JP5216266B2 - 薬液注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送液管内を流れる液体に薬液を注入する薬液注入装置に関する。
例えば、地下水を汲み上げ、これに薬液を注入することにより、水中に含まれる大腸菌などの雑菌を殺菌し、良質な水になして生活空間に供給するための給水設備などに設置されて使用されるものである。
上記薬液注入装置として、例えば特許文献1〜3などが存在している。
特許文献1〜3に開示された薬液注入装置は、送液管内の液体の流量を検出して検出信号を発する流量センサと、注入ポンプと、前記流量センサの発した検出信号を伝達され該検出信号に基づいて制御信号を発する制御部と、前記制御信号に基づいて送液管内の液体流量に比例した量の薬液を送液管内の液中に注入するように作動する注入ポンプとを備えている。
ここで使用される流量センサは送液管内の液流量を直接に検出するものであるため、送液管の最大流量に対応した検出能力を有している必要があり、したがって送液管内の液流量の計画値が大きくなるに従って、その大きさが大形化するほか、その価格も相対的に非常に高いものとなる。
特開2006−68681号公報 特開平11−19653号公報 特開昭62−245113号公報
上記薬液注入装置において、たとえ送液管内の計画最大流量が大きくても、検出能力の比較的小さい小形の流量センサの使用により送液管内の液体流量を検出できるようになれば、流量センサの価格が大幅に低下するため、たとえ送液管内の計画最大流量が大きく設計された薬液注入装置であっても、これを比較的安価に市場に提供することができるようになる。
本発明は斯かる実情の下、送液管内の計画最大流量の大きさに対して比較的安価に製作できると共に送液管内を流れる液体の小流量から大流量に至るまで、その流量に比例した量の薬液を安定的に注入することができる薬液注入装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る薬液注入装置は、請求項1に記載したように、送液管内を流れる液体中に注入ポンプで薬液を注入する薬液注入装置において、前記送液管の長さ途中に前記送液管内の液体流れを分流して合流させるための2本の通液管を設け、これら通液管のうち一方は他方よりも通液路を小径となされており、且つ、通液路が小径である一方の前記通液管内の液体の流量を検出するための流量センサを設け、通液路が大径である他方の前記通液管内には当該通液管の他個所の通路断面積よりも通路断面積を小さくなすための絞り部が形成されて前記送液管から当該通液管に流れ込む液体の流動に対して流動抵抗を付与し、前記流量センサの検出信号に基づいて前記注入ポンプの薬液注入作動が制御されることを特徴とする。
この発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項2に記載したように、通液路が大径である他方の前記通液管が、前記送液管の通液路と合致した呼び径を有している構成とする。
これらの発明において、各通液管内には送液管内よりも少ない流量の液体流れが生じるのであり、この液体流れの流量は通液管の通液路断面積を大小に変更することにより任意な大きさとなすことができる。したがって、流量センサは送液管内の流量よりも任意に小さくなされた液体流れの流量を検出し得るものとなり、この検出時点の送液管内の液体流れの流量は流量センサの検出信号に基づいて決定され、注入ポンプは送液管内の流量に対応した量の薬液を送液管内の液体に注入する。
上記した発明はさらに次のように具体化することができる。
即ち、請求項3に記載したように、前記薬液の注入位置が、前記絞り部の形成された前記通液管の通液路内であって前記絞り部の上流側である構成とする。
このようにすれば、絞り部の上流側近傍及び下流側近傍で発生する渦流が有効に利用されて通液管内の液体と薬液の混合攪拌が促進される。
さらには、請求項4に記載したように、前記絞り部の肉部の上流側液接触面は該面上の点が通液路半径方向外側へ移動するに伴って上流側へ変位するように位置する部分球面となされ且つ、該部分球面の半径が該絞り部を形成された前記通液管の最大通路断面積個所の半径の略、0.5〜1.0倍の範囲内の大きさ程度となされている構成とする。このようにすれば、部分球面が液体流れの一部を円滑に反転させて上流側へ向かわせて渦流を誘発させ乱流を定常的に促進化させる。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載の発明によれば、送液管内を流れる液体の一部がそれぞれの通液管内を流れ、流量センサがこれの装着された任意な1本の通液管内の液体の流量を検出し、こうして検出された流量に基づいて送液管内の液体の流量が把握されるようになるのであり、流量センサを検出能力の比較的小さいものとなすことができて、流量センサの占める製造コストが大幅に低下するため、本発明品を比較的安価に市場に提供することができるようになるのである。
また流量センサが小形化されるに伴って、その流量センサのいわゆる検出可能な最小流量の大きさも相応に小さくなるため、本発明品が送水管内の一部の液体の流量を検出することにより送水管内の流量を把握する方式のものであっても、流量の検出精度が送水管内に直接に流量センサを設ける場合と変わりないものとなすことができる。
請求項2に記載の発明によれば、一方の通液管の通液路断面積を送液管のそれと同一となすことができて送液管と本発明品の通液管との結合において異径継ぎ手管などを使用する必要のないものとなる。
請求項3に記載の発明によれば、絞り部による堰き止め効果で圧力上昇している液体中に薬液が注入されるようになり、注入ポンプは負圧の生じる可能性のある位置(例えば絞り部の下流側近傍位置)の液体中に薬液を注入する場合に較べ正確な量の薬液を注入することができる。
また絞り部の上流側近傍及び下流側近傍で渦流発生が顕著となるが、絞り部の上流側近傍に薬液が注入されるために、絞り部の上流側近傍で先ず通液管内の液体と薬液の混合攪拌が渦流により促進され、さらに絞り部を通過した後、絞り部の下流側近傍で発止する渦流により再び通液管内の液体と薬液の混合攪拌が促進されるようになり、注入された薬液と送液管内の液体とを均等且つ迅速に混合させることができる。
請求項4に記載の発明によれば絞り部の形成された通液管内の液体の一部の流れ方向を部分球面の案内作用により円滑に反転させて上流側へ向かわせることができるため、絞り部の上流側近傍の液体流れの乱流化が定常的に促進され、注入ポンプにより注入された薬液と通液管内の液体との混合攪拌を定常的に促進させることができるのであり、また絞り部の肉部の上流側液接触面が通液管の中心線に交叉する単一平面となされた場合(部分球面の存在しない場合)と較べた場合に、絞り部の上流側近傍での液体流れの乱流が定常化されて絞り部の堰き止め作用による通液管内上流側の圧力上昇が安定化され、流量センサによる送液管内の流量検出の精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る薬液注入装置の斜視図、図2は前記薬液注入装置の正面図、図3は前記薬液注入装置の平面図、図4は前記薬液注入装置の側面図である。
1はステンレス板などの金属材で扁平状の直方体形状に形成された基礎台であり、2は基礎台1の上面1aに載置されボルト3や結合板4で固定された合成樹脂材製の薬液タンクである。
基礎台1は上面を単一平面となされており、例えば縦辺及び横辺の長さを何れも略600mm程度となされ、高さを略120mm程度となされる。一方、薬液タンク2は縦長の直方体形状となされており、容量を凡そ50〜100リットル程度となされ平面視大きさを基礎台1のそれに略合致されると共に高さを例えば略700mm程度となされており、また上面2aには蓋部材5aにより開放可能に閉鎖される比較的大きな開口部5が形成され、右側面2bには内方に収容された薬液の液面を確認するための液面計6が設けられ、前面2cには下半分範囲内の比較的広い部分を後面側へ大きく窪ませてなる窪み空間部a1が形成され、前面2c右部の最下位置近傍には開閉弁7の装着された薬液流出口8が形成されている。
上記窪み空間部a1は、下面を薬液タンク2の前方張り出し底面部b1で囲まれると共に、左右側面個所の大部分を、薬液タンク2の左右各側部b2、b2を前側から切除して形成された開放個所となされ、上面個所を薬液タンク2の上部前面壁b3から下方奥側へ向け傾斜状に延長された傾斜状前面壁b4で囲まれ、奥面個所を傾斜状前面b3の下縁から垂直下方へ延長された奥部前面壁b5で囲まれている。
9は窪み空間部a1内に配置され前方張り出し底面部b1の上面にボルトで固定された注入ポンプで、ポンプ部10と駆動部11と制御部12とを一体状に組み立てたものとなされている。このさい、ポンプ部10は定量ポンプとして機能するダイヤフムポンプとなされており、駆動部11はダイヤフラムポンプ10のダイヤフラムに連動連結された出力部材を電動モータで往復作動させるものとなされており、制御部12は駆動部11の電動モータを制御するものとなされている。
2Aは窪み空間部b1の前方及び左右側方の大部分を覆った透明状の合成樹脂材製のカバー部材であり、図示しないネジ部材で薬液タンクの前面2cに固定されている。カバー部材2Aの下縁と窪み空間部b1の下面との間個所は窪み空間部を外方に開放させるための開放口となされ高さを10cm〜20cm程度となされている。
図5及び図6は2本の通液管13、14を一体状に組み付けた通液管ユニットUを示した図である。通液管ユニットUは基礎台1に固設されている。これら通液管13、14のうち一方のもの14は他方のもの13よりも通液路を小径となされている。具体的には、例えば一方の通液管13が呼び径50Aの管部材で形成されたときは、他方の通液管14は呼び径32Aの管部材で形成するのであり、或いは、一方の通液管13が呼び径40Aの管部材で形成されたときは、他方の通液管14は呼び径32Aの管部材で形成するようになされる。
そして、呼び径の大きい方の通液管13の長さ途中に薬液注入口15が設けられ、また呼び径の小さい方の通液管14の長さ途中には該通液管14内を流れる液体の流量を検出するための流量センサ16が設けられる。この流量センサ16は通液管14内を流れる液体に接し該液体の流量に比例して回転される羽根車16aを具備すると共に、液体流量を表す電気信号として、前記羽根車16aの1回転時間に対応した時間間隔のパルスを発生するものとなされている。このパルスは伝送線17を通じて注入ポンプ9の制御部12に伝達され、制御部12は後述するように、これに伝送されたパルスに基づいて駆動部11の出力部材を往復作動させるものとなされている。
実際に使用される通液管ユニットUの外観は図6に示すようなものとなされる。一方の通液管13は異径チーズ18a、18b、直状管部材19a、19b、フランジ継ぎ手部20を直列状に結合させたものとなされ、また他方の通液管14は直状管部材21a、21b、90度曲がり管22a、22b、ネジ付直状管部材23、ユニオン継ぎ手部24、流量センサ16の本体フレーム16Aを直列状に結合させたものとなされている。
この通液管ユニットUの通液管13の各フランジ継ぎ手部20、20は基礎台1の左右の側面1aに形成された透孔c1を通じて基礎台1の外側に配置されると共にフランジ継ぎ手部20、20を除いた大部分個所を基礎台1の内方に配置されUボルトなどを介して基礎台1内面に固定されている。
図2に示すように、ポンプ部10の液吸引口10aと開閉弁7の液出口とは合成樹脂材からなる吸引ホース25によりホース接続具を介して連通されており、またポンプ部10の液吐出口10bと、薬液注入口15とは基礎台1の前面1cに形成された透孔d2内を通過された合成樹脂材からなる吐出ホース26によりホース接続具を介して連通されている。
そして、通液管13の長さ途中で且つ薬液注入口15よりも下流側で且つ、通液路14の入口14aと出口14bとの間となる個所には、図5などに示すように、該個所の通液路断面積を当該通液管13の他個所の通液路断面積よりも小さくなすための絞り部27が形成されている。図7は絞り部27周辺の具体的な構造を示す断面図である。この絞り部27を簡便に形成するには、異径チーズ18bの上流側の受け口にドーナツ状のオリフィス板27Aを挿入して受け口の段差個所e1に当接させ、次に直状管部材19bの下流端を前記受け口内に嵌挿しオリフィス板27Aの上流側の端面に押し当てた状態となす。これら各部材18b、19b、27A間は接着剤で接着される。
次に上記した薬液注入装置の使用例及び作用について説明する。
例えば、図2に示すように、地下水を揚水ポンプ100で汲み上げ、送水管101を通じて、生活空間102に衛生的な水を供給する水供給設備において、送水管101の送水経路途中に本発明に係る薬液注入装置Yを設置する。
具体的には、薬液注入装置Yより上流側の送水管101の下流端を通液管13の上流側のフランジ継ぎ手部20に連通させ、薬液注入装置Yより下流側の送水管101の上流端を通液管13の下流側のフランジ継ぎ手部20に連通させる。
薬液注入装置Yの通液系統は最高使用圧力を略0.5MPa程度となされ、また最大流量は送水管101の呼び径が40Aであるときには毎分略200リットル程度となされ、また送水管101の呼び径が50Aであるときには毎分略400リットル程度となされる。
そして、薬液タンク2には次亜塩素酸ナトリウム12%液が開口部5から投入されるのであり、この後、各部が作動可能状態となされる。
該状態の下で、揚水ポンプ100はこれの出口側の送水管101内の圧力が予め定められた一定圧力範囲内に保持されるように地下水を自動的に汲み上げるように作動するのであり、このような作動は従来と変わりない。いま、送水管101内の水が生活空間102の蛇口102aから流出され、送水管101内の圧力が低下すると、これに関連して揚水ポンプ100が自動的に作動して、地下水を汲み上げ、送水管101内に送り込む。このさい、消費された水量と同等の水が薬液注入装置Yの2本の通液管13、14を通じて流動する。
この流動中、各通液管13、14ではそれぞれの単位長さ当たりの圧力降下に関連した流量で水が流れる。この例では送水管101と通液管13との結合の利便性から通液管13の呼び径は送水管101のそれに合致させるようになされるが、このようにすると、何らの対策も講じなければ、通液管14の流量が通液管13のそれに比べて過少となって流量センサ16による流量検出が的確に行われ難くなることが予想される。オリフィス27Aはこれに対処するためのものであり、オリフィス27Aにより付与される流動抵抗は流量センサ16による流量検出が的確に行われる範囲内で最小となるように決定するのがよいのであり、このように決定すると、余分な流動抵抗の付与が回避されて2本の通液管13、14内での水流動が効率的となる。各通液管13、14内の流量は例えばそれぞれの通液路断面積に概ね比例する程度となされる。
通液管14内の水の流れは、流量センサ16の羽根車16aを回転させるのであり、流量センサ16は、例えば、羽根車16aの回転数と同数のパルスを出力することで通液管14内の水流量を検出する。このパルスは伝送線17を通じて制御部12に伝達され、制御部12はこれに伝送された各パルスを計上して送水管101内の水の流量(具体的には通液管13及び通液管14を通過した水量)を把握する。
図8は通液管14の圧力差Δhの変化に対する、通液管13内の水の流量Qや、通液管14内の水の流量Qや、2本の通液管13、14内の水の流量Qの変化を示したグラフである。ここに、圧力差Δhは図5中における通液管14の入口14aの近傍位置p1の圧力と通液管14の出口14bの近傍位置p2の圧力との差である。図8中、s1は通液管13内の流量Qの変化を示す線であり、s2は通液管14内の水流量Qの変化を示す線であり、s3は2本の通液管13、14内の流量Q及びQを合算したもので送水管101内の水の流量Qの変化を示す線である。
上記圧力差Δhは揚水ポンプ100の作動環境の変化で大小に変化すると共に、生活空間102での水消費量の変化による送水管101内の水の流速の変化などによっても大小に変化する。また上記圧力差Δhと圧力差Δhに基づく各通液管13、14内の水の流速との関係は次の(1)式及び(2)式で表されることは既に知られている。
Δh=λ・v /(2・g) ・・・・(1)式
Δh=λ・v /(2・g) ・・・・(2)式
ここに、λは液通路13の定数、λは液通路14の常数、vは液通路13内の水の流速、vは液通路14内の水の流速である。
したがって、各通液管13、14内の流速は次の(3)式及び(4)式で表される。
=k・(Δh)1/2 ・・・・(3)式
=k・(Δh)1/2 ・・・・(4)式
ここに、k は液通路13の定数、kは液通路14の常数である。
上記の(3)式及び(4)式に基づいて、各通液管13、14内の水の流量Q、Qは次の(5)式及び(6)式で表される。
=v・s=k・(Δh)1/2 ・・・・(5)式
=v・s=k・(Δh)1/2 ・・・・(6)式
図8において、線s1は(5)式から得られるものであり、線s2は(6)式から得られるものであり、線s3は水流量Qと水流量Qとを合算して得られるものである。
これらの線s1、s2、s3の関係に基づいて、2本の通液管13、14による水の流量(送水管101内の水流量)Qは通液管14の水の流量Qから一意的に特定されるものとなる。なお、水流量Qと水流量Qとの関係は理論上から求めることもできるが、実験によって簡易に確定される。
制御部12には上記流量Qと上記流量Qとの関係や、上記流量Qと注入すべき薬液量との関係に係る情報が予め入力されている。そして、制御部12は該情報と、流量センサ16から伝達されたパルスにより把握した流量(流量センサ16を通過した水量)Qとに基づいて2本の通液管13、14内の流量(2本の通液管13、14内を通過した水量)Qを特定し、この流量Qに対応した量の薬液を薬液タンク2内から通液管13内の水に注入するように駆動部11を作動させる。
このさいの作動をさらに詳細に説明すると、流量センサ16から羽根車16aの1回転ごとに1つ発生されるパルスが制御部12に伝達されると、制御部12はそのパルスを順次に加算するように計上し、その加算値が予め制御部12の調整部材の操作により設定された数値に合致したとき、ポンプ部10のダイヤフラムポンプが1回往復作動されるように駆動部11の出力部材を作動させる。これによりポンプ部10は薬液タンク2内から吸引ホース25を通じて液吸引口10aまで導かれた薬液の一定量を吸引した後、液吐出口10bからそれを流出させるように作動し、該作動により吐出ホース26及び薬液注入口15を通じて一定量の薬液が通液管13内の水に注入される。
該一定量の薬液の注入の終了により前記加算値はゼロに復帰されるのであり、この復帰後に再び流量センサ16から伝達されるパルスを制御部12が順次に加算していくのであり、以後は既述と同様な作動が繰り返される。これにより、2本の通液管13、14を経た後の送水管101内の水には一定水量が通過するたびに予め定められた一定量の薬液が注入された状態となって、送水管101内の水は送水管内の流量の変化に拘わらず予定された薬液濃度となされる。
このような使用中において、生活空間102に供給される水の薬液濃度を濃くしたい場合は、制御部12の調整部材を操作して、駆動部11を作動させるためのパルス数の数値を小さくなす。これにより、前よりも少ない水量に対し先と同一量である一定量の薬液がポンプ部10から吐出されるようになり、通液管13を経た後の送水管101内の薬液濃度は増大される。逆に生活空間102に供給される水の薬液濃度を薄くしたいときは前記調整部材を操作して、駆動部12を作動させるためのパルス数の数値を大きくなすのであり、これにより前よりも多い水量に対し先と同一量である一定量の薬液がポンプ部10から吐出されるようになり、通液管13を経た後の送水管101内の薬液濃度は減少される。
薬液注入口15から通液管13内に導かれた薬液はオリフィス27Aの上流側近傍の水中に注入されるのであり、これにより薬液はオリフィス27Aの上流側近傍に集中的に発生する渦流により水中に均等に混入されるのであり、またオリフィス27Aを通過した後にもオリフィス27Aの下流側近傍に集中的に発生する渦流によりさらに均一に混合される。
上記薬液注入装置Yの変形例について説明する。
(1)図9は絞り部27の変形例を示す断面図である。絞り部27の上流側近傍に乱流を定常的に促進させるための乱流促進部28を形成する。具体的には、絞り部27の肉部の上流側の液接触面g1を次のように形成するのであって、即ち、この液接触面g1上を仮想点が通液路半径方向外側へ移動したとき該移動に伴って上流側へ変位するようになる形状である部分球面となし且つ、この部分球面の半径を該絞り部27の形成された通液管13の最大通液路断面積個所の半径の略、0.5〜1.0倍の範囲内の大きさ程度となす。このようにすれば、通液路13内を上流側からオリフィス27Aに向けて流れた水流が矢印方向h1へ向け円滑に方向転換され逆行するようになってオリフィス27Aの上流側近傍における乱流が促進される。
このさい、部分球面g1の最上流側である終端部の形状は該終端部と半径面(通液路中心線O1と該中心線O1回りの任意な特定の半径線とを含む平面)との交叉線が通液路13の上流側へ変位するほど通液路中心線o1に近づくようなものとする。このようにすれば、図8中の矢印h1のように方向転換された水流がさらに通液路中心線o1側へ矢印h2で示すように円滑に方向転換されるため、部分球面g1による渦流形成が促進されて乱流が一層効果的に促進される。この結果、通液路を通過した後の地下水は迅速に薬液濃度を均等化される。
(2)上記した例では異なる大きさの通液路断面積となされた2本の通液管13、14を設けたが、それぞれの通液管13、14は本発明の効果が得られる範囲内で任意な径となすことができるのであり、また3つ以上の通液管を設け、何れか1つの通液管に流量センサ16を設ける構成などとなすことも差し支えない。また各通液管の流動抵抗の大小関係によってはオリフィス27Aを設けないで済む場合もある。
(3)上記例では地下水に薬液を注入する場合について説明したが、これに限定するものではなく、任意な2種の液体を一定割合で混合させる場合にも使用し得るものである。
本発明に係る薬液注入装置の斜視図である。 前記薬液注入装置の正面図である。 前記薬液注入装置の平面図である。 前記薬液注入装置の側面図である。 2本の通液管を一体状に組み付けた通液管ユニットを模式的に示す断面図である。 前記通液管ユニットを具体化した状態の外観を示す斜視図である。 絞り部周辺の具体的な構造を示す断面図である。 通液管内の圧力差の変化に対する、通液管内の水の流量の変化を示すグラフである。 前記通液管ユニットの絞り部の変形例を示す断面図である。
符号の説明
流量
Y 薬液注入装置
g1 部分球面
9 注入ポンプ
13 通液管
14 通液管
16 流量センサ
27 絞り部
101 送液管

Claims (4)

  1. 送液管内を流れる液体中に注入ポンプで薬液を注入する薬液注入装置において、前記送液管の長さ途中に前記送液管内の液体流れを分流して合流させるための2本の通液管を設け、これら通液管のうち一方は他方よりも通液路を小径となされており、且つ、通液路が小径である一方の前記通液管内の液体の流量を検出するための流量センサを設け、通液路が大径である他方の前記通液管内には当該通液管の他個所の通路断面積よりも通路断面積を小さくなすための絞り部が形成されて前記送液管から当該通液管に流れ込む液体の流動に対して流動抵抗を付与し、前記流量センサの検出信号に基づいて前記注入ポンプの薬液注入作動が制御されることを特徴とする薬液注入装置。
  2. 通液路が大径である他方の前記通液管が、前記送液管の通液路と合致した呼び径を有していることを特徴とする請求項2記載の薬液注入装置。
  3. 前記薬液の注入位置が、前記絞り部の形成された前記通液管の通液路内であって前記絞り部の上流側であることを特徴とする請求項2若しくは3記載の薬液注入装置。
  4. 前記絞り部の肉部の上流側液接触面が該面上の点が通液路半径方向外側へ移動するに伴って上流側へ変位するように位置する部分球面となされ且つ、該部分球面の半径が該絞り部を形成された前記通液管の最大通路断面積個所の半径の略、0.5〜1.0倍の範囲内の大きさ程度となされていることを特徴とする請求項3記載の薬液注入装置。
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