JP2010169354A - 天井放射冷暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】立ち上り時間の短縮や室内の熱負荷に合わせた制御が可能であり、短時間で快適性を向上させることができる天井放射冷暖房装置を提供することを目的とする。
【解決手段】冷暖房の立ち上り時には室内空間Bに一気に供給することにより、短時間で安定状態に近い状態になり、快適な室内空間Bを得ることができる。また、室内温度負荷に合わせてダンパー4をダンパー開閉機構5で開閉動作を行ない、空調機3の空調空気をダンパー4から室内空間Bに供給し、対流による冷暖房と天井放射パネル2からの放射冷暖房を併用することで、天候や人の出入りなどの環境で室内の熱負荷が変動しても、短時間で安定状態に制御でき、熱負荷にあった冷暖房が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】冷暖房の立ち上り時には室内空間Bに一気に供給することにより、短時間で安定状態に近い状態になり、快適な室内空間Bを得ることができる。また、室内温度負荷に合わせてダンパー4をダンパー開閉機構5で開閉動作を行ない、空調機3の空調空気をダンパー4から室内空間Bに供給し、対流による冷暖房と天井放射パネル2からの放射冷暖房を併用することで、天候や人の出入りなどの環境で室内の熱負荷が変動しても、短時間で安定状態に制御でき、熱負荷にあった冷暖房が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は天井放射パネル面を冷却(あるいは加熱)して室内の冷暖房を放射により行なう天井放射冷暖房装置に関するものである。
従来、この種の天井放射冷暖房装置は、天井裏空間に対流式の空調機を設置し、天井裏空間を空調しながら、天井裏と室内とを隔てる天井放熱パネル(天井面)を冷暖房し、一部の空気を室内へ供給し、一部空気の対流と天井面の放射で室内を空調させるといったものが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の天井放射冷暖房装置を示すものである。図4に示すように、建物の室内空間側Bに小孔100を複数個設けた天井放射パネル12に空調空気を吹出す空調機13を設け、前記空調空気により天井放射パネル12は冷却もしくは加熱され、また、空調空気の一部が小孔100から室内空間Bへ供給されることにより、室内空間Bを対流と天井放射パネル12からの放射で同時に冷暖房を行なうことができる。
特開平6−174261号公報
しかしながら、前記従来の構成では、天井放射パネルに設けた小孔の大きさ・形状・個数は任意であっても、一旦建物に設置されると変更は不可能であり、更に季節や天候、人数などによりで室内の熱負荷は変動するため、快適な室内環境にするためには運転開始後、安定するまで時間がかかるという課題を有していた。また小孔が大きかったり、個数が多い場合は寒すぎたり、逆に小孔が小さかったり個数が少ない場合は暑すぎたりするという課題を有していた。また常に対流と放射運転がされているため部屋の温度負荷が変動しても部屋の空調は一定であり快適性が悪く電気代も省エネにはならないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、立ち上り時間の短縮や室内の熱負荷に合わせた温度制御が可能であり、短時間で快適性を向上させることができる天井放射冷暖房装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の天井放射冷暖房装置は、天井裏または壁体内の空隙部と室内とを連通する空気通路の空気流量調節手段と、室内温度検知手段とを具備し、室内温度が設定温度に対して所定の差以上の時は、空気流量調節手段を開いて空気通路の空気流量を調節して対流により室内空間の空調を行い、所定の差以内の時は、空気流量調節手段を閉じて空調機によって空調された空隙部の空気で天井放熱パネルを介して放射により室内空間の空調を行い、天井放熱パネルの空調機側に熱伝導性の良好な伝導フィンを設けたものである。
これによって、立ち上り時には空気流量調節手段は開き、空気通路を通じて一気に空調空気を室内空間にも供給させることができ、短時間で快適性を向上させることができる。
本発明の天井放射冷暖房装置は、冷暖房の立ち上り時の時間短縮や熱負荷変動時でも能
力制御が可能で短時間で快適性を向上させることができる。
力制御が可能で短時間で快適性を向上させることができる。
第1の発明は天井裏または壁体内の空隙部に空気を流通させる空調機と、前記空隙部と室内とを隔てる天井放熱パネルと、前記空隙部と室内とを連通する空気通路と、前記空気通路の空気流量調節手段と、室内温度検知手段とを具備し、前記室内温度検知手段で検知した室内温度が設定温度に対して所定の差以上の時は、前記空気流量調節手段を開いて前記空気通路の空気流量を調節して対流により室内空間の空調を行い、所定の差以内の時は、前記空気流量調節手段を閉じて前記空調機によって空調された前記空隙部の空気で前記天井放熱パネルを介して放射により室内空間の空調を行い、前記天井放熱パネルの前記空調機側に熱伝導性の良好な伝導フィンを設けたことにより、立ち上り時には空気流量調節手段は開き、空気通路を通じて一気に空調空気を室内空間にも供給させることができ、短時間で快適性を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の室内温度負荷を検出し、前記室内温度負荷に応じて空気流量調節手段の開閉動作を行い、天井放射パネルの放射と空調機から吹出される空調空気による対流との併用運転を可能にしたことにより、季節や天候、人数などの環境で室内の熱負荷が変動しても、更に短時間で快適性を向上させることができ、熱負荷にあった冷暖房が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における天井放射冷暖房装置と設置部屋の断面図、図2は天井放射パネルの上部平面図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における天井放射冷暖房装置と設置部屋の断面図、図2は天井放射パネルの上部平面図を示すものである。
図1において、部屋は、天井(天井放熱パネル2)で天井空間Aと室内空間Bとに隔てられている。天井放射冷暖房装置1は、天井空間Aに空気を流通させる空調機3と、天井放熱パネル2とを有している。天井放熱パネル2には、天井空間Aと室内空間Bとを連通する空気通路9があり、空気通路を通る空気流量を調節するダンパー4及びダンパー開閉機構5を室内空間Bの壁近傍に複数設けている。また、室内空間Bの室内温度を室内温度検知手段7で検知する。
また、天井放熱パネル2の天井空間A側に熱伝導性の良好なアルミ製の伝導フィン6が設けられている。熱伝導性を高めるために、例えば図2に示すように、フィンは一部、互い違いに配列されている。
以上のように構成された天井放射冷暖房装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、空調機3により天井空間Aを冷却(または加熱)すると、熱伝導性の良好なアルミ製伝導フィン6を設けた天井放熱パネル2も同時に冷却(または加熱)され、天井放射パネル2の放射熱により、室内空間Bも冷却(または加熱)される。しかしながら、室内空間Bが冷却(または加熱)されるまでには天井放射パネル2の材質にもよるが長時間必要となる。そこで、運転後、初期の立ち上り時はダンパー4をダンパー開閉機構5で開状態にして天井空間Aの空調空気を一気に室内空間Bへ供給する。ダンパー4の開時間は、室内温度検知手段7で検知された室内温度に応じて制御され、設定状態になれば自動的にダンパー開閉機構5が作動しダンパー4は閉状態になる。その後は天井放射パネル2により室内空間Bは放射により冷却(または加熱)される。
図3は、本発明の第1の実施の形態の天井放射冷暖房装置を運転した時の室内環境温度の時間変化を示した特性図である。
室内空間Bはいろいろな環境の変動で図3のaように一定温度であっても温度上昇bや温度低下cのように変動する。天井放射パネルの材質にもよるが一般的に温度追従性があまり良くないため、室温制御していても温度変化してから安定状態に戻るには時間がかかってしまう。そのため、室内空間Bの温度を室内温度検知手段7で検知し、室内温度負荷に合わせてダンパー4をダンパー開閉機構5で開閉動作を行ない、空調機3の空調空気をダンパー4から室内空間Bに供給し、対流による冷暖房と天井放射パネル2からの放射冷暖房を併用することで、天候や人の出入りなどの環境で室内の熱負荷が変動しても、短時間で安定状態に制御でき、熱負荷にあった冷暖房が可能となる。
以上のように、本実施の形態においてはダンパー4、ダンパー開閉機構5、室内温度設定判断装置6を天井放射冷暖房装置1に設置し、冷暖房の立ち上り時には室内空間Bに一気に供給することにより、短時間で安定状態に近い状態になり、快適な室内空間Bを得ることができる。また、室内温度負荷に合わせてダンパー4をダンパー開閉機構5で開閉動作を行ない、空調機3の空調空気をダンパー4から室内空間Bに供給し、対流による冷暖房と天井放射パネル2からの放射冷暖房を併用することで、天候や人の出入りなどの環境で室内の熱負荷が変動しても、短時間で安定状態に制御でき、熱負荷にあった冷暖房が可能となる。
以上のように、本発明にかかる天井放射冷暖房装置は、放射冷暖房の立ち上り時の時間短縮や熱負荷変動時でも能力制御が可能で短時間で快適性を向上させることが可能となるので、他の形式の放射冷暖房装置等の用途にも適用できる。
A 天井空間
B 室内空間
1 天井放射冷暖房装置
2、12 天井放射パネル
3、13 空調機
4 ダンパー
5 ダンパー開閉機構
6 フィン
7 室内温度設定判断装置
9 空気通路
100 小孔
B 室内空間
1 天井放射冷暖房装置
2、12 天井放射パネル
3、13 空調機
4 ダンパー
5 ダンパー開閉機構
6 フィン
7 室内温度設定判断装置
9 空気通路
100 小孔
Claims (2)
- 天井裏または壁体内の空隙部に空気を流通させる空調機と、前記空隙部と室内とを隔てる天井放熱パネルと、前記空隙部と室内とを連通する空気通路と、前記空気通路の空気流量調節手段と、室内温度検知手段とを具備し、前記室内温度検知手段で検知した室内温度が設定温度に対して所定の差以上の時は、前記空気流量調節手段を開いて前記空気通路の空気流量を調節して対流により室内空間の空調を行い、所定の差以内の時は、前記空気流量調節手段を閉じて前記空調機によって空調された前記空隙部の空気で前記天井放熱パネルを介して放射により室内空間の空調を行い、前記天井放熱パネルの前記空調機側に熱伝導性の良好な伝導フィンを設けたことを特徴とする天井放射冷暖房装置。
- 室内温度負荷を検出し、前記室内温度負荷に応じて空気流量調節手段の開閉動作を行い、天井放射パネルの放射と空調機から吹出される空調空気による対流との併用運転を可能にしたことを特徴とした請求項1に記載の天井放射冷暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009014025A JP2010169354A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 天井放射冷暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009014025A JP2010169354A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 天井放射冷暖房装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010169354A true JP2010169354A (ja) | 2010-08-05 |
Family
ID=42701678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009014025A Pending JP2010169354A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 天井放射冷暖房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010169354A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012093043A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 空気式放射パネル装置 |
CN108151150A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-12 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 一种嵌入式空调、系统及其控制方法 |
-
2009
- 2009-01-26 JP JP2009014025A patent/JP2010169354A/ja active Pending
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