JP7238757B2 - 全固体電池 - Google Patents

全固体電池 Download PDF

Info

Publication number
JP7238757B2
JP7238757B2 JP2019231529A JP2019231529A JP7238757B2 JP 7238757 B2 JP7238757 B2 JP 7238757B2 JP 2019231529 A JP2019231529 A JP 2019231529A JP 2019231529 A JP2019231529 A JP 2019231529A JP 7238757 B2 JP7238757 B2 JP 7238757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collector
active material
material layer
solid
monopolar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019231529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021099949A (ja
Inventor
崇督 大友
聡美 山本
晃一 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2019231529A priority Critical patent/JP7238757B2/ja
Publication of JP2021099949A publication Critical patent/JP2021099949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7238757B2 publication Critical patent/JP7238757B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本開示は、全固体電池に関する。
全固体電池は、正極活物質層および負極活物質層の間に固体電解質層を有する電池であり、可燃性の有機溶媒を含む電解液を有する液系電池に比べて、安全装置の簡素化が図りやすいという利点を有する。
また、全固体電池においては、正極集電体、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層および負極集電体をこの順に有するセルを厚さ方向に複数有する積層電池が知られている。例えば、特許文献1には、集電体の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電池を、電解質を挟んで複数枚直列に積層したバイポーラリチウムイオン二次電池が開示されている。
特開2004-253155号公報
ここで、電池の高電圧化を図るために、集電体の両面に同一の活物質層を有する複数のモノポーラ型の電池ユニットを、直列接続することが考えられる。ところが、この場合、各モノポーラ型の電池ユニット同士の間に絶縁部を配置する必要があり、電池のエネルギー密度が低くなってしまう。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、エネルギー密度が良好な全固体電池を提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本開示においては、モノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBを有する積層構造体を備える全固体電池であって、上記モノポーラ型ユニットAは、第1集電体Aと、上記第1集電体Aの第1面側から順に形成された、第1活物質層A1、固体電解質層A1、第2活物質層A1、および第2集電体A1をこの順に有し、上記第1集電体Aの上記第1面に対向する第2面側から順に形成された、第1活物質層A2、固体電解質層A2、第2活物質層A2、および第2集電体A2をこの順に有し、上記モノポーラ型ユニットBは、第2集電体Bと、上記第2集電体Bの第1面側から順に形成された、第2活物質層B1、固体電解質層B1、第1活物質層B1、および第1集電体B1をこの順に有し、上記第2集電体Bの上記第1面に対向する第2面側から順に形成された、第2活物質層B2、固体電解質層B2、第1活物質層B2、および第1集電体B2をこの順に有し、上記モノポーラ型ユニットAにおける上記第2集電体A2と、上記モノポーラ型ユニットBにおける上記第1集電体B1とは、絶縁層を介して対向するように配置され、上記第1集電体Aおよび上記第2集電体B、上記第2集電体A1および上記第2集電体A2、ならびに、上記第1集電体B1および上記第1集電体B2は、それぞれ電気的に接続され、上記全固体電池は、複数の上記積層構造体を備え、隣り合う上記積層構造体において、一方の上記積層構造体における上記第1集電体B2と、他方の上記積層構造体における第2集電体A1とが、絶縁層を介さずに対向し、電気的に接続されている、全固体電池を提供する。
本開示によれば、積層構造体が2種類のモノポーラ型ユニットを備えているため、エネルギー密度が良好な全固体電池とすることができる。
本開示においては、エネルギー密度が良好な全固体電池を提供することができるという効果を奏する。
本開示における積層構造体の一例を示す概略断面図である。 本開示における全固体電池の一例を示す概略断面図である。 積層構造体における集電体の接続構造の一例を説明する概略断面図である。 実施例2で作製した全固体電池の概略断面図である。 比較例1で作製した全固体電池の概略断面図である。 比較例2で作製した全固体電池の概略断面図である。
以下、本開示における全固体電池について、図面を用いて詳細に説明する。本願明細書において、一の部材の「面側」に他の部材を配置すると表現する場合、技術的に矛盾のない範囲において、一の部材の面に直接、他の部材を配置する場合、一の部材の面に、別部材を介して他の部材を配置する場合、および、一の部材の面から所定の空間を設けて他部材を配置する場合のいずれも含まれ得る。また、以下に示す各図は、理解を容易にするため、各部の大きさ、形状を適宜誇張している。さらに、各図において、ハッチングまたは符号を適宜省略している。
図1は、本開示における積層構造体の一例を示す概略断面図である。図1に示す積層構造体100は、モノポーラ型ユニット10(A)およびモノポーラ型ユニット11(B)を有している。モノポーラ型ユニット10(A)は、第1集電体1(A)の第1面X側から順に形成された、第1活物質層2(A1)、固体電解質層3(A1)、第2活物質層4(A1)、および第2集電体5(A1)をこの順に有し、第1集電体1(A)の第1面Xに対向する第2面Y側から順に形成された、第1活物質層2(A2)、固体電解質層3(A2)、第2活物質層4(A2)、および第2集電体5(A2)をこの順に有している。また、モノポーラ型ユニット11(B)は、第2集電体5(B)と、第2集電体5(B)の第1面X側から順に形成された、第2活物質層4(B1)、固体電解質層3(B1)、第1活物質層2(B1)、および第1集電体1(B1)をこの順に有し、第2集電体5の第1面Xに対向する第2面Y側から順に形成された、第2活物質層4(B2)、固体電解質層3(B2)、第1活物質層2(B2)、および第1集電体1(B2)をこの順に有している。また、モノポーラ型ユニット10(A)における第2集電体5(A2)と、モノポーラ型ユニット11(B)における第1集電体1(B1)とは、絶縁層12を介して対向するように配置されている。また、第1集電体1(A)および第2集電体5(B)、第2集電体5(A1)および第2集電体5(A2)、ならびに、第1集電体1(B1)および第1集電体1(B2)は、それぞれ電気的に接続されている。
図2は、本開示における全固体電池の一例を示す概略断面図である。図2に示す全固体電池200は、複数の積層構造体100(100Xおよび100Y)を備え、隣り合う積層構造体において、一方の積層構造体100Xにおける第1集電体1(B2)と、他方の積層構造体100Yにおける第2集電体5(A1)とが、絶縁層を介さずに対向し、電気的に接続されている。
本開示によれば、積層構造体が2種類のモノポーラ型ユニットを備えているため、エネルギー密度が良好な全固体電池とすることができる。通常、複数のモノポーラ型ユニットを積層する場合、短絡を避けるため、各ユニット間に絶縁層を配置する必要がある。一方で、本開示における全固体電池では、2つのモノポーラ型ユニットが絶縁層を介して対向するように配置された積層構造体を、1つの構成単位として有している。このような積層構造体を複数積層する場合、各積層構造体の間には絶縁層を配置する必要がない。そのため、絶縁層の数を削減することができ、電池のエネルギー密度が良好となる。さらに、複数の積層構造体を積層する場合、接触する集電体は全固体電池に加える拘束力により導通させることができるため、溶接等の接続工程を削減することができる。
1.全固体電池
本開示における全固体電池は、複数の積層構造体を備え、隣り合う積層構造体において、一方の積層構造体における第1集電体B2と、他方の積層構造体における第2集電体A1とが、絶縁層を介さずに対向し、電気的に接続されている。積層構造体、第1集電体B2、および第2集電体A1については後述する。
第1集電体B2と第2集電体A1との電気的接続は、溶接等の処理によって接続してもよいし、電池の拘束圧によって接続してもよい。
全固体電池が有する積層構造体の数は、少なくとも2以上であり、3以上であってもよく、10以上であってもよく、20以上であってよい。一方で、積層構造体の数は、例えば1000以下であり、500以下であってもよい。また、図2に示すように、全固体電池200は、通常、複数の積層構造体を収納する外装体101と、集電タブ102を備える。外装体は特に限定に限定されず、例えばAlラミネートが挙げられる。集電タブは、積層構造体における端部の集電体に積層され、外装体内部から外装体外部へ延出する構成とすることができる。集電タブの材料は、特に限定されず、従来公知の材料とすることができる。全固体電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、後者が好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。
2.積層構造体
(1)積層構造体の構成
本開示における積層構造体は、モノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBを有する。モノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBの種類は特に限定されないが、リチウムイオン電池であることが好ましい。なお、本開示において「第1」と付された部材同士、「第2」と付された部材同士は、それぞれ同じ極性を有する。例えば、第1活物質層A1、第1活物質層A2、第1活物質層B1、および第1活物質層B2は、共に正極活物質層であるか、共に負極活物質層である。
(i)モノポーラ型ユニットA
モノポーラ型ユニットAは、第1集電体Aと、第1集電体Aの第1面側から順に形成された、第1活物質層A1、固体電解質層A1、第2活物質層A1、および第2集電体A1をこの順に有し、第1集電体Aの第1面に対向する第2面側から順に形成された、第1活物質層A2、固体電解質層A2、第2活物質層A2、および第2集電体A2をこの順に有している。
モノポーラ型ユニットAでは、第2集電体A1および第2集電体A2は電気的に接続されている。接続構造は特に限定されず、例えば、第2集電体A1および第2集電体A2を別部材(接続部材)によって電気的に接続してもよいし、第2集電体A1および第2集電体A2を同一の部材として一体化することにより電気的に接続してもよい。前者の場合、別部材を用いた接続には、例えば、溶接等の処理が必要となる。一方で、後者の場合、第2集電体A1および第2集電体A2が同一の部材であるため、接続には溶接のような処理の必要がない。そのため、接続の信頼性を向上させることができ、かつ、電池の生産性を向上させることができる。
モノポーラ型ユニットAにおいて、第1集電体Aは正極集電体または負極集電体である。第1集電体Aが正極集電体である場合、第1活物質層A1および第1活物質層A2は共に正極活物質層であり、第2活物質層A1および第2活物質層A2は共に負極活物質層であり、第2集電体A1および第2集電体A2は共に負極集電体である。
(ii)モノポーラ型ユニットB
モノポーラ型ユニットBは、第2集電体Bと、第2集電体Bの第1面側から順に形成された、第2活物質層B1、固体電解質層B1、第1活物質層B1、および第1集電体B1をこの順に有し、第2集電体Bの第1面に対向する第2面側から順に形成された、第2活物質層B2、固体電解質層B2、第1活物質層B2、および第1集電体B2をこの順に有している。
モノポーラ型ユニットBでは、第1集電体B1および第1集電体B2は電気的に接続されている。接続構造は、上記「(i)モノポーラ型ユニットA」で説明した接続構造と同様とすることができる。
第2集電体Bは、上記モノポーラ型ユニットAの第1集電体Aと極性が異なる。つまり、第1集電体Aが正極集電体である場合、第2集電体Bは負極集電体である。
(iii)絶縁層
本開示における絶縁層は、上述したモノポーラ型ユニットAにおける第2集電体A2とモノポーラ型ユニットBにおける第1集電体B1との間に配置される層である。絶縁層は、例えばポリイミド、ポリエチレンテレフタラート(PET)等の樹脂を含有することが好ましい。
厚さ方向からみた絶縁層の面積は、厚さ方向からみた上記モノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBの面積よりも大きいことが好ましい。
(iv)積層構造体
積層構造体では、上記モノポーラ型ユニットAにおける第2集電体A2と、モノポーラ型ユニットBにおける第1集電体B1とは、上記絶縁層を介して対向するように配置されている。
また、モノポーラ型ユニットAにおける上記第1集電体Aおよびモノポーラ型ユニットBにおける上記第2集電体Bは、電気的に接続されている。接続構造は、「(i)モノポーラ型ユニットA」で説明したように、第1集電体Aおよび第2集電体Bを接続部材によって電気的に接続してもよいし、第1集電体Aおよび第2集電体Bを同一の部材として一体化することにより接続してもよい。なお、後者の場合、第1集電体Aおよび第2集電体Bとして用いる材料としては、正極集電体および負極集電体の両方に使用できる材料を選択することが好ましい。
ここで、図3を用いて、集電体を同一部材として一体化することで、第1集電体Aおよび第2集電体B、第2集電体A1および第2集電体A2、ならびに、第1集電体B1および第1集電体B2を、それぞれ電気的に接続する方法を説明する。まず、第2集電体5の片面2ヶ所に、第2活物質層4(A1およびA2)を積層し、この第2物質層4のそれぞれの上に固体電解質層3(A1およびA2)を積層する。このようにして、図3(a)のような部材Pを準備する。また、同様にして、図3(b)のような、第1集電体B1およびB2が一体化した第1集電体1上に、第1活物質層2(B1およびB2)および固体電解質層3(B1およびB2)が積層された部材Qを準備する。そして、第1集電体Aおよび第2集電体Bの両方を兼ねる集電体6の両面に、第1活物質層2(A1およびA2)および第2活物質層4(B1およびB2)を、集電体6を介して対向する位置にそれぞれ積層する。このようにして、図3(c)のような部材Rを準備する。その後、これらの部材をそれぞれ屈曲させ、図3(d)のように絶縁層12とともに配置して積層する。このような方法であれば、溶接等の処理を行うことなく、積層構造体において集電体を電気的に接続することができる。その結果、接続の信頼性および全固体電池の生産性を向上させることができる。
(2)積層構造体の材料
積層構造体の集電体に用いられる材量は特に限定されず、全固体電池の正極集電体または負極集電体に用いられる従来公知の材料とすることができる。例えば、SUS、Al、Cu、Ni、Fe、Ti、およびCが挙げられる。正極集電体として用いる場合、Al、Ni、およびCが望ましく、負極集電体として用いる場合、CuおよびNiが望ましい。
接続部材を用いて集電体を接続する場合、接続部材の材料としては、SUS、Al、Cu、Ni、Fe、Ti、およびC等の導電性を有する材料を挙げることができる。
積層構造体の活物質層に用いられる材量は特に限定されず、全固体電池の活物質層に用いられる従来公知の材料とすることができる。
活物質層は、正極活物質または負極活物質を含有し、必要に応じて固体電解質、導電助剤およびバインダーの少なくとも一つを含んでもよい。
正極活物質としては、例えば、LiCoO、LiNiO、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3、およびNCA系活物質等の層状型材料、LiMn、LiNi1/2Mn3/2等のスピネル型材料、Li過剰型材料、硫黄や硫化物等が挙げられる。
負極活物質としては、例えば、カーボン材料、Si系、Sn系、Al系等の合金材料、Li金属、およびLiTi12を挙げることができる。
正極活物質層に用いる固体電解質は、正極電位で分解しない固体電解質が好ましく、負極活物質層に用いる固体電解質は、負極電位で分解しない固体電解質が好ましい。固体電解質としては、例えば、硫化物固体電解質、酸化物固体電解質、ハロゲン化物固体電解質、水素化物固体電解質等の無機材料、ポリマー電解質、プラスチッククリスタル等の有機材料が挙げられる。硫化物固体電解質としては、例えば、非晶質固体電解質、ガラスセラミックス固体電解質、結晶質固体電解質が挙げられる。具体的に、非晶質固体電解質としては、LiS-P系、LiS-SiS系、LiS-GeS系、LiS-Al系、LiS-B系が挙げられ、LiF、LiCl、LiBr、LiI等を含んでいてもよく、一部LiPO等の酸化物を含んでいてもよい。ガラスセラミックス固体電解質としては、70LiS・30P(Li11)、75LiS・25P、80LiS・20P、LiI-LiS-P系、LiI-LiBr-LiS-P系が挙げられ、一部LiPO等の酸化物を含んでいてもよい。結晶質固体電解質としては、LGPS型固体電解質、Thio-LISICON型固体電解質、アルジロダイト型固体電解質等が挙げられる。
導電助剤としては、例えば、気相成長炭素繊維(VGCF)およびカーボンナノチューブ(CNT)等のカーボン材料、およびLi合金化しない金属材等を挙げることができる。
バインダーとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ化物系バインダー、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース系バインダー、およびブチレンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム系バインダーを挙げることができる。
積層構造体の固体電解質層は、少なくとも固体電解質を含有する層であり、必要に応じてバインダーを含有していてもよい。固体電解質、バインダーについては、上述したとおりである。
絶縁層の材料としては、例えば絶縁性ポリマーシートを挙げることができる。絶縁性ポリマーシートとしては、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)等を挙げることができる。
本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1]
正極集電体、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、負極集電体、負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層、および正極集電体をこの順に積層し、正極集電体同士を超音波溶接により電気的に接続することで、モノポーラ型ユニットAを作製した。次いで、負極集電体、負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層、正極集電体、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、および負極集電体をこの順に積層し、負極集電体同士を音波溶接により電気的に接続することで、モノポーラ型ユニットBを作製した。そして、これらモノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBを、絶縁性ポリマーフィルムを介して積層し、モノポーラ型電気ユニットAの負極集電体とモノポーラ型電気ユニットBの正極集電体とを超音波溶接により電気的に接続した。これにより、図1に示すような積層構造体を作製した。このようにして得られた積層構造体2つを積層し、集電タブを接続し、外装体に封入することで、図2に示すような全固体電池を作製した。
[実施例2]
正極集電体の片面2ヵ所に正極活物質層を積層し、これら2ヶ所の正極活物質層それぞれの上に、固体電解質層を積層し、図3(a)に示すような部材Pを作製した。次いで、負極集電体の片面2ヵ所に負極活物質層を積層し、これら2ヶ所の負極活物質層それぞれの上に、固体電解質層を積層し、図3(b)に示すような部材Qを作製した。さらに、正極集電体および負極集電体の両方の機能を有する集電体の一方の面2ヶ所に、正極活物質層および負極活物質層を積層した。その後、集電体を介して対向する箇所に、正極活物質層および負極活物質層をそれぞれ積層し、図3(c)に示すような部材Rを作製した。図3(d)に示すように、これらの部材を屈曲させ、絶縁性ポリマーフィルムを介して積層することで、積層構造体を得た。この積層構造体を2つ積層し、最外層の集電体に集電タブを積層し、アルミラミネートフィルムで封止した。これにより、溶接処理を行うことなく、図4に示すような全固体電池を作製した。
[比較例1]
正極集電体、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、負極集電体、負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層、および正極集電体をこの順に積層し、正極集電体同士を超音波溶接により電気的に接続することで、実施例1と同様なモノポーラ型ユニットAを4つ作製した。これらモノポーラ型ユニットAを、間に絶縁性ポリマーフィルムを挟んで互いに積層した。積層した各モノポーラ型電池ユニットAの正極集電体および負極集電体を接続して、図5に示すような全固体電池を作製した。
[比較例2]
実施例1と同様にしてモノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBを2つずつ作製した。モノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBを、絶縁層を介して交互に積層し、その後、集電体を図6のように接続した。このようにして、図6のような、全固体電池を作製した。
実施例1および実施例2では、比較例1および比較例2の電池に比べて絶縁層の数を少なくすることができた。そのため、本開示における全固体電池では、重量および体積の観点で高エネルギー密度化が可能となる。また、一部正負極間の直列接続が面接触となるため、抵抗低減が可能となる。
1 …第1集電体
2 …第1活物質層
3 …固体電解質層
4 …第2活物質層
5 …第2集電体
10 …モノポーラ型ユニットA
11 …モノポーラ型ユニットB
12 …絶縁層
100 …積層構造体
200 …全固体電池

Claims (1)

  1. モノポーラ型ユニットAおよびモノポーラ型ユニットBを有する積層構造体を備える全固体電池であって、
    前記モノポーラ型ユニットAは、
    第1集電体Aと、
    前記第1集電体Aの第1面側から順に形成された、第1活物質層A1、固体電解質層A1、第2活物質層A1、および第2集電体A1をこの順に有し、
    前記第1集電体Aの前記第1面に対向する第2面側から順に形成された、第1活物質層A2、固体電解質層A2、第2活物質層A2、および第2集電体A2をこの順に有し、
    前記モノポーラ型ユニットBは、
    第2集電体Bと、
    前記第2集電体Bの第1面側から順に形成された、第2活物質層B1、固体電解質層B1、第1活物質層B1、および第1集電体B1をこの順に有し、
    前記第2集電体Bの前記第1面に対向する第2面側から順に形成された、第2活物質層B2、固体電解質層B2、第1活物質層B2、および第1集電体B2をこの順に有し、
    前記モノポーラ型ユニットAにおける前記第2集電体A2と、前記モノポーラ型ユニットBにおける前記第1集電体B1とは、絶縁層を介して対向するように配置され、
    前記第1集電体Aおよび前記第2集電体B、前記第2集電体A1および前記第2集電体A2、ならびに、前記第1集電体B1および前記第1集電体B2は、それぞれ電気的に接続され、
    前記全固体電池は、複数の前記積層構造体を備え、
    隣り合う前記積層構造体において、一方の前記積層構造体における前記第1集電体B2と、他方の前記積層構造体における前記第2集電体A1とが、絶縁層を介さずに対向し、電気的に接続されている、全固体電池。
JP2019231529A 2019-12-23 2019-12-23 全固体電池 Active JP7238757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231529A JP7238757B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 全固体電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231529A JP7238757B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 全固体電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021099949A JP2021099949A (ja) 2021-07-01
JP7238757B2 true JP7238757B2 (ja) 2023-03-14

Family

ID=76541424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019231529A Active JP7238757B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 全固体電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7238757B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021230066A1 (ja) * 2020-05-12 2021-11-18
KR20250045282A (ko) * 2023-09-25 2025-04-01 삼성에스디아이 주식회사 전고체 전지 및 전고체 전지 스택

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012176604A1 (ja) 2011-06-20 2012-12-27 ナミックス株式会社 リチウムイオン二次電池
JP2013098135A (ja) 2011-11-04 2013-05-20 Toyota Motor Corp 電池
JP2013131463A (ja) 2011-12-22 2013-07-04 Kaneka Corp 非水電解質二次電池用電極及びそれを用いた非水電解質二次電池
JP2014067518A (ja) 2012-09-25 2014-04-17 Jsr Corp 蓄電セルおよびその製造方法
JP2018037247A (ja) 2016-08-31 2018-03-08 株式会社日立製作所 積層型全固体二次電池
WO2018061458A1 (ja) 2016-09-28 2018-04-05 株式会社日立製作所 全固体電池
JP2018156901A (ja) 2017-03-21 2018-10-04 株式会社東芝 二次電池、電池パック、及び車両

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012176604A1 (ja) 2011-06-20 2012-12-27 ナミックス株式会社 リチウムイオン二次電池
JP2013098135A (ja) 2011-11-04 2013-05-20 Toyota Motor Corp 電池
JP2013131463A (ja) 2011-12-22 2013-07-04 Kaneka Corp 非水電解質二次電池用電極及びそれを用いた非水電解質二次電池
JP2014067518A (ja) 2012-09-25 2014-04-17 Jsr Corp 蓄電セルおよびその製造方法
JP2018037247A (ja) 2016-08-31 2018-03-08 株式会社日立製作所 積層型全固体二次電池
WO2018061458A1 (ja) 2016-09-28 2018-04-05 株式会社日立製作所 全固体電池
JP2018156901A (ja) 2017-03-21 2018-10-04 株式会社東芝 二次電池、電池パック、及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021099949A (ja) 2021-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6319335B2 (ja) 全固体電池の製造方法
CN103069614B (zh) 具有内置的密封装置的集电体、和包括这种集电体的双极电池
JP2005276486A (ja) 積層型電池、組電池および車両
CN103548196A (zh) 双极全固体电池
WO2011002064A1 (ja) ラミネート形電池
CN111554863A (zh) 全固体电池层叠体
JP7562947B2 (ja) 全固体電池積層体
KR20140004573A (ko) 전극조립체, 전극조립체의 제조공정 및 전극조립체를 포함하는 전기화학소자
JP5900281B2 (ja) 全固体電池およびその製造方法
CN113206355B (zh) 全固体电池
KR20100071786A (ko) 온도 분포의 균일성이 향상된 이차 전지
JP5704251B2 (ja) 組電池及び組電池の製造方法
JP2015128019A (ja) 双極型二次電池
JP2012069283A (ja) 積層型電池の製造方法および積層型電池用セパレータ
JP7238757B2 (ja) 全固体電池
CN107819100B (zh) 电池
JP2018037247A (ja) 積層型全固体二次電池
CN108335915B (zh) 电极组件的制造方法及包括该电极组件的电化学电池
JP5429304B2 (ja) 固体電池モジュール
JP7670081B2 (ja) 積層電池
US20240304854A1 (en) Unit solid-state battery and method for producing unit solid-state battery
KR102796773B1 (ko) 전지
JP2018160406A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2023098417A (ja) 電池
JP2025077154A (ja) 電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230213

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7238757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151