JP5618692B2 - 除菌器 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液槽に貯留された薬液を薬液注入手段で注入する除菌器に関する。
現在、井戸水を給水ポンプで増圧給水することで、井戸水が利用されている。このような井戸水の利用には、井戸水に含有する鉄やマンガンの除去や、除菌が求められている。そこで、これら除鉄・除マンガン及び除菌を行うのに、除菌器及び濾過槽が用いられている。
このような除菌器は、架台上に、薬液を貯留する薬液槽と、井戸水を流通させる連結管と、薬液槽に並設され、薬液を注入する薬液注入手段と、を備え、連結管内の流量に応じて薬液を連結管の注入部から注入する構成が用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような除菌器に用いられる薬液槽は、架台上に設けるとともに、除菌器を小型化とするために、その側面の一部を凹状とし、薬液注入手段等を並設するスペースを設ける技術が知られている。
また、除菌器に用いられる薬液は、次亜塩素酸ナトリウムが用いられる。また、除菌器に用いられる薬液注入手段は、注入量を精密に調整可能な注入ポンプとして、ダイヤフラムポンプが用いられる。
特開2006−81976号公報
上述した除菌器では、以下の問題があった。即ち、上述した除菌器で用いられる次亜塩素酸ナトリウムは、薬液槽に貯留している際に、高温環境や紫外線照射等により、一定期間経過すると、酸素ガスを発生させ、有効塩素濃度が低下する、という特性がある。この次亜塩素酸ナトリウムから発生した酸素ガスがダイヤフラムポンプのケーシング内部に進入すると、所謂ガスロックと呼ばれる薬液の注入量の低下等の虞がある。
また、薬液槽内の塩素酸が上昇すると、例えば、飲用水に用いる場合には、飲用水の水質基準(0.6mg/l以下)を満足しなくなる虞がある。
なお、薬液注入手段の薬液の吸込口は、薬液槽と薬液注入手段を並設するため、薬液槽の底面よりも高い位置となる。
これらのことから、薬液槽の水位が注入ポンプの吸込口よりも上方に位置している時点で、ガスロックによる薬液注入不良を低減させるために、薬液槽内に薬液を補充するようにする方法が用いられていた。しかし、残存した薬液に、新たな薬液を追加すると、有効塩素濃度が低下した薬液と新たな薬液とが混合することとなり、除菌器の機能の低下の虞もある。
そこで、本発明は、薬液注入不良を防止可能な除菌器を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の除菌器は次のように構成されている。
本発明の一態様として、配管内を流れる流体に薬液を注入することで、除菌を行う除菌器において、第1ベース及び前記第1ベースの上面よりもその上面が上方に配置された第2ベースを有する架台と、前記第2ベース上に配置された前記薬液を貯留させる薬液槽と、前記架台の前記薬液槽の底面よりも低位置に配置された前記薬液を前記配管内に圧送する薬液注入手段と、前記薬液槽の内部から前記薬液注入手段への前記薬液の流路を形成する配管ユニットと、を備え、前記配管ユニットは、L字形状に曲折して形成され、その一端側に前記挿通孔に挿通可能なねじ部、前記挿通孔へ前記ねじ部の挿通において前記薬液槽の下面と当接するフランジ、及び、前記ねじ部と螺合するナットを有し、その他端側に上方分岐部及び下方分岐部を有する前記薬液の流路を形成する接続配管と、前記下方分岐部に設けられ、前記接続配管と前記薬液注入手段との管路を形成する連結配管と、を具備し、前記ねじ部は、その外周面からその内周面まで連続して開口する孔部を有し、前記ナットは、その外面からその内周面まで連続する溝部を有し、前記ねじ部と前記ナットとを螺合させることで、前記孔部及び前記溝部が連続し、前記孔部及び前記溝部により前記薬液の流路を形成することを特徴とする除菌器が提供される。
本発明によれば、薬液の注入不良を防止可能な除菌器を提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る除菌器の構成を正面から示す平面図。 同除菌器の構成を側面から一部断面で示す説明図。 同除菌器の要部構成を示す断面図。
以下、本発明の一実施の形態に係る除菌器1を図1〜3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る除菌器1の構成を正面から示す平面図、図2は除菌器1の構成を側面から示すとともに、架台3を断面で示す説明図、図3は除菌器1に用いられる配管ユニット5の構成を示す断面図である。なお、図1中、Bはボルトを、Fは井戸水の流れを、Gは薬液の流れを、Sは信号線を、それぞれ示している。
図1,2に示すように、除菌器1は、架台3と、薬液槽4と、配管ユニット5と、薬液注入手段6と、連結管7と、フランジ8と、制御部9と、を備えている。このような除菌器1は、例えば、その一次側が給水ポンプに、その二次側が濾過槽にそれぞれ接続される。除菌器1は、除菌に用いる薬液として、例えば、次亜塩素酸ナトリウムが用いられ、給水ポンプから給水された水を除菌するとともに、含有する鉄を析出可能に形成されている。
なお、給水ポンプは、例えば、井戸に配置され、井戸水を揚水可能に形成され、その吐出口に接続された接続管101を介して連結管7の一次側のフランジ8に接続されている。濾過槽は、例えば、除菌器により析出された鉄、及び、井戸水中のマンガンを除去可能に形成されている。濾過槽は、その吸込口に接続された接続管102を介して、連結管7の二次側のフランジ8に接続されている。
架台3は、高さが異なる二段の上面を有している。具体的には、図2に示すように、架台3は、設置面に載置させる脚部11を有し、この脚部11上に、第1ベース12と、壁部13と、第2ベース14と、を備えている。第1ベース12は、その上面に連結管7を載置可能に形成されている。
壁部13は、第1ベース12の後端縁に設けられるとともに、第2ベース14と連続する方形の枠体状に形成されている。なお、壁部13は、脚部11と連続して設けられる。壁部13は、その中途部に、薬液注入手段6を配置可能に形成されている。第2ベース14は、壁部13の上端縁に設けられ、その上面に、薬液槽4を配置可能に形成されている。なお、第1、第2ベース12,14及び壁部13は、一体に成形されている。
第1ベース12及び第2ベース14は、壁部13により連続し、第2ベース14は、その上面が、第1ベース12の上面よりも上方に配置される。また、第2ベース14の上面は、壁部13に設けられる薬液注入手段6よりも上方に位置する。また、壁部13及び第2ベース14は、その下方の脚部11において開口する中空の箱状を形成する。
薬液槽4は、樹脂材料で形成され、その内部に所定の量の薬液を貯留可能に形成されている。薬液槽4は、第2ベース14の上面に固定可能に形成されている。薬液槽4は、その下面4aの一部が、第2ベース14上に配置されるとともに、下面4aの他部が第1ベース12上方に位置する。薬液槽4は、第1ベース12上に位置する下面4aから突出する突出部16と、薬液をその内部に供給する供給口18と、を備えている。
この突出部16は、第1ベース12の上方に位置する薬液槽4の内底面が一部凹むことで形成され、配管ユニット5の一部を挿通する挿通孔16aが形成されている。これにより、薬液槽4底部に凹凸があっても、突出部16の底面(内底面)が最下面に位置することとなる。供給口18は、薬液を注入可能に形成されている。また、供給口18には、蓋体18aにより、閉塞されている。
配管ユニット5は、薬液槽4及び薬液注入手段6間に接続され、薬液槽4内から薬液注入手段6への薬液の流路を形成する。具体的には、図3に示すように、配管ユニット5は、接続配管21と、排気チューブ22と、連結配管23と、開閉弁24と、を備えている。
接続配管21は、一端側が薬液槽4と接続されるとともに、他端側が2方向に分岐して形成される。具体的には、接続配管21は、L字形状に曲折して形成されたベンド管であって、その一端側に、ねじ部31と、フランジ32と、ナット33と、を備えている。また、接続配管21は、その他端側に、上方及び下方の2方向に分岐する上方分岐部34及び下方分岐部35を備えている。また、接続配管21は、その曲折部に、開閉弁24の取付部36が設けられている。
ねじ部31は、接続配管21の一端側に形成され、その外面に形成された雄ねじである。このねじ部31は、その外周面の一部から内周面の一部まで連続して開口する孔部31aを有している。ねじ部31は、突出部16の挿通孔16aに挿通可能に形成されている。フランジ32は、ねじ部31を挿通孔16aに挿通した際に、突出部16の下面に当接可能に形成されている。また、フランジ32は、突出部16の下面との当接面に、パッキンを取付可能に形成されている。
ナット33は、挿通孔16aに挿通されたねじ部31と螺合可能に形成されている。また、ナット33は、溝部33aを備えている。溝部33aは、ナット33の外面の一部、具体的には、ねじ部31と螺合した際に薬液槽4の内底面に当接し、その内部に形成された雌ねじ部まで連続する溝である。
このようなナット33は、その溝部33aが、ねじ部31の孔部31aと連続することで、孔部31a及び溝部33aにより、薬液槽4内、特に、突出部16の内部から接続配管21への薬液の流れGを形成する。
排気チューブ22は、その一端が上方分岐部34に接続された透明又は薬液が視認可能なチューブである。排気チューブ22は、例えば、排気チューブ22内の薬液の水位を視認可能とするために、浮遊球38がその内部に挿入されている。排気チューブ22は、上方分岐部34から上方に向って薬液槽4の外面に沿って、薬液槽4に固定されている。排気チューブ22は、例えば、薬液槽4内の薬液の容量が視認可能な水位スケール39と、注入ポンプ41の注入量を計測可能な注入量スケール40と、が設けられている。
排気チューブ22は、水位スケール39及び注入量スケール40がその近傍、例えば、薬液槽4の外面に設けられている。例えば、水位スケール39及び注入量スケール40は、シール等により製作され、薬液槽4の外面に貼り付けられることで形成される。排気チューブ22は、その他端が大気開放となるように、開口している。
連結配管23は、その一端が下方分岐部35に接続されるとともに、その他端が薬液注入手段6に接続されている。連結配管23は、可撓性を有している。例えば、連結配管23は可撓性を有し、薬液に耐性を有する樹脂チューブ等により形成されている。
開閉弁24は、接続配管21の上方分岐部34及び下方分岐部35の一次側の曲折部に設けられた取付部36であって、薬液槽4の下方に位置して設けられ、接続配管21の管路を手動により開閉可能に形成されている。
薬液注入手段6は、薬液を一定量圧送し、連結管7に注入可能な注入ポンプ41と、この注入ポンプ41及び連結管7を接続させるとともに、連結管7内に注入した薬液及び井戸水の逆流を防止可能に形成された薬液注入部42と、を備えている。また、薬液注入手段6は、注入ポンプ41と薬液注入部42とを接続する連結配管25を備えている。
なお、連結配管25は、連結配管23と同様に、可撓性を有する樹脂チューブ等により形成されている。
注入ポンプ41は、例えば、ソレノイドにより往復動するダイヤフラムポンプが用いられる。詳しくは、注入ポンプ41は、ポンプケーシング44にダイヤフラムポンプが、円筒状の外郭部材45にソレノイドがそれぞれ収納されている。また、注入ポンプ41は、ポンプケーシング44に連続する薬液の吸込口46及び吐出口47を備えている。なお、吸込口46は、ポンプケーシング44の下部に設けられる。吸込口46は、連結配管23に接続される。また、吐出口47は、ポンプケーシング44の上部に設けられる。吐出口47は、連結配管25に接続される。
このような注入ポンプ41は、薬液槽4の内底面よりも下方に位置する壁部13に固定されている。注入ポンプ41は、外郭部材45に収納されたソレノイドが壁部13内部に位置して配置される。なお、注入ポンプ41は、壁部13に、ボルト等により固定される。
薬液注入部42は、連結配管25を介して、注入ポンプ41の吐出口47に接続されている。
連結管7は、その一次側に設けられた流量検出器48と、その二次側に設けられ、薬液注入部42を連結管7の管路内に薬液を注入可能に配設する注入部49と、を備えている。また、連結管7は、その両端面に、フランジ8をボルトB等により取付可能に形成されている。
流量検出器48は、制御部9に信号線Sにより接続され、検出した流量を制御部9に送信可能に形成されている。流量検出器48は、例えば、連結管7内の流体の流れに応じた回転翼及び回転翼の回転を検出する磁石を有し、この回転数から流量を検出可能に形成されている。フランジ8は、除菌器1の一次側及び二次側に設けられる接続管101、102と接続可能に形成されている。
制御部9は、例えば、流量に基づいて、注入ポンプ41から注入される薬液量を制御可能に形成されている。具体的には、制御部9は、流量に対する薬液の注入量を記憶する記憶部9aを有している。制御部9は、流量検出器48により検出された流量に応じて、記憶部9aに記憶された流量に対する薬液の注入量から、注入する薬液の量を算出する。
制御部9は、この算出した薬液の量を注入するように、注入ポンプ41の往復動の単位時間当たりのストローク数を制御し、注入する薬液の量を制御可能に形成されている。
このように構成された除菌器1は、井戸水の流れFに示すように、連結管7に接続された一次側の接続管101から圧送された井戸水の流量を流量検出器48により検出する。制御部9は、流量検出器48により検出された流量及び記憶部9aに記憶された薬液の注入量に基づいて、薬液注入手段6の薬液の注入量を制御する。
薬液注入手段6は、制御部9で制御された薬液を薬液注入部42から注入部49を介して連結管7内へと注入する。注入された薬液は、連結管7内で井戸水と混合し、除菌、及び、鉄の析出を行う。なお、このとき、連結管7の二次側に接続された接続管102を介して薬液及び井戸水が連結管7の二次側へと流れる。
このような除菌器1によれば、薬液が貯留される薬液槽4が、架台3の第2ベース14の上面に固定されることで、薬液槽4の底部は、壁部13に設けられる薬液注入手段6よりも高い位置となる。また、注入ポンプ41の吸込口46は、注入ポンプ41の下方に配置することで、薬液槽4の底部から垂直方向に離間することとなる。
このため、注入ポンプ41の吸込口46には、薬液の押し込み圧力が作用し、注入ポンプの運転時に、薬液がポンプケーシング44内に流入し、入れ替わりに薬液から発生したガスを押し出すことで、ポンプケーシング44内に当該ガスが溜まることを防止する。これにより、注入ポンプ41のガスロックの発生を防止し、ガスロック等による揚水不能を抑制することが可能となる。
また、薬液槽4の底部は、注入ポンプ41よりも高い位置に位置するため、薬液槽4内に貯留された薬液を使い切ることが可能となる。また、薬液槽4から注入ポンプ41への流路の一を形成する配管ユニット5は、接続配管21の端部に設けられた、薬液槽4の突出部16に位置するねじ部31及びナット33に、孔部31a及び溝部33aを設けることで、これら孔部31a及び溝部33aにより、薬液槽4の底部に貯留された薬液、さらには、突出部16内に貯留する薬液をも、極力使用することが可能となる。このように、薬液槽4内に貯留された薬液を使い切ることで、有効塩素濃度が低下した薬液に新たに薬液を追加することがない。このため、薬液の機能の低下、及び、ガスロックの発生を防止することが可能となる。
また、注入ポンプ41の駆動、特に、ソレノイドの作動により発生する振動は、壁部13を介して第2ベース14に伝達し、第2ベース14に伝達された振動が薬液槽4にも伝達することとなる。このため、薬液槽4内で発生した、薬液(次亜塩素酸ナトリウム)の分解ガスが、薬液槽4の壁面に気泡として付着していても、振動により、液面から遊離させ、浮揚させることで、薬液中のガス抜きを行うことが可能となる。これにより、薬液中の分解ガスが、薬液と一緒に注入ポンプ41へと流れることを防止し、ガスロックの発生を防止可能となる。
また、架台3は、壁部13と第2ベース14により箱状に形成された壁部13の中途部に注入ポンプ41を配置させ、その一部、特にソレノイドが配置された部位を壁部13の中空部に位置させることで、注入ポンプ41から発生する騒音を、壁部13内部で反射させることで、吸収し、騒音を低減することが可能となる。
また、配管ユニット5は、開閉弁24を設けることで、通常、薬液を井戸水中に注入する際に開閉弁24を開としておけばよい。また、開閉弁24の二次側に排気チューブ22と連結管7とを設けることで、薬液槽4内で発生したガスが、排気チューブ22へと移動し、大気に放出することができる。同様に、配管ユニット5から吸込口46までに位置する薬液で発生した気泡は、排気チューブ22から放出することが可能となる。これらのことから、連結管7及び注入ポンプ41へのガスの浸入を防止し、ガスロックの発生を防止することが可能となる。
また、排気チューブ22は、上端を大気開放とし、浮遊球38により水位の視認性を向上するとともに、水位スケール39を設けることで、残存する薬液の容量の視認も容易となる。
また、除菌器1のメンテナンス等において、開閉弁24を閉とし、注入ポンプ41を駆動することで、注入ポンプ41により吐出される薬液は、排気チューブ22に残存する薬液となる。このため、注入量スケール40を設けることで、腕時計等の時間を計測する装置を用い、注入ポンプ41の注入量を容易に計測することが可能となる。
なお、開閉弁24は、薬液槽4の下面4aの下方に位置することで、薬液槽4内の薬液を略全て通過させることが可能となり、薬液槽4内に薬液が残存することを防止できる。
また、連結配管23は、可撓性を有することで、ドレンチューブとして使用することができる。具体的には、薬液槽4内の薬液を排液するときには、開閉弁24を閉とし、連結配管23を注入ポンプ41から取り外す。次に、連結配管23を排液タンク等のドレンパンへと撓ませて案内し、開閉弁24を開とすることで、薬液槽4内の薬液を排出することが可能となる。このように、連結配管23は、可撓性を有することで、薬液槽4に別途ドレン口等を設ける必要がない。
上述したように、本実施の形態に係る除菌器1によれば、薬液槽4内の薬液を確実に使用するとともに、発生した分離ガスを放出させることで、注入ポンプ41におけるガスロックを防止し、薬液の注入不良を防止することが可能となる。また、薬液を確実に使い切り、薬液の残存を防止することで、機能の低下した薬液の使用を防止し、除菌及び鉄析出の機能低下を防止することが可能となる。これらのことから、除菌器1の信頼性を向上することが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、連結配管23は、可撓性を有する樹脂チューブを用い、ドレンチューブを兼ねる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、薬液槽の下面、又は、配管ユニットに別途ドレン口にドレンホースを設け、接続配管21は金属製の配管を用いる構成でもよい。これにより、別途ドレンホースを必要とする構成となるが、例えば、高温又は低温下での使用等の樹脂チューブの使用が好ましくない環境下において、連結配管23の劣化を防止することが可能となる。
また、上述した例では、第1ベース12は、脚部11上の一部に設けられ、脚部11の他部に壁部13及び第2ベース14を設ける構成としたが、これに限定されない。例えば、第1ベースを、脚部上の全体に設け、第1ベース上に、連結管、壁部及び第2ベースを設ける構成であってもよい。さらに、上述した例では、薬液槽4に突出部16を設け、この突出部16に配管ユニット5を設ける構成を記載したが、これに限定されない。例えば、薬液槽4に突出部16を設けない構成であってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 配管内を流れる流体に薬液を注入することで、除菌を行う除菌器において、
第1ベース及び前記第1ベースの上面よりもその上面が上方に配置された第2ベースを有する架台と、
前記第2ベース上に配置された前記薬液を貯留させる薬液槽と、
前記架台の前記薬液槽の底面よりも低位置に配置された前記薬液を前記配管内に圧送する薬液注入手段と、
前記薬液槽の内部から前記薬液注入手段への前記薬液の流路を形成する配管ユニットと、
を備えることを特徴とする除菌器。
[2] 前記配管ユニットは、L字形状に曲折して形成され、その一端側に前記挿通孔に挿通可能なねじ部、前記挿通孔へ前記ねじ部の挿通において前記薬液槽の下面と当接するフランジ、及び、前記ねじ部と螺合するナットを有し、その他端側に上方分岐部及び下方分岐部を有する前記薬液の流路を形成する接続配管と、前記下方分岐部に設けられ、前記接続配管と前記薬液注入手段との管路を形成する連結配管と、を具備することを特徴とする[1]に記載の除菌器。
[3] 前記ねじ部は、その外周面からその内周面まで連続して開口する孔部を有し、
前記ナットは、その外面からその内周面まで連続する溝部を有し、
前記ねじ部と前記ナットとを螺合させることで、前記孔部及び前記溝部が連続し、前記孔部及び前記溝部により前記薬液の流路を形成することを特徴とする[2]に記載の除菌器。
[4] 前記配管ユニットは、L字形状に曲折する部位に、前記薬液の流路を開閉する開閉弁をさらに具備することを特徴とする[2]に記載の除菌器。
[5] 前記配管ユニットは、前記上方分岐部にその一端が接続されるとともに、前記薬液槽の側面に沿って前記薬液槽外面に設けられ、その他端が開放する排気チューブを具備することを特徴とする[2]に記載の除菌器。
[6] 前記排気チューブは、前記排気チューブ内の薬液の水位を視認可能な薬液水位スケールと、前記開閉弁を閉止して前記薬液注入手段を運転したときの吐出量を計測可能な注入量スケールと、をその近傍に有することを特徴とする[5]に記載の除菌器。
[7] 前記薬液槽の下面から突出して前記薬液槽と一体に、その底面が前記薬液槽の底面よりも下方であって、且つ、前記薬液注入手段よりも上方に設けられ、前記配管ユニットの端部を挿通させる挿通孔を有する突出部をさらに具備することを特徴とする[1]に記載の除菌器。
[8] 前記薬液注入手段は、その吸込口を有し、前記吸込口がその下方に位置するように前記架台に設けられ、
前記連結配管は、前記薬液注入手段の前記吸込口に接続されることを特徴とする[2]に記載の除菌器。
1…除菌器、3…架台、4…薬液槽、4a…下面、5…配管ユニット、6…薬液注入手段、7…連結管、8…フランジ、9…制御部、9a…記憶部、11…脚部、12…第1ベース、13…壁部、14…第2ベース、16…突出部、16a…挿通孔、18…供給口、18a…蓋体、21…接続配管、22…薬液水位スケール、23…連結配管(吸込側)、24…開閉弁、25…連結配管(吐出側)、31…ねじ部、31a…孔部、32…フランジ、33…ナット、33a…溝部、34…上方分岐部、35…下方分岐部、36…取付部、38…浮遊球、39…水位スケール、40…注入量スケール、41…注入ポンプ、42…薬液注入部、44…ポンプケーシング、45…外郭部材、46…吸込口、 47…吐出口、48…流量検出器、49…注入部、101、102…接続管、B…ボルト、F…井戸水の流れ、G…薬液の流れ、S…信号線。

Claims (6)

  1. 配管内を流れる流体に薬液を注入することで、除菌を行う除菌器において、
    第1ベース及び前記第1ベースの上面よりもその上面が上方に配置された第2ベースを有する架台と、
    前記第2ベース上に配置された前記薬液を貯留させる薬液槽と、
    前記架台の前記薬液槽の底面よりも低位置に配置された前記薬液を前記配管内に圧送する薬液注入手段と、
    前記薬液槽の内部から前記薬液注入手段への前記薬液の流路を形成する配管ユニットと、
    を備え
    前記配管ユニットは、L字形状に曲折して形成され、その一端側に前記挿通孔に挿通可能なねじ部、前記挿通孔へ前記ねじ部の挿通において前記薬液槽の下面と当接するフランジ、及び、前記ねじ部と螺合するナットを有し、その他端側に上方分岐部及び下方分岐部を有する前記薬液の流路を形成する接続配管と、前記下方分岐部に設けられ、前記接続配管と前記薬液注入手段との管路を形成する連結配管と、を具備し、
    前記ねじ部は、その外周面からその内周面まで連続して開口する孔部を有し、
    前記ナットは、その外面からその内周面まで連続する溝部を有し、
    前記ねじ部と前記ナットとを螺合させることで、前記孔部及び前記溝部が連続し、前記孔部及び前記溝部により前記薬液の流路を形成することを特徴とする除菌器。
  2. 前記配管ユニットは、L字形状に曲折する部位に、前記薬液の流路を開閉する開閉弁をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の除菌器。
  3. 前記配管ユニットは、前記上方分岐部にその一端が接続されるとともに、前記薬液槽の側面に沿って前記薬液槽外面に設けられ、その他端が開放する排気チューブを具備することを特徴とする請求項1に記載の除菌器。
  4. 前記排気チューブは、前記排気チューブ内の薬液の水位を視認可能な薬液水位スケールと、前記開閉弁を閉止して前記薬液注入手段を運転したときの吐出量を計測可能な注入量スケールと、をその近傍に有することを特徴とする請求項3に記載の除菌器。
  5. 前記薬液槽の下面から突出して前記薬液槽と一体に、その底面が前記薬液槽の底面よりも下方であって、且つ、前記薬液注入手段よりも上方に設けられ、前記配管ユニットの端部を挿通させる挿通孔を有する突出部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の除菌器。
  6. 前記薬液注入手段は、その吸込口を有し、前記吸込口がその下方に位置するように前記架台に設けられ、
    前記連結配管は、前記薬液注入手段の前記吸込口に接続されることを特徴とする請求項1に記載の除菌器。
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