JP3286443B2 - 空気搬送式集中空調装置の動作制御方法および装置 - Google Patents

空気搬送式集中空調装置の動作制御方法および装置

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JP3286443B2
JP3286443B2 JP33727793A JP33727793A JP3286443B2 JP 3286443 B2 JP3286443 B2 JP 3286443B2 JP 33727793 A JP33727793 A JP 33727793A JP 33727793 A JP33727793 A JP 33727793A JP 3286443 B2 JP3286443 B2 JP 3286443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気搬送式集中空調装
置の動作制御方法および装置に関し、高気密高断熱化さ
れた住宅やオフィス等の建物における全館冷暖房装置の
制御などに利用できる。
【0002】
【背景技術】近年、冷暖房等の空調は住宅やオフィス等
の建物において不可欠のものとなりつつあり、空調効率
を高めるために高断熱高気密化が図られている。従来の
空調は、大型のビルディング等を除けば、建物内の各室
等の区画毎に行われることが一般的であった。しかし、
高断熱高気密化に伴って、住宅等の小型の建物において
も全館冷暖房を行うための集中空調装置の導入が進めら
れている。
【0003】前述した住宅等の小型の建物における集中
空調装置としては、予め所定の温度、湿度などに調和さ
れた空気を建物内の一箇所で生成し、これを建物内に循
環させる空気搬送式の集中空調装置が提案されている
(本願出願人による特開平2−287034号公報、特
開平3−55458号公報等参照)。
【0004】一例として、図4には、空気搬送式集中空
調装置80が設置された寒冷地用住宅建物90が示され
ている。建物90は、一階および二階に複数の居室91
を有し、各々はドア92を介して廊下等の通路(図示省
略)に接続される。各階の通路は階段ホール93により
連通されている。 集中空調装置80は、集中空調ユニ
ット81を有し、このユニット81は吸い込んだ空気を
熱交換器82で加熱し、ダクト83を通して各室91へ
送る。各室91へ送られた空気は順次ドア92から通路
を通り、階段ホール93を経て集中空調ユニット81へ
回収、循環される。
【0005】ダクト83の各室91に開口する部分には
ダンパ84が設置され、送風が行われる際に適宜開閉さ
れ、各室91内に調和された空気を導入するようになっ
ている。集中空調ユニット81の熱交換器82には、熱
源である温水ボイラ86からの温水が供給され、高能率
で全館暖房が行われるようになっている。なお、寒冷地
以外では温水ボイラの他に、あるいは置き換える形でヒ
ートポンプ式の室外機が接続され、必要に応じて冷房用
の冷媒が供給されることになる。
【0006】一方、高気密高断熱の建物90において
は、それ自体では換気が得られない。このため、集中空
調装置80には換気装置70が併設されている。換気装
置70は、二系統の給排気経路および相互の熱交換を行
う全熱交換換気装置71(全熱交換換気扇など)を有
し、一方の経路は階段ホール93に連通するダクト72
(リターンエア;RA)および屋外に連通するダクト7
3(エクゾーストエア;EA)を通して内気排出を行
う。また、他方の経路は建物90の軒天ガラリ94およ
び小屋裏95を通して外気を吸入するダクト74(アウ
トエア;OA)および集中空調ユニット81に連通する
ダクト75(サプライエア;SA)を通して外気吸入を
行う。
【0007】このような構成においては、図4に示すよ
うに、集中空調装置80により各室91へと空気が循環
されるとともに、換気装置70により階段ホール93で
循環する空気の一部が取り出され、これに替わる外気が
集中空調ユニット81へと補給される。これにより新鮮
な空気が全館に循環され、各室91まで行き渡らせるこ
とができる。そして、全熱交換換気装置71により、排
出される空気の熱は、新たに取り入れられる外気に移さ
れるため、熱効率を高く維持することができる。また、
集中空調装置80による全館への空気循環を利用して換
気を行うため、各室91への個別の換気ダクト等を設け
る必要がなく、建物90内の設備簡略化が図れるという
利点もある。
【0008】ところで、前述のような集中空調装置80
においては、各室91に個別のルームコントローラを設
け、各室91毎に所望の空調状態に個別調整することも
なされているが、一階および二階をそれぞれまとめた
り、あるいは建物90内の居室91から階段ホール93
等までを一括して全館同じ空調状態に調整することも行
われている。このような所定の範囲を一括して空調制御
することで、各室91からの出入りにともなう寒暖の差
等をなくすことができ、建物90内において一層快適な
空調が得られる。
【0009】図5には、前述した図4の建物90を全館
一括空調するために集中空調装置80制御する動作制御
装置60の一例が示されている。動作制御装置60は、
集中空調装置80の送風状態を制御する送風制御装置6
1を備えている。送風制御装置61は、建物90内の気
温が快適さを与える所定の目標値に近づくように集中空
調装置80の送風状態を制御するものである。
【0010】このために、送風制御装置61は、階段ホ
ール93に設置された気温センサ62により建物90内
の気温を検出する。また、予め操作パネル等から目標気
温設定部63に目標気温が設定される。そして、検出し
た気温と目標気温の差が大きくなった際に、集中空調ユ
ニット81に送風を行わせ、熱交換機82を通して調和
された空気をダクト83へと送るとともに、各室91の
ダンパ84を開き、調和空気を各室91へと循環させ、
これにより建物90内の気温を目標温度に近づける。
【0011】一方、送風制御装置61により集中空調装
置80の送風が行われると、熱交換機82において熱交
換が行われ、温水ボイラ86においては増加した熱負荷
に応じた追加加熱が必要となる。無論、ヒートポンプ式
冷暖房等の場合でも同様であり、熱負荷の変化に対応し
た熱源の調整が必要になるということである。このよう
な負荷変動に対応させるために、動作制御装置60は熱
源の制御を行う熱源制御部64を備えている。熱源制御
部64は、湯温センサ65で温水ボイラ86の出湯側の
湯温を検出し、予め目標湯温設定部66に設定された目
標湯温に維持されるように温水ボイラ86の加熱部等を
制御するものである。
【0012】このような動作制御装置60においては、
建物90内の気温が低下すると、気温を検出した送風制
御部61が自動的に集中空調ユニット81を起動し、ダ
ンパ84を開いて各室91内に温風を供給する。この
間、熱源制御部64は温水ボイラ86の湯温が目標値に
維持されるように適宜加熱させ、温風の供給を確保す
る。これにより、建物90内は徐々に暖房され、室温が
目標温度まで引き上げられる。この間の建物90内の気
温、送風の風量、温水ボイラ86の湯温は図6に示すよ
うに変化する。
【0013】気温Aは、時刻t0までは目標気温A0よ
りも低いが、送風により熱を供給されることで徐々に上
昇し、時刻teで目標気温A0に達し、その後もこの温
度に維持される(図6(A)参照)。風量Bは、送風時
刻t0までは送風がないが、送風が開始されるとダンパ
84は全開とされ、集中空調ユニット81による送風も
最大出力で行われ、風量B0に保たれる。この状態は気
温が目標値に達する時刻teまで維持される。その後は
検出される気温が目標値より下がる都度、必要に応じて
断続される(図6(B)参照)。湯温Wは、常時目標湯
温W0に維持されている。時刻t0からの送風開始に伴
って湯温は低下するが、直ぐに追加加熱が行われて目標
湯温W0に復帰する(図6(C)参照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な動作制御装置60により集中空調装置80の動作制御
を行う場合、各室91内に得られる空調状態が必ずしも
快適といえない場合がある。すなわち、各室91に送風
される暖気は、集中空調ユニット81において熱交換機
82により加熱されるが、この際の温度は温水ボイラ8
6からの温水の温度に従う。一方、温水ボイラ86は熱
負荷に対応するべく熱源制御装置64により一定温度に
維持されている。従って、各室91に送風される温風の
温度も一定に維持されている。
【0015】このような条件のもとでは、各室内91内
に送風される温風には常時十分な熱量が与えられる。こ
のため、各室91内が低温の状態では温度上昇が効率よ
く行われ、好都合である。しかし、各室91内が徐々に
暖まってきた場合、相変わらず高い熱量をもった暖気が
供給され続けていると、急速な加熱により各室91内に
温度むらを生じることになる。
【0016】例えば、温度各室91内の平均気温が目標
気温以下であっても、暖気が導入されるダンパ84付近
では高い熱量の空気により目標気温以上になり、この近
傍だけが暑くなり、快適さを損なうという問題を生じ
る。また、高熱量による急速な加熱等により、各室91
内が高温になっても温度センサ62がある階段ホール9
3が未だ低温のままとなり、集中空調装置80が加熱を
続けて各室91部分が必要以上に暑くなるといった温度
むらによる不都合の可能性もある。
【0017】このように、急速な加熱は効率よい暖房に
必要であるが、暖房動作の間にずっと急速な加熱が継続
されると室内に温度むらを生じ、快適さを損なうという
問題があった。そして、このような問題は冷房時などの
他の空調動作、あるいは除湿や加湿といった他の空調条
件についても同様であり、これらの解決が望まれてい
た。本発明の目的は、効率の良い空調が行えるととも
に、温度むら等の不都合の発生を回避できる空気搬送式
集中空調装置の動作制御方法および装置を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、空調動作の開
始時の状態と、その後の継続状態あるいは終盤における
空調状態とを変化させることにより、効率の良さを確保
しながら、急速な空調動作による温度むら等を解消しよ
うとするものである。特に、本発明は、従来の動作制御
においては送風制御と熱源制御とが直接的な関連なしに
独立して行われており、これが前述した不都合の原因で
あるという知見に基づき、これらの送風制御と熱源制御
とをともに気温に関連させて制御することを特徴とする
ものである。
【0019】すなわち、本発明の方法は、調和済み空気
を建物内の各室に循環させる空気搬送式集中空調装置に
おける前記各室への送風動作および前記集中空調装置に
熱供給する熱源としての温水の温度を制御する空気搬送
式集中空調装置の動作制御方法であって、予め前記温水
の制御レベルに第一湯温と、それより低い第二湯温と、
前記第一湯温および前記第二湯温の間の待機温度とを設
定するとともに前記建物内の目標気温を設定しておき、
前記送風動作が行われない待機状態では前記温水を前記
待機温度とし、前記送風動作の開始時には前記温水を前
記第一湯温で出力させ、前記送風動作の進行に従って、
前記建物内を循環する前記空気の気温と前記目標気温と
の差に応じて、前記送風動作の風量を下げるとともに、
前記温水の出力を前記第二湯温へと連続的または段階的
に下げてゆくことを特徴とする。
【0020】また、前記送風動作の制御にあたり、前記
検出した気温と前記目標気温との差が所定値以上の際に
風量を最大とし、前記差の減少に従って風量を連続的ま
たは段階的に小さくしてゆくことを特徴とする。
て、前記気温の検出を前記集中空調装置の戻り空気吸い
込み側部分で行うことを特徴とする。
【0021】一方、本発明の装置は、調和済み空気を建
物内の各室に循環させる空気搬送式集中空調装置におけ
る前記各室への送風動作および前記集中空調装置に熱供
給する熱源としての温水の温度を制御する空気搬送式集
中空調装置の動作制御装置であって、予め前記建物内の
目標気温を設定しておく目標気温設定部と、前記建物内
を循環する前記空気の気温を検出する気温センサと、前
記検出した気温と前記目標気温との差に応じて前記送風
動作の風量を下げるように設定された送風制御部と、前
記検出した気温と前記目標気温との差に応じて前記温水
の出力を下げるように設定された熱源制御部とを有し、
前記熱源制御部は、予め第一湯温およびそれより低い第
湯温が設定される第一および第二の出力レベル設定部
と、前記送風動作が行われない待機状態では前記温水を
前記第一湯温および前記第二湯温の間の待機温度とし、
前記温水の出力レベルを前記送風動作の開始時には前記
第一湯温としかつ前記送風動作の進行に従って前記第二
湯温へと連続的または段階的に変化させる目標出力レベ
ル調整部とを有することを特徴とする。
【0022】また、前記送風制御部は、前記検出した気
温と前記目標気温との差が所定値以上の際に風量を最大
とし、前記差の減少に従って風量を連続的または段階的
に小さくしてゆくように設定されていることを特徴とす
る。して、前記気温センサは前記集中空調装置の戻り
空気吸い込み側部分に設置されていることを特徴とす
る。
【0023】
【作用】このような本発明においては、検出した気温に
応じて送風が行われ、循環する空気により建物内に冷房
あるいは暖房等が行われることになる。そして、循環す
る空気に供給される熱量に応じた加熱または冷却が熱源
としての温水により行われる。ここで、空調の開始時点
では目標温度と検出された気温との差が大きいため、送
風および熱源はともに高レベルで作動される。これによ
り、効率よい空調が行われ、短時間で気温は目標温度に
接近する。
【0024】一方、気温が目標温度に近づいてくると、
その温度差に応じて送風および熱源の動作が徐々に抑制
されていく。これにより、建物内の送風の吹き出しが弱
められ、かつ熱源の低レベル化により循環させる空気の
加熱あるいは冷却の度合いも弱められる。従って、建物
内の温度むらが生じにくくなり、それによる不快感等を
解消することが可能となる。この場合、建物内の気温が
目標温度に達する時間が遅くなることになるが、目標温
度に近づくにつれ遅れるのであるため、既に目標温度に
近づいており、空調としての快適さを損なうことはな
い。
【0025】さらに、前述したように温度むらを生じに
くいことから、戻り空気からの室温検出の確実性が増
し、集中空調装置の戻り空気吸い込み側部分で室温検出
を行うことが可能となり、建物室内の別の箇所に温度セ
ンサを設置する場合に比べて制御系の構造簡略化を実現
できることになる。また、熱源としての温水を第一湯温
で出力することにより、送風動作初期に要求される高熱
量の運転に対応でき、熱源としての温水を第二湯温で出
力することにより、送風動作の最終段階における低熱量
の運転に対応できるとともに、これら温水の出力レベル
第一湯温と第二湯温との間で調整するだけで、吹き出
し温度を容易に調整できる。また、送風動作が行われな
い待機状態では温水を第一湯温および第二湯温の間の待
機温度としたので、送風動作の開始時に、温水を待機温
度から第一湯温に短時間で到達させて高温の空気を速や
かに生成できるから、気温を目標温度に迅速に接近させ
ることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明に基づく空気搬送式集中空調
装置の動作制御装置10が示されている。なお、この動
作制御装置10が適用された空気搬送式集中空調装置8
0およびこの空調装置80が設置された建物90は前述
した図4と同様である。このため、説明を簡略化するべ
く、以下には空調装置80および建物90については図
4と同じ符号を付して説明を省略する。
【0027】図1において、動作制御装置10は、集中
空調装置80の送風状態を制御する送風制御装置11を
備えている。送風制御装置11は、建物90内の気温が
快適さを与える所定の目標値に近づくように集中空調装
置80の送風状態を制御するものである。
【0028】このために、送風制御装置11は、集中空
調ユニット81の戻り空気取り入れ部分に設置された気
温センサ12により建物90内の気温を検出する。ま
た、予め操作パネル等から目標気温設定部13に目標気
温が設定される。そして、検出した気温と目標気温の差
が大きくなった際に、集中空調ユニット81に送風を行
わせ、熱交換機82を通して調和された空気をダクト8
3へと送るとともに、各室91のダンパ84を開き、調
和空気を各室91へと循環させ、これにより建物90内
の気温を目標温度に近づけるように構成されている。
【0029】ここで、送風制御装置11は、検出した気
温と目標気温の差が小さくなるにつれて、送風量が小さ
くなるように集中空調ユニット81の送風量およびダン
パ84の開度を段階的に調節する。本実施例では、基準
気温A1およびA2(図3(A)参照)において調整が
行われるようになっている(図3(B)参照)。具体的
な処理流れとしては、図2に示すように、気温Aを検出
し(処理S1)、この値Aと基準気温A1との比較を行
い(処理S2)、小さければ風量B0を設定する(処理
S3)。
【0030】一方、値Aが基準気温A1より大きければ
基準気温A2との比較を行い(処理S4)、小さければ
風量B1を設定する(処理S5)。また、値Aが基準気
温A2より大きければ基準気温A0との比較を行い(処
理S6)、小さければ風量B2を設定する(処理S
7)。更に、値Aが基準気温A0より大きければ操作パ
ネル等の設定を調べ(処理S8)、換気要求があれば最
低換気風量に調整し(処理S9)、なければ送風停止を
設定する。(処理S10)これにより、送風動作初期に
は風量が大きく、最終段階には風量が小さくなるような
制御が行われるようになっている。
【0031】一方、送風制御装置11により集中空調装
置80の送風が行われると、熱交換機82において熱交
換が行われ、温水ボイラ86においては増加した熱負荷
に応じた追加加熱が必要となる。無論、ヒートポンプ式
冷暖房等の場合でも同様であり、熱負荷の変化に対応し
た熱源の調整が必要になるということである。このよう
な負荷変動に対応させるために、動作制御装置10は熱
源の制御を行う熱源制御部14を備えている。熱源制御
部14は、湯温センサ15で温水ボイラ86の出湯側の
湯温を検出し、この湯温が指定された目標湯温に維持さ
れるように温水ボイラ86の加熱部等を制御するように
構成されている。
【0032】ここで、熱源制御部14は建物90内の気
温に応じて目標湯温が調節されるようになっており、こ
のために第一出力レベル設定部16、第二出力レベル設
定部17、目標出力レベル調整部18が設けられてい
る。第一出力レベル設定部16には、送風動作初期に要
求される高熱量での運転に対応するべく、比較的高い第
一湯温W1が設定されている。第二出力レベル設定部1
7には、送風動作の最終段階つまり建物90内気温が目
標気温に接近した際に要求される低熱量での運転に対応
するべく、比較的低い第二湯温W2が設定されている。
【0033】目標出力レベル調整部18は、送風制御部
11の温度センサ12および目標気温設定部13に接続
され、検出した気温と目標気温の差が大きくなった際
に、送風制御部11による送風制御と同調して、第一出
力レベル設定部16の第一湯温W1を目標湯温とし、熱
源制御部14に指定する。そして、検出した気温が目標
気温に近づくに従って、目標湯温を第二出力レベル設定
部17の第二湯温W2に連続的に近づけてゆき、建物9
0内の気温が目標気温に近づいた状態では第二湯温W2
が目標湯温になるように調整するように構成されている
(図3(C)参照)。
【0034】なお、暖房用の送風動作が行われない(送
風停止もしくは最低換気風量に維持された)待機状態で
は、目標湯温は第一湯温W1および第二湯温W2の中間
の待機温度W3に指定される。待機温度W3は、第一温
度W1に近ければ、次に高熱量の運転がある際に迅速な
対応が可能であり、第二温度W2に近ければ現在の空調
状態を維持するための小規模の調整運転の際に吹き出し
温風の温度を低くでき、快適さを得るために好適であ
る。
【0035】このような動作制御装置10においては、
集中空調装置80に対して次のような動作制御が行われ
る。すなわち、建物90内の気温が低下すると、気温を
検出した送風制御部61が自動的に集中空調ユニット8
1を起動し、ダンパ84を開いて各室91内に温風を供
給する。この際、温度センサ12で検出される建物90
内の気温は目標気温設定部13に記憶された目標気温と
は大きく離れているため、送風制御部11はダンパ84
を最大開度とし、集中空調ユニット81に最大風量で送
風を行わせる。
【0036】また、目標出力レベル調整部18は第一湯
温W1を目標湯温として熱源制御部14に設定する。こ
れにより、熱源制御部64は温水ボイラ86の湯温が第
一湯温W1に維持されるように適宜加熱させ、温風の供
給を確保する。こうして供給された高温の温水により、
集中空調ユニット81は高温の空気を生成し、この空気
により建物90内は急速に暖房され、室温が目標温度に
向けて引き上げられてゆく。
【0037】この間の建物90内の室温は温度センサ1
2で検出され、送風制御部11は目標温度との差の減少
に伴ってダンパ84の開度および集中空調ユニット81
の送風量を段階的に絞ってゆく。また、目標出力レベル
調整部18は目標温度との差の減少に伴って目標湯温を
連続的に下げてゆく。これにより、建物90内の気温が
目標気温に近づいた状態では送風量が僅かなものとな
り、温水ボイラ86の湯温も第二湯温W2まで下げられ
ているため送風温度も低く抑えられ、建物90内は緩や
かな暖房が行われる状態となる。
【0038】図3には、前述した動作の間の建物90内
の気温A、送風の風量B、温水ボイラ86の湯温Wの変
化が示されている。図3(A)に示すように、気温A
は、時刻t0までは目標気温A0よりも低いが、送風に
より高熱量を供給されることで急速に上昇する。この
間、目標出力レベル調整部18により目標湯温の低下に
伴って温水ボイラ86の湯温が徐々に低下することで、
温度上昇の度合いは漸次緩やかになって行く。続いて、
気温Aは、基準気温A1となる時刻t1および基準気温
A2となる時刻t2でそれぞれ風量が絞られることで、
温度上昇の度合いは一層緩やかになってゆく。そして、
時刻t2以降は僅かづつの温度上昇を続け、時刻teで
目標気温A0に達し、この温度に維持される。
【0039】図3(B)に示すように、風量Bは、送風
時刻t0までは送風がないが、送風が開始されるとダン
パ84は全開とされ、集中空調ユニット81による送風
も最大出力で行われ、風量B0に保たれる。この状態は
建物90内の気温Aが基準気温A1に達するまで維持さ
れる。時刻t1において気温Aが基準気温A1に達する
とダンパ84の開度が絞られ、この状態は気温Aが基準
気温A2に達するまで維持される。時刻t2において気
温Aが基準気温A2に達するとダンパ84の開度が更に
絞られ、この状態は気温Aが目標気温A0に達する時刻
teまで維持される。時刻te以降は、検出される気温
Aが目標気温A0より下がる都度、必要に応じて開閉さ
れる。
【0040】図3(C)に示すように、湯温Wは、通常
は目標出力レベル設定部18により待機湯温W3を目標
湯温として設定され、熱源制御部14によりこの温度W
3に維持されている。 時刻t0からの送風開始に伴っ
て、目標出力レベル設定部18は目標湯温を第一湯温W
1に変更し、湯温Wはこの温度W1まで引き上げられ、
湯温Wは熱源制御部14によりこの温度W1に高められ
る。送風に伴って室温Aが上昇してゆくと、目標出力レ
ベル設定部18は目標湯温を徐々に下げて行き、室温A
が目標温度A0に達する時刻teには第二湯温W2まで
下げられる。これに従って、湯温Wは熱源制御部14に
より中間的な温度ないし温度W2へと連続的に低下され
る。
【0041】このような本実施例によれば、次に示すよ
うな効果がある。すなわち、建物90内の気温に応じて
送風とともに湯温をも制御することにより、暖房運転の
初期には送風を強くしかつ湯温を高めるとともに、室温
の上昇に伴って送風および湯温を抑制することができ
る。このため、運転の初期において強力な空調を行うこ
とができ、建物90内の気温を急速に上昇させることが
できる。
【0042】また、建物90内の気温がある程度上昇し
たのちは、送風および湯温が自動的に下がるため、必要
以上に強く熱い吹き出し風による不快感を解消できると
ともに、建物90内の温度むらおよび空調不良が解消さ
れ、これらに起因する不快感等を解消することができ
る。このような空調動作の抑制により、建物90内の気
温が目標温度に達する時間が遅くなるが、空調動作の抑
制は目標温度に近づいてから行われるため、空調として
の快適さを損なうことはなく、快適さを確保することが
できる。
【0043】さらに、建物90内に温度むらを生じにく
いことから、集中空調装置80の戻り空気の気温が建物
90内の気温を従来以上に正確に反映した状態となり、
室温検出の確実性が増し、空調の精度を高めることがで
きる。このため、集中空調装置80の戻り空気吸い込み
側部分で室温検出を行っても正確な室温を検出でき、こ
の位置に気温センサ12を設けることで建物室内の別の
箇所に温度センサを設置する場合に比べて配線等を含め
た制御系の構造を簡略化することができる。また、熱源
としての温水を第一湯温W1で出力することにより、送
風動作初期に要求される高熱量の運転に対応でき、熱源
としての温水を第二湯温W2で出力することにより、送
風動作の最終段階における低熱量の運転に対応できると
ともに、熱源制御部14で温水ボイラ86の湯温Wを
一湯温W1と第二湯温W2との間で調整するだけで、
き出し温度を容易に調整できる。また、送風動作が行わ
れない待機状態では温水を第一湯温W1および第二湯温
W2の間の待機温度W3としたので、送風動作の開始時
に、湯温Wを待機温度W3から第一湯温W1に短時間で
到達させて高温の空気を速やかに生成できるから、気温
を目標温度に迅速に接近させることができる。
【0044】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
るものである。すなわち、前記実施例では、気温に応じ
た風量の調整を段階的に行うとしたが、これは連続的に
行うとしてもよい。また、気温に応じた湯温の調整は連
続的に行うとしたが、段階的に行うとしてもよい。
【0045】そして、通常時の待機温度W3は第一温度
W1と第二温度W2との間の値に限らず、現状を維持す
る暖房動作の送風温度を低くするために第二温度W2で
待機するとしてもよく、あるいは更に低い温度で待機す
るようにしてもよい。特に、待機状態になった際には、
風量を必要以上に下げないで、湯温のほうを優先して下
げるようにすることで、通風を確保して温度むらの解消
に役立てることができる。この際、ボイラーの燃焼は必
要に応じて停止させるようにしてもよい。
【0046】また、送風制御部11における風量の調
整、あるいは目標出力レベル調整部18における目標湯
温の調整は、既存のマイクロプロセッサ等を利用して適
宜演算処理すればよく、その具体的な手法等は実施にあ
たって適宜選択すればよい事項である。さらに、目標気
温設定部13および第一第2の出力レベル設定部16、
17において、記憶を行う手段はマイクロコンピュータ
システムの記憶領域に適宜確保すればよく、設定を行う
手段は集中空調装置80の基本操作パネル等の入力操作
手段等を利用すればよく、実施にあたって適宜選択すれ
ばよい。
【0047】一方、前記実施例では、温水ボイラ86を
熱源として暖房動作を行う場合について説明したが、ヒ
ートポンプ式熱源を利用した場合でも同様の温度制御に
より同様な効果を得ることができることはいうまでもな
い。また、冷房を行う場合、加熱と冷却が逆になる以外
は同様であり、最初は強く冷房を行い、かつ徐々に程度
を抑えて行くことで快適な冷房を実現できる。さらに、
空調制御する項目としては温度に限らず、湿度や空気清
浄度の調整などを組み合わせてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば空
調動作の初期には強力な空調を行い、その後は空調の程
度を抑えることで、不必要な強い吹き出し風を解消する
ことができ、かつ温度むら解消することができ、効率よ
くかつ快適な空調を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】前記実施例の送風量設定処理を示すフローチャ
ート。
【図3】前記実施例による気温、送風量、湯温の変化を
示すグラフ。
【図4】既存の集中空調式の建物を示す模式構成図。
【図5】既存の集中空調用の動作制御装置を示すブロッ
ク図。
【図6】前記既存の動作制御装置による気温、送風量、
湯温の変化を示すグラフ。
【符号の説明】
10 動作制御装置 11 送風制御部 12 気温センサ 13 目標気温設定部 14 熱源制御部 15 湯温センサ 16 第一出力レベル設定部 17 第二出力レベル設定部 18 目標出力レベル調整部 80 空気搬送式集中空調装置 81 集中空調ユニット 82 熱交換機 83 ダクト 84 ダンパ 86 熱源である温水ボイラ 90 建物 91 居室 93 階段ホール A 建物内の気温 A0 目標気温 B 送風量 W 湯温 W1 第一出力レベルである第一湯温 W3 第2出力レベルである第二湯温
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−55652(JP,A) 特開 平2−195143(JP,A) 特開 平3−75436(JP,A) 特開 平2−287034(JP,A) 特開 平5−264093(JP,A) 特開 平5−223332(JP,A) 特開 平2−154943(JP,A) 特開 平1−163550(JP,A) 特開 昭64−41755(JP,A) 特開 昭54−151234(JP,A) 特開 平1−111156(JP,A) 特開 昭63−73044(JP,A) 特開 平2−166340(JP,A) 特開 平1−102236(JP,A) 特開 昭60−232447(JP,A) 特開 平5−93529(JP,A) 特開 平3−55458(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 3/044 F24F 3/00 F24F 11/02 F24F 11/053

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調和済み空気を建物内の各室に循環させ
    る空気搬送式集中空調装置における前記各室への送風動
    作および前記集中空調装置に熱供給する熱源としての温
    水の温度を制御する空気搬送式集中空調装置の動作制御
    方法であって、 予め前記温水の制御レベルに第一湯温と、それより低い
    第二湯温と、前記第一湯温および前記第二湯温の間の待
    機温度とを設定するとともに前記建物内の目標気温を設
    定しておき、前記送風動作が行われない待機状態では前
    記温水を前記待機温度とし、前記送風動作の開始時には
    前記温水を前記第一湯温で出力させ、前記送風動作の進
    行に従って、前記建物内を循環する前記空気の気温と前
    記目標気温との差に応じて、前記送風動作の風量を下げ
    るとともに、前記温水の出力を前記第二湯温へと連続的
    または段階的に下げてゆくことを特徴とする空気搬送式
    集中空調装置の動作制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した空気搬送式集中空調
    装置の動作制御方法であって、前記送風動作の制御にあ
    たり、前記検出した気温と前記目標気温との差が所定値
    以上の際に風量を最大とし、前記差の減少に従って風量
    を連続的または段階的に小さくしてゆくことを特徴とす
    る空気搬送式集中空調装置の動作制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した空気搬送式
    集中空調装置の動作制御方法であって、前記気温の検出
    を前記集中空調装置の戻り空気吸い込み側部分で行うこ
    とを特徴とする空気搬送式集中空調装置の動作制御方
    法。
  4. 【請求項4】 調和済み空気を建物内の各室に循環させ
    る空気搬送式集中空調装置における前記各室への送風動
    作および前記集中空調装置に熱供給する熱源としての温
    水の温度を制御する空気搬送式集中空調装置の動作制御
    装置であって、 予め前記建物内の目標気温を設定しておく目標気温設定
    部と、前記建物内を循環する前記空気の気温を検出する
    気温センサと、前記検出した気温と前記目標気温との差
    に応じて前記送風動作の風量を下げるように設定された
    送風制御部と、前記検出した気温と前記目標気温との差
    に応じて前記温水の出力を下げるように設定された熱源
    制御部とを有し、 前記熱源制御部は、予め第一湯温およびそれより低い第
    湯温が設定される第一および第二の出力レベル設定部
    と、前記送風動作が行われない待機状態では前記温水を
    前記第一湯温および前記第二湯温の間の待機温度とし、
    前記温水の出力レベルを前記送風動作の開始時には前記
    第一湯温としかつ前記送風動作の進行に従って前記第二
    湯温へと連続的または段階的に変化させる目標出力レベ
    ル調整部とを有することを特徴とする空気搬送式集中空
    調装置の動作制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した空気搬送式集中空調
    装置の動作制御装置であって、前記送風制御部は、前記
    検出した気温と前記目標気温との差が所定値以上の際に
    風量を最大とし、前記差の減少に従って風量を連続的ま
    たは段階的に小さくしてゆくように設定されていること
    を特徴とする空気搬送式集中空調装置の動作制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載した空気搬送式
    集中空調装置の動作制御装置であって、前記気温センサ
    は前記集中空調装置の戻り空気吸い込み側部分に設置さ
    れていることを特徴とする空気搬送式集中空調装置の動
    作制御装置。
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