JP5737312B2 - レーザ出力検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光源から出射されたレーザ光を、出力検出手段で受光することで、当該レーザ光の出力状態を検出するレーザ出力検出装置に関する。
従来、レーザ出力検出装置は、レーザ光の出力状態を検出する為に、例えば、レーザ加工装置等に配設されている。レーザ加工装置においては、レーザ出力検出装置は、加工対象物を加工する為のレーザ光の出力(光強度)を検出することで、当該レーザ光による加工品質を自動的に管理している。
このようなレーザ出力検出装置に関する発明の一つとして、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載のレーザ出力検出装置は、当該レーザ光の出力を検出するフォトダイオードまでの光路上に、3枚の減光フィルタを並べて配置することで、レーザ光の光強度を所定の光強度まで減衰させるように構成されている。特許文献1記載のレーザ出力検出装置によれば、3枚の減光フィルタでレーザ光の光強度を減衰させることで、所定以上の強度のレーザ光を受光することによるフォトダイオードの故障を防止している。
特開平08−029252号公報
しかしながら、特許文献1記載のレーザ出力検出装置では、所定以下の光強度に減衰した状態のレーザ光をフォトダイオードで受光する為に、3枚の減光フィルタを、レーザ光源からフォトダイオードまでの光路上に並べて配置しなければならない。従って、特許文献1記載のレーザ出力検出装置では、当該装置を構成する部品点数の増大を招き、当該装置の大型化を招いてしまう虞があった。
本発明は、レーザ光源から出射されたレーザ光を、出力検出手段で受光することで、当該レーザ光の出力状態を検出するレーザ出力検出装置に関し、減光フィルタの数を抑え、小さなスペースに配設し得るレーザ出力検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る請求項1記載のレーザ出力検出装置は、レーザ光を生成するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を受光することにより、当該レーザ光の出力状態を検出する出力検出手段と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を、前記出力検出手段へ反射する反射面を有するミラーと、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を透過させることにより、当該レーザ光の光強度を減衰させる減光フィルタと、を有し、前記減光フィルタは、前記ミラーの反射面と対向し、前記レーザ光源から出射されたレーザ光と、前記ミラーの反射面により反射されたレーザ光と、の何れもが透過するように配置されており、前記レーザ光源から出射されたレーザ光の光軸は、前記ミラーの反射面及び前記減光フィルタの表面に対して、所定角度で傾斜していることを特徴とする。
当該レーザ出力検出装置は、レーザ光源と、出力検出手段と、ミラーと、減光フィルタと、を有し、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を、減光フィルタを透過させることにより、当該レーザ光の光強度を減衰させて、出力検出手段によって、当該レーザ光の出力状態を検出することができる。そして、当該レーザ出力検出装置によれば、前記減光フ ィルタは、前記ミラーの反射面と対向配置されており、前記レーザ光源から出射されたレーザ光と、前記ミラーの反射面により反射されたレーザ光と、の何れもが透過するように構成されている。従って、当該レーザ出力検出装置によれば、ミラーの反射面に対して入射する際と、ミラーの反射面によって反射された際の何れの場合でも、減光フィルタを透過することになるため、一枚の減光フィルタで、二枚の減光フィルタを光路上に並べた場合と同様以上の効果を奏させることができる。この結果、当該レーザ出力検出装置によれば、所定の光強度までに減光するために必要な減光フィルタの数を低減することができ、当該レーザ出力検出装置を、より小さなスペースに設置することが可能となる。
更に、当該レーザ出力検出装置によれば、前記レーザ光源から出射されたレーザ光の光軸は、前記ミラーの反射面及び前記減光フィルタの表面に対して、所定角度で傾斜している。これにより、当該レーザ出力検出装置によれば、ミラーの反射面に対して入射する際と、ミラーの反射面によって反射された際に、レーザ光が減光フィルタ中を透過する光路を、長く確保することができ、当該レーザ光の光強度を十分に減衰させることができる。
本発明の一側面に係る請求項2記載のレーザ出力検出装置は、請求項1記載のレーザ出力検出装置であって、前記減光フィルタは、前記ミラーの反射面に対向しつつ、且つ、前記ミラーの反射面から所定の間隔を隔てた位置に配設されていることを特徴とする。
当該レーザ出力検出装置において、前記減光フィルタは、前記ミラーの反射面に対向しつつ、且つ、前記ミラーの反射面から所定の間隔を隔てた位置に配設されている。従って、当該レーザ出力検出装置によれば、ミラーの反射面に減光フィルタが直接接触することを防ぐことができ、ミラーの反射面が傷つくことを防ぐことができる。
本発明の一側面に係る請求項3記載のレーザ出力検出装置は、請求項1又は請求項2記載のレーザ出力検出装置であって、前記出力検出手段は、前記減光フィルタを透過し、前記ミラーの反射面によって反射されたレーザ光の屈折によるシフト量に基づく位置に配設されていることを特徴とする。
当該レーザ出力検出装置によれば、前記出力検出手段は、前記減光フィルタを透過し、前記ミラーの反射面によって反射されたレーザ光の屈折によるシフト量に基づく位置に配設されているので、出力検出手段によるレーザ光の出力に係る検出精度を高めることができる。
本実施形態に係るレーザマーカ1の平面図である。 本実施形態に係るレーザマーカ1の部分拡大図である。 反射ミラーユニット50の構成を示す説明図である。 レーザ光Lのシフト量Dの算出に関する模式説明図である。 反射ミラーユニット50と出力検出センサ35の位置関係を示す説明図である。
以下、本発明に係るレーザ出力検出装置を、レーザマーカにおけるレーザ光の出力検出に適用した一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(レーザマーカの構成)
先ず、本実施形態に係るレーザマーカ1の構成について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係るレーザマーカ1は、金属板を加工して形成されたベースフレーム5に対して、レーザヘッドユニット10と、シャッター20と、ダンパー25と、ダイクロイックミラーユニット30と、出力検出センサ35と、ガイド光源40と、反射ミラーユニット50と、ガルバノスキャナ60と、集光レンズ65と、を取り付けることによって構成されている。レーザマーカ1は、レーザヘッドユニット10で生成されたレーザ光Lを、ガルバノスキャナ60等を介して、加工対象物(ワーク)に照射し走査することで、加工対象物を任意に加工する。
レーザヘッドユニット10は、レーザヘッド11と、エキスパンダ12と、冷却ユニット15と、を有しており、加工対象物を加工する為のレーザ光Lを生成・出射する。レーザヘッド11は、励起光を出射する半導体レーザを備え、半導体レーザから出射された励起光を入射し励起光に基づいて共振してレーザ光Lを出射する。レーザヘッド11は、励起光のパワーを調整することによってレーザヘッド11から出射するレーザ光Lの出力を制御する。
エキスパンダ12は、レーザヘッド11よりもレーザ光Lの出射方向下流側に配置されており、レーザヘッド11からのレーザ光Lが入射される入射レンズと、レーザ光Lを出射する為の出射レンズと、を有している。エキスパンダ12は、入射レンズと出射レンズとの相対距離を変化可能に構成されており、加工対象物へ集光されるレーザ光Lの焦点位置を、光軸方向に移動可能に構成されている。
冷却ユニット15は、ヒートシンク16と、ファン17と、ペルチェと、断熱板と、冷却板と、を有しており、レーザヘッド11、エキスパンダ12等に隣接して配設されている。ヒートシンク16は、多数の放熱フィンを備えた放熱板であり、ファン17は、ヒートシンク16の放熱フィンに対して、送風する送風装置である。従って、冷却ユニット15は、ファン17によって、ヒートシンク16の放熱フィンに対して送風することで、レーザ光Lの出射に伴い発熱したレーザヘッド11等を冷却する。
尚、本実施形態においては、レーザヘッドユニット10から出射されるレーザ光Lの波長は、1060nmであり、本発明におけるレーザ光に相当する。しかしながら、本発明に係るレーザ光は、加工対象物を加工するものであればよく、その波長が上記の態様に限定されるものではない。
そして、シャッター20は、レーザヘッドユニット10からダイクロイックミラーユニット30へと向かうレーザ光Lの光路上に配設されており、開閉可能に配設された遮光板によって、レーザ光Lの光路を遮断している。シャッター20は、出力制御信号に基づいて、遮光板の開閉動作を行い、レーザ光Lの照射時を除き、レーザ光Lの光路を遮断している。そして、シャッター20の遮光板表面には、鏡面加工が施されており、レーザ光Lの光路を遮断した場合、シャッター20の遮光板は、レーザ光Lをダンパー25に向かって反射する。そして、ダンパー25は、シャッター20の遮光板により反射されたレーザ光Lを吸収し、レーザ光Lの散乱を防止している。
ダイクロイックミラーユニット30は、レーザヘッドユニット10から出射されたレーザ光Lの光軸上であり、且つ、ガイド光源40から出射されたガイド光の光軸上に配設されており、ダイクロイックミラー31を有している。そして、ダイクロイックミラー31は、特殊な光素材を用いて作成された鏡の一種で、特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する性質を有している。
ダイクロイックミラー31は、平面視で、レーザ光Lの光軸及びガイド光の光軸に対して、所定角度(それぞれ、45度)を為すように保持されている。従って、ガイド光は、ガイド光源40から出射されると、ダイクロイックミラー31に対して、45度の入射角で入射し、45度の反射角で反射されて、ガルバノスキャナ60へ到達する。又、レーザ光Lの一部は、レーザヘッドユニット10から出射されると、ダイクロイックミラー31に対して45度の入射角で入射し、45度の反射角で反射されて、反射ミラーユニット50を介して、出力検出センサ35の受光部35Aへ到達する。
従って、ダイクロイックミラーユニット30は、「前記ガイド光源40から出射されたガイド光を、前記ガルバノスキャナ60へ反射するする機能」と、「前記レーザヘッドユニット10から出射されたレーザ光Lの一部を、反射ミラーユニット50を介して、前記出力検出センサ35へ反射する機能」と、「レーザ光Lの内、前記出力検出センサ35側へ反射されなかったレーザ光Lの一部を、前記ガルバノスキャナ60に向けて透過する機能」と、の3つの機能を果たす。
出力検出センサ35は、例えば、フォトダイオードにより構成されており、レーザヘッドユニット10から出射されたレーザ光Lを、反射ミラーユニット50を介して、受光部35Aで受光することで、レーザ光Lの出力パワーを検出する。出力検出センサ35の検出結果は、レーザヘッドユニット10の出力制御に用いられる。例えば、出力検出センサ35が、所定の閾値より大きな出力パワーを検出した場合、レーザヘッドユニット10は、レーザ光Lを出力しないように制御する。
ガイド光源40は、レーザ光Lによる加工位置を加工対象物上に表示するガイド光を生成する光源装置であり、LD(レーザーダイオード)などの発光素子によって構成されている。ガイド光源40から出射されるガイド光は、可視光のレーザ光であり、ガイド光の波長は、640nmである。図1〜図3に示すように、ガイド光源40は、ガイド光源40から出力されたガイド光の光軸と、レーザヘッドユニット10から出力されたレーザ光Lの光軸とが略直交するように、ベースフレーム5上に配設される。
反射ミラーユニット50は、ダイクロイックミラーユニット30によって反射されたレーザ光Lの一部を反射して、出力検出センサ35の受光部35Aへ入射する。そして、反射ミラーユニット50は、レーザ光Lを減光フィルタ53に透過させることによって、ダイクロイックミラーユニット30によって反射されたレーザ光Lの一部の光強度を減衰させる機能を果たす。従って、ダイクロイックミラーユニット30によって反射されたレーザ光Lは、反射ミラーユニット50で反射される過程で減衰して、出力検出センサ35の受光部35Aへ入射される。反射ミラーユニット50の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
ガルバノスキャナ60は、X軸ガルバノミラーと、Y軸ガルバノミラーと、を有しており、ダイクロイックミラーユニット30を透過したレーザ光L及びダイクロイックミラーユニット30に反射されたガイド光を、集光レンズ65を介して、加工対象物に対して、X方向及びY方向に走査させる。X軸ガルバノミラーは、X軸ガルバノモータの回動制御により、レーザ光L及びガイド光をY軸ガルバノミラーに向けて反射して、加工対象物に対してX方向に走査させる。Y軸ガルバノミラーは、Y軸ガルバノモータの回動制御により、X軸ガルバノミラーに反射されたレーザ光L及びガイド光を集光レンズ65に向けて反射して、加工対象物に対してY方向に走査させる。従って、加工対象物に向けて出射されるレーザ光L及びガイド光は、X軸ガルバノミラー及びY軸ガルバノミラーの回転制御により、加工対象物に対して、X方向及びY方向に走査される。
集光レンズ65は、ガルバノスキャナ60によって偏向されたレーザ光L及びガイド光を、加工対象物表面に集光し、走査する為のレンズであり、例えば、fθレンズによって構成される。そして、集光レンズ65を介して集光されたレーザ光Lは、加工対象物をX方向及びY方向へ任意に走査可能である為、レーザマーカ1は、加工対象物に対して、ユーザの任意の加工を施すことができる。
(反射ミラーユニットの構成)
次に、反射ミラーユニット50の構成について、図3を参照して説明する。上述したように、反射ミラーユニット50は、反射ミラー51と、スペーサ52と、減光フィルタ53と、ホルダ54と、複数のネジ55と、により構成されており、ダイクロイックミラーユニット30によって反射されたレーザ光Lの一部を反射して、出力検出センサ35の受光部35Aへ入射する。そして、反射ミラーユニット50は、減光フィルタ53を透過させることによって、ダイクロイックミラーユニット30によって反射されたレーザ光Lの一部の光強度を減衰させる機能を果たす。
反射ミラー51は、円板状に形成された鏡部材であり、入射された光を反射する反射面51Aを一面に有している。反射ミラー51は、反射面51Aによって、ダイクロイックミラーユニット30からの光を反射する。
スペーサ52は、所定の厚みを有する円環状に形成されており、反射ミラー51の反射面51A上に積層される。図4、図5に示すように、ダイクロイックミラーユニット30からのレーザ光Lは、スペーサ52中央部の開口部分を通過して、反射ミラー51の反射面51Aに到達する。そして、スペーサ52は、反射ミラー51の反射面51Aと、減光フィルタ53との間に配設されるので、反射ミラー51の反射面51Aと、減光フィルタ53との間に、所定の間隔を形成する。
減光フィルタ53は、円板状に形成された光学フィルタであり、光が透過することにより、所定の減衰率で、当該光の光量を減少させる機能を有する。そして、減光フィルタ53は、反射ミラー51の反射面51A及び、スペーサ52上に積層され、反射ミラー51及びスペーサ52よりもダイクロイックミラーユニット30側に位置している。従って、ダイクロイックミラーユニット30からのレーザ光Lは、先ず、減光フィルタ53を透過して、反射ミラー51の反射面51Aで反射される。そして、反射ミラー51の反射面51Aで反射されたレーザ光Lは、再び減光フィルタ53を透過して、出力検出センサ35の受光部35Aへ出射される(図4、図5参照)。
ホルダ54は、積層された反射ミラー51、スペーサ52、減光フィルタ53を、ベースフレーム5に対して垂直な状態で、複数のネジ55によって保持しつつ、ベースフレーム5上の所定位置に固定している。本実施形態において。反射ミラーユニット50は、ホルダ54をベースフレーム5上に固定することにより、ダイクロイックミラーユニット30からのレーザ光Lの光軸と、反射ミラー51の反射面51A及び減光フィルタ53とのなす角が平面視で45度となるように固定されている。
図4、図5に示すように、レーザマーカ1の反射ミラーユニット50において、減光フィルタ53は、反射ミラー51の反射面51Aと対向配置されており、ダイクロイックミラーユニット30からのレーザ光Lと、反射ミラー51の反射面51Aにより反射されたレーザ光Lと、の何れもが透過する。即ち、本実施形態によれば、レーザ光Lの光軸上に2枚の減光フィルタ53を並べた態様以上に、レーザ光Lの光量を減衰させることができる。
又、レーザマーカ1の反射ミラーユニット50において、反射ミラー51の反射面51A及び減光フィルタ53は、ダイクロイックミラーユニット30からのレーザ光Lの光軸に対して、平面視で45度を為すように配置されている。従って、反射ミラー51の反射面51Aで入射・反射される過程で、レーザ光Lは、減光フィルタ53のフィルタ厚Tよりも長い光路で、減光フィルタ53を透過する。この結果、レーザマーカ1によれば、レーザ光Lを減光フィルタ53に対して斜入射させることで、レーザ光Lの光量を、より大きく減衰させることができる。
そして、反射ミラーユニット50においては、反射ミラー51の反射面51Aと、減光フィルタ53の間に、スペーサ52が配設されているので、反射ミラー51の反射面51Aに減光フィルタ53が直接接触することを防ぐ。この結果、レーザマーカ1によれば、減光フィルタ53が反射ミラー51の反射面51Aに直接接触することによって、反射ミラー51の反射面51Aが傷つくことを防ぐことができる。
(シフト量Dの算出)
図4、図5に示すように、レーザ光Lは、反射ミラーユニット50がレーザ光Lの光軸に対して所定角度で傾斜するように配設されている為、反射ミラー51の反射面51Aに入射される前に、減光フィルタ53を透過する時点で屈折する。更に、レーザ光Lは、反射ミラー51の反射面51Aによって反射された後に、減光フィルタ53を透過する時点においても屈折する。この結果、レーザ光Lは、減光フィルタ53を用いずに、反射ミラー51の反射面51Aで反射した場合と比べて、所定距離ずれた位置に至る。従って、レーザ光Lの出力を検出し、レーザ光Lの出力制御を行うためには、レーザ光Lのずれを考慮して、出力検出センサ35を配置する必要がある。
ここで、本実施形態におけるレーザ光Lの光路と、減光フィルタ53を用いずに、反射ミラー51の反射面51Aで反射した場合を仮想したレーザ光Lの光路(以下、仮想光路I)とのズレ量を「シフト量D」という。
本実施形態において、レーザ光Lの出力を検出して、レーザ光Lの出力制御を行う為には、シフト量Dを算出する必要がある。図4に示すように、シフト量Dは、フィルタ厚Tと、第1角度αと、第2角度βと、を用いて、下記の式で算出することができる。
シフト量D=(2×フィルタ厚T×sin(α−β))/cosβ
・第1角度α:減光フィルタ53に対する入射角(本実施形態においては45度)
・第2角度β:減光フィルタ53における屈折角
・フィルタ厚T:減光フィルタ53の厚み
そして、減光フィルタ53における屈折角(第2角度β)は、第1屈折率NAと、第2屈折率NBと、第1角度αとを用いて、下記の式により算出することができる。
第1屈折率NA×sinα=第2屈折率NB×sinβ
・第1屈折率NA:空気における屈折率
・第2屈折率NB:減光フィルタ53における屈折率
ここで、減光フィルタ53に対するレーザ光Lの入射角は既知である為、第1角度αは既知の値であり、空気及び減光フィルタ53の材質等を特定することもできるので、第1屈折率NA、及び第2屈折率NBは、既知の値である。従って、上述の式により、第2角度βを特定することができる。
図5に示すように、本実施形態においては、上述した算出式により、シフト量Dを算出することができるので、出力検出センサ35を、反射ミラーユニット50によって反射されたレーザ光Lの光軸と、出力検出センサ35の受光部35A中心とが一致するように配設することができる。この結果、レーザマーカ1によれば、出力検出センサ35によるレーザ光Lの出力に係る検出精度を高めることができ、もって、レーザ光Lの出力制御を、より高い精度で行うことができる。
ここで、本実施形態に係るレーザヘッドユニット10は、本発明に係る「レーザ光源」の一例であり、出力検出センサ35は、本発明に係る「出力検出手段」の一例である。そして、本実施形態に係る反射ミラー51は、本発明に係る「ミラー」の一例であり、減光フィルタ53は、本発明に係る「減光フィルタ」の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、レーザ光Lによって加工対象物を加工する為のレーザマーカ1に適用していたが、この態様に限定されるものではない。即ち、レーザ光Lの出力検出を必要とする装置であれば、種々の装置に、本発明を適用することができる。
又、本実施形態に係るレーザマーカ1においては、反射ミラーユニット50は、反射ミラー51の反射面51A上に、一枚の減光フィルタ53を保持する構成であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、複数枚の減光フィルタ53を、反射ミラー51の反射面51A上に保持する構成であってもよい。
1 レーザマーカ
10 レーザヘッドユニット
35 出力検出センサ
50 反射ミラーユニット
51 反射ミラー
52 スペーサ
53 減光フィルタ
L レーザ光
I 仮想光路
D シフト量

Claims (3)

  1. レーザ光を生成するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を受光することにより、当該レーザ光の出力状態を検出する出力検出手段と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を、前記出力検出手段へ反射する反射面を有するミラーと、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を透過させることにより、当該レーザ光の光強度を減衰させる減光フィルタと、を有し、
    前記減光フィルタは、
    前記ミラーの反射面と対向し、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光と、前記ミラーの反射面により反射されたレーザ光と、の何れもが透過するように配置されており、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光の光軸は、
    前記ミラーの反射面及び前記減光フィルタの表面に対して、所定角度で傾斜している
    ことを特徴とするレーザ出力検出装置。
  2. 請求項1記載のレーザ出力検出装置であって、
    前記減光フィルタは、
    前記ミラーの反射面に対向しつつ、且つ、前記ミラーの反射面から所定の間隔を隔てた位置に配設されている
    ことを特徴とするレーザ出力検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2のレーザ出力検出装置であって、
    前記出力検出手段は、
    前記減光フィルタを透過し、前記ミラーの反射面によって反射されたレーザ光の屈折によるシフト量に基づく位置に配設されている
    ことを特徴とするレーザ出力検出装置。
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