JP5704251B2 - 組電池及び組電池の製造方法 - Google Patents
組電池及び組電池の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5704251B2 JP5704251B2 JP2013537338A JP2013537338A JP5704251B2 JP 5704251 B2 JP5704251 B2 JP 5704251B2 JP 2013537338 A JP2013537338 A JP 2013537338A JP 2013537338 A JP2013537338 A JP 2013537338A JP 5704251 B2 JP5704251 B2 JP 5704251B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- current collector
- stacked
- electrode current
- current collectors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/04—Construction or manufacture in general
- H01M10/0413—Large-sized flat cells or batteries for motive or stationary systems with plate-like electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/04—Construction or manufacture in general
- H01M10/0431—Cells with wound or folded electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/50—Current conducting connections for cells or batteries
- H01M50/531—Electrode connections inside a battery casing
- H01M50/538—Connection of several leads or tabs of wound or folded electrode stacks
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
- H01M10/0525—Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/058—Construction or manufacture
- H01M10/0585—Construction or manufacture of accumulators having only flat construction elements, i.e. flat positive electrodes, flat negative electrodes and flat separators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/058—Construction or manufacture
- H01M10/0587—Construction or manufacture of accumulators having only wound construction elements, i.e. wound positive electrodes, wound negative electrodes and wound separators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M2220/00—Batteries for particular applications
- H01M2220/20—Batteries in motive systems, e.g. vehicle, ship, plane
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49002—Electrical device making
- Y10T29/49108—Electric battery cell making
- Y10T29/49112—Electric battery cell making including laminating of indefinite length material
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
本発明は積層電池を複数接続して組電池とする場合における接続構造に関する。
近年、地球環境保護の観点から、低公害車としての電気自動車やハイブリッド自動車等に適用するべく、高出力かつ高容量な電源が必要とされている。また、自動車等以外の分野においても、情報関連機器や通信機器等のモバイルツールの世界的な普及によって、当該モバイルツールを高性能化可能な電源が必要とされている。
電源としてリチウム電池等の電池を用いる場合において、特に電気自動車やハイブリッド自動車等の車載用大型電源とする際は、単電池を複数積層して積層電池とし、さらには、当該積層電池を複数接続して組電池とすることが好ましい。特に複数の積層電池を直列に接続することで、高出力な組電池を得ることができ、車載用大型電源として好適に用いることが可能である。
例えば、特許文献1においては、積層された複数の単電池の外周部において、当該複数の単電池を積層して電池束(積層電池)とし、さらには当該電池束を複数直列接続することで組電池を構成している。特許文献1によれば、簡単且つコスト効率良く電池束を形成することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された組電池にあっては、積層電池同士の接続部周りに無駄なスペースが多く、組電池全体としてのエネルギー密度が小さいという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、接続部周りの無駄なスペースを低減することができ、エネルギー密度の大きな組電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明者が鋭意研究を進めたところ、一の積層電池に備えられた複数の集電体と他の積層電池に備えられた複数の集電体とを束ねて直列接続する際、接続部における集電体の積層方向が、積層電池における単電池の積層方向とは異なる方向となるように、複数の集電体を積層して束ねることにより、接続部周りの無駄なスペースを低減できることを知見した。
本発明は上記知見に基づいてなされたものである。すなわち、
本発明の第1の態様は、複数の集電体を備えた第1の積層電池、複数の集電体を備えた第2の積層電池、及び、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを束ねて接続する接続部を有し、接続部において、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と、第2の積層電池に備えられた複数の集電体とが、積層されて束ねられており、接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における複数の集電体の積層方向とが交差している、組電池である。
本発明の第1の態様は、複数の集電体を備えた第1の積層電池、複数の集電体を備えた第2の積層電池、及び、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを束ねて接続する接続部を有し、接続部において、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と、第2の積層電池に備えられた複数の集電体とが、積層されて束ねられており、接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における複数の集電体の積層方向とが交差している、組電池である。
本発明において、「複数の集電体を束ねて接続する」とは、第1の積層電池と第2の積層電池とを直列又は並列に接続することを意味する。高出力な組電池とする観点からは、直列に束ねることが好ましい。例えば、第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体と、第2の積層電池に備えられた複数の負極集電体とを束ねることで、第1の積層電池と第2の積層電池とを直列に接続することができる。「積層電池における複数の集電体の積層方向」とは、積層電池において、正極層等を介在させて積層された集電体の積層方向をいい、単電池の積層方向をいう。すなわち、積層電池において複数の集電体同士が接触して積層されることを意味するわけではない。
本発明の第1の態様に係る接続部においては、第1の積層電池に備えられた集電体と、第2の積層電池に備えられた集電体とが、交互に積層されていることが好ましい。交互に積層することで、例えば超音波接合をした場合に、複数の集電体を強固に接合することができる。
本発明の第1の態様においては、接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における前記複数の集電体の積層方向とが略直交していることが好ましい。このようにすると、接続部周りの無駄なスペースを一層低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体との積層方向を、積層電池における複数の集電体の積層方向に対して交差させるように、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを積層しながら束ねて接続する、組電池の製造方法である。
本発明の第2の態様のより具体的な態様としては、例えば、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを積層しながら束ねて直列に接続し、接続部とする、接続工程と、接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における複数の集電体の積層方向とを交差させるように組み上げる、組み上げ工程とを備えるものが挙げられる。
本発明の第2の態様に係る接続工程においては、第1の積層電池に備えられた集電体と、第2の積層電池に備えられた集電体とを、交互に積層することが好ましい。交互に積層することで、例えば超音波接合をした場合に、複数の集電体を強固に接合することができる。
本発明の第2の態様に係る組み上げ工程においては、接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における複数の集電体の積層方向とを略直交させることが好ましい。このようにすると、接続部周りの無駄なスペースを一層低減することができる。
或いは、上記本発明の第1の態様と同様の趣旨から、下記のような組電池としてもよい。すなわち、本発明の第3の態様は、集電体が複数積層された第1の積層電池、集電体が複数積層された第2の積層電池、及び、第1の積層電池に備えられた集電体と第2の積層電池に備えられた集電体とを束ねて接続する接続部を有し、接続部において、第1の積層電池に備えられた集電体と、第2の積層電池に備えられた集電体とが、積層されて束ねられており、接続部における集電体の積層方向と、積層電池における集電体の積層方向とが交差している、組電池である。
ここで、「集電体が複数積層された積層電池」とは、集電体が正極層等を介して複数積層されてなる積層電池を意味するものであるが、これは、一の単電池が捲回されることにより、断面形状において、集電体が正極層等を介して複数積層されている形態をも含む概念である。すなわち、「捲回電池」が本発明にいう「積層電池」に含まれるものとする。この場合、第1の捲回電池から延びる集電体と第2の捲回電池から延びる集電体とを束ねて接続部を構成する際、接続部における集電体の積層方向と、積層電池における集電体の積層方向とが交差しているものとすればよい。
本発明においては、一の積層電池に備えられた複数の集電体と他の積層電池に備えられた複数の集電体とを束ねて直列接続する際、接続部における集電体の積層方向が、積層電池における単電池の積層方向とは異なる方向となるように、複数の集電体を積層して束ねられている。これにより、接続部周りの無駄なスペースを低減でき、エネルギー密度の大きな組電池を提供することができる。
1.従来技術の問題点
図1に、複数の集電体を束ねて直列に接続した組電池500を概略的に示す。図1に示すように、組電池500は、複数の集電体510を備えた第1の積層電池501、複数の集電体520を備えた第2の積層電池502、及び、第1の積層電池501に備えられた複数の集電体510と第2の積層電池502に備えられた複数の集電体520とを束ねて直列に接続する接続部505を有している。
図1に、複数の集電体を束ねて直列に接続した組電池500を概略的に示す。図1に示すように、組電池500は、複数の集電体510を備えた第1の積層電池501、複数の集電体520を備えた第2の積層電池502、及び、第1の積層電池501に備えられた複数の集電体510と第2の積層電池502に備えられた複数の集電体520とを束ねて直列に接続する接続部505を有している。
組電池500においては、複数の集電体510、520が、積層電池501、502から接続部505にかけて突っ張られた状態とされている。特に、積層電池の最も外側に備えられた集電体510a、520aが強く突っ張った状態となっている。組電池500にあっては、積層電池501、502と接続部505との間の距離が長く、接続部505の周りに無駄なスペースが生じている。
また、組電池500を製造する際には、下記のような問題も生じ得る。すなわち、図2に示すように、積層電池501、502における単電池の積層数が多い場合、積層電池501、502の最も外側に備えられた集電体510a、520aが強く突っ張られた状態となる。このような場合において、超音波接合機等の接合機用いて接続部505を形成しようとすると、接合機のホーンやアンビルA、Aと接触することで、突っ張られた集電体510a、520aが容易に破れてしまう。集電体の破れを防ぐには、接合機が集電体と接触しない位置にて接合する必要があり、すなわち、積層電池501、502の活物質塗工端部から遠ざかった位置に接続部505を形成せざるを得なかった。
本発明は、このような従来の問題を解決するものである。本発明によれば、接続部周りの無駄なスペースを低減して組電池全体としてエネルギー密度を増大させることが可能である。以下、本発明の具体的な形態について、説明する。
2.組電池
図3に一実施形態に係る本発明の組電池100を概略的に示す。図3に示すように、組電池100は、複数の集電体10を備えた第1の積層電池1、複数の集電体20を備えた第2の積層電池2、及び、第1の積層電池1に備えられた複数の集電体10と第2の積層電池2に備えられた複数の集電体20とを束ねて直列に接続する接続部5を有している。組電池100において、集電体10は正極集電体であり、集電体20は負極集電体である。
図3に一実施形態に係る本発明の組電池100を概略的に示す。図3に示すように、組電池100は、複数の集電体10を備えた第1の積層電池1、複数の集電体20を備えた第2の積層電池2、及び、第1の積層電池1に備えられた複数の集電体10と第2の積層電池2に備えられた複数の集電体20とを束ねて直列に接続する接続部5を有している。組電池100において、集電体10は正極集電体であり、集電体20は負極集電体である。
組電池100の接続部5において、第1の積層電池1に備えられた複数の集電体10と、第2の積層電池2に備えられた複数の集電体20とが、積層されて束ねられている。そして、接続部5における複数の集電体10、20の積層方向(図3において矢印Xで示される方向)と、積層電池1、2における複数の集電体10、20の積層方向(図3において矢印Yで示される方向)とは異なる方向とされており、すなわち、交差している。特に、図3に示した組電池100においては、接続部5における複数の集電体10、20の積層方向Xと、積層電池1、2における複数の集電体10、20の積層方向Yとが略直交している。
組電池100において、第1の積層電池1に備えられた複数の集電体10は、第1の積層電池1から接続部5にかけて、折り曲げられた状態とされている。特に、内側(第2の積層電池2側)にあるほど、集電体が撓んだ状態とされており、当該内側の集電体は、第1の積層電池1から外側に折り曲げられるとともに、さらに内側に折り返されたうえで接続部5に接続されている。第2の積層電池2に備えられた複数の集電体20についても同様で、第2の積層電池2から接続部5にかけて、折り曲げられた状態とされ、特に内側(第1の積層電池1側)にあるほど、集電体の撓みが大きいものとされている。
組電池100の接続部5においては、図4に示すように、第1の積層電池1に備えられた集電体10と、第2の積層電池2に備えられた集電体20とが、交互に積層されていることが好ましい。集電体10、20は1枚ずつ交互に積層する形態のほか、複数枚ずつ交互に積層する形態であってもよい。交互に積層することで、例えば超音波接合をした場合に、集電体10、20を強固に接合することができる。
このように、組電池100においては、第1の積層電池1に備えられた複数の集電体10と第2の積層電池2に備えられた複数の集電体20とを束ねて直列接続する際、接続部5における集電体10、20の積層方向が、積層電池1、2における集電体10、20の積層方向(すなわち単電池の積層方向)とは異なる方向となるように、積層して束ねられている。これにより、接続部5を積層電池1、2の活物質塗工端部に近接させて設けることができる。これにより接続部周りの無駄なスペースを低減でき、エネルギー密度の大きな組電池を提供することができる。
3.組電池の製造方法
本発明に係る組電池の製造方法は、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体との積層方向を、積層電池における複数の集電体の積層方向に対して交差させるように、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを積層しながら束ねて直列に接続するものである。
本発明に係る組電池の製造方法は、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体との積層方向を、積層電池における複数の集電体の積層方向に対して交差させるように、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを積層しながら束ねて直列に接続するものである。
特に、第1の積層電池に備えられた複数の集電体と第2の積層電池に備えられた複数の集電体とを積層しながら束ねて直列に接続し、接続部とする、接続工程と、接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における複数の集電体の積層方向とを交差させるように組み上げる、組み上げ工程とを有するものであることが好ましい。以下、図5を参照しつつ、一実施形態に係る組電池100の製造方法について説明する。
接続工程においては、例えば、図5(A)に示すように、第1の積層電池1と第2の積層電池2とを互いに対向させ、第1の積層電池1と第2の積層電池2との間において、複数の集電体10(正極集電体)と複数の集電体20(負極集電体)とを交互に重ね合わせて積層部5’を形成する。そして、積層部5’を超音波接合機等の接合機A、Aに挿入し、接合することにより、図5(B)に示すように接続部5を形成する。
ここで、積層電池1、2における活物質塗工端部から接続部5までの長さd1、d2については、組電池100を適切に製造可能な長さであればよい。特に、積層電池1、2の積層長さd3、d4よりも、長さd1、d2を大きくすると、後述する組み上げ工程を適切に行うことが可能となる。尚、長さd1、d2を無理に短くする必要はない。本発明においては、組み上げ工程において、接続部5を積層電池1、2の活物質塗工端部側に十分に近づけることが可能だからである。むしろ、長さd1、d2を短くし過ぎると、組み上げ工程の際、外側の集電体が強く突っ張ってしまい、集電体の破れ等が懸念される。
組み上げ工程においては、接続部5によって互いに直列に接続された状態にある積層電池1、2を、図5(B)の矢印で示される方向に互いに向かい合わせるように配置する。より具体的には、第1の積層電池1の側面1aが第2の積層電池2の側面2aと隣接するように、集電体10、20を折り曲げ、撓ませつつ配置する。これにより、接続部5における複数の集電体10、20の積層方向と、積層電池1、2における複数の集電体10、20の積層方向とが交差し、また、積層電池1、2において、内側の集電体ほど大きく撓んだ状態とされた組電池100を容易に製造することができる。
4.他の実施形態
図6に他の実施形態に係る組電池200を概略的に示す。図6に示すように、組電池200においては、第1の積層電池1、第2の積層電池2、第3の積層電池3及び第4の積層電池4が順に直列に接続されている。より具体的には、各積層電池1〜4に備えられた複数の集電体10〜60は、接続先となる隣接する集電体と互いに積層され接合されることにより接続部5、5、5が形成されている。また、接続部5、5、5における複数の集電体10〜60の積層方向と、積層電池1〜4における複数の集電体10〜60の積層方向(単電池の積層方向)とは異なる方向とされており、すなわち、交差している。このように、本発明に係る組電池においては、用いる積層電池の数を任意に増加させることができ、いずれの接続部においても、接続部周りの無駄なスペースを低減することができる。すなわち、高容量且つエネルギー密度の大きな組電池とすることができる。このような組電池200は、例えば、図7に示すように、積層電池1〜4を一列に直列接続したうえで、各積層電池1〜4について、一方の側面を一の隣接する積層電池と隣接させ、他方の側面を他の隣接する積層電池と隣接させるように、図7の矢印で示した方向へと組み上げることで、容易に製造可能である。
図6に他の実施形態に係る組電池200を概略的に示す。図6に示すように、組電池200においては、第1の積層電池1、第2の積層電池2、第3の積層電池3及び第4の積層電池4が順に直列に接続されている。より具体的には、各積層電池1〜4に備えられた複数の集電体10〜60は、接続先となる隣接する集電体と互いに積層され接合されることにより接続部5、5、5が形成されている。また、接続部5、5、5における複数の集電体10〜60の積層方向と、積層電池1〜4における複数の集電体10〜60の積層方向(単電池の積層方向)とは異なる方向とされており、すなわち、交差している。このように、本発明に係る組電池においては、用いる積層電池の数を任意に増加させることができ、いずれの接続部においても、接続部周りの無駄なスペースを低減することができる。すなわち、高容量且つエネルギー密度の大きな組電池とすることができる。このような組電池200は、例えば、図7に示すように、積層電池1〜4を一列に直列接続したうえで、各積層電池1〜4について、一方の側面を一の隣接する積層電池と隣接させ、他方の側面を他の隣接する積層電池と隣接させるように、図7の矢印で示した方向へと組み上げることで、容易に製造可能である。
5.積層電池、単電池
上記のような組電池において、用いる積層電池の種類については、特に限定されるものではない。例えば、全固体電池やポリマー電解質電池を用いることが好ましい。或いは、電解液電池を用いることも可能である。ただし、電解液電池を用いる場合は、電解液の漏れ等を防ぐための構造が別途必要となる。
上記のような組電池において、用いる積層電池の種類については、特に限定されるものではない。例えば、全固体電池やポリマー電解質電池を用いることが好ましい。或いは、電解液電池を用いることも可能である。ただし、電解液電池を用いる場合は、電解液の漏れ等を防ぐための構造が別途必要となる。
5.1.単電池
図8に、積層電池を構成するための単電池の一例として、単電池2aを示す。単電池2aは、正極層2ac、負極層2aa、及び、当該正極層2acと負極層2aaとの間に設けられた電解質層2aeを備えており、正極層2acと接触するように正極集電体30xが設けられ、負極2aaと接触するように負極集電体20xが設けられている。当該単電池2aは、例えば、図6の第2の積層電池2における単電池として用いることが可能である。以下、単電池2aを全固体のリチウム電池とする場合について説明するが、本発明はこの形態に限定されるものではない。ナトリウム電池やカリウム電池、カルシウム電池、リチウム空気電池等としてもよい。ただし、安全性が高く、より容易に組電池を製造でき、且つ、一層エネルギー密度の大きな組電池が得られる観点からは、全固体のリチウム電池やポリマー電解質電池とすることが好ましい。
図8に、積層電池を構成するための単電池の一例として、単電池2aを示す。単電池2aは、正極層2ac、負極層2aa、及び、当該正極層2acと負極層2aaとの間に設けられた電解質層2aeを備えており、正極層2acと接触するように正極集電体30xが設けられ、負極2aaと接触するように負極集電体20xが設けられている。当該単電池2aは、例えば、図6の第2の積層電池2における単電池として用いることが可能である。以下、単電池2aを全固体のリチウム電池とする場合について説明するが、本発明はこの形態に限定されるものではない。ナトリウム電池やカリウム電池、カルシウム電池、リチウム空気電池等としてもよい。ただし、安全性が高く、より容易に組電池を製造でき、且つ、一層エネルギー密度の大きな組電池が得られる観点からは、全固体のリチウム電池やポリマー電解質電池とすることが好ましい。
5.1.1.正極層、負極層
単電池2aに備えられる正極層2ac及び負極層2aaは、活物質や電解質を含み、任意に導電助剤及び結着剤等を含む層である。単電池2aが全固体のリチウム電池である場合、活物質としては、LiCoO2、LiNiO2、Li1+xNi1/3Mn1/3Co1/3O2、LiMn2O4、Li1+xMn2−x−yMyO4(MはAl、Mg、Co、Fe、Ni、Znのいずれか)で表される異種元素置換Li−Mnスピネル、LixTiOy、LiMPO4(MはFe、Mn、Co、Niのいずれか)、V2O5、MoO3、TiS2、グラファイト、ハードカーボン等の炭素材料、LiCoN、LixSiyOz、リチウム金属又はリチウム合金(LiM、MはSn、Si、Al、Ge、Sb、P等のいずれか)、リチウム貯蔵性金属間化合物(MgxM、MはSn、Ge、Sbのいずれか、或いは、NySb、NはIn、Cu、Mnのいずれか)や、これらの誘導体等を用いることができる。ここで、正極活物質と負極活物質には明確な区別はなく、2種類の化合物の充放電電位を比較して貴な電位を示すものを正極層2acに、卑な電位を示すものを負極層2aaに用いて、任意の電圧のリチウム単電池2aを構成することができる。
単電池2aに備えられる正極層2ac及び負極層2aaは、活物質や電解質を含み、任意に導電助剤及び結着剤等を含む層である。単電池2aが全固体のリチウム電池である場合、活物質としては、LiCoO2、LiNiO2、Li1+xNi1/3Mn1/3Co1/3O2、LiMn2O4、Li1+xMn2−x−yMyO4(MはAl、Mg、Co、Fe、Ni、Znのいずれか)で表される異種元素置換Li−Mnスピネル、LixTiOy、LiMPO4(MはFe、Mn、Co、Niのいずれか)、V2O5、MoO3、TiS2、グラファイト、ハードカーボン等の炭素材料、LiCoN、LixSiyOz、リチウム金属又はリチウム合金(LiM、MはSn、Si、Al、Ge、Sb、P等のいずれか)、リチウム貯蔵性金属間化合物(MgxM、MはSn、Ge、Sbのいずれか、或いは、NySb、NはIn、Cu、Mnのいずれか)や、これらの誘導体等を用いることができる。ここで、正極活物質と負極活物質には明確な区別はなく、2種類の化合物の充放電電位を比較して貴な電位を示すものを正極層2acに、卑な電位を示すものを負極層2aaに用いて、任意の電圧のリチウム単電池2aを構成することができる。
また、単電池2aが全固体のリチウム電池である場合、電解質としては、固体電解質が用いられる。具体的には、Li2O−B2O3−P2O5、Li2O−SiO2、Li2O−B2O3−ZnO等の酸化物系非晶質固体電解質、Li2S−SiS2、LiI−Li2S−SiS2、LiI−Li2S−P2S5、LiI−Li2S−B2S3、Li3PO4−Li2S−Si2S、Li3PO4−Li2S−SiS2、LiPO4−Li2S−SiS、LiI−Li2S−P2O5、LiI−Li3PO4−P2S5、Li2S−P2S5等の硫化物系非晶質固体電解質、或いは、LiI、LiI−Al2O3、Li3N、Li3N−LiI−LiOH等や、Li1.3Al0.3Ti0.7(PO4)3、Li1+x+yAxTi2−xSiyP3−yO12(AはAl又はGa、0≦x≦0.4、0<y≦0.6)、[(B1/2Li1/2)1−zCz]TiO3(BはLa、Pr、Nd、Smのいずれか、CはSr又はBa、0≦z≦0.5)、Li5La3Ta2O12、Li7La3Zr2O12、Li6BaLa2Ta2O12、Li3PO(4−3/2w)Nw(w<1)、Li3.6Si0.6P0.4O4等の結晶質酸化物・酸窒化物を用いることができる。
導電助剤としては、従来のものを特に限定されることなく用いることができ、例えば、アセチレンブラック等の炭素材料を用いることが好ましい。結着剤についても、従来のものを特に限定されることなく用いることができ、例えば、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂やスチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム性状樹脂等を用いることが好ましい。
正極層2acや負極層2aaに含まれる各物質の混合比については、単電池2aを適切に作動可能な比率であれば、特に限定されるものではない。例えば、質量比で、活物質:電解質:導電助剤:結着剤=99〜40:1〜50:0〜5:0〜5の混合比とすることができる。また、正極層2acや負極層2aaは、後述する正極集電体30xや負極集電体20x上に、適切に形成されていれば、厚みや形状等は特に限定されるものではない。例えば、5〜500μm程度の厚みとすることができる。正極層2ac及び負極層2aaは、上記活物質等を含むペーストを正極集電体30x、負極集電体20x上にドクターブレード等によって塗布・乾燥することにより、或いは、粉体状の上記活物質等をプレス成型することにより、形成・作製することができる。
5.1.2.電解質層
電解質層2aeは、電解質を含む層である。単電池2aを全固体のリチウム電池とする場合、電解質層2aeは固体電解質と任意に結着剤等を含む。固体電解質としては、上記した固体電解質を用いることができる。結着剤についても上記と同様のものを用いることができる。
電解質層2aeは、電解質を含む層である。単電池2aを全固体のリチウム電池とする場合、電解質層2aeは固体電解質と任意に結着剤等を含む。固体電解質としては、上記した固体電解質を用いることができる。結着剤についても上記と同様のものを用いることができる。
電解質層2aeに含まれる各物質の混合比については、単電池2aを適切に作動可能な比率であれば、特に限定されるものではない。例えば、質量比で、電解質:結着剤=100〜70:0〜30の混合比とすることができる。また、電解質層2aeは、正極層2ac及び負極層2aaの間に適切に設けられ、正極層2acと負極層2aaとの間のイオン伝導に寄与することができる形態であれば、厚みや形状等は特に限定されるものではない。例えば、0.1〜500μm程度の厚みとすることができる。電解質層2aeは、上記電解質等を含むペーストを正極層2ac或いは負極層2aa上にドクターブレード等によって塗布・乾燥することにより、或いは、粉体状の上記固体電解質等をプレス成型することにより、形成・作製することができる。
5.1.3.正極集電体、負極集電体
単電池2aを全固体のリチウム電池とする場合、正極集電体30x及び負極集電体20xは、全固体のリチウム電池に適用できる集電体であれば、その材質等は特に限定されるものではない。例えば、金属箔や金属メッシュ、金属蒸着フィルム等を用いることができる。具体的には、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Zn、Ge、In、ステンレス鋼等の金属箔やメッシュ、或いは、ポリアミド、ポリイミド、PET、PPS、ポリプロピレンなどのフィルムやガラス、シリコン板等の上に上記金属を蒸着したもの等を用いることができる。正極集電体30x及び負極集電体20xの厚みは特に限定されるものではない。例えば、5〜500μm程度の厚みとすることができる。正極集電体30x及び負極集電体20xの大きさは、積層電池とした後、集電体を束ねることが可能な程度の大きさであればよい。
単電池2aを全固体のリチウム電池とする場合、正極集電体30x及び負極集電体20xは、全固体のリチウム電池に適用できる集電体であれば、その材質等は特に限定されるものではない。例えば、金属箔や金属メッシュ、金属蒸着フィルム等を用いることができる。具体的には、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Zn、Ge、In、ステンレス鋼等の金属箔やメッシュ、或いは、ポリアミド、ポリイミド、PET、PPS、ポリプロピレンなどのフィルムやガラス、シリコン板等の上に上記金属を蒸着したもの等を用いることができる。正極集電体30x及び負極集電体20xの厚みは特に限定されるものではない。例えば、5〜500μm程度の厚みとすることができる。正極集電体30x及び負極集電体20xの大きさは、積層電池とした後、集電体を束ねることが可能な程度の大きさであればよい。
単電池2aは、上記の正極層2ac、電解質層2ae及び負極層2aa、並びに、正極集電体30x及び負極集電体20xを備えていればよく、モノポーラ電池であっても、バイポーラ電池であってもよい。
5.2.積層電池
図9に、上記の単電池2aを複数積層してなる積層電池2を概略的に示す。当該積層電池2は、例えば、図6における第2の積層電池2として用いることができる。図9に示すように、積層電池2は、筐体内に複数の単電池2a、2aが積層された状態で収容されている。積層電池2は、筐体の一方の側面から複数の正極集電体30(30x、30x、…)が伸出しており、他方の側面から複数の負極集電体20(20x、20x、…)が伸出している。このような積層電池を複数用意し、上記のように集電体を他の積層電池の集電体と積層して接合し、直列に接続することで、組電池を構成することができる。
図9に、上記の単電池2aを複数積層してなる積層電池2を概略的に示す。当該積層電池2は、例えば、図6における第2の積層電池2として用いることができる。図9に示すように、積層電池2は、筐体内に複数の単電池2a、2aが積層された状態で収容されている。積層電池2は、筐体の一方の側面から複数の正極集電体30(30x、30x、…)が伸出しており、他方の側面から複数の負極集電体20(20x、20x、…)が伸出している。このような積層電池を複数用意し、上記のように集電体を他の積層電池の集電体と積層して接合し、直列に接続することで、組電池を構成することができる。
以上、本発明に係る組電池について説明したが、本発明は上記説明した具体的な形態に限定されるものではない。
例えば、上記説明においては、接続部5における複数の集電体10、20の積層方向と、積層電池1、2における複数の集電体10、20の積層方向(単電池の積層方向)とが略直交している形態を具体的に示したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。接続部における複数の集電体の積層方向と、積層電池における前記複数の集電体の積層方向とが交差していれば、接続部周りの無駄なスペースを低減することが可能である。
また、上記説明においては、一の積層電池の内側(他の積層電池側)にある集電体ほど、大きく撓んだ状態とされるものとして説明したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。集電体の長さを適宜調整することで、積層電池1、2から接続部5の間の集電体10、20の撓みを低減することもできる。ただし、上述したように本発明に係る組電池100は、撓みを低減せずとも、接続部5を積層電池1、2の活物質塗工端部の近傍に設けることができる。
また、上記説明においては、組電池の製造において、接続工程の後で、組み上げ工程を行うものとして説明したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。例えば、積層電池1、2を組電池100における所望の位置に設置した後、集電体10、20を互いに折り曲げながら積層して接合を行い、接続部5を形成してもよい。
また、上記説明した組電池においては、1の積層電池と他の積層電池とが直列に接続されるものとして説明したが本発明は当該形態に限定されない。1の積層電池と他の積層電池とが並列に接続した形態であってもよい。ただし、高出力な組電池とする観点からは、1の積層電池と他の積層電池とを直列に接続した形態が好ましい。
また、上記説明した組電池と同様の趣旨から、以下の組電池も本発明に含ませることができる。すなわち、集電体が複数積層された第1の積層電池、集電体が複数積層された第2の積層電池、及び、第1の積層電池に備えられた集電体と第2の積層電池に備えられた集電体とを束ねて接続する接続部を有し、接続部において、第1の積層電池に備えられた集電体と、第2の積層電池に備えられた集電体とが、積層されて束ねられており、接続部における集電体の積層方向と、積層電池における集電体の積層方向とが交差している、組電池により、エネルギー密度の大きな組電池を提供することができる。「集電体が複数積層された積層電池」とは、集電体が正極層等を介して複数積層されてなる積層電池を意味するものであるが、これは、一の単電池が捲回されることにより、断面形状において、集電体が正極層等を介して複数積層されている形態をも含む概念である。すなわち、「捲回電池」が本発明にいう「積層電池」に含まれるものとする。この場合、第1の捲回電池から延びる集電体と第2の捲回電池から延びる集電体とを束ねて接続部を構成する際、接続部における集電体の積層方向と、積層電池における集電体の積層方向とが交差しているものとすればよい。
以下、実施例に基づいて、本発明に係る組電池について詳述するが、本発明は以下の具体的な形態に限定されるものではない。
リチウム全固体単電池を59層積層して積層電池を複数作製した。作製した積層電池を用いて組電池とした。
(実施例)
超音波接合機を用いて、図3に示したような組電池100を作製し、活物質塗工端部から接続部5までの距離を確認したところ、活物質塗工端部から接続部5までの距離を10mm以下にまで近接させることが可能であった。集電体の破れ等も起こらず、安定して組電池100を製造することができた。
超音波接合機を用いて、図3に示したような組電池100を作製し、活物質塗工端部から接続部5までの距離を確認したところ、活物質塗工端部から接続部5までの距離を10mm以下にまで近接させることが可能であった。集電体の破れ等も起こらず、安定して組電池100を製造することができた。
(比較例)
超音波接合機を用いて、図1に示したような組電池500を作製し、活物質塗工端部から接合部505までの距離と、集電体10a、20aの破れの有無とを確認したところ、集電体510a、520aを破ることなく安定して組電池を製造可能な距離は、約20mmであった。接続部505を活物質塗工端部にさらに近接させた場合、集電体510a、520aが破れてしまった。
超音波接合機を用いて、図1に示したような組電池500を作製し、活物質塗工端部から接合部505までの距離と、集電体10a、20aの破れの有無とを確認したところ、集電体510a、520aを破ることなく安定して組電池を製造可能な距離は、約20mmであった。接続部505を活物質塗工端部にさらに近接させた場合、集電体510a、520aが破れてしまった。
このように、接続部5における複数の集電体10、20の積層方向と、積層電池1、2における複数の集電体10、20の積層方向(単電池の積層方向)とが交差するように組電池を組み上げることで、活物質塗工端部から接続部5までの距離を小さくすることが可能であった。すなわち、本発明によれば、接続部周りの無駄なスペースを低減することができ、エネルギー密度の大きな組電池を得ることができることが実証された。
本発明に係る組電池は、接合部周りの無駄なスペースが低減されており、エネルギー密度が高く、特に車搭載用の電源として好適に用いることができる。
1 第1の積層電池
2 第2の積層電池
2a 単電池
2ac 正極層
2ae 電解質層
2aa 負極層
3 第3の積層電池
4 第4の積層電池
5 接続部
10 複数の集電体
20 複数の集電体
30 複数の集電体
40 複数の集電体
50 複数の集電体
60 複数の集電体
2 第2の積層電池
2a 単電池
2ac 正極層
2ae 電解質層
2aa 負極層
3 第3の積層電池
4 第4の積層電池
5 接続部
10 複数の集電体
20 複数の集電体
30 複数の集電体
40 複数の集電体
50 複数の集電体
60 複数の集電体
Claims (9)
- 複数の正極集電体と複数の負極集電体とを備えた第1の積層電池、
複数の正極集電体と複数の負極集電体とを備えた第2の積層電池、及び、
前記第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体と前記第2の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体とを束ねて接続する接続部
を有し、
前記接続部において、前記第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体と、前記第2の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体とが、積層されて束ねられており、
前記接続部における複数の集電体の積層方向と、前記積層電池における複数の集電体の積層方向とが交差し、
前記第1の積層電池における前記第2の積層電池側の集電体が、前記第2の積層電池側とは反対側に向かって撓められ、前記接続部に向かうにつれて前記第2の積層電池側に向かうように撓められ、
前記第2の積層電池における前記第1の積層電池側の集電体が、前記第1の積層電池側とは反対側に向かって撓められ、前記接続部に向かうにつれて前記第1の積層電池側に向かうように撓められている、組電池。 - 前記接続部において、前記第1の積層電池の前記複数の正極集電体と前記第2の積層電池の前記複数の負極集電体とが束ねられて直列に接続されている、請求項1に記載の組電池。
- 前記接続部において、前記第1の積層電池に備えられた正極集電体又は負極集電体と、前記第2の積層電池に備えられた正極集電体又は負極集電体とが、交互に積層されている、請求項1又は2に記載の組電池。
- 前記接続部における複数の集電体の積層方向と、前記積層電池における複数の集電体の積層方向とが略直交している、請求項1〜3のいずれかに記載の組電池。
- 集電体が複数積層された第1の積層電池、
集電体が複数積層された第2の積層電池、及び、
前記第1の積層電池に備えられた集電体と前記第2の積層電池に備えられた集電体とを束ねて接続する接続部
を有し、
前記接続部において、前記第1の積層電池に備えられた集電体と、前記第2の積層電池に備えられた集電体とが、積層されて束ねられており、
前記接続部における前記集電体の積層方向と、前記積層電池における前記集電体の積層方向とが交差し、
前記第1の積層電池の集電体が、前記第2の積層電池側とは反対側に向かって撓められ、前記接続部に向かうにつれて前記第2の積層電池側に向かうように撓められ、
前記第2の積層電池の集電体が、前記第1の積層電池側とは反対側に向かって撓められ、前記接続部に向かうにつれて前記第1の積層電池側に向かうように撓められている、組電池。 - 第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体と第2の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体との積層方向を、前記積層電池における前記複数の正極集電体又は複数の負極集電体の積層方向に対して交差させ、かつ、前記第1の積層電池の正極集電体又は負極集電体が、前記第1の積層電池から前記第2の積層電池側とは反対側に向かって撓められるとともに、接続部に向かうにつれて前記第2の積層電池側に向かうように撓められ、前記第2の積層電池の正極集電体又は負極集電体が、前記第2の積層電池から前記第1の積層電池側とは反対側に向かって撓められるとともに、前記接続部に向かうにつれて前記第1の積層電池側に向かうように撓められるように、第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は複数の負極集電体と第2の積層電池に備えられた複数の正極集電体又は負極集電体とを積層しながら束ねて接続する、組電池の製造方法。
- 第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体と第2の積層電池に備えられた複数の負極集電体とを積層しながら束ねて直列に接続し、接続部とする、接続工程と、
前記接続部における複数の集電体の積層方向と、前記積層電池における複数の集電体の積層方向とを交差させ、かつ、前記第1の積層電池の正極集電体が、前記第1の積層電池から前記第2の積層電池側とは反対側に向かって撓められるとともに、前記接続部に向かうにつれて前記第2の積層電池側に向かうように撓められ、前記第2の積層電池の負極集電体が、前記第2の積層電池から前記第1の積層電池側とは反対側に向かって撓められるとともに、前記接続部に向かうにつれて前記第1の積層電池側に向かうように撓められるように組み上げる、組み上げ工程と、
を備える、組電池の製造方法。 - 前記接続工程において、前記第1の積層電池に備えられた複数の正極集電体と、前記第2の積層電池に備えられた複数の負極集電体とを、交互に積層する、請求項7に記載の組電池の製造方法。
- 前記組み上げ工程において、前記接続部における複数の集電体の積層方向と、前記積層電池における複数の集電体の積層方向とを略直交させる、請求項7又は8に記載の組電池の製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2011/073128 WO2013051138A1 (ja) | 2011-10-06 | 2011-10-06 | 組電池及び組電池の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013051138A1 JPWO2013051138A1 (ja) | 2015-03-30 |
JP5704251B2 true JP5704251B2 (ja) | 2015-04-22 |
Family
ID=48043329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013537338A Active JP5704251B2 (ja) | 2011-10-06 | 2011-10-06 | 組電池及び組電池の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9099729B2 (ja) |
EP (1) | EP2765631B1 (ja) |
JP (1) | JP5704251B2 (ja) |
CN (1) | CN103843174B (ja) |
WO (1) | WO2013051138A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018013517A1 (en) | 2016-07-11 | 2018-01-18 | The Regents Of The University Of Michigan | Ceramic garnet based ionically conducting material |
JP2020024778A (ja) * | 2016-10-26 | 2020-02-13 | 株式会社日立製作所 | 積層型二次電池及びその製造方法 |
JP2019067762A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子の製造方法、蓄電素子及び蓄電装置 |
JP2022000840A (ja) * | 2020-06-19 | 2022-01-04 | トヨタ自動車株式会社 | 積層型電池 |
DE102021131919A1 (de) | 2021-12-03 | 2023-06-07 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Batteriezelle und Verfahren zu ihrer Herstellung |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6982132B1 (en) * | 1997-10-15 | 2006-01-03 | Trustees Of Tufts College | Rechargeable thin film battery and method for making the same |
JP2002305029A (ja) * | 2001-04-06 | 2002-10-18 | Mitsubishi Materials Corp | リチウムイオンポリマー二次電池 |
JP4210896B2 (ja) * | 2001-12-05 | 2009-01-21 | 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション | 密閉形電池 |
CA2384215A1 (en) | 2002-04-30 | 2003-10-30 | Richard Laliberte | Electrochemical bundle and method for making same |
JP4494731B2 (ja) * | 2003-06-13 | 2010-06-30 | 三菱重工業株式会社 | 二次電池、二次電池の製造方法 |
WO2006109610A1 (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Nec Corporation | 電気デバイス集合体の製造方法および電気デバイス集合体 |
US20070134551A1 (en) * | 2005-12-14 | 2007-06-14 | Avestor Limited Partnership | Electrochemical battery and method for making same |
JP5086566B2 (ja) * | 2006-06-13 | 2012-11-28 | 本田技研工業株式会社 | 蓄電素子 |
JP2008004274A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Honda Motor Co Ltd | 蓄電素子 |
CN101877413B (zh) * | 2009-04-30 | 2013-10-30 | 比亚迪股份有限公司 | 一种单体电池及包含该单体电池的动力电池组 |
JP4784687B2 (ja) * | 2009-10-09 | 2011-10-05 | 日本電気株式会社 | 扁平型電池およびそれを用いた組電池 |
JP5703573B2 (ja) * | 2010-03-15 | 2015-04-22 | 新神戸電機株式会社 | 二次電池 |
WO2012051421A2 (en) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | Braille Battery, Inc. | Cross-stripping, direct-connect high-rate battery connector, and carbon-fiber cased sli battery pack for high-rate lithium battery cell pack |
JP2012099317A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電池、及び電池の構成要素であるリードの折曲げ装置 |
-
2011
- 2011-10-06 JP JP2013537338A patent/JP5704251B2/ja active Active
- 2011-10-06 WO PCT/JP2011/073128 patent/WO2013051138A1/ja active Application Filing
- 2011-10-06 US US14/345,716 patent/US9099729B2/en active Active
- 2011-10-06 EP EP11873750.1A patent/EP2765631B1/en active Active
- 2011-10-06 CN CN201180073976.6A patent/CN103843174B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN103843174A (zh) | 2014-06-04 |
US9099729B2 (en) | 2015-08-04 |
WO2013051138A1 (ja) | 2013-04-11 |
CN103843174B (zh) | 2016-04-20 |
EP2765631B1 (en) | 2016-07-20 |
EP2765631A4 (en) | 2015-07-29 |
EP2765631A1 (en) | 2014-08-13 |
US20140220421A1 (en) | 2014-08-07 |
JPWO2013051138A1 (ja) | 2015-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6319335B2 (ja) | 全固体電池の製造方法 | |
JP5720779B2 (ja) | バイポーラ全固体電池 | |
JP6859059B2 (ja) | リチウムイオン二次電池及びその製造方法 | |
TWI532233B (zh) | 電極組及包含其之電化學電池 | |
JP6214758B2 (ja) | 角形二次電池 | |
JP7069612B2 (ja) | 積層電極体、蓄電素子及び積層電極体の製造方法 | |
WO2011002064A1 (ja) | ラミネート形電池 | |
JP5458898B2 (ja) | 固体電池スタック | |
JP2011100623A (ja) | 積層型電池 | |
KR20140004573A (ko) | 전극조립체, 전극조립체의 제조공정 및 전극조립체를 포함하는 전기화학소자 | |
KR20140004572A (ko) | 전극조립체, 전극조립체의 제조공정 및 전극조립체를 포함하는 전기화학소자 | |
JP5704251B2 (ja) | 組電池及び組電池の製造方法 | |
KR102542206B1 (ko) | 이차 전지 및 이차 전지의 제조 방법 | |
JP2020135974A (ja) | 全固体電池 | |
JP2015128019A (ja) | 双極型二次電池 | |
JP2014086388A (ja) | 組電池及びその製造方法 | |
CN108335915B (zh) | 电极组件的制造方法及包括该电极组件的电化学电池 | |
JP5429304B2 (ja) | 固体電池モジュール | |
JP7238757B2 (ja) | 全固体電池 | |
JP2019102215A (ja) | 電池の製造方法 | |
JP2015032495A (ja) | 固体電池の製造方法 | |
WO2013051137A1 (ja) | 組電池及び組電池の製造方法 | |
JP2013101860A (ja) | 電池 | |
WO2013018196A1 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP7317877B2 (ja) | 非水電解液二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150209 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5704251 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |