JP6862504B2 - セパレート設置空調システム - Google Patents

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Description

本発明はセパレート設置空調システムに関するものである。
従来、ビルの空気調和システムは、屋外の冷温水熱源機と屋内の冷温水式空調機とを水配管で接続し、冷温水式空調機から空調用空気をダクトを使って室内に供給すると共に、室内の二酸化炭素が基準値を超えないように外気を導入する構成となっている。あるいは、冷温水を使わずに、ヒートポンプ式の室外機と室内機を冷媒配管で接続した構成となっている。
特開2016−217561号公報 特開2000−274777号公報 特開2001−280859号公報
冷温水式の場合、前記空調機は床面設置のため、空調機専用の機械室がビルに必要でレンタブル比が低下する問題がある。さらに、冷温水式空調機で冷房運転と暖房運転を同時にするには、4管式と呼ばれる冷水と温水を同時に冷温水式空調機へ送る水熱源設備が必要で、設備コスト及び運転コストが高くなる。一方、2管式と呼ばれる冷水と温水を切換えて冷温水式空調機へ送る水熱源設備では、冷房運転と暖房運転を同時にすることができず快適性が損なわれる問題がある。
また、空調機は、空調用空気と熱交換用水との間で熱交換させる熱交換器を備え、熱交換用水の流量を増減することで熱交換量を調整し、空調用空気を冷却又は加熱する能力を制御している。この熱交換器の伝熱管群を2つのグループに等分することで熱交換用水の下限流量を減らして、熱交換コイルの下限能力制御範囲を広げている。しかしながら、伝熱管群を等分しているため熱交換用水の下限流量に限度があり、僅少な熱交換量(貫流熱量)で足りる低空調負荷域では、能力過多となって冷やし過ぎや温め過ぎが生じ、熱交換器の熱交換で生じる熱交換用水の温度差が一定にならない問題があった。
また、複数のテナントが入居しているビル等の建物では、チラー等の熱源機を共用して空調を行っており、各テナント毎に空調料金を按分して課金する必要がある。そのための課金システムとして、空調機に設けられた熱交換器の水量制御バルブの開度と稼働時間の積から空調料金を算出して按分するものがあった。このような課金システムでは、熱交換コイルの通水量は算出できるが、実際に熱交換に使用されたエネルギー消費量が不明なため、空調料金算出の正確性に欠ける問題があった。
本発明は上記課題を解決するため、冷房運転と暖房運転を切換できるヒートポンプを有すると共に前記ヒートポンプの熱交換用冷媒で外気を熱交換して給気する外調機と、熱交換用水である冷水又は温水を選択的に流通させる熱交換器を有する熱交換ユニットと、前記外調機から給気された前記外気と被空調空間の還気とを前記熱交換ユニットに取込んで前記熱交換器の前記熱交換用水で熱交換して空調用空気として給気するファンユニットと、前記ファンユニットから給気された前記空調用空気で前記被空調空間の還気を誘引して混合すると共にこの混合空気を前記被空調空間に出しつつ前記混合空気の熱を放射する誘引放射ユニットと、を備え、前記外調機と前記ファンユニットと前記誘引放射ユニットを前記被空調空間の天井に設置し、前記熱交換ユニットを機械室に設置したことを最も主要な特徴とする。
請求項1と2の発明によれば、通常一体設置されている熱交換ユニットとファンユニットを分けてセパレート化して天井と機械室に、各々設置しているので、機械室を狭小化でき施工の省力化が図れて、レンタブル比を高めることができる。
2管式の水熱源設備と、ヒートポンプ式の外調機を設けるだけでよいので、4管式の水熱源設備に比べて、設備及び運転のコストを低減できる。
冷房と暖房の両方が要求される中間期などに、ヒートポンプ式の外調機単体で冷房運転と暖房運転を自由に切換えできるので快適性が向上する。しかも、外気冷房ができかつ熱交換ユニットの運転に使用する水熱源設備を停止できるので省エネ性が向上する。
外調機と熱交換ユニットの2段階で空気を処理するので除湿効果や加湿効果に優れる。
誘引放射ユニットの熱放射の作用により温度ムラがなく被空調空間の快適性が向上する。
誘引放射ユニットで空調用空気と還気を誘引混合して、混合空気の温度を被空調空間の温度に近づけることができるため、コールドドラフトがなく冷房時の結露防止効果が得られる。
低空調負荷の場合に熱交換器の分流回路の第1グループで熱交換用水の流量を増減させて下限流量をさらに最少化できる。そのため、熱交換器の下限能力制御範囲が広がって低空調負荷の場合でも能力過多とならず、エネルギー浪費及び冷やし過ぎや温め過ぎが無くなって省エネ性と快適性が向上する。
低空調負荷の場合でも熱交換器の熱交換用水の温度差を一定に制御するので熱交換ユニットの少水量大温度差運転ができ、少水量化による配管や空調設備の簡略化と、大温度差化による熱源機の省エネ化を図れる。
冷房時に熱交換用水を熱交換器の分流回路の第1グループに流通させて第2グループに流通させないようにし、第1グループを通過して過冷却除湿した空気を、不重複ゾーンを通過した前記過冷却除湿空気よりも高温のバイパス空気で再熱し、不快な冷感がないドライエアーを得ることができる。このとき、前記過冷却除湿空気が逃げないように前記バイパス空気で挟むので混合が促進されて確実に再熱することができる。そのため、湿度が高くてジメジメする中間期でも、コールドドラフトのないカラッとした気流で空調ができ快適性が向上する。しかも、バイパスダンパ等の機器が不要でコストダウンとコンパクト化を図れる。
請求項2の発明によれば、第1と第2の運転パターンを組合わせることで、被空調空間の空調負荷の変動にきめ細かく対応できるので空調能力の過不足が発生せず、無駄なエネルギー消費がなくなって省エネ性が向上する。
誘引放射ユニットによる熱放射なので空調範囲に偏りがなく、どの組の空調機器を停止しても被空調空間全域の空調をカバーでき、快適性が損なわれない。
請求項3の発明によれば、第3の運転パターンにより空調機器の運転時間を平均化して長寿命化を図れる。
請求項4の発明によれば、冷媒配管が不要な一体形ヒートポンプを備えた外調機なので、セパレートタイプのヒートポンプ式空調機と比べて設備コスト及び運転コストを低減できる。
外気と比べてエクセルギーの高い還気を熱源として利用するので、省エネ性の向上とデフロスト運転の軽減を図れる。
外調機で換気することができるので、別個に換気装置を設置せずに済み設備コストを低減できる。
外調機全体を天井から降ろすことなく、スライド機構にて外調機の底面からヒートポンプを出し入れできるのでメンテナンスが容易となる。
請求項5の発明によれば、熱交換器の熱交換用水の温度差を一定に制御し、熱交換用水の温度差と、熱交換用水の流量と、に基づいて被空調空間のエネルギー消費量を算出できる。そのため、各被空調空間のエネルギー消費量を比較することで空調料金を正確に算出して按分できる。
熱交換用水の流量と温度を計測するだけでよく、熱交換ユニットの運転とエネルギー消費量の出力を一つの制御装置で行えるので設備や施工を簡略化でき、コスト低減を図れる。
請求項の発明によれば、熱交換ユニットのエネルギー消費量の増減に応じて熱源機の運転台数を増減させるので熱源機のエネルギー浪費を抑えることができ省エネとなる。
請求項7の発明によれば、熱交換器の伝熱管群の死水領域が減少し、伝熱管群の通風抵抗が小さくて省エネとなり、空調用空気との接触面積(貫流熱量)が増して熱交換効率が向上する。そのため、熱交換器の伝熱面積を増加(大型化)させずに少水量大温度差運転ができる。
本発明のセパレート設置空調システムの簡略平面図である。 図1の簡略側面図である。 空調機器の簡略説明図である。 熱交換器を示す斜視図である。 図4のA矢視の簡略説明図である。 図4のB矢視の簡略説明図である。 外調機の側面断面図である。 誘引放射ユニットの斜視図である。 誘引放射ユニットの断面図である。 空調運転の一例を示すフローチャートである。 セパレート設置空調システムの他の実施例を示す簡略平面図である。
図1から図3は本発明のセパレート設置空調システムの一実施例で、このセパレート設置空調システムは、空調機器1、熱交換ユニット5、水熱源設備2及び制御装置3を備えており、ビルなどの建物に設置する。空調機器1は、建物内の1又は複数の被空調空間Sの天井に2組以上設置し、熱交換ユニット5は機械室Rに設置する。被空調空間Sは、建物の各階層を天井、床及び壁等で区画して成る。空調機器1は、外調機4、ファンユニット7及び誘引放射ユニット6を備えている。各図の太い点線の矢印は空気の気流方向を示す。
外調機4は、冷房運転と暖房運転を切換できるヒートポンプ50を有し、被空調空間Sの還気を熱源空気として使用する。このヒートポンプ50の熱交換用冷媒で外気(OA)を熱交換(冷却又は加熱)して給気(SA)する。熱交換ユニット5は、熱交換用水である冷水又は温水を選択的に流通させる水用の熱交換器20を有している。この熱交換器20の熱交換用水で、外調機4から給気された外気と被空調空間Sの還気(RA)とを熱交換(冷却又は加熱)して空調用空気としてファンユニット7にて給気(SA)する。あるいは、外気のみ又は外気と還気の混合空気を、熱交換器20の熱交換用水で熱交換せずに空調用空気としてファンユニット7にて給気する。
誘引放射ユニット6は、熱交換ユニット5から給気された空調用空気で被空調空間Sの還気を誘引して混合し、この混合空気を被空調空間Sに出しつつ混合空気の熱を放射する。誘引放射ユニット6、ファンユニット7、機械室R、熱交換ユニット5、外調機4及び屋外との間で空気が流通するようにダクト15を介して相互に接続する。ダクト15は図1と図2では太い実線で簡略化して示す。図例では、被空調空間Sを天井板8で仕切って設けた天井懐に空調機器1を設置している。天井懐は天井チャンバ―として利用し、天井板8に設けた空気取入口9から被空調空間Sの還気を天井懐に取入れる。
水熱源設備2は2管式で、熱源機10及び循環機器11を備えている。熱源機10は、熱交換ユニット5の熱交換器20に供される熱交換用水を冷却又は加熱して、熱交換に適した冷水又は温水となるように水温調整する。熱源機10は複数台設け、1台毎個別に運転・停止できかつ冷水と温水を切換できるように構成する。循環機器11は、熱交換用水を熱源機10と熱交換ユニット5との間で循環させる。循環機器11は、熱交換用水を熱源機10から熱交換ユニット5へ送る往配管12と、熱交換ユニット5から熱源機10へ還す還配管13と、熱交換用水を搬送するポンプ14と、を備えている。
熱交換ユニット5は、熱交換器20と、熱交換器20に流れる熱交換用水の流量を調整するバルブ33と、熱交換器20を通過した空気を加湿する加湿器21と熱交換器20と加湿器21とファン22とを内装するケーシング24と、を備えている。ケーシング24には外気口16と還気口26を設ける。機械室Rは空気混合チャンバーとして利用し、機械室Rに設けた空気取入口17から被空調空間Sの還気を取入れる。
ファンユニット7は、給気用ファン22と、ファン22の回転数を無段階又は段階制御して給気風量を調整する回転制御器23と、空気を分流させる分岐チャンバ部25と、を備えている。分岐チャンバ部25は複数の誘引放射ユニット6にダクト15を介して接続する。ファン22は、外調機4から給気された外気と、被空調空間Sから空気取入口17及び還気口26を介して取込んだ還気を、熱交換ユニット5の熱交換器20及び加湿器21に通過させて分岐チャンバ部25からダクト15を介して誘引放射ユニット6に送風する。
図4から図6に示すように、熱交換器20は、フィン群27と分流回路28とを備えている。フィン群27は、空調用空気が通る隙間をあけて配置した多数のプレートフィン29から成る。分流回路28は、熱交換用水が流通する伝熱管群30を複数のグループGに分配しかつ分配の割合を相違させて成る。これにより、一部又は全てのグループGの伝熱面積(熱交換量)を異ならせる。たとえば、図5の太い一点鎖線で示す単独かつ最少分配割合の第1のグループG(G1)と、第1グループ(G1)を除いた図5の細い一点鎖線で示す分配割合の多い第2のグループG(G2)と、に分ける。伝熱管群30は空調用空気の気流方向を横切るように蛇行させてフィン群27に接続する。伝熱管群30の直管部は楕円管にて構成するのが望ましいが円形管としてもよい。
第1グループG1の熱交換用水入口は第1の分岐ヘッダ31に接続し、第2グループG2の熱交換用水入口は第2の分岐ヘッダ31に接続する。第1グループG1と第2グループG2の熱交換用水出口は両方とも合流ヘッダ32に接続する。分岐ヘッダ31はバルブ33を介して往配管12に接続し、合流ヘッダ32は還配管13に接続する。バルブ33は流量(弁開度)を無段階に調整することができる比例制御弁とし、分流回路28の各グループGに設ける。熱交換ユニット5の冷却能力と加熱能力の増減は、分流回路28を流れる熱交換用水の流量制御と、ファン22の給気風量制御と、を組合わせて調整する。分流回路28は、熱交換器20を通る空気の気流方向から見たときに、第2グループG2に、第1グループG1と重ならない不重複ゾーンFが、複数形成されると共に、第1グループG1が不重複ゾーンFで挟まれるように構成する。
図3と図7に示すように、外調機4は、ヒートポンプ50と、外気を加湿する加湿器40と、外気(OA)を外調機4から熱交換ユニット5に給気する外気用給気ファン41と、還気(RA)を屋外に排気(EA)する熱源空気用排気ファン42と、外気用給気ファン41と熱源空気用排気ファン42の回転数を無段階又は段階制御して給気風量と排気風量を調整する回転制御器43と、これらを内装するケーシング45と、ケーシング45の底部からヒートポンプ50を出し入れするためのスライド機構46と、を備えている。ケーシング45には還気口54を設ける。
スライド機構46は、ヒートポンプ50を取り付けたフレーム47と、フレーム47を上下移動させるダンパー48と、を備える。ダンパー48は、ケーシング45とフレーム47に跨って設ける。外調機4の保守点検は、天井板8に設けた点検口44を開き、ケーシング45の底面の開口部を閉じている外装板49を外し、スライド機構46を用いてフレーム47と共にヒートポンプ50を降ろして行う。ダンパー48は、ガスやオイルの圧力で伸縮して作業者の身体的負担を軽減する。
図3に示すように、ヒートポンプ50は、外気用熱交換器51と熱源空気用熱交換器52と圧縮機53とを有する冷媒配管工事が不要な一体形とする。外気用給気ファン41は、屋外からダクト15を介して外気を取込んで外気用熱交換器51を通過させ、外調機4からダクト15及び機械室Rを介して熱交換ユニット5に送風して供給する。図例では、機械室Rと外調機4をダクト15で接続しているが、外調機4と熱交換ユニット5をダクト15で接続してもよい。熱源空気用排気ファン42は、被空調空間Sから空気取入口9及び還気口54を介して還気を取込んで熱源空気用熱交換器52を通過させ、外調機4からダクト15を介して屋外に排気する。
ヒートポンプ50は、冷媒に対して圧縮・凝縮・膨張・蒸発の工程順を繰返し、この冷媒と熱交換する空気に対して冷媒蒸発工程で吸熱を冷媒凝縮工程で放熱を各々行うものである。ヒートポンプ50は、冷媒の蒸発工程と凝縮工程であって互いに異なる工程を担う外気用熱交換器51及び熱源空気用熱交換器52と、冷媒を圧縮して搬送する圧縮機53と、冷媒を膨張させる膨張弁等の減圧機構55と、外気用熱交換器51及び熱源空気用熱交換器52の蒸発工程と凝縮工程を切換えるバルブ等の切換機構56と、を少なくとも備え、これらを冷媒が循環するように配管接続して成る。
外気用熱交換器51と熱源空気用熱交換器52は、熱交換ユニット5の熱交換器20と同様に、熱交換用冷媒が流通する伝熱管群を、空気が通過するフィン群に接続した構造で、熱交換用冷媒と通過空気が、伝熱管群及びフィン群を介して熱交換する(図示省略)。伝熱管群は楕円管にて構成するのが望ましいが円形管としてもよい。外調機4の冷却能力と加熱能力の増減は、外気用熱交換器51の外気冷却又は加熱能力制御と、外気用給気ファン41の給気風量制御と、を組合わせて調整する。
図8と図9に示すように、誘引放射ユニット6は、空気供給部60、空気誘引部61及び空気混合部62を備え、天井板8の開口部から空気混合部62の底面を被空調空間Sに向けた状態で設置する。空気供給部60は熱交換ユニット5の供給空気を噴流し、空気誘引部61は噴流空気の誘引作用にて被空調空間Sの還気を引き込む。空気混合部62は、混合空気の熱を蓄熱するプレート63と貫孔64の群を備え、貫孔64を介してプレート63から熱を被空調空間Sへ放射しつつ混合空気を被空調空間Sへ放出する。
図2と図5に示すように、制御装置3は、被空調空間Sの温度及び湿度と熱交換用水の温度差を設定する設定部70と、空気状態検出部71と、水状態検出部72と、空調制御部73、温度補償部74と、エネルギー消費監視部75と、熱源制御部76と、を備えており、これらはマイクロプロセッサ、各種センサー、スイッチ、その他の制御機器にて構成する。
空気状態検出部71は、被空調空間Sの空気(還気)の温度及び湿度を検出する還気センサー77を備える。水状態検出部72は、各被空調空間Sの熱交換用水の流量を検出する流量計78と、熱交換器20の熱交換用水の入口水温と出口水温を検出する水温計79と、を備える。流量計78は各被空調空間Sの往配管12又は還配管13に設け、水温計79は各熱交換ユニット5の熱交換器20に接続する往配管12と還配管13に設ける。なお、水状態検出部72は、流量計78と水温計79を一体にした熱量計としてもよい。
空調制御部73は、空気用検出部46で検出した被空調空間Sの空気の温度及び湿度が設定部70で設定した被空調空間Sの温度及び湿度になるように、外調機4及び熱交換ユニット5の冷却能力と加熱能力を制御し、外調機4及び熱交換ユニット5の加湿器21、40の加湿量を制御する。さらに、空調制御部73は、空調機器1の運転と停止を組単位で行う第1の運転パターンと、外調機4の単体運転と外調機4及び熱交換ユニット5の同時運転とを切換える第2の運転パターンと、運転中の空調機器1と停止中の空調機器1を交替させる第3の運転パターンと、外調機4と熱交換ユニット5の一方又は両方の空調能力を増減させる第4の運転パターンと、を有しており、第1から第4の運転パターンを切換え又は組合せて被空調空間Sを空調する。
たとえば、被空調空間Sの空気の温度及び湿度と、予め設定した温度及び湿度と、の差(空調負荷)が減少するにしたがって、空調機器1の運転パターンを第1、第2の順番に切換えて空調能力を減少させる。第1と第2と第4の運転パターンを組合せた場合は、被空調空間Sの温度及び湿度の制御範囲が拡がり、よりきめ細かな空調が行える。これらの運転パターンに、第3の運転パターンを追加で組合せた場合は、特定の空調機器1だけに運転が偏らなくなる。
上述の運転パターンにおいて、外調機4の運転は、ヒートポンプ50の圧縮機53と、外気用給気ファン41と、熱源空気用排気ファン42と、を稼働させて行い、熱交換ユニット5の運転は、各バルブ33を開いて熱交換器20に熱交換用水を流通させると共にファンユニット7のファン22を稼働させて行う。外調機4の停止はヒートポンプ50の圧縮機53を止めて行い、熱交換ユニット5の停止は各バルブ33を全閉にして熱交換器20の熱交換用水の流通を止めて行う。
温度補償部74は、低空調負荷の場合に分流回路28の第1グループG1で熱交換用水の流量を増減させて熱交換器20の熱交換で生じる熱交換用水の温度差を一定に制御すると共に熱交換ユニット5の給気風量を増減させて被空調空間Sの温度を制御する。さらに温度補償部74は、高空調負荷の場合に全てのグループGで熱交換用水の流量を増減させて熱交換用水の温度差を一定に制御すると共に、高空調負荷と低空調負荷との間の通常空調負荷の場合に第2グループG2で熱交換用水の流量を増減させて熱交換用水の温度差を一定に制御する。これにより真夏や真冬などのように最大の熱交換量が必要となる高空調負荷の場合から、中間期などのように僅少な熱交換量で足りる低空調負荷の場合まで幅広く、熱交換ユニット5の少水量大温度差運転に対応できる。
エネルギー消費監視部75は、熱交換ユニット5の熱交換器20に供された熱交換用水の流量と、熱交換器20の熱交換により生じた熱交換用水の温度差と、に基づいて被空調空間S毎のエネルギー消費量を算出してデータ出力する。熱源制御部76は、エネルギー消費監視部75にてデータ出力された全ての被空調空間Sのエネルギー消費量の増減に応じて熱源機10の運転台数を増減させる信号を出力する。
図10は空調運転の一例を示している。空調運転開始後、外調機4は運転せずに熱交換ユニット5のみを運転し、熱交換器20の熱交換用水の流量とファン22の給気風量を最大にしてウォーミングアップ運転する。被空調空間Sの温度(還気温度)が、予め設定された還気温度の許容範囲になれば、外調機4の運転を開始する。その後、熱交換ユニット5の熱交換器20の熱交換で生じる熱交換用水の温度差(水温差)が、予め設定された水温差の許容範囲を外れている場合、設定水温差に近づくように熱交換器20の熱交換用水の流量を制御する。この処理によって、還気温度が設定還気温度の許容範囲を外れた場合、設定還気温度に近づくようにファン22の給気風量を制御する。これらの処理を熱交換ユニット5の空調運転を停止するまで繰り返す。
なお、本発明は上述の実施例に限定されない。図1の実施例では、外調機4とファンユニット7と誘引放射ユニット6とを一組とする空調機器1としているが、図11に示すように外調機4と熱交換ユニット5とファンユニット7と誘引放射ユニット6とを一組とする空調機器1としてもよい。また、設計空調能力に応じて空調機器1の組数を増減したり、必要な空調能力を超える場合は空調機器1の適宜の組の外調機4を省略するも自由である。図例では分流回路28のグループGを2つのグループG1とG2に分配しているが、3つ以上のグループGに分配してそのうちの1つのグループGを最少分配割合とするも自由である。誘引放射ユニット6は天井板8に設置しているが被空調空間Sを構成する壁面に設置してもよい。また、天井板8を省略した状態の天井に空調機器1を設置してもよい。
1 空調機器
3 制御装置
4 外調機
5 熱交換ユニット
6 誘引放射ユニット
7 ファンユニット
10 熱源機
20 熱交換器
28 分流回路
30 伝熱管群
45 ケーシング
46 スライド機構
50 ヒートポンプ
51 外気用熱交換器
52 熱源空気用熱交換器
53 圧縮機
73 空調制御部
74 温度補償部
75 エネルギー消費監視部
76 熱源制御部
F 不重複ゾーン
G グループ
R 機械室
S 被空調空間

Claims (7)

  1. 熱交換用水である冷水又は温水を選択的に流通させる熱交換器(20)を有する熱交換ユニット(5)と、外気と被空調空間(S)の還気との一方又は両方を前記熱交換ユニット(5)に取込んで前記熱交換器(20)の前記熱交換用水で熱交換して空調用空気として給気するファンユニット(7)と、前記ファンユニット(7)から給気された前記空調用空気で前記被空調空間(S)の還気を誘引して混合すると共にこの混合空気を前記被空調空間(S)に出しつつ前記混合空気の熱を放射する誘引放射ユニット(6)と、制御装置(3)と、を備え、前記ファンユニット(7)と前記誘引放射ユニット(6)を前記被空調空間(S)の天井に設置し、前記熱交換ユニット(5)を機械室(R)に設置し、前記熱交換ユニット(5)の前記熱交換器(20)は、前記熱交換用水が流通する伝熱管群(30)を複数のグループ(G)に分配しかつ前記分配の割合を相違させて成る分流回路(28)を、備え、前記制御装置(3)は、低空調負荷の場合に前記分流回路(28)の単独かつ最少分配割合の第1のグループ(G1)で前記熱交換用水の流量を増減させて前記熱交換器(20)の熱交換で生じる前記熱交換用水の温度差を一定に制御する温度補償部(74)を、備え、前記熱交換ユニット(5)の前記熱交換器(20)を通る空気の気流方向から見たときに、前記分流回路(28)の前記第1グループ(G1)を除いた第2の前記グループ(G2)に、前記第1グループ(G1)と重ならない不重複ゾーン(F)が、形成されると共に、前記第1グループ(G1)が前記不重複ゾーン(F)で挟まれるように前記分流回路(28)を構成したことを特徴とするセパレート設置空調システム。
  2. 冷房運転と暖房運転を切換できるヒートポンプ(50)を有すると共に前記ヒートポンプ(50)の熱交換用冷媒で外気を熱交換して前記熱交換ユニット(5)に給気する外調機(4)と、前記外調機(4)と前記ファンユニット(7)と前記誘引放射ユニット(6)とを一組とする空調機器(1)、又は、前記外調機(4)と前記熱交換ユニット(5)と前記ファンユニット(7)と前記誘引放射ユニット(6)とを一組とする空調機器(1)を、備え、前記制御装置(3)は、2組以上の前記空調機器(1)の運転と停止を組単位で行う第1の運転パターンと、前記外調機(4)の単体運転と前記外調機(4)及び前記熱交換ユニット(5)の同時運転とを切換える第2の運転パターンと、を用いて前記被空調空間(S)を空調する空調制御部(73)を、備えた請求項1に記載のセパレート設置空調システム。
  3. 前記空調制御部(73)が、運転中の前記空調機器(1)と停止中の前記空調機器(1)を交替させる第3の運転パターンを、有する請求項2に記載のセパレート設置空調システム。
  4. 前記外調機(4)が、前記被空調空間(S)の還気を熱源空気として使用するものであって外気用熱交換器(51)と熱源空気用熱交換器(52)と圧縮機(53)とを有する一体形のヒートポンプ(50)と、前記ヒートポンプ(50)を内装するケーシング(45)と、前記ケーシング(45)の底部から前記ヒートポンプ(50)を出し入れするためのスライド機構(46)と、を備えた請求項2又は3に記載のセパレート設置空調システム。
  5. 前記制御装置(3)は、前記熱交換ユニット(5)の前記熱交換器(20)に供された前記熱交換用水の流量と前記熱交換器(20)の熱交換で生じる前記熱交換用水の温度差とに基づいて前記被空調空間(S)のエネルギー消費量を算出して出力するエネルギー消費監視部(75)を、備えた請求項1から4のいずれかに記載のセパレート設置空調システム。
  6. 前記熱交換ユニット(5)の前記熱交換器(20)に供される前記熱交換用水を冷却又は加熱して水温調整する複数台の熱源機(10)を、備え、前記制御装置(3)は、前記エネルギー消費監視部(75)にて出力された前記被空調空間(S)の前記エネルギー消費量の増減に応じて前記熱源機(10)の運転台数を増減させる信号を出力する熱源制御部(76)を、備えた請求項5に記載のセパレート設置空調システム。
  7. 前記熱交換ユニット(5)の前記熱交換器(20)の伝熱管群(30)を楕円管にて構成した請求項1から6のいずれかに記載のセパレート設置空調システム。
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