JP2017020947A - 成分検知装置、調理器具、及び加熱調理器 - Google Patents

成分検知装置、調理器具、及び加熱調理器 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱調理器と連動して成分検知を行う成分検知装置若しくは調理器具、又は容易に被調理物の成分管理ができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】本発明の成分検知装置は、筐体と、筐体に収容され、被調理物の成分を検知する成分検知部と、成分検知部で検知した成分情報を加熱調理器に送信する通信部とを備えるものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、成分管理が可能な成分検知装置、調理器具、及び加熱調理器に関するものである。
従来、成分管理が可能な加熱調理器等の調理システムとしては、過熱状態の水蒸気により被調理物の塩分又は脂肪分を低減可能な加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−22790号公報
しかしながら、特許文献1の加熱調理器は、被調理物内に実際に含まれる塩分又は脂肪分を直接測定するものではないため、使用者が期待する塩分又は脂肪分の量が、実際の被調理物の塩分又は脂肪分の量と異なる可能性があるという問題があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、加熱調理器と連動して成分検知を行う成分検知装置若しくは調理器具、又は容易に被調理物の成分管理ができる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る成分検知装置は、筐体と、前記筐体に収容され、被調理物の成分を検知する成分検知部と、前記成分検知部で検知した成分情報を加熱調理器に送信する通信部とを備えるものである。
本発明に係る調理器具は、被調理物の成分を検知する成分検知部と、前記成分検知部で検知した成分情報を加熱調理器に送信する通信部とを備えるものである。
本発明に係る加熱調理器は、少なくとも、上述の成分検知装置又は調理器具から送信された成分情報を受信する通信部を備える。
本発明によれば、被調理物の成分を検知する成分検知装置又は調理器具を、加熱調理器と連動して制御することができるため、成分検知装置又は調理器具では、調理中に自動的に、使用者のニーズに合わせた被調理物の成分を簡単に検知することができる。また、前記成分検知部で検知した成分情報を加熱調理器に送信することができるため、加熱調理器では成分情報に応じた制御ができる。
本発明の実施の形態1に係る成分検知装置1の外観構成を表面部2の側から見た概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る成分検知装置1の外観構成を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る成分検知装置1の内部構造を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の実施例1に係る成分検知装置1の内部構造を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の制御装置300の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る成分検知装置1の外観構成を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る成分検知装置1の外観構成の一例を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る成分検知装置1の外観構成の別の一例を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る調理器具500の概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態7に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。 本発明の実施の形態7に係る加熱調理器100の制御装置300の構造を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態7に係る成分検知装置1の外観構成を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る成分検知装置1及び加熱調理器100について説明する。
最初に、本実施の形態1に係る成分検知装置1の外観構造を図1、2を用いて説明する。図1は、本実施の形態1に係る成分検知装置1の外観構造を表面部2の側から見た概略的な斜視図である。図2は、本実施の形態1に係る成分検知装置1の外観構造を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。なお、図1、2を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係及び形状が、実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面では、同一の又は類似する部材又は部分には、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。
図1の成分検知装置1は、例えば、後述する図5の加熱調理器100に載置された被調理物の成分情報等を加熱調理器100との間で無線通信可能に構成されたものである。
本実施の形態1の図1、2に示すように、成分検知装置1の筐体10は、長方形の表面部2と、表面部2と同一形状の裏面部3と、表面部2の周縁部と裏面部3の周縁部との間に配置され、表面部2と裏面部3との間の空間を取り囲む側面部4とを有している。表面部2、裏面部3、及び側面部4は、四隅が四半円形状となっている。
筐体10の材料は、多様なpH条件下(例えば、酸性条件下、アルカリ性条件下)での使用に長期間耐えうる耐食性を有し、耐水性及び耐熱性の高い材質のものであればよい。例えば、筐体10は、シリコーン樹脂製、耐熱性及び強度の高いプラスチック樹脂であるポリフェニレンスルファイド(PPS)又はポリブチレンテレフタレート(PBT)等のエンジニアリングプラスチック樹脂製にできる。また、筐体10は、ステンレス又はアルミ等の金属製にできる。筐体10の材料は、これらの樹脂又は金属を組み合わせたものであってもよい。
筐体10の表面部2の長手方向の一方の端部には、円形状の窓部21が設けられ、もう一方の端部には矩形状の開口部22が設けられている。窓部21は、円形状の開口部21aが光透過性のフィルム又はシート等の光透過性部材21bで覆われた構造となっている。円形状の開口部21aと光透過性部材21bとの間の隙間部分は、水分等の液体成分が筐体10の内部5に浸入しないように、例えば耐熱性の高い接着剤等で閉塞(密封)される。矩形状の開口部22には、被調理物の成分を測定する成分検知部51aが装着され、矩形状の開口部22と成分検知部51aとの間の隙間部分は、水分等の液体成分が筐体10の内部5に浸入しないように、例えばゴムパッキン等(図示せず)で密封される。なお、成分検知装置1の内部構造を説明する際に詳述するが、成分検知部51aは、図3の検知デバイス51を構成するものである。
筐体10の裏面部3には、支持部材31の固定位置となる支持部材取付部32が設けられている。図2においては、支持部材取付部32は、筐体10の裏面部3の長手方向中央の位置にある。支持部材取付部32は、成分検知部51aが測定する被調理物の位置、筐体10の(例えば、表面部2の)長手方向の寸法、及び成分検知装置1を取り付ける鍋又はフライパン等の被加熱物の構造等によって、任意の位置に設けられる。
筐体10の裏面部3には、支持部材31(保持部材)が配置される。支持部材31の形状は、取り付ける対象物(例えば、後述する図6における、加熱調理器100に載置された被加熱物400)の構造等によって任意の形状にできる。例えば、図1、2に示すように、支持部材31は、筐体10の側面部4の側から見てL字状となるかぎ型(フック)部材にできる。支持部材31は支持部材取付部32に固定される。支持部材31は、支持部材取付部32から離れる方向(例えば、垂直方向)に延びる第1の平板部31aと、第1の平板部31aの先端部分から筐体10の裏面部3の長手方向に延びる第2の平板部31bとを有する。第2の平板部31bの先端部31cは、筐体10の表面部2の側から見た場合、成分検知部51aが装着された矩形状の開口部22の方向に位置する。
第2の平板部31bの先端部31cの方向に位置する第1の平板部31aの板状部分には、すべり止めとして機能する被膜部31dが設けられる。被膜部31dは、例えば摩擦係数が高く、耐熱性の高いシリコーンゴム製にできる。
支持部材31は、支持部材31の第1の部分31eの重量が、支持部材31の第2の部分31fの重量よりも大きくなるように構成される。すなわち、支持部材31においては、第2の平板部31bの先端部31c側に比重があるように構成される。
ここで、「支持部材31の第1の部分31eの重量」とは、筐体10の裏面部3の長手方向において、第2の平板部31bの中心位置(図2に破線で表示)と、第2の平板部31bの先端部31cとの間に位置する支持部材31の一部の重量のことである。「支持部材31の第2の部分31fの重量」とは、支持部材31の総重量から支持部材31の第1の部分31eの重量を減算した支持部材31の残余部分の重量のことである。また、「支持部材31の総重量」とは、支持部材31を構成する要素全ての総重量のことであり、本実施の形態1においては、第1の平板部31a、第2の平板部31b、及び被膜部31dの重量の合計のことである。
支持部材31の材料は、筐体10と同様に耐食性、耐水性、及び耐熱性が高い材質のものであればよい。例えば、支持部材31は、シリコーン樹脂製、耐熱性及び強度の高いプラスチック樹脂であるポリフェニレンスルファイド(PPS)又はポリブチレンテレフタレート(PBT)等のエンジニアリングプラスチック樹脂製にできる。また、支持部材31は、ステンレス又はアルミ等の金属製にできる。支持部材31の材料は、これらの樹脂又は金属を組み合わせたものであってもよい。
支持部材31は、筐体10と同一の材料のものであってもよいし、別個の材料のものであってもよい。例えば、成分検知装置1は、金属製の筐体10に樹脂製の支持部材31を配置して構成したものにできる。
筐体10の裏面部3には、電池挿入部33が設けられている。電池挿入部33は、裏面部3の長手方向において、支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cが位置する方向と逆方向に位置する。電池挿入部33の形状は、成分検知装置1の電源として採用する電池35の種類に応じて任意の形状とすることができる。例えば、ボタン型電池を電源として採用する場合は、図2に示すように円柱形の挿入部とすることができる。電池挿入部33の内縁面には、パッキン34が配置され、筐体10の内部5への液体の浸入を防いでいる。パッキン34の材料は、防水性(止水性)のある材質であればよく、例えばシリコーンゴム製にできる。なお、電池挿入部33は、成分検知装置1の内部構造を説明する際に詳述するが、図3の電源部52aの一部を構成するものである。
電池挿入部33は電池カバー36で密閉され、電池挿入部33への液体の浸入を防ぎ、電池挿入部33に汚れが付着するのを防いでいる。電池カバー36は、電池挿入部33を密閉可能な形状を有する蓋部36aと、蓋部36aの一部に設けられた爪部36bとを有している。爪部36bは電池カバー36の着脱に用いられるものであり、爪部36bに力を印加することにより電池カバー36の着脱を可能にし、電池35の交換ができるように構成される。例えば、成分検知装置1では、爪部36bを起点に手動で回転させ、電池カバー36を着脱可能な構成にできる。電池カバー36を着脱可能にすることにより、電池35の電圧容量が低下し、成分検知装置1を駆動するのに十分な電力を供給できなくなった場合に、電池35(例えば、ボタン型電池)を交換することができる。
なお、電池35は一次電池である必要はなく、二次電池(充電池)としてもよい。また、電池35はボタン型電池である必要はなく、乾電池で構成してもよい。
図2に示すように、筐体10の側面部4には、後述する図5の加熱調理器100と無線通信を行うための通信ポート41を配置してもよい。通信ポート41の材料は、加熱調理器100と安定した通信を行うことが可能な、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)樹脂等の電波透過性の高い材質のものとする。
以上に説明したとおり、成分検知装置1の筐体10、並びに筐体10の表面部2、裏面部3、及び側面部4に配置される構成要素の材料は、全て防水性のある材質のものである。すなわち、成分検知装置1は、被調理物に投入した後に、被調理物による汚れを除去するために洗浄可能な構造を有している。
次に、本実施の形態1に係る成分検知装置1の内部構造を図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態1に係る成分検知装置1の内部構造を概略的に示すブロック図である。図3は、本実施の形態1に係る成分検知装置1の内部5の構造を表面部2の側から見たものである。
成分検知装置1の内部5には、被調理物の成分、温度等の各種情報を検知する検知デバイス51、及び検知デバイス51で得られた各種情報の処理を行う情報処理デバイス52が収容されている。検知デバイス51の外観は、第1の枠体51eによって構成されており、情報処理デバイス52の外観は、第2の枠体52eによって構成されている。第1の枠体51eは、筐体10の裏面部3の側から見た場合、裏面部3の長手方向において、支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向に位置する筐体10の内部5に収容されている。第2の枠体52eは、筐体10の裏面部3の側から見た場合、裏面部3の長手方向において、支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向と逆方向に位置する筐体10の内部5に収容されている。本実施の形態1に係る成分検知装置1においては、例えば、検知デバイス51の第1の枠体51eの主材料を金属製のものとし、情報処理デバイス52の第2の枠体52eの主材料を加工等の自由度が高い樹脂製のものとすることで、成分検知装置1全体の小型化又は軽量化を図ることができる。
検知デバイス51は、被調理物の成分を検知する成分検知部51aと、被調理物の温度を検知する温度検知部51bとを備え、被調理物の成分及び温度等を検知できるように筐体10の内部5に収容されている。図1に示したように、成分検知部51aは、筐体10の表面部2に設けられた矩形状の開口部22に装着されている。
成分検知部51aは、使用者の調理の志向に応じて多様な被調理物の成分を検知可能に構成できる。また、成分検知部51aは、調理中、もしくは調理前後の被調理物の成分を検知できる。以下に成分検知部51aの成分検知の例を実施例1〜4に示す。
(実施例1)
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知する被調理物の成分を塩分とすることができる。以下では、図4を用いて、塩分を検知可能な成分検知部51aの構成を説明する。
図4は、本発明の実施の形態1の実施例1に係る成分検知装置1の内部構造を概略的に示すブロック図である。なお、成分検知部51a以外の図4の内部構造は、図3の内部構造と同一である。
被調理物中の塩分(食塩濃度)は、例えばナトリウムイオン電極法を用いて検知できる。図4に示すように、ナトリウムイオン電極法を用いる場合、成分検知部51aは、ガラス電極51cと比較電極51dとを有する構成にできる。ガラス電極51c及び比較電極51dは、内部電極として銀−塩化銀電極が用いられ、内部液として塩化カリウム溶液が用いられる。なお、ナトリウムイオン電極法で用いられる電極は、ガラス電極51c及び比較電極51dを一体化した複合電極であってもよい。
成分検知部51aでは、ガラス電極51cと比較電極51dとの間の塩化ナトリウムによる、被調理物中の塩分の指標となる起電力が検知される。
なお、被調理物中の塩分を検知する方法はナトリウムイオン電極法に限られない。例えば、被調理物が液体である場合に塩分の高低差を確認する場合、成分検知部51aは、液体の電気伝導度(導電率)を検知するセンサ、又は液体の屈折率から塩分を光学的に検知するセンサを備えることができる。
(実施例2)
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知する被調理物の成分を糖分とすることができる。例えば、成分検知部51aは、brix糖度(屈折率糖度)を検知できる光センサ、又は糖による光の吸収を検知できる光センサを備えることができる。なお、brix糖度を検知できる光センサは、糖による光の屈折率を利用したものである。また、糖による光の吸収を検知できる光センサは、赤外線分光分析法や散乱光路長補正吸収方式(TFDRS)を利用したものである。これによって、被調理物中の糖分の指標となるデータが成分検知部51aで検知される。
(実施例3)
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知する被調理物の成分を酸味とすることができる。例えば、成分検知部51aは、酸味を表す指標であるpH値を検知するために、ガラス電極法を用いることができる。これによって、被調理物中のpH値の指標となる被調理物中の電位差が検知される。なお、pH値の検知には、小型化(微小化)が可能で割れにくい半導体センサであるpHセンサを用いてもよい。
(実施例4)
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知する被調理物の成分を旨味成分とすることができる。ここで、「旨味成分」とは、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸成分、イノシン酸、グアニル酸、キサンチル酸等の核酸構成物質のヌクレオチド成分、若しくはコハク酸等の有機酸成分、又はそれらの酸の塩化合物のことである。
例えば、グルタミン酸は、生体内におけるアミノ酸の分解又は窒素の代謝に関与し、哺乳動物の神経系における神経伝達物質の1つとして学習又は記憶に関与する重要なアミノ酸である。また、グルタミン酸は、近年では、自閉症、アルツハイマー病等の疾患の関連性も指摘されている。
グルタミン酸の電気分解の際に流れる電流は、グルタミン酸の濃度の指標となる。したがって、成分検知部51aに作用電極と参照電極とを設けて、電圧を印加して電気分解を行うことにより、グルタミン酸の濃度の指標となる電流が検知される。
次に、温度検知部51bについて説明する。
温度検知部51bは、成分検知装置1の筐体10に接触する被調理物の温度を、筐体10を介在して間接的に検知するものである。すなわち、温度検知部51bは、筐体10の内表面(図示せず)に接触させることにより、被調理物が接触する筐体10の温度を検知するものである。温度検知部51bは、例えばサーミスタ等の半導体温度センサにできる。
また、被調理物が接触し、かつ、温度検知部51bが接触する筐体10の部分(例えば、図1における筐体10の表面部2に設けられた矩形状の開口部22の上方)は、熱伝導率の高い金属製のものにできる。本実施の形態1では、温度検知部51bが接触する筐体10の部分を熱伝導率の高い金属製とすることにより、温度検知部51bが検知する温度と、被調理物の温度との温度差を小さくでき、検知精度を向上させることができる。
例えば、温度検知部51bが接触する筐体10の部分は、ステンレス又はアルミ等の耐食性の高い金属製にできる。また、温度検知部51bが接触する筐体10の部分に表面処理をしてもよいし、フッ素等で塗膜処理をしてもよい。表面処理又は塗膜処理によって、被調理物に対する耐食性に加え、撥水性が向上するため、被調理物による汚れの清掃が容易となる。
次に、情報処理デバイス52について説明する。
図3に示すように、情報処理デバイス52は、例えば電子基板上で相互に接続された、電源部52aと、通信部52bと、表示部52cと、制御部52dとを備えている。情報処理デバイス52は、検知デバイス51からの検知信号を受信し、信号処理を行うものである。
電源部52aは、後述する図5の加熱調理器100から独立して、情報処理デバイス52に電力を供給するものであり、ボタン電池又は乾電池等の電池35を電源とするものである。前述したように、電源部52aは、電池35を交換するために開閉可能で、かつ開閉部分に止水構造を有する電池挿入部33を備えている。
電源部52aは、表示部52c及び制御部52dを駆動させるために電力を供給する回路を有している。また、本実施の形態1においては、通信部52bが無線通信を行っているため、通信部52bにも電源部52aから電力供給されている。
また、電源部52aは、検知デバイス51に電力供給可能な構成としてもよい。例えば、上述の実施例4に述べたように、成分検知部51aがグルタミン酸を検知する場合、電気分解に用いる電力を電源部52aから供給されるように構成できる。
通信部52bは、成分検知部51aで検知した成分情報を、後述する図5の加熱調理器100に送信するものである。通信部52bは加熱調理器100と双方向で情報通信を行うものにし、成分検知装置1の電源供給の開始又は停止の指令、成分情報検知の指令等の指令信号(制御信号)を、加熱調理器100から受信する機能を有することができる。
本実施の形態1の通信部52bは、成分検知装置1の操作性を向上させるために、無線通信モジュールを用いて構成され、加熱調理器100との間で無線通信ができるように構成されている。本実施の形態1においては、加熱調理器100との間の無線通信は、金属帯が伝送経路に介在すると電波が遮蔽されてしまうため、電波透過性が高い通信ポート41を介して行われる。
なお、通信部52bは、例えば、パーソナルコンピュータ等の加熱調理器100以外の外部機器と双方向で無線通信できるように構成してもよい。例えば、通信部52bの使用周波数帯をWi−Fiモジュールと無線通信可能な周波数帯とすることにより、外部機器との通信の拡張性を向上させることができる。
表示部52cは、成分検知装置1の給電状態、後述する図5の加熱調理器100との通信状態等の成分検知装置1の動作状態(使用状況)を発光等により報知するものである。例えば、表示部52cは、加熱調理器100からの受信信号と連動して発光するLED等の発光素子(表示ランプ)を有する構成にできる。表示部52cは、使用者の利便性を向上させるため、筐体10の表面部2に設けられた窓部21を通して、使用者が光を視認できるように筐体10の内部5に配置される。
制御部52dは、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイクロコンピュータを備え、例えば、通信部52bで受信した、後述する図5の加熱調理器100からの制御信号を用いて、成分検知装置1の動作を制御するものである。
本実施の形態1に係る制御部52dは、制御部52dの内部に演算部(図示せず)を設け、成分検知部51aが検知した検知値を、温度検知部51bで検知した温度を用いて演算部で補正して、被調理物の成分値を算出するものにできる。
成分検知部51aで検知される検知値は、被調理物の検知対象成分又はその成分の検知方法によっては、被調理物の温度によって影響を受ける場合がある。
例えば、汁物の成分等の液体中の塩分を、電気伝導度を検知するセンサ(導電率方式)で検知する場合、温度上昇に伴い溶液中のイオン運動が活性化し導電率が高くなる。導電率方式では、溶液の導電率を比較することで塩分値が算出されるため、同一温度での検知値の比較が検知値の精度向上の観点から要求される。
したがって、制御部52dにおいては、例えば、2つの検知値を測定した時点での温度が互いに異なっている場合、成分検知部51aが検知した検知値は、温度検知部51bで検知された温度情報を用いて、同一温度(例えば25℃)における導電率に換算される。その後、制御部52dにおいては、同一温度溶液の導電率を比較することにより塩分値が算出される。
また、図4に示したような、塩分の算出のために、ナトリウムイオン電極法を用いて起電力を検知する場合も、溶液中のイオン運動の活性化により、溶液中の温度に依存して起電力が変化する。したがって、ナトリウムイオン電極法を用いた場合、制御部52dにおいては、成分検知部51aが検知した検知値である起電力の値は、温度検知部51bが検知した温度情報で補正されて、塩分値として算出される。
なお、他の方法での塩分の検知、又はグルタミン酸等の他の成分の検知においても、温度検知部51bが検知した温度情報で、成分検知部51aが検知した検知値を補正して成分値として算出できるように、制御部52dを動作させることができる。
次に、成分検知装置1全体の重量について説明する。
成分検知装置1は、支持部材取付部32を基準として支持部材31の第2の平板部31bの先端部31cの方向に位置する部分の成分検知装置1の総重量が、残余部分の成分検知装置1の総重量よりも大きくなるように構成できる。すなわち、図1、2においては、成分検知装置1は、支持部材取付部32より下方に比重があるように構成されている。
次に、本実施の形態1に係る加熱調理器100の一例である誘導加熱調理器について図5、6を用いて説明する。図5は、本実施の形態1の加熱調理器100の概略的な斜視図である。図6は、本実施の形態1に係る加熱調理器100の制御装置300の構成を示すブロック図である。
図5、6の加熱調理器100は、加熱調理器100と別体で備えた成分検知装置1の通信部52bとの間で無線通信が可能なように構成されたものである。図5に示すように、加熱調理器100は、少なくとも上面が開口された本体部110と、本体部110の上面に配置されたトッププレート120とを有している。
本体部110の前面左側の内部には、魚等の被調理物の調理を行うためのグリル130が収容されている。グリル130の内部には、グリル130に載置された被調理物を加熱するための熱源となるグリルヒータ(図示せず)が収容されている。
本体部110の正面左側の表面には、前面操作パネル140が設けられており、電源スイッチ142及び操作ダイヤル144が配置されている。電源スイッチ142は、加熱調理器100への電源供給の開始動作及び停止動作の切替えを行うものである。操作ダイヤル144は、例えばグリル130の火力を調整するものであり、操作ダイヤル144による操作信号は、図6の制御装置300に送信される。
トッププレート120は、例えば、耐熱性のガラス板と金属の枠体とにより構成される。トッププレート120の上面には、印刷等により加熱領域を示す複数の円形の加熱口150が設けられている。トッププレート120の前面操作パネル140の側の上面には、加熱口150の火力を操作する上面操作パネル160が設けられている。複数の円形の加熱口150を挟んで、前面操作パネル140と逆方向に位置するトッププレート120の上面には、複数の排気口170が設けられている。
図5では、トッププレート120の上面左側には、第1の加熱口150aが設けられている。トッププレート120の上面右側には、第2の加熱口150bが設けられている。更に、第1の加熱口150aと、第2の加熱口150bとの間に位置し、かつ複数の排気口170の側に位置する第3の加熱口150cが設けられている。トッププレート120の上面に設けられた加熱口150には、鍋又はフライパン等の被加熱物が載置される。図6に示すように、トッププレート120の下方には、トッププレート120の上面に載置された被加熱物を加熱する加熱器200を複数個(図6では3個)有している。誘導加熱調理器である図5の加熱調理器100では、加熱器200には誘導加熱コイルが採用される。
上面操作パネル160は、例えば静電容量式のタッチセンサを有する火力操作部162と、液晶で表される火力表示部164とを備えるタッチパネルである。
火力操作部162は、使用者による火力の操作入力による操作信号を制御装置300に送信するものである。図5では、第1の加熱口150aでの火力を調整するための火力操作部162が、上面操作パネル160の左側に5個設けられている。第2の加熱口150bでの火力を調整するための火力操作部162が、上面操作パネル160の右側に5個配置されている。第3の加熱口150cでの火力を調整するための火力操作部162が、上面操作パネル160の中央に3個配置されている。
火力表示部164は、第1の加熱口150a、第2の加熱口150b、及び第3の加熱口150cにおける火力の大きさを表示するものである。火力表示部164は、火力表示部164での操作に基づく制御装置300からの制御信号によって、火力の大きさを表示するように構成できる。
火力表示部164は、例えば複数の発光素子を横一列に並べて、火力の大きさに応じて発光数を変化させる構成にできる。例えば、火力を7段階に設定した場合は、発光素子を少なくとも7個設け、発光数によって火力の大きさを表示させることができる。火力表示部164は、例えば、発光ダイオード(LED)と、発光ダイオードからの光を受けて発光する受光体を有する矩形状の半透明な窓部とを備える構成にできる。
図5では、第1の加熱口150aでの火力を表示する火力表示部164が、上面操作パネル160の左側、かつ火力操作部162と第1の加熱口150aとの間に配置されている。第2の加熱口150bでの火力を表示する火力表示部164が、上面操作パネル160の右側、かつ火力操作部162と第2の加熱口150bとの間に配置されている。第3の加熱口150cでの火力を表示する火力表示部164が、上面操作パネル160の中央、かつ火力操作部162と第3の加熱口150cとの間に配置されている。
排気口170は、本体部110の内部と連通するように配置される。本体部110の内部に取り込まれた空気は、排気口170から排気される。排気口170の上部には、本体部110の内部への埃その他の異物が侵入するのを防止する通気性を有するカバー(図示せず)を設けてもよい。
メイン表示部180は、トッププレート120の上面の、上面操作パネル160と、第1の加熱口150aと、第2の加熱口150bと、第3の加熱口150cとに取り囲まれた位置に配置されている。メイン表示部180は、加熱調理に関する設定情報、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、及び警告情報の表示等の加熱調理器100に関する任意の情報を表示可能な液晶画面にできる。
通信ポート190は、本実施の形態1に係る成分検知装置1の通信部52bとの間で、無線通信が可能なように設けられている。通信ポート190は、トッププレート120の上面に配置される。例えば、通信ポート190の材料は、加熱調理器100と安定した無線通信を行うことが可能な、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)樹脂等の電波透過性の高い材質のものとする。
図5では、通信ポート190は、トッププレート120の上面に載置される非加熱物によって無線電波が遮蔽されないように、第2の加熱口150bと排気口170との間に配置されている。しかしながら、通信ポート190のトッププレート120の上面の位置はこれに限られない。例えば、通信ポート190は、第1の加熱口150a、第2の加熱口150b、及び第3の加熱口150cとの距離が均等となるように、メイン表示部180と第3の加熱口150cとの間に配置してもよい。また、通信ポート190は、メイン表示部180の一部として設けてもよい。
図6に示すように、トッププレート120の下部には、前述した加熱器200の他、温度センサ210、赤外線温度センサ220、温度検知装置230、及び制御装置300が配置されている。
温度センサ210は、トッププレート120の下面に密着するように設けられた接触式のセンサであり、被加熱物400の温度情報を、トッププレート120の下面の温度により検知するものである。温度センサ210は、加熱器200の周囲又はその内側の空間部に1個以上(図6では、2個)配置される。温度センサ210としては、例えばサーミスタ等の半導体素子にできる。
赤外線温度センサ220は、被加熱物400の温度情報を、被加熱物400の底面から放射される赤外線量により検知するものである。赤外線温度センサ220は、トッププレート120の下面に密着させずに配置される非接触式センサである。
温度検知装置230は、温度センサ210及び赤外線温度センサ220からの検知信号を処理し、被加熱物400の温度を算出する温度検知回路である。温度検知装置230で算出された被加熱物400の温度信号は、制御装置300に送信される。
次に、制御装置300の内部構成について説明する。
図6に示すように、制御装置300は、制御部310と、操作部320と、電源部330と、報知部340と、駆動部350と、高周波インバータ360と、通信部370とを備え、加熱調理器100の全体の動作制御を行うように構成されている。
制御部310は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイクロコンピュータを備え、制御装置300の操作部320、報知部340、駆動部350、及び通信部370の動作を制御するものである。例えば、操作部320からの信号に基づき、加熱器200の火力制御を行うものである。また、制御部310は、温度検知装置230から一定の間隔又はリアルタイムで被加熱物400の温度を受信し、被調理物450の入った被加熱物400の温度状態又はトッププレート120の下方空間の温度等を監視するものである。
なお、制御部310は演算部(図示せず)を有するものにし、成分検知部51aが検知した検知値を、温度検知部51bで検知した温度を用いて演算部で補正して、被調理物450の成分値を算出するように構成してもよい。制御部310は、被調理物450の成分値の算出を制御部310で行うことにより、成分検知装置1の構成を簡素化できるため、成分検知装置1の小型化及び耐久性を向上させることができる。
操作部320は、操作ダイヤル144又は火力操作部162からの操作信号を受信し、制御部310に送信するものである。操作部320は、制御部310から制御信号を受信し、火力表示部164に火力の大きさを表示させるように構成してもよい。
電源部330は、電源スイッチ142からの電源供給の開始又は停止信号を受信し、受信信号に基づいて、制御部310、高周波インバータ360等の加熱調理器100の各部への電力の供給を開始又は停止するものである。
報知部340は、制御部310から出力された信号に基づき、加熱調理器100の動作状態及び設定を使用者に報知するものである。例えば、報知部340は、加熱調理器100の加熱調理に関する設定情報をメイン表示部180を介して表示させる。なお、報知部340は、メイン表示部180の文字等による表示による報知のみに限られず、例えば、加熱調理に関する設定情報をスピーカから音声により報知するものとしてもよい。
駆動部350は、制御部310からの出力信号(指令)に基づき、加熱器200を駆動する信号を高周波インバータ360に送信するものである。また、駆動部350は、制御部310からの出力信号に基づき、グリル130の内部に収容されたグリルヒータ(図示せず)を駆動する信号を高周波インバータ360に送信するように構成できる。
高周波インバータ360は、駆動部350からの信号に基づいて、電源部330から供給される直流電流を変換し、加熱器200と共振コンデンサ(図示せず)とを接続した回路に、高周波電流を供給するものである。また、高周波インバータ360は、駆動部350からの信号に基づいて、グリル130の内部に収容されたグリルヒータ(図示せず)に高周波電流を供給するように構成できる。
通信部370は、成分検知装置1の通信部52bとの間で、双方向に情報通信を行うものである。
通信部370は、成分検知装置1から成分情報を受信するものである。また、通信部370は、制御部310から、成分検知装置1に対する指令信号(制御信号)を受信し、成分検知装置1の通信部52bに送信するものである。成分検知装置1に対する制御信号は、例えば、成分検知装置1での電源供給の開始又は停止の指令、成分情報検知の指令、成分情報検知の種類又は濃度の範囲の変更、成分検知装置1の表示部52cの発光の変更等の制御信号を含むことができる。
本実施の形態1の通信部370は、無線通信モジュールを用いて構成され、成分検知装置1との間で無線通信ができるように構成されている。本実施の形態1においては、成分検知装置1との間の無線通信は、金属帯が伝送経路に介在すると電波が遮蔽されてしまうため、電波透過性が高い通信ポート190を介して行われる。
なお、通信部370では、使用周波数帯をWi−Fiモジュールと無線通信可能な周波数帯とすることにより、外部機器との通信の拡張性を向上させることができる。
次に、本実施の形態1の成分検知装置1の使用方法及び加熱調理器100との間の通信動作を図6を用いて説明する。
図6に示すように、成分検知装置1は、被加熱物400の内側にある被調理物450の成分を検知するため、被加熱物400の側面部に取り付けて使用する。本実施の形態1では、成分検知装置1は、支持部材31を被加熱物400の側面上縁部を基点に、被加熱物400の側面部を把持させることにより取り付けられる。被加熱物400の側面上縁部と接触する支持部材31の部分には、すべり止めとして機能する被膜部31dが設けられているため、被加熱物400が支持部材31と直接的に接触することにより損傷することを防ぐことができる。また、図6において、支持部材取付部32より下方に成分検知装置1の比重があるように構成することにより、成分検知装置1の位置ずれが起こらないように安定して取り付けることができ、成分検知装置1による成分の検知を精度よく行うことができる。
成分検知装置1が支持部材31により被加熱物400の側面に取り付けられると、検知デバイス51が被調理物450の内部に位置し、情報処理デバイス52は、被加熱物400の側面上縁部よりも上方に位置することとなる。
加熱調理器100からの制御信号により、成分検知装置1で測定された、調理前、調理中、又は調理後の被調理物450の成分情報は、成分検知装置1の通信部52bを介して、加熱調理器100の通信部370に送信される。加熱調理器100の通信部370で受信された成分情報は、加熱調理器100の制御部310に送信される。その後、成分情報は、例えば制御部310から報知部340に送信され、例えば、メイン表示部180を介して文字等による表示により報知される。また、制御部310に送信された成分情報に基づき、加熱器200における電源供給量(火力)を変更するための制御信号が制御部310から駆動部350に送信される。
以下に、本実施の形態1による本発明の効果を説明する。
上述したように、本実施の形態1の成分検知装置1は、筐体10と、筐体10に収容され、被調理物450の成分を検知する成分検知部51aと、成分検知部51aで検知した成分情報を加熱調理器100に送信する通信部52bとを備えるものである。
また、本実施の形態1の加熱調理器100は、少なくとも、本実施の形態1の成分検知装置1から送信された成分情報を受信する通信部370を備えるものである。
これらの構成によれば、加熱調理器100で成分情報に応じた動作制御を行うために、調理中又は調理前後の被調理物450の成分情報を検知し、成分情報を加熱調理器100へ送信することができる。
従来から、調理前の材料の被調理物又は調理後の被調理物の成分は測定可能であったが、調理中の成分の測定は、測定作業の煩雑さから特に家庭内においては簡単に行えるものではなかった。また、被調理物の成分測定のタイミングによっては、調理後の被調理物の成分濃度が測定時の成分濃度と異なり、使用者が期待する被調理物の成分濃度を実現できない場合があるといった問題があった。
従来の調理システムとしては、ロースター又はオーブンレンジに水蒸気加熱を適用し、被調理物の脂肪分又は塩分を減少させたヘルシー調理を提案可能な調理器がある。その他、自動調理機能により使用者の利便性向上に資した調理システム、又は調理レシピの提供による美味感を訴求可能な調理システム、又は調理レシピの提供によりメニュー提案を行うことが可能な調理システム等がある。しかしながら、水蒸気加熱を利用した調理システムでは、削減された脂肪分又は塩分の量は予測できるが、実際の調理中又は調理前後の被調理物の成分を検知できないという問題があった。また、自動調理機能又は調理レシピ(メニューレシピ)を提供可能な調理システムでは、被調理物の種類又は分量の違いにより、調理後の被調理物の成分濃度が、自動調理機能等で設定した成分濃度と異なる場合がある。よって、自動調理機能等で提供される被調理物の分量では、使用者が期待する被調理物の成分濃度を実現できない場合があるといった問題があった。
これに対し、本実施の形態1の成分検知装置1によれば、成分検知装置1を加熱調理器100と連動して駆動することができるため、調理前後又は調理中の被調理物450の成分を簡単に、かつ自動的に検知することが可能となる。したがって、本実施の形態1の成分検知装置1及び加熱調理器100によれば、測定の煩雑さから家庭で行うことが少なかった調理中の被調理物の成分の測定を簡単に行うことができる。
また、本実施の形態1の加熱調理器100によれば、成分検知装置1の成分情報を管理し、手軽に使用者の嗜好に合わせた味覚を実現し、栄養管理による使用者の健康管理を援助することが可能な加熱調理器100を提供できる。また、加熱調理器100は、成分情報に応じた制御を行うように構成できる。例えば、本実施の形態1の加熱調理器100は、成分情報をメイン表示部180を介して報知する等の加熱調理器100の自動制御を行う機能を設けることにより、使用者の嗜好に合わせた味覚を実現できる。また、本実施の形態1の加熱調理器100は、自動で成分濃度を監視し、成分情報をメイン表示部180を介して報知することにより、健康に関心が高い使用者の栄養管理を援助することが可能となる。
また、本実施の形態1によれば、検知した成分濃度を報知することで、被調理物450の仕上がりの安定性を向上させることができるため、使用者の満足感を向上させることができる。また、調理のやり直し、又は煮込み過ぎによる水分追加等の調理の追加作業が削減できるため、加熱調理器100の消費電力を削減できる。
本実施の形態1の成分検知装置1においては、成分検知部51aが、筐体10から一部が露出して筐体10に固定された構成にできる。この構成によれば、成分検知部51aが被調理物450に直接接触するため、成分検知部51aにおける成分検知の精度を上昇させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、加熱調理器100に載置される被加熱物400に筐体10を取り付ける支持部材31を更に備える構成にできる。この構成によれば、調理中の被調理物450の温度が簡易に測定できる。
本実施の形態1の成分検知装置1においては、支持部材31が、筐体10の面に固定され、固定位置である支持部材取付部32から離れる方向に延びる第1の平板部31aと、第1の平板部31aの先端部部分から筐体10の面に沿って延びる第2の平板部31bとを備える構成にできる。この構成によれば、支持部材31を被加熱物400の側面上縁部を基点に、被加熱物400の側面部を把持させて取り付けることができるため、調理中の被調理物450の温度をリアルタイムで測定可能となる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、成分検知部51aが、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向に位置する筐体10の内部5に収容され、通信部52bが、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向と逆方向に位置する筐体10の内部5に収容される構成にできる。すなわち、成分検知部51aを被加熱物400の内部の被調理物450に含浸させるために、成分検知部51aを有する検知デバイス51は、図6では支持部材取付部32より下方に位置している。また、図6では、通信部52bを有する情報処理デバイス52は、支持部材取付部32より上方に位置している。この構成によれば、被調理物450への含浸による通信部52bの液体の浸入の可能性を低減し、通信部52bの温度上昇を軽減できるため、成分検知装置1の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、被調理物450の温度を検知する温度検知部51bを更に備え、温度検知部51bが、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として、前記第2の平板部31bの先端部31cの方向に位置する筐体10の内部5に収容される構成にできる。この構成によれば、温度検知部51bで検知した被調理物450の温度を、成分検知装置1の成分測定精度の向上に用いることができる。また、温度検知部51bを被調理物450の内部に位置させることができるため、被調理物450の温度を精度良く測定できる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、成分検知部51aが検知した検知値を、温度検知部51bで検知した温度により補正して、被調理物450の成分値を算出する制御部52dを更に備え、制御部52dが、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向と逆方向に位置する筐体10の内部5に収容される構成にできる。この構成によれば、成分検知部51aが検知した検知値から被調理物450の成分値を高精度に算出できる。また、被調理物450への含浸による制御部52dの液体の浸入の可能性を低減し、制御部52dの温度上昇を軽減できるため、成分検知装置1の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、電池35を交換可能な電池挿入部33を有する電源部52aを更に備え、電池挿入部33は、電池挿入部33への液体の浸入を防ぐことが可能な、着脱可能な電池カバー36で密封され、電源部52aが、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向と逆方向に位置する筐体10の内部5に収容される構成にできる。この構成によれば、加熱調理器100と別体で成分検知装置1を使用することが可能となる。また、この構成によれば、成分検知装置1の内部5に液体が浸入するのを防ぐことができる。したがって、この構成によれば、成分検知装置1の洗浄時の洗いやすさを向上させることができる。更に、被調理物450への含浸による電源部52aの液体の浸入の可能性を低減し、電源部52aの温度上昇を軽減できるため、成分検知装置1の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、筐体10に収容され、加熱調理器100からの受信信号と連動して発光する表示部52cと、表示部52cから発光された光を透過する筐体10の面に配置された窓部21とを更に備え、表示部52cが、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として、第2の平板部31bの先端部31cの方向と逆方向に位置する筐体10の内部5に収容される構成にできる。この構成によれば、発光により加熱調理器100との通信状態を視認できるため、成分検知装置1及び加熱調理器100の動作状態が確認でき、使用者の利便性を向上させることができる。また、被調理物450への含浸による表示部52cの液体の浸入の可能性を低減し、表示部52cの温度上昇を軽減できるため、成分検知装置1の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、第2の平板部31bの中心位置と第2の平板部31bの先端部31cとの間に位置する部分の支持部材31の重量が、残余部分の支持部材31の重量よりも大きく、支持部材31の固定位置である支持部材取付部32を基準として第2の平板部31bの先端部31cの方向に位置する部分の成分検知装置1の総重量が、残余部分の成分検知装置1の総重量よりも大きくなるように構成にできる。この構成によれば、成分検知装置1を、図6に示すように被加熱物400の内部で位置ずれを起こさないように安定して取り付けることができるため、精度良く被調理物450の成分を検出できる。
本実施の形態1の成分検知装置1は、被調理物450の1種以上の成分が成分検知部51aで検知される構成にできる。この構成によれば、使用者が所望する被調理物450における1以上の成分を任意の組み合わせで検知できるため、使用者の満足感を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知される被調理物450の成分を塩分にできる。この構成によれば、塩分制限が必要な使用者又は健康志向の使用者の調理の援助又は健康のための栄養管理の援助ができ、使用者の満足感を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知される被調理物450の成分を糖分にできる。この構成によれば、糖分等のカロリー制限が必要な使用者又は健康志向の使用者の調理の援助又は健康のための栄養管理の援助ができ、使用者の満足感を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知される被調理物450の成分を酸味にできる。この構成によれば、酸味が苦手な子供向けの調理の援助又は健康志向の使用者向けに健康のための栄養管理の援助ができ、使用者の満足感を向上させることができる。
本実施の形態1の成分検知装置1では、成分検知部51aで検知される被調理物450の成分を旨味成分にできる。この構成によれば、旨味成分が増幅する温度制御の提案又は旨味成分の低下を使用者に報知することにより、美味なメニューを提供でき、使用者の満足感を向上させることができる。
本実施の形態1の加熱調理器100は、成分検知装置1の通信部52bとの間で無線通信を行うように構成できる。この構成によれば、成分検知装置1の使い勝手を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態1に係る成分検知装置1及び加熱調理器100において、成分検知装置1は、調理中の被調理物450の成分を自動的に効率よく測定することができる。また、加熱調理器100は、成分検知装置1から被調理物450の成分情報を受信し、成分情報を使用者に報知する等、成分情報に応じた制御を行うことができる。したがって、本実施の形態1によれば、使用者の嗜好に合わせた被調理物450を安定して提供でき、使用者の満足度を向上させることができる。また、成分情報を報知することで使用者の健康への意識の向上が可能になる。更に、成人病等の各種疾病による食事制限が必要な場合の調理の援助ができることから、介護施設、病院、保育園等で利用することができる。
実施の形態2.
以下に、本発明の実施の形態2に係る成分検知装置1について図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態2に係る成分検知装置1の外観構成を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。
本実施の形態2の成分検知装置1は、筐体10の面に電源スイッチ37を配置したものである。例えば図7に示すように、本実施の形態2の電源スイッチ37は、電源部52aからの電力供給を開始又は停止するように構成できる。電源スイッチ37以外の成分検知装置1の構造は、上述の実施の形態1における成分検知装置1の構造と同一であるため説明は省略する。なお、本実施の形態2の電源スイッチ37は、例えば、加熱調理器100からの有線での電力供給を開始又は停止するように構成してもよい。
電源スイッチ37は、液体の浸入を防ぐために防水性を保持するように構成される。また、電源スイッチ37は、一定時間(例えば、5分)使用されていないと判断した場合に、成分検知装置1への電力供給を停止するために、接点を一度つないだ後に開放されるタクタイルスイッチ等のスイッチを用いてもよい。
また、制御部52dは、電源スイッチ37が電力供給を開始した場合に表示部52cの発光素子を点灯させ、電源スイッチ37が電力供給を停止した場合に、表示部52cの発光素子を消灯させる制御信号を、表示部52cに送信するように構成できる。
なお、図7では、電源スイッチ37は、筐体10の裏面部3の電池挿入部33(又は、電池カバー36)と通信ポート41との間に位置する筐体10の裏面部3に配置されている。しかしながら、電源スイッチ37は、裏面部3の長手方向において、支持部材取付部32を基準として電池挿入部33のある方向であれば、筐体10の表面部2、裏面部3、及び側面部4のいずれにも配置できる。また、図7では、電源スイッチ37は矩形のボタン型のスイッチとしているが、円形のボタン型スイッチとしてもよいし、スライド式のスイッチ等にしてもよい。
本実施の形態2では、電源スイッチ37を成分検知装置1に配置することにより、成分検知装置1において電池35の寿命を延ばすことができる。また、電源スイッチ37として、タクタイルスイッチ等のスイッチを用いることによって、待機電力による消費電力のロス又は電源スイッチ37の切り忘れ等を防ぐことができ、電池35の寿命を更に延ばすことができる。
実施の形態3.
以下に、本発明の実施の形態3に係る成分検知装置1について説明する。図8は、本実施の形態3に係る成分検知装置1の外観構成の一例を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。
本実施の形態3の成分検知装置1は、支持部材31が着脱可能であり、筐体10の面に支持部材取付部32を1つ以上備えるものである。支持部材31及び支持部材取付部32以外の成分検知装置1の構造は、上述の実施の形態1における成分検知装置1の構造と同一であるため説明は省略する。
図8では、同一形状の矩形の開口部32aを有する支持部材取付部32が、裏面部3の面上に、裏面部3の長手方向に沿って3個配置されている。また、支持部材31の第1の平板部31a側の先端には、支持部材取付部32の開口部32aの内周面と同一形状の、矩形の外周面を有する連結部31gが設けられている。
なお、図8では、支持部材取付部32の開口部32aを矩形としたが、筐体10を支持可能で、洗浄が容易な形状であれば他の形状としてもよい。例えば、支持部材取付部32の開口部32aは楕円形状にできる。
図9は、本発明の実施の形態3に係る成分検知装置1の外観構成の別の一例を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。図9に示すように、支持部材取付部32の開口部32aには、シリコーンゴム製又は樹脂製の取付部カバー38を取り付けることができる。支持部材31を固定しない支持部材取付部32の開口部32aに、取付部カバー38を取り付けることによって、支持部材取付部32の開口部32aを密封することができる。
本実施の形態3では、支持部材31が着脱可能とすることにより、洗浄時の洗いやすさを向上させることができる。また、筐体10の面に支持部材取付部32を複数個設けることによって、成分検知装置1を安定して取り付けることができる支持部材取付部32の位置を選択できる。支持部材取付部32の位置は、被加熱物400の高さ等の被加熱物400の形状に合わせて選択できるため、成分検知装置1の利便性が向上する。
また、本実施の形態3では、取付部カバー38で支持部材取付部32の開口部32aを密封することよって、開口部32aへの液体の浸入を防止し、例えば、被調理物450により開口部32aが汚れるのを回避できる。
実施の形態4.
以下に、本発明の実施の形態4に係る調理器具500について説明する。図10は、本実施の形態4に係る調理器具500の概略的な斜視図である。図10は、上述の実施の形態1に係る成分検知装置1の検知デバイス51及び情報処理デバイス52を、調理器具500に一体化して設けたものである。
本実施の形態4に係る調理器具500は、被調理物450の成分が検知可能な成分検知部51aと、成分検知部51aで検知した成分情報を加熱調理器100に送信する通信部52bとを備えるものである。
図10の調理器具500は、被調理物450を収容可能な本体部510と、本体部510の側面部510cに端部が固定された2個のU字形状の把持部520とを有する両手鍋である。成分検知部51a及び温度検知部51bを備える検知デバイス51は、調理器具500の本体部510において、底部510a、底部510aからの曲線形状の立ち上がり部510b、又は調理器具500の高さの半分より下方の側面部510cのうちの1箇所以上に配置される。また、電源部52a、通信部52b、表示部52c、及び制御部52dを備える情報処理デバイス52は、検知デバイス51と通信可能に接続され、把持部520に配置される。例えば、情報処理デバイス52は520の内部に配置される。検知デバイス51及び情報処理デバイス52のその他の構造は、上述の実施の形態1における成分検知装置1のものと同一であるため説明は省略する。
本実施の形態4によれば、調理器具500で成分検知が可能なため、成分検知における利便性を向上させることができる。
なお、図10の調理器具500では、検知デバイス51を1個のみ配置したが、複数個配置して成分検知を行う構成としてもよい。また、情報処理デバイス52は、調理器具500の側面部510cの上縁部510dに設ける構成としてもよい。
また、本実施の形態4の調理器具500は両手鍋に限られず、片手鍋、中華鍋、フライパン、玉子焼き器等の調理器具500であってもよい。
実施の形態5.
以下に、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器100について説明する。図11は、本実施の形態5に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。
本実施の形態5の加熱調理器100は、上面操作パネル160に通信ポート190を設けたものである。通信ポート190の位置以外の加熱調理器100の構造は、上述の実施の形態1における加熱調理器100の構造と同一であるため説明は省略する。
本実施の形態5では、通信ポート190を上面操作パネル160に設けることにより、上面操作パネル160の電子回路を構成する基板及び上面操作パネル160に供給される電力を通信ポート190でも用いることができる。したがって、本実施の形態5によれば、加熱調理器100の製造における材料の削減ができる。また、上面操作パネル160で用いる冷却システム又はノイズ遮断システム(図示せず)も通信ポート190で用いることができ、設計工数を短縮できる。
実施の形態6.
以下に、本発明の実施の形態6に係る加熱調理器100について説明する。図12は、本実施の形態6に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。
本実施の形態6の加熱調理器100は、前面操作パネル140に通信ポート190を設けたものである。通信ポート190の位置以外の加熱調理器100の構造は、上述の実施の形態1における加熱調理器100の構造と同一であるため説明は省略する。
本実施の形態6では、通信ポート190を前面操作パネル140に設け、加熱器200の下部に、例えば高周波ノイズ遮蔽用の金属部(図示なし)を設けることにより、加熱器200からの高周波の影響が軽減され、安定した通信を行うことが可能となる。
実施の形態7.
以下に、本発明の実施の形態7に係る成分検知装置1及び加熱調理器100について図13〜15を用いて説明する。図13は、本実施の形態7に係る加熱調理器100の概略的な斜視図である。図14は、本実施の形態7に係る加熱調理器100の制御装置300の構造を概略的に示すブロック図である。図15は、本実施の形態7に係る成分検知装置1の外観構成を裏面部3の側から見た概略的な斜視図である。
本実施の形態7に係る加熱調理器100は、成分検知装置1の通信部52bとの間で有線通信を行うように構成されるものである。
図13に示すように、加熱調理器100は、前面操作パネル140にコネクタポート195を設けている。コネクタポート195は、有線接続でアナログ信号又はディジタル信号を送受信するために設けられたものであり、例えばUSB(ユニバーサルシリアルバス)等のシリアル接続が可能なものにできる。図14に示すように、加熱調理器100は、本体部110の内側に、コネクタポート195と双方向に通信可能であり、制御装置300の通信部370と双方向に通信可能な外部接続装置600が設けられている。外部接続装置600は、例えばUSB接続等のシリアル接続を実現するための電子回路を備えている。成分検知装置1と加熱調理器100のコネクタポート195との間は、通信ケーブル610によって接続されている。なお、コネクタポート195を使用しないときは、止水構造を有するシリコーンゴム製又は樹脂製のカバーをコネクタポート195に取り付けて、液体の浸入を回避することができる。その他の加熱調理器100の構造は、上述の実施の形態1における加熱調理器100の構造と同一であるため説明は省略する。
図15に示すように、成分検知装置1の支持部材取付部32は、加熱調理器100と有線接続するためのコネクタポート32bを有している。成分検知装置1は、筐体10の面上にコネクタポート32bを1以上備え、図15では、同一形状のコネクタポート32bが、裏面部3の面上に、裏面部3の長手方向に沿って3個配置されている。支持部材31の第1の平板部31a側の先端には、支持部材取付部32のコネクタポート32bの内周面と同一形状の外周面を有するコネクタ31hが設けられており、コネクタポート32bと着脱可能に接続される。なお、本実施の形態7では、止水構造を有するシリコーンゴム製又は樹脂製のコネクタカバー39を未使用のコネクタポート32bに取り付けることによって、コネクタポート32bへの液体の浸入を防止し、例えば、被調理物450によりコネクタポート32bが汚れるのを回避できる。また、コネクタポート32bに液体の浸入があった場合、又はコネクタポート32bにコネクタ31hが接続されていない場合は、電源部52aからの電力供給を停止することにより、異常な成分検知値が測定されること、内部回路がショートして過電流が流れ込むこと等を抑制できる。
支持部材31の第2の平板部31bの先端部31cには、通信ケーブル610の一方の端部が連結され、通信ケーブル610とコネクタ31hとの間は、支持部材31内部に設けられた電気配線によって接続されている。通信ケーブル610の他方の端部には、コネクタポート195と着脱可能に接続されるコネクタ610aが設けられている。その他の成分検知装置1の構造は、上述の実施の形態1における成分検知装置1の構造と同一であるため説明は省略する。
本実施の形態7によれば、成分検知装置1と加熱調理器100との間で有線通信を行うことが可能な構成とすることにより、通信の高速性、安全性又は安定性を確保することができる。
また、成分検知装置1と加熱調理器100との間を有線とすることにより、加熱調理器100から成分検知装置1への電力供給が可能となる。したがって、本実施の形態7によれば、成分検知装置1において、電力供給のための電池35が不要となるため、成分検知装置1の電源部52aの構造を簡素化できる。
また、コネクタポート32bと着脱可能に接続されるコネクタ31h、コネクタポート195と着脱可能に接続されるコネクタ610a、及び通信ケーブル610を支持部材31に設けることにより、支持部材31は成分検知装置1との着脱が可能となる。したがって、本実施の形態7によれば、支持部材31を洗浄するための防水加工が不要となり、通信ケーブル610の耐久性を向上させることができる。
その他の実施の形態.
上述の実施の形態では、加熱調理器100を誘導加熱調理器として説明したが、加熱調理器100は、誘導加熱調理器に限られない。例えば、ガス式加熱調理器又は電気ヒータ式加熱調理器等でも、上述の実施の形態で記載したのと同様の効果を得ることが可能である。
また、上述の実施の形態は、任意の組み合わせで用いることが可能である。
1 成分検知装置、2 表面部、3 裏面部、4 側面部、5 内部、10 筐体、21 窓部、21a 円形状の開口部、21b 光透過性部材、22 矩形状の開口部、31 支持部材、31a 第1の平板部、31b 第2の平板部、31c 先端部、31d 被膜部、31e 第1の部分、31f 第2の部分、31g 連結部、31h コネクタ、32 支持部材取付部、32a 開口部、32b コネクタポート、33 電池挿入部、34 パッキン、35 電池、36 電池カバー、36a 蓋部、36b 爪部、37 電源スイッチ、38 取付部カバー、39 コネクタカバー、41 通信ポート、51 検知デバイス、51a 成分検知部、51b 温度検知部、51c ガラス電極、51d 比較電極、51e 第1の枠体、52 情報処理デバイス、52a 電源部、52b 通信部、52c 表示部、52d 制御部、52e 第2の枠体、100 加熱調理器、110 本体部、120 トッププレート、130 グリル、140 前面操作パネル、142 電源スイッチ、144 操作ダイヤル、150 加熱口、150a 第1の加熱口、150b 第2の加熱口、150c 第3の加熱口、160 上面操作パネル、162 火力操作部、164 火力表示部、170 排気口、180 メイン表示部、190 通信ポート、195 コネクタポート、200 加熱器、210 温度センサ、220 赤外線温度センサ、230 温度検知装置、300 制御装置、310 制御部、320 操作部、330 電源部、340 報知部、350 駆動部、360 高周波インバータ、370 通信部、400 被加熱物、450 被調理物、500 調理器具、510 本体部、510a 底部、510b 立ち上がり部、510c 側面部、510d 上縁部、520 把持部、600 外部接続装置、610 通信ケーブル、610a コネクタ。

Claims (21)

  1. 筐体と、
    前記筐体に収容され、被調理物の成分を検知する成分検知部と、
    前記成分検知部で検知した成分情報を加熱調理器に送信する通信部と
    を備える成分検知装置。
  2. 前記成分検知部が、前記筐体から一部が露出して前記筐体に固定されている請求項1に記載の成分検知装置。
  3. 前記加熱調理器に載置される被加熱物に前記筐体を取り付ける支持部材を更に備える請求項1又は2に記載の成分検知装置。
  4. 前記支持部材が、
    前記筐体の面に固定され、固定位置から離れる方向に延びる第1の平板部と、
    前記第1の平板部の先端部分から前記筐体の面に沿って延びる第2の平板部と
    を備える請求項3に記載の成分検知装置。
  5. 前記成分検知部が、前記支持部材の固定位置を基準として、前記第2の平板部の先端部の方向に位置する前記筐体の内部に収容され、前記通信部が、前記支持部材の固定位置を基準として、前記第2の平板部の先端部の方向と逆方向に位置する前記筐体の内部に収容される請求項4に記載の成分検知装置。
  6. 前記被調理物の温度を検知する温度検知部を更に備え、前記温度検知部が、前記支持部材の固定位置を基準として、前記第2の平板部の先端部の方向に位置する前記筐体の内部に収容される請求項4又は5に記載の成分検知装置。
  7. 前記成分検知部が検知した検知値を、前記温度検知部で検知した温度により補正して、前記被調理物の成分値を算出する制御部を更に備え、前記制御部が、前記支持部材の固定位置を基準として、前記第2の平板部の先端部の方向と逆方向に位置する前記筐体の内部に収容される請求項6に記載の成分検知装置。
  8. 電池を交換可能な電池挿入部を有する電源部を更に備え、前記電池挿入部は、前記電池挿入部への液体の浸入を防ぐことが可能な、着脱可能な電池カバーで密封され、前記電源部が、前記支持部材の固定位置を基準として、前記第2の平板部の先端部の方向と逆方向に位置する前記筐体の内部に収容される請求項4〜7のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  9. 前記加熱調理器からの受信信号と連動して発光する表示部と、
    前記表示部から発光された光を透過する前記筐体の面に配置された窓部と
    を更に備え、前記表示部が、前記支持部材の固定位置を基準として、前記第2の平板部の先端部の方向と逆方向に位置する前記筐体の内部に収容される請求項4〜8のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  10. 前記第2の平板部の中心位置と前記第2の平板部の先端部との間に位置する部分の前記支持部材の重量が、残余部分の前記支持部材の重量よりも大きく、前記支持部材の固定位置を基準として第2の平板部の先端部の方向に位置する部分の装置の総重量が、残余部分の装置の総重量よりも大きい請求項4〜9のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  11. 前記支持部材が着脱可能であり、前記筐体の面に前記支持部材の取付部を1つ以上備える請求項4〜10のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  12. 前記筐体の面に電力供給を開始又は停止する電源スイッチが配置された請求項1〜11のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  13. 前記被調理物の1種以上の成分が前記成分検知部で検知される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  14. 前記成分検知部で検知される前記被調理物の成分が塩分である請求項1〜13のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  15. 前記成分検知部で検知される前記被調理物の成分が糖分である請求項1〜14のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  16. 前記成分検知部で検知される前記被調理物の成分が酸味である請求項1〜15のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  17. 前記成分検知部で検知される前記被調理物の成分が旨味成分である請求項1〜16のいずれか1項に記載の成分検知装置。
  18. 被調理物の成分を検知する成分検知部と、
    前記成分検知部で検知した成分情報を加熱調理器に送信する通信部と
    を備える調理器具。
  19. 少なくとも、請求項1〜17のいずれか1項に記載の成分検知装置又は請求項18に記載の調理器具から送信された成分情報を受信する通信部を備える加熱調理器。
  20. 前記成分検知装置又は前記調理器具の通信部との間で有線通信が行われる請求項19に記載の加熱調理器。
  21. 前記成分検知装置又は前記調理器具の通信部との間で無線通信が行われる請求項19に記載の加熱調理器。
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