JP5746984B2 - 手摺の補修方法 - Google Patents

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本発明は、手摺の構成部材である支柱の側、及び/又は該支柱の下端部が埋設されてなるコンクリート部材の側に脆弱部がある場合に補修を行う、手摺の補修方法に関する。
従来、戸建て住宅や集合住宅や歩道橋等の多くの構造物においては、人や物の落下を防止したり人の歩行を補助したりする等のために手摺が設けられている。図6は、集合住宅における手摺の配置状態の一例を示す断面図であり、符号100は集合住宅の外部廊下を示し、符号101はコンクリート部材(コンクリートスラブ)を示し、符号102は、該コンクリート部材101の端縁に立設された手摺を示す。
ところで、図6に示す構造物においては、前記手摺102の支柱(以下、“手摺支柱”とする)120の側や、該手摺支柱120の下端部が埋設されているコンクリート部材101の側に脆弱部が発生してしまう場合がある。例えば、該手摺支柱120をアルミ製とし、該手摺支柱120の内部にスチール製の芯材(不図示)を配置したような場合は、該手摺支柱120と該芯材との間に雨水などの水が浸入してしまうと該手摺支柱120と該芯材との間で電流が流れて該手摺支柱120が腐食してしまう場合がある。また、該手摺支柱120をアルミ製とした場合には、線膨張係数の違いからコンクリート部材にひび割れが生じてしまう場合もある。さらに、前記手摺102にスチール製の部材が使用されていると、該スチール製の部材が錆びてしまうこともある。
そして、上述のような脆弱部が発生した場合の修理方法については種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、手摺の補修方法の一例を示す斜視図であり、符号220は手摺支柱を示し、符号220Bは、該手摺支柱220の一部であって腐食していて除去された部分(以下、“除去部”とする)を示し、符号220Aは、該除去部220Bの上方の部分(腐食しておらずに残された部分であり、以下“上部支柱”とする)を示し、符号220Cは、該除去部220Bの下方の部分(腐食しておらずに残された部分であり、以下“埋設支柱”とする)を示し、符号221は、前記上部支柱220Aと前記埋設支柱220Cとを連結するように取り付けられる連結プレートを示し、符号222は、前記手摺支柱220の内部に挿入される鉄筋を示す。
特開2008−63933号公報
ところで、前記手摺102を補修する際に、その設置箇所から手摺を取り去ってしまうと、安全対策上好ましく無いという問題があった。また、図7に示すような補修方法は、手摺支柱220の健全な部分(つまり、上述の埋設支柱220C)がベース部材(つまり、手摺支柱220の高さを確定する部材)として残っていることが前提である。したがって、そのようなベース部材が残っていない場合にはコンクリート部材を掘削してベース部材を新たに埋め込んで生コンクリートを打設等する必要があるが、その工事の間、前記手摺支柱220の高さは確定していないので該支柱220を何らかの治具で所定の高さに保持し続けておく必要があり、その分、作業が複雑化し、作業効率が悪くなってしまうという問題があった。
本発明は、上述の問題を解消することのできる手摺の補修方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、図2(a) に例示するものであって、手摺(2)の構成部材である支柱(以下、“手摺支柱(20)”とする)の側、及び/又は該手摺支柱(20)の下端部が埋設されてなるコンクリート部材(1)の側に脆弱部がある場合に補修を行う、手摺の補修方法において、
前記手摺支柱(20)の側の脆弱部を“支柱側脆弱部"とし、前記コンクリート部材(1)の側の脆弱部を“コンクリート側脆弱部"とした場合に、
前記手摺(2)を昇降させる手摺昇降装置(3)を該手摺(2)に沿って設置する昇降装置設置工程(図8のS11参照)と、
前記手摺支柱(20)を切断して前記手摺(2)を前記コンクリート部材(1)から切り離す手摺切断工程(図8のS12参照)と、
前記支柱側脆弱部及び/又は前記コンクリート側脆弱部を除去するための作業スペースが前記手摺支柱(20)と前記コンクリート部材(1)との間に形成されるように、前記手摺昇降装置(3)を操作して前記手摺(2)を所定高さにまで上昇させて(該上昇させた位置で)略固定する手摺上昇工程(図8のS13参照)と、
前記支柱側脆弱部及び/又は前記コンクリート側脆弱部を除去する脆弱部除去工程(図8のS14参照)と、
前記手摺昇降装置(3)を操作して前記手摺(2)を下降させる手摺下降工程(図8のS15参照)と、
該手摺(2)を前記コンクリート部材(1)に固定する手摺設置工程(図8のS16参照)と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、図2(a) に例示するものであって、手摺(2)の構成部材である支柱(以下、“手摺支柱”とする)(20)の側、及び/又は該手摺支柱(20)の下端部が埋設されてなるコンクリート部材(1)の側に脆弱部がある場合に補修を行う、手摺の補修方法において、
図2(a) に例示するように、前記手摺(2)を昇降させる手摺昇降装置(3)を該手摺(2)に沿って設置する昇降装置設置工程(図1のS1参照)と、
図2(a) に矢印Aで例示するように、前記手摺支柱(20)を切断して前記手摺(2)を前記コンクリート部材(1)から切り離す手摺切断工程(図1のS2参照)と、
図2(b) 及び図3(a) に矢印B1で例示するように、前記手摺昇降装置(3)を操作して前記手摺(2)を所定高さにまで上昇させて略固定する手摺上昇工程(図1のS3参照)と、
図3(b) に例示するように、前記コンクリート部材(1)を掘削して、前記手摺支柱(20)の側の脆弱部、及び/又は前記コンクリート部材(1)の側の脆弱部を除去するコンクリート掘削工程(図1のS4参照)と、
図4(a) に例示するように、前記コンクリート部材(1)の一部であって前記コンクリート掘削工程(S4)にて掘削されなかった部分にブラケット(以下、“支持用ブラケット”とする)(4)を取り付けるブラケット取り付け工程(図1のS5参照)と、
図4(a) に矢印B2で例示するように、前記手摺昇降装置(3)を操作して前記手摺(2)を下降させる手摺下降工程(図1のS6参照)と、
図4(b) に例示するように、前記支持用ブラケット(4)に新たな支柱(以下、“新設支柱”とする)(5)を取り付ける新設支柱設置工程(図1のS7参照)と、
前記新設支柱(5)と前記手摺(2)とを接続することにより該手摺(2)を該新設支柱(5)に支持させる手摺接続工程(図1のS8参照)と、
図4(b) に矢印Cで例示するように、前記コンクリート部材(1)の掘削により形成された凹部(1b)を修復するコンクリート掘削部修復工程(図1のS9参照)と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、図3(b) に例示するように、請求項2に係る発明において、前記コンクリート掘削工程(S4)にて行う前記コンクリート部材(1)の掘削を、該コンクリート部材(1)の側面(1a)に到達するまで行い、
前記コンクリート掘削部修復工程(S9)にて行う前記コンクリート部材(1)の修復は、前記コンクリート部材(1)の掘削により形成された凹部(1b)に生コンクリートかモルタルか樹脂を流し込むことにより行い、
前記支持用ブラケット(4)は、図4(a) (b) に例示するように、前記側面(1a)の一部であって前記コンクリート部材(1)の掘削により破壊された部分を閉塞するように取り付けて、前記生コンクリート(不図示)か前記モルタルか前記樹脂を流し込む際に型枠として機能させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明において、図2(a) (b) に例示するように、前記手摺昇降装置(3)が、前記コンクリート部材(1)上に設置される基台(31)と、該基台(31)に支持されると共に前記手摺(2)を上昇及び下降させることのできる昇降機構(32)と、を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記手摺(2)に沿うような仮設柵(図2(a) (b) の符号33参照)を前記基台(31)に取り付けることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の発明において、図4(a) (b) に例示するように、前記支持用ブラケット(4)が、仮設足場(不図示)を支持するための足場支持部(4a)を有することを特徴とする。
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1に係る発明によれば、前記手摺を補修している間、該手摺はほぼ元の設置場所(正確には、元の設置場所から所定高さにまで上昇された位置)に配置されて略固定されているので、該手摺が落下防止のための安全柵として機能することとなる。
請求項2及び4に係る発明によれば、前記手摺を補修している間、該手摺はほぼ元の設置場所(正確には、元の設置場所から所定高さにまで上昇された位置)に配置されて略固定されているので、該手摺が落下防止のための安全柵として機能することとなる。また、前記支持用ブラケット及び前記新設支柱によって前記手摺の支持を行うようになっているので、前記コンクリート掘削部修復工程を実施する時点では該手摺の高さは確定している。したがって、該手摺の高さ調整に配慮せずに、後工程の工事を進めることが出来、作業の簡素化及び効率化を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、前記コンクリート部材の側面の側に型枠(型枠としての専用部材)を配置する必要が無く、また、前記コンクリート掘削部修復工程の後に該型枠を取り外す必要も無い。つまり、前記ブラケット取り付け工程が終了した時点で前記側面の側の作業(つまり、前記手摺の外側での作業)は全て終了し、残された作業は前記手摺の内側での作業のみとなるので、作業が簡素化され、作業効率も向上することとなる。
請求項5に係る発明によれば、前記手摺が前記コンクリート部材から切り離された状態でも該仮設柵が設置されているので、人や物の落下等を防止することが出来る。
請求項6に係る発明によれば、将来、外壁修繕工事等で仮設足場を設置する必要が生じるような場合は、前記足場支持部を利用して仮設足場を設置することが出来、地上から足場を組み立てる必要が無く、作業コストを削減等することができる。
図1は、本発明に係る手摺の補修方法の一例を示すフローチャート図である。 図2(a) は、昇降装置設置工程を実施した様子の一例を示す断面図であり、同図(b) は、手摺上昇工程を実施する様子の一例を示す断面図である。 図3(a) は、手摺上昇工程を実施する様子の一例を示す斜視図であり、同図(b) は、コンクリート掘削工程を実施した様子の一例を示す斜視図である。 図4(a) は、ブラケット取り付け工程を実施した様子の一例を示す斜視図であり、同図(b) は、新設支柱設置工程を実施した様子の一例を示す斜視図である。 図5(a) は、補修された後の手摺等の状態を示す斜視図であり、同図(b) は、手摺支柱の下端部の様子の一例を示す斜視図である。 図6は、集合住宅における手摺の配置状態の一例を示す断面図である。 図7は、手摺の補修方法の一例(従来例)を示す斜視図である。 図8は、本発明に係る手摺の補修方法の一例を示すフローチャート図である。
以下、図1乃至図5に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る手摺の補修方法は、図2(a) 等に例示するものであって、手摺2の構成部材である支柱(以下、“手摺支柱”とする)20の側、及び/又は該手摺支柱20の下端部が埋設されてなるコンクリート部材(例えば、コンクリートスラブやコンクリート床版)1の側に脆弱部がある場合に補修を行う方法である。また、本発明に係る手摺の補修方法は少なくとも次の工程を備えている。なお、前記手摺支柱20の側の脆弱部を“支柱側脆弱部"とし、前記コンクリート部材1の側の脆弱部を“コンクリート側脆弱部"とする。
・ 前記手摺2を昇降させる手摺昇降装置3を該手摺2に沿って設置する昇降装置設置工程(図8のS11参照)
・ 前記手摺支柱20を切断して前記手摺2を前記コンクリート部材1から切り離す手摺切断工程(図8のS12参照)
・ 前記支柱側脆弱部及び/又は前記コンクリート側脆弱部を除去するための作業スペース(工具及び作業者の手や腕が入る程度のスペースであって、例えば200mm程度の高さのスペース)が前記手摺支柱20と前記コンクリート部材1との間に形成されるように、前記手摺昇降装置3を操作して前記手摺2を所定高さにまで上昇させて略固定する手摺上昇工程(図8のS13参照)
・ 前記支柱側脆弱部及び/又は前記コンクリート側脆弱部を除去する脆弱部除去工程(図8のS14参照)
・ 前記手摺昇降装置3を操作して前記手摺2を下降させる手摺下降工程(図8のS15参照)
・ 該手摺2を前記コンクリート部材1に固定する手摺設置工程(図8のS16参照)
この場合、前記手摺設置工程S16における前記手摺2の前記コンクリート部材1への固定は、
・ 後述するように、前記コンクリート部材1が掘削された部分(凹部1b)に埋め込んだ鉄鋼製の部材(アンカー部材)7と、前記コンクリート部材1に取り付けられる支持用ブラケット4と、該支持用ブラケット4に取り付けられると共に前記手摺2に接続される新設支柱5と、により行うようにしても、
・ 前記支持用ブラケット4や前記新設支柱5は設けずに、前記アンカー部材7だけで行うようにしても、
・ 前記アンカー部材7は設けずに、前記支持用ブラケット4と前記新設支柱5とにより行うようにしても、
・ 前記コンクリート部材1を掘削せずに、該掘削していないコンクリート部材1の表面に配置した何らかの部材を介して行うようにしても、或いは、
・ 何らかの部材を一切追加することなく、前記手摺支柱20を前記コンクリート部材1に埋め込むようにしても、
いずれでも良い。
上述の補修方法によれば、前記手摺2を補修している間、該手摺2はほぼ元の設置場所(正確には、元の設置場所から所定高さにまで上昇された位置)に配置されて略固定されているので、該手摺2が落下防止のための安全柵として機能することとなる。なお、ここで、“略固定"とは、
・ 前記手摺2が全く動かないように固定する態様
・ 前記手摺2が多少は動くが人の落下を阻止することができるような態様
の両方の概念を含むものである。また、該手摺2は、図2(a) に符号34で示す部材(例えば、手摺2を吊り下げるロープ)、及び符号13で示す部材(例えば、脱着自在であって前記手摺昇降装置3と前記手摺2とを接続するブラケット)により略固定するようにすると良い。
本発明に係る手摺の補修方法は、図2(a) 等に例示するものであって、手摺2の構成部材である支柱(以下、“手摺支柱”とする)20の側、及び/又は該手摺支柱20の下端部が埋設されてなるコンクリート部材(例えば、コンクリートスラブやコンクリート床版)1の側に脆弱部がある場合に補修を行う方法である。また、本発明に係る手摺の補修方法は少なくとも次の工程を備えている。すなわち、
(1) 図2(a) に例示するように、前記手摺2を昇降させる装置(以下、“手摺昇降装置"とする)3を該手摺2に沿って設置する昇降装置設置工程(図1のS1参照)
(2) 前記手摺支柱20を切断して前記手摺2を前記コンクリート部材1から切り離す手摺切断工程(図2(a) の矢印A、及び図1のS2参照)
(3) 前記手摺昇降装置3を操作して前記手摺2を所定高さ(例えば、200mm程度高い高さ)にまで上昇させて該上昇させた位置で略固定する手摺上昇工程(図1のS3、並びに図2(b) 及び図3(a) の矢印B1参照)
(4) 図3(b) に例示するように、前記コンクリート部材1を掘削して、前記手摺支柱20の側の脆弱部(例えば、腐食した部分やひび割れした部分など)、及び/又は前記コンクリート部材1の側の脆弱部(例えば、腐食した部分やひび割れした部分など)を除去するコンクリート掘削工程(図1のS4参照)
(5) 図4(a) に例示するように、前記コンクリート部材1の一部であって前記コンクリート掘削工程S4にて掘削されなかった部分にブラケット(以下、“支持用ブラケット”とする)4を取り付けるブラケット取り付け工程(図1のS5参照)
(6) 図4(a) に矢印B2で例示するように、前記手摺昇降装置3を操作して前記手摺2を下降させる手摺下降工程(図1のS6参照)
(7) 図4(b) に例示するように、前記支持用ブラケット4に新たな支柱(以下、“新設支柱”とする)5を取り付ける新設支柱設置工程(図1のS7参照)
(8) 前記新設支柱5と前記手摺2とを接続することにより該手摺2を該新設支柱5に支持させる手摺接続工程(図1のS8参照)
(9) 前記コンクリート部材1の掘削により形成された凹部(コンクリート掘削部)1bを修復するコンクリート掘削部修復工程(図1のS9参照)
本発明によれば、前記手摺2を補修している間、該手摺2はほぼ元の設置場所(正確には、元の設置場所から所定高さにまで上昇された位置)に配置されて略固定されているので、該手摺2が落下防止のための安全柵として機能することとなる。また、前記支持用ブラケット4及び前記新設支柱5によって前記手摺2の支持を行うようになっているので、前記コンクリート掘削部修復工程S9を実施する時点では既に該手摺2の高さは確定している。したがって、該手摺2の高さ調整に配慮せずに、後工程の工事を進めることが出来、その分、作業の簡素化及び効率化を図ることができる。
なお、各工程S1〜S9を実施する順序を図1に記載の順序に限定する趣旨ではなく、必要に応じて適宜実施順序を変えても良い。例えば、図1の例では、コンクリート掘削工程S4→ブラケット取り付け工程S5→手摺下降工程S6の順で各工程を実施しているが、コンクリート掘削工程S4→手摺下降工程S6→ブラケット取り付け工程S5の順で各工程を実施しても良い。また、例えば、図1の例では、手摺下降工程S6→新設支柱設置工程S7→手摺接続工程S8→コンクリート掘削部修復工程S9の順で各工程を実施しているが、コンクリート掘削部修復工程S9→手摺下降工程S6→新設支柱設置工程S7→手摺接続工程S8の順で各工程を実施しても良い。また、前記コンクリート掘削部修復工程S9による修復方法としては、・ 前記コンクリート部材1の掘削により形成された凹部1bに生コンクリートかモルタルか樹脂を流し込む方法や、
・ 前記コンクリート部材1の掘削により形成された凹部1bをプレート(例えば、鋼板)で覆う方法
を挙げることができる。
一方、上述の手摺昇降装置3は、図2(a) 及び(b) に示すように、
・ 前記コンクリート部材1上に設置される基台31と、
・ 該基台31に支持されると共に前記手摺2を上昇及び下降させることのできる昇降機構32と、
により構成すると良い。ここで、図2(a) 及び(b) 中の基台31は、天井部分と床部分との間に立設されたポール部材であるが、もちろんこれに限られるものではなく、他の形状としても良い。また、前記昇降機構32は、ラチェット方式のもの(つまり、レバーの往復運動をラチェットにより一方向の回転運動に変換してロープ34を巻き上げたり下ろしたりする方式のもの)としても他の方式のものとしてもどちらでも良い。
また一方、上述の基台31には、前記手摺2に沿うような仮設柵(例えばパイプ等)33を取り付けるようにしておき、手摺の補修工事が終了した時点で該仮設柵33を撤去できるようにしても良い。
さらに、上述のコンクリート掘削工程S4にて行う前記コンクリート部材1の掘削を、該コンクリート部材1の側面(外側面)1aに到達するまで行い(図3(b) 参照)、前記コンクリート掘削部修復工程S9にて行う前記コンクリート部材1の修復は、前記コンクリート部材1の掘削により形成された凹部1bに生コンクリートかモルタルか樹脂を流し込むことにより行い、前記支持用ブラケット4は、前記側面1aの一部であって前記コンクリート部材1の掘削により破壊された(削られた)部分を閉塞するように取り付けて、前記生コンクリートか前記モルタルか前記樹脂を流し込む際に型枠として機能させるようにすると良い。そのようにした場合には、該コンクリート部材1の側面1aの側に型枠専用部材を配置する必要が無く、また、前記コンクリート掘削部修復工程S9の後に該型枠を取り外す必要も無い。つまり、前記ブラケット取り付け工程S5が終了した時点で前記側面1aの側の作業(すなわち、前記手摺2の外側での作業)は全て終了し、残された作業は前記手摺2の内側での作業のみとなるので、作業が簡素化され、作業効率も向上することとなる。なお、図4(a) 及び(b) 中の符号6は、前記外側面1aとは反対側の側面(つまり、内側面)に設置された型枠専用部材を示している。この型枠専用部材6は前記凹部1bに流し込んだコンクリート等が硬化した後に取り外されることとなる。
ところで、前記支持用ブラケット4には、不図示の仮設足場を支持するための足場支持部(例えば、図4(a) 及び(b) 中に符号4aで示すようなボルト孔)を設けておくと良い。そのようにした場合には、将来、外壁修繕工事等で仮設足場を設置する必要が生じるような場合は、前記足場支持部4aを利用して仮設足場を設置することが出来、地上から足場を組み立てる必要が無く、作業コストを削減等することができる。
一方、図4(a) 及び(b) に示す例では、コンクリートが掘削された部分(つまり、前記凹部1b)に鉄鋼製の部材(アンカー部材)7を埋め込んで該アンカー部材7により手摺支柱20を支持するようになっており、前記新設支柱5と前記手摺支柱20の両方によって手摺全体の荷重を支持するようになっている。例えば、前記新設支柱5で手摺全体の荷重の大半(例えば、9割)を支持し、前記手摺支柱20で残りの荷重(例えば、1割)を支持するようにすると良い。なお、図3(b)
中の符号9や10で示す部材(シース管等)は必要に応じて撤去すると良い。また、上述のようなアンカー部材7を配置せずに前記手摺支柱20による荷重支持を行わず、手摺全体の荷重を前記新設支柱5だけで支持するようにしても良い。さらに、図4(a)
中の符号12は、前記アンカー部材7に載置されていてパイプ状の前記手摺支柱20に挿入するための部材を示し、図4(b) 中の符号11は、前記新設支柱5を手摺2に接続するための部材を示す。
なお、上述の新設支柱5としてはアルミ製のものを使用することが好ましいが、アルミ製以外の支柱を排除するものでは無い。また、該新設支柱5には、柱状や棒状の部材だけでなく、その他の形状の部材を用いても良い。さらに、図5(a) 及び(b) に符号8で例示するように、前記手摺支柱20の下端部にはカバー部材(例えば、プラスチック製や鋳物製のもの)を配置して、該下端部の切断部分を隠すようにしても良い。またさらに、図4(b)
及び図5(a) (b) では、前記新設支柱5を前記手摺支柱20に接続しているが、もちろんこれに限られるものではなく、該手摺支柱20以外の部分(手摺2の部分)に該新設支柱5を接続するようにしても良い。
1 コンクリート部材
1a コンクリート部材の側面
1b 凹部
2 手摺
3 手摺昇降装置
4 支持用ブラケット
4a 足場支持部
5 新設支柱
20 手摺支柱
31 基台
32 昇降機構
33 仮設柵

Claims (6)

  1. 手摺の構成部材である支柱(以下、“手摺支柱”とする)の側、及び/又は該手摺支柱の下端部が埋設されてなるコンクリート部材の側に脆弱部がある場合に補修を行う、手摺の補修方法において、
    前記手摺支柱の側の脆弱部を“支柱側脆弱部"とし、前記コンクリート部材の側の脆弱部を“コンクリート側脆弱部"とした場合に、
    前記手摺を昇降させる手摺昇降装置を該手摺に沿って設置する昇降装置設置工程と、
    前記手摺支柱を切断して前記手摺を前記コンクリート部材から切り離す手摺切断工程と、
    前記支柱側脆弱部及び/又は前記コンクリート側脆弱部を除去するための作業スペースが前記手摺支柱と前記コンクリート部材との間に形成されるように、前記手摺昇降装置を操作して前記手摺を所定高さにまで上昇させて略固定する手摺上昇工程と、
    前記支柱側脆弱部及び/又は前記コンクリート側脆弱部を除去する脆弱部除去工程と、
    前記手摺昇降装置を操作して前記手摺を下降させる手摺下降工程と、
    該手摺を前記コンクリート部材に固定する手摺設置工程と、
    を備えたことを特徴とする手摺の補修方法。
  2. 手摺の構成部材である支柱(以下、“手摺支柱”とする)の側、及び/又は該手摺支柱の下端部が埋設されてなるコンクリート部材の側に脆弱部がある場合に補修を行う、手摺の補修方法において、
    前記手摺を昇降させる手摺昇降装置を該手摺に沿って設置する昇降装置設置工程と、
    前記手摺支柱を切断して前記手摺を前記コンクリート部材から切り離す手摺切断工程と、
    前記手摺昇降装置を操作して前記手摺を所定高さにまで上昇させる手摺上昇工程と、
    前記コンクリート部材を掘削して、前記手摺支柱の側の脆弱部、及び/又は前記コンクリート部材の側の脆弱部を除去するコンクリート掘削工程と、
    前記コンクリート部材の一部であって前記コンクリート掘削工程にて掘削されなかった部分にブラケット(以下、“支持用ブラケット”とする)を取り付けるブラケット取り付け工程と、
    前記手摺昇降装置を操作して前記手摺を下降させる手摺下降工程と、
    前記支持用ブラケットに新たな支柱(以下、“新設支柱”とする)を取り付ける新設支柱設置工程と、
    前記新設支柱と前記手摺とを接続することにより該手摺を該新設支柱に支持させる手摺接続工程と、
    前記コンクリート部材の掘削により形成された凹部を修復するコンクリート掘削部修復工程と、
    を備えたことを特徴とする手摺の補修方法。
  3. 前記コンクリート掘削工程にて行う前記コンクリート部材の掘削は、該コンクリート部材の側面に到達するまで行い、
    前記コンクリート掘削部修復工程にて行う前記コンクリート部材の修復は、前記コンクリート部材の掘削により形成された凹部に生コンクリートかモルタルか樹脂を流し込むことにより行い、
    前記支持用ブラケットは、前記側面の一部であって前記コンクリート部材の掘削により破壊された部分を閉塞するように取り付けて、前記生コンクリートか前記モルタルか前記樹脂を流し込む際に型枠として機能させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の手摺の補修方法。
  4. 前記手摺昇降装置は、前記コンクリート部材上に設置される基台と、該基台に支持されると共に前記手摺を上昇及び下降させることのできる昇降機構と、を有する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の手摺の補修方法。
  5. 前記手摺に沿うような仮設柵を前記基台に取り付ける、
    ことを特徴とする請求項4に記載の手摺の補修方法。
  6. 前記支持用ブラケットは、仮設足場を支持するための足場支持部を有する、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の手摺の補修方法。
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