JP3921589B2 - 非接触給電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触給電装置に係り、特に、1次側コアと2次側コアが互いに非接触状態にある給電トランスを用いて2次電池等を給電するに好適な非接触給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触給電装置としては、例えば、インバータなどの電力変換装置を備えた充電装置と、充電装置からの電力を伝達する給電トランスと、給電トランスの出力を整流して2次電池に出力する整流器とを備えたものが知られている。この種の非接触給電装置においては、給電トランスの1次側コアと2次側コアとが互いに非接触状態にあるため、トランスの2次側を整流器や2次電池とともに搬送車などの移動体に配置し、給電トランスの1次側と充電装置を特定の充電ポイントに配置し、充電が必要なときに給電トランスの1次側と2次側とを近接配置し、充電装置からの電力を給電トランスと整流器を介して2次電池に蓄積することができる。
【0003】
2次電池に電力が十分に蓄えられた状態(満充電の状態)になった場合には、2次電池への充電を停止する必要がある。すなわち、2次電池が満充電になった状態でも充電を停止せずに過度に電力を供給し続けると、エネルギー損失が多くなるばかりか、2次電池の寿命も低下することになる。さらには、2次電池を破損させる恐れもある。このため、2次電池が満充電状態になったときには、2次電池への充電を停止する必要があるが、従来の非接触給電装置では、給電トランスの1次側と2次側が非接触状態にあるため、2次電池の充電状態を給電トランスの1次側に伝達することが困難である。
【0004】
これを解決する方法として、例えば、特開平8−265986号公報(以下、従来技術1と称する。)に記載されているように、2次電池の充電情報を無線を用いて充電装置側に伝達するようにしたものが提案されている。また、特開2000−37046号公報(以下、従来技術2と称する。)に記載されているように、電池の充電情報ではないが、非接触給電装置における2次側装置の存在を検出する方法として、放射コイルから放射される交流磁界や発光手段を使用する方式が提案されている。さらに、特開2000−197275号公報(以下、従来技術3と称する。)に記載されているように、2次電池の満充電情報を伝達する方法として、給電トランスの2次側巻線と2次側整流平滑回路との間に、充電制御用トランジスタと補助コイルからなる並列回路を直列に挿入し、2次電池を充電するときには充電制御用トランジスタをオンにして補助コイルの両端を短絡し、2次電池の満充電時には、トランジスタをオフにして給電トランスと整流ダイオードとの間に補助コイルを挿入し、整流ダイオードがオフするときの整流ダイオードの逆回復特性により大きなサージ電圧を発生させ、このサージ電圧をトランス1次側に伝達する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、2次電池の充電情報を1次側に伝達するに際して無線を用いているため、ノイズなどにより誤動作を起こす可能性がある。また無線設備を新たに加える必要があるので、装置の大型化およびコストの増加を避けることができない。
【0006】
一方、従来技術2では、放射コイルを使用しているため、周辺機器に電子障害を与える可能性があり、発光手段を使用した場合には、塵などの影響で誤動作する可能性がある。さらに、放射コイルや受光手段を新たに設ける必要があるので、装置の大型化とともにコストの増加は避けられない。
【0007】
また、従来技術3では、給電トランスを媒介にして電池情報を伝達するようにしているため、給電トランスを電力伝達手段および電池情報伝達手段として共用することができる。
【0008】
しかし、補助コイルを使用する必要があり、その分装置が大型化することになる。しかも、補助コイルのインダクタンスの大きさによっては、過度なサージ電圧が発生する可能性があり、サージ電圧の大きさによっては2次電池や整流素子が破損する恐れがあり、寿命の低下を引き起こす可能性がある。
【0009】
本発明の課題は、給電対象に対する給電を停止する必要が生じたときに、給電対象の給電情報を、簡単な構成で給電トランスの1次側に伝達して給電対象に対する給電を制御することができる非接触給電装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
また、本発明は、1次側巻線が巻き付けられた1次側コアと2次側巻線が巻き付けられた2次側コアが互いに非接触状態にあって、電力供給源から前記1次側巻線に供給される電力を前記2次側巻線へ伝達する給電トランスと、前記給電トランスの出力を整流する整流器と、前記整流器の出力電力を蓄積する給電対象の充電状態を検出する充電状態検出器と、前記2次側コアに巻き付けられた2次側補助巻線と、前記2次側補助巻線の両端に接続されて前記2次側補助巻線の両端をスイッチング動作により短絡または開放するスイッチと、前記充電状態検出器の検出出力に応じて前記スイッチをスイッチング動作させて前記給電トランスの給電機能を制限するスイッチ制御器と、前記1次側巻線の電流の変動を検出する状態変化検出器と、前記状態変化検出器の検出出力に応答して前記電力供給源から前記給電トランスに供給される電力を制御する電力制御器とを備えてなる非接触給電装置を構成したものである。
【0018】
前記各非接触給電装置を構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0019】
(1)前記スイッチは、抵抗を介して前記2次側巻線または前記2次側補助巻線に直列接続されてなる。
【0020】
(2)前記スイッチは、前記充電状態検出器の検出出力に応じてスイッチの周波数を可変に制御してなる。
【0021】
(3)前記充電状態検出器は、前記2次電池が満充電または満充電近くになったときに検出出力を発生し、前記電力制御器は、前記状態変化検出器の検出出力に応答して前記給電トランスへの電力の供給を停止してなる。
【0022】
(4)前記状態変化検出器の一要素として、前記1次側コアに巻き付けられた1次側補助巻線を用いてなる。
【0023】
前記した手段によれば、給電トランスの2次側コアに巻き付けられた2次側補助巻線に、充電状態検出器の検出出力に応じた充電状態信号を印加し、この充電状態信号を給電トランスの1次側に伝達するようにしたので、整流器や2次電池に悪影響を与えることなく、充電情報を給電トランスの1次側に伝達することができ、給電対象、例えば、2次電池に対する電力の供給を円滑に制御することができる。また、給電トランスには2次側補助巻線を巻き付ければよく、無線機器などが不要であるため、装置が大型化するのを抑制することができ、装置の小型化、低コスト化に寄与することができる。
【0024】
また、前記した手段によれば、2次側補助巻線の両端または2次側巻線の両端に接続されたスイッチのスイッチング動作により、2次側補助巻線の両端または2次側巻線の両端を短絡または開放し、給電トランスの給電機能を制限するようにしたため、整流器や2次電池に悪影響を与えることなく、給電対象としての2次電池の充電状態を1次側に伝達することができ、給電対象(2次電池)に対する電力の供給を円滑に制御することができる。この場合、給電トランスに2次側補助巻線を巻き付けるだけでよく、無線機器などが不要であるため、装置が大型化するのを抑制することができ、装置の小型化、低コスト化に寄与することができる。
【0025】
また、給電対象(2次電池)が満充電状態または満充電状態に近くなったときには、給電対象(2次電池)に対する電力の供給を停止させることで、給電対象(2次電池)を保護することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明の参考例の非接触給電装置のブロック構成図、図2は図1に示す非接触給電装置の等価回路図である。図1および2において、非接触給電装置は、充電装置10、給電トランス12、電圧源14、整流器16、電流検出器20、充電状態検出器22、電流検出器24、フィルタ26、信号検出回路28を備えて構成されており、整流器20は、給電対象としての2次電池に接続されている。
【0027】
充電装置10は、商用電源あるいはバッテリーなどの電力供給源に接続されており、電力制御器としてインバータなどの電力変換装置を内蔵している。この電力変換装置は、電圧ピーク値あるいは周波数を変換することにより、給電トランス12に供給する電力を制御できるように構成されている。
【0028】
給電トランス12は、フェライトなどの磁性体コアからなる1次側コア30と1次側コア32とが互いに非接触状態で配置されており、1次側コア30と2次側コア32との間には空隙あるいは磁性体よりも透磁率が低い物質が存在している。1次側コア30には1次側巻線34が巻き付けられており、2次側コア32には2次側巻線36と2次側補助巻線38が巻き付けられている。1次側巻線30の両端は充電装置10に接続され、2次側巻線36の両端は整流器16に接続され、2次側補助巻線38の両端は電圧源14に接続されている。1次側巻線34には充電装置10から交流電力が供給されており、この電力の供給に伴って、1次側コア30から2次側コア32に磁束が伝達され、1次側の電力が伝達されて2次側に供給されるようになっている。この給電トランス12は、図2の等価回路で示すように、励磁インダクタンスM、1次側の漏れインダクタンスl1、2次側の漏れインダクタンスl2、l2’の成分で表される。
【0029】
給電トランス12の2次側から出力される電力は整流器16によって整流されて直流電力に変換され、この直流電力は2次電池18に蓄積される。2次電池18としては、例えば、リチウム−イオン電池やニッケル−水素電池などが用いられている。なお、給電対象としては、2次電池18の代わりに、コンデンサなどの蓄電可能な媒体を用いることもできる。
【0030】
2次電池18には、電流検出器20により検出した2次電池に入出力する電流の検出結果と2次電池18の電圧の検出結果から充電状況を計算する充電状態検出器22が設けられている。充電状態検出器22は、2次電池18が満充電状態または満充電に近くなったことを検出したときに、電圧源14を動作させるためのトリガとなるトリガ信号を電圧源14に出力するように構成されている。
【0031】
電圧源14は、信号発生器として、充電状態検出器22からトリガ信号が出力されたときに、このトリガ信号に応答して、2次電池18の充電状態に応じた充電状態信号を抵抗あるはインダクタンスを介して2次側補助巻線38に印加するように構成されている。この充電状態信号としては、充電装置10から給電トランス12に入力される信号の周波数とは異なる信号が用いられている。
【0032】
例えば、充電装置10から給電トランス12に出力される信号の周波数が100kHzのときには、充電状態信号の周波数としては、例えば、10kHz、または1MHzなどの周波数が用いられる。この充電状態信号により流れる電流は、2次側巻線36に流れる電流よりも小さく設定されており、2次側補助巻線38を2次側コア32に巻き付けることによって給電トランス12が大型化するのを抑制することができる。さらに電圧源14から発生する熱も抑制することができ、電圧源14における放熱対策は不要になる。電圧源14からの充電状態信号が2次側補助巻線38に印加されると、この充電状態信号は1次側コア10と2次側コア32との磁気結合に伴って1次側に伝達される。
【0033】
給電トランス12の1次側には、1次側巻線34に充電状態信号が重畳したことを検出する状態変化検出器として、電流検出器24、フィルタ26、信号検出回路28が設けられている。電流検出器24は1次側巻線34に流れる電流を検出し、フィルタ26に出力するようになっている。フィルタ26は充電状態信号の周波数成分、例えば、10kHzまたは1MHzの信号成分のみを通過させ、充電状態信号を信号検出回路28に出力するようになっている。信号検出回路28は、フィルタ26から充電状態信号を入力したときには、充電装置10に対して充電を停止させるための電流制御信号を出力するようになっている。この場合、充電装置10は、信号検出回路28から電流制御信号が入力されたときには、給電トランス12に対する電力の供給を即座に停止して充電動作を終了するようになっている。
【0034】
上記構成において、2次電池18が満充電状態になっていないときには、充電装置10の充電動作により、電力供給源からの電力が給電トランス12に供給される。この電力は2次側に伝達されたあと整流器16によって直流電力に変換され、この直流電力によって2次電池18に対する充電が行われる。このような動作が継続されている過程で、2次電池18が満充電状態または満充電状態に近くなったことが検出されると、充電状態検出器22から電圧源14に対してトリガ信号が出力され、電圧源14から2次側補助巻線38に対して充電状態信号が印加される。この充電状態信号が給電トランス12の1次側に伝達され、充電状態信号が電流検出器24、フィルタ26によって検出されると、信号検出回路28から充電装置10に対して電流制御信号が出力され、充電装置10による充電動作が即座に停止される。
【0035】
充電装置10による充電動作が停止されると、2次電池18に対する充電動作が停止されたことが電流検出器20によって検出され、充電状態検出器22から電圧源14に対して電圧源14の動作を停止させるためのトリガ信号が出力され、電圧源14の動作が停止する。
【0036】
本参考例によれば、2次電池18が満充電または満充電に近くなったときには、電圧源14から2次側補助巻線38に充電状態信号を印加し、この充電状態信号を給電トランス12の1次側に伝達し、充電装置10による充電動作を停止させるようにしたため、整流器16や2次電池18に悪影響を与えることなく、2次電池18に対する充電動作を停止させることができる。
【0037】
また、2次電池18に対する不要な電力の供給を停止するできるため、省エネルギー化を図ることができるとともに、2次電池に対する過度な電力供給を防止することができ、2次電池の寿命を伸ばすことができる。
【0038】
また、電圧源14としては小電力のものを用いることができるため、小型且つ安価に構成することができる。
【0039】
図 1 の参考例においては、充電動作を停止させるときに、電圧源14から充電状態信号を出力するものについて述べたが、電圧源14から出力する信号の電圧の振幅や周波数を可変にすることにより、充電装置10に対して2次電池18の充電状況に合わせた細かい制御を行わせることが可能になる。
【0040】
また、本参考例においては、電圧源14は、図2の等価回路で示すように、整流器16と2次電池18が並列関係にあるため、充電動作時に電圧源14が整流器16に接続されると、整流器16に供給される電力の一部が電圧源14に流入し、充電効率が低下する恐れがある。この充電効率の低下を防止するには、電圧源14を通常の充電動作時には開放端と見えるように構成する必要がある。このような場合、例えば、電圧源14と2次側補助巻線38との間にスイッチを設け、充電状態検出器22からの信号によってスイッチを入り切りさせる構成によって実現することができる。また、電圧源14を安価な発振源で構成することもできる。
【0041】
次に、本発明の他の参考例を図3および図4にしたがって説明する。本実施形態は、充電状態信号を発生する信号発生器として、電圧源14の代わりに、電流源40を用いたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
【0042】
本参考例においても、2次側補助巻線38に電流源40から充電状態信号を印加するようにしているため、整流器16や2次電池18に悪影響を与えることなく、2次電池18の充電情報を1次側に伝達し、2次電池18に対する充電を円滑に制御することができる。また電流源40は、小電力のものでよいため、小型且つ安価に構成することができる。
【0043】
また、図4に示す等価回路に着目した場合、電流源40は、開放端と同等の機能を有するため、電圧源40が2次側補助巻線38に接続されていても充電動作に悪影響を与えることはない。このため、本実施形態においては、電圧源14を用いるときのように、スイッチを用いることなく、電流源40を開放端とすることができ、システムの簡素化を図ることができる。
【0044】
次に、本発明の実施形態を図5および図6にしたがって説明する。本実施形態は、電圧源14を用いる代わりに、2次側補助巻線38の両端にスイッチ42を接続し、2次電池18が満充電または満充電に近くなったときにスイッチ42をオンオフ動作(スイッチング動作)させて2次側補助巻線38の両端を短絡または開放し、給電トランス12の給電機能を制限するようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
【0045】
本実施形態の場合、充電状態検出器22は、電流検出器20による電流検出結果と、2次電池18の電圧値の検出結果から2次電池18の充電状態を判断し、2次電池18が満充電近くになった場合は、スイッチ42をスイッチング動作させて給電トランス12の給電機能を制限するスイッチ制御器を構成することになる。また、電流検出器24、フィルタ26、信号検出回路28は1次側巻線34の電流または電圧の変動を検出する状態変化検出器を構成することになる。
【0046】
本実施形態においては、図6の等価回路から明らかなように、スイッチ42をオンさせると、充電装置10、漏れインダクタンスl1、漏れインダクタンスl2’により極めて低インピーダンスのループが形成されるため、スイッチ42をオンしたときには、給電トランス12の給電機能、すなわち電力伝送機能を失わせることで、瞬間的に充電装置10の出力電流値を変動させることができる。このため、出力電流値の変化を、電流検出器24、フィルタ26、信号検出回路28で検出することにより、充電装置10による充電動作を停止させることができる。
【0047】
本実施形態においては、電圧源14や電流源40の代わりにスイッチ42を用いているため、前記各実施形態よりも極めて安価で且つ容易に構成することができる。
【0048】
次に、本発明の他の実施形態を図7および図8にしたがって説明する。本実施形態は、スイッチ42と直列に抵抗44を接続し、2次側補助巻線38の両端をスイッチ42と抵抗44を介して短絡するようにしたものであり、他の構成は図5のものと同様である。
【0049】
本実施形態においては、図8の等価回路より明らかなように、スイッチ42をオンにすると、充電装置10、漏れインダクタンスl1、漏れインダクタンスl2’、抵抗44のルートが形成される。このとき、抵抗44の抵抗値が大きいときには、前記ルートにおけるインピーダンスは抵抗44に依存することになる。この結果、前記第3実施形態ではスイッチ42をオンにした瞬間にインパルス的な電流が流れるのに対して、本実施形態では、抵抗44を挿入することで、電流のピーク値を検出するに十分な程度まで電流を抑制することができる。言い替えると、前記第3実施形態では2次側補助巻線38の両端をスイッチ42で短絡することで、給電トランス12の給電機能を完全に失わせているのに対して、本実施形態では、抵抗44を挿入した分だけ、給電トランス12の給電機能は完全に失われないことになる。
【0050】
また、本実施形態においては、スイッチ42をオンオフさせるタイミングあるいは周期(周波数)を可変にすることにより、充電装置10に対して2次電池18の充電状態に合わせた細かい制御を行わせることが可能になる。
【0051】
また、本実施形態においては、電圧源14や電流源40を用いる代わりにスイッチ42と抵抗44を用いているため、極めて安価で且つ容易に構成することができるとともに、過電流によって整流器16や2次電池18に悪影響を与えるのを防止することができる。
【0052】
次に、本発明のさらに他の実施形態を図9および図10にしたがって説明する。本実施形態は、給電トランス12の2次側コア32に2次側補助巻線38を巻き付けることなく、2次側巻線36の両端にスイッチ42を介して抵抗44を並列に接続したものであり、他の構成は図5のものと同様である。
【0053】
本実施形態においては、図10の等価回路から明らかなように、スイッチ42がオンになったときには、充電装置10、漏れインダクタンスl1、漏れインダクタンスl2、抵抗44のルートで電流が流れ、このルートを流れる電流のピーク値を抵抗44によって抑制するようになっている。
【0054】
また、本実施形態においては、スイッチ42、抵抗44を整流器16と並列に接続しているため、2次電池18に供給される電流がスイッチ42に直接流れることはなく、スイッチ42や抵抗44が発熱することはない。
【0055】
本実施形態によれば、前記各実施形態で得られた効果を奏するとともに、前記各実施形態よりも2次側補助巻線38がない分だけ給電トランス12を小型軽量化を図ることができる。
【0056】
本実施形態においては、スイッチ42、抵抗44の代わりに、電圧源14、電流源40を用いることもできる。
【0057】
なお、充電装置10には、過電流が流れた場合に充電動作を速やかに停止させ、機器が破損することを防止することを目的に、過電流保護装置を取り付ける場合がある。この場合には、この過電流保護装置を第1実施形態から第5実施形態で使用している信号検出回路28として使用することもできる。
【0058】
次に、本発明の他の参考例を図11にしたがって説明する。本参考例は、電流検出器24を用いる代わりに、1次側コア30に1次側補助巻線46を巻き付け、1次側補助巻線46によって、充電状態信号を検出したりあるは1次側巻線34の電流または電圧の変動を検出したりするようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
【0059】
本参考例によれば、1次側補助巻線46を用いることで、電流センサとしての電流検出器24が不要となり、低コスト化を図ることができる。
【0060】
電流検出器24の代わりに、2次側補助巻線46を用いる構成は、前記各実施形態にも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、給電対象に対する給電を停止する必要が生じたときに、給電対象の給電情報を、簡単な構成で給電トランスの1次側に伝達して給電対象に対する給電を制御することができるとともに、装置の小型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の非接触給電装置のブロック構成図である。
【図2】 図1に示す装置の等価回路図である。
【図3】 本発明の他の参考例の非接触給電装置のブロック構成図である。
【図4】 図3に示す装置の等価回路図である。
【図5】 本発明の実施形態の非接触給電装置のブロック構成図である。
【図6】 図5に示す装置の等価回路図である。
【図7】 本発明の他の実施形態の非接触給電装置のブロック構成図である。
【図8】 図7に示す装置の等価回路図である。
【図9】 本発明のさらに他の実施形態の非接触給電装置のブロック構成図である。
【図10】 図9に示す装置の等価回路図である。
【図11】 本発明のさらに他の参考例の非接触給電装置のブロック構成図である。
Claims (4)
- 1次側巻線が巻き付けられた1次側コアと2次側巻線が巻き付けられた2次側コアが互いに非接触状態にあって、電力供給源から前記1次側巻線に供給される電力を前記2次側巻線へ伝達する給電トランスと、前記給電トランスの出力を整流する整流器と、前記整流器の出力電力を蓄積する給電対象の充電状態を検出する充電状態検出器と、前記2次側コアに巻き付けられた2次側補助巻線と、前記2次側補助巻線の両端に接続されて前記2次側補助巻線の両端をスイッチング動作により短絡または開放するスイッチと、前記充電状態検出器の検出出力に応じて前記スイッチをスイッチング動作させて前記給電トランスの給電機能を制限するスイッチ制御器と、前記1次側巻線の電流の変動を検出する状態変化検出器と、前記状態変化検出器の検出出力に応答して前記電力供給源から前記給電トランスに供給される電力を制御する電力制御器とを備えてなる非接触給電装置。
- 請求項1に記載の非接触給電装置において、前記スイッチは、抵抗を介して前記2次側補助巻線に直列接続されてなることを特徴とする非接触給電装置。
- 請求項1又は2に記載の非接触給電装置において、前記充電状態検出器は、前記2次電池が満充電または満充電近くになったときに検出出力を発生し、前記電力制御器は、前記状態変化検出器の検出出力に応答して前記給電トランスへの電力の供給を停止してなることを特徴とする非接触給電装置。
- 請求項1又は2に記載の非接触給電装置において、スイッチのスイッチング動作は、前記充電状態検出器の検出出力に応じてスイッチの周波数を可変に制御することを特徴とする非接触給電装置。
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