JP5738491B2 - エレベータの制御装置およびエレベータの制御方法 - Google Patents

エレベータの制御装置およびエレベータの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベータの走行開始時における起動ショックおよびかごのロールバックを安定的に低減することのできるエレベータの制御装置およびエレベータの制御方法に関するものである。
一般的に、ロープ式エレベータでは、かごと釣合錘とが駆動シーブを介して、つるべ状に吊り下げられている。このようなロープ式エレベータのかごを静止させる場合には、ブレーキにより静止保持し、走行開始時(起動時)には、ブレーキを開放し、電動機により駆動シーブを回転させて、かごの昇降を行う。
そして、このように、かごを走行開始させると、ブレーキ開放に伴い、かごと釣合錘との重量差分に相当する負荷量(以降、アンバランス負荷量と称す)が電動機に伝わる。そのため、電動機のトルクがゼロの状態でブレーキを開放してしまうと、制御応答の遅れにより起動ショックやかごのロールバックが発生してしまう。
したがって、起動ショックおよびロールバックを低減するために、かごの積載重量を検出し、アンバランス負荷量と相殺するトルクを電動機により発生させてから、ブレーキを開放する起動制御方式が一般的に行われている。
しかしながら、この制御方式では、かごの積載重量を検出する荷重検出装置が必要となり、コストアップとなる他、荷重検出装置の調整が必要である。そのため、荷重検出装置を用いることなく、起動ショックおよびロールバックを低減することのできる起動制御方式が要求されていた。
この要求を満たすために、従来では、起動時に、速度制御系の応答速度を一時的に高速にする制御方式がある(例えば、特許文献1参照)。また、起動時に、インバータ制御装置におけるトルク制御系の応答速度を、ブレーキを開放する場合におけるブレーキの制動トルク変化速度より高速に設定する。そして、起動時におけるかごの移動方向および移動量を検出し、インバータ装置におけるトルク制御系に対して、検出した移動量を打ち消す方向の帰還をかける制御方式がある(例えば、特許文献2参照)。
また、起動時に、ブレーキコイル電流を制御することによって、ブレーキの制動トルクを徐々に小さくしていき、さらに、速度検出器によってかごの動きを検出する。そして、電動機のトルク電流指令値に対して、検出したかごの動きに基づいたオフセット量を加える制御装置がある(例えば、特許文献3参照)。
特開昭60−040386号公報 特開昭62−004180号公報 特公平7−068016号公報
しかしながら、従来技術には以下のような課題がある。
特許文献1、2に記載の従来技術では、速度制御系またはトルク制御系(電流制御系)の応答速度を高速にすると、起動ショックおよびロールバックを低減できる。しかしながら、指令値が不安定になりやすくなり、特に、起動時の速度が微速な領域においては、顕著となっていた。なお、ここでいう不安定になりやすいとは、振動を発生(発振)しやすくなることをいう。
これは、速度検出誤差および速度検出の時間遅れが大きくなることに起因している。すなわち、一般的に用いられるエンコーダ等のパルス計測によって速度検出を行うと、微速時にはパルス変化が小さい。そのため、マイコン等を用いたデジタル制御を行うと、高速走行時と比較して、相対的に、速度検出誤差および速度検出の時間遅れが大きくなってしまう。
したがって、アンバランス負荷量が大きい場合、またはアンバランス負荷量が小さい場合において、起動ショックを低減するために、制御応答を十分に高くしたとしても、起動後に、かごの速度がゼロとなるように速度制御されると、パルス変化が小さいから、指令値が不安定化しやすかった。なお、ここでいうアンバランス負荷量が大きい場合とは、かごの積載状態が空に近い、または満員に近い状態を意味し、アンバランス負荷量が小さい場合とは、かごの積載状態が釣合錘の重量に近い状態を意味する。
一般的には、速度制御系が不安定化を始めても、制御応答を低くすれば、不安定化を抑制できる。しかしながら、不安定化時においては、トルク指令値が発振するため、制御応答を低くしたタイミングに、かごにショックが発生してしまい、起動ショックを十分に低減できないという問題があった。
以上のことから、特許文献1、2に記載の従来技術では、制御応答を十分に高くすることができず、また、アンバランス負荷量が大きい場合には、特に、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができなかった。
また、特許文献3に記載の従来技術では、ブレーキの制動トルクを徐々に小さくするため、高精度に制御する装置が必要となり、コストアップの要因となっていた。さらに、ブレーキシューの摩耗または温度状態によるブレーキストロークの変化等によって、制動トルクが変化することから、トルク電流指令値に対して加えるオフセット量を正確に、アンバランス負荷量と釣合う量とすることが困難という問題があった。
しかも、速度検出器の分解能が悪い場合には、速度検出を行った後に、トルク電流指令値に対してオフセット量を加えても、加えるタイミングが遅く、起動ショックを低減するには、手遅れとなることがあった。そのため、起動ショックを安定的に低減できないという問題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、アンバランス負荷量の大きさおよびトルク電流指令値の発振に関わらず、起動時の制御応答の応答速度を十分に高速化することができ、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができるとともに、定常期間における速度制御系の安定性を確保することのできるエレベータの制御装置およびエレベータの制御方法を得ることを目的とする。
本発明におけるエレベータの制御装置は、電動機と、電動機の回転を制動・制動解除するブレーキとを有するエレベータ駆動部を制御することで、エレベータのかごの昇降・停止を行うエレベータの制御装置であって、ブレーキの制動解除時に相当する第1時刻から第2時刻を経て、第3時刻に達するまでの始動期間においては、ブレーキを制動解除することによる起動ショックおよびロールバックを低減するように、第1のトルク電流指令値を生成するとともに、第1のトルク電流指令値に基づいて、エレベータ駆動部を制御する第1制御系と、第3時刻を経過後の定常期間においては、起動ショックおよびロールバックの低減を考慮しない定常運転時の制御として、第2のトルク電流指令値を生成するとともに、第2のトルク電流指令値に基づいて、エレベータ駆動部を制御する第2制御系とを備え、第2時刻から第3時刻までの期間において、第1のトルク電流指令値に基づいて、アンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を算出するかご負荷推定部をさらに備え、第2制御系は、自身が生成したトルク電流指令値に対して、第1制御系による始動期間の制御から、第2制御系による定常期間の制御に切り替わる第3時刻において、かご負荷推定部が算出したオフセット電流指令値を初期値として加算した値として、第2のトルク電流指令値を生成することで、エレベータ駆動部を制御するものである。
また、本発明におけるエレベータの制御方法は、電動機と、電動機の回転を制動・制動解除するブレーキとを有するエレベータ駆動部を制御することで、エレベータのかごの昇降・停止を行うエレベータの制御方法であって、ブレーキの制動解除時に相当する第1時刻から第2時刻を経て、第3時刻に達するまでの始動期間においては、ブレーキを制動解除することによる起動ショックおよびロールバックを低減するように、第1のトルク電流指令値を生成するとともに、第1のトルク電流指令値に基づいて、エレベータ駆動部を制御する第1制御ステップと、第3時刻を経過後の定常期間においては、起動ショックおよびロールバックの低減を考慮しない定常運転時の制御として、第2のトルク電流指令値を生成するとともに、第2のトルク電流指令値に基づいて、エレベータ駆動部を制御する第2制御ステップとを備え、第2時刻から第3時刻までの期間において、第1のトルク電流指令値に基づいて、アンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を算出するかご負荷推定ステップをさらに備え、第2制御ステップにおいて、第2制御ステップにて生成されたトルク電流指令値に対して、第1制御ステップにて実行された始動期間の制御から、第2制御ステップにて実行された定常期間の制御に切り替わる第3時刻において、かご負荷推定ステップにて算出されたオフセット電流指令値を初期値として加算した値として、第2のトルク電流指令値を生成することで、エレベータ駆動部を制御することを特徴とするものである。
本発明におけるエレベータの制御装置およびエレベータの制御方法によれば、エレベータ起動時の始動期間には、第1の制御系は、第1のトルク電流指令値を生成し、始動期間経過後の定常期間には、第2の制御系は、自身が生成したトルク電流指令値に対して、かご負荷推定部が制御系の切替え時に算出したアンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を初期値として加算した値として、第2のトルク電流指令値を生成することによってエレベータ駆動部を制御できる。これにより、アンバランス負荷量の大きさおよびトルク電流指令値の発振に関わらず、起動時の制御応答の応答速度を十分に高速化することができ、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができるとともに定常期間における速度制御系の安定性を確保することのできるエレベータの制御装置およびエレベータの制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるかご負荷推定部の構成の一例を示した構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の一連動作について、かご負荷推定部の有無で比較した説明図である。 本発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態3におけるエレベータの制御装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態3における可変ゲインの動作例の説明図である。
以下、本発明のエレベータの制御装置およびエレベータの制御方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置200を示す構成図である。この図1には、かご10、釣合錘20、懸架部30、駆動シーブ40、エレベータ駆動部100、およびエレベータの制御装置200が図示されている。
また、エレベータ駆動部100は、電動機101、ブレーキ102、ブレーキ制御部103、速度検出器104、インバータ105、駆動信号発生部106、交流電源107、コンバータ108、平滑コンデンサ109、および電流検出器110を備える。
さらに、エレベータの制御装置200は、速度指令発生部201、速度演算部202、第1の速度制御部203、第2の速度制御部204、第1の切替え部205、かご負荷推定部206、第2の切替え部207、および電流制御部208を備える。
かご10および釣合錘20は、懸架部30を介して、駆動シーブ40に吊り下げられている。なお、懸架部30は、例えば、複数本のロープまたは複数本のベルトから構成されている。
次に、エレベータ駆動部100について説明する。エレベータ駆動部100に具備される電動機101は、駆動シーブ40を駆動することにより、かご10の昇降・停止を行う。ブレーキ102は、電動機101の回転を制動・制動解除する。ブレーキ制御部103は、ブレーキ102の制動および制動解除の動作制御を行う。
なお、ブレーキ102は、例えば、ディスクブレーキまたはドラムブレーキ等から構成されている。また、エレベータのかご10が停止中においては、ブレーキ102が制動状態となる。また、エレベータ起動時においては、ブレーキ102が制動解除状態(開放状態)となる。
速度検出器104は、電動機101に接続されており、電動機101の回転速度に応じた信号を速度演算部202に対して出力する。なお、速度検出器104として、例えば、エンコーダまたはレゾルバ等の検出器が用いられ、これらの検出器は、回転速度に応じたパルスまたは電圧を出力する。
インバータ105は、電動機101を駆動するために、駆動電圧を電動機101に対して出力する。なお、インバータ105として、例えば、PWMインバータが用いられる。駆動信号発生部106は、インバータ105が駆動電圧を出力するための駆動信号を生成する。
交流電源107は、交流電圧をコンバータ108に対して出力する。コンバータ108は、交流電源107から入力された交流電圧を直流化し、さらに、平滑コンデンサ109によって平滑化された直流電圧をインバータ105に対して出力する。また、電流検出器110は、電動機電流を検出し、電流制御部208に対して出力する。
次に、エレベータの制御装置200について説明する。ここで、従来のエレベータの制御装置では、速度制御等の制御系の応答速度を高速にするために制御ゲインを大きくすると、微速走行時に不安定化していた。これに対して、本願発明のエレベータの制御装置は、始動期間において使用する制御系と、その後の定常期間において使用する制御系を個別に備えるとともに、かご負荷推定部206をさらに備えている。このような構成により、始動期間における応答速度を高速にするために制御ゲインを大きくして、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができるとともに、アンバランス負荷量を考慮することで、定常期間の速度制御系の安定性も確保できるという技術的特徴を有する。
エレベータの制御装置200に具備される速度指令発生部201は、かご10の走行速度パターンを電動機101の回転速度に換算した速度指令値ω*を出力する。また、エレベータ起動時には、速度指令発生部201は、ブレーキ102の制動解除前に、かご10を静止保持するための速度指令値(通常、ゼロとなる)を出力する。
速度演算部202は、速度検出器104から入力された信号に基づいて、電動機101の回転速度を演算し、演算した回転速度ω(以降では、回転速度演算値ωと称す)を出力する。このような場合、エレベータ起動直後のかご10の静止時を含む微速状態においては、速度検出器104の出力変化が小さくなるため、速度演算部202が回転速度を演算する演算周期間の信号変化も小さくなり、高速走行時に比べて実速度に対する回転速度演算値ωの誤差および演算の時間遅れが相対的に大きくなる。
電動機101の回転速度を制御するための速度制御部である第1の速度制御部203および第2の速度制御部204には、速度指令発生部201が出力した速度指令値ω*と速度演算部202が出力した回転速度演算値ωとの差分が入力される。また、これらの速度制御部203、204は、例えば、P制御、PI制御、PID制御等が用いられる。
さらに、第1の速度制御部203は、起動ショックおよびロールバックを低減するのに適した応答速度を有しており、第2の速度制御部204は、定常運転時の制御に適した応答速度を有す。そして、これらの速度制御部203、204は、それぞれの応答速度が異なる。ここでは、第1の速度制御部203の方が、第2の速度制御部204よりも制御ゲインが大きく設定されており、高応答な応答速度を有するとして説明する。
また、第1の速度制御部203および第2の速度制御部204のそれぞれは、入力された速度指令値ω*と回転速度演算値ωとの差分がゼロとなるようなトルク電流指令値iq*を生成する。なお、トルク電流指令値iq*は、トルク指令値を電流換算したものである。
第1の切替え部205は、切替え指令部(図示せず)からの切替え指令に基づいて、第1の速度制御部203および第2の速度制御部204のいずれかの速度制御部を選択する選択切替えを行う。ここでは、第1の切替え部205によって、始動期間においては、第1の速度制御部203が選択され、定常期間においては、第2の速度制御部204が選択される。
かご負荷推定部206には、第1の切替え部205によって選択された速度制御部から出力したトルク電流指令値iq*が入力される。そして、かご負荷推定部206は、入力されたトルク電流指令値iq*に基づいて、エレベータのかご10と釣合錘20との重量差分に相当するアンバランス負荷量を推定する。
さらに、かご負荷推定部206は、推定したアンバランス負荷量(以降では、アンバランス負荷量推定値と称す)と釣合う量に相当するトルク電流指令値のオフセット量iq*_off(以降では、オフセット電流指令値iq*_offと称す)を算出し、出力する。
第2の切替え部207は、切替え指令部(図示せず)からの切替え指令に基づいて、かご負荷推定部206が出力したオフセット電流指令値iq*_offおよびゼロ出力のいずれかを選択する選択切替えを行う。ここでは、第2の切替え部207によって、始動期間においては、ゼロ出力が選択され、定常期間においては、オフセット電流指令値iq*_offの出力が選択される。
そして、電流制御部208には、第1の切替え部205に選択された速度制御部が出力したトルク電流指令値iq*と、第2の切替え部207に選択された値との加算値が入力される。
なお、切替え指令部からの、第1の切替え部205および第2の切替え部207に対する2つの切替え指令は、同時に出される。また、エレベータ起動時のブレーキ102の制動解除後の始動期間には、第1の切替え部205によって第1の速度制御部203が選択されており、第2の切替え部207によってゼロ出力が選択されている。
電流制御部208が行う制御としては、一般的に、ベクトル制御が用いられる。このようなベクトル制御を行う電流制御部208は、電流検出器110が検出した電動機電流をd軸とq軸とに変換し、電動機のトルクに寄与するq軸電流値と、入力されたトルク電流指令値iq*とが一致するように、電圧指令値を生成する。
そして、電流制御部208は、このように生成された電圧指令値vd*およびvq*(d軸とq軸とに対応)を駆動信号発生部106に対して出力する。駆動信号発生部106は、入力された電圧指令値vd*およびvq*に基づいて、前述したように、インバータ105が電動機101に対して駆動電圧を出力するための駆動信号を生成する。
なお、第1の速度制御部203による電動機101の回転速度を制御する速度制御系が第1制御系に相当し、第2の速度制御部204による電動機101の回転速度の速度制御系が第2制御系に相当する。
次に、前述したアンバランス負荷量の推定を行うかご負荷推定部206の動作の詳細について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるかご負荷推定部206の構成の一例を示した構成図である。
この図2におけるかご負荷推定部206は、積分器2061、積分時間格納部2062、除算器2063、およびホールド回路部2064から構成される。
積分器2061は、エレベータ起動時において、先の図1におけるブレーキ102が制動解除されてからあらかじめ規定したタイミングにおいて、かご負荷推定部206に入力されたトルク電流指令値iq*の時間積分を開始する。積分時間格納部2062は、積分器2061が時間積分を開始してからの経過時間、すなわち、積分時間を格納する。
なお、時間積分を開始するタイミングは、ブレーキ制御部103からのブレーキ102を制動解除するための指令発生後からの経過時間として、あらかじめ規定しておくことができる。
また、時間積分を開始するタイミングは、ブレーキ102の制動トルクが小さくなった状態を、トルク電流指令値iq*またはトルク電流指令値iq*の変化量に基づいて判定し、これらの値が規定値を超えたタイミングで積分を開始するようにしてもよい。このように、ブレーキ102の制動トルクが小さくなった状態、すなわち、ブレーキシューが動作を開始した直後のタイミングで時間積分を開始する方が、前述したような決定方法と比較して、より短時間で精度良くアンバランス負荷量を推定することが可能である。
また、前述したトルク電流指令値iq*またはトルク電流指令値iq*の変化量ではなく、速度検出器104が検出した値や速度検出器104が検出した値の変化量に基づき、これらの値が規定値を超えたタイミングで積分を開始するようにしてもよい。
さらに、ブレーキ102として、電磁ブレーキを用いる場合には、ブレーキ102のコイル電流に基づいて、時間積分を開始するタイミングを決定してもよい。すなわち、例えば、ブレーキ102のコイル電流が、あらかじめ規定した閾値を超えたタイミングで時間積分を開始すればよい。
また、ブレーキシューがドラム面から離れ始める際に、ブレーキシューの動作により発生するコイルの逆起電力により生じるコイル電流またはコイル電圧の変化を検出したタイミングで時間積分を開始するようにしてもよい。
除算器2063は、トルク電流指令値iq*の時間積分値を積分時間格納部2062が格納する積分時間で除算し(すなわち、平均化している)、除算値をホールド回路部2064に対して出力する。
ホールド回路部2064は、除算器2063から入力された除算値をあらかじめ規定したタイミングでホールドし、ホールド時における除算値をアンバランス負荷量推定値(オフセット電流指令値iq*_off)として決定する。
なお、積分器2061の動作については、あらかじめ規定した時間(定数)を積分時間格納部2062に格納し、そのあらかじめ規定した時間だけ積分器2061が動作するようにしてもよいし、ブレーキ102の開閉動作を検出するためのスイッチを備え、このスイッチによる検出状態に基づいて、動的に時間を決定し、決定した時間だけ積分器2061が動作するようにしてもよい。
また、ホールド回路部2064が除算器2063から入力された除算値をホールドするタイミングは、あらかじめ規定した経過時間に基づいて、決定してもよいし、ブレーキ102の開閉動作を検出するためのスイッチを備え、このスイッチによる検出状態に基づいて、決定してもよい。
このように、かご負荷推定部206は、トルク電流指令値iq*を平均化する演算を行う(トルク電流指令値iq*の平均値を算出する)ことにより、トルク電流指令値iq*が発振した状態であっても、アンバランス負荷量を精度良く推定することができる。なお、ここでは、トルク電流指令値iq*の平均値を算出する場合の一例として、トルク電流指令値iq*の時間積分値を積分時間で除算する方法を述べたが、この一例に限定されず、どのような方法であってもよい。
また、切替え指令部(図示せず)は、かご負荷推定部206におけるホールド回路部2064の動作後、またはホールド回路部2064の動作と同期して、第1の切替え部205および第2の切替え部207に対して切替え指令を出力する。
すなわち、第2の速度制御部204は、切替え指令が入力された第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203から選択切替えされるとともに、かご負荷推定部206が算出したオフセット電流指令値iq*_offは、第2の切替え部207によって、ゼロ出力から選択切替えされる。
そして、これらの選択切替えと同時に、第2の速度制御部204が出力したトルク電流指令値iq*と、かご負荷推定部206が算出したオフセット電流指令値iq*_offとが加算される。
これにより、第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203から第2の速度制御部204に選択切替えされた時に、電動機トルクと、アンバランス負荷量とが釣合った状態を初期値(すなわち、第2の速度制御部204が出力するトルク電流指令値iq*の初期値が、オフセット電流指令値iq*_offに相当)として、第2の速度制御部204が動作する。
そのため、かご10にショックを発生させることなく、スムーズに、第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203から第2の速度制御部204への選択切替えが行われる。なお、第2の速度制御部204に用いられる制御がPI制御である場合には、第1の切替え部205による選択切替え時に、PI制御器内部の積分器に蓄積された値をリセットするようにする。
次に、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置200の一連動作の詳細について、かご負荷推定部206がある場合とない場合とで比較しながら先の図1および図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置200の一連動作について、かご負荷推定部206の有無で比較した説明図である。
ここで、かご負荷推定部206がある場合に対応する図3(a)において、(1)が各時刻における電動機101の回転速度(かご10の速度)、(2)が各時刻における電流制御部208に入力されるトルク電流指令値iq*、(3)が各時刻におけるかご負荷推定部206が算出したオフセット電流指令値iq*_offを示している。
また、かご負荷推定部206がない場合に対応する図3(b)において、(1)が各時刻における電動機101の回転速度(かご10の速度)、(2)が各時刻における電流制御部208に入力されるトルク電流指令値iq*を示している。なお、以降では、電動機101の回転速度を電動機速度と称す。
さらに、図示されている第1時刻t1は、ブレーキ102の制動解除時に相当する時刻を示し、第2時刻t2は、かご負荷推定部206がオフセット電流指令値iq*_offの算出動作(トルク電流指令値iq*の時間積分)を開始するタイミングに相当する時刻を示す。また、第3時刻t3は、切替え指令部からの切替え指令が入力された第1の切替え部205および第2の切替え部207によって、選択切替えされる時刻を示す。
また、始動期間は、第1時刻t1から第3時刻t3までの期間に相当し、定常期間は、第3時刻t3経過後の期間(通常のかご昇降動作を行う定常運転時の期間)に相当する。
まず、エレベータ起動(走行開始)前に、速度制御が開始され、先の図1における速度指令発生部201は、電動機速度がゼロとなるような指令を出力する。また、起動時のブレーキ102の制動解除前には、切替え指令部の切替え指令に基づいて、第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203が選択されている。
そして、図3(a)の(1)に示すように、ブレーキの制動解除時に相当する第1時刻t1において、ブレーキ102が制動解除となる。その後、かご10と釣合錘20とのアンバランス負荷量により、電動機101が回転を始める。
電動機101が回転を始めると、第1の速度制御部203は、電動機速度がゼロになるように制御するため、結果として、自身が出力するトルク電流指令値iq*が増加していく。
このように、第1の速度制御部203は、起動ショックおよびロールバックを低減するために、始動期間において、起動ショックおよびロールバックを低減するように制御動作をする。
ここで、図3(a)の(2)に示すように、第1の速度制御部203は、起動ショックを十分に低減する目的で、制御応答(応答速度)を十分に大きくしているため、自身が出力するトルク電流指令値iq*が振動していることが分かる。
また、かご負荷推定部206は、第2時刻t2において、前述したようなオフセット電流指令値iq*_offの算出動作(トルク電流指令値iq*の時間積分)を開始する。そして、かご負荷推定部206は、トルク電流指令値iq*を平均化する演算を行うことで、トルク電流指令値iq*の振動の影響を軽減し、アンバランス負荷量を精度良く推定する。なお、第2時刻t2は、前述したように、先の図2における積分器2061が時間積分を開始するタイミングに相当する。
そして、かご負荷推定部206は、第3時刻t3において、ホールドした値をアンバランス負荷量推定値として決定する。このアンバランス負荷量推定値は、図3(a)の(3)に示される第3時刻t3におけるオフセット電流指令値iq*_offに相当する。なお、第3時刻t3は、前述したように、先の図2におけるホールド回路部2064がホールドするタイミングに相当する。
そして、第3時刻t3(アンバランス負荷量推定値の算出と同時)に、切替え指令部からの切替え指令が入力された第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203から第2の速度制御部204に選択切替えされ、第2の切替え部207によって、ゼロ出力からオフセット電流指令値iq*_offの出力に選択切替えされる。
したがって、第2の速度制御部204は、自身が出力したトルク電流指令値iq*に対して、かご負荷推定部206が算出した第3時刻t3におけるオフセット電流指令値iq*_offを初期値として加算した値として、トルク電流指令値iq*を生成する。そして、生成されたトルク電流指令値iq*は、電流制御部208に入力される。
すなわち、図3(a)の(3)に示すように、第2の速度制御部204は、第3時刻t3におけるオフセット電流指令値iq*_offを、自身が生成するトルク電流指令値iq*の初期値とする。そして、第2の速度制御部204は、第3時刻t3経過後の定常期間(通常のかご昇降動作を行う定常運転時の期間)において、入力された速度指令値ω*と回転速度演算値ωとの差分がゼロとなるようなトルク電流指令値iq*を生成し、制御動作する。
そのため、かご10にショックを発生させることなく、スムーズに、第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203から第2の速度制御部204への選択切替えを行うことができる
次に、本実施の形態1における技術的特徴を従来技術と対比するため、エレベータの制御装置200にかご負荷推定部206がない場合について、図3(b)を参照して説明する。
まず、図3(b)の(2)に示すように、エレベータの制御装置200にかご負荷推定部206がない状態で、第3時刻t3において、先と同様に、第1の切替え部205によって、第1の速度制御部203から第2の速度制御部204に選択切替えが行われる場合を想定する。
このような場合には、選択切替え時に第2の速度制御部204が生成するトルク電流指令値iq*の初期値は、第1の速度制御部203が第3時刻t3において出力するトルク電流指令値iq*の値となる。
そして、第3時刻t3におけるトルク電流指令値iq*は、アンバランス負荷量に相当するトルク電流指令値よりも大きければ、その結果として、電動機101に発生するトルクは、かご10を静止させるトルクよりも大きくなる。そのため、図3(b)の(1)に示すように、第3時刻t3付近で電動機速度がゼロでなくなり、かご10が動き始めてしまう。
したがって、第2の速度制御部204は、かご10が動き始めるのを抑えるために、第3時刻t3以降に、電動機速度がゼロになるように、制御動作をする。しかしながら、第2の速度制御部204の応答速度は、第1の速度制御部203と比べて低速であるため、電動機速度がゼロに収束するまでに時間がかかる。したがって、かご10が静止せずに動き出すため、かご10にショックが発生し、乗り心地が悪化してしまう。
このように、エレベータの制御装置200にかご負荷推定部206がなければ、第1の速度制御部203が出力するトルク電流指令値iq*が振動した場合において、第2の速度制御部204に切替えると、切替えるタイミングによっては、かご10にショックが発生してしまう。
したがって、これまでの従来技術では、起動ショックおよびロールバックの発生を考慮して、速度制御部において、制御応答の応答速度をトルク電流指令値iq*が振動するくらいまで高速に設定することができなかった。
これに対して、本実施の形態1におけるエレベータの制御装置200は、始動期間において使用する制御系と、その後の定常期間において使用する制御系を個別に備えるとともに、かご負荷推定部206をさらに備えている。そして、始動期間の制御系から定常期間の制御系に切り替える際に、かご負荷推定部206で推定された、アンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を考慮している。この結果、始動期間における応答速度を高速にするために制御ゲインを大きくして、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減させた上で、アンバランス負荷量を考慮することで、定常期間に切り替わった後の速度制御系の安定性も確保することができる
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、エレベータ起動時の始動期間には、第1の速度制御部は、トルク電流指令値を生成し、始動期間経過後の定常期間には、第2の速度制御部は、自身が生成したトルク電流指令値に対して、かご負荷推定部が速度制御部の切替え時に算出したアンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を初期値として加算した値として、トルク電流指令値を生成する。これにより、アンバランス負荷量の大きさ、およびトルク電流指令値の発振に関わらず、起動時の速度制御応答の応答速度を十分に高速化することができ、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができる。
なお、かご負荷推定部206の構成として、図2で示すような構成例以外に、1次フィルタ等の低次フィルタまたは高次フィルタを使用することもできる。ただし、かご負荷推定部206に高次フィルタを用いると、演算量が大きくなる。
また、かご負荷推定部206に1次フィルタ等の低次フィルタを用いると、ブレーキ102の制動解除動作を比較的ゆっくりした場合(アンバランス負荷量が比較的緩やかに加わる場合)や、トルク電流指令値iq*の発振が小さい場合には、比較的良好に動作する。しかし、これら以外の場合においては、トルク電流指令値iq*の振動を除去しながら、アンバランス負荷量を速やかに推定することが難しい。
したがって、トルク電流指令値iq*の振動を除去しながらアンバランス負荷量を速やかに、精度良く推定するためには、図2で示した構成例が好ましい。
また、かご負荷推定部206は、アンバランス負荷量を推定するために、第1の速度制御部203が出力したトルク電流指令値iq*を用いたが、電流検出器110が検出した実トルク電流を用いてもよい。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、第1制御系が第1の速度制御部203を含んで構成され、第2制御系が第2の速度制御部204を含んで構成されるエレベータの制御装置200について説明した。これに対して、本発明の実施の形態2では、始動期間においては、第1制御系に含まれる位置制御系により速度指令値が生成され、定常期間においては、第2制御系に含まれる速度指令発生部201により速度指令値が出力されるエレベータの制御装置200aについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置200aを示す構成図である。この図4におけるエレベータの制御装置200aは、先の図1におけるエレベータの制御装置200とは異なり、電動機101の回転位置を制御する位置制御を行い、さらに、速度制御ループの外側に位置制御ループを加えた構成を有する。
そして、エレベータの制御装置200aは、速度指令発生部201、第2の速度制御部204、第1の切替え部205、かご負荷推定部206、第2の切替え部207、電流制御部208を備えるとともに、さらに、位置制御系として、速度・位置演算部401、位置指令発生部402、および位置制御部403を備える。
ここで、エレベータの制御装置200aを構成する各部について、エレベータの制御装置200と比較すると、2つあった速度制御部が第2の速度制御部204だけとなり、速度演算部202の代わりに、電動機101の回転速度だけでなく回転位置をも演算する速度・位置演算部401が用いられている。また、エレベータの制御装置200aには、始動期間における速度指令値を生成するための位置制御系が新たに具備されている。さらに、第1の切替え部205は、図示するように、速度指令発生部201と、位置制御部403との選択切替えが行えるように位置している。
なお、図4に示した構成において、位置制御系以外は、先の実施の形態1における図1で説明した機能構成と同等であるため、説明を省略する。また、速度・位置演算部401は、先の実施の形態1における速度演算部202の機能に加えて、位置演算部としての機能がさらに付加されたものである。
速度・位置演算部401は、速度検出器104から入力された信号に基づいて、電動機101の回転速度と回転位置とを演算し、演算した回転速度ω(回転速度演算値ω)と回転位置θ(以降では、回転位置演算値θと称す)とを出力する。
位置指令発生部402は、かご10の位置指令値を電動機101の回転位置指令値に換算した回転位置指令値θ*を出力する。また、エレベータ起動時には、位置指令発生部402は、ブレーキ102の制動解除前に、かご10を静止保持するための回転位置指令値(通常、ゼロとなる)を出力する。
位置制御部403には、位置指令発生部402が出力した回転位置指令値θ*と速度・位置演算部401が出力した回転位置演算値θとの差分が入力される。そして、位置制御部403は、回転位置指令値θ*と回転位置演算値θとの差分がゼロとなるような速度指令値ω*を算出する。なお、位置制御部403は、例えば、P制御、PI制御、PID制御等が用いられる。
第1の切替え部205は、切替え指令部からの切替え指令に基づき、位置制御部403および速度指令発生部201のいずれかを選択(速度指令発生部201で設定されるω*か、位置制御部403が演算したω*のいずれかを選択)する選択切替えを行う。そして、第1の切替え部205に選択された方の速度指令値ω*が出力される。
次に、本実施の形態2におけるエレベータの制御装置200aの動作について説明する。なお、ここでは、エレベータ起動前に、位置制御が開始され、位置指令発生部402は、電動機101の回転位置(かご10の位置)がゼロ(静止保持)となるような指令を出力する。また、起動時のブレーキ102の制動解除前には、位置制御系の位置制御部403が、第1の切替え部205によって、選択されている。
この場合、第2の速度制御部204には、位置制御部403が算出した速度指令値ω*と、速度・位置演算部401が算出した回転速度演算値ωとの差分が入力されることになる。そして、ブレーキ102が制動解除されると、始動期間において、第2の速度制御部204は、先の実施の形態1と同様の動作を行い、トルク電流指令値iq*を出力する。
また、かご負荷推定部206には、第2の速度制御部204が出力したトルク電流指令値iq*に基づいて、先の実施の形態1と同様の動作制御を行い、アンバランス負荷量を推定する。
さらに、第2の速度制御部204がトルク電流指令値iq*を出力した後の電流制御部208以降の動作制御についても、先の実施の形態1と同様に行われる。位置制御部403が第1の切替え部205によって選択されている間は、このような動作制御を行っている。
次に、第1の切替え部205によって、位置制御部403を含む第1制御系から速度指令発生部201を含む第2制御系に切替えられるタイミング(先の図3における第3時刻t3に相当)で、位置制御部403から速度指令発生部201に選択切替えが行われる。そして、速度指令発生部201は、始動期間経過後の定常期間には、位置制御部403の代わりに、速度指令値ω*を出力する。なお、この切替えられるタイミングは、あらかじめ規定しておけばよい。
この切替えの際において、単に切替えるだけでは、第2の速度制御部204に入力される速度指令値ω*が不連続になる。そのため、切替え後の速度指令発生部201が出力する速度指令値ω*に対して、切替え前後の速度指令値ω*が連続値になるような処理を行う。これは、切り替え後の速度指令発生部201の出力に、速度指令値ω*が切り替え前と切り替え後で連続になるように適切な値のオフセット値を加えることによって実現する。または、切替え前後の速度指令値ω*が連続値になるように、1次フィルタ等のフィルタ処理を行うようにしてもよい。
つぎに、第2の切替え部207は、先の実施の形態1と同様に、第1の切替え部205と同期して動作することにより、第2の速度制御部204は、自身が出力するトルク電流指令値iq*に対して、アンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値iq*_offを初期値として加算した値として、トルク電流指令値iq*を生成する。
なお、先の実施の形態1と同様に、第2の切替え部207によって、オフセット電流指令値iq*_offを出力する選択切替えが行われる前は、ゼロを出力している。また、第2の速度制御部204に用いられる制御がPI制御である場合には、第1の切替え部205による選択切替え時に、PI制御器内部の積分器に蓄積された値をリセットするようにする。
このように、位置制御系として、位置制御部403を用いた場合においても、アンバランス負荷量と釣合うトルク電流指令値を付加した状態で、第1の切替え部205によって切替えられるため、かご10にショックを発生させることなく、スムーズに、位置制御部403から速度指令発生部201への選択切替えが行われる。
したがって、位置制御部403の応答速度(制御ゲイン)を高く設定しても、位置制御部403から速度指令発生部201への選択切替えを行うことにより、先の実施の形態1と同様に、起動ショックおよびロールバックの発生を安定的に低減することができる。
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、エレベータ起動時の始動期間には、位置制御部が速度指令値を出力し、始動期間経過後の定常期間には、速度指令発生部が速度指令値を出力し、第2の速度制御部は、自身が生成したトルク電流指令値に対して、かご負荷推定部が位置制御部から速度指令発生部への切替え時に算出したアンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を初期値として加算した値として、トルク電流指令値を生成する。これにより、アンバランス負荷量の大きさ、およびトルク電流指令値の発振に関わらず、起動時の位置制御応答の応答速度を十分に高速化することができ、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができる。
なお、本実施の形態2では、位置制御の方法として、電動機101の回転位置を検出する方式を例示したが、かご10の位置を直接検出する方式としてもよい。
なお、本実施の形態2では、位置制御の方法として図4で示す構成としたが、先の実施の形態1で示した図1の構成のうち、第1の速度制御部203の構成として、PI制御に加えて速度指令値ω*と回転速度演算値ωとの差分の2重積分を加えた構成としてもよい。このような位置制御の構成とした場合には、演算量を減らすことができるため、より安価なエレベータの制御装置200aを実現できる。
また、本実施の形態2におけるエレベータの制御装置200aは、さらに、先の実施の形態1における第1の速度制御部203を備えることにより、1つであった速度制御部を、先の実施の形態1と同様に2つにしてもよい。そして、起動時の始動期間には、位置制御部403が出力した速度指令値ω*と、速度・位置演算部401が出力した回転速度演算値ωとの差分が第1の速度制御部203に入力されるようにし、位置制御部403を含む第1制御系から速度指令発生部201を含む第2制御系に切替えられるタイミングで、先の実施の形態1と同様に、第1の速度制御部203から第2の速度制御部204に切替え、始動期間経過後の定常期間には、同様の制御動作を行うように構成してもよい。
このような構成とすることにより、始動期間において、位置制御応答だけでなく、速度制御応答の応答速度も高速にすることができるため、より起動ショックおよびロールバックを安定的に低減することができる。
実施の形態3.
先の実施の形態1では、エレベータ起動時において、選択切替えされる第1の速度制御部203および第2の速度制御部204の応答速度が固定されているエレベータの制御装置200について説明した。これに対して、本発明の実施の形態3では、エレベータ起動時において、応答速度が高速である第1の速度制御部203の応答速度を連続的に変化させることのできるエレベータの制御装置200bについて説明する。
図5は、本発明の実施の形態3におけるエレベータの制御装置200bを示す構成図である。この図5におけるエレベータの制御装置200bは、速度指令発生部201、速度演算部202、第1の速度制御部203、第2の速度制御部204、第1の切替え部205、かご負荷推定部206、第2の切替え部207、電流制御部208、および可変ゲイン501を備える。
したがって、エレベータの制御装置200bを構成する各部について、先の図1に示したエレベータの制御装置200と比較すると、可変ゲイン501が新たに加わったことが分かる。なお、図5に示した構成において、可変ゲイン501以外は、先の実施の形態1における図1で説明した機能構成・動作と同等であるため、説明を省略する。
また、この図5において、可変ゲイン501は、第1の速度制御部203と、第1の切替え部205との間に位置する。
可変ゲイン501は、ゲインKの初期値として1が設定されており、トリガが入力されると、ゲインKが0以上1未満の値まで時間とともに減少する。このトリガは、エレベータ起動時のブレーキ102の制動解除後から、第1の切替え部205および第2の切替え部207によって選択切替えされるまでの間で、あらかじめ規定したタイミングにおいて、可変ゲイン501に入力される。
例えば、ブレーキ制御部103がブレーキ102を制動解除にするタイミングと同期して、可変ゲイン501にトリガを入力するようにしてもよいし、かご負荷推定部206がトルク電流指令値iq*の時間積分を開始するタイミングと同期して、可変ゲイン501にトリガを入力するようにしてもよい。
ここで、可変ゲイン501の具体的な動作について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施の形態3における可変ゲイン501の動作例の説明図である。
なお、図6において、時刻tk1は、可変ゲイン501にトリガが入力された時刻を示す。また、時刻tk2は、時刻tk1以降に、ゲインKが初期値1から経時的に減少して、所定のゲイン値KLに達した時刻を示す。なお、所定のゲイン値KLは、あらかじめ規定しておけばよい。
図6(a)において、可変ゲイン501にトリガが入力される時刻tk1までは、可変ゲイン501のゲインKが取り得る値は、初期値1である。そして、時刻tk1以降から、時刻tk2までにゲインKが取り得る値は、時間とともに一定の割合で減少していき、時刻tk2において、所定のゲイン値KLとなる。
また、図6(b)においては、時刻tk1以降から、時刻tk2までにゲインKが取り得る値の減少の割合が、図6(a)と比較して、時間とともに緩やかになる。
そして、図6(b)の方が、図6(a)と比較して、ゲインKの値が初期値1から滑らかに所定のゲイン値KLまで減少しているため、制御応答の変化をより滑らかに行うことができる。このように、可変ゲイン501を設けて、ゲインKを減少させるタイミングおよびゲインKの減少の割合を必要に応じてあらかじめ規定することにより、制御応答の応答変化を任意に変更することができる。
したがって、可変ゲイン501は、エレベータ起動時のブレーキ102の制動解除後のあらかじめ規定したタイミングから、第1の速度制御部203の応答速度を規定した減少割合で連続的に下げることが可能となる。
そこで、例えば、ブレーキ開放直後に急峻に加わるアンバランス負荷量に対応するために、ブレーキ102の制動解除直後は、第1の速度制御部203の制御応答を高応答とし、その後、徐々に制御応答(ゲインK)を下げていけば、制御系の発振を緩和することが可能となる。
これにより、起動ショックおよびロールバックの安定的に低減するだけでなく、制御系の発振緩和も両立させていることになるため、制御装置200bは、より安定した制御を行うことができる。また、制御系の発振を緩和することができるため、かご負荷推定部206によるアンバランス負荷量の推定をより高精度に行うことできる。
なお、先の実施の形態2におけるエレベータの制御装置200aが、第1の速度制御部203および第2の速度制御部204を備える場合には、本実施の形態3と同様に、第1の速度制御部203の応答速度を規定した減少割合で連続的に下げるための可変ゲインをさらに備えることにより、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、可変ゲインによって、エレベータ起動時のブレーキの制動解除後から、あらかじめ規定したタイミング、減少割合にて、第1の速度制御部の応答速度を連続的に下げることができる。これにより、起動ショックおよびロールバックを安定的に低減するだけでなく、制御系の発振緩和も両立させていることになるため、より安定した制御を行うことができる。

Claims (10)

  1. 電動機と、前記電動機の回転を制動・制動解除するブレーキとを有するエレベータ駆動部を制御することで、エレベータのかごの昇降・停止を行うエレベータの制御装置であって、
    前記ブレーキの制動解除時に相当する第1時刻から第2時刻を経て、第3時刻に達するまでの始動期間においては、前記ブレーキを制動解除することによる起動ショックおよびロールバックを低減するように、第1のトルク電流指令値を生成するとともに、前記第1のトルク電流指令値に基づいて、前記エレベータ駆動部を制御する第1制御系と、
    前記第3時刻を経過後の定常期間においては、前記起動ショックおよび前記ロールバックの低減を考慮しない定常運転時の制御として、第2のトルク電流指令値を生成するとともに、前記第2のトルク電流指令値に基づいて、前記エレベータ駆動部を制御する第2制御系と
    を備え、
    前記第2時刻から前記第3時刻までの期間において、前記第1のトルク電流指令値に基づいて、アンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を算出するかご負荷推定部をさらに備え、
    前記第2制御系は、自身が生成したトルク電流指令値に対して、前記第1制御系による前記始動期間の制御から、前記第2制御系による前記定常期間の制御に切り替わる前記第3時刻において、前記かご負荷推定部が算出した前記オフセット電流指令値を初期値として加算した値として、前記第2のトルク電流指令値を生成することで、前記エレベータ駆動部を制御する
    エレベータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    前記第1制御系は、前記電動機の回転速度を制御する速度制御部として、前記起動ショックおよび前記ロールバックを低減するのに適した応答速度を有する第1の速度制御部を含み、
    前記第2制御系は、前記電動機の回転速度を制御する速度制御部として、前記第1の速度制御部と比較して低速であり、前記定常運転時の制御に適した応答速度を有する第2の速度制御部を含み、
    前記第1制御系および前記第2制御系は、さらに、
    前記電動機が所望の回転速度で、動作するように指令する速度指令値を出力する速度指令発生部と、
    前記電動機の実際の回転速度に基づいて算出した回転速度演算値を出力する速度演算部と
    を共有し、
    前記第1制御系に含まれる前記第1の速度制御部は、前記始動期間において、前記速度指令発生部が出力した速度指令値と、前記速度演算部が出力した回転速度演算値との差分がゼロとなるように、前記第1のトルク電流指令値を生成し、
    前記第2制御系に含まれる前記第2の速度制御部は、前記定常期間において、前記速度指令発生部が出力した速度指令値と、前記速度演算部が出力した回転速度演算値との差分がゼロとなるように、自身が生成したトルク電流指令値に対して、前記かご負荷推定部が算出した前記オフセット電流指令値を初期値として加算した値として、前記第2のトルク電流指令値を生成する
    エレベータの制御装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    前記第1制御系は、前記電動機が所望の回転位置に、動作するように指令する位置指令値を出力する位置指令発生部と、前記電動機の実際の回転位置に基づいて算出した回転位置演算値を出力する位置演算部と、前記位置指令発生部が出力した位置指令値と、前記位置演算部が出力した回転位置演算値との差分がゼロとなるように第1の速度指令値を出力する位置制御部とを有し、前記起動ショックおよび前記ロールバックを低減するのに適した値として前記第1の速度指令値を出力する位置制御系を含み、
    前記第2制御系は、前記定常運転時において、前記電動機が所望の回転速度で動作するように指令する第2の速度指令値を出力する速度指令発生部を有し、
    前記第1制御系および前記第2制御系は、さらに、
    前記電動機の実際の回転速度に基づいて算出した回転速度演算値を出力する速度演算部と、
    前記電動機の回転速度を速度制御する速度制御部と
    を共有し、
    前記第1制御系および前記第2制御系に共有して含まれる前記速度制御部は、
    前記始動期間において、前記第1制御系に含まれる前記位置制御系が出力した前記第1の速度指令値と、前記速度演算部が出力した前記回転速度演算値との差分がゼロとなるように、前記第1のトルク電流指令値を生成し、
    前記定常期間において、前記速度指令発生部が出力した前記第2の速度指令値と、前記速度演算部が出力した前記回転速度演算値との差分がゼロとなるように、自身が生成したトルク電流指令値に対して、前記かご負荷推定部が算出した前記オフセット電流指令値を初期値として加算した値として、前記第2のトルク電流指令値を生成する
    エレベータの制御装置。
  4. 請求項3に記載のエレベータの制御装置において、
    前記速度制御部は、
    前記起動ショックおよび前記ロールバックを低減するのに適した応答速度を有し、前記始動期間において、前記第1のトルク電流指令値を生成する第1の速度制御部と、
    前記第1の速度制御部と比較して低速であり、前記定常運転時の制御に適した応答速度を有し、前記定常期間において、前記第2のトルク電流指令値を生成する第2の速度制御部と
    を有するエレベータの制御装置。
  5. 請求項2または4に記載のエレベータの制御装置において、
    前記第1の速度制御部の応答速度を、あらかじめ規定したタイミングおよびあらかじめ規定した減少割合にて時間変化させる可変ゲインをさらに備える
    エレベータの制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置において、
    前記かご負荷推定部は、入力された前記第1のトルク電流指令値に対して、前記第2時刻から前記第3時刻までの期間における、前記第1のトルク電流指令値の平均値を前記オフセット電流指令値として算出する
    エレベータの制御装置。
  7. 請求項6に記載のエレベータの制御装置において、
    前記かご負荷推定部は、入力された前記第1のトルク電流指令値に対して、前記第2時刻から前記第3時刻までの期間における時間積分を行うことによって得られる前記第1のトルク電流指令値の積分値を、前記時間積分を行った積分時間で除算することにより前記第1のトルク電流指令値の平均値を算出する
    エレベータの制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置において、
    前記ブレーキが電磁ブレーキである場合には、前記第2時刻は、前記ブレーキのコイル電流あるいはコイル電圧があらかじめ規定した閾値を超えた時刻、または前記コイル電流あるいは前記コイル電圧の変化を検出した時刻としてあらかじめ設定される
    エレベータの制御装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置において、
    前記第2時刻は、前記第1のトルク電流指令値あるいは前記第1のトルク電流指令値の変化量があらかじめ規定した閾値を超えた時刻、前記電動機の回転速度の値あるいは前記回転速度の値の変化量があらかじめ規定した閾値を超えた時刻、または前記ブレーキの制動解除動作に基づいてあらかじめ規定した時刻として設定される
    エレベータの制御装置。
  10. 電動機と、前記電動機の回転を制動・制動解除するブレーキとを有するエレベータ駆動部を制御することで、エレベータのかごの昇降・停止を行うエレベータの制御方法であって、
    前記ブレーキの制動解除時に相当する第1時刻から第2時刻を経て、第3時刻に達するまでの始動期間においては、前記ブレーキを制動解除することによる起動ショックおよびロールバックを低減するように、第1のトルク電流指令値を生成するとともに、前記第1のトルク電流指令値に基づいて、前記エレベータ駆動部を制御する第1制御ステップと、
    前記第3時刻を経過後の定常期間においては、前記起動ショックおよび前記ロールバックの低減を考慮しない定常運転時の制御として、第2のトルク電流指令値を生成するとともに、前記第2のトルク電流指令値に基づいて、前記エレベータ駆動部を制御する第2制御ステップと
    を備え、
    前記第2時刻から前記第3時刻までの期間において、前記第1のトルク電流指令値に基づいて、アンバランス負荷量に相当するオフセット電流指令値を算出するかご負荷推定ステップをさらに備え、
    前記第2制御ステップにおいて、前記第2制御ステップにて生成されたトルク電流指令値に対して、前記第1制御ステップにて実行された前記始動期間の制御から、前記第2制御ステップにて実行された前記定常期間の制御に切り替わる前記第3時刻において、前記かご負荷推定ステップにて算出された前記オフセット電流指令値を初期値として加算した値として、前記第2のトルク電流指令値を生成することで、前記エレベータ駆動部を制御する
    エレベータの制御方法。
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