JP5734248B2 - 薬液注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配管経路を流れる流体などに薬液を注入する薬液注入装置に関する。
従来から、配管経路を流れる流体に薬液を注入する薬液注入装置が広く知られている。例えば、クーリングタワーの冷却水や、ボイラのボイラ水の性状を適切に保つために、適宜、薬液を注入する薬液装置が広く知られている。かかる薬液注入装置は、薬液を貯留するタンクや、当該タンク内の薬液を圧送するポンプ、ポンプの運転を駆動する制御部など、薬液注入に必要な注入機器を組付けて構成される。そして、薬液注入装置は、薬液注入部を注入対象物、例えばクーリングタワーの冷却水循環配管に接続するか、または、冷却水の貯水部分に直接注入するポートに接続して、薬液注入ポンプを運転することにより、薬液槽内の薬液を注入対象物へ注入するようにしている。
かかる薬液注入装置で取り扱う薬液は、比較的、毒性または劇性の強いものが多い。そのため、タンクや配管の破損、配管の接続ミスなどがあったとしても、薬液が外部に漏出しないことが求められている。そのため、従来では、薬液注入装置全体を収容可能な大型容器を用意し、当該大型容器の中に薬液注入装置を設置していた。かかる構成によれば、タンクや配管の破損、配管の接続ミスなどで、薬液が漏出したとしても、漏出した薬液は大型容器の中に留まり、外部に漏れることはない。
しかしながら、かかる大型容器は、非常に大きなスペースが必要になるという問題があった。また、大型容器は大気解放状態で使われることが一般的で、漏洩した毒性の強い薬液の蒸発が問題になることがあった。さらに、薬液注入装置を、大型容器に収容した状態では、薬液注入装置の各種メンテナンス、例えば、ポンプ周辺の配管チェックなどの作業性が非常に悪かった。
そこで、本発明では、大気解放型の大型容器を用いることなく、薬液の外部漏出を防止でき得る薬液注入装置を提供することを目的とする。
本発明の薬液注入装置は、配管経路を流れる流体などに薬液を注入する薬液注入装置であって、薬液を貯留するタンクと、前記タンク内の薬液を圧送するポンプと、前記ポンプの運転を制御する制御部と、前記タンク、ポンプ、制御部が載置されるドレンパンと、を備え、前記ドレンパンは、漏出薬液を貯留可能な中空構造であって、その上面には漏出薬液のドレンパン内部への流入を許容する流入口が形成されている、ことを特徴とする。
好適な態様では、前記ドレンパンの上面には、前記流入口に向かって徐々にレベルが低下する傾斜面と、前記傾斜から突出して浮き出ており、前記タンクおよびポンプが載置される島部と、が設けられている。
他の好適な態様では、さらに、前記ポンプを完全収容する収容空間と、前記ポンプを、前記収容空間より手前側にスライド移動させるスライド機構と、前記収容空間の下端に設けられた水平軸を中心として回動することで、前記収容空間を開閉する蓋体であって、完全開状態において、前記収容空間と連なり、かつ、前記スライド移動されたポンプが載置される作業面を提供する蓋体と、を備え、前記蓋体は、完全開状態において、前記作業面の上に落下した漏出薬液を前記ドレンパンに導くべく傾斜している。
他の好適な態様では、さらに、前記ドレンパン内の液体の有無を検知する液体検知器を有する。
本発明によれば、前記タンク、ポンプ、制御部が載置されるドレンパンが、漏出薬液を貯留可能な中空構造であるため、大型容器を用いることなく、薬液の外部漏出を防止できる。
本発明野実施形態である薬液注入装置の斜視図である。 薬液注入装置の上側蓋および下側蓋を開けた際の斜視図である。 薬液注入装置の構成ブロック図である。 ドレンパンの斜視図である。 接続部および設置用金具の拡大図である。 設置用金具の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である薬液注入装置10の斜視図である。また、図2は、薬液注入装置10の上側蓋体42および下側蓋体36を開いた状態を示す斜視図である。さらに、図3は、当該薬液注入装置10の概略ブロック図である。
薬液注入装置10は、配管経路を流れる流体、例えば、ビルのクーリングタワーの冷却水や、ボイラのボイラ水などに、薬液を注入する装置である。この薬液注入装置10は、図1〜図3に示す通り、薬液を貯留するタンク12、タンク12に貯留された薬液を圧送するポンプ16、当該ポンプ16の運転を制御するコントローラ14、および、ドレンパン18を備えている。
タンク12は、薬液を貯留する中空容器である。本実施形態のタンク12は、上面視において、略矩形の先に略半円が接続したような略L字形状となっている。タンク12のうち、上面視略矩形となる部分12aは、図2に示すように、その前面が大きく窪んでおり、ポンプ16やコントローラ14を収容する収容空間を形成している。また、タンク12のうち、上面視略半円状となる部分12bの前面には目盛21が、また、上面には、タンク蓋23および投入口24が設けられている。
投入口24は、タンク12内部に連通する開口である。薬液は、この投入口24からタンク12内に投入される。投入口24の周囲は、投入口24に向かって漏斗状に傾斜する漏斗状部25が設けられており、薬液投入時に、投入口24周辺(すなわち漏斗状部25)に飛び散った薬液も、投入口24に導かれるようになっている。なお、この漏斗状部25の形状等は、薬液ボトルの形状等に応じて適宜変更されてもよい。すなわち、通常、薬液は、薬液ボトルを倒立させて、薬液ボトルからタンク12に投入される。この薬液ボトルを倒立させた状態(すなわち薬液投入時の姿勢の状態)のまま支持できるように、漏斗状部25の深さや傾斜を変更してもよい。また、倒立した状態で支持した薬液ボトルの落下等を防止するために、薬液ボトルの一部に係合するフックなどを設けてもよい。
タンク蓋23は、この投入口24および漏斗状部25を開閉自在に覆う。タンク蓋23は、その端部に設けられたヒンジ(図示せず)を中心として回動することで開閉する。タンク蓋23の内側表面(投入口24と対向する面)には、先端に近づくにつれ小径になる円錐台状のシール用突起26が設けられている。タンク蓋23を閉じた際、このシール用突起26が投入口24に嵌りこむことで、投入口24周辺のシール性が確保される。なお、より確実なシール性を得るために、シール用突起26の外周面を、弾性部材でコーティングしてもよい。また、シール用突起26の外周面に、Oリング設置用に溝を形成し、Oリングを着脱自在にセットできるようにしてもよい。このように、Oリングを着脱自在とした場合、収容される薬液に応じて、Oリング(シール部材)の材質を変更することができる。
タンク蓋23の先端には、外側に向かって僅かに突出した先端部28が設けられている。また、この先端部28に対応する位置には、タンク蓋23を閉じた際に、先端部28を押さえつける押さえ板30が設けられている。この押さえ板30には、挿し込み孔30aが形成されており、タンク12の側面には、当該挿し込み孔30aに挿入可能な孔付フック31が形成されている。タンク蓋23を閉じた際、この孔付フック31を、挿し込み30aに挿入したうえで、孔付フック31の孔部に南京錠などをひっかけて鍵をかければ、悪戯でのタンク蓋23の開蓋、ひいては、薬液への悪戯などを効果的に防止できる。
タンク12の前下端部には、ドレンコック32が設けられている。このドレンコック32に接続された配管を介して、ポンプ16とタンク12が接続される。換言すれば、タンク12の内部の薬液は、このドレンコック32からタンク12外部へと圧送される。このとき、タンク12の内部の薬液を確実にドレンコック32に導くため、本実施形態では、タンク12の載置面を、手前側に近づくにつれレベルが下がるように傾斜させているが、これについては、後に詳説する。
タンク12の内部には、レベルセンサ20(図3参照)が設けられており、薬液の残量が計測できるようになっている。このレベルセンサ20での検知結果は、コントローラ14へ送られる。
タンク12の一部は、上述した通り、大きく窪んでいる。この窪みにより形成された空間は、仕切板(図示せず)により、上下に分割され、上側はコントローラ14の収容空間、下側はポンプ16の収容空間となる。このように、コントローラ収容空間をポンプ収容空間の上側に設け、かつ、ポンプ収容空間と明確に分離することで、ポンプ16やポンプ16に接続された配管から薬液が漏出したとしても、コントローラ14に薬液がかかることを防止できる。
タンク収容空間の前面は、下側蓋体36により開閉自在に覆われている。下側蓋体36は、タンク収容空間の下端に設けられた水平軸を中心に回動することで、開閉する蓋体である。この下側蓋体36の前面は、下側蓋体36が完全開状態となったときに、タンク収容空間に連なる作業面を提供する。ポンプ16の配管チェックなどは、この作業面の上にポンプ16を引き出して行われる。
ポンプ16は、タンク12の内部の薬液を、薬液の注入対象の配管に圧送する。本実施形態では、このポンプ16を、図2、図3に示すように、二つ設けている。ポンプ16を二つ設けることにより、一つのタンク12に貯留された薬液を、異なる二つの注入対象配管に送ることができる。なお、当然ながら、ポンプ16の数は、二つに限定されず、一つ、または、三つ以上であってもよい。タンク12から圧送された薬液は、ポンプ16を介して、注入対象の流体、例えば、クーリングタワーの冷却水等に送られる。
ポンプ16は、下側蓋体36が完全開状態となったときに、手前側にスライド移動可能なスライド板38に載置されている。図2に示すように、スライド板38ごと、ポンプ16を手前側にスライドさせることで、より簡易に、ポンプ16や周辺配管のメンテナンスができる。このメンテナンスの際に、ポンプ16から配管を取り外すなどすると、当該配管等から薬液が漏れ出る。下側蓋体36の両サイドおよび上端に設けられた壁は、この漏れ出た薬液が外部に漏出することを防止する堰として機能する。また、完全開状態の下側蓋体36が提供する作業面に落下した薬液をドレンパン18に導くために、完全開状態においても、下側蓋体36の作業面は完全水平ではなく、基端側のレベルが低くなるように僅かに傾斜している。
スライド板38の下側には、ガイド溝が形成されたポンプ台40が設置されている。このポンプ台40は、後述するドレンパン18の島部50に設置される。
コントローラ14は、ポンプ16の運転を制御する制御部である。このコントローラ14には、ポンプ16を駆動するドライバや、上位制御装置との間で信号を送受する通信機能、時間を管理するタイマなどが内蔵されている。また、このコントローラ14には、タンク12内に設けられたレベルセンサ20の信号や、後述するドレンパン18に設けられたフロートスイッチ22(図3参照)の信号等も入力される。
コントローラ収容空間の前面は、上側蓋体42により開閉自在に覆われている。上側蓋体42は、コントローラ収容空間の上端に設けられたヒンジを中心として回動することで開閉する蓋体である。この上側蓋体42の上端面には、ユーザからの指示を受け付ける操作部44が設けられている。この操作部44は、有線または無線でコントローラ14と通信可能であり、適宜、上側蓋体42から取り外せるようになっている。また、上側蓋体42の内側表面には、上側蓋体42の開閉に連動して、または、ユーザからの指示に応じて、点灯可能な光源42a(例えばLEDなど)が設置されている。かかる光源42aを設けることにより、コントローラ14周辺を照らすことができ、作業性をより向上できる。
薬液注入装置10の最下部には、ドレンパン18が設けられている。図4は、このドレンパン18の斜視図である。ドレンパン18は、タンク12やポンプ16(正確にはポンプ16が載置されるポンプ台40)等が載置されるベース板として機能する部材である。本実施形態では、このドレンパン18を、漏出した薬液を貯留可能な中空構造とし、さらに、その上面に、落下してきた薬液をドレンパン18内部に導く流入口46を設けている。かかる構造としたのは次の理由による。
一般に、薬液注入装置10は、例えば、ビルのクーリングタワーの冷却水や、ボイラのボイラ水に、薬液を注入するために用いられる。ここで注入される薬液は、比較的、劇性または毒性が高いことが多い。例えば、クーリングタワーに適用する場合は、殺菌殺藻剤(例えば次亜塩素酸など)が、ボイラ水に適用する場合は、清缶剤や脱酸素剤などが薬液として注入される。
かかる劇性または毒性の高い薬液については、外部に漏出しないことが強く求められている。そのため、従来では、薬液注入装置10全体を収容可能な大型容器を用意し、当該大型容器の中に薬液注入装置10を設置していた。かかる構成によれば、タンク12や配管の破損、配管の接続ミスなどで、薬液が漏出したとしても、漏出した薬液は大型容器の中に留まり、外部に漏れることはない。
しかしながら、かかる大型容器は、非常に大きなスペースが必要になるという問題があった。また、大型容器は大気解放型で使われることが一般的で、漏洩した毒性の強い薬液の蒸発が問題になることがあった。さらに、薬液注入装置10を、大型容器に収容した状態では、薬液注入装置10の各種メンテナンス、例えば、ポンプ16周辺の配管チェックなどの作業性が非常に悪かった。さらに、異なる複数種類の薬液を注入する場合には、複数の薬液注入装置10を設置することが必要になる。この場合、各薬液注入装置10ごとに大型容器を用意するか、複数の薬液注入装置10を収容できる更に大型の容器が必要になり、コスト的にもスペース的にも負担が大きかった。
そこで、本実施形態では、こうした問題を解決するために、タンク12やポンプ16を設置するベース板として、中空構造のドレンパン18を採用している。ドレンパン18は、上述したように、その上面に流入口46が形成された中空構造である。そのため、このドレンパン18をタンク12やポンプ16の下側に設置することで、タンク12や配管の破損、配管の接続ミスなどでドレンパン18に落下した薬液は、当該ドレンパン18の内部に流れ込み、外部への流出が防止できる。
このドレンパン18は、耐薬性と適度な剛性を備えた樹脂、例えば、ポリエチレンなどで構成される中空体で、回転成型やブロー成型等の成型技術で成型される。ただし、このドレンパンは、流入してきた薬液を外部に漏らすことなく貯蔵できるのであれば、一体構造である必要はなく、例えば、皿状の本体と、当該本体の上端開口を液密に塞ぐ蓋体と、からなるツーピース構成などでドレンパン18を構成してもよい。また、ドレンパン18の形状やサイズは、特に限定されないが、設置面積の低減のためには、薬液注入装置10(ドレンパン18を除く)を一回り程度外側にオフセットさせたような略矩形とすることが望ましい。
ドレンパン18の上面には、薬液のドレンパン18内部への流入を許容する流入口46が設けられている。図示例では、この流入口46をドレンパン18の略中央に設けているが、その設置位置は特に限定されない。また、本実施形態では、この流入口46を単なる開口としているが、場合によっては、この流入口46に、異物混入を防止するフィルタなどを設けてもよい。
ドレンパン18の上面は、この流入口46に向かって徐々にレベルが下がる傾斜面48となっている。このように傾斜を設けることで、上面のうち、どこに落下した薬液であっても、流入口46、ひいてはドレンパン18内部へ導かれる。
また、ドレンパン18の上面には、傾斜面48から突出して浮き出た二つの島部50が設けられている。この島部50は、ポンプ16(より正確にはポンプ台40)や、タンク12が設置される台座として機能するものである。上面視略L字状のタンク12は、この二つの島部50に跨るように、ポンプ台40は、図面左側の島部50に載置される。
ここで、上述したように、タンク12内の薬液は、タンク12の前下端部に設けられたドレンコック32から配管を通じてポンプ16に送られる。本実施形態では、タンク12内の薬液を確実に、このドレンコック32に導くために、島部50を手前側に近づくにつれてレベルが低くなるように、僅かに(タンク12の転倒等が生じない程度に)傾斜させている。これにより、タンク12内の薬液は、前側に集まることになり、残量が僅かであっても確実にドレンコック32から取り出すことができる。
また、この島部50の傾斜は、ポンプ台40やスライド板38に落下した薬液を、ドレンパン18に導くのにも役立つ。すなわち、傾斜した島部50には、ポンプ台40も載置されるため、当然ながら、ポンプ台40や当該ポンプ台40の上に載置されるスライド板38も傾斜する。この傾斜があることにより、ポンプ16やポンプ16に接続された配管から漏れて、スライド板38、ポンプ台40に薬液が落下しても、重力により、ドレンパン18へと流れていく。なお、ポンプ台40やスライド板38は傾斜していることが望ましいが、ポンプ16そのものは、傾斜していない水平面に設置されることが望ましい。そのため、本実施形態では、スライド板38のうちポンプ16が載置される箇所に、傾斜した島部50に設置された際に、その上面が水平となるように設定された載置部38a(図2参照)を設けている。
ドレンパン18の内部には、液体の有無を検知する液体センサ、例えば、フロートスイッチ22などが設けられている。このフロートスイッチ22からの信号は、コントローラ14に出力される。コントローラ14は、フロートスイッチ22から液体検知の信号を受けた場合には、薬液の漏出が生じていると判断し、ポンプ16の駆動を即座に停止したり、アラームを出力したりする。このように、液体検知センサを設けることにより、薬液漏出を迅速に検知することができる。
ドレンパン18の側部には、排出口52が設けられている。排出口52は、ドレンパン18に貯留された薬液を外部に排出させるための開口で、通常は、開閉自在のドレンコック(図示せず)により閉鎖されている。
ドレンパン18の左右両端には、設置用金具60がスライド接続される接続部54が形成されている。図5は、この接続部54と設置用金具60の拡大図である。接続部54は、ドレンパン18の左右両側面から幅方向に突出する突起で、奥行方向に一直線に延びている。この接続部54は、幅方向外側に近づくにつれ厚みが増すような断面略台形となっている。別の見方をすれば、ドレンパン18の左右両端近傍には、奥行き方向に一直線に延びる溝54aが上下に形成されている。本実施形態では、この接続部54を利用して、設置用金具60をドレンパン18に接続している。
設置用金具60は、固定用のボルト穴60aが形成された金具である。この設置用金具60には、断面略C字状であって接続部54にスライド挿入可能な挿入部62が設けられている。薬液注入装置10を床面に固定したい場合には、この挿入部62を、接続部54にスライド挿入した状態で、ボルト穴60aを介して設置用金具60を床面にボルト固定すればよい。なお、ここで示した接続部54、設置用金具60の形状は、一例であり、接続部54に挿入された設置用金具60が、スライド方向(図示例では奥行方向)への移動可能、かつ、スライド方向に直交する二方向(図示例では幅方向および高さ方向)への移動不可な形状であれば、他の形状でもよい。例えば、接続部54をドレンパン18の側面に形成されたT字溝とし、設置用金具60の挿入部62を、当該T字溝に挿入可能なT字状突起としてもよい。また、複数の薬液注入装置10を連結して使用する場合には、図6に示すように、挿入部62が左右対称に並んだ設置用金具60を用いて、隣接する二つの薬液注入装置10を連結してもよい。この場合、左右対称に並んだ二つの挿入部62それぞれに、隣接する薬液注入装置10の接続部54をスライド挿入させればよい。また、他の方法でドレンパン18の固定が図れるのであれば、接続部54や設置用金具60は省略されてもよい。
いずれにしても、上述したように、本実施形態では、薬液注入装置10のベース板として、中空構造のドレンパン18を用いている。かかる構造とすることで、薬液注入装置10全体を収容する大型容器を用いなくても、漏出薬液の外部漏出を効果的に防止でき、薬液注入装置10の設置スペースを大幅に低減できる。特に、複数の薬液注入装置10を使用する場合、従来では、各薬液注入装置10ごとに大型容器を用意するか、複数の薬液注入装置10を収容可能な更に大型の容器を用意しなければならず、非常に大きな設置スペースが必要であった。本実施形態では、各薬液注入装置10のベース板が、漏出薬液の貯蔵槽であるドレンパン18として機能するため、別途、貯蔵槽を設ける必要はなく、比較的小さなスペースでも、複数の薬液注入装置10を設置できる。
10 薬液注入装置、12 タンク、14 コントローラ、16 ポンプ、18 ドレンパン、20 レベルセンサ、22 フロートスイッチ、23 タンク蓋、24 投入口、32 ドレンコック、36 下側蓋体、42 上側蓋体、44 操作部、46 流入口、48 傾斜面、50 島部、52 排出口、54 接続部、60 設置用金具。

Claims (4)

  1. 配管経路を流れる流体などに薬液を注入する薬液注入装置であって、
    薬液を貯留するタンクと、
    前記タンク内の薬液を圧送するポンプと、
    前記ポンプの運転を制御する制御部と、
    前記タンク、ポンプ、制御部が載置されるドレンパンと、
    を備え、
    前記ドレンパンは、漏出薬液を貯留可能な中空構造であって、その上面には漏出薬液のドレンパン内部への流入を許容する流入口が形成されている、
    ことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 請求項1に記載の薬液注入装置であって、
    前記ドレンパンの上面には、
    前記流入口に向かって徐々にレベルが低下する傾斜面と、
    前記傾斜から突出して浮き出ており、前記タンクおよびポンプが載置される島部と、
    が設けられていることを特徴とする薬液注入装置。
  3. 請求項1または2に記載の薬液注入装置であって、
    さらに、前記ポンプを完全収容する収容空間と、
    前記ポンプを、前記収容空間より手前側にスライド移動させるスライド機構と、
    前記収容空間の下端に設けられた水平軸を中心として回動することで、前記収容空間を開閉する蓋体であって、完全開状態において、前記収容空間と連なり、かつ、前記スライド移動されたポンプが載置される作業面を提供する蓋体と、
    を備え、
    前記蓋体は、完全開状態において、前記作業面の上に落下した漏出薬液を前記ドレンパンに導くべく傾斜している、
    ことを特徴とする薬液注入装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の薬液注入装置であって、
    さらに、前記ドレンパン内の液体の有無を検知する液体検知器を有する、ことを特徴とする薬液注入装置。
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