JP2009093805A - 加熱調理システムおよび加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
提供する。
【解決手段】 被加熱物の温度を検出する温度検出手段203と、この温度検出手段によ
り検出された温度情報T0と調理器具200の情報を無線で送信する無線送信手段99と
を備える調理器具200と、被加熱物を加熱する加熱手段14と、前記無線送信手段99
が送信した情報を受信する無線受信手段41と、この無線受信手段99により受信した温
度情報S4および調理器具情報S2、S3を表示する表示手段42とを備える加熱調理器
と、により構成される加熱調理システム。
【選択図】 図11
Description
加熱調理器とにより構成される加熱調理システムおよび、この加熱調理システムの加熱調
理器に関する。
の周囲に設け、複数の赤外線受信器を備える加熱調理器に調理鍋の温度情報を送信するこ
とで、調理鍋の取手をどのような位置においても赤外線送信器から送信され調理鍋の温度
情報が途絶えることがないようにしたものが提案されている。
が提案されているが、加熱調理器は調理物の温度を表示する表示手段しか有しておらず、
使用者は表示手段を視認することだけではどの調理器具の温度情報が表示されているのか
直ぐに把握することができなかった。
そのため、加熱調理器の表示手段にて温度情報を視認した後に、調理器具を視認するこ
とで温度情報の送信元を認識することになるから、使用者はわざわざ目線を変えて認識す
る必要があり利便性が悪いものであった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、調理器具の情報を容易に
把握できる加熱調理システム、または加熱調理器を提供することにある。
温度検出手段により検出された温度情報と調理器具の情報を無線で送信する無線送信手段
とを備える調理器具と、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記無線送信手段が送信した情
報を受信する無線受信手段と、この無線受信手段により受信した温度情報および調理器具
情報を表示する表示手段とを備える加熱調理器と、により構成されることを主たる特徴と
する。
度を検出する温度検出手段と、検出された温度及び調理器具の情報を送信する無線送信手
段と、を備える調理器具から送信される温度情報及び調理器具の情報を受信する無線受信
手段と、この無線受信手段により受信した温度情報及び調理器具の情報を表示する表示手
段と、を備えることを主たる特徴とする。
具との情報を表示させるようにしたから、使用者は加熱調理器の表示を一見することだけ
で、どの調理器具の温度情報が表示されているのかを認識することができ利便性が高まる
。
システムキッチン1に挿入された加熱調理器100は、図1に示すようにこのキャビネ
ット2とトッププレート3と併せて加熱調理器100を構成しており、そのうちシステム
キッチン1の内部にキャビネット2が固定されている。そしてこのキャビネット2の上面
には支持手段に相当する耐熱ガラス製のトッププレート3が固定されており、トッププレ
ート3はシステムキッチン1の上面から露出している。
このトッププレート3は、赤外線を投光する材質で形成されており、有色不透明に着色
されているものであり、キャビネット2の内部はトッププレート3を通して視覚的に認識
不能にされている。このキャビネット2の前面には操作パネル4が固定されており、操作
パネル4には自動湯沸しキー5・火力調整ダイアル6・煮物キー7が装着されている。こ
れら自動湯沸しキー5〜煮物キー7は調理条件の入力設定手段50に相当するものであり
、前方から操作可能にされている。そしてトッププレート3表面には加熱情報等を使用者
に認識させるべく表示部42が設けられており、右表示部42aと左表示部42bとによ
り構成されている。
マーク8は残余部分と異なる色彩に着色されたものであり、調理鍋を載置する載置領域を
使用者に表示する目印として機能する。本実施例では図2に示すように、右加熱マーク8
aに汎用の調理鍋9を設置するようにし、図3に示すように左加熱マーク8bに赤外線送
信専用の調理鍋109(調理器具に相当)を設置するようにしている。これら調理鍋9、
109は磁性材製の鍋からなるものであり、調理物が投入される円筒状の容器部10、1
10を備えて構成されている。
そして右加熱マーク8aに載置される調理鍋9の中には、調理物をかき混ぜたり、すく
い上げたりするための道具であるお玉200(調理器具に相当)が置かれている。
また、トッププレート3には、図1に示すように、加熱マーク8の周囲4箇所に位置し
て窓部12が形成され、右加熱マーク8aの周囲には窓部12aが、左加熱マーク8bの
周囲には窓部12bが配置されている。
赤外線受信器41a、左赤外線受信器41bがそれぞれ設置されている。
一方、キャビネット2の内部には、図2、図3に示すように、加熱マーク8の下方に位
置して円環状のコイルベース13が収納されており、コイルベース13の上面には円環状
のIHコイル14(加熱手段に相当)が固定されている。このIHコイル14が左右に二
つ設けられおり、マーク8a、8bの下方に右IHコイル14aと左IHコイル14bが
配置されている。
15(調理器側温度検出手段に相当)が収納されており、調理器側温度センサー15の感
温部はセンサスプリングのばね力でトッププレート3の下面に押付けられている。そして
この調理器側温度センサー15のリード線16はIHコイル14の内周部およびコイルベ
ース13の内周部に挿入されている。この調理器側温度センサー15はサーミスタから構
成されたものであり、汎用の調理器具9や専用の調理器具109の表面温度をトッププレ
ート3を介して間接的に検出する。またこれら温度センサーの検出可能温度は0度Cから
300度Cと範囲が決まっており、この検出可能範囲以外の温度は測定できないようにな
っている。
供給するための電気的回路が構成されていて、以下この回路について説明をする。
なおこの図4では、一方の右IHコイル14aを駆動させるための構成のみを示してい
るが、実際には、2個のIHコイル14a,14bを駆動させるための回路が構成された
ものである。
直流電源回路128は、全波整流回路129の交流入力端子を商用交流電源130に接
続し、直流出力端子をリアクタ131を介して平滑コンデンサ132の両端子間に接続し
た構成となっている。
平滑コンデンサ132の両端子間には直流母線133a,133bを介して正側および
負側のIGBT134aおよび134bからなるアームが接続されており、ハーフブリッ
ジ型のインバータ回路135を構成している。各IGBT134a,134bにはフリー
ホールダイオード136a,136bがそれぞれ並列に接続されている。このインバータ
回路135の出力端子には、IHコイル14aの一端が接続され、そのIHコイル14a
の他端子は、共振コンデンサ137を介して直流母線133bに接続され、IHコイル1
4aおよび共振コンデンサ137により共振回路138が構成されている。インバータ回
路135の各IGBT134a,134bは、駆動部139からゲートに駆動信号が与え
られるようになっている。
ロコンピュータを主体に構成されたものであり、内部に制御マイコン35を含むROM、
RAMなどを備えた構成をしている。インバータ制御部140は、入力設定手段50から
の火力信号に基づいてインバータの駆動部139に駆動周波数の制御命令を出力する周波
数可変回路144や、実際にIHコイル14aを流れる高周波の周波数を検出する周波数
検出回路145とにより構成されている。
理情報の入力手段を称するものであり、この調理条件の設定結果に基いてインバータ制御
部140が駆動信号を生成するように制御マイコン35のROMに制御方法が記憶されてい
る。
具体的には、入力設定手段50に基づくIHコイル14aの設定火力と、この火力と調
理鍋の材質、大きさ等に基づくIGBT134a,134bの駆動周波数の制御方法との
対応テーブルが予め記憶されており、駆動周波数は、共振回路138が、誘導性のインピ
ーダンスになるように所定の範囲内で可変可能に設定されている。
そして制御マイコン35は、このテーブルを基に、調理鍋に応じて設定火力に対応した
駆動周波数とするべく、周波数可変回路144を介して駆動部139に駆動周波数に対応
した周波数信号を与えてインバータ回路135のIGBT134a,134bをスイッチ
ング制御する。
またこのインバータ回路135の各IGBT134a,134bが駆動部139から与
えられる駆動信号により交互にオンオフ制御されることで共振回路138に高周波電力が
供給され、IHコイル14aに対応する位置に載置された被加熱物である調理鍋9が誘導
加熱される。
そしてこの高周波電力の高周波周波数を検出するために周波数検出回路145が設けら
れており、IHコイル14aの高周波電流を検出することで駆動周波数を検出して、イン
バータ制御部140にフィードバックしている。
なお、インバータ制御部140には、後述する赤外線を受信する赤外線受信器41から
の出力信号が入力されるように構成されており、その他表示部42(表示手段に相当)が
電気的に接続されている。
成されており、表示方法が制御マイコン35(表示手段に相当)に記憶されている。そし
てこの制御マイコン35には、後述する赤外線受信器41から出力される駆動信号Sに基
づいて表示するようにプログラムされており、温度データS4により温度情報を表示し、
調理器具データS3により調理器具の形状を模擬したアイコンを表示し、位置データS2
により温度情報の位置情報を矢印により表示するようにプログラムされている。また調理
器具のアイコンの表示形状は、予め調理器具データS3に応じて記憶されている。また調
理器側温度センサー15の位置データも記憶されており、このデータを表示する場合は、
通常の鍋のアイコンの下方に矢印を表示するようにプログラムされている。
表示し、左赤外線受信器41bが受信した情報は左表示部42bに表示するようにプログ
ラムされている。
2、図5を用いて説明する。
お玉200は、調理物をかき混ぜたりすくったりして調理物と直接接触する接触部に相
当する椀部201と、その椀部201から垂直に接続され椀部201を支持する支持部に
相当する柄部202と、この柄部202に接続され、使用者が持って椀部201を操作す
る支持部に相当する取手部11とにより構成される。
部204が備えられており、この取付け部204は、容器部10の壁に係合できるように
バネ等の付勢手段により、容器部10の壁面を挟持して密着するように係合手段として構
成されている。
そしてこのお玉200には、調理物の温度を測定し、この温度を赤外線により加熱調理
器100に送信する赤外線送信器99(無線送信手段に相当)の機能が備わっている。
温度検出手段に相当)が設置されており、内部温度センサー203の感温部は、調理物と
直接接触するように露出しており、椀部201の壁面と面一に配置されている。この内部
温度センサー203は、調理物の直接温度T0を直接的に検出するサーミスタから構成さ
れている。
外部温度センサー20(温度検出手段に相当)が機械的に固定されている。この外部温度
センサー20は取付け部204を容器部10に挟んで係合した時に、容器部10の周囲側
面に配置されるようにしたものであり、外部温度センサー20の感温部は容器部10の外
周面に密着するようになっている。この外部温度センサー20も、調理鍋9の表面温度T
1を直接的に検出するサーミスタから構成されている。これら赤外線センサーは検出でき
る温度範囲が予め決まっており、その検出可能温度帯以外の温度は検出できないようにな
っている。
は9Vの一次電池から構成されたものであり、電源21には電源スイッチ22を介して温
度データ送信部23が電気的に接続されている。この電源スイッチ22は取手部11に固
定された自己保持形のスライドスイッチからなるものであり、プランジャ24のスライド
操作に基いて給電路を閉成するオン状態および給電路を開放するオフ状態に機械的に保持
される。即ち、電源スイッチ22がオン操作されたときには電源21から温度データ送信
部23に9Vの主電源Vinが与えられ、電源スイッチ22がオフ操作されたときには主
電源Vinが遮断される。
電源Vinが与えられることに基いて起動し、主電源Vinが遮断されることに基いて停
止する。この温度データ送信部23には内部温度センサー203および外部温度センサー
20がリード線25を介して電気的に接続されており、温度データ送信部23は内部温度
センサー203および外部温度センサー20からの温度信号をリード線25を介して検出
し、温度信号の検出結果に応じた調理情報を赤外線で送信する。即ち、温度データ送信部
23からの調理情報の送信は使用者が電源スイッチ22をオン操作することに基いて自動
的に開始され、使用者が電源スイッチ22をオフ操作することに基いて自動的に停止する
。
回路28と温度検出回路29とLED駆動回路30と赤外線LED31と制御回路32と
を赤外線送信可能な完成形態に電気的に相互接続することから構成されたものである。こ
の温度データ送信部23は物理的に独立したユニットとして取扱うことが可能な赤外線送
信モジュールに相当するものであり、電源回路26は電源21からの主電源Vinを降圧
することに基いて5Vの安定化電源Voを生成する。この電源回路26はシリーズレギュ
レータから構成されたものであり、温度データ送信部23は電源回路26が生成する安定
化電源Voを電源として駆動する。
圧信号は制御回路32に与えられる。温度検出回路29は温度センサーの抵抗変化に応じ
たレベルの電圧信号を生成するものであり、電圧信号は制御回路32に与えられる。この
制御回路32は発振回路28からの8MHzのパルス信号を動作周波数とするマイクロコ
ンピュータからなるものであり、CPU・ROM・RAM・I/Oを有している。尚、電
圧検出回路27は出力検出部に相当するものである。
御回路32のタイマ回路からINT信号が出力されることに基いて起動するものであり、
1)電圧検出処理・2)温度検出処理・3)データ送信処理を有している。
このINT信号の出力は設定時間(設定周期)毎(具体的には1sec毎)に行われる
ものであり、制御回路32は制御プログラムを設定時間毎に起動することに基いて1)電
圧検出処理〜3)データ送信処理を設定時間毎に実行する。この設定時間毎に送信処理す
る周期が、周期的に赤外線を送信する送信周期に該当する。以下、1)電圧検出処理〜3
)データ送信処理について説明する。
制御回路32のCPUは電圧検出回路27からの電圧信号をA/D変換する。この電圧
信号のA/D変換結果に基いて主電源Vinの電圧レベルを検出し、電圧レベルの検出結
果をROMに予め記録された判定値と比較する。そして、電圧レベルの検出結果が判定値
を上回ることを検出したときには主電源Vinが正常レベルにあると判断し、電圧レベル
の検出結果が判定値を下回ることを検出したときには主電源Vinが異常レベルにあると
判断する。この異常レベルとは制御回路32が正常に処理動作を行うことができなくなる
手前の電圧レベルを称するものであり、電圧検出処理とは電源21の消耗の有無を設定期
間毎に判定するものである。
制御回路32のROMには、図6に示すように、温度検出回路29からの電圧信号(V
)と温度(°C)との関係が記録されており、制御回路32のCPUは温度検出回路29
からの電圧信号をA/D変換し、電圧信号のA/D変換結果に応じた温度To、T1をR
OMの記録データから取得することに基いて調理物の直接的な温度Toと調理鍋9の壁面
温度T1を検出する。例えば電圧信号のA/D変換結果が「4.1V」であるときには温
度Tとして「75°C」を検出する。即ち、温度検出処理とは温度To、T1を設定期間
毎に検出するものである。
制御回路32には、図5に示すように、LED駆動回路30を介して赤外線素子に相当
する赤外線LED31が電気的に接続されており、制御回路32のCPUは1)電源電圧
Vinの検出結果および2)温度To、T1の検出結果に基いて駆動信号を生成する。そ
して、LED駆動回路30を駆動信号に基いて駆動制御することで赤外線LED31を発
光制御し、赤外線LED31から1)電源電圧Vinの検出結果および2)温度To、T
1の検出結果を含む調理情報を交互に赤外線で送信する。この駆動信号は設定周波数fc
1(具体的には「31.25kHz」)および設定デューティ比のキャリア信号を変調す
ることで行われるものであり、キャリア信号の変調はオンオフ期間を変更することで行わ
れる。即ち、データ送信処理とは赤外線LED31の駆動信号を生成し、赤外線LED3
1を駆動信号に基いて発光制御することで調理情報を前述した制御回路32に記憶されて
いる設定周波数(以降、キャリア周波数と称す)で赤外線送信するものであり、1)電圧
検出処理および2)温度検出処理に連動して周期的に行われる。
そしてこの赤外線は、図7に示すように、Tintervalを設定して周期的に送信されるよ
うに制御されており、一定時間温度情報を送信し続け、その後送信しない時間Trestを経
て再び送信する制御を繰り返している。そしてTtr1時に内部温度センサー203によ
る調理物の温度T0を送信し、Ttr2時に外部温度センサー20による調理鍋9の温度
T1を送信するように制御して温度T0、T1の情報を交互に送信するようにしている。
、駆動信号SはヘッダS1と温度センサーが配置される位置情報の位置データS2と調理
器具データS3と温度データS4とストップビットS5とから構成されている。ヘッダS
1は駆動信号の送信開始を確定するものであり、キャリア信号を5msecオンおよび3
msecオフすることで生成される。ストップビットS5は駆動信号の送信終了を確定す
るものであり、キャリア信号を1msecオンおよび3msec以上オフすることで生成
される。位置データS2〜温度データS4はビット「0」およびビット「1」の組合せで
データの内容を特定するものであり、ビット「0」はキャリア信号を1msecオンおよ
び1msecオフすることで生成され、ビット「1」はキャリア信号を1msecオンお
よび2msecオフすることで生成される。
ンサー20の位置情報を特定する1ビットデータからなるものであり、内部温度センサー
203の検出温度T0情報を送信する赤外線データには、位置データS2に椀部201の
温度情報として「0」を設定し、外部温度センサー20の検出温度T1は、位置データS
2に容器部10の外側壁面の温度情報として「1」を設定する。
ータであり、制御回路32のROMに予め記録されている。この調理器具データS3は3
ビットデータからなるものであり、制御回路32のCPUはデータ送信処理毎に調理器具
データS3として同一の記録データを設定する。この調理器具としてのお玉200の調理
器具データS3には、「お玉」の形状の情報と、内部と外部に温度センサーが配置されて
いるというデータが設定されている。
ータからなるものであり、制御回路32のCPUは温度検出処理の検出結果To、T1を
直後のデータ送信処理で温度データS4に設定する。例えば温度検出処理の検出結果To
が「75°C」であるときには温度データS4として「11010010」が設定される
。
ータになるが、より高精度に調理物の情報等を伝える場合は、このビット数を増加させる
ことで対応すればよい。
Sを交互に送信するように制御していて、それぞれの駆動信号Sに温度センサーの位置情
報が組み込まれ、温度情報、調理器具の情報ととともに送信されている。
この専用調理鍋109は磁性材製の片手鍋からなるものであり、図3に示すように、調
理物が投入される容器部110(調理容器に相当)および容器部110から側方に突出す
る棒状の取手部111から構成されている。
当)が設けられており、図3のように構成されている。
まず容器部10(調理容器に相当)の外周面に位置して外部温度センサー120(温度
検出手段に相当)が機械的に固定されている。この外部温度センサー120は容器部10
の周囲側面の上下に二つ配置したものであり、下温度センサー120a、上温度センサー
120bにより構成されている。
着して、調理器具109の表面温度T2、T3を直接的に検出するサーミスタから構成さ
れている。
なお、赤外線送信器199の電気的構成及び赤外線の送信方法は、お玉200の電気的
構成と同様な構成であるため省略する。
される位置情報の位置データS2と調理器具データS3と温度データS4とが送信される
ように設定されており、位置データS2は、専用調理鍋109に配置された下温度センサ
ー120a、または上温度センサー120bの位置情報を特定する1ビットデータからな
るものであり、下温度センサー120aの検出温度T2情報を送信する赤外線データには
、位置データS2に容器部110の下方の温度情報として「0」を設定し、上温度センサ
ー120bの検出温度T3は、位置データS2に容器部110の上方の温度情報として「
1」を設定している。
そして調理器具データS3には、専用調理鍋の種類・材質・大きさ、形状等が設定され
ていて、「専用調理鍋」の形状の情報と、容器部110の外壁の上下に温度センサーが配
置されているデータが設定されている。
また温度データS4は容器部110外壁の下方温度T2又は容器部110外壁の上方温
度T3を特定する8ビットデータにより設定されている。
この赤外線受信手段である赤外線受信器41は、フォトダイオードなどの赤外線センサ
ーおよび信号出力回路をモジュール化してなるものであり、窓部12の下方に夫々配置さ
れている。
右IHコイル14aの周囲には右赤外線受信器41aが、左IHコイル14bの周囲に
は左赤外線受信器41bが配置されることで、左右のIHコイルで誘導加熱する場合、左
右のマーク8に載置される複数の赤外線送信可能な調理器具(お玉200、専用調理鍋1
09)と、受信可能な加熱調理器100との間で赤外線の送受信をする加熱調理システム
が構成される。
またこの赤外線受信器41をマーク41の周囲に4つ配置することで使用者がお玉20
0の取手部11や、専用調理鍋109の取手部111がどのような向きに位置されても、
加熱調理器100は赤外線を受信することができるように構成されている。
、その信号をアンプ41bで増幅する。フォトダイオード41aはある波長に対して感度
を上げており、その波長以外の光は受信しないように構成されており、照明などからの光
は受信されない。
そして増幅した信号について所定範囲の周波数の信号のみを通過させるバンドパスフィ
ルタ41cに通し、検波回路41dを通し波形整形をして平滑化して出力する。
リア周波数fc1の信号が通過できるようにそのfc1を含む所定の周波数帯Δfc(以
降フィルタリング周波数帯と称す)が設定されており、この周波数帯Δfc以外の信号は
フィルタリングされて通過できないようにして出力されないように構成されている。
このようにこの赤外線受信器41は赤外線送信器99、199からの温度情報を窓部1
2を通して受光することに基いて駆動信号Sによる各データを生成するものであり、これ
ら各データは、図8の(c)に示すように、調理情報の受光結果を包絡検波することで設
定される。
フォーマットを解析して赤外線データの情報を取り出す。
すなわち制御マイコン35は、制御マイコン35に入力された信号が決められた条件(
フォーマット)に合致する信号であれば、入力信号を正常の信号として認めるように構成
しているもので、例えば図10を用いて説明すると(a)に示す波形整形されて平滑化さ
れた信号が所定の時間内に決まった矩形波形状で入力された場合はフォーマットに合致し
た信号と見なし、(b)のように所定時間内に矩形波信号以外のノイズが入力されている
場合はフォーマットに合致していない信号と見なすことで正常の信号の適否を見分けてい
る。
そして制御マイコン35は、赤外線受信器が4つ設けられているため、それぞれの割り
込み端子に接続してそれぞれのフォーマットを解析し、正常に受信できている駆動信号S
情報のみを使用する構成をしている。
したがって照明から出る赤外線成分やIHコイルが発する電磁波のノイズなどがバンド
パスフィルタ41cが通過可能とする所定周波数帯内の周波数の信号であった場合で、赤
外線受信器41から制御マイコン35に出力されたときはその信号は図10(b)のよう
になり制御マイコンのフォーマットに合わないから破棄される。
そのため制御マイコン35は、赤外線受信器41がフィルタリング周波数帯Δfc内の
値であるキャリア周波数の赤外線がノイズと共に受信されない場合のみ、その赤外線の受
信信号は正しいと判断する。
したり、温度情報等を使用することで周波数可変回路44に命令をし、駆動周波数を可変
制御することでIHコイル14の火力を制御し、自動湯沸しキー5、煮物キー7等で設定
された自動調理を行うように構成されている。
図12を用いて、加熱調理システムの動作とともに説明する。
図11は、図2に示す右加熱マーク8aに汎用の調理鍋9を設置してこの調理鍋9の中
の調理物を加熱する場合において、お玉200が検出する温度データの赤外線送信器99
の送信タイミングと、受信情報を表示する右表示部42aの表示画面の対応を示したチャ
ートである。
制御マイコン35のROMには煮物調理用のメインプログラムが記録されており、制御
マイコン35のCPUは煮物キー7のオン操作を検出したときには煮物調理用のメインプ
ログラムを起動し、メインプログラムに基いて調理内容を制御する。
お玉200を調理鍋9の中に調理物と接触するように挿入して、取付け部204が、容器
部10の壁面に挟持して係合するようにしてセットする。そしてお玉200の電源スイッ
チ22および操作パネル4の煮物キー7をオン操作する。
制御マイコン35は煮物キー7のオン操作を検出すると、目標温度を設定し、この目標
温度に到達すべく火力を制御する。この火力はIHコイル14の前述したようにインバー
タ回路135に出力する高周波電力の駆動周波数を可変制御することに基づいて調整され
るものである。
そしてお玉200の椀部201に接触している調理物の温度T0を内部温度センサー2
03が検出して、この温度を上記赤外線の送信方法に基づいて駆動信号Sとして図7のT
tr1のタイミングで送信する(ステップV1)。
この時加熱調理器100の右赤外線受信器41aは、この駆動信号Sを受信し、位置情
報S2、調理器具データS3及び温度データS4を受信する。
そしてこの信号Sは制御マイコン35に出力され、制御マイコン35は、この右赤外線
受信器41aで受信した信号を所定の情報に変換して右表示部42aに各データを表示す
る(ステップW1)。
の火力状態と、温度データS4に基づいてお玉200から送信された温度情報「80℃」
が表示される。
たアイコンが表示される。
そして位置情報S2の信号「0」の結果に基づいてこの温度データは椀部201の温度
T0の情報と判断され、お玉形状のアイコンの椀部201に該当する箇所に矢印が表示さ
れる。
そして期間Ttr1の間は、温度T0の情報の赤外線送信が継続して行われ、その間右
表示部42aには表示が継続される。
しないで(ステップV2)、この間右表示部42aには、火力の情報だけ表示され、温度
情報等は表示されない(ステップW2)。
T1をTtr2のタイミングで赤外線送信する(ステップV3)。
すると右表示部42aには、受信した赤外線情報の駆動信号Sの各情報が同じタイミン
グで表示される(ステップW3)。温度データS4に基づいて「79℃」が表示され、調
理器具データS3に基づいて、お玉200形状のアイコンが表示される。そして位置情報
S2に基づいて「1」の信号が入力されることで、この温度データは取付け部204の温
度T1の情報と判断され、お玉形状のアイコンの取付け部204に該当する箇所に矢印が
表示される。
ステップW1からW3の表示を繰り返す制御がされる。受信温度が最終的な目標温度に近
づいてくると、IHコイルに流れる高周波電流の駆動周波数を制御していくことで、火力
を徐々に下げていき最終的には調理物および容器部10を一定の煮込み温度に保持する状
態にする制御をする。
このようにして煮物調理は制御動作される。
あるお玉形状をアイコンで表示するようにしたため、使用者は、温度表示「80℃」又「
79℃」がお玉200の温度情報であることを一見して認識することができる。また椀部
201や取付け部204に矢印で位置情報を表示するようにしたから調理物の温度T0、
T1の温度が何処の温度を示すのかを直感的に認識することができる。
T0の温度であること、ステップW3の時は、矢印による位置情報に基づいて容器物T1
の温度であることが認識でき、一見して分かりやすく温度情報を把握できる。
また複数の温度情報を交互に表示させたため使用者が手動で設定して表示する必要がな
く使用者にとって利便性が高い。
ては、使用者は調理器具であるお玉200を取付け部204を外して動かすことで所望の
場所の温度を測定することができる。即ち煮込み調理において、ジャガイモの周辺の温度
を主として制御したいと所望する場合は、このお玉200をじゃがいものそばに動かして
その温度を加熱調理器100に赤外線送信をさせると、使用者はそのじゃがいもを最適な
温度により煮込み調理することができる。
すなわち従来のように調理鍋9の壁面温度だけを測定していると、壁面の熱伝導の影響
で温度検出に対し温度追従性に問題があったが、本実施例では直接内容物の温度を測定し
ているため、加熱調理器100はより正確な温度に基づいて加熱制御することができる。
また容器部10内で加熱されている調理物が偏ったりしても、お玉200で修正したり
しながらその調理物の温度も測定し得るので、操作性に優れる。
そして、煮込み調理中に例えば、調理鍋9内の調理物が蒸発してしまって調理鍋9が空
焚きになっている場合の動作について説明する。
この場合まず椀部201の中には調理物が残って沸騰状態になっていることがありこの
時赤外線送信はTtr1のタイミングで温度T0の情報を送信し(ステップV4)、温度情
報100度Cが右表示部42aに表示される(ステップW4)。
そして空焚きのため赤熱し高温状態となった容器部9の壁面温度T1は350度Cに達
し、外部温度センサー20の測定可能温度(300度Cまで可)では計測できない温度帯
となる。この場合は温度データS4は送信しないで他のデータだけ送信する(ステップV
5)。
データS4が受信されなかったことを「!」のマークおよび「OUT OF RANGE
」と表示することで使用者に報知する(W5)。
すなわちこの「OUT OF RANGE」の表示は、検出する温度が温度センサーが
検出できる範囲を超えて高温になっていることを注意する報知手段として機能している。
そして使用者はこの「!」マークに基づいて注意が喚起され、加熱調理器100の加熱
を停止するなど処置をすることができる。
容器部10が赤熱し外部温度センサー20の温度情報が非常に高温となり、内部温度セン
サー203との温度差が乖離した際に、高温注意表示をするようにしたから、異なる位置
に複数の温度センサーを設けることによる特有の効果が得られる。またこの二つの温度セ
ンサーにより容器物とその内部の調理物の温度を両方送信するようにしたから二つの温度
を受信することでより精密な制御が可能となり、さらにその温度を表示したから使用者に
詳細な情報を提供することができる。
ないような場合について説明する。
この場合、赤外線送信器99から駆動信号Sは送信されず(ステップV6、ステップV
7)、加熱調理器は、自身が保有するカウンターにより赤外線が送信される周期のTinte
rvalの期間を超えても、温度情報T0もT1も受信されない時は、温度情報としてトップ
プレート3の加熱マーク8aの下方に密着して調理鍋9の温度を測定している調理器側温
度センサー15による温度情報を変わりに表示するようにしている(ステップW6、ステ
ップW7)。
ている矢印が、通常の鍋のアイコン形状が表示されその下方に表示される。そして温度情
報および「!」マークが表示されるようになる。すなわち使用者は「!」マークを視認す
ることで、注意が喚起されお玉200から赤外線情報が送信されていないことが認識でき
、スイッチの入れ忘れや、電池残量、故障の有無を確認することができる。
きない状態にあっても、代わりに調理器側温度センサー15によるトッププレート3を介
した調理物の温度情報が表示されるようにしたから、使用者に温度情報を絶えず報知する
ことができる。
図12は、図3に示すように、左加熱マーク8bに専用調理鍋109を設置して調理物
を加熱し、この際のこの専用調理鍋109の容器部110の壁面温度を赤外線送信器19
9で送信する送信タイミングと、受信情報を表示する左表示部42bの表示画面の対応を
示したチャートである。
度データT2と上温度センサー120bの温度データT3を交互に図7のタイミングで加
熱調理器100に送信される。Ttr1の時にT2の温度データが送信されて、Ttr2
のときにT3の温度データが送信される(ステップX1、X3)。
れる。このとき専用調理鍋109を模擬した形状のアイコンが表示され、そのアイコンに
は、位置データS2の情報から、受信した温度がどの位置の温度情報であるか矢印により
表示される(ステップY1、Y3)。
ないように構成されている(X2、Y2)。
このように専用調理鍋109においてもお玉200と同様に温度データと専用調理鍋1
09の情報を表示するようにしたため、使用者に温度を報知することができ利便性が高い
。
理器具109)の形状を模擬したアイコンを表示するようにしたため、使用者はどの調理
器が加熱されていて、どの温度情報が表示されているのかを一見して把握することができ
視認性にすぐれる。
例えば、IHコイルの周囲に4つ赤外線受信器41を設けたため、IHコイル14aと
IHコイル14bとの間に配置している受信器は、異なるIHコイルで加熱している調理
器具の情報を受信してしまう可能性があるが(例えば右赤外線受信器41aが、左IHコ
イル14bで加熱している専用調理鍋109が送信する赤外線を受信してしまう)、表示
部に調理器具のアイコンを表示した為、使用者は謝った情報が取得されていることを一見
して把握することができる。この場合は、夫々調理器具の赤外線送信器99、199の位
置を変更するなどして調整することで解消できる。
理器具の形状をアイコン表示するようにしたから、使用者は、表示部に表示される温度表
示がどの調理器具の温度なのかを視線を変えることなく表示部を視認することだけで認識
することができ、利便性に優れる。
から、使用者は、温度情報が調理器具のどの位置の温度なのかを認識することができ、正
確な温度情報を使用者は把握することができる。
示部に形状のアイコンとともに表示するようにしたから、使用者はどちらの調理器具から
受信した温度情報であるのかを容易に認識できるから、使用者は正確に温度情報を把握す
ることができる。
また表示部に異なる位置に配置される複数の温度センサーからの温度情報を交互に表示
させたため使用者に自動的に調理器具の複数の位置の温度情報を認識させることができ、
使用者は詳細な温度情報を把握することができる。
また調理器具の赤外線送信手段が故障した場合や赤外線が障害物の影響などで調理器具
からの赤外線情報が受信されなかった時に、代替手段として調理器側温度検出手段の温度
を表示するようにしたため表示部には常時被加熱物の温度情報が表示される為使用者にと
って利便性が高い。
玉200、専用調理鍋9)がどのような状態で取り付けられても、赤外線を受信できるよ
うになるため、温度情報が受信できないといったことが回避できる。さらに赤外線により
送信するようにしたから他の無線手段に比して低価格、低消費電力で構成でき、基板も小
型化できる。
また赤外線送信手段は、赤外線を送信するTintervalの周期期間を設け一定間隔を置い
て赤外線を送信するようにした。このようにすることで送信回数の間引きすることができ
省電力化が図れる。
る手段であれば勿論他の送信手段を使用してもよい。例えば、電波送信により設定周波数
が数百MHzの微弱無線方式を利用して通信有効範囲を広くすることも可能である。この
場合、送信情報に調理器具の情報を載せると、加熱調理器はその情報を取得することで調
理器具からの情報であることが認識でき、温度情報の適否を判断し加熱制御するようにで
きるため、通信有効範囲が広いことによる他の電波による誤動作をなくすことができる。
)、35は制御マイコン(表示手段)、41は赤外線受信器(無線受信手段)、99、1
99は赤外線送信器(無線送信手段)、100は加熱調理器、109は専用調理鍋(調理
器具)、120aは下温度センサー(温度検出手段)、120bは上温度センサー(温度
検出手段)、200はお玉(調理器具)、203は内部温度センサー(温度検出手段)を
示す。
Claims (7)
- 被加熱物の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段により検出された温度情
報と調理器具の情報を無線で送信する無線送信手段とを備える調理器具と、
被加熱物を加熱する加熱手段と、前記無線送信手段が送信した情報を受信する無線受信
手段と、この無線受信手段により受信した温度情報および調理器具情報を表示する表示手
段とを備える加熱調理器と、により構成される加熱調理システム。 - 複数の前記調理器具と複数の加熱手段を有する前記加熱調理器とにより構成される加熱
調理システムであって、
前記加熱調理器の表示手段は、前記複数の調理器具から送信された温度情報と調理器具
情報とを表示することを特徴とする請求項1記載の加熱調理システム。 - 前記調理器具は、調理器具情報として少なくとも調理器具の形状の情報を送信し、
前記加熱調理器の表示手段は、受信した調理器具の形状の情報を表示することを特徴と
する請求項1または請求項2記載の加熱調理システム。 - 前記調理器具は、異なる位置に配置された複数の温度検出手段と、これら温度検出手段
の位置情報を送信する無線送信手段とを有し、
前記加熱調理器の表示手段は、前記無線送信手段から受信した温度検出手段の位置情報
を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の加熱調理システム。 - 前記加熱調理器の表示手段は、前記無線送信手段から送信される複数の温度検出手段の
情報を交互に表示することを特徴とする請求項4記載の加熱調理システム。 - 前記加熱調理器は、被加熱物の温度を検出する加熱調理器側温度検出手段を有し、
前記表示手段は、前記無線送信手段からの情報が前記無線受信手段に受信されない場合
は、前記加熱調理器側温度検出手段の温度情報を表示することを特徴とする請求項1乃至
請求項5いずれかに記載の加熱調理システム。 - 加熱手段と、
この加熱手段により加熱される被加熱物の温度を検出する温度検出手段と、検出された
温度及び調理器具の情報を送信する無線送信手段と、を備える調理器具から送信される温
度情報及び調理器具の情報を受信する無線受信手段と、
この無線受信手段により受信した温度情報及び調理器具の情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007260278A JP2009093805A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 加熱調理システムおよび加熱調理器 |
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