JP2007229620A - 小径重質顆粒の製造方法並びにその装置 - Google Patents

小径重質顆粒の製造方法並びにその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 流動層の高温化を防ぐとともに、粉粒体同士の接着を防止することのできる、新規な小径重質顆粒の製造方法並びにその装置の開発を技術課題とした。
【解決手段】 ノズル9は流動層形成領域E内に具えられ、またこのノズル9の近傍に具えられたエジェクタ10により、流動層Fを形成する粉粒体をノズル9の噴霧エリアに導くようにしたことを特徴として成り、流動層Fの層厚が薄いときであっても、ノズル9から噴霧された噴霧液滴Mを流動層Fを形成する粉粒体に付着させることができ、コート層Cが積層された所望の製品を得ることができる。また流動層F内での水分乾燥量を適切なものとして、流動層Fの温度(品温)が高くなってしまうのを防ぐことができ、造粒製品G3の熱劣化を回避することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は原料液を乾燥させて粉粒体を製造する方法並びにその装置に関するものであって、特に粒子径が小さく、且つ重量の大きな顆粒を効率的に製造することのできる方法並びに装置に係るものである。
各種調味料、スープ類、コーヒー・紅茶等の嗜好品飲料、有機酸、酵素類などの原料液Lを乾燥させて造粒製品G3を得るための装置として、図4に示すような流動層造粒乾燥機1′が用いられている。この装置は流動室5′内に熱風を供給するとともに原料液Lを供給して流動層Fを形成させ、前記原料液Lを流動乾燥させて粉粒体を製造するものである。
この種の装置には、前記流動室5′の下部に形成される流動層F中、すなわち目皿板3′の上方から流動室5′内に向けて原料液Lを噴霧するいわゆるボトムスプレー方式のものと、流動層Fの上方から流動室5′内に向けて原料液Lを噴霧するいわゆるトップスプレー方式のものとがある。
前記ボトムスプレー方式の装置では、層状に球形で重質な粒子が得られるものであり、一方、トップスプレー方式の装置では比較的ポーラスで軽質な粒子が得られるものである。
このうち図4に示すのがボトムスプレー方式の装置であり、このものは、流動室5′内に流動層Fが形成される範囲である流動層形成領域E内にノズル9′が設けられ、このノズル9′から噴出される高圧空気流により、流動層F下部の粉粒体をノズル9′の噴霧エリアにまで巻き上げてコーティングを行い、粒径を増大させてゆくものである。
具体的には、噴霧液滴Mが乾燥して得られた微粒子G0が核となり、このまわりに原料液Lがコーティングされて乾燥し、コート層Cが積層された小径顆粒G1となり、この小径顆粒G1の粒径が増大して小径重質顆粒G2となり、やがて所望の粒径の造粒製品G3となるものである(例えば特許文献1参照)。
このようなボトムスプレー方式の流動層造粒乾燥機1′にあっては、以下に示すような点において改善の余地があった。
すなわち図4中、仮想線で示すように流動層Fの層厚が薄いときには、ノズル9′から噴霧された噴霧液滴Mの一部が流動層Fを突き抜けてしまい、流動室5内の上部において乾燥することとなり、流動層F内での水分乾燥量が減少するため、流動層Fの温度(品温)が高くなりすぎてしまい、素材によっては熱劣化を起こしてしまう恐れがある。
また流動層Fの層厚が薄いときには、ノズル9′による噴霧液滴Mの噴出領域を通過する粉粒体の量が少なくなるため噴霧液滴Mが過剰となり、この結果、流動層F内においては符号G2′で示すように粉粒体同士が接着された粉粒体が形成されてしまい、コート層Cが積層された所望の製品が得られなくなってしまう。
特開平11−319534号公報
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、流動層の高温化を防ぐとともに、粉粒体同士の接着を防止することのできる、新規な小径重質顆粒の製造方法並びにその装置の開発を技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の小径重質顆粒の製造方法は、流動風吹込室、流動室及び排気室を上下方向に連接するとともに、前記流動風吹込室と流動室との間に目皿板を仕切りとして具え、更に前記流動室内に原料液噴出用のノズルを具え、前記流動風吹込室から流動室内に供給される熱風によって、前記ノズルから流動室内に供給された原料液を流動乾燥して粉粒体を得る方法において、前記ノズルは流動層形成領域内に具えられ、またこのノズルの近傍に具えられたエジェクタにより、流動層を形成する粉粒体をノズルの噴霧エリアに導くようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、流動層の層厚が薄いときであっても、ノズルから噴霧された噴霧液滴を流動層を形成する粉粒体に付着させることができ、コート層が積層された所望の製品を得ることができる。
また流動層を流動層内での水分乾燥量を適切なものとして、流動層の温度(品温)が高くなってしまうのを防ぐことができ、造粒製品の熱劣化を回避することができる。
また請求項2記載の小径重質顆粒の製造方法は、前記要件に加え、前記エジェクタは気体の増幅量を調節できるものであり、ノズルの噴霧エリアに導かれる粉粒体の量を調整することを特徴として成るものである。
この発明によれば、ノズルから噴出される噴霧液滴の量に見合った量の粉粒体を噴霧エリアに供給して適切な造粒操作を行うことができる。
更にまた請求項3記載の小径重質顆粒の製造方法は、前記要件に加え、前記エジェクタは、外筒と、この外筒に対して内嵌状態に固定された内筒とを具えて成るものであり、且つこれら外筒と内筒との間には、全周に渡ってギャップが形成されるとともに、前記外筒に対して前記ギャップに連通する給気口が形成されて成り、このギャップから筒内上方に向けて気流を円環状に噴出されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、流動層を形成する粉粒体をより多く且つ確実にノズル付近に導くことができるため、粉粒体に対してノズルから噴出される噴霧液滴を確実にコーティングすることができる。
また請求項4記載の小径重質顆粒の製造装置は、流動風吹込室、流動室及び排気室を上下方向に連接するとともに、前記流動風吹込室と流動室との間に目皿板を仕切りとして具え、更に前記流動室内に原料液噴出用のノズルを具え、前記流動風吹込室から流動室内に供給される熱風によって、前記ノズルから流動室内に供給された原料液を流動乾燥して粉粒体を得る装置において、前記ノズルは流動層形成領域内に具えられ、またこのノズルの近傍にエジェクタが具えられたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、流動層の層厚が薄いときであっても、ノズルから噴霧された噴霧液滴を流動層を形成する粉粒体に付着させることができ、コート層が積層された所望の製品を得ることができる。
また流動層を流動層内での水分乾燥量を適切なものとして、流動層の温度(品温)が高くなってしまうのを防ぐことができ、造粒製品の熱劣化を回避することができる。
更にまた請求項5記載の小径重質顆粒の製造装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記エジェクタは、気体の増幅量を調節できるものであることを特徴として成るものである。
この発明によれば、ノズルから噴出される噴霧液滴の量に見合った量の粉粒体を噴霧エリアに供給して適切な造粒操作を行うことができる。
更にまた請求項6記載の小径重質顆粒の製造装置は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記エジェクタは、外筒と、この外筒に対して内嵌状態に固定された内筒とを具えて成るものであり、且つこれら外筒と内筒との間には、全周に渡ってギャップが形成されるとともに、前記外筒に対して前記ギャップに連通する給気口が形成されて成り、このギャップから筒内上方に向けて気流が円環状に噴出されるものであることを特徴として成るものである。
この発明によれば、流動層を形成する粉粒体をより多く且つ確実にノズル付近に導くことができるため、粉粒体に対してノズルから噴出される噴霧液滴を確実にコーティングすることができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
本発明によれば、流動層の高温化を防いで熱劣化を防ぐことができるとともに、粉粒体同士の接着を防止して適切なコート層を形成することができるため、所望の小径重質顆粒を安定的に製造することが可能となる。
以下本発明の「小径重質顆粒の製造方法並びにその装置」について、図示の実施例に基づいて説明するものであり、始めに本発明の装置について説明を行い、続いてこの装置の作動状態と併せて本発明の方法について説明する。
なお以下の実施例に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
図中符号1で示すものが本発明の「小径重質顆粒の製造装置」たる流動層造粒乾燥機であり、このものは中空塔状の全体形状を有するものであって、最下部に流動風吹込室2が配され、その上部に目皿板3が具えられるとともにこの目皿板3を仕切りとして流動室5が連設され、更に流動室5の上方には排気室6が連設されて構成されるものである。
そして前記流動層造粒乾燥機1によって、各種調味料、スープ類、コーヒー・紅茶等の嗜好品飲料、有機酸、酵素類などの原料液Lを乾燥させて造粒製品G3が得られるものであり、ここで原料液Lから造粒製品G3に至る間の中間製品についての定義をしておく。
まず前記原料液Lは、後述するノズル9によって流動室5内に噴霧されるものであり、この液滴状態のものを噴霧液滴Mと称する。
また前記噴霧液滴Mは、流動室5内に供給される熱風によって乾燥して固体化するものであり、これを微粒子G0と称する。
更に前記微粒子G0には、噴霧液滴Mがコーティングされてコート層Cが形成されるものであり、これを小径顆粒G1と称する。
更にまた前記小径顆粒G1に、複数のコート層Cが積層されて球状に形成されるとともに、流動室5の下部に形成される粉粒体の流動層F内に留まる程の重量を持つまでに成長したものを小径重質顆粒G2と称する。
更にまた、前記流動室5から排出された後、所望性状(粒径、重量)にまで成長していない小径顆粒G1等が除去された状態の小径重質顆粒G2を造粒製品G3と称するものである。
因みにこの明細書中において使用される「粉粒体」という文言は、前記微粒子G0、小径顆粒G1、小径重質顆粒G2及び造粒製品G3を総称したものである。
以下前記流動層造粒乾燥機1を構成する各要素について詳しく説明する。なおここではいわゆる円筒型の流動層造粒乾燥機1を本発明の適用対象として説明を行うが、いわゆる角型の流動層造粒乾燥機1も本発明の適用対象と成り得る。
まず前記流動風吹込室2は上面を開口した円筒状の部材であって、その側周部に吹込口2aが形成されるとともに、この吹込口2aに対して後述する熱風供給装置7が接続される。
次に前記流動風吹込室2の上部には目皿板3が具えられるものであり、このものは一例として円形の金属板の板面に多数の孔をいわゆるパンチングメタル状に穿設して成るものである。
次に前記流動室5は上下面が開口された逆円錐台状の部材であって、図示は省略するが側周面に適宜扉、監視窓を設け、内部の洗浄等のメンテナンス及び目視が可能に構成されるものである。なお流動室5の形状は円筒状であってもよい。
次に前記排気室6は底面を開口した円筒状部材であり、上部に排気口6aが形成されるとともにこの排気口6aに接続された管路にファン6bが具えられることにより、排気室6内に位置する気体を排出できるように構成されたものである。そしてこの排気室6内にはバグフィルタ6cが具えられることにより、排気中の粉塵の除去が図られるものである。
なお前記バグフィルタ6cに替えて、排気室6の外部に具えたサイクロン等によって排気中の粉塵の除去を図るようにしてもよい。
次に前記熱風供給装置7は、熱交換器71及びブロワ72を具えて成るものであり、熱交換器71によってブロワ72から供給された外気を昇温するように構成される。
また前記流動室5の側周部の下部には排出口5aが形成されるとともに、この排出口5aに対して一例としてスクリューコンベヤを適用した排出装置8が接続される。
更にこの排出装置8には分級機構8Aが接続されるものであり、この分級機構8Aは、前記ブロワ72からの送風を受け、所定の径・重量に達していない軽量の微粒子G0及び小径顆粒G1を吹き上げて流動室5内に戻すための機構である。このため、前記熱風供給装置7における熱交換器71と流動室5との間の管路を分岐して、昇温された外気を分級機構8Aに供給できるようにした。
また熱交換器71とブロワ72との間の管路を分岐して、外気を熱交換器73に供給するものであり、この熱交換器73と後述する吹込管12とを接続することにより、エジェクタ10におけるギャップ15から吹き出される熱風の温度を、流動風吹込室2から流動室5に供給される熱風の温度と異ならせることができるようにした。
また前記流動室5の内部には、ノズル9がその噴出口9Aが上方に指向するように具えられるものであり、このノズル9に対しては外部に配されたポンプPから原料液Lが供給される。 なおこのノズル9の設置個所については図2、3に示すように、流動室5内の下部空間とするものであり、更に具体的には流動室5内において粉粒体によって流動層Fが形成される流動層形成領域E内とする。
因みに前記流動層形成領域Eは、同一の流動室5であっても、扱われる原料液Lや製造される造粒製品G3の性状に応じて拡縮されるものであるため、これに応じて前記ノズル9の設置高さを可変できるようにしてもよい。
そしてノズル9の近傍、一例として目皿板3とノズル9との間にはエジェクタ10が配されるものであり、このエジェクタ10の上方に前記ノズル9が位置することとなる。
なお前記ノズル9をエジェクタ10の下方に設置したり、エジェクタ10の中に設置するような形態を採ることもできる。
前記エジェクタ10は図2に示すように、外筒13と、この外筒13に対してパッキン13aを介在させて内嵌状態に固定された内筒14とを具えて成るものであり、且つこれら外筒13と内筒14との間には、全周に渡ってギャップ15が形成されるとともに、前記外筒13に対して前記ギャップ15に連通する給気口16が形成されて成るものである。そしてこのギャップ15から筒内上方に向けて気流が円環状に噴出されることとなる。
なお図2に示したエジェクタ10は内筒14が外筒13に対して上方側に突出したタイプのものであり、内筒14の上端開放部を吹気口18とし、一方、外筒13の下端開放部を吸気口17とした。
また図3に示すタイプのエジェクタ10も同様に、外筒13と、この外筒13に対してパッキン13aを介在させて内嵌状態に固定された内筒14とを具えて成るものであり、且つこれら外筒13と内筒14との間には、全周に渡ってギャップ15が形成されるとともに、前記外筒13に対して前記ギャップ15に連通する給気口16が形成されて成るものである。そしてこのギャップ15から筒内上方に向けて気流が円環状に噴出されることとなる。
なお図3に示したエジェクタ10は内筒14が外筒13に対して下方側に突出したタイプのものであり、外筒13の上端開放部を吹気口18とし、一方、内筒14の下端開放部を吸気口17とした。
そしてこのように構成されるエジェクタ10は、少量の圧縮空気の気流をエネルギー源として周囲の静止空気を引き込み、大きな空気流を作ることができるものである。
具体的には図2、3に拡大して示すように、給気口16から供給された吹込流S3がギャップ15を通じて筒内に噴出された後、吹気口18に向かって移動する際に、吸気口17から吹込流S3の20〜25倍程度の流量の引込流S4を引き込んで吐出流S5となり、吹気口18から流出する。更にこの際、吐出流S5は吹気口18周辺の外気を巻込流S6として取り込むこととなり、エジェクタ10から上方に向けて送り込まれる気体の流量は、前記吹込流S3の60倍程度にまで増幅されることとなるものである。
そしてエジェクタ10は上述のような構成が採られるものであるため、吹込流S3の流速及び流量を調節することにより引込流S4、吐出流S5及び巻込流S6の量、すなわち気体の増幅量を調節することができるものである。
本発明の「小径重質顆粒の製造装置」として適用される流動層造粒乾燥機1は、一例として上述したように構成されるものであり、以下この装置を用いた「小径重質顆粒の製造方法」について説明する。
まず原料液Lを乾燥処理して造粒製品G3を得るにあたっては、熱風供給装置7を起動して流動風吹込室2内に熱風を供給するものであり、この熱風は流動風吹込室2内において上方に進行するようになり、流動層形成流S1として目皿板3を通過し、流動室5内に至り、やがてバグフィルタ6cを通過した後、排気口6aから外部に排気される。なお前記流動層形成流S1が粉粒体とともに流動層Fを形成した後、排気室6に向かう段階の気流を上昇気流S2と称するものとする。
また同時に吹込管12からエジェクタ10における給気口16に熱風を吹込流S3として供給するものであり、この吹込流S3はギャップ15から噴出される。
これにより吸気口17から流動室5内の雰囲気の一部が引込流S4として吸引されるものであり、吹込流S3がギャップ15部分から筒内上方に向けて円環状に噴出されるため、引込流S4は安定した状態で引き込まれることとなる。
そして前記吹込流S3と引込流S4とは、エジェクタ10内において混合され、吹気口18から吐出流S5として吐出されてノズル9に向かう。このとき、吐出流S5は吹気口18周辺の外気を巻込流S6として取り込むこととなる。
続いてポンプPを起動してノズル9に原料液Lを供給するものであり、原料液Lは噴出口9Aから噴出され、微粒化した噴霧液滴Mとなって流動室5内に供給される。
そしてこの噴霧液滴Mは、流動層形成領域Eにおいて上昇気流S2、吐出流S5及び巻込流S6から熱を受けて乾燥し、微粒子G0となる。
そして微粒子G0は、いったん流動室5内の上部に吹き上げられ、流動室5内の気流に導かれて下降し、続いて引込流S4によって吸気口17に導かれ、やがてノズル9に向けて噴出されることとなる。続いて微粒子G0は、新たにノズル9から供給された噴霧液滴Mによってコートされるとともにこの噴霧液滴Mが乾燥して、図2に拡大して示すようにコート層Cが形成された小径顆粒G1となる。
この小径顆粒G1は、いったん流動室5内の上部に吹き上げられ、自重によって上昇気流S2に逆らって下降し、あるいは流動室5内の気流に導かれて下降して流動層Fを形成し、続いて引込流S4によって吸気口17に導かれ、やがてノズル9に向けて噴出されることとなる。このため図2に拡大して示すように小径顆粒G1には、新たにノズル9から供給された噴霧液滴Mによってコート層Cが積層されることとなる。
なおこのとき、吹込流S3がギャップ15から筒内上方に向けて円環状に噴出されるため、流動層Fを形成する小径顆粒G1をより多く且つ確実にノズル9付近に導くことができ、小径顆粒G1に対して噴霧液滴Mを確実にコーティングすることができるものである。
そしてこのようなコート層Cの積層が繰り返されて小径顆粒G1の粒径と自重が増してゆくものであり、その成長に従って流動層F内の下部空間に移動してゆく。
なお流動層Fが形成された初期の段階では、図2、3中仮想線で示すように流動層Fの層厚は薄いものであるが、本発明によれば、流動層F内に位置する粉粒体を、エジェクタ10によってより多く且つ確実にノズル9の噴霧エリアに導くことができるため、微粒子G0、小径顆粒G1及び小径重質顆粒G2に噴霧液滴Mを効果的にコーティングすることができる。
このため噴霧液滴Mの液体成分は主として流動層F内において蒸発することとなり、流動層Fの熱を奪うため、流動層Fの温度上昇は抑制され、造粒製品G3の熱劣化を防ぐことができる。
なお、吹込流S3の流量、流速を調節することにより、ノズル9による噴霧液滴Mの噴出領域に、適正量の粉粒体を供給することができ、噴霧液滴Mが粉粒体に対して過剰となってしまうことがなく、小径顆粒G1同士が接着してしまうのを回避することができるものである。
やがて所定時間の経過後、あるいは適宜センサによって所定量の小径重質顆粒G2が生成されたことを検知した時点で、排出装置8を起動して小径重質顆粒G2を造粒製品G3として外部に取り出すものである。このとき、造粒製品G3には、小径顆粒G1または微粒子G0が混入することもあるが、これらは分級機構8Aに供給される風流によって吹き上げられて、戻し口5bから再び流動室5内に戻される。
またシフタ8Bによって所定の粒径のものを分離して最終製品とし、大き過ぎるものは解砕機8Cによって粉砕して流動室5内に供給するようにする。
本発明の小径重質顆粒の製造装置たる流動層造粒乾燥機を示す骨格図である。 流動室内を拡大して示す縦断側面図である。 エジェクタの形態を異ならせた流動室内を拡大して示す縦断側面図である。 既存の流動層造粒乾燥機を示す骨格図である。
符号の説明
1 流動層造粒乾燥機
2 流動風吹込室
2a 吹込口
3 目皿板
5 流動室
5a 排出口
5b 戻し口
6 排気室
6a 排気口
6b ファン
6c バグフィルタ
7 熱風供給装置
71 熱交換器
72 ブロワ
73 熱交換器
8 排出装置
8A 分級機構
8B シフタ
8C 解砕機
9 ノズル
9A 噴出口
10 エジェクタ
12 吹込管
13 外筒
13a パッキン
14 内筒
15 ギャップ
16 給気口
17 吸気口
18 吹気口
C コート層
E 流動層形成領域
F 流動層
G0 微粒子
G1 小径顆粒
G2 小径重質顆粒
G3 造粒製品
P ポンプ
S1 流動層形成流
S2 上昇気流
S3 吹込流
S4 引込流
S5 吐出流
S6 巻込流
L 原料液
M 噴霧液滴

Claims (6)

  1. 流動風吹込室、流動室及び排気室を上下方向に連接するとともに、前記流動風吹込室と流動室との間に目皿板を仕切りとして具え、更に前記流動室内に原料液噴出用のノズルを具え、前記流動風吹込室から流動室内に供給される熱風によって、前記ノズルから流動室内に供給された原料液を流動乾燥して粉粒体を得る方法において、前記ノズルは流動層形成領域内に具えられ、またこのノズルの近傍に具えられたエジェクタにより、流動層を形成する粉粒体をノズルの噴霧エリアに導くようにしたことを特徴とする小径重質顆粒の製造方法。
  2. 前記エジェクタは気体の増幅量を調節できるものであり、ノズルの噴霧エリアに導かれる粉粒体の量を調整することを特徴とする請求項1記載の小径重質顆粒の製造方法。
  3. 前記エジェクタは、外筒と、この外筒に対して内嵌状態に固定された内筒とを具えて成るものであり、且つこれら外筒と内筒との間には、全周に渡ってギャップが形成されるとともに、前記外筒に対して前記ギャップに連通する給気口が形成されて成り、このギャップから筒内上方に向けて気流を円環状に噴出されることを特徴とする請求項1または2記載の小径重質顆粒の製造方法。
  4. 流動風吹込室、流動室及び排気室を上下方向に連接するとともに、前記流動風吹込室と流動室との間に目皿板を仕切りとして具え、更に前記流動室内に原料液噴出用のノズルを具え、前記流動風吹込室から流動室内に供給される熱風によって、前記ノズルから流動室内に供給された原料液を流動乾燥して粉粒体を得る装置において、前記ノズルは流動層形成領域内に具えられ、またこのノズルの近傍にエジェクタが具えられたことを特徴とする小径重質顆粒の製造装置。
  5. 前記エジェクタは、気体の増幅量を調節できるものであることを特徴とする請求項4記載の小径重質顆粒の製造装置。
  6. 前記エジェクタは、外筒と、この外筒に対して内嵌状態に固定された内筒とを具えて成るものであり、且つこれら外筒と内筒との間には、全周に渡ってギャップが形成されるとともに、前記外筒に対して前記ギャップに連通する給気口が形成されて成り、このギャップから筒内上方に向けて気流が円環状に噴出されるものであることを特徴とする請求項4または5記載の小径重質顆粒の製造装置。
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