JP2020054963A - 粒子製造装置 - Google Patents

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輝路 伊藤
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【課題】造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置において、粒子の成長を適切に制御する。【解決手段】粒子製造装置は、処理室と、該処理室の底部に配設された気体分散板2aと、前記処理室の底部に設置され、原料液を上向きに噴霧するスプレーノズル5とを備え、前記処理室内でスプレーノズル5から噴霧される原料液の乾燥によって生成される原料粉末の乾燥粒子を、気体分散板2aを介して前記処理室内に導入された処理気体によって浮遊流動させつつ、スプレーノズル5から噴霧される原料液と接触させて造粒又はコーティング処理を行う。この粒子製造装置には、気体分散板2aの上面からのスプレーノズル5の噴霧部5aの高さhを調整可能なシリンダ機構11が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、医薬品、化学薬品、食品、農薬、飼料、化粧品、ファインケミカル等の各種製造分野において、造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置に関する。
例えば、医薬品、化学薬品、食品、農薬、飼料、化粧品、ファインケミカル等の各種製造分野において、造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置として、処理室と、該処理室の底部に配設された気体分散板と、前記処理室の底部に設置され、処理液を上向きに噴霧するスプレーノズルとを備える構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−26867号公報
ところで、この構造の粒子製造装置では、造粒又はコーティング処理中には、気体分散板上に落下した造粒又はコーティングされた粒子が、スプレーノズルから噴霧される処理液の流れに吸い寄せられ、処理液に接触しつつ上昇し、更に造粒又はコーティングされて成長するということが繰り返される。
しかしながら、このように造粒又はコーティングされる粒子について、粒子径に差がある状態のまま粒子が成長する事態や、粒子径が均一でも粒子の成長が遅いという事態が生じることがあった。
本発明は、上記事情に鑑み、造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置において、粒子の成長を適切に制御することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために、本願発明者らは、鋭意研究の結果、次のような知見を得た。気体分散板の上面からのスプレーノズルの先端部(噴霧部)の高さが低い場合、気体分散板上にある成長した粒子も成長していない粒子も、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ易くなる。これにより、粒子の成長は速くなるが、粒子径に差がある状態のまま粒子が成長してしまう。逆に、気体分散板の上面からのスプレーノズルの先端部の高さが高い場合には、気体分散板上にある成長した粒子は、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ難くなり、気体分散板上にある成長していない粒子は、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ易くなる。これにより、粒子径は均一化され易くなるが、粒子の成長は遅くなってしまう。
本発明は、このような知見に基づき、創案されたものである。すなわち、本発明に係る粒子製造装置は、処理室と、該処理室の底部に配設された気体分散板と、前記処理室の底部に設置され、原料液、結合剤液及び膜剤液のうちの少なくとも一の処理液を上向きに噴霧するスプレーノズルとを備え、前記処理室内で前記スプレーノズルから噴霧される前記原料液の乾燥によって生成される原料粉末の乾燥粒子、又は、前記処理室内に投入される原料粉末の粒子を、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入された処理気体によって浮遊流動させつつ、前記スプレーノズルから噴霧される前記処理液と接触させて造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置において、前記気体分散板の上面からの前記スプレーノズルの先端部の高さを調整可能な高さ調整部が設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、造粒又はコーティング処理中に、粒子の成長状況に合わせて、高さ調整部により、気体分散板の上面からのスプレーノズルの先端部(噴霧部)の高さを調整可能である。従って、以下のような制御が可能となる。気体分散板の上面からのスプレーノズルの先端部の高さを高くすれば、気体分散板上にある成長した粒子は、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ難くなり、気体分散板上にある成長していない粒子は、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ易くなる。これにより、成長していない粒子を優先して成長させ、均一な粒子を形成させることができる。逆に、気体分散板の上面からのスプレーノズルの先端部の高さを低くすれば、気体分散板上にある成長した粒子も成長していない粒子も、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ易くなる。これにより、形成される粒子を早く目標粒子径まで成長させ、全体的に粒子の成長を加速させることができる。
上記の構成において、前記処理室内で前記スプレーノズルから噴霧される前記原料液の乾燥によって連続的又は断続的に生成される前記原料粉末の前記乾燥粒子、又は、前記処理室内に連続的又は断続的に投入される前記原料粉末の前記粒子を、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入された前記処理気体によって浮遊流動させつつ、前記スプレーノズルから噴霧される前記処理液と接触させて前記造粒又はコーティング処理を行い、前記造粒又はコーティング処理が完了した処理完了粒子を連続的又は断続的に排出するようにしてもよい。
この構成であれば、粒子製造装置を、連続的に粒子製品を製造するいわゆる連続式にすることができる。
本発明によれば、造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置において、粒子の成長を適切に制御することができる。
本発明の実施形態に係る粒子製造装置を概念的に示す図である。 処理容器の内部を上方から見た図である。 スプレーノズルの周辺の拡大図であり、スプレーノズルが低い位置にある状態を示す図である。 スプレーノズルの周辺の拡大図であり、スプレーノズルが高い位置にある状態を示す図である。 時間に対する粒子径D50の測定データ例である。 時間に対する粒子の成長速度の測定データ例である。 時間に対する粒子の幾何標準偏差σgの測定データ例である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る粒子製造装置の一構成例を概念的に示している。
この実施形態に係る粒子製造装置は、流動層装置を主体として構成され、流動層装置の処理容器1は、粉粒体の造粒又はコーティング処理を行う処理室2と、処理室2の上方に配置された固気分離用のフィルター部3と、フィルター部3の上方に設けられた排気室(図示省略)とを備えている。
処理室2の底部には、パンチングメタル等の多孔板(又は金網)で構成された気体分散板2aが配設されている。気体導入部4から供給される熱風等の処理気体A1は、気体分散板2aを介して処理室2内に導入される。また、処理室2の底部には処理液(原料液、結合剤液又は膜剤液)を上向きに噴霧するスプレーノズル5が設置されている。この実施形態において、スプレーノズル5は、原料粉末を結合剤液又は膜剤液に分散又は溶解させた原料液を噴霧する。
処理容器1の内部には、処理容器1の内部から粉粒体の粒子Pを取り出す粒子取出し部、この実施形態では吸引ノズル6と、後述する選別部7で選別された処理未完了粒子P0を気流と伴に処理容器1の内壁面1aに吹き付ける粒子戻し部、この実施形態では吐出ノズル8とが設置されている。吸引ノズル6は、処理容器1の外部で吸引手段、例えば吸引エジェクタ9を介して、後述する選別部7のサイクロン機構7aに接続される。また、吐出ノズル8は、処理容器1の外部でサイクロン機構7aに接続される。
選別部7は、上方側のサイクロン機構7aと、下方側の分級機構7bとで構成される。サイクロン機構7aは、吸引ノズル6で吸引され、吸引気流(吸引エアー)と伴に処理容器1の内部から取り出された粒子P(処理未完了粒子P0、処理完了粒子P1)を旋回させて流速を低下させ、自重により降下させて分級機構7bに送る。サイクロン機構7aから分級機構7bに降下する粒子Pには、処理未完了粒子P0と処理完了粒子P1が混在する場合が多いが、サイクロン機構7aの性能によっては、サイクロン機構7aで処理未完了粒子P0と処理完了粒子P1とを選別することも可能である。
この実施形態において、分級機構7bは、上方に吹き上げる分級気流(分級エアー)A2によって、処理未完了粒子P0と処理完了粒子P1とを選別する。分級機構7bによって選別された処理完了粒子P1は、分級機構7bから下方の排出部10に排出される。また、分級機構7bによって選別された処理未完了粒子P0は、分級気流A2、または、分級気流A2と吸引ノズル6からの吸引気流との混合気流によって吐出ノズル8に送られ、吐出ノズル8から気流と伴に処理容器1の内壁面1aに吐出する。
図2に模式的に示すように、吸引ノズル6は、処理容器1の接線方向に吸引気流を発生させて、処理容器1内の粒子Pを吸引するように、その形態及び設置状態が設定される。また、吐出ノズル8は、処理未完了粒子P0を気流と伴に、処理容器1の内壁面1aに接線方向に吹き付けるように、その形態及び設置状態が設定される。吐出ノズル8の吐出部8aは、好ましくは、処理容器1の内壁面1aへの吹き付け効果を高めるため、内壁面1aと直交する方向に偏平な形態に形成される。また、吸引ノズル6の吐出部も同様の形態にして、粒子Pに対する吸引効果を高めても良い。
処理容器1の底部に設置されたスプレーノズル5から上向きに噴霧された原料液は、処理容器1内に導入される処理気体A1によって乾燥されて、原料液中に分散又は溶解された原料粉末の乾燥粒子が生成される。この乾燥粒子は、処理容器1内に導入される処理気体A1によって処理容器1内を浮遊流動する間に、スプレーノズル5から噴霧される原料液の液摘と接触する。乾燥粒子に付着した原料液の液滴は処理気体A1によって乾燥され、液摘中の原料粉末の粒子が核となる乾燥粒子に付着して、乾燥粒子の粒子径が成長する。この乾燥粒子は、さらに、処理容器1内に導入される処理気体A1によって処理容器1内を浮遊流動する間に、スプレーノズル5から噴霧される原料液の液摘と接触して、粒子径が更に成長する。そして、このような粒子成長の過程が繰り返されて、所定の粒子径(又は重量)をもった処理完了粒子P1(造粒物)が生成される(いわゆるレイヤリング造粒)。尚、処理過程で原料粉末を処理容器1内に散布するようにしても良い。
上記の造粒又はコーティング処理の過程で、処理容器1内には、所定の粒子径(又は重量)に達しない処理未完了粒子P0(核となる原料粒子を含む)と、所定の粒子径(又は重量)に達した処理完了粒子P1とが混在することになる。そこで、処理未完了粒子P0と処理完了粒子P1とを選別し、処理完了粒子P1は粒子製品として排出し、処理未完了粒子P0に対しては処理を続行して、処理完了粒子P1に仕上げる。
処理未完了粒子P0と処理完了粒子P1が混在した処理容器1内の粒子Pは、吸引ノズル6の吸引気流によって吸引されて、選別部7のサイクロン機構7aに移送される。サイクロン機構7aに移送された粒子Pは、サイクロン機構7a内を旋回する間に流速が低下して、自重により降下して分級機構7bに送られる。分級機構7bに送られた粒子Pは、上方に吹き上げる分級気流A2によって、処理未完了粒子P0と処理完了粒子P1とに選別され、処理完了粒子P1は自重により分級気流A2に逆らって下方に降下して排出部10に排出される。また、処理未完了粒子P0は分級気流A2に乗って上方に吹き上げられてサイクロン機構7aに戻り、サイクロン機構7aを降下しなかった処理未完了粒子P0がある場合は該粒子と共に、分級気流A2、または、分級気流A2と吸引ノズル6からの吸引気流との混合気流によって、吐出ノズル8に移送される。そして、吐出ノズル8に移送された処理未完了粒子P0は、吐出ノズル8内を流れる分級気流A2の気流、または、分級気流A2と吸引ノズル6からの吸引気流との混合気流によって吐出部8aまで進み、吐出部8aから気流と伴に処理容器1の内壁面1aに吹き付けられる。この処理容器1の内壁面1aに接線方向に吹き付けられる気流と処理未完了粒子P0によって、処理容器1の内壁面1aに付着した粉体粒子が効果的に払い落とされて、処理容器1内の流動層に戻される。また、吐出ノズル8から処理容器1内に吐出された処理未完了粒子P0は、上記の払い落とし作用を行った後、処理容器1内の流動層に戻り、造粒又はコーティング処理を受ける。尚、吐出ノズル8の吐出部8aから吐出される気流及び処理未完了粒子P0の流速を高めて、払い落とし効果をより一層高めるために、吐出ノズル8の一部、または、吐出ノズル8とサイクロン機構7aとの接続部に、吐出部8a側に向かう吸引力を発生させる吸引手段、例えば吸引エジェクタを設けたり、あるいは、吐出部8aに向かう気流を供給する気流供給手段を設けたりしても良い。
上記の分級気流A2の流量を、減圧装置(例えば0〜0.5MPa)や流量調整弁(例えば0〜1000L/min)により調節可能とすることで、選別する粒子サイズ(粒子径)を適宜調節することができる。あるいは、上記の分級気流A2が分級機構7bに導入される時間を手動やタイマー装置で制御して、分級時間を適宜調節(例えば0〜1時間)することにより、選別する粒子サイズ(粒子径)の精度を適宜調整することができる。
図2に示すように、この実施形態において、吸引ノズル6は、処理容器1内の粒子Pを処理容器1の接線方向に吸引し、また、吐出ノズル8は、処理未完了粒子P0を気流と伴に処理容器1の内壁面1aに接線方向に吹き付けるように構成され、しかも、吸引ノズル6による吸引力(吸引気流)と吐出ノズル8による吐出力(吐出気流)は周方向の同じ向きに働く。そのため、吸引ノズル6の吸引力(吸引気流)と吐出ノズル8の吐出力(吐出気流)によって、処理容器1内に同図に示す方向の旋回気流A3が発生し、この旋回気流A3によって処理容器1内の粒子Pが分散されて、粒子同士の付着凝集による粗大粒の発生が防止される。また、旋回気流A3によって粒子の運動が促進されるため、処理容器1の内壁面1aへの粒子の付着も抑制される。
上述した処理操作は連続的又は断続的に行われ、これにより、原料液から、処理完了粒子P1(粒子製品)が連続的に製造される。この実施形態の粒子製造装置によれば、粒子径の小さい微粒子製品、例えば粒子径100μm以下の微粒子を連続的に収率良く製造することができる。
次に、本実施形態の粒子製造装置の特徴的構成を説明する。
図3及び図4に拡大して示すように、スプレーノズル5は上下方向に延び、その上端部(先端部)に、スプレー液(原料液)を噴霧する噴霧部5aが設けられている。そして、この粒子製造装置には、気体分散板2aの上面2bからのスプレーノズル5の先端部(噴霧部5a)の高さhを調整可能な高さ調整部としてのシリンダ機構11が設けられている。
シリンダ機構11は、上下方向に延びて気体分散板2aを貫通しており、例えば溶接等により気体分散板2aに固定されている。スプレーノズル5は、シリンダ機構11内に挿通されており、スプレーノズル5におけるシリンダ機構11内の部位の外周には、シリンダ機構11のピストン部(不図示)が設けられている。
シリンダ機構11は、2つのエア供給口11aを有しており、上方のエア供給口11aに作動エアが供給されると、スプレーノズル5が下降し、図3に示す高さhが低い状態となる。一方、シリンダ機構11の下方のエア供給口11aに作動エアが供給されると、スプレーノズル5が上昇し、図4に示す高さhが高い状態となる。つまり、スプレーノズル5は、シリンダ機構11により、図3に示す低い位置と、図4に示す高い位置の2段階に切り換えられる。
なお、スプレーノズル5の下部には、スプレーエア供給口5bと、スプレー液供給口5cが設けられており、造粒又はコーティング処理中には、スプレーエア供給口5bにはスプレーエアが供給され、スプレー液供給口5cにはスプレー液(原料液)が供給される。
図3の高さhは、例えば20mm〜40mmであり、図4の高さhは、例えば90mm〜110mmであるが、勿論これに限定されるものではない。
以上のように構成された本実施形態の粒子製造装置では、造粒又はコーティング処理中に、粒子の成長状況に合わせて、シリンダ機構11により、気体分散板2aの上面2bからのスプレーノズル5の噴霧部5aの高さhを調整可能である。従って、以下のような制御が可能となる。気体分散板2aの上面2bからのスプレーノズル5の噴霧部5aの高さhを高くすれば、気体分散板2a上にある成長した粒子は、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ難くなり、気体分散板2a上にある成長していない粒子は、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ易くなる。これにより、成長していない粒子を優先して成長させ、均一な粒子を形成させることができる。逆に、気体分散板2aの上面2bからのスプレーノズル5の噴霧部5aの高さhを低くすれば、気体分散板2a上にある成長した粒子も成長していない粒子も、噴霧される処理液の流れに吸い込まれ易くなる。これにより、形成される粒子を早く目標粒子径まで成長させ、全体的に粒子の成長を加速させることができる。
なお、本実施形態の粒子製造装置では、造粒又はコーティング処理中に、粒子の成長状況に合わせて、スプレーノズル5の高さhの調整を自動で行うように構成されている。このスプレーノズル5の高さhの調整を自動で行うシステム(ノズル高さ自動調整システム)は、図1に示すように、粒子物性測定部12と、高さ制御部13を備えている。粒子物性測定部12は、例えば、粒径、重量、濃度、成長速度、粒径均一性等の粒子の物性を測定する。高さ制御部13は、粒子物性測定部12で測定された粒子の物性データに基づいて、シリンダ機構11の作動エアを自動で制御してスプレーノズル5の高さhの調整を自動で行う。
次に、上記のノズル高さ自動調整システムで、測定される粒子の物性データとスプレーノズル5の高さhの調整の具体例を説明する。
第1例は、測定される粒子の物性データが、粒子径の場合である。この粒子径の例としては、例えばD10、D50、D90等が挙げられる。図5は、粒子径としてD50を使用した場合の測定データを例示している。スプレーノズル5の高さhが低い場合は、粒子が大きくなり易い。そこで、粒子径を測定しつつ、スプレーノズル5の高さhが低い状態(図5のX1の状態)で造粒又はコーティング処理を行い、目標粒子径になった時、スプレーノズル5の高さhを高くして(図5のX2の状態)粒子成長を抑制し、目標粒子径の粒子を得る。なお、図5の右側の点線は、スプレーノズル5の高さhが低いままの場合を示している。
また、何らかの外乱で粒子径が目標粒子径より大きくなったり小さくなったりした時には、これに応じてスプレーノズル5の高さhを調整する。つまり、粒子径が目標粒子径より大きくなった場合には、スプレーノズル5の高さhを高くし、粒子径が目標粒子径より小さくなった場合には、スプレーノズル5の高さhを低くする。
第2例は、測定される粒子の物性データが、粒子の成長速度(粒子の大きくなる速度)の場合である。図6に例示するように、粒子の成長速度が目標値に対して変化する場合を考えると、次のようになる。最初、スプレーノズル5の高さhが低い状態(図6のY1の状態)である。そこから、粒子の成長速度が目標値を超えると、スプレーノズル5の高さhを高くして(図6のY2の状態)粒子の成長速度を抑制する。その後、粒子の成長速度が目標値より低下すると、スプレーノズル5の高さhを低くして(図6のY3の状態)粒子の成長速度を増大させる。そして、再び、粒子の成長速度が目標値を超えると、スプレーノズル5の高さhを高くして(図6のY4の状態)粒子の成長速度を抑制する。そこから、再び、粒子の成長速度が目標値より低下すると、スプレーノズル5の高さhを低くして(図6のY5の状態)粒子の成長速度を増大させる。なお、図示例では、スプレーノズル5の高さhは2段階で調整されているが、勿論、無段階で調整することもできる。
第3例は、測定される粒子の物性データが、粒子径の均一性(粒子径分布)の場合である。粒子径分布を示す値としては、例えば、幾何標準偏差σg、D90マイナスD10等が挙げられる。図7は、粒子径分布を示す値として幾何標準偏差σgを使用した場合の測定データを例示している。スプレーノズル5の高さhが低い場合は、造粒又はコーティングが進行するため、粒子径分布がシャープになる(幾何標準偏差σgが下がる)と同時に、粒子径が大きくなり過ぎることがある。そこで、粒子径分布(幾何標準偏差σg)を測定しつつ、スプレーノズル5の高さhが低い状態(図7のZ1の状態)で造粒又はコーティング処理を行い、目標値まで下がった時、スプレーノズル5の高さhを高くし(図7のZ2の状態)、小さな粒子のみ選択的に造粒又はコーティング処理を行う。これにより、粒子径が大きくなり過ぎることを抑制しつつ、粒子径分布がシャープな状態(幾何標準偏差σgが目標値である状態)を維持することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものでは無く、その技術的思想の範囲内で、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、高さ調整部としてシリンダ機構11を使用していたが、スプレーノズル5の噴霧部5aの高さhを調整可能な機構であればよく、その他の機構、例えばボールネジ機構等を使用してもよい。
また、上記実施形態では、スプレーノズル5の噴霧部5aの高さhは、図3と図4に示す2段階であったが、3段階以上でもよいし、無段階で連続的に変化するものであってもよい。
また、上記実施形態では、スプレーノズル5の高さhの調整を自動で行っていたが、粒子監視部12で取得された粒径や粒子重量等のデータを作業者が確認して、作業者が高さ制御部13を操作することにより、シリンダ機構11の作動エアを制御してスプレーノズル5の高さhを調整してもよい。
また、上記実施形態では、粒子製造装置は、連続的に粒子製品を製造するいわゆる連続式であったが、バッチ式であってもよい。
2 処理室
2a 気体分散板
2b 上面
5 スプレーノズル
5a 噴霧部(先端部)
11 シリンダ機構(高さ調整部)
A1 処理気体
h スプレーノズルの噴霧部の高さ

Claims (2)

  1. 処理室と、該処理室の底部に配設された気体分散板と、前記処理室の底部に設置され、原料液、結合剤液及び膜剤液のうちの少なくとも一の処理液を上向きに噴霧するスプレーノズルとを備え、前記処理室内で前記スプレーノズルから噴霧される前記原料液の乾燥によって生成される原料粉末の乾燥粒子、又は、前記処理室内に投入される原料粉末の粒子を、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入された処理気体によって浮遊流動させつつ、前記スプレーノズルから噴霧される前記処理液と接触させて造粒又はコーティング処理を行う粒子製造装置において、
    前記気体分散板の上面からの前記スプレーノズルの先端部の高さを調整可能な高さ調整部が設けられたことを特徴とする粒子製造装置。
  2. 前記処理室内で前記スプレーノズルから噴霧される前記原料液の乾燥によって連続的又は断続的に生成される前記原料粉末の前記乾燥粒子、又は、前記処理室内に連続的又は断続的に投入される前記原料粉末の前記粒子を、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入された前記処理気体によって浮遊流動させつつ、前記スプレーノズルから噴霧される前記処理液と接触させて前記造粒又はコーティング処理を行い、前記造粒又はコーティング処理が完了した処理完了粒子を連続的又は断続的に排出することを特徴とする請求項1に記載の粒子製造装置。
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