JP3190402U - シャツ - Google Patents
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Abstract
【課題】セーラー襟などの折返し襟があるように見せつつも、当該襟を排して、清涼で、軽量であり、生産コストを低減するシャツを提供する。【解決手段】折返し襟を備えないシャツ1であって、首ぐり3が設けられた部分の生地は、身頃2の生地と別体に形成された切替生地4にて、切替えられたものであり、切替生地4の外縁41は、折返し襟の襟先を模した輪郭を備え、切替生地4の外縁41が身頃2へ縫着され、折返し襟を備えて見える。【選択図】図1
Description
本願考案は、シャツの改良に関する。
女子の学生服として一般的なセーラー服は、セーラー襟を備える。
セーラー服は、身頃へ当該セーラー襟が重ねられて、夏服でも暑苦しいものとなっていた。また、特に、セーラー襟は、通常のシャツやブラウスの襟と比べても広いものであり、身頃の当該襟が重ねられる範囲も広くその分暑苦しく、また、服の重量も大きなものとなっていた。
特に、図3(C)へ示す通り、セーラー襟は、通常表と裏の2枚の生地k1,k2が縫い合わされて形成されており、当該襟が重なる身頃mを合わせると、3枚の生地が重ねられることとなり、上記暑苦しさや重さの問題は、無視できるものではない。
更に、着用者が動いたり風を受けたりして、身頃から上記襟がはためくことがよくある。
セーラー服は、身頃へ当該セーラー襟が重ねられて、夏服でも暑苦しいものとなっていた。また、特に、セーラー襟は、通常のシャツやブラウスの襟と比べても広いものであり、身頃の当該襟が重ねられる範囲も広くその分暑苦しく、また、服の重量も大きなものとなっていた。
特に、図3(C)へ示す通り、セーラー襟は、通常表と裏の2枚の生地k1,k2が縫い合わされて形成されており、当該襟が重なる身頃mを合わせると、3枚の生地が重ねられることとなり、上記暑苦しさや重さの問題は、無視できるものではない。
更に、着用者が動いたり風を受けたりして、身頃から上記襟がはためくことがよくある。
セーラー服の上記暑苦しさを解消するために、特許文献1へ示すように、セーラーカラー背部(1)に覆われる後身頃背上部・肩部分(2)の生地にメッシュを用いて、着用時之の蒸れの軽減を図った清涼セーラー服が提案されている。
しかし、メッシュ生地を用いるとは言え、襟を身頃へ重ねる点は変わらず、上記セーラー襟が有する問題の根本的な解決には至っていない。また、特許文献1の段落0009には、透けて見えることを抑えるために、襟と身頃の当該襟が重ねられる部分についてステッチで押さえる割合を所定のものとすることが推奨されており、特許文献1のセーラー服を実用に耐える清涼なものとして製造するのは面倒なものとなっている。
そして、特許文献1においても、身頃から襟がはためかないようにする手段は示されていない。
しかし、メッシュ生地を用いるとは言え、襟を身頃へ重ねる点は変わらず、上記セーラー襟が有する問題の根本的な解決には至っていない。また、特許文献1の段落0009には、透けて見えることを抑えるために、襟と身頃の当該襟が重ねられる部分についてステッチで押さえる割合を所定のものとすることが推奨されており、特許文献1のセーラー服を実用に耐える清涼なものとして製造するのは面倒なものとなっている。
そして、特許文献1においても、身頃から襟がはためかないようにする手段は示されていない。
一方、特許文献2(請求項1)には、幼児服の身頃に対して涎掛けとなる襟を着脱自在に取り付けるものが提案されており、また、特許文献3(図6、図7、段落0022)にもセーラー服の後襟のようなものとして使用できる衣服用着脱物を衣服へ着脱自在に取り付けられるものが提案されている。
セーラー服において、特許文献2及び3に習って、セーラー襟を身頃から着脱自在に設けることも考えられる。暑苦しいときは、襟を外して涼を取るものとするのである。
セーラー服において、特許文献2及び3に習って、セーラー襟を身頃から着脱自在に設けることも考えられる。暑苦しいときは、襟を外して涼を取るものとするのである。
しかし、特許文献2及び特許文献3の何れにも、セーラー襟などの襟と身頃の生地が重なることによる暑苦しさや重さの問題を十分に意識されてはいない。
例えば、セーラー服などの本来襟付のシャツから襟を取り外すと、学生服として好ましい着用とはいえない。また、セーラー服に限らず、折返襟を備えるのが一般的なシャツにおいて、襟を外して使用するのは好まれず、特に学生などでは教育上の観点から好ましくない。
例えば、セーラー服などの本来襟付のシャツから襟を取り外すと、学生服として好ましい着用とはいえない。また、セーラー服に限らず、折返襟を備えるのが一般的なシャツにおいて、襟を外して使用するのは好まれず、特に学生などでは教育上の観点から好ましくない。
襟着用時に、襟がはためかないようにする手段についても、特許文献2及び3において、特許文献1と同様何ら示されていない。
尚、特許文献4には、襟のはためきを抑制するため、セーラー襟と後身頃とを固定したことを特徴とするセーラー服が提案されているが、上記襟と身頃との重なりによる暑苦しさや重さの問題は全く考慮されておらず、当該問題の解決手段は全く示されていない。
尚、特許文献4には、襟のはためきを抑制するため、セーラー襟と後身頃とを固定したことを特徴とするセーラー服が提案されているが、上記襟と身頃との重なりによる暑苦しさや重さの問題は全く考慮されておらず、当該問題の解決手段は全く示されていない。
本願考案は、上記折返し襟による暑苦しさや重さの問題を根本的に解決したシャツの提供を図るものである。本願考案は、更に折返し襟による暑苦しさや重さの問題と襟のはためきの問題を一挙に解決するシャツの提供を図るものである。
特に、本願考案は、上記各問題が顕著な女子学生が着用するセーラー襟を備えたセーラー服に対し、ブラウスを改良することにより、セーラー服として使用可能なシャツの提供を図る。
特に、本願考案は、上記各問題が顕著な女子学生が着用するセーラー襟を備えたセーラー服に対し、ブラウスを改良することにより、セーラー服として使用可能なシャツの提供を図る。
本願考案は、折返し襟を備えないシャツであって、首ぐりが設けられた部分の生地は、身頃と別体に形成された切替生地にて、切替えられたものであり、前記切替生地の外縁は、折返し襟の襟先を模した輪郭を備え、切替生地の前記外縁が前記身頃へ縫着され、折返し襟を備えて見えるシャツを提供する。
ここでいうシャツとは、特に明示のない場合、一般的なシャツと呼ばれる上衣に限らず、女子の上衣として一般にブラウスと呼ばれるものや、同じく女子の上衣であり且つ男子のシャツ風のシャツブラウスといった上衣を含む。また、前記シャツは、特に明示のない場合、前身頃が左右に開く前開きのものを含む他、ポロシャツやTシャツなどに一般的な、前閉じのシャツも含む。
また、本願考案では、前記切替生地は、前記首ぐり内周の少なくとも一部を構成する内縁を備え、前記身頃は、前記切替生地を縫着する縫い代に沿って当該縫い代に囲まれた領域が刳り抜かれたものであり、切替生地の前記外縁は、身頃の前記縫い代に沿って前記縫い代の上に縫着されて身頃表面から露出し、前記縫い代と首ぐりの縁との間の領域を1枚の前記切替生地にて被覆するシャツを提供し得た。
更に本願考案では、前記切替生地の外縁がセーラー襟の外縁と同じ形状の輪郭を備えた、夏物セーラー服風のブラウスであるシャツを提供し得た。
また更に本願考案では、前記身頃は、前身頃と後身頃とを備え、前記前身頃が、左前身頃部と右前身頃部の、左右の身頃部にて構成された前開きのものであり、ボタン等の閉鎖部材により前記左前身頃部と右前身頃部とが閉じられるものであり、前記縫い代は、前記前身頃を閉じた状態において、左肩から後身頃を下方へ向け縦に伸びる後左縦部と、右肩から後身頃を下方向け縦に伸びる後右縦部と、後身頃にて横に伸び前記両縦部の下端部同士を結ぶ後横部と、前記後左縦部の上端から左前身頃を右下へ向けて斜めに或いはカーブして伸びる前左部と、前記後右縦部の上端から前記前左部の下端まで右前身頃を左下へ向けて斜めに或いはカーブして伸びる前右部とにて構成され、前後の身頃において前記後左縦部と後横部と後右縦部と前右部と前左部とに囲まれた領域は刳り抜かれており、前記切替生地は、前記縫い代の、前記後左縦部へ縫着される後左縦辺と、前記後横部へ縫着される後横辺と、前記後右縦部へ縫着される後右縦辺と、前記前左部へ縫着される前左辺と、前記前右部へ縫着される前右辺と、前記左前辺と右前辺との間に設けられて後横辺側へ後退して首ぐりをなす前記内縁とにて象られた、夏物セーラー服風のブラウスであるシャツを提供し得た。
ここでいうシャツとは、特に明示のない場合、一般的なシャツと呼ばれる上衣に限らず、女子の上衣として一般にブラウスと呼ばれるものや、同じく女子の上衣であり且つ男子のシャツ風のシャツブラウスといった上衣を含む。また、前記シャツは、特に明示のない場合、前身頃が左右に開く前開きのものを含む他、ポロシャツやTシャツなどに一般的な、前閉じのシャツも含む。
また、本願考案では、前記切替生地は、前記首ぐり内周の少なくとも一部を構成する内縁を備え、前記身頃は、前記切替生地を縫着する縫い代に沿って当該縫い代に囲まれた領域が刳り抜かれたものであり、切替生地の前記外縁は、身頃の前記縫い代に沿って前記縫い代の上に縫着されて身頃表面から露出し、前記縫い代と首ぐりの縁との間の領域を1枚の前記切替生地にて被覆するシャツを提供し得た。
更に本願考案では、前記切替生地の外縁がセーラー襟の外縁と同じ形状の輪郭を備えた、夏物セーラー服風のブラウスであるシャツを提供し得た。
また更に本願考案では、前記身頃は、前身頃と後身頃とを備え、前記前身頃が、左前身頃部と右前身頃部の、左右の身頃部にて構成された前開きのものであり、ボタン等の閉鎖部材により前記左前身頃部と右前身頃部とが閉じられるものであり、前記縫い代は、前記前身頃を閉じた状態において、左肩から後身頃を下方へ向け縦に伸びる後左縦部と、右肩から後身頃を下方向け縦に伸びる後右縦部と、後身頃にて横に伸び前記両縦部の下端部同士を結ぶ後横部と、前記後左縦部の上端から左前身頃を右下へ向けて斜めに或いはカーブして伸びる前左部と、前記後右縦部の上端から前記前左部の下端まで右前身頃を左下へ向けて斜めに或いはカーブして伸びる前右部とにて構成され、前後の身頃において前記後左縦部と後横部と後右縦部と前右部と前左部とに囲まれた領域は刳り抜かれており、前記切替生地は、前記縫い代の、前記後左縦部へ縫着される後左縦辺と、前記後横部へ縫着される後横辺と、前記後右縦部へ縫着される後右縦辺と、前記前左部へ縫着される前左辺と、前記前右部へ縫着される前右辺と、前記左前辺と右前辺との間に設けられて後横辺側へ後退して首ぐりをなす前記内縁とにて象られた、夏物セーラー服風のブラウスであるシャツを提供し得た。
本願考案は、折返し襟による暑苦しさや重さの問題を根本的に解決したシャツを提供できた。
また、折返し襟による暑苦しさや重さの問題の解決と共に、着用者の動作や風にて襟がはためくことがないシャツを提供できた。
更に、必要とする生地を減らすことができ、シャツの生産コストを低減できた。また、従来の折返し襟を備えたシャツに比して、縫製も簡略化でき、縫製面でもコストや手間を低減できた。
具体的には、身頃の本来折返し襟が重ねられる部位を、折返し襟類似の切代生地にて切替えることにて、身頃に縫着された切替生地の外縁が折返し襟の外縁即ち襟先を象って見せ、折返し襟を設けないまま、折返し襟を備えたシャツ風の外観を呈するシャツを提供した。
従来の折返し襟を備えたシャツでは、身頃の折返し襟が重なる部位は、身頃と当該襟の少なくとも2枚の生地が重なることになるが、本願考案では、実際の襟をなくし身頃の当該部位を身頃の生地1枚のみ配置するものとすることによって、通気性良く清涼であり、軽量で、コストも抑えた、折返し襟付きに見えるシャツを提供できた。
言い換えると、本願考案は、身頃の従来折返しが重なる部位を切替えて本来折返し襟となる生地を縫着した、折返し襟(の襟先)が身頃と一体化した斬新なシャツを提供したのである。発想は奇抜で斬新であるが、本願考案に係るシャツは、従来の襟付きシャツに対し違和感の少ない外観を呈し、従来のシャツに代替して利用することができる。
特に、本願考案は、身頃の広い範囲に重ねられるセーラー襟を備えたセーラー服において、極めて顕著であった当該セーラー襟による暑苦しさや重さ、コストの問題を払拭できた。また本願考案は、他のシャツの襟に比べて極めて幅が広く風を受けてはためき易いセーラー襟を、はめかないようにした。
通常セーラー襟は、夏物であっても、表と裏の別々の生地を縫い合わせることによって形成されているので、身頃と合わせて少なくとも3枚の生地が重ねられ、蒸し暑さや重さの問題は、他のシャツやブラウスにも増して顕著である。またこのような生地の重畳が、軽量化や生産コストの低減を著しく阻んでいる。軽量化に関しては、セーラー襟を単純に軽量な生地に頼るものとすれば、却ってはためき易く捲れ易くなるという、相反する問題もある。
本願考案は、ブラウスを改良し、セーラー襟を身頃の一部として身頃と一体化することにより、夏物のセーラー服に顕著であった上記種々の問題を一挙に解決した。即ち、本願考案にて、通気性がよく清涼且つ軽量でセーラー襟がためかず生産コストを抑えた、セーラー服風のブラウスを提供できたのである。
また、毎日着用する学生服ではあっても、セーラー襟を備えたものを自宅で簡単に洗濯するという訳には行かないが、本願考案の実際のセーラー襟を備えないブラウスにあっては、洗濯も簡単に行え、取り扱いが便利である。
また、折返し襟による暑苦しさや重さの問題の解決と共に、着用者の動作や風にて襟がはためくことがないシャツを提供できた。
更に、必要とする生地を減らすことができ、シャツの生産コストを低減できた。また、従来の折返し襟を備えたシャツに比して、縫製も簡略化でき、縫製面でもコストや手間を低減できた。
具体的には、身頃の本来折返し襟が重ねられる部位を、折返し襟類似の切代生地にて切替えることにて、身頃に縫着された切替生地の外縁が折返し襟の外縁即ち襟先を象って見せ、折返し襟を設けないまま、折返し襟を備えたシャツ風の外観を呈するシャツを提供した。
従来の折返し襟を備えたシャツでは、身頃の折返し襟が重なる部位は、身頃と当該襟の少なくとも2枚の生地が重なることになるが、本願考案では、実際の襟をなくし身頃の当該部位を身頃の生地1枚のみ配置するものとすることによって、通気性良く清涼であり、軽量で、コストも抑えた、折返し襟付きに見えるシャツを提供できた。
言い換えると、本願考案は、身頃の従来折返しが重なる部位を切替えて本来折返し襟となる生地を縫着した、折返し襟(の襟先)が身頃と一体化した斬新なシャツを提供したのである。発想は奇抜で斬新であるが、本願考案に係るシャツは、従来の襟付きシャツに対し違和感の少ない外観を呈し、従来のシャツに代替して利用することができる。
特に、本願考案は、身頃の広い範囲に重ねられるセーラー襟を備えたセーラー服において、極めて顕著であった当該セーラー襟による暑苦しさや重さ、コストの問題を払拭できた。また本願考案は、他のシャツの襟に比べて極めて幅が広く風を受けてはためき易いセーラー襟を、はめかないようにした。
通常セーラー襟は、夏物であっても、表と裏の別々の生地を縫い合わせることによって形成されているので、身頃と合わせて少なくとも3枚の生地が重ねられ、蒸し暑さや重さの問題は、他のシャツやブラウスにも増して顕著である。またこのような生地の重畳が、軽量化や生産コストの低減を著しく阻んでいる。軽量化に関しては、セーラー襟を単純に軽量な生地に頼るものとすれば、却ってはためき易く捲れ易くなるという、相反する問題もある。
本願考案は、ブラウスを改良し、セーラー襟を身頃の一部として身頃と一体化することにより、夏物のセーラー服に顕著であった上記種々の問題を一挙に解決した。即ち、本願考案にて、通気性がよく清涼且つ軽量でセーラー襟がためかず生産コストを抑えた、セーラー服風のブラウスを提供できたのである。
また、毎日着用する学生服ではあっても、セーラー襟を備えたものを自宅で簡単に洗濯するという訳には行かないが、本願考案の実際のセーラー襟を備えないブラウスにあっては、洗濯も簡単に行え、取り扱いが便利である。
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態を説明する。
(基本構成)
このシャツ1は、折返し襟を備えない。シャツ1の首ぐり3が設けられた部分の生地は、身頃2と別体に形成されて切替えられた切替生地4である。切替生地4は、折返し襟の襟先と同じ形状の外縁41と、外縁41から後退して形成されシャツの首ぐりをなす内縁42とにて象られている。身頃2は、切替生地4を縫着する縫い代20に沿って当該縫い代20に囲まれた領域が刳り抜かれた状態に切欠かれている。切替生地4の外縁41は、身頃2の縫い代20に沿って縫い代20の上に縫着されて身頃2表面から露出し、縫い代20と首ぐり3の縁との間の領域は1枚の前記切替生地にて被覆され、シャツは折返し襟を備えているように見える。
以下、図1へ示す、切替生地4の外縁41がセーラー襟の外縁と同じ形状の輪郭を備えた、夏物セーラー服風のブラウス(以下ブラウス1と呼ぶ。)を例示して、具体的な構成について説明する。
このシャツ1は、折返し襟を備えない。シャツ1の首ぐり3が設けられた部分の生地は、身頃2と別体に形成されて切替えられた切替生地4である。切替生地4は、折返し襟の襟先と同じ形状の外縁41と、外縁41から後退して形成されシャツの首ぐりをなす内縁42とにて象られている。身頃2は、切替生地4を縫着する縫い代20に沿って当該縫い代20に囲まれた領域が刳り抜かれた状態に切欠かれている。切替生地4の外縁41は、身頃2の縫い代20に沿って縫い代20の上に縫着されて身頃2表面から露出し、縫い代20と首ぐり3の縁との間の領域は1枚の前記切替生地にて被覆され、シャツは折返し襟を備えているように見える。
以下、図1へ示す、切替生地4の外縁41がセーラー襟の外縁と同じ形状の輪郭を備えた、夏物セーラー服風のブラウス(以下ブラウス1と呼ぶ。)を例示して、具体的な構成について説明する。
(具体的構成)
図1(A)(B)へ示す通り、このブラウス1の身頃2は、前身頃21と後身頃22と、左右の袖23とを備える。左右の袖23は半袖である。
ブラウス1は、前開きのものであり(図2(B))、前身頃21は、左前身頃部21aと右前身頃部21bの、左右の身頃部にて構成されている。
図1(A)へ示す通り、左前身頃部21aの正面右端付近には、当該右端に沿って上下に複数のボタン51が配列されている。右前身頃部21bの正面左端付近には、当該左端に沿って上下に複数のボタン穴52が配列されている(図2(B))。上記のボタン51とボタン穴52は、閉鎖部材を構成し、図1(A)へ示す通り、ボタン51をボタン穴52へ掛けることにより、左前身頃部21aと右前身頃部21bとが閉じられる。
図1(A)(B)へ示す通り、このブラウス1の身頃2は、前身頃21と後身頃22と、左右の袖23とを備える。左右の袖23は半袖である。
ブラウス1は、前開きのものであり(図2(B))、前身頃21は、左前身頃部21aと右前身頃部21bの、左右の身頃部にて構成されている。
図1(A)へ示す通り、左前身頃部21aの正面右端付近には、当該右端に沿って上下に複数のボタン51が配列されている。右前身頃部21bの正面左端付近には、当該左端に沿って上下に複数のボタン穴52が配列されている(図2(B))。上記のボタン51とボタン穴52は、閉鎖部材を構成し、図1(A)へ示す通り、ボタン51をボタン穴52へ掛けることにより、左前身頃部21aと右前身頃部21bとが閉じられる。
図3(A)及び図2(A)へ斜線で示す通り、上記縫い代20は、前身頃21の左右を閉じた状態において、身頃2の生地の表側に設けられた、左肩から後身頃22を下方へ向け縦に伸びる後左縦部20aと、右肩から後身頃22を下方向け縦に伸びる後右縦部20bと、後身頃22にて横に伸び上記両縦部20a,20bの下端部同士を結ぶ後横部20cと、後左縦部20aの上端から左前身頃21aを右下へ向けて左側へ凸となるようカーブしつつ伸びる前左部20dと、後右縦部20bの上端から前左部20dの下端まで右前身頃21bを左下へ向けて右側へ凸となるようカーブしつつ伸びる前右部20eとにて構成される。
図3(A)及び図2(A)へ示す通り、身頃2において後左縦部20aと後横部20cと後右縦部20bと前右部20eと前左部20dとに囲まれた領域rは刳り抜かれている。
図3(A)及び図2(A)(B)へ示す通り、切替生地4は、縫い代20の、後左縦部20aへ縫着される後左縦辺41aと、後横部20cへ縫着される後横辺41cと、前記後右縦部20bへ縫着される後右縦辺41bと、前左部20dへ縫着される前左辺41dと、前右部20eへ縫着される前右辺41eと、前左辺41dと前右辺41eとの間に設けられて後横辺41c側へ後退して首ぐり3をなす上記内縁42とにて、セーラー襟と同様の輪郭に象られている。
切替生地4の外縁41は、上記の、後左縦辺41aと、後横辺41cと、後右縦辺41bと、前左辺41dと、前右辺41eとにて構成される。
切替生地4の上記輪郭の各部が、身頃2の上記縫い代20の各部へ縫い付けられて、図1(A)(B)及び図3(B)へ示すように、ブラウス1が形成される。
切替生地4の外縁41は、上記の、後左縦辺41aと、後横辺41cと、後右縦辺41bと、前左辺41dと、前右辺41eとにて構成される。
切替生地4の上記輪郭の各部が、身頃2の上記縫い代20の各部へ縫い付けられて、図1(A)(B)及び図3(B)へ示すように、ブラウス1が形成される。
この例では、図1(A)図2(A)(B)へ示すように、切替生地4の首ぐり3を構成する上記内縁42の項(うなじ)と対応する部位には、補強部6として、切替生地4と別体の生地がパイピングにて設けられている。但し、補強が不要であれば、補強部6を設けずに実施してもよい。
また、この例では、切替生地4の表側には、ライン7が設けられている。
ライン7は、切替生地4の生地と別体の紐や生地を縫い付けたり接着して取り付けることができる。この他、切替生地4へプリントすることによりライン7を設けるものとしても実施できる。
また、この例では、切替生地4の表側には、ライン7が設けられている。
ライン7は、切替生地4の生地と別体の紐や生地を縫い付けたり接着して取り付けることができる。この他、切替生地4へプリントすることによりライン7を設けるものとしても実施できる。
各図へ示す通り、ブラウス1の身頃2を淡色の生地で形成し、切替生地4を濃色の生地とすることにより、切替生地4をセーラー襟と簡単に判別できないものとし、看者に対し当該ブラウス1をより違和感なく夏物セーラー服として見せることができる。
上述してきた通り、本願考案は、考案者の奇抜な発想により、従来のセーラー服に代えて、女学生の夏物セーラー服として利用することができるブラウス1を提供できたのである。
上述してきた通り、本願考案は、考案者の奇抜な発想により、従来のセーラー服に代えて、女学生の夏物セーラー服として利用することができるブラウス1を提供できたのである。
(その他)
図示を省略するが、ブラウス1は、胸当てを備えるセーラー服を模して、胸当てを備えるものとしても実施できる。胸当てを設ける場合、切替布が、胸当て部分を備えるものとしてもよく、また、胸当てが切替布とは別の布にて形成され、縫製または、スナップやボタン、ファスナ等の周知の取付手段によって、ブラウスに取り付けられるものとてもよい。
また、スカーフやタイも、周知の上記の取付手段にブラウスに取り付けることかできる。
図示を省略するが、ブラウス1は、胸当てを備えるセーラー服を模して、胸当てを備えるものとしても実施できる。胸当てを設ける場合、切替布が、胸当て部分を備えるものとしてもよく、また、胸当てが切替布とは別の布にて形成され、縫製または、スナップやボタン、ファスナ等の周知の取付手段によって、ブラウスに取り付けられるものとてもよい。
また、スカーフやタイも、周知の上記の取付手段にブラウスに取り付けることかできる。
上記において、切替生地4は、縫い代20以外において身頃とは重ならないものとすることによって、切替生地4と身頃2との重なりを極力抑えることができ、ブラウス1を清涼なものとするのに、効果的である。
但し、従来のセーラー服よりも清涼なものであれば、縫い代20以外の部分において、切替生地4が身頃2と若干重なる部分を備えたものであってもよい。例えば、縫い代20より若干内側に離れて切替の端縁が位置するように、前述の領域rが形成されるものであってもよい。
但し、従来のセーラー服よりも清涼なものであれば、縫い代20以外の部分において、切替生地4が身頃2と若干重なる部分を備えたものであってもよい。例えば、縫い代20より若干内側に離れて切替の端縁が位置するように、前述の領域rが形成されるものであってもよい。
(変更例)
閉鎖部材には、ボタンの他、ファスナやスナップを採用するものとしても実施できる。
上記において、夏物セーラー服として用いることができるブラウスを例示して説明したが、このような例に限らず、セーラー襟以外の折返し襟を備えたブラウスやブラウス以外のシャツにおいて、本願考案を実施することも可能であり、種々応用することができる。例えば、中衣としてのブラウスや、Yシャツ、開襟シャツにおいて本願を実施することができる。
閉鎖部材には、ボタンの他、ファスナやスナップを採用するものとしても実施できる。
上記において、夏物セーラー服として用いることができるブラウスを例示して説明したが、このような例に限らず、セーラー襟以外の折返し襟を備えたブラウスやブラウス以外のシャツにおいて、本願考案を実施することも可能であり、種々応用することができる。例えば、中衣としてのブラウスや、Yシャツ、開襟シャツにおいて本願を実施することができる。
1 シャツ(ブラウス)
2 身頃
3 首ぐり
4 切替生地
6 補強部
7 ライン
20 縫い代
20a(縫い代20の)後左縦部
20b(縫い代20の)後右縦部
20c(縫い代20の)後横部
20d(縫い代20の)前左部
20e(縫い代20の)前右部
21 前身頃
21a 左前身頃部
21b 右前身頃部
22 後身頃
23 袖
41 (切替生地4)の外縁
41a(切替生地4外縁41の)後左縦辺
41b(切替生地4外縁41の)後右縦辺
41c(切替生地4外縁41の)後横辺
41d(切替生地4外縁41の)前左辺
41e(切替生地4外縁41の)前右辺
42 (切替生地4)の内縁
2 身頃
3 首ぐり
4 切替生地
6 補強部
7 ライン
20 縫い代
20a(縫い代20の)後左縦部
20b(縫い代20の)後右縦部
20c(縫い代20の)後横部
20d(縫い代20の)前左部
20e(縫い代20の)前右部
21 前身頃
21a 左前身頃部
21b 右前身頃部
22 後身頃
23 袖
41 (切替生地4)の外縁
41a(切替生地4外縁41の)後左縦辺
41b(切替生地4外縁41の)後右縦辺
41c(切替生地4外縁41の)後横辺
41d(切替生地4外縁41の)前左辺
41e(切替生地4外縁41の)前右辺
42 (切替生地4)の内縁
Claims (4)
- 折返し襟を備えないシャツであって、
首ぐりが設けられた部分の生地は、身頃と別体に形成された切替生地にて、切替えられたものであり、
前記切替生地の外縁は、折返し襟の襟先を模した輪郭を備え、
切替生地の前記外縁が前記身頃へ縫着され、折返し襟を備えて見えるシャツ。 - 前記切替生地は、前記首ぐり内周の少なくとも一部を構成する内縁を備え、
前記身頃は、前記切替生地を縫着する縫い代に沿って当該縫い代に囲まれた領域が刳り抜かれたものであり、
切替生地の前記外縁は、身頃の前記縫い代に沿って前記縫い代の上に縫着されて身頃表面から露出し、
前記縫い代と首ぐりの縁との間の領域を1枚の前記切替生地にて被覆するものである請求項1記載のシャツ。 - 前記切替生地の外縁がセーラー襟の外縁と同じ形状の輪郭を備えた、夏物セーラー服風のブラウスであることを特徴とする請求項2記載のシャツ。
- 前記身頃は、前身頃と後身頃とを備え、
前記前身頃が、左前身頃部と右前身頃部の、左右の身頃部にて構成された前開きのものであり、ボタン等の閉鎖部材により前記左前身頃部と右前身頃部とが閉じられるものであり、
前記縫い代は、前記前身頃を閉じた状態において、左肩から後身頃を下方へ向け縦に伸びる後左縦部と、右肩から後身頃を下方向け縦に伸びる後右縦部と、後身頃にて横に伸び前記両縦部の下端部同士を結ぶ後横部と、前記後左縦部の上端から左前身頃を右下へ向けて斜めに或いはカーブして伸びる前左部と、前記後右縦部の上端から前記前左部の下端まで右前身頃を左下へ向けて斜めに或いはカーブして伸びる前右部とにて構成され、前後の身頃において前記後左縦部と後横部と後右縦部と前左部と前右部とに囲まれた領域は刳り抜かれており、
前記切替生地は、前記縫い代の、前記後左縦部へ縫着される後左縦辺と、前記後横部へ縫着される後横辺と、前記後右縦部へ縫着される後右縦辺と、前記前左部へ縫着される前左辺と、前記前右部へ縫着される前右辺と、前記左前辺と右前辺との間に設けられて後横辺側へ後退して首ぐりをなす前記内縁とにて象られた、夏物セーラー服風のブラウスであることを特徴とする請求項3記載のシャツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000798U JP3190402U (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | シャツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000798U JP3190402U (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | シャツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3190402U true JP3190402U (ja) | 2014-05-08 |
Family
ID=78224572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014000798U Expired - Lifetime JP3190402U (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | シャツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190402U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7291982B1 (ja) | 2022-08-05 | 2023-06-16 | 株式会社三宅デザイン事務所 | 衣服及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-02-18 JP JP2014000798U patent/JP3190402U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7291982B1 (ja) | 2022-08-05 | 2023-06-16 | 株式会社三宅デザイン事務所 | 衣服及びその製造方法 |
JP2024022227A (ja) * | 2022-08-05 | 2024-02-16 | 株式会社三宅デザイン事務所 | 衣服及びその製造方法 |
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