JP2008089786A - 通風体感装置及び涼感比較体感装置 - Google Patents

通風体感装置及び涼感比較体感装置 Download PDF

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Abstract

【課題】室内における通風に近い状態を模擬体感できる通風体感装置、通風による涼感と空調による涼感とを比較できる涼感比較体感装置を提供する。
【解決手段】通風体感室1、温湿度調整室2、排気室3を備える通風体感装置Aであって、前記通風体感室A内の対向する壁面92側に温湿度調整室2、壁面93側に排気室3が配置され、温湿度調節室2には空調機7が設けられ、排気室3には排気装置8が設けられ、通風体感室1と温湿度調整室2との間の壁面92には流入側開口部11が、通風体感室1と排気室3との間の壁面93には流出側開口部10が設けられ、温湿度調整室1で調整された空気が、流入側開口部10を通り通風体感室1へ移動し、更に流出側開口部10を通して排気室3に移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内における通風に近い状態を模擬体感できる通風体感装置、通風による涼感と空調による涼感とを比較できる涼感比較体感装置に関する。
住宅等の室内での夏の暑さ対応としては、室内に冷房などの空調機を設けて室温を下げる方法と、室内に室外から空気を取り入れて空気の流れを作り通風により涼を感じる方法がある。
前者のような空調機により室温を下げる方法では、室内が室外に対して冷えすぎていわゆるクーラー病にかかったり、室内の場所の違いにより温度差が生じたり、空調機の噴出し口からの強い冷風により不快感を感じたりすることがある。そこで、省エネの観点からも、最近では後者のような通風による涼を感じる方法が見直されている。
通風を作り出す方法としては、例えば、住宅の壁面に開口部を設けると供に、住宅の屋根に天窓を設けて暑い室内の空気を上昇させ天窓から排出したり、天井付近に換気扇を設けて換気扇により排出させてたりして、開口部より外気を流入させることで住宅内に空気の流れを発生させる方法がある。
そして、上記のような住宅内に通風を発生させる原理を理解するための装置として、特許文献1に住宅模型の頂部付近に送風機を設け、その住宅模型内に煙を入れて、煙の流れを通じて住宅模型内の空気の流れを実感できるようにした装置が記載されている。
特開第2000−129811
しかし、上記特許文献1では住宅内でどのような空気の流れが起こっているのかを理解することはできるが、上記のような通風が発生した際に、どの程度の涼を感じることができるのかを体感することはできない。
そこで、本発明の目的は、室内における通風に近い状態を模擬体感できる通風体感装置、通風による涼感と空調による涼感とを比較できる涼感比較体感装置を提供することにある。
請求項1記載の発明の通風体感装置は、通風体感室、温湿度調整室、排気室を備える通風体感装置であって、前記通風体感室は、天井、壁、床で囲まれた室内空間であり、前記通風体感室内の対向する壁面に対して、それぞれ温湿度調整室と排気室が配置されており、温湿度調節室には空調機が設けられ、排気室には排気装置が設けられ、通風体感室と温湿度調整室との間の壁面には流入側開口部が、通風体感室と排気室との間の壁面には流出側開口部が設けられ、温湿度調整室で調整された空気が、流入側開口部を通り通風体感室へ移動し、更に流出側開口部を通り排気室に移動することが可能となっていることを特徴とする。
通風体感室の大きさとしては、人が入室できる大きさであれば良いが、少なくとも2畳以上の大きさを有し、天井高さが2100mm以上であることが好ましい。また、形状については室内の隅角部が全て鈍角となっていることが、通風体感室内で空気が淀みにくくなるため好ましい。
また、通風体感室内の温湿度調整室と排気室とが対向して配置される壁面同士の間の距離としては、略1000mm〜3600mm離れたものとすることが、通風体感室にスムーズな空気の流れを作りやすいため好ましい。
請求項1記載の発明の構成によれば、排気室の排気装置を作動させることで、排気室内の空気が室外に排気され排気室内が負圧になる。そして排気室の負圧を補うため通気体感室内から流出側開口部を通って空気が排気室内へ移動する。今度は、通気体感室内が負圧になり、その負圧を補うため温湿度調整室内から流入側開口部を通って空気が通風体感室内へ移動する。したがって、温湿度調整室で調整された空気は、排気室の排気装置を作動させることにより、温湿度調整室から流入側開口部を通り通風体感室へ移動し、通風体感室から流出側開口部を通して排気室に移動し、排気装置により排出される。このことにより、通風体感室内には、空気の流れが室外から入ってくる自然の風のような流れを生じることになるため、通風体感室に人が入ることで、所定の通風による涼感がどの程度であるかを模擬体感することができる。
請求項2記載の発明の通風体感装置は、請求項1記載の通風体感装置であって、前記温湿度調整室に、流入側開口部から通風体感室に送風可能な送風機が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、温湿度調整室の送風機を作動させることで、温湿度調整室内の空気が通気体感室に送風されることで、通風体感室内が正圧になる。そして通気体感室の正圧を補うため通気体感室内から流出側開口部を通って空気が排気室内へ移動する。したがって、温湿度調整室で調整された空気は、温湿度調整室の送風機を作動させることにより、温湿度調整室から流入側開口部を通り通風体感室へ移動し、通風体感室から流出側開口部を通して排気室に移動する。このことにより、通風体感室内には、空気の流れが室外から入ってくる自然の風を模した流れとして制御されて生じるため、通風体感室に人が入ることで、より制御された所定の通風による涼感がどの程度であるかを模擬体感することができる。
請求項3記載の発明の通風体感装置は、請求項1又は2記載の発明の通風体感装置であって、前記温湿度調整室の温度が通風体感室の温度よりセ氏略1度〜5度程度低い温度に設定されていることを特徴とする
請求項3記載の発明の構成によれば、通常の住宅で室外から室内に吹き込む自然の風は、室温より略セ氏1度〜5度程度低い温度と言われており、温湿度調整室の温度をその条件に近い温度に調整することで、より自然の風に近い通風による涼感を体感がすることできる。
請求項4記載の発明の通風体感装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通風体感装置であって、前記流出側開口部が通風体感室の壁面の天井付近に設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明の構成によれば、通気体感室内の天井近くに設けられた流出側開口部より排気室に移動することになるため、一般的に温度の高い空気が溜まり易い高い位置の空気から優先的に移動させることができるため、室温上昇を抑制できる。また、通気体感室内に住宅内の高い位置に天窓を設置した際と同様の上方へ流れる空気の流れを作り出すことができるため、実際の住宅に近い状態を再現することができる。
請求項5記載の発明の通風体感装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の通風体感装置であって、前記流入側開口部が通風体感室の壁面の床面付近に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明の構成によれば、通気体感室の空気は、床面近くに設けられた流入側開口部より入るので、通気体感室内に住宅内の床面付近に配置される地窓等を設置した際と同様に下方から流れ込む空気の流れを作り出すことができ、実際の住宅に近い状態を再現することができる。
請求項6記載の発明の通風体感装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかの通風体感装置であって、前記流入側開口部及び前記流出側開口部が、それぞれ通風体感室と温湿度調整室、通風体感室と排気室との間の壁面の幅方向の略全体に亘って設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明の構成によれば、前記流入側開口部及び前記流出側開口部が、それぞれ通風体感室と温湿度調整室、通風体感室と排気室との間の壁面の幅方向の略全体に亘って設けられているので、通気体感室内を流れる空気量を多くすることができる。また、通風体感室内の空気の流れに位置によるムラが生じにくくなり、通風体感室内のどの位置であっても通風による涼感を体感し易くなる。
請求項7記載の発明の通風体感装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の通風体感装置であって、前記通風体感室が、通風体感室と略同一の温湿度になされた緩衝室を介して出入りするようになされていることを特徴とする。
請求項7記載の発明の構成によれば、通風体感室と略同一の温湿度になされた緩衝室を介して出入りするので、緩衝室が通気体感室内の空気と他の温湿度の空気とが混ざることを抑制でき、人の出入り等により通風体感室の温湿度が変化することを抑制することができる。
請求項8記載の発明の涼感比較体感装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通風体感装置における通風体感室と、天井、壁、床で囲まれた室内空間で室内に空調機が設けられた空調体感室とがそれぞれ前記緩衝室を介して出入り可能に配置なされていることを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通風体感装置における通風体感室と空調設備が設けられた空調体感室が併設されるため、通風体感室での自然の風を模した通風より感じる涼感と空調体感室での直接空調機により冷やされた際の涼感とを較べながら体感することができる。
請求項9記載の発明の涼感比較体感装置は、請求項8記載の涼感比較体感装置であって、前記通風体感室と、前記空調感室とが略同形状、同容積の空間となっていることを特徴とする。
請求項9記載の発明の構成によれば、通風体感室と空調体感室とが略同形状、同容積の空間であるため、条件が揃い比較を行い易くなり、それぞれの体感室の相違である自然の風を模した通風による涼感と空調機により冷やされた際の涼感の違いを明確に体感することができる。
請求項1記載の発明では、排気室の排気装置を作動させることで、排気室内の空気が室外に排気され排気室内が負圧になる。そして排気室の負圧を補うため通気体感室内から流出側開口部を通って空気が排気室内へ移動する。今度は、通気体感室内が負圧になり、その負圧を補うため温湿度調整室内から流入側開口部を通って空気が通風体感室内へ移動する。したがって、温湿度調整室で調整された空気は、排気室の排気装置を作動させることにより、温湿度調整室から流入側開口部を通り通風体感室へ移動し、通風体感室から流出側開口部を通して排気室に移動し、排気装置により排出される。このことにより、通風体感室内には、空気の流れが室外から入ってくる自然の風のような流れを生じることになるため、通風体感室に人が入ることで、所定の通風による涼感がどの程度であるかを模擬体感することができる。
請求項2記載の発明では、温湿度調整室の送風機を作動させることで、温湿度調整室内の空気が通気体感室に送風されることで、通風体感室内が正圧になる。そして通気体感室の正圧を補うため通気体感室内から流出側開口部を通って空気が排気室内へ移動する。したがって、温湿度調整室で調整された空気は、温湿度調整室の送風機を作動させることにより、温湿度調整室から流入側開口部を通り通風体感室へ移動し、通風体感室から流出側開口部を通して排気室に移動する。このことにより、通風体感室内には、空気の流れが室外から入ってくる自然の風を模した流れとして制御されて生じるため、通風体感室に人が入ることで、より制御された所定の通風による涼感がどの程度であるかを模擬体感することができる。
請求項3記載の発明では、通常の住宅で室外から室内に吹き込む自然の風は、室温より略セ氏1度〜5度程度低い温度と言われており、温湿度調整室の温度をその条件に近い温度に調整することで、より自然の風に近い通風による涼感を体感がすることできる。
請求項4記載の発明では、通気体感室内の天井近くに設けられた流出側開口部より排気室に移動することになるため、一般的に温度の高い空気が溜まり易い高い位置の空気から優先的に移動させることができるため、室温上昇を抑制できる。また、通気体感室内に住宅内の高い位置に天窓を設置した際と同様の上方へ流れる空気の流れを作り出すことができるため、実際の住宅に近い状態を再現することができる。
請求項5記載の発明では、通気体感室の空気は、床面近くに設けられた流入側開口部より入るので、通気体感室内に住宅内の床面付近に配置される地窓等を設置した際と同様に下方から流れ込む空気の流れを作り出すことができ、実際の住宅に近い状態を再現することができる。
請求項6記載の発明では、前記流入側開口部及び前記流出側開口部が、それぞれ通風体感室と温湿度調整室、通風体感室と排気室との間の壁面の幅方向の略全体に亘って設けられているので、通気体感室内を流れる空気量を多くすることができる。また、通風体感室内の空気の流れに位置によるムラが生じにくくなり、通風体感室内のどの位置であっても通風による涼感を体感し易くなる。
請求項7記載の発明では、通風体感室と略同一の温湿度になされた緩衝室を介して出入りするので、緩衝室が通気体感室内の空気と他の温湿度の空気とが混ざることを抑制でき、人の出入り等により通風体感室の温湿度が変化することを抑制することができる。
請求項8記載の発明では、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通風体感装置における通風体感室と空調設備が設けられた空調体感室が併設されるため、通風体感室での自然の風を模した通風より感じる涼感と空調体感室での直接空調機により冷やされた際の涼感とを較べながら体感することができる。
請求項9記載の発明では、通風体感室と空調体感室とが略同形状、同容積の空間であるため、条件が揃い比較を行い易くなり、それぞれの体感室の相違である自然の風を模した通風による涼感と空調機により冷やされた際の涼感の違いを明確に体感することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明をする。
実施例1は請求項1乃至11記載の発明の実施の形態であり、図1乃至図7に基づいて説明をする。図1は本発明の実施例1の通風体感装置及び涼感比較体感装置の平面図を、図2は本発明の実施例1の通風体感装置の斜視図を、図3は本発明の実施例1の通風体感装置の流出側開口部の側面図を、図4は本発明の実施例1の通風体感装置の流入側開口部の側面図を、図5は本発明の実施例1の通風体感装置の流出側開口部又は流入側開口部の他の例の側面図を示す。図6及び図7は実施例1の涼感比較体感装置の温湿度の設定例を示す。
通風体感装置Aは、通風体感室1、温湿度調整室2、排気室3により構成されている。
涼感比較体感装置Bは、通風体感室1と、空調機15が設けられた空調体感室5と、通風体感室1と空調体感室5の間に設けられた緩衝室6から構成されている。
通風体感室1は、天井、壁、床で囲まれた部屋であって、平面が短辺1800mm、長辺2700mmの長方形で、天井高さが2400mmとなっており、人が入るのに十分な大きさが確保されたものとなっている。また、短辺側の壁面に室外と出入可能な出入口12(幅約800mm、高さ1800mm)が設けられている。天井は図示しない天井根太の下部に石膏ボードを貼り付けた構成になっており、クロス仕上げがなされている。また、壁面も間柱に石膏ボードを貼り付けた構成になっており、クロス仕上げがなされている。床面は床根太の上部にパーチクルボードが貼り付けられ、フローリング仕上げとなされている。
通風体感室1内の長辺側に対向する壁面92側には温湿度調整室2が、壁面93側には排気室3が配置されている。通風体感室1の壁面の床面より略1000mmの辺りには、室内の温湿度を感知するセンサが設けられ、後述する温湿度調整室2の空調機7に連動されている。
温湿度調整室2は、温湿度調整室2の室容積としては、通風体感室へ一定の温室度の空気を送ることが可能な大きさである平面が短辺900mm、長辺2700mmの長方形で、天井高さが2400mmとなっており、温湿度調整室2の長辺側で通風体感室1に接した配置となっている。また、温湿度調節室2の天井付近には前述の通気体感室1に設けられたセンサに連動して温度と湿度を調整可能な冷房機能を有する空調機7が設けられている。空調機7の操作は通風体感室1より行えるようになっている。そして、温湿度調整室2内の温湿度を一定に保つことができるように空調機7に連動したセンサが設けられ、温湿度調整室2内の位置による温湿度のばらつきを抑制するためにサーキュレータが設けられている。
また、温湿度調整室2内から後述する流入側開口部11を介して通風体感室1に送風可能な送風機16が設けられている。
排気室3は、平面が短辺450mm、長辺2700mmの長方形で、天井高さが2400mmであり、排気室3の長辺側で通風体感室1に接した配置となっている。また、天井面には排気量を調整可能な排気装置8が2ヶ設けられている。排気装置8の操作は通風体感室1より行えるようになっている。
また、排気が効率よく行うことができるように、天井面を排気装置8に向かって傾斜させた構成となっている。排気室3の排気装置8で排気された空気は、図示しないダクトを通り温湿度調整室2に送られている。
通風体感室1と温湿度調整室2との間の壁面92には流入側開口部10が、通風体感室1と排気室3との間の壁面93には流出側開口部11が設けられている。
流入側開口部10は図3に示すように、壁面92の床面付近に壁面92の幅方向の略全体に亘って設けられている。流出側開口部11は図4に示すように、壁面93の天井付近に壁面93の幅方向の略全体に亘って設けられている。なお、流入側開口部10及び流出側開口部11にはメッシュ状の金網がはめ込まれている。メッシュ状にすることで、各開口部から均等な空気の流れを作ることができ、通風体感室に出入りする空気の量のばらつきを抑えることができる。
空調体感室5は、天井、壁、床で囲まれた部屋であって通風体感室1と略同形状、同容積の平面が短辺1800mm、長辺2700mmの長方形で、天井高さが2400mmとなっており、人が入るのに十分な大きさが確保されたものとなっている。また、短辺側の壁面に室外と出入可能な出入口13(幅約800mm、高さ1800mm)が設けられている。天井は図示しない天井根太の下部に石膏ボードを貼り付けた構成になっており、クロス仕上げがされている。また、壁面も間柱に石膏ボードを貼り付けた構成になっており、クロス仕上げがされおり、出入口等以外の開口部は得に設けられていない。床面は床根太の上部にパーチクルボードが貼り付けられ、フローリング仕上げとされている。
また、空調体感室5の壁面には、温度と湿度を調整可能な冷房機能を有する空調機15が設けられている。
通風体感室1と空調体感室5の間には、緩衝室6が配置されている。緩衝室6は、平面が短辺900mm、長辺1800mmの長方形で、天井高さが2400mmであり、長辺でそれぞれ第一体感室4の通風体感室1と空調体感室5に接する配置となっている。この緩衝室6を介して出入口12より通風体感室1へ出入りが可能となっており、出入口13により空調体感室へ出入りが可能となっている。また、緩衝室3には涼感比較体感装置Bの外より出入するための出入口14(幅約800mm、高さ1800mm)が設けられている。緩衝室6は、通風体感室1内及び空調体感室5内の温室度が室外の温湿度差により急激な変化をおこさないように、それぞれの室と同程度の温室度になるように空調機等により温湿度が調整されている。
また、涼感比較体感装置B及び通風体感装置Aには適宜熱交換型の換気設備が設けられ、涼感比較体感装置B及び通風体感装置A全体として、換気回数0.5回/hとなるように調整されている。
通風体感装置Aの作用と作用効果について説明する。
通風体感装置A内には、出入口14より緩衝室6を介して出入口13より通風体感室1に入室する。通風体感室1内の操作盤を使用して温湿度調整室2の空調機7を作動させ、温湿度調整室2の室温を通風体感室の室温よりセ氏1〜5度程度低く、湿度を通風体感室1と同程度になるように調整する。温室度調整室2内の温室度の調整が完了した状態で、通風体感室1内の操作盤を使用して、排気室3の排気装置8を作動させて排気室3内の空気を排気する。
以上の操作により、まず排気室3内の空気が排気装置8を介して室外に排気されることで、排気室3内が負圧になるため、通気体感室1内から流出側開口部10を通って空気が排気室3内へ移動する。今度は、通気体感室1内が負圧になり、温湿度調整室2内から流入側開口部11を通って空気が通風体感室1内へ移動する。今度は、温湿度調整室2も負圧になるため、排気室3の排気装置8から排気された空気が図示しないダクトを介して、温湿度調整室2に供給される。
このことにより、温湿度調整室2で調整された空気が、流入側開口部11を通り通風体感室1へ移動し、更に流出側開口部10を通り排気室3に移動することとなる。つまり、通風体感室1内では、流入側開口部11から流出側開口部10に至る空気の流れが発生するので、通風体感室1に入室することで自然の風に近い流れの通風による涼感を体感することができる。なお、通風体感室1内の空気の流れが風速0.7〜1.0m/s程度になるように、排気装置8の排気量等を調整すると自然の風に近い状態となる。
更に、通風体感室1は、流入側開口部11が床面付近にあり、流出側開口部10が天井付近にあるため通風体感室1の空気の流れは、下方から上方に流れるものとなり、住宅内で利用される地窓から天窓に流れる自然な風の経路に似た状態を再現することができる。また、通気体感室1内の中央付近に立つとちょうど顔や首あたりの肌が露出したあたりを通る空気の流れになるため、涼感を体感し易くなる。
流入側開口部11及び流出側開口部10が、それぞれ通風体感室1と温湿度調整室2、通風体感室1と排気室3との間の壁面の幅方向の略全体に亘って設けられているので、通気体感室1内を流れる空気量を多くすることができ、また通風体感室1内の空気の流れにムラが生じにくくなる。よって、通風体感室1内のどの位置であっても涼感を体感することができる。
また、温室度調整室2の送風機16を使用すると、温湿度調整室2内の空気が通気体感室1に送風されることで、通風体感室1内が正圧になる。そして通気体感室1の正圧を補うため通気体感室1内から流出側開口部10を通って空気が排気室3内へ移動する。したがって、温湿度調整室2で調整された空気は、温湿度調整室2の送風機を作動させることにより、温湿度調整室2から流入側開口部11を通り通風体感室1へ移動し、通風体感室1から流出側開口部11を通して排気室3に移動する。このことにより、通風体感室1内には、室外から入ってくる自然の風のような流れを生じるため、通風体感室1に人が入ることで、通風よる涼感がどの程度であるかを模擬体感することができる。
次に、涼感比較体感装置Bの作用と作用効果について説明する。
空調体感室5では、空調機15により直接室内が調整される(冷やされる)ので、通常の住宅内での空調機を使用した涼感を体感することができる。
涼感比較体感装置Bでは通気体感室1と空調体感室5とが、緩衝室6を介して出入り可能となっているので、通気体感室1での自然の風に近い空気の流れによる涼感と、空調体感室での空調機15により直接室内が調整される(冷やされる)際の涼感とを比較して体感できるものとなっている。
そして、通風体感室1と空調体感室5とが略同形状、同容積の空間であるため、両室の条件が揃い比較を行い易くなり、それぞれの体感室の相違である自然の風に近い通風による涼感と空調機により冷やされた際の涼感の違いを明確に体感することができる。
緩衝室6は、通風体感室1と空調体感室5と同程度の温室度になるように温湿度が調整されているので、通風体感室1内及び空調体感室5内の温室度が、人の出入りにより室外の温湿度と異なる空気と混ざることを抑制し、それぞれの室内の温湿度の変化を抑制することができる。
次に、涼感比較体感装置Bの各室の温湿度設定の例を示す。
例1としては、図6に示すように、通風体感室1の温度をセ氏28〜29度、湿度を50%程度とし、温湿度調整室2の温度をセ氏26度程度に調整し、緩衝室6の温度を通風体感室1と同様にセ氏28〜29度、湿度を50%程度とし、空調体感室5の温度をセ氏28〜29度、湿度を50%程度とする。
この温湿度の設定を用いると、空調体感室5内は通常の住宅内で空調機により冷やされた部屋の温湿度に近い環境になり、通風体感室1と比較して体感することで、空調機により冷やされた涼感と通風による涼感を比較することができる。
例2としては、図7に示すように、通風体感室1の温度をセ氏30度、湿度を50%程度とし、温湿度調整室2の温度をセ氏28度程度に調整し、緩衝室6の温度を通風体感室1と同様にセ氏30度、湿度を50%とし、空調体感室5の温度をセ氏35度、湿度を40%とする。
この温湿度の設定を用いると、空調体感室5内は通風のない玄関等の温湿度に近い環境になり帰宅時等の環境を体感でき、通風体感室1と比較して体感することで、通風無しと通風有りの場合の環境を比較することができる。
以上、本発明の実施例1を説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば、各部屋の形状、容積等が異なるものや、各開口部の形状を例えば図5のようにドア形状としたものや開口の幅等を変更可能なものとしたものなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれるのは勿論である。なお、図5のようなドア形状に近いものとすると、通気体感室内の空気の流れにばらつきが生じ易くなるが、通常の住宅内でのドア等を通して出入りする空気の流れを体感することが可能となる。
室内における通風に近い状態を模擬体感できる通風体感装置、通風による涼感と空調による涼感とを比較できる涼感比較体感装置
本発明の実施例1の通風体感装置及び涼感比較体感装置の平面図を示す。 本発明の実施例1の通風体感装置の斜視図を示す。 本発明の実施例1の通風体感装置の流出側開口部の側面図を示す。 本発明の実施例1の通風体感装置の流入側開口部の側面図を示す。 本発明の実施例1の通風体感装置の流出側開口部又は流入側開口部の他の例の側面図を示す。 実施例1の涼感比較体感装置Bの温湿度の設定例を示す。 実施例1の涼感比較体感装置Bの温湿度の設定例を示す。
符号の説明
A 通風体感装置
B 涼感比較体感装置
1 通風体感室
2 温湿度体感装置
3 排気室
5 空調体感室
6 緩衝室
7、15 空調機
8 排気装置
92、93、96 壁面
10 流出側開口部
11 流入側開口部
12、13、14 出入口
16 送風機

Claims (9)

  1. 通風体感室、温湿度調整室、排気室を備える通風体感装置であって、
    前記通風体感室は、天井、壁、床で囲まれた室内空間であり、前記通風体感室内の対向する壁面に対して、それぞれ温湿度調整室と排気室が配置されており、
    温湿度調節室には空調機が設けられ、排気室には排気装置が設けられ、
    通風体感室と温湿度調整室との間の壁面には流入側開口部が、通風体感室と排気室との間の壁面には流出側開口部が設けられ、温湿度調整室で調整された空気が、流入側開口部を通り通風体感室へ移動し、更に流出側開口部を通り排気室に移動することが可能となっていることを特徴とする通風体感装置。
  2. 前記温湿度調整室に、流入側開口部から通風体感室に送風可能な送風機が設けられていることを特徴とする請求項1記載の通風体感装置。
  3. 前記温湿度調整室の温度が通風体感室の温度よりセ氏略1度〜5度程度低い温度に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通風体感装置。
  4. 前記流出側開口部が通風体感室の壁面の天井付近に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通風体感装置。
  5. 前記流入側開口部が通風体感室の壁面の床面付近に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通風体感装置。
  6. 前記流入側開口部及び前記流出側開口部が、それぞれ通風体感室と温湿度調整室、通風体感室と排気室との間の壁面の幅方向の略全体に亘って設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の通風体感装置。
  7. 前記通風体感室が、通風体感室と略同一の温湿度になされた緩衝室を介して出入りするようになされていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の通風体感装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通風体感装置における通風体感室と、天井、壁、床で囲まれた室内空間で室内に空調機が設けられた空調体感室とがそれぞれ前記緩衝室を介して出入り可能に配置なされていることを特徴とする涼感比較体感装置。
  9. 前記通風体感室と、前記空調感室とが略同形状、同容積の空間となっていることを特徴とする請求項8記載の涼感比較体感装置。
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