて直列共振回路が形成されて
いるから、信号伝達用1次コイルNf1に誘起された電
圧が共振によって増幅され、電力伝達用2次コイルNm
2と信号伝達用1次コイルNf1の電磁誘導による磁束
の変化がさらに増大し、信号伝達用2次コイルNf2に
はスイッチング素子FET1のスレショルド電圧を超え
る大きなVnf2電圧が発生する。このとき、ゲート電圧
VgはVB+Vnf2となるので、スイッチング素子FET
1は安定したオン状態になる。なお、この場合には制御
回路23によってトランジスタTr1はオフされてい
る。
【0048】一方、ドレイン電圧Vdがほぼアース電位
になったため、ダイオードD1及びスイッチング素子F
ET1のオン抵抗を介してコンデンサC1の電荷が放電
されるので、バイアス電圧VBは低下する。また、バイ
アス電圧VBの低下に応じてゲート電圧Vgも低下し、ゲ
ート電圧Vgがスイッチング素子FET1をオフにさせ
るスレショルド電圧まで低下すると、スイッチング素子
FET1のオン抵抗が増大し始め、これによってドレイ
ン電圧Vdが増大する。ドレイン電圧Vdが増大すると、
コンデンサC2、すなわち電力伝達用1次コイルNm1
の共振電圧VC2が低下する。これに応じて、電力伝達用
2次コイルNm2の誘起電圧も低下し始めるので、信号
伝達用1次コイルNf1の発生電圧も低下し始める。こ
れによって、更に信号伝達用2次コイルNf2の誘起電
圧Vnf2も低下し始めるため、ゲート電圧Vgは更に低下
する。この結果、スイッチング素子FET1は急速にオ
フ状態に移行する。
になったため、ダイオードD1及びスイッチング素子F
ET1のオン抵抗を介してコンデンサC1の電荷が放電
されるので、バイアス電圧VBは低下する。また、バイ
アス電圧VBの低下に応じてゲート電圧Vgも低下し、ゲ
ート電圧Vgがスイッチング素子FET1をオフにさせ
るスレショルド電圧まで低下すると、スイッチング素子
FET1のオン抵抗が増大し始め、これによってドレイ
ン電圧Vdが増大する。ドレイン電圧Vdが増大すると、
コンデンサC2、すなわち電力伝達用1次コイルNm1
の共振電圧VC2が低下する。これに応じて、電力伝達用
2次コイルNm2の誘起電圧も低下し始めるので、信号
伝達用1次コイルNf1の発生電圧も低下し始める。こ
れによって、更に信号伝達用2次コイルNf2の誘起電
圧Vnf2も低下し始めるため、ゲート電圧Vgは更に低下
する。この結果、スイッチング素子FET1は急速にオ
フ状態に移行する。
【0049】その結果、コンデンサC2の共振電圧VC2
は、コンデンサC2と電力伝達用1次コイルNm1との
共振作用により正弦波状となり、電力伝達用1次コイル
Nm1に流れるコイル電流IL1も正弦波状になる。
は、コンデンサC2と電力伝達用1次コイルNm1との
共振作用により正弦波状となり、電力伝達用1次コイル
Nm1に流れるコイル電流IL1も正弦波状になる。
【0050】ドレイン電圧Vdとバイアス電圧VBとの関
係がVd>VBとなる期間においては、ドレイン電圧Vd
によるコンデンサC1の充電は、ダイオードD1によっ
て阻止されているが、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電電流は常に流れており、
バイアス電圧VBが上昇する。コンデンサC2の共振電
圧VC2が1サイクル終了近くになるとドレイン電圧Vd
はアース電位に近づき、そのときの電力伝達用1次コイ
ルNm1の誘起電圧によって、電力伝達用2次コイルN
m2及び信号伝達用2次コイルNf2からなるフィード
バックループで信号伝達用2次コイルNf2の発生電圧
Vnf2が増加し、この結果、ゲート電圧Vgが上昇して、
再びスイッチング素子FET1をオンにさせる。
係がVd>VBとなる期間においては、ドレイン電圧Vd
によるコンデンサC1の充電は、ダイオードD1によっ
て阻止されているが、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電電流は常に流れており、
バイアス電圧VBが上昇する。コンデンサC2の共振電
圧VC2が1サイクル終了近くになるとドレイン電圧Vd
はアース電位に近づき、そのときの電力伝達用1次コイ
ルNm1の誘起電圧によって、電力伝達用2次コイルN
m2及び信号伝達用2次コイルNf2からなるフィード
バックループで信号伝達用2次コイルNf2の発生電圧
Vnf2が増加し、この結果、ゲート電圧Vgが上昇して、
再びスイッチング素子FET1をオンにさせる。
【0051】以上の動作が繰り返されて発振が継続し、
電力供給部10から負荷部20に電力が供給されること
となる。
電力供給部10から負荷部20に電力が供給されること
となる。
【0052】次に、負荷部20が電力供給部10に装着
されていない場合の動作を説明する。但し、この場合の
動作も基本的に実施形態1と共通である。
されていない場合の動作を説明する。但し、この場合の
動作も基本的に実施形態1と共通である。
【0053】電源スイッチS1がオンされると、負荷部
20が装着されている場合と同様に、電力供給部10の
信号伝達用2次コイルNf2には電圧が発生していない
ため、スイッチング素子FET1のゲート電圧Vgは、
バイアス電圧VBに等しいが、ゲート電圧Vgが上昇して
いって、スイッチング素子FET1をオンできるスレシ
ョルド電圧に達すると、スイッチング素子FET1がオ
ンになり、これによってドレイン電圧Vdは、ほぼアー
ス電位になる。このとき、コンデンサC2の共振電圧V
C2は直流電源E1の電圧にほぼ等しくなり、電力供給部
10の電力伝達用1次コイルNm1には、ほぼ単調に増
加するコイル電流IL1が流れ始める。しかし、負荷部2
0が装着されていないので、電力伝達用1次コイルNm
1、電力伝達用2次コイルNm2及び信号伝達用2次コ
イルNf2からなるフィードバックループが構成されて
おらず、信号伝達用2次コイルNf2の両端にはスレシ
ョルド電圧未満の低い電圧しか発生しない。
20が装着されている場合と同様に、電力供給部10の
信号伝達用2次コイルNf2には電圧が発生していない
ため、スイッチング素子FET1のゲート電圧Vgは、
バイアス電圧VBに等しいが、ゲート電圧Vgが上昇して
いって、スイッチング素子FET1をオンできるスレシ
ョルド電圧に達すると、スイッチング素子FET1がオ
ンになり、これによってドレイン電圧Vdは、ほぼアー
ス電位になる。このとき、コンデンサC2の共振電圧V
C2は直流電源E1の電圧にほぼ等しくなり、電力供給部
10の電力伝達用1次コイルNm1には、ほぼ単調に増
加するコイル電流IL1が流れ始める。しかし、負荷部2
0が装着されていないので、電力伝達用1次コイルNm
1、電力伝達用2次コイルNm2及び信号伝達用2次コ
イルNf2からなるフィードバックループが構成されて
おらず、信号伝達用2次コイルNf2の両端にはスレシ
ョルド電圧未満の低い電圧しか発生しない。
【0054】このため、スイッチング素子FET1が一
旦オンになっても、直ぐにダイオードD1を介する放電
によりバイアス電圧VBが低下するので、スイッチング
素子FET1をオンさせるのに必要なゲート電圧Vgを
保持することができず、スイッチング素子FET1は直
ぐにオフになり、共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐ
に低下してしまう。
旦オンになっても、直ぐにダイオードD1を介する放電
によりバイアス電圧VBが低下するので、スイッチング
素子FET1をオンさせるのに必要なゲート電圧Vgを
保持することができず、スイッチング素子FET1は直
ぐにオフになり、共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐ
に低下してしまう。
【0055】そして、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着されていない
ときには、電力供給部10における発振動作は間欠発振
となる。
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着されていない
ときには、電力供給部10における発振動作は間欠発振
となる。
【0056】次に、電力供給部10に負荷部20が装着
された状態で制御回路23により電力供給部10の自励
発振回路の発振制御を行う動作について説明する。
された状態で制御回路23により電力供給部10の自励
発振回路の発振制御を行う動作について説明する。
【0057】負荷部20が装着された状態では、直流電
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電され、バイアス電圧VBが上昇する。そして、バイア
ス電圧Bによりゲート電圧Vgがスイッチング素子FET
1のスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子F
ET1がオンしてコイル電流IL1が流れるとともに、ド
レイン電圧Vdが低下して電力伝達用1次コイルNm1
の両端に電位差が生じる。電力供給部10の電力伝達用
1次コイルNm1にコイル電流IL1が流れると、負荷部
20の電力伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作
用により電圧が誘起され、これによって、磁気的に接続
されている負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1に
も電圧が誘起される。このとき、負荷部20の制御回路
23がトランジスタTr1をオンすれば、信号伝達用1
次コイルNf1がトランジスタTr1を介して中間タッ
プTPと一方の端末間で短絡されるため、信号伝達用1
次コイルNf1のインダクタンスが減少して発生電圧が
低下し、信号伝達用1次コイルNf1に生じる磁束も減
少する。
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電され、バイアス電圧VBが上昇する。そして、バイア
ス電圧Bによりゲート電圧Vgがスイッチング素子FET
1のスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子F
ET1がオンしてコイル電流IL1が流れるとともに、ド
レイン電圧Vdが低下して電力伝達用1次コイルNm1
の両端に電位差が生じる。電力供給部10の電力伝達用
1次コイルNm1にコイル電流IL1が流れると、負荷部
20の電力伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作
用により電圧が誘起され、これによって、磁気的に接続
されている負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1に
も電圧が誘起される。このとき、負荷部20の制御回路
23がトランジスタTr1をオンすれば、信号伝達用1
次コイルNf1がトランジスタTr1を介して中間タッ
プTPと一方の端末間で短絡されるため、信号伝達用1
次コイルNf1のインダクタンスが減少して発生電圧が
低下し、信号伝達用1次コイルNf1に生じる磁束も減
少する。
【0058】一方、信号伝達用1次コイルNf1に発生
する磁束によって電力供給部10の信号伝達用2次コイ
ルNf2にも電圧Vnf2が誘起されるが、トランジスタ
Tr1のオフ時に比較して磁束が減少しているために上
記電圧Vnf2のレベルも低下している。このため、電圧
Vnf2が重畳されたバイアス電圧VBのレベルはスイッチ
ング素子FET1のスレショルド電圧に対して余裕がな
く、スイッチング素子FET1が一旦オンになっても、
直ぐにダイオードD1を介する放電によりバイアス電圧
VBが低下するので、スイッチング素子FET1をオン
させるのに必要なゲート電圧Vgを保持することができ
ず、スイッチング素子FET1は直ぐにオフになり、非
装着時と同様に共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐに
低下してしまう。
する磁束によって電力供給部10の信号伝達用2次コイ
ルNf2にも電圧Vnf2が誘起されるが、トランジスタ
Tr1のオフ時に比較して磁束が減少しているために上
記電圧Vnf2のレベルも低下している。このため、電圧
Vnf2が重畳されたバイアス電圧VBのレベルはスイッチ
ング素子FET1のスレショルド電圧に対して余裕がな
く、スイッチング素子FET1が一旦オンになっても、
直ぐにダイオードD1を介する放電によりバイアス電圧
VBが低下するので、スイッチング素子FET1をオン
させるのに必要なゲート電圧Vgを保持することができ
ず、スイッチング素子FET1は直ぐにオフになり、非
装着時と同様に共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐに
低下してしまう。
【0059】そして、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着された状態で
制御回路23による発振制御を行うと、電力供給部10
における発振動作が間欠発振となり、負荷部20の非装
着時と同様に電力供給部10から負荷部20への電力供
給をほぼ停止することができる。
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着された状態で
制御回路23による発振制御を行うと、電力供給部10
における発振動作が間欠発振となり、負荷部20の非装
着時と同様に電力供給部10から負荷部20への電力供
給をほぼ停止することができる。
【0060】上述のように負荷部20に設けた制御回路
23によりトランジスタTr1をオン、オフして信号伝
達用1次コイルNf1に発生する磁束を可変させること
で電力供給部10の自励発振回路の発振制御が可能にな
り、例えば負荷である二次電池を充電する場合等におい
て、満充電後に制御回路23によりトランジスタTr1
をオフして電力供給部10からの電力供給を停止するこ
とにより、過充電を防止して二次電池の破損などの不具
合の発生を防ぐことができる。しかも、本実施形態で
は、実施形態1に比較してトランジスタTr1のオフ時
における抵抗Rf1での電力消費を抑えて回路効率の向
上が図れ、実施形態1よりもさらに部品の小型化とコス
トダウンが図れるという利点がある。なお、本実施形態
でも自励発振回路のスイッチング素子として電界効果ト
ランジスタを例示したが、これに限定する趣旨ではな
く、バイポーラトランジスタやその他のスイッチング機
能を有する素子を用いても良い。
23によりトランジスタTr1をオン、オフして信号伝
達用1次コイルNf1に発生する磁束を可変させること
で電力供給部10の自励発振回路の発振制御が可能にな
り、例えば負荷である二次電池を充電する場合等におい
て、満充電後に制御回路23によりトランジスタTr1
をオフして電力供給部10からの電力供給を停止するこ
とにより、過充電を防止して二次電池の破損などの不具
合の発生を防ぐことができる。しかも、本実施形態で
は、実施形態1に比較してトランジスタTr1のオフ時
における抵抗Rf1での電力消費を抑えて回路効率の向
上が図れ、実施形態1よりもさらに部品の小型化とコス
トダウンが図れるという利点がある。なお、本実施形態
でも自励発振回路のスイッチング素子として電界効果ト
ランジスタを例示したが、これに限定する趣旨ではな
く、バイポーラトランジスタやその他のスイッチング機
能を有する素子を用いても良い。
【0061】また、発振制御手段として、図8に示すよ
うな回路構成も採用可能である。すなわち、負荷部20
の信号伝達用1次コイルNf1の構成を電力供給部10
の信号伝達用2次コイルNf2の構成と共通とする。具
体的には、信号伝達用1次コイルNf1が2つの巻線f
11,f12の直列回路で構成され、各巻線f11,f
12に誘起される電圧の極性が逆向きとなるように接続
され、コンデンサCf1が直列に接続されるとともに、
一方の巻線f12にダイオードD2及びトランジスタT
r1の並列回路が接続されている。
うな回路構成も採用可能である。すなわち、負荷部20
の信号伝達用1次コイルNf1の構成を電力供給部10
の信号伝達用2次コイルNf2の構成と共通とする。具
体的には、信号伝達用1次コイルNf1が2つの巻線f
11,f12の直列回路で構成され、各巻線f11,f
12に誘起される電圧の極性が逆向きとなるように接続
され、コンデンサCf1が直列に接続されるとともに、
一方の巻線f12にダイオードD2及びトランジスタT
r1の並列回路が接続されている。
【0062】図9に示すように、信号伝達用1次コイル
Nf1の一方の巻線f12は、コアK2’の胴部におけ
る電力伝達用2次コイルNm2の近傍に、内径がコアK
2’の外径と略等しくなるように巻回されている。さら
に、他方の巻線f11は、コアK2’の胴部における電
力伝達用2次コイルNm2から若干隙間を空けた位置
に、内径がコアK2’の外径よりも少し大きくなるよう
に巻回されている。そして、各巻線f11,f12の片
方の端末同士が接続されており、電力伝達用2次コイル
Nm2から発生する磁束によって各巻線f11,f12
に誘起される電圧の極性及びレベルが互いに異なるよう
に巻数等が設定されている。
Nf1の一方の巻線f12は、コアK2’の胴部におけ
る電力伝達用2次コイルNm2の近傍に、内径がコアK
2’の外径と略等しくなるように巻回されている。さら
に、他方の巻線f11は、コアK2’の胴部における電
力伝達用2次コイルNm2から若干隙間を空けた位置
に、内径がコアK2’の外径よりも少し大きくなるよう
に巻回されている。そして、各巻線f11,f12の片
方の端末同士が接続されており、電力伝達用2次コイル
Nm2から発生する磁束によって各巻線f11,f12
に誘起される電圧の極性及びレベルが互いに異なるよう
に巻数等が設定されている。
【0063】そして、信号伝達用1次コイルNf1とコ
ンデンサCf1の直列共振回路によって各巻線f11,
f12に誘起される電圧Vf11,Vf12が増幅されるので
あるが、巻線f12の方が電力伝達用2次コイルNm2
との結合度が高いので、コンデンサCf1との共振によ
る波形変化は少なく、他方の巻線f11の方が電力伝達
用2次コイルNm2との結合度が低いためにコンデンサ
Cf1との共振による波形変化が大きくなる。つまり、
信号伝達用1次コイルNf1とコンデンサCf1の共振
動作は、電力伝達用2次コイルNm2との磁気的結合度
が高い場合、電力伝達用2次コイルNm2からの影響が
強すぎて共振による電圧増幅の度合いが小さくなってし
まうものである。
ンデンサCf1の直列共振回路によって各巻線f11,
f12に誘起される電圧Vf11,Vf12が増幅されるので
あるが、巻線f12の方が電力伝達用2次コイルNm2
との結合度が高いので、コンデンサCf1との共振によ
る波形変化は少なく、他方の巻線f11の方が電力伝達
用2次コイルNm2との結合度が低いためにコンデンサ
Cf1との共振による波形変化が大きくなる。つまり、
信号伝達用1次コイルNf1とコンデンサCf1の共振
動作は、電力伝達用2次コイルNm2との磁気的結合度
が高い場合、電力伝達用2次コイルNm2からの影響が
強すぎて共振による電圧増幅の度合いが小さくなってし
まうものである。
【0064】従って、電力伝達用2次コイルNm2と信
号伝達用1次コイルNf1の電磁誘導による磁束の変化
は、対向位置にある信号伝達用2次コイルNf2の巻線
f21の磁束変化の方が信号伝達用1次コイルNf1の
巻線f12の磁束変化よりも大きくなり、信号伝達用2
次コイルNf2にはスイッチング素子FET1のスレシ
ョルド電圧を超える大きな電圧が発生する。このとき、
ゲート電圧VgはVB+Vnf2となるので、スイッチング
素子FET1は安定したオン状態になる。
号伝達用1次コイルNf1の電磁誘導による磁束の変化
は、対向位置にある信号伝達用2次コイルNf2の巻線
f21の磁束変化の方が信号伝達用1次コイルNf1の
巻線f12の磁束変化よりも大きくなり、信号伝達用2
次コイルNf2にはスイッチング素子FET1のスレシ
ョルド電圧を超える大きな電圧が発生する。このとき、
ゲート電圧VgはVB+Vnf2となるので、スイッチング
素子FET1は安定したオン状態になる。
【0065】一方、ドレイン電圧Vdがほぼアース電位
になったため、ダイオードD1及びスイッチング素子F
ET1のオン抵抗を介してコンデンサC1の電荷が放電
されるので、バイアス電圧VBは低下し、スイッチング
素子FET1がオフとなる。このように電源投入時以降
の定常状態においては、スイッチング素子FET1のス
イッチング動作が継続的に行われる。
になったため、ダイオードD1及びスイッチング素子F
ET1のオン抵抗を介してコンデンサC1の電荷が放電
されるので、バイアス電圧VBは低下し、スイッチング
素子FET1がオフとなる。このように電源投入時以降
の定常状態においては、スイッチング素子FET1のス
イッチング動作が継続的に行われる。
【0066】また、負荷部20の装着状態における発振
制御動作では、制御回路23によってトランジスタTr
1をオンして巻線f11の端末間を短絡することによ
り、信号伝達用1次コイルNf1に発生する磁束が減少
し、電磁誘導によって信号伝達用2次コイルNf2に誘
起される電圧Vnf2はスレショルド電圧に対して低いレ
ベルにしかならない。このため、スイッチング素子FE
T1が一旦オンになっても、直ぐにダイオードD1を介
する放電によりバイアス電圧VBが低下するので、スイ
ッチング素子FET1をオンさせるのに必要なゲート電
圧Vgを保持することができず、スイッチング素子FE
T1は直ぐにオフになり、共振電圧VC2は減衰振動によ
って直ぐに低下してしまう。
制御動作では、制御回路23によってトランジスタTr
1をオンして巻線f11の端末間を短絡することによ
り、信号伝達用1次コイルNf1に発生する磁束が減少
し、電磁誘導によって信号伝達用2次コイルNf2に誘
起される電圧Vnf2はスレショルド電圧に対して低いレ
ベルにしかならない。このため、スイッチング素子FE
T1が一旦オンになっても、直ぐにダイオードD1を介
する放電によりバイアス電圧VBが低下するので、スイ
ッチング素子FET1をオンさせるのに必要なゲート電
圧Vgを保持することができず、スイッチング素子FE
T1は直ぐにオフになり、共振電圧VC2は減衰振動によ
って直ぐに低下してしまう。
【0067】そして、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着されていない
ときには、電力供給部10における発振動作は間欠発振
となる。
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着されていない
ときには、電力供給部10における発振動作は間欠発振
となる。
【0068】(実施形態3)図10に本実施形態の回路
図を示す。但し、本実施形態の構成は基本的に実施形態
2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
図を示す。但し、本実施形態の構成は基本的に実施形態
2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0069】本実施形態は、負荷部20の信号伝達用1
次コイルNf1に抵抗Rf1及びコンデンサCf1が直
列に接続されるとともに、ダイオードD2及びトランジ
スタTr1の並列回路とコンデンサCf2がコンデンサ
Cf1に並列接続されている点に特徴があり、各コイル
の配置構造も含めて、その他の構成は実施形態2と共通
である。
次コイルNf1に抵抗Rf1及びコンデンサCf1が直
列に接続されるとともに、ダイオードD2及びトランジ
スタTr1の並列回路とコンデンサCf2がコンデンサ
Cf1に並列接続されている点に特徴があり、各コイル
の配置構造も含めて、その他の構成は実施形態2と共通
である。
【0070】次に、電力供給部10に負荷部20が装着
された状態で制御回路23により電力供給部10の自励
発振回路の発振制御を行う動作について説明する。な
お、上記状態で発振制御を行わない動作、並びに電力供
給部10に負荷部20が装着されていない状態の動作に
ついては実施形態2と共通であるから説明を省略する。
された状態で制御回路23により電力供給部10の自励
発振回路の発振制御を行う動作について説明する。な
お、上記状態で発振制御を行わない動作、並びに電力供
給部10に負荷部20が装着されていない状態の動作に
ついては実施形態2と共通であるから説明を省略する。
【0071】負荷部20が装着された状態では、直流電
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電され、バイアス電圧VBが上昇する。そして、バイア
ス電圧Bによりゲート電圧Vgがスイッチング素子FET
1のスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子F
ET1がオンしてコイル電流IL1が流れるとともに、ド
レイン電圧Vdが低下して電力伝達用1次コイルNm1
の両端に電位差が生じる。電力供給部10の電力伝達用
1次コイルNm1にコイル電流IL1が流れると、負荷部
20の電力伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作
用により電圧が誘起され、これによって、磁気的に接続
されている負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1に
も電圧が誘起される。このとき、負荷部20の制御回路
23がトランジスタTr1をオンすれば、トランジスタ
Tr1並びにダイオードD2を介してコンデンサCf1
にコンデンサCf2が並列に接続されて信号伝達用1次
コイルNf1を含む共振回路の共振条件が変化すること
になる。ここで、発振制御を行わない場合には制御回路
23によってトランジスタTr1をオフしており、コン
デンサCf2はダイオードD2の整流作用によって実質
的にコンデンサCf1と切り離されており、共振条件に
殆ど影響を与えない。故に、トランジスタTr1のオフ
時に信号伝達用1次コイルNf1に誘起される電圧のピ
ーク値がオン時に誘起される電圧のピーク値よりも大き
くなるようにコンデンサCf1,Cf2の容量を設定し
ておけば、トランジスタTr1のオン時に信号伝達用1
次コイルNf1に生じる磁束が減少することになる。
源E1により起動抵抗R1を介してコンデンサC1が充
電され、バイアス電圧VBが上昇する。そして、バイア
ス電圧Bによりゲート電圧Vgがスイッチング素子FET
1のスレショルド電圧に達すると、スイッチング素子F
ET1がオンしてコイル電流IL1が流れるとともに、ド
レイン電圧Vdが低下して電力伝達用1次コイルNm1
の両端に電位差が生じる。電力供給部10の電力伝達用
1次コイルNm1にコイル電流IL1が流れると、負荷部
20の電力伝達用2次コイルNm2にも、電磁誘導の作
用により電圧が誘起され、これによって、磁気的に接続
されている負荷部20の信号伝達用1次コイルNf1に
も電圧が誘起される。このとき、負荷部20の制御回路
23がトランジスタTr1をオンすれば、トランジスタ
Tr1並びにダイオードD2を介してコンデンサCf1
にコンデンサCf2が並列に接続されて信号伝達用1次
コイルNf1を含む共振回路の共振条件が変化すること
になる。ここで、発振制御を行わない場合には制御回路
23によってトランジスタTr1をオフしており、コン
デンサCf2はダイオードD2の整流作用によって実質
的にコンデンサCf1と切り離されており、共振条件に
殆ど影響を与えない。故に、トランジスタTr1のオフ
時に信号伝達用1次コイルNf1に誘起される電圧のピ
ーク値がオン時に誘起される電圧のピーク値よりも大き
くなるようにコンデンサCf1,Cf2の容量を設定し
ておけば、トランジスタTr1のオン時に信号伝達用1
次コイルNf1に生じる磁束が減少することになる。
【0072】一方、信号伝達用1次コイルNf1に発生
する磁束によって電力供給部10の信号伝達用2次コイ
ルNf2にも電圧Vnf2が誘起されるが、トランジスタ
Tr1のオフ時に比較して磁束が減少しているために上
記電圧Vnf2のレベルも低下している。このため、電圧
Vnf2が重畳されたバイアス電圧VBのレベルはスイッチ
ング素子FET1のスレショルド電圧に対して余裕がな
く、スイッチング素子FET1が一旦オンになっても、
直ぐにダイオードD1を介する放電によりバイアス電圧
VBが低下するので、スイッチング素子FET1をオン
させるのに必要なゲート電圧Vgを保持することができ
ず、スイッチング素子FET1は直ぐにオフになり、非
装着時と同様に共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐに
低下してしまう。
する磁束によって電力供給部10の信号伝達用2次コイ
ルNf2にも電圧Vnf2が誘起されるが、トランジスタ
Tr1のオフ時に比較して磁束が減少しているために上
記電圧Vnf2のレベルも低下している。このため、電圧
Vnf2が重畳されたバイアス電圧VBのレベルはスイッチ
ング素子FET1のスレショルド電圧に対して余裕がな
く、スイッチング素子FET1が一旦オンになっても、
直ぐにダイオードD1を介する放電によりバイアス電圧
VBが低下するので、スイッチング素子FET1をオン
させるのに必要なゲート電圧Vgを保持することができ
ず、スイッチング素子FET1は直ぐにオフになり、非
装着時と同様に共振電圧VC2は減衰振動によって直ぐに
低下してしまう。
【0073】そして、起動抵抗R1を介する直流電源E
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着された状態で
制御回路23による発振制御を行うと、電力供給部10
における発振動作が間欠発振となり、負荷部20の非装
着時と同様に電力供給部10から負荷部20への電力供
給をほぼ停止することができる。
1からコンデンサC1への充電によって、バイアス電圧
VBがスイッチング素子FET1をオンにさせるゲート
電圧Vgに上昇するまで発振は停止したままとなる。従
って、電力供給部10に負荷部20が装着された状態で
制御回路23による発振制御を行うと、電力供給部10
における発振動作が間欠発振となり、負荷部20の非装
着時と同様に電力供給部10から負荷部20への電力供
給をほぼ停止することができる。
【0074】上述のように負荷部20に設けた制御回路
23によりトランジスタTr1をオン、オフして信号伝
達用1次コイルNf1に発生する磁束を可変させること
で電力供給部10の自励発振回路の発振制御が可能にな
り、実施形態2と同様の作用効果が得られる。
23によりトランジスタTr1をオン、オフして信号伝
達用1次コイルNf1に発生する磁束を可変させること
で電力供給部10の自励発振回路の発振制御が可能にな
り、実施形態2と同様の作用効果が得られる。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明は、電力伝達用1次コイ
ルを内蔵した電力供給部の所定位置に電力伝達用2次コ
イルを内蔵した負荷部が配置された状態において電力伝
達用1次コイルから電力伝達用2次コイルへ電磁誘導に
より非接触で電力を供給する非接触電力伝達装置であっ
て、電力供給部は、直流電源と、電力伝達用1次コイル
と、制御端子に印加されるバイアス電圧がスレショルド
電圧を超えたときにオンして直流電源から電力伝達用1
次コイルに電流を流すスイッチング素子を具備した自励
発振回路と、スイッチング素子の制御端子にバイアス電
圧を与えるバイアス回路と、負荷部側からの信号を受信
するとともに受信した信号レベルに応じた電圧をバイア
ス電圧に重畳する信号伝達用2次コイルとを備え、負荷
部は、電力供給部の所定位置に配置した状態で電力伝達
用1次コイルに磁気的に結合する電力伝達用2次コイル
と、電力伝達用2次コイルに誘起される電圧に応じた磁
束を発生するとともに上記状態で信号伝達用2次コイル
に磁気的に結合する信号伝達用1次コイルと、信号伝達
用1次コイルに発生する磁束を可変して自励発振回路の
発振制御を行う発振制御手段とを備えたので、発振制御
手段にて信号伝達用1次コイルに発生する磁束を可変す
れば、信号伝達用1次コイルと磁気的に結合する信号伝
達用2次コイルで受信する信号の電圧を可変してスイッ
チング素子の制御端子に与えるバイアス電圧を増減する
ことができ、スイッチング素子のスイッチング動作を制
御して電力供給部の出力制御が可能となり、しかも、信
号伝達用1次コイルの磁束を可変するのに必要な回路素
子としては小信号を扱う定格の小さなものが使用できる
ため、簡単且つ低コストの回路構成で発振制御手段が実
現できるという効果がある。
ルを内蔵した電力供給部の所定位置に電力伝達用2次コ
イルを内蔵した負荷部が配置された状態において電力伝
達用1次コイルから電力伝達用2次コイルへ電磁誘導に
より非接触で電力を供給する非接触電力伝達装置であっ
て、電力供給部は、直流電源と、電力伝達用1次コイル
と、制御端子に印加されるバイアス電圧がスレショルド
電圧を超えたときにオンして直流電源から電力伝達用1
次コイルに電流を流すスイッチング素子を具備した自励
発振回路と、スイッチング素子の制御端子にバイアス電
圧を与えるバイアス回路と、負荷部側からの信号を受信
するとともに受信した信号レベルに応じた電圧をバイア
ス電圧に重畳する信号伝達用2次コイルとを備え、負荷
部は、電力供給部の所定位置に配置した状態で電力伝達
用1次コイルに磁気的に結合する電力伝達用2次コイル
と、電力伝達用2次コイルに誘起される電圧に応じた磁
束を発生するとともに上記状態で信号伝達用2次コイル
に磁気的に結合する信号伝達用1次コイルと、信号伝達
用1次コイルに発生する磁束を可変して自励発振回路の
発振制御を行う発振制御手段とを備えたので、発振制御
手段にて信号伝達用1次コイルに発生する磁束を可変す
れば、信号伝達用1次コイルと磁気的に結合する信号伝
達用2次コイルで受信する信号の電圧を可変してスイッ
チング素子の制御端子に与えるバイアス電圧を増減する
ことができ、スイッチング素子のスイッチング動作を制
御して電力供給部の出力制御が可能となり、しかも、信
号伝達用1次コイルの磁束を可変するのに必要な回路素
子としては小信号を扱う定格の小さなものが使用できる
ため、簡単且つ低コストの回路構成で発振制御手段が実
現できるという効果がある。
【0076】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルを部分的に
短絡させることで磁束を可変するので、例えば信号伝達
用1次コイルを部分的に短絡させることで磁束を減少さ
せて電力供給部からの出力を低減することができるとい
う効果がある。
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルを部分的に
短絡させることで磁束を可変するので、例えば信号伝達
用1次コイルを部分的に短絡させることで磁束を減少さ
せて電力供給部からの出力を低減することができるとい
う効果がある。
【0077】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルと共振回路
を構成するコンデンサを具備し、このコンデンサの容量
を調節することで磁束を可変するので、例えばコンデン
サの容量を小さくすることで磁束を減少させて電力供給
部からの出力を低減することができるという効果があ
る。
て、発振制御手段は、信号伝達用1次コイルと共振回路
を構成するコンデンサを具備し、このコンデンサの容量
を調節することで磁束を可変するので、例えばコンデン
サの容量を小さくすることで磁束を減少させて電力供給
部からの出力を低減することができるという効果があ
る。
【図1】実施形態1を示す回路図である。
【図2】同上におけるコイルの配置構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】同上において負荷部が装着された状態における
電力供給部の各部の波形図である。
電力供給部の各部の波形図である。
【図4】同上において負荷部が装着されていない状態に
おける電力供給部の各部の波形図である。
おける電力供給部の各部の波形図である。
【図5】同上におけるコイルの他の配置構成を示す平面
図である。
図である。
【図6】実施形態2を示す回路図である。
【図7】同上におけるコイルの配置構成を示す平面図で
ある。
ある。
【図8】同上の他の構成を示す回路図である。
【図9】同上におけるコイルの他の配置構成を示す平面
図である。
図である。
【図10】実施形態3を示す回路図である。
10 電力供給部
11 バイアス回路
20 負荷部
23 制御回路
Nm1 電力伝達用1次コイル
Nm2 電力伝達用2次コイル
Nf1 信号伝達用1次コイル
Nf2 信号伝達用2次コイル
Tr1 トランジスタ
R21 抵抗
D2 ダイオード
フロントページの続き
(72)発明者 桂 嘉志記
大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株
式会社内
Fターム(参考) 5H007 AA06 CA02 CB03 CB07 CB09
CC01 CC32 DB03 DC02 HA01
5H730 BB23 BB55 BB61 CC01 DD04
DD22 EE56 FD24 FG02 XC12
XC20 ZZ16
Claims (3)
- 【請求項1】 電力伝達用1次コイルを内蔵した電力供
給部の所定位置に電力伝達用2次コイルを内蔵した負荷
部が配置された状態において電力伝達用1次コイルから
電力伝達用2次コイルへ電磁誘導により非接触で電力を
供給する非接触電力伝達装置であって、電力供給部は、
直流電源と、電力伝達用1次コイルと、制御端子に印加
されるバイアス電圧がスレショルド電圧を超えたときに
オンして直流電源から電力伝達用1次コイルに電流を流
すスイッチング素子を具備した自励発振回路と、スイッ
チング素子の制御端子にバイアス電圧を与えるバイアス
回路と、負荷部側からの信号を受信するとともに受信し
た信号レベルに応じた電圧をバイアス電圧に重畳する信
号伝達用2次コイルとを備え、負荷部は、電力供給部の
所定位置に配置した状態で電力伝達用1次コイルに磁気
的に結合する電力伝達用2次コイルと、電力伝達用2次
コイルに誘起される電圧に応じた磁束を発生するととも
に上記状態で信号伝達用2次コイルに磁気的に結合する
信号伝達用1次コイルと、信号伝達用1次コイルに発生
する磁束を可変して自励発振回路の発振制御を行う発振
制御手段とを備えたことを特徴とする非接触電力伝達装
置。 - 【請求項2】 発振制御手段は、信号伝達用1次コイル
を部分的に短絡させることで磁束を可変することを特徴
とする請求項1記載の非接触電力伝達装置。 - 【請求項3】 発振制御手段は、信号伝達用1次コイル
と共振回路を構成するコンデンサを具備し、このコンデ
ンサの容量を調節することで磁束を可変することを特徴
とする請求項1記載の非接触電力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001225490A JP2003037950A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 非接触電力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001225490A JP2003037950A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 非接触電力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003037950A true JP2003037950A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19058474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001225490A Withdrawn JP2003037950A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 非接触電力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003037950A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101169185B1 (ko) | 2009-04-22 | 2012-07-30 | 파나소닉 주식회사 | 비접촉 급전 시스템 |
WO2013179639A1 (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-05 | パナソニック株式会社 | 無接点コネクタシステム |
JP5843299B1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-01-13 | 有限会社アイ・アール・ティー | インバータ駆動装置 |
US9608526B2 (en) | 2012-04-27 | 2017-03-28 | Mitsubishi Electric Corporation | DC/DC converter, on-board unit and charging device |
WO2017195447A1 (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-16 | 日立マクセル株式会社 | 電力コイル |
-
2001
- 2001-07-26 JP JP2001225490A patent/JP2003037950A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101169185B1 (ko) | 2009-04-22 | 2012-07-30 | 파나소닉 주식회사 | 비접촉 급전 시스템 |
US9608526B2 (en) | 2012-04-27 | 2017-03-28 | Mitsubishi Electric Corporation | DC/DC converter, on-board unit and charging device |
WO2013179639A1 (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-05 | パナソニック株式会社 | 無接点コネクタシステム |
US9548621B2 (en) | 2012-05-28 | 2017-01-17 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Contactless connector system tolerant of position displacement between transmitter coil and receiver coil and having high transmission efficiency |
US10158256B2 (en) | 2012-05-28 | 2018-12-18 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Contactless connector system tolerant of position displacement between transmitter coil and receiver coil and having high transmission efficiency |
JP5843299B1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-01-13 | 有限会社アイ・アール・ティー | インバータ駆動装置 |
JP2016131413A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 有限会社アイ・アール・ティー | インバータ駆動装置 |
WO2017195447A1 (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-16 | 日立マクセル株式会社 | 電力コイル |
JP2017204576A (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-16 | 日立マクセル株式会社 | 電力コイル |
US11581758B2 (en) | 2016-05-12 | 2023-02-14 | Maxell, Ltd. | Power transfer coil |
US12040633B2 (en) | 2016-05-12 | 2024-07-16 | Maxell, Ltd. | Wireless power transfer using inductive coupling |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |