JP6204153B2 - 立坑のライニングコンクリート施工方法、及び立坑用プラットフォーム - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1のコンクリート内面ライニングの構築装置は、ライニング板を取込み、かつ、ライニング板を型に接合させる接合作業用最上段ステージと、ライニング板を型枠板としてコンクリート打設時の打設圧を負担可能な中段ステージと、コンクリート打設完了後のライニング面の検査が可能な最下段ステージとからなるスライド足場を、掘削岩盤に対して上下移動可能に設けた構成である。
また、足場が高くなれば、落下事故、飛来事故などの災害が重大化する。
立坑のライニングコンクリートにアンカーを設けておき、
そのアンカーにブラケットを取り付け、
そのブラケットの上に、前記立坑内の全断面を覆うプラットフォームを設置して、
そのプラットフォーム上において、前記アンカーの埋設を伴う前記コンクリート打設用の型枠の組み立て作業を行ってから、前記コンクリートの打設作業を行う、立坑のライニングコンクリート施工方法を特徴とする。
請求項1に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法であって、
コンクリート硬化後、前記プラットフォーム上において、前記型枠の取り外し作業を行ってから、
前記プラットフォームをクレーンにより上昇させて所定位置に停止し、
そのプラットフォームから前記アンカーに前記ブラケットを取り付けて、
そのブラケット上に前記プラットフォームを設置することを特徴とする。
請求項2に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法であって、
前記プラットフォームの下に設けられる作業用籠において、前記アンカーに対する前記ブラケットの取付作業を行うことを特徴とする。
請求項1から3のいずれか一項に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法であって、
前記プラットフォームは、地上もしくは立坑内最下部で組み立てられて、クレーンにより最初の前記ブラケットの取付位置に移動して前記ブラケット上に設置されることを特徴とする。
請求項1から4のいずれか一項に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法の実施作業に用いられ、
前記立坑内の全断面を覆う形状に骨材で構成されたフレームと、
前記フレーム上に配置された床パネルと、を備える立坑用プラットフォームを特徴とする。
請求項5に記載の立坑用プラットフォームであって、
前記床パネルは前記フレーム上の略中央部を除いて配置されており、
前記フレームの少なくとも前記略中央部にエキスパンドメタルが配置されていることを特徴とする。
請求項5または6に記載の立坑用プラットフォームであって、
前記フレーム下の周囲に作業用籠を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の立坑用プラットフォームであって、
前記作業用籠上の前記床パネルに、作業員が出入りするための開閉蓋が備えられていることを特徴とする。
請求項8に記載の立坑用プラットフォームであって、
前記作業用籠に、前記開閉蓋を開けて降りるための階段が備えられていることを特徴とする。
(実施形態)
図1は本発明を適用した立坑及びプラットフォームの一実施形態の構成として立坑1を縦断面で示してプラットフォーム10を降ろした状態を斜視図で示したものである。
なお、立坑1の地上部には、図示しない門型クレーンが設置されていて、地上または立坑1内の最下部で組み立てられたプラットフォーム10が、門型クレーンにより地上から立坑1内の所定位置に下降、または立坑1内最下部から前記所定位置に上昇される。
従って、従来の大掛かりな足場組立作業を省略して、工期短縮・低コスト化を達成できる。
このように、プラットフォーム10上に円周状に設置した足場20により、型枠作業を安全に実施する。
図示例では、フレーム11上の中央四角形を除いて床パネル13が張り付けられて、その中央四角形にエキスパンドメタル12が露出している。この中央四角形のエキスパンドメタル12が空気抜けとして機能する。
このフレーム11上に、図4に示すように、エキスパンドメタル12が張り付けられる。
このエキスパンドメタル12上に、図5に示すように、中央四角形を除いて床パネル13が張り付けられる。
図示のように、ライニングコンクリート2には、ブラケット5を取付支持するための長いアンカー3と短いアンカー4が上下一対ずつで円周8箇所に埋設されている。
ここで、プラットフォーム10を載せるブラケット5の荷重モーメントと剪断力に対抗して、長いアンカー3が上方で短いアンカー4が下方に配置されている。
このため、その隙間からの物の落下を防ぐために、図8に示すように、ライニングコンクリート2とプラットフォーム10との隙間を設置撤去可能な隙間塞ぎ部材16で塞ぐことにより、落下物の発生を完全に防いでいる。
図示のように、型枠6の内面上部には、長いアンカー3と短いアンカー4が上下一対ずつで円周8箇所に備えられている。これら両アンカー3・4は型枠6に対し分離可能とされている。
なお、長いアンカー3は、図示のように、縦端太材8の固定ボルト取付用としても兼用される。
この場合、立坑1の底部あるいは所定高さ位置において、ライニングコンクリート2に最初のアンカー3・4を設けておく。
この場合、プラットフォーム10上に円周状に設置した足場20も用いて作業を行う。
具体的には、プラットフォーム10を例えば2m上昇させて停止する。
具体的には、プラットフォーム10を例えば5cm下降させて停止する。
以上の実施形態においては、円形の立坑としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、四角形など多角形の立坑であってもよい。
また、実施形態では、アンカーをコンクリートに埋設したが、後付けであってもよい。
さらに、プラットフォーム及びその各部の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 ライニングコンクリート
3 長いアンカー
4 短いアンカー
5 ブラケット
6 型枠
7 横端太材
8 縦端太材
10 プラットフォーム
11 フレーム
12 エキスパンドメタル
13 床パネル
14 作業用籠
15 開閉蓋
16 隙間埋め部材
20 足場
Claims (9)
- 立坑のライニングコンクリートにアンカーを設けておき、
そのアンカーにブラケットを取り付け、
そのブラケットの上に、前記立坑内の全断面を覆うプラットフォームを設置して、
そのプラットフォーム上において、前記アンカーの埋設を伴う前記コンクリート打設用の型枠の組み立て作業を行ってから、前記コンクリートの打設作業を行うことを特徴とする立坑のライニングコンクリート施工方法。 - コンクリート硬化後、前記プラットフォーム上において、前記型枠の取り外し作業を行ってから、
前記プラットフォームをクレーンにより上昇させて所定位置に停止し、
そのプラットフォームから前記アンカーに前記ブラケットを取り付けて、
そのブラケット上に前記プラットフォームを設置することを特徴とする請求項1に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法。 - 前記プラットフォームの下に設けられる作業用籠において、前記アンカーに対する前記ブラケットの取付作業を行うことを特徴とする請求項2に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法。
- 前記プラットフォームは、地上もしくは立坑内最下部で組み立てられて、クレーンにより最初の前記ブラケットの取付位置に移動して前記ブラケット上に設置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の立坑のライニングコンクリート施工方法の実施作業に用いられ、
前記立坑内の全断面を覆う形状に骨材で構成されたフレームと、
前記フレーム上に配置された床パネルと、を備えることを特徴とする立坑用プラットフォーム。 - 前記床パネルは前記フレーム上の略中央部を除いて配置されており、
前記フレームの少なくとも前記略中央部にエキスパンドメタルが配置されていることを特徴とする請求項5に記載の立坑用プラットフォーム。 - 前記フレーム下の周囲に作業用籠を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の立坑用プラットフォーム。
- 前記作業用籠上の前記床パネルに、作業員が出入りするための開閉蓋が備えられていることを特徴とする請求項7に記載の立坑用プラットフォーム。
- 前記作業用籠に、前記開閉蓋を開けて降りるための階段が備えられていることを特徴とする請求項8に記載の立坑用プラットフォーム。
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