JP2018071837A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに空調空気を供給する空調装置を備えた空調システムにおいて、室内空間全体を快適に空調することができる技術を提供する。【解決手段】天井放射パネル30の温度分布を測定する温度分布測定手段13と、天井放射パネル30に対する空調空気SAの吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段16と、温度分布測定手段13の測定結果に基づいて吹付け方向変更手段16を制御して、天井放射パネル30の温度分布を均一化する温度分布均一化手段21とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに空調空気を供給する空調装置を備えた空調システムに関する。
従来の空調システムとして、天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに、空調装置から冷却又は加熱後の空調空気を供給するものが知られている(特許文献1及び2を参照。)。
そして、この種の空調システムでは、空調装置から供給された空調空気が天井チャンバーに充満して天井放射パネルに接触することで、その天井放射パネルはその空調空気との接触により冷却又は加熱される。このことで、天井放射パネルでは室内空間に対して熱吸収又は熱放射が行われ、結果、室内空間はこの熱吸収又は熱放射により空調されることになる。
また、これら従来の空調システムでは、天井放射パネルに多数の貫通孔が分散形成されており、天井チャンバーに充満する空調空気が、これら多数の貫通孔を通じて室内空間に流出するように構成されている。以下、この流出状態を「染み出す」等と表現する場合がある。このことで、室内空間は、多数の貫通孔から染み出した空調空気の対流によっても空調されることになる。
更に、特許文献1記載の空調システムでは、天井放射パネル(16)により室内空間(B)と区画された天井チャンバー(A)に、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置(14)が設置されている。この構成により、空調装置(14)は、天井チャンバーの空気を還気として取込んで冷却又は加熱し、当該冷却又は加熱後の空気を空調空気として天井チャンバー(A)に供給することができる。
一方、特許文献2記載の空調システムでは、天井チャンバーに空調装置を設置したものではないが、別途設けられた空調装置(40)で冷却又は加熱された空調空気を、室内空間(R)の天井部(91)に設けられた天井チャンバー(13)に導入している。更に、この特許文献2記載の空調システムでは、放射パネル(10)の表面温度を検出する表面温度センサ(61)の検出結果に基づいて、天井チャンバー(13)への空調空気の供給量を制御することで、放射パネル(10)の表面温度を設定温度に維持するように構成されている。
特開2006−132823号公報 特開2008−304096号公報
このような空調システムでは、室内空間における人の数やその分布並びに季節や天候等によって、室内空間の温度分布が不均一になって、室内空間の快適性が悪化する場合がある。
しかしながら、特許文献1及び2に記載のような、天井チャンバーに空調空気を供給して、天井放射パネルの熱吸収又は熱放射により室内空間の空調を行う従来の空調システムでは、このような室内空間の温度分布を考慮することなく、室内空間や天井放射パネルの代表温度を目標温度に維持するという目的のみで、天井チャンバーに供給される空調空気の温度や供給量を制御しているので、室内空間の温度分布の不均一化を解消することができず、一部の室内空間において快適な空調を実現できないという問題が生じる場合があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに空調空気を供給する空調装置を備えた空調システムにおいて、室内空間全体を快適に空調することができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに空調空気を供給する空調装置を備えた空調システムであって、
前記天井放射パネルの温度分布を測定する温度分布測定手段と、
前記天井放射パネルに対する空調空気の吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段と、
前記温度分布測定手段の測定結果に基づいて前記吹付け方向変更手段を制御して、前記天井放射パネルの温度分布を均一化する温度分布均一化手段とを備えた点にある。
本構成によれば、温度分布均一化手段により、温度分布測定手段の測定結果に基づいて吹付け方向変更手段が制御されることで、天井放射パネルの温度分布を均一化することができる。即ち、天井放射パネルに対して空調空気を吹付けるにあたり、その天井放射パネルの温度が適温(例えば空調空気の温度)から大きく乖離している箇所については空調空気を積極的に吹付け、一方、その天井放射パネルの温度が適温である箇所については空調空気の吹付けが控えられる。
よって、天井放射パネルの温度分布が均一化されることで、天井放射パネルによる熱吸収又は熱放射が均一化されることになるので、この熱吸収又は熱放射により温度される室内空間の温度分布が均一化されることになり、結果、室内空間全体を快適に空調することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記天井放射パネルに、多数の貫通孔が分散形成されている点にある。
本構成によれば、天井チャンバーに供給された空調空気が、温度分布均一化手段により温度分布が均一化された天井放射パネルに分散形成された多数の貫通孔を通過して、室内空間に染み出されることになる。このことで、室内空間に染み出される空調空気の温度分布は天井放射パネル全体において均一化されることになり、その均一な温度の空調空気の対流により、室内空間の快適性を向上することができる。
本発明の第3特徴構成は、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が、前記天井チャンバーに設置され、
前記吹付け方向変更手段が、前記空調装置に設けられ、前記給気口における空調空気の吹出し方向を変更可能な風向可変機構部で構成されている点にある。
本構成によれば、天井チャンバーに、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が設置され、更には、吹付け方向変更手段が、その空調装置の風向可変機構部で構成されているので、空調装置が備える風向可変機構部を当該吹付け方向変更手段として好適に利用することができ、例えば、吹付け方向変更手段として空調装置とは別の機構部を設ける必要がない。
本発明の第4特徴構成は、前記風向可変機構部が、前記給気口の前記還気口側の縁部から外方に延出形成された外方延出フラップを有し、当該外方延出フラップを揺動させて前記給気口における空調空気の吹出し方向を変更する点にある。
本構成によれば、天井チャンバーに設置された空調装置においては、給気口と還気口との間に上記外方延出フラップが存在することになるので、空調装置の給気口から吹出された空調空気が直接又は短時間で空調装置の還気口に取込まれる所謂ショートサーキットを抑制して、天井チャンバーに空調空気を好適に滞留させながら、給気口における空調空気の吹出し方向を変更することができる。
本発明の第5特徴構成は、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が、前記天井チャンバーに設置され、
前記天井チャンバーにおいて、前記天井放射パネルと前記還気口とを接続する還気空間を、他の給気空間に対して区画する区画壁を備えた点にある。
本構成によれば、天井チャンバーに、還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が設置され、更には、天井放射パネルの貫通孔と還気口とを接続する還気空間が、他の給気空間に対して区画壁により区画されているので、空調装置の給気口から吹出された空調空気が直接又は短時間で空調装置の還気口に取込まれる所謂ショートサーキットを略確実に防止して、天井チャンバーに空調空気を一層好適に滞留させることができる。更に、天井チャンバーにおいて空調空気が供給される給気空間から天井放射パネルの貫通孔を通じて室内空間へ染み出される空調空気の染み出し量を、空調空気の給気口からの空調空気の吹出し量として調整することができるので、室内空間に対し適切な量の空調空気を供給して快適性を向上することができる。
本発明の第6特徴構成は、前記室内空間の温度を測定する室内温度測定手段と、
前記天井放射パネルの温度を測定するパネル温度測定手段と、
前記空調装置の運転出力を制御する運転制御手段とを備え、
前記運転制御手段が、起動運転時には、前記室内温度測定手段で測定された室内空間の温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する起動運転制御を実行し、当該起動運転後の通常運転時には、前記パネル温度測定手段で測定された天井放射パネルの温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する通常運転制御を実行する点にある。
本構成によれば、空調装置の運転出力制御において、起動運転の後の通常運転時には、天井放射パネルの温度に基づいて空調装置の運転出力が制御されるので、天井放射パネルの温度を適正な目標温度に維持して、室内空間の快適性を確保することができる。一方、起動運転時には、天井放射パネルの温度に代えて、室内空間の温度に基づいて空調装置の運転出力が制御されるので、天井放射パネルが既に目標温度に到達している場合であっても、室内空間の温度が目標温度に到達していない場合には、空調装置の運転出力を増加側に調整して、室内空間の温度を迅速に目標温度に到達させることができる。
第1実施形態の空調システムの概略構成図 第2実施形態の空調システムの概略構成図 運転制御装置による運転制御構成を説明するブロック図 運転制御装置による運転制御フローを説明するフロー図
本発明に係る空調システムの実施形態について、図面に基づいて説明する。尚、図1には、第1実施形態の空調システムが示されており、図2には、第2実施形態の空調システムが示されている。
先ずは、これら第1実施形態と第2実施形態との共通の構成について、説明する。
〔共通構成〕
本実施形態の空調システムは、図1及び図2に示すように、天井放射パネル30により室内空間2と区画形成された天井チャンバー1に冷却又は加熱後の空調空気である給気SAを供給する空調装置10を備えており、その空調装置10の運転出力を制御する運転制御装置20(運転制御手段の一例)が当該空調装置10に内蔵されている。
室内空間2の天井面を構成する天井放射パネル30が設けられており、この天井放射パネル30は、スラブ40との間に、室内空間2と区画形成された天井チャンバー1を形成するように、上階のスラブ40の下方に離間して敷設されている。
天井チャンバー1には、空調装置10から給気SAが供給され、その給気SAにより満たされる。よって、天井放射パネル30は、その天井チャンバー1に充満した給気SAとの接触により冷却又は加熱される。すると、天井放射パネル30では、室内空間2に対して熱吸収又は熱放射が行われ、その熱吸収又は熱放射により室内空間2が空調されることになる。
尚、このような天井放射パネル30の材料については、適宜選定することができるが、例えば給気SAとの接触により冷却又は加熱されて熱吸収又は熱放射を良好に行うことができる金属などのような材料を適宜選定することができる。
天井放射パネル30には、多数の貫通孔30aが分散形成されている。よって、天井チャンバー1に充満する給気SAは、これら多数の貫通孔30aを通じて室内空間2に染み出すことになる。すると、室内空間は、これら多数の貫通孔から染み出した空調空気の対流によっても空調されることになる。
空調装置10は、還気RAを取込む還気口12と給気SAを吹出す給気口11とを有する所謂パッケージ型の空調装置として構成されており、天井チャンバー1にスラブ40の下面に支持される状態で設置されている。
また、空調装置10において、還気口12は、本体底面において下向きに開口するように設けられており、上記給気口11は、その本体底面の外周と本体周側面との境界部において斜め外方下向きに開口するように設けられている。
そして、この空調装置10は、天井チャンバー1の空気を還気口12から還気RAとして取込み、当該取込んだ還気RAを室外機(図示省略)との間で循環される冷媒との熱交換により冷却又は加熱し、当該冷却又は加熱された空調空気を給気口11から給気SAとして天井チャンバー1に供給する。
また、室内空間2には、当該室内空間2の温度を測定する温度センサ等からなる室内温度測定手段35が設けられており、この室内温度測定手段35の測定結果が、空調装置10が備える運転制御装置20に送られて、後述する運転制御装置20による空調装置10の出力制御等に利用される。
以上が、本実施形態の空調システムの基本構成であるが、この空調システムは、室内空間2全体を快適に空調するための構成を有しており、その構成の詳細について以下に説明を加える。
空調装置10には、給気口11における給気SAの吹出し方向を変更可能な風向可変機構部16が設けられている。即ち、この風向可変機構部16は、給気口11に設けられた水平フラップ15を水平軸周りに揺動駆動可能なアクチュエータで構成されている。そして、風向可変機構部16は、図3にも示すように、空調装置10が備える運転制御装置20により駆動制御され、フラップ15を揺動駆動することにより、給気口11における給気SAの吹出し方向を上下に変更することができる。そして、このように給気口11における給気SAの吹出し方向を変更すれば、天井放射パネル30に対する給気SAの吹付け方向が変更されることから、この風向可変機構部16は、天井放射パネル30に対する給気SAの吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段として機能すると言える。
空調装置10には、その下方に敷設された天井放射パネル30の温度を測定するパネル温度測定手段13が設けられている。このパネル温度測定手段13の計測結果が、図3にも示すように、空調装置10が備える運転制御装置20に送られて、後述する運転制御装置20による空調装置10の出力制御や当該運転制御装置20が機能する温度分布均一化手段21による均一化処理等に利用される。
パネル温度測定手段13は、赤外線サーモグラフィや輻射式温度センサを利用して、天井放射パネル30の温度分布を測定する温度分布測定手段としても機能する。即ち、このパネル温度測定手段13により、天井放射パネル30の上面全体における赤外線強度分布が赤外線サーモグラフィや輻射式温度センサを利用して取得され、その赤外線強度分布を解析することにより、天井放射パネル30の温度分布と、その平均温度を測定することができる。
そして、図3に示すように、運転制御装置20は、所定のプログラムを実行することにより、温度分布測定手段として機能するパネル温度測定手段13の測定結果に基づいて吹付け方向変更手段として機能する風向可変機構部16を制御して、天井放射パネル30の温度分布を均一化する均一化処理を実行する温度分布均一化手段21として機能する。
即ち、空調装置10の給気口11から天井放射パネル30に対して給気SAを吹付けるにあたり、温度が適温(例えば給気SAの温度)から大きく乖離している天井放射パネル30の箇所については、給気SAが積極的に吹付けられ、一方、温度が適温である天井放射パネル30の箇所については給気SAの吹付けが控えられることで、天井放射パネル30の温度分布が均一化される。
そして、天井放射パネル30の温度分布が均一化されることで、天井放射パネル30全体から室内空間2へ染み出す給気SAの温度が均一化されることに加えて、当該天井放射パネル30による熱吸収又は熱放射が均一化される。このことで、給気SAの染み出しや熱吸収又は熱放射により温度される室内空間2の温度分布が均一化されることになり、結果、室内空間2全体が快適に空調されることになる。
以上のように構成された空調装置10は、室内空間2の快適性を保つべく、運転制御装置20により適切な運転制御が行われる。
以下、その運転制御のフローについて、図4に基づいて説明を加える。尚、本実施形態で説明する運転制御は、説明を簡単にするために、空調装置10において冷却した給気SAを天井チャンバー1に供給する冷房運転時を想定したものとするが、当然、当該運転制御は、空調装置10において加熱した給気SAを天井チャンバー1に供給する暖房運転時にも適用可能である。
先ず、運転制御装置20は、空調装置10の運転制御として、起動運転制御(ステップ#02)と通常運転制御(ステップ#04)とを択一的に実行可能に構成されている。
起動運転制御(ステップ#02)は、主に空調装置10の起動運転時(ステップ#01のYES)において実行される運転制御である。この起動運転制御では、室内温度測定手段35で測定された室内空間2の温度に基づいて空調装置10の運転出力として例えば給気SAの送風温度や送風量が制御される。
この起動運転制御では、室内温度測定手段35で測定された室内空間2の温度が起動運転時の目標温度として設定された起動時設定温度を上回るか否かを判定し(ステップ#03)、室内空間2の温度が起動時設定温度を上回る場合(ステップ#03のNO)には、空調装置10の運転出力を増加側の出力である最大出力に維持する。すると、室内空間の温度が迅速に起動時設定温度に到達させることができ、快適な室内空間2を早期に実現することができる。
一方、通常運転制御(ステップ#04)は、上述した起動運転時において室内空間2の温度が目標温度である起動時設定温度以下となった場合(ステップ#03のYES)などのように、主に起動運転後の通常運転時に実行される運転制御である。この通常運転制御では、パネル温度測定手段13で測定された天井放射パネル30の温度に基づいて空調装置10の運転出力として例えば給気SAの送風温度や送風量が制御される。
この通常運転制御では、温度分布均一化手段21により上述したような均一化処理を実行して天井放射パネルの温度分布を均一化させながら、パネル温度測定手段13で測定された天井放射パネル30の温度が所望の目標パネル温度となるように、空調装置10の運転出力を調整する。すると、天井放射パネル30の温度が全体において均一に且つ適正な目標パネル温度に維持されて、室内空間2の快適性が確保されることになる。
更に、通常運転時において、室内温度測定手段35で測定された室内空間2の温度が通常運転時の目標温度として設定された通常時設定温度以下である場合(ステップ#05のYES)には、本制御フローが繰り返される。この場合、ステップ#01においては、起動運転中ではないと判断(ステップ#01のNO)されることから、結果、上述した通常運転制御が継続して実行されることになる。
一方、通常運転時において、室内温度測定手段35で測定された室内空間2の温度が通常時設定温度を上回った場合(ステップ#05のNO)には、このような通常運転制御では室内空間2の快適性が維持できないと判断して、通常運転制御(ステップ#04)に代えて起動運転制御(ステップ#02)が実行される。そして、ステップ#03において室内温度測定手段35で測定された室内空間2の温度が起動時設定温度に到達する(ステップ#02YES)までの間、空調装置10の運転出力が最大に維持されて、室内空間2の温度の低下が図られることになる。
〔第1実施形態〕
以下、第1実施形態の空調システム特有の構成について、図1に基づいて説明を加える。
本実施形態の空調システムでは、天井チャンバー1において、天井放射パネル30と還気口12とを接続する還気空間1bを、他の給気空間1aに対して区画する区画壁25が設けられている。この区画壁25は、天井放射パネル30の上面から空調装置10の還気口12が設けられた底面の外周縁部に延びる筒状の部材として構成されている。
このような区画壁25が設けられていることにより、天井チャンバー1については、空調装置10の給気口11が臨む給気空間1aと、空調装置10の還気口12が臨む還気空間1bとに区画されることになる。更に、天井放射パネル30に設けられた多数の貫通孔30aについても、給気空間1aに通ずるものと、還気空間1bに通ずるものとで区分されることになる。
そして、給気空間1aと還気空間1bとを区画壁25により区画することにより、天井放射パネル30の貫通孔30aを通じて還気空間1bに取込まれた室内空間2の空気は、給気空間1aの空気と混じることなく、還気RAとして還気口12から空調装置10に取込まれることになる。一方、空調装置10で冷却又は加熱後に給気口11から給気空間1aに吹出された給気SAは、上記還気空間1bに直接供給されることなく、天井放射パネル30の貫通孔30aを通じて室内空間2に染み出されることになる。
即ち、空調装置10の給気口11から吹出された給気SAが直接又は短時間で空調装置10の還気口12に取込まれる所謂ショートサーキットが略確実に防止されるので、天井チャンバー1の給気空間1aに給気SAが好適に滞留することになる。
尚、本実施形態の空調システムでは、空調装置10の給気口11からの給気SAの吹出し方向を上下方向に変更するためのフラップ15として、給気口11の開口領域に複数並列配置された比較的小型の水平フラップ15Aが空調装置10に設けられている。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の空調システム特有の構成について、図2に基づいて説明を加える。
本実施形態の空調システムは、上記第1実施形態の空調システムが備える区画壁25(図1参照)を設けることなく、別の構成で上記ショートサーキットを抑制している。即ち、空調装置10の給気口11からの給気SAの吹出し方向を上下方向に変更するためのフラップ15として、給気口11の還気口12側の縁部から外方に延出形成された外方延出フラップ15Bが空調装置10に設けられている。そして、風向可変機構部16は、この外方延出フラップ15Bを揺動させて給気口11における給気SAの吹出し方向を変更するように構成されている。
このような外方延出フラップ15Bを設けることにより、天井チャンバー1に設置された所謂パッケージ型の空調装置10において、給気口11と還気口12との間に比較的大型の外方延出フラップ15Bが存在することになる。このことで、空調装置10の給気口11から吹出された給気SAがこの外方延出フラップ15Bに邪魔されて、直接又は短時間で空調装置10の還気口12に取込まれることが抑制され、結果、天井チャンバー1に給気SAが好適に滞留することになる。
この外方延出フラップ15Bは、給気口11の還気口12側の縁部から先端部に向かう延出方向において、中間部において更に外方に屈曲する「く」の字形状を有する。このことから、給気口11から天井チャンバー1に吹出された給気SAは、その屈曲部の外面に沿って流通することで、空調装置10から一層離間する方向に吹出されることになる。このことで、その給気SAが直接又は短時間で還気口12に取込まれるショートサーキットが一層抑制されることになる。また、この「く」の字形状の外方延出フラップ15Bを最も上向きに揺動移動させると、給気SAがスラブ40に向けて吹付けられることになり、例えば給気SAが持つ熱をスラブ40に蓄熱して利用することができる。
尚、本実施形態において、図示は省略するが、空調装置10の給気口11からの給気SAの吹出し方向を上下方向に変更するためのフラップ15として、上記外方延出フラップ15Bに加えて、上記第1実施形態で備えた水平フラップ15A(図1を参照。)を設け、風向可変機構部16により、これら水平フラップ15Aと外方延出フラップ15Bとを連動させて揺動駆動するように構成しても構わない。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、天井チャンバー1に空調空気を供給する空調装置10を、天井チャンバー1に設置されたパッケージ型の空調装置として構成したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、ファンコイルユニットや他の形式の空調装置を利用したり、天井チャンバー1とは別の箇所に空調装置を設置し、その空調装置で冷却又は加熱後の空調空気を天井チャンバー1に供給するように構成しても構わない。
(2)上記実施形態では、天井放射パネル30に対する給気SA(空調空気)の吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段を、空調装置10の給気口11に設けられたフラップ15A,15Bを上下に揺動駆動させて、給気口11における給気SAの吹出し方向を変更可能な風向可変機構部16として構成したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、空調装置10とは別の箇所において、給気口11から吹出された給気SAを天井放射パネル30に向けて誘導すると共にその誘導方向を変更する機構部を吹付け方向変更手段として設けるなどのように、別の形態の吹付け方向変更手段を備えても構わない。
(3)上記実施形態では、パネル温度測定手段13が、天井チャンバー1に設置された空調装置10が備えるものであることから、そのパネル温度測定手段13で測定される温度は、天井放射パネル30の上面の温度となるが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、パネル温度測定手段13を室内空間2側に設置して、天井放射パネル30の下面の温度を測定するように構成しても構わない。
(4)上記実施形態では、天井放射パネル30に多数の貫通孔30aを設け、貫通孔30aから室内空間2への給気SAの染み出しにより、室内空間2の空調を行うように構成したが、この貫通孔30aを減少又は省略して、主に天井放射パネル30の室内空間2に対する熱吸収又は熱放射により、室内空間2の空調を行うように構成しても構わない。
(5)上記実施形態では、空調装置10の運転制御において、起動運転から通常運転に切り替わった際に、温度分布均一化手段21による均一化処理を開始して、天井放射パネルの温度分布を均一化させるように構成したが、起動運転時において当該均一化処理を実行するように構成しても構わない。
1 天井チャンバー
1a 給気空間
1b 還気空間
2 室内空間
10 空調装置
11 給気口
12 還気口
13 パネル温度測定手段
15B 外方延出フラップ
16 風向可変機構部
20 運転制御装置(運転制御手段)
21 温度分布均一化手段
25 区画壁
30 天井放射パネル
30a 貫通孔
35 室内温度測定手段
RA 還気
SA 給気(空調空気)

Claims (6)

  1. 天井放射パネルにより室内空間と区画形成された天井チャンバーに空調空気を供給する空調装置を備えた空調システムであって、
    前記天井放射パネルの温度分布を測定する温度分布測定手段と、
    前記天井放射パネルに対する空調空気の吹付け方向を変更可能な吹付け方向変更手段と、
    前記温度分布測定手段の測定結果に基づいて前記吹付け方向変更手段を制御して、前記天井放射パネルの温度分布を均一化する温度分布均一化手段とを備えた空調システム。
  2. 前記天井放射パネルに、多数の貫通孔が分散形成されている請求項1に記載の空調システム。
  3. 還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が、前記天井チャンバーに設置され、
    前記吹付け方向変更手段が、前記空調装置に設けられ、前記給気口における空調空気の吹出し方向を変更可能な風向可変機構部で構成されている請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 前記風向可変機構部が、前記給気口の前記還気口側の縁部から外方に延出形成された外方延出フラップを有し、当該外方延出フラップを揺動させて前記給気口における空調空気の吹出し方向を変更する請求項3に記載の空調システム。
  5. 還気を取込む還気口と空調空気を吹出す給気口とを有する空調装置が、前記天井チャンバーに設置され、
    前記天井チャンバーにおいて、前記天井放射パネルと前記還気口とを接続する還気空間を、他の給気空間に対して区画する区画壁を備えた請求項2に記載の空調システム。
  6. 前記室内空間の温度を測定する室内温度測定手段と、
    前記天井放射パネルの温度を測定するパネル温度測定手段と、
    前記空調装置の運転出力を制御する運転制御手段とを備え、
    前記運転制御手段が、起動運転時には、前記室内温度測定手段で測定された室内空間の温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する起動運転制御を実行し、当該起動運転後の通常運転時には、前記パネル温度測定手段で測定された天井放射パネルの温度に基づいて前記空調装置の運転出力を制御する通常運転制御を実行する請求項1〜5の何れか1項に記載の空調システム。
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