JP5750956B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このタンデム方式の画像形成装置では、複数個の感光体のそれぞれに対し、半導体レーザ光源によるレーザ光等の光ビームを照射する必要があるため、感光体の数が増加するに伴い、光ビームを発生させる光源数が増加する。
また、光源数が増加すると、光源の劣化による書き込みユニットの故障確率も増加し、リサイクル性が低下する。
そこで従来、光源数を増加させないようにするために、共通の光源で発生させた光ビームを複数の光ビームに分割し、その分割された各光ビームにより相異なる被走査面を走査する画像形成装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
また、光源数の減少は、画像形成装置の部品点数を減少させ、低コスト化を実現し、ユニット全体の故障率を減少させ、リサイクル性を向上させることができる。
このことから4つの感光体ドラムと4つの被走査面は対応している。
同様に、イエローが上段、マゼンタが下段に対応している画像形成装置の場合は、各段のポリゴンミラーにより静電潜像が形成され、最終出力であるカラー画像が適切に出力されることになる。
つまり、使用しない感光体は回転せずに止まっているため、同一の箇所に光ビームが照射され、さらに、同期検知が行われる前の非同期点灯期間は制御することが出来ないため、フルパワーに近い状態の光ビームが長い間照射されることになる。
その結果、上記構成であれば、ブラックの感光体のみに露光を行いたいにも関わらず、シアンの感光体にも露光が行われてしまい、シアンの感光体にスジ等の意図しない静電潜像が形成されるため、画像出力時に異常画像が形成されてしまうという問題があった。
さらに、上記のような画像形成装置において、モノクロ印刷時は、遮光手段による遮光が有効になる時間だけ待機してから光源を点灯させる手段を設けるとよい。
あるいはまた、上記のような画像形成装置において、光源を消灯してから上記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けるとよい。
図1は、この発明の一実施例である画像形成装置の概略構成を示す図である。
この画像形成装置は、タンデム方式のフルカラー画像形成手段を備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機、及び複合機を含む画像形成装置である。
すなわち、上記感光体ドラム10a〜10dは、図2に示す偏向手段36によって出射された各光ビームを照射して静電潜像を形成する像担持体に相当する。
なお、この中間転写ベルト14上には既に黒画像が転写されているため、その上にシアン画像が転写される。
この中間転写ベルト14上には既に黒画像およびシアン画像が転写されているため、それらの上に黄画像が転写される。
中間転写ベルト14上には既に黒画像およびシアン画像および黄画像が転写されているため、その上にマゼンタ画像が転写される。
このようにして、中間転写ベルト14上にK、C、Y、Mの各色のトナー像が重ね合わされることにより、フルカラーの合成カラー画像が形成される。
この実施例では、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの順に作像しているが、作像する色順はこれに限られるものではない。
その定着後、転写紙Sは、排紙装置20に取り付けられた排紙ローラにより排出され、図示を省略した排紙トレイ上にスタックされる。
図2は、図1に示した光走査装置21の内部構成を示す図である。
図3は、図2に示したハーフミラープリズムの外観斜視図である。
図4は、図2に示したポリゴンミラーの上面と側面と下面の外観図である。
図5は、図2に示したポリゴンミラーの動きの説明図である。
なお、この実施例では、光源から出射される光ビーム30は1本の場合で説明するが、1本に限らず、2本以上であってもよい。
図3は、ハーフミラープリズム33の副走査断面図である。
ハーフミラープリズム33は、入射された光ビーム30を、透過光と反射光に1:1の割合で分離するハーフミラー部33aを備える。
また、ハーフミラープリズム33は、光ビーム30の進む方向を変換する機能を有する全反射面33bを備える。
また、ハーフミラープリズム33を含むハーフミラーによる光の分離割合は、上記の1:1に限定されるものではなく、他の光学系デバイスに条件に合わせて適宜設定することができる。
光走査装置21は、その他、シリンドリカルレンズ34a、34bと、防音ガラス35と、ポリゴンミラー36a、36bと、偏向手段36と、走査レンズ37a、37bと、ミラー38a〜38fと、走査レンズ39a、39bを備えている。
なお、ポリゴンミラー36a、36bは、一体的に形成されていてもよく、別体として組み付けてもよい。
その面数が4である場合、ずれ角φはπ/4、すなわち45degとなる。
具体的には、図4の(a)に示すように、上段のポリゴンミラー36aから下段のポリゴンミラー36bを見た場合のミラー面のずれ角をφ1とし、図4の(c)に示すように、下段のポリゴンミラー36bから上段のポリゴンミラー36aを見た場合のミラー面のずれ角をφ2として、φ1=π/M+α、φ2=π/M−αとなるように、±αの角度差を設けてミラー面を配置する。
例えば、ミラー面が4面で、角度ずれ量αが1°であると、φ1=46°、φ2=44°となる。
したがって、角度ずれ量αを設けることにより、その間隔からいずれの段により走査を行っているかを検出することができる。
この公差とは、規定値と実物の値との差で、法令で許容される範囲で、機械加工でいう許し代(ゆるししろ)である。
また、αが0.25未満になると、φ1とφ2の大小関係が逆転してしまい、ポリゴンミラー36a、36bの上段と下段を検出することはできるが、その結果が上下段で逆の結果となる。
このため、αが0.25を超える値でなければならない。
このため、α=0.5を超える値でなければならない。
また、部品公差が±0.5degである場合には、αはその公差の絶対値0.5degを超える値、例えば0.5005degとすることができる。
この光走査装置21において、角度ずれ量αが0の偏向手段36を取り付けた場合、ポリゴンミラー36a、36bの上下段の検出はできないものの、上記間隔が等間隔で一定であることを検出し、角度差がないことを検知することができる。
図6は、図1に示した光走査装置21の制御部の主要な構成を示す図である。
この制御部は、CPU、ROMおよびRAMを含むマイクロコンピュータによって実現され、画像処理部1、データ選択部2、画像出力制御部3、光源制御部4、シャッタ開閉制御部5、および偏向走査段検出部6を備えている。
光源制御部4は、2つの光源7a、7bから上段のポリゴンミラー36aと下段のポリゴンミラー36bとに出射する各光ビームを制御するために、各光源7a、7bに対して変調信号を出力する。
各ポリゴンミラー36a、36bの回転により光ビームは、主走査方向へ走査し、図2に示した走査レンズ37a、37bとミラー38a〜38f(いずれも図6では図示を省略)とを介して各感光体ドラム10a〜10dを走査する。
すなわち、この受光素子8a、8bが、上記偏向手段36により感光体ドラム10a〜10d上に走査される光ビームを検知する受光手段の機能を果たす。
同期検知計測部61により計測された結果は、比較判定部62へ出力され、その比較判定部62が予め設定された所定値と比較する。
上記所定値は、各ポリゴンミラー36a、36bの上下段を判定するための限界値、もしくは固定値、または同期検知計測部61で計測された直前の値にすることができる。
データ選択部2では、比較判定部62からの偏向走査段信号に基いて画像処理部1からの画像データを合成する。
光走査装置21と各感光体ドラム10a〜10dの配置により、各光源7a、7bで作像するトナー色を決定する。
また、この光走査装置21には、後に詳述する遮光シャッタ40を、シアンの画像を形成するための光ビームの光路上に設けており、その遮光シャッタ40を閉じたり開いたりする動作の制御はシャッタ開閉制御部5が行う。
まずは、遮光シャッタ40を開けた状態のままモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置21の従来の動作を以下に説明する。
図7は、図6に示した遮光シャッタ40を開けた状態のままモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置21の従来の動作に係る信号の変化を示す図である。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)については使用する同一の光源7bを止めることにより、イエロー(Y)、マゼンタ(M)に対応した各感光体ドラム10c、10dへの光ビームの露光は常時行われなくなる。
また、使用しないシアンの感光体ドラム10bは、回転せずに止まったままの状態にあるため、同一箇所に上記光ビームの出射がされ続けることになり、その後に行う除電プロセスでも除去できないレベルまで到達することになる。
したがって、図7の(f)に示すような状態となったシアンの感光体ドラム10bには、画像形成時にスジ等の意図しない静電潜像が形成されてしまう。
次の感光体ドラム10bではシアンの静電潜像が形成されているためトナーが付着され、シアン画像が形成されて、転写ローラ13bにより中間転写ベルト14上に転写される。
イエロー、マゼンタについては光源7b自体を止めているため各感光体ドラム10c、10dへの出射が行われず、各感光体ドラム10c、10dには静電潜像が形成されず、中間転写ベルト14上にもイエロー画像並びにマゼンタ画像は形成されない。
本来であれば出力したい画像にはブラック画像しか転写されないはずであるが、従来の構成ではスジ等のシアン画像が形成されてしまうため、結果として意図しない画像として異常画像が出力されることになる。
ブラック画像の形成が行われた後、下段のポリゴンミラー36bに対応した同期検知信号を得る必要があるため、画像出力制御部3を通して光源7aの点灯が行われる。
結果として、意図しない静電潜像が形成され、ブラックの画像にシアンの画像が合わさった異常画像が出力されることになる。
図8は、上記遮光シャッタ40としてメカニカルシャッタを用いた場合の構成例を示す図である。
図10は、図6に示した遮光シャッタ40を用いてモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置21の動作に係る信号の変化を示す図である。
カラー印刷時はシアン画像の形成のため、下段のポリゴンミラー36bに対して出射が必要となる。
ここで印刷モード判定信号のレベルとしてモノクロ印刷がロー(Low)/カラー印刷がハイ(High)、図10の(e)に示すように、シャッタ開閉制御信号のレベルとして遮光シャッタ40を開いた状態(OFF)にする要求をLow、遮光シャッタ40を閉じた状態(ON)にする要求をHighとする。
これにより、上下段のポリゴンミラー36a,36bに対応した静電潜像画像が形成されるので、最適な画像出力を得ることが出来る。
遮光シャッタ40は、図8の(a)に示すように、駆動モータ52の回転軸51に遮光フィルタ50が設けられており、駆動モータ52による回転軸51の回転駆動により、遮光フィルタ50を光ビームの光路を閉じる状態あるいは開いた状態にする。
シャッタ開閉制御部5は、遮光シャッタ40にHighレベルのシャッタ開閉制御信号を出力し、遮光シャッタ40はHighレベルのシャッタ開閉制御信号によって光源7aの光ビームを遮光するようにシャッタを閉じる。
したがって、図10の(g)に示すように、感光体ドラム10bの露光レベルは無く、画像形成時にはシアン画像を形成する感光体ドラム10bによるスジ等の異常画像は転写されない。
つまり、シャッタ開閉制御信号を検出してから、遮光シャッタ40が閉まるまでにはシャッタ反応時間分の待ち時間が発生する。
この問題については、画像出力制御部3がシャッタ開閉制御信号をHighレベルにした後、シャッタ反応時間分待ってからLD点灯制御信号を出力することによって、シアンの感光体ドラム10bに対しての露光を防ぐことが可能になる。
センサ54は、センサ用遮光板53がセンサ54の検知範囲内に移動するとセンサ54内に位置していることを示すセンサ検知信号としてHighレベルの信号を、センサ検知範囲外に移動するとセンサ54内に位置していないことを示すセンサ検知信号としてLowレベルの信号を出力する。
センサ54は、センサ用遮光板53が内部に移動するとセンサ用遮光板53を検出し、センサ検知信号としてHighレベルで出力する。このセンサ検知信号を画像出力制御部3に出力する。
ただし、ホームポジションの位置では、遮光シャッタ40の遮光フィルタ50はハーフミラープリズム33から光ビームが出射される方向に垂直な方向の位置にいるので光ビームを遮光する形になっている。
そこで、駆動モータ52の電源ON後に遮光シャッタ40の遮光フィルタ50がホームポジションに移った時に生成されるセンサ検知信号をトリガとして、画像出力制御部3は内部で生成する印刷モード判定信号と偏向走査段検出部6からの同期検知信号に基いて、シャッタ開閉制御部5に対してシャッタ開閉制御信号を出力することで遮光シャッタ40の遮光フィルタ50を本来のあるべき位置に移動させることが可能になる。
図9は、上記遮光シャッタ40として遮光用液晶シャッタを用いた場合の電界印加のON/OFFにおけるビームの出射方向について示す図である。
遮光用液晶シャッタは、シャッタに対する印加電圧レベルを変化させることで照射される光の回折率を変化させることが可能である。
この遮光用液晶シャッタを用いた場合も、モノクロ印刷動作を行う際の画像出力制御部3及びシャッタ開閉制御部5の制御はメカニカルシャッタを用いた時と同様である。
遮光シャッタ40は、ONの状態を維持するだけで電力を消費するため、極力ONになっている時間を短くすることが省エネの観点から望ましい。
つまり、点灯していない期間は遮光シャッタ40をOFFの状態にしておくことが可能である。
よって、モノクロ印刷/カラー印刷のモードによらずLD消灯を行う時に、遮光シャッタ40をOFFするとよい。
そこで、画像出力制御部3は光源制御部4に対してLD消灯の指示を出した後、光源制御部4がLD消灯を行ったことを確認してから遮光シャッタ40に対してシャッタ開閉制御信号をLowレベルにすることで確実に遮光を行うことが可能になる。
さらに、遮光シャッタ40に対してホームポジション用のセンサ54を用いての遮光フィルタ50の位置(シャッタの開閉状態)を検知することにより、誤って使用しない感光体ドラムに対して露光が行われ、異常画像が出力されることを防ぐことが可能になる。
そこで、この実施例の画像形成装置では、遮光シャッタの開閉を検知する透過センサを用い、その透過センサの検出結果に基づいて、遮光シャッタの位置ずれを検知した場合は光源の点灯を開始せず、遮光シャッタが正しく閉じた状態になったことを検知してから光源点灯動作をさせることによって、確実な遮光を行うことが可能である。
また、上述のようにカラー印刷時は遮光シャッタを常時開いた状態にすることが可能なため、遮光シャッタを開く動作はモノクロ/カラーの印刷モードによらず可能である。
このようにして、遮光シャッタによる不要な遮光を防ぐことができ、その遮光シャッタによる遮光を適切なタイミングで行うことが可能になる。
Claims (6)
- 回転軸と該回転軸に少なくとも2段に、かつ回転方向への角度をずらして周設された多面反射鏡とを有し、その各多面反射鏡に入射された光ビームの出射方向を偏向させながら反射して複数の像担持体上をそれぞれ走査する偏向手段と、
光源からの光ビームを少なくとも2つに分割し、その分割された各光ビームを相違なる段の多面反射鏡へ入射させる分割手段と、
前記偏向手段により走査される光ビームを検知する受光手段と、
該受光手段による光ビームの検知間隔に基いて各段の多面反射鏡により走査を行うタイミングを検出する検出手段と、
前記タイミング検出前の前記光源の点灯期間中に前記各像担持体の内の使用しない像担持体に対して照射される光ビームを遮光する遮光手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - モノクロ印刷時は、前記光源の点灯開始前に前記遮光手段によって遮光してから前記光源を点灯させる手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- モノクロ印刷時は、前記遮光手段による遮光が有効になる時間だけ待機してから前記光源を点灯させる手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記遮光手段が前記使用しない像担持体に対する光ビームの光路をシャッタによって閉じて遮光する手段であり、
前記シャッタの開閉を検知する検知手段と、モノクロ印刷時は、前記検知手段によって前記シャッタの閉状態を検知してから前記光源を点灯させる手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 画像形成終了時には前記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記光源を消灯してから前記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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