JP5739151B2 - タイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5739151B2
JP5739151B2 JP2010278813A JP2010278813A JP5739151B2 JP 5739151 B2 JP5739151 B2 JP 5739151B2 JP 2010278813 A JP2010278813 A JP 2010278813A JP 2010278813 A JP2010278813 A JP 2010278813A JP 5739151 B2 JP5739151 B2 JP 5739151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bladder
tire
ring
support ring
raw cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010278813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012125992A (ja
Inventor
小野 了
了 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2010278813A priority Critical patent/JP5739151B2/ja
Publication of JP2012125992A publication Critical patent/JP2012125992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5739151B2 publication Critical patent/JP5739151B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤの製造方法に関する。
タイヤの製造には、加硫装置が用いられる。図5には、従来の加硫装置2の一部が示されている。この加硫装置2は、モールド4、ブラダー6及び中心部8を備えている。図5中、一点鎖線CLはこの加硫装置2の中心線である。
モールド4は、多数の部材から構成される。これら部材が組み合わされ、タイヤの外面を形作るキャビティ面が構成される。図5には、これら部材のうち、下側サイドプレート10及び下側ビードリング12が示されている。サイドプレート10は、実質的にリング状である。サイドプレート10は、キャビティ面の一部をなす成形面14を備えている。図示されていないが、この成形面14がローカバー(未架橋タイヤとも称される)と当接し、タイヤのサイドウォールを形作る。ビードリング12は、サイドプレート10の半径方向内側に位置している。ビードリング12は、実質的にリング状である。ビードリング12は、キャビティ面の他の一部をなす成形面16を備えている。図示されていないが、この成形面16がローカバーと当接し、タイヤのビードを形作る。このビードリング12は、ブラダー6と当接しうる接触面18をさらに備えている。
ブラダー6は、モールド4の内側に位置している。ブラダー6は、架橋ゴムからなる。ブラダー6は、その内部がガスで満たされるように構成されている。なお、図5に示されているのは、ガス充填前のブラダー6である。
中心部8は、加硫装置2の中心に位置している。この中心部8は、上クランプ20及び下クランプ22を備えている。上クランプ20は、上あご24と下あご26とを備えている。前述のブラダー6は、その一端が上あご24と下あご26との間に挟まれ、その他端がビードリング12と下クランプ22との間に挟まれて、この加硫装置2に固定されている。
タイヤの製造方法では、ローカバーがモールド4に投入される。図示されていないが、このローカバーは、そのビードがビードリング12の成形面16に当接しうるようにモールド4に載置される。
ブラダー6に、ガスが充填される。この充填により、ブラダー6が膨張し、ローカバーは変形する。この変形は、シェーピングと称されている。モールド4が締められ、ブラダー6の内圧が高められる。ローカバーは、モールド4とブラダー6とに挟まれ加圧される。ローカバーは、ブラダー6及びモールド4からの熱伝導により、加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。高品質なタイヤを安定に製造するという観点から、加硫装置について様々な検討がなされている。この検討例が、特開平7−24835号公報及び特開平6−143288号公報に開示されている。
特開平7−24835号公報 特開平6−143288号公報
図6には、シェーピング工程における加硫装置2の状態が示されている。図6中、Rで示されているのはローカバーである。図示されているように、膨張したブラダー6がローカバーRを持ち上げている。ローカバーRのビード28は、ビードリング12の成形面16から引き離されている。
前述したように、シェーピング工程の後、モールド4は閉じられる。ローカバーRは、モールド4とブラダー6との間に形成されたキャビティ(図示されず)に収容される。このとき、ビード28の先端がビードリング12の接触面18とブラダー6との間に挟まれることがある。この場合、成形されたタイヤにおいて、そのビード28の先端にツイストが発生してしまう。図7中、符号Tで示されているのが、タイヤ29のビード28の先端に発生したツイストである。このツイストは、外観を損なう。ツイストは切削等によって除去されうるが、この作業には手間がかかる。
本発明の目的は、高品質なタイヤを安定に製造しうる加硫装置及びこれを用いた製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤ加硫装置は、ローカバーと当接してタイヤのビードを形作るビードリングと、このローカバーをその内面から押圧しうるブラダーと、このビードリングの軸方向内側に位置する円盤状のサポートリングとを備えている。このブラダーの一部は、このビードリングとこのサポートリングとの間に位置している。このサポートリングの外径がDAとされ、上記タイヤのリム径の呼びがDBとされたとき、この外径DAは下記数式(1)を満たす。
DB×25.4−40.0 ≦ DA ≦ DB×25.4−15.0 (1)
好ましくは、このタイヤ加硫装置では、上記外径DAは下記数式(2)を満たす。
DB×25.4−37.7 ≦ DA ≦ DB×25.4−17.2 (2)
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(1)予備成形によって、ローカバーが得られる工程と、
(2)このローカバーと当接してタイヤのビードを形作るビードリングとこのローカバーをその内面から押圧しうるブラダーとこのビードリングの軸方向内側に位置する円盤状のサポートリングとを備えており、このブラダーの一部がこのビードリングとこのサポートリングとの間に位置している加硫装置に、このローカバーが投入される工程と、
(3)このブラダーを膨張させ、このローカバーがその内面から押圧される工程と、
このローカバーが、加圧及び加熱される工程とを
含む。このサポートリングの外径がDAとされ、上記タイヤのリム径の呼びがDBとされたとき、この外径DAは、下記数式(1)を満たす。
DB×25.4−40.0 ≦ DA ≦ DB×25.4−15.0 (1)
本発明に係る加硫装置によれば、高品質なタイヤが安定に製造されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る加硫装置の一部が示された断面図である。 図2は、図1の加硫装置の一部が示された断面図である。 図3は、サポートリングの取付状況が示された平面図である。 図4は、シェーピング工程における加硫装置の状態が示された断面図である。 図5は、従来の加硫装置の一部が示された断面図である。 図6は、図5の加硫装置の使用状態が示された断面図である。 図7は、図5の加硫装置を用いて製造されたタイヤの一部が示された断面斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び図2に示された加硫装置30は、コンテナ32と、上下一対のプラテン34と、モールド36と、中心部38と、ブラダー40と、サポートリング42とを備えている。この図1及び図2において、左右方向は半径方向であり、上下方向は軸方向である。図1中、Rで示されているのは、ローカバー(未架橋タイヤとも称される)である。
コンテナ32は、モールド36の半径方向外側に位置している。コンテナ32は、リング状である。コンテナ32は、モールド36の外周面に沿って周方向に延在している。このコンテナ32は、その内部がスチームのような加熱媒体で満たされるように構成されている。このコンテナ32は、モールド36を加熱しうる。
プラテン34は、モールド36の上側及び下側それぞれに設けられている。各プラテン34は、円盤状である。プラテン34は、その内部が加熱媒体で満たされるように構成されている。プラテン34は、モールド36を加熱しうる。
モールド36は、セクターシュー44と、セグメント46と、上下一対のサイドプレート48と、上下一対のビードリング50と、上側ベースプレート52aと、下側ベースプレート52bとを備えている。このモールド36は、いわゆる「割モールド」である。
セクターシュー44は、コンテナ32の半径方向内側に位置している。図示されていないが、このモールド36は複数のセクターシュー44を備えている。これらセクターシュー44は、リング状に配置されている。各セクターシュー44の平面形状は、実質的に円弧状である。
セグメント46は、セクターシュー44の半径方向内側に位置している。図示されていないが、このモールド36は複数のセグメント46を備えている。これらセグメント46は、リング状に配置されている。各セグメント46の平面形状は、実質的に円弧状である。セグメント46は、その内面に第一成形面54を備えている。第一成形面54は、ローカバーRと当接し、タイヤのトレッド面を形作る。この成形面には、トレッド面の溝に対応する山56が設けられている。
セグメント46の数は、通常3以上20以下である。典型的なモールド36において、セグメント46の数は、例えば8個又は9個である。それぞれのセグメント46が、それぞれのセクターシュー44に合わせられるので、セクターシュー44の数はセグメント46のそれと同等である。したがって、セクターシュー44の数は、通常3以上20以下である。典型的なモールド36において、セクターシュー44の数は、例えば8個又は9個である。
サイドプレート48は、セグメント46の半径方向内側に位置している。サイドプレート48は、実質的にリング状である。サイドプレート48は、分割されていない。サイドプレート48は、ベースプレート52に固定されている。サイドプレート48は、その内面に第二成形面58を備えている。第二成形面58は、ローカバーRと当接し、タイヤのサイドウォールを形作る。
ビードリング50は、サイドプレート48の半径方向内側に位置している。このモールド36では、ビードリング50はサイドプレート48に固定されている。ビードリング50は、実質的にリング状である。ビードリング50は、分割されていない。ビードリング50は、その内面に第三成形面60及び接触面62を備えている。第三成形面60は、ローカバーRと当接し、タイヤのビードを形作る。接触面62は、第三成形面60から半径方向内向きに延在している。図示されているように、接触面62はブラダー40と当接しうる。
図1に示されたモールド36は、閉じられた状態にある。この状態において、セグメント46、サイドプレート48及びビードリング50が組み合わされ、キャビティ面64が構成される。このキャビティ面64は、セグメント46の第一成形面54、サイドプレート48の第二成形面58及びビードリング50の第三成形面60からなる。このキャビティ面64は、ローカバーRと当接し、タイヤの外面を形作る。
このモールド36は、コンテナ32が上方に持ち上げられるとセクターシュー44が半径方向外向きにスライドしうるように構成されている。セグメント46は、セクターシュー44に固定されている。このため、コンテナ32が上昇しセクターシュー44がスライドすると、セグメント46が半径方向外向きにスライドしうる。上側ベースプレート52aが上昇すると、上側サイドプレート48a及び上側ビードリング50aが上昇する。このようにして、モールド36は開かれる。この状態の加硫装置30が、図2に示されている。コンテナ32の下降によりセグメント46が半径方向内向きにスライドし、上側ベースプレート52aの下降により上側サイドプレート48a及び上側ビードリング50aが下降する。このようにして、モールド36は閉じられる。
ブラダー40は、モールド36の内側に位置している。ブラダー40は、架橋ゴムからなる。ブラダー40は、袋状である。このブラダー40は、その内部が加圧媒体で満たされるように構成されている。ブラダー40に加圧媒体が充填されると、このブラダー40は膨張する。ブラダー40から加圧媒体が排出されると、このブラダー40は収縮する。なお、加圧媒体としては、所定の温度に調節された窒素等のガスが例示される。
図1に示されたブラダー40は、膨張状態にある。膨張したブラダー40は、ローカバーRをその内面から押圧しうる。図示されているように、ブラダー40の一部がローカバーRに当接している。ブラダー40の他の一部は、ビードリング50の接触面62に当接している。換言すれば、このブラダー40は、ローカバーRと当接しうる主部66と、それぞれが接触面62に当接しうる一対の副部68とを備えている。各副部68は、主部66から半径方向略内向きに延在している。
図2に示されているように、中心部38はブラダー40の内側に位置している。この中心部38は、加硫装置30の中心に位置している。中心部38は、上クランプ70、下クランプ72及びセンターポスト74を備えている。上クランプ70は、上あご76と下あご78とを備えている。前述の、ブラダー40は、その一端が上あご76と下あご78との間に挟まれ、その他端が下側ビードリング50bと下クランプ72との間に挟まれて、この加硫装置30に固定されている。センターポスト74は、下クランプ72に対して軸方向にスライドしうるように構成されている。この加硫装置30では、上クランプ70はこのセンターポスト74に固定されている。このため、ブラダー40の一端は、センターポスト74のスライドにあわせて軸方向にスライドしうる。この加硫装置30は、ブラダー40の一端がブラダー40の他端に対して軸方向にスライドしうるように構成されている。なお、この図2に示されているブラダー40は、加圧媒体が充填される前の状態にある。
サポートリング42は、下側ビードリング50bの軸方向内側に位置している。サポートリング42は、ピン80で下クランプ72に固定されている。サポートリング42は、中心部38から半径方向外向きに延在している。
図3には、下クランプ72に取り付けられたサポートリング42が示されている。図示されているように、サポートリング42の輪郭は円である。このサポートリング42は、円盤状のプレートから構成されている。
サポートリング42は、主口82と、それぞれがこの主口82の外側に位置する一対の副口84とを備えている。主口82は、サポートリング42の中心に位置している。主口82の形状は、センターポスト74の形状に対応している。各副口84は、主孔86とこの主孔86から周方向に延在する誘導孔88とを備えている。この主孔86と誘導孔88とは、連続している。この主孔86のサイズは、ピン80の台座90のサイズよりも大きい。この台座90の幅は、この誘導孔88の幅よりも大きい。
この加硫装置30では、サポートリング42は次のようにして下クランプ72に固定される。サポートリング42の主口82が、中心部38のセンターポスト74に嵌め合わされる。主孔86に、ピン80の台座90が通される。サポートリング42が、矢印Aで示された方向に回転される。この回転により、ピン80のシャフト92が誘導孔88に嵌め合わされ、サポートリング42の下クランプ72への固定が完了する。図3において、点線で示されているのは、主孔86にピン80の台座90が通されるときの、副口84の位置である。
ピン80の台座90の幅が誘導孔88の幅よりも大きいので、サポートリング42は下クランプ72に確実に固定されうる。主孔86にピン80の台座90を通した後サポートリング42を矢印Aで示された方向に回転させればサポートリング42が下クランプ72に固定されるので、このサポートリング42の取付は容易である。
この加硫装置30を用いて、タイヤは次のようにして製造される。この製造方法では、予備成形によって、ローカバーRが得られる。ローカバーRは、開かれたモールド36に投入される。図示されていないが、投入されたローカバーRのビードは下側ビードリング50bの第三成形面60bに当接している。ブラダー40の内部に、加圧媒体としての窒素ガスが充填される。窒素ガスの充填により、ブラダー40は膨張する。ブラダー40は、ローカバーRの内面に当接する。このブラダー40により、ローカバーRの形状が整えられる。この工程は、シェーピング工程とも称される。
図4には、シェーピング工程における加硫装置30の状態が示されている。膨張したブラダー40の主部66は、ローカバーRに当接している。このブラダー40の、下側に位置する副部68bは、下側ビードリング50bとサポートリング42との間に挟まれている。換言すれば、ブラダー40の一部がビードリング50bとサポートリング42との間に位置している。このサポートリング42は、副部68bの、ビードリング50bからの離間を防止しうる。副部68bのビードリング50bに対する浮き上がりが防止されているので、ローカバーRのビード94はこのビードリング50bの第三成形面60bと当接した状態で保持されうる。この加硫装置30では、シェーピング工程における、ビード94の、第三成形面60bからの離間が効果的に防止されている。
モールド36が閉じられ、コンテナ32、上側プラテン34及び下側プラテン34それぞれの内部に、加熱媒体としてのスチームが供給される。このコンテナ32、上側プラテン34及び下側プラテン34により、モールド36は加熱される。このモールド36により、ローカバーRが加熱される。ブラダー40の内部には、窒素ガスがさらに供給される。この窒素ガスの供給により、ブラダー40の内圧がさらに高められる。ローカバーRはブラダー40によってモールド36のキャビティ面64に押しつけられ、加圧される。この状態のローカバーRが、図1に示されている。同時にローカバーRは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。
この加硫装置30では、ローカバーRのビード94が第三成形面60bに当接した状態で、モールド36が閉じられる。このため、このビード94の先端がブラダー40の副部68bとビードリング50bの接触面62bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。この加硫装置30は、製造されたタイヤのツイストの発生を効果的に防止しうる。この加硫装置30を用いた製造方法は、高品質なタイヤを安定に製造しうる。
この加硫装置30では、ローカバーRのモールド36への投入が容易であるという観点から、サポートリング42の縁96は、半径方向において、ビードリング50bの第三成形面60bと接触面62bとの境界98と同一又はそれよりも内側に位置しているのが好ましい。図示されているように、この加硫装置30では、このサポートリング42の縁96は、半径方向において、上記境界98よりも内側に位置している。
この加硫装置30では、サポートリング42の外径は、ローカバーRのビード94の先端の位置が考慮され設定されている。この加硫装置30では、サポートリング42の縁96は適切な位置に配置されている。この製造方法によれば、ローカバーRのモールド36への投入は容易である。この製造方法により得られるタイヤにおいては、ツイストの発生が効果的に防止される。この製造方法は、高品質なタイヤを安定に製造しうる。
図2において、両矢印DA/2はサポートリング42の半径を表している。したがって、このサポートリング42の外径は、DAで示される。この加硫装置30では、高品質なタイヤが安定に生産されうるという観点から、製造されるタイヤのJATMA規格におけるリム径の呼びがDBとされたとき、外径DAは下記数式(1)を満たすように設定される。なお、外径DAの単位はmmであり、リム径の呼びDBの単位はインチである。
DB×25.4−40.0 ≦ DA ≦ DB×25.4−15.0 (1)
この製造方法では、高品質なタイヤが安定に生産されうるという観点から、リム径の呼びDBは17インチ以上が好ましく、20インチ以下が好ましい。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが17インチとされたとき、上記数式(1)に基づいて得られる外径DAは391.8mm以上416.8mm以下である。外径DAが391.8mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが416.8mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(1)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが18インチとされたとき、上記数式(1)に基づいて得られる外径DAは417.2mm以上442.2mm以下である。外径DAが417.2mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが442.2mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(1)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが19インチとされたとき、上記数式(1)に基づいて得られる外径DAは442.6mm以上467.6mm以下である。外径DAが442.6mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが467.6mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(1)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが20インチとされたとき、上記数式(1)に基づいて得られる外径DAは468.0mm以上493.0mm以下である。外径DAが468.0mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが493.0mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(1)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
この製造方法では、高品質なタイヤがさらに安定に生産されうるという観点から、外径DAは製造されるタイヤのリム径の呼びDBを用いて下記数式(2)を満たすのが好ましい。
DB×25.4−37.7 ≦ DA ≦ DB×25.4−17.2 (2)
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが17インチとされたとき、上記数式(2)に基づいて得られる、好ましい外径DAは394.1mm以上414.6mm以下である。外径DAが394.1mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが414.6mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(2)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に効果的に寄与しうる。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが18インチとされたとき、上記数式(2)に基づいて得られる、好ましい外径DAは419.5mm以上440.0mm以下である。外径DAが419.5mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが440.0mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(2)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に効果的に寄与しうる。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが19インチとされたとき、上記数式(2)に基づいて得られる、好ましい外径DAは444.9mm以上465.4mm以下である。外径DAが444.9mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが465.4mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(2)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に効果的に寄与しうる。
製造されるタイヤのリム径の呼びDBが20インチとされたとき、上記数式(2)に基づいて得られる、好ましい外径DAは470.3mm以上490.8mm以下である。外径DAが470.3mm以上に設定されることにより、ローカバーRは、そのビード94がブラダー40とビードリング50bとの間に挟まれることなく、加圧及び加熱される。外径DAが490.8mm以下に設定されることにより、ローカバーRはモールド36に容易に投入されうる。上記数式(2)を満たす外径DAを有するサポートリング42は、高品質なタイヤの安定生産に効果的に寄与しうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び図2に示された基本構成を備えた加硫装置を用いてタイヤを1000本製造した。タイヤのサイズは、225/55R17とされた。したがって、JATMA規格におけるリム径の呼びDBは、17インチである。サポートリングの外径DAは、414.1mmとされた。ローカバーのビード径は、434.1mmとされた。このビード径は、ローカバーの内縁の輪郭に基づいて得られる。なお、表中、サポートリングが設けられている場合が「A」で示されている。
[実施例2−3及び比較例2−4]
外径DAを変えた他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。なお、比較例2及び3においては、ローカバーをモールドに投入できなかったため、タイヤの製造は中止された。
[比較例1]
サポートリングを設けなかった他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。表中、サポートリングが設けられていない場合が「B」で示されている。
[実施例4]
図1及び図2に示された基本構成を備えた加硫装置を用いてタイヤを1000本製造した。タイヤのサイズは、225/55R18とされた。したがって、JATMA規格におけるリム径の呼びDBは、18インチである。サポートリングの外径DAは、440.0mmとされた。ローカバーのビード径は、460.0mmとされた。
[実施例5−6及び比較例6−8]
外径DAを変えた他は実施例4と同様にして、タイヤを1000本製造した。なお、比較例6及び7においては、ローカバーをモールドに投入できなかったため、タイヤの製造は中止された。
[比較例5]
サポートリングを設けなかった他は実施例4と同様にして、タイヤを1000本製造した。
[実施例7]
図1及び図2に示された基本構成を備えた加硫装置を用いてタイヤを1000本製造した。タイヤのサイズは、225/45R19とされた。したがって、JATMA規格におけるリム径の呼びDBは、19インチである。サポートリングの外径DAは、465.4mmとされた。ローカバーのビード径は、485.4mmとされた。
[実施例8−9及び比較例10−12]
外径DAを変えた他は実施例7と同様にして、タイヤを1000本製造した。なお、比較例10及び11においては、ローカバーをモールドに投入できなかったため、タイヤの製造は中止された。
[比較例9]
サポートリングを設けなかった他は実施例7と同様にして、タイヤを1000本製造した。
[実施例10]
図1及び図2に示された基本構成を備えた加硫装置を用いてタイヤを1000本製造した。タイヤのサイズは、265/45R20とされた。したがって、JATMA規格におけるリム径の呼びDBは、20インチである。サポートリングの外径DAは、490.8mmとされた。ローカバーのビード径は、510.8mmとされた。
[実施例11−12及び比較例14−16]
外径DAを変えた他は実施例10と同様にして、タイヤを1000本製造した。なお、比較例14及び15においては、ローカバーをモールドに投入できなかったため、タイヤの製造は中止された。
[比較例13]
サポートリングを設けなかった他は実施例10と同様にして、タイヤを1000本製造した。
[成形性の評価]
製造したタイヤの外観を観察した。ツイストの発生が認められたタイヤの本数が、下記の表1、表2、表3及び表4に示されている。表中、「−」で示されているのは、モールドにローカバーを投入できず、タイヤを製造することができなかった場合である。ツイストの発生が認められたタイヤの本数が5本未満である場合が合格である。
Figure 0005739151
Figure 0005739151
Figure 0005739151
Figure 0005739151
表1から4に示されるように、実施例の加硫装置では、比較例の加硫装置に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、様々なタイヤの製造にも適用されうる。
2、30・・・加硫装置
4、36・・・モールド
6、40・・・ブラダー
8、38・・・中心部
10、48・・・サイドプレート
12、50・・・ビードリング
14、16・・・成形面
18・・・接触面
42・・・サポートリング
46・・・セグメント
60・・・第三成形面
62・・・接触面
94・・・ビード

Claims (5)

  1. ローカバーと当接してタイヤのビードを形作る下側ビードリングと、このローカバーをその内面から押圧しうるブラダーと、この下側ビードリングの軸方向内側に位置する円盤状のサポートリングと、この下側ビードリングの半径方向内側に位置する下クランプとを備えており、
    このサポートリングが、この下クランプに固定されており、
    このブラダーの端が、この下側ビードリングとこの下クランプとで固定されており、
    このブラダーの一部が、この下側ビードリングとこのサポートリングとの間に位置しており、
    このサポートリングの外径がDAとされ、上記タイヤのリム径の呼びがDBとされたとき、
    この外径DAが、下記数式(1)を満たすタイヤ加硫装置。
    DB×25.4−40.0 ≦ DA ≦ DB×25.4−15.0 (1)
  2. 上記外径DAが、下記数式(2)を満たす請求項1に記載のタイヤ加硫装置。
    DB×25.4−37.7 ≦ DA ≦ DB×25.4−17.2 (2)
  3. 上記リム径の呼びDBが17インチ以上20インチ以下である請求項1又は2に記載のタイヤ加硫装置。
  4. 上記サポートリングは、上記ブラダーの固定とは無関係である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ加硫装置。
  5. 予備成形によって、ローカバーが得られる工程と、
    このローカバーと当接してタイヤのビードを形作る下側ビードリングとこのローカバーをその内面から押圧しうるブラダーとこの下側ビードリングの軸方向内側に位置する円盤状のサポートリングとこの下側ビードリングの半径方向内側に位置する下クランプとを備えており、このサポートリングがこの下クランプに固定されており、このブラダーの端がこの下側ビードリングとこの下クランプとで固定されており、このブラダーの一部がこの下側ビードリングとこのサポートリングとの間に位置している加硫装置に、このローカバーが投入される工程と、
    このブラダーを膨張させ、このローカバーがその内面から押圧される工程と、
    このローカバーが、加圧及び加熱される工程とを
    含んでおり、
    このサポートリングの外径がDAとされ、上記タイヤのリム径の呼びがDBとされたとき、
    この外径DAが、下記数式(1)を満たすタイヤの製造方法。
    DB×25.4−40.0 ≦ DA ≦ DB×25.4−15.0 (1)
JP2010278813A 2010-12-15 2010-12-15 タイヤの製造方法 Expired - Fee Related JP5739151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278813A JP5739151B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 タイヤの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278813A JP5739151B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 タイヤの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012125992A JP2012125992A (ja) 2012-07-05
JP5739151B2 true JP5739151B2 (ja) 2015-06-24

Family

ID=46643605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010278813A Expired - Fee Related JP5739151B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 タイヤの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5739151B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6077860B2 (ja) * 2013-01-16 2017-02-08 東レ株式会社 液剤

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896928U (ja) * 1981-12-24 1983-07-01 株式会社ブリヂストン タイヤ加硫装置のブラダ位置決め機構
JPH05162140A (ja) * 1991-12-16 1993-06-29 Kobe Steel Ltd タイヤ加硫機のシェーピング方法
JP3404135B2 (ja) * 1994-07-15 2003-05-06 不二商事株式会社 タイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法
JP4851562B2 (ja) * 2009-05-25 2012-01-11 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012125992A (ja) 2012-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013103478A (ja) ローカバー
JP4323509B2 (ja) タイヤ製造方法
JP5016088B2 (ja) タイヤ製造方法
JP5739151B2 (ja) タイヤの製造方法
JP5787732B2 (ja) タイヤ加硫用ブラダ
JP4998987B2 (ja) タイヤ加硫成型装置及び加硫成型方法
JP4844171B2 (ja) 空気入りタイヤの加硫方法
JP5695414B2 (ja) タイヤの製造方法
BRPI0721631A2 (pt) aparelho para moldagem e vulcanizaÇço de pneus para rodas de veÍculos, e, processo para controlar um destacamento dos setores de molde dos pneus vulcanizados em um molde de vulcanizaÇço
CN108340514B (zh) 轮胎硫化模具
JP4716282B2 (ja) タイヤ用のモールド及びタイヤ製造方法
JP5786465B2 (ja) タイヤ製造装置およびそれに用いるタイヤ加硫成形用ブラダー
JP4952925B2 (ja) 空気入りタイヤの加硫成形方法及びその装置
JP5389962B2 (ja) タイヤの製造方法
JP2016107534A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法並びに空気入りタイヤの製造用加硫金型
JP2007168208A (ja) タイヤ用の加硫装置
JP4342931B2 (ja) タイヤ用のモールド及びタイヤ製造方法
JP5367219B2 (ja) タイヤの製造方法
JP7131352B2 (ja) タイヤ加硫装置
JP7230440B2 (ja) タイヤ加硫装置
JP2011098533A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ
JP5671322B2 (ja) タイヤの製造方法
JP2015054408A (ja) タイヤ加硫成形用モールド、並びに、そのタイヤ加硫成形用モールドにより製造された空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2016022688A (ja) タイヤ加硫用ブラダ
JP5363897B2 (ja) タイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5739151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees