JP2004018203A - 免震エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】案内索条20をかご9の昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ昇降路1に係止してかご9の両側に垂設し、貫通孔を上下方向へ向けてかご9の側部に取り付けられた係合子27の上記貫通孔に上記案内索条20を遊挿することによって、かご9を上記案内索条20に沿って昇降させるようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の揺れがかごに作用するのを軽減した免震エレベータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来の典型的なエレベータ装置を示す。即ち、昇降路1の頂部には機械室3が設けられ、機械室梁4に巻上機7が設置されて主索8が巻きかけられている。この主索8の一端にはかご9が吊持され、他端にはつり合錘15が吊持されている。また、昇降路側壁2には、かごガイドレール13及び錘ガイドレール16が固定されて立設されている。かご9はかごガイドシュー14を介してかごガイドレール13に案内されて1階1F、2階2Fから最上階TFまで昇降し、つり合錘15は錘ガイドシュー17を介して錘ガイドレール16に案内されて昇降する。
【0003】
上記のとおり、かご9は昇降路側壁2に固定されたかごガイドレール13に案内されて昇降するため、地震で建物が揺れると、その地震動はかごガイドレール13及びかごガイドシュー17を介してかご9に伝達される。この地震動に対してかごガイドシュー17がかごガイドレール13から外れないようにする必要がある。
そこで、かごガイドレール13は、かご9から受ける地震荷重に対して撓み量が所定値以下となるように十分な強度を有したものが使用されている。また、かご9も同様にかごガイドレール13から受ける反力に十分耐え得るように設計されている。
また、地下階を非免震構造とし、この非免震構造を基礎として積層防振ゴム等を介して地上階を構築して免震構造とする建物では、地下階と地上階の接続部分の層間変位が極端に大きくなる。このような免震構造の建物における層間変位に対しては、かごガイドレール13及び錘ガイドレール16の建物への取付間隔を長くして層間変位による影響を軽減しなければならない。これに伴ってガイドレールの強度を更に上げる必要がある。
そこで、特開平9−202561号公報には、ガイドレールの強度を上げるのではなく、非免震構造部分に免震構造部分よりも大きい横断面の縦坑を形成し、この縦坑内に相対変位に見合った空隙を隔てて免震構造部分の昇降路を延在させた免震エレベータ装置が開示されている。つまり、非免震構造部分では非免震昇降路と免震昇降路の二重構造となる。この二重構造に対して円滑に乗降できるように両昇降路間に乗降床を跨設するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のエレベータ装置のうち、図12に示したものでは、地震荷重に耐え得るように強固に構成されているので、地震が発生するとその振動がかご9内に伝達されて乗客に不安感を与える、という問題があった。
また、特開平9−202561号公報に開示された従来の免震エレベータ装置は、装置自体の構造が複雑になることに加えて、地下部分に延設された免震昇降路自体を地震に耐え得る構造にしなければならず、更に複雑化する、という問題があった。
【0005】
この発明は、上記問題点を解決するもので、かご内の乗客に不安感を与えることがなく、また、免震構造の建物にも容易に対応できる免震エレベータ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る請求項1に記載の免震エレベータ装置は、案内索条をかごの昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ昇降路に係止してかごの両側に垂設し、貫通孔を上下方向へ向けてかごの側部に取り付けられた係合子の上記貫通孔に上記案内索条を遊挿することによって、かごを上記案内索条に沿って昇降させ、地震で建物が揺動した場合、かごが追従して揺動しないようにしたものである。
【0007】
この発明に係る請求項2に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、かごの昇降域よりも下位に、かごの幅を越える距離を隔てて水平方向へ並置された一対の滑車からなる反転手段を設け、かごの昇降域よりも上位で昇降路に係止されて垂下された案内索条を上記反転手段に巻き掛けて反転させて立ち上げるようにしたものである。
【0008】
この発明に係る請求項3に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、かごの昇降域を越える長さに分断された案内索条を、それぞれかごの両側に垂設して上記昇降域の上位及び下位でそれぞれ各別に昇降路に係止したものである。
【0009】
この発明に係る請求項4に記載の免震エレベータ装置は、請求項3の免震エレベータ装置において、案内索条を、ワイヤロープで構成したものである。
【0010】
この発明に係る請求項5に記載の免震エレベータ装置は、請求項4の免震エレベータ装置において、ワイヤロープを、係合子と面接触をする異形線ロープで構成したものである。
【0011】
この発明に係る請求項6に記載の免震エレベータ装置は、請求項3の免震エレベータ装置において、案内索条を、単一鉄線で構成したものである。
【0012】
この発明に係る請求項7に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、案内索条の端末をばねを介して昇降路に係止して容易に揺動できるようにして、かごが建物に追従して揺動しないようにしたものである。
【0013】
この発明に係る請求項8に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、案内索条の端末を揺動自在な球面座金を介して昇降路に係止して、同様にかごの揺動を阻止するようにしたものである。
【0014】
この発明に係る請求項9に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、プランジャを進退させるジャッキとプランジャの先端に回動自在に取り付けられた滑車と地震を感知する地震感知器とを設け、かごの昇降域よりも上位又は下位で案内索条を滑車に巻き掛けてプランジャを進出させることにより案内索条を繰り寄せて緊張させ、地震感知器が地震を感知するとプランジャを後退させることにより案内索条を繰り出して弛緩させて、建物の揺れがかごに伝達されないようにしたものである。
【0015】
この発明に係る請求項10に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、プランジャを進退させるジャッキと地震を感知する地震感知器とを設け、案内索条の端末をプランジャに係止して進出させることにより案内索条を繰り寄せて緊張させ、地震感知器が地震を感知するとプランジャを後退させることにより案内索条を繰り出して弛緩させて、建物の揺れがかごに伝達されないようにしたものである。
【0016】
この発明に係る請求項11に記載の免震エレベータ装置は、請求項9又は10の免震エレベータ装置において、地震が感知された場合、かごが戸の開閉可能領域を外れた位置にあるときにプランジャを後退させて案内索条を弛緩させて、建物の揺れがかごに伝達されないようにしたものである。
【0017】
この発明に係る請求項12に記載の免震エレベータ装置は、上部基台をかごの昇降域よりも上位で弾性部材を介して建物に取り付け、この上部基台に巻上機を設置すると共に案内索条の一端を係止して垂設し、上部基台に互いに直交する二方向の水平振動を与える上部起振機を設置し、この上部基台が設置された部位で振動が検出されると、検出された振動と逆位相の振動を上部基台に与えるように上部起振機を制御して巻上機及び案内索条の振動を阻止するようにしたものである。
【0018】
この発明に係る請求項13に記載の免震エレベータ装置は、下部基台をかごの昇降域よりも下位で弾性部材を介して建物に取り付け、この下部基台に昇降域よりも上位で昇降路に係止されて垂設された案内索条を係止し、下部基台に互いに直交する二方向の水平振動を与える下部起振機を設置し、この下部基台が設置された部位で振動が検出されると、検出された振動と逆位相の振動を下部基台に与えるように下部起振機を制御して案内索条の振動を阻止するようにしたものである。
【0019】
この発明に係る請求項14に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、かごの外側に緩衝器を取り付け、建物が揺動したときに昇降路側壁に衝当して衝撃を緩和するようにしたものである。
【0020】
この発明に係る請求項15に記載の免震エレベータ装置は、請求項14の免震エレベータ装置において、緩衝器はローラを具備するものとし、建物が揺動して昇降路側壁に衝当したときにローラを転動させるようにしたものである。
【0021】
この発明に係る請求項16に記載の免震エレベータ装置は、請求項14の免震エレベータ装置において、緩衝器が衝当する部位の昇降路側壁に仕上材を添着したものである。
【0022】
この発明に係る請求項17に記載の免震エレベータ装置は、請求項16の免震エレベータ装置において、仕上材を板材とし、戸の開閉可能領域では板材を昇降路内へ突出させてかごとの空隙を狭めたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1から5は、この発明の実施の形態1に係る免震エレベータ装置を示す。
図1は、昇降路の間口方向の縦断面、図2は昇降路の奥行方向の縦断面を示す。図において、1は昇降路、2は昇降路側壁、3は昇降路1の頂部に設けられた機械室、4は機械室3の床に横設された機械室梁、5はピット、6はピット5の床に横設されたピット梁、7は機械室梁4に設置された巻上機、8はこの巻上機7に巻き掛けられて垂下された主索、9は主索8の一端に吊持されて昇降するかご、10はかご9の躯体を構成するかご枠、11はかご枠10に支えられたかご室、12はかご9の出入口を開閉するかご戸、15は主索8の他端に吊持されたつり合錘である。
【0024】
20はかご9の昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ昇降路1に係止されてかご9の両側に垂設された案内索条で、ここでは連続した一条のワイヤロープが使用される。21は索条係止具で、案内索条20の一端が接続されたロープソケット22と、このロープソケット22と一体成形されて機械室梁4を遊貫して端部にねじが螺刻されたロッド23と、機械室梁4に立設されてロッド23が貫通し、ロッド23の端部に螺合するナット25によって圧縮されて案内索条20を緊張させるコイルばね24とからなる。
【0025】
26はかご9の昇降域よりも下位のピット梁6にかご9の幅を越える距離を隔てて水平方向へ並置された一対の滑車26a及び26bからなるかご側反転手段で、索条係止具21に係止されて立ち下げられたかご側案内索条20は、滑車26aに巻き掛けられて横引きされて他の滑車26bに巻き掛けられて立ち上げられて他端を昇降域よりも上位の機械室梁4に索条係止具21を介して係止されて張設される。27は貫通孔を上下方向へ向けてかご9の側部に取り付けられ、上記貫通孔にかご側案内索条20が遊挿されてかご9の昇降を案内するかご側係合子である。
【0026】
28はつり合錘15の昇降域よりも上位及び下位で索条係止具21によってそれぞれ昇降路1に係止されてつり合錘15の両側に垂設された錘側案内索条で、ここではワイヤロープが使用される。29はつり合錘15の昇降域よりも下位のピット梁6につり合錘15の幅を越える距離を隔てて水平方向へ並置された一対の滑車29a及び29bからなる錘側反転手段で、索条係止具21に係止されて立ち下げられた錘側案内索条28は、滑車29aに巻き掛けられて横引きされて他の滑車29bに巻き掛けて立ち上げられて他端を昇降域よりも上位の機械室梁4に索条係止具21を介して係止されて張設される。30は貫通孔を上下方向へ向けてつり合錘15の側部に取り付けられ、上記貫通孔に錘側案内索条28が遊挿されてつり合錘15の昇降を案内する錘側係合子である。
【0027】
31は昇降域の全域に亘って立設されてかご9とつり合錘15とを隔てて衝突を防止する仕切板、32はかご9の間口方向の両外側に取り付けられて建物が揺動したときに昇降路側壁2に衝当して衝撃を緩和する間口方向緩衝器で、以下単に緩衝器ともいう。33は間口方向緩衝器が衝当する部位の昇降路側壁2に添着された仕上板である。
34はかご9の奥行方向の両外側に取り付けられて建物が揺動したときに昇降路側壁2に衝当して衝撃を緩和する奥行方向緩衝器で、以下単に緩衝器ともいう。35は奥行方向緩衝器34が衝当する部位の仕切板31に添着された仕上板、36は出入口側の奥行方向緩衝器34が衝当する部位の昇降路側壁2に添着された仕上板である。1Fは1階、2Fは2階、TFは最上階で、総称する場合はnFとする。1FDは1階乗場戸、2FDは2階乗場戸、TFDは最上階乗場戸で、総称する場合はnFDとする。
【0028】
図3は昇降路の横断面を示し、図中、図1及び図2と同符号は同一部分を示す。12sはかご敷居、nFDsは乗場敷居、38は乗場戸nFDの昇降路1側の面に突設されたローラ、39aはかご戸12の乗場nF側の面に突設されてローラ38の一側に当接する把持具、39bは同じくローラ38の他側に当接する把持具で、開閉するときは把持具39a及び39bでローラ38を把持して乗場戸nFDを駆動する。
【0029】
ここで、かご敷居12sと乗場敷居nFDsは隙間gを隔てており、戸の開閉可能領域では、上記隙間gの間で把持具39a及び39bとローラ38が係合するようになっている。従って、建物とかご9が相対変位したときに、把持具39a及び39bと乗場敷居nFDsとの干渉、及びローラ38とかご敷居12sとの干渉が生じないようにしなければならない。
そこで、戸の開閉可能領域では、仕上板33は距離ω0だけ昇降路1の内側へ突出している。このため、かご9と建物が間口方向へ最大相対変位をしたときの間口方向右側のかご9と仕上板33との最小隙間は、間口方向緩衝器32に規制されて隙間ω1となり、左側の最小隙間は同様に隙間ω2となる。最大相対変位が制限されるため、把持具39a及び39bとローラ38とは干渉しない。
【0030】
また、仕上板35及び36は、いずれも距離δ0だけ昇降路1の内側へ突出している。このため、かご9と建物が奥行方向へ最大相対変位をしたときの奥行方向手前側におけるかご9と仕上板36との最小隙間は、奥行方向緩衝器34に規制されて隙間δ1であり、先方側の最小隙間は同様に隙間δ2となる。奥行方向についても最大相対変位が制限されるため、把持具39a及び39bと乗場敷居nFDsとの干渉、及びローラ38とかご敷居12sとは干渉しない。
なお、開閉可能領域以外の領域では、仕上板33は昇降路側壁に添着されるので、左右にそれぞれ距離ω0だけ拡幅されてかご9と建物の相対変位量は拡大する。奥行方向についても同様に前後に距離δ0だけ拡幅される。
【0031】
図4はかご側係合子27と間口方向緩衝器32の斜視図である。図中、図1から図3と同符号は同一部分を示す。27aはかご側係合子27の主枠、27bは貫通孔が形成されたスリーブで、主枠27aに装着されて案内索条20が遊挿される。27cは主枠27aをかご9に取り付けるためのねじ孔である。上記主枠27a、スリーブ27b及びねじ孔27cはかご側係合子27を構成する。
【0032】
32aは主枠27aに支軸32bによって水平方向へ揺動自在に支持されたアーム、32cはアーム32aの先端に回動自在に取り付けられたローラ、32dはアーム32aを押し出してローラ32cを進出させる圧縮ばね、32eはアーム32aに当接してローラ32cの進出を制限するストッパである。上記アーム32a、支軸32b、ローラ32c、圧縮ばね32d及びストッパ32eは間口方向緩衝器32を構成し、ローラ32cは圧縮ばね32dに押されて常時進出しており、仕上板33に衝当すると符号32c′で示したとおり後退する。
【0033】
図5は奥行方向緩衝器34の詳細を示す斜視図である。図中、図1から図3と同符号は同一部分を示す。34aは奥行方向緩衝器34をかご9に取り付けるためのブラケット、34bはブラケット34aに植設された主軸、34cは主軸34bの先端に固着されたクランクアーム、34dはクランクアーム34cの先端に固着された偏心軸、34eは偏心軸34dに揺動自在に取り付けられたアーム、34fはアーム34eの先端部に回動自在に取り付けられたローラ、34gはアーム34eの反対側の先端部に係止されてローラ34fが進出する方向へアーム34eを揺動させる引張ばね、34hはアーム34eに当接してローラ34fの進出を制限するストッパである。ローラ34fはアーム34eが引張ばね34gに引かれて常時進出しており、仕上板35又は36に衝当すると符号34f′で示したとおり後退する。
【0034】
上記のとおり構成された免震エレベータ装置において、かご9はかご側係合子27に遊挿されたかご側案内索条20に案内されて昇降する。かご側案内索条20は通常予想される程度の水平方向の荷重を支える程度に緊張されているので、平常時はかご9の揺動は制限されて緩衝器32及び34と仕上板33、35及び36との当接は軽微である。特に、戸の開閉可能領域以外の領域では、開閉可能領域に比べて間口方向には左右にそれぞれ距離ω0だけ拡幅され、奥行方向には前後に距離δ0だけ拡幅されるので緩衝器32及び34が仕上板33、35及び36と当接することはない。
【0035】
地震が発生して建物が水平方向へ揺動したとする。この揺動に伴って巻上機7も揺動するが、かご9は主索8を介しているので、巻上機7の揺動に追従して揺動することは殆どない。
また、かご側案内索条20はワイヤロープで構成されていて可撓性に富み、通常予想される程度の水平方向の荷重を支える程度に緊張されたものである。しかも、端部がコイルばね24を介して機械室梁4に係止されているので、建物の揺動がかご側案内索条20を介してかご9に伝達される程度は軽微である。即ち、かご9は建物に対して免震設置されていて、地震が発生したとしても、かご9の乗客に不安感を与えることはない。
【0036】
上記実施の形態1によれば、かご側案内索条20はかご9の昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ昇降路1に係止されているので、建物の地上部が免震構造であって非免震構造の地下部との接続部分で大きな層間変位が生じたとしても支障はない。
また、かご側案内索条20は、かご側係合子27の貫通孔に遊挿されているので、かご側係合子27から離脱することはない。
更に、かご側案内索条20は、ピット梁6に取り付けられたかご側反転手段26に巻き掛けられて立ち上げられた連続した一条のワイヤロープからなるので、均等な張力で容易に張設することができる。
【0037】
更にまた、かご側案内索条20をワイヤロープとしたので、かご側案内索条20を介してかご9に与えられる地震動は軽減され、かご9の乗客に不安感を与えることはない。
更にまた、かご側案内索条20はコイルばね24を介して係止されたので、水平方向の揺動に対する自由度を有しており、ワイヤロープの可撓性と相俟ってかご9に与えられる地震動を更に軽減させることができる。
更にまた、かご9の外側に緩衝器32及び34を取り付けたので、昇降路側壁2との衝撃を緩和させることができる。特に、緩衝器32及び34にはそれぞれローラ32c及び34fを取り付けたので、かご9が昇降中の場合は昇降路側壁2を円滑に転動させることができる。
【0038】
更にまた、緩衝器32及び34が衝当する部位の昇降路側壁2に仕上板33及び35を添着したので、緩衝器32及び34のローラ32c及び34fの転動を容易にすることができる。
更にまた、戸の開閉可能領域では仕上板33及び35を昇降路1内へ突出させてかご9との空隙を狭め、相対移動の範囲を狭小化したので、かご戸12に取り付けられた把持具39a及び39bと乗場戸nFDに取り付けられたローラ38との干渉を阻止することができる。
【0039】
実施の形態2.
この実施の形態2は、地震が感知されると緊張していた案内索条を積極的に弛緩させるようにしたもので、特にかご9の昇降域よりも上位のかご側案内索条20の端部で緊張及び弛緩させるようにしたものである。
図6は実施の形態2における免震エレベータ装置の全体構成を示し、かご9の昇降域よりも上位にジャッキを介在させてかご側案内索条20を緊張及び弛緩させるようにしたものである。
図中、図1から図5と同符号は同一部分を示し、40は圧油を出入させる加圧機で、油槽41と、油圧ポンプ42と、この油圧ポンプ42を駆動する電動機43と、通常は逆流を阻止しており電磁コイル44aが付勢されると開放されて圧油を逆流させる電磁弁44と、油圧ポンプ42の吐出側の圧力が所定値以上になると常閉接点45aを開放する圧力スイッチと、地震を感知すると常開接点46aを閉成し、常開接点46bを開放する地震感知器と、戸の開閉可能領域では開放されるかご位置検出スイッチ47と、電源48とからなる。
【0040】
49は機械室梁4に立設されたジャッキで、加圧機40から圧油が送り込まれるシリンダ49aと、シリンダ49aに送り込まれる油量によって進退するプランジャ49bとからなる。50はプランジャ49bの先端に回動自在に取り付けられた滑車である。滑車50には、かご側案内索条20の端部が巻き掛けられて索条係止具21を介して機械室梁4に取り付けられている。
【0041】
上記構成の免震エレベータ装置の動作について説明する。
1.平常時
シリンダ49a内の圧力が所定値に達していない場合は、電源48−常閉接点46b−常閉接点45a−電動機43の回路によって電動機43が付勢されて油圧ポンプ42が作動し、電磁弁44を介して圧油がシリンダ49aへ送り込まれる。この圧油によってプランジャ49bが進出してかご側案内索条20を繰り寄せる。この繰寄せによってかご側案内索条20は緊張してかご9の昇降を案内することができる。シリンダ49a内の圧力が所定値に達すると、常閉接点45aが開放されて電動機43は消勢される。
【0042】
2.地震時
2.1)かご9が戸の開閉可能領域外にあるとき
地震が発生すると地震感知器46が作動して常閉接点46bが開放され、電動機43の回路が遮断されると共に常開接点46aが閉成して電磁弁44が作動して逆流が可能となってシリンダ49a内の圧油が油槽41へ戻る。この逆流によってプランジャ49bが後退し、滑車50に巻き掛けられていたかご側案内索条20が弛緩する。かご側案内索条20が弛緩すると、かご9は主索8に吊持された振り子の状態となり、かご9は地震による揺動から略完全に遮断される。
【0043】
2.2)かご9が戸の開閉可能領域にあるとき
地震が発生したときに、かご9が戸の開閉可能領域にある場合は、把持具39a及び39bとローラ38は対向状態にあるため、かご9に許容される揺動範囲は限られる。
そこで、かご9が戸の開閉可能領域にあるときは、かご位置検出スイッチ47が開放されて電磁コイル44aの付勢を阻止する。このため、地震感知器46が作動して常開接点46aが閉成されたとしても、かご側案内索条20は継続して緊張してかご9の揺動を制限する。
【0044】
上記実施の形態2によれば、平常時は、かご側案内索条20は緊張状態にあるので、かご9はかご側案内索条20によって案内されて昇降する。
また、かご9が戸の開閉可能領域外にある場合に地震が発生したときは、かご側案内索条20は弛緩するので、地震動がかご9に伝達されることはなく、従って、かご9内の乗客に不安感を与えることはない。
更に、かご9が戸の開閉可能領域にある場合に地震が発生したときは、かご側案内索条20は緊張状態にあるので、かご9はかご側案内索条20によって揺動が制限されて、把持具39a及び39bとローラ38が干渉するのを阻止するように機能する。
更にまた、かご側案内索条20は滑車50に巻き掛けられるので、プランジャ49bはストロークの倍のかご側案内索条20を引き寄せることができるので、短小なストロークであってもよい。
【0045】
実施の形態3.
この実施の形態3は、同様に地震が感知されると緊張していた案内索条を積極的に弛緩させるようにしたもので、特にかご9の昇降域よりも下位で緊張及び弛緩させるようにしたものである。
図7は実施の形態3における免震エレベータ装置の全体構成を示し、かご9の昇降域よりも下位のピット梁6にジャッキ49を介在させてかご側案内索条20を緊張及び弛緩させるようにしたものである。図中、図1から図6と同符号は同一部分を示し、50aはかご側案内索条20を滑車50へ導くためのそらせ車である。
実施の形態3の免震エレベータ装置も、実施の形態2のものと同様に機能することは明かである。特に、図7に示したようにジャッキ49は立設に限らず、平伏状態にした水平方向へ進退させてもよい。この実施の形態3では、ジャッキ49をかご側案内索条20が横引きされる部分に介在させたので、容易に平伏状態で設置することもできる。
【0046】
実施の形態4.
図8は、この実施の形態4に係る免震エレベータ装置の要部を示し、かご側案内索条20の端部を機械室梁4に立設されたジャッキ49のプランジャ49bに索条係止具21を介して取り付けたものである。
このものにあっても、加圧機40からシリンダ49aに送出される油量によってプランジャ49bが進退してかご側案内索条20が弛張されるので、上記実施の形態2と同様に、地震動がかご9に伝達されるのを阻止して乗客に不安感を与えないようにすることができる。
特に、プランジャ49bの先端に滑車50が取り付けられていないので、構造が簡単である。
【0047】
実施の形態5.
この実施の形態5は、かご側案内索条20及び巻上機7に、地震動と逆位相の振動を与えて地震動を打ち消すようにしたものである。
図9は実施の形態5における免震エレベータ装置の全体構成を示す。図中、図1から図8と同符号は同一部分を示し、61は巻上機7及びかご側案内索条20が索条係止具21を介して取り付けられた上部基台、62はこの上部基台61を機械室梁4上に弾性支持する防振ゴム、63は上部基台61に間口方向の振動を与える上部間口方向起振機、63aは上部間口方向起振機63と上部基台61とを連結する自在継手機構で、上部基台61の揺動に自在に追従するものである。
【0048】
64は上部基台61に奥行方向の振動を与える上部奥行方向起振機、64aは上部奥行方向起振機64と上部基台61とを連結する自在継手機構である。65は上部基台61が設置された部位で建物の振動を検出する上部振動検出器、66は上部振動検出器65によって検出された振動と逆位相の振動を上部基台61に与えるように上部間口方向起振機63及び上部奥行方向起振機64を制御する上部起振機制御手段である。
【0049】
67はピット5に横設されたピット梁、68はピット梁67の下側に設置されてかご側反転手段26が取り付けられた下部基台、69は下部基台68をピット梁67に弾性支持する防振ゴム、70は下部基台68に間口方向の振動を与える下部間口方向起振機、70aは下部間口方向起振機70と下部基台68とを連結する自在継手機構である。
【0050】
71は下部基台68に奥行方向の振動を与える下部奥行方向起振機、71aは下部奥行方向起振機71と下部基台68とを連結する自在継手機構である。72は下部基台68が設置された部位で建物の振動を検出する下部振動検出器、73は下部振動検出器72によって検出された振動と逆位相の振動を下部基台68に与えるように下部間口方向起振機70及び下部奥行方向起振機71を制御する下部起振機制御手段である。
【0051】
上記実施の形態5によれば、上部振動検出器65によって建物の振動が検出されると、上部間口方向起振機63及び上部奥行方向起振機64は逆位相の振動を上部基台61に与えるので、巻上機7及びかご側案内索条20は建物の振動を受けることがない。このため、かご9は主索8及びかご側案内索条20が可撓性を有することによって振動伝達が阻止されることに加えて、主索8及びかご側案内索条20そのものの振動が抑制されることによって、更に確実に振動伝達が阻止されるので、地震が発生しても乗客に不安感を与えることがない。
下部基台68についても同様であって、下部振動検出器72によって建物の振動が検出されると、下部間口方向起振機70及び下部奥行方向起振機71は逆位相の振動を下部基台68に与えるので、かご側案内索条20は建物の振動を受けることがない。このため、かご9は、かご側案内索条20の可撓性による振動伝達阻止に加えて、かご側案内索条20そのものの振動が抑制されることによって、更に確実に振動伝達が阻止されるので、地震が発生しても乗客に不安感を与えることがない。
【0052】
実施の形態6.
この実施の形態6は、かごの昇降域を越える長さに分断された案内索条を個別に張設したものである。
図10は実施の形態6における免震エレベータ装置の昇降路の間口方向の縦断面図である。図中、図1から図9と同符号は同一部分を示し、75はかご9の昇降域よりも下位でピット5に横設されたピット梁、76はかご9の昇降域を越える長さに分断されてそれぞれかごの両側に垂設されて機械室梁4及びピット梁75に索条係止具21で係止されたかご側案内索条で、ワイヤロープからなる。77は機械室梁4及びピット梁75に索条係止具21によってそれぞれ係止されてつり合錘15の両側に垂設された錘側案内索条で、同様にワイヤロープからなる。
【0053】
上記実施の形態6によっても同様にかご9のへ振動伝達は阻止されるので、乗客に不安感を与えることはない。
特に、かご側案内索条76及び錘側案内索条77は、それぞれ分断されて両端が各別に係止されるので、反転手段26及び29を用いる場合に比べて構造が簡単である。
また、かご側案内索条76及び錘側案内索条77は、ワイヤロープに替えて単一鉄線を所定の長さに分断したものであってもよい。鉄線によれば、ワイヤロープのように素線の寿命に影響されることがないので、長寿命化が可能となる。
【0054】
【実施例】
上記実施の形態1から6で開示された構成要素に代る他の構成要素を、以下実施例として述べる。
実施例1.
上記各実施の形態では、案内索条は索条係止具21を介して係止されたが、この実施例1では揺動自在な球面座金を介して昇降路に係止されるようにしたものである。
図11は実施例1における要部断面を示し、図中、図1から図10と同符号は同一部分を示す。
即ち、球面状に凹陥部が形成されたベースプレート51を機械室梁4に取り付け、一面が平面で他面が凸球面状に形成された球面座金52をベースプレート51の凹陥部に嵌合させ、上記球面座金52の平面側にコイル座金24を立設して索条係止具21を取り付けたものである。
【0055】
このため、球面座金52は符号52′及び52″で示したとおり滑動するので、建物が振動すると索条係止具21は符号21′及び21″で示したとおり揺動し、かご側案内索条20が符号20′及び20″で示したとおり触れるのを可能とする。かご9はかご側案内索条20の可撓性と相俟って球面座金52の滑動によって、かご側案内索条20からの振動の伝達が更に確実に阻止される。
【0056】
実施例2.
上記実施の形態1から6では、かご側案内索条20はワイヤロープからなるものとしたが、例えば、JISG3546に示された異形線ロープであってもよい。この異形線ロープによれば、外周面が滑らかなため、かご側係合子27と面接触するので、対磨耗性を有する。
つり合錘15側についても同様である。
【0057】
【発明の効果】
この発明は上記のとおり構成されているので、以下の効果を奏する。
この発明に係る請求項1に記載の免震エレベータ装置は、案内索条をかごの昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ昇降路に係止してかごの両側に垂設し、貫通孔を上下方向へ向けてかごの側部に取り付けられた係合子の上記貫通孔に上記案内索条を遊挿することによって、かごを上記案内索条に沿って昇降させるようにしたものである。
このため、案内索条はかごの昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ昇降路に係止されているので、建物の地上部が免震構造であって非免震構造の地下部との接続部分で大きな層間変位が生ずる昇降路に据付けられる場合でも支障はない、という効果を奏する。
また、地震動はかご側案内索条20によって軽減されるので、かご9の乗客に不安感を与えることはない、という効果も併せて奏する。
【0058】
この発明に係る請求項2に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、かごの昇降域よりも下位に、かごの幅を越える距離を隔てて水平方向へ並置された一対の滑車からなる反転手段を設け、かごの昇降域よりも上位で昇降路に係止されて垂下された案内索条を上記反転手段に巻き掛けて反転させて立ち上げるようにしたものである。
このため、案内索条は、連続した一条からなるので、均等な張力で容易に張設することができる、という効果を奏する。
【0059】
この発明に係る請求項3に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、かごの昇降域を越える長さに分断された案内索条を、それぞれかごの両側に垂設して上記昇降域の上位及び下位でそれぞれ各別に昇降路に係止したものである。
このため、このものにあっても同様にかごの振動が軽減されるので、乗客に不安感を与えることはない、という効果を奏すると共に、案内索条は、それぞれ分断されて両端が各別に係止されるので、反転手段を用いる場合に比べて構造が簡単である、という効果も併せて奏する。
【0060】
この発明に係る請求項4に記載の免震エレベータ装置は、請求項3の免震エレベータ装置において、案内索条を、ワイヤロープで構成したものである。
このため、案内索条は可撓性を有し、かごに与えられる地震動は軽減されて乗客に不安感を与えることはない、という効果を奏する。
【0061】
この発明に係る請求項5に記載の免震エレベータ装置は、請求項4の免震エレベータ装置において、ワイヤロープを、係合子と面接触をする異形線ロープで構成したものである。
このため、対磨耗性を有する、という効果を奏する。
【0062】
この発明に係る請求項6に記載の免震エレベータ装置は、請求項3の免震エレベータ装置において、案内索条を、単一鉄線で構成したものである。
このため、ワイヤロープのように素線の寿命に影響されることがないので、長寿命化が可能となる、という効果を奏する。
【0063】
この発明に係る請求項7に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、案内索条の端末をばねを介して昇降路に係止したものである。
このため、案内索条の端末部は水平方向の揺動に対する自由度を有しており、かごに与えられる地震動を軽減させることができる、という効果を奏する。
【0064】
この発明に係る請求項8に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、案内索条の端末を揺動自在な球面座金を介して昇降路に係止したものである。
このため、かごは球面座金の滑動によって、案内索条からの振動の伝達が阻止されて、乗客に与える不安を軽減することができる、という効果を奏する。
【0065】
この発明に係る請求項9に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、プランジャを進退させるジャッキとプランジャの先端に回動自在に取り付けられた滑車と地震を感知する地震感知器とを設け、かごの昇降域よりも上位又は下位で案内索条を滑車に巻き掛けてプランジャを進出させることにより案内索条を繰り寄せて緊張させ、地震感知器が地震を感知するとプランジャを後退させることにより案内索条を繰り出して弛緩させて、建物の揺れがかごに伝達されないようにしたものである。
このため、地震が発生したときは案内索条は弛緩するので、地震動の伝達が阻止されて、乗客に不安感を軽減することができる、という効果を奏する。
【0066】
この発明に係る請求項10に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、プランジャを進退させるジャッキと地震を感知する地震感知器とを設け、案内索条の端末をプランジャに係止して進出させることにより案内索条を繰り寄せて緊張させ、地震感知器が地震を感知するとプランジャを後退させることにより案内索条を繰り出して弛緩させて、建物の揺れがかごに伝達されないようにしたものである。
このため、プランジャの先端には滑車がないので、構造が簡単である、という効果を奏する。
【0067】
この発明に係る請求項11に記載の免震エレベータ装置は、請求項9又は10の免震エレベータ装置において、地震が感知された場合、かごが戸の開閉可能領域を外れた位置にあるときにプランジャを後退させて案内索条を弛緩させて、建物の揺れがかごに伝達されないようにしたものである。
このため、案内索条が弛緩されるのは開閉可能領域外に限られるので、建物とかごが相対変位をしても、乗場戸とかご戸との係合部分が干渉することはない、という効果を奏する。
【0068】
この発明に係る請求項12に記載の免震エレベータ装置は、上部基台をかごの昇降域よりも上位で弾性部材を介して建物に取り付け、この上部基台に巻上機を設置すると共に案内索条の一端を係止して垂設し、上部基台に互いに直交する二方向の水平振動を与える上部起振機を設置し、この上部基台が設置された部位で振動が検出されると、検出された振動と逆位相の振動を上部基台に与えるように上部起振機を制御して巻上機及び案内索条の振動を阻止するようにしたものである。
このため、主索及び案内索条そのものの振動が抑制されることによって、かごへの振動伝達が阻止され、地震が発生しても乗客に不安感を与えることがない、という効果を奏する。
【0069】
この発明に係る請求項13に記載の免震エレベータ装置は、下部基台をかごの昇降域よりも下位で弾性部材を介して建物に取り付け、この下部基台に昇降域よりも上位で昇降路に係止されて垂設された案内索条を係止し、下部基台に互いに直交する二方向の水平振動を与える下部起振機を設置し、この下部基台が設置された部位で振動が検出されると、検出された振動と逆位相の振動を下部基台に与えるように下部起振機を制御して案内索条の振動を阻止するようにしたものである。
このものにあっても、案内索条そのものの振動が抑制されることによって、かごへの振動伝達が阻止され、地震が発生しても乗客に不安感を与えることがない、という効果を奏する。
【0070】
この発明に係る請求項14に記載の免震エレベータ装置は、請求項1の免震エレベータ装置において、かごの外側に緩衝器を取り付け、建物が揺動したときに昇降路側壁に衝当して衝撃を緩和するようにしたものである。
このため、昇降路側壁との衝撃を緩和させることができる、という効果を奏する。
【0071】
この発明に係る請求項15に記載の免震エレベータ装置は、請求項14の免震エレベータ装置において、緩衝器はローラを具備するものとし、建物が揺動して昇降路側壁に衝当したときにローラを転動させるようにしたものである。
このため、かごが昇降中の場合は昇降路側壁を円滑に移動させることができる、という効果を奏する。
【0072】
この発明に係る請求項16に記載の免震エレベータ装置は、請求項14の免震エレベータ装置において、緩衝器が衝当する部位の昇降路側壁に仕上材を添着したものである。
このため、かごの揺動範囲を規制することができると共に、緩衝器の衝当を円滑化させることができる、という効果を奏する。
【0073】
この発明に係る請求項17に記載の免震エレベータ装置は、請求項16の免震エレベータ装置において、仕上材を板材とし、戸の開閉可能領域では板材を昇降路内へ突出させてかごとの空隙を狭めたものである。
このため、かご戸と乗場戸との係合部の干渉を阻止することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における免震エレベータ装置の間口方向の昇降路の縦断面図。
【図2】この発明の実施の形態1における免震エレベータ装置の奥行方向の昇降路の縦断面図。
【図3】この発明の実施の形態1における免震エレベータ装置の昇降路の横断面図。
【図4】この発明の実施の形態1における免震エレベータ装置のかご側係合子27と間口方向緩衝器32の斜視図。
【図5】この発明の実施の形態1における免震エレベータ装置の奥行方向緩衝器34の斜視図。
【図6】この発明の実施の形態2における免震エレベータ装置の全体構成図。
【図7】この発明の実施の形態3における免震エレベータ装置の全体構成図。
【図8】この発明の実施の形態4における免震エレベータ装置の要部構成図。
【図9】この発明の実施の形態5における免震エレベータ装置の全体構成図。
【図10】この発明の実施の形態6における免震エレベータ装置の間口方向の昇降路の縦断面図。
【図11】実施例1における案内索条の端末部の断面図。
【図12】従来の免震エレベータ装置の間口方向の昇降路の縦断面図。
【符号の説明】
1 昇降路、 2 昇降路側壁、 3 機械室、 4 機械室梁、 5 ピット、 6 ピット梁、 7 巻上機、 8 主索、 9 かご、 10 かご枠、 11 かご室、 12 かご戸、 15 つり合錘、 20 かご側案内索条、 21 索条係止具、 22 ロープソケット、 23 ロッド、 24 コイルばね、 25 ナット、 26 かご側反転手段、 27 かご側係合子、 28 錘側案内索条、 29 錘側反転手段、 30 錘側係合子、 31仕切板、 32 間口方向緩衝器、 33 仕上板、 34 奥行方向緩衝器、 35 仕上板、 36 仕上板、 38 ローラ、 39a 把持具、 39b 把持具、 40 加圧機、 49 ジャッキ、 49a シリンダ、 49b プランジャ、 50 滑車、 51 ベースプレート、 52 球面座金、 61 上部基台、 62 防振ゴム、 63 上部間口方向起振機、 64上部奥行方向起振機、 65 上部振動検出器、 66 上部起振機制御手段、 67 ピット梁、 68 下部基台、 69 防振ゴム、 70 下部間口方向起振機、 71 下部奥行方向起振機、 72 下部振動検出器、 73 下部起振機制御手段、 75 ピット梁、 76 かご側案内索条、 77 錘側案内索条。
Claims (17)
- 昇降路内を昇降するかごの昇降域よりも上位及び下位でそれぞれ上記昇降路に係止されて上記かごの両側に垂設された案内索条と、貫通孔を上下方向へ向けて上記かごの側部に取り付けられ、上記貫通孔に上記案内索条が遊挿されて上記案内索条に沿って上記かごの昇降を案内する係合子とを備えた免震エレベータ装置。
- かごの昇降域よりも下位に、上記かごの幅を越える距離を隔てて水平方向へ並置された一対の滑車からなる反転手段を設け、案内索条の一端を上記かごの昇降域よりも上位で昇降路に係止して立ち下げ、上記反転手段の一の上記滑車に巻き掛けて横引きして他の上記滑車に巻き掛けて立ち上げて他端を上記昇降域よりも上位で上記昇降路に係止した請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- 案内索条を、少なくともかごの昇降域を越える長さに分断され、各一端がかごの昇降域よりも上位でそれぞれ各別に昇降路に係止されて立ち下げられ、各他端が上記昇降域よりも下位でそれぞれ各別に上記昇降路に係止されたものとした請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- 案内索条を、ワイヤロープからなるものとした請求項2又は3に記載の免震エレベータ装置。
- ワイヤロープを、係合子と面接触をする異形線ロープとした請求項4に記載の免震エレベータ装置。
- 案内索条を、単一鉄線からなるものとした請求項3に記載の免震エレベータ装置。
- 案内索条を、端末がばねを介して昇降路に係止されたものとした請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- 案内索条を、端末が揺動自在な球面座金を介して昇降路に係止されたものとした請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- プランジャを進退させるジャッキと上記プランジャの先端に回動自在に取り付けられた滑車と地震を感知する地震感知器とを設け、かごの昇降域よりも上位又は下位で案内索条を上記滑車に巻き掛けて上記プランジャを進出させることにより上記案内索条を繰り寄せて緊張させ、上記地震感知器が地震を感知すると上記プランジャを後退させることにより上記案内索条を繰り出して弛緩させるようにした請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- プランジャを進退させるジャッキと地震を感知する地震感知器とを設け、案内索条の端末を上記プランジャに係止して進出させることにより上記案内索条を繰り寄せて緊張させ、上記地震感知器が地震を感知すると上記プランジャを後退させることにより上記案内索条を繰り出して弛緩させるようにした請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- かごの位置を検出する位置検出手段を設け、この位置検出手段が戸の開閉可能領域を外れた位置に上記かごがあることを検出し、かつ、地震感知器が地震を感知したときにプランジャを後退させて案内索条を弛緩させるようにした請求項9又は10に記載の免震エレベータ装置。
- かごの昇降域よりも上位で弾性部材を介して建物に設置されて上記かごを昇降させる巻上機が設置された上部基台と、この上部基台に係止されて上記かごの両側に垂設されて上記昇降域よりも下位で上記昇降路に係止された案内索条と、貫通孔を上下方向へ向けて上記かごの側部に取り付けられ、上記貫通孔に上記案内索条が遊挿されて上記案内索条に沿って上記かごを案内する係合子と、上記上部基台に互いに直交する二方向の水平振動を与える上部起振機と、上記上部基台が設置された部位で上記建物の振動を検出する上部振動検出器と、この上部振動検出器によって検出された振動と逆位相の振動を上記上部基台に与えるように上記上部起振機を制御する上部起振機制御手段とを備えた免震エレベータ装置。
- 昇降路内を昇降するかごの昇降域よりも上位で上記昇降路に係止されて上記かごの両側に垂設された案内索条と、上記かごの昇降域よりも下位で弾性部材を介して建物に取り付けられて上記案内索条が係止された下部基台と、貫通孔を上下方向へ向けて上記かごの側部に取り付けられ、上記貫通孔に上記案内索条が遊挿されて上記案内索条に沿って上記かごを案内する係合子と、上記下部基台に互いに直交する二方向の水平振動を与える下部起振機と、上記下部基台が設置された部位で上記建物の振動を検出する下部振動検出器と、この下部振動検出器によって検出された振動と逆位相の振動を上記下部基台に与えるように上記下部起振機を制御する下部起振機制御手段とを備えた免震エレベータ装置。
- かごの外側に緩衝器を取り付け、建物が揺動したときに昇降路側壁に衝当して衝撃を緩和するようにした請求項1に記載の免震エレベータ装置。
- 緩衝器はローラを具備するものとし、建物が揺動して昇降路側壁に衝当したときに上記ローラを転動させるようにした請求項14に記載の免震エレベータ装置。
- 緩衝器が衝当する部位の昇降路側壁に仕上材を添着した請求項14に記載の免震エレベータ装置。
- 仕上材を板材とし、戸の開閉可能領域では上記板材を昇降路内へ突出させてかごとの空隙を狭めた請求項16に記載の免震エレベータ装置。
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