JP3194241U - 袱紗(2) - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの袱紗に金封例えば御霊前と数珠を組み合わせ収容して、先方様に不快感を与えることなく丁寧に開き各ポケットから御霊前と数珠を順次取り出して、御霊前を先方様にきちんと渡すことができる袱紗を提供する。【解決手段】二つ折り袱紗100において、裏地203の二つ折り目204の左右下部にポケットP1,P2を設け、このポケットの一方に数珠の房Fを他方に金封K2を、出し入れ可能に収容し、数珠の房入れポケットの上方に数珠の輪を掛けて押さえるバンドB2とホックH4とを有する数珠掛け具を取り付けてなる。【選択図】図1
Description
本考案は、冠婚葬祭において、熨斗袋(祝儀袋・不祝儀袋)を包むのに使用され、一般に服紗,覆紗,帛紗などと言われている袱紗に関するものである。
袱紗は、元来,柔らかな手触りのよいことを指し,《日葡辞書》では〈袱紗物〉〈袱紗絹〉などとともに〈袱紗な人〉(物柔らかで人あたりのよい人)の用例もある。
その上で、袱紗は、元々貴重品などが収蔵された箱上に掛けられ、服紗小袖,袱紗帯のごとく柔らかな絹布製の風呂敷であった。
その風呂敷が贈答品を運ぶ時の汚れや日焼け防止として用いられるようになり1枚の布地から裏地付きの絹製で四方に亀房と呼ばれる房付きのものに変わり、慶弔行事の金品を贈る時の儀礼や心遣いとして広蓋(黒塗りの盆)と併せて用いられるようになったまた一般に茶の湯では方形の縮緬や絹布を言う。
その風呂敷が贈答品を運ぶ時の汚れや日焼け防止として用いられるようになり1枚の布地から裏地付きの絹製で四方に亀房と呼ばれる房付きのものに変わり、慶弔行事の金品を贈る時の儀礼や心遣いとして広蓋(黒塗りの盆)と併せて用いられるようになったまた一般に茶の湯では方形の縮緬や絹布を言う。
袱紗に関する背景はこのようであるが、現在は、図2に示すような台・爪付の小型の風呂敷タイプの他に、図3に示すような2つ折りや三つ折りタイプの金封袱紗、左開きの弔事(お悔やみ)袱紗、右開きの慶事(お祝い)袱紗やお見舞袱紗が多く市販され利用されている。
因みに、図2例の風呂敷タイプ袱紗の場合、熨斗袋を包む場合は結婚式などの慶事には右前に包み、葬儀など弔事には左前に包む。祝儀袋の包み方は祝儀袋を中心より少し左の方へ寄せておき左側を中に折り込み上側をたたみ、次に下側をたたみ右側を折り裏へ折り返す。不祝儀袋の包み方は、不祝儀袋を中心より少し右の方へ寄せておき右側を中に折り込み下側をたたみ、次に上側をたたみ左側を折り裏へ折り返す。
因みに、図2例の風呂敷タイプ袱紗の場合、熨斗袋を包む場合は結婚式などの慶事には右前に包み、葬儀など弔事には左前に包む。祝儀袋の包み方は祝儀袋を中心より少し左の方へ寄せておき左側を中に折り込み上側をたたみ、次に下側をたたみ右側を折り裏へ折り返す。不祝儀袋の包み方は、不祝儀袋を中心より少し右の方へ寄せておき右側を中に折り込み下側をたたみ、次に上側をたたみ左側を折り裏へ折り返す。
表1には袱紗の用途と色の例を示す。
表1以外にも様々な色のものがあり、暖色系の明るい色は慶事用、寒色系の沈んだ色は弔事用、紫色はどちらにも使える。
表1以外にも様々な色のものがあり、暖色系の明るい色は慶事用、寒色系の沈んだ色は弔事用、紫色はどちらにも使える。
一般に、袱紗は、金封袱紗、数珠袱紗のように金封単位或いは数珠単位に使用されるのが通例である。このため複数の袱紗が必要になり先方様の面前で出し入れ操作するなど甚だ煩雑になり先方様に不快感を与えることも多い。
本考案は、このような事態を未然に防止するために、一つの袱紗に金封例えば御霊前と数珠とを組み合わせ収容して、袱紗の本来の機能と目的を淘汰する袱紗を提供するものである。
本考案は、前記の課題を満足する袱紗であり、その特徴をする構成は次の通りである。二つ折り袱紗において、裏地の二つ折り目の左右下部にポケットを設け、このポケットの一方に数珠の房を他方に金封を、出し入れ可能に収容し、数珠の房入れポケットの上方に数珠の輪を掛けて押さえる数珠掛け具を取り付けてなることを特徴とする袱紗。
本考案の袱紗において、前記ポケットは、袱紗の表地と識別可能な色及び/又は材質にしてポケットであることが一目瞭然に判断でき金封の下部と数珠の下部の房を差し込み収容可能にすることが好ましい。
また、利き腕との関係及び慣習との関係があるが、右利きの場合、左手で袱紗を持ち右手で二つ折り袱紗を内側面を開き、最初に主なる金封を右側から徐に(おもむろに)抜き取って先方様に丁寧に渡し、続いて数珠を左側から徐に外し取って手に掛けることができるので、二つ折り袱紗の右ポケットに金封を左ポケットに数珠を予め収容しておくことになる。しかしこれは一例であり、最初に数珠を取り出して手に掛けた後に金封を取り出して渡すこともあり、また先方様との相対位置関係では必ずしもこの二例のように決まることとは限らず多少変形されるものの基本的には、金封と数珠の丁寧な取り出しと、先方様への金封のお渡しが確実になされ先方様に失礼になるようなことはない。
このように本考案の袱紗は、前記構成により、一つの袱紗に金封例えば御霊前と数珠を組み合わせ収容して、先方様に不快感を与えることなく丁寧に開き各ポケットから御霊前と数珠を順次取り出して、御霊前を先方様にきちんと渡すことができる袱紗である。
また、利き腕との関係及び慣習との関係があるが、右利きの場合、左手で袱紗を持ち右手で二つ折り袱紗を内側面を開き、最初に主なる金封を右側から徐に(おもむろに)抜き取って先方様に丁寧に渡し、続いて数珠を左側から徐に外し取って手に掛けることができるので、二つ折り袱紗の右ポケットに金封を左ポケットに数珠を予め収容しておくことになる。しかしこれは一例であり、最初に数珠を取り出して手に掛けた後に金封を取り出して渡すこともあり、また先方様との相対位置関係では必ずしもこの二例のように決まることとは限らず多少変形されるものの基本的には、金封と数珠の丁寧な取り出しと、先方様への金封のお渡しが確実になされ先方様に失礼になるようなことはない。
このように本考案の袱紗は、前記構成により、一つの袱紗に金封例えば御霊前と数珠を組み合わせ収容して、先方様に不快感を与えることなく丁寧に開き各ポケットから御霊前と数珠を順次取り出して、御霊前を先方様にきちんと渡すことができる袱紗である。
本考案を実施するための形態は、図面に示す実施例により詳細に説明する。
図1に本考案の実施例1の左開き弔事(お悔やみ)用の二つ折り袱紗の外側面の正面図(1)、外側面の展開図(2)、内側面の展開図(3)を示す。
袱紗100は、図1の(1)に示すように外側面の正面は、表生地を上下二段生地にし、上段生地201を冠婚葬祭の何れにも使用できる紫色にして上から6分の5と広く取り、下段生地202をうぐいす色にして残りの6分の1にしたものである。
外側面の裏面も図1の(2)に示すように同様である.
袱紗100は図1の(2)に示すように正面の左端中央部に雌ホックH1を設け裏面右端中央部の内側にバンドBの後端を縫込み連結し、バンドB1の先部に雄ホックH2を設けて、二つ折りの際これら雌ホックH1に雄ホックH2を嵌めて閉める。
ホックの代わりに他の公知のワンタッチ着脱具を適宜設けることができる。
袱紗100は、図1の(1)に示すように外側面の正面は、表生地を上下二段生地にし、上段生地201を冠婚葬祭の何れにも使用できる紫色にして上から6分の5と広く取り、下段生地202をうぐいす色にして残りの6分の1にしたものである。
外側面の裏面も図1の(2)に示すように同様である.
袱紗100は図1の(2)に示すように正面の左端中央部に雌ホックH1を設け裏面右端中央部の内側にバンドBの後端を縫込み連結し、バンドB1の先部に雄ホックH2を設けて、二つ折りの際これら雌ホックH1に雄ホックH2を嵌めて閉める。
ホックの代わりに他の公知のワンタッチ着脱具を適宜設けることができる。
また袱紗100は内表面を、図1の(3)に示すように裏生地(裏地)203で構成し、表生地と201,202と裏生地(裏地)203の間で二つ折り目204の左右に夫々矩形の型紙(図示せず)を装入して二つ折り袱紗を保形する。
また二つ折り目204の左右下部にポケットP1,P2を設ける。このポケットP1,P2は、前記下段生地202を裏生地側に回して形成してあり、向かって左側のポケットP1に数珠K1の下部の房Fを収容し、向かって右側のポケットP2に御霊前金封K2を収容したものである。
数珠K1は、数珠の房Fを入れたポケットP1の上方に数珠K1の輪Wを掛けて押さえる数珠掛け具を取り付けてある。数珠掛け具は内面203の左側の上部中央部に雌ホックH3を設け、その上方端バンドB2の一端部を縫込み連結し、バンドB1の先部に雄ホックH4を設けて、数珠K1の輪WにバンドB2を掛けて雌ホックH3に雄ホックH4を嵌めて外れないように掛け支持する。
また二つ折り目204の左右下部にポケットP1,P2を設ける。このポケットP1,P2は、前記下段生地202を裏生地側に回して形成してあり、向かって左側のポケットP1に数珠K1の下部の房Fを収容し、向かって右側のポケットP2に御霊前金封K2を収容したものである。
数珠K1は、数珠の房Fを入れたポケットP1の上方に数珠K1の輪Wを掛けて押さえる数珠掛け具を取り付けてある。数珠掛け具は内面203の左側の上部中央部に雌ホックH3を設け、その上方端バンドB2の一端部を縫込み連結し、バンドB1の先部に雄ホックH4を設けて、数珠K1の輪WにバンドB2を掛けて雌ホックH3に雄ホックH4を嵌めて外れないように掛け支持する。
本実施例1の袱紗100は、前記構成により、一つの袱紗に一対の金封として新婚旅行出発の際のご祝儀金封(主金封)K1と餞別金封(従金封)K2を組み合わせ収容して、先方様に不快感を与えることなく丁寧に開き各ポケットから順次金封を抜き取り渡すことができるのである。
他の金封の組み合わせとしては、図1の(4)に示すように御霊前と御花代(お花料)R2などがある。
他の金封の組み合わせとしては、図1の(4)に示すように御霊前と御花代(お花料)R2などがある。
本考案の袱紗は、前記した優れた作用効果を呈するため、冠婚葬祭業界に貢献すること多大なものがある。
100:袱紗
201:上段生地
202:下段生地
203:裏生地(裏地)
204:二つ折り目
H1、H3:雌ホック
H2、H4:雄ホック
B1、B2:バンド
P1,P2:ポケット
K1:数珠
K2:御霊前金封
201:上段生地
202:下段生地
203:裏生地(裏地)
204:二つ折り目
H1、H3:雌ホック
H2、H4:雄ホック
B1、B2:バンド
P1,P2:ポケット
K1:数珠
K2:御霊前金封
Claims (1)
- 二つ折り袱紗において、裏地の二つ折り目の左右下部にポケットを設け、このポケットの一方に数珠の房を他方に金封を、出し入れ可能に収容し、数珠の房入れポケットの上方に数珠の輪を掛けて押さえる数珠掛け具を取り付けてなることを特徴とする袱紗。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5733773B1 (ja) * | 2014-12-12 | 2015-06-10 | アクティライフ株式会社 | 巾着袋兼用金封包み |
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2014
- 2014-08-16 JP JP2014004672U patent/JP3194241U/ja not_active Expired - Fee Related
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