JP2001304658A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2001304658A
JP2001304658A JP2000116300A JP2000116300A JP2001304658A JP 2001304658 A JP2001304658 A JP 2001304658A JP 2000116300 A JP2000116300 A JP 2000116300A JP 2000116300 A JP2000116300 A JP 2000116300A JP 2001304658 A JP2001304658 A JP 2001304658A
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heat storage
indoor unit
conditioned
building
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Moriya Miyamoto
守也 宮本
Mitsunori Kurachi
光教 倉地
Jiro Okajima
次郎 岡島
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまでは躯体に冷熱を蓄熱する冷房躯体蓄
熱運転の能力と空調対象空間に冷気を吹出す通常冷房運
転の発揮可能能力が同一であった。そのため、冷房躯体
蓄熱の進行とともに室内機吸込み空気温度が低下し、そ
れに伴って低下する吹出し空気温度と空調対象空間など
の空気温度との差が拡大し、室内機吹出し空気と空調対
象空間などの空気との接触部や、室内機吹出し空気によ
り冷却された躯体と空調対象空間などの空気との接触部
で結露を誘発するおそれがあった。 【解決手段】 冷房シーズンにおいて、同一の外気温度
と室内機吸込み空気温度の条件下で、躯体に冷熱を蓄熱
する冷房躯体蓄熱運転能力を、空調対象空間に冷気を吹
出す通常冷房運転能力よりも低くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調対象空間と天
井内とに吹き分けができる室内機を有し、天井内に吹出
した場合のその空気によって建築物の躯体を冷却または
加熱することで躯体に冷温熱を蓄熱する躯体蓄熱機能を
有した空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の躯体蓄熱空気調和装置と
しては、例えば特開平11−223360号公報(以
下、従来例という)に開示されたものが知られている。
前記公報開示の躯体蓄熱式空気調和装置では、前記公報
中の図2に示されたように、夜間の22:00から3:
00までの5時間の間に氷蓄熱運転を実施し、3:00
から8:00までの5時間は冷房躯体蓄熱運転を実施
し、8:00以降の冷房運転は冷房の熱源が空気のみの
第2の冷媒回路と、空気と氷蓄熱の双方を熱源に利用す
る第3の冷媒回路とによって実施されている。
【0003】また、従来例の室内機は、室内側熱交換器
からの通風を建築物の躯体に吹き付ける方向と建築物内
の室内(空調対象空間)に吹出す方向のいずれかに切換
える通風切換器を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例では、空
調対象空間と天井内に吹き分けができる室内機を有し、
天井内に吹出した場合のその空気によって建築物の躯体
を冷却または加熱することで躯体に冷温熱を蓄熱する躯
体蓄熱機能を有しているが、冷房シーズンにおいて、上
記の躯体に冷熱を蓄熱する冷房躯体蓄熱運転の能力と空
調対象空間に吹出す通常冷房運転の発揮可能能力が同一
であった。この場合、冷房躯体蓄熱運転の進行ととも
に、室内機の吸込み空気温度が徐々に低下していき、そ
れに伴って吹出し空気温度も低下する。そのため、室内
機の吹出し空気と空調対象空間および外界より進入する
空気との温度差が拡大し、室内機の吹出し空気と空調対
象空間および外界より進入する空気との接触部や、室内
機の吹出し空気によって冷却された床スラブ、梁、天井
材などの躯体と空調対象空間および外界より進入する空
気との接触部などで結露を誘発するおそれがあった。
【0005】また、暖房シーズンにおいても、上記の躯
体に温熱を蓄熱する暖房躯体蓄熱運転の能力と空調対象
空間に吹出す通常暖房運転の発揮可能能力が同一であっ
た。そのため、暖房躯体蓄熱運転の進行とともに、室内
機の吸込み空気温度が徐々に上昇していき、それに伴っ
て室内機の吹出し空気温度も上昇することとなる。これ
により、空気調和装置の凝縮温度が過度に上昇し、空気
調和装置の運転効率を低下させるおそれがあった。
【0006】また、躯体に冷温熱を蓄熱する躯体蓄熱運
転時の室内機における運転と停止の判断を行なう設定温
度が通常空調運転時と同一であったり、もしくは躯体に
冷温熱を蓄熱する躯体蓄熱運転時の室内機の運転が設定
温度を無視した強制運転であったため、設定温度が同一
の場合は躯体蓄熱が十分に完了していないにも拘わらず
躯体蓄熱を終了してしまったり、強制運転の場合は過剰
に躯体蓄熱を実施してしまう場合があった。
【0007】また、躯体または天井内空気温度より外気
温度が低い場合でも、空気調和装置を運転して冷房躯体
蓄熱していたため、無駄な電力を消費していた。
【0008】また、暖房シーズンにおいて、空調対象空
間への暖房運転は強制対流空調であるため、空調対象の
人に過度に暖かい空気を直接吹き付けてしまう、いわゆ
る暖房ドラフト感による不快感を与える場合があった。
【0009】また、躯体蓄熱運転は所定時間のあいだ強
制的に実施されるため、躯体蓄熱量に過不足を生じる場
合があった。
【0010】また、躯体蓄熱および氷蓄熱の併用運転も
所定時間のあいだ強制的に実施されるため、躯体蓄熱量
および氷蓄熱量に過不足を生じる場合があった。
【0011】また、躯体蓄熱運転は所定時間のあいだ強
制的に実施されたり、躯体蓄熱運転以前の物理情報に基
づいて実施されるため、予測誤差により躯体蓄熱量に過
不足を生じる場合があった。
【0012】また、躯体蓄熱利用と氷蓄熱利用ができる
ものにおいて、氷蓄熱を利用した冷房の開始時刻がタイ
マーなどで強制的に設定されていたため、躯体蓄熱によ
る空調効果が十分に残っているにも拘わらず氷蓄熱を利
用した冷房運転を開始してしまったり、躯体蓄熱による
空調効果がほとんど残っていないのに氷蓄熱を利用した
冷房運転を開始しないことがあった。そのため、前者の
場合は供給能力過剰となったり、後者の場合はシステム
能力が不足したりするおそれがあった。
【0013】また、躯体蓄熱利用と氷蓄熱利用ができる
ものにおいて、氷蓄熱を利用した冷房の開始時刻がタイ
マーなどで強制的に設定されていたので、季節の違いに
よる冷房負荷の変化に応じた氷蓄熱を利用する空調の開
始時刻を適正値とすることができなかった。そのため、
躯体蓄熱による空調効果が十分に残っているにも拘わら
ず氷蓄熱を利用した冷房運転を開始して供給能力過剰と
なったり、躯体蓄熱による空調効果がほとんど残ってい
ないのに氷蓄熱を利用した冷房運転を開始せずにシステ
ム能力の不足を生ずる場合があった。
【0014】また、建築物の躯体に空調空気を吹き付け
る躯体蓄熱運転時の室内機の風量を、空調対象空間に吹
出す通常空調運転時の室内機の風量と同一としていたの
で、躯体蓄熱運転にとって風量に過不足が生じ、所定の
能力を発揮できない場合があった。
【0015】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、冷房躯体蓄熱運転時の結露、暖
房躯体蓄熱運転時の運転効率の低下、躯体蓄熱量および
氷蓄熱量の過不足、冷房躯体蓄熱による無駄な消費電
力、通常暖房運転時の暖房ドラフト感、通常空調運転の
能力の過不足、または、躯体蓄熱能力の過不足の抑制を
目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る発明は、段落[0004]に記載したような問題点を
解決するためになされたもので、建築物内の空調対象空
間と、空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き
分けできる室内機を備え、室内機から天井内に吹出した
冷気により建築物の躯体を冷却して躯体に冷熱を蓄熱す
る空気調和装置において、外気温度と室内機の吸込み空
気温度の双方を同一とする条件下で、躯体に冷熱を蓄熱
する冷房躯体蓄熱運転の能力を、室内機から空調対象空
間へ冷気を吹出す通常冷房運転の能力よりも低くするよ
うに構成してある。
【0017】また、この発明の請求項2に係る発明は、
段落[0005]に記載したような問題点を解決するた
めになされたもので、建築物内の空調対象空間と、空調
対象空間上方の天井内とに向けて暖気を吹き分けできる
室内機を備え、室内機から天井内に吹出した暖気により
建築物の躯体を加熱して躯体に温熱を蓄熱する空気調和
装置において、外気温度と室内機の吸込み空気温度の双
方を同一とする条件下で、上記躯体に温熱を蓄熱する暖
房躯体蓄熱運転の能力を、上記室内機から上記空調対象
空間へ暖気を吹出す通常暖房運転の能力よりも低くする
ように構成したものである。
【0018】更に、この発明の請求項3に係る発明は、
段落[0006]に記載したような問題点を解決するた
めになされたもので、建築物内の空調対象空間と、空調
対象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖気を吹き
分けできる室内機を備え、室内機から天井内に吹出した
冷気または暖気により建築物の躯体を冷却または加熱し
て躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空気調和装置におい
て、躯体に冷熱または温熱を蓄熱する躯体蓄熱時に室内
機を運転または停止させるための吸込み空気温度に係る
設定温度を、冷房躯体蓄熱運転時は、室内機から空調対
象空間へ空調空気を吹出す通常空調運転時よりも低い値
に設定し、暖房躯体蓄熱運転時は、通常空調運転時より
も高い値に設定するように構成したものである。
【0019】更に、この発明の請求項4に係る発明は、
段落[0007]に記載したような問題点を解決するた
めになされたもので、建築物内の空調対象空間と、空調
対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる
室内機を備え、室内機から天井内に吹出した冷気により
建築物の躯体を冷却して躯体に冷熱を蓄熱する空気調和
装置において、外気温度を検出し、室内機から空調対象
空間へ冷気を吹出す通常冷房運転時における躯体の温度
ないし天井内の空気温度よりも、検出した外気温度が低
い場合は、外気を室内機に導入して外気の冷熱を躯体に
蓄熱する構成としたものである。
【0020】更に、この発明の請求項5に係る発明は、
段落[0008]に記載したような問題点を解決するた
めになされたもので、多層建築物内の空調対象空間と、
空調対象空間上方の天井内とに向けて暖気を吹き分けで
きる室内機を備え、室内機から天井内に吹出した暖気に
より多層建築物の躯体を加熱して躯体に温熱を蓄熱する
空気調和装置において、空調対象空間の暖房時に、空調
対象空間よりも一階下の天井内の躯体に温熱を蓄熱する
暖房躯体蓄熱運転を行うように構成したものである。
【0021】更に、この発明の請求項6,7,8に係る
発明は、段落[0009]に記載したような問題点を解
決するためになされたもので、建築物内の空調対象空間
と、空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖
気を吹き分けできる室内機を備え、室内機から天井内に
吹出した冷気または暖気により建築物の躯体を冷却また
は加熱して躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空気調和装
置において、躯体蓄熱運転開始以前の空調に係る物理情
報を検出し、検出された物理情報の経時履歴を記憶し、
記憶された躯体蓄熱運転開始以前の物理情報に基づい
て、躯体蓄熱量を変化させるように構成したものであ
り、躯体蓄熱量を変化させる手段を、躯体蓄熱運転の運
転時間の長さを変更する構成や、躯体蓄熱運転時の室内
機の吹出し空気温度を変更する構成としたものである。
【0022】更に、この発明の請求項9,10,11,
12,13に係る発明は、段落[0010]に記載した
ような問題点を解決するためになされたもので、建築物
内の空調対象空間と、空調対象空間上方の天井内とに向
けて冷気を吹き分けできる室内機を備え、室内機から天
井内に吹出した冷気により建築物の躯体を冷却して躯体
に冷熱を蓄熱するとともに、室内機を有する冷媒回路に
配管接続された氷蓄熱槽を備え、氷蓄熱槽に冷熱を蓄熱
する氷蓄熱運転、または、空調対象空間の冷房時に氷蓄
熱槽の冷熱を利用する氷蓄熱利用冷房運転が可能である
空気調和装置において、氷蓄熱運転開始以前もしくは冷
房躯体蓄熱運転開始以前の空調に係る物理情報を検出
し、検出された物理情報の経時履歴を記憶し、記憶され
た氷蓄熱運転開始以前もしくは冷房躯体蓄熱運転開始以
前の物理情報に基づいて、氷蓄熱量もしくは躯体蓄熱
量、または氷蓄熱量および躯体蓄熱量の双方、を変化さ
せるように構成したものであり、躯体蓄熱量を変化させ
る手段を、躯体蓄熱運転の運転時間の長さを変更する構
成や、躯体蓄熱運転時の室内機の吹出し空気温度を変更
する構成としたり、あるいは、氷蓄熱量を変化させる手
段を、氷蓄熱運転の運転時間の長さを変更する構成や、
氷蓄熱運転能力を変更する構成としたものである。
【0023】更に、この発明の請求項14,15に係る
発明は、段落[0011]に記載したような問題点を解
決するためになされたもので、建築物内の空調対象空間
と、空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖
気を吹き分けできる室内機を備え、室内機から天井内に
吹出した冷気または暖気により建築物の躯体を冷却また
は加熱して躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空気調和装
置において、躯体蓄熱運転開始以後の空調に係る物理情
報を検出し、検出された物理情報の経時履歴を記憶し、
記憶された躯体蓄熱運転開始以後の物理情報に基づい
て、躯体蓄熱量を変化させるように構成したものであ
り、更には、躯体蓄熱運転時における室内機の吸込み空
気温度の変化に基づいて、躯体蓄熱量を推定するように
構成したものである。
【0024】更に、この発明の請求項16,17に係る
発明は、段落[0012]に記載したような問題点を解
決するためになされたもので、建築物内の空調対象空間
と、空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分
けできる室内機を備え、室内機から天井内に吹出した冷
気により建築物の躯体を冷却して躯体に冷熱を蓄熱する
とともに、室内機を有する冷媒回路に配管接続された氷
蓄熱槽を備え、氷蓄熱槽に冷熱を蓄熱する氷蓄熱運転、
または、空調対象空間の冷房時に氷蓄熱槽の冷熱を利用
する氷蓄熱利用冷房運転が可能であり、氷蓄熱利用冷房
運転の開始時刻を、室内機から空調対象空間へ冷気を吹
出す通常冷房運転の開始時刻よりも遅らせるようにした
空気調和装置において、氷蓄熱利用冷房運転の開始時刻
を、空調対象空間を形成する躯体の温度に基づいて決定
するように構成したものや、建築物内の空調対象空間
と、空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分
けできる室内機を備え、室内機から天井内に吹出した冷
気により建築物の躯体を冷却して躯体に冷熱を蓄熱する
とともに、室内機を有する冷媒回路に配管接続された氷
蓄熱槽を備え、氷蓄熱槽に冷熱を蓄熱する氷蓄熱運転、
または、空調対象空間の冷房時に氷蓄熱槽の冷熱を利用
する氷蓄熱利用冷房運転が可能であり、氷蓄熱利用冷房
運転の開始時刻を、通常冷房運転の開始時刻よりも遅ら
せるようにした空気調和装置において、氷蓄熱利用冷房
運転の開始時刻を、空調対象空間の空気温度もしくは空
調対象空間を形成する躯体の温度と、室内機の吸込み空
気温度との差に基づいて決定するように構成したもので
ある。
【0025】更に、この発明の請求項18に係る発明
は、段落[0013]に記載したような問題点を解決す
るためになされたもので、建築物内の空調対象空間と、
空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けで
きる室内機を備え、室内機から天井内に吹出した冷気に
より建築物の躯体を冷却して躯体に冷熱を蓄熱するとと
もに、室内機を有する冷媒回路に配管接続された氷蓄熱
槽を備え、氷蓄熱槽に冷熱を蓄熱する氷蓄熱運転、また
は、空調対象空間の冷房時に氷蓄熱槽の冷熱を利用する
氷蓄熱利用冷房運転が可能であり、氷蓄熱利用冷房運転
の開始時刻を、通常冷房運転の開始時刻よりも遅らせる
ようにした空気調和装置において、運転に関する時間を
計時するタイマーを備え、氷蓄熱利用冷房運転の開始時
刻を、タイマーに設定されている設定時刻に基づいて決
定するとともに、タイマーの設定時刻を当該装置の設置
場所において外部から設定変更可能に構成したものであ
る。
【0026】更に、この発明の請求項19,20に係る
発明は、段落[0014]に記載したような問題点を解
決するためになされたもので、建築物内の空調対象空間
と、空調対象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖
気を吹き分けできる室内機を備え、室内機から天井内に
吹出した冷気または暖気により建築物の躯体を冷却また
は加熱して躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空気調和装
置において、躯体蓄熱運転時に室内機から天井内に吹出
される冷気または暖気の風量を、通常空調運転時に室内
機から空調対象空間に吹出される冷気または暖気の風量
とは異にする構成としたものであり、更には、躯体蓄熱
運転時に室内機から天井内に吹出される冷気または暖気
の風量を、通常空調運転時に室内機から空調対象空間内
に吹出される冷気または暖気の風量とは無関係な一定値
にする構成としたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて詳しく説明する。
【0028】発明の実施の形態1.図1は本発明の実施
の形態1に係る空気調和装置を備えた躯体蓄熱システム
を示す構成図、図2は本発明の実施の形態1〜11に係
る空気調和装置の冷媒回路構成を示す構成図である。各
図に示した空気調和装置では、多層階建築物50におけ
る或る階の室内51の天井52(躯体)と上階の床スラ
ブ54(躯体)との間で形成される天井内55に、室内
側熱交換器6を内蔵する室内機76が配置されている。
室内機76の空気吹出し側には、空気ダクト56と通風
切換器57が接続されている。通風切換器57は、天井
52に設けられた空気吹出口59に空気ダクト58を介
して連通し、躯体蓄熱時吹出口60により天井内55と
も連通する。この場合、躯体蓄熱時吹出口60から吹き
出た空調空気は、床スラブ54に吹き付けられる。すな
わち、通風切換器57は室内側熱交換器6から吹出され
た空調空気の通風路を当該階の室内51または天井内5
5に切換えるものである。天井52には空気吸込口61
が設けられている。また、70は後述する圧縮機1の運
転周波数調整、各バルブ11〜17の開閉、各絞り装置
4,5,5a,・・・の開度調整、四方切換弁2の流路
切換などを行って空気調和装置を運転制御する制御装
置、71は室内機76の吸込み側の空気温度を検出する
吸込み空気温度検出器、72は天井内55の空気温度を
検出する天井内温度検出器、73は床スラブ54などに
代表される躯体の温度を検出する躯体温度検出器、74
は外気温を検出する外気温度検出器、75は室内機76
の吹出し側の空気温度を検出する吹出し空気温度検出
器、77は室内機76に設けられて天井内55に開口す
る空気吸込口、78は制御装置70に各種データを設定
するための設定手段、79は設定データや検出値などを
格納するメモリである。
【0029】一方、図2に示すように、この空気調和装
置において、1は圧縮機、2は四方切換弁、3は室外側
熱交換器、4は第1の絞り装置、5は第2の絞り装置、
6は室内機76に内蔵された室内側熱交換器、7は蓄熱
槽であり、これらが冷媒配管およびバルブにより接続さ
れて、冷媒回路を構成している。以下、具体的に説明す
る。圧縮機1と四方切換弁2は冷媒回路21にて連結さ
れている。室外側熱交換器3は、冷房時は凝縮器、暖房
時は蒸発器として作用するものであり、四方切換弁2と
冷媒回路22にて連結されている。室外側熱交換器3に
は冷媒回路23が接続され、冷媒回路23を分岐して冷
媒回路24と冷媒回路25を構成し、各々をバルブ11
とバルブ12に接続している。バルブ12からの冷媒回
路26には、第1の絞り装置4が接続され、第1の絞り
装置4からの冷媒回路27は、分岐して冷媒回路28と
冷媒回路29を構成し、各々をバルブ13とバルブ14
に接続している。バルブ14からの冷媒回路30は、複
数の室内機76,76,・・・に分岐しており、各々の
室内機76,76,・・・は、冷媒回路31、第2の絞
り装置5、冷媒回路32、室内側熱交換器6、冷媒回路
33を順次連結してなる。冷媒回路33は収束して冷媒
回路34に接続され、冷媒回路34はバルブ15に接続
している。この場合、符号6aと5aは、当該階の床ス
ラブ54a下方にある、階下の天井内55aに配置され
た室内機76aの室内側熱交換器と第2の絞り装置であ
る。
【0030】蓄熱槽7は、内部に多数本の伝熱管を縦に
並べ、これを連結して形成した蓄熱用熱交換器8によ
り、槽内に貯留した蓄熱媒体9例えば水を、冷房時は凍
結、暖房時は加熱できるようにしている。バルブ13か
らの冷媒回路35は蓄熱用熱交換器8に接続している。
蓄熱用熱交換器8からの冷媒回路36は、分岐して冷媒
回路37と冷媒回路38を構成し、冷媒回路37はバル
ブ11と接続しており、冷媒回路38はバルブ16と接
続している。バルブ16からの冷媒回路39は、分岐し
て冷媒回路40と冷媒回路41を構成し、冷媒回路40
はバルブ15と接続している。冷媒回路41は四方切換
弁2に接続し、四方切換弁2からの冷媒回路42は圧縮
機1に接続している。
【0031】この空気調和装置では、通常の空調運転
(例えば、昼間の冷房運転)時においては、当該階の室
内51の室内空気が空気吸込口61から天井内55に流
入して室内側熱交換器6の吸込側で吸入され、室外機で
凝縮・減圧され室内側熱交換器6に導かれた冷媒により
冷却されたのち、空気ダクト56、通風路切換器57、
空気ダクト58、および空気吹出口59から室内51に
戻されて冷房する。一方、夜22時から翌朝8時までの
深夜電力時間帯には、通風路切換器57の通風路が切り
換えられることにより、天井内55の空気が空気吸込口
77から室内側熱交換器6に吸い込まれて冷却されたの
ち躯体蓄熱時吹出口60から天井内55に戻されて、多
層階建築物50を構成する躯体(主に、床スラブ54)
に冷熱を蓄熱するようになっている。
【0032】上述のように構成された空気調和装置の冷
媒回路によれば、室内機76で冷気を扱う運転モード
と、室内機76で暖気を扱う運転モードを実行すること
ができる。上記の「冷気を扱う運転モード」としては、
「氷蓄熱運転」、「冷房躯体蓄熱運転」、「氷蓄熱利用
冷房運転」、または、「通常冷房運転」が挙げられる。
また、「暖気を扱う運転モード」としては、「暖房躯体
蓄熱運転」、「暖房躯体蓄熱利用+通常暖房運転」、ま
たは、「通常暖房運転」が挙げられる。
【0033】これらの運転モードはいずれも公知のもの
であるため、冷媒回路動作の理解を助ける例として、そ
のうち「冷房躯体蓄熱運転」と「通常冷房運転」につい
てのみ説明し、他の運転形態は説明を省略する。まず、
「冷房躯体蓄熱運転」について、ここでは蓄冷熱は利用
せずに、圧縮機1のみで冷房運転し、躯体に冷熱を蓄熱
するための運転を示す。この運転では、バルブ11、バ
ルブ13、バルブ16を閉じ、バルブ12、バルブ1
4、バルブ15を開き、第1の絞り装置4を全開し、圧
縮機1を運転する。圧縮機1から吐出され室外側熱交換
器3にて凝縮液化した高圧冷媒は、第1の絞り装置4を
経由し、各室内機76,76a,・・・に送られ、各第
2の絞り装置5,5a,・・・で冷媒量が調節されつつ
減圧され、各室内側熱交換器6,6a,・・・内に流入
して蒸発する。このとき、冷媒は周囲の空気より吸熱し
てガス化し圧縮機1に戻る。この場合、通風切換器57
の通風路が切換られることにより、天井内55の空気が
室内機76の空気吸込口77から吸い込まれて室内側熱
交換器6で冷却されたのち、冷風が躯体蓄熱時吹出口6
0から吹出されて床スラブ54に吹き付けられる。これ
により、床スラブ54などに冷熱が蓄熱される。
【0034】次に、圧縮機1による「通常冷房運転」に
ついて述べる。この運転の冷媒回路設定は前述した「冷
房躯体蓄熱運転」と同じであるが、通風切換器57の吹
出し側の風路が室内51への空気吹出口59に切換えら
れている。そこで、室内機76の室内側熱交換器6で冷
却された冷気は、空気吹出口59から吹出されて室内5
1を冷房したのち、空気吸込口61、天井内55、空気
吸込口77を経て室内機76内に戻り、再び冷却される
ようになっている。
【0035】次に、上記した構成の空気調和装置による
実施の形態1の説明図を図3に示す。図のうち上の図は
運転パターン図である。横軸は時刻であり、縦軸は冷房
能力を示す。上図中、22:00から8:00までの1
0時間は冷房躯体蓄熱運転を実施しており、外気温度に
も若干左右されるが躯体の温度、すなわち室内機76の
吸込み空気温度の低下に伴い、時間経過とともに若干づ
つ単位時間当たりの冷房能力が低下している。8:00
からは室内機76から室内51へ冷気を吹出す通常冷房
運転を実施しており、冷房負荷中で(I)の部分は夜間
の冷房躯体蓄熱による放冷分であり、残りの(II)の部
分は空気調和装置の通常冷房運転で賄われている。図3
の下図は、夜間の冷房躯体蓄熱運転と昼間の通常冷房運
転による、外気温度と室内機76の吸込み空気温度の双
方を同一として発揮できる冷房能力を示している。下図
のように、それぞれ同一の外気温度と室内機76の吸込
み空気温度で発揮できる能力は、夜間の冷房躯体蓄熱運
転時(A)のほうが昼間の通常冷房運転時(B)よりも
低くなるように、制御に係る目標値が設定手段78から
制御装置70に設定され、メモリ79に記憶されてい
る。
【0036】以上のように、請求項1記載の発明は同一
の外気温度と室内機76の吸込み空気温度で発揮できる
冷房能力を、夜間の冷房躯体蓄熱運転のほうが昼間の通
常冷房運転より低く設定しているため、それぞれ同一の
外気温度と室内機76の吸込み空気温度の場合の吹出し
空気温度が冷房躯体蓄熱運転時のほうが高くなる。従っ
て、本実施の形態による冷房躯体蓄熱運転は、同一の外
気温度と室内機76の吸込み空気温度である場合に、通
常冷房運転に比べ、室内機76の吹出し空気と室内51
および外界より進入する空気との接触部や、室内機76
の吹出し空気によって冷却された床スラブ54、梁、天
井52などの躯体と室内51および外界より進入する空
気との接触部などにおける結露を抑制することができ
る。
【0037】図4は請求項1の発明による別の実施態様
を説明する図であり、具体的な冷房躯体蓄熱の能力低下
方法を示している。図中、横軸は室内機76の吸込み空
気温度であり、縦軸は空気調和装置の圧縮機1の運転周
波数、すなわち冷房能力を示している。圧縮機1の運転
周波数は制御装置70により室内側熱交換器6の蒸発温
度の目標値に対し可変に制御されており、現在の蒸発温
度が目標値よりも低ければ能力過剰と判断され、圧縮機
運転周波数を低下するように制御される。ここで、冷房
躯体蓄熱運転時の目標蒸発温度は、通常冷房運転時より
も高い値として予め設定手段78から制御装置70に設
定されている。その結果、同一の外気温度と室内機吸込
み空気温度における圧縮機運転周波数も冷房躯体蓄熱運
転時の方が通常冷房運転時よりも低くなる。当然なが
ら、同一の外気温度と室内機吸込み空気温度における室
内機吹出し空気温度は、冷房躯体蓄熱運転時の方が通常
冷房運転時よりも高くなる。
【0038】図5は、請求項1の発明による他の実施態
様を説明する図であり、前述の段落[0036]とは別
の方法で冷房躯体蓄熱の能力低下を実現している。図
中、横軸は室内機76の吸込み空気温度であり、縦軸は
空気調和装置の冷房能力を示している。ここで、冷房躯
体蓄熱運転時における室内機76の室内側熱交換器(蒸
発器)6出口の冷媒過熱度は、通常冷房運転時よりも大
きく設定されている。その結果、同一の外気温度と室内
機吸込み空気温度における室内機76の能力は、冷房躯
体蓄熱運転時の方が通常冷房運転時よりも低くなる。従
って、同一の外気温度と室内機吸込み空気温度での室内
機吹出し空気温度は冷房躯体蓄熱運転時の方が通常冷房
運転時よりも高くなる。
【0039】発明の実施の形態2.請求項2記載の発明
による実施の形態2では、外気温度と室内機76の吸込
み空気温度の双方が同一である条件下で、床スラブ54
などに温熱を蓄熱する暖房躯体蓄熱運転の能力が、室内
機76から室内51へ暖気を吹出す通常暖房運転の能力
よりも低くなるように、制御に係る目標値が設定手段7
8から制御装置70に予め設定されメモリ79に記憶さ
れている。かかる実施形態2による空気調和装置の説明
図を図6に示す。図6のうち、上の図は運転パターン図
である。横軸は時刻であり、縦軸は暖房能力を示す。上
図中、時刻22:00から8:00までの10時間は暖
房躯体蓄熱運転を実施しており、外気温度にも若干左右
されるが床スラブ54などの温度、すなわち室内機76
の吸込み空気温度の上昇に伴い、時間経過とともに若干
づつ単位時間当たりの能力が低下している。8:00か
らは通常暖房運転を実施しており、暖房負荷中(III)
の部分は夜間の暖房躯体蓄熱による放熱分であり、残り
の(IV)の部分は空気調和装置が通常暖房運転で賄って
いる負荷分である。下図には、夜間の暖房躯体蓄熱運転
時と昼間の通常暖房運転時において、同一の外気温度と
室内機76の吸込み空気温度で発揮できる暖房能力を示
してある。下図のように、同一の外気温度と室内機吸込
み空気温度において発揮できる暖房能力としては、夜間
の暖房躯体蓄熱運転時(C)のほうが昼間の通常暖房運
転時(D)よりも低く設定されている。具体的な暖房躯
体蓄熱の能力低下方法としては、暖房躯体蓄熱運転時の
圧縮機1の運転周波数を制御する目標凝縮温度を通常暖
房運転時よりも低い値にして、設定手段78から制御装
置70に設定する方法などがとられる。圧縮機1の運転
周波数は室内側熱交換器6の凝縮温度の目標値に対し可
変で制御されており、現在の凝縮温度が目標値よりも高
ければ、制御装置70により能力過剰と判断され圧縮機
1の運転周波数を低下するように制御される。図7は同
一外気温度で室内機吸込み空気温度(横軸)が変化した
場合の暖房能力(縦軸)を示している。図7からは、暖
房躯体蓄熱運転時の目標凝縮温度が低いため、同一の外
気温度と室内機吸込み空気温度の条件下での圧縮機1の
運転周波数すなわち暖房能力に関し、暖房躯体蓄熱能力
の方が通常暖房能力よりも低くなることがわかる。この
とき、同一の外気温度と室内機吸込み空気温度の条件下
では、暖房躯体蓄熱運転の方が通常暖房運転よりも圧縮
機運転周波数(冷媒循環量と相関)が低い分、凝縮温度
は低く、蒸発温度は高くなり、冷凍サイクルの運転効率
が高くなる。
【0040】発明の実施の形態3.請求項3記載の発明
による実施の形態3の説明図を図8と図9に示す。ま
ず、図8は冷房運転時の室内機76の運転/停止を制御
するための吸込み空気温度に係る設定温度(横軸)と冷
房躯体蓄熱量(縦軸)の関係を示したものである。図の
ように、冷房躯体蓄熱量は前記の設定温度が高いほど少
なくなる傾向にある。また、冷房躯体蓄熱の適性量は冷
房負荷を軽減する必要があるため、通常冷房運転の吸込
み空気温度に係る設定温度(G)の位置(E)よりも床
スラブ54などの温度(H)を低くした位置(F)に存
在する。そこで、冷房躯体蓄熱量の適正値は、冷房躯体
蓄熱運転時の設定温度を通常冷房運転時の設定範囲より
も低い値を制御装置70に設定することで実現できる。
【0041】図9に実施の形態3による暖房運転の説明
図を示す。図9は暖房運転時の室内機76の運転/停止
を制御する設定温度(横軸)と暖房躯体蓄熱量(縦軸)
の関係を示したものである。図のように、暖房躯体蓄熱
量は前記の設定温度が高いほど多くなる傾向にある。ま
た、暖房躯体蓄熱の適性量は暖房負荷を軽減する必要が
あるため、通常暖房運転の吸込み空気温度に係る設定温
度(L)の位置(J)よりも床スラブ54などの温度
(M)を高くした位置(K)に存在する。よって、暖房
躯体蓄熱量の適正値は、暖房躯体蓄熱運転時の設定温度
を通常暖房運転時の設定範囲よりも高い値を制御装置7
0に設定することで実現できる。
【0042】発明の実施の形態4.請求項4記載の発明
による実施の形態4の説明図を図10に示す。図10
中、82は室内機76の空気吸込側を室外または天井内
55に切換える通風切換器、77は通風切換器82に設
けられて天井内55に開口する空気吸込口、81は通風
切換器82に設けられて室外に開口する躯体蓄熱時吸込
口である。他の符号要素は図1または図2で示したもの
と同じである。通常の冷房躯体蓄熱運転時に、室内機7
6は空気吸込口77より天井内55の空気を吸い込み、
躯体蓄熱時吹出口60から天井内55に冷気を吹出すこ
とにより、床スラブ54などの躯体に冷熱を蓄熱する。
この場合、天井内温度検出器72で検出された天井内温
度は常に躯体蓄熱時吹出口60や床スラブ54などの天
井内55の表面温度よりも高く、冷房躯体蓄熱を実施す
るには、天井内55より吸込んだ空気を室内機76内の
室内側熱交換器(蒸発器)6で冷却する必要があり、空
気調和装置の運転が必要不可欠となる。この場合、室外
機の圧縮機1と室外側送風機および室内側送風機の電気
入力を必要とする。しかし、外気温度検出器74により
検出された外気温度が天井内温度検出器72により検出
された天井内温度、もしくは躯体温度検出器73により
検出された床スラブ54などの温度よりも低い場合は、
制御装置70の制御により通風切換器82の風路を切換
えて躯体蓄熱時吸込口81から直接外気を取り入れるこ
とで、冷房躯体蓄熱運転が可能となる。その場合、空気
調和装置の運転は室内機76の送風機のみの運転とな
り、通常運転時に比べ室外機の圧縮機1と室外側送風機
の電気入力を削減でき、無駄な電力を消費しなくてす
む。
【0043】発明の実施の形態5.請求項5記載の発明
による実施の形態5を図1により説明する。図中、90
は室内51に居る人間、83は強制対流暖房時の気流、
84は熱伝導や輻射による下階の床スラブ54aからの
暖房効果を示している。これまで、通常暖房運転時は暖
房躯体蓄熱運転の有り無しに拘わらず、室内51の温度
が低下して暖房の要求が発生すれば、強制対流暖房時の
気流83によって暖房運転を実施する。このとき、温度
の高い気流83が直接人間90に当たると、しばしば暖
房ドラフトとして人間90に不快感を与える。
【0044】そこで、本実施の形態では、室内51の暖
房時に、制御装置70が室内機76aの室内側熱交換器
6aと第2の絞り装置5aを作動させて、当該室内51
よりも一階下の天井内55aの床スラブ54などに温熱
を蓄熱する暖房躯体蓄熱運転を行うように構成されてい
る。すなわち、暖房時において室内機76による強制対
流暖房時の気流83を発生させる運転を実施せず、制御
装置70により、昼間の暖房運転時も室内機76aで暖
められた空調空気を躯体蓄熱時吹出口60から吹出して
床スラブ54aなどに吹き付けることにより、すべての
暖房負荷を床スラブ54aからの熱伝導や輻射による暖
房効果84で賄うようにしたものである。これにより、
上記の暖房ドラフトによる不快感が無くなる。
【0045】尚、上記実施の形態1,3,4,5の空気
調和装置は、氷蓄熱およびその氷蓄熱を冷房運転に利用
する運転を可能とした機能を保有させることにより、上
記の効果に追加して、更に氷蓄熱機種に適用される業務
用蓄熱調整契約の効果により夜間電力料金単価を安くす
ることができる。その結果、ランニングコストを一層低
減することができる。
【0046】発明の実施の形態6.請求項6記載の発明
による実施の形態6の説明図を図11に示す。図11の
うち、上の図は運転パターン図である。横軸は時刻であ
り、縦軸は冷房能力を示す。図中、前日の22:00か
ら当日の8:00までの10時間は冷房躯体蓄熱運転を
実施しており、外気温度にも若干左右されるが床スラブ
54などの躯体の温度、すなわち室内機76の吸込み空
気温度の低下に伴い、時間経過とともに若干づつ単位時
間当たりの能力が低下している。8:00からは通常冷
房運転を実施しており、冷房負荷中で(I)の部分は夜
間の冷房躯体蓄熱による放冷分であり、残りの(II)の
部分は空気調和装置の通常冷房運転で賄われている。当
日の冷房運転は20:00で終了しているが、その時点
でも躯体放冷能力は残っており、20:00から22:
00の間も躯体からの放冷は継続している。下図は時間
(横軸)と躯体蓄熱残量(縦軸)の関係を示しており、
当日22:00の時点で躯体蓄熱は余剰分αだけ残って
おり、当日22:00からの躯体蓄熱運転は余剰分
(I)を残したまま冷房躯体蓄熱運転を開始している。
よって、翌日の躯体蓄熱量は当日の8:00の時点より
も更に大きくなり、翌日の22:00の時点では当日の
22:00を越える躯体蓄熱の余剰分が発生する。この
ような運転を繰り返すと、躯体蓄熱量の余剰分は建物外
への放熱ロスを助長するばかりでなく、躯体の温度が低
下する。これに伴って、冷房躯体蓄熱運転時の室内機7
6の吸い込み空気温度が低下することで、空気調和装置
の運転効率も低下する。上記は冷房躯体蓄熱が余剰な場
合であるが、逆に躯体蓄熱量が不足のときは冷房能力が
不足する場合がある。また、以上は冷房躯体蓄熱の場合
であるが、暖房躯体蓄熱の場合も同様のことが言える。
【0047】本実施の形態では、これらの不具合を解決
するもので、例えば前日の22:00と当日の22:0
0の躯体の温度とを比較して、前日の22:00の時点
の躯体の温度>当日の22:00の躯体の温度であれ
ば、制御装置70は前日の22:00から当日の8:0
0までの躯体蓄熱量が過剰であったと判断し、当日の2
2:00から翌日の8:00までの躯体蓄熱量を少なく
する方向に補正する。一方、前日の22:00の時点の
躯体の温度<当日の22:00の躯体の温度であれば、
制御装置70は前日の22:00から当日の8:00ま
での躯体蓄熱量が少なかったと判断し、当日の22:0
0から翌日の8:00までの躯体蓄熱量を多くする方向
に補正する。すなわち、この実施形態の空気調和装置
は、躯体蓄熱運転開始以前の空調に係る物理情報を各種
の検出器で検出し、検出された物理情報の経時履歴をメ
モリ79に記憶し、記憶された躯体蓄熱運転開始以前の
物理情報に基づいて、制御装置70が躯体蓄熱量を変化
させるように制御するものである。よって、躯体蓄熱量
の過不足が解消されるとともに、過剰時の運転効率の低
下や建物外への放熱ロスの増加、および冷房躯体蓄熱量
の過小により冷房能力が不足するような不具合が解消さ
れる。
【0048】尚、請求項7に係る実施形態として、躯体
蓄熱量を変化させる手段は、上記のように冷房躯体蓄熱
量を少なくする方向に補正する場合に冷房躯体蓄熱時間
をタイマー80の計時設定で短くすることにより実現で
きる。また、請求項8に係る実施形態として、上記のよ
うに冷房躯体蓄熱量を少なくする方向に補正する場合
に、冷房躯体蓄熱時の室内機76の吹出し空気温度を高
く修正することも可能である。当然ながら、冷房躯体蓄
熱量を多くする方向に補正する場合は、冷房躯体蓄熱時
の室内機76の吹出し空気温度を低く修正する。その結
果、躯体蓄熱量の過不足が解消されるとともに、余分な
建物外への放熱ロスや躯体の温度が低下することにより
冷房躯体蓄熱運転時の室内機76の吸い込み空気温度が
低下することで、空気調和装置の運転効率が低下するこ
とや、冷房躯体蓄熱量の過小により冷房能力が不足する
ことを回避できる。
【0049】発明の実施の形態7.請求項9記載の発明
による実施の形態7の説明図を図12に示す。図12の
うち、上の図は運転パターン図である。横軸は時刻であ
り、縦軸は冷房能力を示す。図中、前日の22:00か
ら当日の3:00までの5時間は氷蓄熱運転を実施して
いる。また、当日の3:00から8:00までの5時間
は冷房躯体蓄熱運転を実施しており、外気温度にも若干
左右されるが床スラブ54などの躯体の温度、すなわち
室内機の吸込み空気温度の低下に伴い、時間経過ととも
に若干づつ単位時間当たりの能力が低下している。8:
00からは氷蓄熱利用冷房運転を実施しており、冷房負
荷中で(I)の部分は夜間の冷房躯体蓄熱による放冷分
であり、残りの冷房負荷は氷蓄熱がある場合は氷蓄熱利
用分(IV)を含む氷蓄熱利用冷房運転(III)の部分で
賄われている。18:00の時点では氷蓄熱分が消費し
きられており、それ以降の18:00から20:00の
間は通常冷房運転が実施されている。その時点でも躯体
放冷能力は残っており、20:00から翌日の3:00
の間も躯体からの放冷は継続している。
【0050】中段の図には、時間(横軸)と躯体蓄熱残
量(縦軸)の関係が示されている。当日の3:00の時
点で冷房躯体蓄熱は完全に消費されているが、翌日の
3:00の時点では余剰分αだけ残っており、翌日3:
00からの躯体蓄熱運転は余剰分を残したまま冷房躯体
蓄熱運転を開始している。よって、翌々日の躯体蓄熱量
は翌日の8:00の時点よりも更に大きくなり、翌々日
の3:00の時点では翌日の3:00を越える躯体蓄熱
の余剰分が発生する。このような運転を繰り返すと、躯
体蓄熱量の余剰分は建物外への放熱ロスを助長するばか
りでなく、躯体の温度が低下する。これに伴って、冷房
躯体蓄熱運転時の室内機76の吸い込み空気温度が低下
することで空気調和装置の運転効率も低下する。上記は
冷房躯体蓄熱が余剰な場合であるが、逆に躯体蓄熱量が
不足の場合は冷房能力が不足することもある。また、以
上は冷房躯体蓄熱の場合であるが、暖房躯体蓄熱の場合
も同様のことが言える。更に、上記は躯体蓄熱量に過不
足があった場合であるが、氷蓄熱に関しても同様のこと
が言え、氷蓄熱量が過剰となれば、氷蓄熱運転の効率が
低下するばかりでなく、蓄熱槽や蓄熱用の熱交換器が破
壊に至ることも想定される。
【0051】本実施の形態は、これらの不具合を解決す
るものである。躯体蓄熱量の制御として、例えば当日の
3:00と翌日の3:00の躯体の温度とを比較し、当
日の3:00の時点の躯体の温度>翌日の3:00の躯
体の温度であれば、制御装置70は当日の3:00から
当日の8:00までの躯体蓄熱量が過剰であったと判断
して、翌日の3:00から翌日の8:00までの躯体蓄
熱量を少なくする方向に補正する。これに対し、当日の
3:00の時点で躯体の温度<翌日の3:00の躯体の
温度であれば、制御装置70は当日の3:00から当日
の8:00までの躯体蓄熱量が少なかったと判断して、
翌日の3:00から翌日の8:00までの躯体蓄熱量を
多くする方向に補正する。また、氷蓄熱量の制御につい
ては、下図に示すように、例えば当日の氷蓄熱の消費完
了時間が16:00以降であれば、制御装置70は前日
の22:00から当日の3:00までの氷蓄熱量が過剰
であったと判断して、当日の22:00から翌日の3:
00までの氷蓄熱量を少なくする方向に補正する。一
方、当日の氷蓄熱の消費完了時間が16:00以前であ
れば、制御装置70は前日の22:00から当日の3:
00までの氷蓄熱量が少なかったと判断して、当日の2
2:00から翌日の3:00までの氷蓄熱量を多くする
方向に補正するのである。
【0052】すなわち、氷蓄熱運転開始以前もしくは冷
房躯体蓄熱運転開始以前の空調に係る物理情報を各種の
検出器で検出し、検出された物理情報の経時履歴をメモ
リ79に記憶し、記憶された氷蓄熱運転開始以前もしく
は冷房躯体蓄熱運転開始以前の物理情報に基づいて、制
御装置70が氷蓄熱量もしくは躯体蓄熱量、または氷蓄
熱量および躯体蓄熱量の双方を変化させるように制御す
る。その結果、躯体蓄熱量の過不足が解消されるととも
に、過剰時の運転効率の低下や建物外への放熱ロスの増
加および冷房能力が不足するような不具合が解消され
る。また、氷蓄熱量の過不足が解消されるとともに、氷
蓄熱量が過剰となった場合に運転能力を低下できるばか
りでなく、蓄熱槽や蓄熱用の熱交換器が破壊に至ること
も回避できる。更に、氷蓄熱量の不足した場合の氷蓄熱
の早切れにより冷房能力が不足するような不具合も解消
される。
【0053】請求項10に係る実施形態として、躯体蓄
熱量を変化させる手段は、上記のように冷房躯体蓄熱量
を少なくする方向に補正する場合に冷房躯体蓄熱時間を
短くすることにより実現できる。また、請求項11に係
る実施形態では、躯体蓄熱量を変化させる手段として、
上記のように冷房躯体蓄熱量を少なくする方向に補正す
る場合に冷房躯体蓄熱時の室内機の吹出し空気温度を高
く修正することも可能である。無論、冷房躯体蓄熱量を
多くする方向に補正する場合は、冷房躯体蓄熱時の室内
機76の吹出し空気温度を低く修正する。一方、請求項
12に係る実施形態の氷蓄熱量を変化させる手段は、上
記のように氷蓄熱量を少なくする方向に補正する場合に
氷蓄熱運転の運転時間を短くすることにより実現でき
る。あるいは、請求項13に係る実施形態の氷蓄熱量を
変化させる手段として、上記のように氷蓄熱量を少なく
する方向に補正する場合に圧縮機の周波数を下げるなど
により、氷蓄熱運転能力を低く修正することも可能とな
る。氷蓄熱量を多くする方向に補正する場合は、氷蓄熱
時の能力を高く修正する。
【0054】発明の実施の形態8.請求項14記載の発
明による実施の形態8の空気調和装置では、躯体蓄熱運
転開始以後の空調に係る物理情報が各種の検出器で検出
され、検出された物理情報の経時履歴は制御装置70の
メモリ79に記憶される。制御装置70は前記のように
記憶された躯体蓄熱運転開始以後の物理情報に基づいて
躯体蓄熱量を変化させるように構成されている。この空
気調和装置による説明図を図13に示す。図13におい
て、上図の横軸は時刻、縦軸は躯体蓄熱量であり、下図
の横軸は上図と同じ時刻、縦軸は前日からの躯体の温度
を示す。上図は冷房運転の例であり、図中、前日の2
2:00から当日の8:00までの10時間は冷房躯体
蓄熱運転を実施しており、当日の8:00には躯体蓄熱
が完了している。当日の冷房躯体蓄熱量は所定量であ
り、この時点で躯体の温度A℃がメモリ79に記憶され
ている。当日22:00からの冷房躯体蓄熱では床スラ
ブ54などの躯体の温度(当日22:00ではB℃)が
検出されており、当日22:00からの躯体の温度と前
述のA℃とが比較される。このとき、翌日の7:00の
時点で躯体の温度はA℃となっており、冷房躯体蓄熱量
が所定量となったとして冷房躯体蓄熱を終了する。この
場合、当日の冷房躯体蓄熱を翌日の8:00まで実施し
ていれば、冷房躯体蓄熱量は過剰となる。このような状
態を繰り返すと、躯体蓄熱量の余剰分が増加するばかり
で、躯体の温度が低下することによって冷房躯体蓄熱運
転時の室内機76の吸い込み空気温度が低下することと
なり、空気調和装置の運転効率も低下する。上記は冷房
躯体蓄熱が余剰な場合であるが、逆に躯体蓄熱量が不足
のときは冷房能力が不足する場合がある。また、以上は
冷房躯体蓄熱の場合を説明したが、暖房躯体蓄熱の場合
も同様のことが言える。
【0055】本実施の形態では、前述のように、躯体蓄
熱開始以降の躯体の温度に基づき、制御装置70によっ
て躯体蓄熱量が過剰となることを防止するようにしてあ
る。一方、図13の例は躯体蓄熱量が所定量より増加す
る例であるが、減少する場合は翌日の躯体蓄熱量が不足
したことに基づいて、制御装置70が翌日の22:00
からの躯体蓄熱能力を増加することにより、躯体蓄熱量
が不足した場合にも過不足を解消することができる。こ
の結果、躯体蓄熱量の過剰時の運転効率の低下や、建物
外への放熱ロスの増加および冷房能力が不足するような
不具合が解消される。
【0056】上記では躯体の温度に基づいて躯体蓄熱量
を制御したが、請求項15による実施形態のように、室
内機76の吸い込み空気温度の変化に基づき躯体蓄熱量
を推定して制御するように、制御装置70を構成しても
よい。この場合も、制御の内容は躯体の温度による制御
と同様である。
【0057】発明の実施の形態9.請求項16記載の発
明による実施の形態9の説明図を図14に示す。図14
において、上の図は運転パターン図である。横軸は時刻
であり、縦軸は冷房能力を示す。上図は冷房運転の例で
あり、図中、前日の22:00から当日の3:00まで
の5時間は氷蓄熱運転を実施している。また、当日の
3:00から8:00までの5時間は冷房躯体蓄熱運転
を実施しており、外気温度にも若干左右されるが床スラ
ブ54などの躯体の温度、すなわち室内機76の吸込み
空気温度の低下に伴い、時間経過とともに若干づつ単位
時間当たりの冷房能力が低下している。8:00からは
通常冷房運転を実施している。冷房負荷中で(I)の部
分は夜間の冷房躯体蓄熱による放冷分であり、残りの冷
房負荷は通常冷房運転(V)の部分、および氷蓄熱利用
分(IV)を含む氷蓄熱利用冷房運転(III)の部分で賄
われている。通常、この種の空気調和装置では、夜間に
実施する氷蓄熱の時間を10時間としたものが普通であ
るが、本実施形態の空気調和装置は夜間に冷房躯体蓄熱
を実施する必要があるため、どうしても氷蓄熱量は一日
の冷房負荷に対して満足する量を貯えることができな
い。したがって、冷房開始時から氷蓄熱利用冷房運転
(III)を実施すると、冷房運転の途中で氷蓄熱が無く
なってしまい、冷房能力不足になる問題が発生する。ま
た、氷蓄熱を利用した冷房の開始時刻をタイマー80な
どで強制的に設定していたため、躯体蓄熱による空調効
果が十分あるのに氷蓄熱利用の冷房を開始して供給能力
過剰となったり、躯体蓄熱による空調効果がほとんど残
っていないのに氷蓄熱を利用した冷房運転を開始せずに
システム能力が不足したりする場合がある。
【0058】本実施の形態は、これらの不具合を解決す
るもので、下図に示したように、例えば昼間の躯体の温
度を躯体温度検出器73で検出してメモリ79に記憶さ
せ、これに基づいて制御装置70が冷房負荷の上昇と躯
体蓄熱の減少を判断し、更には躯体の温度がある所定値
(A℃)となった時点(時刻B)で氷蓄熱を利用した冷
房運転を開始しなければならないと決定し、氷蓄熱利用
冷房運転(IV)を時刻Cまでの間で実施するようにした
ものである。その結果、躯体蓄熱の残量が適量で冷房負
荷が所定値以上である場合にのみ、氷蓄熱利用冷房運転
を実施できる。これにより、氷蓄熱が無くなってしまう
ことによる冷房能力不足や、躯体蓄熱の残量が大きい場
合に氷蓄熱利用冷房を実施することによる冷房能力供給
過剰による運転効率の低下や、躯体蓄熱の残量が小さい
場合に通常冷房運転を実施することによる冷房能力不足
を解消できる。
【0059】上記では、躯体蓄熱の残量と冷房負荷の増
加、すなわち氷蓄熱利用冷房運転を開始すべき時刻を、
検出した躯体の温度に基づいて決定したが、請求項17
記載の発明による実施の形態として、室内51の空気温
度もしくは室内51を形成する天井52や居住空間に面
する壁といった躯体の温度と、室内機76の吸込み空気
温度との差に基づいて前記時刻を決定する機能を、制御
装置70に持たせてもよい。かかる構成の場合は、天井
52、躯体など居住空間に面する周辺の建築物の一部の
温度に左右される室内51の空気が空気調和装置に吸込
まれるまでに、躯体(天井内55に面する床スラブ54
など)から与えられた冷熱量を把握できるため、請求項
16の発明による実施形態と比べると、躯体蓄熱の残量
の予測精度が上昇する。
【0060】発明の実施の形態10.請求項18記載の
発明による実施の形態10の説明を以下に示す。通常、
運転に関する時間を計時するタイマーにより運転モード
を切換えるこの種の空気調和装置では、製品の出荷時に
タイマー80(図2参照)の時間が固定値に設定されて
おり、現地でタイマー80の時間を設定変更することは
少ない。この結果、季節の違いによる冷房負荷の変化に
よって氷蓄熱を利用した空調運転の開始時刻を適正値に
できないことがある。例えば、躯体蓄熱による空調効果
が十分残っているのに氷蓄熱を利用した冷房を開始して
供給能力過剰に陥ったり、躯体蓄熱による空調効果がほ
とんど残っていないのに氷蓄熱を利用した冷房運転を開
始せずにシステム能力が不足したりする場合があった。
【0061】本実施の形態は、これらの不具合を解決す
るもので、例えば現地の空調管理者が、冷房負荷が大き
い場合は冷房負荷が集中する13:00以降に氷蓄熱を
利用するような設定を設定手段78から行い、冷房負荷
の軽い中間期などは一日中氷蓄熱を利用した冷房運転を
許可するように、タイマー80の時刻設定を設定手段7
8から変更できるようにしてある。すなわち、氷蓄熱利
用冷房運転の開始時刻を、タイマー80に設定されてい
る設定時刻に基づいて決定するとともに、タイマー80
の設定時刻を当該装置の設置場所において外部から設定
変更可能にしてある。この結果、躯体蓄熱の残量が適量
で冷房負荷が所定値以上である場合にのみ、氷蓄熱利用
冷房運転を実施できるため、氷蓄熱が無くなってしまう
ことによる冷房能力不足や、躯体蓄熱の残量が大きい場
合に氷蓄熱利用冷房を実施することによる冷房能力供給
過剰による運転効率の低下や、躯体蓄熱の残量が小さい
場合に通常冷房運転を実施することによる冷房能力不足
を解消できる。また、冷房負荷が軽い場合に氷蓄熱が残
ってしまい、夜間の安い価格の電力によって実施する氷
蓄熱運転が少なくなってしまうことによる電気代の低減
効果を損なうことが無くなる。
【0062】発明の実施の形態11.請求項19記載の
発明による実施の形態11の説明を以下に示す。図15
は躯体蓄熱運転時のシステム構成を示す図である。各部
の名称は図1および図2に示した空気調和装置と同じな
ので省略する。この空気調和装置において、躯体蓄熱運
転時は室内機76からの空気を躯体蓄熱時吹出口60か
ら天井内55へ吹出し、空調運転時は空気吹出口59か
ら室内51へ吹出す。この場合、それぞれの運転で必要
風量(風速)が違う。しかしながら、これまでは床スラ
ブ54などに吹き付ける躯体蓄熱運転時の室内機76の
風量を室内51に吹出す通常空調運転時の室内機76の
風量と同一としていたので、躯体蓄熱運転にとって風量
に過不足を生じ、所定の能力が発揮できない場合があっ
た。
【0063】本実施の形態は、これらの不具合を解決す
るもので、躯体蓄熱運転時の室内機76の風量は、通常
空調運転時の室内機の風量とは異なものとして、制御装
置70に設定されている。例えば、躯体蓄熱の必要風量
と室内機76から躯体蓄熱時吹出口60までの機外静圧
が予め設定されている。その結果、躯体蓄熱に必要な風
量が確保され、躯体蓄熱量に過不足を生じることが解消
される。
【0064】尚、請求項20記載の実施形態として、躯
体蓄熱運転時に室内機76から天井内55に吹出される
冷気または暖気の風量を、設定手段78を用いて予め一
定値に設定することもできる。設定される一定値は通常
空調運転時に室内51へ吹出される風量とは無関係な値
であり、ほとんどの場合に室内機76の吹出口の直近に
通風切換器57が接続されることを利用したもので、必
要風量は室内機76の容量などで決定される。この結
果、請求項19による実施形態と比べ、躯体蓄熱の必要
風量と室内機76から躯体蓄熱時吹出口60までの機外
静圧を予め設定する必要が無い。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、冷房躯体蓄熱時に、床スラブ、梁、天井材など
といった建築物の躯体と、空調対象空間および外界より
流入する外気との接触部における結露の発生を防止する
ことができる。
【0066】また、請求項2の発明によれば、暖房躯体
蓄熱時の運転効率を向上させることができる。
【0067】そして、請求項3,6,7,8,14,1
5,16,17,18,19,20の発明によれば、躯
体蓄熱量の過不足を抑制することができる。これによ
り、空調能力の過不足が解消される。
【0068】更に、請求項4の発明によれば、躯体蓄熱
時の空気調和装置の無駄な消費電力を低減することがで
きる。
【0069】また、請求項5の発明によれば、空調対象
空間に居る人に対し、過度に暖かい空気を直接吹き付け
てしまう、いわゆる暖房ドラフト感を与えてしまうこと
がない。従って、暖房ドラフト感による不快感を解消す
ることができる。
【0070】そして、請求項9,10,11,12,1
3の発明によれば、躯体蓄熱量および氷蓄熱量に過不足
が生じることを防止することができる。これにより、空
調能力の過不足や蓄熱槽の破壊や運転効率の低下を解消
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を
備えた躯体蓄熱システムを示す構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1〜11に係る空気調和
装置の冷媒回路構成を示す構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の
運転パターンを示す説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る冷房躯体蓄熱の
能力低下方法の説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る別の冷房躯体蓄
熱の能力低下方法の説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の
運転パターンを示す説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る暖房躯体蓄熱の
運転効率向上方法の説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の
冷房運転時の説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の
暖房運転時の説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置
を備えた躯体蓄熱システムを示す構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態6に係る空気調和装置
の運転パターンを示す説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態7に係る空気調和装置
の運転パターンを示す説明図である。
【図13】 本発明の実施の形態8に係る空気調和装置
の運転パターンを示す説明図である。
【図14】 本発明の実施の形態9に係る空気調和装置
の運転パターンを示す説明図である。
【図15】 本発明の実施の形態11に係る空気調和装
置を備えた躯体蓄熱システムを示す構成図である。
【符号の説明】
6 室内側熱交換器、7 蓄熱槽、50 多層階建築
物、51 室内、54床スラブ、54a 床スラブ、5
5 天井内、55a 天井内、57 通風切換器、59
空気吹出口、60 躯体蓄熱時吹出口、70 制御装
置、71 吸込み空気温度検出器、72 天井内温度検
出器、73 躯体温度検出器、74 外気温度検出器、
75 吹出し空気温度検出器、76 室内機、76a
室内機、77 空気吸込口、78 設定手段、79 メ
モリ、80 タイマー、81 空気吸込口。
フロントページの続き (72)発明者 岡島 次郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA03 AA05 CC01 CC02 CC08 CC19 DD02 DD08 EE01 EE05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物内の空調対象空間と、上記空調対
    象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる室
    内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した冷気
    により上記建築物の躯体を冷却して上記躯体に冷熱を蓄
    熱する空気調和装置において、外気温度と上記室内機の
    吸込み空気温度の双方を同一とする条件下で、上記躯体
    に冷熱を蓄熱する冷房躯体蓄熱運転の能力を、上記室内
    機から上記空調対象空間へ冷気を吹出す通常冷房運転の
    能力よりも低くするように構成したことを特徴とする空
    気調和装置。
  2. 【請求項2】 建築物内の空調対象空間と、上記空調対
    象空間上方の天井内とに向けて暖気を吹き分けできる室
    内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した暖気
    により上記建築物の躯体を加熱して上記躯体に温熱を蓄
    熱する空気調和装置において、外気温度と上記室内機の
    吸込み空気温度の双方を同一とする条件下で、上記躯体
    に温熱を蓄熱する暖房躯体蓄熱運転の能力を、上記室内
    機から上記空調対象空間へ暖気を吹出す通常暖房運転の
    能力よりも低くするように構成したことを特徴とする空
    気調和装置。
  3. 【請求項3】 建築物内の空調対象空間と、上記空調対
    象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖気を吹き分
    けできる室内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹
    出した冷気または暖気により上記建築物の躯体を冷却ま
    たは加熱して上記躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空気
    調和装置において、上記躯体に冷熱または温熱を蓄熱す
    る躯体蓄熱時に上記室内機を運転または停止させるため
    の吸込み空気温度に係る設定温度を、冷房躯体蓄熱運転
    時は、上記室内機から上記空調対象空間へ空調空気を吹
    出す通常空調運転時よりも低い値に設定し、暖房躯体蓄
    熱運転時は、上記通常空調運転時よりも高い値に設定す
    るように構成したことを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 建築物内の空調対象空間と、上記空調対
    象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる室
    内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した冷気
    により上記建築物の躯体を冷却して上記躯体に冷熱を蓄
    熱する空気調和装置において、外気温度を検出し、上記
    室内機から上記空調対象空間へ冷気を吹出す通常冷房運
    転時における上記躯体の温度ないし上記天井内の空気温
    度よりも、検出した外気温度が低い場合には、外気を上
    記室内機に導入して上記外気の冷熱を上記躯体に蓄熱す
    る構成としたことを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 多層建築物内の空調対象空間と、上記空
    調対象空間上方の天井内とに向けて暖気を吹き分けでき
    る室内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した
    暖気により上記多層建築物の躯体を加熱して上記躯体に
    温熱を蓄熱する空気調和装置において、上記空調対象空
    間の暖房時に、上記空調対象空間よりも一階下の天井内
    の躯体に温熱を蓄熱する暖房躯体蓄熱運転を行うように
    構成したことを特徴とする空気調和装置。
  6. 【請求項6】 建築物内の空調対象空間と、上記空調対
    象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖気を吹き分
    けできる室内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹
    出した冷気または暖気により上記建築物の躯体を冷却ま
    たは加熱して上記躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空気
    調和装置において、躯体蓄熱運転開始以前の空調に係る
    物理情報を検出し、上記検出された物理情報の経時履歴
    を記憶し、上記記憶された躯体蓄熱運転開始以前の物理
    情報に基づいて、躯体蓄熱量を変化させるように構成し
    たことを特徴とする空気調和装置。
  7. 【請求項7】 躯体蓄熱量を変化させる手段が、躯体蓄
    熱運転の運転時間の長さを変更する構成である請求項第
    6項に記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 躯体蓄熱量を変化させる手段が、躯体蓄
    熱運転時の室内機の吹出し空気温度を変更する構成であ
    る請求項第6項に記載の空気調和装置。
  9. 【請求項9】 建築物内の空調対象空間と、上記空調対
    象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる室
    内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した冷気
    により上記建築物の躯体を冷却して上記躯体に冷熱を蓄
    熱するとともに、上記室内機を有する冷媒回路に配管接
    続された氷蓄熱槽を備え、上記氷蓄熱槽に上記室内機か
    らの冷熱を蓄熱する氷蓄熱運転、または、上記空調対象
    空間の冷房時に上記氷蓄熱槽の冷熱を利用する氷蓄熱利
    用冷房運転が可能である空気調和装置において、氷蓄熱
    運転開始以前もしくは冷房躯体蓄熱運転開始以前の空調
    に係る物理情報を検出し、上記検出された物理情報の経
    時履歴を記憶し、上記記憶された氷蓄熱運転開始以前も
    しくは冷房躯体蓄熱運転開始以前の物理情報に基づい
    て、上記氷蓄熱量もしくは上記躯体蓄熱量、または上記
    氷蓄熱量および上記躯体蓄熱量の双方、を変化させるよ
    うに構成したことを特徴とする空気調和装置。
  10. 【請求項10】 躯体蓄熱量を変化させる手段が、躯体
    蓄熱運転の運転時間の長さを変更する構成である請求項
    第9項に記載の空気調和装置。
  11. 【請求項11】 躯体蓄熱量を変化させる手段が、躯体
    蓄熱運転時の室内機の吹出し空気温度を変更する構成で
    ある請求項第9項に記載の空気調和装置。
  12. 【請求項12】 氷蓄熱量を変化させる手段が、氷蓄熱
    運転の運転時間の長さを変更する構成である請求項第9
    項に記載の空気調和装置。
  13. 【請求項13】 氷蓄熱量を変化させる手段が、氷蓄熱
    運転能力を変更する構成である請求項第9項に記載の空
    気調和装置。
  14. 【請求項14】 建築物内の空調対象空間と、上記空調
    対象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖気を吹き
    分けできる室内機を備え、上記室内機から上記天井内に
    吹出した冷気または暖気により上記建築物の躯体を冷却
    または加熱して上記躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空
    気調和装置において、躯体蓄熱運転開始以後の空調に係
    る物理情報を検出し、上記検出された物理情報の経時履
    歴を記憶し、上記記憶された躯体蓄熱運転開始以後の物
    理情報に基づいて、躯体蓄熱量を変化させるように構成
    したことを特徴とする空気調和装置。
  15. 【請求項15】 躯体蓄熱運転時における室内機の吸込
    み空気温度の変化に基づいて、躯体蓄熱量を推定するよ
    うに構成した請求項第14項に記載の空気調和装置。
  16. 【請求項16】 建築物内の空調対象空間と、上記空調
    対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる
    室内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した冷
    気により上記建築物の躯体を冷却して上記躯体に冷熱を
    蓄熱するとともに、上記室内機を有する冷媒回路に配管
    接続された氷蓄熱槽を備え、上記氷蓄熱槽に冷熱を蓄熱
    する氷蓄熱運転、または、上記空調対象空間の冷房時に
    上記氷蓄熱槽の冷熱を利用する氷蓄熱利用冷房運転が可
    能であり、上記氷蓄熱利用冷房運転の開始時刻を、上記
    室内機から上記空調対象空間へ冷気を吹出す通常冷房運
    転の開始時刻よりも遅らせるようにした空気調和装置に
    おいて、上記氷蓄熱利用冷房運転の開始時刻を、上記空
    調対象空間を形成する躯体の温度に基づいて決定するよ
    うに構成したことを特徴とする空気調和装置。
  17. 【請求項17】 建築物内の空調対象空間と、上記空調
    対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる
    室内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した冷
    気により上記建築物の躯体を冷却して上記躯体に冷熱を
    蓄熱するとともに、上記室内機を有する冷媒回路に配管
    接続された氷蓄熱槽を備え、上記氷蓄熱槽に上記室内機
    からの冷熱を蓄熱する氷蓄熱運転、または、上記空調対
    象空間の冷房時に上記氷蓄熱槽の冷熱を利用する氷蓄熱
    利用冷房運転が可能であり、上記氷蓄熱利用冷房運転の
    開始時刻を、上記通常冷房運転の開始時刻よりも遅らせ
    るようにした空気調和装置において、上記氷蓄熱利用冷
    房運転の開始時刻を、上記空調対象空間の空気温度もし
    くは上記空調対象空間を形成する躯体の温度と、上記室
    内機の吸込み空気温度との差に基づいて決定するように
    構成したことを特徴とする空気調和装置。
  18. 【請求項18】 建築物内の空調対象空間と、上記空調
    対象空間上方の天井内とに向けて冷気を吹き分けできる
    室内機を備え、上記室内機から上記天井内に吹出した冷
    気により上記建築物の躯体を冷却して上記躯体に冷熱を
    蓄熱するとともに、上記室内機を有する冷媒回路に配管
    接続された氷蓄熱槽を備え、上記氷蓄熱槽に上記室内機
    からの冷熱を蓄熱する氷蓄熱運転、または、上記空調対
    象空間の冷房時に上記氷蓄熱槽の冷熱を利用する氷蓄熱
    利用冷房運転が可能であり、上記氷蓄熱利用冷房運転の
    開始時刻を、上記通常冷房運転の開始時刻よりも遅らせ
    るようにした空気調和装置において、運転に関する時間
    を計時するタイマーを備え、上記氷蓄熱利用冷房運転の
    開始時刻を、上記タイマーに設定されている設定時刻に
    基づいて決定するとともに、上記タイマーの設定時刻を
    当該装置の設置場所において外部から設定変更可能に構
    成したことを特徴とする空気調和装置。
  19. 【請求項19】 建築物内の空調対象空間と、上記空調
    対象空間上方の天井内とに向けて冷気または暖気を吹き
    分けできる室内機を備え、上記室内機から上記天井内に
    吹出した冷気または暖気により上記建築物の躯体を冷却
    または加熱して上記躯体に冷熱または温熱を蓄熱する空
    気調和装置において、躯体蓄熱運転時に上記室内機から
    上記天井内に吹出される冷気または暖気の風量を、通常
    空調運転時に上記室内機から上記空調対象空間に吹出さ
    れる冷気または暖気の風量とは異にする構成としたこと
    を特徴とする空気調和装置。
  20. 【請求項20】 躯体蓄熱運転時に室内機から天井内に
    吹出される冷気または暖気の風量を、通常空調運転時に
    上記室内機から空調対象空間内に吹出される冷気または
    暖気の風量とは無関係な一定値にする構成とした請求項
    第19項に記載の空気調和装置。
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