JP5721958B2 - 粉粒体材料の乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体材料が貯留されるホッパーと、該ホッパー内に加熱したガスを供給する加熱ガス供給部とを備えた粉粒体材料の乾燥装置に関する。
従来の粉粒体材料の乾燥装置としては、シーズヒーターやパイプヒーター等の発熱体をボックス状の加熱部内に配置したヒーターボックスを、ホッパーへのガス導入管路に接続した構成とされている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような乾燥装置においては、ブロワー等の送風手段を駆動して、上記ヒーターボックス内に外気などのガスを導入し、該ヒーターボックス内において発熱体と熱交換をさせて昇温させた加熱ガスをホッパー内に導入し、ホッパー内に貯留された粉粒体材料を加熱乾燥する構成とされていた。
特開平9−292176号公報
しかしながら、上記構成とされた乾燥装置では、ボックス状の加熱部内においてガスとの熱交換を行う構成とされているので、ヒーターボックス自体が大型化し、ホッパーのガス導入口の近くに設置することが困難な場合があった。この結果、熱損失が大きくなるという問題があった。
また、ヒーターボックス内の発熱体の損傷を防止するために、ヒーターボックス内には、比較的、大風量のガスを導入する必要があり、省電力化の観点から改善が望まれていた。すなわち、ヒーターボックス内に導入されたガスが小風量であれば、そのガスが発熱体の全体に均一に接触せず、つまり、全体との熱交換がなされず、該発熱体の一部に接触して短絡経路を辿るようにして導出されることが考えられ、この結果、該発熱体に局所的な過熱が生じる場合がある。そのため、比較的、大風量のガスを導入する必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、ホッパー内に供給する加熱ガスの熱損失を低減し得るとともに、省電力化を図り得る粉粒体材料の乾燥装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置は、粉粒体材料が貯留されるホッパーと、該ホッパー内に加熱したガスを供給する加熱ガス供給部とを備えた粉粒体材料の乾燥装置であって、前記加熱ガス供給部は、ガスが供給されるガス受入口を一端に有するとともに、他端が前記ホッパー内に連通された細長状のガス通気路と、このガス通気路内に当該ガス通気路の長手方向に長手方向を沿わせて配された線状ヒーターとを備えており、前記ガス通気路は、前記他端が前記ホッパー内に加熱ガスを供給するガス導入口に接続部を介して接続され、かつ螺旋状に形成されており、前記接続部に設けられ、前記ホッパー内に供給されるガスの温度を検出する温度センサと、この温度センサの検出温度に基づいて、該ホッパー内に供給されるガスの温度が予め設定された所定温度となるように、前記線状ヒーターを制御する制御部と、を備えていることを特徴とする。
上記構成とされた本発明では、細長状のガス通気路と、このガス通気路内に当該ガス通気路に沿って配された線状ヒーターとを有した加熱ガス供給部を備えているので、ホッパー内に供給されるガスを効率的に加熱することができる。つまり、細長状のガス通気路内を通過するガスと線状ヒーターとが効率的に接触し、これらの熱交換が、例えば、シーズヒーターやプレートヒーター、放熱フィン付ヒーター等の発熱体を内蔵したヒーターボックス等の加熱器と比べて効率的になされ、該ガスを効率的に加熱することができる。
このように、加熱効率を向上させることができるので、例えば、上記ヒーターボックス等の加熱器と比べて電気容量を比較的、小さいものにでき、省電力化を図ることができる。
また、従来のボックス型の加熱器では、加熱器の筺体自体が大型化し、このボックス型の加熱器からホッパーのガス導入口までのガス経路が比較的、長くなる傾向がある。一方、上記構成とされた本発明によれば、細長状のガス通気路内に線状ヒーターを配置した構造としているので、ガス通気路の設置自由度を高めることができ、当該ガス通気路の末端(他端)をホッパーのガス導入口付近に設置、または該末端をガス導入口に接続することができる。従って、熱損失を低減することができる。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含み、その材料としては、合成樹脂材等の樹脂ペレットや樹脂繊維片等、または金属材料や半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等、加熱乾燥処理が必要な材料が挙げられる。
また、このような構成とすれば、温度センサの検出温度に基づいて、所定温度となるように加熱したガスをホッパー内に導入させることができ、ホッパー内の粉粒体材料を効率的に加熱することができる。
また、細長状のガス通気路内を通過するガスを線状ヒーターによって加熱する構成としているので、比較的、応答性を高めることができ、温度コントロールの安定性を高めることができる。つまり、上記ガス通気路内を通過する加熱対象であるガスを加熱するための発熱体が線状であるので、発熱体自体の熱容量が比較的、小さくなり、発熱体自体の昇温または降温が比較的、迅速になされる。この結果、細長状のガス通気路内を通過するガスの流量の増減がなされるような場合や、外気温の変動、その他の外乱による出口側(ホッパー側)のガスの温度に変動が生じるような場合にも、その増減や変動に伴って、当該線状ヒーターへの通電制御がなされることによる加熱ガス供給部の出口側におけるガスの温度を、比較的、迅速に所定の温度に追従させることができる。つまり、オーバーシュートやアンダーシュートなどが生じ難くなり、ホッパー内に供給される加熱したガスの温度を、比較的、安定した温度にコントロールすることができる。従って、ホッパー内の粉粒体材料が過熱されたり、粉粒体材料に加熱不足が生じたりし難く、効率的な加熱乾燥処理を実行することができる。
またこのような構成とすれば、ホッパー内に供給されるガスを効率的に加熱することができるとともに小型化を図ることができる。つまり、例えば、直管状に形成されたガス通気路と比べて、螺旋状のガス通気路による乱流作用等によってガスと線状ヒーターとの接触効率を向上させることができるとともに、効率的に小型化を図ることができる。また、例えば、ジグザグ状に形成されたガス通気路と比べて、ガス通気路を螺旋状に形成することで、圧力損失を低減することができる。
また、本発明においては、前記ガス通気路を、前記ホッパーの外周に周方向に沿って螺旋状に設けるようにしてもよい。
このような構成とすれば、ガス通気路に沿って配された線状ヒーターを、ホッパーの外周を保温乃至は加熱する加熱手段として兼用させることができる。これにより、ホッパー内に貯留された粉粒体材料をより効率的に加熱乾燥することができ、例えば、別途、ホッパーの外周を加熱するヒーターを設ける場合と比べて、省電力化を図ることができる。
また、ホッパー内に供給するガスを加熱する加熱手段が、ホッパーに極めて近接した位置となり、熱損失をより効果的に低減することができる。
また、本発明においては、前記ガス通気路を、管状部材を螺旋状に屈曲させた螺旋状管路ユニットとしてもよい。
このような構成とすれば、ガス通気路を効率的に小型化でき、当該螺旋状管路ユニットを、前記ホッパーの近傍に付設させるように設置することができる。従って、熱損失の低減を図ることができるとともに、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記ガス導入口を、ホッパー下端部のすり鉢状に形成された内周壁に開口させ、該内周壁に、該開口を覆うとともに、該開口から吐出されたガスを分散させる多孔板を、該内周壁に沿うように設けてもよい。
このような構成とすれば、ガス導入口の開口から分散させてホッパー内に加熱したガスを導入させることができる。
また、本発明においては、前記加熱ガス供給部を、前記ホッパー内の略中央に上下に設けられ、前記ガス通気路の他端が接続されたガス通気管と、このガス通気管の下端部に設けられたガス吐出口とを更に備えたものとしてもよい。
このような構成とすれば、ホッパー内に上下に設けられたガス通気管を経て、ホッパー内の下端部から加熱されたガスをホッパー内に供給することができる。
また、ホッパー内の粉粒体材料を、ガス吐出口から吐出された加熱ガスによって加熱することができるとともに、当該ガス通気管の外周からの伝熱によっても加熱することができる。
また、本発明においては、上記加熱ガス供給部に、ホッパー内へ供給するガスの流量を調整する流量調整部を設けるようにしてもよい。この場合、ホッパー内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を検出するための検出手段を設け、この検出手段の検出値に基づいて上記制御部によって上記流量調整部を制御し、当該装置によってなされる粉粒体材料の加熱乾燥処理に適した流量となるように供給する加熱ガスの流量を増減させるようにしてもよい。例えば、上記加熱ガスを供給しながら、上記検出手段の検出値が予め設定された所定の閾値を上回ったときには、加熱ガスの流量を減少させ、この検出値が上記閾値を下回ったときには、加熱ガスの流量を増加させるように上記流量調整部を制御するようにしてもよい。
上記制御要因としては、ホッパー内の粉粒体材料が加熱乾燥処理されるに従って変動する種々の物理量が挙げられ、例えば、時間、温度、湿度(露点)等が挙げられる。そして、これら制御要因を検出する検出手段としては、これら物理量の変動を検出可能なものとすればよい。
また、本発明においては、上記加熱ガス供給部を、圧縮空気源からのガスを貯留するガス貯留部と、このガス貯留部と前記ホッパーとを連通させる管路に設けられた開閉弁と、該管路を通過したガスを前記ホッパー内の下端部に導入させるガス導入口とを備えたものとし、上記制御部によって、上記開閉弁を開放させ、上記ガス貯留部のガスを上記ホッパー内に瞬発的に導入させて該ホッパー内を急昇圧させるようにしてもよい。
本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置は、上述のような構成としたことで、ホッパー内に供給する加熱ガスの熱損失を低減することができるとともに、省電力化を図ることができる。
本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の一実施形態を模式的に示す概略構成図である。 (a)は、図1におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略平面図、(b)は、同乾燥装置のホッパー下部を模式的に示す一部破断概略分解側面図である。 (a)〜(c)は、いずれも本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の他の実施形態を模式的に示し、(a)は、概略構成図、(b)は、同乾燥装置が備える加熱ガス供給部を模式的に示す概略構成図、(c)は、同加熱ガス供給部の熱交換器を模式的に示す概略正面図である。 本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置に適用される加熱ガス供給部の一変形例を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、いずれも本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置に適用される加熱ガス供給部の一変形例をそれぞれ模式的に示す概略構成図、(d)は、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置に適用されるガス導入口の一変形例を模式的に示す一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の更に他の実施形態をそれぞれ模式的に示す概略構成図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、第1実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置を説明するための説明図である。
なお、図1,図3〜図6においては、ガスや粉粒体材料を流通させる管路(ガス管路、粉粒体材料輸送管路など)の一部を、実線にて模式的に示している。
また、図2(b)では、後記する断熱材26の図示を省略している。
図例の粉粒体材料の乾燥装置1は、図1に示すように、粉粒体材料が貯留される貯留槽としてのホッパー本体20を備えたホッパー部2と、このホッパー本体20内に加熱したガスを供給する加熱ガス供給部3と、制御盤8とを備えている。
ホッパー部2の投入側(上方側)には、材料投入部5が設けられ、ホッパー部2の排出側(下方側)には、材料排出部6が設けられている。
また、図例では、当該乾燥装置1は、フレーム状に枠組みされるとともに、下部にキャスターを有した機台9に設置されている。
ホッパー部2のホッパー本体20は、ステンレスやアルミニウム等の金属材料等で製され、上部が円筒形状、下部が逆円錐形状とされており、このホッパー本体20の下端部には材料排出管20aが連成されている。
ホッパー本体20の内方空間の下方側部位には、貯留した粉粒体材料を下部側(下層側)から順にスムーズに排出させるための整流部としての円錐形状の先入れ先出し傘20bが設けられている。
また、逆円錐形状とされた下部の内周壁は、すり鉢状に形成されており、その下部内周壁には、加熱ガス供給部3を経て加熱されたガスをホッパー本体20内へ導入するためのガス導入口としての内周壁開口21が設けられている(図2(a)も参照)。この内周壁開口21は、下部内周壁の下端近傍、つまり材料排出管20aの近傍に設けられている。
また、この下部内周壁には、図2(a)に示すように、内周壁開口21を覆うとともに、下部内周壁に沿うように多孔板22が設けられている。この多孔板22には、多数の通気孔22aが開設されており、これら通気孔22aは、ガスの流通が可能で、ホッパー本体20内に貯留される粉粒体材料の通過を阻止する孔径とされている。
内周壁開口21からホッパー本体20内に吐出、供給された加熱ガスは、この多孔板22によって、ホッパー本体20内に分散して供給される。つまり、内周壁開口21から吐出された加熱ガスは、多孔板22と、この多孔板22によって覆われている下部内周壁との間の空間を周方向及び上下方向に沿って拡散されながら、多数の通気孔22aを経てホッパー本体20内に導入される。
なお、図例では、通気孔22aの形状を円形状としたものを示しているが、矩形状や楕円状、長孔状、六角形状等、他の形状とされたものとしてもよい。また、通気孔22aの配列態様も図例のように、ホッパー本体20の平面視における円心を中心として放射状に配列されたものに限られず、千鳥状や並列状に配列されたものとしてもよい。さらに、このような多孔板としては、図例のようなパンチング加工によって多数の通気孔を形成したものに限られず、メッシュ状や網状の多孔板としてもよい。
また、通気孔の孔径は、粉粒体材料によっては、平均粒径から乖離した微粉状のものが含まれる場合があり、このような微粉状のものまでの通過を阻止する孔径とする必要はない。
さらに、この多孔板22は、図1のように、下部内周壁の下端縁近傍から下部内周壁の1/3〜1/2程度の高さの部位までを覆うように設けるようにしてもよく、下部内周壁の概ね全体を覆うように設けるようにしてもよい。このような多孔板22による下部内周壁を覆う度合いは、すり鉢状に形成された下部内周壁の錐面のなす立体角や、多孔板の開口率、孔径等に応じて、ホッパー本体20内の概ね全体に加熱ガスを分散して供給し得るように設定すればよい。
さらにまた、多孔板22の表面と、ホッパー本体20の内周壁面とが略面一状となるように、または、多孔板22の表面がホッパー本体20の内周壁面よりも段落ち状に外周側に位置するように、ホッパー本体20の内周壁を二重構造乃至は段差形状としてもよい。
ホッパー本体20の円筒形状とされた上部側の上端は、上方に向けて開口しており、該上端には、該開口を気密的に封止するための蓋体20cが着脱自在に設けられている。この蓋体20cには、ホッパー本体20内に開口したガス排出口23が設けられている。このガス排出口23に接続されたガス排出管の末端には、排出空気に含まれる粉塵や塵埃等を捕捉する集塵手段としての集塵フィルタや捕捉物を収容するダスト収容部等を備えた集塵ユニット7が設けられている。この集塵手段としては、サイクロン式フィルタやバグフィルタ等を採用するようにしてもよい。
なお、蓋体20cにガス排出口23を設ける態様に代えて、ホッパー本体20の上部外周壁に、当該ホッパー本体20内に開口するガス排出口を設け、これに集塵ユニット7を末端に接続したガス排出管を接続するような態様としてもよい。
このホッパー本体20の上部には、ホッパー本体20内に貯留される粉粒体材料の材料レベルを検出するためのホッパー材料センサ(レベル計)24と、ホッパー本体20に貯留された粉粒体材料層を通過したガスの温度を検出する検出手段としての温度センサ(材料層通過温度検出用センサ)25とが設けられている。
本実施形態では、ホッパー材料センサ24は、粉粒体材料の有無によるアーム部の揺動によってリミットスイッチのON/OFFがなされることにより、ホッパー本体20内の材料レベルが、満レベルであるか、所定レベルまで低下したかを検出する態様としているが、ホッパー本体20内の材料レベルを検出可能なものであればどのようなレベル計でもよい。
材料層通過温度検出用センサ25は、本実施形態では、ホッパー本体20内に貯留されている粉粒体材料が満レベルまで貯留されている状態において、その粉粒体材料の最上層部からホッパー本体20の上端部を封止する蓋体20cまでの空間に、その検出部が臨むように配設されている。つまり、この材料層通過温度検出用センサ25は、ホッパー本体20内に貯留されている粉粒体材料層の上方空間(材料非貯留空間)の雰囲気温度を測定している。
これらホッパー材料センサ24及び材料層通過温度検出用センサ25は、後記する制御盤8に設けられた制御部としてのCPU80に信号線等を介して接続されている。
なお、図例では、蓋体20cを貫通してホッパー材料センサ24及び材料層通過温度検出用センサ25を設けた例を示しているが、ホッパー本体20の上部外周壁を貫通させて、これらを設けるような態様としてもよい。または、ガス排出口23に接続された上記ガス排出管内に検出部が臨むように材料層通過温度検出用センサ25を設けるようにしてもよい。
ホッパー本体20の外周には、当該ホッパー本体20の外周壁を保温乃至は加熱するホッパー外周保温部30,26が設けられている。本実施形態では、後記する加熱ガス供給部3の螺旋状ガス加熱部30と、この螺旋状ガス加熱部30を被装するように外周に設けられた断熱材26とによってホッパー外周保温部を構成している。
断熱材26としては、各種フォーム系(発泡系)断熱材や繊維系断熱材、樹脂系断熱材としてもよい。または、例えば、多孔質のウレタンフォーム、シリカなどの粉末若しくはグラスファイバーなどの繊維で芯材を形成し、その芯材をガスバリア性の金属フィルムなどの包装材で外装して真空吸引することにより形成された真空断熱材等としてもよい。
材料投入部5は、蓋体20cに設置されており、本実施形態では、粉粒体材料を貯留する材料貯留タンク11などの材料貯留部から材料輸送管12を介して輸送される粉粒体材料を捕集する吸引式の捕集器5を例示している。
この捕集器5には、材料輸送管12が接続される材料輸送管接続部と、ブロワーなどの材料輸送用空気源としての吸引手段に末端が接続された空気吸引管13が接続される空気吸引管接続部とが設けられている。
上記構成とされた材料投入部5では、ホッパー材料センサ24からの材料要求信号に基づいて、制御盤8に設けられたCPU80によって制御されて、例えば、以下のように捕集、投入動作が実行される。
ホッパー材料センサ24からの材料要求信号(OFF信号)が出力されれば、上記材料輸送用空気源を駆動させ、または、空気吸引管13に設けた開閉バルブなどを開放させる。これにより、材料貯留タンク11に貯留された粉粒体材料が材料輸送管12を介して捕集器5に向けて輸送され、捕集器5において捕集されてホッパー本体20内に投入される。
上記材料輸送用空気源の駆動、若しくは、空気吸引管13に設けた開閉バルブなどの開放を、ホッパー材料センサ24からの材料要求信号の出力がなされている間は、継続させ、該材料要求信号が消えた後に、停止または閉止させるようにしてもよい。または、これらを予め設定された所定時間、駆動若しくは開放させるようにしてもよい。
なお、捕集器5の下部に、スライド式弁装置やフラップダンパーなどの開閉手段を設け、これを開閉制御することで、捕集器5において捕集した粉粒体材料を、ホッパー本体20内に投入する態様としてもよい。
また、吸引式で輸送する態様に限られず、圧縮空気源を材料輸送用空気源として設け、圧送方式で捕集器に輸送する態様としてもよい。
材料排出部6は、ホッパー本体20の下端部に設けられた材料排出管20aの下端部に連設されており、図例では、排出方向(排出管の軸方向)と同方向に沿って弁を移動させることにより、下端排出口を開閉するプッシュダンパー式の排出ダンパーを例示している。
この排出ダンパー6には、樹脂成形機16等の加工機上に設置された一時貯留ホッパー16aに向けて粉粒体材料を輸送するための材料輸送管14が接続される材料輸送管接続部が設けられている。この一時貯留ホッパー16aには、空気吸引管15が接続されており、この空気吸引管15の末端には、上記同様のブロワーなどの材料輸送用空気源が設けられている。また、この一時貯留ホッパー16aの材料投入貯留管には、成形機側材料センサ16bが付設されている。
上記構成とされた材料排出部6では、成形機側材料センサ16bからの材料要求信号に基づいて、制御盤8に設けられたCPU80によって制御されて、例えば、以下のように排出動作が実行される。
成形機側材料センサ16bから材料要求信号が出力されれば、排出ダンパー6を開放させ、上記材料輸送用空気源を駆動させ、または、空気吸引管15に設けた開閉バルブなどを開放させる。これにより、排出ダンパー6を介してホッパー本体20から排出される粉粒体材料が、材料輸送管14を介して一時貯留ホッパー16aに向けて輸送され、この一時貯留ホッパー16aにおいて捕集されて材料投入貯留管内に投入される。この材料投入貯留管に投入された粉粒体材料は、樹脂成形機16において逐次、成形品に加工されて消費(処理)される。
上記材料輸送用空気源の駆動、若しくは、空気吸引管15に設けた開閉バルブなどの開放を、成形機側材料センサ16bからの材料要求信号の出力がなされている間は、継続させ、該材料要求信号が消えた後に、停止または閉止させるようにしてもよい。または、これらを予め設定された所定時間、駆動若しくは開放させるようにしてもよい。
なお、上記した材料投入部5における捕集、投入動作と、材料排出部6における排出、輸送動作とが、別のタイミングでなされるように制御される場合等においては、成形機側の空気吸引管15を、切り替え弁等を介して、捕集器側の空気吸引管13に接続して、捕集器5への材料輸送用の空気源と、供給先としての一時貯留ホッパー16aへの材料輸送用の空気源とを共用するようにしてもよい。
また、材料排出部6としては、CPU80に信号線等を介して接続されて排出制御(作動制御乃至は開閉制御)されるものであればどのようなものでもよく、例えば、ロータリーバルブやフラップダンパー、スライドダンパー、スクリューフィーダ等としてもよい。または、スライドダンパーに計量容器を固着させて粉粒体材料の輸送量の計量が可能とされた計量(マス)ダンパーを材料排出部として採用するようにしてもよい。
加熱ガス供給部3は、螺旋状ガス加熱部30と、この螺旋状ガス加熱部30にガスを供給するとともに、流量調整部を有したガス供給部40とを備えている。
螺旋状ガス加熱部30は、図1及び図2に示すように、ホッパー本体20の外周に周方向に沿って巻回されるように螺旋状に設けられた細長状のガス通気路としての螺旋状ガス管路31と、この螺旋状ガス管路31内に挿入された線状発熱体を有した線状ヒーター32(図2(b)参照)とを備えている。この螺旋状ガス加熱部30は、上述のように、本実施形態では、ホッパー外周保温部を構成し、その線状ヒーター32がホッパー外周保温部の加熱手段としても機能する。
この螺旋状ガス管路31の末端には、図2(b)に示すように、ホッパー本体20の内周壁開口21に連通する接続部が接続されており、この接続部には、当該螺旋状ガス加熱部30の出口側のガスの温度、つまり、ホッパー本体20に導入されるガスの温度を検出するためのガス温度センサ33が設けられている。
螺旋状ガス管路31は、本実施形態では、図1に示すように、ホッパー本体20の外周側面の上端部近傍部位を基端として、ホッパー本体20の外周側面に沿って設けられており、その上下の概ね全体に亘って配設され、その末端がホッパー本体20の外周側面の下端部近傍部位に設けられた上記接続部に接続されている。つまり、本実施形態では、螺旋状ガス管路31は、ホッパー本体20の円筒形状とされた上部の外周、及び逆円錐形状とされた下部の外周の概ね全体に亘って配設されている。また、図例では、螺旋状ガス管路31は、隣接する管路同士を比較的、近接乃至は当接させるようにして巻回されている。
この螺旋状ガス管路31は、例えば、内径が4mm〜30mm程度、管路長さが1m〜10m程度の銅管等を螺旋状に屈曲させて形成されている。このような螺旋状ガス管路31の内径や管路長さは、ホッパー本体20内に導入する加熱ガスの流量やホッパー本体20の外郭形状等に応じて設定すればよい。
また、この螺旋状ガス管路31の基端部は、三方継手等を介して、後記するガス供給部40のガス供給管41に接続されており、この基端部がガス受入口となる。
線状ヒーター32は、例えば、螺旋状ガス管路31の上記基端部に設けられた三方継手等の接続口から線状発熱体を挿入し、その接続口を当該線状ヒーター32の端子部で封止して設けられている。
この線状ヒーター32の線状発熱体は、ニクロム線等の発熱線を、絶縁材で被覆して構成されており、螺旋状ガス管路31内に当該螺旋状ガス管路31の長手方向に沿って配されている。この線状ヒーター32の線状発熱体は、螺旋状ガス管路31の上記基端部から螺旋状ガス管路31の長手方向の全長に亘って配設するようにしてもよく、上記基端部から、例えば、少なくとも2/3程度を超えた部位に達するまで配設するようにしてもよい。
なお、この線状ヒーター32の線状発熱体の径は、例えば、数mm程度としてもよい。また、線状ヒーター32の線状発熱体の長さは、螺旋状ガス管路31の長さ未満とすればよく、粉粒体材料の種類や初期水分率等により設定される目標加熱温度や当該線状発熱体自体の発熱量等に応じて設定するようにしてもよい。
これら線状ヒーター32と螺旋状ガス管路31とを含んだ加熱器(ガス加熱手段)は、上記銅管内に、線状ヒーター32の線状発熱体を挿入させた後、上記のように螺旋状に銅管を屈曲させて形成するようにしてもよい。
この螺旋状ガス加熱部30の線状ヒーター32は、ガス温度センサ33の測定温度信号(検出温度)に基づいて、ホッパー本体20内に供給する加熱ガスの温度が予め設定された所定の温度となるように、制御盤8に設けられたCPU80によってON/OFF制御またはPID制御等の通電の制御がなされる。上記所定の温度は、粉粒体材料の種類や初期水分率等により設定される目標加熱温度、ホッパー本体20の容量や次の処理工程(樹脂成形機16や該樹脂成形機16上に設置された一時貯留ホッパー16a、その他の加工機等(不図示))に向けて一度に排出される排出量等に応じて設定可能であるが、例えば、80℃〜160℃程度としてもよい。
ガス供給部40は、ガス源としての圧縮空気源4からのガスを螺旋状ガス加熱部30に向けて送気するガス供給管41と、このガス供給管41の適所に配設され、当該ガス供給管41を送気されるガスの流量を増減させる流量調整弁とを備えている。この流量調整弁としては、制御盤8に設けられたCPU80によって開度制御の可能なモーターバルブやダイアフラム弁などの流量調整弁としてもよい。この流量調整弁とCPU80とによって流量調整部が構成される。
圧縮空気源4は、例えば、コンプレッサー等の圧縮機によって圧縮された空気を、アフタークーラ、ドレンセパレータ等を介して蓄える空気タンク等としてもよい。このような圧縮空気源4は、当該加熱ガス供給部3専用の圧縮空気源4を設けるようにしてもよいが、空気圧機器が設置される工場等においては、上記のような圧縮空気源4が工場設備として設けられているのが一般的であるので、その設備を利用するようにしてもよい。
なお、圧縮空気源4に圧縮空気を供給、遮断するための電磁弁などの開閉弁を設けるようにしてもよい。
この圧縮空気源4に一端が接続されたガス供給管41には、圧縮空気源4から他端側に向けて、調質ユニット41aと、ドライヤー41bとがこの順に配設されている。
調質ユニット41aとしては、圧縮空気(コンプレッサーエアー)の圧力を調整するためのレギュレータや塵埃等を捕捉するためのフィルタ、ミスト状のオイル等を捕捉するためのマイクロミストセパレータ(オイルミストフィルタ)等を備えたものとしてもよい。
ドライヤー41bは、上記コンプレッサーエアーを適度に乾燥させるためのものであって、例えば、中空糸膜式のドライヤー等、簡易型のドライヤーとしてもよい。このドライヤー41bを通過したコンプレッサーエアーの露点は、例えば、−10℃〜−40℃程度の比較的、低露点となるようにしてもよい。
制御盤8は、クロックタイマー等の計時手段や演算処理部を有し、当該乾燥装置1の上記した各機器及び各部を所定のプログラムに従って制御するCPU80と、このCPU80に信号線等を介してそれぞれ接続された操作パネル及び記憶部とを備えている。このCPU80には、信号線等を介して、上記した各機器、各種センサ等が接続されている。
操作パネルは、各種設定操作や、後記する事前設定入力項目などを設定、入力したり、各種設定条件や、各種運転モードなどを表示したりするための表示操作部を構成する。
記憶部は、各種メモリ等から構成されており、操作パネルの操作により設定、入力された設定条件や入力値、後記する基本動作や上述の投入動作及び排出動作などの種々の動作を実行するための制御プログラムなどの各種プログラム、予め設定された各種動作条件や各種データテーブル等が格納される。
次に、上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1において実行される基本動作の一例を説明する。
<材料初期投入工程>
当該乾燥装置1の起動時等において、ホッパー本体20内に粉粒体材料が貯留されていない状態(空状態)の場合は、材料初期投入工程を実行する。
すなわち、上記したように、ホッパー材料センサ24からの材料要求信号が消えるまで、材料投入部としての捕集器5において材料貯留タンク11からの粉粒体材料を捕集し、ホッパー本体20内に投入する。
なお、ホッパー本体20内に粉粒体材料が貯留されている場合は、当該材料初期投入工程の実行は不要である。
<初期運転工程>
上記のようにホッパー本体20に所定量の粉粒体材料を貯留させた後、初期運転工程を実行する。この初期運転工程は、ホッパー本体20に貯留された粉粒体材料を、所定程度にまで昇温させるとともに、少なくとも下層部に位置する排出量に応じた粉粒体材料の加熱乾燥処理が十分になされるまで(所定の温度、水分率(含水率)になるまで)実行され、粉粒体材料のホッパー本体20への上記投入動作、及びホッパー本体20からの上記排出動作がなされない工程である。
この初期運転工程では、ガス供給部40から螺旋状ガス加熱部30に向けてガスを供給し、線状ヒーター32を起動させて、加熱したガスを、ホッパー本体20内に導入させる。
この際、加熱ガス供給部3の螺旋状ガス加熱部30は、ホッパー本体20の外周に沿って設けられているので、ホッパー本体20の放熱を防止しながら、ホッパー本体20、つまり、筐体を加熱する。また、上記のように所定温度に加熱された加熱ガスが、内周壁開口21及び多孔板22を経て、ホッパー本体20内に分散して供給される。つまり、外周から加熱されたホッパー本体20の内周壁からの熱伝導と、下端部から供給された加熱ガスとによって、ホッパー本体20内に貯留された粉粒体材料が加熱乾燥処理される。
上記加熱ガスを導入することによって、材料層を通過したガスの温度、つまり、材料層通過温度検出用センサ25の検出温度は、室温(外気温)程度の低い温度から徐々に上昇する。この材料層通過ガスの温度が、予め設定された所定の閾値を上回れば、上記流量調整弁の開度を変更制御し、螺旋状ガス加熱部30に向けて供給するガスの流量を減少させるようにしてもよい。つまり、ホッパー本体20内に導入させる加熱ガスの流量を減少させるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、上記材料層を通過したガスの温度を、ホッパー本体20内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因とし、この温度によって、粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を推定し、ホッパー本体20内に導入させる加熱ガスの流量を増減するようにしている。
上記所定の閾値は、粉粒体材料の種類や初期水分率等により設定される目標加熱温度、ホッパー本体20の容量や次の処理工程に向けて一度に排出される排出量等に応じて実験的乃至は経験的に設定するようにすればよく、例えば、40℃〜120℃程度としてもよい。
また、上記流量調整弁の開度制御は、上記材料層通過温度が上記閾値を上回った後、閾値を下回るまでは、ガス供給管41を送気されるガスの流量を漸減させるように、開度を徐々に減少制御する態様としてもよい。また、ガス供給管41を送気されるガスの下限流量を設定しておくようにしてもよい。
上記のように、ホッパー本体20内に導入される加熱ガスの流量が減少すれば、昇温途中にあるホッパー本体20内の粉粒体材料(特に上層部の粉粒体材料)に熱エネルギーを奪われ、上記材料層を通過したガスの温度が徐々に低下する。そして、このガスの温度が、上記閾値を下回れば、上記流量調整弁の開度を変更制御し、螺旋状ガス加熱部30に向けて供給するガスの流量を増加させるようにしてもよい。つまり、ホッパー本体20内に導入させる加熱ガスの流量を増加させる。この際、減少させる際と同様、流量を漸増させるような開度制御、つまり、流量調整弁の開度を徐々に増加制御する態様としてもよいが、最大流量の通過が可能な開度に直ちに変更制御するような態様としてもよい。
この初期運転工程では、上記閾値を上回るまでは、流量の変更がなされず、ホッパー本体20内には、初期設定時の最大風量の加熱ガスが導入され、ホッパー本体20に貯留された粉粒体材料を迅速に昇温させることができる。
また、上記閾値を上回れば、所定の状態まで昇温したと判断し、導入するガスの流量を減少させるようにしている。これにより、省エネルギー化を図ることができる。
なお、この初期運転工程を実行する時間は、ホッパー本体20の容量や排出量、粉粒体材料の種類や条件(初期水分率等)等に応じて実験的乃至は経験的に設定するようにすればよい。または、ホッパー本体20に貯留された材料層の最下層部の温度を検出する温度センサを設け、この温度センサの測定温度信号(検出温度)に基づいて、ホッパー本体20内の最下層部の材料が、所定の状態まで加熱乾燥処理がなされているか、否かを判別し、初期運転工程の終了を報知するような態様としてもよい。
また、上記閾値を上回ったときに、CPU80のタイマーなどの計時手段によるカウントを開始させ、所定時間が経過するまで当該初期運転工程を実行するような態様としてもよい。
また、この初期運転工程においてなされる粉粒体材料の昇温は、ホッパー本体20に貯留された粉粒体材料の全量を、均一の温度になるまで昇温させる必要はなく、ホッパー本体20内に貯留されている粉粒体材料の最下部から4割〜7割程度の粉粒体材料の温度が所定の温度となるように昇温させるようにすればよい。換言すれば、ホッパー本体20の下部から導入された加熱ガスによって、ホッパー本体20内では、上層部から下層部に向けて徐々に温度が高くなるような温度勾配を形成するように、各層が昇温され、少なくとも後記する連続運転工程を開始するまでに、その連続運転工程の際に随時、最下層から排出される所定量の粉粒体材料の加熱乾燥処理が十分になされるまで当該初期運転工程を実行するようにすればよい。
<連続運転工程>
上記のように、初期運転工程の実行がなされて、運転準備が整えば、連続運転工程に移行する。
この連続運転工程では、樹脂成形機16の上部に設置された一時貯留ホッパー16aの成形機側材料センサ16bからの材料要求信号(OFF信号)を受信することによって、上記排出動作がなされ、また、ホッパー材料センサ24からの材料要求信号(OFF信号)を受信することによって、上記投入動作がなされる。
この投入動作によって、例えば、室温程度の新たな粉粒体材料がホッパー本体20内に投入され、上記材料層を通過したガスの温度が急激に低下し、上記閾値を下回る。このように上記材料層を通過したガスの温度が該閾値を下回ったときには、上述のように、上記流量調整弁の開度を変更制御し、ホッパー本体20内に導入するガスの流量を増加させる。
以下、同様に、ホッパー本体20からの粉粒体材料の排出動作と、ホッパー本体20への粉粒体材料の投入動作とを伴って、材料層を通過したガスの温度が上記閾値を上回れば、導入するガスの流量を減少させ、材料層を通過したガスの温度が上記閾値を下回れば、導入するガスの流量を増加させるように制御するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る乾燥装置1によれば、ホッパー本体20内に貯留された粉粒体材料の加熱乾燥効率を高めながらも、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態では、ホッパー本体20内に供給するガスを加熱する加熱器を、線状ヒーター32を挿入した螺旋状ガス管路31によって構成しているので、螺旋状ガス管路31を通過するガスを、線状ヒーター32によって効率的に加熱することができる。すなわち、螺旋状ガス管路31内を通過するガスと線状ヒーター32の線状発熱体とが効率的に接触し、これらの熱交換が、例えば、シーズヒーターやプレートヒーター、放熱フィン付ヒーター等の発熱体を内蔵したヒーターボックス等の加熱器と比べて、効率的になされ、該ガスを効率的に加熱することができる。このように、ガスの加熱効率を向上させることができるので、例えば、従来のヒーターボックス等の加熱器と比べて、電気容量を比較的、小さいものにでき、省電力化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、ホッパー本体20の外周側面に沿って設けた螺旋状ガス加熱部30の螺旋状ガス管路31の末端を内周壁開口21に接続部を介して接続した構成としているので、熱損失を効果的に低減することができる。
さらに、上記のように螺旋状ガス管路31内を通過するガスを線状ヒーター32によって加熱する構成としているので、比較的、応答性を高めることができる。すなわち、螺旋状ガス管路31内を通過する加熱対象であるガスを加熱するための発熱体が線状発熱体であるので、発熱体自体の熱容量が比較的、小さくなり、発熱体自体の昇温または降温が比較的、迅速になされる。この結果、螺旋状ガス管路31を通過するガスの流量の増減や、外気温の変動、その他の外乱による出口側(ホッパー側)のガスの温度の変動に伴って、線状ヒーター32への通電制御がなされることによる螺旋状ガス管路31の出口(ホッパー本体20内に開口する内周壁開口21)におけるガスの温度を、比較的、迅速に所定の温度に追従させることができる。すなわち、オーバーシュートやアンダーシュートなどが生じ難くなり、ホッパー本体20内に導入される加熱したガスの温度を、比較的、安定した温度にコントロールできる。従って、ホッパー本体20内の粉粒体材料が過熱されたり、粉粒体材料に加熱不足が生じたりし難く、効率的な加熱乾燥処理を実行することができる。
つまりは、従来のヒーターボックス型の加熱器を採用し、ホッパー本体内に供給する加熱ガスの流量を増減させる制御を実行する場合において、特に、比較的、小流量のガスを加熱する際には、ボックス内に導入されたガスがボックス内に配されたシーズヒーター等の発熱体の全体に均一に接触せず、つまり、全体との熱交換がなされず、該発熱体の一部に接触して短絡経路を辿るようにして導出されることが考えられる。この結果、該発熱体に局所的な過熱が生じる場合があり、該発熱体が損傷することも考えられる。また、このように局所的な過熱が生じた状態で、流量を増加させれば、出口側の温度が所定温度よりも急激に上昇する(オーバーシュート)場合があり、安定的な温度コントロールが困難となることが考えられる(逆も同様の現象が生じることが考えられる)。さらに、このようなヒーターボックス型の加熱器では、ボックス内から導出側の管路へ導出される際に、圧力損失が大きくなることも考えられる。
一方、上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1が備える螺旋状ガス加熱部30によれば、上述のようなことを防止することができる。
さらにまた、本実施形態では、加熱ガス供給部3のガス通気路を、螺旋状に形成された螺旋状ガス管路31としているので、ホッパー本体20内に供給されるガスをより効率的に加熱することができるとともに小型化を図ることができる。つまり、例えば、直管状に形成されたガス通気路と比べて、螺旋状ガス管路31による乱流作用等によってガスと線状ヒーター32との接触効率を向上させることができるとともに、効率的に小型化を図ることができる。また、例えば、ジグザグ状にガス通気路を形成する態様も考えられるが、このようなものに比べて、螺旋状ガス管路31とすることで、圧力損失を低減することができる。
また、本実施形態では、ホッパー本体20の外周に、ホッパー外周保温部の加熱手段となる螺旋状ガス加熱部30を設けており、この螺旋状ガス加熱部30の基端をホッパー本体20の上部外周に配置する一方、その末端をホッパー本体20の外周下端部に配置した構成としている。従って、螺旋状ガス管路31を送気されるガスは、ホッパー本体20の外周を上部側から下部側に向けて徐々に、その管内に設けられた線状ヒーター32によって所定温度まで昇温される。この結果、例えば、螺旋状ガス加熱部の基端及び末端を上下逆にして配置する場合と比べて、ホッパー本体20内の特に下層側の粉粒体材料、つまり、十分に加熱処理する必要がある粉粒体材料を、内周壁からの熱伝導によって効率的に加熱することができる。
さらに、このようなホッパー本体20の外周を保温乃至は加熱するホッパー外周保温部を設けることで、ホッパー本体20からの放熱を防止することができるので、ホッパー本体20内に供給する加熱ガスの熱エネルギーを効率的に粉粒体材料の加熱処理に充当させることができ、迅速かつ効率的な加熱乾燥処理を行うことができる。
さらにまた、上記基本動作例のように、ホッパー本体20内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を検出するための検出手段として材料層通過温度検出用センサ25を設け、この温度センサ25の検出値に基づいてCPU80によって上記流量調整弁の開度を制御し、ホッパー本体20内に導入する加熱ガスの流量を増減させるようにすることで、より省電力化を図ることができる。また、このように導入するガスの流量を増減させることで、過熱による粉粒体材料の劣化(酸化、やけ、分解、変色など)等を防止することもできる。
なお、ホッパー本体20内に導入する加熱ガスの流量の増減は、本基本動作例のような態様に限られず、種々の態様を採用することができる。
例えば、上記のように上記流量調整弁の開度を増減させることで、供給するガスの流量を増減させる態様に代えて、ガス供給管41を、螺旋状ガス加熱部30の上流側において複数に分岐させ、この分岐管のうちの少なくとも一つに、CPU80によって制御可能な開閉弁を設け、この開閉弁を開閉制御することで、複数の分岐管の全体を通過するガスの流量を増減させる態様としてもよい。この場合、これら分岐管路の本数や各管路の径、開閉弁等のバルブ径などを所望する流量の増減幅や増減段階等に応じて設定することで、供給するガスの流量を細かく増減させることも可能となる。また、この場合、螺旋状ガス加熱部30の出口側の温度を検出し、コントロールするための温度センサ33や、線状ヒーター32などの損傷を防止するために、当該装置の起動中は、常時、所定流量(例えば、比較的、小流量)のガスの通過が可能となるように分岐管を構成するようにしてもよい。
または、上記複数の分岐管路を設ける態様に加えて、これら管路のうちの少なくとも一つに上記同様の流量調整弁を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ガス供給部40のガス源を、圧縮空気源としたが、ガス供給管41に、フィルタ等を介して外気を導入するブロワーを設けたガス源としてもよい。この場合、外気を導入する態様に代えて、除湿された低露点の乾燥ガスを螺旋状ガス加熱部30に向けて供給し得るようにしてもよい。例えば、ガス供給空気源としてのブロワーの上流側(吸い込み側)と、ガス排出口23に接続された上記ガス排出管とを、水分を吸着する吸着体等を有した除湿ユニットを介して接続し、この除湿ユニットにおいてホッパー本体20から排出されたガスを除湿し、加熱ガス供給部3において加熱して、ホッパー本体20内に循環供給するような態様としてもよい。
さらに、上記のようにガス源をブロワーとした場合においては、このブロワーへの出力周波数を変更するインバーターを設け、上記同様、所定のプログラムに従って、制御盤8に設けられたCPU80によってこのインバーターを制御し、ガス供給空気源としてのブロワーの回転数を変更することで、ホッパー本体20に導入するガスの流量を増減させる態様としてもよい。つまり、インバーターによってブロワーの駆動モーターの回転数変更手段を構成し、このインバーターとCPU80とによって流量調整部を構成するようにしてもよい。このようなインバーターとしては、例えば、商用駆動電源から入力される交流をコンバータ回路で直流に変換し、インバーター回路で所定の出力周波数及び所定の出力電圧の交流に変換する、VVVF(可変電圧・可変周波数)型のものとしてもよい。
このようなインバーター制御によるブロワーの駆動モーターの回転数変更制御の態様としては、例えば、上記材料層通過温度が上記閾値を上回り、上記閾値を下回るまでは、所定時間を経過する度に、所定値づつインバーターの出力周波数を減少させるような態様としてもよい。この所定値は、一定値に限らず、例えば、初期の段階の減少幅を大きくし、徐々に減少幅を小さくするような態様としてもよく、若しくは、その逆の態様としてもよい。また、下限周波数を設定しておくようにしてもよい。一方、上記閾値を下回れば、インバーターの出力周波数を所定値増加させるような態様としてもよい。この増加させる際の所定値は、減少させる際と同様の態様としてもよいが、所定値増加させる態様に代えて、初期出力周波数とし、上記閾値を下回ったときには、初期設定時の最大風量の加熱ガスを導入させる態様としてもよい。
さらには、ブロワーの回転数を増減させる態様としては、上記態様に限られない。例えば、直流モーターに供給する電流を変更制御することでブロワーの回転数を増減させたり、または、回転角検出手段等を設けたサーボモーターの回転数を、上記周波数に代えて、所定態様で増減させることでブロワーの回転数を増減させたりするような態様としてもよい。その他、ブロワーの回転数を変更制御可能な種々の回転数変更手段を採用し、供給するガスの流量を増減させるようにしてもよい。
さらにまた、ホッパー本体20内に加熱して導入させるガスとしては、外気(大気)に限られず、窒素、アルゴンなどのガスやその他、不活性ガスとしてもよい。
また、本基本動作例のように、上記制御要因としての材料層通過ガスの温度に基づいて、加熱ガスの流量を増減制御する態様に代えて、所定量の加熱ガスを常時、供給するような態様としてもよい。
さらに、材料排出部6の排出動作をCPU80によって常時、監視しておき、排出がなされない時間が予め設定された所定の時間を越えたときに、加熱ガスの供給を停止させる一方、次に排出動作がなされたときに、加熱ガスの供給を再開させるような制御を実行するようにしてもよい。これによれば、省エネルギー化を図ることができる。
さらにまた、ガス導入口(内周壁開口)を覆う多孔板を設けずに、材料排出管にガス導入口を有した接続部を設け、この接続部に螺旋状ガス管路31の末端を接続するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ホッパー本体20の内部の清掃性及び貯留可能容量を高めるべく、ホッパー本体20の内周壁を略平滑な面としているが、例えば、加熱ガス供給部3による粉粒体材料の加熱処理を補助するためや、ホッパー本体20を補強するなどのために、仕切壁やリブ、熱伝導フィン等をホッパー本体20の内部に設けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、螺旋状ガス加熱部30の外周を被装するように、断熱材26を設けた例を示しているが、この断熱材26を設けないようにしてもよい。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図3は、第2実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置について説明するための説明図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置1Aは、ホッパー部2Aのホッパー外周保温部、及び加熱ガス供給部3Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、図3(a)に示すように、ホッパー本体20Aの外周に、外周ヒーター27を設け、この外周ヒーター27を被装するように上記同様の断熱材26を設けてホッパー外周保温部を構成した例を示している。また、本実施形態では、ホッパー本体20Aの外周部の温度を検出するためのホッパー外周温度検出用センサ28を設けている。
つまり、上記第1実施形態では、加熱ガス供給部の螺旋状ガス加熱部を、ホッパー外周保温部の加熱手段として機能させた例を示したが、本実施形態では、ホッパー外周保温部専用の外周ヒーターを設けた構成としている。
外周ヒーター27は、円筒形状とされたホッパー本体20Aの上部外周を被覆するように設けられるとともに、逆円錐形状の下部外周を被覆するように設けられており、本実施形態では、上部側を一つのバンドヒーターで構成し、下部側を二つのバンドヒーターで構成している。この外周ヒーター27としては、ホッパー本体20Aの外周を被覆するように設けられるものであれば、他の面状ヒーター等、どのようなものとしてもよい。
この外周ヒーター27は、ホッパー外周温度検出用センサ28の測定温度信号(検出温度)に基づいて、ホッパー本体20Aの外周(ホッパー本体20Aを構成する筐体外周壁)が予め設定された所定の温度となるように、CPU80によってON/OFF制御またはPID制御等の通電の制御がなされる。上記所定の温度は、加熱処理がなされて所定温度に加熱される粉粒体材料の目標加熱温度等に応じて設定可能であり、例えば、40℃〜160℃程度としてもよい。
このように、本実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、ホッパー外周保温部の加熱手段を専用のものとしているが、ホッパー外周温度検出用センサ28の検出温度に基づいて、外周ヒーター27への通電制御を実行することで、省エネルギー化を図ることができる。つまり、装置の起動直後は、ホッパー本体20Aの筺体自体及びこれに貯留した粉粒体材料の温度が室温程度であるので、温度センサ28の検出温度に基づいて通電制御される外周ヒーター27の通電率は、比較的、高い状態である。一方、後記する加熱ガス供給部3Aによる加熱ガスの供給によって、ホッパー本体20A内の粉粒体材料層の温度が徐々に上昇し、ホッパー本体20Aの外周温度も徐々に上昇するので、外周ヒーター27の通電率は減少し、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態では、上記第1実施形態において説明した内周壁開口及び多孔板に代えて、図3(b)に示すように、材料排出管20aの下部に、加熱ガス供給部の接続部を設け、この接続部に、ホッパー本体20A(材料排出管20a)内に開口するガス導入口21Aを設けている。この接続部には、材料層最下層部温度検出用センサ29が設けられている。この材料層最下層部温度検出用センサ29は、ホッパー本体20A内において加熱乾燥処理される粉粒体材料の最下層部の温度を検出するために設けており、この材料層最下層部温度検出用センサ29の測定温度信号(検出温度)に基づいて、ホッパー本体20A内の最下層部の材料が、所定の状態まで加熱乾燥処理がなされているか、否かを判別するような態様としてもよい。この場合は、例えば、所定温度未満であれば、次の処理工程への排出または移行を遅らせ、所定温度に達するように、後記する加熱ガス供給部3Aから導入する加熱したガスの流量を増加させるような制御を実行するようにしてもよい。または、上記した材料層通過温度検出用センサ25に代えて、この材料層最下層部温度検出用センサ29を、粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因としての温度を検出するための検出手段として把握するようにしてもよい。
加熱ガス供給部3Aは、本実施形態では、図3(b)に示すように、螺旋状ガス加熱部30Aと、上記同様のガス供給部40とを備えている。
螺旋状ガス加熱部30Aは、末端が三方継手等を介して材料排出管20aの上記接続部に接続された螺旋状ガス管路31Aと、この螺旋状ガス管路31Aに沿って配設された線状発熱体を有した線状ヒーター32Aとを備えている。これら螺旋状ガス管路31A及び線状ヒーター32Aの構成は、図3(c)に示すように、上記第1実施形態と同様、螺旋状ガス管路31A内に、線状ヒーター32Aの線状発熱体を当該螺旋状ガス管路31Aの長手方向に沿って配設した構成とされている。本実施形態では、これらをホッパー本体の外周ではなく、ホッパー本体20Aのガス導入口21Aの近傍に配設している。つまり、本実施形態では、ガス通気路を、管状部材を螺旋状に屈曲させた螺旋状管路ユニット31Aとし、この螺旋状管路ユニット31Aを、ホッパー本体20Aの近傍に設置している。
この螺旋状管路ユニット31Aの基端には、図3(b)に示すように、三方継手等を介して、ガス供給部40のガス供給管41が接続されている。
また、螺旋状管路ユニット31Aの末端が接続された三方継手には、当該螺旋状ガス加熱部30Aの出口側のガスの温度、つまり、ホッパー本体20Aに導入されるガスの温度を検出する上記同様のガス温度センサ33が設けられており、上記同様、このガス温度センサ33の検出温度に基づいて、線状ヒーター32Aへの通電制御がCPU80によってなされる。
このような螺旋状ガス加熱部30Aによっても、上記第1実施形態と同様、ホッパー本体20Aに供給するガスの加熱効率を向上でき、省電力化が図れるとともに、そのガスの温度を、比較的、迅速に所定の温度に追従させることができる。
また、ガス通気路を、管状部材を螺旋状に屈曲させた螺旋状管路ユニット31Aとしているので、ガス通気路を効率的にコンパクトにでき、当該螺旋状管路ユニット31Aを、ホッパー本体20Aの極めて近接した位置に付設させるように設置することができる。従って、熱損失の低減を図ることができるとともに、メンテナンス性を向上させることができる。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Aにおいても、上記第1実施形態において説明した乾燥装置1と同様の各種動作が実行され、同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、ホッパー外周温度検出用センサ28を、ホッパー本体20Aの上部外周に設けた態様を例示しているが、例えば、外周ヒーター27の設置数に応じて、外周ヒーター27毎に、温度センサを設け、個々の温度センサの検出温度に基づいて、各外周ヒーターを制御(多点制御)するような態様としてもよい。
また、外周ヒーター27を、ホッパー本体20Aの上下方向に沿って分割して複数箇所に設置し、それぞれに応じた部位に温度センサを設けて、上記同様に多点制御するようにしてもよい。
さらに、上記材料層通過温度が、上記閾値を上回ったときには、外周ヒーター27への通電(給電)を停止させる一方、上記閾値を下回ったときには、外周ヒーター27への通電を再開させるような制御を実行するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1実施形態において説明したように、材料排出部6の排出動作をCPU80によって常時、監視しておき、この排出動作に基づいて加熱ガスの供給制御を実行する態様では、排出がなされない時間が予め設定された所定の時間を越えたときに、加熱ガスの供給を停止させ、この停止の後、さらに予め設定された所定の時間が経過しても排出がなされないときには、外周ヒーター27への通電を停止させるようにしてもよい。これによれば、省エネルギー化を図ることができる。そして、次に排出動作がなされたときには、加熱ガスの供給及び外周ヒーター27への通電を再開させるような制御を実行するようにすればよい。
また、本実施形態では、ホッパー本体20Aの外周側面の上下の概ね全体に亘って外周ヒーター27及び断熱材26を設けた例を示しているが、ホッパー本体20Aの下部外周にのみ外周ヒーター27を設けるようにしてもよく、または、外周ヒーター27を設けずに断熱材26のみによってホッパー外周保温部を構成するようにしてもよい。さらには、これらホッパー外周保温部を設けないようにしてもよい。
さらに、螺旋状ガス加熱部30Aの螺旋状管路ユニット31Aの外郭を被装するような断熱材を設け、放熱を防止するようにしてもよい。
さらにまた、螺旋状管路ユニット31Aの末端を、材料排出管20aに設けられた接続部に接続する態様に代えて、上記第1実施形態と同様の内周壁開口及び多孔板を設け、この内周壁開口に、螺旋状管路ユニット31Aの末端を接続する態様としてもよい。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置に適用される加熱ガス供給部の一変形例を図4に基づいて説明する。
なお、上記各実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
また、本変形例(第1変形例)に係る加熱ガス供給部3Bは、上記各実施形態で説明した加熱ガス供給部に代えて、図4に示すように、ホッパー本体20(20A)(図1または図3参照)に設けられたガス導入口21(21A)に接続される。
本変形例に係る加熱ガス供給部3Bのガス加熱部30Bは、上記各実施形態において説明した螺旋状のガス通気路を備えたものとは異なり、細長状で直管状のガス通気路を備えた構成とされている。
図例では、ガス加熱部30Bは、二重管構造とされた二重管状加熱ユニット30Bとされており、この二重管状加熱ユニット30Bは、上記同様のガス供給部40からガスが供給される外管35と、上記同様の線状ヒーター32Bが配されたガス通気路としての内直管31Bとを備えている。
外管35は、細長状で長尺に形成されており、ガス供給部40のガス供給管41が接続される接続口36を長手方向一端部の外周部に有し、長手方向両端部が開口した構成とされている。この外管35の長手方向一端部の開口は、内直管31Bの長手方向一端部の外周に周設された鍔部34によって封止されている。また、この外管35の長手方向他端部の開口は、線状ヒーター32Bの端子部が設置された封止蓋37によって封止されている。
内直管31Bは、外管35と同様、細長状で長尺に形成されており、長手方向一端部(鍔部34が形成された側の端部)には、上記同様のガス温度センサ33が設けられており、このガス温度センサ33の検出温度に基づいて、上記同様、線状ヒーター32Bへの通電制御がCPU80(図1及び図3参照)によってなされる。また、この内直管31Bの一端部が、上記したようなガス導入口21(21A)に接続されて、ホッパー本体20(20A)に連通される。
この内直管31Bは、外管35内に、外管35の長手方向に沿って配設されており、当該内直管31Bの他端部と封止蓋37との間にガス受入口を形成するように空隙を設けている。なお、この他端部や長手方向の適所の外周面に、外管35の内周面との間を均等に維持する支持部を設けるようにしてもよい。
この内直管31Bの他端部のガス受入口から線状ヒーター32Bが挿入され、この線状ヒーター32Bは、当該内直管31Bの長手方向一端部近傍部位に至るまで、その長手方向に沿って配設されている。
上記構成とされた二重管状加熱ユニット30Bを備えた加熱ガス供給部3Bにおいては、当該二重管状加熱ユニット30Bの一端部に設けられた接続口36から外管35内に供給されたガスが、外管35の内周面と内直管31Bの外周面との間の空間(内管外周空間)を、他端部に向けて送気される。この際、内直管31Bの外周面は、内直管31B内に配された線状ヒーター32Bによって加熱されており、上記内管外周空間を送気されるガスを伝熱によって昇温させることができる。
また、上記内管外周空間を送気されて他端部に至ったガスは、内直管31Bの他端部に設けられたガス受入口から内直管31B内に導入され、この内直管31B内において線状ヒーター32Bによって加熱されて、当該二重管状加熱ユニット30Bの一端部に接続されたガス導入口21(21A)に至り、ホッパー本体20(20A)内に導入される。
このように、本変形例に係る加熱ガス供給部3Bによれば、ガス通気路を、直管状に形成しているため、上記各実施形態において説明した各加熱ガス供給部と比べて、嵩張るが、二重管状加熱ユニット30Bは、細長状で直管状であるため、その一端部をホッパー本体20(20A)のガス導入口21(21A)付近に設置、または該一端部をガス導入口21(21A)に直接的に、例えば接続部を介するのみで接続することができ、上記各例と同様、熱損失を低減することができるとともに、省電力化を図ることができる。つまり、二重管状加熱ユニット30Bを、細長状としているので、設置自由度を高めることができ、その末端(一端部)をホッパー本体20(20A)のガス導入口21(21A)付近に設置、または該末端をガス導入口21(21A)に接続することができる。従って、熱損失を低減することができる。
また、ガス供給部40から供給されたガスを、二重管状加熱ユニット30Bの上記内管外周空間と内直管31B内の空間とにおいて加熱することができるので、ホッパー本体20(20A)内に導入するガスを効率的に加熱することができる。
なお、このような加熱ガス供給部のガス加熱部としては、図例のような二重管状加熱ユニットに限られず、細長直管状の単管(例えば、図例の内直管のみ)によって細長状のガス通気路を構成するようにしてもよい。
または、上記各実施形態において説明した各加熱ガス供給部が備えるガス通気路を、本変形例のように二重管構造のものとしてもよい。この場合は、二重管を螺旋状に形成するようにすればよい。
また、本変形例では、二重管構造を構成する外管と内管とを概ね同長さとしたものを例示しているが、このような態様に限られない。例えば、外管を内管の長手方向途中部位(例えば、内管の長さの2/3〜1/3程度の部位)から他端部側に至るまで設けるような態様としてもよい。これによれば、外管の接続口から導入される外気などの昇温前のガスによる影響を、内管の下流側(出口側)において受け難く、加熱効率を阻害することがない。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置に適用される加熱ガス供給部の他の変形例、及びガス導入口の一変形例を図5に基づいて説明する。
なお、上記各実施形態及び第1変形例と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図5(a)は、第2変形例に係る加熱ガス供給部3Cを示し、この加熱ガス供給部3Cは、上記各実施形態で説明した加熱ガス供給部に代えて、ホッパー本体20(20A)(図1及び図3参照)に設けられたガス導入口21(21A)に接続される。
この加熱ガス供給部3Cは、ガス源としての圧縮空気源4からのガスを通過させるガス源側供給管41Aを有したガス供給部40Aと、このガス源側供給管41Aの末端に接続されたガス加熱部30Cと、このガス加熱部30Cの下流側(ガス導入口21(21A)側)に設けられ、ホッパー本体20(20A)内に加熱ガスを瞬発的に導入させて、ホッパー本体20(20A)内を急昇圧させて、ホッパー本体20(20A)内の粉粒体材料層に衝撃を与えてブリッジを防止するブリッジ防止手段とを備えている。
なお、図において、符号43は、ガス源側供給管41Aの適所に配設された圧力調整弁であり、上記のように調質ユニット41aに圧力調整弁を兼ねるレギュレータを設けた場合には、これを設けないようにしてもよい。
ガス源側供給管41Aの末端に接続されたガス加熱部30Cは、上記第1実施形態において説明した螺旋状ガス加熱部と同様の螺旋状ガス加熱部30Cとされている。この螺旋状ガス加熱部30Cの螺旋状ガス管路31C内には、図示は省略しているが、上記同様の線状発熱体が配設されている。この螺旋状ガス加熱部30Cを通過して加熱されたガスの温度は、上記同様のガス温度センサ33によって検出され、上記同様、線状ヒーターへの通電制御がCPU80(図1及び図3参照)によってなされる。
なお、温度センサ33の配設箇所は、図例のように螺旋状ガス加熱部30Cの末端に設ける態様に限られず、後記するガスタンク45の下流側の管路に設けるようにしてもよい。
この螺旋状ガス加熱部30Cの下流側に設けられたブリッジ防止手段は、螺旋状ガス加熱部30Cを経て加熱された圧縮空気源4からの高圧ガスを貯留するガス貯留部としてのガスタンク45と、このガスタンク45の下流側に設けられた導入側供給管42とを備えている。
ガスタンク45は、加熱された高圧ガスの貯留が可能な耐圧性かつ耐熱性のタンクとされており、このガスタンク45には、螺旋状ガス管路31Cの末端が接続されてガスが導入される導入口と、当該ガスタンク45の下流側の導入側供給管42に接続される導出口とが設けられている。このガスタンク45の外周に沿って、螺旋状ガス加熱部30Cの螺旋状ガス管路31Cが上記同様にして配設され、また、その外周を被装するように上記同様の断熱材44が設けられている。このように、ガスタンク45の外周に沿ってガスタンク45の外周を保温乃至は加熱するタンク外周保温部を設けることで、後記するようにガスタンク45内に貯留される高圧の加熱ガスの放熱を効果的に防止することができる。
このガスタンク45の導出口に接続された導入側供給管42は、バイパス経路を形成するように分岐され、ホッパー本体20(20A)の導入前に合流され、その末端がガス導入口21(21A)に連通されている。
この導入側供給管42の分岐管のうち一方の管路(開閉導入管路)42aには、当該開閉導入管路42aを開閉する電磁弁等で構成される開閉弁46が配設され、他方の管路(絞り導入管路)42bには、流量を調整するための流量制御弁としてのニードルバルブ(絞り弁)47が配設されている。開閉弁46は、後記するように所定のプログラムに従ってCPU80によって開閉制御がなされる。
上記各実施形態において説明したように、ホッパー本体20(20A)に貯留された粉粒体材料は、供給先としての樹脂成形機16などの要求に応じて所定量が排出されるが、この排出動作がなされない場合には、ホッパー本体20(20A)に貯留された粉粒体材料に移動が生じない。特に、上記基本動作例のように加熱ガスの流量を増減させる態様とした場合には、省電力化が図れるが、従来の通気式乾燥装置のような大風量のガスを常時、供給するようなものと比べて、加熱ガスの供給量が減少する。この結果、上記排出動作が、比較的、長時間なされない場合には、加熱乾燥処理が進むに従って、粉粒体材料の種類によっては、粉粒体材料同士が付着し、塊のように固化(ブリッジ)することが考えられる。
そこで、本変形例では、以下のように定期的に高圧ガスをホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入させて、ブリッジ現象を防止するようにしている。
高圧ガスを瞬発的に導入させる際には、まず、開閉導入管路42aに設けられた開閉弁46を閉止させて、圧力調整弁43(または調質ユニット41a)によって予め設定された圧力に調整された高圧の加熱ガスをガスタンク45内に貯留する。この際、予め所定流量(比較的、小流量)の加熱ガスが絞り導入管路42bを介して通過するようにニードルバルブ47を調整しておくようにしてもよい。これにより、ガスタンク45内に高圧ガスを貯留させる際にも、螺旋状ガス管路31C内をガスが送気され、螺旋状ガス加熱部30Cの出口側の温度を検出し、コントロールするためのガス温度センサ33や、当該螺旋状ガス管路31C内に配された線状ヒーターなどの損傷を防止することができる。つまり、ニードルバルブ47を、開閉弁46を閉止させた際に、ガスタンク45内に所定量、所定圧力の高圧ガスの貯留が可能で、かつ当該ニードルバルブ47を所定流量のガスの通過が可能な程度に予め調整しておくようにしてもよい。
次いで、開閉導入管路42aに設けられた開閉弁46を開放させれば、ガスタンク45内に貯留された高圧ガスが、ホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入され、ホッパー本体20(20A)内が急昇圧する。この結果、ホッパー本体20(20A)内に貯留された粉粒体材料層に衝撃が加えられ、粉粒体材料層を変動させることができる。従って、ホッパー内壁への粉粒体材料の付着や粉粒体材料の固化(ブリッジ)を防止することができる。つまり、排出動作が比較的、長時間なされない場合には、瞬発的にガスを導入させてホッパー本体20(20A)内を急昇圧させることで、ホッパー本体20(20A)内の粉粒体材料の固化状態を崩す、または固化を事前に防ぐことができる。
このように瞬発的に導入されるガスによる粉粒体材料層の挙動は、ホッパー本体20(20A)内において積層状態で密に粉粒体材料が貯留されているため、その積層状態が崩れるような挙動、つまり、攪拌されるような挙動とはならず、瞬発的なガスの導入によって層全体が持ち上げられるように僅かに浮き、それによって個々の粉粒体材料が僅かに移動、変動し、固化状態を崩す、または固化を事前に防ぐことができる。
上記のように高圧ガスを瞬発的に導入するタイミングは、例えば、材料排出部6(図1及び図3参照)の排出動作が予め設定された所定時間を越えてなされないときに、該所定時間を経過する毎に導入させるようにしてもよい。
上記排出動作は、例えば、CPU80によって、材料排出部としての材料排出ダンパー6の開閉動作を監視しておくようにしてもよい。そして、排出動作がなされたときには、CPU80の計時手段を作動させてカウントし、次の排出動作がなされるまでの間に、上記所定時間が経過すれば、加熱された高圧ガスを、ホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入させ、その後、排出動作がなされるまでは、該所定時間を経過する毎に高圧ガスを貯留させて瞬発的に導入させる動作を繰り返し実行するようにしてもよい。
また、例えば、上記連続運転工程に移行するまでは、開閉導入管路42aに設けられた開閉弁46を開放させた状態とし、開閉導入管路42aを通過する比較的、大流量の加熱ガスをホッパー本体20(20A)内に導入させる態様としてもよい。
また、上記連続運転工程では、上記材料層を通過した温度が、上記閾値を上回るまでは、上記大流量の加熱ガスを導入させる一方、上記閾値を上回ったときには、CPU80の計時手段を作動させてカウントし、上記閾値を下回ることなく、上記所定時間が経過すれば、開閉弁46を閉止させてガスタンク45に所定量の高圧ガスを貯留させた後、開閉弁46を開放させて加熱された高圧ガスを、ホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入させるようにしてもよい。つまり、上記のように排出動作を監視して、高圧ガスの導入制御を実行する態様に代えて、または加えて、材料層通過温度に基づいて、高圧ガスの導入制御を実行するようにしてもよい。
なお、上記のように定期的に高圧ガスをホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入させるタイミング制御としては、上記した例に限られず、ホッパー本体内における粉粒体材料の変動、特に排出に伴う貯留レベルの減少を直接的または間接的に検出し得る検出手段を設け、この検出手段の検出信号が出力されてから、次に該検出信号が出力されるまでの間に、上記所定時間を越える度に、つまり、該所定時間の間隔で定期的にCPU80の制御により、高圧ガスを瞬発的に導入させるような態様としてもよい。
上記検出手段としては、上記した材料排出部としての材料排出ダンパー6や、材料層通過温度を検出する温度センサ、若しくは樹脂成形機16側に設けられた材料センサ16b、さらには、ホッパー本体内の粉粒体材料の貯留レベルの減少を検出し得る材料センサが挙げられ、その他、種々の検出手段を採用するようにしてもよい。
または、このように検出手段によってホッパー本体内における粉粒体材料の変動を監視する態様に代えて、高圧ガスをホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入させる間隔を所定時間として予め設定しておくようにしてもよい。つまり、ホッパー本体内における粉粒体材料の変動の有無等に関わらず、予め設定された所定時間の間隔で定期的に高圧ガスを導入させるようにしてもよい。これによれば、単純な制御によりブリッジ現象を防止することができる。
また、上記所定時間は、粉粒体材料の種類等に応じて、上記ブリッジ現象を防止し得る程度の時間で、実験的乃至は経験的に予め設定しておくようにしてもよい。好ましくは、固化状態となる前、つまり、ブリッジが生じる前に、高圧ガスの導入がなされるような時間としてもよい。
さらに、ガスタンク45の容量、つまりは瞬発的に導入されるガスの導入量や、ガスタンク45とホッパー本体20(20A)とを連通させる導入側供給管42の内径、瞬発的に導入させるガスの圧力、ガスの導入によるホッパー内の昇圧度合いは、ホッパー本体20(20A)に貯留される粉粒体材料の貯留量や種類、ホッパー本体20(20A)の容量などに応じて、ホッパー本体20(20A)内の粉粒体材料層を上記のように変動させ得る程度に設定するようにすればよい。また、この高圧ガスの導入は、例えば、1秒以内または数秒程度の瞬時になされるようにしてもよい。
さらにまた、上記ブリッジ防止手段を上記した流量調整部として機能させるようにしてもよい。この場合、上記材料層を通過した温度が、上記閾値を上回るまでは、開閉弁46を開放状態とし、上記大流量の加熱ガスを導入させる一方、上記閾値を上回れば、開閉弁46を閉止させて、上記小流量の加熱ガスを導入させるようにしてもよい。この際、上記のように排出動作を監視しておき、高圧ガスの導入制御を実行するようにしてもよい。または、上記材料層を通過した温度が、上記閾値を上回ったときには、流量を減少させるとともに、タイマーのカウントを開始させ、上記閾値を下回ることなく、上記所定時間が経過すれば、高圧ガスを導入させる一方、上記所定時間が経過するまでに、上記材料層を通過した温度が、上記閾値を下回ったときには流量を増加させるとともに、タイマーをリセットするような制御を実行するようにしてもよい。
また、本変形例では、導入側供給管42にバイパス経路を形成するように分岐させた態様を例示しているが、開閉導入管路42aと、絞り導入管路42bとを個別にホッパー本体20(20A)のガス導入口21(21A)に接続するようにしてもよく、さらには、絞り導入管路42bを設けずに、開閉導入管路42aのみを設けるようにしてもよい。
図5(b)は、第3変形例に係る加熱ガス供給部3Dを示し、この加熱ガス供給部3Dも上記第2変形例と同様のブリッジ防止手段を備えている。なお、上記第2変形例と同様の構成及び動作については、その説明を省略または簡略に説明する。
また、この加熱ガス供給部3Dは、上記各実施形態で説明した加熱ガス供給部に代えて、ホッパー本体20(20A)に設けられたガス導入口21(21A)に接続される。
この加熱ガス供給部3Dは、ガス加熱部の構成が上記第2変形例とは異なる。
本変形例では、ガス源側供給管41Aと導入側供給管42Aとの間に、上記第2実施形態において説明した螺旋状ガス加熱部30A、または上記第1変形例において説明した二重管状加熱ユニット30Bを配設している。
また、このガス加熱部30A(30B)の下流側に接続された導入側供給管42Aの開閉導入管路42aには、開閉弁に代えて、三方切換弁46Aが配設されている。この三方切換弁46Aの一接続口には、上記同様の断熱材44が外周に設けられたガスタンク45Aが接続されている。つまり、本変形例では、ガスタンク45Aの外周には、螺旋状ガス管路を設けずにタンク外周保温部としての断熱材44のみを設けた構成としている。なお、ガスタンク45Aの外周に、上記第2実施形態において説明したような外周ヒーターを設け、その外周に断熱材を設けてタンク外周保温部を構成するような態様としてもよい。
三方切換弁46Aの残余の二つの接続口は、開閉導入管路42aの上流側及び下流側にそれぞれ接続されている。
この三方切換弁46Aは、上記同様、所定のプログラムに従ってCPU80によって切換制御がなされ、圧縮空気源4とガスタンク45Aとを連通させるガス貯留状態と、ガスタンク45Aとガス導入口21(21A)とを連通させるガス導入状態とに切り換えがなされる。この切換制御によって、上記同様、ガスタンク45A内に高圧ガスを貯留させ、その貯留させた高圧ガスをホッパー本体20(20A)内に瞬発的に導入させることができる。
上記構成とされた加熱ガス供給部3Dにおいても上記第2変形例と同様の動作を実行でき、上記同様、ブリッジ現象を防止することができる。
なお、本変形例では、開閉導入管路42aに三方切換弁46Aを配設し、その一接続口にガスタンク45Aを接続した例を示しているが、三方切換弁46Aを設けずに、ガスタンク45Aにガスの導入口と導出口とを設けてこれらを開閉導入管路42aに接続し、その導出口の下流側に上記第2変形例と同様の開閉弁を設けるような態様としてもよい。これによれば、該開閉弁を開閉制御することで、ガスタンク45Aへの高圧ガスの貯留とホッパー本体20(20A)への高圧ガスの瞬発的な導入とを切り換えて実行することができる。
図5(c)は、第4変形例に係る加熱ガス供給部3Eを示し、この加熱ガス供給部3Eも上記第2変形例及び第3変形例と同様、ブリッジ防止手段を備えている。なお、上記第2変形例と同様の構成及び動作については、その説明を省略または簡略に説明する。
また、この加熱ガス供給部3Eは、上記各実施形態において説明した加熱ガス供給部に加えて、さらに、ホッパー本体20(20A)に設けられたガス導入口21(21A)に連通接続される。つまり、本変形例に係る加熱ガス供給部3Eは、上記各実施形態において説明した加熱ガス供給部に加えて、ブリッジ防止手段専用として設けられる。
本変形例に係る加熱ガス供給部3Eは、ガス加熱部の構成が上記第2変形例とは異なる。
すなわち、本変形例では、加熱ガス供給部3Eのガス加熱部30Dとして、ガスタンク45B内にシーズヒーターやプレートヒーター等の発熱体を配設した構成とされている。
上記構成とされた加熱ガス供給部3Eにおいても上記第2変形例と同様の動作を実行でき、上記同様、ブリッジ現象を防止することができる。
なお、上記第2変形例及び第3変形例では、上記各実施形態において説明した加熱ガス供給部に代えて、ブリッジ防止手段を備えた各加熱ガス供給部を設けた態様としているが、上記第4変形例と同様、上記各実施形態において説明した加熱ガス供給部に加えて、これら第2変形例及び第3変形例において説明した加熱ガス供給部を、ブリッジ防止手段専用の加熱ガス供給部としてさらに設けるようにしてもよい。
このような場合は、上記各実施形態において説明したガス導入口の上流側に、第2変形例乃至第4変形例において説明した加熱ガス供給部を、上記各実施形態において説明した加熱ガス供給部と並列的にそれぞれ接続するようにしてもよく、若しくは、第2変形例乃至第4変形例において説明した加熱ガス供給部専用のガス導入口を別途、設けるようにしてもよい。また、この場合は、これら第2変形例乃至第4変形例において説明した加熱ガス供給部は、ブリッジ防止手段として、加熱した高圧ガスのみを上記したように所定態様で瞬発的に導入させるものとしてもよい。
また、ホッパー本体20(20A)に供給する加熱ガスの温度の安定性の観点からは、上記第2変形例乃至第4変形例のように、ガスタンクの上流側にガス加熱部を設けることが望ましいが、例えば、上記第1変形例を含み、各実施形態において説明した加熱ガス供給部のガス供給部40に代えて、これらのガス加熱部30(30A,30B)の上流側に、圧縮空気を貯留するガス貯留部としてのガスタンクと、このガスタンクに圧縮空気を供給する圧縮空気源と、このガスタンクの下流側に設けられた上記同様の開閉弁などを設けるような態様としてもよい。この場合において、上記のようにガス加熱部を螺旋状のガス通気路を備えたものとした場合は、螺旋状ガス管路の出口側における加熱ガスの温度が安定した所定の温度となるように、螺旋状ガス管路の管路長さを十分に長くするようにしてもよく、また、高圧ガスの圧力損失を低減するために、管路径や管路の曲率などを設定するようにしてもよい。
図5(d)は、上記各実施形態乃至は各変形例において説明した加熱ガス供給部の末端が接続されるガス導入口の一変形例を示し、特に、上記第2変形例乃至第4変形例において説明した加熱ガス供給部3C,3D,3Eを備えた乾燥装置に好適に採用されるガス導入口の例を示す。
本変形例では、ホッパー本体20Bの下端部に、導入側供給管42,42A(またはガス供給管41)が接続されるガス導入接続部48を設け、このガス導入接続部48に、ガス導入口21Bを設けている。
このガス導入接続部48は、ホッパー本体20Bの下端部に設けられた材料排出管20dを受け入れる空間を内方に有し、材料排出管20dの外周及び下端周縁との間に、加熱ガスの流通が可能な隙間を形成するようにして、材料排出管20dを囲むように設けられており、これら隙間がガス導入口21Bとして機能する。つまり、短管状の材料排出管20dを受け入れて、この材料排出管20dとガス導入接続部48とによって二重管構造のような構成とされたガス導入部としている。
上記構成とされたガス導入部では、導入側供給管42,42A(またはガス供給管41)を経て供給される加熱ガス(高圧ガス)は、材料排出管20dの周囲を経て、材料排出管20dの下端からホッパー本体20B内に導入される。つまり、材料排出管20dの下端周縁の全周から材料排出管20dの内方に向けて加熱ガスを導入させることができる。
これにより、上記各実施形態において説明した各ガス導入口21,21Aと比べて、加熱ガス供給部からホッパー本体に導入される加熱ガスの圧力損失を低減することができるとともに、ホッパー本体内の粉粒体材料層に対して、局部的な導入とはならず、当該ガスの吹き抜け等が生じることを防止することができる。
なお、このガス導入口21Bを備えたガス導入部は、上記第2変形例乃至第4変形例において説明した加熱ガス供給部3C,3D,3Eを備えた乾燥装置に好適に採用されるが、上記各実施形態において説明した各ガス導入口21,21Aに代えて、設けるようにしてもよい。第1実施形態において説明したガス導入口21に代えて適用する場合には、多孔板等を設けずに、螺旋状ガス管路の末端を、上記したガス導入口21Bに接続するようにすればよい。
または、上述のように、第2変形例乃至は第4変形例に係る加熱ガス供給部を、上記各実施形態において説明した加熱ガス供給部に加えて設ける場合には、上記各実施形態において説明した各ガス導入口に加えて、このガス導入口21Bを備えたガス導入部を設けるようにしてもよい。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の更に他の実施の形態について、図6に基づいて説明する。
なお、上記各実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図6(a)は、第3実施形態に係る乾燥装置1Bを示し、この乾燥装置1Bは、ホッパー部2Bのホッパー外周保温部、及び加熱ガス供給部3Fの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
加熱ガス供給部3Fは、ホッパー本体20の逆円錐形状とされた下部の外周に周方向に沿って設けられた上記同様の螺旋状ガス加熱部30Eと、上記同様のガス供給部40とを備えている。この螺旋状ガス加熱部30Eは、上記第1実施形態とは異なり、下部外周の上端近傍を基端として螺旋状ガス管路31Dを巻回するように設けており、この基端に上記同様のガス供給部40のガス供給管41が接続されている。
また、ホッパー本体20の円筒形状とされた上部外周には、上記同様の外周ヒーター27を設けている。
つまり、本実施形態では、螺旋状ガス加熱部30Eが、ホッパー本体20の下部外周のホッパー外周保温部の加熱手段として機能し、外周ヒーター27が、ホッパー本体20の上部外周のホッパー外周保温部の加熱手段として機能する。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Bにおいても、上記各実施形態と同様の各種動作が実行され、同様の効果を奏する。
なお、ホッパー本体20の上部外周に外周ヒーター27を設けずに、上部外周には断熱材26のみを設けるような態様としてもよい。これによってもホッパー本体20の下部外周、つまりは材料排出部に近い側の外周を、螺旋状ガス加熱部30Eによって保温、加熱することができる。
また、ホッパー本体20の円筒形状とされた上部と、逆円錐形状とされた下部とを、別体とし、これら上部と下部とをヒンジ等で連結するとともに、緊締具等によって開閉自在に緊締した構成としてもよい。この場合、上部側を開放させた際には、下部に設けられた螺旋状ガス加熱部30Eを下部内周壁とともに、ホッパー本体20から取り外せる構造としてもよい。これによれば、螺旋状ガス加熱部30Eのメンテナンス性を向上させることができる。
さらに、図例では、螺旋状ガス加熱部30Eを、ホッパー本体20の下部外周の概ね全体に亘って、該下部外周に沿わせるように配設した例を示しているが、下部外周の一部にのみ設けるようにしてもよく、例えば下方側部位にのみ設けるようにようにしてもよい。
また、二点鎖線で示すように、上記第2変形例乃至は第4変形例に係る加熱ガス供給部3C,3D,3Eを別途、設けるようにしてもよい(以下の第4実施形態においても同様)。この場合は、上記したガス導入口21Bを備えたガス導入部をホッパー本体の下端部に設けるようにしてもよい。
または、上記したように、これら加熱ガス供給部3C,3D,3Eを加熱ガス供給部3Fと並列的に、若しくは組み合わせて設けるような態様としてもよい(以下の第4実施形態においても同様)。
図6(b)は、第4実施形態に係る乾燥装置1Cを示し、この乾燥装置1Cは、ホッパー部2Cの加熱ガス供給部3Gの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
加熱ガス供給部3Gは、ホッパー本体20Cの外周の上下の概ね全体に沿って設けられた螺旋状ガス加熱部30Fと、ホッパー本体20C内に上下に沿って設けられたガス通気管38とを備えている。
螺旋状ガス加熱部30Fの螺旋状ガス管路31Eは、上記第1実施形態とは異なり、ホッパー本体20Cの下端部近傍を基端とし、この基端に上記同様のガス供給部40のガス供給管41が接続されている。また、該基端から上部側に向けてホッパー本体20Cの外周に螺旋状に巻回されており、その末端が、ホッパー本体20Cの上部外周に設けられたガス通気管38との接続部に接続されてガス通気管38に連通している。
ガス通気管38は、ホッパー本体20Cの平面視して略中央に配置され、ホッパー本体20Cの内方空間において上下に設けられている。
このガス通気管38の下端部(螺旋状ガス管路31Eからのガスが送気されるガス通気路の末端部)には、加熱ガスをホッパー本体20C内に分散して吐出する複数のガス吐出口39が設けられている。また、この下端部は、陣笠形状乃至は円錐形状とされており、この下端部が上記同様の整流部としての先入れ先出し傘としても機能する。
また、この下端部には、ホッパー本体20C内に吐出される加熱ガスの温度を検出する上記同様のガス温度センサ33が設けられている。なお、螺旋状ガス管路31Eの末端の接続部にガス温度センサ33を設けるようにしてもよい。
または、図例のようにホッパー本体20Cの外周に、螺旋状ガス加熱部を設ける態様に代えて、上記第2実施形態において説明した螺旋状ガス加熱部30Aを設け、その末端をガス通気管38に接続するようにしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Cにおいても、上記各実施形態と同様の各種動作が実行され、同様の効果を奏する。
また、本実施形態によれば、ホッパー本体20C内に貯留された粉粒体材料を、ガス通気管38の下端部から吐出される加熱ガスによる直接的な加熱と、ガス通気管38の外周及びホッパー本体20Cの外周(内周壁)からの伝熱による間接的な加熱とによって、より効率的に加熱乾燥処理することができる。
なお、ホッパー本体20Cの上部外周側の全体若しくは一部のみに、螺旋状ガス加熱部30Fを設けた構成とし、これが設けられていない部位の外周の全体若しくは一部には、上記同様の外周ヒーターを設けるようにしてもよく、または、螺旋状ガス加熱部30Fを設けない部位には断熱材のみを設ける構成としてもよい。
また、本実施形態において説明したようなガス通気管をホッパー本体の内方空間において上下に設ける態様に代えて、上記第1実施形態乃至第3実施形態において説明したホッパー本体の内方空間に、例えば、放熱性の良いステンレスやアルミニウム等の金属材料で形成され、上下に長尺の中空円筒形状とされたブロック体を配設するようにしてもよい。この場合は、該ブロック体を、ホッパー本体の内周壁から円心方向に延びる複数本のハンガーアームによってホッパー本体内に宙吊り状に配置し、その外周側面とホッパー本体の内周面との間に全周に亘って略均等な隙間を設けるように配置するようにしてもよい。これによれば、ブロック体によってホッパー本体の貯留可能容量は、上記各実施形態と比べて減少するが、加熱乾燥効率を向上させることができる。すなわち、ブロック体がスペーサー部材として機能し、このブロック体の外周とホッパー本体の内周壁との間の均等空間に貯留された粉粒体材料を、下端部から供給される加熱ガスによる直接的な加熱と、ホッパー外周保温部の加熱手段による外周(内周壁)からの伝熱とによって迅速に加熱することができる。
なお、上記第1実施形態、第3実施形態及び第4実施形態では、ホッパー本体の外周に設けた螺旋状ガス加熱部を、断面円形状とされたパイプ状の螺旋状ガス管路によって構成した例を示しているがこのような構成に限られない。例えば、ホッパー本体の外周部を二重壁構造とし、この二重壁の空間を区切る仕切り壁を螺旋状に設けることで、螺旋状のガス通気路を構成するような態様としてもよい。
また、上記各実施形態乃至は各変形例では、ガス通気路として、螺旋状または直管状に形成したものを例示しているが、細長状に形成され、その長手方向に沿って線状ヒーターを配設したものであれば、どのようなものでもよい。例えば、ジグザグ状に形成されたものとしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、ホッパー本体内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を検出するための検出手段として、材料層通過温度または粉粒体材料の最下層部の温度を検出する温度センサを例示し、この温度センサの検出温度に基づいて、ホッパー本体内に供給する加熱ガスの流量の増減や加熱ガスの導入態様等を制御する態様を例示したが、このような態様に限られない。
例えば、ホッパー本体内に貯留された粉粒体材料の上層部の層内温度を検出する材料層上層部温度検出用センサを上記検出手段として設けるようにしてもよく、若しくは、ホッパー本体内に貯留された粉粒体材料の中層部の層内温度を検出する材料層中層部温度検出用センサを上記検出手段として設けるようにしてもよい。
さらには、上記のように、ホッパー本体内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を温度とし、該温度を検出するための温度センサを設ける態様に代えて、制御要因を湿度(露点)として、該湿度(露点)を検出するための湿度(露点)センサを上記検出手段として設ける態様としてもよい。このように、制御要因を湿度(露点)とした場合には、湿度(露点)が高い側から低い側に移行する場合が検出値の上昇と把握し、湿度(露点)が低い側から高い側に移行する場合が検出値の下降と把握すればよい。
さらにまた、上記各実施形態では、ホッパー本体から排出される加熱乾燥処理がなされた粉粒体材料を、材料輸送管を介して供給先に向けて空気輸送する態様を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、上記各実施形態に係る乾燥装置のホッパー部を、樹脂成形機等の加工機の投入口に直接または一時貯留ホッパー等を介して設置するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ホッパー本体に貯留された粉粒体材料は、樹脂成形機等の供給先の要求に応じて、所定量が排出される態様を示しているが、その全量を一度に排出させる態様とされたものにも本発明に係る乾燥装置の適用が可能である。
さらに、上記各実施形態及び各変形例において説明した各部構成や動作例等を、これらの機能を阻害しない限りにおいて適宜、変形し、組み合わせるようにしてもよい。
1,1A,1B,1C 粉粒体材料の乾燥装置
20,20A,20B,20C ホッパー本体(ホッパー)
21 内周壁開口
22 多孔板
3,3A,3B,3C,3D,3F,3G 加熱ガス供給部
31,31C,31D,31E 螺旋状ガス管路(ガス通気路)
31A 螺旋状管路ユニット(ガス通気路)
31B 内直管(ガス通気路)
32,32A,32B 線状ヒーター
33 ガス温度センサ
38 ガス通気管
39 ガス吐出口
80 CPU(制御部)

Claims (4)

  1. 粉粒体材料が貯留されるホッパーと、該ホッパー内に加熱したガスを供給する加熱ガス供給部とを備えた粉粒体材料の乾燥装置であって、
    前記加熱ガス供給部は、ガスが供給されるガス受入口を一端に有するとともに、他端が前記ホッパー内に連通された細長状のガス通気路と、このガス通気路内に当該ガス通気路の長手方向に長手方向を沿わせて配された線状ヒーターとを備えており、
    前記ガス通気路は、前記他端が前記ホッパー内に加熱ガスを供給するガス導入口に接続部を介して接続され、かつ螺旋状に形成されており、
    前記接続部に設けられ、前記ホッパー内に供給されるガスの温度を検出する温度センサと、この温度センサの検出温度に基づいて、該ホッパー内に供給されるガスの温度が予め設定された所定温度となるように、前記線状ヒーターを制御する制御部と、を備えていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  2. 請求項において、
    前記ガス通気路は、前記ホッパーの外周に周方向に沿って螺旋状に設けられていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  3. 請求項において、
    前記ガス通気路は、管状部材を螺旋状に屈曲させた螺旋状管路ユニットとされていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項において、
    前記ガス導入口は、ホッパー下端部のすり鉢状の内周壁に開口しており、該内周壁には、該開口を覆うとともに、該開口から吐出されたガスを分散させる多孔板が、該内周壁に沿うように設けられていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
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