JPH11141918A - 躯体蓄熱型空気調和システム - Google Patents

躯体蓄熱型空気調和システム

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JPH11141918A
JPH11141918A JP9311824A JP31182497A JPH11141918A JP H11141918 A JPH11141918 A JP H11141918A JP 9311824 A JP9311824 A JP 9311824A JP 31182497 A JP31182497 A JP 31182497A JP H11141918 A JPH11141918 A JP H11141918A
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conditioning
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Yoshinori Inoue
良則 井上
Nozomi Kusumoto
望 楠本
Yuji Yoshitake
裕二 吉竹
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床スラブへの蓄熱状態と室内空調状態との切
替えのための構成を簡単にしてイニシャルコストを低減
するとともに、ランニングコストを低減する。 【解決手段】 床スラブ1下面と天井板2との間に形成
した閉空間S内に空気調和機3を設け、その空気調和機
3からの温調空気によって床スラブ1に蓄熱する。天井
板2の所定箇所に、閉空間Sから室内空間に温調空気を
送る吹き出しファン4を設けるとともに、室内空間から
の空気を閉空間S内に戻す連通管5を設け、空調時にお
いて、床スラブ1からの放熱分を吹き出しファン4によ
って室内空間内に送る。更に、天井板2に吸い込みファ
ン6を設け、室内空間からの空気を閉空間S内の床スラ
ブ1に吹き付けるように戻して放熱を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床スラブ下面と天
井板との間に閉空間を形成し、空気調和機からの温調空
気(温風または冷風)を閉空間内に送風するとともに、
閉空間内の熱を室内側に取り出すように構成した躯体蓄
熱型空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、閉空間内に空気調和機を設
け、その空気調和機に、室内側に連通した室内側吸い込
み口と、閉空間側に連通した閉空間側吸い込み口とを接
続し、各吸い込み口に開閉ダンパーを設けている。
【0003】また、天井板に吹き出し口を設けるととも
に、その吹き出し口に開閉ダンパーを設けている。そし
て、床スラブへの蓄熱状態では、室内側吸い込み口と吹
き出し口それぞれを閉じ、閉空間側吸い込み口のみ開い
て空気調和機を駆動し、閉空間内に温調空気を送風して
床スラブに蓄熱する。一方、室内空調状態では、閉空間
側吸い込み口を閉じ、室内側吸い込み口と吹き出し口そ
れぞれを開いて空気調和機の送風ファンのみを駆動し、
閉空間と室内側とに温調空気を循環し、床スラブに蓄え
られた熱を放出させて空調(冷房または暖房)を行うよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
場合、空気調和機に室内側吸い込み口と閉空間側吸い込
み口とを接続するためのダクトを設けたり、開閉ダンパ
ーを設けたりするためにイニシャルコストが高くなる欠
点があった。また、空気調和機の送風ファンは容量が大
きいにもかかわらず、床スラブへの蓄熱および室内空調
のいずれの場合にも、上述の容量の大きい送風ファンを
駆動するためにランニングコストも高くなる欠点があっ
た。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の躯体蓄熱型空気
調和システムは、床スラブへの蓄熱状態と室内空調状態
との切替えのための構成を簡単にしてイニシャルコスト
を低減できるようにするとともに、ランニングコストを
低減できるようにすることを目的とし、請求項2に係る
発明の躯体蓄熱型空気調和システムは、床スラブからの
放熱を効率良く行えるようにすることを目的とし、ま
た、請求項3に係る発明の躯体蓄熱型空気調和システム
は、空調運転を、極力安価に行えるようにすることを目
的とし、また、請求項4に係る発明の躯体蓄熱型空気調
和システムは、環境温度の変化にかかわらず、所定の蓄
熱を良好に行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上述のような目的を達成するために、床スラブ下面と天
井板との間に閉空間を形成し、その閉空間内に空気調和
機を設け、その空気調和機からの温調空気によって床ス
ラブに蓄熱するように構成した躯体蓄熱型空気調和シス
テムにおいて、天井板の所定箇所に、閉空間から室内空
間に温調空気を送る吹き出しファンを設けるとともに、
室内空間からの空気を閉空間内に戻す連通路を設けて構
成する。
【0007】また、請求項2に係る発明は、上述のよう
な目的を達成するために、請求項1に係る発明の躯体蓄
熱型空気調和システムにおける天井板に、室内空間から
の空気を閉空間内の床スラブに吹き付けるように戻して
放熱させる吸い込みファンを設けて構成する。
【0008】また、請求項3に係る発明は、上述のよう
な目的を達成するために、請求項1に係る発明の躯体蓄
熱型空気調和システムにおける吸い込みファンの近く
に、室内空間内の空気の温度を測定する室内用温度セン
サを設けるとともに空調運転開始信号を出力する空調開
始手段を設け、室内用温度センサによる測定温度に基づ
いて、下記の第1、第2または第3の空調状態 [第1の空調状態:空調運転開始信号に応答して吹き出
しファンのみを駆動する初期空調状態 第2の空調状態:吹き出しファンの駆動状態で、室内用
温度センサによる測定温度が設定時間継続して設定空調
温度に満たなくなったことを判別して吸い込みファンを
駆動する放熱促進状態 第3の空調状態:吹き出しファンおよび吸い込みファン
の駆動状態で、室内用温度センサによる測定温度が設定
時間継続して設定空調温度に満たなくなったことを判別
して、吸い込みファンの駆動を停止するとともに空気調
和機を駆動する追いかけ運転状態]が得られるように空
気調和機、吹き出しファンおよび吸い込みファンを自動
的に作動する制御手段を備えて構成する。
【0009】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明の躯体蓄熱型空気調和システムにおける空気調
和機に吸い込み空気の温度を測定する閉空間用温度セン
サを設けるとともに、蓄熱運転開始信号を出力する蓄熱
開始手段を設け、制御手段が、蓄熱運転開始信号に応答
して空気調和機を駆動した後、閉空間用温度センサによ
る測定温度が設定温度を越えるとともに温度変化が無い
状態が設定時間継続したことを判別して空気調和機の駆
動を停止するものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明の躯体蓄熱型空気調和シス
テムの構成によれば、蓄熱時には、吹き出しファンの駆
動を停止した状態で空気調和機を駆動することにより、
空気調和機からの温調空気を閉空間内で循環させ、床ス
ラブに蓄熱する。また、床スラブからの放熱時には、空
気調和機の駆動を停止した状態で吹き出しファンを駆動
することにより、吹き出しファンと連通路とを介して、
閉空間と室内空間とにわたって温調空気を循環させ、床
スラブに蓄えた熱により空調を行う。
【0011】また、請求項2に係る発明の躯体蓄熱型空
気調和システムの構成によれば、吸い込みファンによ
り、室内空間からの空気を閉空間内の床スラブに吹き付
けるように戻し、床スラブとの間での熱交換効率を高
め、床スラブからの放熱を促進する。
【0012】また、請求項3に係る発明の躯体蓄熱型空
気調和システムの構成によれば、吸い込みファンの停止
状態では、室内空間内で循環流動する室内空間内の空気
の温度によって、そして、吸い込みファンの停止状態で
は、吸い込みファンへの吸い込み空気の温度によって室
内空間内の空気の温度を測定し、その室内空間内の空気
の温度に基づき、運転開始初期や軽負荷時には、吹き出
しファンのみを駆動する初期空調状態とし、また、通常
負荷時には、吹き出しファンと吸い込みファンとを駆動
する放熱促進状態とし、更に、高負荷時には、吹き出し
ファンと空気調和機とを駆動する追いかけ運転状態と
し、それぞれの状況に応じ、必要最小限の機器を駆動し
て空調運転を行う。
【0013】また、請求項4に係る発明の躯体蓄熱型空
気調和システムの構成によれば、空気調和機への吸い込
み空気の温度によって閉空間内の空気の温度を測定し、
その閉空間内の空気の温度に基づき、設定温度を越える
とともに温度変化が無い状態が設定時間継続したことに
より、蓄熱の完了を判別し、空気調和機を自動的に停止
して所定の蓄熱運転を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の躯体蓄熱型空気調和シス
テムに係る実施例を示す全体概略構成図、図2は要部の
拡大図であり、床スラブ1の下面と天井板2との間に閉
空間Sが形成されるとともに、閉空間S内に空気調和機
3が設けられている。
【0016】天井板2の所定箇所に、閉空間Sから、天
井板2の下方の室内空間Rに温調空気を送る吹き出しフ
ァン4が設けられるとともに、室内空間Rからの空気を
閉空間S内に戻す連通管5が設けられている。また、天
井板2の所定箇所に、室内空間Rからの空気を閉空間S
内の床スラブ1に吹き付けるように戻して放熱させる吸
い込みファン6が設けられている。上記吹き出しファン
4および吸い込みファン6それぞれとしては、室内空間
の容積に応じ、必要な個数分が設けられる。
【0017】空気調和機3に吸い込み空気の温度を測定
する閉空間用温度センサ7が設けられ、空気調和機3に
吸い込まれる空気の温度を閉空間S内の温度として測定
するようになっている。
【0018】また、吸い込みファン6の近くに、室内空
間R内の温度を測定する室内用温度センサ8が設けら
れ、吸い込みファン6の停止状態では、室内空間R内を
循環流動する空気の温度を室内空間R内の温度として測
定し、吸い込みファン6の駆動状態では、吸い込みファ
ン6に吸い込まれる空気の温度を室内空間R内の温度と
して測定するようになっている。
【0019】図3のブロック図に示すように、閉空間用
温度センサ7および室内用温度センサ8それぞれが、制
御手段としてのマイクロコンピュータ9に接続され、こ
のマイクロコンピュータ9に、空気調和機3、吹き出し
ファン4および吸い込みファン6それぞれが接続されて
いる。また、マイクロコンピュータ9には、蓄熱開始手
段としてのタイマ10と、運転開始手段としての運転ス
イッチ11と、空調温度設定器12と、蓄熱温度設定器
13とが接続されている。
【0020】マイクロコンピュータ9には、空気調和機
3の駆動を制御する第1の駆動手段14と、吹き出しフ
ァン4の駆動を制御する第2の駆動手段15と、吸い込
みファン6の駆動を制御する第3の駆動手段16と、蓄
熱完了判別手段17と、第1、第2および第3の比較手
段18,19,20と、第1、第2および第3のカウン
タ21,22,23と、温度差算出手段24と、放熱判
別手段25と、追いかけ判別手段26とが備えられてい
る。
【0021】タイマ10は、例えば、午前5時など、始
業前の予め設定された時刻になると第1の駆動手段14
に蓄熱運転開始信号を出力するようになっている。蓄熱
開始手段としては、例えば、蓄熱運転スイッチを設け、
所定時刻に人為的にON・OFFして蓄熱運転開始信号
を出力するように構成するものでも良い。
【0022】第1の駆動手段14では、タイマ10から
の蓄熱運転開始信号、ならびに、追いかけ判別手段26
からの追いかけ運転信号に応答して空気調和機3に起動
信号を出力し、空気調和機3を駆動するようになってい
る。また、蓄熱完了判別手段17からの蓄熱停止信号、
ならびに、追いかけ判別手段26からの追いかけ停止信
号に応答して空気調和機3に停止信号を出力し、空気調
和機3の駆動を停止するようになっている。
【0023】第1の比較手段18では、蓄熱温度設定器
13からの設定蓄熱温度TSと、閉空間用温度センサ7
で測定される蓄熱温度tSとを比較し、蓄熱温度tSが
設定蓄熱温度TSを越えたかどうかを比較し、設定蓄熱
温度TSを越えたときに、温度差算出手段24に比較出
力を出すようになっている。ここで、蓄熱温度tSが設
定蓄熱温度TSを越えるとは、冷房の場合には、設定蓄
熱温度よりも低くなったことを意味し、そして、暖房の
場合には、設定蓄熱温度よりも高くなったことを意味す
る。
【0024】温度差算出手段24では、第1の比較手段
18からの比較出力に応答して、そのときの測定蓄熱温
度tS2を入力し、そのときの測定蓄熱温度tS2と一
回前の測定蓄熱温度tS1との温度差ΔtS(=|tS
2−tS1|)を算出する。第2の比較手段19では、
温度差算出手段24からの温度差ΔtSと設定温度差t
nとを比較し、温度差ΔtSが設定温度差tnよりも小
さくなったときに、第1のカウンタ21に起動信号を出
力するようになっている。
【0025】蓄熱完了判別手段17では、第1のカウン
タ21から入力されるカウント数CTAと設定値CT1
とを比較し、設定値CT1を越えたとき、すなわち、閉
空間S内での温調空気の温度変化が少なくなった状態が
設定時間継続したときに、蓄熱が完了したとして、第1
の駆動手段14に蓄熱停止信号を出力し、空気調和機3
の駆動を停止するようになっている。
【0026】第2の駆動手段15では、運転スイッチ1
1からの空調運転開始信号に応答して吹き出しファン4
に起動信号を出力し、吹き出しファン4を駆動するよう
になっている。また、第3の比較手段20からの空調停
止信号に応答して吹き出しファン4に停止信号を出力
し、吹き出しファン4の駆動を停止するようになってい
る。
【0027】第3の比較手段20では、空調温度設定器
12からの設定空調温度TRと、室内用温度センサ8で
測定される室内温度tRとを比較し、室内温度tRが設
定空調温度TRを越えたかどうかを比較し、設定空調温
度TRを越えたときに、第2の駆動手段15に空調停止
信号を出力するようになっている。一方、設定空調温度
TRを越えていないときには、第2および第3のカウン
タ22,23に起動信号を出力するようになっている。
ここで、室内温度tRが設定空調温度TRを越えると
は、冷房の場合には、設定空調温度よりも低くなったこ
とを意味し、そして、暖房の場合には、設定空調温度よ
りも高くなったことを意味する。
【0028】放熱判別手段25では、第2のカウンタ2
2から入力されるカウント数CTBと設定値CT2とを
比較し、設定値CT2を越えたとき、すなわち、室内空
間R内での温調空気の温度が設定空調温度に満たなくな
った状態が設定時間継続したときに、放熱量が少なくな
ったとして、第3の駆動手段16に放熱信号を出力し、
吸い込みファン6を駆動するようになっている。
【0029】また、放熱判別手段25からの放熱信号
は、計時許容信号として第3のカウンタ23に入力さ
れ、吹き出しファン4および吸い込みファン6の両方が
駆動状態にあるときに、第3の比較手段20からの起動
信号に応答して計時し、そのカウント数CTCを追いか
け判別手段26に出力するようになっている。
【0030】追いかけ判別手段26では、第3のカウン
タ23からのカウント数CTCと設定値CT3とを比較
し、設定値CT3を越えたとき、すなわち、室内空間R
内での温調空気の温度が設定空調温度に満たなくなった
状態が設定時間継続したときに、蓄熱分の放熱では賄え
なくなったとして、第3の駆動手段16に停止信号を出
力して吸い込みファン6の駆動を停止するとともに、第
1の駆動手段14に追いかけ運転信号を出力し、空気調
和機3を駆動するようになっている。
【0031】次に、冷房の場合を例にして、上記マイク
ロコンピュータ9による制御動作につき、図4および図
5のフローチャートを用いて詳述する。
【0032】図4のフローチャートに示すように、先
ず、タイマ10で設定された蓄熱開始時刻になったかど
うかを判別し(S1)、蓄熱開始時刻になるに伴って蓄
熱運転開始信号を第1の駆動手段14に出力し(S
2)、空気調和機3を駆動する。
【0033】次いで、ステップS3に移行し、閉空間用
温度センサ7で測定される蓄熱温度tSが、蓄熱温度設
定器13からの設定蓄熱温度TSよりも低くなったかど
うかを判別し、設定蓄熱温度TSよりも低くなったとき
には、温度差算出手段24において、そのときの測定蓄
熱温度tS2と一回前の測定蓄熱温度tS1との温度差
ΔtS(=|tS2−tS1|)を算出して(S4)か
ら、ステップS5に移行して温度差ΔtSと設定温度差
tnとを比較し、温度差ΔtSが設定温度差tnよりも
小さくなったときには、第1のカウンタ21に起動信号
を出力して第1のカウンタ21を起動する(S6)。
【0034】その後、第1のカウンタ21から入力され
るカウント数CTAが設定値CT1を越えたかどうかを
判別する(S7)。設定値CT1を越えていなければス
テップS3に戻す。また、ステップS3において、蓄熱
温度tSが設定蓄熱温度TSよりも高くなったとき、あ
るいは、温度差ΔtSが設定温度差tnよりも大きくな
ったときには、いずれもステップS8に移行し、第1の
カウンタ21をリセットしてからステップS3に戻す。
【0035】ステップS7において、カウント数CTA
が設定値CT1を越えたことを判別したとき、すなわ
ち、閉空間S内での温調空気の温度変化が少なくなった
状態が設定時間(例えば、5分間など)継続したときに
は、蓄熱が完了したとして、第1の駆動手段14に蓄熱
停止信号を出力し、空気調和機3の駆動を停止する(S
9)。
【0036】以上の動作によって蓄熱を自動的に行う。
なお、暖房の場合には、ステップS3において、蓄熱温
度tSが設定蓄熱温度TSよりも高くなったかどうかを
判別し、蓄熱温度tSが設定蓄熱温度TSよりも高くな
ったときにYES側に移行するようにすればよい。
【0037】その後、図5のフローチャートに示すよう
に、運転スイッチ11がONされたかどうかを判別し
(S11)、運転スイッチ11のONに伴って第2の駆
動手段15に空調運転開始信号を出力し(S12)、吹
き出しファン4を駆動する。
【0038】次いで、室内用温度センサ8で測定される
室内温度tRが設定空調温度TRよりも低いかどうかを
判別し(S13)、設定空調温度TRよりも低いとき
に、第2の駆動手段15に空調停止信号を出力し(S1
4)、吹き出しファン4の駆動を停止するとともに、第
2のカウンタ22をリセットして(S15)からステッ
プS13に戻す。
【0039】室内温度tRが設定空調温度TRよりも高
いときには、ステップS16に移行し、第2のカウンタ
22を起動してから、その第2のカウンタ22から入力
されるカウント数CTBが設定値CT2を越えたかどう
かを判別する(S17)。設定値CT2を越えていなけ
ればステップS12に戻す。
【0040】カウント数CTBが設定値CT2を越えれ
ば、室内空間R内での温調空気の温度が設定空調温度に
満たなくなった状態が設定時間(例えば、15分間など)
継続して放熱量が少なくなったとして、第2のカウンタ
22をリセットして(S18)から第3の駆動手段16
に放熱信号を出力し(S19)、吸い込みファン6を駆
動する。
【0041】その後に、室内用温度センサ8で測定され
る室内温度tRが設定空調温度TRよりも低いかどうか
を判別し(S20)、室内温度tRが設定空調温度TR
よりも低くなれば、所定の空調温度になっているため
に、第3の駆動手段16に放熱停止信号を出力し(S2
1)、吸い込みファン6の駆動を停止し、第3のカウン
タ23をリセットして(S22)からステップS20に
戻す。
【0042】ステップS20において、室内温度tRが
設定空調温度TRよりも高くなれば、ステップS23に
移行して第3のカウンタ23を起動してから、その第3
のカウンタ23から入力されるカウント数CTCが設定
値CT3を越えたかどうかを判別する(S24)。設定
値CT3を越えていなければステップS19に戻し、第
3の駆動手段16に放熱信号を出力して、吸い込みファ
ン6を駆動する。
【0043】カウント数CTCが設定値CT3を越えれ
ば、室内空間R内での温調空気の温度が設定空調温度に
満たなくなった状態が設定時間(例えば、15分間など)
継続し、吸い込みファン6の駆動により放熱を促進して
も放熱量が足らなくなったとして、第3の駆動手段16
に放熱停止信号を出力し(S25)、吸い込みファン6
の駆動を停止する。
【0044】その後に、第3のカウンタ23をリセット
して(S26)からステップS27に移行し、第1の駆
動手段14に追いかけ運転信号を出力し、空気調和機3
を駆動して追いかけ運転を行う。
【0045】その追いかけ運転状態で、室内用温度セン
サ8で測定される室内温度tRが設定空調温度TRより
も低いかどうかを判別し(S28)、室内温度tRが設
定空調温度TRよりも低くなれば、所定の空調温度にな
っているために、第1の駆動手段14に追いかけ停止信
号を出力し(S29)、空気調和機3の駆動を停止して
からステップS28に戻す。
【0046】ステップS28で室内温度tRが設定空調
温度TRよりも高くなれば、第1の駆動手段14に追い
かけ運転信号を出力し(S27)、空気調和機3を駆動
して追いかけ運転を行う。図示しないが、この後、運転
スイッチ11がOFFになるまで、この追いかけ運転を
繰り返し行うことになる。
【0047】上記ステップS11からステップS17ま
でが、特許請求の範囲の第1の状態である初期空調状態
に相当する。また、ステップS18からステップS24
までが、特許請求の範囲の第2の状態である放熱促進状
態に相当する。更に、ステップS25からステップS2
9までが、特許請求の範囲の第3の状態である追いかけ
運転状態に相当する。
【0048】なお、暖房の場合は、上記ステップS1
3、ステップS20およびステップS28それぞれにお
いて、室内温度tRが設定空調温度TRよりも高くなっ
たかどうかを判別し、室内温度tRが設定空調温度TR
よりも高ければYES側に、そして、低ければNO側に
それぞれ移行することになる。
【0049】上述制御において、例えば、始業時など、
冷房の場合で急激に所定の温度まで下げたいとか、ある
いは、暖房の場合で急激に所定の温度まで上げたいとい
ったときには、人為的な切り換え操作により、前述制御
に優先して、吹き出しファン4、吸い込みファン6およ
び空気調和機3のすべてを強制的に駆動し、床スラブ1
から放熱させながら、空気調和機3からも冷風あるいは
温風を供給するようにできるものである。また、このこ
とに鑑み、例えば、1日の内で最初に運転スイッチ11
が入った時にのみ、例えば、10分間などの所定時間だ
け、吹き出しファン4、吸い込みファン6および空気調
和機3のすべてを強制的に駆動する動作をプログラムに
組み込むようにしても良い。
【0050】上記実施例では、室内空間Rからの空気を
閉空間S内に戻すのに、比較的長い連通管5を設け、床
スラブ1に近い位置に戻すようにしているが、本発明と
しては、単に開口を形成するものでも良く、それらをし
て連通路と総称する。
【0051】また、上記実施例では、蓄熱運転時の空気
調和機3の駆動状態で、閉空間S内の温度が設定温度を
越えるとともに温度変化が無い状態が設定時間継続した
ことに基づいて蓄熱を完了するように構成しているが、
例えば、床スラブ1内の所定の深さ箇所に躯体温度を測
定する温度センサを埋設し、その温度センサの測定温度
が、冷房の場合には設定温度以下に、そして、暖房の場
合には設定温度以上にそれぞれなったことに基づいて蓄
熱を完了するように構成しても良い。また、本発明とし
ては、午前5時間など、設定時間だけ空気調和機3を駆
動して蓄熱するように構成するものでも良い。
【0052】また、本発明としては、放熱促進のための
吸い込みファン6を設けないものでも良い。更に、説明
していないが、空気調和機3を構成するのに、そのコイ
ルに室外熱交換器を接続するものとか、氷蓄熱システム
の凝縮器などを接続するものなど、各種の構成が採用で
きる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の躯体蓄熱型空気調和システムによれば、床スラブか
らの放熱を、空気調和機の駆動を停止した状態で吹き出
しファンを駆動することにより行うから、従来のダクト
や開閉ダンパーを不要にでき、しかも、閉空間と室内空
間とにわたって温調空気を循環させるだけで済むから、
吹き出しファンとして、空気調和機の送風ファンに比べ
て容量の小さいものを、室内空間の容積に応じた分だけ
用いることができ、全体として、構成が簡単でイニシャ
ルコストを低減できるとともに、電力消費量少なくラン
ニングコストを低減できる。
【0054】また、請求項2に係る発明の躯体蓄熱型空
気調和システムによれば、吸い込みファンにより、室内
空間からの空気を閉空間内の床スラブに吹き付け、床ス
ラブとの間での熱交換効率を高めて床スラブからの放熱
を促進するから、床スラブからの放熱を効率良く行え、
床スラブに蓄えられた熱を十分利用して空調を行なうこ
とができ、高負荷時でも、追いかけ運転のために空気調
和機を駆動する時間を短くでき、一層ランニングコスト
を低減できる。
【0055】また、請求項3に係る発明の躯体蓄熱型空
気調和システムによれば、空調時には、高負荷時の追い
かけ運転状態の時にのみ空気調和機を駆動するといった
ように、室内空間内での空気の温度状況に応じ、必要最
小限の熱を確保するのに最適な機器だけを駆動するよう
に制御するから、空調運転を極力安価に行える。
【0056】また、請求項4に係る発明の躯体蓄熱型空
気調和システムによれば、例えば、冷房に備えての蓄熱
を行う場合に、始業前に設定時間だけ蓄熱運転を行うよ
うに構成すると、外気温度が高い場合には蓄熱不足にな
り、逆に、外気温度が低い場合には、所定の蓄熱が完了
しているにもかからず空気調和機を長時間駆動するため
に不経済になるが、本発明によれば、閉空間内の空気の
温度に基づいて蓄熱の完了を判別し、空気調和機を自動
的に停止するから、外気温度のいかんにかかわらず、常
に所定の蓄熱状態が得られるように蓄熱運転を行うこと
ができ、所定の蓄熱を過不足無く良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る躯体蓄熱型空気調和システムの実
施例を示す全体概略構成図である。
【図2】要部の拡大図である。
【図3】ブロック図である。
【図4】蓄熱状態の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】空調状態の動作を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…床スラブ 2…天井板 3…空気調和機 4…吹き出しファン 5…連通路 6…吸い込みファン 7…閉空間温度センサ 8…室内用温度センサ 9…制御手段としてのマイクロコンピュータ S…閉空間 R…室内空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ下面と天井板との間に閉空間を
    形成し、前記閉空間内に空気調和機を設け、前記空気調
    和機からの温調空気によって前記床スラブに蓄熱するよ
    うに構成した躯体蓄熱型空気調和システムにおいて、 前記天井板の所定箇所に、前記閉空間から室内空間に温
    調空気を送る吹き出しファンを設けるとともに、前記室
    内空間からの空気を前記閉空間内に戻す連通路を設けた
    ことを特徴とする躯体蓄熱型空気調和システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の天井板に、室内空間か
    らの空気を閉空間内の床スラブに吹き付けるように戻し
    て放熱させる吸い込みファンを設けてある躯体蓄熱型空
    気調和システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の吸い込みファンの近く
    に、室内空間内の空気の温度を測定する室内用温度セン
    サを設けるとともに空調運転開始信号を出力する空調開
    始手段を設け、前記室内用温度センサによる測定温度に
    基づいて、下記の第1、第2または第3の空調状態 [第1の空調状態:空調運転開始信号に応答して吹き出
    しファンのみを駆動する初期空調状態 第2の空調状態:前記吹き出しファンの駆動状態で、前
    記室内用温度センサによる測定温度が設定時間継続して
    設定空調温度に満たなくなったことを判別して前記吸い
    込みファンを駆動する放熱促進状態 第3の空調状態:前記吹き出しファンおよび前記吸い込
    みファンの駆動状態で、前記室内用温度センサによる測
    定温度が設定時間継続して設定空調温度に満たなくなっ
    たことを判別して、前記吸い込みファンの駆動を停止す
    るとともに前記空気調和機を駆動する追いかけ運転状
    態]が得られるように前記空気調和機、吹き出しファン
    および前記吸い込みファンを自動的に作動する制御手段
    を備えたことを特徴とする躯体蓄熱型空気調和システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気調和機に吸い込み
    空気の温度を測定する閉空間用温度センサを設けるとと
    もに、蓄熱運転開始信号を出力する蓄熱開始手段を設
    け、前記制御手段が、蓄熱運転開始信号に応答して前記
    空気調和機を駆動した後、前記閉空間用温度センサによ
    る測定温度が設定温度を越えるとともに温度変化が無い
    状態が設定時間継続したことを判別して前記空気調和機
    の駆動を停止するものである躯体蓄熱型空気調和システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000213777A (ja) * 1999-01-27 2000-08-02 Shimizu Corp 躯体蓄熱式空調システム
JP2012057880A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Marushichi Home Kk 空調システム
JP2018084342A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 株式会社竹中工務店 空調システム
JP2020169731A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 三井ホーム株式会社 換気空調システム

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