JP5728722B2 - 干し柿の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は天候に左右されず短時間で干し柿を得ることのできる干し柿の製造方法に関するものである。
従来、干し柿は、10〜12月にかけて、皮を剥いた渋柿を天日乾燥して製造されている。かかる天日乾燥中に、渋柿内のタンニンをアルコール発酵で不溶化し、人間の味覚に渋味を感じさせなくして、甘味を感じさせるようにするものである。この天日乾燥は、通常、20日間以上の日数が必要である。天日乾燥の日数及び得られた干し柿の品質は、その期間中の天候に左右される。例えば、天日乾燥の期間中に雨天が多い年には、乾燥日数が長くなり、得られた干し柿にカビや褐変が発生し易くなる。
天日乾燥の期間中の天候に左右されず短時間で干し柿を得ることができる干し柿の製造方法が、下記特許文献1に記載されている。かかる干し柿の製造方法は、柿を収納した乾燥室内にプラス10℃〜プラス30℃の温風を吹込みながら、除湿機によって乾燥室内の除湿をする第1工程と、柿を収納した乾燥室内にマイナス20℃〜プラス10℃未満の冷風を吹込む第2工程からなる干し柿の製造方法であって、第1工程及び第2工程を交互に繰り返すことによって柿を乾燥させるものである。
特開平9−107878号公報
前掲の特許文献1に記載されている干し柿の製造方法によれば、天候に影響されず1週間から10日ほどで干し柿を得ることができる。しかし、本発明者等の検討によれば、第1工程のプラス10℃〜プラス30℃の温度では、柿内に十分の糖が蓄積され難いことが判明した。また、第2工程のマイナス20℃〜プラス10℃未満の温度では、柿からの水分の抜けが悪く且つ柿内でのアルコール発酵による脱渋が促進され難くなり、乾燥期間が延びてしまうことも判明した。本発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、橙色の干し柿を短時間で得ることができる干し柿の製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された干し柿の製造方法は、皮を剥いた柿を収容した室内を、大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧下で外気温よりも高温の40〜50℃の室温に保持しつつ、前記柿の表面から水分を蒸発すると共に、前記柿に含まれている酵素のインベルターゼによって前記柿内のショ糖を転化糖に加水分解する乾燥工程と、前記室内に外部空気を導入し、前記室内を大気圧に復圧すると共に、前記室温を外気温まで冷却して保持しつつ、前記柿の内部水分を表面側に拡散する拡散工程とを交互に繰り返して、前記柿を乾燥して干し柿とした後、前記干し柿に、前記室を大気圧との差圧が最大でも500mmH Oの減圧下で外気温よりも高温の35〜50℃の室温に保持する保持時間を前記乾燥工程よりも短時間とする加温乾燥工程と、前記室を加温することなく前記加温乾燥工程と同一減圧下で保持する保持時間を前記加温乾燥工程よりも短時間とする余熱除去工程とからなる表面乾燥を施し、前記干し柿の表面に過乾燥被膜を形成することを特徴とする。
請求項2に記載の干し柿の製造方法は、請求項1に記載されたものであって、前記乾燥工程では、前記柿を収容した前記室内を循環する空気流を加熱しつつ、前記室内を前記減圧下の状態とし、前記拡散工程では、前記空気流の循環と前記加熱とを停止し、前記室内に外気空気を導入することを特徴とする。
請求項3に記載の干し柿の製造方法は、請求項1又は請求項2に記載されたものであって、前記乾燥工程の保持時間を2〜10時間とすると共に、前記拡散工程の保持時間を4〜24時間とし、且つ前記乾燥工程と前記拡散工程とを少なくも2回繰り返すことを特徴とする。
請求項4に記載の干し柿の製造方法は、請求項1〜3のいずれか一項に記載されたものであって、前記拡散工程を、前記乾燥工程よりも2〜20時間長くすることを特徴とする。
請求項5に記載の干し柿の製造方法は、請求項1〜4のいずれか一項に記載されたものであって、前記拡散工程での前記冷却を、冷却速度1〜2℃/時間の徐冷となるように調整することを特徴とする。
請求項に記載の干し柿の製造方法は、請求項1〜のいずれか一項に記載された干し柿を、その内部に蓄積された前記転化糖を白粉として表面に吹き出させする柿もみ工程に供することを特徴とする。
請求項に記載の干し柿の製造方法は、請求項に記載されたものであって、前記柿もみ工程には、皮を剥いた柿に対して最高でも40重量%に乾燥した前記干し柿を供することを特徴とする。
本発明に係る干し柿の製造方法によれば、褐変やカビの発生を防止して、ショ糖からの転化糖が内部に充分に蓄積された橙色の干し柿を短期間で得ることができる。
本発明で用いる柿に含まれているインベルターゼの熱安定性と活性とを調査した結果を示すグラフである。 干し柿の製造装置の一例を説明する説明図である。 本発明に係る干し柿の製造方法で得られた干し柿と天日乾燥で得られた干し柿とを所定時間保存した後の硬度を測定した結果を示す散布図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明に係る干し柿の製造方法は、皮を剥いた柿を、大気圧未満の減圧下で外気温よりも高温に晒して、水分蒸発と柿内のショ糖の転化糖への加水分解とをする乾燥工程と、大気圧に復圧し外気温まで冷却して、柿の内部水分を表面側に拡散する拡散工程とを、交互に繰り返しつつ、柿内のタンニンをアルコール発酵で不溶化する。
干し柿にするための原材料の柿は、渋柿の皮を機械又は人手で剥いた生柿であってもよいが、その生柿に硫黄くん蒸を施したものであることが好ましい。硫黄くん蒸によって、干し柿の褐変を効果的に防止できる。かかる硫黄くん蒸は、複数の生柿の各へたを紐に結び付けて吊るした密閉室内に、電熱ヒータで硫黄を加熱することによって行うことができる。硫黄くん蒸を施した生柿は、乾燥工程に供する。乾燥工程では、硫黄くん蒸を施した生柿(以下、単に柿と称することがある)を収容した室内を、大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧下で外気温よりも高温の35〜50℃の室温に保持する。このように、柿を収容した室内を減圧状態としつつ、室温を外気温よりも高温に保持しているため、柿の表面の水分は迅速に蒸発する。
柿には、ショ糖を加水分解してブドウ糖や果糖等の転化糖に転化する酵素であるインベルターゼが含有されている。かかるインベルターゼは、図1(b)に示すグラフのように、室温が35〜50℃、特に40〜50℃であるとき最も活性化する。但し、図1(a)に示すように、50℃を境界にして、インベルターゼの熱安定性が急激に低下するため、室温を40〜45℃とすることが、インベルターゼの活性及び熱安定性の観点からも好ましい。
図1(a)に示すインベルターゼの熱安定性は、下記に示す方法で測定したものである。生柿のへた、種、皮等を除去し、細かく切った柿100gをホモジナイズし、均一になったところで10gを秤量し、スクロース(ショ糖、Sucrose)濃度8%の標準緩衝液60mlを加え手早く且つ激しく振とうし、均一試料として二等分した。この均一試料の一方は、すぐに沸騰浴中で10分間、インベルターゼの不活性化処理を行って、対照試料とした。均一試料の他方は、所定温度で3時間の保持後、沸騰浴中で10分間、インベルターゼの不活性化処理を行って、熱安定性用の試験試料とした。対照試料及び熱安定性用の試験試料の各々は、濾過して得た濾液1mlをナシ型フラスコに取り、減圧濃縮液とした。この減圧濃縮液に、ピリジン1mlを加えよく振とう、溶解した後、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA)1ml、トリメチルクロロシラン(TMCS)0.5mlを加えトリメチルシリル(TMS)化し、ガスクロマトグラフィ分析用のサンプルとした。かかるサンプル中のスクロース濃度をガスクロマトグラフィで測定し、下記式によって所定温度でのインベルターゼの熱安定性を示す相対活性(%)を求めた。
相対活性(%)=[(A−B)/A]×100
A:対照試料のスクロース濃度
B:熱安定性用の試験試料のスクロース濃度
また、図1(b)に示す所定温度でのインベルターゼの活性は、上記の熱安定性の測定方法において、試験試料として、所定温度での保持時間を2時間とした他は、同様にして活性用の試験試料を得た。対照試料及び活性用の試験試料の各々は、上記の熱安定性の測定方法と同様にして各サンプル中のスクロース濃度をガスクロマトグラフィで測定し、下記式によって所定温度のインベルターゼの活性を示す相対活性(%)を求めた。
相対活性(%)=[(A−C)/A]×100
A:対照試料のスクロース濃度
C:活性用の試験試料のスクロース濃度
乾燥工程では、柿の表面の水分を迅速に除去しつつ、柿内部にインベルターゼによってショ糖から転化した転化糖を蓄積する。この乾燥工程において、室温を35℃未満にすると、柿表面の水分の蒸発速度が遅くなると共に、インベルターゼの活性が低下して柿内部の転化糖の蓄積量が少なくなる。一方、室温を、50℃を越える温度にすると、インベルターゼの熱安定性及び活性が急激に低下する。
かかる乾燥工程では、柿表面の水分を迅速に除去できるが、柿内部の水分を除去することは困難であり、柿内部と柿表面との間に大きな水分濃度差が生じる。この大きな水分濃度差をそのままにして乾燥を続行しても、柿全体の乾燥速度は低下する。また、例え、乾燥工程のみで干し柿を得たとしても、その表面側は過乾燥状態となって非常に硬くなっているものの、内部側は未乾燥状態である。このような干し柿は、食しても食感が非常に悪いものであり、保存中に内部側から拡散する水分によって表面がしっとりと濡れた状態となり、かびが発生し易い。また、後述するように、この干し柿に柿もみを施し、干し柿の表面に果糖等から成る白粉を吹き出させた、いわゆるころ柿としても、保存中に内部側から拡散する水分によって表面がしっとりと濡れた状態となって、白粉が消滅するもどり現象が発生し易い。
この点、本発明では、乾燥工程に所定時間付した柿を拡散工程に供し、乾燥工程と拡散工程とを繰り返すことに意義がある。拡散工程は、柿を収容して減圧状態の室内に外部空気を導入し、室内を大気圧に復圧すると共に、外気温よりも高温に保持されていた室温を外気温まで冷却して保持する。かかる拡散工程において、柿表面からの水分蒸発は実質的に解消されるものの、柿内外の大きな水分濃度差に基づいて柿内部の水分が柿表面側に拡散する。このことは、乾燥工程を終了した乾燥状態の柿の表面がしっとりと濡れた状態となることからも判る。この拡散工程での室温の冷却は、室内の設備や柿に蓄熱されているため、徐冷となっている。この冷却速度は、1〜2℃/時間となるように調整することによって、干し柿の褐変を効果的に防止でき好ましい。ここで、室内に外気空気よりも低温の空気を導入して室温を急激に冷却すると、褐変して橙色の干し柿を得ることが困難となる。
拡散工程で柿の表面側に拡散した水分は、柿を再度乾燥工程に供することによって蒸発し、柿全体の乾燥を更に進行でき、柿内部に転化糖を蓄積できる。このように柿に対して、乾燥工程と拡散工程とを交互に繰り返すことによって、柿内部に転化糖を蓄積しつつ、柿全体の乾燥を進行して干し柿とすることができる。かかる乾燥工程は、その保持時間を2〜10時間(特に6〜8時間)とすることが好ましい。乾燥工程の保持時間を2時間未満にすると、柿表面からの水分の蒸発が不十分となる傾向にあり、10時間を越えて保持しても、柿全体の乾燥は進行せず、干し柿の製造時間が長時間となる傾向にある。また、拡散工程は、その保持時間を4〜24時間(特に6〜12時間)とすることが好ましい。拡散工程の保持時間を4時間未満にすると、柿内部の水分の表面側への拡散が不十分となる傾向にあり、24時間を越えても、柿内部の水分の表面側への拡散が平衡に到達しており、干し柿の製造時間が長時間となる傾向にある。この拡散工程は、乾燥工程よりも2〜20時間長くすることが好ましい。かかる乾燥工程と拡散工程とを少なくも2回繰り返すことによって、表面が橙色で内部にショ糖からの転化糖が蓄積された干し柿を得ることができる。この干し柿は、乾燥前の生柿に対して高々40重量%、好ましくは37〜35重量%に乾燥したものが好ましい。
拡散工程から取り出された干し柿は、その表面に水分が拡散している場合があるため、表面乾燥を施す。かかる表面乾燥によって、乾燥前の生柿に対して35〜33重量%の干し柿とすることができ、表面に過乾燥の皮膜を形成する。過乾燥の皮膜を形成した干し柿は、天日乾燥品に近いものとすることができる。表面乾燥は、乾燥工程とほぼ同一条件下(大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧下で外気温よりも高温の35〜50℃の室温)で乾燥工程よりも短時間(3〜7時間)の加温乾燥を行った後、余熱除去のために室内を加温せずに同一減圧下(大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧下)で加温乾燥時間よりも短時間(2〜5時間)の乾燥を行った。このようにして得られた干し柿は、橙色であって、内部にショ糖からの転化糖が蓄積されているものの、表面に白粉として吹き出しておらず、表面に過乾燥の皮膜が形成していることで、保存中にカビが発生しにくい。しかも、干し柿の内部は、羊羹のように柔らかい食感を有している。この干し柿は、内部まで十分に乾燥されており、保存中にかびが発生し難いことから、いわゆるあんぽ柿として市場に供することができる。
また、干し柿の一種として、内部に蓄積された転化糖が表面に白粉として吹き出した、いわゆるころ柿が市場に流通している。前述した乾燥工程及び拡散工程を交互に繰り返して得られた干し柿からころ柿を製造するには、得られた干し柿を柿もみ工程に供し、内部の転化糖を干し柿の表面に吹き出させることによって、橙色の表面に薄らと転化糖からなる白粉が吹いたころ柿を得ることができる。
かかる柿もみ工程では、市販されている柿もみ機を用いることができる。柿もみ機は、干し柿を8〜20kg収容できる円筒状の網カゴと、この網カゴを35〜40rpm程度で回転するモータとから構成される。この柿もみ機を用いた柿もみは、干し柿の乾燥程度によって異なるが、複数回行う。一回の柿もみでは、干し柿を10kg程度挿入した網カゴを、モータで1〜7分程度連続して回転する。尚、干し柿をコンテナに収容してバイブレータによる振動を与える柿もみ機による柿もみであってもよく、従来の人手による柿もみであってもよい。
以上、説明してきた干し柿の製造方法で用いる製造装置の一例を図2に示す。図2に示す製造装置は、皮を剥いた複数の柿14が収容される室10内に、その内壁面の天井近傍に循環ファン16と加熱ヒータ20とが設置されていると共に、床面近傍に形成された排気口24内に排気ファン28が設置されている。更に、室10内に温度センサー22と圧力センサー32とが設けられている。循環ファン16、加熱ヒータ20及び排気ファン28は、制御部26によって制御されている。
制御部26は、前述した乾燥工程では、先ず循環ファン16、加熱ヒータ20及び排気ファン28を駆動する。更に、制御部26は、駆動した循環ファン16、排気ファン28及び加熱ヒータ20を制御し、圧力センサー32で測定した室10内圧を大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧下とし且つ温度センサー22で測定した室温を外気温よりも高温の35〜50℃の室温に所定時間保持する。制御部26は、この保持時間を2〜10時間とすることが好ましい。
また、制御部26は、前述した拡散工程では、乾燥工程で駆動した循環ファン16、加熱ヒータ20及び排気ファン28を停止し、室10内に外部空気を導入して、室10内を大気圧に復圧すると共に、室温を外気温まで冷却して所定時間保持する。この保持時間を4〜24時間とし、拡散工程を乾燥工程よりも2〜20時間長くすることが好ましい。このように乾燥工程と拡散工程とを制御する制御部26は、乾燥工程と拡散工程とを交互に繰り返すように、循環ファン16、加熱ヒータ20及び排気ファン28の駆動、制御、停止を行う。制御部26は、乾燥工程と拡散工程とを少なくとも2回繰り返すことが好ましい。
図2に示す製造装置を更に詳述すると、皮を剥いた複数の柿14の各へたに結びつけた紐15を吊り下げる複数本の棒12が天井付近に設置された室10内に、その内壁面の一方側の天井近傍に循環ファン16と加熱ヒータ20とが設けられている。循環ファン16は、モータ18によって回転駆動される。循環ファン16は、駆動したとき、室10内を循環する空気流が生じる位置に配置されており、且つこの空気流を加熱する位置に加熱ヒータ20が配置されている。室10の壁面には、複数の柿14を吊るした状態で紐15を出入可能なドア(図示せず)が設けられており、床面近傍の壁面に排気口24が設けられている。排気口24内には、室10内の空気を排出する排気ファン28が設けられている。排気ファン28はモータ30によって回転駆動されている。
更に、室10内には、温度センサー22が設けられており、温度センサー22で測定した室10の室温は制御部26に送信される。制御部26は、温度センサー22から送信された室温等に基づいて循環ファン16を回転駆動するモータ18の駆動・停止や加熱ヒータ20の加熱開始・加熱停止の信号を発信する。また、制御部26は、室10内に設けられた圧力センサー32から送信された圧力等に基づいて排気ファン28のモータ30を駆動し室10内の空気を排出して、室10内を大気圧との差圧が最大でも500mmHO、好ましくは500〜250mmHOの減圧下とする。尚、棒12は、紐やチェーンであってもよい。
図2に示す製造装置を用いて、干し柿を製造する際に、硫黄くん蒸を施した複数の柿14を結び付け紐15を室10内に天井近傍に設置した棒12に吊るし、柿14を乾燥工程に供する。この乾燥工程では、制御部26からの信号によってモータ18を駆動して循環ファン16を回転駆動し、図2に示すように、室10内を循環する空気流を発生する。発生した空気流を、制御部26からの信号によって加熱開始した加熱ヒータ20で加熱し、室10の室温を室10の外気温よりも高温の35〜50℃、好ましくは40〜45℃に保持する。また、制御部26からの信号によってモータ30を駆動して排気ファン28を回転駆動し、室10内を大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧状態とするように、室10内の空気を排気口24から排出する。
この乾燥工程を終了したとき、室10内を拡散工程の雰囲気とする。先ず、図2に示す制御部26からモータ18に駆動停止の信号を発信すると共に、加熱ヒータ20に加熱停止の信号を発信する。モータ18の駆動停止によって循環ファン16が停止し、室10内を循環する空気流も消滅する。更に、制御部26からの停止信号によってモータ30を停止して排気ファン28の回転を停止すると、排気口24から外部空気が室10内に導入される。外部空気の導入によって、室10内を大気圧に復圧すると共に、室温が外気温(5〜30℃)まで冷却される。かかる室温の冷却は、室10内の設備や柿14に蓄熱されているため、徐冷となる。この冷却速度は、1〜2℃/時間となるように排気口24の口径等で調整できる。
本発明に係る干し柿の製造方法によれば、剥皮から乾燥完了して干し柿を得るまでの期間を4〜8日間とすることができる。一方、天日乾燥では、剥皮から乾燥完了まで30〜40日間の期間が必要であった。このように本発明によれば、干し柿とする期間を著しく短縮でき、干し柿の製造日数を著しく短縮できる。しかも、天候等に影響されず一定品質のころ柿を製造できる。このため、晩秋に収穫した柿を短時間で一定品質の干し柿とすることができ、干し柿の需要が最も高まるお歳暮用として出荷できる。また、得られた干し柿をビニール袋内に密封して室温下で長期間の保存も可能である。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
長野県南部で収穫された市田柿でころ柿を製造した。収穫した市田柿の皮を機械剥した複数の柿に硫黄くん蒸を施した。この硫黄くん蒸は、複数の柿の各へたを結び付けた紐を合成樹脂フィルムで囲まれた密閉室内に吊り下げて、電熱ヒータで硫黄を加熱して亜硫酸ガスを発生することによって行った。
硫黄くん蒸を施した柿を、干し柿の製造装置として、気熱式減圧乾燥装置(株式会社エアビック製 エアビックAB−1600)を用いて干し柿とした。図2に示すように、干し柿の製造装置の室10内に、天井付近に設けられた棒12に、複数の柿14の各へたを結び付けた紐15を吊り下げて収容した。次いで、室10内の柿14を乾燥工程に供する。かかる乾燥工程では、制御部26からの信号によってモータ18を駆動して循環ファン16を回転駆動し、図2に示すように、室10内を循環する空気流を発生させた。発生した空気流を加熱開始した加熱ヒータ20で加熱し、室10の室温を室10の外気温よりも高温の45℃に保持した。更に、制御部26は、モータ30を駆動して排気ファン28を回転駆動し、室10内の空気を排気口24から排出して、室10内を大気圧との差圧が250mmHOの減圧状態とした。このように、室10内を減圧状態としつつ、室10の内温を外気温よりも高温の45℃に保持しているため、柿14の表面の水分は迅速に蒸発して乾燥が進行する。更に、室10の内温は、図1に示すように、インベルターゼの活性が活発で且つ熱安定性が良好な温度であるため、柿14内のショ糖はインベルターゼで加水分解されて果糖やブドウ糖等の転化糖に転化され、柿14の内部に蓄積される。かかる乾燥工程は、10時間保持した。
乾燥工程の保持時間が終了したとき、制御部26からの信号によってモータ18,30の駆動を停止しファン16及び排気ファン28の回転駆動を停止して、室10内を循環する空気流を消滅すると共に、加熱ヒータ20の加熱も停止し、柿14の内部の水分を表面側に拡散する拡散工程に入る。かかる拡散工程では、排気口24から外部空気が進入し、室10内を大気圧に復圧すると共に、室温を外気温(5〜30℃)まで冷却する。かかる室温の冷却は、室10内の設備や柿14に蓄熱されているため、最大2℃/時間の冷却速度の徐冷であった。室10の室温が外気温まで冷却されたとき、その状態を保持する。かかる水分保持工程は12時間保持した。
本実施例では、かかる乾燥工程と拡散工程とを4回繰り返し、乾燥前の生柿に対して37〜35重量%に乾燥した干し柿を得た。この干し柿には、更に表面乾燥を施して、乾燥前の生柿に対して35〜33重量%に乾燥した。この表面乾燥では、乾燥工程とほぼ同一条件下(循環ファン16及び排気ファン28を回転駆動し且つ加熱ヒータ20での加熱によって、大気圧との差圧が250mmHOの減圧下で室温を45℃に維持)で5時間の加温乾燥を行った後、余熱除去のために加熱ヒータ20の加熱を停止して同一減圧下(大気圧との差圧が250mmHOの減圧下)で3時間の乾燥を行った。得られた干し柿は、生柿に対して35〜33重量%で橙色の干し柿であり、皮剥から4日間の期間で得ることができた。天日乾燥では、20〜30日の期間が必要である。
得られた干し柿に柿もみを施し、干し柿の表面に内部に蓄積された果糖やブドウ糖等の転化糖からなる白粉を吹き出させて、ころ柿とした。この柿もみでは、市販されている柿もみ機(株式会社ミツワ製)を用いた。柿もみ機は、干し柿を8〜20kg収容できる円筒状の網カゴと、この網カゴを約36rpm回転するモータとから構成される。かかる柿もみ機を用いた柿もみは4回行った。初回の柿もみは、得られた干し柿を8〜10kg投入した網カゴを連続して1〜7分間回転した。また、2〜3回目の柿もみは、初回又は2回目の柿もみを施した干し柿を10kg投入した網カゴを連続して3〜7分間回転した。更に、最終の仕上げの柿もみは、3回目の柿もみを施した干し柿を10kg投入した網カゴを連続して5分間以上回転した。かかる柿もみを施して得られたころ柿は、橙色の表面に薄く白粉が吹き出したものであり、天日乾燥のころ柿と外観は同等であった。また、得られたころ柿と天日乾燥のころ柿とをモニタリング調査(男性55人、女性151人)した結果からも、外観、食感、美味しさについても、両者はほぼ同等であり、統計学的有意差がなかった。
(実施例2)
実施例1で得られた5個のころ柿を合成樹脂製のフィルム袋内に密封して室温下で5月間保存した。5月保存したころ柿は、カビは発生しておらず且つ表面に吹き出した白粉も充分に保存されていた。5月間保存した5個のころ柿の中心部近傍の硬度をレオメータ(不動工業株式会社製、NRM−2010−CW)で測定した。その測定条件は、スピード6cm/分とし、歯形押棒(2cm幅)のアダプターを用いた。測定結果を図3(a)に機械乾燥品として示す。また、天日乾燥した5個のころ柿を合成樹脂製のフィルム袋内に密封して、カビ発生防止のために冷蔵庫内で5月間冷蔵保存し、その中心部近傍の硬度を同様にして測定した。測定結果を図3(b)に天日乾燥品として併せて示す。図3から明らかなように、機械乾燥品は、天日乾燥品に比較して、全体的に柔らかく且つその硬さにバラツキは少ない。このように、実施例1で得られたころ柿は、その保存性も天日乾燥品に比較して良好である。
(実施例3)
長野県南部で収穫された平核無柿であんぽ柿を製造した。収穫した平核無柿の皮を機械剥した複数の柿に硫黄くん蒸を施した。硫黄くん蒸は、竹ざる(えびら)上に複数の柿をへた部が下になるように平置し、合成樹脂フィルムで囲まれた密閉室内に挿入し、電熱ヒータで硫黄を加熱して亜硫酸ガスを発生することによって行った。
硫黄くん蒸を施した柿を、干し柿の製造装置として、実施例1で用いた気熱式減圧乾燥装置(株式会社エアビック製 エアビックAB−1600)を用いて干し柿とした。図2に示す干し柿の製造装置の室10内に、へた部が下になるように硫黄くん蒸を施した複数の柿を平置した竹ざる(えびら)を収容し、実施例1と同様に制御部26からの信号によって循環ファン16、加熱ヒータ20及び排気ファン28を駆動し、制御し、停止して乾燥工程と拡散工程とを3回繰り返した。乾燥前の生柿に対して40〜35重量%に乾燥した干し柿を得た。各乾燥工程及び各拡散工程での室10の温度、圧力及び保持時間を下記表1に示す。更に、得られた干し柿に、表面乾燥を施した。表面乾燥では、室10を大気圧との差圧が250mmHOの減圧下で室温を40℃に維持して2時間30分の加温乾燥を行った後、余熱除去のために加熱ヒータ20の加熱を停止して同一減圧下(大気圧との差圧が250mmHOの減圧下)で2時間の乾燥を行った。得られた干し柿は、生柿に対して35〜33重量%で橙色の干し柿であった。
Figure 0005728722
得られた干し柿は、橙色であって、内部にショ糖からの転化糖が蓄積されているものの、表面に白粉として吹き出しておらず、表面に過乾燥の皮膜が形成していることで、保存中にカビが発生しにくい。しかも、干し柿の内部は、羊羹のように柔らかい食感を有している。この干し柿は、内部まで十分に乾燥されており、保存中にかびが発生し難いことから、いわゆるあんぽ柿として市場に供することができる。
(比較例)
実施例1の拡散工程において、乾燥工程の保持時間を終了した柿を外気温度よりも低温(4〜5℃)の冷蔵庫内に載置した他は、実施例1と同様にして乾燥工程と拡散工程とを4回繰り返した。しかし、柿の乾燥が遅く且つ褐変してきたことから干し柿の製造を中止した。
本発明に係る干し柿の製造方法及びその製造装置によれば、収穫した柿を短時間で一定品質の干し柿とすることができ、干し柿をお歳暮等の時期にあわせて確実に出荷できる。
10は室、12は棒、14は柿、15は紐、16はファン、18、30はモータ、20は加熱ヒータ、22は温度センサー、24は排気口、26は制御部、28は排気ファン、32は圧力センサーである。

Claims (7)

  1. 皮を剥いた柿を収容した室内を、大気圧との差圧が最大でも500mmHOの減圧下で外気温よりも高温の40〜50℃の室温に保持しつつ、前記柿の表面から水分を蒸発すると共に、前記柿に含まれている酵素のインベルターゼによって前記柿内のショ糖を転化糖に加水分解する乾燥工程と、
    前記室内に外部空気を導入し、前記室内を大気圧に復圧すると共に、前記室温を外気温まで冷却して保持しつつ、前記柿の内部水分を表面側に拡散する拡散工程とを交互に繰り返して、前記柿を乾燥して干し柿とした後、
    前記干し柿に、前記室を大気圧との差圧が最大でも500mmH Oの減圧下で外気温よりも高温の35〜50℃の室温に保持する保持時間を前記乾燥工程よりも短時間とする加温乾燥工程と、前記室を加温することなく前記加温乾燥工程と同一減圧下で保持する保持時間を前記加温乾燥工程よりも短時間とする余熱除去工程とからなる表面乾燥を施し、前記干し柿の表面に過乾燥被膜を形成することを特徴とする干し柿の製造方法。
  2. 前記乾燥工程では、前記柿を収容した前記室内を循環する空気流を加熱しつつ、前記室内を前記減圧下の状態とし、
    前記拡散工程では、前記空気流の循環と前記加熱とを停止し、前記室内に外気空気を導入することを特徴とする請求項1に記載の干し柿の製造方法。
  3. 前記乾燥工程の保持時間を2〜10時間とすると共に、前記拡散工程の保持時間を4〜24時間とし、且つ前記乾燥工程と前記拡散工程とを少なくも2回繰り返すことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の干し柿の製造方法。
  4. 前記拡散工程を、前記乾燥工程よりも2〜20時間長くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の干し柿の製造方法。
  5. 前記拡散工程での前記冷却を、冷却速度1〜2℃/時間の徐冷となるように調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の干し柿の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載された干し柿を、その内部に蓄積された前記転化糖を白粉として表面に吹き出させする柿もみ工程に供することを特徴とする干し柿の製造方法。
  7. 前記柿もみ工程には、皮を剥いた柿に対して最高でも40重量%に乾燥した前記干し柿を供することを特徴とする請求項6に記載の干し柿の製造方法。
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