JP5367219B2 - タイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの製造方法に関する。
空気入りタイヤの製造方法に含まれる加硫・成形工程では、加硫装置が用いられる。この加硫装置は、ブラダーとモールドとを備えている。この加硫・成形工程では、まず予備成形されたグリーンタイヤが、開かれたモールドに投入される。投入のとき、ブラダーは収縮している。投入により、ブラダーはグリーンタイヤの内側に位置する。次に、ガスの充填によりブラダーが膨張する。この膨張により、グリーンタイヤは変形する。この変形は、シェーピングと称されている。次に、モールドが締められる。次に、ブラダーの内圧が高められる。グリーンタイヤは、モールドのキャビティ面とブラダーの外面とに挟まれて、加圧される。グリーンタイヤは、ブラダー及びモールドからの熱伝導により、加熱される。加圧と加熱とにより、グリーンタイヤのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。この加硫装置の一例が、特開2005−231195公報に開示されている。この加硫装置では、ブラダーの形状が最適化されて、膨張時におけるパンクの発生が抑制されている。
特開2005−231195公報
ブラダーには、加硫装置に組付けられるジョイントリングから放射状に延在するリブが設けられる。このリブは、ブラダーを補強する。ブラダーでは、このリブと、このリブに隣り合う他のリブとの間の領域は、容易に変形する。従って、ブラダーには、変形しやすい領域と変形しにくい領域とが周方向に存在している。
タイヤが生産されるとき、加硫・成形工程は繰り返される。このとき、ブラダーは、膨張及び収縮を繰り返す。この膨張及び収縮は、ブラダーの変形しやすい領域に、シワを形成させる。このシワには、応力が集中する。このため、ブラダーが継続して使用されると、このシワを起点としたクラックが発生する。さらに使用が継続されると、このクラックは成長する。このクラックの成長は、ブラダーの耐久性に影響を与える。このようなブラダーは、交換を余儀なくされる。
ブラダーが交換されるとき、加硫装置は停止される。このため、ブラダーが頻繁に交換されると、この加硫装置の稼働率が低下する。このようなブラダーでは、タイヤを所定本数製造するために、多くのブラダーが必要とされる。このようなブラダーが用いられるタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に影響を与える。
本発明の目的は、生産性に寄与しうるタイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(1)ブラダーと、このブラダーが収容されるモールドとを備える加硫装置において、このモールドに、グリーンタイヤが投入される工程と、
(2)このブラダーが膨張する工程と、
(3)このモールドのキャビティ面と、このブラダーとの間において、このグリーンタイヤが加圧及び加熱されてタイヤが得られる工程と
を含んでいる。この加硫装置は、このブラダーを把持するクランプを備えている。このクランプは、このブラダーの外側に位置する上リングと、このブラダーの内側に位置する下リングとを備えている。この下リングの外周面は、複数の凹部を有している。これらの凹部は、この下リングの周方向に沿って配設されている。この凹部の数は、8個以上12個以下である。
本発明に係る他のタイヤの製造方法は、
(1)ブラダーと、このブラダーが収容されるモールドとを備える加硫装置において、このモールドに、グリーンタイヤが投入される工程と、
(2)このブラダーが膨張する工程と、
(3)このモールドのキャビティ面と、このブラダーとの間において、このグリーンタイヤが加圧及び加熱されてタイヤが得られる工程と
を含んでいる。このブラダーは、この加硫装置に取り付けられるジョイントリングと、このジョイントリングを中心にして放射状に延びる複数のリブとを備えている。これらのリブは、このブラダーの内面に形成されている。このリブの高さは、8mm以上12mm以下である。このリブの幅は、8mm以上12mm以下である。このリブの本数は、6本以上12本以下である。
この製造方法では、ブラダーに形成されるシワの数は、従来の製造方法で用いられるブラダーに比べて多い。このため、このシワに作用する応力は、従来の製造方法に比べて小さい。この製造方法では、このシワを起点としたクラックの発生及びこのクラックの成長が抑えられる。この製造方法は、ブラダーの耐久性に寄与しうる。この製造方法では、ブラダーの交換頻度は少ない。この製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの製造方法に用いられる加硫装置2の一部が示された正面図である。この加硫装置2は、モールド4と、クランプ6と、ブラダー8と、ベースプレート10と、ロッド12とを備えている。この図1には、このモールド4に設けられる下型ビードリング14が示されている。この下型ビードリング14は、ベースプレート10に支持されている。図示されていないが、このモールド4は、多数のトレッドセグメント、上型ビードリング及び一対のサイドプレートも備えている。なお、この図1には、収縮状態にあるブラダー8が示されている。
このクランプ6は、上リング16と下リング18とボルト20とを備えている。この上リング16は、ブラダー8の外側に位置している。この下リング18は、このブラダー8の内側に位置している。このクランプ6は、ロッド12に連結されている。このロッド12は、図示されない手段により、昇降させられうる。このロッド12の昇降により、このクランプ6は昇降しうる。
図2は、図1の加硫装置2に設けられるブラダー8が示された断面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。この図2及び図3において、ブラダー8は、このブラダー8の製造に用いられるモールドにある状態で示されている。図示されているように、このブラダー8は、略円筒状を呈している。このブラダー8は、ゴム組成物が架橋されることにより得られる。このブラダー8は、上ジョイントリング22と、下ジョイントリング24と、複数のリブ26とを備えている。上ジョイントリング22は、このブラダー8の一方の端に設けられている。下ジョイントリング24は、このブラダー8の他方の端に設けられている。リブ26は、ブラダー8の内面28に形成されている。このリブ26は、下ジョイントリング24を中心にして、放射状に延在している。図3に示されているように、このブラダー8は8本のリブ26を備えている。図示されていないが、この加硫装置2では、このブラダー8がモールド4に収容されている。
図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。この図4には、ブラダー8に形成されているリブ26が示されている。このリブ26は、このブラダー8の内面28から上方に突出している。図示されているように、このリブ26の断面において、このリブ26の角部は丸めとされている。このリブ26は、ブラダー8を補強する。
この製造方法では、ブラダー8は次のようにして加硫装置2に取り付けられる。まず、ブラダー8の上ジョイントリング22が、上リング16と下リング18とに挟まれる。次に、ボルト20が下リング18のネジ孔(図示されず)にねじ込まれる。この上ジョイントリング22は、このクランプ6に把持されて固定される。図示されていないが、この加硫装置2では、ベースプレート10に別のクランプが設けられている。このブラダー8の下ジョイントリング24は、この別のクランプに把持されて固定される。
図5は、図1のV−V線に沿った断面図である。この図5には、ブラダー8と下リング18とが示されている。下リング18は、ブラダー8の内側に位置している。この下リング18は、その外周面30に複数の凹部32を備えている。この加硫装置2では、この下リング18は8の凹部32を備えている。これらの凹部32は、この下リング18の周方向に沿って配設されている。従って、この下リング18の外周面30において、一の凹部32とこの一の凹部32に隣接する他の凹部32との間に凸部34が形成されている。
この加硫装置2が用いられたタイヤの製造方法では、まず、図1のようにブラダー8が収縮している状態で、予備成形によって得られたグリーンタイヤがモールド4に投入される。次に、ロッド12が伸張し、ブラダー8のクランプ6が所定位置まで上昇する。この上昇と共に、ブラダー8にガスが充填される。充填により、ブラダー8は膨張する。ブラダー8の膨張に伴って、グリーンタイヤが変形する。次に、モールド4が締められる。次に、ブラダー8の内圧が上昇する。グリーンタイヤはブラダー8によってモールド4のキャビティ面に押しつけられ、加圧される。加圧と共に、グリーンタイヤは加熱される。加圧と加熱とにより、ゴム組成物がキャビティ面及びブラダー8の外面に沿って流動する。さらなる加熱によってゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。このタイヤは、ブラダー8が収縮されてモールド4から取り出される。この製造方法では、グリーンタイヤからタイヤが得られる工程は、加硫・成形工程と称される。
前述したように、この製造方法に用いられるブラダー8は、下ジョイントリング24を中心に放射状に延びる複数のリブ26を備えている。このリブ26はブラダー8を補強するので、その剛性は高い。このため、このブラダー8では、一のリブ26と、この一のリブ26に隣り合う他のリブ26との間の領域は、容易に変形する。このブラダー8には、その周方向に、変形しやすい領域と変形しにくい領域とが存在している。タイヤが生産されるとき、加硫・成型工程は繰り返される。ブラダー8は、膨張及び収縮を繰り返す。この膨張及び収縮は、この変形しやすい領域にシワを形成させる。このブラダー8に設けられるリブ26の本数は、12本以下である。この本数は、従来のブラダーに比べて少ない。このブラダー8では、変形しやすい領域が従来のブラダーに比べて広い。このため、このブラダー8に形成されるシワの数は、従来のブラダーに比べて多い。従って、このシワに作用する応力は、従来のブラダーに比べて小さい。このブラダー8では、このシワを起点としたクラックの発生及びこのクラックの成長が抑えられる。このブラダー8は、耐久性に優れる。このブラダー8が用いられた製造方法では、ブラダー8の交換頻度は少ない。この製造方法では、一枚当たりのブラダー8が生産しうるタイヤの本数は多い。この製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。なお、このブラダー8のリブ26による効果は、従来の下リングを用いたタイヤの製造方法においても得られうる。
前述したように、この製造方法に用いられる下リング18は、その外周面30に複数の凹部32及び凸部34が設けられている。図5に示されているように、この凸部34の先端に、ブラダー8の内面28は当接する。この凹部32とブラダー8の内面28との間には、隙間が形成される。この凹部32の外側に位置するブラダー8は、内側に凹む。この製造方法では、この凸部34に当接するブラダー8は、引き延ばされているので、変形しにくい。一方、この凹みの外側に位置するブラダー8は、弛んでいるので、変形しやすい。従って、このブラダー8には、その周方向に、変形しやすい領域と変形しにくい領域とが存在している。タイヤが生産されるとき、加硫・成型工程は繰り返される。ブラダー8は、膨張及び収縮を繰り返す。この膨張及び収縮は、この変形しやすい領域にシワを形成させる。従来の製造方法に用いられる下リングには、その外面に凹みは形成されていない。このため、この製造方法では、従来の製造方法に比べて、ブラダー8にシワが形成されやすい上に、形成されるシワの数は多い。従って、このシワに作用する応力は、従来の製造方法に用いられるブラダーのシワに作用する応力に比べて小さい。この製造方法に用いられるブラダー8では、このシワを起点としたクラックの発生及びこのクラックの成長が抑えられる。この製造方法は、ブラダー8の耐久性に寄与しうる。この製造方法では、ブラダー8の交換頻度は少ない。この製造方法では、一枚当たりのブラダー8が生産しうるタイヤの本数は多い。この製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。なお、この下リング18の凹部32による効果は、従来のブラダーを用いたタイヤの製造方法においても得られうる。
この製造方法では、多くのシワを有するブラダー8では、このシワに集中する応力が緩和されうる。このようなブラダー8は、耐久性に優れる。この製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この製造方法で用いられるブラダー8に形成されるシワの数は、5以上であるのが好ましい。特に好ましくは、このシワの数は、8である。
このタイヤの製造方法では、ブラダー8に設けられるリブ26の本数は、6本以上12本以下であるのが好ましい。リブ26の本数が6本以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この本数は8本以上がより好ましい。この本数が12本以下に設定されることにより、ブラダー8の内面28とリブ26との擦れが防止されうるので、ブラダー8の耐久性が維持されうる。この観点から、この本数は10本以下がより好ましい。
図2において、両矢印線LAはリブ26の長さを表している。図4において、両矢印線HAはリブ26の高さを表している。両矢印線WAは、リブ26の幅を表している。矢印線RAは、リブ26の角部の半径を表している。
このタイヤの製造方法では、長さLAは80mm以上150mm以下であるのが好ましい。この長さが80mm以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この長さは100mm以上がより好ましい。この長さが150mm以下に設定されることにより、ブラダー8の内面28とリブ26との擦れが防止されうるので、ブラダー8の耐久性が維持されうる。この観点から、この長さは130mm以下がより好ましい。特に好ましくは、この長さは115mmである。
このタイヤの製造方法では、高さHAは8mm以上12mm以下であるのが好ましい。この高さが8mm以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この高さは9mm以上がより好ましい。この高さが12mm以下に設定されることにより、ブラダー8の内面28とリブ26との擦れが防止されうるので、ブラダー8の耐久性が維持されうる。この観点から、この高さは11mm以下がより好ましい。特に好ましくは、この高さは10mmである。
このタイヤの製造方法では、幅WAは8mm以上12mm以下であるのが好ましい。この幅が8mm以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この幅は9mm以上がより好ましい。この幅が12mm以下に設定されることにより、ブラダー8の内面28とリブ26との擦れが防止されうるので、ブラダー8の耐久性が維持されうる。この観点から、この幅は11mm以下がより好ましい。特に好ましくは、この幅は10mmである。
このタイヤの製造方法では、近似半径RAは3mm以上7mm以下であるのが好ましい。この近似半径が3mm以上に設定されることにより、ブラダー8の内面28とリブ26との擦れが防止されうるので、ブラダー8の耐久性が維持されうる。この観点から、この近似半径は4mm以上がより好ましい。この近似半径が7mm以下に設定されることにより、リブ26による応力分散効果が維持されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この近似半径は6mm以下がより好ましい。
このタイヤの製造方法では、下リング18に設けられる凹部32の数は、8個以上12個以下であるのが好ましい。この凹部32の数が8個以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この数は9個以上がより好ましい。この数が12個以下に設定されることにより、この凹部32によるブラダー8の応力分散効果が維持されうる。この観点から、この数は10個以下がより好ましい。
図5において、二点鎖線で示されている円CIは下リング18の外周面30の内接円である。この内接円CIは、凹部32の底を通過する。両矢印線DIは、この内接円CIの直径を表している。二点鎖線で示されている円COは、この外周面30の外接円である。この外接円COは、凸部34の先端を通過する。両矢印線DOは、この外接円COの直径を表している。矢印線RBは、この凹部32の近似半径である。この近似半径RBは、この凹部32の輪郭を表している。
このタイヤの製造方法では、直径DIは180mm以上280mm以下であるのが好ましい。この直径が180mm以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この直径は220mm以上がより好ましい。この直径が280mm以下に設定されることにより、この凹部32によるブラダー8の応力分散効果が維持されうる。この観点から、この直径は240mm以下がより好ましい。
このタイヤの製造方法では、直径DOは200mm以上300mm以下であるのが好ましい。この直径が200mm以上に設定されることにより、ブラダー8のシワに作用する応力が適切に分散されうる。このブラダー8を用いたタイヤの製造方法は、タイヤの生産性に寄与しうる。この観点から、この直径は240mm以上がより好ましい。この直径が300mm以下に設定されることにより、この凹部32によるブラダー8の応力分散効果が維持されうる。この観点から、この直径は260mm以下がより好ましい。
このタイヤの製造方法では、凹部32がブラダー8のシワに作用する応力を効果的に分散しうると言う観点から、直径DOと直径DIとの差は20mm以上であるのが好ましい。この凹部32による応力分散効果が維持されうるという観点から、この差は100mm以下であるのが好ましい。
このタイヤの製造方法では、下リング18に設けられる凹部32の数が8個である場合、近似半径RBは100mm以上200mm以下であるのが好ましい。より好ましくは、この近似半径RBは100mm以上150mm以下である。凹部32がブラダー8のシワに作用する応力を効果的に分散しうると言う観点から、この近似半径は120mm以上であるのが特に好ましい。この凹部32による応力分散効果が維持されうるという観点から、この近似半径は130mm以下であるのが特に好ましい。
このタイヤの製造方法では、下リング18に設けられる凹部32の数が12個である場合、近似半径RBは50mm以上100mm以下であるのが好ましい。凹部32がブラダー8のシワに作用する応力を効果的に分散しうると言う観点から、この近似半径は70mm以上であるのがより好ましい。この凹部32による応力分散効果が維持されうるという観点から、この近似半径は80mm以下であるのがより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び図5に示された基本構成を備えており下記表1に示された仕様の下リングと、図2、図3及び図4に示された基本構成を備えており下記表1に示された仕様のブラダーとを備える加硫装置を用いて、タイヤを製造した。なお、この下リングの外周面の外接円の直径DOは、280mmである。この外周面の内接円の直径DIは、260mmである。凹部の近似半径RBは、200mmである。
[比較例1]
従来の下リングと、従来のブラダーとを備える加硫装置を用いて、タイヤを製造した。
[比較例2及び比較例3並びに実施例3及び実施例4]
凹部の数が下記表1の通りとされた他は実施例1の下リングと同一の構成を有する下リングと、従来のブラダーとを備える加硫装置を用いて、タイヤを製造した。
[比較例5並びに実施例4、6及び8]
従来の下リングと、リブの本数が下記表1及び表2の通りとされた他は実施例1のブラダーと同一の構成とされたブラダーとを備える加硫装置を用いて、タイヤを製造した。
[比較例4並びに実施例5及び7]
従来の下リングと、リブの高さ及び幅が下記表2の通りとされた他は実施例1のブラダーと同一の構成とされたブラダーとを備える加硫装置を用いて、タイヤを製造した。
[評価]
タイヤを量産した場合の、ブラダーが交換されるまでの、ブラダーの使用回数を計測した。このブラダーが交換されたときにおいて、ブラダーの表面に形成されているシワの数も計測した。製造したタイヤのサイズは、195/65R15である。
Figure 0005367219
Figure 0005367219
表1及び表2に示されるように、実施例では、ブラダーに形成されるシワの数が多いこと及びこのブラダーの使用回数が多いことが確認された。この製造方法に用いられるブラダーは、耐久性に優れる。この製造方法は、生産性に寄与しうる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤ製造方法は、種々のタイヤの製造に用いられうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの製造方法に用いられる加硫装置の一部が示された正面図である。 図2は、図1の加硫装置に設けられるブラダーが示された断面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図1のV−V線に沿った断面図である。
符号の説明
2・・・加硫装置
4・・・モールド
6・・・クランプ
8・・・ブラダー
10・・・ベースプレート
12・・・ロッド
14・・・下型ビードリング
16・・・上リング
18・・・下リング
20・・・ボルト
22・・・上ジョイントリング
24・・・下ジョイントリング
26・・・リブ
28・・・内面
30・・・外周面
32・・・凹部
34・・・凸部

Claims (2)

  1. ブラダーと、このブラダーが収容されるモールドとを備える加硫装置において、このモールドに、グリーンタイヤが投入される工程と、
    このブラダーが膨張する工程と、
    このモールドのキャビティ面と、このブラダーとの間において、このグリーンタイヤが加圧及び加熱されてタイヤが得られる工程とを含んでおり、
    この加硫装置が、このブラダーを把持するクランプと、このクランプと連結しているロッドとを備えており、
    このクランプが、このブラダーの外側に位置する上リングと、このブラダーの内側に位置する下リングとを備えており、
    この下リングの外周面が、複数の凹部を有しており、
    これらの凹部が、この下リングの周方向に沿って配設されており、
    この凹部の数が、8個以上12個以下であり、
    上記投入工程において、上記ブラダーは収縮しており、上記凹部の外側に位置するブラダーが弛んでおり、
    上記膨張工程において、上記ロッドの上昇により上記クランプが上昇すると共に、このブラダーにガスが充填される、タイヤの製造方法。
  2. 上記下リングの外周面において、一の凹部とこの一の凹部に隣接する他の凹部との間に凸部が形成されており、
    上記凸部の先端を通過するこの下リングの外周面の外接円の直径と、上記凹部の底を通過する上記下リングの外周面の内接円の直径との差が、20mm以上100mm以下である、請求項1に記載のタイヤの製造方法。
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