JP5733773B1 - 巾着袋兼用金封包み - Google Patents
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Abstract
【課題】 金封を確実に収容して、かつ、金封包み本体も贈答の対象にすることができ、しかも、金封の受領後には巾着袋として使用することができる巾着袋兼用金封包みを提供すること。【解決手段】 対面重合した略矩形の生地の側辺12を止着して、かつ、開口辺11周縁には紐3が挿通する紐通し部11aを形成して、前記開口辺11の対辺には開口した連結辺13を形成する一方、前記紐通し部11aの紐口11bから前記紐3の端部31を延出させて、袋胴部材1を形成するとともに、対面重合した略矩形の生地の側辺22かつ底辺23をそれぞれ止着して袋底部材2を形成し、この開口辺21と連結辺13とを止着して連結して、当該袋底部材2の内側に金封Aを収容して、袋胴部材1の外周に紐3を巻き付けて当該紐3を係止可能にする一方、袋底部材2が袋胴部材1の外側に取り出された状態で紐3を引き絞ることによって、袋胴部材1と袋底部材2とが一体をなす巾着袋を構成する。【選択図】 図2
Description
本発明は、金封包みの改良、更に詳しくは、金封を確実に収容して、かつ、金封包み本体も贈答の対象にすることができ、しかも、金封の受領後には巾着袋として使用することができる巾着袋兼用金封包みに関するものである。
周知のとおり、慶弔時において、祝儀袋や香典、熨斗袋などの金封を先方に手渡す際には、袱紗に包んだり、既製品の金封包み(例えば、特許文献1参照)などを使用することがマナーとなっている。
しかしながら、かかる従来の金封包みは、金封を運ぶための道具であって、包みから中身の金封を取り出して先方に手渡すことで用を果たしてしまうため、先方に対する祝意や弔意が、贈答した金銭により評価されてしまうおそれがある。
また、金封を装飾的に構成し、この金封そのものを巾着袋として再利用できるものが開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、かかる金封は、この金封の材料として使用されていたシート材を再利用するものであって、新たな巾着袋を作製するには、このシートを裁断して縫合しなければならないため、作業が面倒であるという不満がある。
本発明は、従来の金封包みに上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、金封を確実に収容して、かつ、金封包み本体も贈答の対象にすることができ、しかも、金封の受領後には巾着袋として使用することができる巾着袋兼用金封包みを提供することにある。
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本発明は、対面重合した略矩形の生地の側辺12を止着して、かつ、開口辺11周縁には紐3が挿通する紐通し部11aを形成して、前記開口辺11の対辺には開口した連結辺13を形成する一方、前記紐通し部11aには紐口11bを設け、この紐口11bから前記紐3の端部31を延出させて、袋胴部材1を形成するとともに、
対面重合した略矩形の生地の側辺22かつ底辺23をそれぞれ止着して袋底部材2を形成し、
この袋底部材2の開口辺21と前記袋胴部材1の連結辺13とを止着して連結して、
この連結部分を折り曲げて袋底部材2を袋胴部材1の内側に収容して一体に重合することにより平坦ならしめて、当該袋底部材2の内側に金封Aを収容して、袋胴部材1の外周に紐3を巻き付けて当該紐3を係止可能にする一方、
袋底部材2が袋胴部材1の外側に取り出された状態で紐3を引き絞ることによって、袋胴部材1と袋底部材2とが一体をなす巾着袋を構成するという技術的手段を採用したことによって、巾着袋兼用金封包みを完成させた。
対面重合した略矩形の生地の側辺22かつ底辺23をそれぞれ止着して袋底部材2を形成し、
この袋底部材2の開口辺21と前記袋胴部材1の連結辺13とを止着して連結して、
この連結部分を折り曲げて袋底部材2を袋胴部材1の内側に収容して一体に重合することにより平坦ならしめて、当該袋底部材2の内側に金封Aを収容して、袋胴部材1の外周に紐3を巻き付けて当該紐3を係止可能にする一方、
袋底部材2が袋胴部材1の外側に取り出された状態で紐3を引き絞ることによって、袋胴部材1と袋底部材2とが一体をなす巾着袋を構成するという技術的手段を採用したことによって、巾着袋兼用金封包みを完成させた。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、袋底部材2の開口辺21と袋胴部材1の連結辺13とは、これらの端縁同士を袋外側または袋内側に揃い向いた状態で突出させて、端縁近傍に沿って止着して連結するという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、袋胴部材1の開口辺11の中央部近傍に紐口11bを設けるという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、袋胴部材1の紐通し部11a内には二本の紐3・3を挿通して、かつ、前記紐通し部11aには一対の紐口11b・11bを対向位置に設け、各紐口11bから紐3の端部31をそれぞれ延出することによって、
袋底部材2の内側に金封Aを収容して、袋胴部材1に紐3を巻き付けて当該紐3同士を係止可能にするという技術的手段を採用することができる。
袋底部材2の内側に金封Aを収容して、袋胴部材1に紐3を巻き付けて当該紐3同士を係止可能にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、紐3・3の長さが互いに異なり、長い方の紐3を袋胴部材1に巻き付けることによって、袋胴部材1の正面において当該紐3・3同士を係止可能にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、一方の紐3の端部31に輪部31aを形成する一方、他方の紐3の端部31にボタン部31bを配設し、このボタン部31bを輪部31aに挿通して端部31・31同士を係止可能にするという技術的手段を採用することができる。
本発明は、対面重合した略矩形の生地の側辺を止着して、かつ、開口辺周縁には紐が挿通する紐通し部を形成して、前記開口辺の対辺には開口した連結辺を形成する一方、前記紐通し部には紐口を設け、この紐口から前記紐の端部を延出させて、袋胴部材を形成するとともに、対面重合した略矩形の生地の側辺かつ底辺をそれぞれ止着して袋底部材を形成したことによって、
この袋底部材の開口辺と前記袋胴部材の連結辺とを止着して連結して、この連結部分を折り曲げて袋底部材を袋胴部材の内側に収容して一体に重合することにより平坦ならしめて、当該袋底部材の内側に金封を収容して、袋胴部材の外周に紐を巻き付けて当該紐を係止可能にする一方、袋底部材が袋胴部材の外側に取り出された状態で紐を引き絞ることによって、袋胴部材と袋底部材とが一体をなす巾着袋を構成することができる。
この袋底部材の開口辺と前記袋胴部材の連結辺とを止着して連結して、この連結部分を折り曲げて袋底部材を袋胴部材の内側に収容して一体に重合することにより平坦ならしめて、当該袋底部材の内側に金封を収容して、袋胴部材の外周に紐を巻き付けて当該紐を係止可能にする一方、袋底部材が袋胴部材の外側に取り出された状態で紐を引き絞ることによって、袋胴部材と袋底部材とが一体をなす巾着袋を構成することができる。
したがって、本発明によれば、金封を確実に収容して、かつ、金封包み本体も贈答の対象にすることができることから、贈り手の個性を表現することができ、贈る金銭以上の付加価値を与えることができる。
しかも、金封の受領後には巾着袋として使用することができることから、極めて実用的であり、贈り手の想いを継続することができる。
また、必要に応じて、古着の生地を使用することにより、資源を有効利用してリサイクルにも貢献することができることから、産業上の利用価値は頗る大きい。
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図5に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは袋胴部材であり、また、符号2で指示するのは袋底部材であり、符号3で指示するものは紐である。
本発明の第1実施形態を図1から図5に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは袋胴部材であり、また、符号2で指示するのは袋底部材であり、符号3で指示するものは紐である。
しかして、本発明の巾着袋兼用金封包みを構成するにあっては、まず、図1に示すように、対面重合した略矩形の生地の側辺12を止着する。本実施形態における生地には織物を採用するが、編物や不織布、合成樹脂やゴムなどのシート材を採用することもできる。
また、二枚の生地を対面重合させて両側辺12・12を止着する。この生地は二枚に限らず、一枚の生地を折り返して対面重合させて一方の側辺12、あるいは両側辺12・12を止着するものであっても良い。この際、適宜、襠を設けることもできる。止着方法としては、縫合や接着剤、熱融着などを採用することができる。
次いで、開口辺11周縁には紐3が挿通する紐通し部11aを形成する。この紐3は長手状の部材であれば組織や材質を問わない。また、紐通し部11aは、端縁部を折り返してループ状に形成することができる。本実施形態では、この紐通し部11aを全周に亙って形成するが、部分的にループを形成するものであっても良い。
そして、前記開口辺11の対辺には、開口した連結辺13を形成する(図1参照)。
そしてまた、前記紐通し部11aには紐口11bを設け、この紐口11bから前記紐3の端部31を延出させる。本実施形態では、一本の輪状の紐3を紐通し部11aに挿通して、この紐通し部11aの周長に対する紐3の余剰分が紐口11bから延出して端部31を形成している。このようにして、袋胴部材1が形成されている。
一方、対面重合した略矩形の生地の側辺22かつ底辺23をそれぞれ止着して袋底部材2を形成する。この生地は前記袋胴部材1と同様である。
また、二枚の生地を対面重合させて両側辺22・22かつ底辺23をそれぞれ止着する。この生地は二枚に限らず、一枚の生地を底辺23で折り返して対面重合させて両側辺22・22を止着するものであっても良い。この際、適宜、襠を設けることもできる。
そして、この袋底部材2の開口辺21と前記袋胴部材1の連結辺13とを止着して連結する(図2参照)。このように構成したことによって、この連結部分を折り曲げて袋底部材2を袋胴部材1の内側に収容して一体に重合することにより平坦ならしめて、当該袋底部材2の内側に金封Aを収容することができる(図3参照)。そして、袋胴部材1の外周に紐3を巻き付けて当該紐3を係止可能である。
本実施形態では、図4(a)に示すように、開口辺21と連結辺13との端縁同士を袋外側(または袋内側)に揃い向けた状態で突出させて、端縁近傍に沿って止着して連結する。こうすることによって、この連結部分を折り曲げ易くなり、金封包みとしての使用時において袋底部材2を袋胴部材1の内側に折り込んだ際にも連結部分の収まりが良く(図4(b)参照)、一体に重合することによって、より確実に平坦にすることができる。
また、袋胴部材1の外周に紐3を巻き付けて当該紐3を係止する方法としては、紐3を結束したり(図5参照)、紐3にボタンやリング、フックなどの係止部材を設けることができる。
なお、本実施形態では、袋胴部材1の開口辺11の中央部近傍に紐口11bを設けることができ、金封Aが袋から飛び出すのを効果的に防止することができる。
そして、袋底部材2が袋胴部材1の外側に取り出された状態で、紐3を引き絞ることによって、袋胴部材1と袋底部材2とが一体をなす巾着袋を構成することができる(図2参照)。
『第2実施形態』
次に、本発明の第2実施形態を図6から図8に基づいて説明する。本実施形態では、袋胴部材1の紐通し部11a内には二本の紐3・3を挿通して、かつ、前記紐通し部11aには一対の紐口11b・11bを対向位置に設けて、各紐口11bから紐3の端部31をそれぞれ延出させて構成する(図6参照)。
次に、本発明の第2実施形態を図6から図8に基づいて説明する。本実施形態では、袋胴部材1の紐通し部11a内には二本の紐3・3を挿通して、かつ、前記紐通し部11aには一対の紐口11b・11bを対向位置に設けて、各紐口11bから紐3の端部31をそれぞれ延出させて構成する(図6参照)。
こうすることによって、袋底部材2の内側に金封Aを収容して、袋胴部材1に紐3を巻き付けて当該紐3同士を係止することができる。本実施形態では、紐3の端部31同士を結束することによって係止することができ、例えば、図7に示すような「あわび結び」を形成することができる。
また、図8に示すように、紐3・3の長さが互いに異なり、長い方の紐3を袋胴部材1に巻き付けることによって、袋胴部材1の正面において当該紐3・3同士を係止可能にすることもでき、外観上に対称的な均整をとることができ、贈る場面においても無礼がない。
この際、一方の紐3の端部31に輪部31aを形成する一方、他方の紐3の端部31にボタン部31bを配設し、このボタン部31bを輪部31aに挿通して端部31・31同士を係止可能にすることもできる。この際、ボタン部31bの形状に意匠性を付与して装飾性を向上させるとともに、係止強度を高めることもできる。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、紐通し部11aに設ける紐口11bの位置は、開口辺11の中央部近傍に限らず、紐3を延出させたい位置に応じて設けることができる。
また、本発明の巾着袋兼用金封包みの更に外周に、適宜、水引き飾りを装着することもできる。更にまた、袋胴部材1および袋底部材2の生地の素材や、生地の止着手段、さらに、紐3の素材や組織、端部31の形状や係止手段は、必要に応じて設計変更可能であり、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
1 袋胴部材
11 開口辺
11a 紐通し部
11b 紐口
12 側辺
13 連結辺
2 袋底部材
21 開口辺
22 側辺
23 底辺
3 紐
31 端部
31a 輪部
31b ボタン部
A 金封
11 開口辺
11a 紐通し部
11b 紐口
12 側辺
13 連結辺
2 袋底部材
21 開口辺
22 側辺
23 底辺
3 紐
31 端部
31a 輪部
31b ボタン部
A 金封
Claims (6)
- 対面重合した略矩形の生地の側辺(12)が止着されており、かつ、開口辺(11)周縁には紐(3)が挿通する紐通し部(11a)が形成され、前記開口辺(11)の対辺には開口した連結辺(13)が形成されている一方、前記紐通し部(11a)には紐口(11b)が設けられており、この紐口(11b)から前記紐(3)の端部(31)が延出して、袋胴部材(1)が形成されているとともに、
対面重合した略矩形の生地の側辺(22)かつ底辺(23)がそれぞれ止着されて袋底部材(2)が形成されており、
この袋底部材(2)の開口辺(21)と前記袋胴部材(1)の連結辺(13)とが止着して連結されており、
この連結部分を折り曲げて袋底部材(2)を袋胴部材(1)の内側に収容して一体に重合することにより平坦ならしめて、当該袋底部材(2)の内側に金封(A)を収容して、袋胴部材(1)の外周に紐(3)を巻き付けて当該紐(3)を係止可能である一方、
袋底部材(2)が袋胴部材(1)の外側に取り出された状態で紐(3)を引き絞ることによって、袋胴部材(1)と袋底部材(2)とが一体をなす巾着袋を構成することを特徴とする巾着袋兼用金封包み。 - 袋底部材(2)の開口辺(21)と袋胴部材(1)の連結辺(13)とは、これらの端縁同士が袋外側または袋内側に揃い向いた状態で突出して、端縁近傍に沿って止着されて連結されていることを特徴とする請求項1記載の巾着袋兼用金封包み。
- 袋胴部材(1)の開口辺(11)の中央部近傍に紐口(11b)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の巾着袋兼用金封包み。
- 袋胴部材(1)の紐通し部(11a)内には二本の紐(3・3)が挿通されており、かつ、前記紐通し部(11a)には一対の紐口(11b・11b)が対向位置に設けられ、各紐口(11b)から紐(3)の端部(31)がそれぞれ延出することによって、
袋底部材(2)の内側に金封(A)を収容して、袋胴部材(1)に紐(3)を巻き付けて当該紐(3)同士を係止可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の巾着袋兼用金封包み。 - 紐(3・3)の長さが互いに異なり、長い方の紐(3)を袋胴部材(1)に巻き付けることによって、袋胴部材(1)の正面において当該紐(3・3)同士を係止可能であることを特徴とする請求項4記載の巾着袋兼用金封包み。
- 一方の紐(3)の端部(31)に輪部(31a)が形成される一方、他方の紐(3)の端部(31)にボタン部(31b)が配設され、このボタン部(31b)を輪部(31a)に挿通して端部(31・31)同士が係止可能であることを特徴とする請求項4または5記載の巾着袋兼用金封包み。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0582864U (ja) * | 1992-04-10 | 1993-11-09 | 株式会社みとわ | 結納等の冠婚葬祭用包体 |
JPH0717768U (ja) * | 1993-08-30 | 1995-03-31 | 株式会社清原 | 金封包み |
JP4789036B2 (ja) * | 2005-08-04 | 2011-10-05 | 輝斗 山崎 | カバー付きの巾着 |
JP3194241U (ja) * | 2014-08-16 | 2014-11-13 | 有限会社宮崎商店 | 袱紗(2) |
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2014
- 2014-12-12 JP JP2014251363A patent/JP5733773B1/ja active Active
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