JP5735482B2 - 縮合環のc型肝炎阻害剤 - Google Patents

縮合環のc型肝炎阻害剤 Download PDF

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Description

(関連出願の提示)
本出願は、2009年3月27日に提出された米国仮出願第61/164,342号および2009年4月28日に提出された米国仮出願第61/214,883号の利益を主張する。
本発明は、C型肝炎ウイルス(「HCV」)複製、特に、HCVの非構造5A(「NS5A」)タンパク質の機能を阻害するのに有用な化合物に関する。
HCVは、フラビウイルス科のメンバーである一本鎖のRNAウイルスである。該ウイルスは、現在同定されている7種の遺伝子型および同定されている50種を超える亜型が存在するように、広範な遺伝的異質性を示す。HCV感染細胞において、ウイルスのRNAは、10個の個々のタンパク質に切断されるポリタンパク質に翻訳される。アミノ末端には、構造タンパク質:コア(C)タンパク質ならびにエンベロープ糖タンパク質E1およびE2、ならびにE1およびE2に続く内在性膜タンパク質p7がある。さらに、6種の非構造タンパク質、NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5AおよびNS5Bが存在し、HCVライフサイクルにおいて機能的役割を果たす。(例えば、Lindenbach、B.D.およびRice、C.M.Nature.436:933〜938頁、2005年を参照されたい)。
HCVによる感染は、深刻な健康問題である。世界中で1億7000万の人々がHCVに慢性的に感染していると推定されている。HCV感染は、慢性肝炎、肝硬変、肝不全および肝細胞癌腫を引き起し得る。したがって、慢性HCV感染は、肝臓関連若年死の世界的な主原因である。
HCV感染のための現在の標準のケア治療レジメンは、インターフェロン−αのみ、またはリバビリンと組み合わせたものを含む。該治療は、煩雑であり、また、時に衰弱させる重篤な副作用を有することがあり、多くの患者は、治療に永続的に応答しない。HCV感染を治療する新規の効果的な方法が至急に必要とされている。
HCVのNS5Aタンパク質の本質的な特徴は、該タンパク質を阻害剤の理想的な標的にする。本発明は、NS5Aタンパク質を標的とする化合物のクラス、およびヒトにおいてHCV感染を治療するためのその使用方法を記載する。
第1態様において、式Iの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Dは、存在または非存在のいずれかであり、存在する場合、−CRCR−、−CR−、−NR−、−O−および−S−からなる群から選択され、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドであり、
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
AおよびEは:それぞれ独立して、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ、独立して0、1、2、または3であり、ただし、Dが存在するとき、両方のbが0でないことを条件とし;
およびRは、Dが存在するとき、Dへの結合によって置き換えられていてよく、
Dが存在しないとき、AおよびEは、さらに、それぞれ独立して、結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−または−N=であってよく、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
WおよびW’は、以下
Figure 0005735482
からなる群から独立して選択され、ここで:
は、CH、NH、OまたはSであり、
、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
は、NH、OまたはSであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
Cyは、最大で3個のヘテロ原子が独立してN、SまたはOであって、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されている単環式、二環式または三環式の5〜12員シクロアルキル、複素環、アリール基またはヘテロアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第1態様の第1実施形態において、WおよびW’の一方または両方は、以下
Figure 0005735482
からなる群から選択される。
第1態様の第2実施形態において、WおよびW’の一方または両方は、以下
Figure 0005735482
からなる群から選択される。
第1態様の第3実施形態において、R、R、RおよびRは、水素、C〜CアルキルおよびC〜Cヘテロアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜6員複素環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜6員複素環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成する。
第1態様の第4実施形態において、RおよびRまたはRおよびRの一方または両方は、任意に結合されて、別の3〜6員複素環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成する。
第1態様の第5実施形態において、RおよびRは、結合されて、以下
Figure 0005735482
ここで:
は、水素、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択される;
から選択される複素環式縮合環系を形成する。
第1態様の第6実施形態において、RおよびRは、結合されて、以下
Figure 0005735482
ここで:
は、水素、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択される;
からなる群から選択される複素環式縮合環を形成する。
本発明の第2態様において、化合物は、式II:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは、それぞれ独立して、結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−N=、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ、独立して0、1、2、または3であり、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
WおよびW’は、それぞれ、以下
Figure 0005735482


Figure 0005735482
からなる群から独立して選択され、ここで:
は、CH、NH、OまたはSであり、
、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
は、NH、OまたはSであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
Cyは、最大で3個のヘテロ原子が独立してN、SまたはOであり、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されている単環式、二環式または三環式の5〜12員シクロアルキル、複素環、アリール基またはヘテロアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
を有する。
第2態様の第1実施形態において、式IIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第2態様の第2実施形態において、式IIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第2態様の第3実施形態において、AおよびEの両方が−O−である。
第2態様の第4実施形態において、Aは、−O−であり、Eは、−CH−、−C(CH−、−C(CHCH)−または−C(O)−である。
本発明の第3態様において、式IIIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Dは、存在または非存在のいずれかであり、存在する場合、−CRCR−、−CR−、−NR−、−O−および−S−からなる群から選択され、ここで:Rは、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドであり、各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
AおよびEは:それぞれ独立して、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、ただし、Dが存在するとき、両方のbが0でないことを条件とし;
およびRは、Dが存在するとき、Dへの結合によって置き換えられていてよく、
Dが存在しないとき、AおよびEは、さらに、それぞれ独立して、結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−または−N=であってよく、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第3態様の第1実施形態において、式IIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第3態様の第2実施形態において、式IIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第3態様の第3実施形態において、AおよびEの両方が−O−であり、Dは存在しない。
第3態様の第4実施形態において、Aは−O−であり、Dは存在せず、Eは−CH−、−C(CH−、−C(CHCH)−または−C(O)−である。
第3態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第3態様の第6実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第3態様の第7実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第3態様の第8実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第3態様の第9実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第4態様において、式IVの化合物:
Figure 0005735482

式中:
Aは、結合、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−N=、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、Aは結合であり;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
WおよびW’は、それぞれ、以下
Figure 0005735482


からなる群から独立して選択され、ここで:
は、CH、NH、OまたはSであり、
、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
は、NH、OまたはSであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
Cyは、最大で3個のヘテロ原子が独立してN、SまたはOであり、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されている単環式、二環式または三環式の5〜12員シクロアルキル、複素環、アリール基またはヘテロアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第4態様の第1実施形態において、式IVaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第4態様の第2実施形態において、式IVbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第4態様の第3実施形態において、Aは−S−である。
第4態様の第4実施形態において、Aは−S(O)−である。
第4態様の第5実施形態において、Aは−O−である。
第4態様の第6実施形態において、Aは−CH−である。
第4態様の第7実施形態において、Aは−CHCH−である。
実施形態の第5態様において、式Vの化合物:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは:それぞれ独立して、結合、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR− −(CR−N(R)−(CR−、−(CR−O−(CR−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−または−N=であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、
ただし、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第5態様の第1実施形態において、式Vaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第5態様の第2実施形態において、式Vbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第5態様の第3実施形態において、AおよびEの両方が−O−である。
第5態様の第4実施形態において、Aは−O−であり、Eは−CH−、−C(CH−、−C(CHCH)−または−C(O)−である。
第5態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第5態様の第6実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第5態様の第7実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第5態様の第8実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第5態様の第9実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
第6態様において、式VIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは:それぞれ独立して、−CR−、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、ただし、両方のbが0でないことを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第6態様の第1実施形態において、式VIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第2実施形態において、式VIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第3実施形態において、式VIIの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第4実施形態において、式VIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第5実施形態において、式VIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第6実施形態において、式VIIIの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第7実施形態において、式VIIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第8実施形態において、式VIIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第9実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第6態様の第10実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第6態様の第11実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第6態様の第12実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
第6態様の第13実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
本発明の第7態様において、式IXの化合物:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは、それぞれ独立して、−CR=または−N=であり、ここで、Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択され;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第7態様の第1実施形態において、式IXaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第7態様の第2実施形態において、式IXbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第7態様の第3実施形態において、AおよびEは−N=である。
第7態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第7態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第7態様の第6実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第7態様の第7実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第7態様の第8実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第8態様において、式Xの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Eは、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR− −(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−、または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第8態様の第1実施形態において、式Xaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第8態様の第2実施形態において、式Xbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第8態様の第3実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第8態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第8態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第8態様の第6実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第8態様の第7実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第9態様において、式XIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第9態様の第1実施形態において、式XIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第9態様の第2実施形態において、式XIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第9態様の第3実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第9態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第9態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第9態様の第6実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第9態様の第7実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第10態様において、式XIIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
A’およびE’は、それぞれ、独立して、−CR−、−CR=、−N(R)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、または−N=であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択され;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第10態様の第1実施形態において、式XIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第10態様の第2実施形態において、式XIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第10態様の第3実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第10態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第10態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第10態様の第6実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第10態様の第7実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第11態様において、上記態様のいずれかにおけるZおよびZ’は、それぞれ1〜3個のアミノ酸である。
第11態様の第1実施形態において、アミノ酸は、全てがD配置または全てがL配置である。
第11態様の第2実施形態において、ZおよびZ’は、−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −Rおよび−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群からそれぞれ独立して選択される。
第11態様の第3実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第4実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第5実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第6実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[C(O)−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第7実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第8実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第9実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第10実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第11実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−R81である。
第11態様の第12実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−C(O)−R81である。
第11態様の第13実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−O−R81である。
第11態様の第14実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−C(O)−O−R81である。
第11態様の第15実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −Rである。
第11態様の第16実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −Rである。
第11態様の第17実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第18実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第19実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第20実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR )t−O−(CR )t−Rである。
第11態様の第21実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第22実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−Rであり、ここで、RおよびRは、一緒になって4〜7員環を形成する。
本発明の第12態様は、本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。
本発明の第13態様は、薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
第13態様の第1実施形態において、薬剤は、C型肝炎の治療用である。
本発明の第14態様は、C型肝炎を治療する方法であって、治療を必要とする対象に、治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
別途記述しない限り、本明細書および特許請求の範囲を含めた本出願において用いられる以下の用語は、以下に与える定義を有する。単数形「a」、「an」および「the」は、本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられるとき、文脈が明らかに指示しない限り、複数を含むことに注意されなければならない。標準的な化学用語の定義は、CareyおよびSundberg(2007)「Advanced Organic Chemistry第5版」、第AおよびB巻、Springer Science+Business Media LLC、New Yorkを含めた参考文献において見出すことができる。本発明の実施は、別途示さない限り、合成有機化学の従来の方法、質量分析、クロマトグラフィの分取および分析方法、タンパク質化学、生化学、組み換えDNA技術ならびに薬理学を使用することができる。
用語「アルカノイル」は、本明細書において用いられるとき、低級アルキル基を置換基として有するカルボニル基を意図する。
用語「アルケニル」は、本明細書において用いられるとき、EおよびZ型の両方を含めた、2〜8個の炭素原子を含有する、置換または非置換の、直鎖および分枝鎖のアルケン基を意図する。アルケニル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−S(O)R、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、ホスフェート、ホスホネート、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「アルコキシ」は、本明細書において用いられるとき、置換基としての低級アルキル基を伴う酸素を意図し、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、トリフルロメトキシなどを含む。アルコキシはまた、2個の離れた酸素原子に連結した二価の置換基、例えば、非限定的には、−O−(CH1〜4−O−、−O−CF−O−、−O−(CH1〜4−O−(CHCH−O)1〜4−および−(O−CHCH−O)1〜4−も含む。
用語「アルコキシカルボニル」は、本明細書において用いられるとき、置換基としてのアルコキシ基を伴うカルボニル基を意図する。
用語「アルキル」は、本明細書において用いられるとき、1〜15個の炭素原子を含有する置換または非置換の、直鎖および分枝鎖のアルキル基を意図する。用語「低級アルキル」は、本明細書において用いられるとき、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖および分枝鎖両方のアルキル基を意図し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチルなどを含む。アルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−C(O)R、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、ホスフェート、ホスホネート、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」は、本明細書において用いられるとき、二価である場合、すなわち、2個の原子に結合している場合、それぞれ、「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」基を称する。
用語「アルキルスルホニル」は、本明細書において用いられるとき、置換基としての低級アルキル基を有するスルホニル基を意図する。
用語「アルキニル」は、本明細書において用いられるとき、2〜8個の炭素原子を含有し、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する、置換または非置換の、直線および分枝状の炭素鎖を意図する。用語アルキニルは、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、3−メチル−1−ブチニルなどを含む。アルキニル基は、ハロ、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、ホスフェート、ホスホネート、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「アミノ」は、本明細書において用いられるとき、構造−NR の基を意図する。
用語「アミノ酸」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482

の基を意図し、DまたはL型のいずれにおいても、限定されないが、20種の「標準的な」アミノ酸:イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、アラニン、アスパラギン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニンおよびヒスチジンを含む。本発明はまた、非限定的には、D型アミノ酸、β−アミノ酸、側鎖を有するアミノ酸、ならびに当業者に公知の全ての非天然アミノ酸も含む。
用語「アラルキル」は、本明細書において用いられるとき、置換基として芳香族基を有する低級アルキル基を意図し、該芳香族基は、置換されていても置換されていなくてもよい。アラルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、ホスフェート、ホスホネート、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「アリール」、「芳香族基」または「芳香族環」は、本明細書において用いられるとき、置換または非置換の、単環および複数の芳香族基(例えば、フェニル、ピリジルおよびピラゾールなど)、ならびに多環式環系(ナフチルおよびキノリニルなど)を意図する。多環式環は、2個の原子が2個の隣接する環に共通している(環が「縮合されている」)2個以上の環を有してよく、ここで、環の少なくとも一方が芳香族であり、例えば、他方の環が、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、複素環および/またはヘテロアリールであってよい。アリール基は、ハロゲン、アルキル、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、−SiR、−P(O)R、ホスフェート、ホスホネート、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「アリールスルホニル」は、本明細書において用いられるとき、置換基としてアリール基を有するスルホニル基を意図する。該用語は、非限定的には、一価および複数価のアリール(例えば、二価アリール)を含むことを意味している。
用語「カルバモイル」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482
の基を意図する。
用語「カルボニル」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482
の基を意図する。
用語「カルボキシ」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482
の基を意図する。
用語「シクロアルキル」は、本明細書において用いられるとき、3〜12個の炭素原子を有する置換または非置換の環式アルキル基を意図し、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含む。用語「シクロアルキル」はまた、2個以上の原子が2個の隣接する環に共通している(環が「縮合されている」)2個の環を有する多環式系も含む。シクロアルキル基は、ハロ、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「シクロアルケニル」は、本明細書において用いられるとき、4〜12個の炭素原子を含有し、2個の環炭素間に少なくとも1個の二重結合が存在する置換または非置換の環式アルケニル基を意図し、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどを含む。用語「シクロアルケニル」はまた、2個以上の原子が2個の隣接する環に共通している(環が「縮合されている」)2個の環を有する多環式系も含む。シクロアルケニル基は、ハロ、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、本明細書において用いられるとき、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。
用語「ヘテロアルキル」は、本明細書において用いられるとき、1個または複数個のヘテロ原子を有するアルキルを意図する。
用語「ヘテロ原子」は、特に環系内の、N、OおよびSを称する。
用語「複素環式基」、「複素環」または「複素環式環」は、本明細書において用いられるとき、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を有する置換または非置換の芳香族および非芳香族環式基を意図する。好ましい複素環式基は、5または6個の環原子を含有する基であり、少なくとも1個のヘテロ原子を含み、環式アミン、例えば、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノなど、ならびに環式エーテル、例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピランなどを含む。「ヘテロアリール」基とも呼ばれる芳香族複素環式基は、1〜3個のヘテロ原子を含み得る単環ヘテロ芳香族基、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、オキソジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジンなどを意図する。用語ヘテロアリールはまた、2個以上の原子が2個の隣接する環に共通している(環が「縮合されている」)2個以上の環を有する多環式ヘテロ芳香族系も含み、ここで、環の少なくとも一方がヘテロアリールであり、例えば、他方の環が、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、複素環および/またはヘテロアリールであり得る。多環式ヘテロ芳香族系の例として、キノリン、イソキノリン、シンノリン、テトラヒドロイソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、ベンズイミダゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、プリン、ベンゾトリアゾール、ピロールピリジン、ピラゾロピリジンなどが挙げられる。複素環式基は、ハロ、アルキル、−CN、−NO、−COR、−C(O)R、−O−R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)R、−SR、−C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SOR、−SOR、−SOR、−S(O)N(R、−SiR、−P(O)R、ホスフェート、ホスホネート、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
用語「オキソ」は、本明細書において用いられるとき、二重結合で結合している酸素原子を意図する。
「薬学的に許容される」または「薬理学的に許容される」とは、生物学的にまたは他の場合にも望ましくないものではない物質を意味し、すなわち、該物質は、いずれの望ましくない生物学的作用も引き起こさずに、または、含有される組成物のいずれの成分とも有害に相互作用することなく、個々に投与され得る。
「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の塩を称し、該塩は、薬学的用途に一般に許容されると当該分野において理解されている対イオンによって作製され、親化合物の所望の薬理学的活性を保有する。かかる塩として:(1)無機酸、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などによって形成される;もしくは、有機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第3級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などによって形成される酸付加塩;または(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類イオンもしくはアルミニウムイオンによって置き換えられるときに形成される塩;あるいは、有機塩基、例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミン、モルホリン、ピペリジン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなどとの配位体が挙げられる。アミノ酸の塩、例えば、アルギン酸塩(arginates)など、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸などのような有機酸の塩も挙げられる(例えば、Bergeら、1977、J.Pharm.Sci.66:1〜19を参照されたい)。
用語「ホスフェート」および「ホスホネート」は、本明細書において用いられるとき、それぞれ、以下の構造:
Figure 0005735482
を有する部位を称する。
用語「塩」および「水和物」は、化合物の物理的または薬物動態特性、例えば、溶解性、食味、吸収、分配、代謝および排泄に良好に影響するであろう化合物の水和形態を称する。実際により実践的な、当業者が選択において考慮し得る他の因子として、得られるバルク薬剤の原料のコスト、結晶化しやすさ、収率、安定性、溶解性、吸湿性、流動性および製造可能性が挙げられる。
用語スルホンアミドは、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482
を有する基を意図する。
用語「スルホネート」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482

を有する基を意図し、ここで、Rは、水素、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10アルカノイルまたはC〜C10アルコキシカルボニルからなる群から選択される。
用語「スルホニル」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482

を有する基を意図する。
「置換スルホニル」は、本明細書において用いられるとき、構造:
Figure 0005735482

を有する基を意図し、限定されないが、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルを含む。
用語「チオカルボニル」は、本明細書において用いられるとき、酸素原子が硫黄によって置き換えられたカルボニルを意味する。
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミド、アミノおよびオキソから独立して選択される。
各Rは、水素、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から独立して選択される。2個のRは、これらが結合するC、O、NまたはSと一緒になって、さらなるヘテロ原子を任意に含有していてよい5〜7員環を形成することができる。
本発明の化合物は、HCV、特にHCVのNS5Aタンパク質の活性を阻害または低減するのに用いられ得る。これらの文脈において、NS5Aタンパク質の活性の阻害および低減とは、細胞または対象が試験化合物によって治療されていない対照実験と比較して、測定される活性のレベルがより低いことを称する。特定の態様において、測定される活性の阻害または低減とは、少なくとも10%の低減または阻害である。当業者は、測定される活性の少なくとも20%、50%、75%、90%もしくは100%またはこの間の任意の数値の低減または阻害が、特定の適用に好まれ得ることを認識するであろう。
第1態様において、式Iの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Dは、存在または非存在のいずれかであり、存在する場合、−CRCR−、−CR−、−NR−、−O−および−S−からなる群から選択され、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドであり、
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
AおよびEは:それぞれ独立して、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、ただし、Dが存在するとき、両方のbが0でないことを条件とし;
およびRは、Dが存在するとき、Dへの結合によって置き換えられていてよく、
Dが存在しないとき、AおよびEは、さらに、それぞれ独立して、結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−または−N=であってよく、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
WおよびW’は、以下
Figure 0005735482
からなる群から独立して選択され、ここで:
は、CH、NH、OまたはSであり、
、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
は、NH、OまたはSであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
Cyは、最大で3個のヘテロ原子が独立してN、SまたはOであり、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されている単環式、二環式または三環式の5〜12員シクロアルキル、複素環、アリール基またはヘテロアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第1態様の第1実施形態において、WおよびW’の一方または両方は、以下
Figure 0005735482
からなる群から選択される。
第1態様の第2実施形態において、WおよびW’の一方または両方は、以下
Figure 0005735482
からなる群から選択される。
第1態様の第3実施形態において、R、R、RおよびRは、水素、C〜CアルキルおよびC〜Cヘテロアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜6員複素環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜6員複素環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成する。
第1態様の第4実施形態において、RおよびRまたはRおよびRの一方または両方は、任意に結合されて、別の3〜6員複素環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成する。
第1態様の第5実施形態において、RおよびRは、結合されて、以下
Figure 0005735482

ここで:
は、水素、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択される;
から選択される複素環式縮合環系を形成する。
第1態様の第6実施形態において、RおよびRは、結合されて、以下
Figure 0005735482

ここで:
は、水素、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択される;
からなる群から選択される複素環式縮合環を形成する。
本発明の第2態様において、化合物は、式II:
Figure 0005735482

式中:
AおよびEは、それぞれ独立して、結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−N=、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR)b−O−(CR−、であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
WおよびW’は、それぞれ、以下
Figure 0005735482
Figure 0005735482
からなる群から独立して選択され、ここで:
は、CH、NH、OまたはSであり、
、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
は、NH、OまたはSであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
Cyは、最大で3個のヘテロ原子が独立してN、SまたはOであり、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されている単環式、二環式または三環式の5〜12員シクロアルキル、複素環、アリール基またはヘテロアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
を有する。
第2態様の第1実施形態において、式IIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第2態様の第2実施形態において、式IIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第2態様の第1実施形態において、AおよびEの両方が−O−である。
第2態様の第2実施形態において、Aは、−O−であり、Eは、−CH−、−C(CH−、−C(CHCH)−または−C(O)−である。
本発明の第3態様において、式IIIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Dは、存在または非存在のいずれかであり、存在する場合、−CRCR−、−CR−、−NR−、−O−および−S−からなる群から選択され、ここで、Rは、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドであり、各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
AおよびEは:それぞれ独立して、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立して、N、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第3態様の第1実施形態において、式IIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第3態様の第2実施形態において、式IIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第3態様の第3実施形態において、AおよびEの両方が−O−であり、Dは存在しない。
第3態様の第4実施形態において、Aは−O−であり、Dは存在せず、Eは−CH−、−C(CH−、−C(CHCH)−または−C(O)−である。
第3態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第3態様の第6実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第3態様の第7実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第3態様の第8実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第3態様の第9実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第4態様において、式IVの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Aは、結合、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−N=、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、
ただし、WおよびW’の両方が5員環であるとき、Aは結合であり;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
WおよびW’は、それぞれ、以下
Figure 0005735482
からなる群から独立して選択され、ここで:
は、CH、NH、OまたはSであり、
、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
は、NH、OまたはSであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
Cyは、最大で3個のヘテロ原子が独立してN、SまたはOであり、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によって任意に置換されている単環式、二環式または三環式の5〜12員シクロアルキル、複素環、アリール基またはヘテロアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第4態様の第1実施形態において、式IVaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第4態様の第2実施形態において、式IVbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第4態様の第3実施形態において、Aは−S−である。
第4態様の第4実施形態において、Aは−S(O)−である。
第4態様の第5実施形態において、Aは−O−である。
第4態様の第6実施形態において、Aは−CH−である。
第4態様の第7実施形態において、Aは−CHCH−である。
実施形態の第5態様において、式Vの化合物:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは:それぞれ独立して、結合、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR− −(CR−N(R)−(CR−、−(CR−O−(CR−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−または−N=であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され;
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、
ただし、AおよびEは、両方が結合であるか、両方が結合以外であるかのいずれかであることを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第5態様の第1実施形態において、式Vaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第5態様の第2実施形態において、式Vbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第5態様の第3実施形態において、AおよびEの両方が−O−である。
第5態様の第4実施形態において、Aは−O−であり、Eは−CH−、−C(CH−、−C(CHCH)−または−C(O)−である。
第5態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第5態様の第6実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第5態様の第7実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第5態様の第8実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第5態様の第9実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
第6態様において、式VIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは:それぞれ独立して、−CR−、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR−、−(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり、ただし、両方のbが0でないことを条件とし;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第6態様の第1実施形態において、式VIaの化合物:
Figure 0005735482

が提供される。
第6態様の第2実施形態において、式VIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第3実施形態において、式VIIの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第4実施形態において、式VIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第5実施形態において、式VIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第6実施形態において、式VIIIの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第7実施形態において、式VIIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第8実施形態において、式VIIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第6態様の第9実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第6態様の第10実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第6態様の第11実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第6態様の第12実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
第6態様の第13実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
本発明の第7態様において、式IXの化合物:
Figure 0005735482
式中:
AおよびEは、それぞれ独立して、−CR=または−N=であり、ここで、Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択され;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第7態様の第1実施形態において、式IXaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第7態様の第2実施形態において、式IXbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第7態様の第3実施形態において、AおよびEは−N=である。
第7態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第7態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第7態様の第6実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第7態様の第7実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第7態様の第8実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第8態様において、式Xの化合物:
Figure 0005735482
式中:
Eは、−CR−、−CR=、−CR−CR−、−CR=CR−、−N=CR−、−(CR−N(R)−(CR− −(CR−C(O)−N(R)−(CR−、−(CR−N(R)−C(O)−(CR−、または−(CR−O−(CR−であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
各Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され、ここで:
2個のR’は、両方が単一のC上または隣接するC上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のCと一緒になって、環を任意に形成し、
2個のR’がC上にあり得る場合、該Cは、二重結合によって単一のRに任意に連結していてよく;
aおよびbは、それぞれ独立して0、1、2、または3であり;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第8態様の第1実施形態において、式Xaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第8態様の第2実施形態において、式Xbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第8態様の第3実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第8態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第8態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第8態様の第6実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第8態様の第7実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第9態様において、式XIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第9態様の第1実施形態において、式XIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第9態様の第2実施形態において、式XIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第9態様の第3実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第9態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第9態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第9態様の第6実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第9態様の第7実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第10態様において、式XIIの化合物:
Figure 0005735482
式中:
A’およびE’は、それぞれ、独立して、−CR−、−CR=、−N(R)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、または−N=であり、ここで:
は、H、−OH、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネートおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
Rは、水素、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択され;
各Rは、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から独立して選択され;
各rは、独立して0、1、2または3であり;
は、CH、NH、OまたはSであり、
およびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
WおよびW’は、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、カルバモイル、置換スルホニル、スルホネート、スルホンアミドおよびアミノからなる群から選択される1個以上の置換基によってそれぞれ独立して任意に置換されており、
、R、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、および、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールまたはアリールであってよい4〜8員環からなる群から独立して選択され、ここで、
各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
、R、RおよびRは、それぞれ、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アラルキル、または、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールもしくはアリールであってよい4〜8員環によって任意に置換されていてよく、ここで各ヘテロ原子は、存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し、
およびRは、任意に結合されて、別の3〜5員複素環またはヘテロアリール環に任意に縮合された4〜8員複素環を形成し;
YおよびY’は、それぞれ独立して炭素または窒素であり;
ZおよびZ’は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、1〜3個のアミノ酸、−[U−(CR −NR−C(R −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −R、および−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群から独立して選択され、ここで、
Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
、RおよびRは、それぞれ、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、−C(O)−R81、−C(S)−R81、−C(O)−O−R81、−C(O)−N−R81 、−S(O)−R81および−S(O)−N−R81 からなる群から選択され、ここで、各R81は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択され、
任意に、RおよびRは、一緒になって、4〜7員環を形成し、
各tは、独立して0、1、2、3、または4であり、
uは、0、1、または2である;
が提供される。
第10態様の第1実施形態において、式XIIaの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第10態様の第2実施形態において、式XIIbの化合物:
Figure 0005735482
が提供される。
第10態様の第3実施形態において、Xの一方または両方が−S−である。
第10態様の第4実施形態において、Xの一方または両方が−O−である。
第10態様の第5実施形態において、Xの一方または両方が−NH−である。
第10態様の第6実施形態において、Yの一方または両方が−N−である。
第10態様の第7実施形態において、Zの一方または両方が−N−である。
本発明の第11態様において、上記態様のいずれかにおけるZおよびZ’は、それぞれ1〜3個のアミノ酸である。
第11態様の第1実施形態において、アミノ酸は、全てがD配置または全てがL配置である。
第11態様の第2実施形態において、ZおよびZ’は、−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −R、−U−(CR −Rおよび−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rからなる群からそれぞれ独立して選択される。
第11態様の第3実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第4実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第5実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第6実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[C(O)−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第7実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −U−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第8実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第9実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第10実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −Rである。
第11態様の第11実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−R81である。
第11態様の第12実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−C(O)−R81である。
第11態様の第13実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−O−R81である。
第11態様の第14実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−C(O)−O−R81である。
第11態様の第15実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −Rである。
第11態様の第16実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −Rである。
第11態様の第17実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−[U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第18実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −NR−(CR −U−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第19実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−(CR −C(O)−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第20実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−U−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第21実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −O−(CR −Rである。
第11態様の第22実施形態において、ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−(CR −NR−Rであり、ここで、RおよびRは、一緒になって4〜7員環を形成する。
本発明の第12態様は、本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。
本発明の第13態様は、薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
第13態様の第1実施形態において、薬剤は、C型肝炎の治療用である。
本発明の第14態様は、C型肝炎を治療する方法であって、治療を必要とする対象に、治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
一般的合成
本明細書において、以下の省略形を用いる:
ACN アセトニトリル
AcOH 酢酸
aq 水溶液
Bn ベンジル
BnOH ベンジルアルコール
Boc t−ブトキシカルボニル
Cbz ベンゾキシルカルボニル
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
DEPBT 3−(ジエトキシ−ホスホリルオキシ)−3H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアジン−4−オン
DIEA(DIPEA) ジイソプロピルエチルアミン
DIBAL 水素化ジイソブチルアルミニウム
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMTMM 塩化4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム
DPPA ジフェニルホスホリルアジド
dppp 1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン
DTT ジチオトレイトール
EDCI 1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド塩酸塩
EDTA エチレンジアミン四酢酸
EC50 最大効果の50%を生成する有効濃度
ESI エレクトロスプレーイオン化
EtN、TEA トリエチルアミン
EtOAc、EtAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
g グラム
hまたはhr 時間
HATU 2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HBTU O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
IC50 測定される活性の50%の低減を引き起こす阻害剤の濃度
LAH 水素化リチウムアルミニウム
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LC−MS 液体クロマトグラフィ質量分析
mCPBA m−クロロペルオキシ安息香酸
MeI ヨウ化メチル
MeOH エタノール
min 分
mmol ミリモル
Moc メトキシルカルボニル
NMM 4−メチルモルホリン
NMP N−メチルピロリジノン
PG 保護基
PTT 三臭化フェニルトリメチル
Py、Pyr ピリジン
rt 室温
TEA トリエチルアミン
Tf トリフルオロメタンスルホネート
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ酢酸無水物
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィ
TMSOTf トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル
以下で用いる試薬および溶媒は、Aldrich Chemical Co.(ミルウォーキー、ウィスコンシン州、USA)などの商業的供給源から得ることができる。HNMRスペクトルをBrukerの400MHzまたは500MHzのNMRスペクトロメータにおいて記録した。重要なピークを以下の順で一覧にする:化学シフト、多重度(s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br s、幅広一重線)、結合定数(ヘルツ(Hz))およびプロトン数。
以下の実施例は、例としてのみ提供され、限定するものではない。当業者は、本質的に同様の結果を得るために変化または変更することができる種々の重要でないパラメータを容易に認識するであろう。用いられる数(例えば、量、温度など)に関して正確さを確保するために努力がなされているが、当然ながら、いくつかの実験的誤差およびずれが考慮されるべきである。
ポジティブモードまたはネガティブモードのいずれにおいても、エレクトロスプレーイオン化(ESI)源を用いて液体クロマトグラフィ質量スペクトル(LC−MS)を得た。
化合物を、Cambridge Soft Inc製のChemDrawプログラムを用いて命名した。
本発明の式Iの化合物をスキームAに概説する合成戦略にしたがって調製することができる。合成は、いずれも商業的供給源から入手可能であり、文献報告にしたがって調製される、または本明細書に開示されているように調製される三環式中心コアA−Iから一般に開始する。好適な置換基を有する環式コアを調製することができる。結合する基を伴って隣接するWおよびW’部位は、GおよびG’の段階的官能基置換を経て、平行して(経路A)または片側で一度に(経路B次いで経路Cまたはその逆)構成することができる。WおよびW’ならびにこれらに結合する各部位をクロスカップリング工程によって導入することができる。一度、中心コア骨格が適所にあると、2個の端部のさらなる同化により、追加の化合物が得られる。
Figure 0005735482
種々の特許請求の範囲の化学系統の調製を以下に概説するスキームにおいてさらに説明し、実施例項においてより詳細に説明する。これらの反応は、公知の手順、方法またはこれらの類似の方法を用いてしばしば実施される。かかる公知の方法の例として、一般的な参照テキスト、例えば、Comprehensive Organic Transformations;第1〜10巻、1974〜2002年、Wiley Interscience;Comprehensive Organic Synthesis、第1〜9巻、Ed.B.M.Trost、I.Fleming、1991年、Pergamonに記載されているものが挙げられる。9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン、5,10−ジメチル−5,10−ジヒドロフェナジン、フェノキサチインおよびジベンゾ[l,5]ジオキソシン系を例として用いて、WおよびW’基がどのように組み込まれるかの方法のいくつかを示す。
Figure 0005735482
スキームBに示すように、化合物B−1を対応するα−ブロモケトンB−2に転換し、続いてN−置換−L−Pro−OHと反応させて環形成し、ビス−イミダゾール誘導体B−3を与え、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、N−置換L−Pro−OHを他のN−置換D−またはL−アミノ酸によって置き換えて、B−3のビス−イミダゾールアナログを生成することができる。
Figure 0005735482
スキームCに記載のように、イミダゾール部位における置換パターンに対するB−3の位置異性体を合成する。C1および(S)−2−ハロ−1−(ピロリジン−2−イル)エタノンC−2のカップリング、続いての環形成により、ビス−イミダゾールC−4を与え、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。代替的には、C−2およびビス−イミドアミドC−7を縮合することによってC−4を得ることができる。さらに、(S)−2−ハロ−1−(ピロリジン−2−イル)エタノンC−2をN−置換D−またはL−アミノ酸から誘導される他のα−ハロケトンによって置き換えて、C−4のビス−イミダゾールアナログを生成することができる。
Figure 0005735482
スキームDに示すように、ビス−トリフレートD−1をパラジウム媒介カルボニル化を介して対応するカルボン酸D−2に容易に転換し、続いて鹸化する。その後、カルボン酸残基をチオアミドD−3に転換し、続いてN−置換2−ブロモ−2−((S)−ピロリジン−2−イル)アセトアルデヒドD−4で処理してビス−チアゾールアナログD−5を与え、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、2−ブロモ−2−((S)−ピロリジン−2−イル)アセトアルデヒドD−4を、N−置換D−またはL−アミノ酸から誘導される他の2−ブロモ−2−置換アセトアルデヒドによって置き換え、D−5のビス−チアゾールアナログを生成することができる。
Figure 0005735482
スキームEに表すように、チアゾール部位における置換パターンに対するビス−チアゾールD−5の位置異性体を調製する。E−1の還元、続いての縮合および加水分解により、ビス−置換アセトアルデヒドE−4を与える。E−4の臭素化、続いてのN−置換(S)−ピロリジン−2−カルボチオアミドE−6との環化により、ビス−チアゾールE−7を付与し、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、N−置換(S)−ピロリジン−2−カルボチオアミドE−6をN−置換D−またはL−アミノ酸から誘導される他のチオアミドと置き換えて、E−7のビス−チアゾールアナログを与えることができる。
Figure 0005735482
スキームFに概説するように、ビス−カルボン酸F−1を、アミド形成、脱保護およびアミド形成の3ステップシーケンスによってN,N’−ジアシルヒドラジドF−3に転換する。適切な脱水試薬が用いられるとき、F−3環の環化により、ビス−チオジアゾールF−4またはビス−オキサジアゾールF−5のいずれかを与える。F−4およびF−5の両方をさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、N−置換L−Pro−OHを他のN−置換D−またはL−アミノ酸によって置き換えて、F−4およびF−5のアナログをそれぞれ生成することができる。
Figure 0005735482
スキームGに示すように、α−クロロケトンG−1を対応するα−アミノケトンG−2に転換する。N−置換L−Pro−OHによるG−2のアミド形成、続いての脱水により、ビス−オキサゾールG−4を付与し、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、N−置換L−Pro−OHをN−置換D−またはL−アミノ酸によって置き換えて、G−4のビス−オキサゾールアナログを生成することができる。
Figure 0005735482
スキームHに概説するように、オキサゾール部位における置換パターンに対するG−4の位置異性体を調製する。ビス−カルボン酸H−1の(S)−2−アミノ−1−(ピロリジン−2−イル)エタノンH−2によるアミド形成、続いての脱水により、ビス−オキサゾールH−4を与え、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、(S)−2−アミノ−1−(ピロリジン−2−イル)エタノンH−2をN−置換D−またはL−アミノ酸から誘導される他のα−アミノケトンによって置き換えて、H−4のビス−オキサゾールアナログを生成することができる。
Figure 0005735482
スキームIに示すように、I−1の還元およびその後のN−アルキル化によりI−2を与え、これを対応するビス−トリフレートI−3に容易に転換する。I−3のスティルカ
ップリング、続いてのα−臭素化、O−アルキル化および環形成によりビス−イミダゾールI−6を付与し、これをさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、N−置換L−Pro−OHを他のN−置換D−またはL−アミノ酸によって置き換えて、I−6のビス−イミダゾールアナログを生成することができる。
Figure 0005735482
スキームJに記載するように、J−1のO−アルキル化、続いての環の環化によりビス−イミダゾールJ−2を与え、これを選択的に酸化して対応するスルホキシドJ−3およびスルホンJ−4を得ることができる。J−2、J−3およびJ−4をさらに変換して、一連の典型的な脱保護およびアミド形成工程を経て、種々のR基を有する種々のアナログを与えることができる。さらに、N−置換L−Pro−OHを他のN−置換D−またはL−アミノ酸によって置き換えて、J−2、J−3およびJ−4のアナログをそれぞれ生成することができる。
Figure 0005735482
ジベンゾ[1,5]ジオキソシン骨格上に構築されたアナログをスキームKに概説する合成経路またはその変形を用いることによって調製する。K−1の還元から調製された適切に置換されたアリールエーテルK−2を環化し、Pd(dppf)Clなどのパラジウム触媒の触媒作用下にジオキソシン化合物K−3を与える。標準的なフリーデルクラフツ反応条件下でのK−3の塩化クロロアセチルでの処理により、ビスクロロメチルケトンK−4を得る。上記と同様にして、ビス−イミダゾール化合物K−5を、2工程でK−4をN−置換−L−Pro−OHと反応させることによって得る。このスキームKにおいて用いられるN−置換L−Pro−OHを他のN−置換D−またはL−アミノ酸によって置換して、イミダゾールの2位から離れて対応する2−置換基を有するビス−イミダゾールアナログを生成することができる。
以下のスキームは、本発明に含まれる化合物またはこれらのアナログの調製に用いられる合成経路のいくつかを例示する。当業者は、同じおよび同様に官能化された中間体および目的分子に達するのに代替の経路を用いてもよいことを理解するであろう。所与の変換のための代替の試薬もまた可能である。
Figure 0005735482
実施例1.
1−5、ジメチル(2S,2’S)−1,1’−((2S,2’S)−2,2’−(5,5’−(ジベンゾ[b,e][1,4]ジオキシン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジカルバメートの調製
工程1.ジベンゾ−p−ジオキシン(1−1)(5.0g、27.14mmol)および塩化クロロアセチル(4.5mL、57mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液を、塩化アルミニウム(14.5g、108.6mmol)のジクロロメタン(300mL)撹拌懸濁液に−78℃で20分かけて添加し、反応混合物を−78℃で15分間撹拌し、30分かけて室温まで昇温させた。次いで、反応混合物を50℃で3時間加熱し、室温で一晩中撹拌し続けた。反応物を0℃に冷却し、氷冷水(250mL)によって注意深くクエンチした。揮発性物質を真空中で除去し、形成された沈殿物を真空濾過により収集し、エチルエーテルで洗浄し、真空中50℃で乾燥して、粗生成物1−2(8.85g、収率97%)を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。H NMR(CDCl,300MHz)δ7.82−7.50(m,4H),7.20(m,2H),5.18(s,4H)ppm。
工程2.一般的手順A−α−ブロモケトン(またはα−クロロケトン)およびカルボン酸からのイミダゾールの合成
a.ジイソプロピルエチルアミン(6.85mL、39.58mmol)をクロロメチルケトン1−2(5.54g、16.49mmol)、N−Boc−L−プロリン(7.80g、36.28mmol)、およびKI(1.09g、6.6mmol)のDMF(30mL)撹拌懸濁液に添加し、混合物を50℃で3時間撹拌した。冷却した反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、次いで濾過した。揮発性物質を真空中で除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO、1/1 EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ケトエステル1−3(6.85g、収率60%)を淡黄色固体として与えた。
b.上記からのケトエステル1−3(4.85g、6.98mmol)をキシレン(20mL)中で採取し、100mLの圧力容器に置いた。酢酸アンモニウム(5.34g、69.8mmol)およびトリエチルアミン(5mL)を添加し、反応混合物を140℃で2時間加熱した。冷却した混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、次いで飽和NaHCO水溶液、続いて塩水で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、揮発性物質を真空中で除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO、EtOAc)によって精製し、生成物1−4A(3.15g、収率69%)を白色固体として与えた。H NMR(CDCl、300MHz)δ7.40−6.60(m,8H),7.44(m,2H),4.98(m,2H),3.60−1.85(m,12H),1.47(s,18H)ppm。LC−MS(ESI):m/z653[M−H]
工程3.一般的手順B−脱保護および再アシル化。化合物1−4A(194mg、0.296mmol)のジオキサン(3mL)撹拌懸濁液に、ジオキサン(3mL)中4.0NのHClを添加した。室温で4時間撹拌後、反応混合物を濃縮し、残渣を真空中で乾燥して、HCl塩を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。LC−MS(ESI)m/z:455(M+H)。得られたHCl塩をDMF(3mL)に溶解した。得られた混合物にDIEA(388mg、3.0mmol)、N−Moc−L−Val−OH(116mg、0.66mmol)およびHATU(251mg、0.66mmol)を順次添加した。室温で2時間撹拌後、反応混合物を水(50mL)中に注ぎ、得られた懸濁液をDCMで数回抽出した(20mL×3)。抽出物を合わせ、塩水で洗浄し、無水MgSOによって乾燥した。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCによって精製し、化合物1−5を与えた。LC−MS(ESI):m/z769(M+H)
実施例2.
1−4Bの調製
Figure 0005735482
1−4の合成について上記した一般的手順Aにしたがい、工程aにおいてN−Boc−L−プロリンをN−Boc−L−ピペコリン酸によって置換して、化合物1−4B(0.82g)を60%の収率で得た。LC−MS(ESI):m/z681[M−H]
実施例3.
1−5Bの調製
Figure 0005735482
一般的手順Bにしたがい、化合物1−4Aを1−4Bに置換して、化合物1−5B−を得た。LC−MS(ESI):m/z797[M+H]
実施例4.
1−4Cの調製
Figure 0005735482
1−4Aの合成について上記した一般的手順Aに追随し、N−Boc−L−プロリンをN−Boc−L−チアプロリンによって置き換えて、対応するケトエステル1−3Cを37%の収率で得た。H NMR(CDCl、300MHz)δ7.56(d,2H),7.56(d,2H),7.44(s,2H),5.53−5.16(m,4H),4.98(m,1H),4.88(m,1H),4.73−4.48(m,4H),3.44(m,4H),1.48(s,18H)ppm。LC−MS(ESI):m/z729[M−H]
一般的手順Aに記載した条件下に1−3CをNHOAcで処理することで、1−4C(0.27g)を35%の収率で生じた。H NMR(CDCl、300MHz)δ7.18(m,6H),6.81(s,2H),5.48(m,2H),4.68(m,4H),4.44(br s,2H),3.43(m,4H),1.48(s,18H)ppm。LC−MS(ESI):m/z689[M−H]
実施例5.
1−5Cの調製
Figure 0005735482
手順Bにしたがい、化合物1−4Aを1−4Cに置換して、表題化合物を得た。LC−MS(ESI):m/z805[M+H]
実施例6.
1−4Dの調製
Figure 0005735482
1−4Aの合成について上記した一般的手順Aにしたがい、N−Boc−L−プロリンを4−N−Boc−3(S)−モルホリンカルボン酸によって置き換えて、化合物1−4Dを70%の収率で得た。LC−MS(ESI):m/z686[M−H]
実施例7.
1−5Dの調製
Figure 0005735482
手順Bにしたがい、化合物1−4Aを1−4Dに置換し、化合物1−5Dを得た。LC−MS(ESI):m/z801[M+H]
実施例8.
1−4Eの調製
Figure 0005735482
1−4Aの合成について上記した一般的手順Aにしたがい、N−Boc−L−プロリンをN−Boc−L−アラニンによって置き換えて、化合物1−4Eを2工程で、72%の収率で得た。LC−MS(ESI):m/z601[M−H]
実施例9.
1−5Eの調製
Figure 0005735482
一般的手順Bにしたがい、化合物1−4Aを1−4Eに置換して、表題化合物を得た。LC−MS(ESI):m/z111[M+H]
Figure 0005735482
実施例10.
(2S,2S’)−tert−ブチル2,2’(5,5’−(9H−キサンテン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル)ジピロリジン−1−カルボキシレート(5−3)
工程1.スキーム5を参照して、塩化ブロモアセチル(4.59ml、54.9mmol)を、9Η−キサンテン(5g、27.4mmol)およびAlCl(8.05g、60.4mmol)、DCM(100mL)の溶液に0℃で滴加した。反応混合物を室温まで昇温させ、72時間撹拌した。反応混合物を氷(400mL)上に注ぎ、DCMで抽出した(2×200mL)。合わせた有機相を塩水(400mL)で洗浄し、MgSO上乾燥し、濾過し、蒸発乾固させた。粗物質をEtOAc中で沈澱させ、濾過して、1,1’−(9H−キサンテン−2,7−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(5−2)を白色固体として与えた(4.27g、収率36.7%)。LC−MS(ESI):m/z425.9(M+H)
工程2.1−4Aの合成について上記した一般的手順Aにしたがい、手順の工程2aにおいて1,1’−(ジベンゾ[b,e][l,4]ジオキシン−2,7−ジイル)ビス(2−クロロエタノン)(1−2)を1,1’−(9H−キサンテン−2,7−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(5−2)に置換して、化合物5−3を褐色固体として35%の収率で得た。LC−MS(ESI):m/z653.7(M+H);651.8(M−H)
実施例11.
ジメチル(2S,2’S)−1,1’−(2S,2’S)−2,2’−(5,5’−(9H−キサンテン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジカルバメート
一般的手順Bにしたがい、生成物5−4を、2工程で白色固体としての5−3(161mg、収率59%)から5−3から得た。LC−MS(ESI):m/z767.0(M+H);765.2(M−H)
実施例12.
ジメチル−(1R,1’R)−2,2’−(2S,2’S)−2,2’−(5,5’−(9H−キサンテン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(2−オキソ−1−フェニルエタン−2,1−ジイル)ジカルバメート(5−5)
一般的手順Bにしたがい、N−Moc−D−フェニルグリシンをカップリングアミノ酸として用いて、生成物5−5を白色固体として得た(209mg、収率67%)。LC−MS(ESI):m/z835.1(M+H);833.0(M−H)
同じ2,7−二置換キサンテン骨格を有する他の化合物を同様に調製し、表1に列挙する。
Figure 0005735482
実施例13.
ジメチル−(2S,2S’)−1,1’−(2S,2S’)−2,2’−(5,5’−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン−2,8−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジカルバメート(6−4)
工程1.一般的手順C:アリールブロミド、アリールヨージドまたはアリールトリフォレートからのアリールボレートの調製。スキーム6を参照して、2,8−ジブロモ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン(6−1)(WO2005090337に報告されている手順にしたがって調製)(435mg、1.229mmol)、酢酸カリウム(627mg、6.39mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.31g、5.16mmol)およびPd(dppf)Cl(90mg、0.123mmol)のジオキサン(15mL)溶液を脱気し、90℃で一晩中加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、次いでセライトを通して濾過し、SiOに吸着させ、次いでカラムクロマトグラフィ(SiO、0〜100% DCM/イソヘキサン)によって精製して、2,8−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン(6−2)(169mg、収率31%)を白色固体として与えた。H NMR(CDCl)δ7.63−7.57(4H,m),7.17−7.13(2H,m),3.13(4H,s),1.33(24H,s)ppm。LC−MS(ESI):m/z449.0(M+H)
工程2.(2S,2’S)−tert−ブチル−2,2’−(5,5’−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン−2,8−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボキシレート(6−3)の調製。一般的手順D:6−2(300mg、0.669mmol)、(S)−tert−ブチル2−(5−ヨード−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(486mg、1.339mmol)、NaHCO(450mg、5.36mmol)およびPd(dppf)Cl(98mg、0.134mmol)のDME(4.5mL)、水(1.5mL)中の混合物を脱気し、次いで80℃で18時間加熱した。次いで、水(40ml)を添加し、混合物を20% MeOH/CHClで抽出した(3×50mL)。合わせた有機物を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発乾固させた。生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(Companion、40gカートリッジ、0〜10% MeOH/DCM+1% NH)によって精製して、約300mgの褐色油を与えた。1%のNHを含有するDCM中10%のMeOHによって溶出するシリカゲルクロマトグラフィによるさらなる精製は、(2S,2’S)−tert−ブチル−2,2’−(5,5’−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン−2,8−ジイル)ビス(lH−イミダゾール−5,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボキシレート(6−3)を透明油として与えた(210mg、収率47%)。LC−MS(ESI):m/z667.1(M+H);666.2(M−H)
工程3.化合物6−4を一般的手順Bを用いて調製し、生成物を白色固体として得た(69mg、収率38%)。LC−MS(ESI):m/z782.0(M+H)
実施例14.
ジメチル−(1R,1’R)−2,2’−(2S,2’S)−2,2’−(5,5’−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン−2,8−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル)ビス(2−オキソ−1−フェニルエタン−2,1−ジイル)ジカルバメート(6−5)
Figure 0005735482
一般的手順Bを用いて調製し、表題生成物6−5を白色固体として得た(15mg、収率9%)。LC−MS(ESI):m/z849.4(M+H)
Figure 0005735482
実施例15.
ジメチル−(2S,2S’)−1,1’−(2S,2S’)−2,2’−(5,5’−(9−オキソ−9H−キサンテン−2,6−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジカルバメート(7−5)の調製
工程1.一般的手順E−キサンテン−9−オンの合成。スキーム7を参照して、4−ブロモ−2−クロロ安息香酸(18.4g、83.9mmol)および4−ブロモフェノール(24g、109mmol)のニトロベンゼン溶液に炭酸セシウム(82g、251.7mmol)を添加した。得られた溶液を凝縮器によって170℃で1日間加熱した。反応混合物を70℃に冷却し、該温度で濾過した。残渣をトルエンで洗浄した。有機層を粘性のある暗色の残渣が残るまで真空蒸留によって除去した。暗色の残渣にHCl水(1N、400mL)およびDCM(200mL)を添加した。得られた溶液を暗色の油がDCM溶液内に分散するまで撹拌した。混合物を濾過した。有機層を無水NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗生成物を与えた。残渣を、まずDCMによって、次いでDCMとMeOHとの混合物によって溶出する、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィによって精製し、7−1を与えた。
工程2.化合物7−1(16g、比5:3、44.3mmol)を濃硫酸(95mL)で処理した。溶液を105℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水中に注いだ。生成物が沈殿し、これを濾過によって収集し、EtOおよびHOで洗浄した。固体を乾燥し、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによってさらに精製し(溶離液:Hex:AcOEt=9:1(v/v)からAcOEt100%、そして、DCMのみ)、7−2(12g)を与えた。
工程3.化合物7−4を一般的手順Cに記載されている条件にしたがって調製した。LC−MS(ESI):m/z667.3(M+H)
工程4.化合物7−5を一般的手順Bに記載されている条件にしたがって調製した。LC−MS(ESI):m/z781.3(M+H)
実施例16.
7−7の調製
工程1.化合物7−4(1.6g、2.39mmol)の無水THF(40mL)溶液に水素化ホウ素リチウム(1.0g、45.6mmol)を添加した。得られた溶液を60℃まで加温した。3時間撹拌した後、反応物を室温まで冷却し、THF(100mL)中クロロトリメチルシラン(3.0mL、23.6mmol)が投入された別のボトルにゆっくりと移した。混合物を室温でさらに20分間撹拌し、メタノール(10mL)の添加によってクエンチした。真空によって全ての溶媒を除去した後、7−6を得た。LC−MS(ESI):m/z667.3(M+H)
工程2.一般的手順Bの条件下での7−6の処理によって化合物7−7を与えた。LC−MS(ESI):m/z161(M+H)
Figure 0005735482
実施例17.
8−3の調製
工程1.スキーム8を参照して、トリメチルアルミニウム(2.4mL、ヘキサン中2M、4.80mmol)を2,6−ジブロモ−9H−キサンテン−9−オン7−2(500mg、1.412mmol)のトルエン(8mL)中の脱気された撹拌溶液に0℃で滴加した。得られた溶液を室温まで昇温させ、16時間撹拌した。粗反応混合物を1MのHCl氷冷水(200mL)中に注ぎ、水層をDCMで洗浄し(2×150mL)、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去して、2,6−ジブロモ−9,9−ジメチル−9H−キサンテン8−1(482mg、収率93%)を白色固体として与えた。H NMR(CDCl)δ7.77−7.74(1H,m),7.55−7.51(1H,m),7.44−7.40(1H,m),7.33−7.29(2H,m),7.06−7.02(1H,m),1.58(6H,s)ppm。
工程2.生成物8−2を一般的手順Cを用いて調製し、白色固体として得た(280mg、収率53%)。H NMR(DMSO)δ7.78−7.76(1H,m),7.60−7.53(2H,m),7.43−7.39(1H,m),7.29−7.27(1H,m),7.07−7.04(1H,m),1.31−1.28(24H,m)ppm。LC−MS(ESI):m/z463.2(M+H)
工程3.(2R,2’S)−tert−ブチル−2,2’−(5,5’−(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−2,6−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボキシレート(8−3)化合物8−3を、一般的手順Dを用いて調製し、生成物を褐色固体として与えた(183mg、収率47%)。LC−MS(ESI):m/z681.26(M+H)
実施例18.
8−4の調製
化合物8−4を一般的手順Cを用いて調製し、生成物を白色固体として与えた(42mg、収率21%)。LC−MS(ESI):m/z795.54(M+H)
Figure 0005735482
実施例19.
9−4の調製
工程1.9−1(1.3g、3.70mmol)の無水DCM(40mL)溶液にEtZn(ヘプタン中1.0M、18.5mL)を室温で添加した。次いで、ジヨードメタン(2.97mL、37mmol)を滴加した。反応混合物を加熱還流した。一晩中撹拌した後、反応物を室温まで冷却し、DCMで希釈し、塩水、飽和NHClおよび水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去した後、粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル=30:1(v/v))によって精製し、化合物9−2(0.50g)を与えた。
工程2.一般的手順D。9−2(350mg、0.959mmol)のジオキサン(20mL)溶液にビス(ピナコラト)ジボロン(584mg、2.3mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)−DCM(39mg、0.048mmol)および酢酸カリウム(565mg、5.75mmol)を添加した。得られた溶液をNで15分間バブリングし、次いで85℃で一晩中加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水とDCMとの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機相を塩水、水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶媒を真空によって除去し粗9−3(450mg)を与えた。LC−MS(ESI):m/z461(M+H)
工程3.粗9−3(0.959mmol)のTHF(10mL)溶液に(S)−tert−ブチル2−(5−ヨード−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(766mg、2.11mmol)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(40mg、0.049mmol)および2Mの炭酸ナトリウム(4mL)を添加した。得られた溶液をNで15分間バブリングし、次いで85℃で一晩中加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水とDCMとの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機相を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM:メタノール=20:1(v/v))によって精製し、化合物9−4(110mg)を与えた。LC−MS(ESI):m/z340(M+2H)2+
実施例20.
9−5の調製
9−4(20mg、0.0295mmol)のDCM(1mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.3mL)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。反応物を濃縮して、化合物de−Boc−9−4(20mg)を与えた。LCMS(ESI):m/z240 1/2(M+2H)2+。de−Boc−9−4(20mg)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(24μL、0.138mmol)、N−Moc−L−Val−OH(12mg、0.068mmol)およびHATU(26mg、0.068mmol)を添加した。1時間撹拌した後、反応物をメタノールで希釈し、分取HPLC(Phenomenex、C18−Lunaカラム、HO−MeCN、0.1% HCOH)に直接付して、9−5(12.0mg)を付与した。LC−MS(ESI):m/z397(M+2H)2+H NMR(300MHz,CDOD)δ7.87(s,1H),7.80(s,1H),7.52(d,J=8.2Hz,1H),7.38(d,J=8.2Hz,1H),7.36(s,1H),7.22(s,1H),7.08(d,J=9.2Hz,1H),6.98(d,J=8.2Hz,1H),5.23−5.20(m,2H),4.23(d,J=7.1Hz,2H),4.10−4.07(m,2H),3.94−3.88(m,2H),3.65(s,6H),2.60−2.55(m,2H),2.38−2.05(m,8H),1.68−1.50(m,4H),0.98−0.88(m,12H)ppm。
Figure 0005735482
実施例21.
10−6の調製
工程1.スキーム10を参照して、ヨウ化メチルマグネシウム(14.12mL、EtO中3M、42.4mmol)を2,6−ジブロモ−9H−キサンテン−9−オン(7−2)(10g、28.2mmol)のTHF(30mL)撹拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温まで昇温させ2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NHCl溶液(250mL)でクエンチし、30分間撹拌した。揮発性物質を真空中で除去した。残渣をCHCl(200mL)において採取し、有機層を分離して、水相をCHClで抽出し(2×200mL)、合わせた有機物をMgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去し、粗生成物(9.46g)とした。粗反応物をEtOAc(200mL)において採取し、AcOH(20mL)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌し、揮発性物質を真空中で除去し、残渣をイソヘキサンから沈澱させて、2,6−ジブロモ−9−メチレン−9H−キサンテン(9−1)(6.43g、収率64.7%)を与えた。
工程2.ボラン−THF錯体(36.5mL、1M THF、36.5mmol)を2,6−ジブロモ−9−メチレン−9H−キサンテン(9−1)(6.43g、18.27mmol)のTHF(75mL)撹拌溶液に0℃で添加した。混合物を室温まで昇温させ、1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、過酸化水素(水中35重量%)(5.76mL、65.8mmol)とNaOH(25.6mL、2M水、51.1mmol)との混合物を慎重に添加した。混合物を30分かけて室温まで昇温させた。次いで、反応混合物を水中に注ぎ(200mL)、DCMで抽出した(3×150mL)。合わせた有機物を水(2×200mL)、塩水(200mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、揮発性物質を真空中で除去して、黄色固体を与えた。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(SiO、0〜100% EtOAc/イソヘキサン)によって精製し、(2,6−ジブロモ−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(10−1)(2.5g、収率37.0%)を黄色固体として与えた。H NMR(CDCl)δ7.42−7.39(1H,m),7.37−7.35(1H,m),7.28−7.27(1H,m),7.25−7.21(1H,m),7.16−7.12(1H,m),7.00−6.97(1H,m),4.00(1H,t,J=5.9Hz),1.46(2H,d,J=5.9Hz)ppm。
工程3.五酸化リン(5.04g、35.5mmol)を(2,6−ジブロモ−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(10−1)(1.01g、2.73mmol)のトルエン(100mL)撹拌溶液に一部ずつ添加し、懸濁液を20分間加熱還流した。混合物を室温まで冷却させ、トルエンをデカンテーションによって除去した。残留固体を、さらなるデカンテーションによってトルエンで洗浄した(2×100mL)。合わせた有機物を氷浴において冷却し、塩水(400mL)をゆっくりと添加した。層を分離し、有機物を水(300mL)、塩水(300mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥して蒸発乾固させ、黄色油性固体を与えた。生成物をカラムクロマトグラフィ(SiO、0〜10% EtOAc/イソヘキサン)によって精製し、2,7−ジブロモジベンゾ[b,f]オキセピン(10−2)(763mg、収率79%)を透明油として与えた。H NMR(CDCl)δ7.41−7.36(1H,m),7.33−7.31(1H,m),7.29−7.24(2H,m),7.04−6.99(2H,m),6.68−6.57(2H,m)ppm。
工程4.2,7−ジブロモジベンゾ[b,f]オキセピン(10−2)(663mg、1.88mmol)のEtOAc(40mL)溶液をN下で脱気した。Pt/C10重量%(200mg)を添加し、反応物を取り除いてHガス下に置いた。2時間後、反応混合物を脱気し、セライト(登録商標)545(溶離液EtOAc)を通して濾過し、溶媒を真空中で除去して、黄色油を与えた。化合物を石油エーテルに溶解し、イソヘキサン400mLによって溶出するSiOの短パッドを通過させた。溶媒を真空中で除去し、2,7−ジブロモ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン(10−3)(542mg、収率81%)を無色油として与えた。H NMR(CDCl)δ7.33−7.32(1H,m),7.29−7.24(2H,m),7.18−7.14(1H,m),7.04−6.96(2H,m),3.08(4H,s)ppm。
工程5.化合物10−4を一般的手順Cを用いて調製し、生成物を白色固体として与えた(360mg、収率53%)。LC−MS(ESI):m/z449.51(M+H)
工程6.(2S,2S’)−tert−ブチル2,2’−(5,5’−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボキシレート(10−5)の調製。化合物10−5を一般的手順Dを用いて調製し、生成物を褐色油として与えた(59mg、11%)。LC−MS(ESI):m/z667.34(M+H)
工程7.生成物10−6を一般的手順Cを用いて調製し、生成物を白色固体として与えた(6mg、収率11%)。LC−MS(ESI):m/z781.69(M+H)
Figure 0005735482
実施例22.
11−8の調製
工程1.スキーム11を参照して、4−ブロモ−2−クロロ安息香酸(18.4g、83.9mmol)および4−ブロモフェノール(24g、109mmol)のニトロベンゼン溶液に炭酸セシウム(82g、251.7mmol)を添加した。得られた溶液を凝縮器によって170℃で1日間加熱した。反応混合物を70℃まで冷却し、該温度で濾過した。残渣をトルエンで洗浄した。有機層を粘性のある暗色の残渣が残るまで真空蒸留によって除去した。暗色の残渣にHCl水(1N、400mL)およびDCM(200mL)を添加した。得られた溶液を暗色の油がDCM溶液内に分散するまで撹拌した。混合物を濾過した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮して、粗生成物を与えた。残渣を、まずDCMによって、次いでDCMとMeOHとの10:1(v/v)比の混合物によって溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィによって精製し、対応するdes−ヨード化合物11−1’とともに11−1を与えた(16g、5:3比)。LC−MS(ESI):m/z419(M+H)(11−1)、m/z293(M+H)(11−1’)。混合物を次の工程で用いた。
工程2.11−1と11−1’との混合物(16g、比5:3、44.3mmol)を濃硫酸(95mL)で処理した。溶液を105℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却して氷水中に注いだ。生成物が沈殿し、これを濾過によって収集し、EtOおよびHOで洗浄した。固体を乾燥し、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによってさらに精製し(溶離液:Hex:AcOEt=9:1(v/v)からAcOEt100%、次いでDCM)、11−2(7g)および11−2’(5g)を与えた。LC−MS(ESI):m/z401(M+H)(11−2)、m/z275(M+H)(11−2’)。
工程3.ヨウ化物11−2(6.5g、16.2mmol)およびトリ−n−ブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(6.02mL、17.8mmol)のジオキサン(70mL)溶液にPd(PPhC1(0.57g、0.81mmol)を添加した。得られた溶液をNで15分間バブリングし、80℃で17時間加熱した。反応混合物をHO(24mL)で処理し、0℃に冷却した。溶液にNBS(3.17g、17.8mmol)を一部ずつ15分かけて添加した。約30分撹拌した後、揮発性物質を真空中で除去し、残渣をDCMと水との間で分配した。水層をDCMで逆抽出した。合わせた有機相を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:AcOEt=5:1(v/v)〜1:1(v/v)およびDCM:MeOH=10:1(v/v))によって精製し、11−3(4.6g、純粋)の混合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ8.90(s,1H),8.41(dd,1H),8.22(d,1H),7.76(s,1H),7.59(m,2H),4.58(s,0.5H),4.44(s,1.5H)ppm。
工程4.11−3(3.3g、8.33mmol)のCHCN(15mL)溶液をN−Cbz−L−プロリン(2.26g、9.16mmol)およびトリエチルアミン(1.74mL、12.5mmol)のCHCN(30mL)溶液に5分かけて滴加した。得られた混合物を90分間撹拌した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣を水とDCMとの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機相をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCMからDCM:MeOH=10:1(v/v))によって精製し、ケトエステル中間体(3.4g)を与えた。LC−MS(ESI):m/z564(M+H)
上記からのケトエステル(3.4g、6.03mmol)、酢酸アンモニウム(6.97g、90.5mmol)およびトリエチルアミン(12.6mL、90.5mml)のキシレン(70mL)溶液を密閉管に置き、撹拌しながら140℃で2時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水とAcOEtとの間で分配した。水層をAcOEtで抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM:MeOH=10:1(v/v))によって精製し、化合物11−4(2.0g)を与えた。LC−MS(ESI):m/z544(M+H)
工程5.11−4(1.9g、3.5mmol)のジオキサン(35mL)溶液をビス(ピナコラト)ジボロン(2.22g、8.75mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(202mg、0.175mmol)および酢酸カリウム(1.03g、10.5mmol)に添加した。得られた溶液をNで15分間バブリングすることによって脱気し、次いで95℃で5時間加熱した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過した。有機溶媒を真空中で除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM:MeOH=10:1(v/v))によって精製し、化合物11−5(1.5g)を与えた。LC−MS(ESI):m/z510(M+H)
工程6.11−5(1.5g、2.5mmol)のTHF(30mL)溶液を(S)−tert−ブチル2−(5−ヨード−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.0g、2.78mmol)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(102mg、0.125mmol)および炭酸ナトリウム(2M、12mL)に添加した。得られた溶液をNで15分間バブリングし、次いで一晩中還流した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水とDCMとの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機相を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製し(DCM:MeOH=9:1(v/v))、化合物11−6(1.3g)を与えた。LC−MS(ESI):m/z351(M+2H)2+
工程7.化合物11−6を一般的手順Bの条件下で処理することにより、化合物11−8を合成した。LC−MS(ESI):m/z758.3(M+H)
実施例23.
11−10の調製
工程1.Cbz保護基を除去するためにPd/Cの存在下に化合物11−8をHで処理し、11−9を与えた。LC−MS(ESI):m/z624.3(M+H)
工程2.一般的手順Bにおける条件にしたがい、11−9を化合物11−10に転換した。H NMR(300MHz,CDCl)δ8.28(bs,2H),8.20(s,1H),8.05(d,1H),7.82(m,2H),7.42−7.32(m,5H),7.20(m,2H),6.36(bs,1H),5.60(d,1H),5.52(m,1H),5.32(m,2H),4.40(t,1H),4.03−3.85(m,3H),3.68(s,3H),3.62(s,3H),3.32(m,1H),2.60(m,1H),2.42−2.08(m,7H),1.92(m,1H),1.09−0.90(m,6H)ppm;LC−MS(ESI):m/z815.8(M+H)
Figure 0005735482
実施例24.
11−12の調製
スキーム11における工程について記載した手順にしたがい、工程1において4−ブロモ−2クロロ−5−ニトロ安息香酸を4−ブロモ−2,5−ジクロロ5−ニトロ安息香酸に置換する。化合物11−11および11−12を得た。LC−MS(ESI):m/z735.3(M+H)(11−1)およびLC−MS(ESI):m/z850.3(M+H)(11−12)。
Figure 0005735482


実施例25.
12−5の調製
工程1.スキーム12を参照して、12−1(200mg、1.31mmol)のCS(20mL)溶液に、AlCl(876mg、6.57mmol)および2−塩化クロロアセチル(964mg、8.54mmol)を0℃で添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をHO(50mL)に添加した。混合物をEtOAcで数回抽出し(3×50mL)、抽出物を合わせて無水NaSOで乾燥した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10:1(v/v))によって精製し、12−2(140mg、収率35%)を与えた。LC−MS(ESI):m/z305(M+H)
工程2.12−2(140mg、0.459mmol)のDCM(10mL)溶液に、(S)−N−BoC−Pro−OH(197g、0.917mmol)およびEtN(0.26mL、1.84mmol)を室温で添加した。室温で一晩中撹拌した後、反応混合物を濃縮し、残渣を真空中で乾燥し、粗12−3(100mg)を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。LC−MS(ESI):m/z663(M+H)
工程3.粗12−3(100mg、0.124mmol)のトルエン(20mL)溶液にNHOAc(95.0mg、1.24mmol)を添加した。一晩中還流した後、反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し(石油エーテル/EtOAc=3:1(v/v))、12−4(34mg、収率45%)を黄色固体として与えた。LC−MS(ESI):m/z623(M+H)
工程4.化合物12−4(33mg、0.050mmol)のジオキサン(1mL)撹拌溶液に、ジオキサン(2mL)中4NのHClを添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、残渣を真空中で乾燥してHCl塩を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
HCl塩のDMF(2mL)中の混合物にDIPEA(0.1mL、0.5mmol)、続いてN−Moc−L−Val−OH(22mg、0.13mmol)およびHATU(50mg、0.13mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物を水中に注いだ。固体を濾過し、分取HPLCによって精製して、12−5(10mg、27%)を白色に近い固体として与えた。H NMR(500MHz,CDOD)δ7.92(s,2H),7.25(d,J=7.0,2H),7.16(s,2H),6.91(d,J=6.5,2H),5.21(s,2H),4.22(d,J=6.5,2H),4.09(s,2H),3.91(s,2H),3.65(s,6H),2.55(s,2H),2.28(s,2H),2.17(s,2H),2.07(d,J=6.0,2H),1.00−0.88(m,12H)ppm;LC−MS(ESI):m/z737(M+H)
Figure 0005735482
実施例26.
13−5の調製
工程1.スキーム13を参照して、4−ブロモアニリン(10g、58.1mmol)のDMF(30mL)溶液をカリウムt−ブトキシド(19.57g、174mmol)のDMF(60mL)溶液に−60℃で、続いて直ちに1−ブロモ−4−ニトロベンゼン(11.74g、58.1mmol)のDMF(45mL)溶液に滴加した。混合物を5分間撹拌し、次いでAcOH(45mL)とDMF(45mL)との冷却された混合物を一部ずつ添加した。混合物を室温まで昇温させ、水(500mL)中に注ぎ、EtOAcで抽出し(3×300mL)、有機物を合わせ、水(3×500mL)、塩水(500mL)で洗浄し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗褐色固体を与えた。生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(SiO、0〜10% EtOAc/イソヘキサン)によって精製し、13−1を褐色固体として与えた(10g、収率48.3%)。
工程2.AcOH(300mL)中の5−ブロモ−N−(4−ブロモフェニル)−2−ニトロソアニリン(13−1)(10g、28.1mmol)を1.5時間加熱還流した。次いで、水(400mL)を添加し、形成された褐色沈殿物を、水で洗浄した(2×200mL)後に濾過によって収集した。生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(SiO、ヘキサン/DCM=1/1(v/v))によって精製し、褐色固体、2,7−ジブロモフェナジン13−2(1.52g、収率16%)を与えた。
H NMR(CDCl)δ8.43(2H,dd,J2.2,0.4Hz),8.10(2H,dd,J9.2,0.4Hz),7.91(2H,dd,J9.2,2.2Hz)ppm。LC−MS(ESI):m/z338.6(M+H)
工程3.2,7−ジブロモフェナジン(13−2)(1.52g、4.50mmol)の乾燥ジオキサン(75mL)溶液にN下でトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(3.34ml、9.89mmol)およびPd(dppf)Cl(0.316g、0.450mmol)を添加した。得られた混合物を密閉管において100℃で4時間加熱した。粗反応混合物をセライト(商標)545を通して濾過し、揮発性物質を真空中で除去した。粗褐色固体をイソヘキサンでトリチュレートし、濾過して、2,7−ビス(1−エトキシビニル)フェナジンを褐色固体として与えた(1.27g、収率88%)。H NMR(CDCl)δ8.55−8.53(2H,m),8.19−8.15(2H,m),8.11−8.07(2H,m),4.98(2H,d,J=3Hz),4.49(2H,d,J=3Hz),4.03(4H,q,J=7Hz),1.50(6H,t,J=7Hz)ppm。LC−MS(ESI):m/z322.1(M+H)
N−ブロモスクシンイミド(1.411g、7.93mmol)を2,7−ビス(1−エトキシビニル)フェナジン(1.27g、3.96mmol)のTHF(95mL)および水(20mL)の撹拌溶液に添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、収集した黄色固体を水で洗浄し、真空下で乾燥して、1,1’−(フェナジン−2,7−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(13−3)(991mg、収率59.2%)を黄色固体として与えた。
H NMR(CDCl)δ8.93−8.91(2H,m),8.47−8.46(2H,m),8.41−8.37(2H,m),4.66(4H,s)ppm。LC−MS(ESI):m/z423.8(M+H)
工程4.ビスイミダゾール化合物13−4である(2S,2’S)−tert−ブチル2,2’−(5,5’−(フェナジン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボキシレートを一般的手順Aの条件下で調製した。LC−MS(ESI):m/z651.1(M+H)
工程5.化合物13−5であるジメチル(2S,2’S)−1,1’−((2S,2’S)−2,2’−(5,5’−(フェナジン−2,7−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジカルバメート。この生成物を一般的手順Bを用いて調製し、橙色固体(57mg、収率88%)を与えた。LC−MS(ESI):m/z765.2(M+H);763.1(M−H)
Figure 0005735482
実施例27.
14−5の調製
工程1.スキーム14を参照して、炭酸セシウム(6.20g、19.0mmol)を5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(4.0g、17.3mmol)のDMF(20mL)溶液に添加し、混合物を30分間撹拌した。次いで、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼン(3.81g、17.3mmol)を添加し、混合物を60℃で3時間加熱した。反応の完了の際に冷却した後、混合物を水(500mL)中に注ぎ、エーテルで抽出した(2×250mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗14−1を褐色油として与えた(5.85g、収率78%)。
工程2.上記からの粗生成物をAcOH(12mL)に溶解し、鉄粉末(320メッシュ、4.55g、81mmol)によって115℃で40分間処理した。反応混合物を室温まで冷却し、水(300mL)中に注ぎ、EtOAcで抽出した(2×200mL)。合わせた有機抽出物を水(300mL)、NaHCO水(300mL)および塩水(200mL)で順次洗浄し、真空中で濃縮した。残渣を最小量のEtOで採取し、ヘキサンの添加によって沈澱させた。沈殿物を濾過によって収集し、14−2を白色固体として72%の収率で与えた。LC−MS(ESI):m/z368.2(M−H)
工程3.化合物14−3を、一般的手順Cで14−2を処理することによって69%で調製した。
工程4.化合物14−4を、一般的手順Dで14−3を処理することによって64%で調製した。LC−MS(ESI):m/z682.8(M+H)
工程5.化合物14−5を、一般的手順Bで14−4を処理することによって45%で調製した。LC−MS(ESI):m/z796(M+H)
Figure 0005735482
実施例28.
15−6の調製
工程1.スキーム15を参照して、4−ブロモアニリンおよびパラホルムアルデヒドをTFA(23mL)に−15℃で添加した。室温で24時間撹拌した後、反応混合物を氷と30%のNH水(40mL)との撹拌混合物にゆっくりと添加した。全混合物(固体および溶液)をDCMで抽出し(3×10mL)、抽出物をMgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、15−1を与えた(2.35g、57%、黄色固体)。
工程2.化合物15−1をTFAA(4mL)とDCM(8mL)との混合物に懸濁させ、密閉容器において室温で一晩中撹拌した。LC−MSは、トリフルオロアセチル化生成物の存在および出発物質15−1の非存在を示した。次いで反応物をHOでクエンチし、NaHCO水で塩基性化した。混合物をDCMで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を水酸化ナトリウム(800mg)を含むEtOH(40mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、残渣を水とDCMとの混合物に溶解した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、生成物15−2を57%の収率で与えた。
工程3.NaH(60%鉱油分散物、0.103g、4.29mmol)を15−2(0.75g、2.04mmol)のTHF(10mL)溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。MeI(0.638g、4.50mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で一晩中撹拌した。反応物を室温まで冷却し、水でクエンチした。水層をDCM(3×50mL)およびEtO(2×50mL)でそれぞれ抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、ヘキサンとDCMとの9:1(v/v)の比での混合溶媒で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、15−3(0.634g、収率78%)を与えた。LC−MS(ESI):m/z397.1(M+H)
工程4.化合物15−4を、一般的手順Cで15−3を処理することによって66%で調製した。
工程5.化合物15−5を、一般的手順Dで15−4を処理することによって54%の収率で得た。LC−MS(ESI):m/z709.6(M+H)
工程6.化合物15−6を、一般的手順Bで15−5を処理することによって32%の収率で得た。LC−MS(ESI):m/z823.5(M+H)
Figure 0005735482
実施例29.
16−6の調製
工程1.スキーム16を参照して、酸である4−ブロモ−4−フルオロ安息香酸(6g)および4−ブロモアニリン(7g)のDMSO(75mL)溶液にカリウムtert−ブトキシド(1.3g)を室温で添加した。3日間撹拌した後、反応物を水(300mL)で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した(3×100mL)。水層を2MのHClによってpH1まで酸性化し、酢酸エチル(10%MeOHを含む)によって抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して粗生成物を与え、これをMeOH中で再結晶して16−1を与えた(1.2g、赤色固体、収率12%)。LC−MS(ESI):m/z372(M+H)
工程2.化合物16−1(1.2g)を濃HSO(6mL)に溶解し、溶液を110℃まで加温した。1時間撹拌した後、反応物を室温まで冷却し、氷水(100mL)にゆっくりと移した。氷水溶液からの黄色沈澱を濾過し、16−2(900mg)を与え、これをさらに精製することなく用いた。LC−MS(ESI):m/z352(M+H)
工程3.16−2(900mg)の乾燥DMF(20mL)溶液に水素化ナトリウム(60%分散物、355mg)を室温で添加した。反応物を1時間撹拌し、硫酸ジメチル(482mg)を添加した。一晩中撹拌した後、反応物を氷水でクエンチした。氷水溶液からの黄色沈澱を濾過し、さらに精製することなく16−3(900mg)を与えた。LC−MS(ESI):m/z366(M+H)
工程4.16−3(100mg、0.272mmol)の24mLのジオキサン溶液にビス(ピナコラト)ジボロン(166mg、0.653mmol)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(11mg、0.014mmol)および酢酸カリウム(160mg、1.63mmol)をN雰囲気下で添加した。反応混合物を80℃で一晩中撹拌し、次いで室温まで冷却し、ジクロロメタン(150mL)で希釈し、次いで、水相をジクロロメタンで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗16−4(140mg)を与えた。LC−MS(ESI):m/z462(M+H)
工程5.16−4(140mg、0.272mmol)の3.2mLのTHFおよび2MのNaCO(3/1(v/v)の溶液に、(S)−tert−ブチル2−(5−ヨード−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.598mmol)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(11mg、0.014mmol)および重炭酸ナトリウム(2.7g、32mmol)をN雰囲気下で添加した。反応混合物を80℃で一晩中撹拌し、ジクロロメタン(120mL)で希釈した。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン/アセトン=1:1(v/v))によってさらに精製し、16−5(110mg、43%)を黄色固体として与えた。LC−MS(ESI):m/z680(M+H)
工程6.16−5(55mg)のジクロロメタン(10mL)撹拌溶液にトリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。3時間後、反応物を濃縮乾固させ、de−Boc−16−5を与えた。de−Boc−16−5をDMF(2mL)およびDIPEA(100μL)に溶解し、N−Moc−L−Val−OH(18mg)およびDMTMM(20mg)をその後に添加した。1時間撹拌した後、反応物を水で希釈した。反応物をジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物を塩水および水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Phenomenex、C18−Lunaカラム、HO−MeCN、0.1% HCOH)によって精製し、16−6(6.0mg、収率6.5%)を与えた。H NMR(300MHz,CDOD),58.77−8.69(m,1H),8.56−8.45(m,1H),8.31−8.18(m,3H),8.06−8.01(m,1H),7.96(s,1H),7.74−7.71(m,1H),5.33−5.26(m,2H),4.27−4.24(m,2H),4.17−4.04(m,3H),3.99−3.80(m,2H),3.70−3.60(m,6H),2.62−2.55(m,2H),2.38−2.05(m,8H),1.03−0.86(m,12H)ppm;LC−MS(ESI):m/z794(M+H)
生物学的活性
本発明の化合物の生物学的活性をHCVレプリコンアッセイを用いて測定した。Huh7細胞においてバイシストロニックな遺伝子型1bレプリコンを持続的に発現するHCV1b_Huh−Luc/Neo−ET細胞株をReBLikon GMBHから得た。この細胞株を用いて、レプリコンレベルの化合物阻害の測定値として読み出されるルシフェラーゼ酵素活性を用いて化合物阻害を試験した。
1日目に(細胞を固定した後の日)、各化合物を細胞に三重で添加する。プレートを、ルシフェラーゼレベルを測定する前に72時間インキュベートする。酵素活性を、Promega Corporationによって製造されているBright−Glo Kit(カタログ番号E2620)を用いて測定した。以下の式を用いて各化合物についてパーセント対照値を生成した。
%対照=(化合物ルシフェラーゼレベル/対照ルシフェラーゼレベル)100
EC50値を、GraphPad Prismおよび以下の式を用いて測定した:
Y=底部漸近線+(上部漸近線−底部漸近線)/(1+10Λ((LogEC50−X)HillSlope))
化合物のEC50値をレプリコンアッセイにおいて数回測定し、平均EC50値を生成した。
開示されている発明の実施例化合物を表1に示す。表は、HCV1bに対する多くの実施例化合物の阻害活性を示す。生物学的活性を、それぞれ、>1000nM、999nM〜10nM、9.9nM〜1nM、または<1nMのEC50範囲に対応する*****、または****として示す。表は、合成した実施例化合物の質量分析結果をさらに与える。
医薬組成物
本発明の第12態様は、本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。第1実施形態において、医薬組成物は、1種以上の薬学的に許容される賦形剤またはビヒクル、ならびに任意に他の治療および/または予防成分をさらに含む。かかる賦形剤は、当業者に公知である。本発明の化合物は、非限定的には、塩基性化合物、例えば、遊離塩基、およびこれらの化合物の薬学的に許容される塩を含む。薬学的に許容される賦形剤および塩の十分な議論は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、18th Edition(Easton、Pennsylvania:Mack Publishing Company、1990)で入手可能である。
医薬組成物は、意図される投与様式に応じて、固体、半固体または液体剤形、例えば、錠剤、坐薬、丸薬、カプセル、粉末剤、液剤、懸濁液、クリーム、軟膏、ローションなどの形態、好ましくは正確な投薬量の単回投与に好適な単位剤形であってよい。該組成物は、薬学的に許容される担体と組み合わされた、有効量の選択された薬剤を含んでよく、加えて、他の医薬剤、アジュバント、希釈剤、緩衝剤などを含んでいてよい。
本発明は、異性体、異性体のラセミもしくは非ラセミ混合物、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、1種以上の薬学的に許容される担体および任意に他の治療および/もしくは予防成分と一緒に含む本発明の化合物を含む医薬組成物を含む。
固体組成物に関して、従来の非毒性固体担体は、例えば、医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む。
経口投与に関して、組成物は、錠剤、カプセル、ソフトゲルカプセル非水溶液、懸濁液またはシロップの形態を一般に取り得る。錠剤およびカプセルが好ましい経口投与形態である。経口用途のための錠剤およびカプセルは、1種以上の一般的に用いられる担体、例えば、ラクトースおよびトウモロコシデンプンを一般に含み得る。潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムも典型的に添加する。液体懸濁液を用いるとき、活性剤を乳化剤および懸濁剤と組み合わせてよい。所望に応じて、香味剤、着色剤および/または甘味剤を添加してもよい。本明細書において経口製剤に組み込むための他の場合による成分として、限定されないが、保存剤、懸濁剤、増粘剤などが挙げられる。
本発明の第13態様は、本発明の化合物の、薬剤の製造における使用を提供する。
第13態様の第1実施形態において、薬剤は、C型肝炎の治療用である。
本発明の第14態様は、C型肝炎を治療する方法であって、治療を必要とする対象に、場合によっては医薬組成物において、治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。薬学的または治療的有効量の組成物を対象に送達することができる。正確な有効量は、対象ごとに変動し得、種、年齢、対象の大きさおよび健康、治療される状態の性質および程度、治療する医師の提案、ならびに投与のために選択される治療薬または治療薬の組み合わせに応じ得る。したがって、所与の状況での有効量は、常套的な実験によって決定することができる。対象には、問題になっている障害の兆候、症状または原因を低減および/もしくは緩和するのに、または生物系の任意の他の所望の変更をもたらすのに必要とされるにつれて多くの用量で投与されてよい。かかる疾患を治療する当業者は、過度の実験によらず、ならびに個人の知識および本出願の開示に頼ることなく、所与の疾患について、本発明の化合物の治療有効量を確定することができる。
併用療法
本発明の化合物およびその異性形態ならびにこれらの薬学的に許容される塩は、HCV感染のみを治療および防止する際に、またはHCVライフサイクルに関与するウイルスもしくは細胞要素もしくは機能を標的とする他の化合物と組み合わせて用いられるとき有用である。本発明に有用な化合物のクラスとして、非限定的には、HCVウイルス剤の全てのクラスを挙げることができる。併用療法では、本発明の化合物と組み合わせたとき有用であり得る剤の機構的なクラスとして、例えば、HCVポリメラーゼのヌクレオシドまたは非ヌクレオシド阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、ヘリカーゼ阻害剤、NS4B阻害剤、ならびに内部リボソーム進入部位(IRES)を機能的に阻害する薬剤およびHCV細胞接着またはウイルス進入、HCV RNA翻訳、HCV RNA転写、複製またはHCV成熟、アセンブリまたはウイルス放出を阻害する他の薬剤が挙げられる。これらのクラスにおける、本発明において有用な具体的な化合物として、限定されないが、大環状、複素環式および線状のHCVプロテアーゼ阻害剤、例えば、テラプレビル(VX−950)、ボセプレビル(SCH−503034)、ナルラプレビル(SCH−900518)、ITMN−191(R−7227)、TMC−435350(a.k.a.TMC−435)、MK−7009、BI−201335、BI−2061(シルプレビル)、BMS−650032、ACH−1625、ACH−1095(HCV NS4Aプロテアーゼ補因子阻害剤)、VX−500、VX−813、PHX−1766、PHX2054、IDX−136、IDX−316、ABT−450EP−013420(および同種のもの)ならびにVBY−376が挙げられ;本発明において有用なヌクレオシド系HCVポリメラーゼ(レプリカーゼ)阻害剤として、限定されないが、R7128、PSI−7851、IDX−184、IDX−102、R1479、UNX−08189、PSI−6130、PSI−938およびPSI−879ならびに種々の他のヌクレオシドおよびヌクレオチドアナログ、ならびに(限定されないが)2’−C−メチル修飾ヌクレオシ(チ)ド、4’−アザ修飾ヌクレオシ(チ)ドおよび7’−デアザ修飾ヌクレオシ(チ)ドとして誘導されるものを含めたHCV阻害剤が挙げられる。本発明において有用な非ヌクレオシド系HCVポリメラーゼ(レプリカーゼ)阻害剤として、限定されないが、HCV−796、HCV−371、VCH−759、VCH−916、VCH−222、ANA−598、MK−3281、ABT−333、ABT−072、PF−00868554、BI−207127、GS−9190、A−837093、JKT−109、GL−59728およびGL−60667が挙げられる。
加えて、本発明のNS5A阻害剤は、シクロフィリンおよびイムノフィリン拮抗薬(例えば、非限定的には、DEBIO化合物、NM−811ならびにシクロスポリンおよびその誘導体)、キナーゼ阻害剤、熱ショックタンパク質(例えば、HSP90およびHSP70)の阻害剤、非限定的には以下を挙げることができる他の免疫調節剤と組み合わせて用いられてよい:インターフェロン(−α、−β、−ω、−γ、−λまたは合成)、例えばIntron A(商標)、Roferon−A(商標)、Canferon−A300(商標)、Advaferon(商標)、Infergen(商標)、Humoferon(商標)、Sumiferon MP(商標)、Alfaferone(商標)、IFN−β(商標)、Feron(商標)など;ポリエチレングリコール誘導体化(PEG化)インターフェロン化合物、例えば、PEGインターフェロン−α−2a(Pegasys(商標))、PEGインターフェロン−α−2b(PEGIntron(商標))、PEG化IFN−α−con1など;インターフェロン化合物の長期作用製剤および誘導体化したもの、例えば、アルブミン縮合インターフェロン、Albuferon(商標)、Locteron(商標)など;種々のタイプの制御された送達系を有するインターフェロン(例えば、ITCA−638、DUROS(商標)皮下送達系によって送達されるω−インターフェロン);細胞においてインターフェロンの合成を刺激する化合物、例えば、レシキモドなど;インターロイキン;1型ヘルパーT細胞反応の発生を向上させる化合物、例えば、SCV−07など;TOLL様受容体作動薬、例えば、CpG−10101(アクチロン)、イソトロビン、ANA773など、サイモシンα−1;ANA−245およびANA−246;二塩酸ヒスタミン;プロパゲルマニウム;テトラクロロデカオキサイド;アンプリゲン;IMP−321;KRN−7000;抗体、例えばシバシル、XTL−6865など、ならびに予防用および治療用ワクチン、例えばInnoVac C、HCV E1E2/MF59など。加えて、NS5A阻害剤、1型インターフェロン受容体作動薬(例えば、IFN−α)および2型インターフェロン受容体作動薬(例えば、IFN−γ)を投与することを含む上記方法のいずれもが、有効量のTNF−α拮抗薬の投与によって増強されてよい。かかる併用療法に好適である例示的な非限定的なTNF−α拮抗薬として、ENBREL(商標)、REMICADE(商標)およびHUMIRA(商標)が挙げられる。
加えて、本発明のNS5A阻害剤は、抗原虫薬およびHCV感染の治療に有効であると考えられる他の抗ウイルス剤、例えば、非限定的には、プロドラッグニタゾキサニドと組み合わせて用いられてよい。ニタゾキサニドは、本発明に開示されている化合物と組み合わされる、ならびにペグインターフェロンα−2aおよびリババリンなどのHCV感染を治療する際に有用である他の剤と組み合わされる剤として用いられ得る(例えば、Rossignol、JFおよびKeeffe、EB、Future Microbiol.3:539−545、2008年を参照されたい)。
本発明のNS5A阻害剤は、代替の形態のインターフェロンおよびPEG化インターフェロン、リバビリンまたはそのアナログ(例えば、タラババリン、レボビロン)、ミクロRNA、低分子干渉RNA化合物(例えば、SIRPLEX−140−Nなど)、ヌクレオチドまたはヌクレオシドアナログ、イムノグロブリン、肝保護剤、抗炎症剤および他のNS5A阻害剤とともに用いられてもよい。HCVライフサイクルにおける他の標的の阻害剤として、NS3ヘリカーゼ阻害剤;NS4A補因子阻害剤;アンチセンスオリゴヌクレオチド阻害剤、例えば、ISIS−14803、AVI−4065など;ベクターコード低分子ヘアピンRNA(shRNA);HCV特異的リボザイム、例えば、ヘプタザイム、RPI、13919など;進入阻害剤、例えば、HepeX−C、HuMax−HepCなど;αグルコシダーゼ阻害剤、例えば、セルゴシビル、UT−23IBなど;KPE−02003002およびBIVN401ならびにIMPDH阻害剤が挙げられる。他の実例としてのHCV阻害剤化合物として、以下の公報に開示されているものが挙げられる:米国特許第5,807,876号;米国特許第6,498,178号;米国特許第6,344,465号;米国特許第6,054,472号;WO97/40028号;WO98/40381号;WO00/56331号、WO02/04425号;WO03/007945号;WO03/010141号;WO03/000254号;WO01/32153号;WO00/06529号;WO00/18231号;WO00/10573号;WO00/13708号;WO01/85172号;WO03/037893号;WO03/037894号;WO03/037895号;WO02/100851号;WO02/100846号;EP1256628号;WO99/01582号;WO00/09543号;WO02/18369号;WO98/17679号、WO00/056331号;WO98/22496号;WO99/07734号;WO05/073216号、WO05/073195号およびWO08/021927号。
さらに、例えば、リバビリンおよびインターフェロンの組み合わせが、本発明の化合物の少なくとも1つとともに、多剤併用療法として投与されてよい。本発明は、上記のクラスまたは化合物に限定されず、公知の化合物および新規化合物ならびに生物学的活性剤の組み合わせを意図している(それぞれ、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Strader、D.B.、Wright、T.、Thomas、DX.およびSeeff、L.B.、AASLD Practice Guidelines.1−22、2009ならびにManns、M.P.、Foster、G.R.、Rockstroh、J.K.、Zeuzem、S.、Zoulim、F.およびHoughton、M.、Nature Reviews Drugs Discovery.6:991−1000、2007.Pawlotsky、J−M.、Chevaliez、S.およびMcHutchinson、J.G.、Gastroenterology.132:179−1998、2007、Lindenbach、B.D.およびRice、C.M.、Nature 436:933−938、2005、Klebl、B.M.、Kurtenbach、A.、Salassidis、K.、Daub、H.およびHerget、T.、AntiViral Chemistry & Chemotherapy.16:69−90、2005.Beaulieu、P.L.、Current Opinion in Investigational Drugs.8:614−634、2007、Kim、S−J.、Kim、J−H.、Kim、Y−G.、Lim、H−S.およびOh、W−J.、The Journal of Biological Chemistry.48:50031−50041、2004、Okamoto、T.、Nishimura、Y.、Ichimura、T.、Suzuki、K.、Miyamura、T.、Suzuki、T.、Moriishi、K.およびMatsuura、Y.、The EMBO Journal.1−11、2006、Soriano、V.、Peters、M.G.およびZeuzem、S.Clinical Infectious Diseases.48:313−320、2009、Huang、Z.、Murray、M.G.およびSecrist、J.A.、AntiViral Research.71:351−362、2006ならびにNeyts、J.、AntiViral Research.71:363−371、2006を参照されたい)。本発明の併用療法は、本発明群の化合物と本発明群の他の化合物または本発明群以外の他の化合物とのあらゆる化学的に適合可能な組み合わせを、該組み合わせが本発明群の化合物の抗ウイルス活性または医薬組成物自体の抗ウイルス活性を排除しない限り、含むことが意図される。
併用療法は、逐次的、すなわち、最初に第1剤、次いで第2剤による治療であってよく(例えば、各治療が、本発明の異なる化合物を含むか、または一方の治療が本発明の化合物を含み、他方が1種以上の生物学的活性剤を含む)、または、両方の剤による同時の(並行した)治療であってよい。逐次療法は、第1治療の完了後、第2治療を開始する前に、適当な期間を含んでいてよい。両方の剤による同時の治療は、同じ1日用量であっても別の用量であってもよい。併用療法は、2種の剤に限定される必要はなく、3種以上の剤を含んでいてもよい。並行するおよび逐次的な併用療法の両方の投薬量は、併用療法の成分の吸収、分配、代謝および排泄速度、ならびに当業者に公知の他の因子に依存し得る。投薬量の値はまた、緩和されるべき状態の重篤度によっても変動し得る。あらゆる特定の対象について、具体的な投薬レジメンおよびスケジュールが、個々の要求、および併用療法を投与するまたはその投与を監督する人の専門的判断にしたがって経時的に調整され得ることがさらに理解されるべきである。
本明細書において引用した全ての公報および特許出願は、あたかも、それぞれ個々の公報または特許出願が参照により組み込まれると具体的かつ個々に示されているかのごとく、参照により本明細書に組み込まれる。
上記発明を、明確な理解の目的で説明および実施例により若干詳細に記載したが、ある一定の変更および改変が添付の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなくなされ得ることが、本発明の教示に照らして当業者に容易に明らかであろう。

Figure 0005735482
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Claims (11)

  1. 下記式Iを含む化合物であって、
    Figure 0005735482
    式中:
    Dは、非存在であり;
    Aは−CR−、−CR−CR−、−C(O)−または−O−からなる群から選択され;
    Eは−O−または−(CR−N(R)−(CR−であり;ここで:
    各Rは、水素、またはC〜C12アルキルであり、ここで:
    2個のRは、両方が単一のC上または隣接するC’上のいずれかにあり、これらが結合するCまたは複数のC’と一緒になって、環を任意に形成し、かつ
    各aは独立して0または1であり;
    は、H、C〜C12アルキルから選択され、
    各Rは、独立して、−OH、−CN、−NO、ハロゲン、C〜C12アルキルからなる群から選択され;
    各rは、独立して0、1、2であり;
    WおよびW’は、以下
    Figure 0005735482
    からなる群から独立して選択され、ここで:
    は、CH、NH、OまたはSであり、
    、YおよびZは、それぞれ独立してCHまたはNであり、
    およびRは、任意に結合されて、4〜8員複素環を形成し、かつ
    およびRは、任意に結合されて、4〜8員複素環を形成し;
    各ヘテロ原子が存在する場合、独立してN、OまたはSであり、
    YおよびY’は、それぞれ独立してCHまたはであり;
    ZおよびZ’は、それぞれ独立して−U−CR −NR −U−O−R からなり、ここで
    Uは、−C(O)−、−C(S)−および−S(O)−からなる群から選択され、
    各R は水素、C 〜C アルキル、C 〜C ヘテロアルキル、C 〜C 12 シクロアルキル、C 〜C 複素環、C 〜C アリール、からなる群から独立して選択され、
    各R は、独立して水素からなり、
    は、水素、C 〜C アルキル、C 〜C ヘテロアルキル、C 〜C 12 シクロアルキルからなる群から独立して選択されることを特徴とする、化合物。
  2. WおよびW’の一方または両方が、以下
    Figure 0005735482

    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. およびRが、結合されて、以下
    Figure 0005735482
    からなる群から選択される複素環式縮合環系を形成し、
    こでRは、水素、−OH、C〜C12アルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  4. およびRが、結合されて、以下
    Figure 0005735482
    からなる群から選択される複素環式縮合環系を形成し、
    こでRは、水素、−OH、C〜C12アルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. 式Va:
    Figure 0005735482

    を有する、請求項1に記載の化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物であって、Aが−CH −、−C(CH −、−C(CH CH )−、−O−、または−C(O)−であり、かつEが−O−であることを特徴とする化合物。
  7. YおよびY´の両方がNであるか、またはX の一方または両方が−NH−であるかまたはZ の一方または両方が−N−であることを特徴とする請求項5に記載の化合物。
  8. ZおよびZ’の一方または両方が、−C(O)−CR −NR −C(O)−O−R である、請求項1に記載の化合物。
  9. 以下の表:
    Figure 0005735482
    Figure 0005735482
    Figure 0005735482


    から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
  10. 請求項1〜に記載の化合物のいずれか1つを含む医薬組成物。
  11. C型肝炎治療用医薬の製造用の、請求項1〜に記載の化合物の使用。
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