JP2018084342A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを、多数の貫通孔を有する天井パネルにより室内空間に対して区画形成された天井チャンバーに配置してなる空調装置を備え、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出しにより当該室内空間を空調する空調システムにおいて、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を、室内空間の空調負荷等に応じて適切に調整可能とする技術を提供する。【解決手段】天井チャンバー1とその外部2a,4との間で送風可能な送風機25を備えると共に、送風機25の送風状態を変更して、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への空調空気SA1の染み出し量を調整可能な染み出し量調整手段21を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを、多数の貫通孔を有する天井パネルにより室内空間に対して区画形成された天井チャンバーに配置してなる空調装置を備え、前記天井パネルの貫通孔から前記室内空間への空調空気の染み出しにより当該室内空間を空調する空調システムに関する。
従来の空調システムとして、天井パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに、空調装置から冷却又は加熱後の空調空気を供給するものが知られている(特許文献1を参照。)。
そして、このような従来の空調システムでは、天井パネルに多数の貫通孔が分散形成されており、天井チャンバーに充満する空調空気が、これら多数の貫通孔を通じて室内空間に流出するように構成されている。以下、この流出状態を「染み出す」等と表現する場合がある。このことで、室内空間は、多数の貫通孔から染み出した空調空気の対流によって空調されることになる。
更に、特許文献1記載の空調システムでは、天井パネル(16)により室内空間(B)と区画された天井チャンバー(A)に、還気を取込む還気口と空調空気としての冷却空気を吹出す給気口とを配置してなる空調装置(14)が設けられている。この構成により、空調装置(14)は、天井チャンバーの空気を還気として取込んで冷却又は加熱し、当該冷却又は加熱後の空気を空調空気として天井チャンバー(A)に供給することができる(特許文献1の図1等を参照。)。
この特許文献1記載の空調システムの暖房運転時では、空調装置(14)から天井チャンバー(A)に供給された暖気は、その比重が室内空気よりも小さいことから、天井パネル(16)に形成された貫通孔(16a,16b)を通じて室内空間(B)に流出することなく天井チャンバー(A)に滞留することになる。よって、その滞留する暖気により加熱された天井パネルの熱放射(G)により室内空間が暖房されることになる(特許文献1の図6及び段落0031等を参照。)。
一方、同文献記載の空調システムの冷房運転時では、空調装置(14)から天井チャンバー(A)に供給された冷気は、その比重が室内空気よりも大きいことから、室内空間から貫通孔を通じて上昇する室内空気(G)に見合った量(E)が、天井チャンバーから貫通孔を通じて室内空間(B)に流出することになる(特許文献1の図2及び段落0030等を参照。)。
特開2006−132823号公報
上記のように還気口と給気口とを天井チャンバーに配置してなる空調装置を設けた従来の空調システムでは、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量は、空調装置から天井チャンバーに供給された空調空気の比重の状態等によって決定されるものであって、室内空間の快適性を維持するために室内空間の空調負荷等に応じて意図的に調整し得るものではなかった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを、多数の貫通孔を有する天井パネルにより室内空間に対して区画形成された天井チャンバーに配置してなる空調装置を備え、前記天井パネルの貫通孔から前記室内空間への空調空気の染み出しにより当該室内空間を空調する空調システムにおいて、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を、室内空間の空調負荷等に応じて適切に調整可能とする技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを、多数の貫通孔を有する天井パネルにより室内空間に対して区画形成された天井チャンバーに配置してなる空調装置を備え、
前記天井パネルの貫通孔から前記室内空間への空調空気の染み出しにより当該室内空間を空調する空調システムであって、
前記天井チャンバーとその外部との間で送風可能な送風機を備えると共に、
前記送風機の送風状態を変更して、前記天井パネルの貫通孔から前記室内空間への空調空気の染み出し量を調整可能な染み出し量調整手段を備えた点にある。
本構成によれば、染み出し量調整手段により、送風機による天井チャンバーとその外部との間での送風状態を変更する形態で、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を、室内空間の空調負荷等に応じて適切に調整することができる。
即ち、天井チャンバーとその外部との間で送風可能な送風機の送風状態を変更すれば、天井チャンバーとその外部との間での空気の流入出状態を変化させることができ、結果、天井チャンバーの内圧を変化させることができる。そして、天井チャンバーの内圧を変化させることで、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を調整することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記送風機が、前記外部から前記天井チャンバーに向かう送風を行わない天井チャンバー向き非送風状態と、前記外部から前記天井チャンバーに向かう送風を行う天井チャンバー向き送風状態とで、送風状態を切替自在に構成され、
前記染み出し量調整手段が、前記送風機の送風状態を前記天井チャンバー向き非送風状態から前記天井チャンバー向き送風状態に切替えて前記染み出し量を増加可能な手段である点にある。
本構成によれば、例えば室内空間の空調負荷が大きい場合において、染み出し量調整手段により、送風機の送風状態を上記天井チャンバー向き非送風状態から上記天井チャンバー向き送風状態に切替える形態で、天井チャンバーの内圧を上昇させて、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を増加させることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記天井チャンバー向き非送風状態として前記天井チャンバーから前記室内空間のペリメータゾーンに向かうペリメータゾーン向き送風状態で送風可能なペリメータ用送風機を、前記送風機として備えた点にある。
本構成によれば、染み出し量調整手段により、ペリメータ用送風機の送風状態を、ペリメータゾーン向き送風状態とする形態で、天井チャンバーの空調空気をペリメータゾーンに供給して、ペリメータゾーンの空調を適切に行うことができる。一方、例えば室内空間の空調負荷が増加した場合には、染み出し量調整手段により、ペリメータ用送風機の送風状態を、ペリメータゾーン向き送風状態から天井チャンバー向き送風状態に切替える形態で、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を増加させて、室内空間の空調負荷を適切に処理することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記天井チャンバー向き非送風状態として前記天井チャンバーから前記室内空間と床パネルにより区画形成された床下チャンバーに向かう床下チャンバー向き送風状態で送風可能な床下チャンバー用送風機を、前記送風機として備えた点にある。
本構成によれば、染み出し量調整手段により、床下チャンバー用送風機の送風状態を、床下チャンバー向き送風状態とする形態で、天井チャンバーの空調空気を床下チャンバーに供給し、当該供給された空調空気との熱交換により床パネルを冷却又は加熱して、当該冷却又は加熱された床パネルの熱吸収又は熱放射により、室内空間の床面側の空調を適切に行うことができる。一方、例えば室内空間の空調負荷が増加した場合には、染み出し量調整手段により、床下チャンバー用送風機の送風状態を、床下チャンバー向き送風状態から天井チャンバー向き送風状態に切替える形態で、天井パネルの貫通孔から室内空間への空調空気の染み出し量を増加させて、室内空間の空調負荷を適切に処理することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記床パネルに、前記室内空間のペリメータゾーンに臨むペリメータ用通気口が形成されている点にある。
本構成によれば、床パネルにペリメータ用通気口が形成されているので、床下チャンバー用送風機により天井チャンバーから床下チャンバーに供給された空調空気を、当該ペリメータ用通気口を通じて室内空間のペリメータゾーンに供給して、ペリメータゾーンの空調を適切に行うことができる。
本実施形態の空調システムの概略構成図 本実施形態の空調システムの運転制御構成を示すブロック図 本実施形態の空調システムにおける躯体蓄熱モードでの空調装置の状態を示す図
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施形態の空調システム(以下「本空調システム」と呼ぶ。)は、図1に示すように、天井パネル30により室内空間2に対して区画形成された天井チャンバー1に空調装置10を配置して構成されている。
即ち、天井チャンバー1は、上階のスラブ40の下方に離間して敷設されて室内空間2の天井面を構成する天井パネル30により、室内空間2と区画形成された空間として形成されている。そして、空調装置10は、還気RAを取込む還気口12と冷却又は加熱後の空調空気SAを吹出す給気口11とを有する所謂パッケージ型の空調装置として構成されており、これら還気口12と給気口11とを天井チャンバー1に配置する状態で、天井チャンバー1に対してスラブ40の下面に支持される状態で設置されている。
空調装置10において、本体底面において下向きに開口するように還気口12が設けられており、一方、本体底面の外周と本体周側面との境界部において斜め外方下向きに開口するように給気口11が設けられている。そして、空調装置10は、天井チャンバー1の空気を還気口12から還気RAとして取込み、当該取込んだ還気RAを室外機(図示省略)との間で循環される冷媒との熱交換により冷却又は加熱し、当該冷却又は加熱された空調空気SAを給気口11から天井チャンバー1に供給する。
このように天井チャンバー1に空調装置10を設置することで、空調装置10の給気口11から天井チャンバー1に空調空気SAが供給されて、天井チャンバー1が空調空気SAにより満たされる。このことで、天井パネル30は、天井チャンバー1に供給された空調空気SAとの接触により冷却又は加熱されて、室内空間2に対して熱吸収又は熱放射を行い、この熱吸収又は熱放射によって室内空間2が空調されることになる。尚、このような天井パネル30の材料については、適宜選定することができるが、例えば空調空気SAとの接触により冷却又は加熱されて熱吸収又は熱放射を良好に行うことができる金属などのような材料を適宜選定することができる。
更に、天井パネル30には、多数の貫通孔30aが分散形成されている。天井チャンバー1に供給された空調空気SAは、これら多数の貫通孔30aを通じて染み出し空気SA1として室内空間2に染み出すことになる。そして、これら多数の貫通孔30aから染み出した染み出し空気SA1の対流によっても室内空間2が空調されることになる。
室内空間2の壁面には、本空調システムの設定温度やモード切替などの各種設定操作の他、室内空間2の計測温度に基づく空調装置10の出力制御や他の運転制御等を行うための運転制御装置20が設けられている。尚、この運転制御装置20の設置場所については、空調装置10に内蔵したり、室内空間2とは別の管理室等に設置するなど、適宜変更可能である。
本空調システムには、図1に示すように、天井チャンバー1とその外部との間で送風可能な送風機25として、天井チャンバー1とペリメータゾーン2a(外部の一例)との間で送風可能なペリメータ用送風機25Aと、天井チャンバー1と床下チャンバー4(外部の一例)との間で送風可能な床下チャンバー用送風機25Bとが設けられている。
尚、ペリメータゾーン2aは、室内空間2において窓Wに近い側の空間を示しており、このペリメータゾーン2aに臨む天井部に相当する天井パネル30の部分にペリメータ用送風機25Aが設置されている。
一方、床下チャンバー4は、床パネル35により室内空間2と区画形成された空間を示しており、この床下チャンバー4に対して竪風路3を通じて連通する天井パネル30の部分に床下チャンバー用送風機25Bが設置されている。また、竪風路3は、室内空間2の壁面に沿って設けられた竪ダクトで構築された風路として構成することができるが、本実施形態では、室内空間2の壁を2重壁構造とし、その内部に形成された空間を竪風路3として利用している。
そして、運転制御装置20は、これら送風機25の運転制御を行って、ペリメータゾーン2aの空調や床パネル35側の空調を適切に行う。
冷房時においてペリメータゾーン2aが窓Wからの日射等により高温になる場合や、暖房時においてペリメータゾーン2aが窓Wからの伝熱により低温になる場合のように、ペリメータゾーン2aの空調負荷が高い場合には、運転制御装置20は、ペリメータ用送風機25Aの送風状態を、天井チャンバー1からペリメータゾーン2aに向かうペリメータゾーン向き送風状態(図1においてペリメータ用送風機25Aから実線矢印の向きで送風している状態)として、ペリメータ用送風機25Aの運転制御を行う。すると、空調装置10から天井チャンバー1に供給された空調空気SAが、当該ペリメータ用送風機25Aを通じてペリメータゾーン2aに供給されて、当該ペリメータゾーン2aが適切に空調されることになる。
一方、暖房時において足元が寒い場合や冷房時において足元が十分に冷えない場合のように、室内空間2の床面側の空調負荷が高い場合には、運転制御装置20は、床下チャンバー用送風機25Bの送風状態を、天井チャンバー1から床下チャンバー4に向かう床下チャンバー向き送風状態(図1において床下チャンバー用送風機25Bから実線矢印の向きで送風している状態)として、床下チャンバー用送風機25Bの運転制御を行う。すると、空調装置10から天井チャンバー1に供給された空調空気SAが、当該床下チャンバー用送風機25B及び竪風路3を通じて床下チャンバー4に供給される。すると、当該供給された空調空気SAとの熱交換により床パネル35が冷却又は加熱されて、当該冷却又は加熱された床パネル35の熱吸収又は熱放射により、室内空間2の床面側が適切に空調されることになる。また、床パネル35には、ペリメータゾーン2aに臨む床面部分に位置するペリメータ用通気口37や他の室内空間2に臨む床面部分に位置する通気口36等が形成されている。そして、床下チャンバー4に供給された空調空気SAは、これら通気口36,37を通じてペリメータゾーン2aや他の室内空間2に流出することになり、この空調空気SAの流出によっても、ペリメータゾーン2aや他の室内空間2の床面側の空調が適切に行われることになる。
以上が、本空調システムの基本構成であるが、本空調システムは、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出し量を、室内空間2の室内温度に基づいて認識される空調負荷や利用者による運転制御装置20に対する設定操作等に基づいて適切に調整可能とするための構成を有しており、その構成の詳細について以下に説明を加える。
運転制御装置20は、図2に示すように、所定のプログラムを実行することにより、これら送風機25の送風状態を変更して、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2へ染み出す染み出し空気SA1の染み出し量を調整可能な染み出し量調整手段21として機能するように構成されている。
染み出し量調整手段21は、送風機25の送風状態を、ペリメータゾーン2aや床下チャンバー4から天井チャンバー1に向かう送風を行わない天井チャンバー向き非送風状態と、ペリメータゾーン2aや床下チャンバー4から天井チャンバー1に向かう送風を行う天井チャンバー向き送風状態との間で切替える。そして、このような送風機25の送風状態の切替により、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2へ染み出す染み出し空気SA1の染み出し量を変化させることができる。
ここで、上記天井チャンバー向き非送風状態には、上述したようなペリメータゾーン向き送風状態や床下チャンバー向き送風状態のように天井チャンバー1から外部に送風している状態(図1において実線矢印の向き(下向き)で送風している状態)の他、送風を停止している送風停止状態が含まれる。一方、上記天井チャンバー向き送風状態は、これらペリメータゾーン向き送風状態や床下チャンバー向き送風状態から送風方向を反転させた送風状態(図1において破線矢印(上向き)の向きで送風している状態)となる。
そして、上記送風機25の送風状態が上記天井チャンバー向き非送風状態から上記天井チャンバー向き送風状態に切り替わることで、当該送風機25を通じて外部から天井チャンバー1へ空気が流入して、天井チャンバー1の内圧が上昇することになる。この天井チャンバー1の内圧上昇により、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出し量が増加することになり、結果、室内空間2の空調がペリメータゾーン2aの空調や床パネル35側の空調よりも優先して行われることになる。
逆に、上記送風機25の送風状態が上記天井チャンバー向き送風状態から上記天井チャンバー向き非送風状態に切り替わることで、当該送風機25を通じて天井チャンバー1から外部に空気が流出して、天井チャンバー1の内圧が低下する。この天井チャンバー1の内圧低下により、同染み出し空気SA1の染み出し量が減少する、又は、同染み出し空気SA1の染み出しが停止することになり、結果、上述したようなペリメータゾーン2aの空調や床パネル35側の空調が室内空間2の空調よりも優先して行われることになる。
また、天井チャンバー1とその外部との間で送風可能な送風機25を複数備える場合において、染み出し量調整手段21は、少なくとも一部の送風機25の送風状態を変更して、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出し量を調整することもできる。
例えば、一部の送風機25の送風状態が上記天井チャンバー向き送風状態であり、他の送風機25が上記天井チャンバー向き非送風状態である場合において、天井チャンバー向き送風状態の送風機25の送風量の合計が、天井チャンバー向き非送風状態の送風機25の送風量の合計を上回ることで、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出しが発生することになる。そして、この状態において、染み出し量調整手段21により、少なくとも一部の送風機25の送風方向や送風量などの送風状態を変化させることで、天井チャンバー1の内圧を変化させることができ、それに伴って染み出し空気SA1の染み出し量を増減させることができる。
例えば、ペリメータ用送風機25Aの送風状態をペリメータゾーン向き送風状態(図1においてペリメータ用送風機25Aから実線矢印の向き(下向き)で送風している状態)としてペリメータゾーン2aの空調を行いながら、床下チャンバー用送風機25Bの送風状態を天井チャンバー向き送風状態(図1において床下チャンバー用送風機25Bから破線矢印の向き(上向き)で送風している状態)とする。この場合には、床下チャンバー用送風機25Bによる天井チャンバー1への送風量をペリメータ用送風機25Aによるペリメータゾーン2aへの送風量よりも大きくすれば、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出しを発生させることができる。そして、この状態において、染み出し量調整手段21は、ペリメータ用送風機25Aの送風量を減少させる、又は、床下チャンバー用送風機25Bの送風量を増加させる形態で、染み出し空気SA1の染み出し量を増加させることができ、逆に、ペリメータ用送風機25Aの送風量を増加させる、又は、床下チャンバー用送風機25Bの送風量を減少させる形態で、染み出し空気SA1の染み出し量を減少させる、又は、同染み出し空気SA1の染み出しを停止させることができる。
また、床下チャンバー用送風機25Bの送風状態を床下チャンバー向き送風状態(図1において床下チャンバー用送風機25Bから実線矢印の向き(下向き)で送風している状態)として室内空間2の床面側の空調を行いながら、ペリメータ用送風機25Aの送風状態を天井チャンバー向き送風状態(図1においてペリメータ用送風機25Aから破線矢印の向き(上向き)で送風している状態)とする。この場合には、ペリメータ用送風機25Aによる天井チャンバー1への送風量を床下チャンバー用送風機25Bによる床下チャンバー4への送風量よりも大きくすれば、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出しを発生させることができる。そして、この状態において、染み出し量調整手段21は、床下チャンバー用送風機25Bの送風量を減少させる、又は、ペリメータ用送風機25Aの送風量を増加させる形態で、染み出し空気SA1の染み出し量を増加させることができ、逆に、床下チャンバー用送風機25Bの送風量を増加させる、又は、ペリメータ用送風機25Aの送風量を減少させる形態で、染み出し空気SA1の染み出し量を減少させる、又は、同染み出し空気SA1の染み出しを停止させることができる。
また、図示は省略するが、天井チャンバー1に外気を導入し、その外気導入量を、ペリメータ用送風機25Aによるペリメータゾーン2aへの送風量や床下チャンバー用送風機25Bによる床下チャンバー4への送風量よりも大きくすることで、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出しを発生させることもできる。この場合、染み出し量調整手段21は、外気導入量も考慮しながら各送風機25の送風状態を変更して天井チャンバー1の内圧を上昇又は低下させることで、天井パネル30の貫通孔30aから室内空間2への染み出し空気SA1の染み出し量を変更することができる。
本空調システムの運転制御装置20は、夜間などのように室内空間2の空調負荷が小さい時間帯等において、空調装置10から天井チャンバー1に供給された空調空気SAの熱を、上階のスラブ40などの建物の躯体に蓄熱する躯体蓄熱モードでの運転を適宜行うように構成されている。
この躯体蓄熱モードでは、上記ペリメータ用送風機25Aや床下チャンバー用送風機25Bの運転を停止しながら、空調装置10の運転が継続される。このことで、空調装置10から天井チャンバー1に供給された空調空気SAの熱が、天井チャンバー1に面するスラブ40などの躯体に蓄熱されることになり、このように躯体に蓄熱された熱が、室内空間2の空調負荷の上昇に伴って当該室内装置に放射されることで、室内空間2の空調の補助として利用されることになる。
また、空調装置10には、図3に示すように、給気口11の還気口12側の縁部から外方に延出形成された水平フラップ15を水平軸周りに揺動駆動させて、給気口11における空調空気SAの吹出し方向を変更可能なアクチュエータからなる風向可変機構部16が設けられている。更に、この水平フラップ15は、給気口11の還気口12側の縁部から先端部に向かう延出方向において、中間部において更に外方に屈曲する「く」の字形状を有する。
そして、上記躯体蓄熱モードにおいて、この水平フラップ15が最も上方に揺動された上向き姿勢(図3に示す姿勢)とされることで、給気口11から吹出された空調空気SAが水平フラップの上面に沿って流通して、上階のスラブ40の下面に吹き付けられることになる。このことで、空調空気SAの熱を効率良くスラブ40に蓄熱させることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、空調装置10を天井チャンバー1に設置したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば空調装置を天井チャンバーとは別の場所に設置した場合であっても、当該空調装置の還気口と給気口とが天井チャンバーに配置されていればよい。
(2)上記実施形態では、天井チャンバー1とその外部との間で送風可能な送風機25として、ペリメータ用送風機25A及び床下チャンバー用送風機25Bを設けたが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、何れか一方の送風機又は天井チャンバー1に外気を導入する送風機などの別の送風機を設けても構わない。
(3)上記実施形態では、床パネル35に通気口36,37を設け、この通気口36,37を通じて室内空間2と床下チャンバー4との間で空気の流入出を行うように構成したが、このような通気口36,37を省略し、屋外などのように室内空間とは別の空間と床下チャンバーとの間で空気の流入出を行うように構成しても構わない。
1 天井チャンバー
2 室内空間
2a ペリメータゾーン
4 床下チャンバー
10 空調装置
11 給気口
12 還気口
21 染み出し量調整手段
25 送風機
25A ペリメータ用送風機
25B 床下チャンバー用送風機
30 天井パネル
30a 貫通孔
35 床パネル
37 ペリメータ用通気口
RA 還気
SA,SA1 空調空気

Claims (5)

  1. 還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを、多数の貫通孔を有する天井パネルにより室内空間に対して区画形成された天井チャンバーに配置してなる空調装置を備え、
    前記天井パネルの貫通孔から前記室内空間への空調空気の染み出しにより当該室内空間を空調する空調システムであって、
    前記天井チャンバーとその外部との間で送風可能な送風機を備えると共に、
    前記送風機の送風状態を変更して、前記天井パネルの貫通孔から前記室内空間への空調空気の染み出し量を調整可能な染み出し量調整手段を備えた空調システム。
  2. 前記送風機が、前記外部から前記天井チャンバーに向かう送風を行わない天井チャンバー向き非送風状態と、前記外部から前記天井チャンバーに向かう送風を行う天井チャンバー向き送風状態とで、送風状態を切替自在に構成され、
    前記染み出し量調整手段が、前記送風機の送風状態を前記天井チャンバー向き非送風状態から前記天井チャンバー向き送風状態に切替えて前記染み出し量を増加可能な手段である請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記天井チャンバー向き非送風状態として前記天井チャンバーから前記室内空間のペリメータゾーンに向かうペリメータゾーン向き送風状態で送風可能なペリメータ用送風機を、前記送風機として備えた請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記天井チャンバー向き非送風状態として前記天井チャンバーから前記室内空間と床パネルにより区画形成された床下チャンバーに向かう床下チャンバー向き送風状態で送風可能な床下チャンバー用送風機を、前記送風機として備えた請求項2又は3に記載の空調システム。
  5. 前記床パネルに、前記室内空間のペリメータゾーンに臨むペリメータ用通気口が形成されている請求項4に記載の空調システム。
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