JP3201908U - 襟飾り - Google Patents

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Abstract

【課題】表側生地と裏側生地とからなる主体部の上部に、表側生地と裏側生地とからなる飾り部が連続して形成される襟飾りにおいて、飾り部の前後の肉厚を、別生地を追加して重ね合わせることなく増大させて、結束した結び目状に形成した襟飾りを提供する。【解決手段】主体部aの表側生地と裏側生地の上縁部位を、飾り部bの内腔に向けてたぐり上げ、飾り部の表側生地及び裏側生地の各内面側に重ね合わせて、縫着する。【選択図】図6

Description

本考案は、洋服の襟元に着装するネクタイ・ブローチ等の襟飾りのうちで、着装したシャツの襟元の第1ボタンを第1ボタンホールから外して、シャツを開襟の状態としたところに、その外した第1ボタンと第1ボタンホールを利用して着装するようにした状態の襟飾りについての改良に関する。
洋服の襟元に装着するネクタイ・ブローチ等の襟飾りのうちで、着装したシャツの襟元の第1ボタンと第1ボタンホールとの嵌め合いを外して、シャツを開襟の状態としたところに、その嵌め合いを外した第1ボタンと第1ボタンホールとを、襟飾りを着装するための装着手段に利用して、襟飾りの着装が行われるようにした形態の襟飾りは、実用新案登録第3191060号公報、同第3191061号公報にあるように、本願の出願人が既に開発して公知のものとなっている。
この形態の襟飾りは、図により具体的に説明すれば、図1にあるように、着装したシャツ1の胸元の第1ボタン2と第1ボタンホール3との係合を外して、シャツ1の襟元を図2にあるように開襟の状態とし、この開襟の状態としたシャツ1の襟元部に、装着するようにするが、その襟飾りAは、図3にあるように、着装したときに、シャツ1の胸部の前面に帯状に垂れ下がるようになる主体部aと、その主体部aの上方に連続するよう形成されてシャツ1の開襟とした襟元の前面に位置するようになる飾り部bとを備える形態のものに形成してあり、かつ、襟元の前面に位置するようになる飾り部bには、その左右の肩部からそれぞれ外側に向けて角状に張り出す張出部c・dが形成してある。そして、この張出部c・dには、シャツ1の第1ボタン2が取り付けられているシャツ1の立ち代10の外面に重合していくようになる側の一方の張出部cにあっては、前記第1ボタン2に対し係脱自在に係合するボタンホール等の係合部材eを付設しておき、また、第1ボタンホール3が形設されるシャツ1の立ち代10の外面に重合していくようになる他方の張出部dにあっては、前記第1ボタンホール3に対して係脱自在に係着する係止ボタン等の係止部材fを付設しておいて、これら係合部材eと係止部材fの、シャツ1の襟元の立ち代10に付設してある第1ボタン2及び第1ボタンホール3に対する係合により、張出部c・dをシャツ1の襟元の立ち代10・10に止着することで、襟飾りAの着装が行われるようにしている。
ところで、上述の形態とした襟飾りAは、それをネクタイ生地を所定形状に截断して、縫い合わせて襟飾りAに仕立てるときに、ネクタイ生地Kは、図7に示しているように、主体部aの表側生地a1と裏側生地a2及び飾り部bの表側生地b1と裏側生地b2とが連続するように、一枚のネクタイ生地Kを型どり截断しておいて、その主体部aの裏側生地a2を、表側生地a1の裏面に向けて折り返して重ね合わせ、また、飾り部bの裏側生地b1も同様に表側生地b2の裏面に向けて折り返して重ね合わせ、これら折り返した裏側生地a2及び裏側生地b2の突き合わされる端縁を縫い合わせることで、一本の袋状をなす襟飾りAに仕立てるようにしている。
このことから、仕立てた襟飾りAの飾り部bが、表側生地b1と裏側生地b2とが重なり合うだけの薄手の形態のものとなって、結び目を表現するよう厚さ方向に膨らみのある形態とはかけ離れたものとなってしまい、装飾性の乏しいものとしている問題が生じている。
また、飾り部bには、それの内部に、樹脂材または金属線材により図9に示しているよう該飾り部bの内側の輪郭形状に対応する形状に構成した骨格Sを装入して、該骨格Sによりネクタイ生地よりなる飾り部bの形状を、所定の形状に整形するようにするが、この飾り部b内に装入しておく骨格Sによる整形は、飾り部bを平面視の形状において整形するに留まり、厚さ方向に膨らみをもたせた形状には整形し得ない。
このため、上述の形態の襟飾りAは、それの飾り部bを、厚さ方向に膨らみのある形態のものに仕立てるには、ネクタイ生地Kの表側生地a1と裏側生地a2とを重ね合わせて形成される飾り部bの外面に、別に用意しておく追加生地(図示省略)を多層に重ねて縫い付け、飾り部bの厚みを増大させて、膨らみをもたせた形状に形成しなければならず、面倒で厄介な手間を要する問題を生ぜしめる。
実用新案登録第3191060号公報 実用新案登録第3191061号公報
本考案において解決しようとする課題は、連続するネクタイ生地を、主体部aの表側生地a1と裏側生地a2と飾り部bの表側生地b1と裏側生地b2とが連続する状態に型どりして截断し、主体部aの裏側生地a2と飾り部bの裏側生地b2とを、それぞれ、前記主体部aの表側生地a1の裏面側と飾り部bの表側生地b1の裏面側とに重ね合わせ、それら折り返して重ねた裏側生地a2と裏側生地b2の端縁を縫合により閉じ合わせて、一本の袋状に仕立てる襟飾りAにおいて、その袋状をなす襟飾りAに形成される飾り部bを、その飾り部bの外面に被せて重ね合わせる別生地を用意することなく、かつ、別生地を縫い合わせる厄介な手間を要することなく、飾り部bを厚さ方向に膨らみのある形態に仕立てられるようにする点にある。
本考案において、上述の課題を解決するための手段として、着装時に、シャツ1の胸元の前面に位置する主体部aと、シャツ1の襟元の前面に位置する飾り部bとを備え、それら主体部aと飾り部bの、それぞれの表側生地a1と表側生地b1、及び裏側生地a2と裏側生地b2とが、それぞれ上下方向において連続し、かつ、その連続する主体部aの表側生地a1と飾り部bの表側生地b1に対し連続する主体部aの裏側生地a2と飾り部bの裏側生地b2とが重合してそれらの端縁部の縫合により、一本の連続する袋状をなす襟飾りを形成し、該襟飾りの主体部aの表側生地a1と飾り部bの裏側生地b2の上端側の部位を、該本体の内腔側で、飾り部bの表側生地b1と裏側生地b2の内側位置に向けてたぐり上げ、そのたぐり上げた部位を、飾り部bの表側生地b1及び裏側生地b2の内面に沿い折り畳んで、その飾り部bの表側生地b1及び裏側生地b2の各内面に重ね合わせて、縫い合わすことにより、たぐり上げ部αの下縁の上方に該たぐり上げ部αにより膨出した飾り部bを形成することを特徴とする襟飾りを提起するものである。
本考案による襟飾りAは、着装したときに、シャツ1の胸元の前面に位置して垂れ下がるようになる主体部aの上方に連続してシャツ1の襟元部位に位置してくるようになる飾り部bが、主体部aを形成しているネクタイ生地よりなる表側生地a1と裏側生地a2と連続する飾り部bの表側生地b1と裏側生地b2とを、二枚重ねに重ねて縫い合わせ、中空の袋を平らに折り畳んだ形態のものに形成したものである。
しかし、この飾り部bの内腔には、主体部aの表側生地a1と裏側生地a2の上端部が、たぐり上げられてそのたぐり上げ部αが、飾り部bの表側生地b1と裏側生地b2の各内面に重合し、縫い合わせてあるから、飾り部bを厚さ方向に膨らみのある形状に形成する。
そして、この飾り部bに膨らみを形成するための、主体部aの表側生地a1と裏側生地a2の上端部の生地は、その表側生地a1及び裏側生地a2に連続する生地であるから、別生地を用意し、それを飾り部bの外面に当て、縫着する厄介な手間を要することなく、飾り部b内に装設し得る。
さらに、飾り部bと主体部aとの境界が、たぐり上げ部αの、上方への折返縁βで形成されるようになるので、飾り部bの形態を結び目状に仕上げ、その形状をきれいなものとする。
シャツの襟元部の正面図である。 同上シャツの第1ボタンを外して開襟の状態とした状態の正面図である。 シャツの胸元の前面に垂れ下がるよう位置する主体部と、シャツの襟元の前面に位置する飾り部とが、連続する表側生地と裏側生地とにより、連続する一本の袋状に形成されている形態の襟飾りの着装した状態時の正面図である。 同上の形態の襟飾りの正面図である。 本考案を実施せる襟飾りの正面図である。 同上襟飾りの着装した状態の正面図である。 同上襟飾りを形成するネクタイ生地の型どり截断した状態時の平面図である。 同上襟飾りの縦断側面図である。 同上襟飾りの飾り部内に装置する骨格の正面図である。
次に本考案の実施の態様を、実施例につき図面に従い詳述する。
図6は、本考案を実施せる襟飾りAの、シャツ1の襟元部に装着した状態における正面図である。
図において、1は着装したシャツを示し、それの襟元の第1ボタン2は、シャツ1の襟元の第1ボタンホール3から外され、これによりシャツ1の襟元は、正面視においてV字状をなす開放部Yが形成された開襟の状態に保持されている。
Aは、上述のシャツ1の襟元部に装着した襟飾りを示す。該襟飾りAは、着装時にシャツ1の胸元に垂れ下がるようになる主体部aと、その主体部aの上端部の上方に連続して、シャツ1の襟元の前面に位置する飾り部bとを備える形態のものである。
該襟飾りAは、通常の、ネクタイ生地を型どり截断して縫合することにより仕立てられているが、そのネクタイ生地Kは、図7に示しているように、連続する一枚の生地が用いられ、このネクタイの原反生地から、主体部aの表側生地a1と飾り部bの表側生地b1とが、連続する状態に型どり截断して形成してあり、また、主体部aの裏側生地a2と飾り部bの裏側生地b2も連続する状態に形成してある。そして、主体部aの裏側生地a2と飾り部bの裏側生地b2とを、それぞれ主体部aの表側生地a1及び飾り部bの表側生地b1の、それぞれの裏面側に向け折り返して、重ね合わせ、端縁部を縫合することで、主体部aと飾り部bが一本の袋状をなす形態に形成してある。
αは、上述の一本の袋状に形成した襟飾りAの主体部aの表側生地a1及び裏側生地a2の各上端側の部位を、図8にあるように、飾り部bの内腔で、該飾り部bの表側生地b1及び裏側生地b2のそれぞれの内面側に沿う位置に、たぐり上げたたぐり上げ部αが、折り重ねた状態として、前記飾り部bの表側生地b1及び裏側生地b2の各内面側に対し重合して接合する状態としてある。
そして、このたぐり上げ部αは、それの下縁の折返縁βを、飾り部bの表側生地b1及び裏側生地b2の下縁部に対し縫い合わせることで、飾り部bの内腔に閉じ込まれた状態となって、飾り部b内に装置される。
このとき、たぐり上げ部αの、主体部aの表側生地a1及び裏側生地a2に対する折返縁βが、飾り部bの下線を形成することで、その飾り部bを結束による結び目が形成されているようにするので体裁のよい襟飾りAを形成するようになる。
なお、襟飾りAのシャツ1の襟元部に対する装着は、飾り部bの左右の肩部に設ける左右の張出部c・dに、シャツ1の襟元の、第1ボタン2に対して着脱自在に係合するボタンホールなどの係止手段を付設しておいて、この係止手段のシャツ1のボタンホールに対する係止により行うか、飾り部bに設けた張出部c・dとシャツ1の襟元部とにスナップボタンの雄型と雌型とを、嵌め合いを外した状態でそれぞれ付設しておいて、それらスナップボタンの雄型と雌型との嵌め合いにより張出部c・dをシャツ1の襟元部に止着することで襟飾りAの装着が行われるようにするか、飾り部bの左右の張出部c・dを、シャツ1の襟元の立ち代10の外面に当接し、シャツ1の襟と立ち代10とにより挟持させることで、襟飾りAの着装が行われるようにするなど、適宜の手段によって行う。
また、Sは飾り部bの内部に装入して、該飾り部bの形状を整形する骨格であり、弾性を有する樹脂材、またはゴム、または金属線材により、外郭形状が、飾り部bの内側の輪郭形状に形成してある。
なお、この飾り部bの内部に装入する骨格Sは、この例においては、それの上縁部の、左右の中間部位sが、裏面側に向け倒れるように傾斜させてあり、これにより、装着した襟飾りの飾り部bの上縁部位を、下降させ、かつ、後退させて、その襟飾りの飾り部が、着装した人の顎に干渉くてくるのを防止するようにしている。
A 襟飾り
K ネクタイ生地
S 骨格
Y 開放部
α たぐり上げ部
β たぐり上げ部の折返縁
a 主体部
a1 主体部の表側生地
a2 主体部の裏側生地
b 飾り部
b1 飾り部の裏側生地
b2 飾り部の表側生地
c・d 張出部
e 係合部材
f 係止部材
s 骨格の上縁部の左右の中間部位
1 シャツ
2 第1ボタン
3 第1ボタンホール
10 立ち代

Claims (1)

  1. 着装時に、シャツ(1)の胸元の前面に位置する主体部(a)と、シャツ(1)の襟元の前面に位置する飾り部(b)とを備え、それら主体部(a)と飾り部(b)の、それぞれの表側生地(a1)と表側生地(b1)、及び裏側生地(a2)と裏側生地(b2)とが、それぞれ上下方向において連続し、かつ、その連続する主体部(a)の表側生地(a1)と飾り部(b)の表側生地(b1)に対し連続する主体部(a)の裏側生地(a2)と飾り部(b)の裏側生地(b2)とが重合してそれらの端縁部の縫合により、一本の連続する袋状をなす襟飾りを形成し、該襟飾りの主体部(a)の表側生地(a1)と飾り部(b)の裏側生地(b2)の上端側の部位を、該本体の内腔側で、飾り部(b)の表側生地(b1)と裏側生地(b2)の内側位置に向けてたぐり上げ、そのたぐり上げた部位を、飾り部(b)の表側生地(b1)及び裏側生地(b2)の内面に沿い折り畳んで、その飾り部(b)の表側生地(b1)及び裏側生地(b2)の各内面に重ね合わせて、縫い合わすことにより、たぐり上げ部(α)の下縁の上方に該たぐり上げ部(α)により膨出した飾り部(b)を形成することを特徴とする襟飾り。
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