JP4648462B2 - 換気空調システム及びユニット建物 - Google Patents

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本発明は、建物を換気し、又は空調する換気空調システムとユニット建物に関するものである。
従来、住宅などの建物の換気装置として、床下空間の空気を室内空間に取り込むものが知られている。
一般に、床下空間は屋外空間や室内空間と比べて季節や昼夜の別による温度変動が少ないため、温度変動の少ない空気を室内空間に取り込むことができる。
このような床下空間の特性を利用した発明として、例えば特許文献1には、床下空間に送風装置を配置して、下階には床下空間を通じて直接的に給気し、上階にはダクトを通じて間接的に給気する換気システムが開示されている。
この構成によれば、床下空間のダクトを簡略化しつつ換気することによって、換気システム全体のメンテナンス性を向上させつつ、コスト抑制を図ることができる。
特開2007−225027号公報
しかしながら、前記した特許文献1の構成では、必要な換気量は確保できるものの、温度や湿度を制御することによって建物内の快適性を向上させることはできなかった。
そこで、本発明は、建物内の快適性を向上させる換気空調システムと、この換気空調システムを備えるユニット建物と、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の換気空調システムは、建物の床下空間に換気装置と空調装置が配置された換気空調システムであって、前記建物には断熱されている床下空間と床上空間を連通する通気部が設けられ、前記換気装置は、給気路と排気路との間に熱交換手段が配置された熱交換換気扇であり、前記熱交換換気扇には、屋外の空気を取り入れて床下空間に吹出す換気用床下吹出部が設けられるとともに、前記空調装置には、床上空間のうちの吹抜空間に接続される空調用吸込ダクトと、床上空間のうちの居室に接続される空調用吹出ダクトと、床下空間に吹出す空調用床下吹出部と、が設けられることを特徴とする。
また、床下空間には湿度に応じて空気中の水分を吸収又は発散する調湿材が敷設されることが好ましい。
さらに、前記空調装置は空気中の水分を除去する除湿機能を有することが好ましい。
そして、前記熱交換換気扇には、床上空間に接続される換気用吹出ダクトが接続されることが好ましい。
また、夜間には、前記空調装置の除湿機能によって屋内を除湿するとともに、前記空調用床下吹出部を通じて送風して前記調湿材を乾燥させ、昼間には、前記空調装置の除湿機能を停止させ、前記空調用床下吹出部又は前記換気用床下吹出部を通じて送風して前記調湿材によって屋内を除湿することが好ましい。
さらに、本発明のユニット建物は、上記したいずれかの換気空調システムを備えることを特徴とする。
このように、本発明の換気空調システムでは、建物には床下空間と床上空間を連通する通気部が設けられ、換気装置には換気用床下吹出部が設けられるとともに、空調装置には空調用吸込ダクトと空調用吹出ダクトと空調用床下吹出部とが設けられている。
したがって、建物内の空気が保持する熱を逃がさないようにしつつ、暖房又は冷房することができるため、建物内を快適な温度状態に保持することができる。
また、床下空間には湿度に応じて空気中の水分を吸収又は発散する調湿材が敷設されることで、広い面積を利用して効率よく空気中の水分を吸収又は発散できる。
さらに、空調装置は空気中の水分を除去する除湿機能を有することで、ユーザの好みに応じてより詳細に湿度を調整することができる。
そして、換気装置には、床上空間に接続される換気用吹出ダクトが接続されることで、湿度を調整する必要がない場合には、床上空間の換気のみをおこなうことができる。
また、夜間には空調装置の除湿機能によって屋内を除湿するとともに空調用床下吹出部を通じて送風して前記調湿材を乾燥させ、昼間には空調装置の除湿機能を停止させ空調用床下吹出部又は換気用床下吹出部を通じて送風して調湿材によって屋内を除湿する。
したがって、ランニングコストを抑制しつつも、昼夜にわたって建物内の湿度を快適な状態に保持できる。
さらに、本発明のユニット建物は、上記したいずれかの空調システムを備えることで、居住空間の快適性が高い建物となる。
本発明の実施例の空調システムの構成を説明する説明図である。 本発明の実施例の空調システムの空気の流れを説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて本発明の換気空調システムSを備えるユニット建物1の全体構成を説明する。
本実施例の建物としてのユニット建物1は、図1に示すように、床上空間としての1階の居室11と、床上空間としての2階の居室12,12と、廊下や階段などが設けられる床上空間としての吹抜空間13と、を備えて2階建ての建物として構成されている。
この2階の居室12,12の間には間仕切り120が設置されており、この間仕切り120にはガラリなどの通気路(不図示)が設けられている。同様に、1階の居室11及び2階の居室12と吹抜空間13との間には仕切壁130が設置されており、この仕切壁130にもガラリなどの通気路(不図示)が設けられている。
また、1階の居室11の天井11aと2階の居室12の床12aとの間には、水平方向に広がる天井裏空間16が形成されている。
さらに、吹抜空間13や1階の居室11,11の下方には、床14を介して周囲を基礎によって囲まれている床下空間15が形成されている。この床下空間15の側壁部には断熱材が貼設されて断熱されている。
床14には、1階用の空調用吹出ダクト75に繋がる通気部17と、床下空間15に繋がる通気部17,17と、内気取入ダクト66に繋がる通気部18と、空調用吸込ダクト71に繋がる通気部18と、が形成されている。
そして、本実施の形態のユニット建物1の床下空間15内には、屋外から取り入れた空気を濾過するフィルタボックス2と、取り入れた空気を1階の居室11や2階の居室12に強制的に送るための送風機能を有する換気装置としての熱交換換気扇3と、取り入れた空気を調圧しつつ1階用と2階用に分ける分岐チャンバ4と、湿度に応じて空気中の水分を吸収又は発散する調湿材5と、空気を暖めたり冷やしたりできる空調装置6と、が設置されて換気空調システムSが構成されている。
この換気空調システムSは、いわゆる第一種換気に分類される換気系統に暖冷房機能及び除湿機能を有する暖冷房系統を付加したもので、送風機能を有する熱交換換気扇3によって給気及び排気の両方を強制的におこなうものである。
なお、この第一種換気とは、給気及び排気の両方を強制的におこなうものであり、この他に給気のみを強制的におこなう第二種換気や排気のみを強制的におこなう第三種換気がある。
そして、外気取入ダクト61、フィルタボックス2、外気交換前ダクト62、熱交換換気扇3、外気交換後ダクト63、分岐チャンバ4、換気用床下吹出部64、換気用吹出ダクト65によって給気手段Smが構成されている。
同様に、内気取入ダクト66、熱交換換気扇3、内気排出ダクト67によって排気手段Rmが構成されている。
このフィルタボックス2の流入側には、屋外に繋がる外気取入ダクト61が接続されて外壁19内に配置され、流出側には熱交換換気扇3の給気路の上流側に繋がる外気交換前ダクト62が接続される。
また、熱交換換気扇3は、筐体の内部が給気路と排気路とに区画されており、給気路と排気路の間には熱交換手段が配置され、給気路内には強制的に送風するための送風ファンが設置されている。
この熱交換手段は、夏期には排気路から排出される冷熱で給気路内を流れる空気を冷却し、冬期には排気路から排出される温熱で給気路内を流れる空気を加熱することで、排気が有する熱を有効利用できるようになっている。
さらに、熱交換換気扇3の給気路の下流側には、分岐チャンバ4の上流側に繋がる外気交換後ダクト63が接続されている。
分岐チャンバ4は、熱交換換気扇3内で排気と熱交換した給気を、床下空間15へ通じる換気用床下吹出部64と2階の居室12へ通じる換気用吹出ダクト65とに分岐させている。
この換気用床下吹出部64は、床下空間15に向いて開口しており、床下空間15に送風された空気は、通気部17,17を通じて間接的に1階の居室11に導入される。なお、この換気用床下吹出部64は、複数設けられて多方向に吹出すものであってもよい。
したがって、床下空間15に送風された空気は、床下空間15に敷設された調湿材5に接触し、調湿材5によって水分が吸収又は発散されて湿度が適切に調整された状態で1階の居室11に導入される。
また、換気用吹出ダクト65は、天井裏空間16で分岐してそれぞれ2階の居室12,12に繋がっており、換気用吹出ダクト65に送風された空気は、直接的に2階の居室12,12に導入される。
さらに、このように1階の居室11や2階の居室12,12に導入された空気は、吹抜空間13に設けられた通気部18から内気取入ダクト66を通じて熱交換換気扇3に取り込まれ、内気排出ダクト67を通じて屋外に強制的に排出される。
そして、本実施例の調湿材5は、粒状の材料が水分を吸収したり発散したりすることによって空気中の水分量を調整するもので、材料としてゼオライト、シリカゲル、トバモライト、珪藻土などを用いることができる。この調湿材5は、周囲を断熱された床下空間15の底版の略全面に敷き詰められている。
また、空調装置6は、暖房機能、冷房機能、除湿機能、加湿機能などを有するヒートポンプであり、上記した給気手段Smや排気手段Rmや熱交換換気扇3とは別の配管系統を備えている。
この空調装置6には、床上空間としての吹抜空間13に繋がる空調用吸込ダクト71から屋内の空気が取り込まれ、暖房や冷房などによって温度などを調整された空気は、1階の居室11に直接的に接続された空調用吹出ダクト75や、分岐チャンバ76に接続された分岐前ダクト72に送風される。
そして、分岐チャンバ76は、空調装置6内で暖房機能や冷房機能などによって温度などが調整された給気を、床下空間15へ通じる空調用床下吹出部73と2階の居室12へ通じる2階用の空調用吹出ダクト74とに分岐させている。
したがって、床下空間15に送風された空気は、床下空間15に敷設された調湿材5に接触し、調湿材5によって水分が吸収又は発散されて湿度が適切に調整された状態で1階の居室11に導入される。
次に、本実施の形態の換気空調システムSの制御モードと空気の流れについて、図2を用いて説明する。なお、以下では、電気料金の安い時間帯(例えば午後7時から翌朝6時まで)を夜間とし、電気料金の安くない時間帯(午前6時から午後7時まで)を昼間として説明するが、これらは厳密に区分されるものでなくてもよく、夜間モードと昼間モードの2つのモードを使い分けることで本発明の目的、作用及び効果は達成される。
まず、夏季の夜間において、除湿機能を稼動しつつ空調装置6を運転する夜間モードの運転方法について、図2を用いて説明する。なお、この夜間モードでは、給気手段Sm、排気手段Rm、熱交換換気扇3などによって構成される換気系統は運転しなくてもよい。
夜間には、空調装置6の除湿機能を稼動させることで、1階の居室11や2階の居室12を除湿しつつ、調湿材5に吸収された水分を発散させる。
すなわち、空調装置6内部の送風ファンを運転することで空調用吸込ダクト71を通じて取り込まれた屋内の空気は空調装置6に導入される。
空調装置6に導入された空気は、ヒートポンプによって冷やされるとともに、除湿機能によって水分を取り除かれることで湿度が大きく低下した状態となる。
そして、湿度が大きく低下した空気の一部は、空調用床下吹出部73を通じて床下空間15に導入され、他の一部は空調用吹出ダクト74を通じて1階の居室11に導入され、残りの一部は空調用吹出ダクト75を通じて2階の居室12,12に導入される。
さらに、床下空間15に導入された空気は、昼間に空気中の水分を吸収した調湿材5と接触し、この調湿材5に吸収された水分を発散させることで、吹出し直後と比べて湿度がやや上昇した状態になる。
つづいて、吹出し直後と比べて湿度がやや上昇した状態となった床下空間15の空気は、通気部17,17を通じて1階の居室11に導入される。したがって、1階の居室11には、吹出し直後と比べて湿度がやや上昇した中程度の湿度の空気が導入され、2階の居室12,12には、吹出し直後と同様の低い湿度の空気が導入される。
そして、1階の居室11や2階の居室12,12に導入された空気は、吹抜空間13を経由し、通気部18から空調用吸込ダクト71を通じて再び空調装置6に取り込まれる。
このようにして、夜間モードでは、空調装置6に取り込まれた空気をすべて除湿することによって、1階の居室11と2階の居室12,12の両方に除湿された空気を送風する。
次に、夏季の昼間において、除湿機能を稼動しないで空調装置6を運転する昼間モードの運転方法について、図2を用いて説明する。なお、この昼間モードでは、給気手段Sm、排気手段Rm、熱交換換気扇3などによって構成される換気系統は運転しなくてもよい。
昼間には、空調装置6の除湿機能を稼動させないで、夜間に充分に水分を発散させて乾燥している調湿材5によって、1階の居室11や2階の居室12,12を除湿する。
すなわち、空調装置6内部の送風ファンを運転することで、空調用吸込ダクト71を通じて取り込まれた屋内の空気は空調装置6に導入される。
空調装置6に導入された空気は、ヒートポンプによって冷やされるが、除湿機能によって水分を取り除かれることはなく、導入前の水分量を維持した状態となっている。
そして、水分量を維持したままの空気の一部は、空調用床下吹出部73を通じて床下空間15に導入され、他の一部は空調用吹出ダクト74を通じて1階の居室11に導入され、残りの一部は空調用吹出ダクト75を通じて2階の居室12,12に導入される。
さらに、床下空間15に導入された空気は、夜間に空気中の水分を発散させて乾燥している調湿材5と接触し、この調湿材5に水分を吸収させることで、吹出し直後と比べて湿度が低下した状態になる。
つづいて、吹出し直後と比べて湿度が低下した状態となった床下空間15の空気は、通気部17,17を通じて1階の居室11に導入される。
したがって、1階の居室11には、吹出し直後と比べて湿度が低下した中程度の湿度の空気が導入され、2階の居室12,12には、吹出し直後と同程度の湿度の空気が導入される。
そして、1階の居室11や2階の居室12,12に導入された空気は、吹抜空間13で混合された後に、通気部18から空調用吸込ダクト71を通じて再び空調装置6に取り込まれる。
このようにして、昼間モードでは、調湿材5によって除湿されることによって、1階の居室11に除湿された空気を送風する一方で、2階の居室12,12には除湿されていない空気を送風する。
しかし、暖冷房の次のサイクルでは、除湿されて1階の居室11を通過した空気と、除湿されないで2階の居室12を通過した空気と、が吹抜空間13で混合される。そして、混合された空気の一部は、空調装置6を介して2階の居室12,12にも送風されることになるため、結果として、2階の居室12,12にも間接的に除湿された空気が送風されることになる。
次に、本実施の形態の換気空調システムSの作用について説明する。
このように、本実施例の換気空調システムSは、建物としてのユニット建物1の床下空間15に換気装置としての熱交換換気扇3と空調装置6が配置された換気空調システムSである。
そして、このユニット建物1には床下空間15と床上空間としての1階の居室11を連通する通気部17,18が設けられ、熱交換換気扇3には、屋外の空気を取り入れて床下空間15に吹出す換気用床下吹出部64が設けられるとともに、空調装置6には、床上空間としての1階の居室11に接続される空調用吸込ダクト71と、床上空間としての1階の居室11や2階の居室12に接続される空調用吹出ダクト74,75と、床下空間15に吹出す空調用床下吹出部73と、が設けられている。
したがって、建物内の空気が保持する熱を逃がさないようにしつつ、空調装置6によって暖房又は冷房することができるため、建物内を快適な温度状態に保持することができる。
この場合、空調装置6には、下階の居室11に直接に繋がる空調用吹出ダクト75が接続されていれば、床下空間15の条件の影響を受けずに下階の居室11の温度を調整できるようになる。
加えて、このように床下空間15を暖めたり冷やしたりすることで、1階の居室11の床面を暖めたり冷やしたりすることができれば、足元を暖めたり冷やしたりすることで快適性を向上させることができる。
また、空調用床下吹出部73を備えることで床下空間15を利用すれば、1階の居室11を暖めるためのダクトの一部を省略することが可能となるため、床下空間15内の空気の流れをよくすることができる。特に、本実施例のように換気のための換気系統が床下空間15を利用する場合には、床下空間15内の気流を乱さないことは効果が大きいといえる。
さらに、熱交換換気扇3を有する換気系統と空調装置6を有する暖冷房系統とを別々の系統として構成することで、両者を別々に運転することができるため、ユーザの好みに応じた運転が可能となる。例えば、換気は必要ないが冷房だけをしたい場合や、暖房は必要ないが換気だけをしたい場合などにも対応することができる。
加えて、空調装置6と熱交換換気扇3の両方を備えることで、空調装置6によって屋内の空気が得た熱を、換気の際に熱交換換気扇3によって排気から給気へ伝えることで、きわめて熱効率の優れた換気空調システムSとなる。
また、床下空間15には湿度に応じて空気中の水分を吸収又は発散する調湿材5が敷設されることで、床下空間15の広い面積を利用して効率よく空気中の水分を吸収又は発散できる。
つまり、本実施例のユニット建物1では、床下空間15は部屋ごとに分断された布基礎によって構成されるものではなく、建物ユニットの交点に設置される束基礎によって構成されるものであるため、分断されない一体の広い面積を有する空間として構成される。
したがって、この連続する広い床下空間15の全面に調湿材5を敷き詰めれば、効率よく湿度を調湿できるようになる。
さらに、空調装置6は空気中の水分を除去する除湿機能を有することで、ユーザの好みに応じて、より詳細に湿度を調整することができる。
すなわち、調湿材5による水分の吸収・発散は床下空間15の環境条件によって影響を受けるため、湿度を微調整することは困難であるが、空調装置6によって機械的・強制的に除湿すれば、湿度を微調整できるようになる。
そして、換気装置としての熱交換換気扇3には、床上空間に接続される換気用吹出ダクト65が接続されることで、湿度を調整する必要がない場合には、床上空間の換気のみをおこなうことができる。
つまり、特に湿度を調整する必要がない場合には、床上空間としての1階の居室11や2階の居室12と熱交換換気扇3とを直接的に繋ぐ経路を通じて換気すれば、床下と床上の両方を換気するよりも送風抵抗が少なくてよいため、効率よく換気できる。
加えて、このように暖冷房系統(空調系統)と換気系統のそれぞれが、床上に繋がる経路としての空調用吹出ダクト74,75や換気用吹出ダクト65と、床下に繋がる経路としての空調用床下吹出部73や換気用床下吹出部64と、を備えることで、空調装置6と熱交換換気扇3の運転の組合せの自由度が大きくなり、より効率よく運転できるようになる。
つまり、空調と換気のそれぞれについて、床上稼動、床下稼動、床上床下稼動の3モードを切換えることによって、全体として3×3=9通りの運転モードを選択可能となり、よりユーザの好みに適応した運転が可能となる。さらに、空調について除湿機能を稼動させるか否かを選択できることも考慮すると、全体で9×2=18通りの運転モードが選択可能となる。
例えば、夏には換気・冷房・除湿をすべて床上床下稼動することや、春や秋には換気のみを床上稼動することや、冬には換気・暖房を床上稼動することなどが可能となる。
また、夜間には、空調装置6の除湿機能によって屋内を除湿するとともに、空調用床下吹出部73を通じて送風して調湿材5を乾燥させ、昼間には、空調装置6の除湿機能を停止させ、空調装置6に繋がる空調用床下吹出部73又は熱交換換気扇3に繋がる換気用床下吹出部64を通じて送風して調湿材5によって屋内を除湿する。
したがって、比較的コストのかかる空調装置6の稼動を電気料金の安い夜間のみに限定することでランニングコストを抑制しつつ、除湿機能と調湿材5によって昼夜にわたって建物内の湿度を快適な状態に保持できる。
さらに、本実施例のユニット建物1は、上記したいずれかの換気空調システムSを備えることで、居住空間の快適性が高い建物となる。
加えて、熱交換可能な換気系統と暖冷房系統の両方を備えているため、暖冷房系統によって建物内に投入された熱エネルギーを有効に活用することができる、エネルギー効率の優れた環境に優しい建物となる。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、空調装置6は除湿機能のみを有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、加湿機能を有するものであってもよい。
また、前記実施例では、暖冷房系統として空調装置6から下階の居室11に繋がる空調用吹出ダクト75を備える場合について説明したが、これに限定されるものではなく、下階の居室11に繋がる空調用吹出ダクト75は備えなくてもよい。
さらに、前記実施例では、夜間モード及び昼間モードにおいて、換気系統を稼動しない場合について説明したが、これに限定されるものではなく、暖冷房系統と換気系統の両方を稼動するものであってもよい。
そして、前記実施例では、換気空調システムSをユニット建物1に適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ある程度の広さの床下空間を有する建物であれば、事後的に断熱材や通気路を設けることで適用できる。
S 換気空調システム
1 ユニット建物(建物)
3 熱交換換気扇(換気装置)
5 調湿材
6 空調装置
11,12 居室(床上空間)
13 吹抜空間(床上空間)
15 床下空間
17,18 通気部
64 換気用床下吹出部
65 換気用吹出ダクト
71 空調用吸込ダクト
73 空調用床下吹出部
74,75 空調用吹出ダクト

Claims (6)

  1. 建物の床下空間に換気装置と空調装置が配置された換気空調システムであって、
    前記建物には断熱されている床下空間と床上空間を連通する通気部が設けられ、
    前記換気装置は、給気路と排気路との間に熱交換手段が配置された熱交換換気扇であり、
    前記熱交換換気扇には、屋外の空気を取り入れて床下空間に吹出す換気用床下吹出部が設けられるとともに、
    前記空調装置には、床上空間のうちの吹抜空間に接続される空調用吸込ダクトと、床上空間のうちの居室に接続される空調用吹出ダクトと、床下空間に吹出す空調用床下吹出部と、が設けられることを特徴とする換気空調システム。
  2. 床下空間には湿度に応じて空気中の水分を吸収又は発散する調湿材が敷設されることを特徴とする請求項1に記載の換気空調システム。
  3. 前記空調装置は空気中の水分を除去する除湿機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の換気空調システム。
  4. 前記熱交換換気扇には、床上空間に接続される換気用吹出ダクトが接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の換気空調システム。
  5. 夜間には、前記空調装置の除湿機能によって屋内を除湿するとともに、前記空調用床下吹出部を通じて送風して前記調湿材を乾燥させ、
    昼間には、前記空調装置の除湿機能を停止させ、前記空調用床下吹出部又は前記換気用床下吹出部を通じて送風して前記調湿材によって屋内を除湿することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の換気空調システム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の換気空調システムを備えることを特徴とするユニット建物。
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