JP3161532U - 開襟具合を微調節できるシャツ - Google Patents
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Abstract
【課題】シャツを着ていて、寒暖に応じて襟元の開閉具合をボタンで調節する。第一ボタンをはずしたり、第二ボタンもはずす着こなしである。ところが第三ボタンまではずそうとすると、襟元が開き過ぎてしまう。襟元の開閉具合を微調節できるようにするシャツを提供する。【解決手段】第二ボタンの裏側に裏用ボタンを縫い付ける事を、解決手段とする。本シャツの第二ボタン穴に裏用ボタンをはめれば、襟元の開閉具合の微調節が可能となる。肌露出の増加と、身頃布地が三角柱のエントツ状となり、熱放散効果をもたらす。【選択図】図1
Description
本考案は、前身頃を縦向きにボタン開閉するシャツに関し、特に開襟具合を調節できるシャツに関する。襟ぐりを縦向きにボタン開閉するシャツの具体例は、ボタンダウンシャツ、メンズシャツ、ドレスシャツ、ワイシャツ、ポロシャツ、開襟シャツや、ブラウスである。
自宅で外出着を選択する場合は、気温に応じた衣服を自由に選択できる。シャツでいうと、長袖シャツ,半袖シャツ,開襟シャツといった具合である。しかしながら一旦外出してしまうと着替えることは出来ないので、外出着の着こなしで寒暖に対処する事を余儀なくされる。春夏秋冬、外出時点での予想と異なる気温になる事は頻繁にある。また上り坂とか走ったりすれば暑くなるし、じっとしていれば寒くなる。その様に着こなしで寒暖に対処するという機会は、とても多いのである。
また寒暖の感じ方は、とても微妙である。涼しい、ひんやりする、肌寒い、寒い、底冷えする、凍えるなどと語彙も多い。湿度も関係するので、蒸す、ベタつく、不快、といった寒暖感覚もある。この様な状況ゆえに衣服に対して、着こなしによる寒暖の微調節ができることが望まれている。
しかしながら襟元の第一ボタン、第二ボタンをはずしても、思うように襟元が拡がらなかったり、左右非対称に拡がったり、逆に拡がり過ぎたりする事が多々あった。それは気温調節上も、見栄え上も、具合悪いものであった。第一ボタンとは、着用時に襟元の一番上にくるボタンであり、その下のボタンは第二ボタン、第三ボタンである。
実用第3060959号
また寒暖の感じ方は、とても微妙である。涼しい、ひんやりする、肌寒い、寒い、底冷えする、凍えるなどと語彙も多い。湿度も関係するので、蒸す、ベタつく、不快、といった寒暖感覚もある。この様な状況ゆえに衣服に対して、着こなしによる寒暖の微調節ができることが望まれている。
しかしながら襟元の第一ボタン、第二ボタンをはずしても、思うように襟元が拡がらなかったり、左右非対称に拡がったり、逆に拡がり過ぎたりする事が多々あった。それは気温調節上も、見栄え上も、具合悪いものであった。第一ボタンとは、着用時に襟元の一番上にくるボタンであり、その下のボタンは第二ボタン、第三ボタンである。
特許文献1の構成のシャツは、第一ボタン群が複数組あって、その複数のうちの1組だけを嵌める事で襟の開閉を調節するシャツである。しかしながらボタン及びボタン穴が複数並んでいるので、見栄え悪いものであった。またボタンが余計にかかるし、ボタン穴を縫う工程も増えて、手間が掛かるものであった。
本考案の課題は、シャツの開襟具合を微調節できるようにする事である。
懸かる課題解決の為、シャツのボタン側の前身頃の表裏それぞれにボタンを設けることを解決手段とする。
具体的には、上半身を覆うシャツの襟元を縦向きにボタン開閉するシャツにおいて、襟付近の表用ボタンが縫付けてある位置の前身頃布地の裏面付近にも、裏用ボタンを縫い付けることを解決手段とする。
ここでいう襟付近の表用ボタンとは、そのシャツが想定する着こなしで襟元をもっとも大きく広げた場合に、襟元の肌露出部外縁のボタンである。一般的には、第一ボタンをはずし第二ボタン以下は嵌める着こなしが多い。表現短縮の為、以後は第二ボタン着こなしと表現する。第二ボタン着こなしをし得るシャツであれば、裏用ボタンの縫い付け位置は第二ボタン裏面である。第三ボタン着こなしをし得るシャツならば、裏用ボタンの縫い付け位置は第二ボタン裏面や第三ボタン裏面である。第四ボタン着こなしをし得るシャツでは、裏用ボタンの縫い付け位置は第二ボタン裏面や第三ボタン裏面や第四ボタン裏面である。裏用ボタンは、全ての表用ボタンの裏側に縫い付けるのではなく、微調整したい位置のみで充分である。具体的にいえば一般的メンズシャツのデザインにおいては、第一ボタンの裏側に裏用ボタンを縫い付ける必要はない。
ここでいう裏面付近とは、各々の表用ボタンと係合するボタン穴に対応しうる範囲内ということである。
具体的には、上半身を覆うシャツの襟元を縦向きにボタン開閉するシャツにおいて、襟付近の表用ボタンが縫付けてある位置の前身頃布地の裏面付近にも、裏用ボタンを縫い付けることを解決手段とする。
ここでいう襟付近の表用ボタンとは、そのシャツが想定する着こなしで襟元をもっとも大きく広げた場合に、襟元の肌露出部外縁のボタンである。一般的には、第一ボタンをはずし第二ボタン以下は嵌める着こなしが多い。表現短縮の為、以後は第二ボタン着こなしと表現する。第二ボタン着こなしをし得るシャツであれば、裏用ボタンの縫い付け位置は第二ボタン裏面である。第三ボタン着こなしをし得るシャツならば、裏用ボタンの縫い付け位置は第二ボタン裏面や第三ボタン裏面である。第四ボタン着こなしをし得るシャツでは、裏用ボタンの縫い付け位置は第二ボタン裏面や第三ボタン裏面や第四ボタン裏面である。裏用ボタンは、全ての表用ボタンの裏側に縫い付けるのではなく、微調整したい位置のみで充分である。具体的にいえば一般的メンズシャツのデザインにおいては、第一ボタンの裏側に裏用ボタンを縫い付ける必要はない。
ここでいう裏面付近とは、各々の表用ボタンと係合するボタン穴に対応しうる範囲内ということである。
本考案のシャツは、開襟調節する表用ボタンの裏側に裏用ボタンを付けた構成なので、ボタン開閉の組合せが増え、よって開襟具合を微調節できる効果がうまれる。
例えばシャツを着ていて、第二ボタン着こなしでは少し暑いが、第三ボタン着こなしでは少し寒い場合に、第二裏用ボタン着こなしならば丁度良い具合となる。図1の第二裏用ボタン着こなしと、図2の第二表用ボタン着こなしとの肌の露出差は、たいして無いように見える。しかしながら首回りはもっとも外気へ放熱する部分なので、僅かな肌の露出差であっても温度調節の働きをする。また図1では分かり難いが、第二裏用ボタンでとめられる左右の前身頃布地は胴体に垂直方向となるので内部に三角柱の垂直空間を生じさせる。するとシャツ内の熱気を煙突のように排気する作用効果も果たす。
つまり第二裏用ボタン着こなしは、僅かながらも肌の露出を増やす作用と、前身頃布地と胴体で煙突的空間を生じさせる作用で、放熱させる効果をもつ。
従来、シャツは素肌に着るものであり、その内面にボタンを設けるというのは業界として禁忌的発想であった。しかしながら本考案のシャツを実際に着用して、裏用ボタンが素肌に触れても、胸の縦中央線は窪んでいるので、着用者の肌に裏用ボタンが強く当ることはなく、不快感も違和感も感じない。効果ではないが、本考案の採用による弊害を生じさせないという作用を内在しているわけである。
例えばシャツを着ていて、第二ボタン着こなしでは少し暑いが、第三ボタン着こなしでは少し寒い場合に、第二裏用ボタン着こなしならば丁度良い具合となる。図1の第二裏用ボタン着こなしと、図2の第二表用ボタン着こなしとの肌の露出差は、たいして無いように見える。しかしながら首回りはもっとも外気へ放熱する部分なので、僅かな肌の露出差であっても温度調節の働きをする。また図1では分かり難いが、第二裏用ボタンでとめられる左右の前身頃布地は胴体に垂直方向となるので内部に三角柱の垂直空間を生じさせる。するとシャツ内の熱気を煙突のように排気する作用効果も果たす。
つまり第二裏用ボタン着こなしは、僅かながらも肌の露出を増やす作用と、前身頃布地と胴体で煙突的空間を生じさせる作用で、放熱させる効果をもつ。
従来、シャツは素肌に着るものであり、その内面にボタンを設けるというのは業界として禁忌的発想であった。しかしながら本考案のシャツを実際に着用して、裏用ボタンが素肌に触れても、胸の縦中央線は窪んでいるので、着用者の肌に裏用ボタンが強く当ることはなく、不快感も違和感も感じない。効果ではないが、本考案の採用による弊害を生じさせないという作用を内在しているわけである。
図1から5を参照として本考案のシャツ1を説明する。シャツ1の第二表用ボタン2の裏面付近に、第二裏用ボタン3を縫い付けてシャツ1をつくる。図4は従来シャツのボタン縫い付け部分の断面図である。縫い付け糸4は、点線で図示した。前身頃5の端は、布地6を折り返して縫われ、その折り返しの中央部でボタン7が縫い付けられていた。本考案シャツ1で裏用ボタン3を縫い付けた断面図が、図5である。
寒暖順の着こなしで説明すると、図2が第二表用ボタン着こなし状態であり、図1が第二裏用ボタン着こなし状態であり、図3が第三表用ボタン着こなし状態である。その時の寒暖に応じて、より細かな着こなし具合の調節が出来る。しいていえば、第二表用ボタン2と第二裏用ボタン3はやや嵌めはずしし難くなるが、使用上の支障はないし、縫製はし易い。
寒暖順の着こなしで説明すると、図2が第二表用ボタン着こなし状態であり、図1が第二裏用ボタン着こなし状態であり、図3が第三表用ボタン着こなし状態である。その時の寒暖に応じて、より細かな着こなし具合の調節が出来る。しいていえば、第二表用ボタン2と第二裏用ボタン3はやや嵌めはずしし難くなるが、使用上の支障はないし、縫製はし易い。
ボタンをスムーズに嵌めはずせる様にしたのが、図6に示す第2の実施例のシャツである。表用ボタン9の縫い付けは、前身頃の端の折り返されている表側の布地1枚のみに縫い付け、裏用ボタン10の縫い付けは、前身頃の端の折り返されている裏側の布地1枚のみに縫い付ける。シャツ着脱する場合は、ボタンを布地に対して直角向きにする必要があるが、図7の様になるのでスムーズに嵌めはずせる。
他の構成として、図8に第3の実施例のシャツを示す。ボタンの縫い付けは折り返し布地11も含めて普通に縫い付ける。ただし表用ボタン12と裏用ボタン13で、縫い付け位置をボタン半径分だけ左右にずらして縫い付ける。シャツ着脱する場合は、図8の様になるのでスムーズに嵌めはずせる。
ボタンの代わりに、磁石ボタン、ホック、面ファスナーを用いる場合には、ボタンとボタン穴をそれぞれ磁石ボタン、ホック、面ファスナーのオスとメスに変換すればよい。
他の構成として、図8に第3の実施例のシャツを示す。ボタンの縫い付けは折り返し布地11も含めて普通に縫い付ける。ただし表用ボタン12と裏用ボタン13で、縫い付け位置をボタン半径分だけ左右にずらして縫い付ける。シャツ着脱する場合は、図8の様になるのでスムーズに嵌めはずせる。
ボタンの代わりに、磁石ボタン、ホック、面ファスナーを用いる場合には、ボタンとボタン穴をそれぞれ磁石ボタン、ホック、面ファスナーのオスとメスに変換すればよい。
本考案の構成をコートに適用することも可能である。コートは防寒性のみに着目されがちであるが、現代生活においては寒暖に対応した着こなしが求められている。徒歩では屋外の寒風に晒されつつも、電車やバスで混雑していれば逆に暑くなってしまう。かといって脱いでコートを手に持つのはラッシュ時には困難である。せめてコートの襟元だけでも通気性が良くなるように本考案構成を適用すれば、少しは快適になる。
また雨合羽やレインコートにも適用可能である。登山などで雨合羽着用していて蒸れ暑い場合に、本考案構成を適用すれば、少しは快適になる。
また雨合羽やレインコートにも適用可能である。登山などで雨合羽着用していて蒸れ暑い場合に、本考案構成を適用すれば、少しは快適になる。
1 シャツ
2 第二表用ボタン
3 第二裏用ボタン
4 縫い付け糸
5 前身頃
6 布地
7 ボタン
8 裏用ボタン
9 表用ボタン
10 裏用ボタン
11 折り返し布地
12 表用ボタン
13 裏用ボタン
2 第二表用ボタン
3 第二裏用ボタン
4 縫い付け糸
5 前身頃
6 布地
7 ボタン
8 裏用ボタン
9 表用ボタン
10 裏用ボタン
11 折り返し布地
12 表用ボタン
13 裏用ボタン
Claims (4)
- 上半身を覆うシャツの前身頃を縦向きにボタン開閉するシャツにおいて、襟付近の表用ボタンが縫付けてある位置の前身頃布地の裏面付近にも、裏用ボタンを縫い付けてなるシャツ。
- 第1項のシャツにおいて、表用ボタンと裏用ボタンの縫い付け位置は、表用ボタンは身頃の縁に重複させた布地の表面1枚の布地のみに縫い付けてなり、裏用ボタンは身頃縁の重複させた布地の裏側の布地1枚のみに縫い付けてなることを特徴とするシャツ。
- 第1項のシャツにおいて、表用ボタンと裏用ボタンの縫い付け位置は、少なくともボタン半径以上左右にずれていることを特徴とするシャツ。
- ボタンの代わりに、磁石ボタン、ホック、面ファスナーを用いた第1から3項のシャツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010001552U JP3161532U (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 開襟具合を微調節できるシャツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010001552U JP3161532U (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 開襟具合を微調節できるシャツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3161532U true JP3161532U (ja) | 2010-08-05 |
Family
ID=54864441
Family Applications (1)
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JP2010001552U Expired - Fee Related JP3161532U (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 開襟具合を微調節できるシャツ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3161532U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017066566A (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社金星 | 低襟台シャツ |
-
2010
- 2010-03-11 JP JP2010001552U patent/JP3161532U/ja not_active Expired - Fee Related
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