JP5725937B2 - 廃止管中詰め装置および廃止管の中詰め工法 - Google Patents

廃止管中詰め装置および廃止管の中詰め工法 Download PDF

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本発明は、使わなくなった地中にあるガス管などの配管内に土砂を充填する廃止管中詰め装置と、その廃止管に充填材を充填する廃止管の中詰め工法に関する。
地中にある使わなくなったガス管や水道管などの配管(廃止管)は、放置すると破損して壊れることもあるため、配管上の地面が陥落する事故が生じるおそれがある。そのため、従来は使わなくなった配管は掘り起こして廃棄し、配管の除去により生じた穴は埋め戻す必要があった。
不要となった配管を土中から引き抜く技術としては、例えば特開2001−108148号公報(特許文献1)や特開2000−297878号公報(特許文献2)等に記載されている。
特開2001−108148号公報 特開2000−297878号公報
しかし、これらの廃止管を掘り起こして排除することは大変であり、廃棄する配管の上に既存の構造物があるとさらに堀起こしは困難である。
そこで、本発明は廃止管を撤去せずに安全に残置することを可能とする技術を提供することを目的とする。
すなわち、廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備え地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管中詰め装置であって、エアームーバの充填材の取り込み口を、貯蔵タンクに備える充填材の吐出口の下方に設け、エアームーバへの充填材の取り込みを充填材の自然落下で行えるものとし、エアームーバの出力が、コンプレッサを通じてエアームーバに取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出可能であり、充填ホースの開口端を廃止管の口径の略中央に位置させるセンタリング治具を、充填ホースの先端に設けるものとした廃止管中詰め装置を提供する。
エアームーバの充填材の取り込み口を、貯蔵タンクに備える充填材の吐出口の下方に設け、エアームーバへの充填材の取り込みを充填材の自然落下で行えるものとしたため、充填材の自然落下による流速を取り込んでエアームーバを通じて充填ホースに充填材を圧送することができる。そのため、充填ホースが例えば20m程度となるような比較的長い廃止管の奥にまで充填材を送ることができる。そのため、廃止管が長いときには充填材を奥にまで送ることができず、その廃止管の一方端側からだけでなく他方端側も開口して両方向から充填材を詰めるといった不都合がない。
また、エアームーバの出力が、コンプレッサを通じてエアームーバに取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出可能としたため、充填ホースが例えば20m程度となるような比較的長い廃止管の奥にまで充填材を送ることができ、充填ホースの途中で充填材が留まったり、詰まったりすることがなく、充填ホースの先端から充填材を放出することができる。また、充填ホースの先端から離れた遠くまで充填材を飛ばすことができ、充填ホースの先端から離れたところまで充填することができる。
そして、充填ホースの開口端を廃止管の口径の略中央に位置させるセンタリング治具を、充填ホースの先端に設けるものとしたため、廃止管の口径の中央部分から効率良く充填することができる。即ち、センタリング治具が無いと充填ホースの先端が曲がった状態で廃止管の中に置かれる場合もあり、廃止管の管壁に向かって充填材が吐き出されてしまうからである。また、廃止管の口径の略中央から偏芯して位置させると、廃止管内で充填ホースが捩れると充填材の吐出方向が一定しないからである。
センタリング治具が充填ホースの開口に取付可能な本体部と、この本体部から羽根板状に廃止管の内壁に向かって突出する複数の羽根板とを備えるものとすることができる。
センタリング治具が充填ホースの開口に取付可能な本体部と、この本体部から羽根板状に廃止管の内壁に向かって突出する複数の羽根板とを備えるものとしたため、充填ホースの先端を廃止管の口径の略中央に置くことができるだけでなく、廃止管内に突出するビスなどの突出部を避けながら、充填ホースの先端を廃止管の奥にまで送ることができる。
あるいは、地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管中詰め装置であって、廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備える廃止管中詰め装置を提供する。
廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備えるため、充填ホースの先端側から廃止管の管内を充填材で充填していくことができる。また、充填材に水分が含まれているような場合にも好適に搬送することができる。
粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状物から10mmの篩いで分別される巨大粒子を除いた比重が1.1〜1.4である中径粒状物を充填材とすることができる。
粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状物から10mmの篩いで分別される巨大粒子を除いた比重が1.1〜1.4である中径粒状物を充填材としたため、充填ホース内での充填材の留まりや詰まりを防止し、また、充填ホースから放出された充填材が廃止管内を逆流して充填されにくくなることを防止することができる。
さらに、充填材の流路となる充填ホースを廃止管中に挿入し、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、から充填材とエアをそれぞれエアームーバに挿入し、エアームーバでこの充填材とエアを混合して充填ホースへ圧送し、地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管の中詰め工法であって、エアームーバの充填材の取り込み口を、貯蔵タンクに備える充填材の吐出口の下方に設け、エアームーバへの充填材の取り込みを充填材の自然落下で行い、エアームーバの出力を、コンプレッサを通じてエアームーバに取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出する出力とし、充填ホースの開口端を廃止管の口径の略中央に位置させるセンタリング治具を充填ホースの先端に設けて、廃止管の口径の略中央から充填材を充填させる廃止管の中詰め工法を提供する。
こうした廃止管の中詰め工法では、充填ホースが例えば20m程度となるような比較的長い廃止管の奥にまで充填材を送ることができ、廃止管の両端のうち一方側のみを掘り起こして開口すればよく、作業効率が向上する。
また、充填材の流路となる充填ホースを廃止管中に挿入し、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、から充填材とエアをそれぞれエアームーバに挿入し、エアームーバでこの充填材とエアを混合して充填ホースへ圧送して地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管の中詰め工法とすることができ、こうした廃止管の中詰め工法では、充填ホースの先端側から廃止管の管内を充填材で充填していくことができ、充填材に水分が含まれているような場合にも好適に搬送することができる。
本発明の廃止管中詰め装置や廃止管の中詰め工法によれば、長い廃止管の一方端側だけを開口して、簡単に短時間で充填材を充填することができ、廃止管の堀出しが不要である。
また、長い廃止管に充填材を留まらせたり詰まらせたりすることなく安定的に充填材を放出することができる。さらに、充填ホースの先端から離れたところまで充填材を放出することができる。
本発明の廃止管中詰め装置の模式図である。 図1の廃止管中詰め装置の先端部分の拡大図であり、図2(A)はその側面図、図2(B)はその正面図である。 図1の廃止管中詰め装置の使用状態を表す模式図であり、廃止管の先端部分を充填している状態を示す。 図1の廃止管中詰め装置の使用状態を表す模式図であり、廃止管の入り口部分を充填している状態を示す。
廃止管中詰め装置と、廃止管に充填材を充填する廃止管の中詰め工法について図面を参照しつつ説明する。
廃止管中詰め装置11は、図1の模式図で示すように、廃止管Pの中に挿入する充填材Fの流路となる充填ホース13と、充填材Fとエアを今後して圧送するエアームーバ12とを備えており、充填材Fを貯留し充填ホース13へ送り込む貯蔵タンク14と、エアを圧送可能なコンプレッサ15とがこのエアームーバ12に接続されている。
貯蔵タンク14は、例えば下方ほど狭まったホッパーであり、その充填材Fの出口となる吐出口14aは、貯蔵する充填材Fの落下量を調整し、または落下を止める開閉弁構造となっている。こうしたホッパーの中には吐出口14aからスムーズに充填材Fが流れ出すようにスクリューを設けておくことは好ましい。コンプレッサ15は、そのコンプレッサ15に接続された送風管15aにエアを送り出す。エアームーバ12は、送風管15aから取り込んだエアを充填ホース13側に吹き出すことで貯蔵タンク14との接続側に負圧を生じさせて充填材Fを取り込み、その充填材をエアに乗せて充填ホース13へ圧送するものである。
このエアームーバ12は、充填ホース13内を十分な勢いで充填材Fを圧送し、廃止管Pへ充填材Fを送る必要があるため、コンプレッサ15の能力や充填材Fの搬送量、充填ホース13の口径等に応じて選択される。
ここでは、エアームーバ12による出力が、コンプレッサ15を通じてエアームーバ12に取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出可能な出力としている。
15倍量より少ないと充填ホース13から十分な勢いで廃止管P内に充填材Fが放出されずに、充填ホース13内に充填材Fが留まったり、充填ホース13が詰まってしまうおそれがある。また、35倍量より多いと充填効率が悪かったり、充填ホース13から排出された後、排気エアとともに充填材Fが廃止管P内を逆流するおそれがあるからである。
廃止管Pは、その口径が100mm〜200mmであるガス管に対して好適に充填材Fを充填することができる。
充填ホース13は、その入り口側は廃止管Pの外にあってエアームーバ12に接続しており、出口側(先端)は廃止管Pの先端に位置するように配置される。廃止管Pの中に入った充填ホース13はほぼ直線であり、1m〜7mとし、好ましくは5m程度の単管を複数個繋ぐことで廃止管Pの長さに対応させている。充填ホース13は、金属製でも樹脂製でも良いが、取扱いの容易性から樹脂製の方が好ましい。充填ホース13の口径は、エアームーバ12やコンプレッサ15の仕様によっても代わりうるが、例えば口径が100mmの廃止管Pに対しては、好ましくは25mm〜70mmであり、より好ましくは50mm〜65mmである。25mmより小さいと充填材Fの充填効率が悪く、また充填材の取り込みも少なくなるからであり、70mmより大きいとコンプレッサ15やエアームーバ12の出力を大きくすることが必要となり、コストや騒音等の観点から現実的ではないからである。また例えば口径が200mmの廃止管Pに対しては、好ましくは40mm〜150mmであり、より好ましくは70mm〜130mmである。40mmよりも小さい場合や、150mmより大きい場合の不都合は廃止管が100mmの場合に説明した不都合と同様である。この充填ホース13の先端にはセンタリング治具16を設けている。
なお、充填ホース13の単管13aの形状は直線状に限るものではなく廃止管の配管状態によっては曲がった形状であってもよい。また金属製の硬い充填ホース13であっても良いが、地面から廃止管の管口までを掘削した掘削口を通じて充填ホース13を挿入する必要から、曲げようとすれば撓むことができる程度の柔らかさがあった方がよい。但し、柔らかすぎると問題があり、廃止管Pの入り口側から充填ホース13を押し込んで廃止管Pの先端に押し込まれるだけの剛性があることも必要である。こうした充填ホース13の内外面は蛇腹などの突出部のない平坦面であることが好ましい。内面が平坦であるのは充填材Fが詰まることを防ぐためであり、外面が平坦であるのは廃止管P内に突き出すビスなどに引っかかることを防ぐためである。
センタリング治具16は、充填ホース13の先端に取付けることで充填ホース13の先端を廃止管Pの口径のほぼ中央に置くものである。センタリング治具16は、図2で示すように、一方端を充填ホース13の端部に差し込み他方端を充填材の吐き出し口とする中空柱状の本体部16aと、この本体部16aから放射状に等間隔に突出する4枚の羽根板16bを有している。羽根板16bの先端は、ややとがらせており、充填ホース13を廃止管Pに挿入する際に廃止管Pの内部に突出したビスを避けて挿入可能としている。また、羽根板16bを付けたセンタリング治具16の大きさは、廃止管Pの口径に合わせて、廃止管Pの口径より小さいが略同程度の大きさとする。
充填材Fには掘削土や埋め戻し土等を用いることができるが、所定の粒状物を用いることが好ましい。例えば、粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含有し比重が1.1〜1.4である土砂等を、網目が5mm〜15mmの篩いで粒径の大きな粒を除外した中径粒状物が好ましく、特に10mmの篩いで粒径の大きな粒を除外した粒状物がより好ましい。こうした粒状物が好ましい理由は、比重が1.1〜1.4程度で軽く、粒径が比較的揃っていること、粒子が小さいことから個々の粒子が粒状であって充填ホース13内を転がりながら移動し易く、充填ホース13内への付着性がほとんどないこと等が挙げられる。また、篩いで巨大粒子を取り除いた中径粒状物は、充填ホース13内やその出口から出たところに大きな粒が留まることがなく、その大きな粒から充填材Fの流れが止まることがない。
こうした大きさ、比重を有する粒状物であれば、土砂以外にも、堀起こし土に生石灰やセメント等を加えて処理した処理土や、粒状改良土、ポリエチレン等の樹脂粒を用いることもできる。
一方、川砂や珪砂、山砂等は充填ホース13内で詰まったり、その吐出口まで搬送されなかったりする場合がある。比重が1.5〜1.6と比較的大きいことや、含まれる水分で充填ホース13内に付着したり、大きめの粒子の存在により、その粒子が充填ホース13内に留まりそこから詰まりやすいからである。
また、スーパーソル(登録商標)と呼ばれるような無機多孔質発泡素材は、充填ホース13内に詰まることなく安定した搬送ができるが、粉塵が非常に多く、逆流したエア中に含まれる充填材Fで廃止管Pの入り口付近が白くなるほどであるため、作業性にやや問題がある。これは比重が軽いためエアが廃止管P内を逆流する勢いで舞い上がるためと考えられる。
次に、廃止管の中詰め工法について説明する。まず最初に廃止管中詰め装置11を廃止管Pのある現場に設置する。
鋼管や鋳鉄管またはポリエチレン管等でなる廃止管Pが埋まった地面を堀起こし、廃止管Pの一方端側を露出させる。そして、その廃止管P内に、センタリング治具16の付いた充填ホース13を、廃止管Pの他方端側の突き当たりから手前50cm〜3m、好ましくは1m〜2m位に位置するように導入する。この間隔が短かすぎると充填効率が悪く、遠すぎると所定の位置まで充填材Fを飛ばし難いからである。一方、充填ホース13の他方端にはエアームーバ12を接続する。あるいは、エアームーバ12は予め充填ホース13に接続しておいても良い。
貯蔵タンク14は、その吐出口14aから出力される充填材Fが自然落下するように配置される。即ち、充填ホース13に連結したエアームーバ12が、この吐出口14aから出力される充填材Fを取り込めるように、貯蔵タンク14の真下にエアームーバ12の取り込み口を設けることが好ましい。しかしながら、貯蔵タンク14とエアームーバ12との間に充填材Fの流れる配管を設けて、貯蔵タンク14から斜め下のエアームーバ12に充填材Fを流すようにしても良い。
また、エアームーバ12にはコンプレッサ15に連なる送風管15aを連結する。このようにして廃止管中詰め装置11を廃止管Pのある現場に設置する。
なお、廃止管Pの口径が大きい場合には、充填ホース13を複数本導入することもでき、一度に複数の充填ホース13から充填材を送ることで作業効率が向上する。
廃止管中詰め装置11を用いて廃止管Pに充填材Fを充填するには、まずコンプレッサ15からエアームーバ12へエアを流入させながら、貯蔵タンク14の吐出口14aを開き充填ホース13内に充填材Fをエアで圧送する。この状態を図3で示す。センタリング治具16の端まで廃止管P内が充填されると、一旦充填材Fの放出を止め、充填ホース13を構成する一つの単管13aを取り外して充填ホース13の長さを短くし、一つの単管13aの長さ分だけセンタリング治具16の置かれる位置を後退させる。そしてまた充填材Fの放出を行う。この作業を繰り返すことで図4で示すように廃止管P内を充填材Fで充填していき、廃止管Pの他方端まで充填することで、作業を完了する。
こうした廃止管中詰め装置を用いた廃止管の中詰め工法によれば、比較的長い廃止管の一方端だけを開放するだけで工事を行うことができ、充填ホース内に充填材を詰まらせることなく、廃止管内に十分に充填材を充填することができる。
実施例1: 口径が100mm、管長が20mの廃止管(P)を充填材(F)で充填させた。
充填材(F)には、粒径が2mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状改良土(「ソイルハード」(商品名))を用いて、篩い目が10mmの篩いで巨大粒子を取り除いた中径粒状改良土を用いた。
充填ホース(12)は、一本当たりの管長が5m、口径が50mm、樹脂製の単管(13a)を4本繋いで廃止管(P)内に挿入した。また、コンプレッサ(14)からエアームーバ(15)に2m/分〜3m/分の流量でエアを流入させるとともに、貯蔵タンク(13)からは、5L/分〜50L/分の充填材(F)を吐出させた。そして、約20分で充填材(F)の充填を完了させた。
実施例2: 実施例1において、充填材(F)に粒径が1〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状改良土(「セフティクレイ」(商品名))を用いて、篩い目が10mmの篩いで巨大粒子を取り除いた中径粒状改良土を用いた以外は、実施例1と同様にして廃止管(P)の充填を行ったところ、約20分で充填を完了した。
実施例3: 実施例1において、口径が150mmの廃止管(P)を用いた以外は実施例1と同様にしてこの廃止管(P)の充填を行ったところ、約40分で充填を完了した。
実施例4: 実施例2において、口径が150mmの廃止管(P)を用いた以外は実施例2と同様にしてこの廃止管(P)の充填を行ったところ、約50分で充填を完了した。
実施例5: 実施例1において、口径が200mmの廃止管(P)を用いた以外は実施例1と同様にしてこの廃止管(P)の充填を行ったところ、約80分で充填を完了した。
実施例6: 実施例2において、口径が200mmの廃止管(P)を用いた以外は実施例2と同様にしてこの廃止管(P)の充填を行ったところ、約70分で充填を完了した。
11 廃止管中詰め装置
12 エアームーバ
13 充填ホース
13a 単管
14 貯蔵タンク
14a 吐出口(開閉弁)
15 コンプレッサ
15a 送風管
16 センタリング治具
16a 本体部
16b 羽根板
P 廃止管
F 充填材

Claims (4)

  1. 地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の充填材を充填させる廃止管中詰め装置であって、
    廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備えており
    廃止管の略中央に充填ホースの開口端を位置させる先端具を充填ホースの先端に設け、
    前記先端具が、充填ホースの開口に取付可能な本体部と、この本体部から羽根板状に廃止管の内壁に向かって突出する複数の羽根板とを備える廃止管中詰め装置。
  2. 粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状物から10mmの篩いで分別される巨大粒子を除いた比重が1.1〜1.4である中径粒状物を充填材とする請求項1記載の廃止管中詰め装置。
  3. 地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の充填材を充填させる廃止管中詰め装置であって、
    廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備えており
    粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状物から10mmの篩いで分別される巨大粒子を除いた比重が1.1〜1.4である中径粒状物を充填材とする廃止管中詰め装置。
  4. 充填材の流路となる充填ホースを廃止管中に挿入し、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、から充填材とエアをそれぞれエアームーバに挿入し、エアームーバでこの充填材とエアを混合して充填ホースへ圧送し、地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管の中詰め工法であって、
    充填ホースの開口端を廃止管の口径の略中央に位置させ、充填ホースの開口に取付可能な本体部と、この本体部から羽根板状に廃止管の内壁に向かって突出する複数の羽根板とを備える先端具を充填ホースの先端に設けて、廃止管の口径の略中央から充填材を充填させる廃止管の中詰め工法。
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