JP2012214994A - 廃止管中詰め装置および廃止管の中詰め工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】充填材Fの流路となる充填ホース13を廃止管P中に挿入し、貯蔵タンク14と、コンプレッサ15と、から充填材Fとエアをそれぞれエアームーバ12に挿入し、エアームーバ12でこの充填材Fとエアを混合して充填ホース13へ圧送し、地中に埋設された廃止管Pに前記充填材Fを充填させる廃止管の中詰め工法であって、エアームーバ12の充填材Fの取り込み口を、貯蔵タンク14の吐出口の下方に設け、充填材の自然落下で取り込みを行い、エアームーバ12の出力をコンプレッサ15を通じてエアームーバ12に取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出する出力とし、充填ホース13の開口端を廃止管Pの口径の略中央に位置させるセンタリング治具16を設けた。
【選択図】図1
Description
不要となった配管を土中から引き抜く技術としては、例えば特開2001−108148号公報(特許文献1)や特開2000−297878号公報(特許文献2)等に記載されている。
そこで、本発明は廃止管を撤去せずに安全に残置することを可能とする技術を提供することを目的とする。
センタリング治具が充填ホースの開口に取付可能な本体部と、この本体部から羽根板状に廃止管の内壁に向かって突出する複数の羽根板とを備えるものとしたため、充填ホースの先端を廃止管の口径の略中央に置くことができるだけでなく、廃止管内に突出するビスなどの突出部を避けながら、充填ホースの先端を廃止管の奥にまで送ることができる。
粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状物から10mmの篩いで分別される巨大粒子を除いた比重が1.1〜1.4である中径粒状物を充填材としたため、充填ホース内での充填材の留まりや詰まりを防止し、また、充填ホースから放出された充填材が廃止管内を逆流して充填されにくくなることを防止することができる。
また、長い廃止管に充填材を留まらせたり詰まらせたりすることなく安定的に充填材を放出することができる。さらに、充填ホースの先端から離れたところまで充填材を放出することができる。
廃止管中詰め装置11は、図1の模式図で示すように、廃止管Pの中に挿入する充填材Fの流路となる充填ホース13と、充填材Fとエアを今後して圧送するエアームーバ12とを備えており、充填材Fを貯留し充填ホース13へ送り込む貯蔵タンク14と、エアを圧送可能なコンプレッサ15とがこのエアームーバ12に接続されている。
ここでは、エアームーバ12による出力が、コンプレッサ15を通じてエアームーバ12に取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出可能な出力としている。
廃止管Pは、その口径が100mm〜200mmであるガス管に対して好適に充填材Fを充填することができる。
こうした大きさ、比重を有する粒状物であれば、土砂以外にも、堀起こし土に生石灰やセメント等を加えて処理した処理土や、粒状改良土、ポリエチレン等の樹脂粒を用いることもできる。
また、スーパーソル(登録商標)と呼ばれるような無機多孔質発泡素材は、充填ホース13内に詰まることなく安定した搬送ができるが、粉塵が非常に多く、逆流したエア中に含まれる充填材Fで廃止管Pの入り口付近が白くなるほどであるため、作業性にやや問題がある。これは比重が軽いためエアが廃止管P内を逆流する勢いで舞い上がるためと考えられる。
鋼管や鋳鉄管またはポリエチレン管等でなる廃止管Pが埋まった地面を堀起こし、廃止管Pの一方端側を露出させる。そして、その廃止管P内に、センタリング治具16の付いた充填ホース13を、廃止管Pの他方端側の突き当たりから手前50cm〜3m、好ましくは1m〜2m位に位置するように導入する。この間隔が短かすぎると充填効率が悪く、遠すぎると所定の位置まで充填材Fを飛ばし難いからである。一方、充填ホース13の他方端にはエアームーバ12を接続する。あるいは、エアームーバ12は予め充填ホース13に接続しておいても良い。
また、エアームーバ12にはコンプレッサ15に連なる送風管15aを連結する。このようにして廃止管中詰め装置11を廃止管Pのある現場に設置する。
なお、廃止管Pの口径が大きい場合には、充填ホース13を複数本導入することもでき、一度に複数の充填ホース13から充填材を送ることで作業効率が向上する。
充填材(F)には、粒径が2mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状改良土(「ソイルハード」(商品名))を用いて、篩い目が10mmの篩いで巨大粒子を取り除いた中径粒状改良土を用いた。
充填ホース(12)は、一本当たりの管長が5m、口径が50mm、樹脂製の単管(13a)を4本繋いで廃止管(P)内に挿入した。また、コンプレッサ(14)からエアームーバ(15)に2m3/分〜3m3/分の流量でエアを流入させるとともに、貯蔵タンク(13)からは、5L/分〜50L/分の充填材(F)を吐出させた。そして、約20分で充填材(F)の充填を完了させた。
12 エアームーバ
13 充填ホース
13a 単管
14 貯蔵タンク
14a 吐出口(開閉弁)
15 コンプレッサ
15a 送風管
16 センタリング治具
16a 本体部
16b 羽根板
P 廃止管
F 充填材
Claims (9)
- 廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備え地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管中詰め装置であって、
エアームーバの充填材の取り込み口を、貯蔵タンクに備える充填材の吐出口の下方に設け、エアームーバへの充填材の取り込みを充填材の自然落下で行えるものとし、
エアームーバの出力が、コンプレッサを通じてエアームーバに取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出可能であり、
充填ホースの開口端を廃止管の口径の略中央に位置させる先端具を、充填ホースの先端に設けるものとした廃止管中詰め装置。 - 地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管中詰め装置であって、廃止管中に挿入し充填材の流路となる充填ホースと、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、貯蔵タンクからの充填材とコンプレッサからのエアを混合して充填ホースへ圧送するエアームーバと、を備える廃止管中詰め装置。
- エアームーバの充填材の取り込み口を貯蔵タンクの充填材の吐出口の下方に設け、エアームーバへの充填材の取り込みを充填材の自然落下で行う請求項2記載の廃止管中詰め装置。
- エアームーバの出力が、コンプレッサを通じてエアームーバに取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出可能である請求項2または請求項3記載の廃止管中詰め装置。
- 廃止管の略中央に充填ホースの開口端を位置させる先端具を充填ホースの先端に設けた請求項2〜請求項4何れか1項記載の廃止管中詰め装置。
- 先端具が充填ホースの開口に取付可能な本体部と、この本体部から羽根板状に廃止管の内壁に向かって突出する複数の羽根板とを備える請求項1または請求項5記載の廃止管中詰め装置。
- 粒径が1mm〜13mmである粒子を80wt%以上含む粒状物から10mmの篩いで分別される巨大粒子を除いた比重が1.1〜1.4である中径粒状物を充填材とする請求項1〜請求項6何れか1項記載の廃止管中詰め装置。
- 充填材の流路となる充填ホースを廃止管中に挿入し、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、から充填材とエアをそれぞれエアームーバに挿入し、エアームーバでこの充填材とエアを混合して充填ホースへ圧送し、地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管の中詰め工法であって、
エアームーバの充填材の取り込み口を、貯蔵タンクに備える充填材の吐出口の下方に設け、エアームーバへの充填材の取り込みを充填材の自然落下で行い、
エアームーバの出力を、コンプレッサを通じてエアームーバに取り込まれる単位時間当たりのエア体積に対して15倍〜35倍量の単位時間当たりのエア体積を吐出する出力とし、
充填ホースの開口端を廃止管の口径の略中央に位置させる先端具を充填ホースの先端に設けて、廃止管の口径の略中央から充填材を充填させる廃止管の中詰め工法。 - 充填材の流路となる充填ホースを廃止管中に挿入し、充填材を溜め置き充填ホースへ送り込む貯蔵タンクと、エアを圧送可能なコンプレッサと、から充填材とエアをそれぞれエアームーバに挿入し、エアームーバでこの充填材とエアを混合して充填ホースへ圧送して地中に埋設されたガス管等の廃止管に土砂等の前記充填材を充填させる廃止管の中詰め工法。
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