JP6836880B2 - 空調システム - Google Patents
空調システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6836880B2 JP6836880B2 JP2016209392A JP2016209392A JP6836880B2 JP 6836880 B2 JP6836880 B2 JP 6836880B2 JP 2016209392 A JP2016209392 A JP 2016209392A JP 2016209392 A JP2016209392 A JP 2016209392A JP 6836880 B2 JP6836880 B2 JP 6836880B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- temperature
- ceiling
- operation control
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Air-Flow Control Members (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Description
そして、この種の空調システムでは、空調装置から供給された空調空気が天井チャンバーに充満して天井放射パネルに接触することで、その天井放射パネルはその空調空気との接触により冷却又は加熱される。このことで、天井放射パネルでは室内空間に対して熱吸収又は熱放射が行われ、結果、室内空間はこの熱吸収又は熱放射により空調されることになる。
また、これら従来の空調システムでは、天井放射パネルに多数の貫通孔が分散形成されており、天井チャンバーに充満する空調空気が、これら多数の貫通孔を通じて室内空間に流出するように構成されている。以下、この流出状態を「染み出す」等と表現する場合がある。このことで、室内空間は、多数の貫通孔から染み出した空調空気の対流によっても空調されることになる。
しかしながら、特許文献1及び2に記載のような、天井チャンバーに空調空気を供給して、天井放射パネルの熱吸収又は熱放射により室内空間の空調を行う従来の空調システムでは、このような室内空間の温度分布を考慮することなく、室内空間や天井放射パネルの代表温度を目標温度に維持するという目的のみで、天井チャンバーに供給される空調空気の温度や供給量を制御しているので、室内空間の温度分布の不均一化を解消することができず、一部の室内空間において快適な空調を実現できないという問題が生じる場合があった。
前記天井放射パネルに、多数の貫通孔が分散形成されており、
前記天井放射パネルの温度分布を測定する温度分布測定手段と、
前記天井放射パネルに対する空調空気の吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段と、
前記温度分布測定手段の測定結果に基づいて前記吹付け方向変更手段を制御して、前記天井放射パネルの温度分布を均一化する温度分布均一化手段とを備え、
還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が、前記天井チャンバーに設置され、
前記天井チャンバーにおいて、前記天井放射パネルと前記還気口とを接続する還気空間を、他の給気空間に対して区画する区画壁を備えた点にある。
よって、天井放射パネルの温度分布が均一化されることで、天井放射パネルによる熱吸収又は熱放射が均一化されることになるので、この熱吸収又は熱放射により温度される室内空間の温度分布が均一化されることになり、結果、室内空間全体を快適に空調することができる。
更に、本構成によれば、天井チャンバーに供給された空調空気が、温度分布均一化手段により温度分布が均一化された天井放射パネルに分散形成された多数の貫通孔を通過して、室内空間に染み出されることになる。このことで、室内空間に染み出される空調空気の温度分布は天井放射パネル全体において均一化されることになり、その均一な温度の空調空気の対流により、室内空間の快適性を向上することができる。
更に、本構成によれば、天井チャンバーに、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が設置され、更には、天井放射パネルの貫通孔と還気口とを接続する還気空間が、他の給気空間に対して区画壁により区画されているので、空調装置の給気口から吹出された空調空気が直接又は短時間で空調装置の還気口に取込まれる所謂ショートサーキットを略確実に防止して、天井チャンバーに空調空気を一層好適に滞留させることができる。更に、天井チャンバーにおいて空調空気が供給される給気空間から天井放射パネルの貫通孔を通じて室内空間へ染み出される空調空気の染み出し量を、空調空気の給気口からの空調空気の吹出し量として調整することができるので、室内空間に対し適切な量の空調空気を供給して快適性を向上することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記室内空間の温度を測定する室内温度測定手段と、
前記天井放射パネルの温度を測定するパネル温度測定手段と、
前記空調装置の運転出力を制御する運転制御手段とを備え、
前記運転制御手段が、前記室内温度測定手段で測定された室内空間の温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する起動運転制御と、前記パネル温度測定手段で測定された天井放射パネルの温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する通常運転制御とを択一的に実行可能に構成されており、起動運転時には、前記起動運転制御を実行し、当該起動運転後の通常運転時には、前記起動運転制御に代えて前記通常運転制御を実行する点にある。
本構成によれば、空調装置の運転出力制御において、起動運転の後の通常運転時には、天井放射パネルの温度に基づいて空調装置の運転出力が制御されるので、天井放射パネルの温度を適正な目標温度に維持して、室内空間の快適性を確保することができる。一方、起動運転時には、天井放射パネルの温度に代えて、室内空間の温度に基づいて空調装置の運転出力が制御されるので、天井放射パネルが既に目標温度に到達している場合であっても、室内空間の温度が目標温度に到達していない場合には、空調装置の運転出力を増加側に調整して、室内空間の温度を迅速に目標温度に到達させることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記運転制御手段が、前記室内温度測定手段で測定された室内空間の温度に基づいて、前記起動運転制御と前記通常運転制御との間で実行する運転制御を切り替える点にある。
先ずは、これら第1実施形態と第2実施形態との共通の構成について、説明する。
本実施形態の空調システムは、図1及び図2に示すように、天井放射パネル30により室内空間2と区画形成された天井チャンバー1に冷却又は加熱後の空調空気である給気SAを供給する空調装置10を備えており、その空調装置10の運転出力を制御する運転制御装置20(運転制御手段の一例)が当該空調装置10に内蔵されている。
尚、このような天井放射パネル30の材料については、適宜選定することができるが、例えば給気SAとの接触により冷却又は加熱されて熱吸収又は熱放射を良好に行うことができる金属などのような材料を適宜選定することができる。
また、空調装置10において、還気口12は、本体底面において下向きに開口するように設けられており、上記給気口11は、その本体底面の外周と本体周側面との境界部において斜め外方下向きに開口するように設けられている。
即ち、空調装置10の給気口11から天井放射パネル30に対して給気SAを吹付けるにあたり、温度が適温(例えば給気SAの温度)から大きく乖離している天井放射パネル30の箇所については、給気SAが積極的に吹付けられ、一方、温度が適温である天井放射パネル30の箇所については給気SAの吹付けが控えられることで、天井放射パネル30の温度分布が均一化される。
以下、その運転制御のフローについて、図4に基づいて説明を加える。尚、本実施形態で説明する運転制御は、説明を簡単にするために、空調装置10において冷却した給気SAを天井チャンバー1に供給する冷房運転時を想定したものとするが、当然、当該運転制御は、空調装置10において加熱した給気SAを天井チャンバー1に供給する暖房運転時にも適用可能である。
以下、第1実施形態の空調システム特有の構成について、図1に基づいて説明を加える。
本実施形態の空調システムでは、天井チャンバー1において、天井放射パネル30と還気口12とを接続する還気空間1bを、他の給気空間1aに対して区画する区画壁25が設けられている。この区画壁25は、天井放射パネル30の上面から空調装置10の還気口12が設けられた底面の外周縁部に延びる筒状の部材として構成されている。
即ち、空調装置10の給気口11から吹出された給気SAが直接又は短時間で空調装置10の還気口12に取込まれる所謂ショートサーキットが略確実に防止されるので、天井チャンバー1の給気空間1aに給気SAが好適に滞留することになる。
以下、第2実施形態の空調システム特有の構成について、図2に基づいて説明を加える。
本実施形態の空調システムは、上記第1実施形態の空調システムが備える区画壁25(図1参照)を設けることなく、別の構成で上記ショートサーキットを抑制している。即ち、空調装置10の給気口11からの給気SAの吹出し方向を上下方向に変更するためのフラップ15として、給気口11の還気口12側の縁部から外方に延出形成された外方延出フラップ15Bが空調装置10に設けられている。そして、風向可変機構部16は、この外方延出フラップ15Bを揺動させて給気口11における給気SAの吹出し方向を変更するように構成されている。
(1)上記実施形態では、天井チャンバー1に空調空気を供給する空調装置10を、天井チャンバー1に設置されたパッケージ型の空調装置として構成したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、ファンコイルユニットや他の形式の空調装置を利用したり、天井チャンバー1とは別の箇所に空調装置を設置し、その空調装置で冷却又は加熱後の空調空気を天井チャンバー1に供給するように構成しても構わない。
1a 給気空間
1b 還気空間
2 室内空間
10 空調装置
11 給気口
12 還気口
13 パネル温度測定手段
15B 外方延出フラップ
16 風向可変機構部
20 運転制御装置(運転制御手段)
21 温度分布均一化手段
25 区画壁
30 天井放射パネル
30a 貫通孔
35 室内温度測定手段
RA 還気
SA 給気(空調空気)
Claims (5)
- 天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに空調空気を供給する空調装置を備えた空調システムであって、
前記天井放射パネルに、多数の貫通孔が分散形成されており、
前記天井放射パネルの温度分布を測定する温度分布測定手段と、
前記天井放射パネルに対する空調空気の吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段と、
前記温度分布測定手段の測定結果に基づいて前記吹付け方向変更手段を制御して、前記天井放射パネルの温度分布を均一化する温度分布均一化手段とを備え、
還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が、前記天井チャンバーに設置され、
前記天井チャンバーにおいて、前記天井放射パネルと前記還気口とを接続する還気空間を、他の給気空間に対して区画する区画壁を備えた空調システム。 - 前記室内空間の温度を測定する室内温度測定手段と、
前記天井放射パネルの温度を測定するパネル温度測定手段と、
前記空調装置の運転出力を制御する運転制御手段とを備え、
前記運転制御手段が、前記室内温度測定手段で測定された室内空間の温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する起動運転制御と、前記パネル温度測定手段で測定された天井放射パネルの温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する通常運転制御とを択一的に実行可能に構成されており、起動運転時には、前記起動運転制御を実行し、当該起動運転後の通常運転時には、前記起動運転制御に代えて前記通常運転制御を実行する請求項1に記載の空調システム。 - 前記運転制御手段が、前記室内温度測定手段で測定された室内空間の温度に基づいて、前記起動運転制御と前記通常運転制御との間で実行する運転制御を切り替える請求項2に記載の空調システム。
- 前記吹付け方向変更手段が、前記空調装置に設けられ、前記給気口における空調空気の吹出し方向を変更可能な風向可変機構部で構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の空調システム。
- 前記風向可変機構部が、前記給気口の前記還気口側の縁部から外方に延出形成された外方延出フラップを有し、当該外方延出フラップを揺動させて前記給気口における空調空気の吹出し方向を変更する請求項4に記載の空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016209392A JP6836880B2 (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016209392A JP6836880B2 (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | 空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018071837A JP2018071837A (ja) | 2018-05-10 |
JP6836880B2 true JP6836880B2 (ja) | 2021-03-03 |
Family
ID=62112542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016209392A Active JP6836880B2 (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6836880B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020053929A1 (ja) * | 2018-09-10 | 2020-03-19 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
KR102489121B1 (ko) * | 2022-05-30 | 2023-01-17 | (주) 에이스냉열시스템 | 냉장 냉동 공조 시스템 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0233538A (ja) * | 1988-07-21 | 1990-02-02 | Taikisha Ltd | 放射式空調装置 |
JP3227611B2 (ja) * | 1991-10-23 | 2001-11-12 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置の運転制御装置 |
JPH05312381A (ja) * | 1992-05-06 | 1993-11-22 | Res Dev Corp Of Japan | 空気調和システム |
JP3224072B2 (ja) * | 1995-01-27 | 2001-10-29 | 日立プラント建設株式会社 | 精密機器が設置された被空調室の空調システム |
JPH1151445A (ja) * | 1997-08-06 | 1999-02-26 | Toshiba Corp | 輻射式空調システム |
JP2001174043A (ja) * | 1999-12-20 | 2001-06-29 | Fujitsu General Ltd | 天井埋込型空気調和機 |
JP4605759B2 (ja) * | 2004-11-04 | 2011-01-05 | 三建設備工業株式会社 | 建物の室内空調システム |
JP2006258377A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 天井放射冷暖房装置 |
JP2008304096A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd | 空調システム |
JP2008304129A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Panasonic Corp | 放射冷暖房システム |
WO2009044855A1 (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-09 | Sasakura Engineering Co., Ltd. | 空気調和設備、放射空調システム及び放射空調システムの制御方法 |
JP2009264607A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Hitachi Appliances Inc | 空気調和システム |
JP5063509B2 (ja) * | 2008-06-30 | 2012-10-31 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機 |
-
2016
- 2016-10-26 JP JP2016209392A patent/JP6836880B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018071837A (ja) | 2018-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6932009B2 (ja) | 空気調和機の室内ユニット | |
JP6229741B2 (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
JP6808999B2 (ja) | 空気調和機 | |
CN106969474A (zh) | 空调及其导风板的控制方法 | |
JPWO2018229923A1 (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP6336269B2 (ja) | 空調システム | |
JP6836880B2 (ja) | 空調システム | |
JP6420565B2 (ja) | 空調システム | |
JP2007024417A (ja) | 空気調和機 | |
JPH1151445A (ja) | 輻射式空調システム | |
JPH0233538A (ja) | 放射式空調装置 | |
WO2018037471A1 (ja) | 放射パネルおよび空調システム | |
JP6936571B2 (ja) | 空調システム | |
JP6480690B2 (ja) | 全館冷暖房システム | |
JP6292983B2 (ja) | 空調システム | |
JP4254976B2 (ja) | 空調方法 | |
JP6811542B2 (ja) | 放射冷暖房システム | |
JP6917190B2 (ja) | 空調システム | |
JPWO2022157966A5 (ja) | ||
JP2008304129A (ja) | 放射冷暖房システム | |
JP2017058106A (ja) | 輻射式空調機 | |
JP2000111121A (ja) | 躯体蓄熱空調構造 | |
JP7228408B2 (ja) | 空調システム、空調システムの制御装置 | |
JP2006313041A (ja) | 床下活用輻射冷暖房システム | |
JP2021046983A (ja) | 環境制御システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201014 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6836880 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |