JP5733122B2 - 螺子締め装置および螺子浮き判定方法 - Google Patents

螺子締め装置および螺子浮き判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5733122B2
JP5733122B2 JP2011198225A JP2011198225A JP5733122B2 JP 5733122 B2 JP5733122 B2 JP 5733122B2 JP 2011198225 A JP2011198225 A JP 2011198225A JP 2011198225 A JP2011198225 A JP 2011198225A JP 5733122 B2 JP5733122 B2 JP 5733122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
bit
bit position
tightening
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2011198225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013059816A (ja
Inventor
原田 豊雄
豊雄 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=47740334&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5733122(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2011198225A priority Critical patent/JP5733122B2/ja
Priority to US13/609,687 priority patent/US9370848B2/en
Priority to DE102012108476.9A priority patent/DE102012108476B4/de
Priority to CN201210337392.1A priority patent/CN103240586B/zh
Publication of JP2013059816A publication Critical patent/JP2013059816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5733122B2 publication Critical patent/JP5733122B2/ja
Ceased legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
    • B23P19/04Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes for assembling or disassembling parts
    • B23P19/06Screw or nut setting or loosening machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
    • B23P19/04Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes for assembling or disassembling parts
    • B23P19/06Screw or nut setting or loosening machines
    • B23P19/065Arrangements for torque limiters or torque indicators in screw or nut setting machines
    • B23P19/066Arrangements for torque limiters or torque indicators in screw or nut setting machines by electrical means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1679Programme controls characterised by the tasks executed
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45091Screwing robot, tighten or loose bolt
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49764Method of mechanical manufacture with testing or indicating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Description

本発明は、螺子締め装置および螺子浮き判定方法に関する。
従来、螺子供給装置から螺子を取得し、取得した螺子を対象となるワークに締めつける螺子締め装置が知られている。このような螺子締め装置は、螺子を締めつける際に螺子締めトルクの制御や螺子の角度やかしりの検出などを行うことにより、螺子の締めつけ不良の低減を図っている。また、螺子締め装置は、螺子の締めつけ後に、螺子がワークに正しく着座しているか否かの判定、すなわち、いわゆる螺子浮きの判定を行っている。この螺子浮きの判定は、例えば、特許文献1のように螺子の頭部の高さを基準として螺子の締めつけが完了した時点における頭部の高さが予め設定されている基準範囲内であるか否、あるいは、螺子の軸の長さを基準として螺子を締めつける時に螺子と螺子穴とがかみ合った位置から螺子の締めつけが完了するまでのビットの移動量が基準範囲内であるか否などに基づいて行われている。
ところで、螺子は、例えば日本工業規格のような規格に従って製造されているものの、その寸法には公差が存在する。このため、従来の螺子浮きの判定では、基準範囲を螺子の特定部位の寸法の標準値、および標準値に対する公差を考慮した値に設定していた。
しかしながら、例えば螺子の頭部の高さを基準として螺子浮きの判定を行うと、螺子浮きを正しく判定できないおそれがある。例えば、基準範囲を頭部の公差の最大値を含む範囲で設定すると、公差がマイナスで製造された小さめの螺子は、実際には螺子浮きしているにも関わらず基準範囲内であれば螺子浮きしていないと判定されるおそれがある。あるいは、基準範囲を公差の最大値よりも小さい範囲として設定すると、公差がプラスで製造された大きめの螺子は、実際には螺子浮きしていないにも関わらず基準範囲を超えているとして螺子浮きしていると判定されるおそれがある。これは、螺子の軸部の長さなど他の部位の寸法を基準とした場合であっても同様である。
つまり、螺子の特定部位の寸法の標準値や公差に基づいて基準範囲を設定している従来の螺子浮きの判定では、基準範囲を螺子の公差を吸収できる範囲に設定せざるを得ず、その結果、公差の範囲内で発生した螺子浮きを正しく判定することが困難であった。換言すると、従来の螺子浮きの判定では螺子の公差によって基準範囲が制限されてしまい、判定の正確性すなわち正答率を一定値以上に向上させることは困難であった。また、対象となるワークにも螺子穴の形状などに個体差が存在することから、ワークの寸法の標準値に基づいて基準範囲を設定する場合においても、同様の問題は発生していた。
さらに、従来の螺子浮きの判定では、例えば螺子を締めつけた後で螺子の頭部の寸法や螺子を締めつける時におけるビットの移動量などのデータを測定し、そのデータから統計的に螺子浮きの発生率が許容値未満となるような基準範囲を設定していた。そのため、基準範囲を設定するために多くのデータ測定が必要となり、基準範囲を設定するための作業負荷や作業時間の増加を招いていた。そして、作業負荷や作業時間が増加しているにも関わらず、上記したように螺子浮きの判定における正答率を向上させることは困難であった。
特開2004−338043号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業負荷や作業時間の増加を招くことなく、螺子浮きの判定における正答率を向上する螺子締め装置および螺子浮き判定方法を提供することにある。
請求項1記載の螺子締め装置の発明では、ビット位置計測部は、螺子に係合したビットの位置を、ビット駆動部により駆動されるビットが螺子に係合した状態且つ当該ビットが螺子を螺子供給装置の螺子が載置される載置面に押圧した状態で螺子を取得する螺子取得時には載置面に対する相対位置として計測し、ワークへの螺子の締めつけが完了した螺子締め完了時には螺子穴が設けられているワーク面に対する相対位置として計測する。螺子取得時には、ビットは、ビット駆動部により螺子に向かって駆動されており、螺子を押圧した状態で螺子に係合している。このとき、螺子は、ビットから加えられる力によって載置面に密に接触した状態、すなわち、載置面に着座した状態となっている。つまり、螺子取得時に計測される第一ビット位置は、螺子が載置面に着座した状態のビットの位置を示している。
一方、ワークへの螺子の締めつけが完了した螺子締め完了時、より厳密には、螺子締めが完了した直後においては、螺子は、ビットと係合しているとともにビットにより押圧されてワーク面に密に接触した状態、すなわち、ワーク面に着座した状態になっている。また、この螺子締め完了時には、ビットは、上記した螺子取得時と同様に螺子を押圧した状態で螺子に係合している。そして、ビット位置計測部は、この螺子締め完了時におけるビットの位置を第二ビット位置として計測する。つまり、螺子締め完了時に計測される第二ビット位置は、螺子がワーク面に着座した状態におけるビットの位置を示している。
つまり、螺子取得時にビットと螺子とを螺子を載置面に押圧しつつ係合させることにより、螺子取得時において載置面を基準としたときの螺子およびビットの位置関係と、螺子締め完了時においてワーク面を基準としたときの螺子およびビットの位置関係とを共通の態様、すなわち、ともに螺子が載置面またはワーク面に着座した状態にすることができる。そして、螺子取得時にビットの位置を第一ビット位置として計測し、その第一ビット位置と、螺子締め完了時に計測した第二ビット位置とに基づいて螺子浮きを判断することにより、螺子取得時におけるビットの位置は各螺子の公差により螺子ごとに変化するものではあるものの、螺子浮きを判断する対象となる螺子が第一ビット位置を計測した螺子であることを考慮すれば、螺子ごとの公差は螺子締め完了時にも螺子取得時と同様にビットの位置に反映されているので、螺子ごとに公差が異なる場合であっても、螺子浮きの判定において公差の影響を受けて誤判定することは無いと考えられる。またこのような構成によれば、螺子浮きの判定にワークの寸法を使用する必要がないことから、ワークの螺子穴の個体差などによって螺子浮きの判定に影響を受けることも無いと考えられる。
そのため、螺子浮き判定部は、第一ビット位置と第二ビット位置とに基づいて螺子浮きを判定している。換言すると、螺子浮き判定部は、螺子を締めつける前に螺子が着座した状態で計測したビット位置と、螺子を締めつけた後に螺子が着座した状態で計測したビット位置とに基づいて螺子浮きを判定している。このとき、上記したように、第一ビット位置を各螺子に対して個別に計測しているとともに、第一ビット位置を計測した螺子は、そのままワークに締めつけられる。つまり、螺子浮きを判定するための基準値である第一ビット位置および第二ビット位置は、螺子ごと且つワークごとに計測されている。これにより、螺子の公差およびワークの個体差が吸収されるとともに、螺子の特定部位の寸法を基準とすることなく螺子浮きの判定を行うことが可能となる。したがって、螺子の公差やワークの個体差などによって基準値が制限されることが無くなり、螺子浮きの判定の正答率を向上させることができる。
さらに、上記したように第一ビット位置および第二ビット位置を螺子ごと且つワークごとに計測しているので、螺子の公差やワークの個体差を考慮した共通の基準範囲を設ける必要が無くなる。つまり、共通の基準値を設定するためのデータ測定の作業そのものが不要になる。したがって、螺子浮きの判定に要する作業負荷および作業時間を低減することができる。
請求項2記載の螺子締め装置の発明では、ビット位置計測部は、ビットの位置を測定子に対する相対位置として計測する。測定子は、螺子取得時には載置面に当接するとともに、螺子締め完了時にはワーク面に当接している。そのため、測定子に対するビットの相対位置を測定することにより、載置面およびワーク面に対するビットの相対位置を間接的に計測することが可能である。
載置面およびワーク面に対する相対位置を計測するために新たな機構を追加すると、構造の複雑化を招いたり、螺子の取得や締めつけの障害になるおそれがある。そこで、螺子を取得するときや螺子を締めつけるときに載置面やワーク面との位置関係を把握するために設けられている測定子とビットとの相対位置を計測することにより、構造の複雑化を招くことなく、また、螺子の取得や締めつけの障害となることなく載置面およびワーク面に対するビットの相対位置を計測することができる。
請求項3記載の螺子締め装置の発明では、測定子として吸着パイプを採用している。吸着パイプは、いわゆるエアー吸着により螺子を取得する装置に広く設けられている。この吸着パイプは、ビットの外周側に当該ビットに対して相対的に移動可能に設けられているとともに、螺子取得時には吸着側端面が載置面に当接し、螺子締め完了時には吸着側端面がワーク面に当接している。そのため、吸着パイプに対するビットの相対位置を測定することにより、載置面およびワーク面に対するビットの相対位置を間接的に計測することが可能である。この場合、エアー吸着を採用している装置には吸着パイプが既に設けられていることから、構造の複雑化を招くことが無く、また、螺子の取得や締めつけの障害となることもない。
請求項4記載の螺子浮き判定方法の発明では、螺子取得時にビットが螺子を押圧しつつ螺子に係合している状態において計測した第一ビット位置と、螺子締め完了時にビットが螺子に係合している状態において計測した第二ビット位置との差が、予め設定されている許容範囲内で一致する場合に螺子浮きしていないと判定する。つまり、螺子供給装置から螺子を取得してワークに締めつける一連の工程において螺子取得時および螺子締め完了時に螺子が着座している状態が発生していることに着目し、螺子取得時の螺子の着座状態が螺子締め完了時において許容範囲内で再現されていれば螺子浮きしていないと判定する。これにより、上記した請求項1記載の螺子締め装置の発明と同様に、螺子の公差やワークの個体差などによって螺子浮きを判定するときの基準値が制限されることが無くなり、螺子浮きの判定の正答率を向上させることができるとともに、螺子浮きの判定に要する作業負荷および作業時間を低減することができる。
一実施形態による螺子締め装置の構成を模式的に示す図 螺子締め装置のロボットの外観を模式的に示す図 螺子締め装置のロボットの一部を拡大した部分断面図 螺子の外観を模式的に示す図 螺子供給装置より螺子が供給される態様を模式的に示す図 螺子の締めつけ処理の流れを示す図 螺子を取得する際のビットと載置面との位置関係を模式的に示す図 螺子を締めつける際のビットとワーク面との位置関係を模式的に示す図
以下、螺子締め装置および螺子浮き判定方法の一実施形態について、図1から図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の螺子締め装置10は、ロボット11およびコントローラ12を備えている。この螺子締め装置10は、螺子供給装置13から供給される螺子14を取得し、取得した螺子14を対象となるワーク15に締めつける。
螺子締め装置10のロボット11は、図2および図3に示すように、ベース部20、ヘッド部21、アーム部22およびコネクタボックス23を備えている。ベース部20は、ロボット11が設置される設置面24に固定されている。ヘッド部21は、ベース部20の上端側に取り付けられているアーム部22によってベース部20に接続している。このヘッド部21は、ベース部20に対して回動可能に設けられている。より具体的には、ヘッド部21は、螺子供給装置13から螺子14を取得する螺子取得位置と、ワーク15に螺子14を締めつける締めつけ位置との間を移動可能に設けられている。なお、ロボット11は、いわゆる六軸ロボットのような複数の関節を備える多関節型ロボットであってもよい。
また、ヘッド部21は、直線駆動機構部25、回転駆動機構部26、ビット27、吸着パイプ28およびビット位置計測部29を有している。直線駆動機構部25は、アーム部22に対してヘッド部21を直線状に往復駆動する。図2に示す場合、直線駆動機構部25は、図2の上下方向へ直線状にヘッド部21を往復駆動する。以下、本明細書では、ヘッド部21の移動方向を上下方向として説明する。直線駆動機構部25は、例えば図3に示すように動力源となるモータ30、ラック31およびピニオン32などを有している。これらにより、ヘッド部21は、モータ30へ通電されたとき図2の上下方向へ移動する。このとき、ヘッド部21に設けられているビット27も、ヘッド部21の上下方向への移動に伴って、ヘッド部21と一体に上下方向へ移動する。
回転駆動機構部26は、図3に示すようにモータ33およびシャフト34を有している。モータ33は、その回転軸がシャフト34に接続されており、シャフト34を回転駆動する。そして、シャフト34は、図2および図3に示すように、モータ33と反対側の端部においてビット27に接続している。これにより、ビット27は、回転駆動機構部26のシャフト34によって回転駆動される。これら直線駆動機構部25および回転駆動機構部26により、図1に示すビット駆動部35が構成されている。
ビット27は、シャフト34と反対側の先端(図示下方の端部)が螺子14と係合し、螺子14を回転する。具体的には、ビット27は、螺子供給装置13から螺子14を取得する際、および、ワーク15に螺子14を締めつける際、直線駆動機構部25により下向へ移動するにより螺子14と係合し、回転駆動機構部26により回転することにより螺子14を回転する。このビット27は、ヘッド部21に一体に接続されているホルダ部36の内側に収容されている。このホルダ部36は、ヘッド部21とともに上下方向に移動する。このため、ホルダ部36は、ビット27とも一体に上下方向に移動する。このため、ビット27が上下方向に移動した場合であっても、ホルダ部36とビット27との相対位置、より厳密には、上下方向に対するホルダ部36とビット27との相対位置は変化しない。
吸着パイプ28は、図3に示すように、ビット27の外周側を上下方向延びる円筒状に形成されており、その内周側にビット27を収容している。この吸着パイプ28は、例えばステンレスなどの金属材料で形成されており、剛性を有している。この吸着パイプ28は、ビット27の先端側が開口しているとともに、反対側の端部がパイプ38を経由して吸引部37に接続している。吸引部37は、パイプ38を経由して吸着パイプ28の内側を減圧する。これにより、螺子14は、吸着パイプ28の先端で吸引され、吸着パイプ28に保持される。
また、吸着パイプ28は、ヘッド部21の上下方向への移動に併せて上下方向に移動するとともに、ホルダ部36およびビット27に対して上下方向に相対移動可能に設けられている。この吸着パイプ28のビット27に対する相対移動の態様、および、上記したビット27と螺子14との係合の態様については、後述する図7および図8において詳細に説明する。
ビット位置計測部29は、ビット27と吸着パイプ28との相対位置を計測する。このビット位置計測部29は、ホルダ部36に固定されたセンサ本体39、センサ本体39から下方に延びる計測端子40、および吸着パイプ28に固定されているフランジ部41を有している。センサ本体39は、ヘッド部21の上下方向への移動に伴って、上下方向に移動する。つまり、センサ本体39は、ビット27に対して上下方向の相対的な位置関係を保ったまま、上下方向に移動する。
計測端子40は、図示上方側の端部側でセンサ本体39に接続されており、図示下方の端部がフランジ部41の上面に当接している。この計測端子40は、センサ本体39に対して移動可能に接続しているとともに、センサ本体39の図示しない付勢手段によって図示下方に向かって付勢されている。このため、吸着パイプ28がホルダ部36に対して相対的に上方へ移動すると、計測端子40は、フランジ部41により押し上げられる。一方、吸着パイプ28がホルダ部36に対して相対的に下方へ移動すると、計測端子40は、図示しない付勢部材により下方に押し下げられる。そのため、計測端子40は、図示下方の端部がフランジ部41の上面に常に当接した状態になる。これにより、センサ本体39は、計測端子40の位置を計測することで、ホルダ部36に対する吸着パイプ28の相対位置すなわちビット27に対する吸着パイプ28の相対位置を計測している。
また、図1に示すように、ロボット11は、図示しないCPU、RAMおよびROMなどを有するコンピュータで構成された制御部42を備えている。制御部42は、ロボット11の全体を制御するとともに、上記したビット駆動部35、吸引部37およびビット位置計測部29に接続している。また、制御部42は、回転駆動機構部26により回転駆動されるビット27に加わるトルクを検出するトルクセンサ43や、螺子14の傾きを検出する傾きセンサ44など、螺子14の締めつけを自動化する際に用いられる周知のセンサ手段にも接続されている。
ロボット11は、コントローラ12からの指令に基づいて、螺子14をワーク15に締めつける。コントローラ12は、制御部50、通信部51、入力部52、出力部53、記憶部54、トルク判定部55、かしり判定部56および螺子浮き判定部57などを備えている。制御部50は、図示しないCPU、RAMおよびROMを有するコンピュータで構成されており、コンピュータプログラムを実行することによりコントローラ12全体を制御する。通信部51は、ロボット11との間、および、螺子供給装置13との間で各種の情報やデータの送受信を行う。入力部52は、例えば各種のスイッチやキーボードなどで構成されており、作業者による各種の操作や指示を入力する。出力部53は、例えば表示ランプやリレーなどで構成されており、各種の情報や警報などを出力する。記憶部54は、例えばHDDやEEPROMなどの記憶媒体で構成されており、後述する第一ビット位置を含む各種の情報を記憶する。この記憶部54は、特許請求の範囲のビット位置記憶部に相当する。
また、制御部50は、トルク判定部55、かしり判定部56および螺子浮き判定部57に接続している。トルク判定部55およびかしり判定部56は、周知のように、トルクセンサ43で検出したトルクや傾きセンサ44などで検出した螺子14の傾きなどロボット11側から送信される各種の情報に基づいて螺子14の締めつけ状態を判定する。螺子浮き判定部57は、詳細は後述するが、ワーク15に締めつけられた螺子14の螺子浮きの有無を判定する。これらトルク判定部55、かしり判定部56および螺子浮き判定部57は、本実施形態の場合、制御部50により実行されるコンピュータプログラムによりソフトウェア的に実現されている。
螺子供給装置13は、載置部60および送り部61と、それらを制御する制御部62とを備えている。この螺子供給装置13は、螺子締め装置10に螺子14を供給する。なお、螺子供給装置13そのものは周知の構成であるので、詳細な説明は省略する。螺子供給装置13から供給される螺子14は、図4に示すように、頭部63、首部64および軸部65を備えている。頭部63には、ビット27の先端と係合する係合凹部66が設けられている。係合凹部66は、例えばいわゆるプラス螺子の場合、十字状の溝部で形成されている。
螺子供給装置13の載置部60は、図5(A)および(B)に示すように、螺子14が載置される載置面67と、螺子14を受け入れる凹部68を有している。この載置部60は、螺子14が載置面67に載置されると、図5(B)に矢印にて示す移動方向に移動する。送り部61は、図示しない螺子送り機構部を有しており、レール69の間から螺子14を図5(B)に示す送り方向に送る。これにより、載置部60には、一つの螺子14が載置される。そして、螺子14を1つ載置した状態で移動した移動先の位置が、前述した螺子締め装置10が螺子14を取得するための螺子取得位置に対応する。なお、螺子供給装置13は、送り部61により送られる螺子14の不良品の有無を検査するための図示しない検査手段や、載置部60に螺子14が載置されたことを検出する図示しない載置検出手段など、周知の各種の手段も備えている。
次に、上記した構成の螺子締め装置10の作用について、図6に示す螺子14の締めつけ処理の流れとともに説明する。以下に説明する各処理は、ロボット11またはコントローラ12において実行される処理であるものの、説明の簡略化のため、螺子締め装置10を主体として説明する。
螺子締め装置10は、螺子供給装置13から螺子14を取得するとき、まずビット27を螺子14に係合させる(S1:係合工程)。この係合工程では、図7(A)〜(D)に示すように、ビット27と螺子14とが係合する。なお、図7では、ビット27、吸着パイプ28およびビット位置計測部29の要部を図示しており、ビット27とビット位置計測部29とを破線にて接続することで両者が一体に移動するものであることを模式的に示している。
図7(A)に示す螺子取得位置においては、ビット位置計測部29のセンサ本体39とフランジ部41の上面との距離、すなわち、吸着パイプ28に対するビット27の相対位置はH1であるとする。また、フランジ部41の上面と吸着パイプ28の下端側の端面70との距離は、H2であるとする。吸着パイプ28の下端側の端面70は、特許請求の範囲に記載した吸着側端面に相当する。
螺子締め装置10は、直線駆動機構部25によりヘッド部21を下方に直線駆動する。このとき、ビット27も下方に移動する。一方、吸着パイプ28は、図7(B)に示すように、その下端側の端面70が載置面67に当接する。この状態でさらにビット27をさらに下方へ移動すると、吸着パイプ28とビット27との相対位置がヘッド部21の移動に伴って変化する。具体的には、吸着パイプ28は、下端側の端面70が載置面67に当接していることから、吸着パイプ28の図示しない上方の端部側がホルダ部36の内側に向かって進入する。このとき、フランジ部41は、吸着パイプ28と一体に設けられていることから、ビット位置計測部29の計測端子40を押し上げる。その結果、センサ本体39とフランジ部41の上面との距離がヘッド部21の下方への移動に伴って次第に縮まっていく。
つまり、図7(B)の状態から図7(C)の状態になる期間においては、ビット27と吸着パイプ28との相対位置、より厳密には、ビット27の先端と吸着パイプ28の端面70との相対位置が変化している。そして、ビット27は、最終的には図7(C)に示すように螺子14に係合する。このとき、ビット位置計測部29により計測されたセンサ本体39とフランジ部41の上面との距離、すなわち、吸着パイプ28に対するビット27の相対位置はH3になったとする。なお、上記したように吸着パイプ28は剛性を有していることから、フランジ部41の上面と吸着パイプ28の端面70との距離はH2のままで変化しない。
ところで、螺子14の係合凹部66は、例えば図5(B)に示すような十字溝などに形成されている。そのため、単にビット27を下方に移動させただけでは、ビット27の先端が正しく係合凹部66と係合しないおそれがある。そこで、螺子締め装置10は、螺子14を取得するとき、回転駆動機構部26によりビット27を回転しつつ、ビット27を下方に移動する。また、螺子締め装置10は、ビット27と螺子14とを確実に係合させるため、ビット27の先端が載置面67に当接している吸着パイプ28の端面70よりも突出する位置を目標位置として、直線駆動機構部25に指令信号を出力する。このため、ビット27は、螺子14を取得するとき、螺子14を上方から押圧した状態で螺子14に係合する。なお、ビット27が螺子14に係合すればビット27はそれ以上下方に移動することはないため、ビット27が実際に吸着パイプ28よりも突出することはない。
すなわち、図7(C)に示すビット27と螺子14とが係合した状態は、ビット27によって螺子14が上方から押圧されている状態である。そのため、この状態における螺子14は、ビット27から加えられる力によって首部64が載置面67に密に接触した状態、すなわち、載置面67に着座した状態となっている。この図7(C)に示す状態は、特許請求の範囲に記載した螺子取得時に相当する。このとき、載置面67は、螺子取得時におけるビット27の相対位置を計測するための基準面になっている。
そして、螺子締め装置10は、この螺子取得時におけるビット27の位置を計測する(S2:第一計測工程)。上記したように螺子取得時においては吸着パイプ28の下端側の端面70が載置面67に当接していること、および、フランジ部41の上面と吸着パイプ28の端面70との距離はH2で一定であることから、螺子取得時におけるセンサ本体39から載置面67までの距離はH2+H3となる。このため、吸着パイプ28に対するビット27の相対位置(H3)を計測することにより、螺子取得時におけるビット27の位置、すなわち、載置面67に対するビット27の相対位置を計測することができる。このステップS2において計測したビット27の位置は、特許請求の範囲に記載した第一ビット位置に相当する。
続いて、螺子締め装置10は、計測した第一ビット位置を記憶部54に記憶する(S3:記憶工程)。これにより、螺子取得時において螺子14が着座した状態におけるビット27の位置が記憶部54に記憶される。つまり、螺子締め装置10は、螺子14をワーク15に締めつける前に、螺子14が着座した状態にあるときのビットの位置を計測している。第一ビット位置を記憶すると、螺子締め装置10は、図7(D)に示すようにヘッド部21を上方に移動させる。このとき、吸引部37を駆動することにより、螺子14は吸着パイプ28に吸着されている。つまり、螺子14は、吸着パイプ28によって保持されている。なお、吸引部37の駆動は、吸着パイプ28が載置面67に当接した時点以降であればどの時点で駆動させてもよい。
螺子締め装置10は、このように螺子14を保持した状態且つビット27と螺子14とを係合させた状態で、螺子供給装置13から螺子14を取得する。
螺子14を取得すると、螺子締め装置10は、図8(A)に示すように、取得した螺子14をワーク15の上方側まで搬送する(S4:搬送工程)。この図8(A)などに示すような位置が前述した螺子締め装置10が螺子14をワーク15に締めつけるための締めつけ位置に対応する。
続いて、螺子締め装置10は、図8(B)に示すようにヘッド部21を下方に移動した後、螺子14によって螺子穴71が設けられているワーク15、および、ねじ貫通穴72が設けられているワーク73を締めつける(S5:螺子締め工程)。このとき、螺子締め装置10は、トルク判定部55により螺子締めトルクを判定することにより螺子14の締めつけが完了したか否かを判定している。また、螺子締め装置10は、傾きセンサ44の検出値に基づいて螺子14に傾きが生じていないかの判定や、かしり判定部56によりかしりが生じていないかの判定など周知の検査も実施している。
そして、螺子締め装置10は、図8(C)に示すように螺子14の締めつけが完了したと判定すると、その時点におけるビット27の位置を計測する(S6:第二計測工程)。つまり、図8(C)に示す状態は、螺子14の締めつけが完了した状態、より厳密には、螺子14の締めつけが完了した直後の状態を示しており、特許請求の範囲に記載した螺子締め完了時に相当する。また、この螺子締め完了時に計測したビット27の位置は、特許請求の範囲に記載した第二ビット位置に相当する。図8(C)に示す場合、螺子締め装置10は、螺子締め完了時における吸着パイプ28に対するビット27の相対位置(H4)を計測することにより、ワーク面74に対するビット27の相対位置を第二ビット位置として計測する。ここで、本実施形態におけるワーク面74は、ワーク73の表面(図示上方の面)である。すなわち、ワーク面74とは、本実施形態のようにワーク15とワーク73とを螺子締めする場合、ワーク15およびワーク73の双方を含めたワーク全体において吸着パイプ28の端面70が当接する面を示している。このワーク面74は、螺子締め完了時におけるビット27の相対位置を計測するための基準面となっている。
ところで、この図8(C)に示すような螺子締め完了時においては、螺子14は、ビット27と係合しているとともにビット27により上方から押圧されている。このため、螺子締め完了時における螺子14は、正しく締めつけが行われていれば、ワーク面74に密に接触した状態すなわちワーク面74に着座した状態になっている。換言すると、図8(C)に示す螺子締め完了時における螺子14の状態は、図7(C)に示す螺子取得時における螺子14の状態が再現されていると考えられる。
そこで、螺子締め装置10は、螺子取得時に計測した第一ビット位置と、螺子締め完了時に計測した第二ビット位置とに基づいて、螺子浮きの有無を判定する(S7:判定工程)。この場合、螺子締め装置10は、螺子浮き判定部57により、第一ビット位置と第二ビット位置との差が予め設定されている許容範囲内で一致する場合に螺子浮きが無い(螺子浮きしていない)と判定する。一方、螺子締め装置10は、第一ビット位置と第二ビット位置との差が許容範囲内で一致しない場合に、螺子浮きが有る(螺子浮きしている)と判定する。
ここで、予め設定されている許容範囲は、螺子取得時におけるビット27の位置である第一ビット位置と、螺子締め完了時におけるビット27の位置である第二ビット位置との差を判定するための設定値である。換言すると、この許容範囲は、図7(C)に示す螺子取得時の螺子14の着座状態が図8(C)に示す螺子締め完了時において再現されているか否かを判定するための設定値であり、螺子14を締めつけた後の螺子14の特定部位の寸法やワーク15の寸法を判定するためのものではない。そのため、許容範囲は、螺子14やワーク15の寸法によらず設定することが可能である。つまり、本実施形態における螺子締め装置10および螺子浮き判定方法は、公差が存在する螺子14の特定部位の寸法などによることなく、螺子浮きの有無を判定している。
続いて、螺子締め装置10は、螺子浮き判定部57による判定結果に基づいて、螺子浮きしていない場合には(S8:NO)、処理を終了する。一方、螺子締め装置10は、螺子浮きしている場合には(S8:YES)、螺子浮きがあることを例えば作業者や図示しない他の制御装置などに報知する(S9:螺子浮き報知工程)。
このように、螺子締め装置10は、螺子14を締めつける一連の工程において、螺子14を締めつける前および螺子14を締めつけた後に螺子14が着座した状態が発生することに着目し、螺子14の取得、螺子14の締めつけ、螺子浮きの判定を実行している。その後、螺子締め装置10は、螺子供給装置13から供給される螺子14ごとに、上記したステップS1〜S9の処理を繰り返し実行する。
以上説明した螺子締め装置10および螺子浮き判定方法によれば、次のような効果を奏する。
ビット27は、螺子取得時において、ビット駆動部35により螺子14に向かって駆動されており、螺子14を押圧した状態で螺子14に係合している。そのため、螺子取得時における螺子14は、ビット27から加えられる力によって載置面67に密に接触した状態、すなわち、載置面67に着座した状態となっている。また、螺子14は、螺子締め完了時においても、螺子取得時と同様にワーク面74に着座した状態になっている。つまり、螺子14を取得する際に、螺子14が載置面67に着座した状態を発生させている。そして、螺子締め装置10は、螺子取得時には載置面67に対するビット27の相対位置である第一ビット位置を計測し、螺子締め完了時にはワーク面74に対するビット27の相対位置である第二ビット位置を計測し、これら第一ビット位置と第二ビット位置とに基づいて螺子浮きを判定している。このとき、第一ビット位置を各螺子14に対して個別に計測しているとともに、第一ビット位置を計測した螺子14をそのままワーク15に締めつけている。このため、螺子浮きを判定するための基準値となる第一ビット位置および第二ビット位置は、螺子14ごと且つワーク15ごとに計測されている。これにより、螺子14の公差およびワーク15の個体差を吸収しつつ、螺子14の特定部位の寸法を基準とすることなく螺子浮きの判定を行うことが可能となる。したがって、螺子14の公差やワーク15の個体差などによって基準値が制限されることが無くなり、螺子浮きの判定の正答率を向上させることができる。
また、螺子締め装置10は、第一ビット位置および第二ビット位置を螺子14ごと且つワーク15ごとに計測しているので、螺子14の公差やワーク15の個体差を考慮した共通の基準値を設ける必要が無い。つまり、共通の基準値を設定するためのデータ測定の作業そのものが不要になる。したがって、螺子浮きの判定をおこなうために要する作業負荷および作業時間を低減することができる。
螺子締め装置10は、ビット27の位置を、吸着パイプ28とビット27との相対位置として計測する。吸着パイプ28は、その下端側の端面70が、螺子取得時には載置面67に当接するとともに、螺子締め完了時にはワーク面74に当接している。そのため、吸着パイプ28に対するビット27の相対位置を測定することにより、載置面67およびワーク面74に対するビット27の相対位置を間接的に計測することができる。
この場合、載置面67およびワーク面74に対する相対位置を計測するために新たな機構を追加すると、構造の複雑化を招いたり、螺子14の取得や締めつけの障害になるおそれがある。そのため、エアー吸着型の螺子締め装置10の場合、既設の吸着パイプ28を利用して吸着パイプ28に対するビット27の相対位置を計測することにより、間接的に載置面67およびワーク面74に対するビット27の相対位置を計測している。これにより、構造の複雑化を招くことなく、また、螺子14の取得や締めつけの障害となることなくビット27の位置を計測することができる。
螺子締め装置10は、載置面67に対するビット27の相対位置とワーク面74に対するビット27の相対位置とを計測することにより螺子浮きの有無を判定している。ここで、例えばビット27の寸法を基準値として螺子浮きを判定するような従来構成の装置の場合、ビット27と螺子14との係合が繰り返されてビット27の先端が摩耗すると、基準値そのものが不正確になるおそれがある。これに対し、螺子締め装置10は、螺子取得時に基準値となる第一ビット位置を計測し、その直後といえる螺子締め完了時に比較値としての第二ビット位置を計測している。また、第一ビット位置を計測してから第二ビット位置を計測するまでの短期間にビット27が極端に摩耗することはないと考えられる。したがって、螺子14の締めつけが繰り返されることにより長期的にはビット27が摩耗するような場合であっても、基準値が不正確になることがなく、螺子浮きを正しく判定することができる。これは、吸着パイプ28が載置面67あるいはワーク面74との当接を繰り返して摩耗するような場合であっても、同様である。つまり、螺子締め装置10は、ビット27や吸着パイプ28が摩耗した場合であっても、摩耗状態に応じて何らかの作業を必要とすることなく、螺子浮きを正しく判定することができる。
本実施形態の螺子浮き判定方法は、螺子供給装置13から螺子14を取得してワーク15に締めつける一連の工程において、螺子取得時および螺子締め完了時に螺子14が着座している状態を発生させることができる点に着目してなされている。つまり、螺子取得時における螺子14の着座状態が螺子締め完了時において許容範囲内で再現されている場合には螺子浮きしていないと判定し、螺子14の着座状態が再現されていない場合には螺子浮きしていると判定する。これにより、螺子14の公差やワーク15の個体差などによって螺子浮きを判定するときの基準値が制限されることが無くなり、螺子浮きの判定の正答率を向上させることができるとともに、螺子浮きの判定に要する作業負荷および作業時間を低減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した一実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
一実施形態では、フランジ部41と物理的に接触する計測端子40によりフランジ部41までの距離を計測しているが、例えばいわゆるレーザ変位計などの光学式センサなどにより非接触でフランジ部41までの距離を計測する構成としてもよい。また、フランジ部41の形状や取り付け位置などは、位置実施形態に例示したものに限定されない。さらに、フランジ部41を設けず、載置面67またはワーク面74との距離を直接的に計測する構成としてもよい。すなわち、本発明におけるビット位置計測部29は、載置面67およびワーク面74に対するビット27の相対位置を直接的または間接的に計測可能あるいは推定可能なものであれば、どのような構成のものを採用してもよい。
一実施形態では、いわゆるエアー吸着により螺子14を保持するようにしたが、例えば磁気的手段により螺子14を保持する磁気吸着や、螺子14を把持するメカ吸着など、他の構成であってもよい。その場合、螺子14を取得するときや螺子14を締めつけるときに載置面67またはワーク面74との位置関係を把握するために設けられている測定子を利用してビットの位置を計測すればよい。この測定子は、螺子取得時には載置面67に当接するとともに、螺子締め完了時にはワーク面74に当接する。そのため、測定子とビット27との相対位置を計測することにより、構造の複雑化を招くことなく、また、螺子14の取得や締めつけの障害となることなく載置面67およびワーク面74に対するビット27の相対位置を計測することができる。
図面中、10は螺子締め装置、13は螺子供給装置、14は螺子、15、73はワーク、25は直線駆動機構部(ビット駆動部)、26は回転駆動機構部(ビット駆動部)、27はビット、28は吸着パイプ(測定子)、29はビット位置計測部、35はビット駆動部、39はセンサ本体(ビット位置計測部)、40は計測端子(ビット位置計測部)、41はフランジ部(ビット位置計測部)、54は記憶部(ビット位置記憶部)、57は螺子浮き判定部、67は載置面、70は端面(吸着側端面)、71は螺子穴、74はワーク面を示す。

Claims (4)

  1. 螺子供給装置から螺子を取得し、取得した前記螺子を対象となるワークに締めつける螺子締め装置であって、
    前記螺子に係合するビットと、
    前記ビットを前記螺子に係合する方向へ往復可能に駆動するビット駆動部と、
    前記ビット駆動部により駆動される前記ビットの位置を、前記ビットが前記螺子に係合した状態且つ前記ビットにより前記螺子を前記螺子供給装置の当該螺子が載置される載置面に押圧した状態で前記螺子を取得する螺子取得時には前記載置面に対する相対位置として計測し、前記ワークへの前記螺子の締めつけが完了した螺子締め完了時には前記ワークにおける螺子穴が設けられているワーク面に対する相対位置として計測するビット位置計測部と、
    前記ビット位置計測部により計測した前記螺子取得時において前記螺子に係合している前記ビットの位置を第一ビット位置として記憶するビット位置記憶部と、
    前記ビット位置記憶部に記憶している前記第一ビット位置と、前記ビット位置計測部により計測した前記螺子締め完了時において前記螺子に係合している前記ビットの位置である第二ビット位置とに基づいて、前記第一ビット位置と前記第二ビット位置との差が予め設定されている許容範囲内で一致する場合に螺子浮きしていないと判定し、前記第一ビット位置と前記第二ビット位置との差が前記許容範囲内で一致しない場合に螺子浮きしていると判定する螺子浮き判定部と、
    を備えることを特徴とする螺子締め装置。
  2. 前記ビットに対して相対的に移動可能に設けられているとともに、前記螺子取得時に前記載置面に当接しているとともに、前記螺子締め完了時に前記ワーク面に当接している測定子をさらに備え、
    前記ビット位置計測部は、前記ビットの位置を、前記測定子に対する前記ビットの相対位置として計測することを特徴とする請求項1記載の螺子締め装置。
  3. 前記測定子は、前記螺子供給装置から前記螺子を取得する際に当該螺子を吸着する吸着パイプであり、
    前記吸着パイプは、前記ビットの外周側に当該ビットに対して相対的に移動可能に設けられ、前記螺子を吸着する側の吸着側端面が前記螺子取得時に前記載置面に当接しており、前記螺子締め完了時に前記吸着側端面が前記ワーク面に当接していることを特徴とする請求項2記載の螺子締め装置。
  4. 螺子供給装置から螺子を取得し、取得した前記螺子を対象となるワークに締めつけた際の螺子浮きを判定する螺子浮き判定方法であって、
    ビットが前記螺子に係合した状態且つ前記ビットにより前記螺子を前記螺子供給装置の当該螺子が載置される載置面に押圧した状態で前記螺子を取得する螺子取得時に、前記ビットの位置を前記螺子供給装置の前記螺子が載置されている載置面に対する相対位置として計測する第一計測工程と、
    前記第一計測工程で計測した前記ビットの位置を第一ビット位置として記憶する記憶工程と、
    前記第一ビット位置を記憶した前記螺子を前記ワークに搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程で搬送した前記螺子を前記ワークに締めつける螺子締め工程と、
    前記螺子締め工程による前記ワークへの前記螺子の締めつけが完了した螺子締め完了時に、前記螺子に係合している前記ビットの位置を前記ワークの螺子穴が設けられているワーク面に対する相対位置として計測する第二計測工程と、
    前記第一ビット位置と前記第二計測工程で計測した前記ビットの位置である第二ビット位置とに基づいて、前記第一ビット位置と前記第二ビット位置との差が予め設定されている許容範囲内で一致する場合に螺子浮きしていないと判定する一方、前記第一ビット位置前記第二ビット位置との差が前記許容範囲内で一致しない場合に螺子浮きしていると判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とする螺子浮き判定方法。
JP2011198225A 2011-09-12 2011-09-12 螺子締め装置および螺子浮き判定方法 Ceased JP5733122B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011198225A JP5733122B2 (ja) 2011-09-12 2011-09-12 螺子締め装置および螺子浮き判定方法
US13/609,687 US9370848B2 (en) 2011-09-12 2012-09-11 Device for fastening screw onto workpiece and method of judging loosening of screw
DE102012108476.9A DE102012108476B4 (de) 2011-09-12 2012-09-11 Vorrichtung zur Befestigung einer Schraube auf einem Werkstück und Verfahren zum Beurteilen des Lösens einer Schraube
CN201210337392.1A CN103240586B (zh) 2011-09-12 2012-09-12 螺钉紧固装置及螺钉未拧紧判断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011198225A JP5733122B2 (ja) 2011-09-12 2011-09-12 螺子締め装置および螺子浮き判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013059816A JP2013059816A (ja) 2013-04-04
JP5733122B2 true JP5733122B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=47740334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011198225A Ceased JP5733122B2 (ja) 2011-09-12 2011-09-12 螺子締め装置および螺子浮き判定方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9370848B2 (ja)
JP (1) JP5733122B2 (ja)
CN (1) CN103240586B (ja)
DE (1) DE102012108476B4 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6085226B2 (ja) * 2013-07-01 2017-02-22 日東精工株式会社 自動締付機およびその締付け高さ位置設定方法
TW201521937A (zh) * 2013-12-03 2015-06-16 Quanta Comp Inc 鎖螺絲機
WO2015106757A2 (de) * 2014-01-20 2015-07-23 Faude Automatisierungstechnik Gmbh Schraubeinheit; verfahren zum automatisierten ein- und/oder ausschrauben einer schraube in mindestens ein werkstück bzw. aus mindestens einem werkstück mittels einer schraubeinheit; verfahren zum automatisierten ein- und/oder ausschrauben einer schraube in mindestens ein werkstück bzw. aus mindestens einem werkstück mittels einer an einem roboter angeordneten schraubeinheit
JP2015145058A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 三菱電機株式会社 ネジ締め装置
CN107073661B (zh) * 2014-10-07 2019-03-19 阿尔温德·库马尔·特尔集拉波莉·帕拉马西万 自动紧固件总成
JP6543111B2 (ja) * 2015-06-30 2019-07-10 日東精工株式会社 ねじ締め装置
JP6527405B2 (ja) * 2015-06-30 2019-06-05 日東精工株式会社 ねじ締め装置
JP6543110B2 (ja) * 2015-06-30 2019-07-10 日東精工株式会社 ねじ締め装置
JP6367859B2 (ja) * 2016-04-21 2018-08-01 ファナック株式会社 ネジ締めロボットシステム
WO2017186636A1 (de) * 2016-04-24 2017-11-02 Haddadin Beteiligungs UG (haftungsbeschränkt) Verfahren zur steuerung eines robotermanipulators zum eindrehen einer schraube
DE102016107841B4 (de) * 2016-04-27 2019-10-24 Franka Emika Gmbh Verfahren, Vorrichtung sowie Computersystem, Datenträger und Programm zur Steuerung eines Robotermanipulators zum Eindrehen einer Schraube
US10780535B2 (en) * 2016-07-21 2020-09-22 Delta Electronics, Inc. Automatic screw tightening module and robot manipulator employing same
CN107052776A (zh) * 2017-02-14 2017-08-18 上海大花自动化科技股份有限公司 一种三维引导自动锁微小型螺丝装置
DE102017118985B4 (de) * 2017-04-23 2019-10-02 Franka Emika Gmbh Schraubvorrichtung
CN107150305B (zh) * 2017-06-26 2023-07-28 武汉联航机电有限公司 一种机器人弹夹填充式螺丝供料系统
DE102018210314A1 (de) 2018-06-25 2020-01-02 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zum Halten eines Montageteils in einem Fügewerkzeug
JP7031559B2 (ja) * 2018-10-29 2022-03-08 オムロン株式会社 ネジ長判定システム、ネジ締めシステムおよびプログラム
JP6973352B2 (ja) * 2018-10-29 2021-11-24 オムロン株式会社 底付き判定基準設定方法
CN111489517B (zh) * 2019-01-25 2023-08-01 富士康精密电子(太原)有限公司 螺丝锁附异常警报方法、装置、计算机装置及存储介质
JP7070467B2 (ja) * 2019-02-27 2022-05-18 オムロン株式会社 ねじ締め不良判定装置、ねじ締め装置、ねじ締め不良判定方法、および制御プログラム
CN110228079B (zh) * 2019-05-27 2021-04-13 北京瑞盈智拓科技发展有限公司 一种快换工具的机器人模块及快换工具
CN110421578B (zh) * 2019-08-14 2022-11-04 上海发那科机器人有限公司 一种接触检测式伺服电主轴钻孔手爪及其钻孔加工方法
DE102019135273B4 (de) * 2019-12-19 2022-08-04 Atlas Copco Ias Gmbh Verfahren zum Detektieren von Verbindungselementen, insbesondere Fließlochschrauben, bei mechanischen Füge- und Umformprozessen in welchem ein Fehlerfall des Prozesses erkannt wurde
CN111780675B (zh) * 2020-06-30 2022-05-13 Oppo(重庆)智能科技有限公司 螺钉浮高检测方法、装置、电子装置及存储介质
FI4039405T3 (fi) * 2021-02-08 2023-05-08 Optimo Robotics Oue Ruuvimeisselilaitteisto robottikäsivarteen, menetelmä ruuvimeisselilaitteiston käyttämiseksi ja tietokoneohjelmatuote, joka voidaan asentaa robottikäsivarrenohjaimeen
CN114559436A (zh) * 2022-03-25 2022-05-31 北京博联众睿机器人科技有限公司 一种装配机器人拧紧方法、系统以及存储介质
DE102022206504A1 (de) 2022-06-28 2023-12-28 Volkswagen Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zur Aufnahme und zum Setzen einer Schraube
CN117564682B (zh) * 2023-12-26 2024-04-26 北汽利戴工业技术服务(北京)有限公司 一种螺栓自动拧紧系统

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3920130A (en) * 1974-07-05 1975-11-18 Inventors Engineering Part Loader
DE3614007A1 (de) 1986-04-25 1987-11-05 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zum automatischen zufuehren und eindrehen von schrauben
FR2663576B1 (fr) * 1990-06-20 1992-10-09 Framatome Sa Adaptateur pour le vissage ou le devissage d'un element de liaison filete.
JP2943457B2 (ja) * 1991-09-30 1999-08-30 トヨタ自動車株式会社 ナットランナ
US5549169A (en) 1993-01-13 1996-08-27 Nippondenso Co., Ltd. Screw tightening apparatus
DE4400709B4 (de) 1993-01-13 2005-06-23 Denso Corp., Kariya Schraubenfestziehvorrichtung
US5365810A (en) * 1993-07-30 1994-11-22 Hitachi Koki Co., Ltd. Screw supply control apparatus for screw tightening robot
JP2000094241A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd ねじ締め寸法検査装置
JP3608659B2 (ja) * 2002-10-25 2005-01-12 本田技研工業株式会社 螺子部材締付け装置
JP2004338043A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Nec Saitama Ltd ねじ浮き検出機構を備えたねじ締め装置
JP4557146B2 (ja) * 2004-09-29 2010-10-06 株式会社安川電機 締結装置
DE102007024627B3 (de) * 2007-05-24 2009-01-02 Weber Schraubautomaten Gmbh Verfahren zur Detektion und Kontrolle des Fugens oder Lösens eines Befestigungsmittels, sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP5513964B2 (ja) * 2010-04-19 2014-06-04 株式会社大武ルート工業 自動ネジ締め装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN103240586A (zh) 2013-08-14
CN103240586B (zh) 2015-11-18
US20130067711A1 (en) 2013-03-21
JP2013059816A (ja) 2013-04-04
DE102012108476A1 (de) 2013-03-14
DE102012108476B4 (de) 2019-11-07
US9370848B2 (en) 2016-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5733122B2 (ja) 螺子締め装置および螺子浮き判定方法
US8121732B2 (en) Target position detection apparatus for robot
JP4821811B2 (ja) ボルト締め付け判定装置
WO2007064036A1 (ja) 液体塗布装置のノズルクリアランス調整方法および液体塗布装置
US9999937B2 (en) Spot welding system, method and computer program capable of making pressurizing force applied to object to be pressed to be constant
JP5745321B2 (ja) 自動ねじ締め装置
JP2011067885A (ja) 電動ドライバの姿勢監視装置、および姿勢監視装置付き電動ドライバ
CN101204783A (zh) 一种用于精密机床的在线检测系统
JP4484823B2 (ja) 電子回路部品装着機
JP6390282B2 (ja) ナット締付装置
CN110385696B (zh) 作业机器人系统和作业机器人
JP2013022660A (ja) ボルトナット締付方法及びボルトナット締付装置
JP4668023B2 (ja) ペースト塗布装置及びペースト塗布方法
JP2017013177A (ja) ねじ締め装置
JP2006187794A (ja) シームトラッキング溶接装置
TWI477346B (zh) 刀具檢測系統及方法
JP2020082268A (ja) ねじ締め検査方法およびねじ締め検査装置
JP2009251621A (ja) 工作機械の基準位置補正装置
JP2017013175A (ja) ねじ締め装置
JP2597597B2 (ja) レーザ加工機におけるセンサ出力サンプリング方法
JP5072743B2 (ja) マイクロマシンおよびマイクロフライスマシン
JP6644513B2 (ja) ノズル先端位置決め機構およびマイクロプレート処理装置
JP2008307589A (ja) 部品溶接装置
JP4847049B2 (ja) 極座標制御方式マシニングセンタにおける基準点誤差計測方法及び極座標制御方式マシニングセンタ
KR100527984B1 (ko) 회전식 게이지 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5733122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RVOP Cancellation by post-grant opposition