JP5709324B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、長周期管制運転機能を備えたエレベータ装置に関する。
従来、エレベータの長周期管制運転は、エレベータ昇降路の上方の機械室内に長周期揺れ感知器を設け、長周期揺れ感知器が建屋の揺れを感知した際に、ロープ共振の無い退避階に移動停止していた。しかし、建屋の長周期揺れを感知した際、かごの停止位置によっては設定された退避階までの移動に時間を必要とし、乗客が不安を感じる恐れがある。また、その間における建屋揺れから起因するロープの振動により昇降路内周辺機器に損傷を及ぼす恐れもあった。
特開2008−81290号公報
この発明が解決しようとする課題は、長周期管制運転を要する建物の揺れを感知した場合、所定の退避階に停止することなく最寄りの階においてエレベータを停止して乗客を退避させるとともに、その停止階においてロープの横揺れを軽減することが可能なエレベータ装置を提供することである。
この発明のエレベータ装置は、建物内に形成された昇降路内をロープに吊り下げられて上下移動する乗りかごと、この乗りかごの上梁下面に摺動可能に配置した摺動プレート、および前記ロープが貫通固定した可動ヒッチプレートから構成するロープヒッチ装置と、このロープヒッチ装置を前記乗りかごの上梁下面に摺動しつつ駆動するロープヒッチ駆動装置と、前記建物の長周期揺れを検出する長周期揺れ検出部と、この検出部により前記建物の長周期揺れを検出したとき、前記乗りかごを最寄りの停止階に停止させる運転制御部と、この運転制御部により前記乗りかごが停止された階における前記ロープの振動波形を推定するロープ振動波形推定部と、このロープ振動波形推定部により推定された前記ロープ振動波形と逆位相の振動波形で前記ロープヒッチ装置を振動させるロープヒッチ駆動制御部と、を備え、前記ロープヒッチ装置は、前記摺動プレートと前記可動ヒッチプレート間に、防振ゴムを挟持したことを特徴とする。
また、前記エレベータ装置においては、前記ロープヒッチ駆動装置は、前記ロープヒッチ装置を前記乗りかごの上梁下面において2次元平面内で振動するように駆動することを特徴とする。
この発明のエレベータ装置にかかる第1の実施形態のシステム全体の概略的な構成図である。 図1の乗りかごの構成を示す斜視図である。 図2の要部をさらに拡大した斜視図である。 図3要部の側断面図である。 第1の実施形態におけるロープヒッチ駆動装置の構成を示す図である。 長周期地震発生時の建物の揺れ状態を示す振動波形図で、同図(a)は地震計による地震波形を示し、同図6(b)は、建物頂部に設置された加速度センサの出力波形を示す。 第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 メインロープ振動およびロープヒッチ駆動信号の波形を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータ装置置ける乗りかごのロープヒッチ部を含む要部の構造を示す側断面図である。 図9に示す要部の上面図である。 第2の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のエレベータ装置の第1の実施形態を示すシステム構成図である。図2は、図1の乗りかごの構成を示す斜視図、図3は図2の要部を拡大した斜視図である。
図1に示すようにエレベータ装置は、建屋の鉛直方向に設けられた昇降路100とこの昇降路100の上方に設置された機械室200から構成されている。なお、図1に示すエレベータ装置は、1対1ローピング方式を例に挙げているが、2対1ローピング方式など他のローピング方式においても適用可能である。
機械室200の内部には、メインロープ11が掛けられるメインシーブ10aおよびこのメインシーブ10aを駆動する図示しない駆動モータを有する巻上機10が設置されている。
巻上機10に巻き掛けられたメインロープ11は、昇降路100内において、乗りかご12およびカウンタウェイト13をつるべ式に吊り下げている。
さらに、仕様によっては、乗りかご12およびカウンタウェイト13の下部に、コンペンロープ14の両端が連結されている。コンペンロープ14は、昇降路100内のメインロープ11に対して下方に配置されている。図1に示すように、メインロープ11およびコンペンロープ14は、昇降路100内においてループ状に連結されている。
コンペンロープ14はその下端においてコンペンロープ14の自重の他にテンションを与える必要がある場合、コンペンシーブ15が支持される。このコンペンシーブ15には、錘15aが吊り下げられ、コンペンシーブ15と、錘15aの自重によりコンペンロープ14にテンションを与えるとともに、図示しない案内レールにより、鉛直方向に案内されるようになっている。
乗りかご12およびカウンタウェイト13は、巻上機10に掛けられたメインロープ11により、昇降路100内を鉛直方向に自在に移動することができる。乗りかご12は、図2に示すように、乗客を収容する箱型の容器であり、内部スペース12aとその周囲に設けられたかご枠12bから構成されている。
メインロープ11は、複数本例えば8本の細いロープからなり、それぞれロープソケット18の一端に固着されている。ロープソケット18の他端は、端末ロッド19に連結されている。
乗りかご12の天井部12cの両端には、乗りかご12と乗客を合わせた重量に十分耐え得るかご枠16a、16bが固定されている。かご枠16a、16bの上面には、これらに架橋するように間隔をおいた逆U字状の上梁17a、17bが固定されている。
乗りかご12の天井部12cと上梁17a、17bの下面との間には、図3に示すように、ロープヒッチ装置20が配置されている。ロープヒッチ装置20は、可動ヒッチプレート201、防振ゴム202a、202bおよび摺動プレート203で構成されている。
可動ヒッチプレート201は、図4に示すように、内部が空洞の板体で形成されている。可動ヒッチプレート201には、端末ロッド19が挿通可能なロッド挿通孔201aが形成されている。長方形の板状摺動プレート203には、図2および図3に示すように、ロッド挿通孔201aと対応する位置に端末ロッド19が挿通可能なロッド挿通孔203aが形成されている。
また、図4に示すように、可動ヒッチプレート201の長手方向の対向する側面にはそれぞれ2箇所にネジ穴201b、201cが形成されている。
可動ヒッチプレート201と摺動プレート203とは、防振ゴム202a、202bを介して対向配置されている。防振ゴム202a、202bは、例えば金属板とゴム材を積層して形成されている。
摺動プレート203の長辺側上面の両側の上梁17a、17bと対向する位置には、帯の摺動部203b、203cが形成されている。摺動部203b、203cは、滑りを良くする樹脂材料を貼付けしてもよいし、グリースを塗布してもよい。
上端がロープソケット18に固着された端末ロッド19の下端は、摺動プレート203のロッド挿通孔203a、可動ヒッチプレート201のロッド挿通孔201aをそれぞれ貫通している。端末ロッド19の下端は、可動ヒッチプレート201の下面から下方に突出した状態になっている。この突出部分に、コイルバネ等のバネ部材23およびバネ受け部材24が嵌装されている。
端末ロッド19の下端側にはネジ部が形成され、このネジ部にナット25が螺着されている。したがって、バネ受け部材24に対してバネ部材23による下方への付勢力が働いても、このバネ受け部材24の下方への変位は阻止される。
そして、図2に示すように、メインロープ11および端末ロッド19には乗りかご12のかご荷重が負荷されている。バネ受け部材24に支持されたバネ部材23は、乗りかご12の荷重により圧縮され、その弾性力により可動ヒッチプレート201および摺動プレート203を防振ゴム202a、202bを介在して上梁17a、17bに押圧する。つまり、バネ受け部材24はロープヒッチ装置20に対する押圧部材として機能している。
次に、図4、図5に示すように、可動ヒッチプレート201は、平行に配置された2本の回転自在なシャフト41a、41bにより、水平に支持されている。2本のシャフト41a、41bは可動ヒッチプレート201をその長手方向に貫通するように設けられている。シャフト41aの外周にはボールネジ42a、42bが形成されている。シャフト41aのボールネジ42aは、可動ヒッチプレート201のネジ穴201bに螺合されている。また、シャフト41bのボールネジ42bは、可動ヒッチプレート201のネジ穴201cに螺合されている。
他方、かご枠16a上には、第1および第2のモータM1、M2の回転軸が平行となるように固定されている。第1のモータM1の回転軸には、シャフト41aの一端が、図示しない結合手段で結合されている。第2のモータM2の回転軸には、シャフト41bの一端が、図示しない結合手段で結合されている。
シャフト41aの他端は、かご枠16a上に固定された軸受用かご枠16cに設けられた軸受手段(図示せず)に回転自在に支持されている。シャフト41b(図3)の他端も同様に、かご枠16a上に固定された軸受用かご枠16cに設けられた軸受手段(図示せず)に回転自在に支持されている。
第1および第2のモータM1、M2がそれぞれ正回転した場合は、シャフト41a、41bも正回転する。シャフト41a、41bが正回転した場合は、ボールネジ42a.42bと螺合したネジ穴201b、201cとの関係から可動ヒッチプレート201は図中矢印X1方向に移動する。第1および第2のモータM1、M2を逆回転した場合は、可動ヒッチプレート201は図中矢印X2方向に移動する。なお、移動量としては、例えばX1方向に50mm、X2方向50mm程度とする。
図1に示すように機械室200には、建物の長周期揺れを検出するための長周期揺れ検出部30が設置されている。長周期揺れ検出部30は、加速度センサ31、ローパスフィルタ32およびロープ振動波形推定部33から構成される。長周期揺れ検出部30は、長周期地震動や強風による建物の1次モードの揺れ量を検出するものである。
加速度センサ31は、建物の横揺れを検出し、電気信号として出力する装置である。加速度センサ31は、建物内に形成された昇降路の上部に設けられた機械室200に設けられる。ただし、建物が揺れる際、建物は地上を支点に揺れる。したがって、建物は、長周期地震動や強風により1次モードで揺れた場合、最上部の揺れが最も大きくなる。加速度センサ31で検出された加速度は、電気信号としてローパスフィルタ32に供給される。
ローパスフィルタ32は、1次モードの揺れの周波数よりも周波数が高い入力をブロックする。従って、ローパスフィルタ32は、一次モードでの揺れのみ、換言すれば長周期の揺れを感知することができる。そして、ローパスフィルタ32を介して得られる長周期揺れ量は、ロープ振動波形推定部33に供給される。
ロープ振動波形推定部33は、エレベータの乗りかごが最寄りの停止階に停止した際に、その停止階におけるメインロープの振動波形を推定する。この停止階におけるメインロープの振動波形は、ローパスフィルタ32から得られる長周期振動の波形から計算により推定される。すなわち、機械室における建物の長周期振動波形から、機械室から所定距離だけ離れた停止階におけるメインロープの振動波形は、機械室において長周期振動が付与された所定の長さのメインロープの振動理論に基づいて計算により推定することができる。ここで、停止階におけるメインロープの振動波形としては、ロープ振動の振幅、周期、周波数が推定され、これらの物理量がロープ振動波形推定部33の出力信号として出力される。長周期揺れ検出部30のロープ振動波形推定部33により推定された停止階におけるメインロープの振動波形はロープヒッチ駆動制御部34に供給される。
ロープヒッチ駆動制御部34は、長周期揺れ検出部30のロープ振動波形推定部33により推定された停止階におけるメインロープの振動波形信号に基づき、第1および第2のモータM1、M2の駆動制御を行う。この制御は、例えば建物の揺れが、図5の矢印X1に相当する方向であれば、第1および第2のモータM1、M2を逆方向に回転し、可動ヒッチプレート201を矢印X2方向に移動する。つまり、ロープヒッチ駆動制御部34は可動ヒッチプレート201をメインロープの揺れとは逆位相に振動するように駆動する。
図6は、長周期地震発生時の建物の揺れ状態を示す振動波形図である。同図(a)は地震計による地震波形を示し、同図6(b)は建物頂部に設置された加速度センサの出力波形を示す。ビルなどの建築物には建物固有の振動周期があるため、建物頂部に設置された加速度センサの出力波形は地震波形とは必ずしも一致しない。一般にビルは高層になるほどその固有周期も長くなる。高層ビルでは建物固有の振動周期が長周期地振動の周期と一致していわゆる共振を生じ、大きく揺れることがある。
次に、第1実施形態の動作について図7により説明する。
図7は、加速度センサ31が検出した建物の長周期揺れ量に基づき、乗りかごを吊り下げているメインロープの揺れを軽減する制御について説明するフローチャートである。なお、長周期の揺れには地震や強風などに起因するが、ここでは地震による建物の長周期揺れについて説明する。
建物の頂部に設置され機械室200内の加速度センサ31は、図6(a)に示す地震波形を検出し、この出力波形から長周期の揺れが含まれるかを判断する(ステップS1)。 この判断は、加速度センサ31の出力信号をローパスフィルタ32に供給して長周期振動波形に対応する低周波信号のみを抽出することにより行われる。
長周期の揺れが検出された場合、移動中のエレベータの乗りかごは、図示しない運転制御装置からの指令により、最寄りの階床に停止し、乗客を退避させる。
ローパスフィルタ32により抽出された長周期振動波形信号はロープ振動波形推定部33に供給される。
ロープ振動波形推定部33は、供給された長周期の振動波形信号から、乗りかごが停止した階床におけるメインロープの振動波形、すなわち、振動波形の振幅、周期、周波数などを推定する(ステップS2)。図8(a)には、このようにして推定されたメインロープの振動波形の一例を示す。ロープ振動波形推定部33は、推定されたメインロープの振動波形信号をロープヒッチ駆動制御部34に供給する。
ロープヒッチ駆動制御部34は、供給された乗りかごが停止した階床におけるメインロープの振動波形に基づき、これと逆位相の振動波形であるロープヒッチ駆動信号を生成する(ステップS3)。このように生成されたロープヒッチ駆動信号の一例を図8(b)に示す。なお、図8(b)ではアナログ信号で示してあるが、実際には図8(b)のアナログ信号に相当するデジタル信号が用いられることもあるが、その説明は省略する。
ロープヒッチ駆動制御部34は、また、ステップS3において生成したロープヒッチ駆動信号を第1、第2のモータM1、M2に供給してこれらを回転駆動する(ステップS4)。この結果、ロープヒッチ装置20の可動ヒッチプレート201はメインロープの揺れとは逆位相に振動するように駆動される。
このような処理を行うことで、エレベータの停止階におけるメインロープの振動量を軽減することが可能となる。これにより、本来エレベータの乗りかごを運転退避階に移動し停止する必要のある長周期の揺れ量の場合にも、最寄りの階に停止させて乗客を退避させた後、その階において乗りかごの揺れを軽減させるため、退避階への移動が必ずしも必要ではなくなる。
この実施形態は、長周期の揺れとは逆方向に乗りかごを支持する可動ヒッチプレートを移動させるようにしたことで、長周期の揺れを軽減することができる。これにより、乗客の揺れに対する不安を迅速に抑えることが可能となる。
(第2の実施形態)
図9および図10は、本発明のエレベータ装置の第2の実施形態について説明する図で、図9は乗りかごのロープヒッチ部を含む要部の構造を示す側断面図、図10はその上面図である。上記した第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
この実施形態は、乗りかごの移動を1次元方向だけでなく、2次元平面内の何れの方向にも移動可能としたものである。また、地震や強風等による建物の揺れを検出するための加速度センサとしては、建物の水平な2次元方向(X軸方向とY軸方向)の加速度を検出可能な2軸加速度センサ311が設置されている。
2軸加速度センサ311の検出結果は、ローパスフィルタ32を介してロープ振動波形推定センサに供給される。ロープ振動波形推定部33は、前述したように、エレベータの乗りかごが最寄りの停止階に停止した際に、その停止階におけるメインロープのX軸およびY軸方向の振動波形を推定する。ロープヒッチ駆動制御部34はロープ振動波形推定部33からのX軸およびY軸方向のメインロープの振動波形に基づき、後述する第1、第2のアクチュエータ51a、52aを制御する。
ロープヒッチ装置50は、ベアリング51、52、ベアリング案内部50a、ベアリング受け兼用案内部50b〜50dから構成されている。
ロープヒッチ装置50は、上梁17a、17bに直交する1辺に、図10に示すように、第1のアクチュエータ51aとリンク51bが結合されており、ロープヒッチ装置50は図面上で左右(X)方向に駆動される。また、ロープヒッチ装置50は、上梁17a、17bに平行な1辺に、第2のアクチュエータ52aとリンク52bが結合されており、ロープヒッチ装置50は図面上で上下(Y)方向に駆動される。第1、第2のアクチュエータ51a、52aとしては、例えば油圧小型ジャッキが用いられる。第1のアクチュエータ51aは、乗りかご12上に固定されたかご枠16bに取り付けられている。第2のアクチュエータ52aは、乗りかご12上に、かご枠16a、16bに直交する状態で固定されたかご枠16dに取り付けられている。
なお、第1のアクチュエータ51aによるロープヒッチ装置50の左右(X)方向の移動量としては、第1の実施形態と同様に100mm程度である。また、第2のアクチュエータ52aの上下(Y)方向の移動量は、左右方向と同様に100mm程度とする。
図10に示すように、ベアリング案内部50aには、端末ロッド19が挿通可能なロッド挿通孔50a1が形成されている。また、ベアリング案内部50cには、同様に端末ロッド19が挿通可能なロッド挿通孔50c1が形成されている。さらに、ベアリング案内部50dにも、端末ロッド19が挿通可能なロッド挿通孔50d1が形成されている。各ベアリング案内部50a、50c、50dに形成されるロッド挿通孔50a1、50c1、50d1は、垂直方向に同芯的に配置されている。
一端がロープソケット18に固着された端末ロッド19の他端は、ロッド挿通孔50d1、50c1、50a1にそれぞれ挿通されている。端末ロッド19の他端は、ベアリング案内部50aの下面から下方に突出した状態になっている。この突出部分に、コイルバネ等のバネ部材23およびバネ受け部材24が嵌装されている。
端末ロッド19の他端側にはネジ部が形成され、このネジ部にナット25が螺着されている。したがって、バネ受け部材24に対してバネ部材23による下方への付勢力が働いても、このバネ受け部材24の下方への変位は阻止される。
そして、メインロープ11および端末ロッド19には乗りかご12のかご荷重が負荷されている。バネ受け部材24は、バネ部材23を介して、乗りかご12の荷重によりロープヒッチ装置50を上梁17a、17bに対し押圧した状態になっている。つまり、バネ受け部材24は、ロープヒッチ装置50に対する押圧部材として機能している。
次に、図11を参照し第2の実施形態の動作について説明する。図11は、図10に示す2軸加速度センサ311が検出した建物の長周期揺れ量に基づき、所定階に停止した乗りかごロープの横揺れを軽減する制御について説明するためのフローチャートである。
建物の頂部に設置され機械室200内の2軸加速度センサ311が検出した地震波形から、ローパスフィルタ32を用いて長周期の揺れが含まれるかを判断する(ステップS1)。長周期の揺れが検出された場合、移動中のエレベータの乗りかごは、図1に示す運転制御部9からの指令により、最寄りの階床に停止し、乗客を退避させるとともに、長周期振動がX軸方向の振動かあるいはY軸方向の振動かを判断する(ステップS2)。長周期振動がX軸方向と判断されると、X軸方向の長周期振動波信号はロープ振動波形推定部33に送られ、ここでX軸方向ロープ振動波形が推定される(ステップS3)。
すなわち、ステップS3においては、ロープ振動波形推定部33は、供給されたX軸方向の長周期の振動波形から、乗りかごが停止した階床におけるメインロープのX軸方向の振動波形、すなわち、振動波形の振幅、周期、周波数などを推定する。ステップS3で推定されたX軸方向のメインロープ振動波形はロープヒッチ駆動制御部34に供給され、ここで逆位相のロープヒッチ駆動信号波形が生成される(ステップS4)。
ロープヒッチ駆動制御部34により生成されたロープヒッチ駆動信号は、第1のアクチュエータ51aに供給され、これをX軸上において正負の方向に駆動する(ステップS5)。この結果、ロープヒッチ装置20の可動ヒッチプレート201はX軸方向において、メインロープの揺れとは逆位相に振動するように駆動される。
次に、ステップS2において、長周期振動がY軸方向と判断されると、Y軸方向の長周期振動波信号はロープ振動波形推定部33に送られ、ここでY軸方向ロープ振動波形が推定される(ステップS8)。
すなわち、ステップS8においては、ロープ振動波形推定部33は、供給されたY軸方向の長周期の振動波形から、乗りかごが停止した階床におけるメインロープのY軸方向の振動波形、すなわち、振動波形の振幅、周期、周波数などを推定する。ステップS8で推定されたY軸方向のメインロープ振動波形はロープヒッチ駆動制御部34に供給され、ここで逆位相のロープヒッチ駆動信号波形が生成される(ステップS9)。
ロープヒッチ駆動制御部34により生成されたロープヒッチ駆動信号は、第2のアクチュエータ52aに供給され、これをY軸上において正負の方向に駆動する(ステップS10)。この結果、ロープヒッチ装置20の可動ヒッチプレート201はY軸方向において、 メインロープの揺れとは逆位相に振動するように駆動される。
これにより、第1の実施例の場合と同様に、本来エレベータの乗りかごを運転退避階に移動し停止する必要のある長周期の揺れ量の場合にも、最寄りの階に停止させて乗客を退避させた後、その階において乗りかごの揺れを軽減させるため、退避階への移動が必ずしも必要ではなくなる。
この実施形態においては、ロープヒッチ装置50の位置を水平方向の2次元平面内で自由に移動することができるため、ロープ11およびコンペンロープ14の揺れに対して乗りかご12をより効果的に移動させることが可能となる。
本発明は以上説明した実施形態に記載した内容に限定されるものではない。例えば、第1の実施形態では、ロープヒッチ装置50の移動を第1および第2のモータM1、M2を用いて行ったが、第1および第2モータM1、M2に換えて第2の実施形態に示したアクチュエータを用いてもよい。
また、上記の実施形態においては、乗りかごの上部に設けられるロープヒッチを建物の揺れに起因するメインロープの振動と逆位相で振動させたが、乗りかごの上部に設けられるロープヒッチに限らず、カウンタウェイトを支持するロープヒッチを同様に振動させても良い。また、これらを併用しても良い。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 昇降路
200 機械室
9 運転制御部
10 巻上機
11 メインロープ
12 乗りかご
14 コンペンロープ
19、27 端末ロッド
16a〜16d かご枠
17a、17b 上梁
20、50 ロープヒッチ装置
201 可動ヒッチプレート
201a ロッド挿通孔
202a、202b 防振ゴム
203 摺動プレート
203b、203c 摺動部
41a、41b シャフト
42a、42b ボールネジ
M1 第1モータ
M2 第2モータ
30 長周期揺れ検出部
31 加速度センサ
32 ローパスフィルタ
33 ロープ振動波形推定部
34 ロープヒッチ駆動制御部
311 2軸加速度センサ
51a 第1アクチュエータ
52a 第2アクチュエータ
51、52 ベアリング
50a ベアリング案内部
50b〜50d ベアリング受け兼用案内部

Claims (5)

  1. 建物内に形成された昇降路内をロープに吊り下げられて上下移動する乗りかごと、この乗りかごの上梁下面に摺動可能に配置した摺動プレート、および前記ロープが貫通固定した可動ヒッチプレートから構成するロープヒッチ装置と、このロープヒッチ装置を前記乗りかごの上梁下面に摺動しつつ駆動するロープヒッチ駆動装置と、前記建物の長周期揺れを検出する長周期揺れ検出部と、この検出部により前記建物の長周期揺れを検出したとき、前記乗りかごを最寄りの停止階に停止させる運転制御部と、この運転制御部により前記乗りかごが停止された階における前記ロープの振動波形を推定するロープ振動波形推定部と、このロープ振動波形推定部により推定された前記ロープ振動波形と逆位相の振動波形で前記ロープヒッチ装置を振動させるロープヒッチ駆動制御部と、を備え、
    前記ロープヒッチ装置は、前記摺動プレートと前記可動ヒッチプレート間に、防振ゴムを挟持したことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記防振ゴムは、金属板とゴム材を積層して形成したものである、請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記長周期揺れ検出部は、加速度センサであることを特徴とする請求項に記載のエレベータ装置。
  4. 前記ロープヒッチ駆動装置は、前記ロープヒッチ装置を前記乗りかごの上梁下面において2次元平面内で振動するように駆動することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  5. 前記長周期揺れ検出部は、2軸加速度センサであることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ装置。
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