JP5733951B2 - 空気式放射パネル装置 - Google Patents

空気式放射パネル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5733951B2
JP5733951B2 JP2010241866A JP2010241866A JP5733951B2 JP 5733951 B2 JP5733951 B2 JP 5733951B2 JP 2010241866 A JP2010241866 A JP 2010241866A JP 2010241866 A JP2010241866 A JP 2010241866A JP 5733951 B2 JP5733951 B2 JP 5733951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
opening
panel
outlet
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010241866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012093043A (ja
Inventor
卓史 藤田
卓史 藤田
敏明 斉藤
敏明 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Co Inc
Nippon Pmac Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Nippon Pmac Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Nippon Pmac Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2010241866A priority Critical patent/JP5733951B2/ja
Publication of JP2012093043A publication Critical patent/JP2012093043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5733951B2 publication Critical patent/JP5733951B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

この発明は、放射(輻射)と対流の双方の機能を備えた空気式放射パネル装置に関する。
空気調和において、温度調節された調和空気を送風する対流方式では、気流が大きく不快感を与えるため、放射熱を利用した放射方式と対流方式とを併せ持った空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この空気調和装置は、パネルユニット内にダンパ機構を設け、ダンパ機構の切り替えによって、調和空気をファン部およびパネル底部に導いて放射空調し、あるいは吹出し口に導いて対流空調する。さらに、吹出し口にベーン機構を設け、調和空気がパネル底部の外面に沿って流れるようにすることで、対流伝熱効果を高める、というものである。
特開平05−141718号公報
ところで、上記のような空気調和装置では、調和空気をファン部およびパネル底部に導いて放射空調するため、放射面であるパネル底部に沿って調和空気を流す必要がある。つまり、パネルユニットの端部から調和空気を流入させ、パネル底部に沿って調和空気を流してパネル底部の温度を均等にする必要があり、調和空気の流入口が制限されてしまう。この結果、パネルユニットの設置条件が制限されたり、施工が煩雑になる、といった問題が生じる。しかも、パネル底部に沿って調和空気を流しても、調和空気の流れ方や温度変化などによって、パネル底部の全面において温度を均等にすることは困難で、均等、適正な放射効果が得られない。また、対流伝熱効果を高めるには、ベーン機構を設ける必要があり、構造が複雑となる。
そこでこの発明は、簡易な構造で、調和空気の流入口の位置が規制されることなく、適正な放射効果と対流効果とを得ることが可能な空気式放射パネル装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、温度調節された調和空気がダクトから送られ、前記調和空気による放射熱を利用して放射空調を行う空気式放射パネル装置であって、略箱型で、前記ダクトが接続されるダクト接続部が背面側に設けられ、前記ダクト接続部に対向する面である放射パネルに、前記調和空気を外部に流出させる吹出し孔が複数形成された放射面部と、前記調和空気を外部に吹出す吹出し口とが設けられたパネル本体と、前記放射面部に対向して前記パネル本体内に設けられ、多孔質で前記調和空気の流れを抑制して、前記調和空気を前記各吹出し孔から均等に流出させる多孔質体と、前記吹出し口を開閉する開閉手段と、を備え、前記開閉手段を完全に閉じたり、完全に開いたり、あるいは開度を調整することで、前記放射面部からの放射空調を主とした空調運転、前記吹出し口からの対流空調を主とした空調運転、あるいは前記放射面部からの放射空調と前記吹出し口からの対流空調とを併用した空調運転となるものであり前記放射パネルが垂直に位置するように配置され、該放射パネルの上部に冷房用吹出し口が形成され、下部に暖房用吹出し口が形成され、前記冷房用吹出し口を開閉する冷房用開閉手段と、前記暖房用吹出し口を開閉する暖房用開閉手段とを備え、冷房時には、前記暖房用開閉手段を閉じて前記冷房用開閉手段で前記冷房用吹出し口を開閉し、暖房時には、前記冷房用開閉手段を閉じて前記暖房用開閉手段で前記暖房用吹出し口を開閉する、ことを特徴とする。
この発明によれば、開閉手段を閉じた状態では、吹出し口からは調和空気が吹出ず、吹出し口からの対流空調は行われない。一方、放射パネルの放射面部で放射空調が行われるとともに、放射パネルの各吹出し孔から調和空気が外部に流出され、対流空調が行われる。このとき、多孔質体によって、調和空気が各吹出し孔から均等に流出されるとともに、放射面部の全面において温度が均等になる。また、開閉手段を開いた状態では、多孔質体が調和空気の流れの抵抗となり、調和空気がより吹出し口から外部に吹出る。つまり、主として、吹出し口からの対流空調が行われる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の空気式放射パネル装置において、前記パネル本体内の調和空気の温度を測定する第1の温度測定手段と、外部の温度を測定する第2の温度測定手段と、外部の湿度を測定する湿度測定手段と、前記第1の温度測定手段と第2の温度測定手段と湿度測定手段の測定結果に基づいて、前記開閉手段を開閉制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
この発明によれば、例えば、制御手段によって、第2の温度測定手段と湿度測定手段の測定結果に基づいて外部の露点を算出し、第1の温度測定手段の測定結果(調和空気の温度)が露点よりも低い場合には、開閉手段を開く。これにより、吹出し口からの対流空調に切り替え、放射パネル(放射面部)の結露を防止する。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の空気式放射パネル装置において、前記パネル本体の前記放射パネルに略垂直な側面に、外部のパネル本体と接続して前記調和空気を前記外部のパネル本体に送る通風口を備える、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開閉手段による吹出し口の開閉によって、放射空調を主とする空調と対流空調を主とする空調とを切り替えることができる。例えば、通常時においては、開閉手段を閉じて放射空調を主とし、立ち上がり(起動)時など大きな空調負荷が必要な際には、開閉手段を開いて対流空調を主とすることができる。また、開閉手段の開度を調整することで、放射空調と対流空調とを併用した空調運転とし、外部環境や空調負荷などに応じた最適な空調を行うことが可能となる。しかも、開閉手段を閉じた状態では、多孔質体によって、調和空気が各吹出し孔から均等に流出されるとともに、放射面部全面の温度が均等になるため、放射面部の全面において均等で適正な対流効果と放射効果とが得られる。
また、多孔質体によって調和空気が各吹出し孔から均等に流出されるため、ダクト接続部をどこに設けてもよく、設置条件や設計条件が緩和されるとともに、施工性が向上する。また、ベーン機構などを設ける必要がなく、多孔質体を設けるだけでよいため、構造が簡易で、製作や保守なども容易となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、冷房時には、暖房用開閉手段を閉じて冷房用開閉手段で冷房用吹出し口を開閉することで、冷気が下方気流となって室内を冷房し、暖房時には、冷房用開閉手段を閉じて暖房用開閉手段で暖房用吹出し口を開閉することで、暖気が上方気流となって室内を暖房する。このように、ひとつの装置で冷房空調と暖房空調とを適正に行うことができる。また、室内の壁や衝立、パーテーション、あるいは個人用机の仕切りなどとして、この空気式放射パネル装置を使用することで、省スペースかつ省エネルギな空調を行うことが可能となる。しかも、放射空調のみや対流空調のみ、あるいは放射空調と対流空調との併用を行うことができるため、個人差に応じた空調を適正に行うことができる。さらには、快適性評価指数(PMV値)を算出し、この算出結果に基づいて放射空調と対流空調との運転を切り替えることで、より快適な空調空間を提供することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、調和空気の温度と外部の温度、湿度とに基づいて開閉手段を開閉制御するため、放射パネルの結露を防止したり、空調対象・外部の状況などに応じたより適正な空調を行うことが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、通風口を介して外部のパネル本体に調和空気を送ることができるため、外部のパネル本体にダクト接続部を設ける必要がない。このため、多数のパネル本体を設置する場合であっても、ダクト接続部(流入口)やダクトを多数設ける必要がなく、設備費を低減できるとともに、施工性が向上し施工費も低減することができ、さらには、省スペース化が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る空気式放射パネル装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る空気式放射パネル装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る空気式放射パネル装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る空気式放射パネル装置を示す斜視図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係る空気式放射パネル装置1を示す断面図である。この空気式放射パネル装置1は、温度調節された調和空気がダクト100から送られ、調和空気による放射熱を利用して放射空調を行う装置であり、主として、パネル本体2と、多孔質体3と、ダンパ(開閉手段)4とを備えている。
パネル本体2は、金属製で厚みが薄い直方体の箱型で、内部がひとつの空間となっている。つまり、内部空間には仕切りなどがなく、区切られていない。また、背面板21の中央部には、ダクト100が接続される円筒状のダクト接続部22が設けられ、このダクト接続部22に対向する面である放射パネル23には、複数の吹出し孔2aが形成された放射面部23aと、調和空気を外部に吹出す吹出し口23bとが設けられている。
この吹出し孔2aは、調和空気を外部に流出させることができる大きさの孔で、かつ、放射パネル23が所定の開孔率になるように形成されている。例えば、パネル本体2の長さが2000mm、幅(図面上の奥行き)が500mm、ダクト100の外径が100mm前後で、直径10mmの吹出し孔2aが、ピッチ25mmで放射面部23aの全面に形成されている。このような吹出し孔2aの形成により、放射面部23aの開孔率が10%程度となり、所定の放射効果が確保されるようになっている。また、各吹出し孔2aからは、0.1〜0.3m/秒の気流が吹出し、吹出し口23bからは、短時間に所定量の調和空気を吹出せるようにその開口面積が設定されている。さらに、放射面部23aと吹出し口23bとの面積比は、所定の放射空調と対流空調とが行われるように、設定されている。
このようなパネル本体2は、この実施の形態では、放射パネル23とその他の部分であるチャンバとに、分割可能となっているが、背面板21とその他の部分とで分割可能としてもよい。
多孔質体3は、放射面部23aの全面に接するようにパネル本体2内に設けられ、パネル本体2内の調和空気の流れを制御して、調和空気を各吹出し孔2aから均等に流出させるものである。具体的には、多孔質なスポンジ状で薄板状のフィルタから構成され、調和空気の流れの抵抗となって調和空気の流れを抑制するものであり、一箇所のダクト接続部22から流入した調和空気が、直接(即座)に放射面部23aに達せずに、図中水平方向に広がって、放射面部23aの全面からほぼ均等に流出するようになっている。
また、多孔質体3の厚みは、パネル本体2の内厚のほぼ半分に設定されている。すなわち、この実施の形態では、パネル本体2の内厚が100mmで、放射パネル23側を基準面(配設面)として、ダクト接続部22に対向する多孔質体3の中央部が60mmで、その他の部分が40mmに設定されている。
ダンパ4は、吹出し口23bからの調和空気の吹出しを可否するものであり、多孔質体3の吹出し口23b側の端部と、パネル本体2の背面板21との間に配設され、背面板21側を基点に回動するようになっている。このダンパ4の開閉は、手動または自動で行われ、さらに、吹出し口23bには、調和空気の吹出し方向を制御する羽根41が設けられている。
次に、このような構成の空気式放射パネル装置1の作用について説明する。
パネル本体2のダクト接続部22にダクト100を接続し、ダクト100から冷風や温風の調和空気を送ると、ダンパ4を閉じた通常運転状態では、吹出し口23bからは調和空気が吹出ず、吹出し口23bからの対流空調は行われない。一方、調和空気がパネル本体2内および多孔質体3を通過して放射面部23aに伝わり、放射面部23aの表面から放射作用によって放射空調が行われる。これとともに、各吹出し孔2aから調和空気が外部に流出・放出され、微対流空調が行われる。このとき、上記のように、多孔質体3によって、放射面部23a全面の各吹出し孔2aから、ほぼ均等に調和空気が流出されるとともに、放射面部23aの全面において温度が均等になる。
また、立ち上がり(起動)時など大きな空調負荷が必要な際には、ダンパ4を開く。これにより調和空気が、吹出し口23bから羽根41を介して外部に吹出る。このとき、多孔質体3が調和空気の流れの抵抗となるため、調和空気が吹出し口23b側により流れ、主として、吹出し口23bからの対流空調が行われるものである。
以上のように、この空気式放射パネル装置1によれば、ダンパ4による吹出し口23bの開閉によって、放射空調と微対流空調とを主とする空調と、対流空調を主とする空調とを切り替えることができる。しかも、ダンパ4を閉じた状態では、多孔質体3によって調和空気が、放射面部23aの全面からほぼ均等に外部に流出される。このため、放射面部23aの表面温度が全面にわたって均等になり、適正な放射効果が得られるとともに、適正、均等で快適な対流効果を得ることが可能となる。しかも、上記のような開孔率に設定されているため、放射面部23aからの放射効果を適正に維持することが可能となる。また、放射面部23aの表面温度が全面にわたって均等になるため、温度ムラがなく放射能力が向上し、放射面部23aの面積を小さくすることが可能となり、この結果、空気式放射パネル装置1の製造費、設置費用を低減することが可能となる。
さらには、冷風で放射面部23aの表面温度を例えば20℃にする場合、温度ムラがないため、通常の空冷に比べて吹出し温度を1〜2℃高くすることが可能となり、冷凍機の蒸発温度が上昇し、冷凍機の省エネルギ化を図ることができる。すなわち、従来のように、調和空気をパネルの外面に沿って流すと、部分的に温度が高くなる温度ムラが生じるため、吹出し温度を低くする必要があるが、この実施の形態によれば、温度ムラがないため、吹出し温度を高くすることが可能となる。
また、多孔質体3によって調和空気が各吹出し孔2aから均等に流出されるため、ダクト接続部22をどこに設けてもよく、設置条件や設計条件が緩和されるとともに、施工性が向上する。同様に、多孔質体3によって均等な放射空調および対流空調が行われるため、吹出し口23bを放射パネル23の端部のみならず、どこにでも設けることができ、設計性や設置性などが向上する。また、ベーン機構などを設ける必要がなく、多孔質体3を設けるだけでよいため、構造が簡易で、製作や保守なども容易となる。しかも、多孔質体3を配設するだけのスペースをパネル本体2内に備えればよいため、パネル本体2の内厚を薄くすることができ、空気式放射パネル装置1を天井裏や壁などに容易に配設することが可能となる。
また、ダンパ4を完全に閉じたり、完全に開いたり、あるいは開度を調整することで、放射空調を主とした空調運転、対流空調を主とした空調運転、あるいは放射空調と対流空調とを併用した空調運転とし、外部環境や空調負荷などに応じた最適な空調を行うことが可能となる。
さらに、例えば、調和空気の温度をDB16℃、湿度をRH80%、放射面部23aの表面温度を18℃、室温(外部温度)をDB27℃、湿度をRH80%とした場合、調和空気(吹出し気流)と室内空気との混合比が約2:1では、混合空気の温度がDB20℃、湿度がRH84%、露点が18℃となり、放射面部23aは結露する。一方、混合比が約1:1では、混合空気の温度がDB21.6℃、湿度がRH84%、露点が19.7℃となり、放射面部23aは結露しない。また、放射面部23aからの気流がない場合には、室温をDB27℃、湿度をRH80%とした場合に、露点が18.6℃となり、放射面部23aは結露する。このように、放射面部23aで放射空調と対流空調とを行うことで、対流空調を行わない(気流を流さない)場合に比べて、結露を防止して運転可能な空気条件を広くすることができる。
(実施の形態2)
図2は、この実施の形態に係る空気式放射パネル装置10を示す断面図であり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略し、以降の実施の形態3、4についても同様とする。
この実施の形態では、2つの吹出し口23b、23cが設けられ、各吹出し口23b、23cに対してダンパ4、5を備え、放射パネル23が垂直に配置されている点で、実施の形態1と構成が異なる。すなわち、放射パネル23が室内の壁に沿って垂直に位置するように配置され、放射パネル23の上部に冷房用吹出し口23bが形成され、下部に暖房用吹出し口23cが形成されている。また、冷房用吹出し口23bを開閉する冷房用ダンパ4と、暖房用吹出し口23cを開閉する暖房用ダンパ5とがパネル本体2内に配設され、さらに、冷房用吹出し口23bには冷房用羽根41、暖房用吹出し口23cには暖房用羽根51が取り付けられている。
そして、冷房時には、暖房用ダンパ5を閉じて冷房用ダンパ4で冷房用吹出し口23bを開閉することで、冷気が下方気流となって室内を冷房し、暖房時には、冷房用ダンパ4を閉じて暖房用ダンパ5で暖房用吹出し口23cを開閉することで、暖気が上方気流となって室内を暖房する。このように、ひとつの装置で冷房空調と暖房空調とを適正に行うことができる。また、室内の壁や衝立、パーテーション、あるいは個人用机の仕切りなどとして、この空気式放射パネル装置10を使用することで、省スペースかつ省エネルギな空調を行うことが可能となる。しかも、放射空調のみや対流空調のみ、あるいは放射空調と対流空調との併用を行うことができるため、個人差に応じた空調を適正に行うことができる。さらには、快適性評価指数(PMV値)を算出し、この算出結果に基づいて放射空調と対流空調との運転を切り替えることで、より快適な空調空間を提供することが可能となる。
(実施の形態3)
図3は、この実施の形態に係る空気式放射パネル装置20を示す断面図である。この実施の形態では、パネル本体2内の調和空気の温度を測定する第1の温度計(第1の温度測定手段)61がパネル本体2内に配設され、室温(外部の温度)を測定する第2の温度計(第2の温度測定手段)62と、室内の湿度を測定する湿度計(湿度測定手段)63とが、放射パネル23の前面側に配設されている。また、第1の温度計61と第2の温度計62と湿度計63の測定結果に基づいて、ダンパ4を開閉制御する制御器(制御手段)64がパネル本体2内に配設されている。
具体的に制御器64は、冷房時に、第2の温度計62による室温と湿度計63による湿度に基づいて室内の露点を算出し、第1の温度計による調和空気の温度が、露点よりも低いか否かを判断する。そして、露点よりも低い場合には、ダンパ4を開いて吹出し口23bからの対流空調に切り替えることで、放射面部23aの結露を防止するものである。
ここで、パネル本体2内の調和空気の温度を放射面部23aの表面温度と同程度とみなし、調和空気の温度を第1の温度計61で測定しているが、放射面部23aの表面温度を直接測定してもよい。また、制御器64によって、結露を防止するようにダンパ4を開閉制御しているが、制御内容はこれに限らず、調和空気の温度と室温、湿度に基づいて開閉制御することで、空調対象の状況などに応じたより適正な空調を行うことが可能となる。さらに、この実施の形態を実施の形態2に適用し、実施の形態2における冷房時に、上記のようにして冷房用ダンパ4を開閉制御してもよい。
(実施の形態4)
図4は、この実施の形態に係る空気式放射パネル装置30を示す斜視図である。この実施の形態では、パネル本体2の放射パネル23に略垂直な側面24に、外部のパネル本体110と接続して調和空気を外部のパネル本体110に送る通風口24aを備えるものである。
すなわち、側面24が図1における紙面に位置し、この側面24に通風口24aが形成されている。また、外部のパネル本体110の側面に、外部通風口110aが形成され、さらに、板状のパッキン111にもパッキン通風口(図示せず)が形成されている。そして、本パネル装置30と外部のパネル本体110との間にパッキン111を配設し、通風口24aと外部通風口110aとパッキン通風口とを一致させる。この状態で、本パネル装置30と外部のパネル本体110とのフランジをボルト、ナットで接続する。これにより、通風口24a、パッキン通風口および外部通風口110aを介して、本パネル装置30内の調和空気が外部のパネル本体110に送られるものである。
このように、通風口24aを介して、本パネル装置30から外部のパネル本体110に調和空気を送ることができるため、外部のパネル本体110にダクト接続部を設ける必要がない。このため、多数のパネル本体110を設置する場合であっても、ダクト接続部(流入口)やダクトを多数設ける必要がなく、設備費を低減できるとともに、施工性が向上し施工費も低減することができ、さらには、省スペース化が可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、スポンジ状の多孔質体3を用いているが、繊維状の多孔質体を用いてもよく、また、多孔質体3の厚みや空隙率を配設部位に応じて変え、放射面部23a全面からより均等に調和空気を流出させるようにしてもよい。また、実施の形態2では、2つの吹出し口23b、23cを設けているが、空調対象や調和空気の温度などに応じて、より多くの吹出し口を設けるようにしてもよい。さらに、ダンパ4をパネル本体2内に配設しているが、吹出し口23bに直接配設してもよく、また、羽根41にダンパ4の機能を兼ね備えてもよい。
1、10、20、30 空気式放射パネル装置
2 パネル本体
2a 吹出し孔
21 背面板
22 ダクト接続部
23 放射パネル
23a 放射面部
23b 吹出し口
24 側面
24a 通風口
3 多孔質体
4 ダンパ(開閉手段)
41 羽根
61 第1の温度計(第1の温度測定手段)
62 第2の温度計(第2の温度測定手段)
63 湿度計(湿度測定手段)
64 制御器(制御手段)
100 ダクト
110 外部のパネル本体
110a 外部通風口
111 パッキン

Claims (3)

  1. 温度調節された調和空気がダクトから送られ、前記調和空気による放射熱を利用して放射空調を行う空気式放射パネル装置であって、
    略箱型で、前記ダクトが接続されるダクト接続部が背面側に設けられ、前記ダクト接続部に対向する面である放射パネルに、前記調和空気を外部に流出させる吹出し孔が複数形成された放射面部と、前記調和空気を外部に吹出す吹出し口とが設けられたパネル本体と、
    前記放射面部に対向して前記パネル本体内に設けられ、多孔質で前記調和空気の流れを抑制して、前記調和空気を前記各吹出し孔から均等に流出させる多孔質体と、
    前記吹出し口を開閉する開閉手段と、
    を備え、
    前記開閉手段を完全に閉じたり、完全に開いたり、あるいは開度を調整することで、前記放射面部からの放射空調を主とした空調運転、前記吹出し口からの対流空調を主とした空調運転、あるいは前記放射面部からの放射空調と前記吹出し口からの対流空調とを併用した空調運転となるものであり
    前記放射パネルが垂直に位置するように配置され、該放射パネルの上部に冷房用吹出し口が形成され、下部に暖房用吹出し口が形成され、
    前記冷房用吹出し口を開閉する冷房用開閉手段と、前記暖房用吹出し口を開閉する暖房用開閉手段とを備え、
    冷房時には、前記暖房用開閉手段を閉じて前記冷房用開閉手段で前記冷房用吹出し口を開閉し、暖房時には、前記冷房用開閉手段を閉じて前記暖房用開閉手段で前記暖房用吹出し口を開閉する、
    ことを特徴とする空気式放射パネル装置。
  2. 前記パネル本体内の調和空気の温度を測定する第1の温度測定手段と、
    外部の温度を測定する第2の温度測定手段と、
    外部の湿度を測定する湿度測定手段と、
    前記第1の温度測定手段と第2の温度測定手段と湿度測定手段の測定結果に基づいて、前記開閉手段を開閉制御する制御手段と、
    を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の空気式放射パネル装置。
  3. 前記パネル本体の前記放射パネルに略垂直な側面に、外部のパネル本体と接続して前記調和空気を前記外部のパネル本体に送る通風口を備える、ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の空気式放射パネル装置。
JP2010241866A 2010-10-28 2010-10-28 空気式放射パネル装置 Expired - Fee Related JP5733951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010241866A JP5733951B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 空気式放射パネル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010241866A JP5733951B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 空気式放射パネル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012093043A JP2012093043A (ja) 2012-05-17
JP5733951B2 true JP5733951B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=46386565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010241866A Expired - Fee Related JP5733951B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 空気式放射パネル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5733951B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102541386B1 (ko) 2015-07-17 2023-06-09 삼성전자주식회사 공기조화기
KR102513480B1 (ko) 2015-07-17 2023-03-27 삼성전자주식회사 공기조화기
WO2017014477A1 (ko) * 2015-07-17 2017-01-26 삼성전자주식회사 공기조화기
KR101840697B1 (ko) * 2015-07-17 2018-05-04 삼성전자 주식회사 공기조화기
WO2017014478A1 (ko) * 2015-07-17 2017-01-26 삼성전자주식회사 공기조화기
KR101698842B1 (ko) * 2015-07-17 2017-01-23 삼성전자 주식회사 공기조화기 및 그 제어방법
KR101791056B1 (ko) * 2015-07-21 2017-10-27 삼성전자주식회사 공기조화기 및 그 제어 방법
US11193677B2 (en) 2015-07-21 2021-12-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Air conditioner and control method thereof
KR102530178B1 (ko) * 2016-01-07 2023-05-10 삼성전자주식회사 공기조화기
KR101890869B1 (ko) 2016-10-27 2018-08-22 삼성전자주식회사 공기조화기
JP6442776B2 (ja) * 2016-12-14 2018-12-26 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 放射パネルモジュール、放射空調システム及び空調方法
JP7043717B2 (ja) * 2017-08-29 2022-03-30 前田建設工業株式会社 空調システム
JP7333685B2 (ja) * 2018-06-13 2023-08-25 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 制御装置、空調システム及び制御方法
CN112178763B (zh) * 2019-07-02 2023-06-16 青岛海尔空调电子有限公司 空气调节装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0448430Y2 (ja) * 1987-10-20 1992-11-16
JPH041355U (ja) * 1990-04-20 1992-01-08
JPH04359724A (ja) * 1991-06-04 1992-12-14 Kyuichi Shoji 床暖冷房構造
JPH05141718A (ja) * 1991-11-19 1993-06-08 Mitsubishi Electric Corp 輻射空調機器
JPH10220825A (ja) * 1997-02-05 1998-08-21 Sanyo Electric Co Ltd 輻射式空気調和装置
JPH10288386A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
DE10223085B4 (de) * 2001-06-06 2006-04-13 Ltg Aktiengesellschaft Einrichtung zum Heizen und/oder Kühlen eines Raumes
JP2005030756A (ja) * 2003-02-20 2005-02-03 Daikin Ind Ltd 輻射パネル構造体および空気調和機
JP2006258377A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 天井放射冷暖房装置
JP2010169354A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Panasonic Corp 天井放射冷暖房装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012093043A (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5733951B2 (ja) 空気式放射パネル装置
JP5732579B2 (ja) 空気調和装置
EP3358265A1 (en) Indoor unit of air conditioner
JP5591061B2 (ja) 空気調和装置
JP6357258B2 (ja) 空気調和方法及び空気調和機
JP2006071225A (ja) 換気装置及び空気調和装置
JP2019105383A (ja) 空調ユニット
JP2018100791A (ja) 空気調和システム
JP2005172309A (ja) 送風装置および室用空調システム
JP5542167B2 (ja) 空調システムと空調機室
JP2007192505A (ja) 空調システム
JPH09276715A (ja) 温度分布調整式恒温装置
JPH05106868A (ja) 空気調和機
CN110762734A (zh) 空调室内机的控制方法
KR20160112095A (ko) 제습 냉방기용 가변풍량 디퓨져 및 이를 이용한 제습 냉방 시스템
JP2015094500A (ja) 放熱器及びこれを用いた空調システム
JP2009058220A (ja) 空気調和方法及び空気調和機
JP6862504B2 (ja) セパレート設置空調システム
JP4851629B2 (ja) 空気調和方法及び空気調和機
JP2015099009A (ja) 空気調和方法及び空気調和機
JP6960182B2 (ja) 空調ユニット
JP2020070998A (ja) 空調換気装置
JP2018084342A (ja) 空調システム
JP4140398B2 (ja) 空気調和機および輻射パネル構造体
CN209459163U (zh) 气流引导装置及数据中心空调系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5733951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees