JP5750956B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、及び複合機を含む画像形成装置に関する。
例えば、レーザプリンタ、ファックス装置、デジタル複合機等で用いられる電子写真方式画像形成装置では、印刷のカラー化や高速化により、感光体ドラム等の感光体を複数個備えるタンデム方式の装置が普及してきている。
このタンデム方式の画像形成装置では、複数個の感光体のそれぞれに対し、半導体レーザ光源によるレーザ光等の光ビームを照射する必要があるため、感光体の数が増加するに伴い、光ビームを発生させる光源数が増加する。
この光源数の増加は、部品点数の増加をもたらし、画像形成装置のコストアップを生じ、さらには複数光源間の波長差に起因する色ずれをもたらす。
また、光源数が増加すると、光源の劣化による書き込みユニットの故障確率も増加し、リサイクル性が低下する。
そこで従来、光源数を増加させないようにするために、共通の光源で発生させた光ビームを複数の光ビームに分割し、その分割された各光ビームにより相異なる被走査面を走査する画像形成装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
この画像形成装置は、光源の出射光束を光束分割手段で2本に分け、互いに角度をずらして重ねた2枚のポリゴンミラーを同軸で回転させる偏向手段の上下段に取り付けられたポリゴンミラーにそれぞれ入力させ、この偏向手段により相異なるタイミングで偏向走査された各光束を、それぞれ所定の光学系である第1走査レンズ、ミラー、第2走査レンズを経て別個の感光体に到り主走査を行うように構成されている。
このように、複数段のポリゴンミラーによって相異なる被走査面を走査するための光学的配置を規定することにより、光源数を減らしながらも、高速な画像出力を可能にするとともに、ゴースト光を発生させず、良好な画像出力を可能にするものである。
また、光源数の減少は、画像形成装置の部品点数を減少させ、低コスト化を実現し、ユニット全体の故障率を減少させ、リサイクル性を向上させることができる。
更に従来、受光手段を用いて偏向走査された各光束の検知間隔が等間隔にならないように各多面反射鏡のずれ角を設定することにより、どの段の多面反射鏡がどのタイミングで走査するかを検知でき、検知の結果から適切な色の画像を被走査面上へ走査することが出来る画像形成装置(例えば、特許文献2参照)も提案されている。
一般的なカラー画像を形成する画像形成装置では、カラー画像を形成するために4つの感光体ドラムに静電潜像を形成し、ブラック(K)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の4色のトナーにより各色毎に個別にトナー像を形成する。
このことから4つの感光体ドラムと4つの被走査面は対応している。
例えば、ブラックとシアンを上段と下段で走査するように構成した画像形成装置では、ブラックと上段のポリゴンミラー、シアンと下段のポリゴンミラーが対応している。
同様に、イエローが上段、マゼンタが下段に対応している画像形成装置の場合は、各段のポリゴンミラーにより静電潜像が形成され、最終出力であるカラー画像が適切に出力されることになる。
しかしながら、上述したような従来の画像形成装置では、同一光源によって分割された光ビームが必ず上下段のポリゴンミラーに入射されるため、モノクロ印刷のような単色での画像形成を行う場合、使用しない色の感光体に対しても光ビームが照射されてしまうことになる。
つまり、使用しない感光体は回転せずに止まっているため、同一の箇所に光ビームが照射され、さらに、同期検知が行われる前の非同期点灯期間は制御することが出来ないため、フルパワーに近い状態の光ビームが長い間照射されることになる。
このように、フルパワーに近い状態の光ビームの照射が、感光体の同一箇所に対して長時間行われると、除電プロセスでも消せないほどの電位レベルになる。
その結果、上記構成であれば、ブラックの感光体のみに露光を行いたいにも関わらず、シアンの感光体にも露光が行われてしまい、シアンの感光体にスジ等の意図しない静電潜像が形成されるため、画像出力時に異常画像が形成されてしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、モノクロ印刷時に使用しない感光体に対応するポリゴンミラーに対する光ビームを遮光することを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、回転軸とその回転軸に少なくとも2段に、かつ回転方向への角度をずらして周設された多面反射鏡とを有し、その各多面反射鏡に入射された光ビームの出射方向を偏向させながら反射して複数の像担持体上をそれぞれ走査する偏向手段と、光源からの光ビームを少なくとも2つに分割し、その分割された各光ビームを相違なる段の多面反射鏡へ入射させる分割手段と、上記偏向手段により走査される光ビームを検知する受光手段と、その受光手段による光ビームの検知間隔に基いて各段の多面反射鏡により走査を行うタイミングを検出する検出手段と、上記タイミング検出前の光源の点灯期間中に各像担持体の内の使用しない像担持体に対して照射される光ビームを遮光する遮光手段を設けた画像形成装置を提供する。
また、上記のような画像形成装置において、モノクロ印刷時は、光源の点灯開始前に遮光手段によって遮光してから光源を点灯させる手段を設けるとよい。
さらに、上記のような画像形成装置において、モノクロ印刷時は、遮光手段による遮光が有効になる時間だけ待機してから光源を点灯させる手段を設けるとよい。
また、上記のような画像形成装置において、上記遮光手段が未使用の像担持体に対する光ビームの光路をシャッタによって閉じて遮光する手段であり、上記シャッタの開閉を検知する検知手段と、モノクロ印刷時は、上記検知手段によって上記シャッタの閉状態を検知してから光源を点灯させる手段を設けるとよい。
さらに、上記のような画像形成装置において、画像形成終了時には上記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けるとよい。
あるいはまた、上記のような画像形成装置において、光源を消灯してから上記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けるとよい。
この発明による画像形成装置は、モノクロ印刷時に使用しない感光体に対応するポリゴンミラーに対する光ビームを遮光することができる。
この発明の一実施例である画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示す光走査装置の内部構成を示す図である。 図2に示すハーフミラープリズムの外観斜視図である。
図2に示すポリゴンミラーの上面と側面と下面の外観図である。 図2に示すポリゴンミラーの動きの説明図である。 図1に示す光走査装置の制御部の主要な構成を示す図である。
図6に示す遮光シャッタを開けた状態のままモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置の従来の動作に係る信号の変化を示す図である。 図6に示す遮光シャッタとしてメカニカルシャッタを用いた場合の構成例を示す図である。
図6に示す遮光シャッタとして遮光用液晶シャッタを用いた場合の電界印加のON/OFFにおけるビームの出射方向について示す図である。 図6に示す遮光シャッタを用いてモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置の動作に係る信号の変化を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施例である画像形成装置の概略構成を示す図である。
この画像形成装置は、タンデム方式のフルカラー画像形成手段を備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機、及び複合機を含む画像形成装置である。
この画像形成装置は、4つの感光体ドラム10a〜10dと、4つの帯電ユニット11a〜11dと、現像ユニットとしての4つのトナーカートリッジ12a〜12dと、4つの転写ローラ13a〜13dと、感光体ドラム10a〜10d上のトナーを除去する図示を省略した4つのクリーナーと、中間転写ベルト14と、中間転写ローラ15と、中間転写ベルトクリーニング装置16と、転写装置17と、給紙レジストローラ18と、定着装置19と、排紙装置20と、光走査装置21とから構成されている。
光走査装置21は、この画像形成装置の図示を省略した操作表示部の開始ボタンが押下されると、あるいは、この画像形成装置の同じく図示を省略したプリンタホストからの印刷ジョブ開始信号が有効にされると、タイミング制御した光ビームを感光体ドラム10a〜10d上に露光する。
この光走査装置21では、図示を省略したポリゴンモータにより上下2段の多面反射鏡であるポリゴンミラーを回転させ、光源からの光ビームを走査させ、感光体ドラム10a〜10dの被走査面にそれぞれ光ビームを書き込み、静電潜像を形成する。
すなわち、上記感光体ドラム10a〜10dは、図2に示す偏向手段36によって出射された各光ビームを照射して静電潜像を形成する像担持体に相当する。
感光体ドラム10a〜10dに形成された静電潜像は、トナーカートリッジ12a〜12dから供給されるトナーにより現像され、各感光体ドラム10a〜10d上では単色画像が形成される。
例えば、各感光体ドラム10a〜10dがそれぞれブラック(K)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)のトナー像に割り当てられている場合、まず、最初の感光体ドラム10aではブラックのトナーが付着され、黒画像が形成されて、転写ローラ13aにより中間転写ベルト14上に転写される。
次の感光体ドラム10bではシアンのトナーが付着され、シアン画像が形成されて、転写ローラ13bにより中間転写ベルト14上に転写される。
なお、この中間転写ベルト14上には既に黒画像が転写されているため、その上にシアン画像が転写される。
さらに、次の感光体ドラム10cではイエローのトナーが付着され、黄画像が形成されて、転写ローラ13cにより中間転写ベルト14上に転写される。
この中間転写ベルト14上には既に黒画像およびシアン画像が転写されているため、それらの上に黄画像が転写される。
最後の感光体ドラム10dではマゼンタのトナーが付着され、マゼンタ画像が形成されて、転写ローラ13dにより中間転写ベルト14上に転写される。
中間転写ベルト14上には既に黒画像およびシアン画像および黄画像が転写されているため、その上にマゼンタ画像が転写される。
なお、中間転写ベルト14は、中間転写ローラ15を駆動ローラとして回転駆動することにより転写された各色のトナー像を図中矢示A方向に転写装置17の方へ搬送する。
このようにして、中間転写ベルト14上にK、C、Y、Mの各色のトナー像が重ね合わされることにより、フルカラーの合成カラー画像が形成される。
この実施例では、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの順に作像しているが、作像する色順はこれに限られるものではない。
一方、この画像形成装置は、ジョブ開始信号が有効にされると、図示を省略した給紙装置から転写紙Sを1枚ずつ分離し、給紙搬送させ、給紙レジストローラ18の付近に設けた図示を省略した給紙レジストセンサで転写紙Sが検知されると、その給紙を給紙レジストローラ18の地点で一旦停止させる。
そして、中間転写ベルト14上の合成カラー画像の搬送にタイミングを合わせ、給紙レジストローラ18を回転させ、中間転写ベルト14と転写装置17との間に転写紙Sを送り込む。
転写装置17は、転写紙Sへ中間転写ベルト14上の合成カラー画像を転写し、定着装置19は、搬送される合成カラー画像が転写された転写紙Sに、熱と圧力を加えて転写紙S上に定着させる。
その定着後、転写紙Sは、排紙装置20に取り付けられた排紙ローラにより排出され、図示を省略した排紙トレイ上にスタックされる。
次に、上記光走査装置21の内部構成を説明する。
図2は、図1に示した光走査装置21の内部構成を示す図である。
図3は、図2に示したハーフミラープリズムの外観斜視図である。
図4は、図2に示したポリゴンミラーの上面と側面と下面の外観図である。
図5は、図2に示したポリゴンミラーの動きの説明図である。
図2に示すように、光走査装置21は、図示を省略した光源から出射された発散光束である光ビーム30を弱い収束光束もしくは平行光束または弱い発散光束へ変換するカップリングレンズ31と、そのカップリングレンズ31を出た光ビーム30の被走査面上でのビーム径を安定させるための開口絞り32と、光源からの光ビーム30を上下段に分割するハーフミラープリズム33とを備える。
光源から出射される光ビーム30が1本である場合、ハーフミラープリズム33から出射される光ビームは2本の光ビームとなる。
なお、この実施例では、光源から出射される光ビーム30は1本の場合で説明するが、1本に限らず、2本以上であってもよい。
ここで、図3を参照して、ハーフミラープリズム33について説明する。
図3は、ハーフミラープリズム33の副走査断面図である。
ハーフミラープリズム33は、入射された光ビーム30を、透過光と反射光に1:1の割合で分離するハーフミラー部33aを備える。
また、ハーフミラープリズム33は、光ビーム30の進む方向を変換する機能を有する全反射面33bを備える。
開口絞り32を出た光ビーム30は、ハーフミラープリズム33へ入射されるが、ハーフミラー部33aで上下段の透過光と反射光の2つに分離され、反射光はさらに全反射面33bで方向を変換され、上下段に配置されたポリゴンミラー36a、36bへ透過光と反射光がそれぞれ出射される。
すなわち、このハーフミラープリズム33が、光源からの光ビームを少なくとも2つに分割し、その分割された各光ビームを相違なる段の多面反射鏡へ入射させる分割手段の機能を果たす。
この実施例ではハーフミラープリズム33を用いた場合を説明したが、単体のハーフミラーと一般に使用されるミラーとを用いて同様の機能を有する光学系デバイスを用いるようにしてもよい。
また、ハーフミラープリズム33を含むハーフミラーによる光の分離割合は、上記の1:1に限定されるものではなく、他の光学系デバイスに条件に合わせて適宜設定することができる。
再び図2を参照して、光走査装置21について説明する。
光走査装置21は、その他、シリンドリカルレンズ34a、34bと、防音ガラス35と、ポリゴンミラー36a、36bと、偏向手段36と、走査レンズ37a、37bと、ミラー38a〜38fと、走査レンズ39a、39bを備えている。
ハーフミラープリズム33を出た光ビーム30は、上下段のそれぞれに合わせて配置されるシリンドリカルレンズ34a、34bにより、偏向反射面の近傍にて主走査方向に長い潜像へ変換される。
偏向手段36は、回転軸36cに、上下2段にそれぞれポリゴンミラー36a、36bが周設されており、上段のポリゴンミラー36aに対して下段のポリゴンミラー36bが回転方向へ角度φほどずらして設置されている。
すなわち、この偏向手段36が、回転軸とその回転軸に少なくとも2段に、かつ回転方向への角度をずらして周設された多面反射鏡とを有し、その各多面反射鏡に入射された光ビームの出射方向を偏向させながら反射して複数の像担持体上をそれぞれ走査する手段の機能を果たす。
なお、ポリゴンミラー36a、36bは、一体的に形成されていてもよく、別体として組み付けてもよい。
ポリゴンミラー36aと36bとの回転方向へのずれ角φが均等である場合、ずれ角φは、ポリゴンミラー36aと36bのミラー面の面数(M)に対し、π/Mで表すことができる。
その面数が4である場合、ずれ角φはπ/4、すなわち45degとなる。
このずれ角が45degである場合、上段のポリゴンミラー36aにより走査を開始し、その後に下段のポリゴンミラー36bにより走査を開始するまでの間隔と、下段のポリゴンミラー36bにより走査を開始し、その後に上段のポリゴンミラー36aにより走査を開始するまでの間隔は同じ間隔となり、どのタイミングの光ビーム30が上段で反射され、どのタイミングの光ビーム30が下段で反射されて走査を行っているのかを見分けることができない。
そこで、このミラー面のずれ角φを不均等にする。
具体的には、図4の(a)に示すように、上段のポリゴンミラー36aから下段のポリゴンミラー36bを見た場合のミラー面のずれ角をφ1とし、図4の(c)に示すように、下段のポリゴンミラー36bから上段のポリゴンミラー36aを見た場合のミラー面のずれ角をφ2として、φ1=π/M+α、φ2=π/M−αとなるように、±αの角度差を設けてミラー面を配置する。
なお、図4の(a)の場合の側方から見た図が、図4の(b)である。
例えば、ミラー面が4面で、角度ずれ量αが1°であると、φ1=46°、φ2=44°となる。
この場合、上段のポリゴンミラー36aにより走査を開始し、その後に下段のポリゴンミラー36bにより走査を開始するまでの間隔は、下段のポリゴンミラー36bにより走査を開始し、その後に上段のポリゴンミラー36aにより走査を開始するまでの間隔より長くなり、間隔が長いほうが上段のポリゴンミラー36aにより走査したと判断でき、間隔が短いほうが下段のポリゴンミラー36bにより走査したと判断することができる。
したがって、角度ずれ量αを設けることにより、その間隔からいずれの段により走査を行っているかを検出することができる。
この角度ずれ量αの範囲は、ポリゴンミラー36a、36bを組み立てるにあたって部品公差が大きなパラメータとなる。
この公差とは、規定値と実物の値との差で、法令で許容される範囲で、機械加工でいう許し代(ゆるししろ)である。
例えば、部品公差を±0.25degとすると、α=0.25にしてもφ1=φ2となり、ポリゴンミラー36a、36bの上段と下段を検出することができない。
また、αが0.25未満になると、φ1とφ2の大小関係が逆転してしまい、ポリゴンミラー36a、36bの上段と下段を検出することはできるが、その結果が上下段で逆の結果となる。
このため、αが0.25を超える値でなければならない。
また、部品公差を±0.5degとすると、α=0.5にしてもφ1=φ2となり、ポリゴンミラー36a、36bの上段と下段を検出することができない。
このため、α=0.5を超える値でなければならない。
例えば、α=0.5005とすることができるが、この0.5005は、0.5に対し、わずか0.0005程大きくしただけであるが、高速クロックによりカウントを行うため、検知信号の間隔をカウントする値の差分が数百以上の差分があるので上下段の検出は十分に可能である。
したがって、角度ずれ量αの最小値は、部品公差が±0.25degである場合には、αはその公差の絶対値0.25degを超える値、例えば0.2505degとすることができる。
また、部品公差が±0.5degである場合には、αはその公差の絶対値0.5degを超える値、例えば0.5005degとすることができる。
一方、角度ずれ量αの最大値は、αが大きくなると検知信号の間隔が短い段のミラー面で感光体ドラムを走査できる有効書き込み幅に相当する偏向角が小さくなり、主走査幅を走査するための制御クロックを大幅に高速化する必要があることから、45°に対して約2〜3%の約0.9〜1.35°が好ましい。
この光走査装置21では、角度ずれ量αを設けた偏向手段36を備えることで、いずれの段により走査を行っているかを検出することができる。
この光走査装置21において、角度ずれ量αが0の偏向手段36を取り付けた場合、ポリゴンミラー36a、36bの上下段の検出はできないものの、上記間隔が等間隔で一定であることを検出し、角度差がないことを検知することができる。
このため、ポリゴンミラー36a、36bの製造時に、角度差がないように製作した場合であっても、このようにして検出した検知信号の間隔が異なるときは、ポリゴンミラー36a、36bの製造段階で角度差が生じていることを検知することができる。
この光走査装置21における実際の走査について説明すると、図5の(a)に示すように、共通の光源からの上段の光ビームB1が感光体ドラム(被走査面)を走査しているときは、下段の光ビームB2が被走査面上に到達しないように、遮光部材である遮光シャッタ40により遮光するようにする。
また、共通の光源からの下段の光ビームB2が被走査面を走査しているときは、図5の(b)に示すように、上段の光ビームB1が被走査面上に到達しないように、遮光シャッタ40により遮光するようにする。
次に、光走査装置21が備える制御部の主要な構成およびその制御部により行われる走査の制御について詳細に説明する。
図6は、図1に示した光走査装置21の制御部の主要な構成を示す図である。
この制御部は、CPU、ROMおよびRAMを含むマイクロコンピュータによって実現され、画像処理部1、データ選択部2、画像出力制御部3、光源制御部4、シャッタ開閉制御部5、および偏向走査段検出部6を備えている。
偏向走査段検出部6は、さらに同期検知計測部61と比較判定部62とを備えている。
光源制御部4は、2つの光源7a、7bから上段のポリゴンミラー36aと下段のポリゴンミラー36bとに出射する各光ビームを制御するために、各光源7a、7bに対して変調信号を出力する。
各光源7a、7bから出射された光ビームは、シリンドリカルレンズ34a、34bを透過して上段のポリゴンミラー36aのミラー面と、下段のポリゴンミラー36bのミラー面とにそれぞれ入射する。
各ポリゴンミラー36a、36bの回転により光ビームは、主走査方向へ走査し、図2に示した走査レンズ37a、37bとミラー38a〜38f(いずれも図6では図示を省略)とを介して各感光体ドラム10a〜10dを走査する。
各ポリゴンミラー36a、36bの回転位置は、それぞれの走査先端位置に配置された同期検知手段である受光素子8a、8bにより主走査の書き出し位置を示す同期検知信号として検出する。
この実施例では、それぞれの受光素子8a、8bで同時に光ビームを検知していることから同期検知信号としている。
すなわち、この受光素子8a、8bが、上記偏向手段36により感光体ドラム10a〜10d上に走査される光ビームを検知する受光手段の機能を果たす。
それぞれの受光素子8a、8bで検出された同期検知信号は、偏向走査段検出部6へ入力され、偏向走査段検出部6の同期検知計測部61が同期検知信号の間隔を計測する。
同期検知計測部61により計測された結果は、比較判定部62へ出力され、その比較判定部62が予め設定された所定値と比較する。
すなわち、上記同期検知計測部61が、受光手段による光ビームの検知間隔に基いて各段の多面反射鏡により走査を行うタイミングを検出する検出手段の機能を果たす。
上記所定値は、各ポリゴンミラー36a、36bの上下段を判定するための限界値、もしくは固定値、または同期検知計測部61で計測された直前の値にすることができる。
上記所定値が固定値である場合、上段のポリゴンミラー36aにより反射された光ビームを検知した受光素子8aが出力した同期検知信号を受けてから、その後に下段のポリゴンミラー36bにより反射された光ビームを検知した受光素子8bが出力した同期検知信号を受けるまでの間隔Taと、下段のポリゴンミラー36bにより反射された光ビームを検知した受光素子8bが出力した同期検知信号を受けてから、その後に上段のポリゴンミラー36aにより反射された光ビームを検知した受光素子8aが出力した同期検知信号を受けるまでの間隔Tbとの平均値(Ta+Tb)/2とすることができる。
また、上記所定値が同期検知計測部61で計測された直前の値である場合、間隔Taに比較して、間隔Tbが長い光学系デバイスでは、同期検知計測部61により計測された結果が交互に間隔が長いものと短いものを繰り返すことから、その直前の計測結果と現在の計測結果とを比較し、現在の計測結果のほうが大きい場合には下段、小さい場合には上段を走査したと判断することができる。
この判定結果から、ミラー面の走査を上段と下段を判別する偏向走査段信号を比較判定部62からデータ選択部2へ出力する。
データ選択部2では、比較判定部62からの偏向走査段信号に基いて画像処理部1からの画像データを合成する。
画像処理部1は、ブラック(K)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の4色の画像データをデータ選択部2へ入力する。
光走査装置21と各感光体ドラム10a〜10dの配置により、各光源7a、7bで作像するトナー色を決定する。
ここでは、1つの光源7aでブラックとシアンを、もう1つの光源7bでイエローとマゼンタを作像する場合を説明すると、データ選択部2では比較判定部62からの偏向走査段信号に基いてブラックとシアンを1つの光源7a用の画像データとして合成したデータ信号を、もう1つの光源7b用にはイエローとマゼンタの画像データを合成したデータ信号を、それぞれ光源制御部4へ出力する。
光源制御部4は、各光源7a、7bに対して変調信号を出力し、各光源7a、7bがこれを基に各光ビームを出射し、所望の静電潜像を各感光体ドラム10a〜10dに形成する。
また、この光走査装置21には、後に詳述する遮光シャッタ40を、シアンの画像を形成するための光ビームの光路上に設けており、その遮光シャッタ40を閉じたり開いたりする動作の制御はシャッタ開閉制御部5が行う。
この遮光シャッタ40とシャッタ開閉制御部5が、光ビームの検知間隔に基いて各段の多面反射鏡により走査を行うタイミングの検出前の光源の点灯期間中に各像担持体の内の使用しない像担持体に対して照射される光ビームを遮光する遮光手段の機能を果たす。
この実施例では、1つの光源で2色の画像を形成することを特徴とし、図6に示すように、2つの光源7a、7bでK,C,M,Yの計4色の画像を形成しているが、光源数は2つに限られるものではなく、例えば、高速で画像形成を行うために、2色の画像を形成する光源を2つ用い、4色の画像を計4つの光源を使用して形成することもできる。
また、光源7a、7bには、単独の光源素子で1つの発光点をもつ半導体レーザ光源だけではなく、複数の発光点を有する半導体レーザダイオードアレイや、二次元に発光点を配置した面発光型半導体レーザを光源に使用することもできる。
この実施例の画像形成装置では、発光点数を削減することができるため、特に、多くの発光点を有する面発光型半導体レーザは、画像形成装置全体での部品点数を削減することができることから有効である。
以上は、カラー印刷時の動作についての説明であるが、次にモノクロ印刷時の動作について説明する。
まずは、遮光シャッタ40を開けた状態のままモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置21の従来の動作を以下に説明する。
図7は、図6に示した遮光シャッタ40を開けた状態のままモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置21の従来の動作に係る信号の変化を示す図である。
モノクロ印刷時はブラック(K)1色のみの画像形成となるため、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の残り3色の画像形成は行われない。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)については使用する同一の光源7bを止めることにより、イエロー(Y)、マゼンタ(M)に対応した各感光体ドラム10c、10dへの光ビームの露光は常時行われなくなる。
しかし、この光走査装置21は、同一光源7aでブラック(K)に対応する光ビームが上段のポリゴンミラー36aに、シアン(C)に対応する光ビームが下段のポリゴンミラー36bに出射するようにしているため、使用するブラック(K)の感光体ドラム10aだけでなく、使用しないシアン(C)の感光体ドラム10bにも光ビームが出射されるようになってしまう。
遮光シャッタ40を開けた状態で、モノクロ印刷でのブラック及びシアンの各感光体ドラム10a、10bの露光状態は、図7に示すように、画像形成を行う前の同期検知信号(図7の(b))が出力されるまでの初期点灯期間(図7の(a))では、出射開始のタイミングによっては長期間で光ビームの出射が行われ続けることになる。
この期間の光ビームのビーム強度は同期検知を行うため、最大出力に近いレベルにある。
また、使用しないシアンの感光体ドラム10bは、回転せずに止まったままの状態にあるため、同一箇所に上記光ビームの出射がされ続けることになり、その後に行う除電プロセスでも除去できないレベルまで到達することになる。
したがって、図7の(f)に示すような状態となったシアンの感光体ドラム10bには、画像形成時にスジ等の意図しない静電潜像が形成されてしまう。
この画像形成装置でモノクロ印刷のジョブ要求が発生すると、まず、最初の感光体ドラム10aではブラックのトナーが付着され、黒画像が形成されて、転写ローラ13aにより図1の中間転写ベルト14上に転写される。
次の感光体ドラム10bではシアンの静電潜像が形成されているためトナーが付着され、シアン画像が形成されて、転写ローラ13bにより中間転写ベルト14上に転写される。
カラー印刷時と同様に中間転写ベルト14上には既に黒画像が転写されているため、その上にシアン画像が転写される。
イエロー、マゼンタについては光源7b自体を止めているため各感光体ドラム10c、10dへの出射が行われず、各感光体ドラム10c、10dには静電潜像が形成されず、中間転写ベルト14上にもイエロー画像並びにマゼンタ画像は形成されない。
出力画像としてはカラー印刷時と同様に、中間転写ベルト14上に各色のトナー像が重ね合わされることにより合成された画像が形成される。
本来であれば出力したい画像にはブラック画像しか転写されないはずであるが、従来の構成ではスジ等のシアン画像が形成されてしまうため、結果として意図しない画像として異常画像が出力されることになる。
また、初期点灯期間以外でも画像形成を行っている間は、同期検知信号を得るために画像形成周期間隔で光源7a、7bの点灯を行っている。
ブラック画像の形成が行われた後、下段のポリゴンミラー36bに対応した同期検知信号を得る必要があるため、画像出力制御部3を通して光源7aの点灯が行われる。
つまり、初期点灯期間と同様に、シアンに対応した感光体ドラム10bにはページ単位ごとに同一箇所に強い強度の光ビームが出射され続けることになる。
結果として、意図しない静電潜像が形成され、ブラックの画像にシアンの画像が合わさった異常画像が出力されることになる。
上記の問題を考慮し、この実施例の画像形成装置では、光走査装置21を遮光シャッタ40を備えた構成にすることで解決している。
図8は、上記遮光シャッタ40としてメカニカルシャッタを用いた場合の構成例を示す図である。
図10は、図6に示した遮光シャッタ40を用いてモノクロ印刷を行った場合についての光走査装置21の動作に係る信号の変化を示す図である。
遮光シャッタ40はハーフミラープリズム33と使用しない感光体ドラム10bに対応した下段のポリゴンミラー36bの間に配設している。
カラー印刷時はシアン画像の形成のため、下段のポリゴンミラー36bに対して出射が必要となる。
この場合、画像出力制御部3にて生成されるモノクロ印刷かカラー印刷かを判別するための印刷モード判定信号が、シャッタ開閉制御部5に対して出力される。
ここで印刷モード判定信号のレベルとしてモノクロ印刷がロー(Low)/カラー印刷がハイ(High)、図10の(e)に示すように、シャッタ開閉制御信号のレベルとして遮光シャッタ40を開いた状態(OFF)にする要求をLow、遮光シャッタ40を閉じた状態(ON)にする要求をHighとする。
カラー印刷時、シャッタ開閉制御部5がHighレベルの印刷モード判定信号を検出すると、直後に遮光シャッタ40をOFFにするために遮光シャッタ40に対してLowレベルのシャッタ開閉制御信号を出力する。
遮光シャッタ40は、Lowレベルの信号を検知後、一定期間経過した後に駆動モータ52を回転させて回転軸51に設けられた遮光フィルタ50(シャッタに相当する)を回転移動させて光ビームの光路を開けるようにシャッタを開けて、その後に下段のポリゴンミラー36bに対して光ビームの出射が行われるようにする。
カラー印刷時、シャッタ開閉制御部5が印刷モード判定信号を検出直後に遮光シャッタ40を開ける指示を行うことにより、誤って光源制御部4から出力される光源7aの光ビームの遮断が行われることは無い。
これにより、上下段のポリゴンミラー36a,36bに対応した静電潜像画像が形成されるので、最適な画像出力を得ることが出来る。
次に、遮光シャッタ40としてメカニカルシャッタを用いた場合のモノクロ印刷時の動作について説明する。
遮光シャッタ40は、図8の(a)に示すように、駆動モータ52の回転軸51に遮光フィルタ50が設けられており、駆動モータ52による回転軸51の回転駆動により、遮光フィルタ50を光ビームの光路を閉じる状態あるいは開いた状態にする。
モノクロ印刷時は、画像出力制御部3からモノクロ印刷を示すLowレベルの印刷モード判定信号がシャッタ開閉制御部5に対して出力される。
シャッタ開閉制御部5は、遮光シャッタ40にHighレベルのシャッタ開閉制御信号を出力し、遮光シャッタ40はHighレベルのシャッタ開閉制御信号によって光源7aの光ビームを遮光するようにシャッタを閉じる。
ここで、シャッタ開閉制御信号がHighになるタイミングが画像出力制御部3で出力するLD点灯制御信号よりも遅かった場合、シアンの感光体ドラム10bが露光されてしまう恐れがある。
この問題は画像出力制御部3が、シャッタ開閉制御部5がシャッタ開閉制御信号をHighレベルにしてからLD点灯制御信号を出力することにより、シャッタ開閉制御部5が遮光シャッタ40を閉じた後に光源7aが発光するので、光源7aからの光ビームを遮光してポリゴンミラー36bまで到達させないので、シアンの感光体ドラム10bへの露光を防ぐことが出来る。
したがって、図10の(g)に示すように、感光体ドラム10bの露光レベルは無く、画像形成時にはシアン画像を形成する感光体ドラム10bによるスジ等の異常画像は転写されない。
ただし、遮光シャッタ40が遮光フィルタ50を回転させてシャッタを開閉するのは瞬時には行えず、シャッタを開閉するためのシャッタ反応時間が必要になる。
つまり、シャッタ開閉制御信号を検出してから、遮光シャッタ40が閉まるまでにはシャッタ反応時間分の待ち時間が発生する。
仮に画像出力制御部3がシャッタ開閉制御信号をHighレベル出力した直後に、LD点灯制御信号を出力してしまうとシャッタが閉まるまでの反応時間の間にシアンの感光体ドラム10bに対して露光が行われてしまう。
この問題については、画像出力制御部3がシャッタ開閉制御信号をHighレベルにした後、シャッタ反応時間分待ってからLD点灯制御信号を出力することによって、シアンの感光体ドラム10bに対しての露光を防ぐことが可能になる。
上記のように、遮光シャッタ40の開閉及び閉開は、あくまで画像形成終了後の遮光フィルタ50の位置がハーフミラープリズム33から光ビームが出射される方向に平行な方向に位置し遮光しない状態にあるか、または光ビームが出射される方向に垂直な方向に位置して出射される光ビームを遮光する状態にあることを前提にしている。
しかし、画像形成装置のジャムや故障等により、遮光フィルタ50を駆動する駆動モータ52の電源が突発的にOFFされてしまった場合、遮光フィルタ50の位置は前述の位置で止まらない可能性がある。
また、基準の開始位置が異なっているため、正常動作時と同様に遮光フィルタ50の開閉を行ってしまうと、遮光フィルタ50が本来止まるべき位置よりも行き過ぎて近傍に配置されている他の部材に衝突したり、遮光する位置の手前で遮光フィルタ50が止まってしまい遮光が出来なくなる可能性が発生する。
そこで、画像出力制御部3が出力するシャッタ開閉制御部5に対し、遮光フィルタ50が正しい位置に止まることができるようにするために、図8の(b)に示すように、ハーフミラープリズム33から光ビームが出射される方向に垂直な方向の位置をホームポジションとしたホームポジションを検知するためのセンサ54を配設することにより上記の問題を解決することが可能になる。
一方、遮光シャッタ40にはセンサ54に検知させるセンサ用遮光板53が回転軸51に対して垂直方向に取り付けている。
センサ54は、センサ用遮光板53がセンサ54の検知範囲内に移動するとセンサ54内に位置していることを示すセンサ検知信号としてHighレベルの信号を、センサ検知範囲外に移動するとセンサ54内に位置していないことを示すセンサ検知信号としてLowレベルの信号を出力する。
そして、遮光シャッタ40が開いている状態から閉まる状態に変化するとセンサ用遮光板53がセンサ54に対してセンサ検知範囲外からセンサ検知範囲内へと移動する。
センサ54は、センサ用遮光板53が内部に移動するとセンサ用遮光板53を検出し、センサ検知信号としてHighレベルで出力する。このセンサ検知信号を画像出力制御部3に出力する。
画像出力制御部3は、センサ54からのセンサ検知信号を用いることによりリアルタイムで遮光シャッタ40の開閉状態(光ビームの光路を完全に明けているか閉じているかの状態)を監視することが可能になる。
次に、ジャム等により駆動モータ52の電源が突発的にOFFとなった場合、遮光シャッタ40の遮光フィルタ50の位置は狙いの位置からずれた位置で止まっている可能性がある。
そこで、駆動モータ52の電源がONになった際に、ホーミング動作を行うことにより、遮光シャッタ40の遮光フィルタ50をまずホームポジションの位置に移動させる。
ただし、ホームポジションの位置では、遮光シャッタ40の遮光フィルタ50はハーフミラープリズム33から光ビームが出射される方向に垂直な方向の位置にいるので光ビームを遮光する形になっている。
また、仮に画像出力制御部3が遮光しない制御を行っていた場合、カラー印刷時にシアン画像が抜けた意図しない画像が形成される恐れがある。
そこで、駆動モータ52の電源ON後に遮光シャッタ40の遮光フィルタ50がホームポジションに移った時に生成されるセンサ検知信号をトリガとして、画像出力制御部3は内部で生成する印刷モード判定信号と偏向走査段検出部6からの同期検知信号に基いて、シャッタ開閉制御部5に対してシャッタ開閉制御信号を出力することで遮光シャッタ40の遮光フィルタ50を本来のあるべき位置に移動させることが可能になる。
次に、遮光シャッタとして液晶シャッタを用いた場合について説明する。
図9は、上記遮光シャッタ40として遮光用液晶シャッタを用いた場合の電界印加のON/OFFにおけるビームの出射方向について示す図である。
遮光用液晶シャッタは、シャッタに対する印加電圧レベルを変化させることで照射される光の回折率を変化させることが可能である。
例えば、印加電圧を加えるのに比例して回折率が下がる遮光用液晶シャッタであれば、図9の(a)に示すように、電圧が印加されていない時は光が進行方向からずれた方向に光が透過され、電圧がある一定レベル以上印加されている時は進行方向に光が透過されることになる。
また、図9の(b)に示すように、シャッタ開閉制御信号により遮光用液晶シャッタに対する印加電圧を制御することでメカニカルシャッタを用いた場合と同様の遮光動作を行うことが可能である。
つまり、シャッタ開閉制御信号がLowレベルの時に印加電圧を一定電圧以上に保つことでポリゴンミラー36bに光ビームが照射されることが出来、シャッタ開閉制御信号がHighレベルの時に印加電圧を加えないことでポリゴンミラー36bへの光ビームの照射を防ぐことが出来る。
この遮光用液晶シャッタを用いた場合も、モノクロ印刷動作を行う際の画像出力制御部3及びシャッタ開閉制御部5の制御はメカニカルシャッタを用いた時と同様である。
次に、上述の説明では遮光シャッタ40をONする動作について説明したがOFFする動作について説明を行う。
遮光シャッタ40は、ONの状態を維持するだけで電力を消費するため、極力ONになっている時間を短くすることが省エネの観点から望ましい。
例えば、シアンの感光体ドラム10bに対しての露光は、LD点灯が行われる期間のみでそれ以外の期間は露光が行われることはない。
つまり、点灯していない期間は遮光シャッタ40をOFFの状態にしておくことが可能である。
また、カラー印刷時も点灯していない期間中は遮光シャッタ40をOFFにしておいてよい。
よって、モノクロ印刷/カラー印刷のモードによらずLD消灯を行う時に、遮光シャッタ40をOFFするとよい。
ここで、遮光シャッタ40をLD消灯が行われる前にOFFにしてしまうと、LD消灯が行われるまでの間にシアンの感光体ドラム10bに対して露光が行われてしまうことになる。
そこで、画像出力制御部3は光源制御部4に対してLD消灯の指示を出した後、光源制御部4がLD消灯を行ったことを確認してから遮光シャッタ40に対してシャッタ開閉制御信号をLowレベルにすることで確実に遮光を行うことが可能になる。
このようにして、モノクロ印刷時に使用しないカラーのシアン画像を形成する感光体ドラム10bに対応したハーフミラープリズム33とポリゴンミラー36bの間に遮光シャッタ40を設け、印刷モード(モノクロ/カラー)に応じて同期検知前のLD点灯期間中に適切なタイミングで遮光を行うことにより、最適な画像出力を得ることが可能になる。
さらに、遮光シャッタ40に対してホームポジション用のセンサ54を用いての遮光フィルタ50の位置(シャッタの開閉状態)を検知することにより、誤って使用しない感光体ドラムに対して露光が行われ、異常画像が出力されることを防ぐことが可能になる。
この実施例の画像形成装置では、使用しない感光体の光路上にあるシリンドリカルレンズとポリゴンミラーの間に遮光シャッタを配設しているので、モノクロ印刷モード時に同期検知前の光源点灯期間中において、使用しない感光体に対応したポリゴンミラーに対しての光ビームを遮光することができ、感光体に不要な光ビームが長時間照射されることを防ぎ、それによって感光体表面が劣化して異常画像が出力されることを防止することができる。
また、この実施例の画像形成装置では、カラー印刷モード時は上下段で分割された光ビームを全て使用するため、遮光シャッタは常時開いた状態にしておいて必要な光ビームを通すことで適切な画像出力ができる。
さらに、同期検知前の光源点灯動作中に遮光シャッタを閉じた状態にしてしまうと、使用しない感光体に意図しない静電潜像が形成される恐れがあるため、この実施例の画像形成装置では、画像出力制御部による同期検知前の光源点灯動作は遮光シャッタを閉じた状態にする指示を出してから行うことにより、感光体に対する不要な光ビームの遮光を確実に実施することができ、使用しない感光体に意図しない静電潜像が形成されるのを防止することができる。
また、画像出力制御部からの指示を受けてから遮光シャッタが反応するまでにはある程度の時間(シャッタ反応時間)が必要であり、遮光シャッタを閉じる指示を出した直後に光源点灯動作を行ってしまうと、上述と同様に使用しない感光体に対して遮光されずに光ビームが照射されてしまう可能性がある。
そこで、この実施例の画像形成装置では、光源点灯動作は遮光シャッタを閉じる指示を出した後に遮光シャッタが反応する時間分待ってから開始するので、遮光シャッタが閉じる前に光ビームを通すことなく、使用しない感光体に意図しない静電潜像が形成されるのを防止することができる。
また、シャッタへの開閉指示は出しても実際にシャッタが意図した動作を行っているかは判断することが出来ない。
そこで、この実施例の画像形成装置では、遮光シャッタの開閉を検知する透過センサを用い、その透過センサの検出結果に基づいて、遮光シャッタの位置ずれを検知した場合は光源の点灯を開始せず、遮光シャッタが正しく閉じた状態になったことを検知してから光源点灯動作をさせることによって、確実な遮光を行うことが可能である。
さらに、印刷ジョブの完了である画像形成終了時は光源消灯動作が行われるため、遮光シャッタを閉じた状態にしておく必要が無いため、開いた状態にすることが可能である。
また、上述のようにカラー印刷時は遮光シャッタを常時開いた状態にすることが可能なため、遮光シャッタを開く動作はモノクロ/カラーの印刷モードによらず可能である。
ただし、光源消灯前に遮光シャッタを開いてしまうとこれまでと同様に使用しない感光体に対して光ビームが遮光されずに照射されてしまう可能性があるため、画像出力制御部で光源消灯動作を行った後に遮光シャッタを開く指示を出すことがより望ましい。
このようにして、遮光シャッタによる不要な遮光を防ぐことができ、その遮光シャッタによる遮光を適切なタイミングで行うことが可能になる。
この発明による画像形成装置は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、及び複合機を含む画像形成装置の全般に適用することができる。
1:画像処理部 2:データ選択部 3:画像出力制御部 4:光源制御部 5:シャッタ開閉制御部 6:偏向走査段検出部 7a、7b:光源 8a、8b:受光素子 10a〜10d:感光体ドラム 11a〜11d:帯電ユニット 12a〜12d:トナーカートリッジ 13a〜13d:転写ローラ 14:中間転写ベルト 15:中間転写ローラ 16:中間転写ベルトクリーニング装置 17:転写装置 18:給紙レジストローラ 19:定着装置 20:排紙装置 21:光走査装置 30:光ビーム 31:カップリングレンズ 32:開口絞り 33:ハーフミラープリズム 33a:ハーフミラー部 33b:全反射面 34a、34b:シリンドリカルレンズ 35:防音ガラス 36:偏向手段 36a、36b:ポリゴンミラー 36c:回転軸 37a、37b:走査レンズ 38a〜38f:ミラー 39a、39b:走査レンズ 40:遮光シャッタ 50:遮光フィルタ 51:回転軸 52:駆動モータ 53:センサ用遮光板 54:センサ 61:同期検知計測部 62:比較判定部 S:転写紙
特開2006−284822号公報 特開2010−072634号公報

Claims (6)

  1. 回転軸と該回転軸に少なくとも2段に、かつ回転方向への角度をずらして周設された多面反射鏡とを有し、その各多面反射鏡に入射された光ビームの出射方向を偏向させながら反射して複数の像担持体上をそれぞれ走査する偏向手段と、
    光源からの光ビームを少なくとも2つに分割し、その分割された各光ビームを相違なる段の多面反射鏡へ入射させる分割手段と、
    前記偏向手段により走査される光ビームを検知する受光手段と、
    該受光手段による光ビームの検知間隔に基いて各段の多面反射鏡により走査を行うタイミングを検出する検出手段と、
    前記タイミング検出前の前記光源の点灯期間中に前記各像担持体の内の使用しない像担持体に対して照射される光ビームを遮光する遮光手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. モノクロ印刷時は、前記光源の点灯開始前に前記遮光手段によって遮光してから前記光源を点灯させる手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. モノクロ印刷時は、前記遮光手段による遮光が有効になる時間だけ待機してから前記光源を点灯させる手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記遮光手段が前記使用しない像担持体に対する光ビームの光路をシャッタによって閉じて遮光する手段であり、
    前記シャッタの開閉を検知する検知手段と、モノクロ印刷時は、前記検知手段によって前記シャッタの閉状態を検知してから前記光源を点灯させる手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 画像形成終了時には前記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記光源を消灯してから前記シャッタを開状態あるいは閉状態のいずれか一方の位置に固定する手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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