JP2015093750A - エレベータ装置 - Google Patents

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高井 和彦
Kazuhiko Takai
和彦 高井
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Abstract

【課題】長周期管制運転を要する建物揺れを感知した場合に、乗りかごおよびこの乗りかごを吊り下げたロープの揺れ軽減を可能とするエレベータ装置を提供することである。
【解決手段】建物上部の床上に設置した巻上機と、前記巻上機に架けられたメインロープと、前記建物内に形成された昇降路内を、前記メインロープに吊り下げられて上下移動する乗りかごと、前記巻上機を取着した可動プレートと、前記可動プレートと前記床間に設置し、前記巻上機の揺れを抑制する揺れ抑制装置と、前記建物の長周期揺れを検出し、前記建物の長周期揺れ波形を推定する建物揺れ波形推定部と、前記建物揺れ波形推定部により推定された前記長周期揺れ波形とは逆位相の揺れ波形を生成し、該揺れ波形に基づき前記揺れ抑制装置を駆動する揺れ抑制装置駆動制御部と、を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、長周期管制運転機能を備えたエレベータ装置に関する。
従来、エレベータの長周期管制運転は、エレベータ昇降路の上方の機械室内に長周期揺れ感知器を設け、長周期揺れ感知器が建物の揺れを感知した際に、ロープ共振の無い退避階に移動停止していた。しかし、建物の長周期揺れを感知した際、かごの停止位置によっては設定された退避階までの移動に時間を必要とし、乗客が不安を感じる恐れがある。また、その間における建物の揺れに起因するロープの揺れにより昇降路内周辺機器に損傷を及ぼす恐れもあった。
特開2008−81290公報
この発明が解決しようとする課題は、長周期管制運転を要する建物揺れを感知した場合に、乗りかごおよびこの乗りかごを吊り下げたロープの揺れ軽減を可能とするエレベータ装置を提供することである。
この発明のエレベータ装置は、建物上部の床上に設置した巻上機と、前記巻上機に架けられたメインロープと、前記建物内に形成された昇降路内を、前記メインロープに吊り下げられて上下移動する乗りかごと、前記巻上機を取着した可動プレートと、前記可動プレートと前記床間に設置し、前記巻上機の揺れを抑制する揺れ抑制装置と、前記建物の長周期揺れを検出し、前記建物の長周期揺れ波形を推定する建物揺れ波形推定部と、前記建物揺れ波形推定部により推定された前記長周期揺れ波形とは逆位相の揺れ波形を生成し、該揺れ波形に基づき前記揺れ抑制装置を駆動する揺れ抑制装置駆動制御部と、を備えた。
この発明のエレベータ装置にかかる第1の実施形態のシステム全体の概略的な構成図である。 図1の要部を拡大して示す斜視図である。 図2の側断面図である。 第1の実施形態における巻上機取着台駆動装置の構成を示す図である。 長周期地震発生時の建物の揺れ状態を示す揺れ波形図で、(a)は地震計による地震波形を示し、(b)は、建物頂部に設置された加速度センサの出力波形を示す。 第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 建物揺れおよび可動プレート駆動信号の波形を示す図である。 この発明の第2の実施形態に係るエレベータ装置要部の構造を示す側断面図である。 図8の矢印I−IIから下方側をみた上面図である。 第2の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明のエレベータ装置の第1の実施形態を示すシステム構成図である。図2は、図1の要部を拡大して示す斜視図である。図3は、図2の側断面図である。
図1に示すようにエレベータ装置は、建物の鉛直方向に設けられた昇降路100と、この昇降路100の上方に設置された機械室200から構成されている。なお、図1に示すエレベータ装置は、1対1ローピング方式を例に挙げているが、2対1ローピング方式など他のローピング方式においても適用可能である。
機械室200の床201上には、メインロープ11が掛けられるメインシーブ10aおよびこのメインシーブ10aを駆動する駆動モータ10bを有する巻上機10が設置されている。
巻上機10に巻き掛けられたメインロープ11は、昇降路100内において、乗りかご12およびカウンタウェイト13をつるべ式に吊り下げている。
さらに、仕様によっては、乗りかご12およびカウンタウェイト13の下部に、コンペンロープ14の両端が連結されている。コンペンロープ14は、昇降路100内のメインロープ11に対して下方に配置されている。図1に示すように、メインロープ11およびコンペンロープ14は、昇降路100内においてループ状に連結されている。
コンペンロープ14はその下端においてコンペンロープ14の自重の他に、テンションを与える必要がある場合、コンペンシーブ15が取着されている。このコンペンシーブ15には、錘15aが吊り下げられ、コンペンシーブ15と、錘15aの自重によりコンペンロープ14にテンションを与えるとともに、図示しない案内レールにより、鉛直方向に案内されるようになっている。
乗りかご12およびカウンタウェイト13は、巻上機10に架けられたメインロープ11により、昇降路100内を鉛直方向に自在に移動することができる。乗りかご12は、乗客を収容する箱型の容器であり、内部スペース12aとその周囲に設けられたかご枠12bから構成されている。
メインロープ11は、複数本の細いロープからなり、それぞれ図示しないロープソケットの一端に固着されている。ロープソケットの他端は、端末ロッド19に連結されている。乗りかご12の天井部12cには、ロープヒッチ装置20が配置されている。このロープヒッチ装置20には、端末ロッド19が固着されている。
図2に示すように、機械室200の床201上には、一対の支持部材16a,16bが平行に、図示しない例えばボルトにより固定されている。支持部材16a,16bは、床201に埋設しても構わない。
支持部材16a,16bの上面には、例えば金属製の長方形の機械台17が固着されている。機械台17上面の両側には支持部材16a,16bと直交する方向に所定幅の摺動部17a,17bが形成されている。摺動部17a,17bは、滑りを良くする樹脂材料を貼付けしてもよいし、グリースを塗布してもよい。機械台17には、メインロープ11の移動を自在とする挿通孔17c,17dが形成されている。挿通孔17c,17dと同位置の床201には、メインロープ11の移動を自在とする連通孔201a,201bが形成されている。
巻上機10と機械台17との間には、揺れ抑制装置18が設置されている。揺れ抑制装置18は、図2、図3に示すように、内部が空洞で剛性の金属製可動プレート21と複数の防振ゴム20から構成されている。
図2、図3に示すように、可動プレート21の上面には、巻上機10が固着されている。可動プレート21の下面と機械台17の上面との間には、防振ゴム20が介在されている。防振ゴム20,…の一方面は、可動プレート21に固着されている。防振ゴム20,…の他方面は、機械台17上に形成された摺動部17a,17b上に載置され、摺動部17a,17b上を移動可能に支持されている。可動プレート21には、メインロープ11が移動可能な連通孔21a,21bが形成されている。
さらに、図3に示すように、可動プレート21の長手方向の対向する側面にはそれぞれ2箇所にネジ穴21c、21dが形成されている。
機械台17と可動プレート21とは、防振ゴム20,…を介して対向配置されている。防振ゴム20,…は、例えば金属板とゴム材を積層して形成されている。
次に、可動プレート21は、図4に示すように、平行に配置された2本の回転自在なシャフト41a、41bにより、水平に支持されている。2本のシャフト41a、41bは、可動プレート21をその長手方向に貫通するように設けられている。シャフト41aの外周にはボールネジ42a、42bが形成されている。シャフト41aのボールネジ42aは、可動プレート21のネジ穴21cに螺合されている。また、シャフト41bのボールネジ42bは、可動プレート21のネジ穴21dに螺合されている。
支持部材16a上には、第1および第2モータM1、M2の回転軸が平行となるように固定されている。第1モータM1の回転軸には、シャフト41aの一端が、図示しない結合手段でされている。第2モータM2の回転軸には、シャフト41bの一端が、図示しない結合手段でされている。
シャフト41aの他端は、支持部材16b上に固定された軸受部16cに設けられた軸受手段(図示せず)に回転自在に支持されている。シャフト41bの他端も同様に、支持部材16b上に固定された軸受部16cに設けられた軸受手段(図示せず)に回転自在に支持されている。
第1および第2モータM1、M2がそれぞれ正回転した場合は、シャフト41a、41bも正回転する。第1および第2モータM1、M2がそれぞれ逆回転した場合は、シャフト41a、41bも逆回転する。
図4に示すように、シャフト41a、41bが正回転した場合は、ボールネジ42a.42bと螺合したネジ穴21c、21dとの関係から可動プレート21は図中矢印X1方向に移動する。第1および第2モータM1、M2を逆回転した場合は、可動プレート21は図中矢印X2方向に移動する。なお、移動量としては、例えばX1方向に50mm、X2方向に50mm程度とする。
図1に示すように機械室200には、建物の長周期揺れを検出するための長周期揺れ検出部30が設置されている。長周期揺れ検出部30は、加速度センサ31、ローパスフィルタ32および建物揺れ波形推定部33から構成される。長周期揺れ検出部30は、長周期地震動や強風による建物の1次モードの揺れ量を検出するものである。
なお、長周期揺れ検出部30の設置場所は、機械室200としたが、建物に対するエレベータ装置の設置階数や建物固有の長周期揺れモードにより必ずしも機械室200に限定されるものではない。
加速度センサ31は、建物の横揺れを検出し、電気信号として出力する。加速度センサ31は、建物内に形成された昇降路100の上部に設けられた機械室200に設けられる。ただし、建物が揺れる際、建物は地上を支点に揺れる。従って、建物は、長周期地震動や強風により1次モードで揺れた場合、最上部の揺れが最も大きくなる。加速度センサ31で検出された加速度は、電気信号としてローパスフィルタ32に供給される。
ローパスフィルタ32は、1次モードの揺れ周波数よりも周波数が高い入力をブロックする。従って、ローパスフィルタ32は、一次モードでの揺れのみ、換言すれば長周期の揺れを感知することができる。そして、ローパスフィルタ32を介して得られる長周期揺れ量は、建物揺れ波形推定部33に供給される。
建物揺れ波形推定部33は、機械室200における揺れ波形を推定する。この揺れ波形は、ローパスフィルタ32から得られる長周期揺れの波形から計算により推定される。機械室200の振幅、周期、周波数が推定され、これらの物理量が建物揺れ波形推定部33の出力信号として出力される。長周期揺れ検出部30の建物揺れ波形推定部33により推定された揺れ波形は、可動プレート21の可動を制御する揺れ抑制装置駆動制御部34に供給される。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、長周期揺れ検出部30の建物揺れ波形推定部33により推定された建物の揺れ波形信号に基づき、第1および第2モータM1、M2の駆動制御を行う。この制御は、例えば建物の揺れが、図4の矢印X1に相当する方向であれば、第1および第2モータM1、M2を逆方向に回転し、可動プレート21を矢印X2方向に移動する。つまり、揺れ抑制装置駆動制御部34は、可動プレート21を建物の揺れとは逆位相に揺れするように駆動する。
図5は、長周期地震発生時の建物の揺れ状態を示す揺れ波形図である。図5(a)は地震計による地震波形を示し、図5(b)は建物頂部に設置された加速度センサ31の出力波形を示す。ビルなどの建築物には建物固有の揺れ周期があるため、建物頂部に設置された加速度センサの出力波形は地震波形とは必ずしも一致しない。一般にビルは高層になるほどその固有周期も長くなる。高層ビルでは建物固有の揺れ周期が、長周期地揺れの周期と一致していわゆる共振を生じ、大きく揺れることがある。
次に、第1実施形態の動作について図6により説明する。
図6は、加速度センサ31により検出された建物の長周期揺れ量に基づき、巻上機10の揺れを軽減する制御例について説明するフローチャートである。なお、長周期の揺れの要因には地震や強風などが考えられるが、ここでは地震による建物の長周期揺れについて説明する。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、長周期揺れ検出部30の出力に長周期の揺れが含まれるかを判断する(ステップS1)。
長周期揺れ検出部30は、加速度センサ31が図5(a)に示す地震波形を検出する。この出力波形に長周期の揺れが抽出された場合は、加速度センサ31の出力信号をローパスフィルタ32に供給し、長周期揺れ波形に対応する低周波信号のみを抽出する。ローパスフィルタ32により抽出された長周期揺れ波形信号は、建物揺れ波形推定部33に供給する。建物揺れ波形推定部33は、供給された長周期の揺れ波形信号に基づいて、建物揺れの振幅、周期、周波数などの波形を推定する。図7(a)には、このようにして推定された建物の揺れ波形の一例を示す。建物揺れ波形推定部33は、推定された建物の揺れ波形信号を揺れ抑制装置駆動制御部34に供給する。
ステップS1で長周期の揺れが検出された場合の揺れ抑制装置駆動制御部34は、建物の揺れ波形に基づき、これと逆位相の揺れ波形である可動プレート駆動信号を生成する(ステップS2)。
図7(b)は、生成された可動プレート駆動信号の一例を示す。なお、図7(b)ではアナログ信号で示してあるが、実際には図7(b)のアナログ信号に相当するデジタル信号が用いられることもあるが、その説明は省略する。
また、揺れ抑制装置駆動制御部34は、ステップS2において生成した可動プレート駆動信号を、第1、第2モータM1、M2にそれぞれ供給し、これらを回転駆動する(ステップS3)。この結果、可動プレート21は、建物の揺れとは逆位相に揺れするように駆動される。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、乗りかご12が移動中かを判断する(ステップS4)。
乗りかご12が移動中であった場合、運転制御部9(図1参照)に運転停止の指令信号を供給する。運転制御部9は、停止指令により、最寄りの階床に停止し(ステップS5)、乗客を退避させる。
ステップS3の処理において、建物の揺れに伴う巻上機10の揺れは、軽減されている。巻上機10の揺れの軽減は、巻上機10に架けられたメインロープ11の揺れの軽減、並びに乗りかご12の揺れの軽減になる。揺れが軽減されたメインロープ11並びに乗りかご12は、安全に最寄り階床に停止させることができる。
これにより、本来エレベータの乗りかご12を運転退避階に移動し停止する必要のある長周期の揺れの場合にも、最寄りの階床に揺れを抑えて停止させ、乗客を退避させることができる。建物に長周期の揺れがある場合でも、最寄り階床に到着するまでの乗りかご12の揺れを抑えることができ、退避階への移動は必ずしも必要ではなくなる。乗客の乗りかごの揺れに対する心理的な不安は、時間的に短い最寄り階床での停止が可能となることから、乗客の時間的な不安に対する軽減化を図ることができる。
この実施形態は、巻上機10を長周期の揺れとは逆方向に揺れる揺れ抑制装置18に設置したことにより、長周期の揺れに対するメインロープ11の揺れを吸収し、乗りかご12の揺れ軽減させることができる。また、メインロープ11の揺れの抑えは、昇降路100の水平面方向に必要なスペースの縮小化に寄与する。
(第2の実施形態)
図8および図9は、本発明のエレベータ装置の第2の実施形態について説明する図で、図8は要部の構造を示す側断面図、図9は図8の矢印I−IIから下方側をみた上面図である。上記の第1の実施形態と同一の機能部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
この実施形態は、巻上機10が設置される可動プレート211の移動を、1次元方向だけでなく、2次元平面上の何れの方向にも移動可能としたものである。また、地震や強風等による建物の揺れを検出するセンサとしては、2軸加速度センサ311が用いられる。2軸加速度センサ311は、建物の水平な2次元方向(X軸方向とY軸方向)の加速度を検出可能とする。
2軸加速度センサ311の検出結果は、ローパスフィルタ32を介して建物揺れ波形推定部33に供給される。建物揺れ波形推定部33は、建物のX軸およびY軸方向の揺れ波形を推定する。揺れ抑制装置駆動制御部34は、建物揺れ波形推定部33からのX軸およびY軸方向の可動プレート211の揺れ波形に基づき、後述する第1、第2アクチュエータ51a、52aを制御する。
可動プレート211は、揺れ抑制装置50により建物の水平方向のX軸並びにY軸方向に可動する。可動プレート211は、建物の揺れ方向によって、X軸およびY軸同時にも可動する。
揺れ抑制装置50は、可動プレート211と床201との間に設置されている。揺れ抑制装置50は、図面上で左右(X)方向および上下(Y)方向に駆動される。揺れ抑制装置50は、X方向に移動可能なコ字状の第1移動部材53、Y方向に移動可能なコ字状の第2移動部材54を備えている。
図9に示すように、第1移動部材53には、対向する板状の可動部53a,53bの移動方向に、それぞれ複数のベアリング55が並べて配置され、回転自在に取着されている。可動部53a,53bと対向する位置には、ベアリング55を回転させながら移動可能とする受け溝56a,56bが形成されたベアリング受け部材57a,57bが配置されている。(図8参照)
第2移動部材54には、対向する板状の可動部54a,54bの移動方向に、それぞれ複数のベアリング58が並べて配置され、回転自在に取着されている。可動部54a,54bと対向する位置には、ベアリング58を回転させながら移動可能とする受け溝59a,59bが形成されたベアリング受け部材60a,60bが配置されている。ベアリング受け部材60a,60bは、床201に固定されている。
図8に示すように、第2移動部材54の対向する可動部54a,54bの外側には、ベアリング58の並び方向に、断面コ字状の摺動レール61a,61bがそれぞれ形成されている。また、ベアリング受け部材60a,60bの外側には、それぞれ摺動溝部61に摺動自在に係合される断面凸状の摺動ガイド62a,62bがそれぞれ形成されている。第1移動部材53の可動部53aと53bは、駆動部53cで連結されている。
図示しないが、第1の移動部材53と対向する可動部53a,53bの外側には、ベアリング58の並び方向に摺動レールがそれぞれ形成されている。また、ベアリング受け部材57a,57bの外側には、それぞれ摺動ガイドに摺動自在に係合される摺動ガイドか形成されている。第2移動部材54の可動部54aと54bは、駆動部54cで連結されている。
揺れ抑制装置50は、床201と可動プレート211との間に、床201からベアリング受け部材60a,60b、第2移動部材54、ベアリング受け部材57a,57b、第1移動部材53が積層された状態で配置されている。
図9に示すように、第1の移動部材53の対向する駆動部53cと対向する位置には、支持部材16aが配置されている。第2移動部材54の対向する駆動部54cと対向する位置には、支持部材16dが配置されている。支持部材16a,16dは、L状に配置され、機械室200の床201上に、図示しない例えばボルトにより固定されている。支持部材16a,16dは、床201に埋設しても構わない。
第1の移動部材53は、床201からの高さが第2移動部材54よりも高い。このため、支持部材16aの高さは、支持部材16dより高くなっている。支持部材16aの上面には、第1アクチュエータ51aが取着されている。支持部材16dの上面には、第2アクチュエータ52aが取着されている。
第1および第2アクチュエータ51a,52aは、例えば油圧小型ジャッキが用いられる。第1アクチュエータ51aの操作杆51bは、矢印Xで示す水平方向左右に駆動可能である。操作杆51bと駆動部53cは、リンク51cで連結されている。リンク51cは、第1移動部材53のY方向の動きにも対応させることができる。
また、第2アクチュエータ52aの操作杆52bは、矢印Yで示す垂直方向上下に駆動可能である。操作杆52bと駆動部54cは、リンク52cで連結されている。リンク52cは、第2移動部材54のX方向の動きにも対応させることができる
なお、第1アクチュエータ51aによる揺れ抑制装置50のX方向の移動量としては、第1の実施形態と同様に100mm程度である。また、第2アクチュエータ52aのY方向の移動量は、左右方向と同様に100mm程度とする。
次に、図10を参照し第2の実施形態の動作について説明する。図10は、図9に示す2軸加速度センサ311により検出した建物の長周期揺れ量に基づき、巻上機10の横揺れを軽減する制御について説明するためのフローチャートである。なお、ここでも地震による建物の長周期揺れの場合について説明する。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、長周期揺れ検出部30の出力に長周期の揺れが含まれるかを判断する(ステップS1)。
ステップS1において、長周期の揺れが含まれると判断した場合(Yes)は、ステップS2に移行する。ステップS2では、長周期揺れ検出部30から供給される長周期の揺れ情報がX軸方向かY軸方向かの判断を行う。なお、建物揺れ波形推定部33は、供給された長周期の揺れ波形信号に基づいて、建物揺れの振幅、周期、周波数などの波形を推定する。
ステップS2において、長周期揺れがX軸方向と判断した場合は、長周期揺れ検出部30のX軸方向の長周期の揺れに基づき逆位相波形生成を行う(ステップS3)。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、ステップS3において生成された逆位相波形に基づき、第1アクチュエータ51aを駆動する(ステップS4)。この駆動により揺れ抑制装置50は、X軸方向に対する長周期の揺れを吸収することができる。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、移動中のエレベータの乗りかご12は、図1に示す運転制御部9からの指令により、最寄りの階床に停止し、乗客を退避させる(ステップS5)。
建物のX軸方向に対する揺れに伴う巻上機10の揺れは、ステップS4において、軽減されている。巻上機10の揺れの軽減は、巻上機10に架けられたメインロープ11並びに乗りかご12の揺れ軽減にもなる。揺れが軽減された乗りかご12は、安全に最寄り階床に停止させることができる。
ステップS2において、長周期揺れがY軸方向と判断した場合は、長周期揺れ検出部30のY軸方向の長周期の揺れに基づき逆位相波形生成を行う(ステップS6)。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、ステップS6において生成された逆位相波形に基づき、第2アクチュエータ52aを駆動する(ステップS7)。第2アクチュエータ52aは、Y軸方向の長周期の揺れと逆方向に揺れ抑制装置50を移動させている。これによって、揺れ抑制装置50は、実際のY軸方向に対する揺れを吸収することができる。
揺れ抑制装置駆動制御部34は、移動中のエレベータの乗りかご12を、図1に示す運転制御部9からの指令により、最寄りの階床に停止し、乗客を退避させる(ステップS5)。
建物のY軸方向に対する揺れに伴う巻上機10の揺れは、ステップS4において、軽減されている。巻上機10の揺れの軽減は、巻上機10に架けられたメインロープ11並びに乗りかご12の揺れ軽減にもなる。揺れが軽減された乗りかご12は、安全に最寄り階床に停止させることができる。
これにより、建物に乗りかご12を運転退避階に移動し停止する必要のある長周期の揺れがある場合の揺れ抑制装置50は、巻上機10の揺れを吸収している。巻上機10の揺れの抑えは、メインロープ11の揺れ、並びにメインロープ11に吊り下げられた乗りかご12の揺れも抑えることになる。
最寄り階床に到着するまでの乗りかご12の揺れは、吸収することができ、退避階への移動は必ずしも必要ではなくなる。乗客の乗りかごの揺れに対する心理的な不安は、時間的に短い最寄り階床での停止が可能となることから、乗客の時間的な不安に対する軽減化を図ることができる。また、乗りかご12に平行に吊り下がったメインロープ11の揺れも抑えることができる。このため、メインロープ11は、乗りかご12との間隔を計算上の間隔より狭くしても、乗りかご12への接触を防止することが可能となる。
この実施形態は、水平方向の2次元平面内で移動可能な揺れ抑制装置に巻上機を設置したことで、メインロープ並びに乗りかごの揺れ吸収することができる。また、乗客の揺れに対する不安を迅速に抑え、メインロープが乗りかごに接触することを抑えることで、昇降路の水平面に必要なスペースの縮小化にも寄与する。
本発明は以上説明した実施形態に記載した内容に限定されるものではない。例えば、第1の実施形態では、揺れ抑制装置50の移動を第1および第2モータM1、M2を用いて行ったが、第1および第2モータM1、M2に換えて第2の実施形態に示したアクチュエータを用いてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 昇降路
200 機械室
201 床
10 巻上機
11 メインロープ
12 乗りかご
16a,16b,16c,16d 支持部材
16c 軸受部
17 機械台
17a,17b 摺動部
17c,17d,201a,201b,21a,21b 連通孔
18 揺れ抑制装置
20 防振ゴム
21,211 可動プレート
21c、21d ネジ穴
41a、41b シャフト
42a、42b ボールネジ
M1 第1モータ
M2 第2モータ
30 長周期揺れ検出部
31 加速度センサ
311 2軸加速度センサ
32 ローパスフィルタ
33 建物揺れ波形推定部3
34 揺れ抑制装置駆動制御部
51a 第1アクチュエータ
52a 第2アクチュエータ
53 第1移動部材
54 第2移動部材
53a,53b,54a,54b 可動部
53c,54c 駆動部
55,58 ベアリング
56a,56b,59a,59b 受け溝
57a,57b,60a,60b ベアリング受け部材
61a,61b 摺動レール
62a,62b 摺動ガイド
この発明のエレベータ装置は、建物上部の床上に設置した巻上機と、前記巻上機に架けたメインロープと、前記建物内に形成された昇降路内を、前記メインロープとウエイトをつるべ式に吊り下げて上下移動する乗りかごと、前記巻上機を取着した可動プレートと、前記可動プレートと前記床間に設置し、前記巻上機および前記メインロープの揺れを抑制する揺れ抑制装置と、前記建物の長周期揺れを検出し、前記建物の長周期揺れ波形を推定する長周期揺れ検出部と、前記長周期揺れ検出部により推定された前記長周期揺れ波形とは逆位相の揺れ波形を生成し、該揺れ波形に基づき前記揺れ抑制装置を駆動する揺れ抑制装置駆動制御部と、を備えた。
この実施形態は、巻上機10が設置される可動プレート211の移動を、1次元方向だけでなく、2次元平面上の何れの方向にも移動可能としたものである。また、地震や強風等による建物の揺れを検出するセンサとしては、2軸加速度センサ311が用いられる。2軸加速度センサ311は、建物の水平2次元方向(X軸方向とY軸方向)の加速度を検出可能とする。
図9に示すように、第1の移動部材53の駆動部53cと対向する位置には、支持部材16aが配置されている。第2移動部材54の駆動部54cと対向する位置には、支持部材16dが配置されている。支持部材16a,16dは、L状に配置され、機械室200の床201上に、図示しない例えばボルトにより固定されている。支持部材16a,16dは、床201に埋設しても構わない。

Claims (10)

  1. 建物上部の床上に設置した巻上機と、
    前記巻上機に架けられたメインロープと、
    前記建物内に形成された昇降路内を、前記メインロープに吊り下げられて上下移動する乗りかごと、
    前記巻上機を取着した可動プレートと、
    前記可動プレートと前記床間に設置し、前記巻上機の揺れを抑制する揺れ抑制装置と、
    前記建物の長周期揺れを検出し、前記建物の長周期揺れ波形を推定する建物揺れ波形推定部と、
    前記建物揺れ波形推定部により推定された前記長周期揺れ波形とは逆位相の揺れ波形を生成し、該揺れ波形に基づき前記揺れ抑制装置を駆動する揺れ抑制装置駆動制御部と、を備えたエレベータ装置。
  2. 前記揺れ抑制装置駆動制御部は、前記揺れ抑制装置が建物の長周期揺れを検出したとき、前記乗りかごを最寄りの停止階に停止させる運転制御部を制御した、請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記揺れ抑制装置は、モータと、該モータにより回転し、外周面にボールネジが形成された回転シャフトと、該回転シャフトが螺合するように形成されたねじ穴を形成し、前記回転シャフトの回転により水平移動可能に支持した可動プレートとにより構成した、請求項1記載のエレベータ装置。
  4. 前記建物揺れ波形推定部の長周期揺れ検出は、加速度センサである、請求項2に記載のエレベータ装置。
  5. 前記揺れ抑制装置は、前記巻上機をX軸方向に正逆移動可能とする第1移動部材に駆動するように設置された第1アクチュエータと、前記巻上機をY軸方向に正逆移動可能とする第2移動部材を駆動するように設置された第2アクチュエータと、により構成した、請求項1記載のエレベータ装置。
  6. 前記建物揺れ波形推定部は、2軸加速度センサである、請求項5記載のエレベータ装置。
  7. 前記建物揺れ波形推定部の長周期揺れ検出は、長周期地震動や強風による建物の1次モードの揺れ量を検出する、請求項1記載のエレベータ装置。
  8. 前記建物揺れ波形推定部は、加速度センサ、ローパスフィルタおよび建物揺れ波形推定部から構成する、請求項1記載のエレベータ装置。
  9. 前記ローパスフィルタは、1次モードの揺れ周波数よりも周波数が高い入力をブロックする、請求項8記載のエレベータ装置。
  10. 前記建物揺れ波形推定部は、前記ローパスフィルタから得られる長周期揺れの波形から計算により推定する、請求項8記載のエレベータ装置。
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