JP5707047B2 - 圧電材料、および圧電材料の製造方法 - Google Patents

圧電材料、および圧電材料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電材料に関し、具体的には、鉛を含まない圧電材料の改良技術に関する。
圧電材料としては、PZT(PbTiO−PbZrO)組成系セラミックスがよく知られている。PZTは、電気機械結合係数や圧電定数などの圧電特性に優れ、このPZTは、センサ、超音波モータ、フィルターなどの圧電素子に広く使用されている。
ところで、近年では、環境に対する要請から工業製品の「鉛フリー」化が急務となっている。当然、PZTも最終的に工業製品に使用されるため、圧電材料も、鉛(Pb)が含まれているPZTから、鉛を含まない他の圧電材料に置換していく必要がある。
そして、鉛を含まない圧電材料(非鉛圧電材料)としては、例えば、以下の特許文献1に記載されているような、KNa(1−x)NbOの化学式で表される化合物(KNN)にCoを含む添加物を添加したものがある。具体的にはCoを添加したKNN−Co系圧電材料であり、この圧電材料は、焼結性が高く、非鉛圧電材料として注目されている。また、圧電材料に関する一般的な技術については、以下の非特許文献1に詳しく記載されている。
特公昭56−12031号公報
FDK株式会社、"圧電セラミックス(技術資料)"、[online]、[平成22年2月9日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/cyber-j/pdf/BZ-TEJ001.pdf>
非鉛圧電材料として期待されている上記のKNN−Co系圧電材料は、緻密化が図られ生産性には優れているが、耐湿性に乏しい、ということが本発明者らによって明らかにされた。すなわち、高湿度環境下に晒されると圧電特性が劣化することが明らかになった。そのため、例えば、吸水した水分による抵抗値の低下に起因して、その圧電材料を使用した圧電素子の消費電力を増大させる可能性を含め、吸水性に由来する様々な弊害が予想される。
したがって、本発明は、環境に優しく、圧電特性に優れるとともに、緻密性と耐湿性を向上させて、高い信頼性を有する圧電材料を提供することを目的としている。
そして、上記目的を達成するための本発明は、一般式LiNa(1−x−y)NbTaSb(1−a−b)で表される基本化合物を主成分とした母材にアルカリ金属を含まないガラスが添加され、0≦x≦0.3、0.1≦y≦0.7、0.3≦a≦0.9、0≦b≦0.2であるとともに、当該ガラスが前記母材の結晶粒の粒界に存在してなる構造を有し、かつ相対密度が95%以上であることを特徴とする圧電材料としている。
また、この圧電材料において、前記母材が基本化合物にCu化合物が添加されてなり、当該Cu化合部の添加量が0mol%よりも多く、10mol%以下であればより好ましい。また、前記ガラスの軟化点温度が、前記基本化合物の結晶化温度よりも低い圧電材料とすることも好ましい。
前記ガラスは、化合物Bi2O3を主成分として含むBi系ガラス、ZnOを主成分として含むZn系ガラス、SiO2を主成分として含むSi系ガラスから、少なくとも1種以上選ばれる圧電材料としてもよい。
前記ガラスが、前記Bi系ガラスであれば、その添加量は、前記基本化合物に対し0.08wt%よりも多く、15.0wt%以下であることが望ましい。前記Zn系ガラスであれば、その添加量は、前記基本化合物に対し0.07wt%よりも多く、15.0wt%以下であることが望ましい。そして、前記Si系ガラスであれば、その添加量は、前記基本化合物に対し0.07wt%よりも多く、15.0wt%以下であることが望ましい。さらに、上記いずれかの圧電材料において、前記ガラスの粒子径が、前記母材の粒子径の2倍以下であれば、より好ましい。
また、本発明は、上記いずれかに記載の圧電材料の製造方法にも及んでおり、当該製造方法に係る発明は、
溶媒に一般式LiNa(1−x−y)NbTaSb(1−a−b)で表わされる基本化合物の原料を0≦x≦0.3、0.1≦y≦0.7、0.3≦a≦0.9、0≦b≦0.2となるように混合し、当該基本化合物の原料を含んだ混合物を粉砕する混合粉砕ステップと、
当該粉砕された前記基本化合物を含んだ混合物を仮焼成して圧電材料の母材となる化合物の粉体を生成する仮焼成ステップと、
前記仮焼成ステップによって得られた前記粉体をさらに粉砕して所定の平均粒子径を有する前記母材の粉体を得る化合物粉砕ステップと、
アルカリ金属を含まないガラスの原材料を粉砕して所定の平均粒子径を有するガラスの原材料の粉体を得るガラス粉砕ステップと、
前記化合物の粉体とガラスの原材料の粉体との混合物にバインダーを添加するとともに、当該バインダーが添加された当該混合物を成形した上で焼成させる焼成ステップと、
を含み、
前記ガラス粉砕ステップでは、前記ガラスの原材料の粉体の平均粒子径が、前記化合物の粉体の平均粒子径より大きく、かつ2倍以下となるように前記ガラスの原材料を粉砕する、
ことを特徴とする圧電材料の製造方法。
本発明によれば、環境に優しく、圧電特性に優れるとともに、高い信頼性を有する圧電材料を提供することができる。
一般的な圧電材料の概略構造図である。 圧電材料の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施例における圧電材料の構造を示す図である。 Si系ガラスを添加した上記実施例の圧電材料における、ガラスの粒子径に対する母材の粒子径の比と、相対密度との対応関係を示した。 Bi系ガラスを添加した上記実施例の圧電材料における、ガラスの粒子径に対する母材の粒子径の比と、相対密度との対応関係を示した。 Zn系ガラスを添加した上記実施例の圧電材料における、ガラスの粒子径に対する母材の粒子径の比と、相対密度との対応関係を示した。 Li系ガラスを添加した上記実施例の圧電材料における、ガラスの粒子径に対する母材の粒子径の比と、相対密度との対応関係を示した。 本発明の実施例における圧電材料について、相対密度と吸水率との関係を示す図である。 発明の実施例における圧電材料について、相対密度と初期値合格率との関係を示す図である。 発明の実施例における圧電材料について、相対密度と耐湿性能合格率との関係を示す図である。
===圧電材料===
圧電材料は、図1(A)に示したように、母材となる化合物の結晶粒10同士がモザイク状につなぎ合わされた構造を有している。上述したようにKNNは、鉛を含まず、環境性能に優れた圧電材料の母材として期待されているが、図1(B)の円20内に拡大して示したように、その結晶粒10同士の結合構造が粗であり、隣接する結晶粒10間の境界(粒界)11から水分が吸収されてしまう可能性がある。また、KNNにCoを添加した従来の圧電材料では、緻密化が図られ生産性には優れているが、耐湿性に乏しい、ということが本発明者らによって明らかにされた。
===基本化合物===
本発明者は、KNNを構成するK、Na、Nbとともに、他の組成を含む多種多様な化合物について検討し、一般式LiNa(1−x−y)NbTaSb(1−a−b)で表される化合物(以下、基本化合物)では、耐湿性能の向上が見込まれることが分かった。その反面、基本化合物の組成、すなわち上記一般式におけるx、y、a、bの値を慎重に選ばないと、優れた耐湿性能が得られないことも分かった。また、添加物の種類や添加量によっても耐湿性能が変化する。
そこで、圧電素子に組み込まれる状態の圧電材料、すなわち、圧電物質の原料に添加物を混合して焼結させてなる最終生成物が、耐湿性能を向上させるための構造について考察し、その構造を再現よく実現させることができれば、基本化合物本来の圧電性能と耐湿性能を両立できると考えた。本発明は、このような考察に基づいて鋭意研究した結果得られたものである。
===圧電材料の作製手順===
本発明の実施例における圧電材料は、上記基本化合物を主成分として含み、この圧電物質である基本化合物に添加物を加えて焼結することで得られる。そして、基本化合物におけるLiとKとNaの組成比、NbとTaとSbの組成比、添加物の種類、添加物の添加量など、作製条件が異なる複数の圧電材料をサンプルとして作製した。また、作製条件が同じサンプルについても複数作製し、同じ作製条件のサンプルで耐湿試験を行い、その試験結果の平均値で耐湿性能を評価した。そして、本発明の実施例となる圧電材料について、基本化合物におけるx、y、a、bの各値や、添加物の添加量などを、その評価結果に基づいて規定した。
図2に、サンプルとなる圧電材料の作製手順を示した。まず、圧電材料の母材となる基本化合物の原料を所定量秤量して配合し(s1)、ボールミル中に、その原料と溶媒となるアルコール(エタノールなど)を入れて湿式混合する(s2)。それによって、基本化合物の原料が混合されるとともに粉体状に粉砕される。そして、この混合物を大気中にて800℃〜1000℃の温度で1時間(h)〜3h仮焼成し(s3)、基本化合物を固相反応によって生成する。すなわち、この製造手順では、添加物を含めた圧電材料の原料を全て混合するのではなく、母材だけの粉体をまず生成している。
つぎに、先に仮焼成によって得た基本化合物の粉末に添加物としてガラスを加える(s4)。この添加物となるガラスは、最終的に、耐湿性能に優れた構造を有する圧電材料に得るための最も重要な要素である。そして、この時点で、圧電材料を構成する全原料が混合された状態となる。なお、ガラスを添加しないサンプルについては、この手順(s4)をスキップさせる。ガラス以外の添加物(例えばCu化合物)を添加する場合は、その添加物の原料をこの手順(s4)、あるいは、基本化合物の原料を混合する手順(s2)にて混合すればよい。なお、基本化合物の原料とともにガラス以外の添加物の原料を混合する場合には、基本化合物とガラス以外の添加物との混合物を仮焼成して得た粉末が、母材の粉末となる。以下では、基本化合物の原料にガラス以外の添加物の原料を混合するか否かを問わず、仮焼成して得た組成物を「母材」と称することとする。
次いで、この全原料の混合物にバインダーとしてPVA水溶液を加えて混合することで、適宜な大きさの粒子径の粉末に造粒し(s5)、その造粒された粉末を目的とする形状に成形する(s6)。そして、上記成形物を所定温度下(例えば、300℃〜500℃程度)に置いて、バインダーを除去したのち、大気中で900℃〜1200℃の温度で1h焼成し(s7,s8)圧電セラミックスを得る。
なお、上記手順では、仮焼成によって得た母材の粉末に添加物としてガラスを加え(s4)、その上で造粒(s5)していたが、仮焼成後の母材の粉末とガラスの原材料とを個別に粉砕して異なる粒子径にした上で、バインダーを加えて混合してもよい。それによって、焼成前における母材とガラスの原材料とが異なる粒子径で造粒することができる。いずれにしても、仮焼成後の母材の粉末とガラスの原材料とを粉砕して、これらを混合しバインダーを加えて焼成すればよい。
最後に、その圧電セラミックスを、直径Φ≧15mm、厚さt=1.0mmとなる円板状に加工するとともに、その円板の両面にAg電極を焼き付けたのち(s9,s10)、120℃のシリコンオイル中において、4Kv/mmの電界で分極処理を施し、圧電材料とした(s11)。
ところで、圧電材料の作製手順としては、上記非特許文献1の第15頁に記載されている通常の圧電材料の作製手順(上記非特許文献1、第15頁参照)と同様に、最初に全ての原料を配合する手順もある。実際に、ガラスを添加する手順を変えて圧電材料を作製したが、上記手順で作製した圧電材料と比較すると、圧電特性に若干のばらつきがあった。したがって、より安定した特性を得るためには、上記手順でガラスを添加して圧電材料を作製する方が望ましい。なお、ガラス以外の添加物については、その原料を基本化合物の原料とともに最初に混合しても、基本化合物の混合物のみを仮焼成して得た粉末に混合しても圧電特性がばらつくことはなかった。すなわち、仮焼成された母材にガラスの原料を添加する、という手順が重要であることが分かった。
===圧電材料の種類===
上述した手順により作製した圧電材料は、基本化合物におけるLiとKとNaの組成比、NbとTaとSbの組成比、添加物の有無、添加物の種類、添加物の添加量など応じて複数種類用意した。以下に、本発明の実施例の特徴として基本化合物に添加されるガラスの組成と各サンプルの作製条件を示した。
<ガラスの組成>
2種類のサンプル以外のサンプルには、全てガラスが添加されている。それらのサンプルに用いたガラスは、工業用途として一般に市販されているものであり、ここでは、Bi主成分として含むガラス(以下、Bi系ガラス)、SiOを主成分としてLiOを含むガラス(以下、Li系ガラス)、ZnOを主成分として含むガラス(以下、Zn系ガラス)、およびSiOを主成分として含むガラス(以下、Si系ガラス)のいずれかである。参考までに、以下に、各ガラスの組成を示した。
・Bi系ガラス
Bi:60mol%、B:30mol%、CuO:7mol%、SiO:3mol%
・Li系ガラス
SiO:50mol%、LiO:20mol%、B:20mol%、CaO:5 BaO:5mol%
・Zn系ガラス
ZnO:45mol%、MgO:27mol%、B:25mol%、SiO:3mol%
・Si系ガラス
SiO:80mol%、B:18mol%、Al:2mol%
<サンプル条件>
上述したように、基本化合物は、LiNa(1−x−y)NbTaSb(1−a−b)の組成式で表され、基本化合物の原材料の配分に応じてx、y、a、bの各値が変わる。そこで、x、y、a、bの各値が異なる各種基本化合物に対し、添加物の有無、添加物の種類、および添加物の添加量を変えたサンプルを286種類製した。
以下の表1〜9に、当該286種類のサンプルのx、y、a、bの各値および添加物の種類とその添加量を示した。なお、表中では、添加物となるSi系ガラス、Bi系ガラス、Zn系ガラス、およびLi系ガラスを、それぞれSi、Bi、Zn、およびLiで示している。また、各サンプルを番号(No.)によって区別しており、ガラスを添加していないサンプルが2種類(サンプル番号1、2)、Si系ガラス、Bi系ガラス、Zn系ガラス、およびLi系ガラスを添加したサンプルが、それぞれ、74種類(サンプル番号S1〜S74)、74種類(サンプル番号B1〜B74)、73種類(サンプル番号Z1〜Z73)、および63種類(サンプル番号L1〜L63)となっている。
表1にガラスを添加していないサンプル1、2についての組成を示した。
表2にSi系ガラスを添加したサンプルS1〜S37の組成を示した。
表3にSi系ガラスを添加したサンプルS38〜S74の組成を示した。
表4にBi系ガラスを添加したサンプルB1〜B37の組成を示した。
表5にBi系ガラスを添加したサンプルB38〜B74の組成を示した。
表6にZn系ガラスを添加したサンプルZ1〜Z36の組成を示した。
表7にZn系ガラスを添加したサンプルZ37〜Z73の組成を示した。
表8にLi系ガラスを添加したサンプルL1〜L32の組成を示した。
表9にLi系ガラスを添加したサンプルL33〜L63の組成を示した。
上記表1〜9において、サンプル1が基本化合物自体の性能を評価するためのサンプルであり、サンプル2が基本化合物にCu化合物を添加した化合物を母材とした圧電材料である。ここではCu化合物としてCuOを添加している。そして、それ以外のサンプルが母材にガラス添加物した新規な圧電材料である。
なお、圧電材料の作製に際し、上記造粒の手順では、基本化合物、あるいは母材の平均粒子径が0.8μmとなるように調整した。また、ガラスについては、平均粒子径1.5μmとなるように調整した。また、以下では、粒子径は平均粒子径を示すものとする。
===耐湿性能の評価===
上記表1〜9に示した各サンプルについて、まず、電気機械結合係数Kr、機械的品質係数Qm、および誘電率ε33を測定し、その測定値を初期値とした。次いで、各サンプルを恒温槽にて85℃、85%RHの環境下に100h放置して耐湿放置試験を行い、恒温槽から取り出して4h後に、Qmとε33を測定した。そして、その測定値(耐湿放置試験後測定値)と初期値との比{(耐湿放置試験後測定値−初期値)/初期値=評価値}に基づいて耐湿性能を評価した。以下の表10〜18に各サンプルの初期値と、評価値と、これらの値に基づく合否判定とを示した。
なお、合否判定の基準は、Kr、Qm、ε33の各初期値がそれぞれ、10以上、10以上、20以上で、かつQm、およびε33の評価値が、それぞれ20%未満、および10%未満とした。そして、これらの基準を全て満足すれば合格とした。なお、以下の表10〜18 では、耐湿放置試験前後で圧電特性の測定値が減少したサンプルについては、数値の前にマイナス「−」符号を付記している。
表10にサンプル1と2についての評価結果を示した。
表11にサンプルS1〜S37についての評価結果を示した。
表12にサンプルS38〜S74についての評価結果を示した。
表13にサンプルB1〜B37についての評価結果を示した。
表14にサンプルB38〜B74についての評価結果を示した。
表15にサンプルZ1〜Z36についての評価結果を示した。
表16にサンプルZ37〜Z73についての評価結果を示した。
表17にサンプルL1〜L32についての評価結果を示した。
表18にサンプルL33〜L63についての評価結果を示した。
===x,y,a,bの条件===
まず、上記表10〜18の評価結果から、x,y,a,bの各値についての数値範囲を規定する。各サンプルのx,y,a,bの各値は、それぞれ、0〜0.31、0.09〜0.71、0.29〜0.91、0〜0.21の数値範囲であり、S42〜S44、B42〜B44、Z41〜Z43、L32〜L34は、ともにx=0.31であり、全て不合格である。しかし、x=0.30のサンプル、およびx=0のサンプルでは、合格と不合格のサンプルがともに存在している。したがって、0≦x≦0.3であると言える。また、S45〜S47、B45〜B47、Z44〜Z46、L35〜L37は、ともにy=0.09であり、全て不合格であった。また、S49、S50、B49、B50、Z48、Z49、L38、L39は、ともにy=0.31であり、全て不合格であった。しかし、0.1≦y≦0.3の範囲では、合格と不合格のサンプルがともに存在している。したがって、この範囲がyの条件であると言える。同様にして、数値範囲を規定する。同様にしてaは、S63〜S66、B63〜B66、Z62〜Z65、L52〜L55と、それ以外のサンプルとによって、その下限値と上限値が分かり、0.3≦a≦0.9が規定される。bについては、S67、S68、B67、B68、Z66、Z67、L56、L57と、それ以外のサンプルとによって、その下限値と上限値が分かり、0≦b≦0.2が規定される。また、ここには記載していないが、その他の一般のガラスに関しても同様の結果が得られた。
===ガラス添加の作用・効果について===
ところで、ガラスが添加されていないサンプル1と2では、x、y、a、bの全てが上記数値範囲にあるのにもかかわらず、ともに不合格であった。すなわち、基本化合物にガラスを添加しないと、基本化合物の組成が同じでも耐湿性能が劣っていることが証明できた。一方、本発明の実施例を含むガラスを添加したサンプルでは、その多くが合格判定となった。また、不合格となったサンプルでも、合格基準に僅かに及ばなかっただけであり、実用上は問題ないと言える。すなわち、圧電材料における添加物は、焼結助剤として粒界に充填されて、結晶粒同士を結着させることが知られているが、サンプル2の評価結果が不合格であることを考えると、耐湿性能を向上させるためには、添加材がガラスであることが重要であり、本発明の目的は、換言すれば、ガラスが結着剤として粒界に充填された構造を実現するための条件を規定することである。図3(A)に、圧電材料の結晶粒構造を模式的に示した。また、本発明の実施例に係る圧電材料として、Zn系ガラスを添加した圧電材料の顕微鏡写真を図3(B)に示した。そして、当該写真中に番号「1」〜「5」で記されている箇所を対象にエネルギー分散型蛍光X線(EDX)を用いて分析を行った結果を図3(C)に示した。図3(C)より、粒界の部分(番号1)でガラスを構成するZnの量がきわめて多く、本実施例に係る圧電材料は、高湿度環境下にあっても変性しにくいガラスを添加剤とし、その添加剤12が、圧電体である基本化合物を主体とする母材の結晶粒10間の粒界11に充填されている構造を有していることが確認できた。なお、図3(C)では、基本化合物に含まれるLi、Sbの値が含まれていないが、これは、EDX分析に用いたサンプルに含まれているx、a、bの各値が下限値に近く、測定限界以下となって、検出できなかっただけである。いずれにしても、母材の粒界にガラスが充填されていることは確実である。
===添加量の最適化===
表10〜18に示した評価結果より、ガラスを添加したサンプルは総じて合格判定か、あるいは合格基準に僅かに及ばずに不合格となった。そこで、安定した特性を得るための条件として各ガラスにおける添加量の推奨値を規定した。作製したサンプルでは、Si系ガラスとZn系ガラスについては、0.06wt%〜15.1wt%添加し、Bi系ガラスについては、0.07wt%〜15.1wt%添加し、Li系ガラスについては0.09wt%〜10.1wt%添加した。
そして、Si系、Zn系ガラスについては、0.06wt%と15.1wt%添加したサンプルが全て不合格であり、添加量が0.07wt%以上15wt%以下のサンプルについては、後述するCu化合物の添加量により不合格となった例外を除いて全て合格であった。
Bi系ガラスについては、0.07wt%と15.1wt%添加したサンプルが全て不合格であり、添加量が0.08wt%以上15wt%以下のサンプルについては、上記例外を除いて全て合格であった。また、Li系ガラスについては、0.09wt%と10.1wt%添加したサンプルが全て不合格であり、添加量が0.1wt%以上10wt%以下のサンプルについては、上記例外を除いて全て合格であった。したがって、Si系ガラスとZn系ガラスの添加量は、0.07wt%以上15.0wt%以下であることが望ましい。Bi系ガラスの添加量は、0.08wt%以上15.0wt%以下であることが望ましい。そして、Li系ガラスの添加量は、0.1wt%以上10.0wt%以下であることが望ましい。
===Cu化合物の添加===
当初、本発明者は、上記基本化合物を母材とした圧電材料について、主に耐湿性向上を目的として検討した。そして、ガラスを添加することで、耐湿性が向上することが確認できた。しかし、確かに耐湿性が向上してはいたものの、Qmとε33の特性に注目すると、これらの特性がトレードオフの関係にあることが判明した。圧電材料において、特定の圧電特性がより優れていることも重要であるが、圧電材料は最終的に工業製品に圧電素子として組み込まれるため、安定して動作することが重要であり、そのためには個々の特性が実用レベルにあり、かつ、それらの特性が平均していることが重要となる。とくに、非鉛圧電材料の実用化は、本発明の最も重要な目的でもあるため、特定の特性向上を目指すより、均衡のとれた特性がより求められる。
そこで、基本材料にガラス以外の添加物を添加してQmとε33の双方を向上させることも検討した。その結果、Cuを含む化合物を添加することで、Qmとε33に偏りが無く、均衡のとれた特性が得られた。表10〜18では、Cu化合物を添加したサンプルについての評価結果も示した。
サンプル2は基本化合物にガラスを添加せず、Cu化合物だけを添加したサンプルである。初期特性は合格であったが、耐湿性能に大きな問題があった。すなわち、上記x、y、a、bの各値が上記範囲に規定された基本化合物にガラスを添加することが必要条件となる。そして、Cu化合物の添加量を0mol%、2mol%、10mol%、10.1mol%としたサンプルを作製し、それらのサンプルを評価した。ここでは、CuOを添加した。その結果、先に規定したx、y、a、bの各値の条件を満たす基本化合物に、上記の推奨値の範囲でそれぞれのガラスを添加したサンプルにおいて、Cu化合物の添加量が10.1mol%であるとき、不合格となった(例えば、B12,B45,B47,B61,B66など)。それ以外のサンプルは合格だった。
そして、x、y、a、bの各値およびガラスの添加量が同じで、Cu化合物の添加量が0mol%、2mol%、10mol%となるサンプル同士(例えば、B3,B7,B11など)を比較すると、Cu化合物が0%のサンプル(例えば、B3)は、Qmとε33のどちらか一方が極めて高い値を示す。一方、Cuを添加したサンプル(B7,B11)では、双方の値が均衡するように変化していることが分かる。以上より、基本化合物にガラスを添加した圧電材料において、0mol%より多く、10mol%以下のCu化合物を添加することで、より実用的な非鉛圧電材料とすることができる。
===粒子径依存性===
上記サンプルでは、圧電物質である基本化合物を含んだ母材の粒子径とガラス添加物の粒子径が一定となるように調整していたが、さらに優れた特性を有する圧電材料について、その条件を見いだすため、耐湿性能に母材やガラスの粒子径依存性があるか否かを検討した。ここでは、まず、表1〜9に示した各ガラスを添加したそれぞれのサンプルで、x、y、a、bの各値、Cu化合物の添加量、およびガラスの添加量が、0.02、0.49、0.86、2mol%、および0.3wt%で同じとなる、S25、B25、Z24、L21について、母材とガラスの粒子径を各種変えたサンプルを作製し、各サンプルについての相対密度を測定した。具体的には、仮焼成後の母材の粉体について、粒子径が0.5μmと1.5μmの2条件の内のいずれかの条件となるように調整し、母材におけるこの2条件の粒子径(母材粒子径)と造粒後のガラスの粒子径との比(ガラス粒子径/母材粒子径)と相対密度との対応関係を求め、その上で、相対密度と耐湿性能との間に相関関係があるか否かを評価した。表19〜26に、ガラス粒子径/母材粒子径と相対密度との対応関係を示した。また、図4〜7に、これらの表をグラフにして示した。
表19に、粒子径0.5μmの母材にSi系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表20に、粒子径1.5μmの母材にSi系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表21に、粒子径0.5μmの母材にBi系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表22に、粒子径1.5μmの母材にBi系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表23に、粒子径0.5μmの母材にZn系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表24に、粒子径1.5μmの母材にZn系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表25に、粒子径0.5μmの母材にLi系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
表26に、粒子径1.5μmの母材にLi系ガラスを添加したときの粒子径比と相対密度との関係を示す。
また、耐湿性能とともに吸水性についても評価した。吸水性は、図2に示したサンプルの製造手順において、圧電セラミックスの加工(s9)後、同じ条件で製造した複数のサンプルの一部を、吸水性の評価用として、電極の焼き付け(s10)を行わず、120℃の温度で1h乾燥させ、重量を測定した後、煮沸した水の中に投入して1h放置して、吸水させた。評価試験全てのサンプルについての合否判定を行った結果、以下の表19〜22に当該評価結果を示した。吸水処理の前後における重量増加比、すなわち(吸水後重量−吸水前重量)/吸水前重量を吸水率とし、その吸水率によって吸水性の有無やその程度(非吸水性能)を評価した。なお、耐湿性能や非吸水性能の評価に際しては、x、y、a、bの各値、ガラスおよびCu化合物の添加量について、各ガラスのそれぞれごとにいくつかの条件を選び、各条件で相対密度が異なるサンプル(粒子径依存性評価用サンプル)を多数作製し、その粒子径依存性評価用サンプル全てにおいて、上記の初期値や耐湿性能に対する基準に従って合否判定を行い、その合格率に基づいて粒子径依存性の有無を求めた。
作製した粒子径依存性評価用サンプルは、Si系ガラスについては、x、y、a、bの各値、ガラスおよびCu化合物の添加量がS24〜S34と同じで、基本化合物とガラスの粒子径を各種変えたサンプルであり、Bi系ガラス、Zn系ガラス、およびLi系ガラスを添加したサンプルについては、それぞれ、B25〜B34、Z24〜Z33、およびL21〜L29と同じ条件で粒子径依存性評価用サンプルを作製した。
表27に、粒子径依存性評価用サンプル全数についての相対密度に対する吸水率、初期値合格率、および耐湿性能合格率を示した。また、図8〜図10に相対密度に対する吸水率、初期値合格率、および耐湿性能合格率をグラフにして示した。
表23より、相対密度が95%以上では、全数で初期値と耐湿性能がともに合格となった。また、非吸水性能については、吸水率が1%未満を合格とし、全ての粒子径依存性評価用サンプルが合格となった。そして、相対密度が95%以上では、全てのサンプルにおいて、吸水率が合格基準の1/10未満、すなわち0.1%未満となった。以上より、相対密度95%以上であることが望ましい。この相対密度95%以上をガラス粒子径/母材粒子径で表現すると、図4〜図7より、ガラス粒子径/母材粒子径≦2となる。すなわち、ガラス粒子径が母材の粒子径の2倍以下であればきわめて安定した耐湿性能を有する圧電材料を得ることができる。
===考察===
上記4種類のガラスの内、Li系ガラスを添加した圧電材料は、その最適添加量の範囲が他の3種類のガラスと比較して狭かった。これは、Liが吸水性のあるアルカリ金属であり、このことを考えると、ガラスが基本化合物の粒界に充填された構造によって発現する耐湿性能がアルカリ金属による吸水性によって阻害されてしまったものと仮定するのが妥当である。
上記各サンプルに対する耐湿性能の評価結果から、基本化合物にガラスを添加した圧電材料は、そのガラスの添加量に適正値があることが判明した。この適正値が存在する理由としては、添加量が少ないと基本化合物の粒界にガラスが十分に充填されず、多い場合では、基本化合物の粒界に充填されたガラスが発泡し、ガラスの充填部分の一部が欠損した、という理由が考えられる。
また、粒界にガラスを効率よく充填させるためには、焼結時に昇温させていく途中でガラスの方が先に軟化し、基本化合物の粒子同士が結合されていく途上で、その軟化したガラスが流動しながら粒界に徐々に充填されていく、というプロセスで圧電材料が焼結することが望ましい。そして、上記各ガラスは、その軟化点が基本化合物の結晶化温度である1100℃〜1200℃に対し、Si系ガラスで790℃、Bi系ガラスで450℃、Zn系ガラスで580℃そして、Li系ガラスで550℃であった。したがって、基本化合物に添加するガラスは、基本化合物の結晶化温度よりも軟化点が低いものを採用することがより望ましい。
基本化合物を主成分としてガラスが添加されている圧電材料は、従来の基本化合物系圧電材料と比較すると、耐湿性能が大きく優れていた。ガラスを添加した圧電材料で不合格判定となったサンプルであっても、合格基準に僅かに至らなかっただけで、従来の圧電材料と比較すると優れた耐湿性能を備えている、と言える。そして、耐湿性能には不利なアルカリ金属であるLiを組成として含むLi系ガラスを添加した圧電材料であっても、十分な耐湿性能を備えていた。したがって、基本化合物のx、y、a、bの各値が規定の範囲にあれば、上記4種類のガラスに限らず、基本化合物にガラスを添加することで、粒界にガラスが充填された構造を有して耐湿性能に優れ、環境にも優しい圧電材料が得られる可能性が極めて高い、と言える。
耐湿性能が母材の粒子径とガラスの粒子径との比に依存することについては、ガラス自体の化学的な性質よりは物理的な構造に由来する相対密度を指標としていることから、この母材の粒子径とガラスの粒子径との比の最適値についても、上記4種類のガラスに限らず、基本化合物にガラスを添加した圧電材料全般に適用できる、と言える。
この発明は、超音波モータやフィルターなどの圧電性を利用した機器や素子に利用することができる。
1 圧電材料
10 母材の結晶粒
11 粒界
12 ガラス

Claims (8)

  1. 一般式LiNa(1−x−y)NbTaSb(1−a−b)で表される基本化合物を主成分とした母材にアルカリ金属を含まないガラスが添加され、
    0≦x≦0.3、0.1≦y≦0.7、0.3≦a≦0.9、0≦b≦0.2であるとともに、当該ガラスが前記母材の結晶粒の粒界に存在してなる構造を有し、かつ相対密度が95%以上である、
    ことを特徴とする圧電材料
  2. 請求項1において、前記母材は、基本化合物にCu化合物が添加されてなり、当該Cu化合部の添加量は、0mol%よりも多く、10mol%以下であることを特徴とする圧電材料
  3. 請求項1または2において、前記ガラスの軟化点温度は、前記基本化合物の結晶化温度よりも低いことを特徴とする圧電材料
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記ガラスは、化合物Biを主成分として含むBi系ガラス、ZnOを主成分として含むZn系ガラス、SiOを主成分として含むSi系ガラスから、少なくとも1種以上選ばれることを特徴とする圧電材料。
  5. 請求項4において、前記ガラスは、前記Bi系ガラスであって、当該Bi系ガラスの添加量は、前記基本化合物に対し0.08wt%よりも多く、15.0wt%以下であることを特徴とする圧電材料
  6. 請求項4において、前記ガラスは、前記Zn系ガラスであって、当該Zn系ガラスの添加量は、前記基本化合物に対し0.07wt%よりも多く、15.0wt%以下であることを特徴とする圧電材料
  7. 請求項4において、前記ガラスは、前記Si系ガラスであって、当該Si系ガラスの添加量は、前記基本化合物に対し0.07wt%よりも多く、15.0wt%以下であることを特徴とする圧電材料
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の前記圧電材料の製造方法であって、
    溶媒に一般式LiNa(1−x−y)NbTaSb(1−a−b)で表わされる基本化合物の原料を0≦x≦0.3、0.1≦y≦0.7、0.3≦a≦0.9、0≦b≦0.2となるように混合し、当該基本化合物の原料を含んだ混合物を粉砕する混合粉砕ステップと、
    当該粉砕された前記基本化合物を含んだ混合物を仮焼成して圧電材料の母材となる化合物の粉体を生成する仮焼成ステップと、
    前記仮焼成ステップによって得られた前記粉体をさらに粉砕して所定の平均粒子径を有する前記母材の粉体を得る化合物粉砕ステップと、
    アルカリ金属を含まないガラスの原材料を粉砕して所定の平均粒子径を有するガラスの原材料の粉体を得るガラス粉砕ステップと、
    前記化合物の粉体とガラスの原材料の粉体との混合物にバインダーを添加するとともに、当該バインダーが添加された当該混合物を成形した上で焼成させる焼成ステップと、
    を含み、
    前記ガラス粉砕ステップでは、前記ガラスの原材料の粉体の平均粒子径が、前記化合物の粉体の平均粒子径より大きく、かつ2倍以下となるように前記ガラスの原材料を粉砕する、
    ことを特徴とする圧電材料の製造方法。
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