JP5704082B2 - 通信機および通信方法 - Google Patents

通信機および通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5704082B2
JP5704082B2 JP2012013960A JP2012013960A JP5704082B2 JP 5704082 B2 JP5704082 B2 JP 5704082B2 JP 2012013960 A JP2012013960 A JP 2012013960A JP 2012013960 A JP2012013960 A JP 2012013960A JP 5704082 B2 JP5704082 B2 JP 5704082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
data
elements
real part
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012013960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013153377A (ja
Inventor
延良 西川
延良 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Icom Inc
Original Assignee
Icom Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Icom Inc filed Critical Icom Inc
Priority to JP2012013960A priority Critical patent/JP5704082B2/ja
Priority to US13/599,641 priority patent/US9083431B2/en
Publication of JP2013153377A publication Critical patent/JP2013153377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5704082B2 publication Critical patent/JP5704082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/204Multiple access
    • H04B7/208Frequency-division multiple access [FDMA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2614Peak power aspects
    • H04L27/2623Reduction thereof by clipping
    • H04L27/2624Reduction thereof by clipping by soft clipping

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、通信機および通信方法に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の通信では、入力信号をサブキャリア変調し、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)を行い、ベースバンド信号を生成する。そのため、サブキャリアの数が増え、FFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)サイズが大きくなると、大きなピークを持つベースバンド信号が生成され、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)が高くなるという性質を持っている。PAPRが高くなると、信号を歪みなく伝送するために広範囲において線形性を有する増幅器が必要となる。そこでPAPRを低減するための技術が開発されている。
特許文献1では、PAPRを低減するため、IFFTを行う前に逐次決定法により算出した最適位相に基づきサブキャリア変調信号の位相を制御する。
特開2006−165781号公報
OFDM方式の通信では、PAPRを低減することが課題となっている。特許文献1では、PAPRを低減する最適位相を算出するために繰り返し計算処理を行い、サブキャリアごとに位相を制御する必要がある。また特許文献1に開示されている技術では、PAPRの低減の程度を制御することはできない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、OFDM方式の通信において、PAPRを低減し、さらにPAPRの低減の程度を制御することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調手段と、
前記サブキャリア変調信号の逆高速フーリエ変換を行って、第1データを生成するIFFT手段と、
前記第1データを前記第1データの実部である実部データと前記第1データの虚部である虚部データとに分解する分解手段と、
前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の最大値より大きい所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値以下である所定の負の閾値、あるいは前記入力データ系列の要素の最大値以上である所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値より小さい所定の負の閾値を用いて、
前記入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値より大きい要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以下である要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する演算手段と、
前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部演算データを生成する生成手段と、
前記実部演算データおよび前記虚部演算データを合成してベースバンド信号を生成する合成手段と、
前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記所定の境界値は前記入力データ系列の要素の最大値より小さく、前記入力データ系列の要素の最小値より大きい。
好ましくは、前記所定の境界値は0である。
好ましくは、前記演算手段は、前記入力データ系列が前記実部データである場合と、前記入力データ系列が前記虚部データである場合とで、同じ前記所定の正の閾値および前記所定の負の閾値を用いる。
本発明の第2の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列手段と、
前記並列信号を前記並列信号の実部である実部データと前記並列信号の虚部である虚部データとに分解する受信側分解手段と、
前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0以下である要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が0以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する逆演算手段と、
前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記逆演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部逆演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部逆演算データを生成する受信側生成手段と、
前記実部逆演算データおよび前記虚部逆演算データを合成して第2データを生成する受信側合成手段と、
前記第2データの高速フーリエ変換を行ってサブキャリア変調信号を生成するFFT手段と、
前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調ステップと、
前記サブキャリア変調信号の逆高速フーリエ変換を行って、第1データを生成するIFFTステップと、
前記第1データを前記第1データの実部である実部データと前記第1データの虚部である虚部データとに分解する分解ステップと、
前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の最大値より大きい所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値以下である所定の負の閾値、あるいは前記入力データ系列の要素の最大値以上である所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値より小さい所定の負の閾値を用いて、
前記入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値より大きい要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以下である要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する演算ステップと、
前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部演算データを生成する生成ステップと、
前記実部演算データおよび前記虚部演算データを合成してベースバンド信号を生成する合成ステップと、
前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記所定の境界値は前記入力データ系列の要素の最大値より小さく、前記入力データ系列の要素の最小値より大きい。
好ましくは、前記所定の境界値は0である。
好ましくは、前記演算ステップにおいて、前記入力データ系列が前記実部データである場合と、前記入力データ系列が前記虚部データである場合とで、同じ前記所定の正の閾値および前記所定の負の閾値を用いる。
本発明の第4の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列ステップと、
前記並列信号を前記並列信号の実部である実部データと前記並列信号の虚部である虚部データとに分解する受信側分解ステップと、
前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0以下である要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が0以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する逆演算ステップと、
前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記逆演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部逆演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部逆演算データを生成する受信側生成ステップと、
前記実部逆演算データおよび前記虚部逆演算データとを合成して第2データを生成する受信側合成ステップと、
前記第2データの高速フーリエ変換を行ってサブキャリア変調信号を生成するFFTステップと、
前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、OFDM方式の通信において、PAPRを低減し、さらにPAPRの低減の程度を制御することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る演算部の演算例を示す図である。 実施の形態に係る通信機を用いてPAPRを低減する原理を示す図である。 シミュレーションしたベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。 シミュレーションしたBER特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。以下の説明において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)は、IFFTとIDFT(Inverse Discrete Fourier Transformation:逆離散フーリエ変換)を含む概念とする。したがって本発明の実施の形態においては、IFFTの代わりに、IDFTを行うよう構成してもよい。同様にFFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)は、FFTとDFT(Discrete Fourier Transformation:離散フーリエ変換)を含む概念とする。またIDFTおよびDFTを行う場合は、以下の説明におけるFFTサイズとは、DFTのサイズを意味する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。通信機1は、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の無線通信により他の機器と通信を行う。通信機1は、アンテナ10、変調部11、直並列変換部12、IFFT部13、分解部14、生成部15、合成部16、送信部17、およびコントローラ20を備える。生成部15は、演算部151および演算部152を備える。
コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)21、RAM(Random Access Memory)23、およびROM(Read-Only Memory)24を備える。複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ20から各部への信号線が省略されているが、コントローラ20は通信機1の各部にI/O(Input/Output)22を介して接続しており、それらの処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。
RAM23には、例えば送信フレームを生成するためのデータが記憶されている。ROM24は、コントローラ20が通信機1の動作を制御するための制御プログラムを格納する。コントローラ20は、制御プログラムに基づいて、通信機1を制御する。
図2は、実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。上述の通信機1に受信機能をもたせるため、図2に示す通信機1はさらに復調部31、並直列変換部32、FFT部33、合成部34、受信側生成部35、分解部36、受信部37、および送受信切替部38を備える。受信側生成部35は、逆演算部351、352を備える。送信機能および受信機能を備える図2に示す通信機1を用いて、通信機1が行う通信方法について以下に説明する。
変調部11は、入力信号を所定の変調方式で変調し、変調信号を生成し、直並列変換部12に送る。変調方式として、例えばQPSK(Quadrature Phase-Shift Keying:四位相偏移変調)を用いる。直並列変換部12は、変調信号を直並列変換して並列信号を生成し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する。そして、サブキャリア変調信号をIFFT部13に送る。IFFT部13は、サブキャリア変調信号のIFFTを行い、第1データを生成して分解部14に送る。
分解部14は、第1データを第1データの実部である実部データと、第1データの虚部である虚部データとに分解し、実部データと虚部データを生成部15に送る。生成部15は、実部データを演算部151に、虚部データを演算部152にそれぞれ送る。演算部151および演算部152の動作は同じであるため、演算部151の動作について説明する。サブキャリア変調信号をdとすると、演算部151が受け取った実部データuは、下記(1)式で表される。
Figure 0005704082
演算部151は、実部データである入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成する。また入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値以下である要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する。
あるいは演算部151は、入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値以上である要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成する。また入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値より小さい要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する。
所定の正の閾値とは、入力データ系列の要素の最大値より大きい値であり、所定の負の閾値とは、入力データ系列の要素の最小値以下である値である。あるいは所定の正の閾値とは、入力データ系列の要素の最大値以上である値であり、所定の負の閾値とは、入力データ系列の要素の最小値より小さい値である。所定の正の閾値および負の閾値は、後述するようにPAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)の低減の程度およびBER(Bit Error Rate:符号誤り率)の劣化の程度を考慮して予め定められている。なお所定の正の閾値および負の閾値の絶対値は同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
所定の境界値とは、予め定められた任意の実数値であるが、PAPRの低減の程度およびBERの劣化の程度を考慮すると、入力データ系列の要素の最大値より小さく、入力データ系列の要素の最小値より大きいことが望ましい。さらに所定の境界値を0とした場合には、各要素の値と所定の境界値との大小関係の判定処理を簡易化することが可能となる。
演算部151は、例えば、入力データ系列の最大値より大きい正の閾値、入力データ系列の最小値より小さい負の閾値、および所定の境界値0を用いて、以下のように演算処理を行う。演算部151は、実部データuの要素の内、値が0より大きい要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としたデータuおよび実部データuの要素の内、値が0以下の要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としたデータuを生成する。実部データuは、下記(2)式のように表される。
Figure 0005704082
演算部151は、実部データuの要素の内、値が0以上である要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としてuを生成し、実部データuの要素の内、値が0より小さい要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としてuを生成するよう構成してもよい。また正の閾値が実部データの最大値より大きく、負の閾値が実部データの最小値より小さく、所定の境界値が0である場合には、実部データuの要素の内、値が0より大きい要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としてuを生成し、実部データuの要素の内、値が0より小さい要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としてuを生成するよう構成してもよい。
ここで、要素数が実部データuと同じであり、実部データuの要素の内、値が0より大きい要素と同じ位置の要素の値が所定の正の閾値であり、該要素以外の要素の値が0であるデータをthとする。演算部151が、実部データuの要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として生成した正データu’は、下記(3)式で表される。
Figure 0005704082
また要素数がuと同じであり、uの要素の内、値が0以下である要素と同じ位置の要素の値が所定の負の閾値であり、該要素以外の要素の値が0であるデータをthとする。演算部151が、実部データuの要素の内、値が0以下の要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として生成した負データu’は、下記(4)式で表される。
Figure 0005704082
生成部15は、演算部151が実部データuに基づき生成した正データu’および負データu’を加算して実部演算データを生成する。実部演算データu’は、下記(5)式で表される。
Figure 0005704082
さらに生成部15は、演算部151と同様に演算部152が虚部データに基づき生成した正データおよび負データを加算して虚部演算データv’を生成する。生成部15は、実部演算データu’と虚部演算データv’を合成部16に送る。
演算部151、152が用いる所定の正の閾値および負の閾値は、異なってもよい。演算部151、152が同じ所定の正の閾値および負の閾値を用いる場合には、1つの演算器を用いて演算部151、152を実現することができる。
合成部16は、送られた実部演算データu’および虚部演算データv’を合成したu’+jv’に基づきベースバンド信号を生成し、送信部17に送る。ただし、jは虚数単位である。送信部17は、ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部38およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送る。
上述の演算によりPAPRを低減する原理を示す。図3は、実施の形態に係る生成部における演算例を示す図である。横軸が要素であり、縦軸が振幅であり、各要素の値をグラフで示したものである。ここでは、実部データについてのみ考える。図3(a)は、実部データを表したものである。図3(a)中の矢印は、正の閾値または負の閾値から実部データの各要素の値を減算した値を示している。図3(b)は、演算部151が実部データに基づき生成した正データおよび負データを加算した実部演算データを示している。図3(b)中の矢印は、図3(a)中の矢印と同じであり、矢印が示す値が、実部演算データの各要素の値である。
図4は、実施の形態に係る通信機を用いてPAPRを低減する原理を示す図である。横軸が要素であり、縦軸が振幅であり、各要素の値を棒グラフで示したものである。棒グラフ上の数字は、各要素の値を示している。ここでは簡単のため、要素の値はすべて正の実数値としている。また正の閾値は0.11であり、境界値は0である。図4(a)は実部データを表したものであり、図4(b)は実部演算データを示している。図4(a)のPAPRは、下記(6)式で表されるように、8.7371dBである。
Figure 0005704082
図4(b)のPAPRは、下記(7)式で表されるように、0.5737dBである。
Figure 0005704082
したがって、正の閾値または負の閾値から実部データおよび虚部データの各要素の値を減算した値に基づきベースバンド信号を生成することで、ベースバンド信号のPAPRを低減することが可能となる。
受信側での処理を以下に説明する。受信部37は、アンテナ10および送受信切替部38を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、分解部36に送る。分解部36は、ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する。分解部36は、並列信号を並列信号の実部である実部データと、並列信号の虚部である虚部データとに分解し、実部データと虚部データを受信側生成部35に送る。受信側生成部35は、実部データを逆演算部351に、虚部データを逆演算部352にそれぞれ送る。逆演算部351および逆演算部352の動作は同じであるため、逆演算部351の動作について説明する。逆演算部351が受け取った実部データをr’とする。
逆演算部351は、入力データ系列の要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成する。また入力データ系列の要素の内、値が0以下である要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する。
あるいは逆演算部351は、入力データ系列の要素の内、値が0以上である要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成する。また入力データ系列の要素の内、値が0より小さい要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する。
逆演算部351が用いる所定の正の閾値および負の閾値は、送信側の演算部151が用いた所定の正の閾値および負の閾値とそれぞれ同じである。正の閾値が、送信側の演算部151の入力データ系列の要素の最大値より大きい場合に、逆演算部351は値が0より大きい要素については、正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成する。また正の閾値が、送信側の演算部151の入力データ系列の要素の最大値以上である場合に、逆演算部351は値が0以上である要素については、正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成する。
同様に、負の閾値が送信側の演算部151の入力データ系列の要素の最小値以下である場合に、逆演算部351は値が0以下である要素については、負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する。また負の閾値が送信側の演算部151の入力データ系列の要素の最小値より小さい場合に、逆演算部351は値が0より小さい要素については、負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する。
上述の例において、送信側の演算部151で用いた正の閾値は実部データuの要素の最大値より大きいので、逆演算部351は、実部データr’の要素の内、値が0より大きい要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としてデータr’を生成する。同様に、上述の例において、送信側の演算部151で用いた負の閾値は実部データuの要素の最小値より小さいので、逆演算部351は、実部データr’の要素の内、値が0より小さい要素を抽出し、該要素以外の要素の値を0としてデータr’を生成する。実部データr’は、下記(8)式のように表される。
Figure 0005704082
要素数がr’と同じであり、r’の要素の内、値が0より大きい要素と同じ位置の要素の値が所定の正の閾値であり、該要素以外の要素の値が0であるデータは、送信側で用いたthに一致する。thを用いて、逆演算部351が、実部データr’の要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として生成した正データrは、下記(9)式で表される。
Figure 0005704082
同様に、要素数がr’と同じであり、r’の要素の内、値が0より小さい要素と同じ位置の要素の値が所定の負の閾値であり、該要素以外の要素の値が0であるデータは、送信側で用いたthに一致する。thを用いて、逆演算部351が、実部データr’の要素の内、値が0より小さい要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として生成した負データrは、下記(10)式で表される。
Figure 0005704082
受信側生成部35は、逆演算部351が実部データr’に基づき生成した正データrおよび負データrを加算して実部逆演算データを生成する。実部逆演算データrは、下記(11)式で表される。
Figure 0005704082
上記(9)式および(10)式より、上記(11)式から下記(12a)式が導き出される。ここで、実部データr’は、生成部15が生成した実部演算データu’に一致するため、r’=u’およびr’=u’が成立する。さらに上記(3)式および(4)式より、下記(12b)式が導きだされる。したがって、rは分解部14で生成した実部データuに一致する。
Figure 0005704082
さらに受信側生成部35は、逆演算部351と同様に逆演算部352が虚部データに基づき生成した正データおよび負データを加算して虚部逆演算データsを生成する。受信側生成部35は、実部逆演算データrと虚部逆演算データsを合成部34に送る。
逆演算部351と同様に、逆演算部352が用いる所定の正の閾値および負の閾値は、送信側の演算部152が用いた所定の正の閾値および負の閾値とそれぞれ同じである。また送信側と同様に、逆演算部351、352が用いる所定の正の閾値および負の閾値は、異なってもよい。逆演算部351、352が同じ所定の正の閾値および負の閾値を用いる場合には、1つの演算器を用いて逆演算部351、352を実現することができる。
合成部34は、送られた実部逆演算データrおよび虚部逆演算データsを合成したr+jsで表される第2データを生成し、FFT部33に送る。FFT部33は、第2データのFFTを行い、サブキャリア変調信号を生成する。FFT部33は、サブキャリア変調信号を並直列変換部32に送る。
並直列変換部32は、サブキャリア変調信号を並直列変換し、直列信号を生成して復調部31に送る。復調部31は、直列信号を所定の復調方式で復調する。例えば、復調部31は直列信号のQPSK復調を行う。これにより変調部11で変調した入力信号を復調部31で復調して出力することができる。
以上説明した原理に従って、通信機1は例えば以下のように通信を行う。サブキャリアの数が4の場合に、分解部14が生成した実部データuが下記(13)式で表されるとする。
Figure 0005704082
ここで一例として、正の閾値を6、負の閾値を−6、境界値を0とすると、uおよびuは、下記(14)式で表される。
Figure 0005704082
演算部151が実部データuに基づき生成する正データu’は、下記(15)式で表される。
Figure 0005704082
また演算部151が実部データuに基づき生成する負データu’は、下記(16)式で表される。
Figure 0005704082
生成部15が、演算部151が実部データuに基づき生成した正データu’および負データu’を加算して生成する実部演算データu’は、下記(17)式で表される。
Figure 0005704082
さらに生成部15は、演算部151と同様に演算部152が虚部データに基づき生成した正データおよび負データを加算して虚部演算データを生成する。生成部15は、実部演算データと虚部演算データを合成部16に送る。合成部16は、送られた実部演算データおよび虚部演算データを合成してベースバンド信号を生成し、送信部17に送る。送信部17は、ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部38およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送る。
受信側での処理を以下に説明する。受信部37は、アンテナ10および送受信切替部38を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、分解部36に送る。分解部36は、ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する。分解部36は並列信号を実部データと虚部データに分解し、受信側生成部35に送る。受信側生成部35は、実部データを逆演算部351に、虚部データを逆演算部352に送る。逆演算部351が受け取った実部データをr’は、下記(18)式で表される。
Figure 0005704082
r’およびr’ は、下記(19)式で表される。
Figure 0005704082
逆演算部351が実部データr’に基づき生成する正データrは、下記(20)式で表され、上記(14)式で表されるuに一致する。
Figure 0005704082
また逆演算部351が実部データr’に基づき生成する負データrは、下記(21)式で表され、上記(14)式で表されるuに一致する。
Figure 0005704082
受信側生成部35が、逆演算部351が実部データr’に基づき生成した正データrおよび負データrを加算して生成する実部逆演算データrは、下記(22)式で表される。rは分解部14で生成した上記(13)式で表される実部データuに一致する。
Figure 0005704082
さらに受信側生成部35は、逆演算部351と同様に逆演算部352が虚部データに基づき生成した正データおよび負データを加算して虚部演算データを生成する。受信側生成部35は、実部逆演算データと虚部逆演算データを合成部34に送る。合成部34は、送られた実部逆演算データおよび虚部逆演算データを合成して第2データを生成し、FFT部33に送る。FFT部33は、第2データのFFTを行ってサブキャリア変調信号を生成し、並直列変換部32に送る。並直列変換部32は、サブキャリア変調信号を並直列変換し、直列信号を生成して復調部31に送る。復調部31は、直列信号を所定の復調方式で復調する。例えば、復調部31は直列信号のQPSK復調を行う。これにより変調部11で変調した入力信号を復調部31で復調して出力することができる。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態に係る通信機1によれば、OFDM通信方式において、所定の正の閾値または所定の負の閾値からサブキャリア変調信号のIFFTを行って生成した第1データの各要素を減算して生成したデータに基づきベースバンド信号を生成することでPAPRを低減することが可能となる。また後述するように、PAPRを低減し、PAPRの低減の程度を制御することが可能となる。
(具体例)
次に、シミュレーションにより本実施の形態に係る発明の効果を説明する。入力信号にランダム信号を用いて、従来技術と本実施の形態に係る発明について、ベースバンド信号を生成し、PAPRの算出を1万回繰り返すシミュレーションを行った。変調方式としてQPSKを用い、FFTサイズを2048として、従来技術と本実施の形態に係る発明のPAPR特性を比較した。従来技術とは、上述のような演算を加えずにサブキャリア変調信号からベースバンド信号を生成する方法である。本実施の形態においては、閾値の絶対値を0.03、0.06、0.09と変えてそれぞれシミュレーションを行った。
シミュレーションしたPAPRの平均値は、従来技術のPAPRが9.1dBであるのに対し、本実施の形態において閾値の絶対値を0.03とした場合のPAPRは3.6dB、閾値の絶対値を0.06とした場合のPAPRは1.8dB、閾値の絶対値を0.09とした場合のPAPRは1.2dBであり、本実施の形態に係る通信機を用いることでPAPRを低減できることがわかる。また閾値の絶対値を大きくすることで、PAPRがより低減されることがわかる。
またPAPRのCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function:相補累積分布関数)、すなわちPAPRの発生確率の特性を比較した。図5は、ベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。横軸はPAPR(単位:dB)、縦軸はPAPRのCCDFである。従来技術のPAPRのCCDF特性が実線のグラフであり、本実施の形態において閾値の絶対値=0.03とした場合のPAPRのCCDF特性が点線のグラフであり、本実施の形態において閾値の絶対値=0.06とした場合のPAPRのCCDF特性が一点鎖線のグラフであり、本実施の形態において閾値の絶対値=0.09とした場合のPAPRのCCDF特性が二点鎖線のグラフである。図に示す範囲において、本実施の形態に係る発明のPAPRは従来技術と比べて低減されており、閾値の絶対値を大きくすることで、PAPRがより低減される。
次に、BERについてのシミュレーションを行った。図6は、シミュレーションしたBER特性を示す図である。横軸はEb/No(Energy per Bit to NOise power spectral density ratio:ビットエネルギー対雑音電力密度比)、縦軸はBERである。Eb/Noの単位はdBである。従来技術のBERはプロット点を四角で表した実線のグラフであり、本実施の形態において閾値の絶対値=0.03とした場合のBERはプロット点を三角で表した点線のグラフであり、本実施の形態において閾値の絶対値=0.06とした場合のBERはプロット点を丸で表した一点鎖線のグラフであり、本実施の形態において閾値の絶対値=0.09とした場合のBERはプロット点を菱形で表した二点鎖線のグラフである。従来技術に比べ、本実施の形態では閾値の絶対値を大きくするにしたがって、BERが劣化している。
これは、閾値の絶対値を大きくすると、小さい値が雑音に埋もれてしまうためである。しかしBERは、送信電力を上げることで、改善することが可能である。
上述のシミュレーションにより、本実施の形態においては、所定の正の閾値または所定の負の閾値からサブキャリア変調信号のIFFTを行って生成した第1データの各要素を減算して生成したデータに基づきベースバンド信号を生成することでPAPRを低減し、また閾値の絶対値を変更することでPAPRの低減の程度を制御することができることがわかった。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。変調部11の変調方式は、QPSKに限られず、QPSK以外のPSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)などを用いることができる。変調部11と直並列変換部12の順序を変えて、入力信号を直並列変換してサブキャリア信号に割り当て、並列信号の各データを所定の変調方式で変調するよう構成してもよい。その場合、受信側では復調部31と並直列変換部32の順序を変えて、復調処理を行う。
IFFT部13は、IFFTの代わりにIDFTを行うよう構成してもよいし、FFT部33は、FFTの代わりにDFTを行うよう構成してもよい。
1 通信機
10 アンテナ
11 変調部
12 直並列変換部
13 IFFT部
14 分解部
15 生成部
16 合成部
17 送信部
20 コントローラ
21 CPU
22 I/O
23 RAM
24 ROM
31 復調部
32 並直列変換部
33 FFT部
34 合成部
35 受信側生成部
36 分解部
37 受信部
38 送受信切替部
151、152 演算部
351、352 逆演算部

Claims (10)

  1. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調手段と、
    前記サブキャリア変調信号の逆高速フーリエ変換を行って、第1データを生成するIFFT手段と、
    前記第1データを前記第1データの実部である実部データと前記第1データの虚部である虚部データとに分解する分解手段と、
    前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の最大値より大きい所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値以下である所定の負の閾値、あるいは前記入力データ系列の要素の最大値以上である所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値より小さい所定の負の閾値を用いて、
    前記入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値より大きい要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以下である要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
    あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する演算手段と、
    前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部演算データを生成する生成手段と、
    前記実部演算データおよび前記虚部演算データを合成してベースバンド信号を生成する合成手段と、
    前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  2. 前記所定の境界値は前記入力データ系列の要素の最大値より小さく、前記入力データ系列の要素の最小値より大きいことを特徴とする請求項1に記載の通信機。
  3. 前記所定の境界値は0であることを特徴とする請求項2に記載の通信機。
  4. 前記演算手段は、前記入力データ系列が前記実部データである場合と、前記入力データ系列が前記虚部データである場合とで、同じ前記所定の正の閾値および前記所定の負の閾値を用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の通信機。
  5. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列手段と、
    前記並列信号を前記並列信号の実部である実部データと前記並列信号の虚部である虚部データとに分解する受信側分解手段と、
    前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0以下である要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
    あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が0以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する逆演算手段と、
    前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記逆演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部逆演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部逆演算データを生成する受信側生成手段と、
    前記実部逆演算データおよび前記虚部逆演算データを合成して第2データを生成する受信側合成手段と、
    前記第2データの高速フーリエ変換を行ってサブキャリア変調信号を生成するFFT手段と、
    前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  6. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調ステップと、
    前記サブキャリア変調信号の逆高速フーリエ変換を行って、第1データを生成するIFFTステップと、
    前記第1データを前記第1データの実部である実部データと前記第1データの虚部である虚部データとに分解する分解ステップと、
    前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の最大値より大きい所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値以下である所定の負の閾値、あるいは前記入力データ系列の要素の最大値以上である所定の正の閾値および前記入力データ系列の要素の最小値より小さい所定の負の閾値を用いて、
    前記入力データ系列の要素の内、値が所定の境界値より大きい要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以下である要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
    あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が前記境界値より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する演算ステップと、
    前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部演算データを生成する生成ステップと、
    前記実部演算データおよび前記虚部演算データを合成してベースバンド信号を生成する合成ステップと、
    前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
  7. 前記所定の境界値は前記入力データ系列の要素の最大値より小さく、前記入力データ系列の要素の最小値より大きいことを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
  8. 前記所定の境界値は0であることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 前記演算ステップにおいて、前記入力データ系列が前記実部データである場合と、前記入力データ系列が前記虚部データである場合とで、同じ前記所定の正の閾値および前記所定の負の閾値を用いることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の通信方法。
  10. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列ステップと、
    前記並列信号を前記並列信号の実部である実部データと前記並列信号の虚部である虚部データとに分解する受信側分解ステップと、
    前記実部データまたは前記虚部データである入力データ系列の要素の内、値が0より大きい要素については所定の正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0以下である要素については所定の負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成し、
    あるいは前記入力データ系列の要素の内、値が0以上である要素については前記正の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として正データを生成し、前記入力データ系列の要素の内、値が0より小さい要素については前記負の閾値から該要素の値を減算した値を該要素の値とし、該要素以外の要素の値を0として負データを生成する逆演算ステップと、
    前記実部データおよび前記虚部データをそれぞれ前記入力データ系列として、前記逆演算手段の処理を行い、前記実部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して実部逆演算データを生成し、前記虚部データに基づき生成した前記正データおよび前記負データを加算して虚部逆演算データを生成する受信側生成ステップと、
    前記実部逆演算データおよび前記虚部逆演算データとを合成して第2データを生成する受信側合成ステップと、
    前記第2データの高速フーリエ変換を行ってサブキャリア変調信号を生成するFFTステップと、
    前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
JP2012013960A 2012-01-26 2012-01-26 通信機および通信方法 Active JP5704082B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013960A JP5704082B2 (ja) 2012-01-26 2012-01-26 通信機および通信方法
US13/599,641 US9083431B2 (en) 2012-01-26 2012-08-30 Communication apparatus and communication method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013960A JP5704082B2 (ja) 2012-01-26 2012-01-26 通信機および通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013153377A JP2013153377A (ja) 2013-08-08
JP5704082B2 true JP5704082B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=48870170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012013960A Active JP5704082B2 (ja) 2012-01-26 2012-01-26 通信機および通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9083431B2 (ja)
JP (1) JP5704082B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013247484A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Icom Inc 通信機および通信方法
CN115102822A (zh) 2018-07-26 2022-09-23 中兴通讯股份有限公司 一种数据调制方法、装置及计算机存储介质

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100754621B1 (ko) * 2001-11-09 2007-09-05 삼성전자주식회사 직교주파수분할다중화 방식의 이동통신시스템에서피크전력 대 평균전력의 감소장치 및 방법
JP3693331B2 (ja) * 2002-10-23 2005-09-07 株式会社日立国際電気 マルチキャリア信号生成装置
JP4296471B2 (ja) * 2002-10-10 2009-07-15 住友電気工業株式会社 ピーク電力抑圧方法及び装置
JP2005269550A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ピーク電力抑圧装置およびピーク電力抑圧方法
JP2006165781A (ja) 2004-12-03 2006-06-22 Univ Nihon 直交周波数分割多重通信方法及び装置
US7627046B1 (en) * 2005-04-29 2009-12-01 Xilinx, Inc. Waveform generation for improved peak-to-average amplitude ratio
KR100763992B1 (ko) * 2005-10-12 2007-10-08 한국전자통신연구원 직교 주파수 분할 다중화 심볼을 생성, 복조, 전송 및수신하는 장치
JP2008099166A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Hitachi Kokusai Electric Inc 信号生成装置
JP5030062B2 (ja) * 2007-09-05 2012-09-19 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ Ofdm信号送信装置、信号処理チップ及びofdm信号送信方法
JP5433327B2 (ja) * 2009-07-10 2014-03-05 株式会社日立製作所 ピークファクタ低減装置および基地局

Also Published As

Publication number Publication date
US9083431B2 (en) 2015-07-14
US20130195098A1 (en) 2013-08-01
JP2013153377A (ja) 2013-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5794163B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5704082B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5782989B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5862362B2 (ja) 通信機および通信方法
US8817906B2 (en) Communication device and communication method
JP5699913B2 (ja) 通信機および通信方法
JP6010866B2 (ja) 通信機および通信方法
JP2014007597A (ja) 通信機および通信方法
JP6142678B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5704102B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5942561B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5942768B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5861558B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5742754B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5704079B2 (ja) 通信機および通信方法
JP6089613B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5949271B2 (ja) 通信機および通信方法
JP6010865B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5874500B2 (ja) 通信機および通信方法
JP6217114B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5949202B2 (ja) 通信機および通信方法
JP5741404B2 (ja) 通信機および通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5704082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250